JP2015522721A - ポリエステル繊維用染色助剤、並びにこれを用いたポリエステル繊維の染色方法及び染色物の製造方法 - Google Patents

ポリエステル繊維用染色助剤、並びにこれを用いたポリエステル繊維の染色方法及び染色物の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、耐光堅牢性に優れ、均一に染色された染色物を得ることができる、特定の化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の組み合わせを特定の配合量にて含むポリエステル繊維用染色助剤、並びにこの染色助剤を用いた染色方法及び染色物の製造方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリエステル繊維用染色助剤、並びにこれを用いたポリエステル繊維の染色方法及び染色物の製造方法に関し、特にはポリエステル繊維を分散染料で染色する際に使用する染色助剤、並びにこれを用いたポリエステル繊維の染色方法及び染色物の製造方法に関するものである。
一般に、ポリエステル繊維の染色は、紡績等の段階で付着した油剤や糊剤等を取り除くために十分な精練工程を施してから、110〜140℃の高温高圧下、染色助剤の存在下で分散染料を用いて行なわれる。
しかしながら、近年、加工コストの低減や工程短縮のために精練工程が簡略化されたり、精練と染色とが同浴処理にて行なわれたりすることが増えている。この場合、繊維に油剤等が残留することが多く、染料凝集物による汚れや染色物の色斑の発生、染色機の缶体汚染などの様々な問題の原因となっている。
一方、市場の要求から高密度素材の加工が増えており、このような素材ではそもそも精練処理が不十分となりやすく、油剤や糊剤が残留し、さらに均染剤のような染色助剤の浸透も不十分となるため、均一な染色物が得られないことが大きな問題となっている。
特開2003−227077号公報(特許文献1)には、アルキレンオキサイドの付加形態及び付加量を限定したアニオン型界面活性剤と、特定のエステル型非イオン界面活性剤とを含む、分散均染性の優れた低泡型染色助剤が提案されている。
また、特開2010−90498号公報(特許文献2)には、安息香酸エステル及びジベンジルエーテルから選択された1種又は2種以上と、特定のポリアルキレングリコール脂肪酸ジエステルとを含む、高密度の布帛や複合繊維素材についても短時間で均染が得られ、ラピッド染色による連続処理に適した均染剤が提案されている。
特開2003−227077号公報 特開2010−90498号公報
しかしながら、特許文献1に記載の低泡型染色助剤は、染料分散性や抑泡性に一定の効果が認められるものの、高密度ポリエステル繊維のような織編密度の高い素材に対しては未だに染め斑が生じる問題点がある。また、特許文献2に記載の均染剤は、均染性が未だに不十分であるうえ、均染剤の染色物への残留が増加することとなり、耐光堅牢度や摩擦堅牢度が低下する問題点がある。
かかる従来技術の問題点を鑑み、本発明は、高温にて分散染料を用いた染色、特に未精練のもしくは精練が不十分なポリエステル繊維を高温にて分散染料を用いた染色に好適に使用することができ、耐光堅牢性に優れ、均一に染色された染色物を得ることができる染色助剤を提供することを目的とする。本発明はさらに、この染色助剤を用いた、ポリエステル繊維の染色方法及びポリエステル繊維の染色物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定のエステル型非イオン界面活性剤、ジベンジルエーテル及び/又は安息香酸ベンジル、特定のエーテル型非イオン界面活性剤及び特定のアニオン界面活性剤の組み合わせを特定の比率で配合することにより、未精練のもしくは精練が不十分なポリエステル繊維を高温にて分散染料を用いて染色する際に好適に使用できる染色助剤を見出し、この知見に基づき本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記一般式(I)で表される化合物(A)、ジベンジルエーテル及び安息香酸ベンジルから選択される少なくとも1つの化合物(B)、下記一般式(II)で表される化合物(C)、並びに下記一般式(III)で表される化合物(D)を含み、化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の合計100質量部に対して、化合物(A)が40〜80質量部、化合物(B)が5〜30質量部、化合物(C)が5〜25質量部、及び化合物(D)が1〜25質量部で含まれることを特徴とするポリエステル繊維用染色助剤を提供するものである。


(式中、Rは下記式(i)で表される2価基を示す。a及びbはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、bが2以上である場合、複数あるaが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数は1〜5の整数である。EOはエチレンオキシ基を示す。cはEOの平均付加モル数を示し、8〜22である。Rは炭素数7〜21の炭化水素基を示す。)



(式中、Rは一般式(I)におけるRと同じである。k及びlはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、lが2以上である場合、複数あるkが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(II)で表される化合物(C)におけるRの総数は1〜5の整数である。EOはエチレンオキシ基を示す。nはEOの平均付加モル数を示し、8〜20である。)


(式中、Rは一般式(I)におけるRと同じである。w及びxはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、xが2以上である場合、複数あるwが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(III)で表される化合物(D)におけるRの総数は1〜5の整数である。POはプロピレンオキシ基を示す。yはPOの平均付加モル数を示し、0〜15である。EOはエチレンオキシ基を示す。zはEOの平均付加モル数を示し、2〜14である。[]内のPO及びEOの付加形態はブロック付加又はランダム付加である。Mは1価のカチオンを示す。)
本発明の染色助剤は、高温にて分散染料を用いた染色、特に未精練のもしくは精練が不十分なポリエステル繊維の染色に好適に使用することができる。本発明の染色助剤は、抑泡性及び耐消色性を有し、染料分散性、精練性及び均染性に優れ、得られた染色物の耐光堅牢度を向上させることができる。
本発明はまた、上記ポリエステル繊維用染色助剤の存在下ポリエステル繊維を染色する工程を含むことを特徴とするポリエステル繊維の染色方法を提供するものである。
本発明の染色方法は、高温にて分散染料を用いた染色、特に未精練のもしくは精練が不十分なポリエステル繊維の染色に適している。本発明の染色方法によれば、耐光堅牢度に優れ、均一に染色された染色物を得ることができる。
本発明はさらに、ポリエステル繊維を用意する工程と、上記ポリエステル繊維用染色助剤の存在下ポリエステル繊維を染色する工程とを含むことを特徴とする染色物の製造方法を提供するものである。
