JP6296418B2 - 導風板 - Google Patents
導風板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6296418B2 JP6296418B2 JP2014132246A JP2014132246A JP6296418B2 JP 6296418 B2 JP6296418 B2 JP 6296418B2 JP 2014132246 A JP2014132246 A JP 2014132246A JP 2014132246 A JP2014132246 A JP 2014132246A JP 6296418 B2 JP6296418 B2 JP 6296418B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide plate
- air guide
- vehicle
- wind guide
- bumper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
熱交換器の車両前方側に配置する車体部品に固定し、前記熱交換器の車両前方側に配置した他の導風板と組み合わせて走行風を前記熱交換器に案内する導風板に関する。
そこで、従来、特許文献1に開示されている技術が提案されていた。この技術では、熱交換器(ラジエータ7)と、その車両前方側のバンパフェイシア10との間に、熱交換器よりも幅広い間隔を空けて左右一対の導風板(エアガイド14)を介在させてある。また、導風板の上下方向中央部に形成した車両前方側に開放する凹部に、車幅方向に沿うアブソーバ(エネルギー吸収部材9)を嵌合させてある。そして、前記アブソーバの前面に、車両前方側に突出する左右一対の突起部16を設け、突起部16をバンパフェイシア10の裏面に当接させて、前記高温の空気がアブソーバとバンパフェイシア10との間から熱交換器側に入り込むことを防止している。
また、特許文献2に開示されている技術も提案されていた。この技術では、熱交換器(コンデンサ2)と、その車両前方側のバンパメンバ3との間に、熱交換器よりも幅広い間隔を空けて左右一対の折り畳み自在な導風板(エアガイド14)を介在させてある。そして、組み付けの際に、導風板を折り畳み状態で熱交換器の車両前方側に挿入し、その後に、導風板を展開させて、熱交換器(コンデンサ2)とバンパメンバ3との間を塞ぎ、前記高温の空気が熱交換器とバンパメンバ3との間から熱交換器側に入り込むことを防止している。
また、特許文献2の技術によれば、導風板を折り畳み状態で熱交換器の車両前方側に挿入した後、導風板を展開させる際に、熱交換器の放熱フィンを損傷させる恐れがある。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、アブソーバを備えない仕様の自動車にもて適用でき、熱交換器の損傷を防止できる導風板を提供する点にある。
熱交換器の車両前方側に配置する車体部品に固定し、前記熱交換器の車両前方側に配置した他の導風板と組み合わせて走行風を前記熱交換器に案内する導風板において、
この導風板は、一端側にヒンジを設けて前記車体部品を挟み込んで前記車体部品に取り付けるとともに、前記車体部品に一部を係合させて固定したことを特徴とする。(請求項1)
この取り付け状態において、自動車の熱交換器を通過して高温になった空気が熱交換器の車両前方側に回り込もうとしても、前記導風板で前記高温の空気の回り込みを阻止して、高温の空気が再び熱交換器を通過することを防止する。
本発明によれば、上記のようにして導風板を車体部品に固定するから、導風板を車体部品に簡単に固定することができ、組み付け性を向上させることができる。そして、アブソーバを備えない仕様の自動車にも本発明の上記構成を適用することができる。さらに、導風板を設けるだけでよくて、部品点数の増加を抑制することができる。(請求項1)
前記車体部品への固定は、前記ヒンジの反対側に設けた爪でヒンジ構造の前記導風板を閉めて固定するとともに、前記導風板を前記車体部品に沿って延ばした部分に設けたクリップにて固定したことを特徴とすると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記車体部品を車両のバンパ機能を持つバンパメンバとし、
前記導風板を、車両上方側又は下方側からこのバンパメンバを挟み、
バンパメンバに沿ってスライドさせて前記クリップにて固定したことを特徴とすると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記導風板をバンパ中央部にクッション材を介して当接させたことを特徴とすると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
アブソーバを備えない仕様の自動車にも適用でき、熱交換器の損傷を防止できる導風板を提供することができた。
図3に示すように、車両前後方向において、左側の縦フレーム9とフロントバンパ3(図6参照)の間、及び、右側の縦フレームとフロントバンパ3の間に、上下方向に長い左右一対の第1導風板7(他の導風板に相当)を各別に配設してある。そして、第1導風板7の後端部と上端部に設けた複数の取り付け片7Aを、前記縦フレーム9と上側のクロスメンバー8に各別に取り付け固定してある。第1導風板7はコンデンサー6の車両前方側Frの側方に位置する。第1導風板7の高さ寸法は、コンデンサー6の高さ寸法と略同一であり、第1導風板7は上下方向でアンダーカバー2側から上部カバー4側にわたっている。
図3〜図6に示すように、左側の第1導風板7の凹部7K内の空間を車幅方向外側から覆う左側の第2導風板20と、右側の第1導風板7の凹部7K内の空間を車幅方向外側から覆う右側の第2導風板10とをバンパメンバ5(車体部品に相当)に取り付けてある。左右いずれの第2導風板10,20も樹脂製である。
