JP2015114607A - マルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びマルチコアファイバ - Google Patents

マルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びマルチコアファイバ Download PDF

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Abstract

【課題】強度の低下や光学特性への影響を回避すると共に、画像を認識しやすくして回転調芯を効率よく行うことができるマルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びマルチコアファイバを提供する。【解決手段】コア11a〜11h及びクラッド12を備えたマルチコアファイバ10を側方からカメラSで撮影しながらマルチコアファイバ10を回転させる。クラッド12の屈折率をn、クラッド12の半径をL、とした場合に、マルチコアファイバ10は、カメラS側の端部10aからの距離が略n?Lとなる位置に、調芯用のコア11f,11gを有する。クラッド12の両端のエッジを検出する工程と、コア11f,11gのエッジを検出する工程と、マルチコアファイバ10を回転させながらクラッド12の両端におけるエッジ間の中点とコア11f,11gのエッジ間の中点とを一致させる工程と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びマルチコアファイバに関する。
特許文献1には、調芯用のマーカを有するマルチコアファイバが記載されている。この文献に記載されているマルチコアファイバは、断面の線対称軸上からずれた位置にマーカが設けられている。このマーカの屈折率はコアの屈折率及びクラッドの屈折率よりも低く、マーカとして空孔が用いられている。また、特許文献1には、上記のマルチコアファイバを接続する接続方法が記載されている。
この接続方法では、マルチコアファイバ同士を対向するように配置した後、各マルチコアファイバの側方から光を照射する。そして、一方のマルチコアファイバを他方のマルチコアファイバに対して相対的に回転させながら、マルチコアファイバを透過した光をモニタして光のプロファイルを得ることによって、マルチコアファイバのマーカの位置を比較する。このように各マルチコアファイバの光のプロファイルを一致させることによって回転調芯を行った後には、マルチコアファイバ同士を融着させてマルチコアファイバ同士の接続が完了する。
特開2013−50695号公報
上述したようなマルチコアファイバの回転調芯において、マーカの屈折率とクラッドの屈折率との差が小さい場合、マルチコアファイバの側方から光を照射してモニタを行ったときに、マーカとクラッドとのコントラストが低くなる。このようにコントラストが低いと画像がぼやけるので、画像からマーカの位置を認識して光のプロファイルを得ることが困難となり、回転調芯を効率よく行えない。
また、特許文献1に記載されているようにマーカとして空孔を用いる場合には、マーカの屈折率とクラッドの屈折率との差が大きくなるので上記のコントラストを高めることが可能となる。しかしながら、マーカを空孔とした場合には、マルチコアファイバの強度が低下したり、マーカに異物が混入しマルチコアファイバの光学特性に影響を与えたりする可能性がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、強度の低下や光学特性への影響を回避すると共に、画像を認識しやすくして回転調芯を効率よく行うことができるマルチコアファイバの調芯方法、コネクタの製造方法、及びマルチコアファイバを提供することを目的とする。
本発明に係るマルチコアファイバの調芯方法は、その一側面として、複数のコア及び複数のコアを包囲するクラッドを備えたマルチコアファイバを側方から撮影手段で撮影しながらマルチコアファイバを回転させるマルチコアファイバの調芯方法であって、クラッドの屈折率をn、クラッドの半径をL、とした場合に、マルチコアファイバは、クラッドの内部であってマルチコアファイバの撮影手段側の端部からの距離が略n×Lとなる位置に、調芯用の基準部を有しており、マルチコアファイバの撮影画像からクラッドの両端のエッジを検出する工程と、撮像画像から基準部のエッジを検出する工程と、マルチコアファイバを回転させてクラッドの両端におけるエッジ間の中点と基準部におけるエッジ間の中点とを一致させる工程と、を備える。
