JP2015109630A - 方向性結合器 - Google Patents

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Abstract

【課題】主線路と副線路との結合度を微調整できる方向性結合器を提供することである。
【解決手段】複数の誘電体層が積層されて構成されている積層体と、第1の主線路部及び第2の主線路部がこの順に直列に接続されて構成されている主線路であって、前記積層体に設けられている主線路と、前記第1の主線路部と電磁気的に結合する第1の副線路部及び前記第2の主線路部と電磁気的に結合する第2の副線路部がこの順に直列に接続されて構成されている副線路であって、前記積層体において、前記主線路よりも積層方向の一方側に設けられている副線路と、を備えており、前記第2の主線路部が、前記第1の主線路部が設けられている前記誘電体層とは異なる前記誘電体層に設けられ、前記第2の副線路部が、前記第1の副線路部が設けられている前記誘電体層とは異なる前記誘電体層に設けられていること、を特徴とする方向性結合器。
【選択図】図3

Description

本発明は、方向性結合器に関し、より特定的には、電磁気的に結合している主線路と副線路とを備えた方向性結合器に関する。
従来の方向性結合器に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の方向性結合器が知られている。該方向性結合器では、渦巻状をなす第1の結合ラインと第1の結合ラインと同じ形状をなす第2の結合ラインとが誘電体層を介して対向している。これにより、第1の結合ラインと第2の結合ラインとは、互いに電磁気的に結合し、方向性結合器を構成している。
ところで、特許文献1に記載の方向性結合器において、第1の結合ラインと第2の結合ラインとの結合度を微調整したい場合には、第1の結合ラインと第2の結合ラインとの間に設けられている誘電体層の厚みを調整することが考えられる。しかしながら、第1の結合ラインは1つの誘電体層上に設けられ、第2の結合ラインは1つの誘電体層上に設けられている。よって、第1の結合ラインと第2の結合ラインとの間に設けられている誘電体層の厚みを調整すると、第1の結合ライン全体と第2の結合ライン全体とが離れたり近づいたりするため、これらの結合度が大きく変動してしまう。よって、特許文献1に記載の方向性結合器において、第1の結合ラインと第2の結合ラインとの結合度を微調整することは困難であった。
特許第3203253号
そこで、本発明の目的は、主線路と副線路との結合度を微調整できる方向性結合器を提供することである。
本発明の一形態に係る方向性結合器は、複数の誘電体層が積層されて構成されている積層体と、第1の主線路部及び第2の主線路部がこの順に直列に接続されて構成されている主線路であって、前記積層体に設けられている主線路と、前記第1の主線路部と電磁気的に結合する第1の副線路部及び前記第2の主線路部と電磁気的に結合する第2の副線路部がこの順に直列に接続されて構成されている副線路であって、前記積層体において、前記主線路よりも積層方向の一方側に設けられている副線路と、を備えており、前記第2の主線路部が、前記第1の主線路部が設けられている前記誘電体層とは異なる前記誘電体層に設けられている、及び/又は、前記第2の副線路部が、前記第1の副線路部が設けられている前記誘電体層とは異なる前記誘電体層に設けられていること、を特徴とする。
本発明によれば、主線路と副線路との結合度を微調整できる。
第1の実施形態ないし第5の実施形態に係る方向性結合器10a〜10eの等価回路図である。 第1の実施形態ないし第4の実施形態に係る方向性結合器10a,10b,10dの外観斜視図である。 第1の実施形態に係る方向性結合器10aの積層体12の分解斜視図である。 第2の実施形態に係る方向性結合器10bの積層体12の分解斜視図である。 第3の実施形態に係る方向性結合器10cの積層体12の分解斜視図である。 第4の実施形態に係る方向性結合器10dの積層体12の分解斜視図である。 第5の実施形態に係る方向性結合器10eの外観斜視図である。 第5の実施形態に係る方向性結合器10eの積層体12の分解斜視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る方向性結合器について説明する。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態に係る方向性結合器について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態ないし第5の実施形態に係る方向性結合器10a〜10eの等価回路図である。
方向性結合器10aの回路構成について説明する。方向性結合器10aは、所定の周波数帯域において用いられる。所定の周波数帯域とは、例えば、LTE(Long Term Evolution)が使用される周波数帯(例えば698MHz〜3800MHz)である。
方向性結合器10aは、外部電極14a〜14j、主線路M、副線路S及びコンデンサC1〜C4を回路構成として備えている。主線路Mは、外部電極14a,14b間に接続されており、主線路部M1〜M3を含んでいる。主線路部M1〜M3は、外部電極14a,14b間においてこの順に直列に接続されている。
副線路Sは、外部電極14c,14d間に接続されており、副線路部S1〜S3を含んでいる。副線路部S1〜S3は、外部電極14c,14d間においてこの順に直列に接続されている。
また、主線路部M1と副線路部S1とは互いに電磁気的に結合している。主線路部M2と副線路部S2とは互いに電磁気的に結合している。主線路部M3と副線路部S3とは互いに電磁気的に結合している。また、主線路部M2と副線路部S2は、後述するように、主線路部M1と副線路部S1よりも近接しており、かつ、主線路部M3と副線路部S3よりも近接している。
コンデンサC1は、外部電極14aと外部電極14e〜14jとの間に接続されている。コンデンサC2は、外部電極14bと外部電極14e〜14jとの間に接続されている。コンデンサC3は、外部電極14cと外部電極14e〜14jとの間に接続されている。コンデンサC4は、外部電極14dと外部電極14e〜14jとの間に接続されている。
以上のような方向性結合器10aでは、外部電極14aが入力ポートとして用いられ、外部電極14bが出力ポートとして用いられる。また、外部電極14cは、カップリングポートとして用いられ、外部電極14dは、50Ωで終端化されるターミネートポートとして用いられる。また、外部電極14e〜14jは、接地される接地ポートとして用いられる。そして、外部電極14aに対して信号が入力されると、該信号が外部電極14bから出力される。更に、主線路Mと副線路Sとが電磁気的に結合しているので、外部電極14bから出力される信号の電力に比例する電力を有する信号が外部電極14cから出力される。
