JP2014047438A - ポリエステル繊維染色用分散均染剤及びこれを用いたポリエステル繊維染色製品の製造方法 - Google Patents

ポリエステル繊維染色用分散均染剤及びこれを用いたポリエステル繊維染色製品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分散染料を用いるポリエステル繊維の高温高圧染色において、染料の凝集を防ぎ、斑なく均一に染色することを可能にする。
【解決手段】特定のアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物、アルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物のエステル化物及びアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物のアニオン化物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むポリエステル繊維染色用分散均染剤を用いる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリエステル繊維染色用の分散均染剤及びこれを用いたポリエステル繊維染色製品の製造方法に関する。本発明は、特に、ポリエステル繊維を染色する際に、染色浴中の染料を安定に分散させ、斑なく均一に染色することを可能にする分散均染剤、及びこれを用いたポリエステル繊維染色製品の製造方法に関する。
通常、ポリエステル繊維の染色は、分散染料を用いてpH4〜6の弱酸性の領域で120〜140℃の高温高圧において行われているが、染料の凝集を防ぎ、斑なく均一に染色するために、分散均染剤を染色浴に添加することが一般的に行われている。
分散均染剤としては、ポリアルキレングリコールの脂肪酸エステルや、脂肪族アルコール、モノ〜ペンタ(α−メチルベンジル)フェノール又はアルキルフェノール等の化合物にエチレンオキサイドを付加した化合物、及びそのようなエチレンオキサイド付加物の末端水酸基と脂肪族カルボン酸との反応により生成するエステル型非イオン界面活性剤や末端水酸基を硫酸化することにより生成する硫酸エステル型陰イオン界面活性剤などが用いられている。ノニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物は良好な浸透性、乳化性、分散性を示すことから、分散均染剤として広く使用されていたが、環境ホルモン問題から現在ではその使用が禁止されている。
さらに、最近の衣料品や繊維資材においては、異形断面糸、複合糸、異収縮糸などを使用した差別化素材の増加、極細糸の使用による表面積の増大、布帛の高密度化、布帛に付着している油剤量や糊剤量の増加などによって、不均染、染色バッチ間の色目バラツキ、染色物の汚れ、染色機の汚れなどの問題が発生し易い状態となっている。
また、最近の染色加工においては、多様な要求に対応すべく多品種小ロット化の傾向にあり、加工コストが上昇気味となっており、加工コスト低減の為に加工プロセスの短縮化或いは簡略化がなされている。特に、生産性の向上および省エネルギー化を考慮し、精練工程および洗浄工程を簡略化する手段が主流となっている。精練工程および洗浄工程で除去されるはずの製織油剤、糊剤等が、被染色物に残存したまま染色工程に入ることになり、このことが不均染、色目バラツキ、汚れ発生の原因となっている。
このような問題を解決するために、WO2011/007696号公報(特許文献1)では、特定のノニオン界面活性剤、特定のアニオン界面活性剤及び分散染料を含む一浴で精練と染色の処理を行う、ポリエステル系染色繊維の製造方法が開示されている。
WO2011/007696号公報
本発明は、分散染料を用いるポリエステル繊維の高温高圧染色において、染料の凝集を防ぎ、斑なく均一に染色することを可能にする分散均染剤及びこれを用いたポリエステル繊維染色製品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、分散染料を用いてポリエステル繊維を高温高圧染色する際に、特定の分散均染剤を使用することにより、染料の凝集が無く、均一で高品質なポリエステル繊維染色製品を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表されるアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物、下記一般式(2)で表されるアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物のエステル化物及び下記一般式(3)で表されるアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物のアニオン化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含むポリエステル繊維染色用分散均染剤を提供する。
Figure 2014047438
(式中、Rは炭素数13〜17のアルケニル基を表し、Rは炭素数2〜3のアルキレン基を表し、aは(RO)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって、1〜50の整数を表し、aが2以上の場合複数の(RO)は同一でも異なっていてもよい)
Figure 2014047438
(式中、Rは炭素数13〜17のアルケニル基を表し、Rは炭素数2〜3のアルキレン基を表し、bは(RO)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって、1〜50の整数を表し、bが2以上の場合複数の(RO)は同一でも異なっていてもよく、Rは炭素数7〜21の脂肪族炭化水素基を表す)
Figure 2014047438
(式中、Rは炭素数13〜17のアルケニル基を表し、Rは炭素数2〜3のアルキレン基を表し、cは(RO)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって、0又は1〜50の整数を表し、cが2以上の場合複数の(RO)は同一でも異なっていてもよく、Xは下記一般式(3−1)、(3−2)、(3−3)又は(3−4)を表す)
−SOM ・・・(3−1)
Figure 2014047438
−CHCOOM ・・・(3−3)
Figure 2014047438
(式(3−1)〜(3−4)中、Mは水素原子又は1価のカチオン基を表し、Mが複数の場合複数のMは同一でも異なっていてもよい)