本発明に係るマルチコアファイバは、長手方向に延びるマルチコアファイバであって、複数のコアと、複数のコアを包囲するクラッドと、クラッドの内部に設けられた調芯用の基準部と、を備え、クラッドの屈折率をn、クラッドの半径をL、とした場合に、基準部は、マルチコアファイバの側面側の端部からの距離が略n×Lとなる箇所に位置する。
本発明によれば、強度の低下や光学特性への影響を回避すると共に、画像を認識しやすくして回転調芯を効率よく行うことができる。
図1は、第1実施形態に係るマルチコアファイバの端面を示す図である。 図2は、マルチコアファイバを回転させる状態を示す図である。 図3は、撮影画像からエッジを検出して調芯を行う状態を示す図である。 図4は、第2実施形態に係るマルチコアファイバの端面を示す図である。 図5は、撮影画像からエッジを検出して調芯を行う状態を示す図である。 図6は、コネクタの製造工程を説明する図である。 図7は、コネクタを示す斜視図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。本願発明によるマルチコアファイバの調芯方法は、その一側面として、(1)複数のコア及び複数のコアを包囲するクラッドを備えたマルチコアファイバを側方から撮影手段で撮影しながらマルチコアファイバを回転させるマルチコアファイバの調芯方法であって、クラッドの屈折率をn、クラッドの半径をL、とした場合に、マルチコアファイバは、クラッドの内部であってマルチコアファイバの撮影手段側の端部からの距離が略n×Lとなる位置に、調芯用の基準部を有しており、マルチコアファイバの撮影画像からクラッドの両端のエッジを検出する工程と、撮影画像から基準部のエッジを検出する工程と、マルチコアファイバを回転させてクラッドの両端におけるエッジ間の中点と基準部におけるエッジ間の中点とを一致させる工程と、を備える。
上記のマルチコアファイバの調芯方法では、マルチコアファイバを側方から撮影手段で撮影しながらマルチコアファイバを回転させるので、マルチコアファイバの端面を観察する場合と比較して、調芯に係る装置の構成を簡易にすることができる。また、マルチコアファイバは、マルチコアファイバの撮影手段側の端部からの距離が略n×Lとなる位置に調芯用の基準部を有している。よって、調芯用の基準部に焦点を合わせるとクラッドの外周近傍にも焦点が位置し、クラッドの外周と基準部の両方に焦点が合った状態となる。従って、マルチコアファイバの回転時に、撮影手段によってクラッドの外周と基準部とが撮影画像に鮮明に表示される。このように回転時にクラッドの外周と基準部とが鮮明に表示されると、エッジ検出を容易に行うことができるので、マルチコアファイバの回転調芯を効率よく行うことができる。また、マルチコアファイバに空孔を設ける必要がないので、マルチコアファイバの強度が低下したり、マルチコアファイバの光学特性に影響を与えたりする問題は発生しない。
(2)上記のマルチコアファイバの調芯方法では、基準部は、マルチコアファイバの撮影手段側の端部とマルチコアファイバの中心とを結ぶ第1の直線を跨いで少なくとも2つ設けられてもよい。このように2つの基準部を設けることによって鮮明に表示される基準部を増やすことができる。従って、クラッドの両端におけるエッジ間の中点と基準部におけるエッジ間の中点とを一致させる工程を容易に行えるので、マルチコアファイバの回転調芯を効率よく行うことができる。
(3)上記のマルチコアファイバの調芯方法では、一の基準部と第1の直線との距離と、他の基準部と第1の直線との距離とは同一であってもよい。この場合、第1の直線に対する各基準部の距離は互いに同一となる。よって、互いに対称となる位置に2つの基準部が鮮明に表示されることとなるので、クラッドの両端におけるエッジ間の中点と基準部におけるエッジ間の中点とを一致させる工程をより容易に行うことが可能となる。
