JP2016017032A - アセタール基を有するチオール化合物および該化合物を含有する香料組成物 - Google Patents
アセタール基を有するチオール化合物および該化合物を含有する香料組成物 Download PDFInfo
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Abstract
香粧品または飲食品に香ばしいロースト感を有する肉、コーヒー、ゴマ様香気、トロピカルフルーツ様香気を付与することができる酸素含有2級アルカンチオール、および該化合物を有効成分として含有する香料組成物を提供すること。
【解決手段】
式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールを有効成分とする香料組成物および式(1)を提供する。
【化1】
[式(1)中でR1、R2は炭素数1〜5のアルキル基、R3は同一でも或いは異なっていてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示すか、または2個のR3が一緒になって炭素数2または3のアルキレン基を示し、アルキレン基には複数のメチルまたはエチル基、水酸基、ヒドロキシルメチル基を有してもよい。]
【選択図】なし
Description
本発明は式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールを提供する。
また、本発明は式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールを含有する香料組成物を提供する。
1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(2,4,5−トリメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(4−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(2−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール、1−(2,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール、1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン−1−チオール、1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン−1−チオール、1−(4−メチル−2−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ブタン−1−チオール、1−(2−ブチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ペンタン−1−チオール、3,3−ジエトキシブタン−2−チオールを例示することができるが、この限りではない。
反応式1に示した合成法では、式(2)のチオールケトンに非極性溶媒中で酸性触媒の存在下に低級1,2−グリコール、低級1,3−グリコールまたはグリセリンと生成する水を反応系外に除去する方法を適用し式(1)の化合物を合成する。または、酸性触媒の存在下に低級オルトカルボン酸トリエステルとの交換反応により式(1)の化合物を合成する。
GC測定用GCカラム:ジーエルサイエンス社製TC−1(長さ30m、内径0.53mm、液層膜厚1.50マイクロメータ)、ジーエルサイエンス社製TC−1701(長さ30m、内径0.53mm、液層膜厚1.00マイクロメータ)
GC/MS測定:5973N(Agilent社製)
GC/MS測定用GCカラム:ジーエルサイエンス社製TC−1701(長さ30m、内径0.25mm、液層膜厚0.25マイクロメータ)
NMR測定:ECX−400A(JEOL RESONANCE社製)。
ディーン・スターク装置付き200mL三つ口フラスコに市場より調達した3−メルカプト−2−ペンタノン(6.00g,50.8ミリモル)、シクロヘキサン(50mL)、1,2−プロピレングリコール(5.02g,66.0ミリモル)およびパラトルエンスルホン酸ピリジン塩(0.64g,2.55ミリモル)を仕込み、水を除去しながら6時間還流撹拌した。
沸点:92℃(2.4kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:5.1min)。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物):0.88−0.93(m,3H),1.26−1.34(m,6H),1.52−1.78(m,2H),1.90−2.05(m,1H),3.08−3.21(m,1H),3.41−3.53(m,1H),4.08−4.15(m,1H),4.21−4.31(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物):7.3,7.3,7.7,7.7,17.7,17.7,18.0,18.1,19.2,19.2,19.7,19.9,26.2,26.5,27.2,27.3,41.0,41.3,41.3,41.5,72.3,72.4,72.5,73.0,73.2,73.3,73.4,113.0,113.0,113.1,113.2
NMR解析で4種類のジアステレオマー混合物として存在。
3L四つ口フラスコに市場より調達した2−クロロ−3−ブタノン(110.0g、1.03モル)およびジメチルホルムアミド(1.7L)を仕込み水浴下撹拌した。系内にチオ酢酸カリウム(176.0g、1.54モル)を加えて3時間撹拌し、原料の消失を確認した。ベッセルに水(6L)を仕込み、そこに反応液及びジエチルエーテル(500mL)を加えて30分撹拌した。有機層を分液し、さらに水層をジエチルエーテル(1L)で4回抽出し、先の有機層とあわせて10%食塩水(1kg)で2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮を経て3−アセチルチオ−2−ブタノン粗製物(143.7g、純度85.3%)を得た。精製することなく次工程に用いた。
ディーン・スターク装置付き2L四つ口フラスコに第1工程粗製物(3−アセチルチオ−2−ブタノン、143.7g、838ミリモル相当)、シクロヘキサン(900mL)、1,2−プロピレングリコール(PGと略、85.0g、1.12モル)およびパラ−トルエンスルホン酸(8.1g、42.6ミリモル)を仕込む。反応で生成する水を除去しながら2.5時間還流撹拌し、原料の消失を確認した。
2L四つ口フラスコに第2工程粗製物(3−アセチルチオ−2−ブタノンPGアセタール、174.0g、692ミリモル相当)、メタノール(600mL)を入れ水浴下撹拌した。この混合物に30℃以下で無水炭酸カリウム粉末(120g,868ミリモル)を加え、1.5時間撹拌し、原料の消失を確認した。
反応液に20%塩化アンモニウム水溶液(1500g)を30℃以下で加え撹拌後、ジエチルエーテル(500mL)で抽出した。有機層を10%食塩水(200g)で2回洗浄後、無水硫酸マグネシウム乾燥、減圧濃縮を経て1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール粗製物(128.4g、純度80.1%)を得た。このものを減圧蒸留により精製することで、目的物を93.1g得た(第1工程からの総収率62.4%、純度99.8%)。
沸点:79℃(2.6kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:6.0min。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)1.25−1.36(m,6H),1.39−1.46(m,3H),1.75−1.79(m,1H),3.00−3.14(m,1H),3.40−3.50(m,1H),4.05−4.12(m,1H),4.19−4.32(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)17.6,17.6,18.5,18.5,19.1,19.1,19.4,19.6,20.4,20.6,20.8,21.1,42.1,42.3,42.8,43.1,71.3,71.4,71.8,71.8,72.4,72.5,73.1,73.2,111.3,111.3,111.5,111.6
