JP4848374B2 - 衿を有するニットウエアの編成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、横編機を用いて無縫製で編成される衿を有するニットウエアの編成方法に関する。特に、V首の衿を有するニットウエアの編成方法に関する。
身頃に衿ぐり部を有するニットウエアは、衿ぐり口径を大きく形成した方が着用しやすく、外観も美しい。
特許文献1には、前下がりの大きい衿ぐり部を形成するための編成方法が開示されている。特許文献1に開示されている編成方法は、まず、身頃の編成が完了して、肩を接合した時点で、衿ぐり部を形成する編目を針に係止させておく。これら衿ぐり部の編目のうち、前身頃の衿ぐり部の編目を、編目の間に空針が配置されるように目移しする。次に、空針に増し目を形成し、その後、これら増し目を含む衿ぐり部の編目に連続する編目を形成することにより衿の編成が開始され、衿ぐり口径が広がった状態で衿が形成される。
国際公開第01/055492号パンフレット
ところで、前記した編成方法により衿ぐり口径を広げる場合、前身頃の衿ぐり部の編目が増えた状態となる。この場合、前後の針床において、編幅がほぼ同じになるように前身頃の衿ぐり部の編目を後身頃の衿ぐり部の編目が係止される針床に回し込みをしなければ、衿を周回状に編成していくときに糸切れが発生する虞がある。
さらに、衿ぐり口径を広げた状態でV首の衿を編成していく場合には、前身頃の衿の編目を編幅方向中央に向けて目移しして、編幅方向中央で編目を重ねることにより、V首の衿の剣先を形成する。このように、前身頃の衿の編目を順次中央に向けて目移ししていくときには、前身頃側の針床の針で係止される編目が減少していく。その結果、後針床の編針に係止される編目の数よりも、前針床の編針に係止される編目が少なくなり、そのままでは糸切れする虞がある。そこで、糸切れを防止するために、後身頃の衿の編目のうち、編幅方向端部に位置する編目を、剣先を形成するために編目を重ねるたびに、前身頃側の針床に回し込みしていく必要がある。
このように編目を回し込みすると、回し込みされた編目は捻れてしまうので、このまま捻れ目に連続して編目が形成されると、衿を形成する編地に捻れ目の部分が残ってしまう。
また、捻れ目の発生を防止する手段としては、回し込みする編目を、目移ししたときに捻れが解消されるように、目移しする前に予め捻っておく方法がある。このように目移しする前に編目を捻る場合は、目移ししたときに捻れが解消される方向に捻る必要があるので、給糸方向が限定される。しかも、編幅方向両端で回し込みをする場合には、それぞれ捻る方向が逆となるので、編幅方向両端で捻れ目を形成しておくには、衿の編成を折り返し編成する必要がある。その結果、2コース編成しなければ、両端の編目を逆方向に捻ることができないことになる。
このように折り返し編成して両端に捻れ目を形成しておく場合には、2コース毎にしか剣先部分で編目を重ねることができず、1コース毎に編目を重ねる場合に比べて編目を重ねる回数が少なくなり、V首の衿の開き角度が大きくなってしまう。
本発明は、身頃の衿ぐり部の衿ぐり口径を大きく形成し、衿ぐり部に続く衿を捻れ目が発生しないように編成するニットウエアの編成方法、さらに、V首の衿の場合には、衿の開き角度を狭くできるニットウエアの編成方法を提供することを目的とする。
本願出願人は、捻れ目が発生しないで、前下がりの大きい衿を編成できる編成方法について種々検討した結果、簡単な方法で、身頃の衿ぐり部の衿ぐり口径を大きく形成でき、しかも、衿ぐり部に続く衿の編成を捻れ目が発生しないように行えるニットウエアの編成方法を得ることができた。さらに、V首の衿の場合には、衿の開き角度を狭くできるニットウエアの編成方法を得ることができた。
本発明の衿を有するニットウエアの編成方法は、左右方向に延び、かつ、前後方向に互いに対向する少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床の少なくとも一方が左右にラッキング可能で、前後の針床の間で編目の目移しが可能な横編機を用いて衿を有するニットウエアを編成する。
