JP2012233279A - 筒状編地およびその編成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 襠を設けて、着用時に十分な余裕がある筒状編地およびその編成方法を提供する。
【解決手段】 手袋1で、隣接する薬指袋2と中指袋3間などの指袋間、および人差指袋4と二本胴7間などの指袋と胴4との間の指股部分には、襠13,14,15,16がそれぞれ設けられる。襠13,14,15,16は、複数のコースに渡って、指袋や胴の編目が重複する範囲に形成されている。このように指股部分に形成した襠13,14,15,16は、引返し編みなどを行っておらず、減らし処理で襠形成を行っている。指股部分に襠13,14,15,16を設ける手袋1では、指袋や胴などの部分的な筒状編地間に、十分な余裕があって、手にフィットさせることができる。
【選択図】図1
【解決手段】 手袋1で、隣接する薬指袋2と中指袋3間などの指袋間、および人差指袋4と二本胴7間などの指袋と胴4との間の指股部分には、襠13,14,15,16がそれぞれ設けられる。襠13,14,15,16は、複数のコースに渡って、指袋や胴の編目が重複する範囲に形成されている。このように指股部分に形成した襠13,14,15,16は、引返し編みなどを行っておらず、減らし処理で襠形成を行っている。指股部分に襠13,14,15,16を設ける手袋1では、指袋や胴などの部分的な筒状編地間に、十分な余裕があって、手にフィットさせることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、横編機で襠を有するように編成される筒状編地およびその編成方法に関する。
従来から、前後に針床を備える横編機では、編糸を筒状に編成することで手袋などが編成されている。手袋では、各指を挿入する指袋を個別に編成し、親指を除く複数本の指袋を接合して三本胴や四本胴を編成し、四本胴と親指の指袋を接合して五本胴を編成し、手首まで、複数の部分的な筒状編地から全体として一つの筒状編地を形成している(たとえば、特許文献1参照)。また、手などにフィットさせるために、特許文献1では、指股の部分に、伏目と引返し編みによる襠を形成している。
特許文献1のように、引返し編みによる襠を形成すると、伏目による襠のみの場合よりも、筒状編地間に余裕が生れ、手などの立体的な形状にフィットさせることができる。
本発明の目的は、特許文献1とは異なった方法により、襠を設けても、着用時に十分な余裕がある筒状編地およびその編成方法を提供することである。
本発明は、少なくとも前後一対の針床を備える横編機を使用して無縫製で編成される部分的な筒状編地間の接合部分に減らし処理で設けられる襠を備え、
襠は、隣接する部分的な筒状編地が複数のウエールで重複する状態から、重複が順次解消されるまでの複数のコースにわたって形成されている、
ことを特徴とする筒状編地である。
襠は、隣接する部分的な筒状編地が複数のウエールで重複する状態から、重複が順次解消されるまでの複数のコースにわたって形成されている、
ことを特徴とする筒状編地である。
また本発明では、前記複数の部分的な筒状編地として、複数の指袋、および複数の指袋が接合される胴がそれぞれ編成され、
前記襠は、隣接する指袋または胴の間の指股部分に形成されて、
手袋として編成される、
ことを特徴とする。
前記襠は、隣接する指袋または胴の間の指股部分に形成されて、
手袋として編成される、
ことを特徴とする。
さらに本発明は、少なくとも前後一対の針床を備える横編機を使用して編成される複数の部分的な筒状編地間に、襠を設けて、無縫製で接合するための筒状編地の編成方法において、
二つの部分的な筒状編地を編成し、各筒状編地の最終コースの編目列を、前後の針床の編針で、それぞれ異なる方向に回し込まれている状態で並ぶように係止するステップ1と、
一方の筒状編地と他方の筒状編地とが隣接する位置、または一部が重複して重ね目を形成する位置となるように、移動を行うステップ2と、
他方の筒状編地を、回し込まれている方向と逆方向に戻しながら、境界部分に他方側で隣接する部分を境界部分に寄せて重ね目を形成し、重ね目を形成している二つの筒状編地の外周に編目を形成することを、他方の筒状編地について回し込まれている状態が解消されるまで繰返すステップ3とを、
含むことを特徴とする筒状編地の編成方法である。
