JP2015530983A5

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Publication number: JP2015530983A5
Application number: JP2015525845A
Authority: JP
Filing date: 2013-08-05
Publication date: 2016-09-29

Claims

ＩｇＧクラス抗体とＩＬ−１０分子との融合タンパク質であって、２つの同一の重鎖ポリペプチドと２つの同一の軽鎖ポリペプチドとを含み、
前記重鎖ポリペプチドのそれぞれが、ＩｇＧクラス抗体重鎖とＩＬ−１０単量体とを含み、かつ
前記ＩＬ−１０単量体が、そのＮ末端にて前記ＩｇＧクラス抗体重鎖のＣ末端に融合し、任意選択的にペプチドリンカーを介して融合している、融合タンパク質。
前記重鎖ポリペプチドがそれぞれ、ＩｇＧクラス抗体重鎖と、ＩＬ−１０単量体と、任意選択的にペプチドリンカーとから本質的になる、請求項１に記載の融合タンパク質。
前記ＩＬ−１０単量体が、天然ＩＬ−１０単量体、特に天然ヒトＩＬ−１０単量体である、請求項１又は２に記載の融合タンパク質。
前記ＩＬ−１０単量体が、配列番号１のポリペプチド配列を含む、請求項１から３の何れか一項に記載の融合タンパク質。
前記重鎖ポリペプチドに含まれる前記ＩＬ−１０単量体が、機能的ホモ２量体ＩＬ−１０分子を形成する、請求項１から３の何れか一項に記載の融合タンパク質。
前記ＩｇＧクラス抗体が、改変を有さない対応するＩｇＧクラス抗体と比較して、Ｆｃ受容体との抗体の結合親和性を低減する改変を含む、請求項１から５の何れか一項に記載の融合タンパク質。
（ｉ）前記Ｆｃ受容体が、Ｆｃγ受容体、特にヒトＦｃγ受容体である、
（ｉｉ）前記Ｆｃ受容体が、活性化Ｆｃ受容体である、
（ｉｉｉ）前記Ｆｃ受容体が、ＦｃγＲＩＩＩａ（ＣＤ１６ａ）、ＦｃγＲＩ（ＣＤ６４）、ＦｃγＲＩＩａ（ＣＤ３２）及びＦｃαＲＩ（ＣＤ８９）からなる群から選択される、
（ｉｖ）前記Ｆｃ受容体が、ＦｃγＩＩＩａ、特にヒトＦｃγＩＩＩａである、
（ｖ）前記ＩｇＧクラス抗体が、抗体重鎖の３２９位（ＥＵ番号付け）にアミノ酸置換を含む、特に、アミノ酸置換Ｐ３２９Ｇを含む、
（ｖｉ）前記ＩｇＧクラス抗体が、抗体重鎖の２３４位及び２３５位（ＥＵ番号付け）にアミノ酸置換を含む、特に、アミノ酸置換Ｌ２３４Ａ及びＬ２３５Ａ（ＬＡＬＡ）を含む、及び／又は
（ｖｉｉ）前記ＩｇＧクラス抗体が、抗体重鎖中にアミノ酸置換Ｌ２３４Ａ、Ｌ２３５Ａ及びＰ３２９Ｇ（ＥＵ番号付け）を含む、請求項６に記載の融合タンパク質。
前記ＩｇＧクラス抗体が、
（ｉ）ＩｇＧ_１サブクラス抗体である、
（ｉｉ）全長抗体である、及び／又は
（ｉｉｉ）ヒト抗体である、請求項１から７の何れか一項に記載の融合タンパク質。
前記ＩｇＧクラス抗体が、線維芽細胞活性化タンパク質（ＦＡＰ）と特異的に結合できる、請求項１から８の何れか一項に記載の融合タンパク質。
前記ＩｇＧクラス抗体が、
（ｉ）配列番号３７の重鎖ＣＤＲ（ＨＣＤＲ）１と、配列番号４１のＨＣＤＲ２と、配列番号４９のＨＣＤＲ３と、配列番号５３の軽鎖ＣＤＲ（ＬＣＤＲ）１と、配列番号５７のＬＣＤＲ２と、配列番号６１のＬＣＤＲ３とを含む、
（ｉｉ）配列番号６３の重鎖可変領域（ＶＨ）と、配列番号６５の軽鎖可変領域（ＶＬ）とを含む、
（ｉｉｉ）配列番号３７のＨＣＤＲ１と、配列番号４３のＨＣＤＲ２と、配列番号４７のＨＣＤＲ３と、配列番号５１のＬＣＤＲ１と、配列番号５５のＬＣＤＲ２と、配列番号５９のＬＣＤＲ３とを含む、又は
（ｉｖ）配列番号６７のＶＨと、配列番号６９のＶＬとを含む、請求項９に記載の融合タンパク質。
請求項１から１０の何れか一項に記載の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド。
請求項１１に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞。
ＩｇＧクラス抗体とＩＬ１０分子との融合タンパク質を生成する方法であって、（ｉ）請求項１２に記載の宿主細胞を、融合タンパク質の発現に適切な条件下で培養する工程と、（ｉｉ）融合タンパク質を回収する工程とを含む方法。
請求項１３に記載の方法により生成される、ＩｇＧクラス抗体とＩＬ−１０分子との融合タンパク質。
請求項１から１０及び１４の何れか一項に記載の融合タンパク質と、薬学的に許容される担体とを含む薬学的組成物。
請求項１から１０及び１４の何れか一項に記載の融合タンパク質又は請求項１５に記載の薬学的組成物であって、
（ｉ）医薬として用いるための、
（ｉｉ）炎症性疾患の治療又は予防に用いるための、又は
（ｉｉｉ）炎症性腸疾患又は関節リウマチの治療に用いるための、融合タンパク質又は薬学的組成物。