JP2015183202A - 溶鋼の脱硫処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来一般的に用いられていたCaF2を使用せず、出鋼時に取鍋内へAlを添加して溶鋼を脱酸したり、溶鋼上のスラグを改質したりせずに、しかもCaO-Al2O3系のフラックスやCaOと金属CaまたはCa合金との混合物を脱硫剤として用いたりせずに、安価で合理的に溶鋼脱硫処理を行う。
【解決手段】転炉を用いて溶鋼を製造した後、転炉から取鍋への出鋼中にAlを添加せずにSiとMnを添加し、その後、二次精錬装置を用いて溶鋼中にCaO粉を吹き込むか、もしくは吹き付けて行う溶鋼の脱硫処理方法である。溶鋼の出鋼後から引き続いてAlを添加せずに二次精錬を開始して、二次精錬継続中に溶鋼にCaを添加し、そのCa添加と同時にもしくはその添加完了直後にAlを添加して溶鋼中のsol.Al濃度を調整し、さらに、二次精錬を継続して、溶鋼中にCaO粉を吹き込むか、前記真空槽内の該溶鋼にCaO粉を吹き付ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、溶鋼の二次精錬処理中に行う溶鋼の脱硫処理方法に関し、より具体的には、RH等の真空処理装置を用いて、溶鋼を撹拌している最中に粉状のCaOを吹き込むか、もしくは吹き付けて行う溶鋼の脱硫処理方法に関する。
鋼材中において、一般にS(硫黄)は鋼材の加工性や機械的性質を低下させるために、その含有濃度を低くしておくことが望まれている。そのために溶銑段階で脱硫処理されるほか、低硫鋼溶製時には溶鋼段階でも脱硫処理されることが多い。このため、溶銑段階でも溶鋼段階でも、脱硫処理を合理的に行うための工夫が従来から数多く為されている。
溶鋼の脱硫処理時に良好な脱硫効率を得るための方法としては、特許文献1に記載された発明のように、脱硫剤としてCaO−CaF系のフラックスを用いると共に、溶鋼上のスラグ組成の適正化、すなわち溶鋼上スラグの(FeO)+(MnO)濃度を下げることが代表的である。CaFはCaOの溶融滓化を促進し生成スラグの融点を下げて流動性を高めるほか、反応性が高いために脱硫効率を向上させる。
しかし、CaFを含有するフラックスを使用すると、脱硫処理後のスラグにFが含まれることになり、例えばスラグを路盤材等に再利用する際にFが溶出して周辺環境に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって、このスラグを厳格に管理したり、再利用する際に制約を設けたりする必要が生じ、スラグ処理の負荷やコストが高くなってしまう問題がある。また、CaFは生成スラグの融点を下げたり、反応性が高いという優れた効果を有しているが、それ故に耐火物を溶損させ易い特性も有していて、耐火物の寿命やコストの点からも使用が好ましくない。
そこで、近年では、CaFを使用せずに脱硫処理する技術の開発が進められてきた。そのような技術として、例えば特許文献2に記載された発明のように、添加するCaOの溶融性向上等を目的にCaO−Al系のフラックスを用いる技術や、特許文献3に記載された発明のように、CaOと金属CaまたはCa合金との混合物を脱硫剤として用いる技術等が開示されている。しかし、CaO−Al系のフラックスやCaOと金属CaまたはCa合金との混合物を脱硫剤として用いると、フラックス(脱硫剤)のコストが嵩んでしまう難点がある。
その上、良好な脱硫効率を得るためには、溶鋼上スラグの(FeO)+(MnO)濃度を下げなければならない。しかし、そうするとスラグの融点が上がって流動性が低下してしまうために、脱硫効率向上を妨げる悪影響が問題となる。したがって、CaOの溶融滓化を促進し生成スラグの融点を下げて流動性を高めるという優れた効果を有しているCaFの使用を、単に止めるということでは問題が解決されない。