二つの部分的な筒状編地を編成し、各筒状編地の最終コースの編目列を、前後の針床の編針で、それぞれ異なる方向に回し込まれている状態で並ぶように係止するステップ1と、
一方の筒状編地と他方の筒状編地とが隣接する位置、または一部が重複して重ね目を形成する位置となるように、移動を行うステップ2と、
他方の筒状編地を、回し込まれている方向と逆方向に戻しながら、境界部分に他方側で隣接する部分を境界部分に寄せて重ね目を形成し、重ね目を形成している二つの筒状編地の外周に編目を形成することを、他方の筒状編地について回し込まれている状態が解消されるまで繰返すステップ3とを、
含むことを特徴とする筒状編地の編成方法である。
また本発明で、前記二つの筒状編地を接合して形成した筒状編地に対して、さらに別の部分的な筒状編地を接合する際には、
前記ステップ1として、接合して形成した筒状編地の他方側で別の筒状編地を編成し、別の筒状編地のみ、前記他方の筒状編地と同方向に回し込み、
前記ステップ2として、別の筒状編地と接合して形成した筒状編地とが隣接する位置、または一部が重複して重ね目を形成する位置となるように、移動を行い、
前記ステップ3として、接合して形成した筒状編地を、形成する際に前記他方側の筒状編地が回し込まれている方向と逆方向に戻しながら、境界部分に一方側で隣接する部分を境界部分に寄せて重ね目を形成し、重ね目を形成している二つの筒状編地の外周に編目を形成することを、接合して形成した筒状編地について回し込まれている状態が解消されるまで繰返す、
ことを特徴とする。
前記ステップ1として、接合して形成した筒状編地の他方側で別の筒状編地を編成し、別の筒状編地のみ、前記他方の筒状編地と同方向に回し込み、
前記ステップ2として、別の筒状編地と接合して形成した筒状編地とが隣接する位置、または一部が重複して重ね目を形成する位置となるように、移動を行い、
前記ステップ3として、接合して形成した筒状編地を、形成する際に前記他方側の筒状編地が回し込まれている方向と逆方向に戻しながら、境界部分に一方側で隣接する部分を境界部分に寄せて重ね目を形成し、重ね目を形成している二つの筒状編地の外周に編目を形成することを、接合して形成した筒状編地について回し込まれている状態が解消されるまで繰返す、
ことを特徴とする。
本発明によれば、隣接する部分的な筒状編地間には、筒状編地が複数のウエールで重複する状態から、重複が順次解消されるまでに、減らし処理による襠が形成されている。部分的な筒状編地間では編目が重複し、接合部分の周囲に、十分な余裕を生じさせることができる。
また本発明によれば、指袋や胴などの部分的な筒状編地間に、十分な余裕があって、指股にフィットする襠を有する手袋を得ることができる。
さらに本発明によれば、少なくとも前後一対の針床を備える横編機で、複数の部分的な筒状編地間に、筒状編地が複数のウエールで重複する状態から、重複が順次解消されるように複数コースで移行する襠を設けて、一つの筒状編地を無縫製で形成することができる。回し込んで編目を重複させ、戻しながら編目を重ねて襠を形成するので、複数のコースにわたる襠を、部分的な筒状編地の接合部分の周囲に十分な余裕を持たせることができる。
また本発明によれば、複数の部分的な筒状編地を順次接合するような場合に、ステップ
1で、接合した筒状編地の方は、すでに回し込まれた状態を利用し、新たに回し込みを行わないので、効率よく襠を編成することができる。
1で、接合した筒状編地の方は、すでに回し込まれた状態を利用し、新たに回し込みを行わないので、効率よく襠を編成することができる。
以下、図1で本発明の一実施例としての手袋1の概略的な構成を説明する。図2は、手袋1に設ける襠13,15に関する部分的な構成を示す。図3では、手袋1に襠13を設ける基本的な手順を示す。図4および図5では、薬指袋2、中指袋3、人差指袋4間に襠13,14を設けながら手袋1を編成する手順を示す。各図の説明では、当該図面には存在せずに先に説明する図には存在する符号を用いて説明したり、先に説明する図に示す部分と対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略したりする場合がある。
