JP2015205567A - 車両用フードのストライカブラケット取付構造 - Google Patents

車両用フードのストライカブラケット取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車両用フードのフードインナパネルに取り付けられるストライカブラケットの取付部の剛性を確保し、応力を分散させる。
【解決手段】ストライカブラケット21が取り付けられるフードインナパネル20は、アルミ製で、外周リブ30及び内部リブ40が設けられる。前方の内部リブ40には、スリット24が形成される。ストライカブラケット21は、下方視で車両後方に開くY字形となるように後側で分岐し、ストライカブラケットの車両後端部21c,21dは、内部リブ40上で且つスリット24の両側に接続され、ストライカブラケット21の前端部21eは、外周リブ30に接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ストライカブラケットをフードインナパネルに取り付ける車両用フードのストライカブラケット取付構造に関する。
フロントフードパネル等の車両用のフードは、エンジンルームを車両上方から覆い、開閉可能に構成されるものである。当該フードは、外板を構成するフードアウタパネルと、内板を構成するフードインナパネルを有する(例えば、特許文献1)。
フードアウタパネルやフードインナパネルは、通常は、鉄製材料により形成されている。車両の軽量化のために、鉄製材料よりも軽い素材を用いることが求められている。
特開2008−030574号公報
フードインナパネルを、例えば、アルミニウムを含む素材(例えば、アルミニウム合金)で形成する場合には、鉄製の形状をそのまま置き換えるだけでは、当該パネルの機能を確保することができない可能性がある。パネルの各部分への荷重に対する耐久性や変形形態を改善する必要がある。
鉄製パネルよりは剛性が低くまた脆さのあるアルミ製のパネルでフードインナパネルを構成するにためには、基本剛性を得ると共に局所的な応力をより緩和する必要がある。本案の基本構成では、外周閉断面を構成し、フードの車両上方からの荷重吸収のために中央部にビード形状を形成し、さらに、接合をなるべく少なくするために、これらを一体構造にしている。このような複雑な構造を取り入れてパネル剛性を確保しつつ局所応力を緩和したインナパネルについて、フードストライカのような後付け部品からの荷重をもこの構造で吸収分散することが望まれる。
また、フードストライカ近傍では、ストライカがラッチと勘合していて、エネルギ吸収のためのストロークの確保が難しい。歩行者保護頭部の性能を確保するためには、フードアウタパネルとフードインナパネルの間にスペースを設け、その間でストロークを確保するのが一般的である。しかしながら、軽量化の為、フードアウタパネルの板厚を薄くすると、ベカつき性能が低下してしまうため、フードインナパネルで支持することでベカつき性能を確保することとなる。この場合、ストロークを確保することが難しくなり、頭部保護の性能の確保が困難になる。
フロントフードパネルは、パネル側のストライカと、車体側のラッチとで、通常は、固定状態にある。フードインナパネルにおいて、フード開閉時の入力により応力集中しやすいストライカブラケットの取付部の荷重分散及び剛性確保が重要となる。すなわち、ストライカを支持するブラケットの取付部では、フロントフードパネルの開閉時の入力では弾性変形範囲での変形による荷重吸収効果を向上させ、上方からの局所入力では、塑性変形での変形による荷重吸収効果を向上させることが重要となる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両用フードのフードインナパネルに取り付けられるストライカブラケットの取付部の剛性を確保し、効率的に荷重を吸収できるようにすることである。
上記目的を達成するため本発明に係る車両用フードのストライカブラケット取付構造は、エンジンルームを車両上方から開閉可能に覆う車両用フードの内板を構成し、アルミニウムを含む素材により形成されたフードインナパネルと、前記車両用フードを開閉するためのストライカと、前記フードインナパネルに取り付けられ、前記ストライカを支持し、車両前後方向に沿って延びるストライカブラケットと、を有する車両用フードのストライカブラケット取付構造において、前記フードインナパネルの下面には、前記フードインナパネルの外周縁に沿うように外周リブが設けられ、前記外周リブの内側には、車幅方向に延びる内部リブが設けられ、前記内部リブには、車両前後方向に延びるスリットが形成され、前記ストライカブラケットは、車両下方視で車両後方に開くY字形となるように、車両後側で分岐し、前記ストライカブラケットの分岐した2つの車両後端部は、前記内部リブ上で且つ前記スリットの車幅方向両側に接続され、前記ストライカブラケットの車両前端部は、車両前部の前記外周リブに接続されている。