溶鋼上スラグの(FeO)+(MnO)濃度を下げる方法としては、特許文献1に記載されているように、転炉からの出鋼時に、金属AlまたはAl含有フラックスを取鍋内に投入して溶鋼上スラグを改質する方法が一般的である。しかし、この方法では、溶鋼上スラグの(FeO)+(MnO)濃度を下げると溶鋼の脱酸を伴うために、溶鋼中の窒素濃度[N]が上昇してしまう難点がある。そのため、例えば製品中の[N]≦30ppmが求められるような低N鋼には、適用することが困難である。出鋼完了後にAl等をスラグに投入してスラグを改質するなら、溶鋼中[N]の上昇は抑制されるが、代わりにスラグを改質するためのコストが上昇する。その上、スラグ中に含まれているPがAlで還元されて溶鋼中に戻り易くなり、例えば製品中の[P]≦0.010質量%が求められる様な極低P鋼の脱硫処理には、適用することが容易でない。
特開平5−214424号公報 特開2011−236456号公報 特開2003−342631号公報
本発明の課題は、従来一般的に用いられていたCaFを使用せず、出鋼時に取鍋内へAlを添加して溶鋼を脱酸したり、溶鋼上のスラグを改質したりせずに、しかも特許文献2,3に記載された発明のようにCaO−Al系のフラックスやCaOと金属CaまたはCa合金との混合物を脱硫剤として用いたりせずに、より安価で合理的な溶鋼脱硫処理手段を提供することである。
(1)転炉を用いてC含有量が0.01〜0.10質量%の溶鋼を製造した後、当該転炉から取鍋への出鋼中にAlを添加せずに、出鋼完了時の溶鋼の化学組成を、質量%で、C:0.04〜0.20%、Si:0.1〜0.5%,Mn:0.1〜1.5%に調整し、
その後、真空槽と浸漬管を有し、取鍋内の溶鋼中に浸漬管を浸漬して減圧下で精錬する二次精錬装置を用いて溶鋼中にCaO粉を吹き込むか、もしくは吹き付けて行う溶鋼の脱硫処理方法であって、
前記溶鋼の出鋼後から引き続いてAlを添加せずに前記二次精錬装置を用いる二次精錬を開始して、該二次精錬継続中に該溶鋼にCaを添加し、そのCa添加と同時にもしくはその添加完了直後にAlを添加して溶鋼中のsol.Al濃度を調整し、
さらに、該二次精錬を継続して、該溶鋼中にCaO粉を吹き込むか、前記真空槽内の該溶鋼にCaO粉を吹き付けること
を特徴とする溶鋼の脱硫処理方法。
(2)前記二次精錬継続中に溶鋼に添加するCaを溶鋼1t当たりで0.05〜0.10kgとすると共に当該Caの添加中もしくはその添加完了直後にAlを添加して、sol.Al:0.020〜0.100質量%に調整し、
さらに、該二次精錬を継続して、該溶鋼中にCaO粉を吹き込むか、前記真空槽内の該溶鋼にCaO粉を吹き付けること
を特徴とする(1)項に記載の溶鋼の脱硫処理方法。
本発明によって、従来一般的に用いられていたCaFを使用せず、出鋼時に取鍋内へAlを添加して溶鋼を脱酸したり、溶鋼上のスラグを改質したりせずに、しかもCaO−Al系のフラックスやCaOと金属CaまたはCa合金との混合物を脱硫剤として用いたりせずに、安価で合理的に溶鋼脱硫処理を行うことができる。
本発明は、転炉からの出鋼時にAlまたはAl合金を脱酸剤として使用する必要がないため、製品中の[N]≦30ppmが求められるような低窒素鋼や、製品中の[P]≦0.010質量%が求められるような極低燐鋼の脱硫処理に、特に適している。
図1は、試験Iにおいて、生石灰粉の吹込み量を2kg/tとして脱硫処理した後に溶鋼中から採取した溶鋼サンプル中の介在物組成の分布を示すグラフである。 図2は、試験IにおけるCaO粉インジェクション継続中の溶鋼脱硫率の推移と、試験IIにおけるCa添加後のCaO粉インジェクション継続中の溶鋼脱硫率の推移とを、対比して示すグラフである。 図3は、試験IにおけるCaO粉インジェクションに伴う溶鋼中介在物の組成変化を、CaO粉吹込み量別に、横軸にCaOとAlとの質量濃度比(CaO/Al)をとり、縦軸にその介在物のS質量濃度をとって示すグラフである。 図4は、試験IIにおけるCaO粉インジェクションに伴う溶鋼中介在物の組成変化を、CaO粉吹込み量別に、横軸にCaOとAlとの質量濃度比(CaO/Al)をとり、縦軸にその介在物のS質量濃度をとって示すグラフである。 図5は、Ca吹込み直後の溶鋼中の介在物の組成を、横軸に酸化物換算したCa濃度、縦軸にS濃度を取って示すグラフである。 図6は、試験Iおよび試験IIにおいて調査した、RHでの二次精錬前後の溶鋼上スラグの(FeO+MnO)%と脱硫反応効率とを並べて示すグラフである。