(4)上記のマルチコアファイバの調芯方法では、一の基準部は、マルチコアファイバの中心を通り第1の直線に対して垂直に延在する第2の直線上に位置するマルチコアファイバの一端と中心との中点よりも、第1の直線側に位置しており、他の基準部は、第2の直線上に位置するマルチコアファイバの他端と中心の中点よりも、第1の直線側に位置していてもよい。このように2つの基準部が第1の直線側に位置することにより、基準部に焦点を合わせたときにクラッドの外周近傍にも焦点を位置させやすくなるので、より鮮明に2つの基準部を表示させることができる。
(5)上記のマルチコアファイバの調芯方法では、基準部は、クラッドの内部に設けられたコアであってもよい。このように、コアを調芯用の基準部として活用することができる。
(6)上記のマルチコアファイバの調芯方法では、基準部は、クラッドの内部に設けられたマーカであってもよい。このようなマーカをクラッドの内部に設けた場合、クラッドの内部におけるコアの位置の自由度を高めることができる。
本願発明によるコネクタの製造方法は、その一側面として、(7)上記のマルチコアファイバの調芯方法を用いたコネクタの製造方法であって、マルチコアファイバをコネクタのハウジングに挿入する工程と、マルチコアファイバを側方から撮影する工程と、マルチコアファイバを回転させると共に、マルチコアファイバの撮影画像からクラッドの両端のエッジと基準部のエッジとを検出し、クラッドの両端におけるエッジ間の中点と基準部におけるエッジ間の中点とを一致させることによってマルチコアファイバの調芯を行う工程と、マルチコアファイバをハウジングに固着させる工程と、を備える。
上記のコネクタの製造方法では、撮像手段によってマルチコアファイバを側方から撮影し、マルチコアファイバを回転させると共に、マルチコアファイバの撮影画像において、クラッドの両端におけるエッジ間の中点と基準部のエッジ間の中点とを一致させてマルチコアファイバの調芯を行う。また、マルチコアファイバは、マルチコアファイバの撮影手段側の端部からの距離が略n×Lとなる位置に調芯用の基準部を有している。よって、コネクタの製造時にクラッドの外周と基準部とが撮影画像に鮮明に表示されエッジ検出を容易に行えるので、マルチコアファイバの回転調芯を効率よく行うことができ、コネクタの製造の効率を向上させることができる。
本願発明によるマルチコアファイバは、その一側面として、(8)長手方向に延びるマルチコアファイバであって、複数のコアと、複数のコアを包囲するクラッドと、クラッドの内部に設けられた調芯用の基準部と、を備え、クラッドの屈折率をn、クラッドの半径をL、とした場合に、基準部は、マルチコアファイバの側面側の端部からの距離が略n×Lとなる箇所に位置する。
上記のマルチコアファイバは、クラッドの内部に調芯用の基準部を備え、この調芯部は、マルチコアファイバの側面側の端部からの距離が略n×Lとなる箇所に設けられる。よって、調芯用の基準部に焦点を合わせるとクラッドの外周近傍にも焦点が位置し、クラッドの外周と基準部の両方に焦点が合った状態となる。従って、マルチコアファイバを側面から撮影して回転調芯を行う際に、クラッドの外周と基準部とを撮影画像に鮮明に表示させることができエッジ検出を容易に行えるので、マルチコアファイバの回転調芯を効率よく行うことができる。
(9)上記のマルチコアファイバでは、基準部は、クラッドの内部に設けられたコアであってもよい。このように、コアを調芯用の基準部として活用することができる。
(10)上記のマルチコアファイバでは、基準部は、クラッドの内部に設けられたマーカであってもよい。このようなマーカをクラッドの内部に設けた場合、クラッドの内部におけるコアの位置の自由度を高めることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本実施形態の詳細について以下図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、実施形態の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係るマルチコアファイバ10について、図1を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るマルチコアファイバ10は、長手方向(図1の紙面に直交する方向)に延在する線状を呈している。