JP2016017252A - 筒状編地およびその編成方法 - Google Patents

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豪 谷河
谷口多哉
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Abstract

【課題】前後の針床の編針を使用してそれぞれ編成する二つの編地を、4枚ベッドの横編機を使用すれば総針編成で、端部が繋がる筒状編地として編成可能な、筒状編地およびその編成方法を提供する。【解決手段】前後に分れる編地のうちのFBに付属する前方編地を、編出しに続いて、コース毎に編成する際に、編幅の外側に接続用の掛け目を形成する。S7では、編針C〜L,c〜lで前方編地の4コース目を編成しながら、編幅の外側の編針B,Mに掛け目を形成する。S9では、編針c〜l,C〜Lで、BBに付属する後方編地の1コース目を編成する。S10では、BDの編針b,mに係止している掛け目を、FUの編針C,Lに目移しして重ね、前方編地と後方編地の1コース目同士が重ね目で接合される。【選択図】図2

Description

本発明は、少なくとも前後一対の針床を有する横編機を使用して編成する、筒状編地およびその編成方法に関する。
従来から、前後に一対の針床を備える横編機が広く用いられている。このような横編機では、前針床と後針床との一方で編成するコースの終端を他方で編成するコースの始端に、前後で対向する編幅の端部間で繋ぎながら、衣服などを筒状に編んで一体的に形成することができる(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1の筒状編地は、前針床では横行の一方に編成し、針床間を編端で繋ぎながら、後針床では横行の他方に編成することを繰返して形成される。ただし、裾は、リブ編みにしている。特許文献1の第5欄第1行〜第8行には、「リブ編みは筒状の形状では作れないので、別にそれぞれの筒状部分に対して二つの平たいストリップ(strip)として編まれ、一方のストリップが先ず編まれた後に一方の床の一つ置きの針に保持され、これに対して他方の平たいストリップが他方の床の一つ置きの針に保持される。この工程は第2図に示してあり、」と記載されている。特許文献1の第1図、第5図〜第9図には、他の部分は筒状でも、リブ編み4は二つのストリップに分れている状態の編地が記載され、第14欄第13行〜第18行に、仕上げでリブストリップの縁を縫う操作が必要である旨が記載されている。
図7は、前後に上下二段ずつの針床を備える4枚ベッドの横編機で編成可能な筒状編地を示す。以下、針床は、前針床FBの下段をFD、上段をFU、後針床BBの下段をBD、上段をBUでそれぞれ示す。4枚ベッドの横編機では、前後一対の針床を備える2枚ベッドの横編機で一つ置きの編針を使用する針抜き編成で編成する編地を、編幅内ではすべての編針を使用する総針編成で編成可能である。図7では、FDとBU、BDとFUで、それぞれ前後の針床を使用して総袋編みを行う場合を想定しているけれども、対向する針床で編針を半ピッチずつずらして前後の針床のすべての編針でリブ編成する総リブ編みでも同様に可能である。
図7(a)に示すように、4枚ベッドの横編機を使用すれば、二枚の袋編みの編地をそれぞれ総針で総袋編み編地として編成することができ、同様に、二枚の総リブ編みの編地も編成可能である。しかしながら、前後の針床の総針で編成する総袋編みや総リブ編みの編地を、コースを繋ぎながら筒状に編成しようとすると、二枚のうちの一方のコース編成と他方の保持とを交互に行わなければならない。一方の編地のコースを前後の針床の総針で編成する際には、他方の編地を片側の針床の編針に編目を重ねて保持する必要があるけれども、他方の編地のコースを前後の針床の総針で編成するように戻すことができなくなってしまう。両方の針床を使用してそれぞれ編成する二つの編地のコースを繋いで筒状編地にするためには、一方の編地の編成中に他方の編地を保持する空き針が必要となる(たとえば特許文献2参照)。特許文献2では、図12、図15、図18、図21に示すように、4枚ベッドの横編機でリブ編みの編地をコースを繋ぎながら筒状に編成するために、針抜き編成している。同様に、袋編みの編地を、コースを繋ぎながら筒状に編成するためには、図7(b)に示す針抜き編成を行う必要がある。
特公昭50−2665号公報 特許第2514489号公報