本発明の染色物の製造方法によれば、染色対象が未精練のもしくは精練が不十分なポリエステル繊維であっても、通常の分散染料を用いた染色法によって、耐光堅牢度に優れ、均一に染色された染色物を製造することができる。
本発明のポリエステル繊維用染色助剤及び染色方法によれば、高温にて分散染料を用いた染色、特に未精練のもしくは精練が不十分なポリエステル繊維を高温にて分散染料を用いた染色に好適に使用することができ、それによって耐光堅牢性に優れ、均一に染色された染色物を得ることができる。本発明の染色物の製造方法によれば、染色対象が未精練のもしくは精練が不十分なポリエステル繊維であっても、通常の分散染料を用いた染色法によって、耐光堅牢度に優れ、均一に染色された染色物を製造することができる。
本発明のポリエステル繊維用染色助剤は、下記一般式(I)で表される化合物(A)、ジベンジルエーテル及び安息香酸ベンジルから選択される少なくとも1つの化合物(B)、下記一般式(II)で表される化合物(C)、並びに下記一般式(III)で表される化合物(D)を含み、化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の合計100質量部に対して、化合物(A)が40〜80質量部、化合物(B)が5〜30質量部、化合物(C)が5〜25質量部、及び化合物(D)が1〜25質量部で含まれることを特徴とするものである。


(式中、Rは下記式(i)で表される2価基を示す。a及びbはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、bが2以上である場合、複数あるaが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数は1〜5の整数である。EOはエチレンオキシ基を示す。cはEOの平均付加モル数を示し、8〜22である。Rは炭素数7〜21の炭化水素基を示す。)



(式中、Rは一般式(I)におけるRと同じである。k及びlはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、lが2以上である場合、複数あるkが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(II)で表される化合物(C)におけるRの総数は1〜5の整数である。EOはエチレンオキシ基を示す。nはEOの平均付加モル数を示し、8〜20である。)


(式中、Rは一般式(I)におけるRと同じである。w及びxはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、xが2以上である場合、複数あるwが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(III)で表される化合物(D)におけるRの総数は1〜5の整数である。POはプロピレンオキシ基を示す。yはPOの平均付加モル数を示し、0〜15である。EOはエチレンオキシ基を示す。zはEOの平均付加モル数を示し、2〜14である。[]内のPO及びEOの付加形態はブロック付加又はランダム付加である。Mは1価のカチオンを示す。)
一般式(I)において、a及びbはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、bが2以上である場合、複数あるaが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数は1〜5の整数である。例えば、bが1である場合、aが1〜5の整数であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ1〜5の整数である。bが2であり、2つあるaが同一である場合、aが1又は2であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ2または4である。bが2であり、2つあるaが異なる場合、2つのうち一方のaが1であるとき、他方のaが2〜4の整数であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ3〜5の整数である。bが2であり、2つあるaが異なる場合、2つのうち一方のaが2であるとき、他方のaが1または3であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ3または5である。bが3以上である場合は、類推される。
一般式(I)において、Rはスチレン基(フェニルエチレン基)である。一般式(I)で表される化合物(A)の原料であるスチレン化フェノールは、フェノール1モルに対するスチレンの付加モル数が異なる化合物の混合物である場合がある。このような混合物はフェノール1モルに対するスチレンの平均付加モル数によって表記される。例えば、混合物においてフェノール1モルに対するスチレンの平均付加モル数が3である場合、トリスチレン化フェノールと表記される。本発明において、一般式(I)で表される化合物(A)として、付加モル数が異なる化合物(A)の混合物を使用してもよい。この場合、混合物に含まれる一般式(I)で表される化合物(A)における個々のRの総数の平均値(すなわち、混合物におけるフェノール1モルに対するスチレンの平均付加モル数)が1〜5の整数であればよい。この場合、この混合物に含まれる一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数の平均値が1〜5の整数であれば、個々の一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数は6以上であってもよい。また、一般式(I)で表される化合物(A)としての混合物は、そのスチレンの平均付加モル数によって表記される。例えば、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数の平均値(すなわち、スチレンの平均付加モル数)が3であるスチレン化フェノールのエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルであれば、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルと表記される。
一般式(I)において、EOはエチレンオキシ基を示す。cはEOの平均付加モル数を示し、8〜22である。cが8未満であると、水に対する溶解性が低下し、成分が分離するおそれがある。一方、cが22を超えると、均染性が低下し、繊維への均染効果が低下するおそれがある。染色助剤の安定性及び均染性の観点から、cは10〜20であることが好ましい。
一般式(I)において、Rは炭素数7〜21の炭化水素基を示す。本明細書において、Rとこれに結合している−CO基と合わせた−CORを「脂肪酸残基」という場合がある。炭素数が7未満である、または21を超えると均染性が低下し、繊維へ均染効果が低下するおそれがある。均染性の観点から、Rは炭素数11〜19の炭化水素基であることが好ましい。この炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよく、置換基を有してもよい。炭化水素基としては、例えばヘプタデセニル基、イソヘプタデセニル基、ヘプタデセン基及びヘプタデカジエン基等が挙げられる。
一般式(I)で表される化合物(A)は、主に化合物(B)を乳化分散する作用を有し、分散染料の繊維への均染性の向上も兼ね備えると推測される。化合物(A)による作用は、これらに限定されない。
