JP6282189B2 - アセタール基を有するチオール化合物および該化合物を含有する香料組成物 - Google Patents

アセタール基を有するチオール化合物および該化合物を含有する香料組成物 Download PDF

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Description

本発明は、香料化合物などとして有用なアセタール基を有するチオール化合物および該化合物を有効成分として含有する香料組成物に関する。
分子内にイオウ原子を含む化合物は強烈な悪臭・不快臭を持つことが知られている。都市ガス中には漏洩の危険を知らせる目的で、ある種のイオウ化合物が使用され、本来、無臭である都市ガスにガス漏れに対する危険の認知臭を付与している。
また、イオウ原子を含む低沸点有機化合物は数ppm以下の低濃度領域で、他の香気成分と混在させることにより、本来の悪臭・不快臭を感じることなく優れた香気を発現させることが知られている。
この性質を利用してイオウ原子を含む化合物は優れた香料化合物として、特に、食品用香料の分野では本物感・天然感を、香粧品香料の分野では特徴的な香気を付与する成分として利用されている。
例えば、メタンチオール、エタンチオール、プロパンチオール等に代表されるアルカンチオールは、対応するアルコールに比べ沸点が一般に低く常温定圧で高い蒸気圧を示し、対応するアルコールに比べはるかに強く、特徴的な香気を有し、香料組成物中に1ppb以下の添加量でその香料組成物の香気特性を大きく左右することが知られている。
食品中には微量香気成分としてイオウ原子を含む化合物が数多く見出され、その食品の香気を再現する上で重要な化合物であることが示されている。メタンチオールはチーズ、漬物等の発酵食品中に見出されそれぞれの香気特性に大きな寄与をする成分として知られている。
天然から見出された代表的なチオール類は、2−フリルメタンチオール(フルフリルメルカプタン)がコーヒーの揮発成分、1−p−メンテン−8−チオール(チオターピネオール)がグレープフルーツの重要な揮発成分として、2−メチルフラン−3−チオールが牛肉スープ中の揮発成分として見出され、香料化合物質として利用されている。
また、他の官能基を持つチオール類としてp−メンタン−8−チオール−3−オンがブッチュリーフ精油から、4−メルカプト−4−メチル−2−ペンタノンがグレープフルーツジュース、ユズ精油から見出されている(非特許文献1)。
ブラックカラント中に見いだされた成分である4−メトキシ−2−メチル−2−ブタンチオールが緑茶中にも見出され、茶飲料用の香料としての使用が開示されている(特許文献1)。
また、合成香料の分野では、テルペン化合物に代表される既存香料化合物中の酸素原子または炭素原子をイオウ原子に変換し、新たな香気を追及した香料化合物が合成されている。
例えば、代表的なテルペンアルコールとして知られているゲラニオール、リナロールの水酸基をチオール基に置き換えたチオゲラニオールやチオリナロールが特徴的な香気を持つことが知られている。同様に、3−メチルブタン−2−オールの水酸基をチオール基に置き換えた化合物(特許文献2)、α−ヒドロキシケトンの水酸基をチオール基に置き換えた化合物(特許文献3)、1−メトキシ−3−ヘキサノールの水酸基をチオール基に置き換えた化合物(特許文献4)、ゴマ様の香味成分増強剤として、3−メルカプト−2−ペンタノンと4−メルカプト−3−ヘキサノンが開示されている(特許文献5)。
これらのイオウ原子を含有し、優れた香気特性を持つ化合物の特徴としてチオール基が2級もしくは3級であり、チオール基の近傍に環状構造またはアルキル基が存在し立体的に混みあっている特徴を持つこと。また、チオール基の近傍に酸素官能基が存在する特徴を持っている。
これら優れた香気特性を持つと予想される化学構造をみたす様々なイオウ原子を含む化合物の合成研究が行われている。
特許第3026436号公報 特開平9−278745号公報 特許第5261185号公報 特許第4488453号公報 特許第4783421号公報
印藤元一著、「合成香料 増補改訂版」、化学工業日報社、2005年3月、739頁〜746頁
本発明の目的は、香粧品または飲食品に香ばしいロースト感を有する肉、コーヒー、ゴマ様香気、トロピカルフルーツ様香気を付与することができる酸素を含有するアセタール基を有し、2級チオール官能基を含む香料化合物、および該化合物を有効成分として含有する香料組成物を提供することである。
本発明者らは、アルキルケトンのα位に2級チオールを導入し、カルボニル基をアセタール基に変換した酸素含有2級アルカンチオール化合物(1)が香ばしいロースト感を持つ肉、コーヒー、ゴマ様香気、トロピカルフルーツ様香気を有し、香料組成物あるいは香粧品または飲食品に添加することにより、香ばしいロースト感を持つ肉、コーヒー、ゴマ、トロピカルフルーツの香気・香味を付与または増強することができることすることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールを提供する。
Figure 0006282189
[式(1)中でR、Rは炭素数1〜5のアルキル基、Rは同一でも或いは異なっていてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示すか、または2個のRが一緒になって炭素数2または3のアルキレン基を示し、アルキレン基には複数のメチルまたはエチル基、水酸基、ヒドロキシルメチル基を有してもよい。]
また、本発明は式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールを含有する香料組成物を提供する。
また、本発明は式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールを有効成分として含有する香粧品または飲食品を提供する。
さらに、本発明は、前記の香料組成物を含有する香粧品または飲食品を提供する。
本発明の酸素含有2級アルカンチオールは、特徴的な香気を有し、従来にない香ばしいロースト感を持つ肉、コーヒー、ゴマ様香気、トロピカルフルーツ様香気を付与または増強し、また、酸素含有2級アルカンチオールを含有する香料組成物を香粧品または飲食品などに添加することにより、前記の特徴的な香気・香味を付与または増強し、消費者の嗜好に合うバラエティーに富んだ香粧品または飲食品を提供することが可能となる。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の化合物である、式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールは、例えば、化合物