本発明の編成方法は、衿ぐり部を形成する編目を不作用状態で針床の針に係止させながら身頃の編成を行って肩の接合を行う。この肩の接合により、身頃の衿ぐり部を形成する編目が不作用状態で針床の針に係止されたままとなる。そして、針床に係止されている前身頃の衿ぐり部の編目を、前身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において、少なくとも増し目する数だけ空針を有する針抜き状態となるように、目移しするとともに、前針床の針に係止される編地の編幅方向長さと後針床の針に係止される編地の編幅方向長さがほぼ同じになるように、後身頃の衿ぐり部の編目を、後身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において、少なくとも一部に空針を有する針抜き状態となるように目移しする。さらに、前身頃の衿ぐり部の編目を係止する針床において、空針の一部または全部に対し、増し目を形成して前衿ぐり部の周長を増大させた後、前後の針床において、増し目を含む編目に連続する編目を形成して衿を編成していく。
前身頃の衿ぐり部の編目を係止する針床において、空針全部に対して増し目を形成する場合は、前身頃の衿ぐり部の編目が全て総針状態で針に係止され、この衿ぐり部の編目に続く前衿が総針状態で編成される。また、空針の一部に対して増し目を形成する場合は、前身頃の衿ぐり部の編目が総針状態で針に係止される部分と針抜き状態で針に係止される部分とを有し、この状態の衿ぐり部の編目に続く前衿が同じように総針状態と針抜き状態とで編成される。
本発明は、さらに、以下のステップを含む編成によりニットウエアにV首の衿を形成することができる。
a) 身頃を、前身頃の上部において右前身頃と左前身頃に分岐させた状態で編成して前後の身頃の肩を接合した後、身頃の衿ぐり部を形成する編目を不作用状態に針床の針に係止させるステップ、
b) 針床に係止されている前身頃の衿ぐり部の編目を、前身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において少なくとも増し目する数だけ空針を有する針抜き状態となるように、目移しするとともに、前針床の針に係止される編地の編幅方向長さと後針床の針に係止される編地の編幅方向長さがほぼ同じになるように、後身頃の衿ぐり部の編目を後身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において少なくとも一部に空針を有する針抜き状態になるように目移しするステップ、
c) 前身頃の衿ぐり部の編目が係止される針床においては、空針の一部または全部に対し、増し目を形成して前衿ぐり部の周長を増大させた後、針に係止される編目に連続する編目を形成し、後身頃の衿ぐり部の編目が係止される針床においては、針に係止される編目に連続する編目を形成して、衿を編成し始めるステップ、
d) 前身頃に形成された前衿の編目について、編目を編幅方向中央に向けて目移しして、編幅方向中央部で編目を重ねて剣先部を形成するとともに、後身頃に形成された後衿の編目が係止される針床において、空針の間に位置する編目を、隣接する身頃中央側の空針に目移しするステップ、
e) 前後の針床に係止される編目に連続して編目を形成して衿を編成するステップ、
f) ステップdとステップeを所定回数繰り返した後、伏せ目処理するステップ。
さらに、前記ステップbにおいて、後身頃の衿ぐり部の編目が係止される針床における針抜き状態が、少なくとも剣先部の形成のための前衿の重ね目の数の空針が確保される状態となるように後身頃の衿ぐり部の編目を目移しした後、ステップcの工程に移るようにしてもよい。このように編成することにより、後身頃に形成する衿の編目と前身頃に形成する衿の編目の大きさを、編幅端部を除いて等しくできる。
衿の編成において、両側に空針を有する編目については、度詰め編成を行うことが好ましい。このように度詰め編成を行うことにより、衿における空針の間の針で形成される編目と、他の総針状態で形成される編目の大きさをできるだけ同じ大きさとなるようにすることができる。さらに、衿ぐり部の編目を針抜き状態にする場合、針抜きの位置は、衿ぐり部における前身頃と後身頃との境界部付近、即ち、前衿ぐり部または後衿ぐり部の編幅端部付近に位置させるのが好ましい。このように、針抜きの位置を設定することにより、衿を編成する際、衿の前後身頃の境界部近くで度詰め編成を行うことになるので、セーター着用時において編目の状態がさらに分り難くなる。
なお、V首の衿を編成する場合は、前記したステップdとステップeを繰り返すことにより、V首の衿の開き角度を最も狭くすることができる。しかしながら、編目を重ねるステップdを行った後、周回編成のステップeを2回以上行い、さらに、ステップdを行うようにすることもできる。このように、剣先部を形成するために編目を重ねるタイミングを自由に設定することにより、衿の開き角度を自由に設定できる。
