JP5526647B2 - 方向性結合器 - Google Patents

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Description

本発明は、方向性結合器に関し、より特定的には、互いに電磁気的に結合している主線路及び副線路を備えている方向性結合器に関する。
従来の方向性結合器に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の方向性結合器が知られている。以下に、特許文献1に記載の方向性結合器について図面を参照しながら説明する。図9は、特許文献1に記載の方向性結合器500の構成図である。
方向性結合器500は、図9に示すように、ストリップ導体502,504を備えている。そして、ストリップ導体502は、図9の上下方向に延在しているストリップ導体502a及びストリップ導体502bを有している。また、ストリップ導体504は、ストリップ導体504a及びストリップ導体504bを有している。ストリップ導体502aとストリップ導体504aとは、平面視した状態で重なっており、第1の結合線路部506を構成している。また、ストリップ導体502bとストリップ導体504bとは、平面視した状態で重なっており、第2の結合線路部508を構成している。
以上のように、構成された方向性結合器500では、第1の結合線路部506及び第2の結合線路部508において信号のやり取りが行われる。その結果、ストリップ導体502の一端から入力した高周波信号は、ストリップ導体502の他端から出力されると共に、ストリップ導体504の一端から出力される。また、ストリップ導体504の他端からは高周波信号は出力されない。
ところで、特許文献1に記載の方向性結合器500は、以下に図面を参照しながら説明するように、方向性が悪いという問題を有している。図10は、偶モード及び奇モードによる信号の流れを、ストリップ導体502a及びストリップ導体504aを例に挙げて示した図である。
方向性結合器500では、ストリップ導体502aとストリップ導体504aとは、互いに面同士で対向している。よって、ストリップ導体502aとストリップ導体504aとは、磁気結合していると共に、容量結合している。同様に、ストリップ導体502bとストリップ導体504bとは、互いに面同士で対向している。よって、ストリップ導体502bとストリップ導体504bとは、磁気結合していると共に、容量結合している。
ここで、磁気結合時及び容量結合時における信号の流れについて説明する。磁気結合時には偶モードが発生し、容量結合時には奇モードが発生する。偶モードでは、図10(a)に示すように、磁気結合による電磁誘導により、ストリップ導体502aを流れる信号Sig1とは反対方向に進行する信号Sig2がストリップ導体504aを進行する。一方、奇モードでは、図10(b)に示すように、容量結合による電界により、信号Sig1とは反対方向に進行する信号Sig3、及び、信号Sig1と同方向に進行する信号Sig4がストリップ導体504aを進行する。前記の通り、ストリップ導体502aとストリップ導体504aとは、磁気結合していると共に、容量結合もしている。よって、ストリップ導体504aでは、図10(c)に示すように、信号Sig2の一部と信号Sig4とが相殺される。その結果、ストリップ導体504aでは、信号Sig5は、信号Sig1とは反対方向に進行するようになる。方向性結合器500においては、ストリップ導体504aの信号Sig4が向かう端子に信号は出力されず、信号Sig3,Sig5が向かう端子に信号が出力される必要がある。このように、方向性結合器500のストリップ導体504aにおいて、片方の端子にのみ信号が出力される特性を方向性と呼び、磁気結合と容量結合との結合度を調整することにより、この方向性を調整することができる。
ところが、方向性結合器500では、ストリップ導体502aとストリップ導体504aとは、互いに面同士で対向しているので、強く容量結合している。同様に、ストリップ導体502bとストリップ導体504bとは、互いに面同士で対向しているので、強く容量結合している。そのため、方向性結合器500では、奇モードが偶モードよりも強く現れる。奇モードでは、信号Sig3,Sig4が反対方向に進行するため、奇モードが偶モードよりも強く現れると、所望の方向性を得ることが困難である。以上のように、方向性結合器500は、方向性が悪いという問題を有している。
特開2002−344213号公報
そこで、本発明の目的は、優れた方向性を容易に得ることができる方向性結合器を提供することである。
