JP3045238B1 - 繊維用処理油剤及び繊維の油剤処理方法 - Google Patents

繊維用処理油剤及び繊維の油剤処理方法

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Abstract

【要約】 【課題】 繊維用処理油剤としての良好な糸条の毛羽発
生防止性や糸切れ防止効果を有し、さらに良好な生分解
性を併せ持った繊維用処理油剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式 R1 COO−(CH2 CH2 O)x −RO−(CH2
2 O)y −R2 (式中、Rは炭素数1〜2のアルキル基により1〜2個
置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基又は
ヘテロアルキレン基を表し、R1 は炭素数1〜19のア
ルキル基又はアルキレン基を表し、R2 は水素原子又は
炭素数2〜20の飽和もしくは不飽和のアシル基を表
し、x及びyはそれぞれ1以上の整数であり、x+y=
5〜20である)で表される化合物を含有する繊維用処
理油剤及びこの繊維用処理油剤を、繊維に対して、繊維
重量に対して0.1〜1.5重量%の量で付着させるこ
とを含む繊維の油剤処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維用処理油剤、
特に生分解性に優れる繊維用処理油剤、及びそれを用い
る繊維の油剤処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境ホルモンなどの化学物質の環
境への影響に対する関心の高まりから、産業界全体で、
従来の化合物から環境にやさしく、生態系への影響が少
ない化合物への移行が始まっている。これらの化合物に
要求される性能の1つに高い生分解性が挙げられる。高
い生分解性とは、例えば繊維用処理油剤の場合、処理油
剤中の成分である平滑成分、界面活性成分、制電成分、
糸収束成分などが少なくとも70重量%以上の範囲ま
で、例えば、水処理プラント中の活性汚泥等に存在する
微生物や酵素により、分解されることを意味する。この
生分解によって化合物は化学的に単純な物質である二酸
化炭素、水、硫酸塩、リン酸塩などになることが望まし
い。
【0003】化合物の生分解性を評価する方法は数多く
開発されているが、その中の1つとして本質的生分解試
験であるZAHN−WELLENS/EMPA試験(O
ECD 302B試験)があり、この試験方法が繊維用
処理油剤の生分解性を評価するのに良い方法として挙げ
られている。繊維用処理剤では、環境汚染防止に対する
配慮から、ノニルフェノールを他の化合物に代えるとい
う、化合物の代替も始まっている。また、近い将来には
より一層の環境汚染防止の規制が強化されることが予測
されるため、繊維用処理剤の付加価値として、処理剤が
工場排水中に混入しても容易に生分解されるものにすべ
きであるという要求がでてきている。
【0004】一般に、化合物のポリエーテル鎖中にプロ
ピレンオキシドに由来するポリエーテル鎖が存在する
と、このポリエーテル鎖による生分解性阻害が大きくな
るめ、生分解性が悪くなるかもしくは生分解しなくなる
傾向がある。また、多価アルコールのエステル化物につ
いても、エステル化物によっては、生分解はするものの
穏やかにしか分解しないものもある。特開平5−279
924号公報には、アルキル基を置換基として有する炭
素数2〜4のアルキレンジオールにエチレンオキシドを
付加した化合物を含有する紡糸仕上げ剤が、速やかな生
分解性を示すとして開示されているが、この化合物は生
分解性は良いものであるが、糸条に高度な潤滑性を与え
ることができるものではなかった。それゆえに製糸工程
において、糸条の毛羽の発生や糸切れが起こることを充
分に防ぐことができないものであった。
【0005】一方、特開平7−3657号公報に開示さ
れているような繊維用処理油剤は、エチレンオキシド/
プロピレンオキシドを付加共重合させたポリエーテルを
主成分とするポリエーテルタイプの処理油剤であり、ま
たその他の繊維用処理油剤としてはペンタエリスリトー
ルやトリメチロールプロパンなどの多価アルコールのエ
ステル化物を主成分とするエステルタイプの処理油剤や
鉱物油を用いた処理油剤が多い。上記のポリエーテルタ
イプ、エステルタイプや鉱物油を用いた繊維用処理油剤
は、糸条の毛羽発生防止や糸切れ防止はできるが、生分
解性が非常に悪いものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、繊維用処理
油剤としての良好な糸条の毛羽発生防止性や糸切れ防止
効果を有し、さらに良好な生分解性を併せ持った繊維用
処理油剤を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明らは上記の課題を
解決するため鋭意検討を重ねた結果、アルキレン基に置
換基を有していてもよいアルキレングリコールにエチレ
ンオキシドを付加し、その末端OH基をアシル化した化
合物が、繊維用処理油剤の成分として用いた場合に、繊
維用処理油剤としての性能と生分解性を併せ持つことを
見出し、この知見に基づき本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は、下記一般式(1)で
表される化合物を含有する繊維用処理油剤を提供する。 R1 COO−(CH2 CH2 O)x −RO−(CH2
2 O)y −R2(1) (式中、Rは炭素数1〜2のアルキル基により1〜2個