化合物(A)の合成は、従来公知の方法で得ることができる。例えば、トリスチレン化フェノールに、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウム等のアルカリ触媒を用い、加圧下、120〜170℃にて所定量のエチレンオキサイドを付加した後、炭素数8〜22の脂肪酸を加え、160〜200℃にてエステル化することにより、化合物(A)を得ることができる。この場合、一般式(I)における−CORが炭素数8〜22の脂肪酸由来の脂肪酸残基である。炭素数8〜22の脂肪酸としては、飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のいずれでもあってよく、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、トール油脂肪酸等が好ましく用いられる。
本発明の染色助剤における化合物(A)の配合量は、化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の合計100質量部に対して、40〜80質量部である。化合物(A)の配合量が40質量部未満であると、均染性が低下し、繊維への均染効果が得られないおそれがある。一方、化合物(A)の配合量が80質量部を超えると、染色浴中での染料分散性が低下し、凝集によるターリング汚れ等の染色トラブルに繋がるおそれがある。均染性及び染料分散性の観点から、化合物(A)の配合量は50〜70質量部であることが好ましい。
化合物(B)は、ジベンジルエーテル及び安息香酸ベンジルから選択される少なくとも1つである。化合物(B)は、染色工程において、ポリエステル繊維を膨潤させ、分散染料を繊維内部に浸透させることにより、主に均染性をもたらす役割を有すると推測される。化合物(B)による作用は、これらに限定されない。均染性の観点から、化合物(B)はジベンジルエーテルであることが好ましい。
本発明の染色助剤における化合物(B)の配合量は、化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の合計100質量部に対して、5〜30質量部である。化合物(B)の配合量が5質量部未満であると、均染性が低下し、均一な染色が得られないおそれがある。一方、化合物(B)の配合量が30質量部を超えると、染色物への残留が増加し、染色物の耐光堅牢度を低下させるおそれがある。均染性及び得られる染色物の耐光堅牢性の観点から、化合物(B)の配合量は10〜25質量部であることがより好ましい。
一般式(II)において、k及びlはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、lが2以上である場合、複数あるkが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(II)で表される化合物(C)におけるRの総数は1〜5の整数である。例えば、lが1である場合、kが1〜5の整数であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ1〜5の整数である。lが2であり、2つあるkが同一である場合、kが1又は2であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ2または4である。lが2であり、2つあるkが異なる場合、2つのうち一方のkが1であるとき、他方のkが2〜4の整数であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ3〜5の整数である。lが2であり、2つあるkが異なる場合、2つのうち一方のkが2であるとき、他方のkが1または3であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ3または5である。lが3以上である場合は、類推される。
一般式(II)において、Rはスチレン基(フェニルエチレン基)である。一般式(II)で表される化合物(C)の原料であるスチレン化フェノールは、フェノール1モルに対するスチレンの付加モル数が異なる化合物の混合物である場合がある。このような混合物はフェノール1モルに対するスチレンの平均付加モル数によって表記される。例えば、混合物においてフェノール1モルに対するスチレンの平均付加モル数が3である場合、トリスチレン化フェノールと表記される。本発明において、一般式(II)で表される化合物(C)として、付加モル数が異なる化合物(C)の混合物を使用してもよい。この場合、混合物に含まれる一般式(II)で表される化合物(C)における個々のRの総数の平均値(すなわち、混合物におけるフェノール1モルに対するスチレンの平均付加モル数)が1〜5の整数であればよい。この場合、この混合物に含まれる一般式(II)で表される化合物(C)におけるRの総数の平均値が1〜5の整数であれば、個々の一般式(II)で表される化合物(C)におけるRの総数は6以上であってもよい。また、一般式(II)で表される化合物(C)としての混合物は、そのスチレンの平均付加モル数によって表記される。例えば、一般式(II)で表される化合物(C)におけるRの総数の平均値(すなわち、スチレンの平均付加モル数)が3であるスチレン化フェノールのエチレンオキサイド16モル付加物であれば、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物と表記される。
一般式(II)において、EOはエチレンオキシ基を示す。nはEOの平均付加モル数を示し、8〜20である。nが8未満であると、水に対する溶解性が低下し、成分が分離するおそれがある。一方、nが20を超えると、均染性が低下し、繊維への均染効果が得られないおそれがある。染色助剤の安定性及び均染性の観点から、nは10〜18であることが好ましい。
一般式(II)で表される化合物(C)は、主に化合物(B)を乳化分散する作用を有し、未精練のもしくは精練が不十分な繊維の精練性の向上及び分散染料の繊維への均染性の向上も兼ね備えると推測される。化合物(C)による作用は、これらに限定されない。
化合物(C)の合成は、従来公知の方法で得ることができる。例えば、トリスチレン化フェノールに、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ触媒を用い、加圧下、120〜170℃にて所定量のエチレンオキサイドを付加することにより、化合物(C)を得ることができる。
本発明の染色助剤における化合物(C)の配合量は、化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の合計100質量部に対して、5〜25質量部である。化合物(C)の配合量が5質量部未満であると、未精練のもしくは精練が不十分な繊維に対応できないおそれがある。一方、化合物(C)の配合量が25質量部を超えると、染色工程での抑泡性が低下し、操業に支障をきたすおそれがある。精練性及び染色工程での抑泡性の観点から、化合物(C)配合量は10〜20質量部であることが好ましい。