図1(a),図1(b),図3に示すように、右側の第2導風板10(以下、「第2導風板10」と略称する)を、車両後方側Rrのベース部11と、車両前方側Frの導風部12とに車両前後方向に2分割し、ベース部11と導風部12との上端部同士を薄肉ヒンジHを介して接続してある。そして、ベース部11と導風部12にバンパメンバ5を車両前後方向で挟み込ませて、第2導風板10をバンパメンバ5に取り付けてある。ベース部11は、バンパメンバ5の後面に車両後方側Rrから嵌合し、導風部12はバンパメンバ5の前面に車両前方側Frから嵌合する。そして、ベース部11と導風部12でバンパメンバ5を車両前後方向で挟持する。
ベース部11は、上下方向に長いベース本体13と、このベース本体13の車幅方向内側の面に貼着されたウレタン製の第1クッション材45とから成る。ベース本体13の前端部は、バンパメンバ5の後面に車両後方側Rrから嵌合することから、ベース本体13の前端部を縦断側面視台形の凹凸状に形成してある。
導風部12は、板状の導風部本体14と、導風部本体14に貼着したウレタン製の第2クッション材47とから成る。そして、導風部本体14の上下方向の長さを、第1導風板7の凹部7Kの上下方向の長さよりも少し長く設定し、導風部本体14の車両前後方向の長さを、前記凹部7Kの底面付近とフロントバンパ3の裏面付近とにわたる長さに設定してある。
左側の第2導風板20は、次の点で右側の第2導風板10と構造が異なっている。左側の第2導風板20のその他の構造は、右側の第2導風板10の構造と同一である。
(1) 図2に示すように、導風部本体24の後端部を凹凸状に形成するのではなく、車両後方側Rrに開放する幅広の凹部24Aに構成し、バンパメンバ5の上下一対の凸部5A,5Bを前記凹部24Aに受け入れるよう構成してある。また、凹部24の上下方向中間部に突出片38を設けてある。突出片38は、バンパメンバ5の上下一対の凸部5A,5B間の凹部5Cに入り込む。そして、前記凹部24Aの上側のコーナー部から車幅方向に嵌合壁28を突出させ、下側のコーナー部の車幅方向内側の面に、断面L字状の第3クッション材37を貼着してある。
(3) 図2において、符号27はベース本体23側の嵌合壁、36は係合爪、55はベース本体23側の第4クッション材である。符号57は、導風部本体24側の第5クッション材である。
左側の第2導風板20のバンパメンバ5への取り付け方法について説明する。右側の第2導風板10のバンパメンバ5への取り付け方法は、左側の第2導風板20のバンパメンバ5への取り付け方法と同一であるので説明を省略する。
(1) 図2に示すように、薄肉ヒンジHを中心としてベース部21と導風部22を揺動開放する。
(2) 薄肉ヒンジHを上側に、導風部22を車両前方側Frに、ベース部21を車両後方側Rrに位置させた状態で、これらをバンパメンバ5に上側から被せる。この場合、左側の第2導風板20を、最終的な取り付け位置よりもバンパメンバ5の長手方向(車幅方向)に所定の距離だけ位置ずれさせてバンパメンバ5に上側から被せる。これにより、ベース部21と導風部22の間にバンパメンバ5が下側から入り込んだ状態になる。
(3) バンパメンバ5に対して左側の第2導風板20をバンパメンバ5の長手方向(車幅方向)にスライドさせて、バンパメンバ5の凹部5Cに形成した係合孔にクリップ43を車両後方側Rrから挿入係合させる。
(4) 薄肉ヒンジHを中心としてベース部11と導風部22を閉じ揺動させ、ベース部21の下端部の係合爪36を導風部24の下端部の係合孔に挿入係合する。このようにして、ベース部21と導風部22にバンパメンバ5を車両前後方向で挟持させて、第2導風板20をバンパメンバ5に取り付ける。
その上、フロントバンパ3側の第2導風板10,20が欠品していた場合(フロントバンパ3に、固定すべき第2導風板10,20が固定されていない場合)、フロントバンパ3に比べて第2導風板10,20が小さいために、その欠品を組み付け前に検知することが困難である。その結果、第2導風板10,20の有り仕様のフロントバンパ3と無し仕様(アブソーバ有り仕様)のフロントバンパ3とを取り違えて車体に組み付ける誤組み付けの可能性が高くなる。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、第2導風板10,20と、第2導風板10,20の無し仕様の場合に設けられるアブソーバとは、どちらも同じ部品のバンパメンバ5に取り付けるから、アブソーバの有り無しの仕様違いには、小物の部品である第2導風板10,20とアブソーバの組み分けで対応となり、部品在庫効率がよい。さらに、フロントバンパ3の組み付け前に第2導風板10,20もしくはアブソーバ有り無しを容易に確認できるため、上記の誤組み付けを防止することができる。
そして、第2導風板10,20をバンパメンバ5にのみ固定するから、第2導風板10,20とアブソーバの取り付け孔を共用すること(アブソーバを設けない構造の場合にアブソーバの取り付け孔を第2導風板10,20の取り付け孔として利用すること)で、違う孔への誤組み付け防止だけでなく、バンパメンバ5への孔加工数を減らすことができて、コスト/金型を低減することができる。
前記第2導風板10,20をバンパメンバ5以外の車体部品に取り付けてあってもよい。
6 熱交換器(コンデンサー)
7 他の導風板(第1導風板)
10 導風板(左側の第2導風板)
20 導風板(右側の第2導風板)
31 車体部品に沿って延ばした部分(クリップ支持片)
33,43 クリップ
36,39 爪(係合爪)
37,45,47,55,57 クッション材
Fr 車両前方側
H ヒンジ(薄肉ヒンジ)
Claims (4)
- 熱交換器の車両前方側に配置する車体部品に固定し、前記熱交換器の車両前方側に配置した他の導風板と組み合わせて走行風を前記熱交換器に案内する導風板において、
この導風板は、一端側にヒンジを設けて前記車体部品を挟み込んで前記車体部品に取り付けるとともに、前記車体部品に一部を係合させて固定したことを特徴とする導風板。 - 前記車体部品への固定は、前記ヒンジの反対側に設けた爪でヒンジ構造の前記導風板を閉めて固定するとともに、前記導風板を前記車体部品に沿って延ばした部分に設けたクリップにて固定したことを特徴とする請求項1記載の導風板。