置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基又は
ヘテロアルキレン基を表し(ただし、基R中の炭素原子
は合計で3個以上であるものとする)、R1 は炭素数1
〜19のアルキル基又はアルケニル基を表し、R2 は水
素原子又は炭素数2〜20の飽和もしくは不飽和のアシ
ル基を表し、x及びyはそれぞれ1以上の整数であり、
x+y=5〜20である)本発明は、また、上記の繊維
用処理油剤を、繊維に対して、繊維重量に対して0.1
〜1.5重量%の量で付着させることを含む繊維の油剤
処理方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に有用な一般式(1)で表
される化合物は、1〜2個の、炭素数1〜2のアルキル
基により置換されていてもよい、炭素原子の合計が3個
以上であるアルキレングリコール又はヘテロアルキレン
グリコールのエチレンオキシド付加物の末端OH基をア
シル化したものである。このようなアルキレングリコー
ル又はヘテロアルキレングリコールとしては、例えば、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2−
ヒドロキシエトキシ−1−メチルエタノール、2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール
などが挙げられ、これらのうちではプロピレングリコー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−
ブタンジオールが好ましい。
【0010】エチレンオキシドの付加モル数x+yは5
〜20であり、末端OH基のアシル化によるアシル基の
大小によっても異なるが、好ましくはx+yが5〜10
である。x+yが20を超える場合、生分解性が低下す
る傾向がみられる。エチレンオキシドの付加反応は、従
来より一般に行われている方法により行うことができ
る。例えば、前もって脱水したプロピレングリコールの
所定量とアルカリ性触媒(例えば水酸化ナトリウム又は
水酸化カリウムを全仕込量の0.2重量%程度)とを反
応容器に仕込んだ後、撹拌しながら窒素置換により酸素
を除去して窒素雰囲気下にする。次に、この混合物を撹
拌しながら約120℃まで加熱した後、必要量のエチレ
ンオキシドを計量し、導入を開始する。撹拌しながら1
30〜140℃の温度範囲でエチレンオキシドを約2〜
3時間かけて付加する。反応の終了は、反応容器内の圧
力が減少し、本質的に一定な圧力になることで確認でき
る。その後、反応系に存在する揮発性成分を減圧除去し
た後、触媒除去剤を用いて、触媒の除去及び精製を行
う。
【0011】末端OH基のアシル化は脂肪酸や脂肪酸ハ
ライドなどとのエステル化反応により合成することがで
き、そのような脂肪酸や脂肪酸ハライドの例としては、
無水酢酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、酢酸クロリド、プロピオン酸クロリド、酪
酸クロリド、カプロン酸クロリド、カプリル酸クロリ
ド、カプリン酸クロリド、ラウリン酸クロリド、ステア
リン酸クロリドなどが挙げられる。これらの末端OH基
のアシル化により導入されるアシル基の炭素数は、2〜
20であり、付加されているエチレンオキシドの付加モ
ル数x+yによっても異なるが、好ましくは6〜12で
ある。R1 の炭素数が19以上であったり、R2 の炭素
数が20以上である場合には、糸の熱加工時にタール化
の問題を起こしやすくなる。
【0012】エステル化反応も従来より一般に行われて
いる方法により行うことができる。例えば、前記のプロ
ピレングリコールのエチレンオキシド付加物1モルとカ
プリル酸1.5〜2.0モル及び触媒(例えば、p−ト
ルエンスルホン酸を全仕込量の0.5重量%程度)を反
応容器に仕込んだ後、窒素ガス通気下で約140℃まで
撹拌しながら加熱を行う。温度の上昇とともに反応によ
って生成される水と一部未反応の脂肪酸を留去しなが
ら、140〜150℃で反応させる。反応の終了は、酸
価の減少及び留去水の計量によって確認できる。反応終
了後、減圧により未反応脂肪酸を留去し、次いで触媒除
去剤を用いて触媒を除去し、精製を行う。本発明に有用
な一般式(1)で表される化合物を得る方法は、前記の
エチレンオキシドの付加反応やエステル化反応による方
法に限定されるものではない。
【0013】本発明において、一般式(1)で表される
化合物は、繊維用処理油剤中に10〜80%の量で配合
されることが好ましい。一般式(1)で表される化合物
は、一般には水分散性もしくは水不溶性である。繊維用
処理油剤中のその他の成分については、糸の製糸条件及
びその加工条件によって、生分解性を阻害しない範囲で
必要に応じて公知のものを任意に配合することができ
る。その他の成分としては従来より繊維用処理油剤に用
いられているものを使用でき、例えば、アルキルポリエ
ーテルや硬化ひまし油のエチレンオキシド付加物等の乳
化剤、平滑剤、糸収束剤、リン酸エステル塩や硫酸エス
テル塩等の制電剤を使用し、繊維用処理油剤とすること
ができる。これらの他の成分も生分解性であることが望
ましいが、低生分解性の成分を使用する場合には繊維用
処理油剤の生分解率が70%以下にならない量で配合す
ることが必要である。
【0014】本発明の繊維用処理油剤は、合成繊維、主
に、ナイロン、ポリエステル、アクリル繊維等に使用す
ることができるが、これらの3種の合成繊維に限定され
るものではない。本発明の繊維用処理油剤を使用して、