一般式(III)において、w及びxはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、xが2以上である場合、複数あるwが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(III)で表される化合物(D)におけるRの総数は1〜5の整数である。例えば、xが1である場合、wが1〜5の整数であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ1〜5の整数である。xが2であり、2つあるwが同一である場合、wが1又は2であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ2または4である。xが2であり、2つあるwが異なる場合、2つのうち一方のwが1であるとき、他方のwが2〜4の整数であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ3〜5の整数である。xが2であり、2つあるwが異なる場合、2つのうち一方のwが2であるとき、他方のwが1または3であり得、この場合、一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数はそれぞれ3または5である。xが3以上である場合は、類推される。
一般式(III)において、Rはスチレン基(フェニルエチレン基)である。一般式(III)で表される化合物(D)の原料であるスチレン化フェノールは、フェノール1モルに対するスチレンの付加モル数が異なる化合物の混合物である場合がある。このような混合物はフェノール1モルに対するスチレンの平均付加モル数によって表記される。例えば、混合物においてフェノール1モルに対するスチレンの平均付加モル数が3である場合、トリスチレン化フェノールと表記される。本発明において、一般式(III)で表される化合物(D)として、付加モル数が異なる化合物(D)の混合物を使用してもよい。この場合、混合物に含まれる一般式(III)で表される化合物(D)における個々のRの総数の平均値(すなわち、混合物におけるフェノール1モルに対するスチレンの平均付加モル数)が1〜5の整数であればよい。この場合、この混合物に含まれる一般式(III)で表される化合物(D)におけるRの総数の平均値が1〜5の整数であれば、個々の一般式(III)で表される化合物(D)におけるRの総数は6以上であってもよい。また、一般式(III)で表される化合物(D)としての混合物は、そのスチレンの平均付加モル数によって表記される。例えば、一般式(III)で表される化合物(D)におけるRの総数の平均値(すなわち、スチレンの平均付加モル数)が3であるスチレン化フェノールのプロピレンオキサイド12モルエチレンオキサイド4モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩であれば、トリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド12モルエチレンオキサイド4モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩と表記される。
一般式(III)において、POはプロピレンオキシ基を示す。yはPOの平均付加モル数を示し、0〜15である。yが大きくなると染色工程での抑泡性が向上する傾向があるが、yが15を超えると染色浴中での染料分散性が低下し、凝集によるターリング汚れ等の染色トラブルに繋がるおそれがある。染料分散性及び染色工程での抑泡性の観点から、yは6〜13であることが好ましい。
一般式(III)において、EOはエチレンオキシ基を示す。zはEOの平均付加モル数を示し、2〜14である。zが2未満であると、染色浴中での染料分散性が低下し、凝集によるターリング汚れ等の染色トラブルに繋がるおそれがある。一方、zが14を超えると、染色工程での抑泡性が低下し、操業に支障をきたすおそれがある。染料分散性及び染色工程での抑泡性の観点から、zは3〜11であることが好ましい。
一般式(III)において、[]内のPO及びEOの付加形態はブロック付加又はランダム付加である。染料分散性及び製造上の容易性の観点から、付加形態はブロック付加であることが好ましく、特にPOブロック−EOブロックの順での付加形態であることが好ましい。このような化合物は、例えば、スチレン化フェノールにPOをブロック付加した後、EOをブロック付加し、硫酸化することにより得ることができる。
一般式(III)において、Mは1価のカチオンを示す。Mとしては例えば、H、アルカリ金属カチオン、アンモニウムイオン(NH )、有機アミンの1価カチオン、及び第四級アンモニウムカチオンが挙げられる。アルカリ金属カチオンとしては、K、Na及びLiが挙げられ、有機アミンカチオンとしては、一級、二級及び三級の炭素数1〜12のアルキル基及び/又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基等の置換基を有する有機アミン(例えば、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン等)の1価カチオンが挙げられ、第四級アンモニウムカチオンとしては、例えば炭素数1〜12のアルキル基を有するテトラアルキルアンモニウムが挙げられる。また、Mとしては、例えば、Ca1/2+及びMg1/2+等のアルカリ土類金属カチオンも含まれる。染色助剤の安定性の観点から、MはK、Na又はNH であることが好ましく、NH であることがより好ましい。
一般式(III)で表される化合物(D)は、化合物(B)を乳化分散する作用を有し、主に染色工程での抑泡性を付与する作用とともに、分散染料の染色浴中への分散作用も兼ね備えると推測される。化合物(D)による作用は、これらに限定されない。
化合物(D)の合成は、従来公知の方法で得ることができる。例えば、トリスチレン化フェノールに、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ触媒を用い、加圧下、120〜170℃にて所定量のプロピレンオキサイドを付加し、次いでエチレンオキサイドを付加した後、硫酸、無水硫酸、クロルスルホン酸、スルファミン酸等の硫酸化剤で硫酸化し、必要に応じて、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ剤で中和することにより、化合物(D)を得ることができる。
本発明の染色助剤における化合物(D)の配合量は、化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の合計100質量部に対して、1〜25質量部である。化合物(D)の配合量が1質量部未満であると、染色工程での抑泡性が低下し、操業に支障をきたすおそれがある。一方、化合物(D)の配合量が25質量部を超えると、均染性が低下し、繊維への均染効果が得られないおそれがある。染色工程での抑泡性及び均染性の観点から、化合物(D)の配合量は2〜20質量部であることが好ましい。
本発明の染色助剤は、従来の染色助剤に比べて、抑泡性及び耐消色性を有し、染料分散性、精練性及び均染性に優れ、それによって、耐光堅牢性に優れ、均一に染色された染色物を得ることができる。これは、本発明の染色助剤に含まれる所定の化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の組み合わせを所定の配合量で使用した結果と推測される。特に耐光堅牢性に関しては、本発明者らは以下のように推考する。化合物(B)が配合された従来のポリエステル繊維用染色助剤は、十分な均染性を得るために、化合物(B)を大量に(高い配合量で)配合する必要があった。そのため、化合物(B)が染色物に残留しやすく、それによって染色物の耐光堅牢性を大きく低下させていた問題点があった。しかしながら、本発明の染色助剤における所定の化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の組み合わせを所定の配合量使用することにより、十分な均染性を維持しつつ、化合物(B)の配合量を減らすことでき、結果として、化合物(B)の染色物への残留が減り、染色物の耐光堅牢性を向上させることができたと推測される。