特許文献1に示されるような二つのストリップに分れるリブ編みの袖や裾を筒状にするためには、編成後の仕上げで縫製作業を行う必要がある。特許文献2に示すように、4枚ベッドの横編機を使用すれば、2枚ベッドの横編機と同様な針抜き編成で、リブ編みや袋編みの編地のコースを繋ぎながら筒状に編成することができる。ただし、筒状に編成される編地は、針抜き編成となるので、編針の配列ピッチに相応する本来のゲージ風合いにならなくなってしまう。2枚ベッドの横編機では、三つ置きの編針を使用する針抜き編成にすれば、特許文献1のようなリブ編みでも筒状に編成することができるけれども、編地の風合いはゲージ風合いからさらに粗くなってしまう。
本発明の目的は、前後の針床の編針を使用してそれぞれ編成する二つの編地を、4枚ベッドの横編機を使用すれば総針編成で、端部が繋がる筒状編地として編成可能な、筒状編地およびその編成方法を提供することである。
本発明は、少なくとも前後一対の針床を備える横編機を用い、前針床に付属する前方編地と後針床に付属する後方編地を少なくとも編幅の一端で繋いで編成する筒状編地の編成方法において、
前方編地と後方編地のいずれか一方の編地を編出し、該編出しに続いて、所望数のコース編成を行うとともに、該コース編成の間に、一方の編地の編幅の外側に複数の接続用の増し目を順次形成し、
一方の編地の編成後、該一方の編地を付属する針床に退避させ、
前方編地と後方編地のうちの他方の編地を編出し、該編出しに続いて、所望数のコース編成を行うとともに、該コース編成の間に、一方の編地のコース編成の間に形成した複数の接続用の増し目を、他方の編地の編幅側端の編目に目移しして重ねて、ウェール方向に延びる接合部を形成し、
前方編地と後方編地を繋いで編成する、
ことを特徴とする筒状編地の編成方法である。
また本発明で、前記横編機は、前後に上下二段の針床を備え、
前記前方編地は、前方の下段の針床と後方の上段の針床とを使用して、総針編成し、
前記後方編地は、後方の下段の針床と前方の上段の針床とを使用して、総針編成する、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記一方の編地を編成する際に、コース毎に増し目を形成し、形成した順序に従って、前記他方の編地を編成するコース毎に、編幅の端部に重ねて接合部を形成する、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記増し目は、前記一方の編地の編幅の外側で、編幅の端部近傍に形成し、
前記他方の編地の編幅の外側で、編幅の端部から近い位置に順次配置しておく、
ことを特徴とする。
さらに本発明は、少なくとも前後一対の針床を備える横編機を用いて編成され、ウェール方向に延びる筒状編地において、
筒状編地の周方向をコース方向とし、編出しからウェール方向に編成され、コース方向の端部に接合用の増し目を有する一方編地と、
筒状編地の周方向をコース方向とし、一方編地の編出しとは異なる編出しからウェール方向に編成される他方編地と、
一方編地の増し目を、他方編地のコース方向の端部の編目に重ねて形成され、一方編地と他方編地とを繋ぐ接合部とを、
含むことを特徴とする筒状編地である。
本発明によれば、前後の針床の一方と他方とにそれぞれ付属する一方の編地と他方の編地とは、一方の編地の編幅の外側に形成する増し目を他方の編地の端部に重ねて接合部を形成して繋ぐ。増し目を形成する一方の編地を先に編成し、後から編成する他方の編地の端部と増し目とを重ねて接合するので、前後の針床を使用して一方の編地を編成してから、一方の編地を付属する針床に退避させ、前後の針床を使用して他方の編地を編成しながら、編地のコースを繋ぎ、筒状編地を編成することができる。一方の編地と他方の編地とは、4枚ベッドの横編機を使用すれば、総針編成で、それぞれ編成することができる。
また本発明によれば、前後に上下二段の針床を有する4枚ベッドの横編機を使用し、総針編成で前方編地と後方編地とを編成し、端部が繋がる筒状編地を形成することができる。
また本発明によれば、一方の編地を編成するコース毎に形成した増し目を、形成した順序に従って、他方の編地を編成するコース毎に、編幅の端部に重ねて接合部を形成するので、一方の編地と他方の編地とを接合部でコース毎に繋ぐことができる。繋がりの順序が入れ替るような交叉も生じないので、接合部の見映えを良くすることができる。
また本発明によれば、増し目を、一方の編地の編幅の外側で、編幅の端部近傍に形成するので、増し目に繋がる渡り糸の長さを短くし、接合部での編目の割れを軽減することができる。形成した増し目を、他方の編地の編幅の外側で、編幅の端部から近い位置に配置するので、重ね目を形成して接合する処理を円滑に行うことができる。
