JP2019094594A - ニットウェアの編成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】左前立て部と右前立て部との重なり幅を大きくしても身頃と袖とを接合する際に糸切れが生じ難いニットウェアの編成方法を提供する。【解決手段】脇10の位置で身頃2と左袖3及び右袖4とを接合するニットウェアの編成方法であって、以下の工程を備える。第二編地部22の左端の編目5の回し込みを複数回行った後、第一針床FBで回し込んだ編目5と左袖3の編目とを接合する工程b1。第二編地部22の編幅方向の右端の編目6の回し込みを複数回行った後、第一針床FBで回し込んだ編目6と右袖4の編目とを接合する工程b2。第一針床FBと第二針床BBのそれぞれで、身頃2と左袖3の近接する編目同士を接合する工程b3。第一針床FBと第二針床BBのそれぞれで、身頃2と右袖4の近接する編目同士を接合する工程b4。【選択図】図2

Description

本発明は、横編機を用いて開き部を有するニットウェアを編成するためのニットウェアの編成方法に関する。
横編機を用いて開き部を有するニットウェアを編成することが従来から行われている。例えば特許文献1には、身頃に開き部を有するカーディガンの編成方法が開示されている。特許文献1では、開き部を挟む左前立て部と右前立て部の編幅端部を突き合わせた状態で身頃を編成すると共に、身頃の左右に身頃と独立した左袖と右袖を編成し、カーディガンの脇の位置で身頃と両袖とを接合している。
ニットウェアでは、特許文献1の図1に示すように、身頃のほぼ真横の位置に袖を付けるか、特許文献1の図3に示すように、身頃の前寄りの位置に袖を付ける。特許文献1のニットウェアの編成方法では、特許文献1の図2,4に示すように、身頃の左前立て部と右前立て部の編幅端部同士を突き合わせた状態で編成しており、身頃に袖を接合する際、前後の針床上で身頃と袖とを回転させ、身頃の所定位置に袖を接合させている。
特許第4856635号公報
特許文献1の編成方法では、身頃の左前立て部と右前立て部の編幅端部同士を突き合わせた状態のまま身頃と袖を接合している。そのため、特許文献1の図2,4に示すように、身頃を時計回りに回転させてから身頃と左袖とを接合した後、身頃と左袖の一体筒を反時計回りに回転させてから身頃と右袖とを接合する必要がある。この場合、特許文献1の図2,4の工程5に示されるように、上記一体筒を反時計回りに回転させたとき、身頃と左袖との接合部(図中のY−Zの部分)が編幅方向の左右に強く引っ張られる。ここで、身頃の左前立て部と右前立て部との重なり幅を大きくすると上記一体筒の回転量を多くする必要があるため、身頃と左袖との接合部で糸切れが生じ易くなる。
上記事情に鑑み、本願発明の目的の一つは、左前立て部と右前立て部との重なり幅を大きくしても身頃と袖とを接合する際に糸切れが生じ難いニットウェアの編成方法を提供することにある。
本発明のニットウェアの編成方法は、
対向する第一針床と第二針床とを備える横編機を用いて、
開き部を有する身頃に接続された左袖及び右袖を備え、前記身頃は、前記開き部を閉じたときに重ねられる左前立て部と右前立て部とを有するニットウェアを編成するにあたり、
前記ニットウェアの脇の位置まで、前記第一針床上で前記左前立て部と前記右前立て部の端部同士が突き合わされた状態で、前記第一針床と前記第二針床を用いて前記身頃をC字状に編成すると共に、前記第一針床と前記第二針床を用いて前記身頃と独立して前記左袖及び前記右袖を筒状に編成する工程Aと、
前記脇の位置で前記身頃と前記左袖及び前記右袖とを接合する工程Bと、
前記ニットウェアにおける前記脇よりも上の部分をC字状に編成する工程Cと、を行なうニットウェアの編成方法において、
前記身頃のうち、前記工程Bの開始前に前記第一針床に係止される部分を第一編地部、前記第二針床に係止される部分を第二編地部としたとき、
前記工程Bは、
前記第二編地部の編幅方向の左端の編目を前記第一編地部の編幅方向の外側に回し込むことを複数回繰り返した後、前記第一針床で、前記回し込まれた複数の編目のうち、編幅方向の最も外側にある編目から順次、前記左袖の編目と接合する工程b1と、
前記第二編地部の編幅方向の右端の編目を前記第一編地部の編幅方向の外側に回し込むことを複数回繰り返した後、前記第一針床で、前記回し込まれた複数の編目のうち、編幅方向の最も外側にある編目から順次、前記右袖の編目と接合する工程b2と、
