JP2016078697A - 車両のデッキガーニッシュ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】デッキガーニッシュを一体形状として、製造及び組み立て工数低減、及びコスト低減を図るとともに、歩行者保護を効果的に達成できるデッキガーニッシュ構造を提供することを目的とする。【解決手段】車両前後方向の断面が、フロントフード5下面とデッキガーニッシュ1の上面との間に介在されるウェザストリップ23を取り付ける上壁部27と、上壁部27からつながる車両前方側の前壁部28と、上壁部からつながる車両後方側の後壁部29と、上壁部27と前壁部28と後壁部29とによって囲まれて下方側を開放して形成されるエネルギ吸収室31とを備え、エネルギ吸収室31は車幅方向に延設されるとともに、車幅方向の少なくとも中央部分には、エネルギ吸収室31の下端部を閉じるように前壁部28と後壁部29とを架橋して連結する連結部材21が設けられることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本開示は、車両のフロントフードに加わった衝撃を吸収するデッキガーニッシュ構造に関する。
通常、車両の前部にエンジンルームが形成される自動車などでは、フロントウィンドガラスの下端からフロントフードの後端までの間に、装飾等のために車幅方向にわたって延設されるデッキガーニッシュが備えられている。デッキガーニッシュは、フロントウィンドガラスの下端を支持する骨格部材であるカウルトップの上方に配置され、フロントウィンドガラス下端の上面を覆うとともにフロントフードの後端の下方にもぐりこむように構成されている。
前記のように構成されるデッキガーニッシュは、例えば、樹脂などから形成されており、ある程度の剛性を有している。このため、フロントフードの上方から衝撃が加わった場合、該衝撃によってフロントフードは、下方に変位してデッキガーニッシュに当接するが、このとき、デッキガーニッシュの剛性によってフロントフードの変位が阻止されてしまう。この結果、フロントフードに加わった衝撃が吸収されにくくなる傾向にある。特に、上記のようにデッキガーニッシュが縦壁部を備える場合では、縦壁部の剛性によってこの傾向が顕著に現れることが考えられる。
このため、フロントフードに上方から加わった衝撃を効率よく吸収するために、当該衝撃をデッキガーニッシュで吸収する構造が提案されている。
例えば、特許文献1には、デッキガーニッシュの車幅方向の全体形状を、デッキガーニッシュアッパの部分と、デッキガーニッシュロアの部分との上下2部材によって構成し、デッキガーニッシュロアには、車両前後方向の断面が前後いずれか一方に開口された略U字状に形成され、かつ車幅方向に延設されるとともに、車幅方向に間隔をおいて配置される複数のリブが内部に立設される構造として、断面略U字状であるエネルギ吸収部によって衝撃吸収を行うことが示されている。
また、特許文献2には、デッキガーニッシュの一部を脆弱部(薄肉部)として、この脆弱部が破壊されることによってフロントフードに加わった衝撃を吸収する構造が示されている。
特開2008−30632号公報 特開2005−306086号公報
しかしながら、前述の特許文献1に開示されているデッキガーニッシュでは、上下に2分割した構造であるため、構造が複雑化し、製造及び組立の作業工数、または製造コストが増大化する問題を有している。また、デッキガーニッシュロアの内部に複数設けられた略U字形状のリブが潰れることによってエネルギ吸収が得られるものであるため、リブの大きさまたはリブの車幅方向における配置によってはエネルギ吸収効果が得られにくい傾向がある。
また、特許文献2に開示されているデッキガーニッシュでは、デッキガーニッシュの一部を薄肉による脆弱部とし、この脆弱部が破壊されることによってフロントフードに加わった衝撃を吸収する構造であるため、薄肉を有することから、デッキガーニッシュの車幅方向全体を一体形状として維持しにくく、組み付けの際の取扱いにおいて問題を有する。
そこで、これら技術的課題に鑑み、本発明の少なくとも一つの実施形態の目的は、デッキガーニッシュを一体形状として、製造及び組み立て工数低減、及びコスト低減を図るとともに、歩行者保護を効果的に達成できるデッキガーニッシュ構造を提供することを目的とする。