本発明のポリエステル繊維用染色助剤は、化合物(A)〜(D)が1剤中に含有されてもよく、複数の剤に分かれて含有されてもよい。使用時の利便性の観点から、1剤であることが好ましい。
本発明のポリエステル繊維用染色助剤は、溶媒を含有しない化合物若しくは混合物であってもよく、水等の溶媒に分散させた溶媒分散物であってもよい。本発明の染色助剤は、特に水に分散した水分散物であることが好ましい。この場合、水は染色助剤の粘度を下げ、ハンドリング性及び染色浴中への展開性を向上させることができる。水分散物において、本発明の染色助剤の合計質量を100質量%とした場合、化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の合計量が染色助剤の安定性及びハンドリング性等の観点から、5質量%〜80質量%であることが好ましい。
染色助剤の粘度を下げ、ハンドリング性をさらに向上させるために、水分散物中に有機溶剤のような溶媒を添加してもよい。この場合、特に低温貯蔵時の凍結防止効果を有する有機溶剤であることが好ましい。有機溶剤として、特に限定されないが、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、イソプロピルアルコール、メタノール、ブチルセロソルブ、ベンジルアルコール等が挙げられ、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテルが好ましい。有機溶剤の添加量としては、本発明の染色助剤の合計質量を100質量%とした場合、20質量%以下であることが好ましい。
染色助剤は溶媒分散物でない場合は、染色浴中への展開性を向上させるために、染色浴中への添加の際にあらかじめ水等の溶媒に分散しておくことが好ましい。
本発明のポリエステル繊維用染色助剤は、長期安定性や染色浴中における染料分散性を向上する目的で、化合物(A)及び(C)以外の非イオン界面活性剤、または化合物(D)以外のアニオン界面活性剤を含んでいてもよい。その他、必要に応じて、フェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物のような酸化防止剤、芳香族スルホン酸化合物のような可溶化剤、消泡剤、紫外線吸収剤、キレート分散剤、pH調整剤等を添加してもよい。
本発明のポリエステル繊維の染色方法は、ポリエステル繊維用染色助剤の存在下ポリエステル繊維を染色する工程を含む。染色対象のポリエステル繊維としては、ポリエステル繊維を含んだものであれば特に限定されないが、エチレンテレフタレート、プロピレンテレフタレート、トリメチレンテレフタレート、及びブチレンテレフタレート等の単独の重合物、またはそれらの共重合物からなるポリエステル繊維や、これらのポリエステル繊維とその他の合成繊維や天然繊維との混紡、交織、交編等複合されたものが挙げられ、その形態としては糸、編み物、織物、不織布等が挙げられる。染色工程に付与するポリエステル繊維は、精練されていることが好ましい。
本発明の染色工程は、特に高温にて分散染料を用いた染色法であることが好ましい。このような染色法としては、特に限定されないが、液流染色、チーズ染色、ビーム染色、オーバーマイヤー染色、高圧噴射染色などの浸漬法が挙げられる。
本発明の染色方法において用いられる染色浴としては、浸漬法の場合、染料及び本発明の染色助剤以外に、高品位な染色物を安定的に得るために、キレート剤、pH調整剤、消泡剤、オリゴマー除去剤、防しわ剤等の成分を含んでもよい。さらに、必要に応じて、難燃剤、柔軟剤、帯電防止剤、耐光向上剤、吸水速乾剤等の機能性付与薬剤を含んでもよい。
染料としては、分散染料に使用できる染料であれば特に限定されないが、ベンゼンアゾ染料、複素環アゾ染料、ジスアゾ染料、アントラキノン染料、キノリン染料、ニトロ染料、クマリン染料、メチン染料、アミノケトン染料が挙げられる。
染色浴中における添加量としては、浸漬法の場合、染色する色、染色濃度等の目的に合わせて、適時調整することができ、通常、染色浴に対して純分換算にて染料が0.001g/L〜20g/Lであり、本発明のポリエステル繊維用染色助剤が0.01〜5.0g/Lであることが好ましい。染色温度は90〜150℃であることが好ましく、染色浴比は1:1〜1:50であることが好ましい。これらの染色条件であれば、本発明の効果を得ることができる。
本発明の染色助剤は、通常、染色処理にて使用するものであるが、精練と染色との同浴処理にも使用することもできる。
本発明の染色物の製造方法は、ポリエステル繊維を用意する工程と、本発明のポリエステル繊維用染色助剤の存在下ポリエステル繊維を染色する工程とを含む。ポリエステル繊維及び染色工程は上述のとおりである。なお、本明細書において、「染色物」とは、染色されたポリエステル繊維等の染色された物をいう。
本発明の染色物の製造方法は、染色工程の前に精練工程を行うのが好ましい。精練工程としては特に制限はなく、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアリルエーテル等の非イオン界面活性剤、又は非イオン界面活性剤とアルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族アルコール硫酸エステル塩等のアニオン界面活性剤との配合物等の精練剤を用いて、ウインスや液流染色機によるバッチ方式や連続精練装置による連続方式等の精錬法によって行うことができる。また、精練工程と染色工程とを同浴処理にて行うこともできる。
以下に、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
合成例1 一般式(I)で表される化合物(A)の合成
温度計、冷却管、撹拌装置を備えた四つ口フラスコに、フェノール47g、純度98%の濃硫酸0.5gを仕込み、窒素ガス気流下、撹拌しながら加熱し、120〜130℃にて、スチレン156gを約30分かけて滴下し、約3時間反応することにより付加した後、得られたトリスチレン化フェノールを加圧反応装置に移し、水酸化ナトリウム0.5gを加え、160〜170℃にてエチレンオキサイド352gを約3時間かけて滴下し、約1時間熟成することにより付加させ、微褐色油状物を得た。さらに得られた付加物500gを温度計、冷却管、撹拌装置を備えた四つ口フラスコに移し、オレイン酸127g仕込み、窒素ガス気流下、撹拌しながら加熱し、190〜200℃にて約4時間反応し、619gのトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルを得た。
また、エチレンオキサイドの付加量だけを変えて、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド12モル付加物オレイン酸エステル、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド18モル付加物オレイン酸エステル、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド14モル付加物オレイン酸エステル、及び、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド24モル付加物オレイン酸エステルも得た。
