JPH10251974A - 合成繊維用処理剤 - Google Patents

合成繊維用処理剤

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JPH10251974A
JPH10251974A JP6541997A JP6541997A JPH10251974A JP H10251974 A JPH10251974 A JP H10251974A JP 6541997 A JP6541997 A JP 6541997A JP 6541997 A JP6541997 A JP 6541997A JP H10251974 A JPH10251974 A JP H10251974A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
integer
treating agent
weight
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JP6541997A
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English (en)
Inventor
Kenji Hokutou
建二 北東
Satoru Murakami
悟 村上
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱工程を伴う繊維の製造および加工工程に使
用される耐熱性の良好な合成繊維用処理剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で示される化合物
(A)と下記一般式(2)で示される化合物(B)とを
含有する事を特徴とする合成繊維用処理剤。 【化1】 (式中、R1、R2はそれぞれ独立に水素原子、または炭
素数1〜5のアルキル基;R3は、炭素数1〜30のア
ルキル基である。;A1は炭素数2〜4のアルキレン
基;mは0〜4の整数;pは0または1〜30の整数) 【化2】 (式中、R4、R5はそれぞれ独立に炭素数1〜20のア
ルキル基であり、且つR4、R5の炭素数の総和は8〜4
0である;R6は、水素原子、ハロゲン原子、または炭
素数1〜5のアルキル基である。;A2は炭素数2〜4
のアルキレン基;Xは硫黄原子またはNH基である;r
は1〜4の整数;nは1〜3;sは0または1〜30の
整数)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維用処理剤
に関するものであり、更に詳しくは熱工程を伴う繊維の
製造および加工工程に使用される耐熱性の良好な合成繊
維用処理剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維の紡糸、延伸工程に、種
々の処理剤が目的に応じて使用されてきた。また生産性
向上のため製糸速度を速めてきたため、延伸ローラーの
温度もそれにつれて高くなり、そのため、より耐熱性の
良い処理剤が要望されてきた。しかし昨今、繊維メーカ
ーでは製糸収率の向上、省力の観点から、繊維製造装置
の清掃、特に延伸ローラーの掃除周期をどれだけ延ばす
かが大きな課題となってきた。
【0003】従来、合成繊維処理剤の潤滑成分として
は、鉱物油などのパラフィン系炭化水素、オレイルオレ
エート、ジオレイルアジペート、ジオレイルチオジプロ
ピオネート、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド
付加物の高級脂肪酸エステルが知られている。
【0004】また、従来から繊維処理剤の潤滑剤成分と
して分解、発煙、タールの少ないものとして特公昭47
−29474号公報に記載のビスフェノールアルキレン
オキサイド付加物のエステルが提案されている。また、
最近では繊維処理剤の耐熱性向上方法としてチオジプロ
ピオン酸ジアルキルエステルと、添加剤成分として、リ
ン酸エステル化合物、フェノール系酸化防止剤を併用す
る特開平7−216735号公報に記載されたものが知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらは、ビスフェノ
ールの芳香族骨格を活用したり、チオジプロピオン酸の
酸化防止機能を活用し、タール量を低減しようするもの
である。
【0006】しかしこれらの処理剤では、巻き取り速度
が益々早くなり、加熱ローラの温度が更に高くなると、
ローラー上でのタールが増大し、硬いタールが残って糸
がそれに触れ、毛羽、糸切れが多くなり、ローラーの清
掃を短時間で行わなければならないという問題を生じて
来た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、糸に対す
る均一付着性に優れ、加熱処理した後においても、潤滑
性、極圧性、耐熱性に優れ、延伸ローラーの清掃周期を