次に、第1の実施形態に係る方向性結合器10aの具体的構成について図面を参照しながら説明する。図2は、第1の実施形態ないし第4の実施形態に係る方向性結合器10a〜10dの外観斜視図である。図3は、第1の実施形態に係る方向性結合器10aの積層体12の分解斜視図である。以下では、積層方向を上下方向と定義し、上側から平面視したときの方向性結合器10aの長辺方向を前後方向と定義し、上側から平面視したときの方向性結合器10aの短辺方向を左右方向と定義する。
方向性結合器10aは、図2及び図3に示すように、積層体12、外部電極14a〜14j、主線路M、副線路S、引き出し導体18a,18b,20a,20b、グランド導体22,24、コンデンサ導体26a〜26d及びビアホール導体v1,v4,v5,v8を備えている。
積層体12は、図2に示すように、直方体状をなしており、図3に示すように、誘電体セラミックからなる長方形状の誘電体層16a〜16kが上側から下側へとこの順に並ぶように積層されることにより構成されている。以下では、積層体12の上側の主面を上面、下側の主面を下面と呼ぶ。積層体12の前側の端面を前面、後ろ側の端面を背面と呼ぶ。積層体12の右側の側面を右面、左側の側面を左面と呼ぶ。積層体12の底面は、方向性結合器10aが回路基板に実装される際に、回路基板と対向する実装面である。また、誘電体層16a〜16kの上側の面を表面と呼び、誘電体層16a〜16kの下側の面を裏面と呼ぶ。
外部電極14b,14e,14f,14cは、積層体12の左面において、後ろ側から前側へとこの順に並ぶように設けられている。外部電極14b,14e,14f,14cは、上下方向に延在していると共に、上面及び底面に折り返されている。
外部電極14d,14g,14h,14aは、積層体12の右面において、後ろ側から前側へとこの順に並ぶように設けられている。外部電極14d,14g,14h,14aは、上下方向に延在していると共に、上面及び底面に折り返されている。
外部電極14iは、積層体12の背面において上下方向に延在していると共に、上限及び底面に折り返されている。外部電極14jは、積層体12の前面において上下方向に延在していると共に、上面及び底面に折り返されている。
主線路Mは、積層体12内に設けられており、主線路部M1〜M3及びビアホール導体v2,v3を含んでいる。第1の主線路部である主線路部M1は、誘電体層16dの表面の前半分に設けられている線状導体である。主線路部M1は、上側から平面視したときに、誘電体層16dの前半分の中央に位置する始点から誘電体層16dの中央(対角線の交点)に対して右側に位置する終点に向かって反時計回りに略1周だけ周回している。主線路部M1は、略1周の形状であるが、複数周周回した構成であってもよい。以下では、主線路部M1の始点を上流端と呼び、主線路部M1の終点を下流端と呼ぶ。
主線路部M3は、誘電体層16dの表面の後ろ半分に設けられている線状導体である。主線路部M3は、上側から平面視したときに、誘電体層16dの中央(対角線の交点)に対して左側に位置する始点から誘電体層16dの後ろ半分の中央に位置する終点に向かって時計回りに略1周だけ周回している。主線路部M3は、略1周の形状であるが、複数周周回した構成であってもよい。
ここで、主線路部M3は、主線路部M1と同じ形状を有している。より詳細には、誘電体層16dの中央を中心として主線路部M3を180度回転させると、主線路部M1と一致する。すなわち、主線路部M1と主線路部M3とは、誘電体層16dの中央に関して点対称な関係となっている。以下では、主線路部M3の始点を上流端と呼び、主線路部M3の終点を下流端と呼ぶ。
第2の主線路部である主線路部M2は、主線路部M1,M3が設けられている誘電体層16dとは異なる誘電体層16eの表面に設けられている。方向性結合器10aでは、主線路部M2は、主線路部M1,M3よりも下側に設けられている。主線路部M2は、誘電体層16eの前後方向の中央において左右方向に延在する線状導体であり、主線路部M1の下流端と主線路部M3の上流端とを電気的に接続している。主線路部M2の長さは、主線路部M1,M3の長さよりも短い。主線路部M2の始点は、上側から平面視したときに、主線路部M1の下流端と重なっている。主線路部M2の終点は、上側から平面視したときに、主線路部M3の上流端と重なっている。以下では、主線路部M2の始点を上流端と呼び、主線路部M2の終点を下流端と呼ぶ。主線路部M1〜M3は、誘電体層16d,16eの表面にCu又はAgからなる金属を主成分とする導電性ペーストが塗布されることにより作製されている。
ビアホール導体v2は、誘電体層16dを上下方向に貫通しており、主線路部M1の下流端と主線路部M2の上流端とを接続している。ビアホール導体v3は、誘電体層16dを上下方向に貫通しており、主線路部M2の下流端と主線路部M3の上流端とを接続している。これにより、主線路部M1〜M3がビアホール導体v2,v3を介してこの順に直列に接続されている。ビアホール導体v2,v3は、誘電体層16dに設けられたビアホールに対してCu又はAgからなる金属を主成分とする導電性ペーストが充填されることにより作製されている。
引き出し導体18aは、主線路Mよりも上側に設けられており、具体的には、誘電体層16cの表面に設けられている直線状の線状導体である。引き出し導体18aの一方の端部は、上側から平面視したときに、主線路部M1の上流端と重なっている。引き出し導体18aの他方の端部は、誘電体層16cの右側の長辺に引き出されており、外部電極14aと接続されている。
ビアホール導体v1は、誘電体層16cを上下方向に貫通しており、引き出し導体18aの一方の端部と主線路部M1の上流端とを接続している。
引き出し導体18bは、主線路Mよりも上側に設けられており、具体的には、誘電体層16cの表面に設けられている直線状の線状導体である。引き出し導体18bの一方の端部は、上側から平面視したときに、主線路部M3の下流端と重なっている。引き出し導体18bの他方の端部は、誘電体層16cの左側の長辺に引き出されており、外部電極14bと接続されている。
ここで、引き出し導体18bは、引き出し導体18aと同じ形状を有している。より詳細には、誘電体層16cの中央を中心として引き出し導体18bを180度回転させると、引き出し導体18aと一致する。すなわち、引き出し導体18aと引き出し導体18bとは、誘電体層16cの中央に関して点対称な関係となっている。
ビアホール導体v4は、誘電体層16cを上下方向に貫通しており、引き出し導体18bの一方の端部と主線路部M3の下流端とを接続している。これにより、主線路Mは、外部電極14a,14b間に接続されている。ビアホール導体v1,v4は、誘電体層16cに設けられたビアホールに対してCu又はAgからなる金属を主成分とする導電性ペーストが充填されることにより作製されている。
副線路Sは、積層体12内に設けられており、副線路部S1〜S3及びビアホール導体v6,v7を含んでいる。第1の副線路部である副線路部S1は、誘電体層16gの表面の前半分に設けられている線状導体であり、主線路部M1と電磁気的に結合している。副線路部S1は、上側から平面視したときに、主線路部M1と同じ形状を有しており、一致した状態で重なっている。具体的には、副線路部S1は、上側から平面視したときに、誘電体層16gの前半分の中央に位置する始点から誘電体層16gの中央(対角線の交点)に対して右側に位置する終点に向かって反時計回りに略1周だけ周回している。以下では、副線路部S1の始点を上流端と呼び、副線路部S1の終点を下流端と呼ぶ。