本発明の第1の形態に係る方向性結合器は、複数の絶縁体層が積層されてなる積層体と、前記絶縁体層上に設けられている導体層により構成され、かつ、第1の主線路結合部及び第2の主線路結合部を有している主線路と、前記絶縁体層上に設けられている導体層により構成され、かつ、副線路結合部を有している副線路と、を備えており、前記第1の主線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部と重なっていないと共に、該副線路結合部に沿って延在しており、前記第2の主線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部と重なっていると共に、該副線路結合部に沿って延在しており、前記第1の主線路結合部及び前記第2の主線路結合部は、同じ方向に向かって信号が伝送されるように接続されており前記主線路は、前記第1の主線路結合部と前記第2の主線路結合部とを接続しており、かつ、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部とは重ならないように、該第1の主線路結合部との接続部分を起点として前記副線路結合部から遠ざかる方向に向かって旋廻を開始している第1の接続部を有していること、を特徴とする。
本発明の第2の形態に係る方向性結合器は、複数の絶縁体層が積層されてなる積層体と、前記絶縁体層上に設けられている導体層により構成され、かつ、主線路結合部を有している主線路と、前記絶縁体層上に設けられている導体層により構成され、かつ、第1の副線路結合部及び第2の副線路結合部を有している副線路と、を備えており、前記第1の副線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記主線路結合部と重なっていないと共に、該主線路結合部に沿って延在しており、前記第2の副線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記主線路結合部と重なっていると共に、該主線路結合部に沿って延在しており、前記第1の副線路結合部及び前記第2の副線路結合部は、同じ方向に向かって信号が伝送されるように接続されており前記副線路は、前記第1の副線路結合部と前記第2の副線路結合部とを接続しており、かつ、積層方向から平面視したときに、前記主線路結合部とは重ならないように、該第1の副線路結合部との接続部分を起点として前記主線路結合部から遠ざかる方向に向かって旋廻を開始している第1の接続部を有していること、を特徴とする。
本発明によれば、優れた方向性を容易に得ることができる。
実施形態に係る方向性結合器の外観斜視図である。 第1の実施形態に係る方向性結合器の積層体の分解斜視図である。 第1の実施形態に係る方向性結合器を積層方向の上側から透視した図である。 結合部を伝送される高周波信号を示した図である。 第1の変形例に係る方向性結合器の積層体の分解斜視図である。 第2の変形例に係る方向性結合器の積層体の分解斜視図である。 第2の実施形態に係る方向性結合器の外観斜視図である。 第2の実施形態に係る方向性結合器の積層体の分解斜視図である。 特許文献1に記載の方向性結合器の構成図である。 偶モード及び奇モードによる信号の流れを、ストリップ導体を例に挙げて示した図である。
以下に、本発明の実施形態に係る方向性結合器について説明する。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態に係る方向性結合器について図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る方向性結合器10a〜10cの外観斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る方向性結合器10aの積層体12aの分解斜視図である。図3は、第1の実施形態に係る方向性結合器10aを積層方向の上側から透視した図である。図1ないし図3において、積層方向をz軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときの積層体12aの短辺方向をx軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときの積層体12aの長辺方向をy軸方向と定義する。なお、x軸、y軸、z軸は、互いに直交している。
方向性結合器10aは、図1ないし図3に示すように、積層体12a、外部電極14(14a〜14h)、グランド導体G1,G2、主線路M及び副線路Sを備えている。積層体12aは、直方体状をなしており、図2に示すように、絶縁体層16a〜16eが積層されることにより構成されている。ここで、積層体12aにおいて、z軸方向の正方向側に位置する面を上面と称し、z軸方向の負方向側に位置する面を下面と称する。更に、積層体12aにおいて、その他の面を側面と称す。
外部電極14は、図1に示すように、積層体12aの側面においてz軸方向に延在していると共に、上面及び下面に折り返されている。より詳細には、外部電極14aは、y軸方向の正方向側に位置する側面においてz軸方向に延在していると共に、上面及び下面に折り返されている。外部電極14bは、y軸方向の負方向側に位置する側面においてz軸方向に延在していると共に、上面及び下面に折り返されている。外部電極14aと外部電極14bとは、互いに対向している。
