JP2015145989A - マルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びリボンファイバの製造方法 - Google Patents

マルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びリボンファイバの製造方法 Download PDF

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修 島川
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Abstract

【課題】マルチコアファイバの回転調芯を効率よく且つ高精度に行うことが可能なマルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びリボンファイバの製造方法を提供する。
【解決手段】マルチコアファイバ10の調芯方法は、マルチコアファイバ10の側方に平行光L1を照射する工程と、クラッド12及びコア11a〜11hの少なくともいずれかで収束された光L2を対物レンズ2に結合させる工程と、カメラ3で受光された光L3の状態に基づいてマルチコアファイバ10の回転状態を把握する工程と、マルチコアファイバ10を軸線回りに回転させ、カメラ3で受光された光L3が所望の状態となるようにマルチコアファイバ10の回転状態を調整することで、マルチコアファイバ10が所望の回転状態となるように調芯を行う工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びリボンファイバの製造方法に関する。
特許文献1には、調芯用のマーカを有するマルチコアファイバが記載されている。この文献に記載されているマルチコアファイバには、断面の線対称軸上からずれた位置にマーカが設けられている。このマーカの屈折率はコアの屈折率及びクラッドの屈折率よりも低く、マーカとして空孔が用いられている。また、特許文献1には、上記のマルチコアファイバを接続する接続方法が記載されている。
この接続方法では、マルチコアファイバ同士を対向するように配置した後、各マルチコアファイバの側方から光を照射する。そして、一方のマルチコアファイバを他方のマルチコアファイバに対して相対的に回転させながら、マルチコアファイバを透過した光をモニタして光のプロファイルを得ることによって、マルチコアファイバのマーカの位置を比較する。このように各マルチコアファイバの光のプロファイルを一致させることによって回転調芯を行った後には、マルチコアファイバ同士を融着させてマルチコアファイバ同士の接続が完了する。
特許文献2には、2つのマルチコアファイバの端面同士を結合する結合方法が記載されている。この結合方法では、マルチコアファイバの端面同士を対向させた状態でマルチコアファイバの側方から光を照射する。そして、マルチコアファイバの軸線回りに等間隔に並んだ3つのコアの像のうちの中央に位置する像が、マルチコアファイバの軸線方向に沿って直線状に並ぶように2つのマルチコアファイバの回転状態を調整する。その後、2つのマルチコアファイバを軸線方向に相対移動させることでマルチコアファイバの端面同士を突き合わせ、マルチコアファイバのコア同士を融着させる。
特開2013−50695号公報 国際公開WO2013/058143号公報
上述したようなマルチコアファイバの回転調芯において、マーカの屈折率とクラッドの屈折率との差が小さい場合、マルチコアファイバの側方から光を照射してモニタを行ったときに、マーカとクラッドとのコントラストが低くなる。このようにコントラストが低いと画像がぼやけるので、画像からマーカの位置を認識して光のプロファイルを得ることが困難となり、回転調芯を効率よく行えない。
また、特許文献1に記載されているようにマーカとして空孔を用いる場合には、マーカの屈折率とクラッドの屈折率との差が大きくなるので上記のコントラストを高めることが可能となる。しかしながら、マーカを空孔とした場合には、マルチコアファイバの強度が低下したり、マーカに異物が混入しマルチコアファイバの光学特性に影響を与えたりする可能性がある。
また、特許文献2に記載されているように、3つのコアをマルチコアファイバの側面から観察し、観察している3つのコアの位置からマルチコアファイバの回転状態を認識する場合には、3つのコアのうちの中央に位置するコアを明瞭に観察することは可能である。しかしながら、上記3つのコアのうちの両側に位置する2つのコアについては、クラッドとの界面におけるレンズ効果によって実際には明瞭に観察することができない。このように3つのコアのうちの両側に位置するコアを明瞭に観察することができないので、マルチコアファイバの調芯を効率よく行えず調芯の精度についても改善の余地がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、マルチコアファイバの回転調芯を効率よく且つ高精度に行うことが可能なマルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びリボンファイバの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るマルチコアファイバの調芯方法は、その一側面として、クラッドの内部に複数のコアが位置するマルチコアファイバの調芯方法であって、マルチコアファイバの側方に平行光を光源から照射する工程と、マルチコアファイバのクラッド及びコアの少なくともいずれかで収束された光を受光面に結合させる工程と、受光面に結合された光の状態に基づいてマルチコアファイバの回転状態を把握する工程と、マルチコアファイバをマルチコアファイバの軸線回りに回転させ、受光面で受光された光が所望の状態となるようにマルチコアファイバの回転状態を調整することで、マルチコアファイバが所望の回転状態となるように調芯を行う工程と、を備える。