合成例2 一般式(II)で表される化合物(C)の合成
温度計、冷却管、撹拌装置を備えた四つ口フラスコに、フェノール47g純度98%の濃硫酸0.5gを仕込み、窒素ガス気流下、撹拌しながら加熱し、120〜130℃にて、スチレン156gを約30分かけて滴下し、約3時間反応することにより付加した後、得られたトリスチレン化フェノールを加圧反応装置に移し、水酸化ナトリウム0.5gを加え、160〜170℃にてエチレンオキサイド352gを約3時間かけて滴下し、約1時間熟成することにより付加させ、556gのトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物を得た。
また、エチレンオキサイドの付加量だけを変えて、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド12モル付加物、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド14モル付加物、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド20モル付加物、及び、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド24モル付加物も得た。
合成例3 一般式(III)で表される化合物(D)の合成
温度計、冷却管、撹拌装置を備えた四つ口フラスコに、フェノール47g、純度98%の濃硫酸0.5gを仕込み、窒素ガス気流下、撹拌しながら加熱し、120〜130℃にて、スチレン156gを約30分かけて滴下し、約3時間反応することにより付加した後、得られたトリスチレン化フェノールを加圧反応装置に移し、水酸化ナトリウム0.5gを加え、120〜130℃にてプロピレンオキサイド261gを約5時間要して付加させ、次いで、160〜170℃にてエチレンオキサイド66gを約3時間かけて滴下し、約1時間熟成することにより付加させ、微褐色油状物を得た。この微褐色油状物を触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに500g移し、40℃以下にてクロルスルホン酸55gを約4時間かけて徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し、約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を25%アンモニア水で中和し、581gのトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を得た。
また、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの付加量だけを変えて、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド8モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩、トリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド12モルエチレンオキサイド4モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩、及び、トリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド18モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩も得た。さらに、中和剤の25%アンモニア水に代えて水酸化ナトリウムを使用して、トリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルナトリウム塩も得た。
実施例1
合成例1で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルを60質量部、ジベンジルエーテルを16質量部、合成例2で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物を14質量部、合成例3で得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を10質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、実施例1の染色助剤を得た。
実施例2
合成例1で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルを66質量部、ジベンジルエーテルを16質量部、合成例2で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物を14質量部、合成例3で得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を4質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、実施例2の染色助剤を得た。
実施例3
合成例1でエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド18モル付加物オレイン酸エステルを52質量部、ジベンジルエーテルを24質量部、合成例2で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物を14質量部、合成例3でプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド12モルエチレンオキサイド4モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を10質量部、ブチセロソルブ10質量部、水20質量部を混合し、実施例3の染色助剤を得た。
実施例4
合成例1で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルを60質量部、ジベンジルエーテルを8質量部、合成例2でエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド14モル付加物を14質量部、合成例3で中和剤の25%アンモニア水に代えて水酸化ナトリウムを使用して得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルナトリウム塩を18質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、実施例4の染色助剤を得た。
実施例5
合成例1で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルを60質量部、ジベンジルエーテルを24質量部、合成例2で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物を6質量部、合成例3で得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を10質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、実施例5の染色助剤を得た。
