JP2007015487A - シールダクト - Google Patents
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Abstract
【課題】 高いシール効果を有しつつ、2色成形技術よりも容易な技術による製造が可能であり、かつ、シールダクトを板状のゴムのみで構成する場合と比較して、組み付け性を向上させることができるシールダクトを提供する。
【解決手段】 シールダクト1をゴム板2と骨部3とにより主に構成する。そして、ゴム板2を、バンパーカバー31とアンダーカバー33とに沿った1枚の板形状とする。これにより、ゴム板2自身で、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51と、その周囲の空間52とを車幅方向で仕切る。また、骨部3を、所定の幅とされた一本の細長い部材をゴム板2の輪郭に沿って曲げた形状として、ゴム板2に固定する。このとき、シールダクト1のうち、バンパーカバー31やアンダーカバー33に対向する部分では、骨部3をゴム板2の縁よりも内側に配置する。
【選択図】 図2
【解決手段】 シールダクト1をゴム板2と骨部3とにより主に構成する。そして、ゴム板2を、バンパーカバー31とアンダーカバー33とに沿った1枚の板形状とする。これにより、ゴム板2自身で、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51と、その周囲の空間52とを車幅方向で仕切る。また、骨部3を、所定の幅とされた一本の細長い部材をゴム板2の輪郭に沿って曲げた形状として、ゴム板2に固定する。このとき、シールダクト1のうち、バンパーカバー31やアンダーカバー33に対向する部分では、骨部3をゴム板2の縁よりも内側に配置する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両に搭載された熱交換器の近傍に配置されるシールダクトに関するものである。
従来、車両のフロントバンパと車両のフロントバンパ後方に搭載されているラジエータやコンデンサ等の熱交換器との間に、シールダクトが配置されている(例えば、特許文献1、2参照)。
ここで、図14、15に、従来のシールダクトの例を示す。なお、図14は、車両に搭載された状態のシールダクトを上方から見たときのシールダクト周辺の上面図であり、図15は、車両に搭載された状態のシールダクトを車幅方向から見たときのシールダクト周辺の側面図である。また、図中の前後上下の各矢印は車両搭載状態における方向を示しており、後述の各図においても同様である。
図15に示すように、車両の前方側において、フロントバンパのバンパーカバー31と、ボンネット32と、アンダーカバー33との内側に、ラジエータサポート34を介して、クーリングモジュール20が搭載されている。
ここで、クーリングモジュール20は、コンデンサ21、ラジエータ22、電動ファン23が一体構造となったものである。バンパーカバー31の開口部から取り入れられた外気がコンデンサ21、ラジエータ22を通過するようになっている。したがって、クーリングモジュール20よりも車両前方側が空気流れの上流側となる。
そして、図14に示すように、クーリングモジュール20の車両左右方向53の両端部20a、20bからバンパーカバー31に向かって伸びている板形状のシールダクト1が配置されている。
このシールダクト1は、例えば、図15に示すように、バンパーリーンフォース35よりも上側の部分41と、その上側部分41よりも下側に配置される部分42とから構成されている。これらのシールダクト41、42は、例えば、樹脂で構成されており、シールダクト自体が変形しないが、このように2つの部品に分けられているので、バンパーリーンフォース35を避けて、車両に搭載されたクーリングモジュール20へ、シールダクト1を容易に組み付けられる。なお、これらのシールダクト41、42は、クーリングモジュール20側に固定されている。
このシールダクト1によって、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51と、その空間51を除く、バンパーカバー31、ボンネット32およびアンダーカバー33で囲まれた空間52とが、車両左右方向53、すなわち、車幅方向で仕切られている。これらの空間51および空間52が、それぞれ、特許請求の範囲に記載の第1の空間および第2の空間に相当する。
なお、図14、15では、クーリングモジュール20の左右両端部20a、20bに固定されているシールダクト1のみを示しているが、必要に応じて、例えば、クーリングモジュール20の車両上下方向の両端部にも、シールダクト1が固定される。すなわち、シールダクト1は、必要に応じて、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51とその周囲の空間52とを車両上下方向で仕切るようにも配置される。
このようにシールダクト1を配置することで、例えば、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51に取り入れられた外気が、クーリングモジュール20内に供給されずに、車幅方向に逃げてしまうのを防止することができる。また、クーリングモジュール20の後方に位置するエンジンルームからの熱風が、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51に回り込むのを防止し、クーリングモジュールの前に熱風が回り込むことによって生じるコンデンサ21の冷却効率低下を抑制できる。