本発明では、ニットウエアを編成するに当たって、前針床、後針床からなる2枚ベッドの横編機を用いて編成することもできるし、下部前針床と下部後針床と、これら下部針床の上に設ける上部前針床と上部後針床とを備える4枚ベッドの横編機を用いて編成することもできる。
2枚ベッドの横編機を用いて身頃を編成する場合は、1本空針を置きながら身頃の編地を編成し、衿ぐり部を大きくするために、空針をさらに設ける場合には、増し目をする前において、3本置きの針抜き状態となるように衿ぐり部を形成する編目を針に係止させる。
4枚ベッドの横編機を用いる場合には、例えば、下部前針床において、空針が無い状態で前身頃を編成して、衿ぐり部を形成する編目を総針状態、即ち、空針が無い状態で針に係止させる。また、下部後針床においては、空針が無い状態で後身頃を編成して、衿ぐり部を形成する編目を同じく総針状態で針に係止させる。そして、衿ぐり部を大きくするために、空針を設ける場合には、1本置きの針抜きとした状態となるように衿ぐり部を形成する編目を針に係止させる。また、4枚ベッドの横編機の場合、上部前針床の針は、身頃を編成しているときの目移しに用いる。なお、下部前針床と下部後針床同士での目移しも可能である。
本発明のニットウエアの編成方法は、前身頃の衿ぐり部の編目を、前身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において少なくとも増し目する数だけ空針を有する針抜き状態となるように、目移しするとともに、前針床の針に係止される編地の編幅方向長さと後針床の針に係止される編地の編幅方向長さがほぼ同じになるように、後身頃の衿ぐり部の編目を、後身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において少なくとも一部に空針を有する針抜き状態となるように目移しする。そして、このように衿ぐり部を前後の針床において編幅方向の長さが略同じ長さになるよう維持しておいて、前身頃の衿ぐり部の編目を係止する針床において、前衿ぐり部の周長を増大するために空針に増し目を形成した後、前後の針床において針に係止される編目に連続する編目を形成して衿を編成することにより、衿ぐりの大きい衿を編成することができる。
本発明では、前身頃の衿ぐり部の編目が係止される針床で増し目がされても、後身頃の衿ぐり部の編目が係止される針床において増し目の数に対応させて空針を設けるようにしているので、衿を編成する際に、編目を他方の針床に回し込みをしなくてもよくなる。このように回し込みを行わずに済むと、捻れ目も発生しないようにできる。
さらに、本発明の編成方法では、ニットウエアにV首の衿を形成する際は、前身頃の衿ぐり部に対しては、空針に増し目を形成して衿ぐり部の周長を増大させ、この後に、増し目を含む編目に連続する編目を形成して衿を編成し始める。そして、前衿の編幅方向中央部で編目を重ねて剣先部を形成するとともに、前衿で重ねた編目の数だけ、後衿の編目が係止される針床において、空針の間に位置する編目を、隣接する身頃中央側の空針に目移しした後、針に係止されている編目に連続する編目を形成する動作を繰り返して衿を編成していく。
このようにして剣先部を有する衿を編成していく場合、前針床で係止される編地の編幅と後針床で係止される編地の編幅を常に合わせた状態で衿を編成していくので、編目の回し込みは行わなくてよくなる。そして、衿を編成している間、編目の回し込みを行わなくてもよくなるので、衿に捻れ目が生じないようにすることができる。さらに、1コース編成する毎に剣先部形成のための重ね目を形成することができるので、前下がりが大きく、かつ、衿の開口角度の狭いV首の衿を形成することが可能となる。
次に本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて以下に詳細に説明する。本実施形態は、左右方向に延び、かつ、前後方向に互いに対向する前後一対の針床を有し、後針床が左右にラッキング可能で、しかも、前後の針床の間で編目の目移しが可能ないわゆる4枚ベッドの横編機を用いてV首型のセーターを作製する。
本実施形態では、V首型のセーターの衿部分の編成方法についてのみ説明するが、U首型など衿ぐりの大きいセーターは勿論のこと、V首型やU首型のベストも当然編成が可能である。
4枚ベッド横編機は、下部前針床FDと下部後針床BDの上に、下部の針床と同ピッチで多数の編針が列設された上部前針床FUと上部後針床BUを備えている。
本実施形態で編成されるセーター1は、V首の衿を有する長袖タイプのセーターで、身頃2、右袖3、左袖4を有している。図1は、セーターの正面図である。図2から図3は本発明のニットウエアの衿の部分の編成方法の編成工程図を示す。