本発明を実施するための形態を説明する。以降の説明では、化学組成に関する「%」は「質量%」を意味する。
本発明は、転炉を用いて溶鋼を製造した後、当該転炉から取鍋への出鋼中にAlを添加せずにSiとMnを添加し、その後、真空槽と浸漬管を有し、取鍋内の溶鋼中に浸漬管を浸漬して減圧下で精錬する二次精錬装置を用いて、引き続きAlを添加せずに減圧下での二次精錬を開始し、溶鋼にCaを添加すると同時に、もしくはCaの添加完了直後にAlを添加し、さらに、その後、溶鋼中にCaO粉を吹き込むか、真空槽内の溶鋼にCaO粉を吹き付けることを特徴とする、溶鋼の脱硫処理方法である。
より具体的には、転炉を用いてC:0.01〜0.10%の溶鋼を製造した後、当該転炉から取鍋への出鋼中にAlを添加せずに、フェロシリコンやフェロマンガン等のSiやMnを含有する合金鉄を添加し、必要に応じてC源も添加して、出鋼完了時の溶鋼の化学組成を、C:0.04〜0.20%、Si:0.1〜0.5%,Mn:0.1〜1.5%に調整する。出鋼中にフェロシリコンやフェロマンガン等を添加して溶鋼の化学成分を上記の範囲に調整することにより、Alを添加しなくても取鍋内の溶鋼が適度に脱酸されると共に、取鍋内溶鋼上のスラグも本発明に係る脱硫処理の障害にならない程度まで脱酸される。
この後、真空槽と浸漬管を有し、取鍋内の溶鋼中に浸漬管を浸漬して減圧下で精錬するRH等の二次精錬装置を用いて、脱ガスや溶鋼中成分の調整を必要に応じて行うと共に溶鋼中に少量のCaを添加して溶鋼を脱酸し、それと同時にもしくはそのCaの添加を完了した直後に当概溶鋼にAlを添加して、sol.Al:0.020〜0.100%の範囲で当概溶鋼の向け先製品規格に合致するようにAl濃度を調整する。その後、二次精錬を中断せずに、続けて当該溶鋼中にCaOを添加して溶鋼を脱硫処理する。
したがって本発明を実施するための二次精錬装置には、例えば、特開2000−73116号公報の図1に示された装置(RH−PB)や、特開昭62−196317号公報の3図(イ)に示された装置(RHインジェクション)のように、溶鋼を真空槽内に吸い上げて環流させる等の溶鋼撹拌機構と、その溶鋼撹拌中の溶鋼にCa源を添加する装置と、CaO源を吹き付けるか、もしくは吹き込む装置とが付設されている必要がある。
溶鋼中に浸漬する浸漬管は、1本でも2本以上でも良い。また、Ca源は金属Caのほか、カルシウムシリコンやカルシウムフェライト等の合金の形態でも良い。その添加方法は、Caの質量で溶鋼1t当たり0.05〜0.10kgを、ワイヤー状にして浸漬管の近くから溶鋼中に送り込むか、最大粒径が1mm以下の粉状にして真空槽内に設置されている上吹きランスから溶鋼面へ吹き付けるか、あるいは溶鋼中に浸漬させたランスからインジェクションして添加すればよい。
CaO源は、CaOを90%以上含有する生石灰を通常用いるが、CaO−Al系のフラックスを用いることもできる。ただし、CaO源の添加は、上吹きランスを用いて真空槽内の溶鋼に吹き付けるか、浸漬ランスを用いて溶鋼中に吹き込むか、或いは浸漬管に設けた羽口から溶鋼中に吹き込むか、いずれにしてもArなどのキャリアガスと共に吹付けるか、吹き込むかにより行う必要がある。したがって、CaO源は粉状である必要があり、最大粒径は1mm以下が想定される。但し、溶鋼中での溶解やSとの反応の速さを考えると粒径は細かいほど好ましいと言え、具体的には最大粒径が0.5mm以下等の微粉を用いることが好ましい。