前記本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤は、ノニオン界面活性剤(A)及びアニオン界面活性剤(B)を含み、ノニオン界面活性剤(A)が前記一般式(1)及び(2)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、及び/又はアニオン界面活性剤(B)が前記一般式(3)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むものであるのが好ましい。そして、その場合、ノニオン界面活性剤(A)とアニオン界面活性剤(B)との配合比が、質量比で、(A):(B)=25:75〜95:5であることが好ましく、アルケニルフェノールはカルダノールであることが好ましい。
また、本発明は、前記本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤を染色浴に添加してポリエステル繊維を処理することによりポリエステル繊維染色製品を得ることを特徴とするポリエステル繊維染色製品の製造方法を提供する。
本発明の分散均染剤を用いることにより、分散染料を用いるポリエステル繊維の高温高圧染色において、染料の凝集を防ぎ、斑なく均一に染色されたポリエステル繊維染色製品を得ることができる。
本発明で用いる一般式(1)で表されるアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物において、Rは炭素数13〜17のアルケニル基を表す。Rの構造に特に限定はないが、不飽和結合数は1つ以上であればよく、直鎖構造であってもまた分岐構造であってもよい。
で表される炭素数2〜3のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などを挙げることができる。この中でも染料分散性、精練性、均染性の観点から、エチレン基、プロピレン基であることが好ましい。また、(RO)で表されるアルキレンオキシ基の総量に対してエチレンオキシ基の含有量が50質量%以上であることが好ましい。
aは(RO)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数を表し、1〜50の整数であるが、染料分散性、精練性、均染性、起泡性の観点から5〜30が好ましく、5〜20がより好ましく、5〜15がさらに好ましい。aが1未満の場合、染料分散性、精練性、均染性が不良となり、aが50を超える場合、染料分散性、精練性、均染性が不良となることに加え、起泡性が不良(泡が高くなる)となる。
a個の(RO)は同一であっても異なっていてもよく、異なっている場合はa個の(RO)は、ブロック付加でもランダム付加でも交互付加でも構わないが、染料分散性、精練性、均染性の観点から、末端がエチレンオキシ基であることが好ましい。
一般式(1)で表される化合物は、例えば、常法に従って、アルケニルフェノールにアルキレンオキサイドを付加することにより得ることができる。
アルケニルフェノールとしては、工業的に製造された純品又は複数種の混合物のほか、植物などの天然物からの抽出・精製された純品又は複数種の混合物として存在するものが挙げられる。例えば、カシューナッツ殻等から抽出され、カルダノールと総称される、3−[8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル]フェノール、3−[8(Z),11(Z)−ペンタデカジエニル]フェノール、3−[8(Z)−ペンタデセニル]フェノール、3−[11(Z)−ペンタデセニル]フェノールや、いちょうの種子および葉、ヌルデの葉等から抽出される3−[8(Z),11(Z),14(Z)−ペプタデカトリエニル]フェノール、3−[8(Z),11(Z)−ペプタデカジエニル]フェノール、3−[12(Z)−ヘプタデセニル]フェノール、3−[10(Z)−ヘプタデセニル]フェノールなどが挙げられる。このようなアルケニルフェノールは、1種類を使用してもかまわないし、2種以上を組み合わせて用いても良い。これらの中では、生分解性が良好であるカルダノールが好適に使用できる。
また、一般式(1)で示される化合物は、精練性、均染性の観点から、HLBが10.0〜18.0であることが好ましく、10.0〜15.0であることがより好ましい。ここで、HLBとは、グリフィンのHLBによるものであり、親水基とはエチレンオキシ基を指す。
このような一般式(1)で表される化合物は、1種類を使用してもかまわないし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
一般式(2)で表されるアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物のエステル化物において、Rとしては前記一般式(1)で説明したものと同じものを使用することができる。
で表される炭素数2〜3のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などを挙げることができる。これらの中でも染料分散性、精練性、均染性の観点から、エチレン基、プロピレン基であることが好ましい。また、(RO)で表されるアルキレンオキシ基の総量に対してエチレンオキシ基の含有量が50質量%以上であることが好ましい。
bは(RO)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数を表し、1〜50の整数であるが、染料分散性、精練性、均染性の観点から5〜30が好ましく、10〜20がより好ましい。bが1未満の場合、または50を超える場合、染料分散性、精練性、均染性が不良となる。
b個の(RO)は同一であっても異なっていてもよく、異なっている場合はb個の(RO)は、ブロック付加でもランダム付加でも交互付加でも構わないが、染料分散性、精練性、均染性の観点から、末端がエチレンオキシ基であることが好ましい。
で表される炭素数7〜21の脂肪族炭化水素基としては、飽和であっても不飽和であってもよく、直鎖であっても分岐であってもよく、鎖状であっても環状であってもよく、ヒドロキシ基を有していてもよい。均染性、染料分散性、製品安定性の観点から、炭素数15〜17の鎖状脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
一般式(2)で示される化合物は、例えば、常法に従って、一般式(1)で示される化合物とヒドロキシ基を有していてもよい炭素数8〜22の高級脂肪酸とを反応させることにより得ることができる。