1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(2,4,5−トリメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(4−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(2−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール、1−(2,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール、1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン−1−チオール、1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール、1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン−1−チオール、1−(4−メチル−2−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ブタン−1−チオール、1−(2−ブチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ペンタン−1−チオール、3,3−ジエトキシブタン−2−チオールを例示することができるが、この限りではない。
本発明での化合物である、式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールは以下に示す反応式1または反応式2に従って合成することができる。
Figure 0006282189
反応式1:[式(1)中でR、Rは炭素数1〜5のアルキル基、Rは同一でも或いは異なっていてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示すか、または2個のRが一緒になって炭素数2または3のアルキレン基を示し、アルキレン基には複数のメチルまたはエチル基、水酸基、ヒドロキシルメチル基を有してもよい。]
Figure 0006282189
反応式2:[式(1)中でR、Rは炭素数1〜5のアルキル基、Rは同一でも或いは異なっていてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示すか、または2個のRが一緒になって炭素数2または3のアルキレン基を示し、アルキレン基には複数のメチルまたはエチル基、水酸基、ヒドロキシルメチル基を有してもよい。]
反応式1に示した合成法では、式(2)のチオールケトンに非極性溶媒中で酸性触媒の存在下に低級1,2−グリコール、低級1,3−グリコールまたはグリセリンと生成する水を反応系外に除去する方法を適用し式(1)の化合物を合成する。または、酸性触媒の存在下に低級オルトカルボン酸トリエステルとの交換反応により式(1)の化合物を合成する。
また、反応式2に示した合成法により式(1)の化合物を合成することもできる。式(3)のチオアシルケトンに非極性溶媒中で酸性触媒の存在下に低級1,2−グリコール、低級1,3−グリコールまたはグリセリンと生成する水を反応系外に除去する方法を適用し式(4)の酸素含有2級アルカンチオアシルを得る。または、酸性触媒の存在下に低級オルトカルボン酸トリエステルとの交換反応により式(4)の化合物を合成する。この式(4)の化合物をアルカリの存在下に加水分解またはエステル交換反応することで式(1)の化合物を合成することもできる。
反応式1において、式(2)のチオールケトンは市場より調達が可能であるが、カルボニル基のα位をハロゲン化した後、硫化ソーダまたは水硫化ソーダなどの硫化アルカリ金属塩と置換反応する方法により調製できる。または、アシロイン縮合反応で容易に得られるα−ヒドロキシケトンの水酸基をメタンスルホニル化またパラトルエンスルホニル化し、続いて硫化ソーダまたは水硫化ソーダなどの硫化アルカリ金属塩と置換反応することで得られる。
式(1)の化合物を合成するためのアセタール化反応で使用する非極性溶媒は、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、トルエン、キシレンを使用することができる。好ましくはシクロヘキサン、ヘプタンまたはトルエンの使用が望ましい。使用する酸触媒は硫酸、リン酸、塩酸などの無機酸、パラトルエンスルホン酸(p−TsOHと略)、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機スルホン酸、これら有機スルホン酸のピリジン塩を使用することができる。好ましくはパラトルエンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸ピリジン塩(PPTSと略)の使用が望ましい。
環状アセタールとなる低級1,2−グリコールまたは低級1,3−グリコールはエチレングリコール(EGと略)、1,2−プロピレングリコール(1,2−PGと略)、1,3−プロピレングリコール(1,3−PGと略)、1,2−ブチレングリコール(1,2−BGと略)、1,3−ブチレングリコール(1,3−BGと略)、2,3−ブチレングリコール(2,3−BGと略)を使用することができる。また、グリセリンの使用も可能である。
低級オルトカルボン酸トリエステルはオルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、オルト酢酸トリメチル、オルト酢酸トリエチルなどを使用する。
反応温度は使用する非極性溶媒の沸点付近で行い、反応により生成する水を非極性溶媒との共沸により反応系外に除去しながら非極性溶媒の循環が可能なディーン・スターク還流装置の使用が望ましいが、この限りではない。アセタール化は低級オルトカルボン酸トリエステルを等量過剰に使用し、酸性触媒の存在下に撹拌することにより得られる。
反応式2において、式(3)のチオアシルケトンは市場より調達が可能であるが、ケトンのα位をハロゲン化した後、または、アシロイン縮合反応で容易に得られるα−ヒドロキシケトンの水酸基をメタンスルホニル化もしくはパラトルエンスルホニル化し、続いてチオ酢酸ソーダもしくはチオ酢酸カリと置換反応する方法により調製できる。あるいは、チオールケトンと酸無水物またはピリジンなどのアミン類の存在下にアルキル酸ハライドとの反応により得られる。
この式(3)の化合物に対してアセタール反応を適用し式(4)の化合物を合成する。このアセタール反応は反応式1と同様の原料、反応条件を用いることにより達成できる。
合成された式(4)の化合物はアシル基を加水分解またはエステル交換することにより式(1)の化合物を合成する。加水分解反応では式(4)の化合物を水、アルコールまたは両者の混合物中に溶解した苛性ソーダなどのアルカリ金属水酸化物中に投入または滴下することにより短時間で式(1)の化合物を合成できる。