ところで、シールダクト1としては、上記したように、すべて樹脂で構成されたものの他に、図16に示すように、樹脂で構成された板部43、44とその外周に一体的に固定されたゴム板部45、46で構成されたものがある。板部43、44は、それぞれ、例えば、図15中の上側シールダクト41と、下側シールダクト42と同等の形状である。そして、図16に示すシールダクト1は、すべて樹脂で構成されたシールダクト1と同様に、図16中の破線で囲まれた車両後方側の部分47がクーリングモジュール20に固定される。
図15に示すように、シールダクト1をすべて樹脂で構成した場合では、シールダクト1とバンパーカバー31との間に、数mm程度の隙間が設けられる。車両の振動によってシールダクト1とバンパーカバー31との間に生じた応力により、シールダクト1が破壊されたり、車両の振動によってシールダクト1とバンパーカバー31との接触および非接触による音が発生したりするのを防止するためである。
このため、シールダクト1をすべて樹脂で構成した場合では、シールダクト1とバンパーカバー31との間に隙間があることから、シール効果が低いという問題があった。
これに対して、図16に示すように、シールダクト1を、板部43、44とその外周に一体的に固定されたゴム板部45、46で構成した場合では、ゴム板部45、46は変形可能であり、車両の振動を吸収できるため、シールダクト1のゴム板部45、46をバンパーカバー31に接触させることができる。このため、この場合、シールダクト1とバンパーカバー31との間に隙間を設ける必要がないことから、高いシール効果が得られる。
また、シールダクト1としては、図17に示すように、ゴム板48のみで構成されたものもある。この場合も、図16に示すシールダクト1と同様に、ゴム板48が、変形可能であり、車両の振動を吸収できるため、高いシール効果が得られる。
さらに、シールダクト1をゴム板48のように変形が可能な弾性材料のみで構成した場合では、図15、16に示すシールダクト1のように、複数の部品に分割する必要がないという利点がある。これは、図15、16に示すシールダクト1のように、シールダクト1のすべて、もしくは、一部を樹脂材料で構成した場合、バンパーリーンフォース35のような障害物を避けて、シールダクト1を車両に組み付ける必要があるため、複数の部品に分割する必要があったのに対して、シールダクト1がゴム板48のように変形が可能な弾性材料のみで構成された場合では、車両への組み付け時に、ゴム板48を変形させながら障害物を避けて、シールダクト1を車両に組み付けることができるからである。
なお、シールダクト1をゴム板48のみで構成した場合では、図17に示すように、車両走行時の風圧によってゴム板48の形状が変形せず、シールダクト1の形状が維持されるように、シールダクト1の車両後方側の部分49をクーリングモジュール20に固定するだけでなく、車両前方側の部分50をバンパーカバー31等の車両側構造部に固定する必要がある。
なお、特許文献1に記載のシールダクトは、弾性材料で構成されているが、板形状でなく、それ自体で形状が保持可能なブロック形状となっている。
実用新案登録第2502184号公報
特開2003−327163号公報
上記のとおり、バンパーカバー31とシールダクト1との間に隙間を生じさせないようにするためには、シールダクト1をゴム等の弾性材料で構成することが好ましい
しかしながら、図16に示すシールダクトでは、樹脂板43、44の外周にゴム板45、46を形成するために、2色成形という特殊な成形技術が必要となる。このため、製造コストが高くなってしまうという問題がある。
しかしながら、図16に示すシールダクトでは、樹脂板43、44の外周にゴム板45、46を形成するために、2色成形という特殊な成形技術が必要となる。このため、製造コストが高くなってしまうという問題がある。
また、図17に示すシールダクトは、以下に説明するように、車両への組み付け性が、図15、16に示すシールダクトと比較して、悪いという問題がある。
すなわち、シールダクトの車両への組み付けは、クーリングモジュール20の車両搭載前に、ゴム板48の車両後方側部分49をクーリングモジュール20に固定した後、ゴム板48が固定された状態のクーリングモジュール20を車両に搭載し、その後、ゴム板48の車両前方側の部分50をバンパーカバー31に固定することにより行われる。
そして、ゴム板48の車両前方側の部分50をバンパーカバー31に固定する工程では、例えば、バンパーカバー31と他の部品等との隙間に、作業者が車両の上側から手を入れて組み付け作業を行わなければならず、特に、車両の上側から奥まったところでの組み付け作業は、作業者の作業姿勢が厳しく、重労働となる。このため、図17に示すシールダクトは、車両への組み付け性が悪い。
本発明は、上記点に鑑み、図16、17に示すシールダクトと同様に、高いシール効果を有しつつ、2色成形技術よりも容易な技術による製造が可能であり、かつ、シールダクトを板状のゴムのみで構成する場合と比較して、組み付け性を向上させることができるシールダクトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、シールダクト(1)を、弾性材料で構成されており、それ自身で第1の空間(51)と第2の空間(52)とを仕切る板形状のシール部材(2)と、シール部材(2)に固定され、シール部材(2)よりも高い強度を有する材料で構成された強度部材(3)とにより構成することを特徴としている。ここで、強度部材は、シール部材(2)のうち、シールダクト(1)を車両に搭載した場合に車両の構造部と接触する部分を除く領域に固定され、シールダクト(1)を車両に搭載した場合にシール部材(2)の形状を維持できる形状のものである。
このように、本発明では、シール部材を弾性材料で構成し、シール部材の形状を、第1の空間と第2の空間とを仕切ることができる形状とすることで、シール部材自身によって、第1の空間と第2の空間とを仕切るようにしている。