また、本発明に係る車両用フードのストライカブラケット取付構造の一態様では、前記ストライカブラケットのY字形状は車両後方部の分岐部と車両前方の直線部で構成され、該直線部は前記スリットと車両下方視で重合するように取り付けられている。
また、本発明に係る車両用フードのストライカブラケット取付構造の一態様では、前記内部リブには、車両後方に向かうにしたがい車両上方に傾く斜面部が形成され、前記ストライカブラケットの車両後端の接続部は、前記斜面部に接続されている。
また、本発明に係る車両用フードのストライカブラケット取付構造の一態様では、前記ストライカブラケットの車両後端の接続部に近接する部分には、車両前後方向に延びる補助ビードが設けられ、前記ストライカブラケットの車両後端の前記接続部は、前記スリットと前記補助ビードの間に配置されるように構成されている。
また、本発明に係る車両用フードのストライカブラケット取付構造の一態様では、前記スリットは、車幅方向に互いに間隔を空けて複数形成されており、前記複数のスリットは、前記フードインナパネルの車幅方向中心を基準に、幅方向に対称に形成されている。
本発明の一態様によれば、ストライカブラケットの車両前後の端部が内部リブ及び外周リブに接続されるので、結合剛性を確保することができる。また、Y字形状であることで、フード開閉時の入力を、3か所の端部で受けることができ、さらに車両後方では、2箇所の後端部で荷重を受けるので、内部リブにより多くの荷重を分散させることが可能になる。さらに、ストライカブラケットの中央部(中間部)への車両上方からの局所入力に対しては、スリットでフードインナパネルが折れるよう変形させることができる。また、ブラケットはスリットを跨いでいるので、スリットで誘発される折れ変形を阻害しない。
また、ストライカブラケットの中央から車幅方向両側(左右)にずれた上方からの局所入力に対しては、ストライカブラケットの分岐部の一方の後方端が入力を受けるので、車両前端の接続部との2点で、倒れるように変形する。ストライカブラケットの倒れに合わせてストライカも倒れることにより、ラッチ固定による上下方向の力(つっぱり)が、車幅方向に逃げるので、変形が大きくなり、荷重吸収のストロークを確保することが可能になる。
また、本発明の一態様によれば、車両下方視で分岐部がスリット上にあることで、Y字を開く荷重が、分岐部に対して車両前後方向に沿って作用し、スリット及びその周辺が安定した変形をすることが可能となる。
また、本発明の一態様によれば、フード開閉時の入力に対しては、内部リブの斜面部に沿って荷重を伝えるので、内部リブの変形が少なく、荷重を接続部の周囲のフードインナパネルに分散させることが可能になる。また、車両上方からの局所入力に対しては、Y字形の分岐部の結合は、内部リブと共に車両後方に移動しながら荷重を吸収するが、内部リブの斜面部にストライカブラケットが沿うように接続されているので、斜面部及びストライカブラケットは、変形途中で分離することや変形方向が別々になることがなく、一緒に移動することが可能となる。
また、本発明の一態様によれば、車両後端の接続部の応力の集中を緩和し、荷重を拡散させることが可能である。フード開閉時および実走行時にストライカブラケットに作用する荷重は、Y字形の分岐部から車両後端に向かい、接続部からフードインナパネルの内部リブに伝わる。近くの形状が変形すると、その変形部分での応力が集中する。本発明のようにビードを設けることで、当該応力の集中を緩和し、荷重を拡散させることが可能である。
また、本発明の一態様によれば、スリット配列を車幅方向に対称化することで、スリットが形成される部分の車両上方からの荷重に対して不利な部分を生じさせないようにすることができ、スリットの変形を阻害しないようにすることが可能である。
本発明に係る一実施形態の車両用フードのストライカブラケット取付構造を有する車両の車両前部を概略的に示す斜視図である。 図1のフロントフードパネルのフードインナパネルを車両下方から見た下面図である。 図2のストライカブラケットの周辺を拡大して示す拡大下面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 図3のB−B矢視断面図である。