また、式(4)の化合物をアルコール中で触媒量のアルカリ金属アルコール塩と処理することでも式(1)の化合物を合成できる。ここで使用するアルコールはメタノール、エタノールが好ましいがこの限りではない。
反応式1または反応式2により得られた式(1)の化合物は必要に応じてカラムクロマト、減圧蒸留等の手段を用いて精製することが望ましい。
本発明の化合物である、式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールは、香ばしいロースト感を持つ肉、コーヒー、ゴマ様香気、トロピカルフルーツ様香気を有する特徴を利用して、そのまま香粧品または飲食品に配合して特徴的な香気・香味を付与または増強することができるが、他の成分と混合して柑橘系、果実系、ミント系、スパイス系、ナッツ系、ミート系、ミルク系、水産物系、野菜系、茶・コーヒー系、バニラ系等の食品用香料組成物、シトラスノート、フルーティーノート、ウッディノート等を有する香粧品用香料組成物を調製し、該香料組成物を用いて香粧品または飲食品に香気・香味を付与または増強することもできる。
さらに、本発明の式(1)で表される酸素含有2級アルカンチオールを2種以上任意の割合で混合して用いること、その他の香料成分と混合して用いることができる。酸素含有2級アルカンチオールと共に含有しうる他の香料成分としては「特許庁、周知慣用技術集(香料)第II部食品香料、頁8−87、平成12年1月14日発行」および「特許庁、周知慣用技術集(香料)第III部香粧品香料、頁49−103頁、平成13年6月15日発行」に記載されている合成香料、天然精油、天然香料、動植物エキス等を挙げることができる。
例えば、炭化水素化合物としてα−ピネン、β−ピネン、ミルセン、カンフェン、リモネンなどのモノテルペン、セドレン、カリオフィレン、ロンギフォレンなどのセスキテルペン、1,3,5−ウンデカトリエンなどが挙げられる。
アルコール化合物としてブタノール、ペンタノール、ヘキサノールなどの直鎖・飽和アルカノール、(3Z)−3−ヘキセノール、2,6−ノナジエノール、2,4−デカジエノールなどの直鎖・不飽和アルコール、α−ターピネオール、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、ファルネソール、ネロリドール、セドロールなどのテルペンアルコール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フルフリルアルコールなどの芳香族アルコールが挙げられる。
アルデヒド化合物としてアセトアルデヒド、ヘキサナール、デカナールなどの直鎖・飽和アルデヒド、(E)−2−ヘキセナール、2,4−オクタジエナールなどの直鎖・不飽和アルデヒド、シトロネラール、シトラールなどのテルペンアルデヒド、ベンズアルデヒド、シンナミルアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、フルフラール、ヘリオトロピンなどの芳香族アルデヒドが挙げられる。
ケトン化合物として2−ヘプタノン、2−ウンデカノン、1−オクテン−3−オンなどの直鎖・飽和および不飽和ケトン、アセトイン、ジアセチル、2,3−ペンタジオン、シクロテン、マルトール、エチルマルトール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンなどの直鎖および環状ジケトンおよびヒドロキシケトン、カルボン、メントン、ヌートカトンなどのテルペンケトン、α−イオノン、β−イオノン、β−ダマセノンなどのテルペン分解物に由来するケトン、ラズベリーケトンなどの芳香族ケトンが挙げられる。
フラン・エーテル化合物としてローズオキシド、リナロールオキシド、メントフラン、テアスピランなどの環状エーテル類が挙げられる。
エステル化合物としてギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸イソアミル、酢酸(3Z)−3−ヘキセニルなどの脂肪族アルコールの酢酸エステル、酢酸リナリル、酢酸ゲラニルなどのテルペンアルコール酢酸エステル、酪酸エチル、2−メチル酪酸エチル、ヘキサン酸エチル、ヘキサン酸ヘキシル、ドデカン酸エチルなどの脂肪酸と低級アルコールエステル、酢酸ベンジル、サリチル酸メチルなどの芳香族エステルが挙げられる。
ラクトン化合物としてγ−ヘキサラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、δ−デカラクトン、δ−ドデカラクトンなどの飽和ラクトン、7−デセン−4−オリド、2−デセン−5−オリドなどの不飽和ラクトンが挙げられる。
酸化合物として酪酸、ヘキサン酸、オクタン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの飽和・不飽和脂肪酸が挙げられる。
含窒素化合物としてインドール、スカトール、ピリジン、アルキル置換ピラジン、メチルアントラニレートなどが挙げられる。
含硫化合物としてメタンチオール、ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、アリルイソチオシアネート、2−フルフリルチオール、3−メチル−2−ブテンチオール、スルフロールなどが挙げられる。
また、香粧品用合成香料としてα−アミルシンナミルアルデヒド、ジヒドロジャスモン、メチルイオノン、α−ダマスコン、アセチルセドレン、ジヒドロジャスモン酸メチル、シクロペンタデカノリドなどが挙げられる。
天然精油としてはサイプレス、オレンジ、レモン、ベルガモット、マンダリン、ペパーミント、スペアミント、ラベンダー、カモミール、ローズマリー、ユーカリ、セージ、バジル、ローズ、ゼラニウム、ジャスミン、イラン・イラン、アニス、クローブ、ジンジャー、ナツメグ、カルダモン、スギ、ヒノキ、ベチバー、パチョリ、ラブダナムが挙げられる。
また、各種のハーブ・スパイス抽出物、コーヒー・緑茶・紅茶・ウーロン茶抽出物、牛・豚・鶏・魚介類などの農産物抽出物、乳または乳加工品およびこれらのリパーゼ・プロテアーゼなどの酵素分解物も挙げられる。
本発明の酸素含有2級アルカンチオールを含有する香料組成物には、必要に応じて、香料組成物において通常使用されている、水、エタノールなどの溶剤、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ヘキシレングリコール、ベンジルベンゾエート、トリエチルシトレート、ジエチルフタレート、ハーコリン、脂肪酸トリグリセライド、脂肪酸ジグリセリドなどの香料保留剤を含有することができる。
本発明の酸素含有2級アルカンチオールは単独で、または、酸素含有2級アルカンチオールを含有させた香料組成物を調製して、香粧品または飲食品に上記の香気特性を付与または増強すると共に、飲食品に対しては風味またはコク味を付与または増強することもできる。