図1に示されるように、マルチコアファイバ10におけるクラッド12の断面は円形となっており、当該断面におけるクラッド12の半径Lは例えば125μm(直径250μm)である。マルチコアファイバ10は、8個のコア11a〜11hと、クラッド12とを備えており、8個のコア11a〜11hはクラッド12の内部に設けられている。コア11a〜11hはマルチコアファイバ10の入射端から入射された光を伝搬し、これらのコア11a〜11hをクラッド12が包囲している。コア11a〜11hのそれぞれは、例えば、純石英で構成されており、コア11a〜11hのそれぞれの屈折率はクラッド12の屈折率nより大きい。クラッド12の屈折率nは例えば1.435である。
円形となったマルチコアファイバ10の断面において、8個のコア11a〜11hは、4個のコア11a〜11dが長方形の上辺を成し他の4個のコア11e〜11hが長方形の下辺を成すように、配置されている。マルチコアファイバ10の断面の中心Oとマルチコアファイバ10の側面側の端部10aとを結ぶ直線を第1の直線T1とした場合、コア11a,11b,11e、11fのそれぞれは、第1の直線T1に対して、コア11d,11c,11h,11gのそれぞれと対称となる位置に配置される。中心Oを通り第1の直線T1に対して垂直な直線を第2の直線T2とした場合、コア11a,11b,11c,11dのそれぞれは、第2の直線T2に対して、コア11e,11f,11g,11hのそれぞれと対称となる位置に配置される。
また、コア11e,11f,11g,11hを結ぶ第3の直線T3と、マルチコアファイバ10の側面側の端部10aを通り第2の直線T2に平行な第4の直線T4との距離は、概ねクラッド12の半径Lとクラッド12の屈折率nとを乗じた値、すなわちn×L×(1±r)となっている。ここで、rの値は0.1以下であるが、0.05以下であることが好ましく、0.02以下であることが一層好ましい。
よって、コア11f,11gと端部10aとの距離も略n×Lとなっている。すなわち、マルチコアファイバ10は、クラッド12の内部であってマルチコアファイバ10の端部10aからの距離が略n×Lとなる位置にコア11f,11gを有している。このように、コア11f,11gと端部10aとの距離をn×Lに近づけることによって、コア11f,11gに焦点を合わせたときにクラッド12の外周12A近傍にも焦点を位置させることができるので、マルチコアファイバ10を端部10a側から撮影した際に、クラッド12の外周12Aとコア11f,11gとの撮影画像を鮮明にすることができる。
マルチコアファイバ10と第2の直線T2との交点であるマルチコアファイバ10の一端10bと中心Oとの中点M1よりも、コア11fは第1の直線T1側に位置している。また、マルチコアファイバ10の他端10cと中心Oとの中点M2よりも、コア11gは第1の直線T1側に位置する。このように、コア11f,11gを上記各中点M1,M2よりも第1の直線T1側に位置させることによって、コア11f,11gに焦点を合わせたときにクラッド12の外周12A近傍にも焦点を位置させやすくなるので、コア11f,11gの撮影画像をより鮮明にすることができる。
以上のように、マルチコアファイバ10ではクラッド12の外周12Aとコア11f,11gの撮影画像を鮮明にすることができるので、これらのコア11f,11gをマルチコアファイバ10の調芯用の基準部として活用することができる。次に、基準部となるコア11f,11gを備えたマルチコアファイバ10の調芯方法について説明する。
まず、マルチコアファイバ10の側方にマルチコアファイバ10を撮影するためのカメラ(撮影手段)Sが設けられる。また、マルチコアファイバ10のカメラS側には光源が設けられており、このカメラSは、光源からの光の照射方向H1を向くことでマルチコアファイバ10を側方から撮影する。そして、カメラSによる撮影を継続すると共に、マルチコアファイバ10を軸線X1周りに回転させる。すなわち、図2に示されるようにマルチコアファイバ10を周方向Wに回転させる。