このCa源およびCaO源の溶鋼中への添加は、次の手順で行う。上記したように、出鋼完了時に化学組成を、C:0.04〜0.20%、Si:0.1〜0.5%、Mn:0.1〜1.5%に調整した溶鋼を、前記した二次精錬装置を用いて先ずCaを添加する。そのCa質量は、溶鋼1t当たり0.05〜0.10kgとすることが好ましい。このCaの添加と同時にまたはCaの添加を完了した直後にAlをsol.Al:0.020〜0.100%であって、かつ製品規格の範囲内に収まるように添加し、その後CaO源を供給する。
C,Si,Mn,sol.Alの4成分を上記のように順番に調整することは、溶鋼1t当たりで0.05〜0.10kgという少量のCaを溶鋼に吹き付けるか吹き込むかして溶鋼中の酸素と反応させてCaOを生成させ、その次にAlを添加してCa添加により脱酸された後に残っている溶鋼中酸素と反応させてAlを生成させ、それを先に溶鋼中に生成させておいたCaOと反応させてCaO−Alを生成させ、さらにその生成したCaO−Alを続けて供給されるCaOと反応させて、溶鋼中硫黄との反応効率を高めるという、本発明に係る脱硫処理の基本的な技術思想を実施するために重要である。
転炉からの出鋼時にAlを添加せずに向先製品の規格上必要なSiとMnを添加して、取鍋内の溶鋼とスラグとを脱酸しておくことで、二次精錬中にCaを添加したりCaOを添加したりして行う溶鋼の脱硫反応進行をスラグ中の酸素が妨害するという状況を、合理的に回避することができる。
また、Alを添加せずにSiとMnを添加して溶鋼を脱酸しておくことで、溶鋼中にAlが殆ど無い状態で適量の酸素が存在しているため、所定の少量Ca添加によって溶鋼中にCaOを生成させて分散させておくことができる。
このような状態で、製品規格上必要なsol.Al:0.020〜0.10%になるようにAlを添加すると、先に溶鋼中に分散させておいた生成CaOと新たにAlを添加して生成させたAlとが反応して、CaO−Al化合物がCaOの供給前から生成される。
この条件下で微粉のCaOを吹込みまたは吹付けによって供給することで、先に生成させておいたCaO−Al化合物を核にして、それらの化合物と新たに供給されたCaO粉とが合体し、CaO−Al化合物中のCaO濃度が徐々に高まって、脱硫効率向上効果を奏するようになるという経過をたどると考える。
従来の溶鋼脱硫処理では、CaO−CaF系の脱硫フラックスを用いることが多かった。この理由は、(1)脱硫剤であるCaOは融点が高く単独では溶融し難いために、CaFを併用して溶融させること、及び(2)溶鋼上スラグのS吸収能力(サルファイドキャパシティ)をCaOとCaFとを併用して高め、溶鋼の脱硫を促進すると共に当該スラグから溶鋼中への復硫を抑制すること、の2つの効果により高効率に脱硫できたからと考えられる。しかし、CaF含有フラックスの使用には前記した問題があることから、CaFを含まないフラックスを用いる脱硫方法の開発が進められてきた。
しかし、前述したように、開示された発明ではCaO−Al系の脱硫フラックスを用意して用いたり、CaとCaOとを併用してCaによる脱硫を行ったりと、コスト的に高価になる。また、それらの発明はAlを用いて十分に脱酸した後に脱硫フラックスを添加するために、溶鋼中にNが吸収されてしまったり、スラグから溶鋼中にPが戻ってしまったりという問題がある。
これに対し、本発明では、二次精錬装置で所定の少量のCaを添加する前には、Alを添加しない。したがって、溶鋼中にNが吸収されたりスラグからPが戻ったりする問題は大幅に小さくなっている。また、Caは溶鋼中Sと反応させて脱硫するためでなく、溶鋼中の酸素と反応させて微細なCaOを溶鋼中に分散させる目的で使用する。この微細なCaOは、続いて添加するAlが残りの酸素と反応してAlを生成すると、その生成Alと反応して比較的に融点の低いCaO−Al系介在物となる核となる。この介在物が核となって、続けて供給されるCaO粉と反応して脱硫能力の高いCaO−Al系介在物となり、この介在物が溶鋼中Sと反応して溶鋼を脱硫するようにする。