ヒドロキシ基を有していてもよい炭素数8〜22の高級脂肪酸としては、例えば、カプリル酸、カプロン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、エイコサン酸、ベヘン酸などの飽和脂肪酸類;パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、ガドレイン酸、エイコセン酸、エルカ酸、リシノール酸などの不飽和結合を1つ含む不飽和脂肪酸類;リノール酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸などの不飽和結合を2つ含む不飽和脂肪酸類;リノレン酸、ピノレン酸、エレオステアリン酸、ミード酸、エイコサトリエン酸などの不飽和結合を3つ含む不飽和脂肪酸類;ステアリドン酸、アラキドン酸、エイコサテトラエン酸、アドレン酸などの不飽和結合を4つ含む不飽和脂肪酸類;ボセオペンタエン酸、エイコサペンタエン酸、オズボンド酸などの不飽和結合を5つ含む不飽和脂肪酸類;ドコサヘキサエン酸などの不飽和結合を6つ含む不飽和脂肪酸類などを挙げることができる。このようなヒドロキシ基を有していてもよい炭素数8〜22の高級脂肪酸は、1種類を使用してもかまわないし、2種以上を組み合わせて用いても良い。これらの中でも、染料分散性、均染性、製品安定性、入手しやすさの観点から、不飽和結合を1〜3つ含むヒドロキシ基を有していてもよい炭素数16〜20の不飽和脂肪酸類がより好ましい。
一般式(2)で表される化合物は、染料分散性、均染性の観点から、HLBが7.0〜13.0であることが好ましい。ここで、HLBとは、グリフィンのHLBによるものであり、親水基とはエチレンオキシ基を指す。
このような一般式(2)で表される化合物は、1種類を使用してもかまわないし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
一般式(3)で表されるアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物のアニオン化物において、Rとしては前記一般式(1)で説明したものと同じものを使用することができる。
で表される炭素数2〜3のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などを挙げることができる。この中でも染料分散性、精練性、均染性の観点から、エチレン基、プロピレン基であることが好ましい。また、(RO)で表されるアルキレンオキシ基の総量に対してエチレンオキシ基の含有量が10質量%以上であることが好ましい。
cは(RO)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数を表し、0又は1〜50の整数であるが、染料分散性、精練性、均染性の観点から1〜40が好ましく、2〜30がさらに好ましい。cが50を超える場合、分子中に占めるXの割合が小さくなりすぎ、染料分散性が不良となる。
c個の(RO)は同一であっても異なっていてもよく、異なっている場合はc個の(RO)は、ブロック付加でもランダム付加でも交互付加でも構わないが、染料分散性、精練性、均染性の観点から、末端がエチレンオキシ基であることが好ましい。
Xは一般式(3−1)、(3−2)、(3−3)又は(3−4)を表す。
一般式(3−1)〜(3−4)のなかのMで表される1価のカチオン基としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、炭素数1〜12の有機アンモニウムイオンなどが挙げられる。
炭素数1〜12の有機アンモニウムイオンは、N原子上に有機基を1〜3有するアンモニウムイオンである。有機基は炭素数1〜12の脂肪族基、炭素数6〜12の芳香族基又は炭素数2〜12のヒドロキシアルキル基を表す。有機基を2個以上有する場合は、複数の有機基は互いに同一であっても、異なっていてもよく、さらに互いに結合して環を形成していてもよい。
炭素数1〜12の有機アンモニウムイオンを形成するアミンとしては、例えば、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン、オクチルアミン、ドデシルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、メチルエチルアミン、ブチルオクチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン等の脂肪族アミン類;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ポリアミン類;アニリン、メチルアニリン、エチルアニリン、メチルベンジルアミン等の芳香族アミン類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノアルコール類、;ピリジン、モルホリン、ピロリジン、ピペリジン等の複素環式アミン類等が挙げられる。
一般式(3)で表される化合物は、染料分散性、均染性、精練性の観点から、一般式(3)で表される化合物を製造するためのアルコール成分である一般式(1)で表される化合物のHLBが2.0〜15.0であることが好ましい。ここで、HLBとは、グリフィンのHLBによるものであり、親水基とはエチレンオキシ基を指す。
このようなMは、1種類を使用してもかまわないし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
このようなXは、1種類を使用してもかまわないし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。このようなXの中でも、染料分散性、精練性、均染性の観点から、一般式(3−1)であることが好ましい。
一般式(3)で示される化合物は、例えば、常法に従って、前述のアルケニルフェノール及び一般式(1)で表される化合物のうちの少なくとも1種をアニオン化剤と反応させてアニオン化し、適宜中和することによって得ることができる。アニオン化度は適宜変更すればよく、中和度も適宜変更すればよい。
このような一般式(3)で表される化合物は、アルケニルフェノール及び一般式(1)で表される化合物のうちの少なくとも1種の硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、カルボン酸塩型アニオン界面活性剤及びスルホコハク酸型アニオン界面活性剤である。
硫酸エステル塩としては、常法に従い、アルケニルフェノール及び一般式(1)で表される化合物のうちの少なくとも1種とクロルスルホン酸、硫酸、無水硫酸などの硫酸化剤とを反応させて硫酸エステル化した後、アルカリ性化合物で適宜中和することにより得ることができる。または、アルケニルフェノール及び一般式(1)で表される化合物のうちの少なくとも1種とスルファミン酸とを反応させることによって得ることができる。
リン酸エステル塩としては、常法に従い、アルケニルフェノール及び一般式(1)で表される化合物のうちの少なくとも1種と無水リン酸とを反応させてリン酸エステル化した後、アルカリ性化合物で適宜中和することにより得ることができる。
カルボン酸塩型アニオン界面活性剤としては、常法に従い、アルケニルフェノール及び一般式(1)で表される化合物のうちの少なくとも1種とクロロ酢酸とを適宜アルカリ性化合物の存在下で反応することにより得ることができる。
スルホコハク酸塩型アニオン界面活性剤としては、常法に従い、アルケニルフェノール及び一般式(1)で表される化合物のうちの少なくとも1種と無水コハク酸とを反応させ、その後無水重亜硫酸ソーダあるいは無水亜硫酸ソーダと反応させることにより得ることができる。