NMR解析で4種類のジアステレオマー混合物として存在。
沸点:78℃(3.0kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:5.7min。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm)1.32(d,J=7.2Hz,3H),1.40(s,3H),1.77(d,J=6.4Hz,1H),3.08(dq,J=6.4Hz,7.2Hz,1H),3.97(s,4H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm)19.3,19.9,42.2,65.3,65.3,111.3。
沸点:86℃(2.4kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:6.1minおよび6.6min。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)1.12−1.17(m,3H),1.21−1.34(m,6H),1.39−1.48(m,3H),1.75−1.84(m,1H),2.98−3.19(m,1H),3.63−3.73(m,1H),4.23−4.34(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)15.4,15.6,15.6,15.7,16.3,17.0,17.1,18.9,19.1,19.1,19.3,19.6,21.2,21.5,21.9,41.5,43.0,43.3,43.7,74.0,74.3,74.7,74.8,78.6,78.7,79.3,79.4,110.1,110.2,110.4
NMR解析で4種類のジアステレオマー混合物として存在。
沸点.:89℃(2.4kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:6.8min。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)0.90−0.97(m,3H),1.29−1.35(m,3H),1.39−1.44(m,3H),1.46−1.60(m,1H),1.62−1.73(m,1H),1.74−1.80(m,1H),3.00−3.15(m,1H),3.47−3.58(m,1H),4.01−4.11(m,2H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)9.7,9.9,19.1,19.2,19.4,19.5,20.2,20.6,20.9,25.9,25.9,26.4,26.4,42.0,42.2,42.8,43.0,69.7,69.8,70.1,70.2,77.7,77.7,78.4,111.3,111.5,111.5
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
沸点.:92℃(2.2kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:7.0min。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm)1.29(d,J=6.8Hz,3H),1.45(s,3H),1.50−1.58(m,1H),1.76−1.88(m,2H),3.29−3.37(m,1H),3.83−3.98(m,4H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm)15.6,18.4,25.2,41.3,59.8,60.0,100.2。
沸点.:90℃(1.6kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:7.4min。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)0.76(d,J=6.4Hz,1.7H),0.93(d,J=7.2Hz,1.3H),1.29(d,J=6.4Hz,1.3H),1.31(d,J=6.8Hz,1.7H),1.41(s,1.3H),1.45(s,1.7H),1.71−1.74(m,0.4H),1.81(d,J=6.0Hz,0.6H),1.83−2.05(m,1H),3.08−3.15(m,0.6H),3.46−3.55(m,2H),3.64−3.72(m,0.4H),3.77−3.92(m,2H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)12.7,13.9,14.0,18.2,18.5,18.5,28.6,29.3,36.8,43.7,65.3,65.6,66.5,66.6,99.6,100.4
NMR解析により2種類のジアステレオマー混合物(1:1.3)として存在。
沸点:84℃(1.7kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:5.2min。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)0.88−0.93(m,3H),1.26−1.34(m,6H),1.54−1.77(m,2H),1.90−2.03(m,1H),3.07−3.21(m,1H),3.40−3.53(m,1H),4.07−4.15(m,1H),4.22−4.40(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)7.2,7.3,7.6,7.7,17.7,17.7,18.0,18.1,19.1,19.2,19.6,19.9,26.2,26.5,27.2,27.3,41.0,41.3,41.3,41.5,72.3,72.4,72.5,73.0,73.2,73.3,73.4,113.0,113.0,113.1,113.2
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
沸点:95℃(1.8kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:5.8min。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)0.88−0.93(m,3H),1.03−1.09(m,3H),1.20−1.30(m,4H),1.52−1.58(m,1H),1.61−1.76(m,1H),1.85−2.09(m,2H),2.78−2.90(m,1H),3.40−3.50(m,1H),4.07−4.13(m,1H),4.20−4.36(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)7.1,7.2,7.5,7.6,12.7,12.8,12.8,12.9,17.8,18.0,18.0,25.3,25.4,25.8,25.9,26.1,26.3,27.1,49.2,49.4,49.7,49.7,72.0,72.2,72.3,72.4,72.7,72.8,73.2,73.5,113.2,113.2,113.3
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
沸点:94℃(0.8kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:7.0min。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)0.89−0.95(m,6H),1.24−1.40(m,7H),1.54−1.70(m,3H),1.71−1.86(m,1H),1.90−2.01(m,1H),2.85−2.99(m,1H),3.37−3.50(m,1H),4.04−4.11(m,1H),4.18−4.38(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)13.7,13.8,13.8,14.2,14.3,16.1,16.1,16.5,17.8,18.0,21.1,21.1,21.2,21.3,34.2,34.3,34.9,34.9,35.4,35.6,36.4,47.1,47.4,47.7,71.9,72.1,72.2,72.2,72.6,72.7,73.2,73.4,112.9,113.0,113.1