したがって、添加したCaは、CaSとはならずに、脱硫能力の高いCaO−Al系介在物を生成させる核となるようにして、それがSを吸収するように制御するので、効率の高い脱硫が達成されるのである。
このような本発明は、次のような実験による確認を経て完成された。
CaFを使用しない場合、まず上記(1)のようにCaOの溶融を促進させられないという懸念がある。この懸念に関して、試験Iとして従来発明のように、転炉からの出鋼時にSiやMnと共にAlを添加して溶鋼とスラグとを脱酸した後、RHで成分調整等を済ませてからCaO粉を溶鋼中に吹き込む試験と、試験IIとして本発明のように、転炉からの出鋼時にSiやMnを添加するとともにAlを添加せずに溶鋼とスラグとを脱酸した後、RHで成分調整等を済ませてCaを添加し、続けてAlを添加し、その後にCaO粉を溶鋼中に吹き込む試験とを行って、溶鋼中の介在物の性状を比較調査した。
但し試験Iの出鋼時のAl添加量は、先述したNピックアップ等の影響が出ない範囲で行い、具体的にはsol.Al濃度が0.001%を超えない範囲(0.5kg/t程度)で添加した。
試験I(従来型)
転炉で溶鋼中[C]を0.03〜0.08%に脱炭吹錬した溶鋼400tに対し、転炉から取鍋への出鋼時には溶鋼にSi、MnおよびAlを添加して、出鋼完了時点での溶鋼成分をC:0.04〜0.20%、Si:0.1〜0.5%,Mn:0.1〜1.5%、sol.Al:0.001%以下に調整した。その後に、RHを用いて溶鋼環流処理を開始し、最大粒径が0.5mm以下の生石灰粉を、特開昭62−196317号公報の3図(イ)に示された浸漬ランスを通じて、溶鋼1t当たりのCaO質量で1〜4kg吹き込んだ。
試験II(本発明型)
転炉で溶鋼中[C]を0.03〜0.08%に脱炭吹錬した溶鋼400tに対し、転炉から取鍋への出鋼時には溶鋼にAlを一切添加せず、SiとMnを添加して脱酸し、出鋼完了時点での溶鋼成分をC:0.04〜0.20%、Si:0.1〜0.5%,Mn:0.1〜1.5%に調整し、その後にRHを用いて、その溶鋼環流処理中にCaをカルシウムシリコンにより特開昭62−196317号公報の3図(イ)に示された浸漬ランスを通じて、溶鋼1t当たりのCa質量で0.05〜0.12kg吹き込むと同時に、Alを添加して、さらにsol.Alを0.020〜0.100%とした後、最大粒径が0.5mm以下の生石灰粉を、Caを吹き込んだのと同じ浸漬ランスを通じて溶鋼1t当たりのCaO質量で1〜3kg吹き込んだ。
これらの結果を、図1〜6に示す。
先ず、図1は、試験I(従来型)において、生石灰粉の吹込み量を2kg/tとして脱硫処理した後に溶鋼中から採取した溶鋼サンプル中の介在物組成の分布を示すグラフである。このグラフ中の「第1回の丸囲み数字」は、それぞれ第1回目の調査対象溶鋼から採取した溶鋼サンプルの番号である。第2回目では溶鋼サンプルを3個採取したが、いずれも同様な分析結果であったために、3個目のみについて結果を図示した。
この調査結果において、介在物を構成していた化合物の成分は基本的にCaOとAlであったため、図1のグラフの横軸にはCaO−Alの2元系でのAl濃度を示し、縦軸には各溶鋼サンプル中にランダムに見つけた介在物の個数(N数)をAl濃度別に示した。
この結果、このような脱硫処理後の溶鋼中介在物は、CaOが35%でAlが65%というものが中心であると分かった。このような介在物は、1600℃でのAl飽和濃度の組成に該当している。
Alの起源は、脱酸による生成が考えられるが、この結果よりCaOを単体で吹き込んでも溶鋼中に存在しているAlと反応してCaO−Al化合物を生成することにより、十分に溶融しているものが多いことが分かった。CaOを生石灰等の単体で吹き込んで脱硫効率を高めようとする場合、そのCaOの融点は溶鋼温度よりもはるかに高いので、そのような生石灰等の単体のままでは目的達成が困難であると考えられてきた。そのために、従来ではCaFを用いたり、CaO−Al系フラックスを用いたりしていた。