本発明によれば、マルチコアファイバの回転調芯を効率よく且つ高精度に行うことができる。
図1は、一実施形態に係るマルチコアファイバの調芯方法を説明する図である。 図2は、コアのレンズ効果と収束点について説明する図である。 図3は、図1のマルチコアファイバのコアを透過する光を示す図である。 図4は、図1のマルチコアファイバのコアと、コアを透過する光の光路との関係を説明する図である。 図5は、図4のマルチコアファイバを透過した光の輝度分布を示す図である。 図6は、図4から回転状態が0.5°ずれた状態のマルチコアファイバを透過した光の輝度分布を示す図である。 図7は、図4から回転状態が0.1°ずれた状態のマルチコアファイバを透過した光の輝度分布を示す図である。 図8は、コネクタの製造時に用いられる装置構成を示す斜視図である。 図9は、コネクタの製造工程を説明する図である。 図10は、ファイバアレイを示す斜視図である。 図11は、リボンファイバを示す斜視図である。 図12は、変形例に係るマルチコアファイバの端面を示す図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。本願発明によるマルチコアファイバの調芯方法は、その一側面として、(1)クラッドの内部に複数のコアが位置するマルチコアファイバの調芯方法であって、マルチコアファイバの側方に平行光を光源から照射する工程と、マルチコアファイバのクラッド及びコアの少なくともいずれかで収束された光を受光面に結合させる工程と、受光面に結合された光の状態に基づいてマルチコアファイバの回転状態を把握する工程と、マルチコアファイバをマルチコアファイバの軸線回りに回転させ、受光面で受光された光が所望の状態となるようにマルチコアファイバの回転状態を調整することで、マルチコアファイバが所望の回転状態となるように調芯を行う工程と、を備える。
上記のマルチコアファイバの調芯方法では、平行光を調芯用の光として用いるので、調芯用の光を確実に受光面で受光させてマルチコアファイバの調芯を行うことができる。このため、輝度が高い光を受光面で得ることができることとなるので、マルチコアファイバの回転状態を容易に把握することができる。従って、マルチコアファイバの回転調芯を効率よく且つ高精度に行うことができる。
(2)上記のマルチコアファイバの調芯方法において、マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、クラッドに入射する前の光の光路と、クラッドに入射した後の光の光路と、の成す角度が小さい光が通るコアを用いて行ってもよい。これにより、調心用の光を確実に受光面で受光させてマルチコアファイバの調芯を行うことができる。従って、マルチコアファイバの回転位置を容易に把握することができ、マルチコアファイバの回転調芯を効率よく且つ高精度に行うことができる。
(3)上記のマルチコアファイバの調芯方法において、マルチコアファイバの中心を通り、中心から、クラッドに入射する前の光の光路が延在する方向に延びる直線を基準直線とすると、複数のコアは、基準直線を跨いで設けられており、マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、所望の回転状態において基準直線から最も近い位置に存在するコアを用いて行ってもよい。この場合、クラッドに入射する前の光の光路と、クラッドに入射した後の光の光路と、の成す角度を好適に小さくすることができるので、受光面でより高輝度な光を得やすくすることができる。
(4)上記のマルチコアファイバの調芯方法において、マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、所望の回転状態において光源から最も近い位置に存在するコアを用いて行ってもよい。この場合、クラッドに入射する前の光の光路と、クラッドに入射した後の光の光路と、の成す角度を好適に小さくすることができるので、受光面が受光する光を一層高輝度にすることができる。
(5)上記のマルチコアファイバの調芯方法において、マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、所望の回転状態において基準直線を挟むように位置する複数のコアを用いて行ってもよい。この場合、1つのコアを用いる場合よりもマルチコアファイバの回転状態を高精度に把握することができる。
(6)上記のマルチコアファイバの調芯方法において、マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、所望の回転状態において基準直線からの距離が互いに等しい2つのコアを用いて行ってもよい。この場合、所望の回転状態における受光面で受光する光の輝度分布を対称とすることができるので、マルチコアファイバの回転状態をより高精度に把握することが可能となる。
(7)上記のマルチコアファイバの調芯方法において、調芯を行う工程では、2つのコアを通り受光面で受光された光の輝度分布が2つのピーク値を有するように、マルチコアファイバの回転状態を調整してもよい。これにより、マルチコアファイバの調芯を高精度且つ容易に行うことができる。