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
沸点:103℃(0.5kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:8.1min)。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)0.88−0.94(m,6H),1.26−1.39(m,11H),1.56−1.70(m,3H),1.80−1.92(m,1H),1.92−2.10(m,1H),2.85−2.98(m,1H),3.39−3.50(m,1H),4.07−4.12(m,1H),4.22−4.35(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm,立体異性体混合物)14.0,14.1,14.1,17.8,18.0,22.4,22.4,22.5,22.9,23.0,24.9,25.0,25.3,30.1,30.2,30.2,30.4,31.7,31.9,32.5,32.9,33.1,33.9,33.9,47.4,47.4,47.7,48.0,71.9,72.1,72.2,72.2,72.6,72.7,73.2,73.4,113.1,113.1
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
沸点:72℃(2.0kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:6.5min)。
1HNMR(400MHz,CDCl3,δppm)1.16(t,J=6.8Hz,3H),1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.26(d,J=6.4Hz,3H),1.35(s,3H),1.72−1.74(m,1H),3.32−3.40(m,1H),3.40−3.51(m,4H)
13CNMR(100MHz,CDCl3,δppm)15.3,15.4,16.8,18.8,39.4,55.5,56.0,103.4。
実施例1〜実施例12で合成した酸素含有2級アルカンチオールの0.01%エタノール溶液を評価液として調製した。評価液をサンプル瓶に用意し、瓶口からの香気評価および評価液を含浸させたにおい紙により香気評価を行った。よく訓練された5名のパネラーによる香気評価を表1と表2に示す。
トロピカルフルーツフレーバーとして表3の各成分(質量パーミル)を調合した。酸素含有2級アルカンチオールとして実施例5、実施例7、実施例8および実施例10で調製した化合物を添加した新規なトロピカルフルーツフレーバーとして本発明品1〜4を調製した。酸素含有2級アルカンチオールを添加しない比較品1と本発明品1〜4を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
ミートフレーバーとして表4の各成分(質量パーミル)を調合した。酸素含有2級アルカンチオールとして実施例2、実施例3、実施例9および実施例12で調製した化合物を添加して、新規なミートフレーバー、本発明品5〜8を調製した。酸素含有2級アルカンチオールを添加しない比較品2と本発明品5〜8を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
コーヒーフレーバーとして表5の各成分(質量パーミル)を調合した。酸素含有2級アルカンチオールとして実施例1、実施例4、実施例6および実施例11で調製した化合物を添加して、新規なコーヒーフレーバー、本発明品9〜12を調製した。酸素含有2級アルカンチオールを添加しない比較品3と酸素含有2級アルカンチオールを添加した本発明品9〜12を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
トロピカルノートの調合香料組成物として表6の各成分(質量パーミル)を調合した。酸素含有2級アルカンチオールとして実施例3、実施例5、実施例7および実施例11で調製した化合物を添加して、新規なトロピカルノート調合香料、本発明品13〜16を調製した。酸素含有2級アルカンチオールを添加しない比較品4と本発明品13〜16を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
実施例15に記載のコーヒーフレーバー(比較品3、本発明品9、本発明品10、本発明品11および本発明品12)を表7の処方に従い、ミルクコーヒーを調製した。酸素含有2級アルカンチオールを含有しない比較品5と酸素含有2級アルカンチオールを含有した本発明品17〜20を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
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JP (1) | JP6282189B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3927992A1 (de) * | 1989-08-24 | 1991-02-28 | Wacker Chemie Gmbh | Verfahren zur herstellung von mercaptoacetaldehydacetalen |
WO2008047771A1 (fr) * | 2006-10-19 | 2008-04-24 | Ogawa & Co., Ltd. | 3-mercapto-2-alcanone et composition de parfum contenant le composé |
JP2010148410A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | T Hasegawa Co Ltd | ゴマ様香味増強剤 |
JP2013535450A (ja) * | 2010-07-19 | 2013-09-12 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 精油化合物の誘導体を含む組成物、及びパーソナルケア製品における使用 |
-
2014
- 2014-07-04 JP JP2014138392A patent/JP6282189B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3927992A1 (de) * | 1989-08-24 | 1991-02-28 | Wacker Chemie Gmbh | Verfahren zur herstellung von mercaptoacetaldehydacetalen |
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JP2013535450A (ja) * | 2010-07-19 | 2013-09-12 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 精油化合物の誘導体を含む組成物、及びパーソナルケア製品における使用 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
J. AGRIC. FOOD CHEM., vol. Vol.38, JPN6018001580, 1990, pages 2027 - 2041 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6282189B2 (ja) | 2018-02-21 |
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