本発明の酸素含有2級アルカンチオールを含有させた香料組成物によって香気・香味を付与または増強することができる飲食品の具体例として、コーラ飲料、果汁入り炭酸飲料、乳類入り炭酸飲料などの炭酸飲料類;果汁飲料、野菜飲料、スポーツドリンク、ハチミツ飲料、豆乳、ビタミン補給飲料、ミネラル補給飲料、栄養ドリンク、滋養ドリンク、乳酸菌飲料、乳飲料などのソフト飲料類;緑茶、紅茶、ウーロン茶、ハーブティー、ミルクティー、コーヒー飲料などの嗜好飲料類;チューハイ、カクテルドリンク、発泡酒、果実酒、薬味酒などのアルコール飲料類;バター、チーズ、ミルク、ヨーグルトなどの乳製品;アイスクリーム、ラクトアイス、氷菓、ヨーグルト、プリン、ゼリー、デイリーデザートなどのデザート類及びそれらを製造するためのミックス類;キャラメル、キャンディー、錠菓、クラッカー、ビスケット、クッキー、パイ、チョコレート、スナックなどの菓子類及びそれらを製造するためのケーキミックスなどのミックス類;パン、スープ、各種インスタント食品などの一般食品類を挙げることができるが何ら限定されるものではない。
本発明の酸素含有2級アルカンチオールを含有させた香料組成物によって香気を改良または増強することができる香粧品の具体例としては、フレグランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧品、日焼け化粧品、薬用化粧品、ヘアケア製品、石鹸、身体洗剤、浴用剤、洗剤、柔軟仕上げ剤、漂白剤、エアゾール剤、消臭・芳香剤、忌避剤、口腔用組成物、皮膚外用剤、医薬品などを挙げることができるが何ら限定されるものではない。
本発明の酸素含有2級アルカンチオールの配合量は、例えば、香料組成物中に0.00001%(0.1ppm)〜1.0%(1.0×104ppm)、好ましくは0.0001%(1.0ppm)〜0.5%(5.0×10ppm)の範囲を例示することができる。
使用対象となる製品への香料組成物の配合量はその目的あるいは対象の種類によっても異なるが、酸素含有2級アルカンチオールが全体量に対して0.1ppt〜1000ppm、好ましくは、1ppt〜100ppmの範囲を例示することができる。これらの範囲内では、飲食品に対しては、香ばしいロースト感を持つ肉、コーヒー、ゴマ様香気、トロピカルフルーツ様香気を付与または増強する。また、香粧品に対しては、トロピカルフルーツノートを付与または増強するほか、シトラスノートの変調に優れた効果を有する。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例において反応粗製物、精製物の測定は次の分析機器を用いて行なった。
GC測定:GC−2014(島津製作所社製)およびクロマトパックC−R8A(島津製作所社製)
GC測定用GCカラム:ジーエルサイエンス社製TC−1(長さ30m、内径0.53mm、液層膜厚1.50マイクロメータ)、ジーエルサイエンス社製TC−1701(長さ30m、内径0.53mm、液層膜厚1.00マイクロメータ)
GC/MS測定:5973N(Agilent社製)
GC/MS測定用GCカラム:ジーエルサイエンス社製TC−1701(長さ30m、内径0.25mm、液層膜厚0.25マイクロメータ)
NMR測定:ECX−400A(JEOL RESONANCE社製)。
実施例1:1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン−1−チオール
Figure 0006282189

ディーン・スターク装置付き200mL三つ口フラスコに市場より調達した3−メルカプト−2−ペンタノン(6.00g,50.8ミリモル)、シクロヘキサン(50mL)、1,2−プロピレングリコール(5.02g,66.0ミリモル)およびパラトルエンスルホン酸ピリジン塩(0.64g,2.55ミリモル)を仕込み、水を除去しながら6時間還流撹拌した。
反応液を室温まで放冷し、水浴下系内に10%苛性ソーダ水溶液(50g)を入れ塩基性条件下に逆抽出した。次いで水層を飽和塩化アンモニウム水溶液(300mL)でpH7に調整し、シクロヘキサン(50mL)で抽出した。
得られた有機層を20%食塩水(50mL)で洗浄後、無水硫酸ナトリウム粉末を添加し、脱水後、減圧下にてシクロヘキサンを回収し、目的物(3.73g,純度82.1%)を得た。更に、減圧蒸留により精製することで高純度な目的物を0.95g得た(収率10.6%、純度99.6%)。
1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン−1−チオール物性データ
沸点:92℃(2.4kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:5.1min)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物):0.88−0.93(m,3H),1.26−1.34(m,6H),1.52−1.78(m,2H),1.90−2.05(m,1H),3.08−3.21(m,1H),3.41−3.53(m,1H),4.08−4.15(m,1H),4.21−4.31(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物):7.3,7.3,7.7,7.7,17.7,17.7,18.0,18.1,19.2,19.2,19.7,19.9,26.2,26.5,27.2,27.3,41.0,41.3,41.3,41.5,72.3,72.4,72.5,73.0,73.2,73.3,73.4,113.0,113.0,113.1,113.2
NMR解析で4種類のジアステレオマー混合物として存在。
実施例2:1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール
Figure 0006282189
第1工程:3−アセチルチオ−2−ブタノン
3L四つ口フラスコに市場より調達した2−クロロ−3−ブタノン(110.0g、1.03モル)およびジメチルホルムアミド(1.7L)を仕込み水浴下撹拌した。系内にチオ酢酸カリウム(176.0g、1.54モル)を加えて3時間撹拌し、原料の消失を確認した。ベッセルに水(6L)を仕込み、そこに反応液及びジエチルエーテル(500mL)を加えて30分撹拌した。有機層を分液し、さらに水層をジエチルエーテル(1L)で4回抽出し、先の有機層とあわせて10%食塩水(1kg)で2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮を経て3−アセチルチオ−2−ブタノン粗製物(143.7g、純度85.3%)を得た。精製することなく次工程に用いた。
第2工程:3−アセチルチオ−2−ブタノンPGアセタール