副線路部S3は、誘電体層16gの表面の後ろ半分に設けられている線状導体であり、主線路部M3と電磁気的に結合している。副線路部S3は、上側から平面視したときに、主線路部M3と同じ形状を有しており、一致した状態で重なっている。具体的には、副線路部S3は、上側から平面視したときに、誘電体層16gの中央(対角線の交点)に対して左側に位置する始点から誘電体層16gの後ろ半分の中央に位置する終点に向かって時計回りに略1周だけ周回している。
ここで、副線路部S3は、副線路部S1と同じ形状を有している。より詳細には、誘電体層16gの中央を中心として副線路部S3を180度回転させると、副線路部S1と一致する。すなわち、副線路部S1と副線路部S3とは、誘電体層16gの中央に関して点対称な関係となっている。以下では、副線路部S3の始点を上流端と呼び、副線路部S3の終点を下流端と呼ぶ。
第2の副線路部である副線路部S2は、主線路部M2が設けられている誘電体層16e及び副線路部S1,S3が設けられている誘電体層16gとは異なる誘電体層16fの表面に設けられている。方向性結合器10aでは、副線路部S2は、副線路部S1,S3よりも上側に設けられている。これにより、主線路部M2と副線路部S2との間隔は、主線路部M1と副線路部S1との間隔及び主線路部M3と副線路部S3との間隔よりも小さくなっている。
副線路部S2は、誘電体層16fの前後方向の中央において左右方向に延在する線状導体であり、上側から平面視したときに、主線路部M2と同じ形状を有しており、主線路部M2と一致した状態で重なっている。副線路部S2の長さは、副線路部S1,S3の長さよりも短い。副線路部S2の始点は、上側から平面視したときに、副線路部S1の下流端と重なっている。副線路部S2の終点は、上側から平面視したときに、副線路部S3の上流端と重なっている。以下では、副線路部S2の始点を上流端と呼び、副線路部S2の終点を下流端と呼ぶ。副線路部S1〜S3は、誘電体層16f,16gの表面にCu又はAgからなる金属を主成分とする導電性ペーストが塗布されることにより作製されている。
ビアホール導体v6は、誘電体層16fを上下方向に貫通しており、副線路部S1の下流端と副線路部S2の上流端とを接続している。ビアホール導体v7は、誘電体層16fを上下方向に貫通しており、副線路部S2の下流端と副線路部S3の上流端とを接続している。これにより、副線路部S1〜S3がビアホール導体v6,v7を介してこの順に直列に接続されている。ビアホール導体v6,v7は、誘電体層16fに設けられたビアホールに対してCu又はAgからなる金属を主成分とする導電性ペーストが充填されることにより作製されている。
引き出し導体20aは、副線路Sよりも下側に設けられており、具体的には、誘電体層16hの表面に設けられている直線状の線状導体である。引き出し導体20aの一方の端部は、上側から平面視したときに、副線路部S1の上流端と重なっている。引き出し導体20aの他方の端部は、誘電体層16hの左側の長辺に引き出されており、外部電極14cと接続されている。また、引き出し導体20aは、引き出し導体18aと同じ長さを有している。これにより、上側から平面視したときに、引き出し導体18aの右端と引き出し導体20aの左端とを直線で結ぶと、二等辺三角形が形成される。
ビアホール導体v5は、誘電体層16gを上下方向に貫通しており、引き出し導体20aの一方の端部と副線路部S1の上流端とを接続している。
引き出し導体20bは、副線路Sよりも下側に設けられており、具体的には、誘電体層16hの表面に設けられている直線状の線状導体である。引き出し導体20bの一方の端部は、上側から平面視したときに、副線路部S3の下流端と重なっている。引き出し導体20bの他方の端部は、誘電体層16hの右側の長辺に引き出されており、外部電極14dと接続されている。また、引き出し導体20bは、引き出し導体18bと同じ長さを有している。これにより、上側から平面視したときに、引き出し導体18bの左端と引き出し導体20bの右端とを直線で結ぶと、二等辺三角形が形成される。
ここで、引き出し導体20bは、引き出し導体20aと同じ形状を有している。より詳細には、誘電体層16hの中央を中心として引き出し導体20bを180度回転させると、引き出し導体20aと一致する。すなわち、引き出し導体20aと引き出し導体20bとは、誘電体層16hの中央に関して点対称な関係となっている。引き出し導体18a,18b,20a,20bは、誘電体層16c,16hの表面にCu又はAgからなる金属を主成分とする導電性ペーストが塗布されることにより作製されている。
ビアホール導体v8は、誘電体層16gを上下方向に貫通しており、引き出し導体20bの一方の端部と副線路部S3の下流端とを接続している。これにより、副線路Sは、外部電極14c,14d間に接続されている。ビアホール導体v5,v8は、誘電体層16gに設けられたビアホールに対してCu又はAgからなる金属を主成分とする導電性ペーストが充填されることにより作製されている。
グランド導体22は、積層体12に設けられ、主線路M、副線路S及び引き出し導体18a,18b,20a,20bよりも上側に設けられている。より詳細には、グランド導体22は、誘電体層16bの表面の略全面を覆うように設けられており、長方形状をなしている。また、グランド導体22は、誘電体層16bの各辺に引き出されており、外部電極14e〜14jと接続されている。更に、グランド導体22は、上側から平面視したときに、主線路部M1〜M3と重なっている。
グランド導体24は、積層体12に設けられ、主線路M、副線路S及び引き出し導体18a,18b,20a,20bよりも下側に設けられている。より詳細には、グランド導体24は、誘電体層16jの表面の略全面を覆うように設けられており、長方形状をなしている。また、グランド導体24は、誘電体層16iの各辺に引き出されており、外部電極14e〜14jと接続されている。更に、グランド導体24は、上側から平面視したときに、副線路部S1〜S3と重なっている。グランド導体22,24は、誘電体層16b,16iの表面にCu又はAgからなる金属を主成分とする導電性ペーストが塗布されることにより作製されている。
コンデンサ導体26a〜26dは、積層体12に設けられ、グランド導体24よりも下側に設けられている。より詳細には、コンデンサ導体26a〜26dは、誘電体層16jの表面に設けられている矩形状の導体である。コンデンサ導体26aは、誘電体層16jの右側の長辺に引き出されており、外部電極14aと接続されている。また、コンデンサ導体26aは、誘電体層16iを介してグランド導体24と対向することにより、コンデンサC1を形成している。これにより、コンデンサC1は、外部電極14a,14e〜14j間に接続されている。
コンデンサ導体26bは、誘電体層16jの左側の長辺に引き出されており、外部電極14bと接続されている。また、コンデンサ導体26bは、誘電体層16iを介してグランド導体24と対向することにより、コンデンサC2を形成している。これにより、コンデンサC2は、外部電極14b,14e〜14j間に接続されている。