さらに本発明によれば、筒状編地は、それぞれ異なる編出しを有する一方編地と他方編地とを、編幅の外側に設ける接合部で繋いで形成される。前後一対の針床を有する横編機で、前後の針床をそれぞれ使用して一方編地と他方編地とをコースを繋ぎながら編成することができない場合でも、一方編地を先に編成して、他方編地を後で編成しながら接合部で繋いで筒状にすることができる。
図1は、本発明の一実施例の編成方法の手順の一部を示す編成図である。 図2は、本発明の一実施例の編成方法の手順の一部で、図1に続く部分を示す編成図である。 図3は、本発明の一実施例の編成方法の手順の一部で、図2に続く部分を示す編成図である。 図4は、本発明の一実施例の編成方法の手順の一部で、図3に続く部分を示す編成図である。 図5は、本発明の一実施例の編成方法に従い、図1〜図4の手順で編成される筒状編地1の模式的な構成を示す斜視図および平面図である。 図6は、本発明の一実施例として編成される筒状編地1の他の例を示す平面図である。 図7は、4枚ベッドの横編機で、二枚の袋編みの編地をそれぞれ総針で総袋編みの編地として編成する状態と、袋編みの編地を編幅の両端でコースを繋ぐ筒状編地として針抜き編成する状態とを、示す編成図である。
以下、図1、図2、図3および図4で、本発明の一実施例としての筒状編地1の編成方法を手順に従って説明する。図5で、図1〜図4の手順で編成する筒状編地1の構成を示す。図6で、図1〜図4の手順で編成する筒状編地の他の例を示す。
各図の説明で、同等の部分は、同一の参照符を付して重複する説明を省略することがある。また、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載される参照符を付して言及する場合がある。
図1、図2、図3および図4は、本発明の一実施例として、前後に上下二段ずつの針床FD,FU,BD,BUを有する4枚ベッドの横編機で、筒状編地1を、総袋編みの前方編地および他方編地を4コースずつ接合して編成する手順を示す。筒状編地1で、前方編地はFBに付属し、後方編地はBBに付属し、前方編地または後方編地の一方を先に編成し、他方を編成する際には、一方は付属する針床に退避させる。
各図は、左側のSに続く数字で編成工程を、右側で前後の針床における編針での編成状態を、それぞれ示す。各編成工程は、編成カムおよび目移しカムを搭載するキャリッジの移動と、キャリッジの移動に連動する給糸口の移動とに対応する。ただし、キャリッジに搭載するカムシステムの数や構成に応じて、キャリッジの移動が複数の編成工程に対応する場合や、キャリッジの複数回の移動が一つの編成工程に対応する場合がある。編針は、説明の便宜上、実際の横編機に設けられている本数よりも少なく表示し、図1のS1に示す大文字A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,NでFB側、小文字a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l,m,nでBB側をそれぞれ示す。針床は、4段のうち、3段を図示し、図示の下段はFD、中段はFUまたはBU、上段はBDをそれぞれ示す。
S1では、前方編地をFDの編針C〜LおよびBUの編針c〜lで、編出しに続く1コース目として編成する。編幅の外側となる編針B,Mには、接続用の増し目となる掛け目を形成する。なお、増し目は、割増やしなどでも形成することができる。S2では、S1でFDの編針B,Mに形成した掛け目を、BDの編針b、mに目移しする。S3では、FDの編針C〜LおよびBUの編針c〜lで前方編地の2コース目を編成しながら、編幅の外側となる編針B,Mに掛け目を形成する。S4では、S3でFDの編針B,Mに形成した掛け目を、BDの編針a,nにそれぞれ目移しする。S5では、FDの編針C〜LおよびBUの編針c〜lで前方編地の3コース目を編成しながら、編幅の外側となる編針B,Mに掛け目を形成する。S6では、S5でFDの編針B,Mに形成した掛け目を、BUを経由して、FDで1目外側となる編針A,Nにそれぞれ目移しする。S7では、FDの編針C〜LおよびBUの編針c〜lで前方編地の4コース目を編成しながら、編幅の外側となる編針B,Mに掛け目を形成する。
以上のように、前方編地は、前後の針床に付属させてそれぞれ編成する編地のうちの前方側として編成し、編出しに続いて、コース毎に、編幅の外側に接続用の増し目を掛け目で形成する。掛け目は、FDで、前方編地の編幅の外側で、編幅の端部近傍に形成する。S8では、BUの編針c〜lで係止している編目を、FDの編針C〜Lにそれぞれ目移しして重ねて、前方編地を付属するFBのうちのFDに退避させて保持する。前方編地をFDに退避させると、歯口では、BDとFUとの間で後方編地の編成可能となる。FDの編針A,B,M,NおよびBDの編針a,b,m,nには、接合用の掛け目が残っている。