ディーン・スターク装置付き2L四つ口フラスコに第1工程粗製物(3−アセチルチオ−2−ブタノン、143.7g、838ミリモル相当)、シクロヘキサン(900mL)、1,2−プロピレングリコール(PGと略、85.0g、1.12モル)およびパラ−トルエンスルホン酸(8.1g、42.6ミリモル)を仕込む。反応で生成する水を除去しながら2.5時間還流撹拌し、原料の消失を確認した。
その後室温まで放冷し、系内に10%炭酸水素ナトリウム水溶液(500g)を加え、酸を中和した後、有機層を分液した。得られた有機層を20%食塩水(500g)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮を経て3−アセチルチオ−2−ブタノンPGアセタール粗製物(194.7g,純度81.2%)を得た。精製することなく次工程に用いた。
第3工程:1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール
2L四つ口フラスコに第2工程粗製物(3−アセチルチオ−2−ブタノンPGアセタール、174.0g、692ミリモル相当)、メタノール(600mL)を入れ水浴下撹拌した。この混合物に30℃以下で無水炭酸カリウム粉末(120g,868ミリモル)を加え、1.5時間撹拌し、原料の消失を確認した。
反応液に20%塩化アンモニウム水溶液(1500g)を30℃以下で加え撹拌後、ジエチルエーテル(500mL)で抽出した。有機層を10%食塩水(200g)で2回洗浄後、無水硫酸マグネシウム乾燥、減圧濃縮を経て1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール粗製物(128.4g、純度80.1%)を得た。このものを減圧蒸留により精製することで、目的物を93.1g得た(第1工程からの総収率62.4%、純度99.8%)。
1−(2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール物性データ
沸点:79℃(2.6kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:6.0min。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)1.25−1.36(m,6H),1.39−1.46(m,3H),1.75−1.79(m,1H),3.00−3.14(m,1H),3.40−3.50(m,1H),4.05−4.12(m,1H),4.19−4.32(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)17.6,17.6,18.5,18.5,19.1,19.1,19.4,19.6,20.4,20.6,20.8,21.1,42.1,42.3,42.8,43.1,71.3,71.4,71.8,71.8,72.4,72.5,73.1,73.2,111.3,111.3,111.5,111.6
NMR解析で4種類のジアステレオマー混合物として存在。
実施例3:1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール
Figure 0006282189
実施例2、第1工程で調製した3−アセチルチオ−2−ブタノンを原料として、パラ−トルエンスルホン酸の存在下にエチレングリコールでアセタール化反応した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより1−(2-メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール(純度99.2%)を得た。
1−(2-メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール物性データ
沸点:78℃(3.0kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:5.7min。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm)1.32(d,J=7.2Hz,3H),1.40(s,3H),1.77(d,J=6.4Hz,1H),3.08(dq,J=6.4Hz,7.2Hz,1H),3.97(s,4H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm)19.3,19.9,42.2,65.3,65.3,111.3。
実施例4:1−(2,4,5−トリメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール
Figure 0006282189
実施例2、第1工程で調製した3−アセチルチオ−2−ブタノンを原料として、パラ−トルエンスルホン酸の存在下に2,3−ブチレングリコールでアセタール化反応した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより1−(2,4,5−トリメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール(純度98.4%)を得た。
1−(2,4,5−トリメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオールの物性
沸点:86℃(2.4kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:6.1minおよび6.6min。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)1.12−1.17(m,3H),1.21−1.34(m,6H),1.39−1.48(m,3H),1.75−1.84(m,1H),2.98−3.19(m,1H),3.63−3.73(m,1H),4.23−4.34(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)15.4,15.6,15.6,15.7,16.3,17.0,17.1,18.9,19.1,19.1,19.3,19.6,21.2,21.5,21.9,41.5,43.0,43.3,43.7,74.0,74.3,74.7,74.8,78.6,78.7,79.3,79.4,110.1,110.2,110.4
NMR解析で4種類のジアステレオマー混合物として存在。
実施例5:1−(4−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール
Figure 0006282189
実施例2、第1工程で調製した3−アセチルチオ−2−ブタノンを原料として、パラ−トルエンスルホン酸の存在下に1,2−ブチレングリコールでアセタール化反応した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより1−(4−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール(純度99.6%)を得た。