外部電極14c,14e,14fは、x軸方向の負方向側に位置する側面においてz軸方向に延在していると共に、上面及び下面に折り返されている。外部電極14f,14c,14eは、y軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並ぶように設けられている。外部電極14d,14g,14hは、x軸方向の正方向側に位置する側面においてz軸方向に延在していると共に、上面及び下面に折り返されている。外部電極14h,14d,14gは、y軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並ぶように設けられている。外部電極14cと外部電極14dとは、互いに対向している。外部電極14eと外部電極14gとは、互いに対向している。外部電極14fと外部電極14hとは、互いに対向している。
絶縁体層16は、図2に示すように、誘電体材料(例えば、Ba−Al−Si系の誘電体セラミック)からなる層であり、長方形状をなしている。絶縁体層16a〜16eは、z軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に並ぶように積層されている。以下では、絶縁体層16のz軸方向の正方向側の主面を表面と呼び、絶縁体層16のz軸方向の負方向側の主面を裏面と呼ぶ。
絶縁体層16aの表面には、図2に示すように、外部電極14a〜14hの折り返されている部分が設けられている。また、絶縁体層16eの裏面には、外部電極14a〜14hの折り返されている部分(図2には図示せず)が設けられている。
副線路Sは、絶縁体層16dの表面に設けられている導体層により構成され、引き出し部50,54及び結合部52を有している。結合部52は、絶縁体層16dのy軸方向の中央において、x軸方向に延在する線状導体である。結合部52は、方向性結合器10aに入力する高周波信号(例えば、2.5GHz)の波長の1/4の長さを有している。引き出し部50は、結合部52のx軸方向の負方向側に接続され、x軸方向の負方向側に位置する長辺に引き出されている。これにより、引き出し部50は、外部電極14cに接続されている。引き出し部54は、結合部52のx軸方向の正方向側に接続され、x軸方向の正方向側に位置する長辺に引き出されている。これにより、引き出し部50は、外部電極14dに接続されている。
主線路Mは、絶縁体層16c,16dの表面に設けられている導体層及びビアホール導体により構成され、具体的には、図2及び図3に示すように、部分主線路M1〜M3及びビアホール導体V1,V2により構成されている。部分主線路M1,M3は、絶縁体層16dの表面に設けられている銀の導体層である。部分主線路M2は、絶縁体層16cの表面に設けられている銀の導体層である。部分主線路M1は、図2に示すように、引き出し部22、結合部(主線路結合部)24及び接続部26により構成されている1本の線状導体であり、z軸方向から平面視したときに、副線路Sよりもy軸方向の正方向側に設けられている。
結合部24は、z軸方向から平面視したときに、結合部52と重なっていないと共に、結合部52に沿って延在している。本実施形態では、結合部24は、z軸方向から平面視したときに、結合部52よりもy軸方向の正方向側において、結合部52と平行にx軸方向に延在している。これにより、結合部24と結合部52とは、これらの側面同士において対向し、電磁気的に結合している。以下、このように、導体層が側面同士で対向して電磁気的に結合することをサイドエッジ結合と呼ぶ。サイドエッジ結合では、結合部24,52間に、磁気結合が発生しており、容量結合は殆ど発生していない。なお、結合部24は、結合部52と同じ長さを有している。
引き出し部22は、絶縁体層16dのy軸方向の正方向側の短辺に引き出されていると共に、x軸方向の正方向側に向かって延在し、かつ、y軸方向の負方向側に向かって折れ曲がって延在している。これにより、引き出し部22は、外部電極14a、及び、結合部24のx軸方向の正方向側の端部に接続されている。接続部26は、y軸方向に延在しており、結合部24のx軸方向の負方向側の端部に接続されている。
部分主線路M3は、図2に示すように、接続部38、結合部(主線路結合部)40及び引き出し部42により構成されている1本の線状導体であり、z軸方向から平面視したときに、副線路Sよりもy軸方向の負方向側に設けられている。
結合部40は、z軸方向から平面視したときに、結合部52と重なっていないと共に、結合部52に沿って延在している。本実施形態では、結合部40は、z軸方向から平面視したときに、結合部52よりもy軸方向の負方向側において、結合部52と平行にx軸方向に延在している。これにより、結合部40と結合部52とは、これらの側面同士において対向し、電磁気的に結合している。すなわち、結合部40と結合部52とは、サイドエッジ結合している。サイドエッジ結合では、結合部40,52間に、磁気結合が発生しており、容量結合は殆ど発生していない。なお、結合部40は、結合部52と同じ長さを有している。
引き出し部42は、絶縁体層16dのy軸方向の負方向側の短辺に引き出されていると共に、x軸方向の負方向側に向かって延在し、かつ、y軸方向の正方向側に向かって折れ曲がって延在している。これにより、引き出し部42は、外部電極14b、及び、結合部40のx軸方向の負方向側の端部に接続されている。接続部38は、y軸方向に延在しており、結合部40のx軸方向の正方向側の端部に接続されている。