本実施形態では、4枚ベッドの横編機の下部前針床FDで、前身頃と左右の袖の前側編地部を編成し、下部後針床BDで後身頃と左右の袖の後側編地部を編成するようにしている。そして、上部後針床BUの針は、前身頃と袖の前側編地部の編目の目移しに用いる。上部前針床FUの針は、後身頃と袖の後側編地部の編目の目移しに用いる。
前記した上部前針床FUおよび上部後針床BUの空針を用いることにより、リンクス、ガーター、リブなどの表目と裏目が混在した組織柄を編成したり、編目の回し込みや、編目の重ねを行うことができる。
本実施形態で編成されるセーター1は、身頃2を前身頃と後身頃とを連続して筒状に編成し、左右の袖3,4も筒状に編成した後、身頃2と袖3,4の接合部分においては、身頃2と袖3,4を1つの連続した筒状となるように編成して接合する。身頃2は、図1に示すように、裾部21、脇部22、袖ぐり部23、衿ぐり部24を有している。さらに、衿ぐり部24に、衿5を無縫製で連続して形成している。
なお、本実施形態では、身頃、袖の左右を表す用語、例えば、右袖3や左袖4などの右と左は、セーター1を着用した状態の着用者を基準にしている。
次に、本実施形態のセーター1の編成手順について説明する。本実施形態では、身頃2の後身頃、右袖3および左袖4の後側編地は、主として下部後針床BDの針を空針を設けることなく総針状態で使用して編成される。身頃2の前身頃、右袖3および左袖4の前側編地は、主として下部前針床FDの針を空針を設けることなく総針状態で使用して編成される。
セーター1における身頃2、袖3,4の編組織は、説明の便宜上、平編みの無地とし、身頃2の裾部21と袖3,4の袖口部分31,41はリブ編みとしているが、身頃2、右袖3、左袖4は、ジャガードやリブ等の組織柄であってもよい。
まず、図1に示すように、身頃2を裾部21から筒状に編成していくとともに、右袖3と左袖4も、袖口から身頃2との接合開始位置まで筒状に編成していく。そして、身頃2と袖3,4とが袖ぐり部23の下端から接合され始めると、身頃2と右袖3と左袖4とが統合されて1つの筒状となる。
さらに、本実施形態では、衿ぐり部24の形成を開始する時点で、前身頃を右前身頃25と左前身頃26に分岐させて編成する。このように前身頃を左右に分岐するため、衿ぐり部24を形成する編地の編成は、衿ぐり部24において折り返す折り返し編成を行う。折り返し編成を行っているときは、衿ぐり部24を形成する編目を不作用状態に下部前針床FDと下部後針床BDの針に係止させながら身頃2と袖3,4の編成を行う。
編地が袖ぐり部23の上端部まで編成されると、身頃2と左右の袖3,4の接合が完了した状態となり、さらに、身頃に肩落ち部分を編成した後、前身頃の肩と、後身頃の肩を接合する。肩の接合により、衿ぐり部24を形成する編目が不作用状態で下部前針床FDと下部後針床BDの針に係止されたままとなる。
この衿ぐり部24の編目が下部前針床FDと下部後針床BDの針に係止された状態から衿の編成を行う。これ以降の編成については、図2および図3の編成工程図に基づいて説明する。なお、図2および図3の編成工程図において、説明の便宜上、衿ぐり部の編目の数は、少なく表示している。
図2および図3では、身頃の肩の接合が終了した時点で、前身頃の衿ぐり部24の編目と後身頃の衿ぐり部24の編目とが16目ずつの同数となった状態から衿を編成していく工程図が示されている。そして、この状態から、前身頃の衿ぐり部24に増し目が10目形成され、1コースにおける剣先部の目数を2目として衿を形成する。このとき、衿の開き角度を狭く、かつ、衿下がりを大きくするために、剣先部を形成するための重ね目を1コース編成する毎に形成し、この重ね目の形成を3コースにわたって行うことにより衿を形成する。
図2および図3において、左端の数字はステップ番号を示し、FUは上部前針床、FDは下部前針床、BDは下部後針床、BUは上部後針床を意味する。中央の一点破線は、前針床上に係止される前身頃の衿ぐり部の針床上での中心線Aを示す。さらに、前身頃の衿ぐり部および前衿の編目は中抜きの丸で、後身頃の衿ぐり部および後衿の編目は黒塗りされた丸で現す。
図2に示すステップ1は、肩を接合した直後の身頃の衿ぐり部の編目が針床に係止された状態を示している。衿ぐり部の編目は、前記したように、前後の針床に16目ずつ係止されている。このステップ1の状態から、前後の衿ぐり部の編目のうち、前身頃の衿ぐり部の編目は、中心線Aから1目を除いた右半分の編目を上部後針床BUに目移しし、後身頃の衿ぐり部の編目は、中心線Aから1目を除いた左半分の編目を上部前針床FUに目移しする(ステップ2)。