大幅に延長できる産業用工程処理剤を得るべく鋭意研究
した結果以下のことを見出し本発明に到達した。 1.処理剤の耐熱性を保持するため、従来、酸化防止機
能を持つチオジプロピオン酸ジエステルを使用してきた
が、、紡糸、延伸速度が速くなり、熱ローラー温度が高
くなるにつれ、それだけでは、耐熱性が保持出来ないと
いう欠点が明らかになって来た。 2.清掃周期を延長する方法として、含S芳香族エステ
ル(2次酸化防止剤)と特定のフェノール骨格を持つエ
ステル(一次酸化防止剤)を使用する事で、相乗効果で
耐熱性が飛躍的に良くなり、延伸ローラーの清掃周期が
大幅に延長する事が出来る。 3.従来、フェノール酸化防止剤として使用してきたト
リエチレングリコールービス〔3−(3−t−ブチル−
5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、ペンタエリスリトール−テトラキス〔3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕、、N,N’−ヘキサメチレンビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシ
ンナマミダ)は、融点が高く5%以上使用すると、処理
剤の安定性が悪く使用できないという欠点を有してい
た。 4.一般式(1)で示される該フェノール系芳香族エス
テルは、低融点もしくは液状であるので、使用量も増や
せ、より耐熱性を向上させる事が出来る。 5.特定のリン酸エステル化合物(C)を添加する事で
更に、清掃周期を延長する事ができる。
【0008】すなわち本発明は、下記一般式(1)で示
される化合物(A)と下記一般式(2)で示される化合
物(B)とを含有する事を特徴とする合成繊維用処理剤
である。
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1、R2はそれぞれ独立に水素原
子、または炭素数1〜5のアルキル基;R3は、炭素数
1〜20のアルキル基である。;A1は炭素数2〜4の
アルキレン基;mは0〜4の整数;pは0または1〜3
0の整数)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R4、R5はそれぞれ独立に炭素数
1〜20のアルキル基であり、且つR4、R5の炭素数の
総和は8〜40である;R6は、水素原子、ハロゲン原
子、または炭素数1〜5のアルキル基である。;A2は
炭素数2〜4のアルキレン基;Xは硫黄原子またはNH
基である;rは1〜4の整数;nは1〜3;sは0また
は1〜30の整数)
【0013】本発明において、一般式(1)中のR1、
R2は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であ
る。炭素数1〜5のアルキル基は、直鎖または分岐鎖の
ものが挙げられ、具体例としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペン
チル、sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、n
eoペンチル基等が挙げられる。これらのうち、好まし
くは水素原子、メチル基、iso−プロピル基、および
tert−ブチル基であり、特に好ましくはtert−
ブチル基およびiso−プロピル基である。
【0014】一般式(1)中のR3は炭素数1〜30の
直鎖または側鎖を有するアルキル基であり、好ましくは
12〜26である。具体例としてはメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサ
デシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシ
ル基、エイコシル基などの直鎖、または側鎖を有するア
ルキル基が挙げられる。
【0015】一般式(1)中のAは、炭素数2〜4のア
ルキレン基であり、エチレン基、プロピレン基、1,2
−ブチレン基が挙げられる。これらのうち好ましくはエ
チレン基である。pは0または30の整数であり、好ま
しくは0または1〜25である。30を越えると、固状
または高粘度液状となり平滑性が悪くなる。pが複数の
場合はこれらの基が2種以上のブロックまたはランダム
の形で含まれていても良い。
【0016】また、本発明で使用する一般式(2)中の
R4、R5はそれぞれ独立に炭素数1〜20の直鎖または
側鎖を有するアルキル基であり、好ましくは炭素数6〜
13である。R4、R5の炭素数の総和は、8〜40であ
り、好ましくは12〜26である。具体例としては、メ
チル基、エチル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基など
の直鎖または側鎖を有するアルキル基があげられる。
【0017】本発明において、一般式(2)中のR6は