アルカリ性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウムなどの水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素アンモニウムなどの炭酸化物;アンモニア;炭素数1〜12の有機アミン(例えば、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン、オクチルアミン、ドデシルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、メチルエチルアミン、ブチルオクチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン等の脂肪族アミン類;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ポリアミン類;アニリン、メチルアニリン、エチルアニリン、メチルベンジルアミン等の芳香族アミン類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノアルコール類、;ピリジン、モルホリン、ピロリジン、ピペリジン等の複素環式アミン類など)などを挙げることができる。
これらのアルカリ性化合物は、1種類を使用してもかまわないし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
このような一般式(3)で表される化合物は、1種類を使用してもかまわないし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記した一般式(1)〜(3)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤の中でも、ノニオン界面活性剤(A)及びアニオン界面活性剤(B)を含むポリエステル繊維染色用分散均染剤であって、ノニオン界面活性剤(A)が一般式(1)及び(2)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、及び/又はアニオン界面活性剤(B)が一般式(3)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む場合、より良好な性能を発揮することができる。
一般式(1)で表される化合物は、染料分散性や均染性を阻害することなく、ポリエステル繊維に付着した油剤を乳化分散し良好な精練性を発揮することができる成分であり、一般式(2)で表される化合物は、染料分散性や精練性を阻害することなく、分散染料のポリエステル繊維への均染性を向上させる成分であり、一般式(3)で表される化合物は、均染性や精練性を阻害することなく分散染料の分散性を向上させる成分である。
ノニオン界面活性剤(A)及びアニオン界面活性剤(B)を含むポリエステル繊維染色用分散均染剤であって、ノニオン界面活性剤(A)が一般式(1)及び(2)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、及び/又はアニオン界面活性剤(B)が一般式(3)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む場合、染料分散性、均染性、精練性を相乗的に向上することができる。また、残留油剤の多いポリエステル繊維製品や未精練のポリエステル繊維製品を使用して染色した場合、あるいは染色スピードの異なる染料の組み合わせで染色した場合であっても、良好な染料分散性、均染性、精練性を与えることができる。
この場合、(A)成分と(B)成分との配合比は、質量比で、(A):(B)=25:75〜95:5であることが好ましく、50:50〜90:10であることがより好ましく、70:30〜90:10であることがさらにより好ましい。(A)成分が、(A)成分と(B)成分との合計に対して25質量%未満の場合、精練性と均染性が低下する傾向があり、95質量%を超える場合染料分散性が低下する傾向がある。
また、この場合、本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤中に、(A)成分及び(B)成分が0.1〜90質量%であることが好ましく、1〜90質量%であることがより好ましい。(A)成分及び(B)成分が0.1質量%未満の場合、染料分散性、精練性、均染性が不十分になる傾向にある。一方、90質量%を超えると、本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤の製品安定性が低下する傾向がある。
(A)成分中には、染料分散性、均染性、精練性の観点から、一般式(1)及び一般式(2)で表される化合物は、25質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、(A)成分のすべてが一般式(1)及び一般式(2)で表される化合物であることが最も好ましい。
(A)成分中には、均染性と精練性と起泡性の観点から、一般式(1)で表される化合物と一般式(2)で表される化合物とが含まれることが好ましい。この場合、一般式(1)で表される化合物と一般式(2)で表される化合物との配合比は質量比で、一般式(1):一般式(2)=5:95〜50:50であることが好ましく、20:80〜40:60であることがより好ましい。一般式(1)で表される化合物が一般式(1)と一般式(2)で表される化合物との合計に対して5質量%未満の場合、精練性が低下する傾向があり、50質量%を超える場合、均染性と染料分散性が低下し、泡が高くなる傾向がある。
(B)成分中には、染料分散性の観点から、一般式(3)で表される化合物は、25質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、(B)成分のすべてが一般式(3)で表される化合物であることが最も好ましい。
特に、一般式(1)〜(3)で表される化合物の原料であるアルケニルフェノールがカルダノールである場合、一般式(1)〜(3)で表される化合物が示す前述する効果が優れており、より性能良好なポリエステル繊維染色用分散均染剤を得ることができる。
ノニオン界面活性剤(A)及びアニオン界面活性剤(B)を含むポリエステル繊維染色用分散均染剤であって、ノニオン界面活性剤(A)が一般式(1)及び(2)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、及び/又はアニオン界面活性剤(B)が一般式(3)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むポリエステル繊維染色用分散均染剤としては、例えば、