そして、本発明では、少なくともシール部材の形状を維持できる形状で、シール部材よりも高い強度を有する材料で構成された強度部材をシール部材に固定しているので、弾性材料で構成された板形状のシール部材を用いても、車両走行時の風圧によってシールダクトの形状が変形しないように、シールダクトの形状を維持することができる。
このため、例えば、シールダクトを熱交換器に固定する場合では、シールダクトの熱交換器側部分を熱交換器に固定するだけで良く、シールダクトの先端部をフロントバンパーカバー等の車両前端構造部に固定することを省略することができる。
すなわち、本発明のように、例えば、強度部材(3)に対して、シールダクト(1)を車両に搭載した場合に、強度部材(3)の車両後方側の部分と車両前方側の部分のうち、車両後方側の部分にのみ、シールダクト(1)を車両側に固定するための固定部(9、3i)を設けることができる。なお、固定部は、例えば、クリップを挿入するための穴や、強度部材(3)に一体的に形成された突起部(3i)である。
また、必要に応じて、シールダクトの先端部を車両前端構造部に固定しても良く、この場合であっても、シールダクトを板状のゴムのみで構成する場合と比較して、シールダクトの車両への固定箇所を削減することができる。なお、シールダクトの車両への固定箇所が少ないほど車両への組み付け性が良いと言える。
したがって、本発明によれば、図17に示すように、シールダクトを板状のゴムのみで構成する場合と比較して、組み付け性を向上させることができる。
また、本発明のシールダクトは、別々に形成されたシール部材と、強度部材とを固定したものであるため、シール部材および強度部材の製造技術として、2色成形技術よりも容易な周知の製造技術を採用することができる。なお、固定手段として、周知の手段を採用することができる。
また、本発明のシールダクトでは、強度部材が、シールダクトを車両に搭載した場合に、シール部材のうちのフロントバンパーカバーやバンパーリーンフォース等の車両構造部と接触する部分を除く領域に配置されているので、力の吸収および形状の変形が可能なシール部材のみを車両構造部と接触させることができる。これにより、図16、17に示すシールダクトと同様に、高いシール効果が得られる。
さらに、本発明では、シール部材(2)は、シールダクト(1)を車両に搭載した場合に、シール部材(2)のうちの車両の構造部(35)が位置する部位に、車両の構造部(35)に対応した形状の開口部(4)と、開口部(4)からシール部材(2)の縁まで到達する長さの切り込み部(5)とを備えることを特徴としている。
図15に示すように、シールダクトを樹脂のみで構成した場合では、シールダクト自体が変形しないので、バンパーリーンフォース等の車両構造部が存在する場合、組み付けの点からその車両構造部を避けるため、空間を仕切る1つの面に対して、例えば、車両構造部よりも上側と、車両構造部よりも下側とに、それぞれ、シールダクトを配置していた。
これに対して、本発明では、シール部材に開口部と切り込み部とを設けており、シール部材が弾性材料で構成されているので、シールダクトの車両搭載時では、切り込み部を広げることで、開口部に、バンパーリーンフォース等の車両構造部を位置させることができる。
このように、本発明によれば、1つのシールダクトを、車両構造部の上側から下側に渡って配置することができる。したがって、本発明によれば、シールダクトを樹脂のみで構成した場合と比較して、必要なシールダクトの数を減らすことができる。
ところで、強度部材については種々の形状とすることができる。例えば、本発明のように、強度部材(3)を、細長く、シール部材(2)の輪郭に沿った形状で、幅が一定もしくは一部(3c)がくびれている形状とすることができる。また、例えば、本発明のように、強度部材(3)を、2つのシール部材(2)にそれぞれ固定され、主に強度部材(3)としての機能を有する2つの主機能部(3a)と、2つの主機能部(3a)を連結する連結部(3b)とを有する形状とすることもできる。
また、シール部材と強度部材の固定手段として、一般的なクリップと呼ばれる固定手段を別途用いて、シール部材と強度部材を固定することもできるが、本発明のように、強度部材(3)に一体的に形成され、シール部材(2)と強度部材(3)とを互いに固定するための第2の突起部(3h)によって、シール部材と強度部材を固定することもできる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下では、図14に示すように、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51とその周囲の空間52とを車幅方向53で仕切るように、車両に搭載されるシールダクトを例として説明する。なお、本明細書中では、バンパーカバー31には、外気の吸入口を構成するグリル31aが含まれる。また、バンパーカバー31が特許請求の範囲に記載のフロントバンパーカバーに相当する。
以下では、図14に示すように、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51とその周囲の空間52とを車幅方向53で仕切るように、車両に搭載されるシールダクトを例として説明する。なお、本明細書中では、バンパーカバー31には、外気の吸入口を構成するグリル31aが含まれる。また、バンパーカバー31が特許請求の範囲に記載のフロントバンパーカバーに相当する。
図1に、本発明の第1実施形態におけるシールダクトの斜視図を示し、図2に、図1中のシールダクトが車両に搭載された状態を示す。なお、図2は、車両の車幅方向でシールダクトを見たときの図であり、図15に対応する図である。また、図2では、図15と同様の構成部に、図15と同一の符号を付している。