カメラSは、マルチコアファイバ10を回転させているときに例えば図3に示されるようなマルチコアファイバ10の撮影画像を取得し、マルチコアファイバ10の撮影画像の輝度分布からクラッド12の両端のエッジa1,a2を検出する。マルチコアファイバ10を回転させると共にカメラSによる撮影を継続すると、撮影画像にコア11f,11gが表れ始める。このとき、カメラSは、撮影画像からコア11fのエッジa3,a4と、コア11gのエッジa5,a6とを検出する。そして、カメラSは、コア11fのエッジa3,a4間の中点で構成される直線X2と、コア11gのエッジa5,a6間の中点で構成される直線X3とを検出する。これらの直線X2,X3の検出後は、更にマルチコアファイバ10を少しずつ回転させながら、クラッド12の両端におけるエッジa1,a2間の中点と直線X2,X3間の中点とを一致させる。
エッジa1,a2間の中点と直線X2,X3間の中点とが一致した状態では、エッジa1,a2間の中点と直線X2,X3間の中点とは共にマルチコアファイバ10の軸線X1上に位置している。また、直線X2と軸線X1との距離D1は直線X3と軸線X1との距離D2と等しくなり、エッジa1と軸線X1との距離D3はエッジa2と軸線X1との距離D4と等しくなる。そして、図1に示されるように、マルチコアファイバ10の端部10aがカメラS側に位置し、カメラS側の端部10aからの距離が略n×Lとなる位置にコア11f,11gが位置している。このようなマルチコアファイバ10の調芯方法における各工程は自動で行うことが可能である。
上述したように、マルチコアファイバ10及びマルチコアファイバ10の調芯方法では、マルチコアファイバ10を側方からカメラSで撮影しながらマルチコアファイバ10を回転させるので、マルチコアファイバ10の端面を観察する場合と比較して、調芯に係る装置の構成を簡易にすることができる。また、マルチコアファイバ10は、マルチコアファイバ10のカメラS側の端部10aからの距離が略n×Lとなる位置に調芯用のコア11f,11gを有している。よって、調芯用のコア11f,11gに焦点を合わせるとクラッド12の外周12A近傍にも焦点が位置し、クラッド12の外周12Aとコア11f,11gの両方に焦点が合った状態となる。従って、マルチコアファイバ10の回転時に、カメラSによってクラッド12の外周12Aとコア11f,11gとが撮影画像に鮮明に表示される。
図3に示されるように、回転時にクラッド12の外周12Aとコア11f,11gとが鮮明に表示されるので、マルチコアファイバ10の回転調芯を効率よく行うことができる。また、従来のように調芯用のマーカとして空孔を設ける必要がないので、マルチコアファイバ10の強度が低下したり、マルチコアファイバ10の光学特性に影響を与えたりする問題は発生しない。
また、図1に示されるように、2個のコア11f,11gは、マルチコアファイバ10のカメラS側の端部10aとマルチコアファイバ10の中心Oとを結ぶ第1の直線T1を跨いで設けられている。このように2つのコア11f,11gを設けることによって、クラッド12の両側におけるエッジa1,a2間の中点とコア11f,11gのエッジ間の中点とを一致させる工程を容易に行えるので、マルチコアファイバ10の回転調芯を効率よく行うことができる。
また、コア11f及び第1の直線T1間の距離と、コア11g及び第1の直線T1間の距離とは同一である。このように、第1の直線T1に対するコア11f,11gの距離は互いに同一となるので、互いに対称となる位置に2つのコア11f,11gが鮮明に表示されることとなる。よって、クラッド12の両端におけるエッジa1,a2間の中点とコア11f,11gにおけるエッジ間の中点とを一致させる工程をより容易に行うことが可能となる。
また、2つのコア11f,11gは、上述した中点M1,M2よりも第1の直線T1側に位置している。このように、2つのコア11f,11gが第1の直線T1側に位置することにより、コア11f,11gに焦点を合わせたときにクラッド12の外周12A近傍にも焦点を位置させやすくなるので、より鮮明に2つのコア11f,11gを表示させることができる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態に係るマルチコアファイバ20及びマルチコアファイバ20の調芯方法について、図4及び図5を参照しつつ説明する。