前記第一針床と前記第二針床のそれぞれで、前記身頃と前記左袖の近接する編目同士を接合する工程b3と、
前記第一針床と前記第二針床のそれぞれで、前記身頃と前記右袖の近接する編目同士を接合する工程b4と、を備える。
ここで、工程b1と工程b2はどちらを先に行なっても良い。また、工程b3は工程b1の後であればいつ行なってもかまわないし、工程b4は、工程b2の後であればいつ行なってもかまわない。工程b1〜b4の順番としては、例えば、工程b1→工程b2→工程b3→工程b4の順、工程b2→工程b1→工程b4→工程b3の順、工程b1→工程b3→工程b2→工程b4の順などが挙げられる。
本発明のニットウェアの編成方法の一形態として、
前記左袖を回転させることなく、前記工程b1及び前記工程b3を行い、
前記右袖を回転させることなく、前記工程b2及び前記工程b4を行う形態を挙げることができる。
本発明のニットウェアの編成方法の一形態として、
前記工程Cにおいて、前記身頃の編幅を徐々に減らし、前記開き部の間隔を広げる形態を挙げることができる。
本発明のニットウェアの編成方法によれば、左前立て部と右前立て部との重なり幅を大きくしても、身頃と袖とを接合する際に糸切れが生じ難い。特許文献1を含む従来の編成方法では、身頃に開口部があるにも関わらず、左前立て部と右前立て部の端部同士を突き合わせた状態で身頃と袖とを編成で接合している。つまり、従来の編成方法では、開口部を有さない身頃と同様に身頃と袖とを編成で接合していた。そのため、身頃と一方の袖との接合後に身頃と他方の袖とを接合する際、身頃と一方の袖との接合箇所が強く引っ張られる。これに対して、本発明のニットウェアの編成方法では、工程b1と工程b2のそれぞれにおいて、左前立て部と右前立て部とが編幅方向に重なることを許容し、従来技術で生じていた接合箇所の引っ張りを無くすことで、第一針床と第二針床とを相対的にラッキングさせても身頃と袖とを無理なく接合できる。また、身頃と左袖(右袖)との接合を、工程b1(b2)と工程b3(b4)の二段階に分割して、各工程における編糸の負担を減らすことで、両前立て部の重なり幅を大きくしても、糸切れを生じ難くできる。
また、本発明のニットウェアの編成方法によれば、工程b1,b2における端部編目の回し込み数を多くすることで、身頃の前寄りの位置に袖を付けたニットウェアを編成することができる。つまり、本発明のニットウェアの編成方法では、端部編目の回し込み数を変化させるだけで、身頃のほぼ真横の位置に袖を付けたニットウェアと、身頃の前寄りの位置に袖を付けたニットウェアと、を編み分けることができる。これに対して、特許文献1では、身頃のほぼ真横の位置に袖を付けたニットウェアと、身頃の前寄りの位置に袖を付けたニットウェアと、で袖の前後の境界位置の設定を変更しなければならず、その変更作業が煩雑である(特許文献1の図2,4に示される境界部X,Yを参照)。
工程b1〜b4を通じて袖を回転させない本発明のニットウェアの編成方法によれば、袖を回転させるための目移しやラッキング、捻り目の形成が不要となるので、ニットウェアの生産性を向上させることができる。袖を回転させずに袖と身頃とを接合できるのは、工程b1(b2)において、身頃と袖との接合箇所である他側編地部の編目を一側編地部の側に回し込んでから、その回し込んだ編目を袖側に動かして身頃と左袖(右袖)とを接合するからである。また、工程b3,b4において、第一針床と第二針床のそれぞれで身頃と袖との接合を行なうことで、第一針床に係止される編目数と第二針床に係止される編目数との間に大きな差ができない。そのため、工程b3,b4においても袖を回転させる必要がない。
身頃と袖との接合にあたって袖を回転させない本発明のニットウェアの編成方法によれば、袖に組織柄を形成し易い。袖の外方側の端部編目を回し込むことがないため、袖に形成した組織柄が乱れることがないからである。ここで、工程b1,b2において身頃の第二編地部の端部編目(左側の編目及び右側の編目)を回し込みしているが、その端部編目は袖と接合されてニットウェアの脇に隠れて目立たないため、身頃の組織柄が乱れるという問題は生じない。
工程Cで開き部の間隔を広げる本発明のニットウェアの編成方法によれば、脇よりも上方の位置に前下がりの下端が配置されたニットウェア、例えばスクエアネックやラウンドネックのニットウェアを編成できる。
実施形態1に係るニットウェアの概略図である。 実施形態1に係るニットウェアの編成工程のイメージ図である。