コンデンサ導体26cは、誘電体層16jの左側の長辺に引き出されており、外部電極14cと接続されている。また、コンデンサ導体26cは、誘電体層16iを介してグランド導体24と対向することにより、コンデンサC3を形成している。これにより、コンデンサC3は、外部電極14c,14e〜14j間に接続されている。
コンデンサ導体26dは、誘電体層16jの右側の長辺に引き出されており、外部電極14dと接続されている。また、コンデンサ導体26dは、誘電体層16iを介してグランド導体24と対向することにより、コンデンサC4を形成している。これにより、コンデンサC4は、外部電極14d,14e〜14j間に接続されている。コンデンサ導体26a〜26dは、誘電体層16jの表面にCu又はAgを主成分とする導電性ペーストが塗布されることにより作製されている。
(効果)
以上のように構成された方向性結合器10aによれば、主線路Mと副線路Sとの結合度を微調整できる。より詳細には、方向性結合器10aでは、主線路Mは、主線路部M1〜M3が直列接続されて構成されている。そして、主線路部M2は、主線路部M1,M3が設けられている誘電体層16dとは異なる誘電体層16eに設けられている。同様に、副線路Sは、副線路部S1〜S3が直列接続されて構成されている。そして、副線路部S2は、副線路部S1,S3が設けられている誘電体層16gとは異なる誘電体層16fに設けられている。これにより、主線路部M1と副線路部S1との間隔及び主線路部M3と副線路部S3との間隔を変化させることなく、主線路部M2と副線路部S2との間隔を変化させることが可能となる。具体的には、誘電体層16eの厚みを薄くし、かつ、誘電体層16d,16fの厚みを厚くすることにより、主線路部M1と副線路部S1との間隔及び主線路部M3と副線路部S3との間隔を変化させることなく、主線路部M2と副線路部S2との間隔を小さくすることができる。これにより、主線路Mと副線路Sとの結合度を僅かに大きくすることができる。一方、誘電体層16eの厚みを厚くし、かつ、誘電体層16d,16fの厚みを薄くすることにより、主線路部M1と副線路部S1との間隔及び主線路部M3と副線路部S3との間隔を変化させることなく、主線路部M2と副線路部S2との間隔を大きくすることができる。これにより、主線路Mと副線路Sとの結合度を僅かに小さくすることができる。以上のように、方向性結合器10aによれば、主線路Mと副線路Sとの結合度を微調整できる。
また、主線路部M2の長さは、主線路部M1,M3の長さよりも短く、副線路部S2の長さは、副線路部S1,S3の長さよりも短い。そのため、主線路部M2と副線路部S2との間隔を変化させた場合に、主線路Mと副線路Sとの結合度の変化量は小さい。そのため、方向性結合器10aによれば、主線路Mと副線路Sとの結合度を微調整できる。
また、主線路部M1と副線路部S1とが一致した状態で重なり、主線路部M2と副線路部S2とが一致した状態で重なり、主線路部M3と副線路部S3とが一致した状態で重なることにより、主線路Mと副線路Sとの結合度を大きくすることができる。
また、主線路部M1〜M3はそれぞれ、上側から平面視したときに、同じ形状を有し、かつ、副線路部S1〜S3と一致した状態で重なっている。これにより、主線路Mの構造と副線路Sの構造とを近づけることができる。その結果、主線路Mの特性インピーダンス等の電気的特性と副線路Sの特性インピーダンス等の電気的特性とを近づけることができる。よって、外部電極14bから出力される信号の位相と外部電極14cから出力される信号の位相との差が小さくなる。すなわち、方向性結合器10aの位相差特性が向上する。
また、主線路部M1と主線路部M3とは、逆方向に周回している。これにより、例えば、主線路部M1の中心を通過する磁束が上方向である場合には、主線路部M3の中心を通過する磁束が下方向となる。よって、主線路部M1の中心を通過する磁束が主線路Mの上側でUターンして主線路部M3の中心を通過し、主線路部M3の中心を通過する磁束が主線路Mの下側でUターンして主線路部M1の中心を通過するようになる。すなわち、主線路Mにおいて閉磁路が形成されるようになる。これにより、主線路Mが発生した磁束が外部からの影響により乱れることが抑制されるようになる。なお、副線路Sについても同様である。
また、引き出し導体18aと引き出し導体20aとは同じ長さを有しているので、これらの抵抗値と位相変化が略等しくなる。よって、外部電極14a,14b間の特性インピーダンス等の電気的特性と外部電極14c,14d間の特性インピーダンス等の電気的特性とが近づくようになる。更に、方向性結合器10aの位相差特性が向上する。また、引き出し導体18bと引き出し導体20bとに関しても同様のことが言える。
また、引き出し導体18a,18b,20a,20bが直線状をなしているので、最短で外部電極と接続することができるため、これらの引き出し導体が持つ抵抗値が小さくでき、不要な磁気結合、容量結合を低減できる。よって、方向性結合器10aの挿入損失が低減される。
また、方向性結合器10aでは、外部電極14aと外部電極14e〜14jとの間にコンデンサC1が設けられ、外部電極14bと外部電極14e〜14jとの間にコンデンサC2が設けられ、外部電極14cと外部電極14e〜14jとの間にコンデンサC3が設けられ、外部電極14dと外部電極14e〜14jとの間にコンデンサC4が設けられている。これにより、コンデンサC1〜C4の容量値を調整することによって、外部電極14a,14b間の特性インピーダンス及び外部電極14c,14d間の特性インピーダンスを調整することが可能となる。よって、これらの特性インピーダンスを近づけることによって、方向性結合器10aの位相差特性を向上させることができる。
また、グランド導体22は、主線路M、副線路S及び引き出し導体18a,18b,20a,20bよりも上側に設けられている。これにより、方向性結合器10aに上側から入力するノイズが、グランド導体22により吸収されるようになる。その結果、主線路M、副線路S及び引き出し導体18a,18b,20a,20bにノイズが入力することが抑制される。
また、グランド導体24は、主線路M、副線路S及び引き出し導体18a,18b,20a,20bよりも下側に設けられている。これにより、方向性結合器10aに下側から入力するノイズが、グランド導体24により吸収されるようになる。その結果、主線路M、副線路S及び引き出し導体18a,18b,20a,20bにノイズが入力することが抑制される。
また、グランド導体24は、主線路M、副線路S及び引き出し導体18a,18b,20a,20bとコンデンサ導体26a〜26dとの間に設けられている。これにより、主線路M、副線路S及び引き出し導体18a,18b,20a,20bとコンデンサ導体26a〜26dとの間に不要な容量が形成されることが抑制される。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態に係る方向性結合器10bの具体的構成について図面を参照しながら説明する。図4は、第2の実施形態に係る方向性結合器10bの積層体12の分解斜視図である。なお、方向性結合器10bの回路構成は、方向性結合器10aの回路構成と同じであるので説明を省略する。また、方向性結合器10bの外観斜視図については、図2を援用する。