図4に示されるように、マルチコアファイバ20は、第1実施形態のコア11a〜11hと配置態様が相違するコア21a〜21hを備えた点と、調芯用のマーカ23を備えた点と、が第1実施形態のマルチコアファイバ10と異なっている。クラッド22の半径及び屈折率は、第1実施形態におけるクラッド12の半径及び屈折率と同一である。以下では、第1実施形態のマルチコアファイバ10と異なる点を重点的に説明する。
マーカ23は、クラッド22の内部に設けられている。マーカ23は、例えばガラスで構成されているが、樹脂等、他の材料で構成されていてもよい。また、マーカ23の屈折率とクラッド22の屈折率nとの差は、大きい方が好ましい。
マルチコアファイバ20の断面の中心Oとマルチコアファイバ20の側面側の端部20aとを結ぶ直線を第1の直線T5、中心Oを通り第1の直線T5に対して垂直な直線を第2の直線T6、マーカ23を通り且つ第2の直線T6に平行な直線を第3の直線T7、端部20aを通り且つ第2の直線T6に平行な直線を第4の直線T8、とすると、第4の直線T8と第3の直線T7との距離は、概ねクラッド22の半径Lとクラッド22の屈折率nとを乗じた値、すなわちn×L×(1±r)となっている。rの値については、第1実施形態におけるrの値と同様である。
よって、マーカ23と端部20aとの距離も略n×Lとなっている。すなわち、マルチコアファイバ20は、クラッド22の内部であってマルチコアファイバ20の端部20aからの距離が略n×Lとなる位置にマーカ23を有している。このように、マーカ23と端部20aとの距離をn×Lに近づけることによって、マーカ23に焦点を合わせたときにクラッド22の外周22A近傍にも焦点を位置させることが可能になるので、マルチコアファイバ20を端部20a側から撮影した際に、クラッド22の外周22Aとマーカ23との撮影画像を鮮明にすることができる。
よって、第2実施形態では、マーカ23をマルチコアファイバ20における調芯用の基準部として活用することができる。以下では、基準部となるマーカ23を備えたマルチコアファイバ20の調芯方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様、マルチコアファイバ20の側方にカメラS及び光源が設けられ、カメラSは、上記光源からの光の照射方向H2を向くことでマルチコアファイバ20を側方から撮影する。カメラSによる撮影を継続すると共に、第1実施形態と同様にマルチコアファイバ20を軸線X4周りに回転させる。カメラSは、マルチコアファイバ20を回転させているときに例えば図5に示されるようなマルチコアファイバ20の撮影画像を取得し、マルチコアファイバ20の撮影画像からクラッド22の両端のエッジb1,b2を検出する。
そして、マルチコアファイバ20を回転させると共にカメラSによる撮影を継続すると、撮影画像にマーカ23が表れ始める。カメラSは、撮影画像からマーカ23のエッジb3,b4を検出する。マーカ23のエッジb3,b4の検出後は、更にマルチコアファイバ20を少しずつ回転させながら、クラッド22の両端におけるエッジb1,b2間の中点とマーカ23のエッジb3,b4間の中点とを一致させる。
クラッド22の両端におけるエッジb1,b2間の中点とマーカ23におけるエッジb3,b4間の中点とが一致した状態では、エッジb1,b2間の中点とエッジb3,b4間の中点は共にマルチコアファイバ20の軸線X4上に位置している。また、エッジb1と軸線X4との距離D5は、エッジb2と軸線X4との距離D6と等しくなる。そして、図4に示されるように、マルチコアファイバ20の端部20aがカメラS側に位置し、カメラS側の端部20aからの距離が略n×Lとなる位置にマーカ23が位置している。
第2実施形態に係るマルチコアファイバ20及びマルチコアファイバ20の調芯方法では、マルチコアファイバ20を側方からカメラSで撮影しながらマルチコアファイバ20を回転させ、カメラS側の端部20aからの距離が略n×Lとなる箇所に調芯用のマーカ23が位置する。よって、第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、マーカ23に焦点を合わせるとクラッド22の外周22A近傍にも焦点が位置し、クラッド22の外周22Aとマーカ23の両方に焦点が合った状態となるので、マルチコアファイバ20の回転時に、カメラSによってクラッド22の外周22Aとマーカ23とが撮影画像に鮮明に表示される。従って、マルチコアファイバ20の回転調芯を効率よく行うことができる。