一般式(1)及び/又は一般式(2)で表される化合物と前記一般式(3)で表される化合物以外のアニオン界面活性剤(B1)とを含むポリエステル繊維染色用分散均染剤、一般式(1)及び(2)で表される化合物以外のノニオン界面活性剤(A1)と前記一般式(3)で表される化合物とを含むポリエステル繊維染色用分散均染剤、前記一般式(1)及び/又は一般式(2)で表される化合物と前記一般式(3)で表される化合物とを含むポリエステル繊維染色用分散均染剤などが挙げられる。
ノニオン界面活性剤(A)において、一般式(1)及び(2)で表される化合物以外のノニオン界面活性剤(A1)としては、例えば、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜24のアルコール又はアルケノールのアルキレンオキサイド付加物、多環フェノール類のアルキレンオキサイド付加物(本発明で使用するアルケニルフェノールを除く)、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜44の脂肪族アミンのアルキレンオキサイド付加物、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜44の脂肪酸アミドのアルキレンオキサイド付加物、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜24の脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物などのノニオン界面活性剤(A2);ノニオン界面活性剤(A2)と直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜24の脂肪酸との一部あるいは全部エステル化物であるノニオン界面活性剤(A3);油脂類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。これらのノニオン界面活性剤(A1)は、1種を単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
アニオン界面活性剤(B)において、一般式(3)で表される化合物以外のアニオン界面活性剤(B1)としては、例えば、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜24のアルコール又はアルケノールのアニオン化物、前記ノニオン界面活性剤(A2)のアニオン化物、前記ノニオン界面活性剤(A3)のアニオン化物、油脂類のスルホン化物などが挙げられる。これらのアニオン化物としては、例えば、これらの硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、カルボン酸塩型アニオン界面活性剤及びスルホコハク酸塩型アニオン界面活性剤を挙げることができる。
これらのアニオン界面活性剤は、1種を単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤は、例えば一般式(1)〜(3)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を水性媒体に溶解または乳化分散させることにより得ることができる。
水性媒体としては、水、水に混和する親水性溶剤又は水と水に混和する親水性溶剤との混合溶媒であることが好ましい。親水性溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、へキシレングリコール、グリセリン、ブチルグリコール、ソルフィットなどが挙げられる。
一般式(1)〜(3)で表される化合物、水性媒体、(A1)成分、(B1)成分の添加順や混合順はどのような順番でも構わない。また、適宜40〜100℃に加熱しても構わない。
一般式(1)〜(3)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を水性媒体に溶解または乳化分散させるために、従来公知の撹拌装置や乳化分散装置を使用してもよい。従来公知の撹拌装置や乳化分散装置としては、特に制限はなく、マイルダー、ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、ホモミキサー、ホモディスパー、ナノマイザー、アルチマイザー、スターバーストなどの撹拌装置や乳化分散機を挙げることができる。これらの装置は1種類を使用しても良く、2種類以上を組み合わせて使用しても良い。
本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、有機溶剤、pH調整剤、キレート剤(EDTA、NTA、ポリカルボン酸またはその塩、有機ホスホン酸またはその塩など)、脂肪酸またはその塩(ヤシ脂肪酸ナトリウム塩など)、消泡剤(シリコーンオイル、高級アルコール、ポリアルキレングリコール、鉱物油など)、キャリヤー成分(安息香酸ベンジル、ジベンジルエーテル、N-ブチルフタルイミドなど)、酸化防止剤、粘度調整剤、防腐剤等を併用することができる。
本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤を処理することができるポリエステル繊維製品としては、特に制限されないが、例えば、レギュラーポリエステル繊維、カチオン可染ポリエステル繊維、再生ポリエステル繊維、ポリ乳酸(PLA)繊維、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維、ポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維またはこれらのうちの2種以上からなるポリエステル繊維、さらにこれらのポリエステル繊維と綿、麻、絹、ウール等の天然繊維;レーヨン、アセテート等の半合成繊維;ナイロン、アクリル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成繊維;炭素、ガラス、セラミックス、アスベスト、金属等の無機繊維などとの複合繊維、混紡繊維などからなる繊維製品を挙げることができる。
また、繊維製品の形態に特に制限はなく、短繊維、長繊維、糸、織物、編物、わた、スライバー、トップ、不織布などを挙げることができる。
これらの中でも、レギュラーポリエステル繊維、カチオン可染ポリエステル繊維、再生ポリエステル繊維、ポリ乳酸(PLA)繊維、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維、ポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維またはこれらのうちの2種以上からならポリエステル繊維を含むポリエステル系繊維であることが好ましい。ポリエステル系繊維の中には上記のポリエステル繊維が30質量%以上含まれていることが好ましく、50質量%以上含まれていることがより好ましく、65質量%以上含まれていることがさらにより好ましい。