方向性結合器10bは、主線路部M1〜M3、副線路部S1〜S3の形状において方向性結合器10aと相違する。以下に、かかる相違点を中心に方向性結合器10bについて説明する。
主線路部M1は、上側から平面視したときに、誘電体層16dの前半分の中央に位置する始点から誘電体層16dの前側の短辺の中央近傍に位置する終点に向かって反時計回りに複数周周回する渦巻状をなしている。
主線路部M3は、上側から平面視したときに、誘電体層16dの後ろ側の短辺の中央近傍に位置する始点から誘電体層16dの後ろ半分の中央に位置する終点に向かって反時計回りに複数周周回する渦巻状をなしている。以上のような主線路部M3は、誘電体層16dの前後方向の中央を左右に横切る直線に関して主線路部M1と線対称な関係を有している。
主線路部M2は、誘電体層16eの表面に設けられており、前後方向に延在していると共に、両端において左側に折れ曲がっている。ただし、主線路部M2は、上側から平面視したときに、上流端及び下流端以外の部分において主線路部M1,M3と重なっていない。主線路部M2の上流端は、ビアホール導体v2を介して主線路部M1の下流端と接続されている。主線路部M2の下流端は、ビアホール導体v3を介して主線路部M3の上流端と接続されている。
副線路部S1は、上側から平面視したときに、誘電体層16gの前半分の中央に位置する始点から誘電体層16gの前側の短辺の中央近傍に位置する終点に向かって反時計回りに複数周周回する渦巻状をなしている。
副線路部S3は、上側から平面視したときに、誘電体層16gの後ろ側の短辺の中央近傍に位置する始点から誘電体層16gの後ろ半分の中央に位置する終点に向かって反時計回りに複数周周回する渦巻状をなしている。以上のような副線路部S3は、誘電体層16gの前後方向の中央を左右に横切る直線に関して副線路部S1と線対称な関係を有している。
副線路部S2は、誘電体層16fの表面に設けられており、前後方向に延在していると共に、両端において左側に折れ曲がっている。ただし、副線路部S2は、上側から平面視したときに、上流端及び下流端以外の部分において副線路部S1,S3と重なっていない。副線路部S2の上流端は、ビアホール導体v6を介して副線路部S1の下流端と接続されている。副線路部S2の下流端は、ビアホール導体v7を介して副線路部S3の上流端と接続されている。
以上のように構成された方向性結合器10bによれば、方向性結合器10aと同じ作用効果を奏することができる。
また、方向性結合器10bによれば、主線路M及び引き出し導体18a,18bと副線路S及び引き出し導体20a,20bとが、誘電体層16d,16gの前後方向の中央を左右に横切る直線に関して線対称な関係となる。これにより、主線路M及び引き出し導体18a,18bの特性インピーダンス等の電気的特性と副線路S及び引き出し導体20a,20bの特性インピーダンス等の電気的特性とを近づけることができる。その結果、方向性結合器10bの位相差特性を向上させることができる。
また、方向性結合器10bによれば、主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2が渦巻状をなしている。これにより、方向性結合器10bの主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2と方向性結合器10aの主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2とを同じ長さとした場合には、方向性結合器10bの主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2の占有面積が方向性結合器10aの主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2の占有面積よりも小さくなる。よって、方向性結合器10bでは、方向性結合器10aよりも小型化を図ることが可能となる。加えて、副線路部S1,S2を渦巻状にすることで、線路長を長くすることができるため、低い周波数帯域にも対応することができる。その結果、低い周波数帯域から高い周波数帯域までの広帯域な周波数帯域に対応可能な方向性結合器10bを実現することができる。
また、方向性結合器10bによれば、主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2が渦巻状をなしている。これにより、方向性結合器10bの主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2の占有面積と方向性結合器10aの主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2の占有面積とを同じとした場合には、方向性結合器10bの主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2の長さが方向性結合器10aの主線路部M1,M2及び副線路部S1,S2の長さよりも長くなる。よって、方向性結合器10bでは、方向性結合器10aよりも低周波帯域において使用可能となる。
また、主線路部M2は、上側から平面視したときに、上流端及び下流端以外の部分において主線路部M1,M3と重なっていないので、主線路部M2は、主線路部M1,M2が発生した磁束を妨げない。同様に、副線路部S2は、上側から平面視したときに、上流端及び下流端以外の部分において副線路部S1,S3と重なっていないので、副線路部S2は、副線路部S1,S2が発生した磁束を妨げない。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態に係る方向性結合器10cの具体的構成について図面を参照しながら説明する。図5は、第3の実施形態に係る方向性結合器10cの積層体12の分解斜視図である。なお、方向性結合器10cの回路構成は、方向性結合器10aの回路構成と同じであるので説明を省略する。
方向性結合器10cは、グランド導体28及びビアホール導体v10〜v21を更に備えている点において方向性結合器10aと相違する。以下に、かかる相違点を中心に方向性結合器10cについて説明する。
グランド導体28は、積層体12の底面の中央、すなわち、誘電体層16kの裏面の中央に設けられている。グランド導体28は、十字型をなしており、具体的には、グランド導体28は、誘電体層16kの中央を通過する前後方向に延びる帯状の導体及び左右方向に延びる帯状の導体により構成されている。また、グランド導体28は、誘電体層16kの前後方向の短辺及び左右方向の長辺に引き出されているので、外部電極14e〜14jと接続されている。ただし、グランド導体28は、外部電極14a〜14dにおいて底面に折り返された部分とは接触していない。