更に、第2実施形態では、クラッド22の内部に設けられたマーカ23を基準部としているので、クラッド22の内部におけるコア21a〜21hの位置の自由度を高めることができる。
次に、上述したマルチコアファイバ10の調芯方法を用いたコネクタの製造方法の実施形態について図6及び図7を参照しつつ説明する。図6は、コネクタ100を製造する工程について説明するための図であり、図7は、完成したコネクタ100を示す図である。
まず、図6(a)に示されるように、例えば12本のマルチコアファイバ10とコネクタハウジング30とを用意する。そして、12本のマルチコアファイバ10をコネクタハウジング30の内部に挿入する。なお、コネクタハウジング30は、光ファイバの末端を収容するためのものである。
図6(b)に示されるように、マルチコアファイバ10をコネクタハウジング30に挿入した後には、上述したマルチコアファイバ10の調芯方法を用いて、各マルチコアファイバ10に対して調芯を行う。具体的には、例えばマルチコアファイバ10の長手方向側の端部10Aの側方にカメラS及び光源を設置し、マルチコアファイバ10の撮影を行う。カメラSは、図3に示されるように、マルチコアファイバ10の撮影画像からクラッド12の両端のエッジa1,a2と、コア11f,11gの各エッジa3〜a6と、コア11fのエッジa3,a4間の中点で構成される直線X2と、コア11gのエッジa5,a6間の中点で構成される直線X3とを検出する。
そして、各マルチコアファイバ10を回転させながらクラッド12の両端におけるエッジa1,a2間の中点と直線X2,X3間の中点とを一致させる。このようにしてコネクタハウジング30内で各マルチコアファイバ10の調芯を行う。その後、コネクタハウジング30内で各マルチコアファイバ10を固着させ、図6(c)に示されるように、各マルチコアファイバ10の端部10Aを研磨してマルチコアファイバ10の端面を平坦にすると、図7に示されるようなコネクタ100が完成する。
以上のように、コネクタ100の製造方法では、マルチコアファイバ10をコネクタハウジング30に挿入した後に、カメラSによってマルチコアファイバ10を側方から撮影し、マルチコアファイバ10を回転させながらクラッド12の両端におけるエッジa1,a2間の中点と直線X2,X3間の中点とを一致させてマルチコアファイバ10の調芯を行う。また、マルチコアファイバ10のカメラS側の端部10aからの距離が略n×Lとなる位置に調芯用のコア11f,11gが位置している。よって、コネクタ100の製造時にカメラSによってクラッド12の外周12Aとコア11f,11gとが撮影画像に鮮明に表示されるので、マルチコアファイバ10の回転調芯を効率よく行うことができ、コネクタ100の製造の効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、様々な変形が可能である。例えば上述した実施形態においては、マルチコアファイバ10の調芯方法を用いたコネクタの製造方法の実施形態について説明した。しかし、本発明に係るコネクタの製造方法は、マルチコアファイバ20の調芯方法等、他のマルチコアファイバの調芯方法にも適用することが可能である。
また、上述した実施形態では、マルチコアファイバ10のカメラS側に光源が設けられていたが、光源をマルチコアファイバ10を挟んでカメラSの反対側に設けてもよい。
また、上述した実施形態において、コア11の数は8個であったが、クラッドの内部に設けられるコアの数は、8個に限定されず、適宜変更可能である。また、コネクタ内におけるマルチコアファイバの本数も12本に限られず適宜変更可能である。
10,20…マルチコアファイバ、10a,20a…端部、10b…一端、10c…他端、11a〜11h,21a〜21h…コア、12,22…クラッド、12A,22A…外周、23…マーカ(基準部)、30…コネクタハウジング、100…コネクタ、S…カメラ、a1〜a6,b1〜b4…エッジ、D1〜D6…距離、H1,H2…照射方向、L…半径、M1,M2…中点、n…屈折率、O…中心、S…カメラ(撮影手段)、T1,T5…第1の直線、T2,T6…第2の直線、T3,T7…第3の直線、T4,T8…第2の直線、W…周方向、X1,X4…軸線、X2,X3…直線。