以下、本発明に係る車両用フードのストライカブラケット取付構造の一実施形態について図面(図1〜図5)を用いて説明する。図1は、本実施形態の車両用フードのストライカブラケット取付構造を有する車両の車両前部を概略的に示す斜視図である。なお、図1では、車体の本体側については仮想的に示し、フード側については、ストライカ23の概略的な配置のみを示し、ストライカブラケット21やフードインナパネル20の図示は省略している。
図2は、図1のフードインナパネル20を車両下方から見た下面図である。図3は、図2のストライカブラケット21の周辺を拡大して示す拡大下面図である。図4は、図3のA−A矢視断面図である。図5は、図3のB−B矢視断面図である。なお、図5では、フードアウタパネル15及びフードインナパネル20は、厚みを省略し、概略的に線で示している。
本実施形態の車両用フードのストライカブラケット取付構造は、図2〜図4に示すように、ストライカブラケット21を車両用フード(フロントフードパネル1)に取り付ける構造で、車両前部に配置される。
本実施形態のストライカブラケット取付構造は、フロントフードパネル1と、フロントフードパネル1を回動するためのストライカ23と、ストライカ23を支持するストライカブラケット21と、を有する。
フロントフードパネル1は、図1、図4及び図5に示すように、車両前部のエンジンルームを車両上方から開閉可能に覆う部材で、外板を構成するフードアウタパネル15と、内板を構成するフードインナパネル20と、を備える。これらのパネルは、アルミニウムを含む素材で、この例ではアルミニウム合金で形成されている。フロントフードパネル1は、フードヒンジ12により開閉可能に構成されている。フードヒンジ12は、車体側と、フードインナパネル20のフードヒンジ取付面に取り付けられている。また、ストライカブラケット21は、フードインナパネル20に取り付けられている。
ストライカブラケット取付構造が配置される車両前部は、図1に示すように、ランプサポートブレース5、フードロックメンバ6、フードロックブレース8及びエプロンサイドメンバ(図示せず)を備えている。
エプロンサイドメンバは、車幅方向に間隔を空けて一対に配置される。各エプロンサイドメンバは、車両前後方向に沿って配置されている。ランプサポートブレース5は、エプロンサイドメンバの車両前後方向の前端部から車両上方に延びるように形成されている。フードロックメンバ6の車幅方向の両端部は、一対のランプサポートブレース5の車両上下方向の上端部にそれぞれ取付けられている。フードロックメンバ6は、車幅方向に延び、一対のランプサポートブレース5を連結している。
フードロックブレース8は、フードロックメンバ6の車幅方向中央から車両下方に延び、クロスメンバ(図示せず)に接続される部材で、フードロックメンバ6を支持している。クロスメンバは、車幅方向に延び、車体の骨格を構成する部材である。
フードインナパネル20は、図4及び図5に示すように、フードアウタパネル15に車両下方に車両上下方向間隔を空けて固定されている。フードインナパネル20には、図2及び図3に示すように、複数のリブが形成されている。この例では、外周リブ30と、内部リブ40が設けられている。これらのリブの形状は後で説明する。
さらに、フードインナパネル20の車両上下方向の下面(以下、車両下面)には、フードクッション2の車両上部が当接するクッション当接部(図示せず)が設けられている。また、フードインナパネル20の車両下面の車両前部には、ストライカブラケット21が設けられている。
ストライカブラケット21には、ストライカ23が取り付けられている。ストライカ23は、フロントフードパネル1を閉めたときにロックできるように設けられた部材で、車幅方向視でU字状のフックである(図4、図5)。フードラッチ10と係合することで、フロントフードパネル1の閉状態を保持する。フードラッチ10は、車体側に設けられたフードラッチブラケット11に固定されている(図1)。
クッションブラケット3は、図1に示すように、フードクッション2を車両上部で支持する部材で、ランプサポートブレース5の車両上下方向の上端部から車両上方に延びるように形成される。フードクッション2は、クッションブラケット3の車両上下方向の上端部に配置される。このフードクッション2は、フードインナパネル20のクッション当接部に当接し、フロントフードパネル1を支持する。