実施例6
合成例1でエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド14モル付加物オレイン酸エステルを60質量部、安息香酸ベンジルを16質量部、合成例2でエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド20モル付加物を14質量部、合成例3で得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を10質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、実施例6の染色助剤を得た。
実施例7
合成例1でエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド12モル付加物オレイン酸エステルを60質量部、ジベンジルエーテルを16質量部、合成例2でエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド12モル付加物を14質量部、合成例3で得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を10質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、実施例7の染色助剤を得た。
実施例8
合成例1で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルを60質量部、ジベンジルエーテルを16質量部、合成例2で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物を14質量部、合成例3でプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド8モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を10質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、実施例8の染色助剤を得た。
比較例1
合成例1で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルを24質量部、ジベンジルエーテルを48質量部、合成例2で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物を14質量部、合成例3で得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を14質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、比較例1の染色助剤を得た。
比較例2
合成例1で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルを66質量部、合成例2でエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド24モル付加物を20質量部、合成例3で得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を14質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、比較例2の染色助剤を得た。
比較例3
合成例1でエチレンオキサイドの付加量だけ変えて得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド24モル付加物オレイン酸エステルを66質量部、ジベンジルエーテルを18質量部、合成例2で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物を16質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、比較例3の染色助剤を得た。
比較例4
合成例1で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物オレイン酸エステルを66質量部、ジベンジルエーテルを18質量部、合成例3でプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの付加量だけを変えて得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド18モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を16質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、比較例4の染色助剤を得た。
比較例5
合成例1でトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド付加物の代わりに市販されている分子量600のポリエチレングリコールを用いて、オレイン酸でエステル化したポリエチレングリコールジオレイン酸エステルを60質量部、ジベンジルエーテルを16質量部、合成例2で得られたトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド16モル付加物を14質量部、合成例3で得られたトリスチレン化フェノールプロピレンオキサイド9モルエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エステルアンモニウム塩を10質量部、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル10質量部、水20質量部を混合し、比較例5の染色助剤を得た。
実施例1〜8、及び比較例1〜5にて調製された染色助剤の性能評価は、下記の方法により行なった。また評価結果は表1に示す。
〈染料分散性〉
下記染液をカラーペット(日本染色機械(株)製)のポットに仕込み、布を入れずに3℃/分で130℃まで昇温し、同温度で30分間保持した後、80℃に冷却し、染液を濾過し、濾紙上に残った染料凝集物等の量を目視にて次の4段階で判定した。
染液組成
分散染料:C.I.Disperse Red 167 1g/L
染色助剤: 0.5g/L
80%酢酸: 0.3g/L
判定基準
A:染料凝集物が全く見られず、非常に良好
B:染料凝集物が殆ど見られず、良好
C:染料凝集物がやや見られ、やや劣る
D:染料凝集物が多く見られ、劣る
〈精練性〉
あらかじめ精練処理されたポリエステルニット布に鉱物油〔ダイアナフレシアS−32〕(出光興産株式会社製)を約0.3ml滴下した後、120℃で1分間乾燥して作製した油付着布を用いて、ミニカラー染色機(テクサム技研製)にて、下記染色条件にて染色を行い、得られた被染色布の油滴下跡の状態を目視にて次の4段階で判定した。
染色条件
分散染料:C.I.Disperse Blue 79 0.05g/L
染色助剤: 0.5g/L
80%酢酸: 0.3g/L
染色温度:130℃×30分
昇温速度:2℃/分
浴比:1:20
判定基準
A:油滴下跡が全く見られず、非常に良好
B:油滴下跡が殆ど見られず、良好
C:油滴下跡がやや見られ、やや劣る
D:油滴下跡がはっきりに見られ、劣る
〈均染性〉