部分主線路M2は、図2に示すように、接続部28,30、結合部(主線路結合部)32及び接続部34,36により構成されている1本の線状導体である。結合部32は、図2及び図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、結合部52と重なっていると共に、結合部52に沿って延在している。本実施形態では、結合部24は、結合部52と平行にx軸方向に延在している。これにより、結合部32と結合部52とは、これらの主面同士において対向し、電磁気的に結合している。以下、このように、導体層が主面同士で対向して電磁気的に結合することをブロードサイド結合と呼ぶ。ブロードサイド結合では、結合部32,52間に、容量結合と磁気結合とが発生している。なお、結合部32は、結合部52と同じ長さを有している。
接続部28は、図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、結合部24よりもy軸方向の正方向側においてx軸方向に延在している。すなわち、接続部28は、結合部24よりも結合部52から離れた位置において、結合部52に沿って延在している。これにより、接続部28が結合部52と電磁気的に強く結合することを防止している。更に、接続部28のx軸方向の負方向側の端部は、z軸方向から平面視したときに、接続部26のy軸方向の正方向側の端部と重なっている。そして、接続部28のx軸方向の負方向側の端部と、接続部26のy軸方向の正方向側の端部とは、絶縁体層16cをz軸方向に貫通しているビアホール導体V1により接続されている。また、接続部30は、図2及び図3に示すように、y軸方向に延在しており、z軸方向から平面視したときに、引き出し部22と重なっている。接続部30は、接続部28のx軸方向の正方向側の端部に接続されていると共に、結合部32のx軸方向の正方向側の端部に接続されている。以上のように、接続部26,28,30及びビアホール導体V1は、結合部24のx軸方向の負方向側の端部と結合部32のx軸方向の正方向側の端部とを接続する接続部として機能している。そして、接続部26,28,30は、z軸方向の正方向側から平面視したときに、結合部24との接続部分を起点として結合部52から遠ざかる方向に向かって旋廻している。すなわち、接続部26,28,30は、z軸方向の正方向側から平面視したときに、結合部24との接続部分を起点として時計回りに旋廻している。これにより、結合部24及び結合部32は、同じ方向に向かって信号が伝送されるように接続されている。
接続部36は、図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、結合部40よりもy軸方向の負方向側においてx軸方向に延在している。すなわち、接続部36は、結合部40よりも結合部52から離れた位置において、結合部52に沿って延在している。これにより、接続部36が結合部52と電磁気的に強く結合することを防止している。更に、接続部36のx軸方向の正方向側の端部は、z軸方向から平面視したときに、接続部38のy軸方向の負方向側の端部と重なっている。そして、接続部36のx軸方向の正方向側の端部と、接続部38のy軸方向の負方向側の端部とは、絶縁体層16cをz軸方向に貫通しているビアホール導体V2により接続されている。また、接続部34は、図2及び図3に示すように、y軸方向に延在しており、z軸方向から平面視したときに、引き出し部42と重なっている。接続部34は、接続部36のx軸方向の負方向側の端部に接続されていると共に、結合部32のx軸方向の負方向側の端部に接続されている。以上のように、接続部34,36,38及びビアホール導体V2は、結合部40のx軸方向の正方向側の端部と結合部32のx軸方向の負方向側の端部とを接続する接続部として機能している。そして、接続部34,36,38は、z軸方向の正方向側から平面視したときに、結合部40との接続部分を起点として結合部52から遠ざかる方向に向かって旋廻している。すなわち、接続部34,36,38は、z軸方向の正方向側から平面視したときに、結合部40との接続部分を起点として時計回りに旋廻している。これにより、結合部40及び結合部32は、同じ方向に向かって信号が伝送されるように接続されている。
グランド導体G1は、主線路M及び副線路Sが設けられている絶縁体層16c,16dよりもz軸方向の正方向側に設けられている絶縁体層16bの表面に設けられている銀の導体層であり、面状導体18a及び引き出し導体20a〜20dを含んでいる。面状導体18aは、長方形状をなしており、絶縁体層16bの中心に設けられている。すなわち、面状導体18aの対角線の交点と絶縁体層16bの対角線の交点とがz軸方向から平面視したときに一致し、かつ、面状導体18aの各辺と絶縁体層16bの各辺とが平行である。引き出し導体20a,20bは、面状導体18aに接続されていると共に、絶縁体層16bのx軸方向の負方向側の長辺に引き出されている。これにより、引き出し導体20a,20bはそれぞれ、外部電極14e,14fに接続されている。引き出し導体20c,20dは、面状導体18aに接続されていると共に、絶縁体層16bのx軸方向の正方向側の長辺に引き出されている。これにより、引き出し導体20c,20dはそれぞれ、外部電極14g,14hに接続されている。