本発明の少なくとも一実施形態に係る車両のデッキガーニッシュ構造は、車両のフロントウィンドガラス下端と車両のフロントフードの後端との間で車幅方向にわたって配置され、前記フロントフード後端の下方で、かつ車両の骨格部材の上方に配置されるエネルギ吸収部を備えるデッキガーニッシュ構造において、
前記エネルギ吸収部は、車両前後方向の断面が、前記フロントフード下面とデッキガーニッシュの上面との間に介在されるウェザストリップを取り付ける上壁部と、該上壁部からつながる車両前方側の前壁部と、前記上壁部からつながる車両後方側の後壁部と、前記上壁部と前壁部と後壁部とによって囲まれて下方側を開放して形成されるエネルギ吸収室とを備え、前記エネルギ吸収室は車幅方向に延設されるとともに、車幅方向の少なくとも中央部分には、前記エネルギ吸収室の下端部を閉じるように前記前壁部と前記後壁部とを架橋して連結する連結部材が設けられることを特徴とする。
かかる構成によると、車両のフロントフードの後端部分に加わった荷重は、上壁部と前壁部と後壁部とによって囲まれて下方側を開放して形成されるエネルギ吸収室に作用し、エネルギ吸収室が潰れまたは変形することで荷重を吸収することができる。
また、車幅方向の少なくとも中央部分には、前記エネルギ吸収室の下端部を閉じるように前記前壁部と前記後壁部とを架橋して連結する連結部材を備えているので、エネルギ吸収室による吸収効果は損なうことなく、デッキガーニッシュの車幅方向の中央部における剛性を確保できるため、デッキガーニッシュの一体形状が維持される。
幾つかの実施形態では、前記エネルギ吸収室を形成する前記前壁部及び前記後壁部は、車両前方側に傾斜して形成され、前記前記フロントフードからの下方向に作用する荷重によって、前記前壁部及び前記後壁部はそれぞれ前方へ傾斜するように変形することを特徴とする。
かかる構成によると、前記エネルギ吸収室を形成する前記前壁部及び前記後壁部は、車両前方側に傾斜して形成されているので、前記前記フロントフードからの下方向に作用する荷重によって、前記前壁部及び前記後壁部はそれぞれさらに前方へ傾斜するように変形をすることで、確実にエネルギ吸収を行うことができる。
幾つかの実施形態では、デッキガーニッシュの車幅方向の中央部には、フロントウインドワイパーのピボット軸が取り付けられる開口が形成され、該開口の周縁フランジが前記連結部材の後端部に接続していることを特徴とする。
かかる構成によると、開口の周縁フランジが連結部材の後端部に接続しているので、連結部材の剛性が向上して、デッキガーニッシュの一体形状が一層維持される。
幾つかの実施形態では、前記連結部材は、車幅方向の中央部分に間隔を有して左右にそれぞれ設けられるとともに、該連結部材は、前記前壁部と前記後壁部とを架橋して連結する架橋部と該架橋部と一体であって前記後壁部に沿って上壁部まで延びるリブ部とを有していることを特徴とする。
かかる構成によると、デッキガーニッシュの車幅方向の中央部分に間隔を置いて左右に連結部材を設ける場合には、衝撃吸収は中心部におけるエネルギ吸収室の変形によって行われるため、左右部分に配置されるそれぞれの連結部材では、リブ部を設けてエネルギ吸収性の向上よりも剛性の向上を図ることができる。
幾つかの実施形態では、前記左右の位置が車幅方向の中央に対して非対称に配置して形成されることを特徴とする。
かかる構成によると、デッキガーニッシュの内側に配置される部品との干渉の関係で左右対称に連結部材を配置されない場合や、中心部分に連結部材を設置できない場合に対応できる。
幾つかの実施形態では、前記デッキガーニッシュの車幅方向の両端部はそれぞれ縦壁によって閉じられていることを特徴とする。
かかる構成によると、デッキガーニッシュの車幅方向の両端部はそれぞれ縦壁によって閉じられているため、両端部の領域でのデッキガーニッシュの剛性は維持することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、デッキガーニッシュを一体形状としても形状を維持できる剛性を有し、製造及び組み立て工数の低減、及びコスト低減を図るとともに、歩行者保護を効果的に達成できるデッキガーニッシュが得られる。