ビアホール導体v10,v14,v18はそれぞれ、誘電体層16i〜16kを上下方向に貫通している。そして、ビアホール導体v10,v14,v18は、互いに接続されて1本のビアホール導体を構成しており、グランド導体24とグランド導体28とを接続している。
ビアホール導体v11,v15,v19はそれぞれ、誘電体層16i〜16kを上下方向に貫通している。そして、ビアホール導体v11,v15,v19は、互いに接続されて1本のビアホール導体を構成しており、グランド導体24とグランド導体28とを接続している。
ビアホール導体v12,v16,v20はそれぞれ、誘電体層16i〜16kを上下方向に貫通している。そして、ビアホール導体v12,v16,v20は、互いに接続されて1本のビアホール導体を構成しており、グランド導体24とグランド導体28とを接続している。
ビアホール導体v13,v17,v21はそれぞれ、誘電体層16i〜16kを上下方向に貫通している。そして、ビアホール導体v13,v17,v21は、互いに接続されて1本のビアホール導体を構成しており、グランド導体24とグランド導体28とを接続している。
以上のように構成された方向性結合器10cによれば、方向性結合器10aと同じ作用効果を奏することができる。
また、方向性結合器10cによれば、高い放熱性を得ることができる。より詳細には、方向性結合器10cが回路基板に実装されると、グランド導体28が回路基板に接触する。グランド導体28は、金属により作製されているので、誘電体セラミックにより作製されている誘電体層16kよりも高い熱伝導率を有している。そのため、方向性結合器10cで発生した熱がグランド導体28を介して回路基板へと効率よく伝わるようになる。その結果、方向性結合器10cの放熱性が向上する。
また、グランド導体24とグランド導体28とがビアホール導体v10〜v21により接続されるので、グランド導体24が安定して接地電位に保たれるようになる。
(第4の実施形態)
以下に、第4の実施形態に係る方向性結合器10dの具体的構成について図面を参照しながら説明する。図6は、第4の実施形態に係る方向性結合器10dの積層体12の分解斜視図である。なお、方向性結合器10dの回路構成は、方向性結合器10aの回路構成と同じであるので説明を省略する。また、方向性結合器10dの外観斜視図については、図2を援用する。
方向性結合器10dは、誘電体層16fが設けられておらず、かつ、副線路部S2が誘電体層16gの表面に設けられている点において方向性結合器10aと相違する。以下に、かかる相違点を中心に方向性結合器10dについて説明する。
副線路部S2は、誘電体層16gの表面において副線路部S1及び副線路部S3と接続されている。
以上のような構成を有する方向性結合器10dにおいても、誘電体層16d,16eの厚みを調整することにより、主線路部M1と副線路部S1との間隔及び主線路部M3と副線路部S3との間隔を変化させることなく、主線路部M2と副線路部S2との間隔を調整することができる。よって、方向性結合器10dにおいても、主線路Mと副線路Sとの結合度を微調整できる。
また、方向性結合器10dによれば、方向性結合器10aに比べて、誘電体層を1層減らすことができる。
ところで、方向性結合器10dでは、主線路部M1,M3を誘電体層16dの表面に設け、主線路部M2を誘電体層16eの表面に設け、副線路部S1〜S3を誘電体層16gの表面に設けているが、主線路部M1〜M3を誘電体層16dの表面に設け、副線路部S1,S3を誘電体層16gの表面に設け、副線路部S2を誘電体層16fの表面に設けてもよい。
(第5の実施形態)
以下に、第5の実施形態に係る方向性結合器10eの具体的構成について図面を参照しながら説明する。図7は、第5の実施形態に係る方向性結合器10eの外観斜視図である。図8は、第5の実施形態に係る方向性結合器10eの積層体12の分解斜視図である。なお、方向性結合器10eの回路構成は、方向性結合器10aの回路構成と同じであるので説明を省略する。
方向性結合器10eは、図7及び図8に示すように、以下の4点において、方向性結合器10aと相違する。
第1の相違点:外部電極14f,14hが設けられていない点
第2の相違点:誘電体層16cと誘電体層16dとの間に誘電体層16lが設けられ、誘電体層16gと誘電体層16hとの間に誘電体層16mが設けられている点
第3の相違点:誘電体層16lにビアホール導体v31,v32が設けられ、誘電体層16mにビアホール導体v33,v34が設けられている点
第4の相違点:誘電体層16lの表面上にグランド導体40aが設けられ、誘電体層16mの表面上にグランド導体40bが設けられている点
ビアホール導体v31は、誘電体層16lを上下方向に貫通しており、ビアホール導体v1と共に1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v1,v31は、引き出し導体18aの一方の端部と主線路部M1の上流端とを接続している。
ビアホール導体v32は、誘電体層16lを上下方向に貫通しており、ビアホール導体v4と共に1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v4,v32は、引き出し導体18bの一方の端部と主線路部M3の下流端とを接続している。
グランド導体40aは、主線路部M1〜M3よりも上側であって、かつ、グランド導体22よりも下側に設けられており、具体的には、誘電体層16lの表面上に設けられている直線状の線状導体である。グランド導体40aは、誘電体層16lの右側の長辺の中央と左側の長辺の中央とを接続している。これにより、グランド導体40aは、外部電極14e,14gに接続されている。更に、グランド導体40aは、上側から平面視したときに、主線路部M2と重なっている。
グランド導体40bは、副線路部S1〜S3よりも下側であって、かつ、グランド導体24よりも上側に設けられており、具体的には、誘電体層16mの表面上に設けられている直線状の線状導体である。グランド導体40bは、誘電体層16mの右側の長辺の中央と左側の長辺の中央とを接続している。これにより、グランド導体40bは、外部電極14e,14gに接続されている。更に、グランド導体40bは、上側から平面視したときに、副線路部S2と重なっている。
以上のような構成を有する方向性結合器10eにおいても、誘電体層16d,16eの厚みを調整することにより、主線路部M1と副線路部S1との間隔及び主線路部M3と副線路部S3との間隔を変化させることなく、主線路部M2と副線路部S2との間隔を調整することができる。よって、方向性結合器10eにおいても、主線路Mと副線路Sとの結合度を微調整できる。
また、方向性結合器10eによれば、方向性結合器10aよりも通過特性及びカップリング特性を向上させることができる。より詳細には、方向性結合器10aでは、主線路部M2は、主線路部M1,M3よりも下側に設けられている。そのため、主線路部M2とグランド導体22との上下方向の距離は、主線路部M1,M3とグランド導体22との上下方向の距離よりも大きくなる。よって、主線路部M2とグランド導体22との間に発生する容量は、主線路部M1,M3とグランド導体22との間に発生する容量よりも小さくなる。そのため、主線路部M2の特性インピーダンスが主線路部M1,M3の特性インピーダンスよりも高くなる。これにより、主線路部M1,M3と主線路部M2との間において高周波信号の反射が発生し、方向性結合器10aの通過特性及びカップリング特性が低下する。