(8)上記のマルチコアファイバの調芯方法において、調芯を行う工程では、2つのピーク値が略等しくなるように、マルチコアファイバの回転状態を調整してもよい。これにより、マルチコアファイバの調芯をより高精度に行うことができる。
(9)上記のマルチコアファイバの調芯方法において、クラッド及びコアの少なくともいずれかで収束された光を受光面に結合する対物レンズを備え、調芯を行う工程では、対物レンズの焦点位置をクラッドの内部の位置に合わせてマルチコアファイバの回転状態を調整してもよい。この場合、クラッドに入射しコアに入射しなかった調芯用の光はクラッドの外部にビームが絞られたポイントである収束点が形成される一方、クラッドに入射した後にコアに入射した光はクラッド内部に収束点が形成されるから、対物レンズの焦点位置をクラッド内部の位置に合わせると、クラッドに入射した後にコアに入射した光を受光面で一層高輝度に受光することができる。よって、マルチコアファイバの回転状態を一層容易に把握することが可能となるので、マルチコアファイバの調芯を効率よく行うことができる。
本願発明によるコネクタの製造方法は、その一側面として、(10)上記のマルチコアファイバの調芯方法を用いたコネクタの製造方法であって、マルチコアファイバをコネクタのハウジングに挿入する工程と、マルチコアファイバの側方に平行光を照射し、光をクラッド及びコアの少なくともいずれかで収束させて光を受光面に結合させ、受光面で受光された光が所望の状態となるようにマルチコアファイバの回転状態を調整することで、マルチコアファイバを所望の回転状態として調芯を行う工程と、マルチコアファイバをハウジングに固着させる工程と、を備える。
上記のコネクタの製造方法では、光源から照射された調芯用の光を確実に受光面で受光させてマルチコアファイバの調芯を行い、輝度が高い光を受光面で得ることができるので、マルチコアファイバの回転状態を容易に把握することができ調芯を効率よく行うことが可能となる。従って、コネクタの製造の効率を向上させることができる。
本願発明によるリボンファイバの製造方法は、その一側面として、(11)上記のマルチコアファイバの調芯方法を用いたリボンファイバの製造方法であって、複数のマルチコアファイバを束ねる工程と、各マルチコアファイバの側方に平行光を照射し、光をクラッド及びコアの少なくともいずれかで収束させて光を受光面に結合させ、受光面で受光された光が所望の状態となるようにマルチコアファイバの回転状態を調整することで、マルチコアファイバを所望の回転状態とする調芯を、複数のマルチコアファイバのそれぞれに対して行う工程と、複数のマルチコアファイバを固着させる工程と、を備える。
上記のリボンファイバの製造方法では、複数のマルチコアファイバのそれぞれに対して、マルチコアファイバの回転状態を容易に把握することが可能となる。従って、複数のマルチコアファイバのそれぞれに対して調芯を効率よく行うことができるので、リボンファイバの製造の効率を向上させることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本実施形態の詳細について以下図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、実施形態の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
図1に示されるように、本実施形態に係るマルチコアファイバ10の調芯方法において、マルチコアファイバ10の一方側には平行光L1を照射する光源1が設けられており、マルチコアファイバ10の他方側には対物レンズ2及び受光面としてのカメラ3が設けられている。光源1は、その内部で平行光L1を生成し、平行光L1をマルチコアファイバ10の側面に向かって出射する。対物レンズ2はマルチコアファイバ10を透過した光L2をカメラ3に結合し、カメラ3は光L3を用いて側方からマルチコアファイバ10の撮影を行う。
光源1は、平行光L1をマルチコアファイバ10に照射するように構成されている。光源1は、例えばLED等の発光素子を含む。当該発光素子から出射した光をコリメータレンズ等を用いて平行光としてマルチコアファイバ10に照射するようにしても良いし、光源1とマルチコアファイバ10の間の距離をある程度離すことによって、発光素子から出射された光のうち平行な成分をマルチコアファイバ10に到達させるようにして構成していても良い。
マルチコアファイバ10は、長手方向(図1の紙面に直交する方向)に延在する線状を呈している。マルチコアファイバ10におけるクラッド12の断面は円形となっており、当該断面におけるクラッド12の半径は例えば125μm(直径250μm)である。マルチコアファイバ10は、8個のコア11a〜11hと、クラッド12とを備えており、8個のコア11a〜11hはクラッド12の内部に位置している。マルチコアファイバ10の断面における各コア11a〜11hの半径は、例えば5μm(直径10μm)である。
コア11a〜11hはマルチコアファイバ10の入射端から入射された光を伝搬する機能を有し、これらのコア11a〜11hをクラッド12が包囲している。コア11a〜11hのそれぞれは、例えば純石英で構成されている。コア11a〜11hのそれぞれの屈折率はクラッド12の屈折率より大きい。コア11a〜11hのそれぞれの屈折率は例えば1.465であり、クラッド12の屈折率は例えば1.460である。