本発明の一実施形態に係るデッキガーニッシュを備える自動車の車両前部の概略図である。 図1のデッキガーニッシュをエンジンルーム内側の車幅方向側のA矢視からみた斜視概要図である。 図2のデッキガーニッシュの中央部分のB矢視の一部拡大説明図である。 図3のC−C線断面説明図である。 図3に対応する他の実施形態を示すデッキガーニッシュの中央部分の一部拡大説明図である。 図5のD−D(D'−D')線断面説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係るデッキガーニッシュ1を備える車両3の前部の概要を示す斜視図である。
デッキガーニッシュ1は、全体的な配置として、図1、図4に示すように、フロントフード(エンジンフード)5とフロントウィンドウ7との間に装着されており、車幅方向に沿って延設されている。このデッキガーニッシュ1は、その前部1Fがフロントフード5の後端縁部の下方にもぐりこむように配置され、その後部1Rがフロントウィンドウ7の下端縁部7aを挟持している。また、デッキガーニッシュ1の下方には、車両構造物であるデッキパネル9が配置されている。
このデッキガーニッシュ1をエンジンルーム内側の車幅方向側からみた図1のA矢視の概要図を図2に示す。すなわち、デッキガーニッシュ1の裏側面の概要図を図2に示す。
車幅方向の中央部分(車幅方向中心位置Qより右側にずれた位置)と、図2において右側端部には、円形の開口11、13が形成されている。これらは、フロントウィンドウ7のワイパ装置を構成する図示しないピボット軸が貫通する開口である。また、中央部より左側にはデッキガーニッシュの内側であるエンジンルーム側と、外側の外気とを連通する複数の連通孔を有した通気ダクト15が形成されている。
また、車幅方向の両端部分には、車幅方向に対して直交するように縦壁17、19がそれぞれ形成され、デッキガーニッシュ1の車幅方向の両端部の縦壁17、19によって全体が閉じられる形状となるため、両端部の領域でのデッキガーニッシュ1の剛性は確保できる。
図3は、図2のデッキガーニッシュの中央部分のB矢視の一部拡大説明図である。
図2、3に示すように、中央部分の開口11の開口縁を形成する周縁フランジ11aに後述する連結部材21の後端部に接続している。この連結部材21を通る切断線C−Cによって切断したデッキガーニッシュ1の断面形状を図4に示す。
図4において、フロントフード5は、エンジンルームの上面を覆う鋼板製のリッド部材であり、インナフードパネル5aとアタフードパネル5bとが接合されて形成されている。インナフードパネル5aと、デッキガーニッシュ1の前部1Fとの間には、エンジンルームへの雨水や異物の侵入を防止するためのウェザストリップ23が介在されている。
デッキガーニッシュ1には、デッキガーニッシュの前部1Fにエネルギ吸収部25を備えている。このエネルギ吸収部25は、フロントフード5の後端5cの下方で、かつ車両のデッキパネル9の上方に配置されている。
このエネルギ吸収部25は、車両前後方向の断面形状が、前記ウェザストリップ23を上面に取り付ける上壁部27と、該上壁部27からつながる車両前方側の前壁部28と、上壁部27からつながる車両後方側の後壁部29とを有して、上壁部27と前壁部28と後壁部29とによって囲まれて下方側に開放口30を有して形成されるエネルギ吸収室31を備えている。
そして、このエネルギ吸収室31を有するエネルギ吸収部25の形状が、デッキガーニッシュ1の車幅方向全域に延設されている。
また、前壁部28の内壁面にはハーネスや配管の支持部33が車幅方向の任意の位置に一体に形成されている。
車幅方向に形成されるエネルギ吸収室31は、車幅方向の中央部分において、エネルギ吸収室31の下端部の開放口30を閉じるように前壁部28の下端部と、後壁部29の下端部とを架橋して連結する連結部材21が設けられている。
この連結部材21は、前壁部28及び後壁部29と一体的に形成されている。このように、デッキガーニッシュ1は、樹脂材料によってインジェクション成形によって各部が一体に形成されている。
従って、一体構造でデッキガーニッシュ形状を形成することができるため、複雑な構造や分割形状のものに比べて製造及び組み立て工数の低減、さらにコスト低減を図ることができる。
また、連結部材21の後方側には、前述したようにフロントウインドワイパーのピボット軸が取り付けられる開口11が形成されている。
そして、この開口11の周縁フランジ11aが連結部材21の後端部と接続するように形成されている。このため、開口11の周縁フランジ11aとの連結によって連結部材21の剛性が向上する。