ここで、フードインナパネル20の外周リブ30、内部リブ40、ストライカブラケット21等について説明する。
外周リブ30は、フードインナパネル20の車両下面の外縁に沿うように設けられるリブである。この外周リブ30は、車両前部では角部に向かって車幅方向に延びており、角部で車両後方に湾曲し、車幅方向外側部では車両後方に延びている(図2)。
当該外周リブ30は、前後延設部31と、幅方向延設部33と、リブ角部32と、を有する。前後延設部31は、車体側面に沿って車両前後方向に延びる。幅方向延設部33は、車体前部で車幅方向に延びる。リブ角部32は、前後延設部31及び幅方向延設部33が交わる部分からなる。前後延設部31の車両後部には、フードヒンジ取付面が形成されている。フードヒンジ12は、当該フードヒンジ取付面に取り付けられる。
また、外周リブ30の幅方向延設部33は、図4及び図5に示すように、リブの頂上(車両下向きの面)が平坦な部分(平坦部30b)で、平坦部30bの車両前後には、それぞれ斜面部30aが設けられている。平坦部30bの車両前側の斜面部30aは、車両後方に向かうにしたがい車両下方に傾くように形成される。後述するように、車両前側の斜面部30aには、ストライカブラケット21の車両前端部21eが接続される。一方で、車両後側の斜面部30aは、車両後方に向かうにしたがい車両上方に傾くように形成される。詳細は省略するが、リブ角部32及び前後延設部31にも、平坦部30b及び斜面部30aが形成されている。
また、外周リブ30は、車幅方向両側のフードヒンジ取付面同士の間も繋ぐように構成され、フードインナパネル20の外周全周にわたりスムーズな断面が繋がる構造としている(図2)。
内部リブ40は、図2に示すように、外周リブ30の内側におけるフードインナパネル20の車両下面に複数形成されている。これらの内部リブ40は、それぞれが車幅方向に延び、互いに車両前後方向に間隔を空けて形成されている。内部リブ40は、外周リブ30に対して間隔を空けるように配置されている。
内部リブ40は、外周リブ30と同様に、図4及び図5に示すように、リブの頂上が平坦な部分(平坦部40b)で、車両前後には、それぞれ斜面部40aが設けられている。平坦部40bの車両前側の斜面部40aは、車両後方に向かうにしたがい車両下方に傾くように形成される。一方、車両後側の斜面部40aは、車両後方に向かうにしたがい車両上方に傾くように形成される。後述するように、当該斜面部40aには、ストライカブラケット21の車両後端部21c,21dが接続される。なお、図3では、内部リブ40の平坦部40bの車両前側の斜面部の図示は省略している。
フードインナパネル20の車両下面には、複数(この例では四つ)のスリット24が、車幅方向に間隔を空けて形成されている。これらのスリット24は、車両上下方向に貫通する穴で、フードインナパネル20の車幅方向中心を基準に、幅方向に対称に配列されている。すなわち、当該中心の車両下方視で左右に2つずつ配列されている。
各スリット24は、車両前後方向に延びる。これらのスリット24は、車両前後方向に延びている部分の少なくとも一部分が、車両前部の内部リブ40の領域内に形成されている。また、詳細な図示は省略しているが、各スリット24の縁部には、下方に突出するリブ形状を設けている。
ここで、ストライカブラケット21の構造について説明する。ストライカブラケット21は、フードインナパネル20の車両下面にスポット溶接により取り付けられた鉄製の板状の部材である。このストライカブラケット21は、図4に示すように、車両前後方向に沿って延び、車幅方向視で車両下方に凸形状となるように、車両前後方向の中間部21fが車両下方に突出し、図3に示すように、車両下方視で車両後方に開くY字形となるように、車両後側で分岐している。
図4に示すように、ストライカブラケット21の中間部21fの凸形状の車両上部では、車幅方向を折り曲げ線として折れ曲がる折曲部21g,21hが形成される。当該折曲部21g,21hは、通常使用状態では変形しないものの、頭部保護のような大入力時には、変形しやすい形状としている。
分岐部21aは、下方に凸の中間部21fよりも車両後方に設けられる。この例の分岐部21aは、下方に凸形状のうち、車両後方の折曲部21gから車両後方辺部の間に形成されている。
ストライカ23は、上述したように車幅方向視でU字状である。ストライカ23の車両後側でのストライカブラケット21との結合は、分岐部21aの付近となるように構成されている。