しかし、吹き込んだCaOと溶鋼中に存在しているAlとが反応してCaO−Al化合物を生成するのであれば、その反応に必要な最少限のAlが存在していればよいと考えられる。その必要な最少限のAl量は、溶鋼脱硫処理温度(約1600℃)で液相となり、かつCaOの活量を高位に保つことができる、60%CaO−40%Alを生成させる量が適当と推察される。
図2は、試験IにおけるCaO粉インジェクション継続中の溶鋼脱硫率の推移と、試験IIにおけるCa添加後のCaO粉インジェクション継続中の溶鋼脱硫率の推移とを、対比して示すグラフである。
脱硫率の定義は以下とする。
脱硫率(%)={(CaO粉吹込前[S]%)−(CaO粉吹込後[S]%)}/(CaO粉吹込前[S]%)×100
この試験Iにおいて、CaO粉の添加量が溶鋼1t当たりで4kgまで増えるにつれて脱硫率が上昇しているので、CaO粉の単独添加でも溶鋼脱硫が進行していることは分かる。
ただし、この条件ではCaO粉の添加前に溶鋼中に多量のAlが存在しているために、CaO粉吹込み量が少ないインジェクション初期には溶鋼中に見つかる介在物の組成がAlのままに近く、そのような介在物は溶鋼中Sの吸収が少ないものと考えられる。
一方、試験IIでは、少量のCaを添加した後にCaO粉のインジェクションを始めるので、その際のCaO粉添加量の増加に伴う溶鋼脱硫率の推移を示している。CaO粉のインジェクションを開始した後の脱硫率の向上速度は、Caを添加していない試験Iの場合よりも明らかに高いことが確認された。
この効果は、試験IIでは溶鋼中にAl脱酸に伴うAlがない状態でCaが少量添加されて、溶鋼中酸素濃度を低減すると共にCaOを生成しているので、その状態で製品規格に合致するようにAlが添加される結果、溶鋼中で生成されるAl量が試験Iに比べて少なく、生成されるAlは先に溶鋼中に生成されているCaOと反応してCaO−Al化合物となることに起因すると考えられる。また、このような介在物は、先に図1に関して説明したように、溶鋼中で溶融していることが期待され、溶鋼中のSとの反応と吸収に有利であると考えられる。
そこで、試験Iと試験IIのそれぞれについてCaO吹込み量の増加に伴う溶鋼中介在物組成の変化状況を調査した。
図3,4は、CaO粉インジェクションに伴う溶鋼中介在物の組成変化を、CaO粉吹込み量別に、横軸にCaOとAlとの質量濃度比(CaO/Al)をとり、縦軸にその介在物のS質量濃度をとって示すグラフである。
試験Iにおける介在物組成の変化は、図3のグラフに示したように、CaO吹込み量が少ない初期段階ではCaO/Alが小さく、純Alに近いCaO/Alが0〜1.0未満のものであった。このような介在物は溶鋼中で固相であって、S吸収能力が低いために、介在物中のS含有濃度は実質0%であった。しかし、CaO吹込み量が3kg/tを超えると、CaO/Alが1.0付近から2.0を超えるものも存在していて、介在物が溶融状態にあってS吸収能力も高まってくるため、介在物中のS含有濃度も高くなっていた。
一方、試験IIにおける介在物組成の変化は、図4のグラフに示したように、CaOの吹き込みを始める前の時点からCaO/Alが1.0〜2.0のものが認められたので、前記した添加Ca起源のCaOがAlと反応して、CaO吹き込み前からCaO−Al化合物を形成していたことが確認された。その後、CaO吹込み量を増やして行くと、CaO吹込み量が1kg/tでもCaO/Alが0近くから2.0を超えるものまで認められ、Ca初期添加をしてない試験Iの介在物と違って、CaO吹き込みの初期段階からCaO/Alが1.0を超えるCaO−Al化合物が存在していた。このような化合物は溶鋼中で液相であってS吸収能力も高いので、介在物中にSを吸収したことが確認された。
このように、図2〜4のグラフにより示した調査結果により、前記した推察が正しいこと、すなわち初期にAl生成量を抑えてCaを添加したことにより、脱硫効率が向上したことが確認された。