1−(4−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール物性値
沸点.:89℃(2.4kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:6.8min。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)0.90−0.97(m,3H),1.29−1.35(m,3H),1.39−1.44(m,3H),1.46−1.60(m,1H),1.62−1.73(m,1H),1.74−1.80(m,1H),3.00−3.15(m,1H),3.47−3.58(m,1H),4.01−4.11(m,2H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)9.7,9.9,19.1,19.2,19.4,19.5,20.2,20.6,20.9,25.9,25.9,26.4,26.4,42.0,42.2,42.8,43.0,69.7,69.8,70.1,70.2,77.7,77.7,78.4,111.3,111.5,111.5
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
実施例6:1−(2−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール
Figure 0006282189
実施例2、第1工程で調製した3−アセチルチオ−2−ブタノンを原料として、パラ−トルエンスルホン酸の存在下に1,3−プロパンジオールでアセタール化反応した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより1−(2−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール(純度99.6%)を得た。
1−(2−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール物性値
沸点.:92℃(2.2kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:7.0min。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm)1.29(d,J=6.8Hz,3H),1.45(s,3H),1.50−1.58(m,1H),1.76−1.88(m,2H),3.29−3.37(m,1H),3.83−3.98(m,4H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm)15.6,18.4,25.2,41.3,59.8,60.0,100.2。
実施例7:1−(2,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール
Figure 0006282189
実施例2、第1工程で調製した3−アセチルチオ−2−ブタノンを原料として、パラ−トルエンスルホン酸の存在下に2−メチル−1,3−プロパンジオールでアセタール化反応した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより1−(2,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール(純度99.0%)を得た。
1−(2,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)エタンチオール物性値
沸点.:90℃(1.6kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:7.4min。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)0.76(d,J=6.4Hz,1.7H),0.93(d,J=7.2Hz,1.3H),1.29(d,J=6.4Hz,1.3H),1.31(d,J=6.8Hz,1.7H),1.41(s,1.3H),1.45(s,1.7H),1.71−1.74(m,0.4H),1.81(d,J=6.0Hz,0.6H),1.83−2.05(m,1H),3.08−3.15(m,0.6H),3.46−3.55(m,2H),3.64−3.72(m,0.4H),3.77−3.92(m,2H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)12.7,13.9,14.0,18.2,18.5,18.5,28.6,29.3,36.8,43.7,65.3,65.6,66.5,66.6,99.6,100.4
NMR解析により2種類のジアステレオマー混合物(1:1.3)として存在。
実施例8:1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール
Figure 0006282189
3−ペンタノン(ジエチルケトン)から容易に合成可能な2−ブロム−3−ペンタノンを原料として実施例2と同様の合成法を適用した。ジメチルホルムアミド中でチオ酢酸カリウムとの反応で2−チオアセチル−3−ペンタノンを調製、パラ−トルエンスルホン酸存在下に1,2−プロピレングリコールと反応しPGアセタールを調製した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール(純度98.2%)を得た。
1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンチオール物性値
沸点:84℃(1.7kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:5.2min。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)0.88−0.93(m,3H),1.26−1.34(m,6H),1.54−1.77(m,2H),1.90−2.03(m,1H),3.07−3.21(m,1H),3.40−3.53(m,1H),4.07−4.15(m,1H),4.22−4.40(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)7.2,7.3,7.6,7.7,17.7,17.7,18.0,18.1,19.1,19.2,19.6,19.9,26.2,26.5,27.2,27.3,41.0,41.3,41.3,41.5,72.3,72.4,72.5,73.0,73.2,73.3,73.4,113.0,113.0,113.1,113.2