円形となったマルチコアファイバ10の断面において、8個のコア11a〜11hは、4個のコア11a〜11dが長方形の左辺を成し他の4個のコア11e〜11hが長方形の右辺を成すように、配置されている。4個のコア11a〜11dは全て等間隔に並んでおり、コア11aとコア11bとの距離は例えば45μmである。また、コア11aとコア11eとの距離は例えば90μmである。
マルチコアファイバ10の断面の中心Oを通り、クラッド12に入射する前の平行光L1の光路が延在する方向に延びる直線を基準直線T1とすると、コア11a,11b,11e,11fのそれぞれは、基準直線T1に対して、コア11d,11c,11h,11gのそれぞれと対称となる位置に配置される。中心Oを通り基準直線T1に対して垂直な直線を第2の直線T2とすると、コア11a,11b,11c,11dのそれぞれは、第2の直線T2に対して、コア11e,11f,11g,11hのそれぞれと対称となる位置に配置される。
図1に示されるように、光源1によって生成された平行光L1はクラッド12に入射する。クラッド12は断面円形を呈し、空気より屈折率が高いため、クラッド12に入射した平行光L1はクラッド12によって点F近傍にビームが絞られたポイントである収束点を有するように収束される(レンズ効果)。従って、クラッド12に入射され且つコア11a〜11hに入射されなかった光の収束点Fはマルチコアファイバ10の外に位置しており、当該収束点Fとマルチコアファイバ10の中心Oとの距離Cは例えば200μmとなる。
一方、図2に示されるように、クラッド12に入射された光L21の一部はコア11a〜11hにも入射される。コア11a〜11hによって収束された光L22は、光L22における光路の下流側で収束点Wを形成する。本実施形態において、コア11a〜11hの直径はクラッド12の直径に対して非常に小さいので、この収束点Wは、クラッド12の内部に位置している。収束点Wは各コア11a〜11hよりも距離Dだけ光L22の光路の下流側に位置しており、この距離Dは例えば10μmである。
ここで、本実施形態においては対物レンズ2の前側焦点の位置をクラッド12の内部(好ましくは、コア11a〜11hのうち調芯に用いるコアの下流側)に合わせておくことが好ましい。対物レンズ2の前側焦点の位置がクラッド12から出射される光の収束点に近いほど、カメラ3に結合される光の強度が大きくなる。従って、対物レンズ2の前側焦点をコア11a〜11hに入射した光の収束点Wの近傍に配置することで、コア11a〜11hに入射した光をカメラ3に効率よく結合させる一方で、クラッド12に入射され且つコア11a〜11hに入射されなかった光L21はカメラ3への結合が抑制される。従って、このような状態でマルチコアファイバ10を撮影したときにコア11a〜11hの撮影画像を鮮明にすることができ、鮮明なマルチコアファイバ10の輝度分布を得ることが可能となる。
ところで、図1および図3(a)に示されるように、基準直線T1に対して外側に位置するコア11a又はコア11eを通る光L22は、クラッド12に入射する際の屈折角が大きく、基準直線T1に対する角度が大きくなるのでカメラ3で受光しにくい。コア11d又はコア11hを通る光L22についても同様である。
これに対し、図3(b)に示されるように、基準直線T1に対して内側に位置するコア11b又はコア11fを通る光L22は、クラッド12に入射する際の屈折角が小さく、基準直線T1に対する角度が小さいのでカメラ3で受光しやすい。従って、カメラ3で受光する光L3は、コア11b又はコア11fを通る光L22を含むことが好ましい。なお、コア11c又はコア11gを通る光L22を含んでもよい。即ち、クラッド12に入射する前の光の光路と、クラッド12に入射した後の光の光路と、の成す角度が小さい光が通るコアを用いて調芯を行うことが好ましい。具体的には、マルチコアファイバ10の中心Oを通り、この中心Oからクラッド12に入射する前の光の光路が延在する方向に延びる直線を基準直線T1とすると、基準直線T1から、当該基準直線T1に垂直な方向に、クラッド12の半径Rの半分の長さR/2までの距離にあるコアを用いることが好ましい。このようなコアに最初に入射する光は、クラッド12に入射する前の光の光路と、クラッド12に入射した後の光の光路と、の成す角度が小さい光となる。
更に、光源1側(対物レンズ2の反対側)に位置するコア11bを通る光L22と、対物レンズ2側に位置するコア11fを通る光L22とを比較すると、光源1側に位置するコア11bを通る光L22の方が更に屈折角が小さい。また、対物レンズ2側に位置するコア11fには、例えばコア11bを通る光L22の一部が入射される等、不要な光が入射されてしまう可能性があるが、光源1側に位置するコア11bには不要な光が入射される可能性は殆ど無い。以上の理由で、カメラ3で受光する光L3は、コア11bを通る光L22、及びコア11cを通る光L22、の少なくともいずれかを含むことが一層好ましい。
よって、図4に示されるように、対物レンズ2の前側焦点の位置を、コア11bを透過した光の収束点Wとコア11cを透過した光の収束点Wとを結ぶ第3の直線T3における各収束点Wの近傍位置(好ましくは下流側)に合わせると、カメラ3によって図5(a)に示されるような鮮明なマルチコアファイバ10の撮影画像を得ることができる。そして、マルチコアファイバ10の撮影画像から、図5(b)に示されるような高低差がはっきりしたマルチコアファイバ10の輝度分布が得られる。図5(b)は、図5(a)の撮影画像における横方向の変位に対する輝度分布を示している。