グランド導体G2は、主線路M及び副線路Sが設けられている絶縁体層16c,16dよりもz軸方向の負方向側に設けられている絶縁体層16eの表面に設けられている銀の導体層であり、面状導体18b及び引き出し導体20e〜20hを含んでいる。面状導体18bは、長方形状をなしており、絶縁体層16eの中心に設けられている。すなわち、面状導体18bの対角線の交点と絶縁体層16eの対角線の交点とがz軸方向から平面視したときに一致し、かつ、面状導体18bの各辺と絶縁体層16eの各辺とが平行である。引き出し導体20e,20fは、面状導体18bに接続されていると共に、絶縁体層16eのx軸方向の負方向側の長辺に引き出されている。これにより、引き出し導体20e,20fはそれぞれ、外部電極14e,14fに接続されている。引き出し導体20g,20hは、面状導体18bに接続されていると共に、絶縁体層16eのx軸方向の正方向側の長辺に引き出されている。これにより、引き出し導体20g,20hはそれぞれ、外部電極14g,14hに接続されている。
以上のように、グランド導体G1,G2は、主線路M及び副線路Sをz軸方向の正方向側及び負方向側から挟み込んでいる。これにより、グランド導体G1,G2は、主線路M及び副線路Sからノイズが放射されること、及び、主線路M及び副線路Sにノイズが侵入することを防止するシールドとして機能している。更に、グランド導体G1,G2、主線路M及び副線路Sは、ストリップライン構造をなしている。
また、主線路Mの両端及び副線路Sの両端はそれぞれ、図2に示すように、積層体12aの異なる側面に引き出されている。具体的には、主線路Mの一端は、y軸方向の正方向側に位置する外部電極14aに接続され、主線路Mの他端は、y軸方向の負方向側に位置する外部電極14bに接続されている。副線路Sの一端は、x軸方向の負方向側に位置する外部電極14cに接続され、副線路Sの他端は、x軸方向の正方向側に位置する外部電極14dに接続されている。
次に、方向性結合器10aの動作について説明する。図4は、結合部24,32,40,52を伝送される高周波信号を示した図である。
図1において、高周波信号は、外部電極14aより入力する。このとき、外部電極14c,14e〜14hには接地電位が印加されている。外部電極14aより入力した高周波信号は、図3に示すように、結合部24をx軸方向の負方向側に向かって高周波信号Sig11として伝送される。そして、高周波信号Sig11が更に伝送されると、高周波信号Sig12が結合部32をx軸方向の負方向側に向かって伝送される。更に、高周波信号Sig12が伝送されると、高周波信号Sig13が結合部40をx軸方向の負方向側に向かって伝送される。その後、高周波信号は、外部電極14bから方向性結合器10aの外部へと出力される。なお、図示しないが、このとき、接続部28,36と結合部24,32,40とには、互いに反対方向に向かって高周波信号が伝送されている。
ここで、結合部24と結合部52とは、サイドエッジ結合しているので、磁気結合が発生しており、容量結合が殆ど発生していない。同様に、結合部40と結合部52とは、サイドエッジ結合しているので、磁気結合が発生しており、容量結合が殆ど発生していない。よって、結合部24,40のそれぞれに高周波信号Sig11,Sig13が伝送されると、電磁誘導により偶モードが発生する。その結果、結合部52には、図4(a)に示すように、高周波信号Sig11,Sig13の反対方向(x軸方向の正方向側)に向かって高周波信号Sig14が伝送される。
一方、結合部32と結合部52とは、ブロードサイド結合しているので、容量結合が発生している。よって、結合部32に高周波信号Sig12が伝送されると、容量により奇モードが発生する。その結果、結合部52には、図4(b)に示すように、x軸方向の負方向側に向かって高周波信号Sig15が伝送され、x軸方向の正方向側に向かって高周波信号Sig16が伝送される。
以上のように、結合部52には、図4に示すように、高周波信号Sig14〜Sig16が伝送される。そして、高周波信号Sig15は、高周波信号Sig14によって相殺される。これにより、図3に示すように、結合部52には、x軸方向の正方向側に向かって高周波信号Sig17が伝送される。その結果、外部電極14cからは高周波信号が出力されず、外部電極14dからは高周波信号Sig17が出力されるようになる。
(効果)
以上の方向性結合器10aによれば、優れた方向性を容易に得ることができる。より詳細には、従来の方向性結合器500では、ストリップ導体502aとストリップ導体504aとは、互いに面同士で対向しているので、強く容量結合している。同様に、ストリップ導体502bとストリップ導体504bとは、互いに面同士で対向しているので、強く容量結合している。そのため、方向性結合器500では、奇モードが偶モードよりも強く現れる。奇モードでは、信号Sig3,Sig4が反対方向に進行するため、奇モードが偶モードよりも強く現れると、強度の強い信号Sig5を得ることが困難である。以上のように、方向性結合器500は、方向性が悪いという問題を有している。