本発明のポリエステル繊維染色製品の製造方法は、前期本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤を染色浴に添加してポリエステル繊維製品を染色処理するものである。この場合、ポリエステル繊維染色用分散均染剤は1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。本発明の製造法によれば、前記本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤を染色浴に添加してポリエステル繊維製品を染色処理することにより、染色浴中において染料を安定に分散させて染料の凝集を防ぎ、斑なく均一に染色されたポリエステル繊維染色製品を得ることができる。
染色処理する際には、通常一般に使用される染色機械、即ち、ウインス、液流染色機、ジッカー、チーズ染色機、かせ染色機等を用いて、所定の温度、所定のpH、所定の浴比で、10〜100分間染色処理を行ったのち乾燥することで、ポリエステル繊維染色製品を得ることができる。染色処理を行ったのち、未固着の分散染料を洗い落とす目的で、湯洗、水洗、還元洗浄などを行うこともできる。
また、染色浴には通常使用されている無機又は有機の化学薬品や染料が問題なく使用できる。
ポリエステル繊維製品を染色処理する場合の温度は、80〜180℃が好ましく、90〜150℃がより好ましく、100〜150℃がさらに好ましく、110〜140℃がさらにより好ましい。
ポリエステル繊維製品を染色処理する場合のpHは、25℃において3〜6が好ましく、4〜6がより好ましい。pH調整剤としては、酢酸、酢酸ナトリウム、リン酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、硫酸アンモニウムなどを使用することができる。
ポリエステル繊維製品を染色処理する場合の浴比は、1:2〜1:50が好ましく、1:5〜1:30がより好ましく、1:5〜1:20がさらに好ましい。1:2未満の場合、染料分散性、均染性、精練性が劣る傾向がある。また、1:50を超える場合は経済的ではない。
乾燥する条件に特に制限はなく、例えば、0〜200℃で10秒〜数日間乾燥させればよい。必要に応じて、乾燥後に100℃以上の温度、好ましくは110〜180℃程度の温度で10秒〜10分間、好ましくは30秒〜3分間程度加熱処理(キュアリング)してもかまわない。
染色浴中の(A)成分及び(B)成分の濃度は、例えば、0.01〜10g/Lの範囲であることが好ましく、0.01〜5g/Lの範囲であることがより好ましく、0.05〜3g/Lの範囲であることがさらに好ましい。
0.01g/L未満では、染料分散性、精練性、均染性が不十分になる傾向にある。10g/Lを超えると、染料分散性、精練性、均染性の向上が少なく、ポリエステル繊維染色製品の堅牢度低下となる場合もある。
ポリエステル繊維染色用分散均染剤の場合と同様の理由から、染色浴中の(A)成分と(B)成分との配合比は、質量比で、(A):(B)=25:75〜95:5であることが好ましく、50:50〜90:10であることがより好ましく、70:30〜90:10であることがさらにより好ましい。
本発明に係るポリエステル繊維染色用分散均染剤の場合と同様の理由から、染色浴中の(A)成分中に一般式(1)及び一般式(2)で表される化合物は、25質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、(A)成分のすべてが一般式(1)及び一般式(2)で表される化合物であることが最も好ましい。
ポリエステル繊維染色用分散均染剤の場合と同様の理由から、染色浴中の(A)成分中には、一般式(1)で表される化合物と一般式(2)で表される化合物とが含まれることが好ましい。この場合、一般式(1)で表される化合物と一般式(2)で表される化合物との配合比は質量比で、一般式(1):一般式(2)=5:95〜50:50であることが好ましく、20:80〜40:60であることがより好ましい。
ポリエステル繊維染色用分散均染剤の場合と同様の理由から、染色浴中の(B)成分中に一般式(3)で表される化合物は、25質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、(B)成分のすべてが一般式(3)で表される化合物であることが最も好ましい。
本発明のポリエステル繊維染色製品の製造方法に使用される染料は分散染料であり、分散染料としては、特に限定なく、公知のものを使用できる。例えば、Kayalon Polyester染料、Dianix染料、Sumikaron染料、Miketon Polyester染料、Palanil染料、Terasil染料、TD染料、Kiwalon Polyester染料、Foron染料、Serilene染料などが挙げられる。
本発明のポリエステル繊維染色製品の製造方法においては、染色浴に難燃剤、耐光向上剤、吸水速乾剤などを添加し、染色処理と同時に一浴でこれらの機能薬剤をポリエステル繊維染色製品に付与することもできる。
難燃剤としては、難燃性を有する物質であって、染色処理と同時に処理できるものであれば特に限定はなく、公知のものを採用できる。このような難燃剤としては、例えば、リン酸エステル系、縮合リン酸エステル系、次亜リン酸エステル系、ホスフィンオキサイド系、リン酸エステルアミド系、ホスファゼン系、ハロゲン系などの難燃剤を挙げることができる。耐光向上剤は、耐光向上性を有する物質であって、染色処理と同時に処理できるものであれば特に限定はなく、公知のものを採用できる。このような耐光向上剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、トリアジン系、ベンゾキサジノン系、シアノアクリレート系、サリシレート系などの耐光向上剤(紫外線吸収剤)を挙げることができる。吸水速乾剤は、吸水速乾性を有する物質であって、染色処理と同時に処理できるものであれば特に限定はなく、公知のものを採用できる。このような吸水速乾剤としては、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。
本発明に用いる染色浴には、本発明の効果を損なわない範囲で、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、有機溶剤、pH調整剤、キレート剤(EDTA、NTA、ポリカルボン酸またはその塩、有機ホスホン酸またはその塩など)、脂肪酸またはその塩(ヤシ脂肪酸ナトリウム塩など)、消泡剤(シリコーンオイル、高級アルコール、ポリアルキレングリコール、鉱物油など)、キャリヤー成分(安息香酸ベンジル、ジベンジルエーテル、N-ブチルフタルイミドなど)、酸化防止剤、粘度調整剤、防腐剤等を併用することができる。
以下、本発明の実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