ところで、Caは高価であるため、必要最低限の量で最大効果を享受することが望ましい。そこで、初期に吹き込むCaの必要量について検討を行った。一般的に極低S鋼は[Mn]や[Si]を或る程度含有しており、転炉出鋼時にAlを使用しなくても、ある程度SiやMn系の合金を添加し、成分調整を行う場合が多い。
本発明は、そのような条件での適用を想定していることから、転炉から取鍋への出鋼中にAlを添加せずに、出鋼完了時の溶鋼の化学組成を、C:0.04〜0.20%、Si:0.1〜0.5%,Mn:0.1〜1.5%に調整することを発明特定事項の一つとして規定している。そこで、その同じ条件下で試験Iと試験IIを行って、Ca添加条件やCaO吹込み条件等を調査検討した。
この条件下では、溶鋼中の溶存酸素は30ppm程度となっている。この条件下であれば、溶鋼中の酸素量を低減してAl添加によるAl生成量を抑えるためのCa添加必要量を、コスト的に問題がない程度まで少なくできることが期待される。そこで、図2のグラフに示したように、Ca添加量を溶鋼1t当たりで0.05kgとして、その後製品規格に見合うsol.Al濃度になるようにAlを添加してからCaO粉をインジェクションしてみた結果、CaO吹込み初期から従来法よりも脱硫率が高く、所期のCa添加効果を発揮していることが確認された。
Ca量を増加するとCaO吹込み原単位当たりの脱硫率が高まったために、吹込みCaOによる脱硫効率は向上すると分かったが、Ca量が0.12kg/tの場合のCa吹込み直後の溶鋼中の介在物組成を見ると、CaSが多量に生成していることが分かった。本発明は、Ca添加によってCaが直接脱硫反応を起こすことは意図していないため、CaSが多量に生成してしまうのは本発明の技術的思想から外れている。
図5は、Ca吹込み直後の溶鋼中の介在物の組成を、横軸に酸化物換算したCa濃度、縦軸にS濃度を取って示すグラフである。
図5のグラフに示したように、CaOとして40%を超えた付近から、ある傾きを持ってS濃度が上昇している傾向がみられた。これは、40%とはCaO−Al系において溶鋼温度で液相となる組成であり、その傾きはCaとSの化学量論比と近いことから、CaO換算で濃度の高い介在物はCaO+CaSとなっている可能性が高いものである。Ca添加量が0.05kg/tや0.06kg/tと比べて、それが0.12kg/tのほうが吹込み直後の高S濃度介在物生成量が多かったことから、Ca量が多くなるとそのCaが直接脱硫剤として機能してしまうことが示唆された。そのような条件でCaを使用することは、コスト面から見て非常に負荷が高いため、初期のCa量としては0.1kg/t程度で十分であると言える。
なお、出鋼時に多量のAl等で脱酸することで出鋼中に脱酸生成Alを十分に発生させ二次精錬での処理前までの浮上を促進することでも同様の効果を得られるが、出鋼時に多量のAlで脱酸する場合には、背景技術の欄で述べたような課題があり、本手法ではこれを回避できる利点がある。
また、CaFを使用しない場合には、前記したように溶鋼上スラグのS吸収能力(サルファイドキャパシティ)が低下して、溶鋼中から介在物となって浮上して一旦スラグ中に入ったSが溶鋼に戻ってしまう復硫の増大が懸念される。一般的に復硫の抑制には溶鋼上スラグの(FeO)+(MnO)濃度を下げることが有効であるが、本手法の場合、溶存したCaがスラグ−メタル界面においてスラグを還元し、スラグの(FeO)+(MnO)濃度を低下する役割も果たすことが期待される。
そこで、図6には、試験Iおよび試験IIにおいて調査した、RHでのCaO粉吹込後の溶鋼上スラグの(FeO+MnO)%と脱硫反応効率とを並べて示す。ここで、脱硫反応効率(K値)は、次の(i)式のように定義している。
K値=ln{(脱硫処理前[S]%/脱硫処理後[S]%)}/CaO原単位(kg/t)・・・(i)
K値は、脱硫時の脱硫剤利用効率を表す指標で、横軸に粉体原単位、縦軸に対数(ln)で[S]を取った場合の傾きに相当する。この値が大きいほど、同一粉体量での脱硫率が高く、効率が良いと言える。