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
実施例9:1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン−1−チオール
Figure 0006282189
4−ヒドロキシ−3−ヘキサノン(市販品またはプロパナールのアシロイン縮合で容易に調製可能)の水酸基を定法によりメタンスルホニル化し、実施例2と同様の反応を適用し、DMF中でチオ酢酸カリウムと反応し、4−チオアセチル−3−ヘキサノンを調製する。パラ−トルエンスルホン酸存在下に1,2−プロピレングリコールと反応しPGアセタールを調製した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン−1−チオール(純度99.7%)を得た。
1−(2−エチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン−1−チオール物性値
沸点:95℃(1.8kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:5.8min。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)0.88−0.93(m,3H),1.03−1.09(m,3H),1.20−1.30(m,4H),1.52−1.58(m,1H),1.61−1.76(m,1H),1.85−2.09(m,2H),2.78−2.90(m,1H),3.40−3.50(m,1H),4.07−4.13(m,1H),4.20−4.36(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)7.1,7.2,7.5,7.6,12.7,12.8,12.8,12.9,17.8,18.0,18.0,25.3,25.4,25.8,25.9,26.1,26.3,27.1,49.2,49.4,49.7,49.7,72.0,72.2,72.3,72.4,72.7,72.8,73.2,73.5,113.2,113.2,113.3
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
実施例10:1−(4−メチル−2−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ブタン−1−チオール
Figure 0006282189
5−ヒドロキシ−4−オクタノン(市販品またはブタナールのアシロイン縮合で容易に調製可能)の水酸基を定法によりメタンスルホニル化し、実施例2と同様の反応を適用し、DMF中でチオ酢酸カリウムと反応し、5−チオアセチル−4−オクタノンを調製する。パラ−トルエンスルホン酸存在下に1,2−プロピレングリコールと反応しPGアセタールを調製した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより1−(4−メチル−2−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ブタン−1−チオール(純度97.7%)を得た。
1−(4−メチル−2−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ブタン−1−チオール物性値
沸点:94℃(0.8kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:7.0min。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)0.89−0.95(m,6H),1.24−1.40(m,7H),1.54−1.70(m,3H),1.71−1.86(m,1H),1.90−2.01(m,1H),2.85−2.99(m,1H),3.37−3.50(m,1H),4.04−4.11(m,1H),4.18−4.38(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)13.7,13.8,13.8,14.2,14.3,16.1,16.1,16.5,17.8,18.0,21.1,21.1,21.2,21.3,34.2,34.3,34.9,34.9,35.4,35.6,36.4,47.1,47.4,47.7,71.9,72.1,72.2,72.2,72.6,72.7,73.2,73.4,112.9,113.0,113.1
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
実施例11:1−(2−ブチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ペンタン−1−チオール
Figure 0006282189
6−ヒドロキシ−5−デカノン(市販品またはペンタナールのアシロイン縮合で容易に調製可能)の水酸基を定法によりメタンスルホニル化し、実施例2と同様の反応を適用し、DMF中でチオ酢酸カリウムと反応し、6−チオアセチル−5−デカノンを調製する。パラ−トルエンスルホン酸存在下に1,2−プロピレングリコールと反応し、PGアセタールを調製した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより1−(2−ブチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ペンタン−1−チオール(純度98.1%)を得た。
1−(2−ブチル−4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ペンタン−1−チオール物性値
沸点:103℃(0.5kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1701(30m×0.53mm)、昇温条件:100℃〜260℃、100℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:8.1min)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)0.88−0.94(m,6H),1.26−1.39(m,11H),1.56−1.70(m,3H),1.80−1.92(m,1H),1.92−2.10(m,1H),2.85−2.98(m,1H),3.39−3.50(m,1H),4.07−4.12(m,1H),4.22−4.35(m,1H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm,立体異性体混合物)14.0,14.1,14.1,17.8,18.0,22.4,22.4,22.5,22.9,23.0,24.9,25.0,25.3,30.1,30.2,30.2,30.4,31.7,31.9,32.5,32.9,33.1,33.9,33.9,47.4,47.4,47.7,48.0,71.9,72.1,72.2,72.2,72.6,72.7,73.2,73.4,113.1,113.1