以上のように、マルチコアファイバ10では、図4に示されるようにコア11bとコア11cとが基準直線T1に対して対称となっているとき(所望の回転状態であるとき)に、高低差がはっきりした輝度分布が得られ、その輝度分布は図5(b)に示されるように2つのビーク値を有し且つ当該2つのピーク値は同一となっている。このように輝度分布が2つのピーク値を有し且つ2つのピーク値が同一となるときに、コア11bとコア11cとが基準直線T1に対して対称となるので、上記の輝度分布を用いることでマルチコアファイバ10の回転調芯を行うことができる。以下では、上記の輝度分布を用いたマルチコアファイバ10の調芯方法について説明する。
まず、図1に示されるように、マルチコアファイバ10の側方に光源1から平行光L1を照射する。平行光L1は、マルチコアファイバ10のクラッド12で収束される。また、マルチコアファイバ10における光源1の反対側に対物レンズ2及びカメラ3を設置する。このとき、図4に示されるように、対物レンズ2の前側焦点位置を、クラッド12の内部における、マルチコアファイバ10が所望の回転状態であるときに2つのコアを透過する光の収束点Wが位置する第3の直線T3上に合わせる。そして、コア11a〜11h及びクラッド12の少なくともいずれかで収束された光L2を対物レンズ2を介してカメラ3に結合させる。
この状態でマルチコアファイバ10をマルチコアファイバ10の軸線回りに回転させていくと、カメラ3によるマルチコアファイバ10の撮影画像の輝度分布にピークが出始める。そして、マルチコアファイバ10の撮影画像が図6(a)のようになり、図6(b)のような輝度分布の2つのピーク値が出始めると、マルチコアファイバ10の回転状態は概ね良好な状態となっている。具体的に、図6(b)に示されるように、輝度分布が2つのピーク値を有し且つ一方のピーク値が他方のピーク値の0.6倍程度である場合には、マルチコアファイバ10の回転状態は、所望の回転状態から±0.5°だけずれた状態となっており概ね良好である。
そして、マルチコアファイバ10をマルチコアファイバ10の軸線回りに少しずつ回転させ、図7(a)のようなマルチコアファイバ10の撮影画像が得られ、図7(b)のような輝度分布が得られると、マルチコアファイバ10の回転状態は、より良好となっている。具体的に、図7(b)に示されるように、輝度分布が2つのピーク値を有し且つ一方のピーク値が他方のピーク値の0.9倍程度である場合には、マルチコアファイバ10の回転状態は、所望の回転状態から±0.1°だけずれた状態となっており一層良好である。
更に、マルチコアファイバ10をマルチコアファイバ10の軸線回りに少しずつ回転させ、図5(a)のようなマルチコアファイバ10の撮影画像が得られ、図5(b)のような輝度分布が得られると、マルチコアファイバ10の回転状態は所望の回転状態となっている。このようなマルチコアファイバ10の調芯方法における各工程は自動で行うことが可能である。
上述したように、マルチコアファイバ10の調芯方法では、図1に示されるように、マルチコアファイバ10の側方に平行光L1を光源1から照射し、この平行光L1をクラッド12及びコア11a〜11hの少なくともいずれかで収束し、収束した光L2は対物レンズ2を介してカメラ3に結合される。そして、マルチコアファイバ10をマルチコアファイバ10の軸線回りに回転させながら、カメラ3が受光した光L3を所望の状態にすることで、マルチコアファイバ10が所望の回転状態となる。
このように、マルチコアファイバ10の側方から平行光L1を照射し、カメラ3が受光した光L3を用いてマルチコアファイバ10の調芯を行うので、マルチコアファイバの端面を観察する場合と比較して、調芯に係る装置の構成を簡易にすることができる。
また、光源1から照射された調芯用の平行光L1を確実にカメラ3で受光させてマルチコアファイバ10の調芯を行うため、輝度が高い光L3をカメラ3で得ることができ、マルチコアファイバ10の回転状態を容易に把握することができる。従って、マルチコアファイバ10の回転調芯を効率よく且つ高精度に行うことができる。更に、従来のように調芯用のマーカとして空孔を設ける必要が無いので、マルチコアファイバ10の強度が低下する問題は発生しない。
また、図3に示されるように、クラッド12に入射する前の平行光L1の光路と、クラッド12に入射した後の光L21の光路と、の成す角度が小さい光L21が通るコア11b,11fを調芯用のコアとして用いることによって、カメラ3で受光する光L3を高輝度な光とすることができる。従って、輝度が高い光L3をカメラ3で得ることができるので、マルチコアファイバ10の回転位置を容易に把握することができ、マルチコアファイバ10の回転調芯を効率よく且つ高精度に行うことができる。
また、マルチコアファイバ10の調芯方法では、基準直線T1から最も近い位置に存在するコア11b,11c,11f,11gを通る光L22をカメラ3で受光することも可能であるため、高輝度な光L3を得ることができる。よって、カメラ3で得た光L3の輝度分布を用いて調芯を行う場合、又はカメラ3で得た光L3を用いて画像観察を行って調芯を行う場合であっても、調芯を高精度且つ容易に行うことができる。
また、光源1から最も近い位置に存在するコア11b,11cを調芯時に用いることによって、高輝度な光L3をカメラ3で得ることができるので、調芯を高精度且つ容易に行うことができる。更に、2つのコア11b,11cを通る光L22をカメラ3で受光してマルチコアファイバ10の回転状態を把握する場合には、1つのコアを用いる場合と比較して、マルチコアファイバ10の回転状態をより高精度且つ容易に把握することができる。