図6のグラフに示したように、試験Iの生石灰粉吹込みだけでの脱硫処理と比べてスラグの(FeO+MnO)濃度が低く、それに応じて脱硫反応効率(K値)が高かったことが確認された。Caを添加した試験IIでは溶鋼上スラグの(FeO+MnO)濃度が低いこともあって、それが脱硫剤にCaFを用いないことによるスラグのS吸収能力(サルファイドキャパシティ)低下の悪影響を補っているため、スラグからの復硫が起き難くなって、脱硫剤としてはCaOの吹込みのみでも良好な脱硫処理が実現できていると考えられる。
金属CaまたはCa合金を活用する例としては、先述した特許文献3のような例もある。その場合のCaの役割は、溶鋼中の酸素活量を低減することが目的となっているが、上述の通り本発明の様にベースとしての脱硫剤をCaOと考えた場合には、Caの目的は過度のAlの生成によってCaOの活量を下げないことである。したがって、この場合には、金属Caは初期に一括して吹き込んだほうが有効である。また、初期に吹き込むほうが図6のグラフにより示したような鍋上スラグの酸化度低減効果も処理初期から享受することができる。以上から、初期にCaを吹き込むほうが必要Ca量として少なくすることができるといえる。
以下、実施例を示す。
転炉で脱珪脱燐脱炭吹錬を行った溶鋼400tを取鍋に出鋼した後、RH真空脱ガス装置での処理中に粉体を吹き込むことで溶鋼脱硫を行った。転炉出鋼時にはMn合金及びSi合金によって脱酸を行い、[Si],[Mn]をそれぞれ0.1%、1.1%とした。二次精錬では、処理初期に金属Caを30%含有したカルシウムシリコンを、特開昭62−196317号公報の3図(イ)に示された装置(RHインジェクション)のインジェクションランスを通じて、Ca質量で0.06kg/t吹き込むと同時に、Alを0.5kg/t投入して、sol.Al濃度を0.033%にした。その直後、連続して最大粒径が0.5mmの生石灰により上記のインジェクションランスを通じて、3kg/tのCaO粉の吹込みを行った。
その結果、[S]は33ppmから14ppmまで低減した。このときの脱硫反応効率(K値)は、0.29であった。
一方、転炉にて同一の操業を行い、RHにてカルシウムシリコンを吹き込むことなくCaO粉を4.3kg/t吹き込んだところ、[S]は40ppmから18ppmまでしか低下しなかった。このときの脱硫反応効率(K値)は、0.19であり、RH処理の初期にCaを添加する本発明の実施結果に比べて低い反応効率であった。

Claims (2)

  1. 転炉を用いてC含有量が0.01〜0.10質量%の溶鋼を製造した後、当該転炉から取鍋への出鋼中にAlを添加せずに、出鋼完了時の溶鋼の化学組成を、質量%で、C:0.04〜0.20%、Si:0.1〜0.5%,Mn:0.1〜1.5%に調整し、
    その後、真空槽と浸漬管を有し、取鍋内の溶鋼中に浸漬管を浸漬して減圧下で精錬する二次精錬装置を用いて溶鋼中にCaO粉を吹き込むか、もしくは吹き付けて行う溶鋼の脱硫処理方法であって、
    前記溶鋼の出鋼後から引き続いてAlを添加せずに前記二次精錬装置を用いる二次精錬を開始して、該二次精錬継続中に該溶鋼にCaを添加し、そのCa添加と同時にもしくはその添加完了直後にAlを添加して溶鋼中のsol.Al濃度を調整し、
    さらに、該二次精錬を継続して、該溶鋼中にCaO粉を吹き込むか、前記真空槽内の該溶鋼にCaO粉を吹き付けること
    を特徴とする溶鋼の脱硫処理方法。
  2. 前記二次精錬継続中に溶鋼に添加するCaを溶鋼1t当たりで0.05〜0.10kgとすると共に当該Caの添加中もしくはその添加完了直後にAlを添加して、sol.Al:0.020〜0.100質量%に調整し、
    さらに、該二次精錬を継続して、該溶鋼中にCaO粉を吹き込むか、前記真空槽内の該溶鋼にCaO粉を吹き付けること
    を特徴とする請求項1に記載の溶鋼の脱硫処理方法。
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