図1は、本発明の一実施例としての手袋1の概略的な構成を示し、図2は、(a)で襠13,15およびその近傍の部分的な構成を示し、(b)で襠13の部分的な構成を示す。手袋1では、複数の部分的な筒状編地として、複数の指袋が薬指袋2、中指袋3、人差指袋4、小指袋5および親指袋6としてそれぞれ編成される。また、複数の指袋が接合される胴として、薬指袋2と中指袋3とによる二本胴7、人差指袋4と二本胴7とによる三本胴8、小指袋5と三本胴8とによる四本胴9、親指袋6と四本胴9とによる五本胴等幅部10および五本胴減らし部11がそれぞれ編成される。手袋1は、左手用であり、手への装着のための挿入口として、口部12が設けられている。
隣接する薬指袋2と中指袋3との間、人差指袋4と二本胴7との間、小指袋5と三本胴8との間、および親指袋6と四本胴9との間の指股部分には、襠13,14,15,16がそれぞれ設けられる。図2(b)に示すように、襠13は、複数のコースに渡って、薬指袋2および中指袋3の編目が重複する範囲に形成されている。図2(a)の襠15も同様に形成することができ、また、他の指袋や胴の間にも、同様な襠14,16が設けられる。このように指股部分に形成した襠13,14,15,16は、引返し編みなどを行っていない。指股部分に襠13,14,15,16を設ける手袋1では、薬指袋2、中指袋3、人差指袋4、小指袋5、親指袋6や二本胴7、三本胴8、四本胴9などの部分的な筒状編地間に、十分な余裕があって、手にフィットさせることができる。
図3は、図1の手袋1で、少なくとも前後一対の針床を備える横編機を使用して編成される複数の部分的な筒状編地としての薬指袋2および中指袋3間に、襠13を設けて接合して、一つの筒状編地としての二本胴7を無縫製で形成する基本的な編成方法を示す。ただし、針床や編針などの横編機の構成、および編糸などの図示は省略する。
図3(1)では、二つの部分的な筒状編地として薬指袋2および中指袋3を編成し、各筒状編地の最終コースの編目列を、前後の針床に隣接するように設定する区間の編針で、それぞれ異なる方向2R,3Rに回し込まれている状態で係止するステップ1を示す。薬指袋2および中指袋3は、たとえば前針床では右方、後針床では左方への給糸でそれぞれ編成され、編幅の両端で前後の針床で編成される部分が連結される周回編みで、コース方向の編目列が同一の方向2K,3Kで周回するように形成されている。
図3(2)では、一方の筒状編地、たとえば薬指袋2を、矢符2Sで他方の筒状編地となる中指袋3側に寄せるステップ2を示す。指股の部分では、薬指袋2および中指袋3間に重ね目が生じている。重ね目が生じる位置ではなく、隣接する位置まで寄せるようにしてもよい。また、中指袋3を薬指袋2側に寄せてもよい。さらに、薬指袋2および中指袋3の両方を相互に寄せてもよい。いずれにしても、薬指袋2と中指袋3間に重ね目が生じる位置か、隣接する位置まで移動させればよい。
図3(3)では、ステップ3の途中の状態を示す。ステップ3では、他方の筒状編地となる中指袋3を、薬指袋2と隣接または重なる境界部分を除いて、回し込まれている方向3Rの逆方向7Wに戻しながら、境界部分に他方側で隣接する部分を境界部分に寄せて重ね目を形成する。次に、重ね目を形成している薬指袋2および中指袋3の外周となる二本胴7を方向7Kの周回編みで編成する。重ね目の形成と二本胴7の編成とを、中指袋3について回し込まれている状態が解消されるまで繰返す減らし処理を行うと襠13が形成される。
図4および図5は、横編機で手袋1を編成する手順の一例を示す。針床や編針の図示は省略する。また、横編機は、歯口を挟んで対向する前後の針床間での目移しや、前後の針床が相対的に編幅方向にずれるラッキングが可能であり、前針床が掌側、後針床が甲側を編成することを前提とする。さらに、四枚ベッドの横編機を使用するか、前後一対の針床のみの二枚ベッドの場合は針抜き編成などを行い、前後の針床で編地を係止している状態でも、目移しが可能であるようにしておく。
図4のS0では、薬指袋2および中指袋3を周回編みでそれぞれ編成した状態を示す。薬指袋2および中指袋3は、前針床および後針床にそれぞれ付属する前側編地2F,3Fおよび後側編地2B,3Bが、編幅の両端となる前後の境界2X,2Y;3X,3Yでそれぞれ連結されている。S1では、薬指袋2および中指袋3がそれぞれ異なる方向2R,3Rに、たとえば3目分ずつ回し込まれる。回し込みは、針床のラッキングおよび端部編目の目移しの繰返しで行う。好ましくは、目移しを行う編目を捻れ目としておけばよい。捻れ目としておけば、回し込み後の編目は捻れない。なお、薬指袋2と中指袋3とを形成したら、順次回し込みも行うようにしてもよい。S0およびS1は、図3のステップ1に相当する。