Claims (10)

  1. 複数のコア及び前記複数のコアを包囲するクラッドを備えたマルチコアファイバを側方から撮影手段で撮影しながら前記マルチコアファイバを回転させるマルチコアファイバの調芯方法であって、
    前記クラッドの屈折率をn、前記クラッドの半径をL、とした場合に、
    前記マルチコアファイバは、前記クラッドの内部であって前記マルチコアファイバの前記撮影手段側の端部からの距離が略n×Lとなる位置に、調芯用の基準部を有しており、
    前記マルチコアファイバの撮影画像から前記クラッドの両端のエッジを検出する工程と、
    前記撮影画像から前記基準部のエッジを検出する工程と、
    前記マルチコアファイバを回転させて前記クラッドの両端における前記エッジ間の中点と前記基準部における前記エッジ間の中点とを一致させる工程と、を備える、
    マルチコアファイバの調芯方法。
  2. 前記基準部は、前記マルチコアファイバの前記撮影手段側の端部と前記マルチコアファイバの中心とを結ぶ第1の直線を跨いで少なくとも2つ設けられている、
    請求項1に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  3. 一の前記基準部と前記第1の直線との距離と、他の前記基準部と前記第1の直線との距離とは同一である、
    請求項2に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  4. 一の前記基準部は、前記マルチコアファイバの中心を通り前記第1の直線に対して垂直に延在する第2の直線上に位置する前記マルチコアファイバの一端と前記中心との中点よりも、前記第1の直線側に位置しており、
    他の前記基準部は、前記第2の直線上に位置する前記マルチコアファイバの他端と前記中心の中点よりも、前記第1の直線側に位置している、
    請求項2又は3に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  5. 前記基準部は、前記クラッドの内部に設けられたコアである、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  6. 前記基準部は、前記クラッドの内部に設けられたマーカである、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のマルチコアファイバの調芯方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載されているマルチコアファイバの調芯方法を用いたコネクタの製造方法であって、
    前記マルチコアファイバを前記コネクタのハウジングに挿入する工程と、
    前記マルチコアファイバを側方から撮影する工程と、
    前記マルチコアファイバを回転させると共に、前記マルチコアファイバの撮影画像から前記クラッドの両端のエッジと前記基準部のエッジとを検出し、前記クラッドの両端における前記エッジ間の中点と前記基準部における前記エッジ間の中点とを一致させることによって前記マルチコアファイバの調芯を行う工程と、
    前記マルチコアファイバを前記ハウジングに固着させる工程と、
    を備えたコネクタの製造方法。
  8. 長手方向に延びるマルチコアファイバであって、
    複数のコアと、
    前記複数のコアを包囲するクラッドと、
    前記クラッドの内部に設けられた調芯用の基準部と、を備え、
    前記クラッドの屈折率をn、前記クラッドの半径をL、とした場合に、
    前記基準部は、前記マルチコアファイバの側面側の端部からの距離が略n×Lとなる箇所に位置する、
    マルチコアファイバ。
  9. 前記基準部は、前記クラッドの内部に設けられたコアである、
    請求項8に記載のマルチコアファイバ。
  10. 前記基準部は、前記クラッドの内部に設けられたマーカである、
    請求項8に記載のマルチコアファイバ。
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