製造例1 一般式(1)で示される化合物の合成
カルダノール(商品名CX−1000、カシュー(株)製)298質量部(1.0モル)と水酸化カリウム2.0質量部(カルダノールとアルキレンオキサイドとの合計に対して0.3質量%)を加圧反応装置に仕込み、系内を窒素置換した後、120℃に昇温し、減圧して1時間脱水した。減圧脱水終了後、150〜160℃に昇温し、エチレンオキサイド352質量部(8.0モル)を圧力0.2〜0.4Mpaの加圧下で導入した。その後、同温度で1時間熟成を行い、冷却後氷酢酸2.4質量部を加え中和し、カルダノールのエチレンオキサイド8モル付加物(以下、C8Eと略す)を得た。
製造例2 一般式(1)で示される化合物の合成
カルダノール(商品名CX−1000、カシュー(株)製)298質量部(1.0モル)に対して水酸化カリウム3.7質量部、プロピレンオキサイド290質量部(5.0モル)、エチレンオキサイド660質量部(15.0モル)、氷酢酸4.5質量部を使用し、始めにプロピレンオキサイド次にエチレンオキサイドの順でブロック付加反応を行った以外は製造例1と同様に操作して、カルダノールのプロピレンオキサイド5モルエチレンオキサイド15モルブロック付加物(以下、C5P15Eと略す)を得た。
製造例1と同様の方法で、下記の4種の化合物を得た。
カルダノールのエチレンオキサイド10モル付加物(以下、C10Eと略す)
カルダノールのエチレンオキサイド12モル付加物(以下、C12Eと略す)
カルダノールのエチレンオキサイド16モル付加物(以下、C16Eと略す)
カルダノールのエチレンオキサイド20モル付加物(以下、C20Eと略す)
製造例3 一般式(2)で示される化合物の合成
カルダノールのエチレンオキサイド10モル付加物738質量部(1.0モル)、トール油脂肪酸(商品名ハートールFA−1、ハリマ化成(株)製)289質量部(1.0モル)、パラトルエンスルホン酸10.0質量部(カルダノールのアルキレンオキサイドとトール油脂肪酸との合計に対して1質量%)を反応容器に仕込み、窒素ガスを通入し、攪拌しながら加熱し、190〜200℃にて約4時間反応し、カルダノールのエチレンオキサイド10モル付加物のモノトール油脂肪酸エステル(以下、C10E−FAと略す)を得た。
製造例3と同様の方法で、下記の3種の化合物を得た。
カルダノールのエチレンオキサイド12モル付加物のモノトール油脂肪酸エステル(以下、C12E−FAと略す)
カルダノールのエチレンオキサイド16モル付加物のモノトール油脂肪酸エステル(以下、C16E−FAと略す)
カルダノールのエチレンオキサイド20モル付加物のモノトール油脂肪酸エステル(以下、C20E−FAと略す)
製造例4 一般式(3)で示される化合物の合成
製造例1と同様の方法で作製したカルダノールのエチレンオキサイド2モル付加物386質量部(1.0モル)を、ホモミキサー(プライミクス製)で8000rpmで攪拌しながら、窒素気流下、110〜120℃でスルファミン酸126.1質量部(1.3モル)と尿素18質量部(0.3モル)を約2時間要して徐々に添加した後、同温度で2時間反応を行った。その後、水、イソプルピルアルコールを加え、アンモニア水にてpH8に中和し、カルダノールのエチレンオキサイド2モル付加物の硫酸エステルアンモニウム塩(以下、C2E−Sと略す)の50%水溶液を得た。
製造例4と同様の方法で、下記の3種の化合物の水溶液を得た。
カルダノールのエチレンオキサイド4モル付加物の硫酸エステルアンモニウム塩(以下、C4E−Sと略す)の50%水溶液
カルダノールのエチレンオキサイド8モル付加物の硫酸エステルアンモニウム塩(以下、C8E−Sと略す)の50%水溶液
カルダノールのエチレンオキサイド12モル付加物の硫酸エステルアンモニウム塩(以下、C12E−Sと略す)の50%水溶液
カルダノールのプロピレンオキサイド10モルエチレンオキサイド5モルブロック付加物の硫酸エステルアンモニウム塩(以下、C10P5E−S)と略す)の50%水溶液
カルダノールのプロピレンオキサイド5モルエチレンオキサイド15モルブロック付加物の硫酸エステルアンモニウム塩(以下、C5P15E−Sと略す)の50%水溶液
実施例1
製造例1で作製したC8E42.5質量部、ブチルセロソルブ10質量部、水47.5質量部を加え、混合均一として、ポリエステル繊維染色用分散均染剤を得た。
染料分散性の評価
カラーペット(日本染色機械(株)製)のポットに水、上記ポリエステル繊維染色用分散均染剤1g/L、80%酢酸0.3g/L、分散染料(1)1g/Lを入れ、混合均一として、染色浴を調製した。布を入れずに、この染色浴を60℃より3℃/分で130℃に昇温し、同温度で30分保持した後、80℃に冷却し、5A濾紙(ADVANTEC製)にて染色浴を濾過し、下記の基準によって評価した。なお、分散染料として、分散染料(1)と分散染料(2)の2種類について評価を行った。その結果を表1に示す。
分散染料(1):Foron Rubine S−2GFL 1g/L
分散染料(2):Kayaron Polyester Turquoise
Blue GL−S 1g/L
S:染料凝集物は見られず、分散性が非常に良好(濾紙に目詰まりなし)
A:染料凝集物は殆ど見られず、分散性が良好(濾紙に目詰まりわずかにあり)
B:染料凝集物がやや見られ、分散性がやや劣る(濾紙に目詰まり少しあり)
C:染料凝集物が多く残っており、分散性が劣る(濾紙に目詰まり多い)
均染性の評価
ミニカラー染色機(テクサム技研製)のポットに水、上記ポリエステル繊維染色用分散均染剤1g/L、80%酢酸0.3g/L、C.I.Disperse Red 167(0.3%o.w.f.)、C.I.Disperse Orange 30(0.3%o.w.f.)、C.I.Disperse Blue 79(0.3%o.w.f.)を入れ、混合均一として、染色浴を調製した。
次に、ポリエステルタフタ精練布(色染社製、目付71.8g/m)を浴比=1:15になるように染色浴に投入し、この染色浴を60℃より2℃/分で130℃に昇温し、同温度で30分保持した。その後冷却し80℃で取り出して水洗脱水乾燥を行い、ポリエステル繊維染色製品を得た。得られたポリエステル繊維染色製品の均染性について、下記の基準によって評価した。その結果を表1に示す。
S:染色斑が全く見られず、均染性が非常に良好
A:染色斑が殆ど見られず、均染性が良好
B:染色斑がやや見られ、均染性がやや劣る
C:染色斑が多く見られ、均染性が劣る
精練性の評価
あらかじめ精練処理されたポリエステルニット布(サカイオーベックス(株)製)に鉱物油(商品名ダイアナフレシアS−32、出光興産製)とエステル化油(商品名ユカノールOL、鐵野油化(株)製)をそれぞれ別の場所に各0.3ml滴下した後、180℃で1分間乾燥して、油付着ポリエステル繊維製品を作製した。