S2では、矢符2Sに示すように、薬指袋2を右に寄せて、たとえば3目分の股重ねを行う。薬指袋2と中指袋3との境界部分では、前後の針床に3目分ずつの重ね目13F,13Bが生じる。なお、重ね目は、必ずしも3目でなくてもよく、股重ねを行わずに隣接させるだけでもよい。
S3では、二本胴7を周回編みで編成し、前針床で係止している編目の右端を後針床で係止している編目の右隣に目移しで移動させる。S2で形成される重ね目13F,13Bには、それぞれ新たな編目が続いて形成され、重ね目13F,13Bはノックオーバされる。S4では、後針床で係止している二本胴7の編目で、元の中指袋3にウエール方向で続く部分を、左に2目分だけ寄せ、元の薬指袋2との境界部分に、2目の重ね目13Cを形成する。S5では、二本胴7を周回編みで編成し、形成した重ね目13Cをノックオーバし、右端の編目の前後方向の移動を行う。重ね目13Cの形成で薬指袋2および中指袋3のコース方向の編目が減らされ、襠13が形成される。以下、S4,S5と同様な手順を繰返す。図2(b)の図面中央近傍から右上方向に伸びる襠13は、右上が開始側となり、開始側の端部が複数のウエールで重複する状態から、薬指袋2と中指袋3の重複が順次解消されるまでの複数のコースにわたり傾斜するように形成される。編目の形成(増加)が指股に十分な余裕を生み、または減らしによる襠が形成した編目幅の差による傾斜は指股にフィットする。S6では、境界3Yが前後の針床間の位置に戻るので、襠13の形成を終了する。
図5のS6は、図4のS6を、説明の便宜上異なる位置で示すけれども、移動などは行われず、針床への係止状態は同一である。S7では、人差指袋4を周回編みで編成し、中指袋3の回し込みの方向3Rと同一の方向4Rに回し込んでおく。この場合は、二つの部分的な筒状編地である薬指袋2および中指袋3を一つにまとめて形成した筒状編地としての二本胴7に対して、さらに別の部分的な筒状編地としての人差指袋4を接合する。二本胴7では、左方の薬指袋2を右方に寄せ、右方の中指袋3で重ね目による目減らしをしながら襠13を形成しているので、左方の薬指袋2側は、方向2Rに回し込まれた状態を残している。このように、複数の部分的な筒状編地を順次接合するような場合のステップ1では、接合した筒状編地の方は、すでに回し込まれた状態を利用し、新たに回し込みを行わないので、効率よく襠を編成することができる。
S8では、ステップ2として、人差指袋4を、二本胴7側に寄せ、重複して重ね目14F,14Bを形成する。S9では、三本胴8の編地コースを、人差指袋4の範囲を含むように編成し、重ね目14F,14Bをノックオーバさせ、左端の編目の後針床への移動を行う。S10では、後針床で係止している三本胴8の編目の内、重ね目14Bよりも左側の編目を、右に2目分だけ寄せ、元の人差指袋4との境界部分に、2目の重ね目14Cを形成する。形成した重ね目14Cは、S10で三本胴8を周回編みで編成してノックオーバし、左端の編目の後針床への移動を行う。以下、S9,S10と同様な手順を2回繰返すと、S11に示すように境界2Xが前後の針床間の位置に戻るので、ステップ3として、襠14の形成を終了する。なお、S11は、説明の便宜上、三本胴8の位置を右に移動した位置に示すけれども、実際には移動していない。
図5のS12では、三本胴8の左側に、小指袋5を周回編みで編成し、方向5Rに回し込む。三本胴8では、人差指袋4にウエール方向で続く部分が方向5Rとは逆の方向4Rに回し込まれている状態なので、新たな回し込みは行わない。以下、ステップ2およびステップ3に相当する手順で、小指袋5を三本胴8に接合し、四本胴9を編成することができる。なお、S11の状態で三本胴8を複数コース編成すれば、四本胴9との間に段差を設けることができる。
以上の説明は、左手用の手袋1に対して行っているけれども、本発明は、右手用にも同様に適用することができる。このような、少なくとも前後一対の針床を備える横編機を使用して無縫製で編成される複数の部分的な筒状編地と、部分的な筒状編地間に襠が設けられて接合される筒状編地とを備える筒状編地は、手袋1ばかりではなく、指袋付の靴下や、衣服の脇部分などにも同様に用いることができる。襠は、部分的な筒状編地間で、編目がコース方向で重複する状態から、重ね目の形成で重複する編目数が順次減少し、重複する編目が無くなって一つの筒状編地となるまでの複数のコースにわたって形成されればよい。手袋1では、股重ね後、後針床で編成する片側に襠5,7を形成しているけれども、前針床でも編成して、両側に襠を形成することもできる。両側に襠を形成すれば、パンツなどの両脚の筒状編地間に襠を形成することができる。