また、図4に示されるように、マルチコアファイバ10の所望の回転状態において基準直線T1からの距離が互いに等しい2つのコア11b,11cを通る高輝度な光L22をカメラ3で受光しているので、マルチコアファイバ10の回転状態を高精度且つ容易に把握することが可能である。
また、図5〜図7に示されるように、光の輝度分布が2つのピーク値を有するようにマルチコアファイバ10の回転状態を調整することによって、マルチコアファイバ10の回転状態を高精度且つ容易に把握することができる。更に、マルチコアファイバ10の回転状態を調整して上記の2つのピーク値を略等しくすると、マルチコアファイバ10の調芯をより高精度に行うことができる。
また、図4に示されるように、対物レンズ2の前側焦点位置を、クラッド12の内部の位置に合わせると、カメラ3で一層高輝度な光L3を受光することができる。よって、マルチコアファイバ10の回転状態を一層容易に把握することが可能となるので、マルチコアファイバ10の調芯を効率よく行うことができる。
次に、上述したマルチコアファイバ10の調芯方法を用いたコネクタの製造方法の実施形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は、コネクタ20を製造する装置構成について説明するための図であり、図9は、コネクタ20を製造する工程について説明するための図である。
図8及び図9に示されるように、例えば、12本のマルチコアファイバ10A〜10Lと、マルチコアファイバ10A〜10Lの一端を収容するMTフェルール21と、マルチコアファイバ10A〜10Lのそれぞれの他端を保持すると共に各マルチコアファイバ10A〜10Lを各マルチコアファイバ10A〜10Lの軸線回りに回転させるステージ25とを用意する。なお、マルチコアファイバ10A〜10Lは上述したマルチコアファイバ10と同一のマルチコアファイバであり、また、図8では5本のマルチコアファイバ10A〜10Eと5台のステージ25のみを図示している。
図9(a)に示されるように、一端の被覆を剥いだ12本のマルチコアファイバ10A〜10LをMTフェルール21の内部に挿入する。また、図8に示されるように、マルチコアファイバ10A〜10Lの他端の被覆をステージ25に保持させる。MTフェルール21の内部に挿入された12本のマルチコアファイバ10A〜10Lは一直線上に並んでいる。そして、マルチコアファイバ10A〜10Lが並ぶ方向における一番端のマルチコアファイバ10Aから、上述したマルチコアファイバ10の調芯方法を用いて回転調芯を行う。
すなわち、光源1からマルチコアファイバ10Aの側方に向かって平行光L1を照射し、この平行光L1をクラッド12及びコア11a〜11hの少なくともいずれかで収束させて、この収束させた光L2を対物レンズ2を介してカメラ3に結合させる。そして、カメラ3で受光された光L3が所望の状態となるようにマルチコアファイバ10Aの回転状態をステージ25で調整する。なお、カメラ3は、マルチコアファイバ10A〜10Lを順にスライドして観察するためのX軸と、前側焦点位置を調整するためのY軸とを有している。
最初は、カメラ3で受光された光L3は所望の状態となっていないことが多いので、マルチコアファイバ10Aを一方向に粗く回転させる。そして、図6(b)に示されるような2つのピーク値を有する輝度分布を生成し、その後、マルチコアファイバ10Aを少しずつ回転することによって図5(b)に示されるような輝度分布を生成して、マルチコアファイバ10Aを所望の回転状態とする。
なお、マルチコアファイバ10Aは完全に所望の回転状態となっていなくてもよく、所望の回転状態に対するずれが±0.5°以下であればよく、最低限図6(b)に示されるような輝度分布が得られればよい。また、輝度分布を予めカメラ3に認識させておき、輝度分布の2つのピーク値が一定の強度差以内に収まるまで自動的にマルチコアファイバ10Aの回転調芯を行うようにしてもよい。このようにしてマルチコアファイバ10Aの調芯を行った後は、同様の方法で、マルチコアファイバ10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10J,10K,10Lの順に調芯を行っていく。
そして、12本全てのマルチコアファイバ10A〜10Lに対して調芯を行った後には、MTフェルール21内で12本のマルチコアファイバ10A〜10Lを固着させる。具体的には、MTフェルール21とマルチコアファイバ10A〜10Lとを固定するために、MTフェルール21の内部に熱硬化型接着剤を塗布し、その後は、熱を与えて熱硬化型接着剤を硬化させる。そして、マルチコアファイバ10A〜10Lの端部10aに対して研磨機で研磨を行い、マルチコアファイバ10A〜10Lの端面を平坦にしMTフェルール21の外面に一致させることによって、図9(b)に示されるようなコネクタ20が完成する。
以上のように、コネクタ20の製造方法では、マルチコアファイバ10A〜10Lのそれぞれに対して側方から平行光L1を光源1から照射し、クラッド12及びコア11a〜11hの少なくともいずれかで収束された光L2を対物レンズ2を介してカメラ3に結合させ、カメラ3で結合された光L3が所望の状態となるように、各マルチコアファイバ10A〜10Lの回転状態を調整する。このように、光源1から照射された調芯用の平行光L1を確実にカメラ3で受光させてマルチコアファイバ10A〜10Lの調芯を行う。よって、輝度が高い光L3をカメラ3で得ることができるので、マルチコアファイバ10A〜10Lそれぞれの回転状態を容易に把握することができ調芯を効率よく行うことが可能となる。従って、コネクタ20の製造の効率を向上させることができる。