水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜5のアルキ
ル基である。ハロゲン原子の具体例としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子があげられる。炭
素数1〜5のアルキル基は、直鎖または分岐鎖のものあ
げられ、具体例としては、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基,iso−ブチル基、sec−ブチル基,te
rt−ブチル基、n−ペンチル基、iso−ペンチル
基、tert−ペンチル基、neo−ペンチル基などが
あげられる。これらのうち、好ましくは水素原子、メチ
ル基、iso−プロピル基およびtert−ブチル基で
あり、特に好ましくは水素原子、メチル基である。
【0018】本発明において一般式(2)中のAは、炭
素数2〜4のアルキル基であり、エチレン基、プロピレ
ン基および1,2−ブチレン基があげられる。これらの
うち好ましくはエチレン基である。sは0または1〜3
0の整数であり、好ましくは0または1〜25である。
30を越えると、固状または高粘度液状となり平滑性が
悪くなる。sが複数の場合はこれらの基が2種以上のブ
ロックまたはランダムの形で含まれていても良い。
【0019】本発明において一般式(2)の中のXは、
硫黄原子またはNH基であり、好ましくは硫黄原子であ
る。
【0020】本発明の化合物(A)及び(B)の具体例
としては表1記載のものがあげられる。
【0021】
【表1】
【0022】(A)は補助平滑剤として使用され、耐熱
性、平滑性及び油剤の安定性の観点から処理剤の合計重
量に対し5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%
である。(B)は平滑剤として使用され、耐熱性及び油
剤の安定性の観点から処理剤の合計重量に対し、30〜
80重量%、好ましくは40〜70重量%である。
【0023】本発明の化合物(A)は、下記一般式
(3)で示されるカルボン酸とアルコール類とのエステ
ル化反応、または下記一般式(4)で示されるカルボン
酸低級アルコールエステルとアルコール類とのエステル
交換反応により得ることができる。
【0024】
【化5】
【0025】(式中、R1,R2はそれぞれに独立に水素
原子、または炭素数1〜5のアルキル基;mは0〜4の
整数)
【0026】
【化6】
【0027】(式中、R1,R2はそれぞれに独立に水素
原子、または炭素数1〜5のアルキル基;R7は炭素数
1〜3のアルキル基;mは0〜4の整数)
【0028】本発明の一般式(2)で示される化合物
は、下記一般式(5)で示されるカルボン酸とアルコー
ルとのエステル化反応、または下記一般式(6)で示さ
れるカルボン酸低級アルキルエステルとアルコール類と
のエステル交換反応により得る事が出来る。
【0029】
【化7】
【0030】(式中R6は、水素原子、ハロゲン原子、
または炭素数1〜5のアルキル基である。;Xは硫黄原
子またはNH基である;rは1〜4の整数)
【0031】
【化8】
【0032】(式中、R6は、水素原子、ハロゲン原
子、または炭素数1〜5のアルキル基である。;R8は
炭素数1〜3のアルキル基;Xは硫黄原子またはNH基
である;rは1〜4の整数)
【0033】また、化合物(A)、化合物(B)ととも
に他の平滑剤を併用することも出来る。他の平滑剤とし
ては、エステル系(イソステアリルイソステアレート、
イソステアリルアジペート、トリメチロールプロパント
リラウレートなど)鉱物油(流動パラフィン100秒な
ど)が挙げられる。これら他の平滑剤の量は通常20重
量%以下好ましくは10重量%以下である。
【0034】本発明に処理剤は更にリン酸エステル化合
物(C)を含有する事が好ましい。(C)としては、ア
ルキルフェノールのアルキレンオキサイド付加物のモノ
または、ジ燐酸エステルの塩である。アルキルフェノー
ルのアルキル基の炭素数は、耐熱性の観点から通常6〜
20であり、好ましくは8〜12である。アルキレンオ
キサイドとしてはエチレンオキサイド(EO)またはE
Oとプロピレンオキサイド(PO)の併用(ランダムま
たはブロック)が挙げられる。アルキレンオキサイドの
付加モル数としては、平滑性の観点から通常通常1〜8
モルであり、好ましくは、1〜6モルである。
【0035】塩としては、アミン塩があげられる。アミ
ン塩としては、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミンなどのアルキロールアミン
類、ラウリルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミ
ン、ジメチルステアリルアミンなどのアルキルアミン
類、ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物、ステア