また、開口11の後方側のデッキガーニッシュ1の後部1Rは、車両前後方向の断面が略コ字形状に形成され、このコ字形状の開放側は、後方及び上方を向いて配設されており、フロントウィンドウ7の下端縁部7aは、コ字形状の開放側から挿入されてデッキガーニッシュの後部1Rに装着されている。
フロントウィンドウ7の下端部分は、フロントウィンドウ7の下端部分の下方に配設される車両構造物のデッキパネル9の上面に接着剤で接着して固定される。
また、デッキガーニッシュの前部1Fのフランジ部35は、デッキガーニッシュ1の下方に配設される車両構造部のデッキパネル9の上面に図示しないネジ部材で固定されるようになっている。
そして、デッキガーニッシュ1は、図4に示されるように、車両に取り付けられた状態では、車両の前方が下方に位置するように傾斜して取り付けられる。従って、エネルギ吸収室31を形成する前壁部28及び後壁部29は、車両前方側に傾斜した状態に形成されている。
次に、以上説明した構成を有するデッキガーニッシュ1が車両に備えられており、衝撃荷重Pが、フロントフード5の上方から下方に向かって作用した場合について説明する。
フロントフード5の上面に衝撃荷重Pが作用すると、フロントフード5のインナフードパネル5aを介して、ウェザストリップ23に荷重が伝わり、該ウェザストリップ23を介してエネルギ吸収室31の上壁部27に荷重が伝達する。
このとき、エネルギ吸収室31の前壁部28及び後壁部29は、車両前方側に傾斜した状態に形成されているので、図4の2点鎖線で示すように衝撃荷重Pの作用によって前壁部28及び後壁部29は潰れるとともに、さらに前方向へと大きく傾斜して変形する。これによって衝撃エネルギを吸収する。
この図4の2点鎖線で示すように衝撃荷重Pの作用によって前壁部28及び後壁部29はさらに前方向へと大きく傾斜して変形する際には、連結部材21はエネルギ吸収室31の下端部に位置されているため、前方への変形には影響を与えずにエネルギ吸収が効果的に行われる。
一方、車幅方向の全体のデッキガーニッシュ1の形状は、車幅方向の中央部分にエネルギ吸収室31の下端部の開放口30を閉じるように前壁部28と後壁部29とを架橋して連結する連結部材21が備えられているので、エネルギ吸収室31による吸収効果を損なうことなく、デッキガーニッシュ1の車幅方向の中央部における剛性を確保でき、両端部が縦壁17、19によって閉じられていることと合わされて、デッキガーニッシュ1の剛性が確保されて一体形状が維持される。
これによって、歩行者保護と一体形状によるコスト低減との両立を図ったデッキガーニッシュ1が得られる。
次に、図5、6を参照して、連結部材の他の実施形態を説明する。
図5に示す連結部材61、61は、車幅方向の中央部分に、中心位置Q'を挟んで間隔Lを存して左右両側に、それぞれ設けられている。図5は、図3のデッキガーニッシュ1とは左右反転した構造を示している。
図6に示すように、デッキガーニッシュ53の前部53Fと、後部53Rの断面形状は、前記一実施形態と同様であるが、中間部53Mにおける形状が相違し、この中間部53Mにおいては、山形に隆起した凸状部55を有した形状となっている。
この中間部53Mの形状が凸状に隆起しているため、エネルギ吸収室57の後壁部60は、前記一実施形態の後壁部29に比べて短くなっている。エネルギ吸収室57は、上壁部58、前壁部59、後壁部60によって形成されている。
また、連結部材61は、前壁部59と後壁部60とを架橋して連結する架橋部63と、該架橋部63と一体形成され、架橋部63の後端部から後壁部60に沿って上壁部58まで延びるリブ部65とを有している。
図6に示すように、衝撃荷重Pが、フロントフード5の上方から下方に向かって作用した場合には、フロントフード5のインナフードパネル5aを介して、ウェザストリップ23に荷重が伝わり、該ウェザストリップ23を介してエネルギ吸収室57の上壁部58に荷重が伝達する。エネルギ吸収室57の前壁部59及び後壁部60は、車両前方側に傾斜した状態に形成されているので、図6の2点鎖線で示すように衝撃荷重Pの作用によって前壁部59及び後壁部60は、潰れるとともに、さらに前方向へと大きく傾斜して変形する。これによって衝撃エネルギを吸収する。
一方、デッキガーニッシュ53の車幅方向の中央部分に間隔Lを置いて左右に連結部材61、61を設けた場合には、衝撃エネルギの吸収は、主に車幅方向の中心位置Q'の部分におけるエネルギ吸収室57の変形によって行われるため、左右部分に配置される連結部材61、61では、リブ部65を、エネルギ吸収室57内に設けても、エネルギ吸収性の悪化にはならずに、デッキガーニッシュ53の全体の剛性の向上に寄与することができる。