ステップ2の状態から、後針床を右に1ピッチラッキングして、上部後針床BUの針に係止されている前身頃の衿ぐり部の編目のうちの左端の編目を対向する下部前針床FDの針に目移しするとともに、上部前針床FUの針に係止されている後身頃の衿ぐり部の編目のうちの右端の編目を対向する下部後針床BDの針に目移しする(ステップ3)。ステップ3の動作を、さらに6回行って、後針床をステップ1の状態から右に7ピッチラッキングした状態にすると、上部前針床FUおよび上部後針床BUに係止されていた編目がなくなり、ステップ4の状態になる。
次に、このステップ4の状態から、前後の衿ぐり部の編目のうち、前身頃の衿ぐり部の編目については、前記中心線Aから1目を除いた左半分の編目を上部後針床BUに目移しし、後身頃の衿ぐり部の編目は、右端の総針状態の7目の編目を上部前針床FUに目移しする(ステップ5)。
ステップ5の状態から、後針床を左に1ピッチラッキングして、上部後針床BUの針に係止されている前身頃の衿ぐり部の編目のうちの右端の編目を対向する下部前針床FDの針に目移しするとともに、上部前針床FUの針に係止されている後身頃の衿ぐり部の編目のうちの左端の編目を対向する下部後針床BDの針に目移しする(ステップ6)。ステップ6の動作を、さらに6回行って、後針床をステップ1の状態に戻すと、上部前針床FUおよび上部後針床BUに係止されていた編目がなくなり、ステップ7の状態になる。ステップ7では、前後の針床において、前記中心線Aを挟んだ身頃中心の2目を除き、編目が1針置きに針に係止された針抜き状態となる。
そして、前記ステップ7の状態から、後身頃の衿ぐり部の編目について、前記中心線Aから1目を除いた右半分の編目を上部前針床FUに目移しする(ステップ8)。ステップ8の状態から、後針床を右に1ピッチラッキングして、上部前針床FUの針に係止されている後身頃の衿ぐり部の編目のうちの左端の編目を対向する下部後針床BDの針に目移しする(ステップ9)。ステップ9の動作を、さらに4回行うと共に、後針床をステップ1の状態から右に5ピッチラッキングした状態で上部前針床FUに係止されている残りの編目を下部後針床BDに戻すと、ステップ10の状態になる。なお、ステップ9の動作の2回目を行うとき、下部前針床FDに係止されている前身頃の衿ぐり部の編目のうちの左端の編目を、糸切れ防止ために、対向する下部後針床BDの針に目移しする。このとき、目移しされた編目は、捻れが生じないようにしてもよいし、捻られた状態になってもよい。
次に、ステップ10の状態から、下部後針床BDの針に係止されている後身頃の衿ぐり部の編目のうち、総針状態で針に係止されている編目よりも左側に針抜き状態で係止される編目の全てと、前身頃の衿ぐり部の編目1目を、対向する上部前針床FUの針に目移しする(ステップ11)。
ステップ11の状態から、後針床を左に1ピッチラッキングして、上部前針床FUの針に係止されている後身頃の衿ぐり部の編目のうちの右端の編目を対向する下部後針床BDの針に目移しする(ステップ12)。ステップ12の動作を、さらに4回行うと共に、後針床をラッキングによりステップ1の状態に戻して、上部前針床FUに係止されている残りの編目を下部後針床BDに戻すと、ステップ13の状態になる。ステップ12の動作の2回目を行うときも、下部前針床FDに係止されている前身頃の衿ぐり部の編目のうちの右端の編目を、糸切れ防止ために、対向する下部後針床BDの針に目移しする。このとき、目移しされた編目は、捻れが生じないようにしておいてもよいし、捻られた状態になってもよい。なお、ステップ9とステップ12の編成中に捻れ目が形成された場合、捻れ目は、身頃と衿の境界部である衿ぐり部のみに形成されるので目立たない。
ステップ13では、衿ぐり部の編目は、前後の針床において、中心線Aに対して左右対称の状態で針に係止されており、下部後針床BDでは、編幅方向中央部分の12目が総針状態で針に係止される。さらに、ステップ13の状態では、衿ぐり部の編目のうち、前身頃の衿ぐり部の編目で、後身頃との境界側端部の編目が後針床に各1目回し込みされた状態となっている。
このステップ13の状態から、下部前針床FDの空針(12本)に掛け目をして増し目を形成することにより、前衿ぐり部の周長を増大させた後、下部前針床FDと下部後針床BDにおいて、これら増し目を含む、既に針に係止されている編目に連続する編目を1コース周回編成する(ステップ14)。増し目の形成により、前身頃の衿ぐり部の編目の数が12目増やされた状態となり、衿ぐり部の編目が増大された状態で、1コース編成することにより、V首の衿が編成され始める。