一方、方向性結合器10aでは、図2に示すように、結合部24,40と結合部52とは、サイドエッジ結合しており、結合部32と結合部52とは、ブロードサイド結合している。ブロードサイド結合では、容量結合が支配的であるのに対し、サイドエッジ結合では、磁気結合が支配的である。よって、方向性結合器10aでは、方向性結合器500に比べて、磁気結合による結合を強くすることができる。磁気結合による結合では、偶モードが発生するので、主線路Mを伝送される高周波信号とは反対方向に進行する高周波信号が副線路Sを進行するようになる。以上より、方向性結合器10aは、方向性結合器500よりも、優れた方向性を容易に得ることができる。その結果、方向性結合器10aにおいて、電力損失が低減される。
なお、方向性結合器10aにおいて、結合部24,40,52は略平行に配置されている。そこで、結合部24,40,52の長さや間隔を変えることで磁気結合を調整することができる。また、結合部32,52の長さや間隔及び位置を調整することにより、容量結合を調整することができる。このように、結合部24,32,40,52の長さや位置等を調整することで、磁気結合と容量結合とをそれぞれ別々に調整することができ、方向性の調整を容易に行うことができる。
また、主線路Mの両端及び副線路Sの両端はそれぞれ、積層体12aの異なる側面に引き出されている。そのため、主線路Mの両端及び副線路Sの両端が接続されている外部電極14間での高周波信号の干渉が低減される。
また、接続部28,36を伝送される高周波信号はそれぞれ、結合部24,40を伝送される高周波信号の反対方向に進行する。そのため、接続部28,36を伝送される高周波信号は、高周波信号Sig17がx軸方向の正方向側に向かって結合部52を伝送されることを妨げる。そこで、方向性結合器10aでは、接続部28,36はそれぞれ、結合部24,40よりも結合部52から離れた位置に設けられている。これにより、接続部28,36が結合部52と強く結合することを防止している。
(変形例)
以下に変形例に係る方向性結合器について図面を参照しながら説明する。図5は、第1の変形例に係る方向性結合器10bの積層体12bの分解斜視図である。
方向性結合器10bでは、図5に示すように、絶縁体層16d,16e間に絶縁体層16fが挿入されている。そして、副線路Sは、絶縁体層16dではなく絶縁体層16fに設けられている。以上のような構成によっても、方向性結合器10aと同じ作用効果を得ることができる。また、副線路Sが主線路Mとは異なる絶縁体層16fに設けられているため、磁気結合と容量結合の両方を調整することが可能となり、方向性結合器10bの設計自由度を向上させることができる。
図6は、第2の変形例に係る方向性結合器10cの積層体12cの分解斜視図である。方向性結合器10cは、絶縁体層16fが絶縁体層16d,16e間に挿入されている点、及び、主線路Mが部分主線路M1',M2',M2,M3及びビアホール導体V1〜V3により構成されている点において、方向性結合器10aと相違する。以下に、かかる相違点について説明する。
部分主線路M1'は、図6に示すように、引き出し部122、結合部(主線路結合部)124及び接続部126,128により構成されている1本の線状導体であり、z軸方向から平面視したときに、副線路Sよりもy軸方向の正方向側に設けられている。
結合部124は、z軸方向から平面視したときに、結合部52と重なっていると共に、結合部52に沿って延在している。本実施形態では、結合部124は、結合部52と平行にx軸方向に延在している。これにより、結合部124と結合部52とは、これらの主面同士において対向し、ブロードサイド結合している。なお、結合部124は、結合部52と同じ長さを有している。
引き出し部122は、絶縁体層16fのy軸方向の正方向側の短辺に引き出されていると共に、x軸方向の正方向側に向かって延在し、かつ、y軸方向の負方向側に向かって折れ曲がって延在している。そして、引き出し部122は、外部電極14a、及び、結合部124のx軸方向の正方向側の端部に接続されている。接続部126は、y軸方向に延在しており、結合部124のx軸方向の負方向側の端部に接続されている。接続部128は、x軸方向に延在しており、接続部126のy軸方向の正方向側の端部に接続されている。
部分主線路M2'は、図6に示すように、接続部130,132、結合部134及び接続部136により構成されている1本の線状導体であり、z軸方向から平面視したときに、副線路Sよりもy軸方向の正方向側に設けられている。
結合部134は、z軸方向から平面視したときに、結合部52と重なっていないと共に、結合部52に沿って延在している。本実施形態では、結合部134は、z軸方向から平面視したときに、結合部52よりもy軸方向の正方向側において、結合部52と平行にx軸方向に延在している。これにより、結合部134と結合部52とは、これらの側面同士において対向し、サイドエッジ結合している。なお、結合部134は、結合部52と同じ長さを有している。
接続部130は、図6に示すように、z軸方向から平面視したときに、x軸方向に延在している。接続部130のx軸方向の負方向側の端部は、z軸方向から平面視したときに、接続部128のx軸方向の正方向側の端部と重なっている。そして、接続部130のx軸方向の負方向側の端部と、接続部128のx軸方向の正方向側の端部とは、絶縁体層16dをz軸方向に貫通しているビアホール導体V3により接続されている。