NMR解析により4種類のジアステレオマー混合物として存在。
実施例12:3,3−ジエトキシブタン−2−チオール
Figure 0006282189
実施例2、第1工程で調製した3−アセチルチオ−2−ブタノンを原料として、パラ−トルエンスルホン酸の存在下にオルトギ酸トリエチルでアセタール化反応した。続いて、メタノール中、無水炭酸カリウムでチオエステルを加水分解し、粗製物を蒸留で精製することにより3,3−ジエトキシブタン−2−チオール(純度98.6%)を得た。
3,3−ジエトキシブタン−2−チオール物性値
沸点:72℃(2.0kPa)
GLC分析条件:カラム:TC−1(30m×0.53mm)、昇温条件:70℃〜300℃、70℃で2min保持後、20.0℃/min昇温、キャリアガス:窒素、線速度:60cm/sec、保持時間:6.5min)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm)1.16(t,J=6.8Hz,3H),1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.26(d,J=6.4Hz,3H),1.35(s,3H),1.72−1.74(m,1H),3.32−3.40(m,1H),3.40−3.51(m,4H)
13CNMR(100MHz,CDCl,δppm)15.3,15.4,16.8,18.8,39.4,55.5,56.0,103.4。
実施例13:香気評価
実施例1〜実施例12で合成した酸素含有2級アルカンチオールの0.01%エタノール溶液を評価液として調製した。評価液をサンプル瓶に用意し、瓶口からの香気評価および評価液を含浸させたにおい紙により香気評価を行った。よく訓練された5名のパネラーによる香気評価を表1と表2に示す。
Figure 0006282189
Figure 0006282189
実施例14:トロピカルフルーツフレーバーへの添加効果
トロピカルフルーツフレーバーとして表3の各成分(質量パーミル)を調合した。酸素含有2級アルカンチオールとして実施例5、実施例7、実施例8および実施例10で調製した化合物を添加した新規なトロピカルフルーツフレーバーとして本発明品1〜4を調製した。酸素含有2級アルカンチオールを添加しない比較品1と本発明品1〜4を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
その結果、パネラー10名全員が、本発明品1〜4は、比較品1に比べて、天然感が強調され、熟成したトロピカルフルーツ様香気が増強されていると評価した。
Figure 0006282189
実施例14:ミートフレーバーへの添加効果
ミートフレーバーとして表4の各成分(質量パーミル)を調合した。酸素含有2級アルカンチオールとして実施例2、実施例3、実施例9および実施例12で調製した化合物を添加して、新規なミートフレーバー、本発明品5〜8を調製した。酸素含有2級アルカンチオールを添加しない比較品2と本発明品5〜8を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
その結果、パネラー10名全員が、本発明品5〜8は、比較品2に比べて、調理した肉感が強調され、肉をローストした良好な香味を感じると評価した。
Figure 0006282189
*スルフロール:4−メチル−5−(β−ヒドロキシエチル)チアゾール。
実施例15:コーヒーフレーバーへの添加効果
コーヒーフレーバーとして表5の各成分(質量パーミル)を調合した。酸素含有2級アルカンチオールとして実施例1、実施例4、実施例6および実施例11で調製した化合物を添加して、新規なコーヒーフレーバー、本発明品9〜12を調製した。酸素含有2級アルカンチオールを添加しない比較品3と酸素含有2級アルカンチオールを添加した本発明品9〜12を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
その結果、パネラー10名全員が、本発明品9〜12は、比較品3に比べて、コーヒーのロースト感が強調され、淹れたての香味を感じると評価した。
Figure 0006282189
実施例16:トロピカルノート調合香料組成物への添加効果
トロピカルノートの調合香料組成物として表6の各成分(質量パーミル)を調合した。酸素含有2級アルカンチオールとして実施例3、実施例5、実施例7および実施例11で調製した化合物を添加して、新規なトロピカルノート調合香料、本発明品13〜16を調製した。酸素含有2級アルカンチオールを添加しない比較品4と本発明品13〜16を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
その結果、パネラー10名全員が、本発明品13〜16は、比較品4に比べて、トロピカルフローラル、トロピカルフルーティーノートが強調されると評価した。
Figure 0006282189
実施例17:コーヒーフレーバーのミルクコーヒーへの添加効果
実施例15に記載のコーヒーフレーバー(比較品3、本発明品9、本発明品10、本発明品11および本発明品12)を表7の処方に従い、ミルクコーヒーを調製した。酸素含有2級アルカンチオールを含有しない比較品5と酸素含有2級アルカンチオールを含有した本発明品17〜20を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
その結果、パネラー10名全員が、本発明品17〜20は比較品5と比べて、コーヒーのコクと香りを明らかに改善する効果が感じられ、特に、先立ちの香味およびあと味についても優れた効果があると評価した。
Figure 0006282189

Claims (4)

  1. 式(1)の化合物。
    Figure 0006282189
    [式(1)中でR、Rは炭素数1〜5のアルキル基、Rは同一でも或いは異なっていてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示すか、または2個のRが一緒になって炭素数2または3のアルキレン基を示し、アルキレン基には複数のメチルまたはエチル基、水酸基、ヒドロキシルメチル基を有してもよい。]
  2. 式(1)で表される化合物を含有する香料組成物。
  3. 式(1)で表される化合物を有効成分として含有する香粧品または飲食品。
  4. 請求項2の香料組成物を含有する香粧品または飲食品。
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