そこで、方向性結合器10eでは、グランド導体40aは、主線路部M1〜M3よりも上側であって、かつ、グランド導体22よりも下側に設けられており、上側から平面視したときに、主線路部M2と重なっている。これにより、主線路部M2とグランド導体40aとの間に容量が発生するようになる。その結果、主線路部M1,M3の特性インピーダンスと主線路部M2の特性インピーダンスとが近づくようになる。その結果、主線路部M1,M3と主線路部M2との間において高周波信号の反射が発生することが抑制され、方向性結合器10eの通過特性及びカップリング特性が向上する。なお、副線路部S1〜S3及びグランド導体40bについても、主線路部M1〜M3及びグランド導体40aと同じことが言える。
(その他の実施形態)
本発明に係る方向性結合器は、前記実施形態に係る方向性結合器10a〜10eに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
なお、方向性結合器10a〜10eの構成を組み合わせてもよい。
なお、方向性結合器10a〜10eにおいて、主線路部M2及び副線路部S2が同じ誘電体層上に設けられていてもよい。この場合、主線路部M2及び副線路部S2は、誘電体層上において前後方向及び/又は左右方向にずらされて設けられる。そして、主線路部M2と副線路部S2との間隔やこれらの長さを調整することにより、主線路Mと副線路Sとの結合度を微調整する。
なお、方向性結合器10a〜10eにおいて、主線路部M2又は副線路部S2の絶縁体層における前後方向及び/又は左右方向の位置を変更することによって、主線路部M2と副線路部S2との間隔を調整して、主線路Mと副線路Sとの結合度を微調整してもよい。
また、方向性結合器10a〜10eにおいて、主線路部M2の線幅と副線路部S2の線幅とが異なっていてもよい。同様に、主線路部M1の線幅と副線路部S1の線幅とが異なっていてもよいし、主線路部M3の線幅と副線路部S3の線幅とが異なっていてもよい。このように、主線路部M1〜M3の線幅及び副線路部S1〜S3の線幅を調整することにより、主線路Mの特性インピーダンス及び副線路Sの特性インピーダンスを調整できる。
なお、方向性結合器10a,10b,10d,10eにおいて、外部電極14a〜14dが底面に折り返されている部分(以下、折り返し部15a〜15d(図3参照))はそれぞれ、上側から平面視したときに、コンデンサ導体26a〜26dよりも小さく、かつ、コンデンサ導体26a〜26dに収まっている(すなわち、はみ出していない)ことが好ましい。これにより、折り返し部15a〜15dとグランド導体24との間に不要な容量が形成されることが抑制される。
なお、方向性結合器10a〜10eにおいて、主線路部M1又は主線路部M3が設けられていなくてもよい。この場合には、主線路部M2が引き出し導体18a又は引き出し導体18bに接続される。同様に、副線路部S1又は副線路部S3が設けられていなくてもよい。この場合には、副線路部S2が引き出し導体20a又は引き出し導体20bに接続される。
なお、主線路部M1と主線路部M3とは、異なる誘電体層に設けられていてもよい。
また、副線路部S1と副線路部S3とは、異なる誘電体層に設けられていてもよい。
また、主線路部M1の形状と副線路部S1の形状とは異なっていてもよいし、主線路部M2の形状と副線路部S2の形状とは異なっていてもよいし、主線路部M3の形状と副線路部S3の形状とは異なっていてもよい。
また、主線路部M2と副線路部S2との間隔は、主線路部M1と副線路部S1との間隔及び主線路部M3と副線路部S3との間隔よりも大きくてもよい。
本発明は、方向性結合器に有用であり、特に、主線路と副線路との結合度を微調整できる点において優れている。
C1〜C4 コンデンサ
M 主線路
M1〜M3 主線路部
S 副線路
S1〜S3 副線路部
v1〜v8,v10〜v21,v31〜v34 ビアホール導体
10a〜10e 方向性結合器
12 積層体
14a〜14j 外部電極
15a〜15h 折り返し部
16a〜16m 誘電体層
18a,18b,20a,20b 引き出し導体
22,24,28,40a,40b グランド導体
26a〜26d コンデンサ導体

Claims (24)

  1. 複数の誘電体層が積層されて構成されている積層体と、
    第1の主線路部及び第2の主線路部がこの順に直列に接続されて構成されている主線路であって、前記積層体に設けられている主線路と、
    前記第1の主線路部と電磁気的に結合する第1の副線路部及び前記第2の主線路部と電磁気的に結合する第2の副線路部がこの順に直列に接続されて構成されている副線路であって、前記積層体において、前記主線路よりも積層方向の一方側に設けられている副線路と、
    を備えており、
    前記第2の主線路部が、前記第1の主線路部が設けられている前記誘電体層とは異なる前記誘電体層に設けられている、及び/又は、前記第2の副線路部が、前記第1の副線路部が設けられている前記誘電体層とは異なる前記誘電体層に設けられていること、
    を特徴とする方向性結合器。
  2. 前記主線路は、前記第1の主線路部、前記第2の主線路部及び第3の主線路部がこの順に直列に接続されて構成されており、
    前記副線路は、前記第1の副線路部、前記第2の副線路部及び前記第3の主線路部と電磁気的に結合する第3の副線路部がこの順に直列に接続されて構成されており、
    前記第2の主線路部が、前記第3の主線路部が設けられている前記誘電体層とは異なる前記誘電体層に設けられ、及び/又は、前記第2の副線路部が、前記第3の副線路部が設けられている前記誘電体層とは異なる前記誘電体層に設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載の方向性結合器。
  3. 前記第2の主線路部は、前記第1の主線路部及び前記第3の主線路部よりも積層方向の一方側に設けられており、
    前記第2の副線路部は、前記第1の副線路部及び前記第3の副線路部よりも積層方向の他方側に設けられていること、
    を特徴とする請求項2に記載の方向性結合器。
  4. 前記第2の主線路部と前記第2の副線路部とは、積層方向から平面視したときに、重なっていること、
    を特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の方向性結合器。
  5. 前記第2の主線路部と前記第2の副線路部とは、積層方向から平面視したときに、同じ形状をなしていること、
    を特徴とする請求項4に記載の方向性結合器。
  6. 前記第1の主線路部は、上流端から下流端に向かって所定方向に周回する形状をなしており、
    前記第3の主線路部は、上流端から下流端に向かって前記所定方向の反対方向に周回する形状をなしており、
    前記第2の主線路部は、前記第1の主線路部の下流端と前記第3の主線路部の上流端とを電気的に接続していること、