次に、マルチコアファイバ10A〜10Lを用いたファイバアレイ30の製造方法について図10を参照しながら説明する。ファイバアレイ30の製造方法は、コネクタ20の製造方法と同一の工程を有するため、コネクタ20の製造方法と異なる工程について重点的に説明する。まず、ファイバアレイ30の製造方法では、コネクタ20の製造方法と同様、12本のマルチコアファイバ10A〜10Lをハウジング31に挿入し、マルチコアファイバ10A〜10Lのそれぞれをハウジング31のV溝31aに載置する。その後は、コネクタ20の製造方法と同様、上述したマルチコアファイバ10の調芯方法を用いて、一番端のマルチコアファイバ10Aから回転調芯を行う。すなわち、図8に示されるステージ25でマルチコアファイバ10Aを回転させ、カメラ3で受光する光L3の輝度分布が2つのピーク値を有するように、マルチコアファイバ10Aの回転状態を調整する。
そして、同様の方法でマルチコアファイバ10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10J,10K,10Lの順に調芯を行った後には、ハウジング31内で12本のマルチコアファイバ10A〜10Lを固着させる。そして、マルチコアファイバ10A〜10Lの端部に対して研磨を行ってマルチコアファイバ10A〜10Lの端面を平坦にすることで、図10に示されるようなファイバアレイ30が完成する。
次に、上述したマルチコアファイバ10の調芯方法を用いたリボンファイバの製造方法の実施形態について図11を参照しながら説明する。
図11に示されるように、12本のマルチコアファイバ10A〜10Lをリボンファイバ40のハウジング41に挿入し、これによってマルチコアファイバ10A〜10Lを一直線となるように束ねる。このリボンファイバ40で用いられる12本のマルチコアファイバ10A〜10Lの長さは数m以下程度となっている。そして、マルチコアファイバ10A〜10Lが並ぶ方向における一番端のマルチコアファイバ10Aから、上述したマルチコアファイバ10の調芯方法を用いて回転調芯を行う。
すなわち、マルチコアファイバ10Aの側方に平行光L1を照射し、平行光L1をクラッド12及びコア11a〜11hの少なくともいずれかで収束させる。そして、収束させた光L2を対物レンズ2に結合させ、対物レンズ2を介してカメラ3に結合された光L3が所望の状態となるようにマルチコアファイバ10Aの回転状態をステージ25で調整する。同様の調芯をマルチコアファイバ10B〜10Lのそれぞれに対してもこの順で行っていく。その後は、マルチコアファイバ10A〜10Lを固着させることによってリボンファイバ40が完成する。
以上、リボンファイバ40の製造方法では、12本のマルチコアファイバ10A〜10Lのそれぞれに対して、クラッド12及びコア11a〜11hの少なくともいずれかで収束された光L2を対物レンズ2を介してカメラ3に結合させ、光L3が所望の状態となるようにマルチコアファイバ10A〜10Lの回転状態を調整する。よって、光源1から照射された調芯用の平行光L1を確実にカメラ3で受光させてマルチコアファイバ10A〜10Lそれぞれの調芯を行うため、輝度が高い光L3をカメラ3で得ることができ、各マルチコアファイバ10A〜10Lの回転状態を容易に把握することが可能となる。従って、12本のマルチコアファイバ10A〜10Lのそれぞれに対して調芯を効率よく行うことができるので、リボンファイバ40の製造の効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、様々な変形が可能である。例えば上述した実施形態においては、8個のコア11a〜11hを有するマルチコアファイバ10の調芯方法について説明した。しかし、本発明に係る調芯方法は、8個のコア11a〜11hを有するマルチコアファイバ10以外のマルチコアファイバにも適用させることができる。
例えば、図12に示されるように、六角格子状となった7個のコア51a〜51gと、7個のコア51a〜51gを包囲するクラッド52とを備えたマルチコアファイバ50に対しても本発明を適用させることができる。すなわち、本発明において、クラッドの内部に設けられるコアの数や配置は特に限定されない。
図12に示されるマルチコアファイバ50の場合、円形となったマルチコアファイバ50の断面の中心Pを通り平行光L1が延在する方向に延びる第4の直線T4に対して内側に位置し且つ光源1側に位置するコア51a及びコア51bを調芯用として用いることが好ましい。この場合、マルチコアファイバ10と同様、クラッド52に入射する際の屈折角が小さく且つコア51a,51bには不要な光が入射されにくいので、カメラ3で受光する光の輝度を高めることができ、図5(b)に示されるような2つのピーク値を有する輝度分布が得られる。
また、コネクタ20、ファイバアレイ30及びリボンファイバ40が12本のマルチコアファイバ10A〜10Lを有する態様について説明したが、コネクタ、ファイバアレイ及びリボンファイバが有するマルチコアファイバの本数は特に限定されない。
1…光源、2…対物レンズ、3…カメラ(受光面)、10,10A〜10L,50…マルチコアファイバ、10a…端部、11a〜11h,51a〜51g…コア、12,52…クラッド、20…コネクタ、21…MTフェルール、25…ステージ、30…ファイバアレイ、31…ハウジング、31a…V溝、40…リボンファイバ、41…ハウジング、L1…平行光、T1…基準直線、T2…第2の直線、T3…第3の直線、T4…第4の直線(基準直線)、W…収束点。