図1に示すように、シールダクト1は、シール部材としてのゴム板2と、強度部材としての骨部3とによって主に構成されている。
ゴム板2は、合成ゴム等で構成された板状のものである。ここで、板状とは、ゴム板2のみでは、車両走行時の風圧によって、折れ曲がる等の形状の変形が生じる薄さであることを意味する。
また、ゴム板2は、それ自身で、図14に示されるバンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51とその周囲の空間52とを、車幅方向で仕切る形状、例えば、バンパーカバー31とアンダーカバー33とに沿った形状となっている。すなわち、図2に示すように、シールダクト1が車両に搭載され、シールダクト1がクーリングモジュール20に取り付けられた状態のとき、ゴム板2の車両前方側端部の輪郭がバンパーカバー31の内部形状と一致し、ゴム板2の車両下方側端部の輪郭がアンダーカバー33の内部形状と一致するようになっている。
また、ゴム板2は、図1に示すように、障害物、すなわち、車両のバンパーリーンフォース35を通すための開口部としての穴4を有している。この穴4は、シールダクト1のうち、図2に示すように、シールダクト1を車両に搭載した状態のとき、バンパーリーンフォース35が位置する部位に配置されている。また、この穴4は、図2に示すように、シールダクト1を車両に搭載した状態のとき、バンパーリーンフォース35とシールダクト1との間に隙間が生じないように、バンパーリーンフォース35に対応した形状、すなわち、バンパーリーンフォース35の輪郭と同等の形状となっている。
また、ゴム板2は、図1に示すように、穴4からゴム板2の車両後方側の縁に到達する長さである切り込み部としての切り込み5を有している。この切り込み5は、シールダクト1の車両組み付け時において、図1中の矢印および破線で示すように、ゴム板2を切り込み5からめくることで、そのめくられた部分からバンパーリーンフォース35を穴4に位置させるためのものである。
骨部3は、シールダクト1が車両に搭載された状態のとき、車両走行時の風圧によってゴム板2の形状が変形しないように、ゴム板2の形状を維持するためのものであり、ゴム板2に固定されている。
骨部3は、ゴムよりも強度を有する部材、例えば、樹脂や金属等により構成されている。また、骨部3は、図1、2に示すように、一定の幅とされた一本の細長い部材がゴム板2の輪郭に沿って曲がっている形状となっており、ゴム板2の形状を維持できる必要最小限の形状となっている。
骨部3の外形はゴム板2の外形よりも小さく、骨部3は、全体がゴム板2の縁よりもゴム板2の内側に位置した状態で、ゴム板2に固定されている。ゴム板2の縁から骨部3までの距離2aは、例えば、20〜30mmである。これにより、図2に示すように、シールダクト1が車両に搭載された状態において、シールダクト1のうち、バンパーカバー31やアンダーカバー33に対向する部分では、骨部3よりも外周側に、ゴム板2が存在するため、バンパーカバー31やアンダーカバー33がゴム板2と接触し、骨部3と接触しないようになっている。
また、骨部3は、さらに、ゴム板2の穴4から離間して配置されている。このため、シールダクト1は、車両に搭載された状態において、バンパーリーンフォース35がゴム板2と接触し、骨部3と接触しないようになっている。
このように、骨部3は、シールダクト1のうち、シールダクト1を車両に搭載した場合に、バンパーカバー31やバンパーリーンフォース35等の車両の構造部と接触させる部分を除く領域に配置されている。
なお、シールダクト1の車両後方側の部分は、図2に示すように、車両に搭載された状態のとき、骨部3がクーリングモジュール20に沿うように、かつ、ゴム板2の切り込み5が形成された領域を除くように、図中上下方向に伸びている。このように、骨部3は、穴4および切り込み5を除く位置に固定されている。
次に、ゴム板2と骨部3の固定方法の一例を説明する。図3に、シールダクト1の分解斜視図を示す。また、図4に、ゴム板2と骨部3の固定部分の断面図を示す。
ゴム板2には、骨部3に対応する位置に、複数の第1の穴6が設けられている。また、骨部3にも、ゴム板2の第1の穴6に対応する位置に、第2の穴7が設けられている。そして、これらの穴6、7に、第1のクリップ8が挿入されることにより、ゴム板2と骨部3とが固定される。なお、これらの穴6、7の数や位置は、必要に応じて、任意に設定される。
この第1のクリップ8は、一般的な構造のものであり、図3、4に示すように、例えば、板部8aと軸部8bと先端部8cとが順に連続した形状である。板部8aは、円盤形状であり、その径は、第1、第2の穴6、7の径よりも大きい。軸部8bは、その幅が第1、第2の穴6、7の径と同等の大きさである。先端部8cは、その幅が第1、第2の穴6、7の径よりも大きくなっている。なお、第1のクリップ8の第1、第2の穴6、7への挿入時では、先端部8cと軸部8bは、先端部8cが第1、第2の穴6、7を通過するように、幅を縮小できる構造となっている。
図4に示すように、第1のクリップ8を第1、第2の穴6、7に挿入した状態では、第1のクリップ8の板部8aと先端部8cとによって、ゴム板2と骨部3とが挟まれることで、ゴム板2と骨部3とが固定される。
なお、図1、3に示すように、ゴム板2と骨部3には、後述するが、それぞれ、クーリングモジュール20への固定用の第3、第4の穴9、10が設けられている。第3、第4の穴9、10は、シールダクト1が車両に搭載された場合に、シールダクト1の車両後方側の部分に配置されており、車両前方側の部分には配置されていない。第3、第4の穴9、10の位置や数は、必要に応じて、任意に設定される。なお、骨部3の第4の穴10が特許請求の範囲に記載の固定部に相当する。