以下、本発明の編地の編成方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
実施形態1では、横編機を用いてカーディガン(ニットウェア)を編成する例を説明する。本例で使用する横編機は、2枚ベッド横編機であるが、4枚ベッド横編機でも良い。さらに、横編機に備わる編針は、べら針でも良いし、複合針でも良い。複合針としては、スライダーの先端に形成されるタングに編目を一時的に保持できるホールディング機能を持った複合針が好適である。
≪ニットウェア≫
図1に示すカーディガン(ニットウェア)1は、身頃2と、その身頃2に接続された左袖3及び右袖4と、を備える。本例の身頃2は、後身頃2Bと、左前身頃2FLと、右前身頃2FRと、で構成されている。後身頃2Bの左端(紙面上は右端)と左前身頃2FLの左端とは繋がっており、後身頃2Bの右端(紙面上は左端)と右前身頃2FRの右端とは繋がっている。一方、左前身頃2FLの右端と右前身頃2FRの左端とは繋がっておらず、左前身頃2FLと右前身頃2FRとの間には開き部20が形成されている。左前身頃2FLの右端には左前立て部23が形成され、右前身頃2FRの左端には右前立て部24が形成されている。左前立て部23と右前立て部24とは、カーディガン1の着用時に重ねられた状態で使用される。前立て部23,24にはボタンとボタンホールなどが必要となるので、袋組織やリブ組織などを用いて他の部分よりも丈夫に形成することが好ましい。
≪編成方法≫
図1のカーディガン1を編成するにはまず、カーディガン1の脇10の位置まで身頃2をC字状に編成すると共に、左袖3と右袖4とを筒状に編成する(工程Aに相当)。次いで、脇10の位置で身頃2と、左袖3及び右袖4と、を接合する(工程Bに相当)。そして、カーディガン1における脇10よりも上の部分をC字状に編成する(工程Cに相当)。これら工程A〜工程Cにより、カーディガン1は裾からネックホールに向かって編成される。つまり、図1においては、紙面左右方向が編幅方向、紙面上下方向がウエール方向となる。
カーディガン1の編成方法の各工程を、図2の編成工程図に基づいて詳細に説明する。図2の左側にあるS+数字は編成工程の番号を、FBは前針床(第一針床)を、BBは後針床(第二針床)を示す。カーディガン1に備わる身頃2、袖3,4の前側編地部は中太線で、後側編地部は太線で示し、カーディガン1の着用時の前後の境界は短い棒線で示している。
S1には、脇10(図1)の位置まで編成された身頃2と袖3,4とがFBとBBに係止された状態(本発明の工程Aが終了した状態)が示されている。身頃2のうち、S1の時点でFBの係止される部分を第一編地部21、BBに係止される部分を第二編地部22とする。この身頃2と袖3,4とは独立して編成されており、身頃2はFBとBBとを用いてC字状に、袖3,4はFBとBBとを用いて筒状に編成されている。身頃2は、FB上で左前立て部23と右前立て部24の端部同士が突き合わされた状態で編成されているため、身頃2の前後の境界はBB側に配置されている。図1に示すように、両前立て部23,24は重ねられた状態で使用されるので、編成時の前後の境界は、図1の二点鎖線で示すように前身頃2FL,2FR側に位置する。
S1に示すように、FB上で左前立て部23と右前立て部24の端部同士を突き合わせた状態で編成することで、前立て部23,24の編目を粗くすることなく、前立て部23,24を編成できる。
S2では、右袖4のうちのFBに係止される前側部分と、身頃2の右前身頃2FR(図1参照)のうちのFBに係止される部分をBBに移動させると共に、左袖3のうちのBBに係止される後側部分をFBに移動させる。更にS2では、身頃2の第二編地部22の編幅方向の左端の編目を、第一編地部21の編幅方向の外側に回し込むことを繰り返す(工程b1の前半部分に相当)。このとき、身頃2の右端部分(紙面上左側)では回し込みを行なっていないため、左前立て部23と右前立て部24とはFBとBBとに分かれて重複され、身頃2の筒径が小さくなる。以降、FBに回し込まれた複数の編目は左側接合編目5と呼ぶ。本例では、回し込みの繰り返し数、即ちBBからFBに回し込まれた左側接合編目5の数を、左前立て部23の編幅方向の編目数の半分としている。この場合、身頃2のほぼ真横の位置に袖3を取り付けることができる。