図3に示すように、ストライカブラケット21の分岐した2つの車両後端部21c,21dそれぞれは、車両前部の内部リブ40上で且つスリット24の車幅方向両側それぞれに接続されている。このときのスリット24は、4つのスリット24のうち、フードインナパネル20の車幅方向中心に近いスリット24である。この例では、車両下方視で右側から2番目のスリット24である。Y字の車両後端部21c,21dのうちの一方で車両下方視の左側の後端部21cは、フードインナパネル20の車幅方向中心付近に接続されている。
ストライカブラケット21の車両前端部21eは、車両前部の外周リブ30の幅方向延設部33に接続されている。前述したように、当該前端部21eは、幅方向延設部33における平坦部30bの車両前側の斜面部30aに接続される。ストライカブラケット21の分岐部21aより車両前方の直線部21bは、スリット24の一部と車両下方視で重合するように取り付けられている。
ストライカブラケット21の車両後端部21c,21dの接続部に近接する部分には、補助ビード25が設けられている。この補助ビード25は、車両前後方向に延び、車両下方に突出するように構成される。外周リブ30や内部リブ40よりも、突出量等は小さい。ストライカブラケット21の車両後端部21c,21dの接続部は、スリット24と補助ビード25の間に配置される。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、ストライカブラケット21の車両前後の端部が内部リブ40及び外周リブ30に接続されるので、結合剛性を確保することができる。また、Y字形状であることで、フード開閉時の入力を、3か所の端部で受けることができ、さらに車両後方では、2箇所の後端部21c,21dで荷重を受けるので、内部リブ40により多くの荷重を分散させることが可能になる。さらに、ストライカブラケット21の中央部(中間部21f)への車両上方からの局所入力に対しては、スリット24でフードインナパネル20が折れるよう変形させることができる。また、ストライカブラケット21はスリット24を跨いでいるので、スリット24で誘発される折れ変形を阻害しない。
また、ストライカブラケット21の中央から車幅方向両側(左右)にずれた上方からの局所入力に対しては、ストライカブラケット21の分岐部21aの一方の後方端が入力を受ける。このため、当該一方の後端部(21c及び21dのうちの一方)の接続部と車両前端部21eの接続部との2点で、倒れるように変形する。ストライカブラケット21の倒れに合わせてストライカ23も倒れるので、ラッチ固定による上下方向の力(つっぱり)が、車幅方向に逃げるので、変形が大きくなり、荷重吸収のストロークを確保することが可能になる。
また、本実施形態によれば、車両下方視で分岐部21aがスリット24上にあることで、Y字を開く荷重が、分岐部21aに対して車両前後方向に沿って作用し、スリット24及びその周辺が安定した変形をすることが可能となる。
さらに、フード開閉時の入力に対しては、内部リブ40の斜面部40aに沿って荷重を伝えるので、内部リブ40の変形が少なく、荷重を接続部の周囲のフードインナパネル20に分散させることが可能になる。また、車両上方からの局所入力に対しては、Y字形の分岐部21aの結合は、内部リブ40と共に車両後方に移動しながら荷重を吸収するが、内部リブ40の斜面部40aにストライカブラケット21が沿うように接続されているので、斜面部40a及びストライカブラケット21は、変形途中で分離することや変形方向が別々になることがなく、一緒に移動することが可能となる。
しかも、車両後端部21c,21dの接続部の応力の集中を緩和し、荷重を拡散させることが可能である。フード開閉時および実走行時にストライカブラケット21に作用する荷重は、Y字形の分岐部21aから車両後端部21c,21dに向かい、接続部からフードインナパネル20の内部リブ40に伝わる。近くの形状が変形すると、その変形部分での応力が集中する。本実施形態のように補助ビード25を設けることで、当該応力の集中を緩和し、荷重を拡散させることが可能である。
また、各スリット24の縁部に車両下方に突出するリブ形状を設けているので、スリット24の角部に応力が集中することを抑制することができる。また、当該リブ形状を設けることで、当該縁部が塑性変形しにくくなる。