接続部132は、y軸方向に延在しており、接続部130のx軸方向の正方向側の端部、及び、結合部134のx軸方向の正方向側の端部に接続されている。接続部136は、y軸方向に延在しており、結合部134のx軸方向の負方向側の端部に接続されている。なお、方向性結合器10cのその他の構成は、方向性結合器10aのその他の構成と同じであるので説明を省略する。
方向性結合器10cは、方向性結合器10aと同じ作用効果を得ることができる。更に、方向性結合器10cは、結合部52と結合部124とがブロードサイド結合している。よって、方向性結合器10cでは方向性結合器10aよりも、主線路Mと副線路Sとの磁気結合による結合度を高くすることができる。
なお、方向性結合器10a〜10cにおいて、グランド導体G1,G2は必ずしも設けられていなくてもよい。
また、方向性結合器10a,10bにおいて、絶縁体層16cと絶縁体層16dとの間に更なる絶縁体層16が設けられていてもよい。これにより、結合部32と結合部52との磁気結合による結合度を調整することができる。
また、方向性結合器10cにおいて、絶縁体層16cと絶縁体層16dとの間又は絶縁体層16dと絶縁体層16fとの間に更なる絶縁体層16が設けられていてもよい。これにより、結合部32と結合部52との磁気結合による結合度又は結合部52と結合部124との磁気結合による結合度を調整することができる。
なお、方向性結合器10a〜10cにおいて、主線路Mと副線路Sとを入れ替えて用いてもよい。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態に係る方向性結合器について図面を参照しながら説明する。図7は、第2の実施形態に係る方向性結合器10dの外観斜視図である。図8は、第2の実施形態に係る方向性結合器10dの積層体12dの分解斜視図である。図7及び図8において、積層方向をz軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときの積層体12dの長辺方向をx軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときの積層体12dの短辺方向をy軸方向と定義する。なお、x軸、y軸、z軸は、互いに直交している。
方向性結合器10dは、図8に示すように、1本の副線路Sに対して、複数(3本)の主線路Ma〜Mcが設けられている。なお、主線路Ma〜Mcの構造は、方向性結合器10aの主線路Mと同じであるので説明を省略する。なお、主線路Maの両端には、外部電極114a,114bが接続され、主線路Mbの両端には、外部電極114c,114dが接続され、主線路Mcの両端には、外部電極114e,114fが接続されている。
以上のような方向性結合器10dでは、主線路Ma〜Mcを異なる周波数の高周波信号が伝送される。具体的には、主線路Maには、最も高い周波数を有する高周波信号が伝送され、主線路Mbには、2番目に高い周波数を有する高周波信号が伝送され、主線路Mcには、最も低い周波数を有する高周波信号が伝送される。このとき、副線路Sからは、これら3つの高周波信号が伝送されるようになる。なお、この場合、3つの高周波信号の波長に併せて、主線路Ma〜Mcの長さをそれぞれ異なる長さにしてもよい。
方向性結合器10dでは、以下に説明するように、主線路Ma〜Mc間での結合を低減できる。より詳細には、図8に示すように、部分主線路Ma2〜Mc2では、y軸方向に延在する部分がx軸方向に並ばないように構成されている。具体的には、部分主線路Ma2〜Mc2は、蛇行している。そして、図8において、領域A1〜A4には、部分主線路Ma2〜Mc2は設けられていない。よって、領域A1〜A4において、部分主線路Ma2〜Mc2が平行に並ぶことがなくなる。その結果、部分主線路Ma2〜Mc2間での結合が低減される。
また、方向性結合器10dでは、高周波信号は、外部電極114a,114c,114eから入力し、外部電極114b,114d,114fから出力する。よって、積層体12dにおいて、高周波信号が入力する側面と高周波信号が出力する側面とに分離することが可能となる。
なお、方向性結合器10dでは、部分主線路Ma2〜Mc2は、絶縁体層16c上に設けられている。しかしながら、部分主線路Ma2〜Mc2は、それぞれ異なる絶縁体層16上に設けられていてもよい。また、部分主線路Mb2のみ、部分主線路Ma2,Mc2と異なる絶縁体層上に設けられていてもよい。これにより、主線路Ma〜Mc間の結合を低減できる。
また、方向性結合器10dにおいて、主線路Ma〜Mcの数は、3つに限らない。
本発明は、方向性結合器に有用であり、特に、優れた方向性を容易に得ることができる点において優れている。
A1〜A4 領域
G1,G2 グランド導体
M,Ma〜Mc 主線路
M1〜M3,M1',M2',Ma1〜Mc1,Ma2〜Mc2,Ma3〜Mc3 部分主線路
S 副線路
V1〜V3 ビアホール導体
10a〜10d 方向性結合器
12a〜12d 積層体
14a〜14h,114a〜114f 外部電極
16a〜16f 絶縁体層