次に、シールダクト1とクーリングモジュール20の固定方法の一例を説明する。図5に、クーリングモジュールとシールダクトの分解斜視図を示す。
図5に示すように、クーリングモジュール20は、コンデンサ21と、ラジエータ22と、電動ファン23とを備え、コンデンサ21とラジエータ22とが電動ファン23のシュラウド24内に組み込まれることで、これらが一体の組立構造体となったものである。このクーリングモジュール20が、特許請求の範囲に記載の熱交換器に相当する。
シュラウド24は、クーリングモジュール20の上面を構成する上部シュラウド24aと、クーリングモジュール20の側面等を構成する下部シュラウド24bとを有している。上部シュラウド24aおよび下部シュラウド24bは、例えば、樹脂で構成されている。また、クーリングモジュール20の側面を構成する下部シュラウド24bの側面部24cには、シールダクト1を固定するための穴24dが、シールダクト1の取り付け位置に設けられている。
そして、クーリングモジュール20の左右両側の側面に対して、それぞれ、シールダクト1が配置され、下部シュラウド24bの穴24dと、シールダクト1のゴム板2および骨部3の第3、第4の穴9、10とに、第2のクリップ11が挿入されることで、シールダクト1がクーリングモジュール20に固定される。なお、第2のクリップ11は、第1のクリップ8と同様の形状のものである。
次に、シールダクト1の車両への組み付け手順について説明する。まず、車両搭載前の段階で、図3に示すように、ゴム板2と骨部3とを固定する。その後、図5に示すように、車両に搭載された状態のクーリングモジュール20に対して、シールダクト1を固定する。
ここで、クーリングモジュール20にシールダクト1を固定するときでは、図1中の破線で示すように、切り込み5からゴム板2の一部をめくり、シールダクト1をクーリングモジュール20へ固定できる状態に位置させる。このとき、ゴム板2の穴4とバンパーリーンフォース35との位置合わせをし、位置合わせが完了したら、一部をめくられた状態のゴム板2を元に戻す。
そして、第2のクリップ11を、シールダクト1の第3、第4の穴9、10と、クーリングモジュール20の下部シュラウド24bの穴24dとに挿入する。これにより、図2に示すように、シールダクト1がクーリングモジュール20に固定される。本実施形態では、骨部3のうち、車両後方側の部分がクーリングモジュール20に第2のクリップ11によって固定されているだけであるが、ゴム板2が骨部3に固定されているので、ゴム板2は、その形状を維持しつつ、クーリングモジュール20に固定されている。
なお、ゴム板2に切り込み5が設けられていても、シールダクト1の車両組み付け状態において、グリル31aから取り入れられた外気がクーリングモジュール20に供給されずに逃げてしまったり、エンジンルームからの熱風が回り込んだりするのを抑制することができるが、必要に応じて、切り込み5を接着することもできる。
次に、本実施形態の主な効果について説明する。
(1)本実施形態では、上記のとおり、シールダクト1をゴム板2と骨部3とにより主に構成している。
そして、ゴム板2を、バンパーカバー31とアンダーカバー33とに沿った1枚の板形状としている。これにより、ゴム板2自身で、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51と、その周囲の空間52とを車幅方向で仕切るようにしている。このように、ゴム板2によって、主に、シールダクト1の機能を発揮させるようにしている。
また、骨部3を、所定の幅とされた一本の細長い部材をゴム板2の輪郭に沿って曲げた形状として、ゴム板2に固定している。ゴム板2のみでは、車両走行時の風圧によってゴム板2の形状が変形してしまうが、このように骨部3をゴム板2に固定することで、ゴム板2の形状を維持することができる。なお、骨部3は、主に、ゴム板2を補強するものであり、骨部3自体は、空間を仕切るものではない。
このため、シールダクト1をクーリングモジュール20に固定する場合では、シールダクト1のクーリングモジュール20側の部分をクーリングモジュール20に固定するだけで良い。したがって、図17に示すシールダクトのように、シールダクト1をすべてゴムで構成した場合と比較して、シールダクト1の車両前方側部分をバンパーカバー31等の車両構造部に固定することを省略することができる。
また、図17に示すシールダクトでは、バンパーカバー31に固定する必要があったため、バンパーカバー31が車両に取り付けられた後でなければ、シールダクトを車両に固定できなかった。これに対して、本実施形態のシールダクト1によれば、バンパーカバー31が車両に取り付けられる前に、シールダクト1をクーリングモジュール20に固定することができる。すなわち、本実施形態では、バンパーカバー31が無い状態で、シールダクト1をクーリングモジュール20に固定することができるため、作業性が良い。
これらのことから、本実施形態によれば、図17に示すシールダクトのように、シールダクト1をすべてゴムで構成した場合と比較して、シールダクト1の車両への組み付け性を向上させることができる。
(2)また、本実施形態では、シールダクト1のうち、バンパーカバー31やアンダーカバー33に対向する部分では、骨部3をゴム板2の縁よりも内側に配置している。これにより、シールダクト1を車両に搭載したとき、バンパーカバー31やアンダーカバー33とシールダクト1との間に隙間を設けることなく、バンパーカバー31等とシールダクト1とを密着させることができる。これは、シールダクト1をバンパーカバー31等と接触させても、ゴム板2が車両の振動を吸収するからである。