また、スリット24の配列を車幅方向に対称化することで、スリット24が形成される部分の車両上方からの荷重に対して不利な部分を生じさせないようにすることができ、スリット24の変形を阻害しないようにすることが可能である。
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記実施形態では、スリット24の配列は、4つのスリット24のうち中央寄りの2つのスリット24の間が、フードインナパネル20の車幅方向中心となるように配列しているがこれに限らない。奇数個のスリット24を設ける場合には、フードインナパネル20の車幅方向中心にスリット24を形成すればよい。このとき、ストライカブラケット21は、当該中心のスリット24に対応する位置に取り付ければよい。
また、ストライカブラケット21は、フードインナパネル20の車両下面にスポット溶接により取り付けられているが、これに限らない。線溶接でもよいし、ボルトによる固定でもよい。また、フードアウタパネル15は、アルミニウム合金に限らず、鉄製や樹脂製でもよい。
1 フロントフードパネル
2 フードクッション
3 クッションブラケット
5 ランプサポートブレース
6 フードロックメンバ
8 フードロックブレース
10 フードラッチ
11 フードラッチブラケット
12 フードヒンジ
15 フードアウタパネル
20 フードインナパネル
21 ストライカブラケット
21a 分岐部
21b 直線部
21c,21d 後端部
21e 前端部
21f 中間部
21g、21h 折曲部
23 ストライカ
24 スリット
25 補助ビード
30 外周リブ
30a 斜面部
30b 平坦部
31 前後延設部
32 リブ角部
33 幅方向延設部
40 内部リブ
40a 斜面部
40b 平坦部

Claims (5)

  1. エンジンルームを車両上方から開閉可能に覆う車両用フードの内板を構成し、アルミニウムを含む素材により形成されたフードインナパネルと、
    前記車両用フードを開閉するためのストライカと、
    前記フードインナパネルに取り付けられ、前記ストライカを支持し、車両前後方向に沿って延びるストライカブラケットと、
    を有する車両用フードのストライカブラケット取付構造において、
    前記フードインナパネルの下面には、前記フードインナパネルの外周縁に沿うように外周リブが設けられ、
    前記外周リブの内側には、車幅方向に延びる内部リブが設けられ、
    前記内部リブには、車両前後方向に延びるスリットが形成され、
    前記ストライカブラケットは、車両下方視で車両後方に開くY字形となるように、車両後側で分岐し、
    前記ストライカブラケットの分岐した2つの車両後端部は、前記内部リブ上で且つ前記スリットの車幅方向両側に接続され、前記ストライカブラケットの車両前端部は、車両前部の前記外周リブに接続されていることを特徴とする車両用フードのストライカブラケット取付構造。
  2. 前記ストライカブラケットのY字形状は車両後方部の分岐部と車両前方の直線部で構成され、該直線部は前記スリットと車両下方視で重合するように取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用フードのストライカブラケット取付構造。
  3. 前記内部リブには、車両後方に向かうにしたがい車両上方に傾く斜面部が形成され、
    前記ストライカブラケットの車両後端の接続部は、前記斜面部に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用フードのストライカブラケット取付構造。
  4. 前記ストライカブラケットの車両後端の接続部に近接する部分には、車両前後方向に延びる補助ビードが設けられ、
    前記ストライカブラケットの車両後端の前記接続部は、前記スリットと前記補助ビードの間に配置されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両用フードのストライカブラケット取付構造。
  5. 前記スリットは、車幅方向に互いに間隔を空けて複数形成されており、
    前記複数のスリットは、前記フードインナパネルの車幅方向中心を基準に、幅方向に対称に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車両用フードのストライカブラケット取付構造。
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