ミニカラー染色機(テクサム技研製)を用いて、下記染色条件にて染色を行い、得られた被染色布の均染状態を目視にて次の4段階で判定した。
染色条件
供試布:高密度ポリエステルタフタ
分散染料:C.I.Disperse Red 167 0.07g/L
C.I.Disperse Orange 30 0.07g/L
C.I.Disperse Blue 79 0.07g/L
染色助剤: 0.5g/L
80%酢酸: 0.3g/L
染色温度:130℃×30分
昇温速度:2℃/分
浴比:1:15
判定基準
A:染色斑が全く見られず、非常に良好
B:染色斑が殆ど見られず、良好
C:染色斑がやや見られ、やや劣る
D:染色斑が多く見られ、劣る
〈耐光堅牢性〉
紫外線フェードオメーター(スガ試験機(株)製)を用いて、上記〈均染性〉の評価での得られた被染色布に、63℃にて20時間紫外線照射した後、退色状態を目視にて次の4段階で判定した。
判定基準
A:退色が全く見られず、非常に良好
B:退色が殆ど見られず、良好
C:退色がやや見られ、やや劣る
D:退色が多く見られ、劣る
〈耐消色性〉
一般的に染色浴中での経時安定性に劣る染色助剤は、高温の染色浴中に長時間滞留すると、染色助剤としての機能が低下し、その染色液に布を入れて染色した場合に得られる染色物の色の濃度低下を引き起こす。この現象を消色といい、本発明において耐消色性が優れるということは、この染色物の色の濃度低下を起こしにくいということを意味する。本発明では以下のように評価を行なった。
ミニカラー染色機(テクサム技研製)を用いて、下記染色条件にて布を入れずに操作を一度行い、その染色液を80℃まで15分かけて冷却した後、布を入れ、再度操作を行った。得られた被染色布の色の濃度低下をブランク(染色助剤を入れずに試験を行なったもの)と目視にて比較し、次の4段階で判定した。
染色条件
供試布:あらかじめ精練処理されたポリエステルニット布
分散染料:C.I.Disperse Blue 79 0.07g/L
染色助剤: 0.5g/L
80%酢酸: 0.3g/L
染色温度: 130℃×30分
昇温速度: 2℃/分
浴比: l:15
判定基準
A.濃度低下が全く見られず、耐消色性が非常に良好
B:濃度低下が殆ど見られず、耐消色性が良好
C:濃度低下がやや見られ、耐消色性がやや劣る
D:濃度低下が多く見られ、耐消色性が劣る
〈抑泡性試験〉
下記測定液300mLを1Lメスシリンダー(径75mm)に取り、この中にボールフィルターをメスシリンダーの底まで入れ、30℃にてエアーポンプより1L/分の速度で15秒間空気を吹き込み、吹き込み停止直後及び10秒後の泡の高さ(単位mm)と液面が見え始めるまでの時間(単位:秒)を測定した。
測定液
染色助剤: 2g/L
80%酢酸: 0.3g/L

表1記載の性能評価結果から分かるように、実施例1〜8は、染料分散性、精練性、均染性、耐光堅牢性、耐消色性及び抑泡性いずれの性能においても良好な結果を示した。一方、比較例1〜5は、少なくとも一つの項目で好ましくない結果を示した。
比較例1において、化合物(A)の配合量が過少なために均染性と抑泡性が低下し、化合物(B)の配合量が過多なために、耐光堅牢性が得られない結果であったと推測される。
比較例2において、化合物(B)が配合されておらず、化合物(C)のエチレンオキサイド付加量が過多なために、均染性が得られず、精練性も低下する結果であったと推測される。また、化合物(C)の配合量が多いため、抑泡性がやや低下する結果であったと推測される。
比較例3において、化合物(A)のエチレンオキサイド付加量が過多なために、増添しているにもかかわらず、均染性が低下する結果であったと推測される。また、化合物(D)が配合されていないために、染料分散性が得られなかったと推測される。
比較例4において、化合物(C)が配合されていないために、精練性が得られず、化合物(D)のアルキレンオキサイド付加量が好ましくない範囲であるために、染料分散性が得られなかったと推測される。
比較例5において、化合物(A)を本発明以外の成分に変更したために、耐消色性が得られず、他の項目についても低下傾向であったと推測される。
本発明のポリエステル繊維用精錬助剤、及びそれを用いたポリエステル繊維の染色方法によれば、特に未精練のもしくは精練が不十分なポリエステル繊維を高温にて分散染料を用いて染色する際に、耐光堅牢性に優れ、均一に染色された高品位な染色物を安定的に得ることができる。さらには、高密度素材の加工における精練工程の簡略化、精練染色の同浴処理を可能にし、加工コストの低減、生産性の向上を図ることができる。

Claims (3)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物(A)、
    ジベンジルエーテル及び安息香酸ベンジルから選択される少なくとも1つの化合物(B)、
    下記一般式(II)で表される化合物(C)、並びに
    下記一般式(III)で表される化合物(D)
    を含み、化合物(A)、(B)、(C)及び(D)の合計100質量部に対して、化合物(A)が40〜80質量部、化合物(B)が5〜30質量部、化合物(C)が5〜25質量部、及び化合物(D)が1〜25質量部で含まれることを特徴とするポリエステル繊維用染色助剤。


    (式中、Rは下記式(i)で表される2価基を示す。a及びbはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、bが2以上である場合、複数あるaが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(I)で表される化合物(A)におけるRの総数は1〜5の整数である。EOはエチレンオキシ基を示す。cはEOの平均付加モル数を示し、8〜22である。Rは炭素数7〜21の炭化水素基を示す。)




    (式中、Rは一般式(I)におけるRと同じである。k及びlはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、lが2以上である場合、複数あるkが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(II)で表される化合物(C)におけるRの総数は1〜5の整数である。EOはエチレンオキシ基を示す。nはEOの平均付加モル数を示し、8〜20である。)


    (式中、Rは一般式(I)におけるRと同じである。w及びxはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、xが2以上である場合、複数あるwが同一であっても異なっていてもよい。ただし一般式(III)で表される化合物(D)におけるRの総数は1〜5の整数である。POはプロピレンオキシ基を示す。yはPOの平均付加モル数を示し、0〜15である。EOはエチレンオキシ基を示す。zはEOの平均付加モル数を示し、2〜14である。[]内のPO及びEOの付加形態はブロック付加又はランダム付加である。Mは1価のカチオンを示す。)
  2. 請求項1に記載のポリエステル繊維用染色助剤の存在下ポリエステル繊維を染色する工程を含むことを特徴とするポリエステル繊維の染色方法。
  3. ポリエステル繊維を用意する工程と、
    請求項1に記載のポリエステル繊維用染色助剤の存在下ポリエステル繊維を染色する工程と
    を含むことを特徴とする染色物の製造方法。
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