したがって、本実施形態によれば、上記背景技術の欄で説明した図15に示すシールダクト1と比較して、高いシール効果が得られる。
(3)また、本実施形態のシールダクト1は、ゴム板2と骨部3とを別々に形成した後、これらを固定することで製造されるが、ゴム板2、骨部3は、ゴム板製造や樹脂板製造等の図16に示すシールダクトの製造に必要な2色成形技術よりも容易な周知の製造技術により製造が可能である。
したがって、本実施形態によれば、図16に示すシールダクトと比較して、製造コストを低くすることができる。
(4)また、本実施形態では、ゴム板2が、シールダクト1を車両に搭載した状態のとき、シールダクト1のうち、バンパーリーンフォース35が位置する部位に、バンパーリーンフォース35に対応した形状の穴4と、穴4からゴム板2の縁に到達する長さの切り込み5とを備えている。また、骨部3は、ゴム板2のうち、穴4および切り込み5を除く部位に固定されている。
ここで、図15に示すように、シールダクト1を樹脂のみで構成した場合では、シールダクト自体が変形しないので、バンパーリーンフォース35が存在する場合、バンパーリーンフォース35を避けるため、バンパーリーンフォース35よりも上側と、バンパーリーンフォース35よりも下側に、それぞれ、シールダクト41、42を配置していた。
これに対して、本実施形態のように、ゴム板2に穴4と切り込み5を設けることで、シールダクト1の車両搭載時では、図1中の破線で示すように、切り込み5を広げながら、ゴム板2の穴4に、バンパーリーンフォース35が位置するように、シールダクト1を車両に搭載できるので、上記した2枚のシールダクト41、42を、1枚のゴム板2に置き換えることができる。
したがって、本実施形態によれば、図15に示すシールダクトのように、シールダクト1を樹脂のみで構成した場合と比較して、必要なシールダクトの数を減らすことができる。
(第2実施形態)
第1実施形態で説明したシールダクト1の骨部3の形状については、必要に応じて種々の形状に変更することができる。本実施形態では、骨部3の形状の変形例について説明する。なお、ゴム板2の形状については、図1、2に示すシールダクト1と同様の形状である。
第1実施形態で説明したシールダクト1の骨部3の形状については、必要に応じて種々の形状に変更することができる。本実施形態では、骨部3の形状の変形例について説明する。なお、ゴム板2の形状については、図1、2に示すシールダクト1と同様の形状である。
図6に、本実施形態の第1の例における骨部3の斜視図を示す。図6中に示す骨部3は、破線で囲まれた部分3aが図1中の骨部3に相当しており、2つの骨部3aを連結部3bで連結した形状となっている。そして、図示しないが、骨部3の破線で囲まれた部分3aに、それぞれ、ゴム板2が固定されることで、シールダクト1が構成される。
このように、骨部3の破線で囲まれた部分3aがゴム板2の形状を維持するようになっており、骨部3の機能を主として発揮する部分である。なお、この骨部3の破線で囲まれた部分3aが、特許請求の範囲に記載の主機能部に相当する。
第1実施形態で説明したシールダクト1は、図5に示すように、クーリングモジュール20の左右両側に、それぞれ1つずつ、シールダクト1を配置していたのに対して、本実施形態のように、骨部3の形状を、2つの骨部3aを連結部3bで連結した形状とすることで、クーリングモジュール20の左右両側に配置される2つのシールダクト1を一体化させることができる。
次に、図7に、本実施形態の第2の例におけるシールダクト1が車両に搭載された状態の図を示す。なお、図7は、図2中のシールダクト1の骨部3に対応している。図7に示すように、シールダクト1の骨部3は、破線で囲まれた領域の部分3cが、他の部分3dの幅よりも小さくなっている。すなわち、骨部3は、その一部3cがくびれた形状となっている。
このように、骨部3の形状を、骨部3の幅を均一でなく、部分的に小さくすることで、車両衝突時に骨部3が壊れやすい形状とすることもできる。
次に、図8に、本実施形態の第3の例におけるシールダクト1が車両に搭載された状態の図を示す。なお、図8は、図2に対応している。 図8に示すように、シールダクト1の骨部3は、幅が小さく細長い部分3dと、幅が大きく板形状の部分3eとから構成されている。
このように、骨部3の一部3eを板形状とすることもでき、これにより、図7に示すシールダクト1とは逆に、図1、2に示すシールダクト1よりも、シールダクト1の強度を向上させることもできる。
以上説明したように、本実施形態のシールダクト1は、第1実施形態で説明したシールダクト1に対して、骨部3の形状が異なるのみであるため、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を有している。
(第3実施形態)
第1実施形態で説明したシールダクト1のゴム板2の形状についても、必要に応じて種々の形状に変更することができる。本実施形態では、ゴム板2の形状の変形例について説明する。
第1実施形態で説明したシールダクト1のゴム板2の形状についても、必要に応じて種々の形状に変更することができる。本実施形態では、ゴム板2の形状の変形例について説明する。
図9に、本実施形態の第1の例におけるシールダクト1が車両に搭載された状態の図を示す。図9は、図2に対応している。
図9に示すように、ゴム板2の形状を、図2に示すシールダクト1に対して、バンパーリーンフォース35よりも上側の部分を残し、それよりも下側の部分を省略した形状とすることもできる。このときも、第1実施形態と同様に、ゴム板2はその車両前方側の部分がバンパーカバー31に沿った形状であり、骨部3が、ゴム板2の輪郭に沿った形状で、ゴム板2の縁よりも内側に位置するように、ゴム板2に固定される。