リルアミンエチレンオキサイド付加物、オレイルアミン
エチレンオキサイド付加物などのアルキルアミンエチレ
ンオキサイド付加物などの塩があげられる。好ましいも
のは、アルキルアミン類、アルキルアミンエチレンオキ
サイド付加物の塩である。
【0036】(C)の具体例としてはオクチルフェノー
ルエチレンオキサイド2モル付加物ホスフェートのラウ
リルアミンエチレンオキサイド付加物の塩、ノニルフェ
ノールエチレンオキサイド6モル付加物ホスフェートジ
メチルステアリルアミンの塩、ドデシルフェノールエチ
レンオキサイド3モル付加物ホスフェートトリエタノー
ルアミン塩などがあげられる。(C)の量としては、処
理剤の合計重量に対し、耐熱性の観点から通常0.1〜
10重量%であり、好ましくは0.5〜5重量%であ
る。
【0037】本発明の処理剤は更に乳化剤成分(D)
(非イオン活性剤、アニオン活性剤、含N化合物など)
を使用することができる。
【0038】(D)のうち非イオン活性剤としては硬化
ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、高級アルコールの
アルキレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのエ
チレンオキサイド付加物、PEGエステル、多価アルコ
ールエステルエチレンオキサイド付加物、多価アルコー
ルエチレンオキサイド付加物のエステルなどが挙げられ
る。
【0039】アニオン活性剤としては脂肪酸石鹸(オレ
イン酸石鹸、エルシン酸石鹸など)、スルフォネート
(ラウリルスルホネートNa塩、ドデシルベンゼンスル
ホン酸Na塩など)などが挙げられる。
【0040】含N化合物としては脂肪族アルカノールア
ミド(ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエ
タノールアミドなど)脂肪族アミンエチレンオキサイド
付加物(ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物、オ
レイルアミンエチレンオキサイド付加物など)が挙げら
れる。(D)の使用量は、処理剤の合計重量に対し通常
10〜50重量%である。
【0041】本発明の処理剤は、合成繊維の溶融紡糸工
程において、非含水の状態での処理、あるいは水で乳化
したエマルションの状態で処理して紡出糸に給油され
る。
【0042】非含水処理剤の場合は、原油のまま、もし
くは希釈剤(低粘度鉱物油など)で希釈して使用する。
希釈比率は通常20〜80重量%好ましくは30〜70
重量%である。エマルションの濃度は、通常5〜30重
量%、好ましくは、10〜25重量%である。
【0043】給油方法については特に限定はなく、ノズ
ル給油およびローラー給油などが適用可能である。油剤
の付着量は繊維に対して通常純分0.3〜2.0重量
%、好ましくは0.5〜1.5重量%である
【0044】適用される合成繊維としてはポリエステ
ル、ナイロンなどが挙げられる。糸銘柄については特に
タイヤコード、シートベルト、エアーバック糸など30
0デニール以上の産業資材用途の原糸に好適である。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0046】実施例A〜D、比較例E〜H 下記の本発明処理剤(No.A〜D)及び比較処理剤
(No.E〜H)について示す。内容は下記の通りであ
る。また各成分の配合比率は純分重量%を示す。 (本発明の処理剤A) 化合物No.1 20重量% 化合物No.3 60重量% 硬化ヒマシ油EO20モル付加物 15重量% ラウリルアルコールPO12EO12モル付加物 5重量% (本発明の処理剤B) 化合物No.2 20重量% 化合物No.4 60重量% 硬化ヒマシ油EO20モル付加物 12重量% オクチルアルコールPO16EO11モル付加物 5重量% ドデシルフェノールEO2モル付加物・ ホスフェートジメチルステアリルアミンの塩 3重量% (本発明の処理剤C) 化合物No.1 15重量% 化合物No.5 65重量% 硬化ヒマシ油EO25モル付加物 15重量% ラウリルアルコールPO15EO10付加物 5重量% (本発明の処理剤D) 化合物No.2 20重量% 化合物No.3 60重量% 硬化ヒマシ油EO15モル付加物 12重量% オクチルアルコールPO16EO11モル付加物 5重量% ノニルフェノールEO4モル付加物ホスフェート・ ステアリルアミンのエチレンオキサイド10モル付加物の塩 3重量% (比較処理剤E) ジイソステアリルチオジプロピオネート 70重量% ヒマシ油EO30モル付加物 25重量% ステアリルアルコールPO12EO12モル付加物 5重量% (比較処理剤F) ジオレイルアジペート 60重量% ヒマシ油EO20モル付加物 22重量% オクチルアルコールPO16EO11モル付加物 