Claims (11)

  1. クラッドの内部に複数のコアが位置するマルチコアファイバの調芯方法であって、
    前記マルチコアファイバの側方に平行光を光源から照射する工程と、
    前記マルチコアファイバの前記クラッド及び前記コアの少なくともいずれかで収束された光を受光面に結合させる工程と、
    前記受光面に結合された前記光の状態に基づいて前記マルチコアファイバの回転状態を把握する工程と、
    前記マルチコアファイバを前記マルチコアファイバの軸線回りに回転させ、前記受光面で受光された前記光が所望の状態となるように前記マルチコアファイバの回転状態を調整することで、前記マルチコアファイバが所望の回転状態となるように調芯を行う工程と、
    を備えるマルチコアファイバの調芯方法。
  2. 前記マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、前記クラッドに入射する前の前記光の光路と、前記クラッドに入射した後の前記光の光路と、の成す角度が小さい前記光が通る前記コアを用いて行う、
    請求項1に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  3. 前記マルチコアファイバの中心を通り、前記中心から、前記クラッドに入射する前の前記光の光路が延在する方向に延びる直線を基準直線とすると、
    複数の前記コアは、前記基準直線を跨いで設けられており、
    前記マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、前記所望の回転状態において前記基準直線から最も近い位置に存在する前記コアを用いて行う、
    請求項1又は2に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  4. 前記マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、前記所望の回転状態において前記光源から最も近い位置に存在する前記コアを用いて行う、
    請求項3に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  5. 前記マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、前記所望の回転状態において前記基準直線を挟むように位置する複数の前記コアを用いて行う、
    請求項3又は4に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  6. 前記マルチコアファイバの回転状態を把握する工程は、前記所望の回転状態において前記基準直線からの距離が互いに等しい2つのコアを用いて行う、
    請求項5に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  7. 前記調芯を行う工程では、前記2つのコアを通り前記受光面で受光された前記光の輝度分布が2つのピーク値を有するように、前記マルチコアファイバの回転状態を調整する、
    請求項6に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  8. 前記調芯を行う工程では、前記2つのピーク値が略等しくなるように、前記マルチコアファイバの回転状態を調整する、
    請求項7に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  9. 前記クラッド及び前記コアの少なくともいずれかで収束された前記光を前記受光面に結合する対物レンズを備え、
    前記調芯を行う工程では、前記対物レンズの焦点位置を前記クラッドの内部の位置に合わせて前記マルチコアファイバの回転状態を調整する、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のマルチコアファイバの調芯方法を用いたコネクタの製造方法であって、
    前記マルチコアファイバを前記コネクタのハウジングに挿入する工程と、
    前記マルチコアファイバの側方に平行光を照射し、前記光を前記クラッド及び前記コアの少なくともいずれかで収束させて前記光を受光面に結合させ、前記受光面で受光された前記光が所望の状態となるように前記マルチコアファイバの回転状態を調整することで、前記マルチコアファイバを所望の回転状態として調芯を行う工程と、
    前記マルチコアファイバを前記ハウジングに固着させる工程と、
    を備えたコネクタの製造方法。
  11. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のマルチコアファイバの調芯方法を用いたリボンファイバの製造方法であって、
    複数の前記マルチコアファイバを束ねる工程と、
    各前記マルチコアファイバの側方に平行光を照射し、前記光を前記クラッド及び前記コアの少なくともいずれかで収束させて前記光を受光面に結合させ、前記受光面で受光された前記光が所望の状態となるように前記マルチコアファイバの回転状態を調整することで、前記マルチコアファイバを所望の回転状態とする調芯を、複数の前記マルチコアファイバのそれぞれに対して行う工程と、
    複数の前記マルチコアファイバを固着させる工程と、
    を備えたリボンファイバの製造方法。
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