    を特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の方向性結合器。
  7. 前記第1の主線路部は、上流端から下流端に向かって所定方向に周回する形状をなしており、
    前記第3の主線路部は、上流端から下流端に向かって前記所定方向に周回する形状をなしており、
    前記第2の主線路部は、前記第1の主線路部の下流端と前記第3の主線路部の上流端とを電気的に接続していること、
    を特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の方向性結合器。
  8. 前記積層体の表面に設けられている第1の外部電極ないし第4の外部電極と、
    前記第1の外部電極と前記第1の主線路部とを接続する第1の引き出し導体と、
    前記第2の外部電極と前記第3の主線路部とを接続する第2の引き出し導体と、
    前記第3の外部電極と前記第1の副線路部とを接続する第3の引き出し導体と、
    前記第4の外部電極と前記第3の副線路部とを接続する第4の引き出し導体と、
    を更に備えていること、
    を特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれかに記載の方向性結合器。
  9. 前記第1の引き出し導体と前記第3の引き出し導体とが同じ長さを有していること、
    を特徴とする請求項8に記載の方向性結合器。
  10. 積層方向から平面視したときに、前記第1の引き出し導体の端部と前記第3の引き出し導体の端部とを直線で結ぶと、二等辺三角形が形成されること、
    を特徴とする請求項9に記載の方向性結合器。
  11. 前記第1の引き出し導体及び前記第3の引き出し導体は、前記主線路よりも積層方向の他方側に設けられており、
    前記第2の引き出し導体及び前記第4の引き出し導体は、前記副線路よりも積層方向の一方側に設けられていること、
    を特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の方向性結合器。
  12. 前記積層体の表面に設けられている第5の外部電極と、
    前記積層体に設けられ、かつ、前記第5の外部電極に接続されている第1のグランド導体と、
    前記第1の外部電極ないし前記第4の外部電極のそれぞれに接続され、かつ、前記第1のグランド導体と前記誘電体層を介して対向している第1のコンデンサ導体ないし第4のコンデンサ導体と、
    を更に備えていること、
    を特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の方向性結合器。
  13. 前記第1のグランド導体は、前記主線路、前記副線路及び前記第1の引き出し導体ないし前記第4の引き出し導体よりも積層方向の一方側に設けられていること、
    を特徴とする請求項12に記載の方向性結合器。
  14. 前記第1の外部電極ないし前記第4の外部電極の一部は、積層体における積層方向の一方側の表面に設けられており、
    前記第1のコンデンサ導体ないし前記第4のコンデンサ導体は、前記第1のグランド導体よりも積層方向の一方側に設けられており、
    前記第1の外部電極ないし前記第4の外部電極の一部はそれぞれ、積層方向から平面視したときに、前記第1のコンデンサ導体ないし前記第4のコンデンサ導体内に収まっていること、
    を特徴とする請求項13に記載の方向性結合器。
  15. 前記積層体の表面に設けられている第5の外部電極と、
    前記主線路、前記副線路及び前記第1の引き出し導体ないし前記第4の引き出し導体よりも積層方向の他方側に設けられ、かつ、前記第5の外部電極に接続されている第2のグランド導体と、
    を更に備えていること、
    を特徴とする請求項8ないし請求項14のいずれかに記載の方向性結合器。
  16. 前記積層体の表面に設けられている第5の外部電極と、
    前記積層体の一方側の表面の中央に設けられ、かつ、前記第5の外部電極に接続されている第3のグランド導体と、
    を更に備えていること、
    を特徴とする請求項8ないし請求項15のいずれかに記載の方向性結合器。
  17. 前記第2の主線路部の線幅と前記第2の副線路部の線幅とは異なること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の方向性結合器。
  18. 前記第1の主線路部と前記第1の副線路部とは、積層方向から平面視したときに、重なっていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項17のいずれかに記載の方向性結合器。
  19. 前記第1の主線路部と前記第1の副線路部とは、積層方向から平面視したときに、同じ形状をなしていること、
    を特徴とする請求項18に記載の方向性結合器。
  20. 前記第2の主線路部と前記第2の副線路部は、同じ前記誘電体層に設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項19のいずれかに記載の方向性結合器。
  21. 前記第2の主線路部は、前記第1の主線路部よりも積層方向の一方側に設けられており、
    前記方向性結合器は、
    前記第1の主線路部よりも積層方向の他方側に設けられ、かつ、積層方向から平面視したときに該第1の主線路部と重なっている第2のグランド導体と、
    前記第2の主線路部よりも積層方向の他方側であって、かつ、前記第2のグランド導体よりも積層方向の一方側に設けられている第4のグランド導体であって、積層方向から平面視したときに、該第2の主線路部と重なっている第4のグランド導体と、
    を更に備えていること、
    を特徴とする請求項1に記載の方向性結合器。
  22. 前記第2のグランド導体は、積層方向から平面視したときに、前記第2の主線路部と重なっていること、
    を特徴とする請求項21に記載の方向性結合器。
  23. 前記第2の副線路部は、前記第1の副線路部よりも積層方向の他方側に設けられており、
    前記方向性結合器は、
    前記第1の副線路部よりも積層方向の一方側に設けられ、かつ、積層方向から平面視したときに該第1の副線路部と重なっている第1のグランド導体と、
    前記第2の副線路部よりも積層方向の一方側であって、かつ、前記第1のグランド導体よりも積層方向の他方側に設けられている第5のグランド導体であって、積層方向から平面視したときに、該第2の副線路部と重なっている第5のグランド導体と、
    を更に備えていること、
    を特徴とする請求項1、請求項21又は請求項22のいずれかに記載の方向性結合器。
  24. 前記第1のグランド導体は、積層方向から平面視したときに、前記第2の副線路部と重なっていること、
    を特徴とする請求項23に記載の方向性結合器。
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