15重量% イソセチルアルコールEO2モル付加物・ ホスフェートNa塩 3重量% (比較処理剤G) ビスフェノールEO2モル付加物ジラウレート 15重量% C16H33O(C2H4O)OC(CH2)2S(CH2)2CO(0C2H4)2OC16H33 65重量% 硬化ヒマシ油EO30モル付加物 15重量% ラウリルアルコールPO15EO10モル付加物分子量1500 5重量% (比較処理剤H) ジイソセチルチオジプロピオネート 60重量% 硬化ヒマシ油EO43モル付加物ジオレート 25重量% オクチルアルコールPO16EO11モル付加物 10重量% ラウリルアルコールEO4モル付加物ホスフェート・ ステアリルアミンのエチレンオキサイド10モル付加物の塩 3重量% イルガノックス245 2重量%
【0047】次に各処理剤を用い、スピンドロー方式
(紡出速度:600m/分、引き取り速度:3200m
/分)で1260デニール204フィラメントのポリア
ミド繊維を紡糸した。この際、各処理剤は希釈剤で希釈
しローラー給油方式で紡出直後に付与した。また処理剤
の付与量は繊維重量に対し1%とした。紡糸中の糸切れ
の回数(1時間当り)、および、ホットプレート、ホッ
トローラーでの汚れ(タール)及び延伸ローラー清掃時
間を測定した。結果を表2、表3に示す。
【0048】 <評価> 汚れ(タール) :紡糸、延伸時のホットローラー、ホットプレートにおけ る汚れの状況を肉眼観察した。 ◎ : 汚れがない ○ : 汚れがほとんどない × : 汚れが多い タールの取れ易さ :紡糸、延伸時のホットローラー、ホットプレートに出来 たタールの拭き取れ易さを確認 ◎ : 取れ易い ○ : 若干取れ難い × : 取れ難い 延伸ローラー清掃周期:タールの蓄積等で毛羽数が規定値を越え、延伸ローラー の清掃をした時間
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】表2、表3から明かなごとく、本実施例A
〜Dは、延伸ローラーの汚れが少なく、、紡糸中の糸切
れ回数が少ない。また、本処理剤は、比較例に比べター
ルが取れ易く、著しく耐熱性が優れているため、延伸ロ
ーラー清掃周期を著しく延長する事ができる。
【0052】
【発明の効果】本発明にかかわる合成繊維処理剤は、製
造時の耐熱性、平滑性、極圧性に優れ、ポリエステルや
ナイロンの溶融紡糸、延伸に際して優れた製糸性を示
す。特に本発明の処理剤を付与する事で、タイヤコー
ド、エアーバック、シートベルト用処理剤の耐熱性を著
しく向上する事が出来る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される化合物
    (A)と下記一般式(2)で示される化合物(B)とを
    含有する事を特徴とする合成繊維用処理剤。 【化1】 (式中、R1、R2はそれぞれ独立に水素原子、または炭
    素数1〜5のアルキル基;R3は、炭素数1〜30のア
    ルキル基である。;A1は炭素数2〜4のアルキレン
    基;mは0〜4の整数;pは0または1〜30の整数) 【化2】 (式中、R4、R5はそれぞれ独立に炭素数1〜20のア
    ルキル基であり、且つR4、R5の炭素数の総和は8〜4
    0である;R6は、水素原子、ハロゲン原子、または炭
    素数1〜5のアルキル基である。;A2は炭素数2〜4
    のアルキレン基;Xは硫黄原子またはNH基である;r
    は1〜4の整数;nは1〜3;sは0または1〜30の
    整数)
  2. 【請求項2】 一般式(1)中のR3が分岐アルキル基
    であり、(A)が常温(25℃)で液状である請求項1
    記載の合成繊維用処理剤。
  3. 【請求項3】 処理剤中の(A)の含有量が5〜40%
    であり、(B)の含有量が30〜80%である請求項1
    又は2記載の合成繊維用処理剤。
  4. 【請求項4】 更に、リン酸エステル化合物(C)を含
    有してなり、処理剤中の(C)の含有量が0.1〜10
    %である請求項1〜3のいずれか記載の合成繊維用処理
    剤。
  5. 【請求項5】 (C)がアルキルフェノールのアルキレ
    ンオキサイド付加物ホスフェートアルキルアミン塩であ
    る請求項4記載の合成繊維用処理剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002242076A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Teijin Ltd 格納耐久性の向上されたシートベルト用ウェビング
WO2012081564A1 (ja) 2010-12-15 2012-06-21 花王株式会社 繊維用処理剤

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