ステップ14の状態から、ステップ15に示すように、下部前針床FDに係止される編目を身頃中心に向けて目移しするとともに、下部後針床BDに係止されている編目のうち、身頃中心側に空針を有する編目だけ(ステップ15において、両端の3目ずつ。)、身頃中心に向けて1針分、目移しする。
このように、下部前針床FDでの目移しにより、身頃中心の2目にその外側の編目が重ねられて、前身頃の衿においてV首衿の剣先部が形成される(ステップ16)。また、後身頃の衿の編成では、前衿の目移しによる編成で編目が減っても、隣の空針に目移しすることにより、前衿の編目の減少に伴って下部後針床BDでの編幅を狭くできる。その結果、下部後針床BDに係止されている編目を下部前針床FDに回し込むことなく、編幅を維持することができる。
そして、ステップ17からステップ20に示すように、前後の編地について1コース編成して衿を編成しては、下部前針床FDに係止される編目を身頃中心に向けて目移しして重ね目を形成するとともに、下部後針床BDの編幅方向両端側で、身頃中心側に空針を有する編目だけ目移しする動作を繰り返す。本実施形態では、この動作を3回繰り返しており、この3回の動作で下部後針床BDの空針が無くなる。そして、最後に伏せ目処理して衿の編成を終了する。なお、本実施形態では、衿のV形状の角度を小さくするために、1コース毎に重ね目を形成している。
なお、本実施形態では、衿をV首に編成するとき、衿を形成する編目を1コース周回編成する毎に、衿の剣先部となる前身頃中央の2ウエールについて、このウエールで形成される編目に、隣接する編幅方向外側の編目を重ねていくことにより剣先部を形成する。そのため、剣先部を形成するための重ね目の目数だけ、衿を形成する編目が減少していくので、ステップ9の動作の繰り返しと、ステップ12の動作の繰り返しの回数は、下部後針床BDで設ける空針の数が、重ね目と同じ数になるまで行う。本実施形態では、重ね目の形成は、剣先部分となる2ウエールに対して、それぞれ3回重ね目が形成されるので、衿ぐり部を形成したときの空針の数は、衿ぐり部の編幅方向端部から左右それぞれ3本ずつとしている。
さらに、ステップ14からステップ20において、下部後針床BDで係止される編目のうち、両側に空針を有する編目に連続して編目を編成するときは、中央側の総針状態で編成している編目よりも度詰めして編成する。このように度詰め編成を行うことにより、下部後針床BDで編成される衿の編目は、針抜き状態で形成される編目と、他の総針状態で形成される編目の大きさをできるだけ同じ大きさとなるようにすることができ、見栄えが良くなる。
以上のように、本実施形態では、ステップ13の状態となった時点では、前身頃の衿ぐり部の編目のうち、編幅方向端部の1目ずつが後針床に回し込みされるが、その後の衿の編成においては、後針床から前針床に編目を回し込むことなく、編幅を維持したまま衿の編成を行えるので、捻れ目が発生せず、外観が美しいV首の衿を編成できる。さらに、捻れ目が生じないので、捻れ目解消のための編成も行う必要が無くなることから、1コース編成する毎に剣先を形成するための重ね目を形成でき、前下がりが大きく、Vの開きの小さい衿を形成できる。
なお、前記した実施形態では、後身頃の衿ぐり部の針抜き部分を、身頃の編幅端部付近に設けるようにして、この針抜き部分で形成された衿の編目が後衿の編幅端部付近に位置するようにした。このように、針抜き部分の位置を設定することにより、針抜き部分で編成された後衿の編目が、編目の目立ち難い後衿の編幅端部付近に位置させることができるので、着用時の衿の外観をできるだけ美しくできる。ただし、衿ぐり部の針抜き部分は、中央部や他の部分に設けるようにしてもよい。
さらに、後身頃の衿の編目が係止される針床において針抜き部分を形成する空針の数は、本実施形態では、剣先を形成する重ね目の数、即ち、重ね目の形成が終了した時に空針が無くなる数としたが、図4に示すように、後身頃の衿ぐり部を全て針抜きとしたまま衿を編成していってもよい。図4のステップ7は、図2に示すステップ7と同じ状態で、ステップ7までは、図2のステップ1からステップ7と同じ編成を行う。図4では、ステップ7の状態から、下部前針床FDにおいて空針の全てに掛け目をして増し目を形成した後、1コース周回編成する(ステップ8)。このステップ8の状態から、ステップ9に示すように、下部前針床FDにおいて、身頃中心の2目を除いて、両側の編目を中心に向かって目移しするとともに、下部後針床BDにおいても身頃中心の2目を除いて、両側の編目を中心に向かって目移しするとステップ10の状態になる。以下ステップ11からステップ14まで、同じように、前後の針床で1コース周回編成しては、下部前針床FDにおいて、身頃中心の2目に重ね目を形成するように編目を目移しし、下部後針床BDにおいては、両側に空針を有する編目だけを身頃中心側に向けて目移しする。そして、最終的に伏せ目処理して衿の形成が完了する。