このように、図9に示すシールダクト1によって、第1実施形態と異なり、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間のうちのバンパーリーンフォース35よりも車両上側の空間と、その周囲の空間とを、車幅方向で仕切ることもできる。
これは、車両の特性によって、エンジンルームからの熱風の回り込み方が異なっており、特に、バンパーリーンフォース35よりも上側から熱風が回り込みやすく、下側から熱風が回り込み難い車両であれば、シールダクト1を図9に示す形状としても、熱風の回り込みを抑制できるからである。
図10に、本実施形態の第2の例におけるシールダクト1が車両に搭載された状態の図を示す。なお、図10は、図2に対応している。
ゴム板2の形状は、バンパーカバー31の形状やバンパーリーンフォース35の位置に応じて任意に変更が可能である。例えば、図10に示すように、バンパーリーンフォース35とバンパーカバー31が接触している構造の車両の場合では、図1に示すシールダクト1において、ゴム板2に設けられた穴4の位置を車両前方側に移動させることもできる。
なお、この場合、骨部3は、図10に示すように、シールダクト1を車両に搭載した状態のとき、バンパーリーンフォース35よりも上側に位置する部分3fと、バンパーリーンフォース35よりも下側に位置する部分3gの分離した2つの部分から構成される。また、車両に搭載される前のシールダクト1は、骨部3の2つの部分3f、3g同士が固定されていない。
このため、ゴム板2のうち、2つの部分3f、3gの間の部分2bは補強されておらず、骨部3によって、ゴム板2の形状が維持されているとは言えない。しかし、シールダクト1がクーリングモジュール20に固定された状態であれば、クーリングモジュール20を介して、骨部3の2つの部分3f、3g同士が固定されるので、ゴム板2の形状が維持される。
(他の実施形態)
(1)図11に、他の実施形態の第1の例におけるシールダクト1の部分断面図を示す。第1実施形態では、図3、4に示すように、骨部3とは別部品である第1のクリップ8を用いて、ゴム板2と骨部3とを固定する場合を例として説明した。
(1)図11に、他の実施形態の第1の例におけるシールダクト1の部分断面図を示す。第1実施形態では、図3、4に示すように、骨部3とは別部品である第1のクリップ8を用いて、ゴム板2と骨部3とを固定する場合を例として説明した。
これに対して、図11に示すように、第1のクリップ8と骨部3とを一体化させることもできる。すなわち、骨部3に第1のクリップ8に相当するクリップ部分3hを設けることもできる。このクリップ部分3hは、骨部3に一体的に形成された突起であり、第1のクリップ8と同様の形状を有している。このクリップ部分3hが特許請求の範囲に記載の第2の突起部に相当する。
これにより、ゴム板2と骨部3との固定において、第1のクリップ8を不要とすることができ、部品点数を削減することができる。
なお、ゴム板2と骨部3の固定手段としては、他の嵌合手段や、接着剤、両面テープ等の接着手段を用いることもできる。
(2)図12(a)に他の実施形態の第1の例におけるシールダクト1の斜視図を示し、図12(b)に、図12(a)中のA−A線断面図を示す。なお、図12(a)、(b)では、図1と同様の構成部に、図1と同一の符号を付してる。
第1実施形態では、図5に示すように、骨部3とは別部品である第2のクリップ11を用いて、シールダクト1をクーリングモジュール20に固定する場合を例として説明した。
これに対して、図12(b)に示すように、第2のクリップ11と骨部3とを一体化させることもできる。すなわち、骨部3に第2のクリップ11に相当するクリップ部分3iを設けることもできる。このクリップ部分3iは、骨部3に一体的に形成された突起であり、第2のクリップ11と同様の形状を有している。このクリップ部分3iが特許請求の範囲に記載の第1の突起部に相当する。
これにより、シールダクト1とクーリングモジュール20との固定において、第2のクリップ11を不要とすることができ、部品点数を削減することができる。
なお、ここでは、クリップ部分3iを図11中のクリップ部分3hとは別に、骨部3に設ける場合を例として説明したが、クリップ部分3iと図11中のクリップ部分3hとを共通化させることもできる。
(3)図13に、車両に搭載された状態のシールダクトを上方から見たときのシールダクト周辺の上面図を示す。上記した各実施形態では、シールダクト1を車両側のクーリングモジュール20に固定する場合を例として説明したが、シールダクト1を車両側の他の位置に固定することもできる。例えば、ラジエータサポート34にシールダクト1を固定することもできる。なお、この場合、クーリングモジュール20とラジエータサポート34との間に、スポンジ等により構成されたシール部材36を配置する。
(4)上記した各実施形態では、骨部3の全体がゴム板2の縁よりも内側に位置する場合を例として説明したが、シールダクト1のうち、シールダクト1を車両に搭載した場合に、シールダクト1をバンパーカバー31やアンダーカバー33等の車両構造部と接触させる必要がない部分については、骨部3をゴム板2の縁よりも内側に配置していなくても良い。
その部分においては、骨部3の縁とゴム板2の縁を一致させたり、ゴム板2よりも外側に骨部3を突出させたりするように、ゴム板2に対して骨部3を配置することもできる。なお、シールダクト1の車両構造部と接触させる必要がない部分とは、例えば、シールダクト1の車両後方側の部分や図9に示すシールダクト1の図中下方部分である。
(5)上記した各実施形態では、シールダクト1をクーリングモジュール20に固定する場合を例として説明したが、クーリングモジュール20の代わりに、熱交換器としてのコンデンサ21、ラジエータ22がモジュールとして車両に搭載されていない場合では、コンデンサ21もしくはラジエータ22に、直接、シールダクト1を固定することもできる。