以上の左右に連結部材61、61を設ける場合には、連結部材61、61にそれぞれリブ部65を形成することで、エネルギを吸収するためのエネルギ吸収室57を車幅方向の中心位置Q'に確保して歩行者保護を図るとともに、デッキガーニッシュ53の中央部の剛性を確保できるため、一体形状を維持することができる。
また、左右に連結部材61、61を設ける位置については、特に中心位置Q'に対して対称に設ける必要はなく、デッキガーニッシュ53の内側に配置される部品との干渉を避けた配置としてもよい。他の部品との干渉や中心部分に連結部材を設置できない場合に適している。
また、前記一実施形態の連結部材21と、他の実施形態の連結部材61、61とを組み合わせた実施形態としてもよく、この場合には、中央部分に連結部材21を設けて、その連結部材21の両側にさらに連結部材61、61を設けるようなデッキガーニッシュ構造としてもよい。
本発明の一実施形態によれば、デッキガーニッシュを一体形状として、製造及び組み立て工数低減、及びコスト低減を図るとともに、歩行者保護を効果的に達成できるデッキガーニッシュが得られるので、車両のデッキガーニッシュ構造への適用に有効である。
1、53 デッキガーニッシュ
1F デッキガーニッシュの前部
1R デッキガーニッシュの後部
3 車両
5 フロントフード
5a インナフードパネル
5b アウタフードパネル
5c フロントフードの後端
7 フロントウィンドガラス
7a フロントウィンドウの下端縁部
21、61 連結部材
23 ウェザストリップ
25 エネルギ吸収部
27、58 上壁部
28、59 前壁部
29、60 後壁部
30 開放口
31、57 エネルギ吸収室

Claims (6)

  1. 車両のフロントウィンドガラス下端と車両のフロントフードの後端との間で車幅方向にわたって配置され、前記フロントフード後端の下方で、かつ車両の骨格部材の上方に配置されるエネルギ吸収部を備えるデッキガーニッシュ構造において、
    前記エネルギ吸収部は、車両前後方向の断面が、前記フロントフード下面とデッキガーニッシュの上面との間に介在されるウェザストリップを取り付ける上壁部と、該上壁部からつながる車両前方側の前壁部と、前記上壁部からつながる車両後方側の後壁部と、前記上壁部と前壁部と後壁部とによって囲まれて下方側を開放して形成されるエネルギ吸収室とを備え、
    前記エネルギ吸収室は車幅方向に延設されるとともに、車幅方向の少なくとも中央部分には、前記エネルギ吸収室の下端部を閉じるように前記前壁部と前記後壁部とを架橋して連結する連結部材が設けられることを特徴とする車両のデッキガーニッシュ構造。
  2. 前記エネルギ吸収室を形成する前記前壁部及び前記後壁部は、車両前方側に傾斜して形成され、前記前記フロントフードからの下方向に作用する荷重によって、前記前壁部及び前記後壁部はそれぞれ前方へ傾斜するように変形することを特徴とする請求項1記載の車両のデッキガーニッシュ構造。
  3. デッキガーニッシュの車幅方向の中央部には、フロントウインドワイパーのピボット軸が取り付けられる開口が形成され、該開口の周縁フランジが前記連結部材の後端部に接続していることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のデッキガーニッシュ構造。
  4. 前記連結部材は、車幅方向の中央部分に間隔を有して左右にそれぞれ設けられるとともに、該連結部材は、前記前壁部と前記後壁部とを架橋して連結する架橋部と該架橋部と一体であって前記後壁部に沿って上壁部まで延びるリブ部とを有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両のデッキガーニッシュ構造。
  5. 前記左右の位置が車幅方向の中央に対して非対称に配置して形成されることを特徴とする請求項4記載の車両のデッキガーニッシュ構造。
  6. 前記デッキガーニッシュの車幅方向の両端部はそれぞれ縦壁によって閉じられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両のデッキガーニッシュ構造。
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