1 手袋
2 薬指袋
3 中指袋
4 人差指袋
5 小指袋
6 親指袋
7 二本胴
8 三本胴
9 四本胴
13,14,15,16 襠
2 薬指袋
3 中指袋
4 人差指袋
5 小指袋
6 親指袋
7 二本胴
8 三本胴
9 四本胴
13,14,15,16 襠
Claims (4)
- 少なくとも前後一対の針床を備える横編機を使用して無縫製で編成される部分的な筒状編地間の接合部分に減らし処理で設けられる襠を備え、
襠は、隣接する部分的な筒状編地が複数のウエールで重複する状態から、重複が順次解消されるまでの複数のコースにわたって形成されている、
ことを特徴とする筒状編地。 - 前記複数の部分的な筒状編地として、複数の指袋、および複数の指袋が接合される胴がそれぞれ編成され、
前記襠は、隣接する指袋または胴の間の指股部分に形成されて、
手袋として編成される、
ことを特徴とする請求項1記載の筒状編地。 - 少なくとも前後一対の針床を備える横編機を使用して編成される複数の部分的な筒状編地間に、襠を設けて、無縫製で接合するための筒状編地の編成方法において、
二つの部分的な筒状編地を編成し、各筒状編地の最終コースの編目列を、前後の針床の編針で、それぞれ異なる方向に回し込まれている状態で並ぶように係止するステップ1と、
一方の筒状編地と他方の筒状編地とが隣接する位置、または一部が重複して重ね目を形成する位置となるように、移動を行うステップ2と、
他方の筒状編地を、回し込まれている方向と逆方向に戻しながら、境界部分に他方側で隣接する部分を境界部分に寄せて重ね目を形成し、重ね目を形成している二つの筒状編地の外周に編目を形成することを、他方の筒状編地について回し込まれている状態が解消されるまで繰返すステップ3とを、
含むことを特徴とする筒状編地の編成方法。 - 前記二つの筒状編地を接合して形成した筒状編地に対して、さらに別の部分的な筒状編地を接合する際には、
前記ステップ1として、接合して形成した筒状編地の他方側で別の筒状編地を編成し、別の筒状編地のみ、前記他方の筒状編地と同方向に回し込み、
前記ステップ2として、別の筒状編地と接合して形成した筒状編地とが隣接する位置、または一部が重複して重ね目を形成する位置となるように、移動を行い、
前記ステップ3として、接合して形成した筒状編地を、形成する際に前記他方側の筒状編地が回し込まれている方向と逆方向に戻しながら、境界部分に一方側で隣接する部分を境界部分に寄せて重ね目を形成し、重ね目を形成している二つの筒状編地の外周に編目を形成することを、接合して形成した筒状編地について回し込まれている状態が解消されるまで繰返す、
ことを特徴とする請求項3記載の筒状編地の編成方法。
Priority Applications (1)
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JP2011102556A JP2012233279A (ja) | 2011-04-29 | 2011-04-29 | 筒状編地およびその編成方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105155115A (zh) * | 2015-07-06 | 2015-12-16 | 沙嫣 | 一种编织手套的方法 |
CN106149185A (zh) * | 2015-05-15 | 2016-11-23 | 株式会社岛精机制作所 | 带指套的针织物及其编织方法 |
JP2017160554A (ja) * | 2016-03-08 | 2017-09-14 | ミドリ安全株式会社 | 作業用手袋 |
-
2011
- 2011-04-29 JP JP2011102556A patent/JP2012233279A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
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JP2017160554A (ja) * | 2016-03-08 | 2017-09-14 | ミドリ安全株式会社 | 作業用手袋 |
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