(6)上記した各実施形態では、シールダクト1を構成するシール部材として、ゴム板2を用いる場合を例として説明したが、ゴムの代わりに、他の材料で構成されたものをシール部材として用いることもできる。他の材料としては、変形が可能であり、車両の振動を吸収できる弾性材料、例えば、スポンジを用いることができる。
(7)上記した各実施形態では、例えば、クーリングモジュール20の側面に固定され、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間51とその周囲の空間52とを車幅方向53で仕切るシールダクト1に対して、本発明を適用する場合を例として説明した。これに対して、例えば、クーリングモジュール20の上面および下面に固定され、バンパーカバー31とクーリングモジュール20との間の空間とその周囲の空間とを車両上下方向で仕切るようにも配置されるシールダクトに対しても、本発明を適用することができる。
(8)上記した各実施形態では、シールダクト1の車両後方側の部分をクーリングモジュール20等の車両側に固定する場合を例として説明したが、シールダクト1の車両側への固定を部分的に補強する等の目的により、シールダクト1の車両前方側の部分を、バンパーカバー31等に固定することもできる。
この場合においても、シールダクト1の車両側への固定を部分的に補強する等の目的であれば、図17に示すシールダクト48よりも、シールダクト1の車両前方側の部分を多く固定する必要がない。このため、図17に示すシールダクトのように、シールダクト1をすべてゴムで構成した場合と比較して、シールダクト1の車両への組み付け性を向上させることができる。
1…シールダクト、2…ゴム板、3…骨部、4…穴、5…切り込み、
8…第1のクリップ、11…第2のクリップ、
20…クーリングモジュール、21…コンデンサ、22…ラジエータ、
23…電動ファン、24…シュラウド、
31…バンパーカバー、32…ボンネット、33…アンダーカバー、
34…ラジエータサポート、35…バンパーリーンフォース。
8…第1のクリップ、11…第2のクリップ、
20…クーリングモジュール、21…コンデンサ、22…ラジエータ、
23…電動ファン、24…シュラウド、
31…バンパーカバー、32…ボンネット、33…アンダーカバー、
34…ラジエータサポート、35…バンパーリーンフォース。
Claims (8)
- 車両のフロントバンパーカバー(31)と車両内の前記フロントバンパーカバー(31)の後方に配置されている熱交換器(20)との間であって、前記熱交換器(20)よりも空気流れの上流側に位置する第1の空間(51)を、車両内の前記第1の空間(51)を除く第2の空間(52)と仕切るように、前記第1の空間(51)の周囲に配置されるシールダクト(1)において、
弾性材料で構成され、それ自身で前記第1の空間(51)と前記第2の空間(52)とを仕切る板形状のシール部材(2)と、
前記シール部材(2)のうち、前記シールダクト(1)を車両に搭載した場合に車両の構造部と接触する部分を除く領域に固定されており、前記シールダクト(1)を車両に搭載した場合に前記シール部材(2)の形状を維持できる形状であって、前記シール部材(2)よりも高い強度を有する材料で構成された強度部材(3)とを備えることを特徴とするシールダクト。 - 前記シール部材(2)は、前記シールダクト(1)を車両に搭載する場合に、車両の構造部(35)を通すための開口部(4)と、前記開口部(4)から前記シール部材(2)の縁まで到達する長さの切り込み部(5)とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシールダクト。
- 前記強度部材(3)は、前記シールダクト(1)を車両に搭載した場合に、前記強度部材(3)の車両後方側の部分と車両前方側の部分のうち、前記車両後方側の部分にのみ、前記シールダクト(1)を車両側に固定するための固定部(9、3i)を有することを特徴とする請求項1また2に記載のシールダクト。
- 前記強度部材(3)の前記固定部は、前記強度部材(3)に一体的に形成された第1の突起部(3i)であることを特徴とする請求項3に記載のシールダクト。
- 前記強度部材(3)は、細長く、前記シール部材(2)の輪郭に沿った形状であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のシールダクト。
- 前記強度部材(3)は、その一部(3c)が、くびれている形状であることを特徴とする請求項5に記載のシールダクト。
- 前記強度部材(3)は、2つの前記シール部材(2)にそれぞれ固定され、主に前記強度部材(3)としての機能を有する2つの主機能部(3a)と、前記2つの主機能部(3a)を連結する連結部(3b)とを有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のシールダクト。
- 前記強度部材(3)は、前記強度部材(3)に一体的に形成され、前記シール部材(2)と前記強度部材(3)とを互いに固定するための第2の突起部(3h)を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つのシールダクト。
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-
2005
- 2005-07-06 JP JP2005197414A patent/JP2007015487A/ja not_active Withdrawn
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