ここで、BBからFBに回し込まれた左側接合編目5の数を変化させることで、身頃2に対する袖3,4の取り付け位置を変化させることができる。
上述したように、両前立て部23,24は編幅方向に重複した状態になっている。本例のように2枚ベッド横編機でカーディガン1を編成する場合、隣接する編目の間に空針を設ける針抜き編成によってカーディガン1を編成することで、FBとBBとに分かれて両前立て部23,24を重複させられる。4枚ベッド横編機でカーディガン1を編成する場合、いずれかの前立て部23(24)を一旦、上部針床に預けておけば良い。この場合、隣接する編目の間に空針を設けない総針編成でカーディガン1を編成できる。
S3では、FB上で、編幅方向の最も外側にある左側接合編目5から順次、左袖3の編目と接合する(工程b1の後半部分に相当)。本例では左袖3を回転させることなく、身頃2と左袖3との接合を行なっている。具体的には、両前立て部23,24の重複を解消するように身頃2のうちのFBに係止される部分を左袖3側に移動させ、FBに回し込んだ複数の左側接合編目5のうち、左袖3に近接する左側接合編目5から順に左袖3の編目(図中の三角印)に接続する。
S4では、S2でBBに預けておいた身頃2の右前身頃2FR(図1参照)をFBに移動させると共に、FBに係止される左前身頃2FL(図1参照)と左袖3の前側部分をBBに移動させる。更にS4では、第二編地部22の編幅方向の右端の編目を、第一編地部21の編幅方向の外側に回し込むことを繰り返す(工程b2の前半部分に相当)。このとき、身頃2と左袖3の一体筒の左端部分では回し込みを行なっていないため、左前立て部23と右前立て部24とはFBとBBとに分かれて重複され、身頃2の筒径が小さくなる。以降、FBに回し込まれた複数の編目は右側接合編目6と呼ぶ。S4でも、身頃2のほぼ真横の位置に袖4を取り付けるために、回し込みの繰り返し数を、右前立て部24の編幅方向の編目数の半分としている。
S5では、FB上で、編幅方向の最も外側にある右側接合編目6から順次、右袖4の編目と接合する(工程b2の後半部分に相当)。本例では右袖4を回転させることなく、身頃2と右袖4との接合を行なっている。具体的には、両前立て部23,24の重複を解消するように身頃2のうちのFBに係止される部分を右袖4側に移動させ、FBに回し込んだ複数の右側接合編目6のうち、右袖4に近接する右側接合編目6から順に右袖4の編目(図中のバツ印)に接続する。
S6では、FBにおける最も近接する身頃2と左袖3の編目同士を接合すると共に、BBにおける最も近接する身頃2と左袖3の編目同士を接合する(工程b3に相当)。また、S7では、FBにおける最も近接する身頃2と右袖4の編目同士を接合すると共に、BBにおける最も近接する身頃2と右袖4の編目同士を接合する(工程b4に相当)。
S6,S7では、FBに係止される編目数とBBに係止される編目数との間に大きな差が生じないように、FBでの接合数とBBでの接合数とを同数としている。そのため、身頃2と袖3,4との接合時に袖3,4を回転させる必要がない。もちろん、編糸が切れない範囲で、FBとBBとで接合数に差があってもかまわない。身頃2と袖3,4との接合数は、袖3,4の襠をどの程度とするかによって適宜選択できる。例えば、Lサイズのカーディガン1であれば、Mサイズのカーディガン1よりも上記接合数は多くなる。
S8では、カーディガン1における脇10よりも上の部分をC字状に編成する(工程Cに相当)。本例では、減らし編成により身頃2の編幅を徐々に減らし、開き部20の間隔を徐々に広げている。そうすることで、図1に示すように、脇10よりも上方の位置にネックホールの下端が位置するカーディガン1を編成できる。図1のカーディガン1よりも前下りの小さいラウンドネックやスクエアネックのカーディガンを編成することもできる。
以上説明した実施形態のニットウェアの編成方法では、左前立て部23と右前立て部24との重なり幅を大きくしても、身頃2と袖3、4とを接合する際に糸切れが生じ難い。それは、工程b1(S2,S3)と工程b2(S4,S5)のそれぞれにおいて、左前立て部23と右前立て部24とが編幅方向に重なることを許容し、一方の袖3(4)と身頃2とを接合する操作が、他方の袖4(3)と身頃2とを接合する操作に影響を及ぼさなくなるからである。例えば、S2,S3で身頃2と左袖3とを接合する際、身頃2の右袖4側の部分では全く編目の移動や編成は行なわれていない。また、S4,S5で身頃2と右袖4とを接合する際も、身頃2と左袖3との接合箇所は編幅方向に全く動いていない。そのため、身頃2と左袖3との接合部が編幅方向に強く引っ張られることがなく、編成時の糸切れが生じ難い。また、身頃2と左袖3(右袖4)との接合を、工程b1(b2)と工程b3(b4)の二段階に分割して、各工程における編糸の負担を減らすことで、両前立て部23,24の重なり幅を大きくしても、糸切れを生じ難くできる。