図4に示す場合も、後衿を形成する編目を下部前針床FDに回し込みすることなく、前衿に剣先部を形成しながら後衿を編成できる。図4においても、両側に空針を有する編目を編成する際は、総針状態の編目を編成する場合よりも度詰めして編成する。
さらに、図5に示すように、衿ぐり部の編目を増やす際に、下部後針床BDで設ける空針の本数は、前衿を編成する際の重ね目の数より少し多めに設けて衿ぐり部を形成するようにしてもよい。図5では、前衿の剣先部を形成するための重ね目を3目ずつの合計6目とし、下部後針床BDで設ける空針の本数を10本としている。図5のステップ7も図2に示すステップ7と同じ状態で、ステップ7までは、図2のステップ1からステップ7と同じ編成を行う。図5では、ステップ7の状態から、下部後針床BDで設ける空針の本数を減らすためのステップ9の目移しの動作とステップ12の目移しの動作を3回ずつ行う。ステップ14の状態からは、図3に示した剣先部の形成と同じように、前後の針床で1コース周回編成しては、下部前針床FDにおいて、身頃中心の2目に重ね目を形成するように編目を目移しし、下部後針床BDにおいては、両側に空針を有する編目だけを身頃中心側に向けて目移しする動作を3回繰り返し、ステップ15の状態になる。
また、図6のステップ14に示すように、衿ぐり部の編目を増やす際に、下部前針床FDにおいて、編幅端部付近で空針が残るように増し目を形成するとともに、下部後針床BDで設ける空針の本数は、前衿を編成する際の重ね目の数より多めに設けて衿ぐり部を形成するようにしてもよい。図6も、前衿の剣先部を形成するための重ね目を3目ずつの合計6目とし、下部前針床FDで設ける空針の本数を4本とし、下部後針床BDで設ける空針の本数を10本としている。図6では、ステップ7からステップ13まで図5と同じ編成を行い、ステップ7は、図2に示すステップ7と同じ状態で、ステップ7までは、図2のステップ1からステップ7と同じ編成を行う。
そして、ステップ13の状態から、下部前針床FDでは、編幅方向端部側に2針ずつ空針が残るように増し目を形成してステップ14の状態にする。ステップ14からは、図3に示した剣先部の形成と同じように、前後の針床で1コース周回編成しては、下部前針床FDにおいて、身頃中心の2目に重ね目を形成するように編目を目移しし、下部後針床BDにおいては、両側に空針を有する編目だけを身頃中心側に向けて目移しする動作を3回繰り返し、ステップ15の状態になる。
なお、図4から図6に示した編成方法のように、衿の編成が伏せ目処理の手前まで行われた時点で、針床に、総針部分と針抜き部分が混在する場合には、伏せ目処理は、伏せ目処理を行う手前で、針抜き状態の編目を空針が無くなるように身頃中心側に目移ししてから伏せ目処理してもよいし、針抜き状態のまま伏せ目処理してもよい。また、前針床の全てが総針状態で、後針床の一部に針抜き状態がある場合には、前針床の編目を伏せ目処理した後、後針床において、編目を身頃中心側に寄せた後、伏せ目処理することもできる。
以上のように、本実施形態では、図7の衿51に示すように、前身頃の衿ぐり部を全て針抜き状態として増し目を形成することにより、前身頃の衿ぐりの前下がりを大きくして、衿ぐり口径を広げ、かつ、衿の編成を1コース周回編成する毎に剣先部を形成するようにして、衿の開き角度(図7の角度a)を狭くした。また、本発明の編成方法によれば、図7の衿52のように、衿ぐり口径の大きさを衿51よりも小さく、かつ、衿の開き角度も衿51よりも広くなるように編成することもでき、その場合は、所望の衿ぐりの大きさに応じて前身頃の衿ぐり部の増し目を設定するとともに、剣先部を形成するために編目を重ねるタイミング(周回編成コース数)を設定する。
本発明の編成方法は、横編機を用いて無縫製で編成される衿を有するニットウエア、特に、V首の衿を有するセーター、ベストを編成する場合に適している。
本発明に係るセーターの編成方法の実施形態であって、セーターの正面図である。 本実施形態にかかるセーターの衿の編成工程図である。 本実施形態にかかるセーターの衿の編成工程図である。 本実施形態にかかるセーターの衿の編成工程図の他の実施形態を示す。 本実施形態にかかるセーターの衿の編成工程図の他の実施形態を示す。 本実施形態にかかるセーターの衿の編成工程図の他の実施形態を示す。 本発明の衿の開き角度の異なる状態を示すための説明図である。