18a,18b 面状導体
20a〜20h 引き出し導体
22,42,50,54,122 引き出し部
24,32,40,52,124,134 結合部
26,28,30,34,36,38,126,128,130,132,136 接続部

Claims (6)

  1. 複数の絶縁体層が積層されてなる積層体と、
    前記絶縁体層上に設けられている導体層により構成され、かつ、第1の主線路結合部及び第2の主線路結合部を有している主線路と、
    前記絶縁体層上に設けられている導体層により構成され、かつ、副線路結合部を有している副線路と、
    を備えており、
    前記第1の主線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部と重なっていないと共に、該副線路結合部に沿って延在しており、
    前記第2の主線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部と重なっていると共に、該副線路結合部に沿って延在しており、
    前記第1の主線路結合部及び前記第2の主線路結合部は、同じ方向に向かって信号が伝送されるように接続されており
    前記主線路は、前記第1の主線路結合部と前記第2の主線路結合部とを接続しており、かつ、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部とは重ならないように、該第1の主線路結合部との接続部分を起点として前記副線路結合部から遠ざかる方向に向かって旋廻を開始している第1の接続部を有していること、
    を特徴とする方向性結合器。
  2. 前記第1の接続部は、積層方向から平面視したときに、前記第1の主線路結合部よりも前記副線路結合部から離れた位置において、該副線路結合部に沿って延在している第1の接続線路部を含んでおり、
    前記第1の接続線路部と前記第1の主線路結合部及び前記第2の主線路結合部とには、互いに反対方向に向かって信号が伝送されること、
    を特徴とする請求項に記載の方向性結合器。
  3. 前記第1の主線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部よりも第1の方向側に設けられており、
    前記主線路は、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部よりも第1の方向の反対方向である第2の方向側に設けられている第3の主線路結合部を有しており、
    前記第3の主線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部と重なっていないと共に、該副線路結合部に沿って延在しており、
    前記第1の主線路結合部ないし前記第3の主線路結合部は、同じ方向に向かって信号が伝送されるように接続されており、
    前記主線路は、前記第2の主線路結合部と前記第3の主線路結合部とを接続しており、かつ、積層方向から平面視したときに、前記副線路結合部とは重ならないように、該第3の主線路結合部との接続部分を起点として前記副線路結合部から遠ざかる方向に向かって旋廻を開始している第2の接続部を有していること、
    を特徴とする請求項1又は請求項のいずれかに記載の方向性結合器。
  4. 前記積層体は、直方体をなしており、
    前記主線路の両端及び前記副線路の両端はそれぞれ、前記積層体の異なる側面に引き出されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の方向性結合器。
  5. 前記主線路は、1本の前記副線路に対して複数設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の方向性結合器。
  6. 複数の絶縁体層が積層されてなる積層体と、
    前記絶縁体層上に設けられている導体層により構成され、かつ、主線路結合部を有している主線路と、
    前記絶縁体層上に設けられている導体層により構成され、かつ、第1の副線路結合部及び第2の副線路結合部を有している副線路と、
    を備えており、
    前記第1の副線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記主線路結合部と重なっていないと共に、該主線路結合部に沿って延在しており、
    前記第2の副線路結合部は、積層方向から平面視したときに、前記主線路結合部と重なっていると共に、該主線路結合部に沿って延在しており、
    前記第1の副線路結合部及び前記第2の副線路結合部は、同じ方向に向かって信号が伝送されるように接続されており
    前記副線路は、前記第1の副線路結合部と前記第2の副線路結合部とを接続しており、かつ、積層方向から平面視したときに、前記主線路結合部とは重ならないように、該第1の副線路結合部との接続部分を起点として前記主線路結合部から遠ざかる方向に向かって旋廻を開始している第1の接続部を有していること、
    を特徴とする方向性結合器。
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