また、本実施形態のニットウェアの編成方法では、カーディガン1の編成開始から編成終了までの間、袖3,4を回転させることなくカーディガン1を編成している。そのため、袖3,4を回転させるためのラッキングや目移しを行なう必要がないため、カーディガン1を生産性良く編成できる。また、カーディガン1の編成にあたり袖3,4を回転させる必要がないため、袖3,4に組織柄を編成し易い。
≪その他≫
工程b1に相当するS2,S3と、工程b2に相当するS4,S5とはどちらを先に行なってもかまわない。また、S6とS7とはどちらを先に行なってもかまわない。S6はS2,S3の直後、S7はS4,S5の直後に行なってもかまわない。例えば、S2→S3→S6→S4→S5→S7の順に行なうことが挙げられる。
本発明のニットウェアの編成方法で得られるニットウェアは、図1に示すカーディガン1に限定されるわけではない。例えばニットウェアは、ニットジャケットやワンピースなどであっても良い。また、着用者の背中側に前立てを備えるニットドレスなどの編成にも、本発明のニットウェアの編成方法を適用できる。また、実施形態では袖3,4を全く回し込まずに編成を行なっているが、袖3,4の回し込みを行なってもかまわない。袖3,4を回し込んだ分だけ、身頃2の回し込みを減らすことができる。
FB 前針床(第一針床) BB 後針床(第二針床)
1 カーディガン(ニットウェア) 10 脇
2 身頃 2B 後身頃 2FL 左前身頃 2FR 右前身頃
20 開き部 21 第一編地部 22 第二編地部
23 左前立て部 24 右前立て部
3 左袖
4 右袖
5 左側接合編目
6 右側接合編目

Claims (3)

  1. 対向する第一針床と第二針床とを備える横編機を用いて、
    開き部を有する身頃に接続された左袖及び右袖を備え、前記身頃は、前記開き部を閉じたときに重ねられる左前立て部と右前立て部とを有するニットウェアを編成するにあたり、
    前記ニットウェアの脇の位置まで、前記第一針床上で前記左前立て部と前記右前立て部の端部同士が突き合わされた状態で、前記第一針床と前記第二針床を用いて前記身頃をC字状に編成すると共に、前記第一針床と前記第二針床を用いて前記身頃と独立して前記左袖及び前記右袖を筒状に編成する工程Aと、
    前記脇の位置で前記身頃と前記左袖及び前記右袖とを接合する工程Bと、
    前記ニットウェアにおける前記脇よりも上の部分をC字状に編成する工程Cと、を行なうニットウェアの編成方法において、
    前記身頃のうち、前記工程Bの開始前に前記第一針床に係止される部分を第一編地部、前記第二針床に係止される部分を第二編地部としたとき、
    前記工程Bは、
    前記第二編地部の編幅方向の左端の編目を前記第一編地部の編幅方向の外側に回し込むことを複数回繰り返した後、前記第一針床で、前記回し込まれた複数の編目のうち、編幅方向の最も外側にある編目から順次、前記左袖の編目と接合する工程b1と、
    前記第二編地部の編幅方向の右端の編目を前記第一編地部の編幅方向の外側に回し込むことを複数回繰り返した後、前記第一針床で、前記回し込まれた複数の編目のうち、編幅方向の最も外側にある編目から順次、前記右袖の編目と接合する工程b2と、
    前記第一針床と前記第二針床のそれぞれで、前記身頃と前記左袖の近接する編目同士を接合する工程b3と、
    前記第一針床と前記第二針床のそれぞれで、前記身頃と前記右袖の近接する編目同士を接合する工程b4と、を備えるニットウェアの編成方法。
  2. 前記左袖を回転させることなく、前記工程b1及び前記工程b3を行い、
    前記右袖を回転させることなく、前記工程b2及び前記工程b4を行う請求項1に記載のニットウェアの編成方法。
  3. 前記工程Cにおいて、前記身頃の編幅を徐々に減らし、前記開き部の間隔を広げる請求項1または請求項2に記載のニットウェアの編成方法。
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