符号の説明
1 セーター
2 身頃
21 裾部 22 脇部 23 袖ぐり部 24 衿ぐり部
25 右前身頃 26 左前身頃
3
31 袖口部分
4
41 袖口部分
5,51,52 衿

Claims (4)

  1. 左右方向に延び、かつ、前後方向に互いに対向する少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床の少なくとも一方が左右にラッキング可能で、前後の針床の間で編目の目移しが可能な横編機を用いて衿を有するニットウエアを編成する方法であって、
    衿ぐり部を形成する編目を不作用状態に針床の針に係止させながら身頃の編成を行って肩の接合を行い、
    針床に係止されている前身頃の衿ぐり部の編目を、前身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において、少なくとも増し目する数だけ空針を有する針抜き状態となるように、目移しするとともに、前針床の針に係止される編地の編幅方向長さと後針床の針に係止される編地の編幅方向長さがほぼ同じになるように、後身頃の衿ぐり部の編目を、後身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において、少なくとも一部に空針を有する針抜き状態となるように目移しし、
    前身頃の衿ぐり部の編目を係止する針床において、空針の一部または全部に対し、増し目を形成して前衿ぐり部の周長を増大させた後、前後の針床において、増し目を含む編目に連続する編目を形成して衿を編成することを特徴とする衿を有するニットウエアの編成方法。
  2. 以下のステップを含む編成によりニットウエアにV首の衿を形成することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の衿を有するニットウエアの編成方法。
    a) 身頃を、前身頃の上部において右前身頃と左前身頃に分岐させた状態で編成して前後の身頃の肩を接合した後、身頃の衿ぐり部を形成する編目を不作用状態に針床の針に係止させるステップ、
    b) 針床に係止されている前身頃の衿ぐり部の編目を、前身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において少なくとも増し目する数だけ空針を有する針抜き状態となるように、目移しするとともに、前針床の針に係止される編地の編幅方向長さと後針床の針に係止される編地の編幅方向長さがほぼ同じになるように、後身頃の衿ぐり部の編目を後身頃の衿ぐり部の編目が係止されている針床において少なくとも一部に空針を有する針抜き状態になるように目移しするステップ、
    c) 前身頃の衿ぐり部の編目が係止される針床においては、空針の一部または全部に対し、増し目を形成して前衿ぐり部の周長を増大させた後、針に係止される編目に連続する編目を形成し、後身頃の衿ぐり部の編目が係止される針床においては、針に係止される編目に連続する編目を形成して、衿を編成し始めるステップ、
    d) 前身頃に形成された前衿の編目について、編目を編幅方向中央に向けて目移しして、編幅方向中央部で編目を重ねて剣先部を形成するとともに、後身頃に形成された後衿の編目が係止される針床において、空針の間に位置する編目を、隣接する身頃中央側の空針に目移しするステップ、
    e) 前後の針床に係止される編目に連続して編目を形成して衿を編成するステップ、
    f) ステップdとステップeを所定回数繰り返した後、伏せ目処理するステップ。
  3. 前記ステップbにおいて、後身頃の衿ぐり部の編目が係止される針床における針抜き状態が、少なくとも剣先部の形成のための前衿の重ね目の数の空針が確保される状態となるように後身頃の衿ぐり部の編目を目移しした後、ステップcの工程に移ることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の衿を有するニットウエアの編成方法。
  4. 衿の編成において、両側に空針を有する編目については、度詰め編成を行うことを特徴とする請求の範囲第1項から請求の範囲第3項の何れかに記載の衿を有するニットウエアの編成方法。
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