S9では、BDの編針c〜lおよびFUの編針C〜Lで、前方編地の編出しとは異なる編出しに続く後方編地の1コース目を編成する。S10では、BDの編針b,mに係止している掛け目を、FUの編針C,Lに目移しして重ねる。目移しする掛け目は、前方編地の1コース目を編成する際に形成され、FUの編針C,LにはS9で編成した後方編地の1コース目の端部が係止されているので、前方編地と後方編地の1コース目同士が重ね目で接合される。掛け目は、形成した順に、FUで接合を行う編幅の外側で、端部から近い位置に配置している。増し目となる掛け目を、前方編地の編幅の外側で、編幅の端部近傍に形成するので、増し目に繋がる渡り糸の長さを短くし、接合部での編目の割れを軽減することができる。
S11では、BDの編針a、nに係止されている掛け目を、FUを経由してBDで内側となる編針b,mに目移しする。この掛け目は、前方編地の2コース目の編成の際に形成している。S12では、FDの編針A,Nに係止されている掛け目を、BDの編針a,nに目移しする。この掛け目は、前方編地の3コース目の編成の際に形成している。
S13では、BDの編針c〜lおよびFUの編針C〜Lで、後方編地の2コース目を編成する。FUの編針C,Lでは、S10で形成した重ね目がノックオーバーされて、前方編地の端部に形成した掛け目と後方編地の端部の編目とを繋ぐ編目が新たに形成される。S14では、BDの編針b,mに係止している掛け目を、FUの編針C,Lに目移しして重ねる。前方編地と後方編地の2コース目同士が重ね目で接合される。
S15では、BDの編針a、nに係止されている掛け目を、FUを経由してBDで内側となる編針b,mに目移しする。この掛け目は、前方編地の3コース目の編成の際に形成している。S16では、BDの編針c〜lおよびFUの編針C〜Lで、後方編地の3コース目を編成する。FUの編針C,Lでは、S14で形成した重ね目がノックオーバーされて、前方編地の端部に形成した掛け目が後方編地の端部に繋がる。
S17では、BDの編針b,mに係止している掛け目を、FUの編針C,Lに目移しして重ねる。前方編地と後方編地の3コース目同士が重ね目で接合される。S18では、FDの編針B,Mに係止している掛け目を、BDの編針b,mに目移しする。この掛け目は、前方編地の4コース目の編成の際に形成している。S19では、BDの編針c〜lおよびFUの編針C〜Lで、後方編地の4コース目を編成する。FUの編針C,Lでは、S14で形成した重ね目がノックオーバーされて、前方編地の端部に形成した掛け目が後方編地の端部に繋がる。S20では、BDの編針b,mに係止している掛け目を、FUの編針C,Lに目移しして重ねる。前方編地と後方編地の4コース目同士が重ね目で接合される。
以上のように、前後の針床に付属させる編地のうちの前方側となる前方編地を先に編成して後方側となる後方編地を後から編成しているけれども、後方編地を先に編成して前方編地を後から編成することもできる。先に編成する編地を一方の編地として、他方の編地は一方の編地とは異なる編出しに続いて、コース毎に編成する際に、編幅の端部に一方の編地の編成時に形成した増し目を重ねて接合する。増し目を、接合を行う編幅の外側で、他方編地の編幅の端部から近い位置に配置するので、重ね目を形成して接合する処理を円滑に行うことができる。ただし、増し目を形成する順序と、増し目を重ねて接合する順序とは、多少入替えることもできる。なお、増し目は、一方の編地を編成するコース毎に形成し、他方の編地を編成するコース毎に接合しているけれども、一方の編地を所望数のコース編成する間に、コースと同数、またはコース数よりも多いか少ないか程度となる複数形成しておけばよい。複数形成した増し目は、他方の編地を所望数のコース編成する間に、他方の編地の編幅側端の編目に目移しして重ねることで、ウェール方向に延びる接合部を形成する。本実施例のように、一方の編地を編成するコース毎に増し目を形成し、他方の編地を編成するコース毎に接合すれば、一方の編地と他方の編地とを接合部でコース毎に繋ぐことができる。繋がりの順序が入れ替るような交叉も生じないので、接合部の見映えを良くすることができる。
S21では、FUの編針C〜Lで係止している編目を、BDの編針c〜lにそれぞれ目移しして重ねる。以下、S22で、FDの編針C〜LとBDの編針c〜lとで、編糸が周回して筒状に編地が編成される。