製糸もしくは加工を行う場合には、繊維用処理油剤の繊
維の重量に対する付着量を0.1〜1.5重量%、好ま
しくは0.3〜1.0重量%とする。繊維用処理油剤は
従来から行われているように、そのままで又は水に分散
させ、もしくは最適な溶剤を使用して溶液として繊維に
処理し、上記の量を繊維に付着させることにより加工で
きる。糸に対する繊維用処理油剤を付与する方法として
は、通常の方法、例えば、ノズルオイリングやローラー
タッチ、処理浴による浸漬、スプレー噴霧等の処理によ
り、糸に油剤を付与することができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定
されるものではない。 実施例1〜6、比較例1〜5 以下に記載する、前述した製造方法によって合成された
一般式(1)の化合物又はその他の化合物と乳化剤、平
滑剤、制電剤等とを表1に記載の量で配合して、実施例
1〜6の油剤および比較例1〜5の油剤を得、これらの
油剤を生分解性評価時にはそのままで、また糸への処理
時には10%水分散液として用いた。
【0016】化合物A:プロピレングリコールのエチレ
ンオキシド5モル付加体ジカプリル酸エステル 化合物B:プロピレングリコールのエチレンオキシド5
モル付加体ジラウリン酸エステル 化合物C:プロピレングリコールのエチレンオキシド1
0モル付加体ジ酢酸エステル 化合物D:プロピレングリコールのエチレンオキシド1
0モル付加体ジカプリル酸エステル 化合物E:プロピレングリコールのエチレンオキシド1
0モル付加体ジラウリン酸エステル 化合物F:プロピレングリコールのエチレンオキシド2
0モル付加体ジカプリル酸エステル 比較化合物A:プロピレングリコールのエチレンオキシ
ド30モル付加体ジカプリル酸エステル 比較化合物B:プロピレングリコールのエチレンオキシ
ド20モル付加体 比較化合物C:鉱物油(RW秒=120秒) 比較化合物D:ブタノールのエチレンオキシド/プロピ
レンオキシド(50/50)付加体(MW=2000) (評価)生分解性 ZAHN−WELLENS/EMPA試験(OECD
302B試験)に準じて、実施例1〜6及び比較例1〜
5の繊維用処理油剤について、1週間後の生分解率を測
定した結果を表1に記す。
【0017】糸切れ回数及び毛羽個数 評価は、実施例1〜6及び比較例1〜5の繊維用処理油
剤を、通常の溶融紡糸機にて得られた6−ナイロンフィ
ラメント(70デニール、24フィラメント)に、ノズ
ルオイリングにて付着量0.4重量%となるように給油
した糸条により行った。結果を表1に記す。
【0018】糸切れ回数:紡糸してワインダーに巻き取
るまでに起こる糸切れを観測する。繊維1t当たりの糸
切れの回数を示す。 毛羽個数:紡糸して糸をワインダーで巻き取る際に、ワ
インダー前に設置してあるガイドローラーの直後の場所
に、レーザー式毛羽探知機を設置してカウントし、繊維
1t当たりの毛羽個数を示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果のように、本発明の繊維用処理
油剤は、ZAHN−WELLENS/EMPA試験(O
ECD 302B試験)における生分解率が70%以上
であり、糸状の糸切れ回数や毛羽個数も少ないことが解
る。
【0021】
【発明の効果】本発明の繊維用処理油剤は、生分解性に
優れ、その分解も緩やかに起こるのではなく、短期間で
速やかに分解する特性を持っている。また、合成繊維糸
条に優れた潤滑性を与え、製糸工程で毛羽や糸切れの発
生の少ない良好な合成繊維を得ることができることか
ら、今後環境規制強化により製糸及び糸加工工場の工場
排水に対する対策が求めらた際にも、その対策を可能と
することができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 13/00 - 15/72

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物を含
    有する繊維用処理油剤。 R1 COO−(CH2 CH2 O)x −RO−(CH2
    2 O)y −R2(1) (式中、Rは炭素数1〜2のアルキル基により1〜2個
    置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基又は
    ヘテロアルキレン基を表し(ただし、基R中の炭素原子
    は合計で3個以上であるものとする)、R1 は炭素数1
    〜19のアルキル基又はアルケニル基を表し、R2 は水
    素原子又は炭素数2〜20の飽和もしくは不飽和のアシ
    ル基を表し、x及びyはそれぞれ1以上の整数であり、
    x+y=5〜20である)
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)で表される化合物を1
    0〜80重量%の量で含有する、請求項1記載の繊維用
    処理油剤。
  3. 【請求項3】 生分解率が、ZAHN−WELLENS
    /EMPA試験(OECD 302B試験)で70重量
    %以上である、請求項1又は2記載の繊維用処理油剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載した繊維
    用処理油剤を、繊維に対して、繊維重量に対して0.1
    〜1.5重量%の量で付着させることを含む繊維の油剤
    処理方法。
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