- 前記車体部品を車両のバンパ機能を持つバンパメンバとし、
前記導風板を、車両上方側又は下方側からこのバンパメンバを挟み、
バンパメンバに沿ってスライドさせて前記クリップにて固定したことを特徴とする請求項2記載の導風板。 - 前記導風板をバンパ中央部にクッション材を介して当接させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の導風板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014132246A JP6296418B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | 導風板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014132246A JP6296418B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | 導風板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016010993A JP2016010993A (ja) | 2016-01-21 |
JP6296418B2 true JP6296418B2 (ja) | 2018-03-20 |
Family
ID=55228004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014132246A Active JP6296418B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | 導風板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6296418B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007015487A (ja) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Denso Corp | シールダクト |
JP5178063B2 (ja) * | 2007-06-27 | 2013-04-10 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用エアガイド構造 |
JP5618707B2 (ja) * | 2010-08-27 | 2014-11-05 | ダイハツ工業株式会社 | 自動車の熱遮蔽構造 |
JP5358600B2 (ja) * | 2011-03-07 | 2013-12-04 | 本田技研工業株式会社 | 車両用エアダクト |
JP6285211B2 (ja) * | 2014-02-27 | 2018-02-28 | ダイハツ工業株式会社 | 車両の冷却装置 |
JP6350854B2 (ja) * | 2014-03-20 | 2018-07-04 | スズキ株式会社 | 導風板 |
-
2014
- 2014-06-27 JP JP2014132246A patent/JP6296418B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016010993A (ja) | 2016-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003306047A (ja) | 自動車の車体前部構造 | |
JP2005096684A (ja) | 車体前部の導風構造 | |
JP5487194B2 (ja) | 車両用ドア | |
JP5203815B2 (ja) | 車両用カウルルーバの衝撃力吸収構造 | |
JP6212376B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP2016003010A (ja) | ボンネット組立体 | |
JP6296418B2 (ja) | 導風板 | |
JP6350854B2 (ja) | 導風板 | |
JP2013124044A (ja) | 車両用バンパ装置 | |
JP6308149B2 (ja) | バンパアブソーバ構造 | |
JP5618707B2 (ja) | 自動車の熱遮蔽構造 | |
JP2007245920A (ja) | 自動車の前部構造 | |
JP6175019B2 (ja) | 吸気装置 | |
JP6024441B2 (ja) | 車体後部の構造 | |
JP2010089564A (ja) | サイドエアガイド及びサイドエアガイドの組み付け方法 | |
JP5531917B2 (ja) | 車両用導風構造 | |
KR101112589B1 (ko) | 자동차의 프런트 구조 | |
JP2007196731A (ja) | 車両室内のグローブボックス周辺構造 | |
JP4118860B2 (ja) | 車両用ステレオカメラの取付構造 | |
JP2016084116A (ja) | 車体前部構造 | |
JP5629612B2 (ja) | 車両前部 | |
JP6068757B2 (ja) | 吸気装置 | |
JP7367555B2 (ja) | 車両用フード | |
JP4718932B2 (ja) | 車両のフロントエンドパネル構造 | |
KR101464971B1 (ko) | 차량용 범퍼빔 유닛 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180125 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6296418 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180211 |