次に、ミニカラー染色機(テクサム技研製)のポットに水、上記ポリエステル繊維染色用分散均染剤1g/L、80%酢酸0.3g/L、C.I.Disperse Blue 79(0.1%o.w.f.)を入れ、混合均一として、染色浴を調製した。
次に、上記の油付着ポリエステル繊維製品を浴比=1:20になるように染色浴に投入し、この染色浴を60℃より2℃/分で130℃に昇温し、同温度で30分保持した。その後冷却し、80℃で取り出して水洗脱水乾燥を行い、ポリエステル繊維染色製品を得た。得られたポリエステル繊維染色製品の精練性について、下記の基準によって評価した。その結果を表1に示す。
S:油滴下跡が全く見られず、精練性が非常に良好
A:油滴下跡が殆ど見られず、精練性が良好
B:油滴下跡がやや見られ、精練性がやや劣る
C:油滴下跡がはっきりと見られ、精練性が劣る
起泡性評価試験
下記測定液300mlを1Lメスシリンダー(径75mm)に取り、この中にボールフィルターをメスシリンダーの底まで入れ、80℃にてエアーポンプより1L/分の速度で15秒間空気を吹き込み、吹き込み停止直後の泡の高さ(単位:mm)を測定し、下記の基準によって評価した。その結果を表1に示す。
測定液:ポリエステル繊維染色用分散均染剤(2g/l)+80%酢酸(0.3g/l)
S:泡の高さ50mm未満
A:泡の高さ50mm以上、100mm未満
B:泡の高さ100mm以上、150mm未満
C:泡の高さ150mm以上、200mm未満
実施例2〜16
実施例1のポリエステル繊維染色用分散均染剤を表1〜2に示すように変更した以外は、実施例1と同様に操作して実施例2〜16のポリエステル繊維染色用分散均染剤の評価を行った。その結果を表1〜2に示す。
実施例17
C10E6.25質量部、C12E−FA15質量部、C4E−S21.25質量部(C4E−Sの50%水溶液を42.5質量部)、ブチルセロソルブ10質量部、水26.25質量部を加え混合均一として、ポリエステル繊維染色用分散均染剤を得た以外は、実施例1と同様に操作して実施例17のポリエステル繊維染色用分散均染剤の評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例18〜34、比較例1〜7
(A)成分、(B)成分を表3〜5に示す組成に変えた以外は、実施例17と同様に操作して実施例18〜34、比較例1〜7のポリエステル繊維染色用分散均染剤の評価を行った。その結果を表3〜5に示す。
Figure 2014047438
Figure 2014047438
Figure 2014047438
Figure 2014047438
Figure 2014047438
本発明の、カルダノールのアルキレンオキサイド付加物、カルダノールのアルキレンオキサイド付加物のエステル化物、カルダノールのアルキレンオキサイド付加物のアニオン化物は、ポリエステル繊維染色用分散均染剤として使用した場合に、良好な染料分散性、精練性、均染性を示すことが分かった。
本発明のポリエステル繊維染色用分散均染剤は、分散染料を用いるポリエステル繊維の高温高圧染色において、染色浴中の染料を安定に分散して染料の凝集を防ぎ、斑なく均一に染色されたポリエステル繊維染色製品を得ることが可能となるため、産業上非常に有用である。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)で表されるアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物、下記一般式(2)で表されるアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物のエステル化物及び下記一般式(3)で表されるアルケニルフェノールのアルキレンオキサイド付加物のアニオン化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含むポリエステル繊維染色用分散均染剤。
    Figure 2014047438
    (式中、Rは炭素数13〜17のアルケニル基を表し、Rは炭素数2〜3のアルキレン基を表し、aは(RO)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって、1〜50の整数を表し、aが2以上の場合複数の(RO)は同一でも異なっていてもよい)
    Figure 2014047438
    (式中、Rは炭素数13〜17のアルケニル基を表し、Rは炭素数2〜3のアルキレン基を表し、bは(RO)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって、1〜50の整数を表し、bが2以上の場合複数の(RO)は同一でも異なっていてもよく、Rは炭素数7〜21の脂肪族炭化水素基を表す)
    Figure 2014047438
    (式中、Rは炭素数13〜17のアルケニル基を表し、Rは炭素数2〜3のアルキレン基を表し、cは(RO)で表されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって、0〜50の整数を表し、cが2以上の場合複数の(RO)は同一でも異なっていてもよく、Xは下記一般式(3−1)、(3−2)、(3−3)又は(3−4)を表す)
    −SOM ・・・(3−1)
    Figure 2014047438
    −CHCOOM ・・・(3−3)
    Figure 2014047438
    (式(3−1)〜(3−4)中、Mは水素原子又は1価のカチオン基を表し、Mが複数の場合複数のMは同一でも異なっていてもよい)
  2. ノニオン界面活性剤(A)及びアニオン界面活性剤(B)を含み、ノニオン界面活性剤(A)が一般式(1)及び(2)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、及び/又はアニオン界面活性剤(B)が一般式(3)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載のポリエステル繊維染色用分散均染剤。
  3. ノニオン界面活性剤(A)とアニオン界面活性剤(B)との配合比が、質量比で、(A):(B)=25:75〜95:5である、請求項2に記載のポリエステル繊維染色用分散均染剤。
  4. アルケニルフェノールがカルダノールである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエステル繊維染色用分散均染剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載したポリエステル繊維染色用分散均染剤を染色浴に添加してポリエステル繊維製品を染色処理することによりポリエステル繊維染色製品を得ることを特徴とするポリエステル繊維染色製品の製造方法。
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