図5は、本発明の一実施例として、図1〜図4の手順で編成される筒状編地1の模式的な構成を示す。図5(a)に示すように、筒状編地1は、コース方向2C,3Cの編出し2a,3aからウェール方向2W,3Wに延びる一方編地2と他方編地3とが編幅の両端の接合部4,5で接合されて形成される。一方編地2は、筒状編地1の周方向をコース方向2Cとし、編出し2aからウェール方向2Wに編成され、コース方向2Cの端部に接合用の掛け目を増し目として有する。他方編地3は、筒状編地1の周方向をコース方向3Cとし、一方編地2の編出し2aとは異なる編出し3aからウェール方向3Wに編成される。図5(b)に示すように、接合部4,5は、一方編地2の掛け目を、他方編地3のコース方向3Cの端部の編目に重ねて形成され、一方編地2と他方編地3とを接合する。掛け目を形成する順序と接合する順序とを合わせれば、見映えの良い接合部4,5を得ることができる。掛け目を形成する順序と、掛け目を重ねて接合する順序とを、多少入替えることもできる。
図6は、本発明の一実施例として編成される筒状編地1の他の例を示す。図6(a)に示すように、接合部4は、前方となる一方編地2と後方となる他方編地3とを編幅の一端のみで接合するだけでもよい。また、図6(b)に示すように、たとえば前方の一方編地は、カーディガンの前身頃のように、前左身頃編地6と前右身頃編地7とに別れ、中間で分離していてもよい。
本実施例を適用すれば、4枚ベッドの横編機で総針編成する筒状編地1を得ることができるけれども、2枚ベッドの横編機でも、針抜き編成で筒状編地1を得ることができる。すなわち、本実施例の筒状編地1は、少なくとも前後一対の針床を備える横編機を用い、前針床に付属する前方編地と後針床に付属する後方編地を少なくとも編幅の一端で繋いで編成すればよい。編幅の両端で繋ぐ場合は、増し目を編幅の両側に形成して、接合部の形成も両側で行い、編幅の一端で繋ぐ場合は、増し目を編幅の一端側に形成して、接合部の形成も一端側で行えばよい。
1 筒状編地
2 一方編地
3 他方編地
4、5 接合部
6 前左身頃編地
7 前右身頃編地

Claims (5)

  1. 少なくとも前後一対の針床を備える横編機を用い、前針床に付属する前方編地と後針床に付属する後方編地を少なくとも編幅の一端で繋いで編成する筒状編地の編成方法において、
    前方編地と後方編地のいずれか一方の編地を編出し、該編出しに続いて、所望数のコース編成を行うとともに、該コース編成の間に、一方の編地の編幅の外側に複数の接続用の増し目を順次形成し、
    一方の編地の編成後、該一方の編地を付属する針床に退避させ、
    前方編地と後方編地のうちの他方の編地を編出し、該編出しに続いて、所望数のコース編成を行うとともに、該コース編成の間に、一方の編地のコース編成の間に形成した複数の接続用の増し目を、他方の編地の編幅側端の編目に目移しして重ねて、ウェール方向に延びる接合部を形成し、
    前方編地と後方編地を繋いで編成する、
    ことを特徴とする筒状編地の編成方法。
  2. 前記横編機は、前後に上下二段の針床を備え、
    前記前方編地は、前方の下段の針床と後方の上段の針床とを使用して、総針編成し、
    前記後方編地は、後方の下段の針床と前方の上段の針床とを使用して、総針編成する、
    ことを特徴とする請求項1記載の筒状編地の編成方法。
  3. 前記一方の編地を編成する際に、コース毎に増し目を形成し、形成した順序に従って、前記他方の編地を編成するコース毎に、編幅の端部に重ねて接合部を形成する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の筒状編地の編成方法。
  4. 前記増し目は、前記一方の編地の編幅の外側で、編幅の端部近傍に形成し、
    前記他方の編地の編幅の外側で、編幅の端部から近い位置に順次配置しておく、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の筒状編地の編成方法。
  5. 少なくとも前後一対の針床を備える横編機を用いて編成され、ウェール方向に延びる筒状編地において、
    筒状編地の周方向をコース方向とし、編出しからウェール方向に編成され、コース方向の端部に接合用の増し目を有する一方編地と、
    筒状編地の周方向をコース方向とし、一方編地の編出しとは異なる編出しからウェール方向に編成される他方編地と、
    一方編地の増し目を、他方編地のコース方向の端部の編目に重ねて形成され、一方編地と他方編地とを繋ぐ接合部とを、
    含むことを特徴とする筒状編地。
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