JP2001144513A - 結合線路を用いた高周波部品 - Google Patents

結合線路を用いた高周波部品

Info

Publication number
JP2001144513A
JP2001144513A JP32001599A JP32001599A JP2001144513A JP 2001144513 A JP2001144513 A JP 2001144513A JP 32001599 A JP32001599 A JP 32001599A JP 32001599 A JP32001599 A JP 32001599A JP 2001144513 A JP2001144513 A JP 2001144513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
transmission line
strip
transmission
electromagnetically coupled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32001599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3520411B2 (ja
Inventor
Noboru Kato
登 加藤
Noriaki Tsukada
憲彰 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP32001599A priority Critical patent/JP3520411B2/ja
Priority to US09/708,143 priority patent/US6515556B1/en
Publication of JP2001144513A publication Critical patent/JP2001144513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3520411B2 publication Critical patent/JP3520411B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/12Coupling devices having more than two ports
    • H01P5/16Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port
    • H01P5/18Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers
    • H01P5/184Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers the guides being strip lines or microstrips
    • H01P5/185Edge coupled lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/08Coupling devices of the waveguide type for linking dissimilar lines or devices
    • H01P5/10Coupling devices of the waveguide type for linking dissimilar lines or devices for coupling balanced lines or devices with unbalanced lines or devices

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的特性を容易に調整することができる小
型の結合線路を用いた高周波部品を提供する。 【解決手段】 三つの線路区間31a〜31cにより構
成される第1の伝送線路31は、1/4波長のストリッ
プ線路を構成している。同様に、三つの線路区間32a
〜32cにより構成される第2の伝送線路32も、1/
4波長のストリップ線路を構成している。そして、第1
の伝送線路31の一端側の線路区間31aと第2の伝送
線路32の一端側の線路区間32aとが、誘電体シート
15を間にして対向し、電磁的に相互に結合している。
また、第1の伝送線路31の他端側の線路区間31cと
第2の伝送線路32の他端側の線路区間32cも、誘電
体シート15を間にして対向し、電磁的に相互に結合し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は結合線路を用いた高
周波部品に関し、特に、無線通信機器用ICのカップラ
(方向性結合器)や位相変換器、バラン(平衡−不平衡
信号変換器)等として用いられる結合線路を用いた高周
波部品に関する。
【0002】
【従来の技術】結合線路を用いた高周波部品として、例
えばバラン(平衡−不平衡変換器)がある。バランと
は、例えば平衡伝送線路(バランス伝送線路)の平衡信
号と不平衡伝送線路(アンバランス伝送線路)の不平衡
信号とを相互に変換するためのものである。なお、平衡
伝送線路は、対をなす二つの信号線を備え、信号(平衡
信号)が二つの信号線間の電位差として伝搬するものを
いう。これに対して、不平衡伝送線路は、信号(不平衡
信号)がグランド電位(ゼロ電位)に対する一本の信号
線の電位として伝搬するものをいい、例えば同軸線路や
基板状のマイクロストリップラインがこれに相当する。
【0003】図15に従来の積層型バランの一例を示
す。該積層型バラン120は、引き出し電極121を表
面に設けた誘電体層122cとスパイラル形状部を有す
る1/2波長ストリップライン123を表面に設けた誘
電体層122dと、スパイラル形状の1/4波長ストリ
ップライン124,125を表面に設けた誘電体層12
2eと、シールド電極126,127をそれぞれ表面に
設けた誘電体層122a,122gと、ダミー誘電体層
122b,122f等で構成されている。ストリップラ
イン124,125は、それぞれストリップライン12
3の左側部123a,右側部123bと電磁結合してい
る。つまり、平衡伝送線路を構成するストリップライン
124,125と不平衡伝送線路を構成するストリップ
ライン123とが、略全長に渡って電磁結合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のバラ
ン120において、ストリップライン124,125と
ストリップライン123との電磁結合度を調整する際に
は、誘電体層122dの層厚を変えることにより行われ
る。従って、ストリップライン124,125とストリ
ップライン123との電磁結合が疎の製品を作る場合、
誘電体層122dを厚くする必要があり、小型化が困難
であった。
【0005】また、バラン120の特性インピーダンス
を大きくする際には、ストリップライン123〜125
のライン幅を狭くしたり、スパイラル形状部分のライン
間隔を狭くしたりする必要がある。このため、ストリッ
プライン123〜125の形成には高度の印刷技術が要
求された。さらに、ストリップライン123〜125の
ライン幅を狭くする場合には、ストリップライン123
〜125の抵抗率が高くなり、挿入損失が大きくなると
いう問題もあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、電気的特性を容
易に調整することができる小型の結合線路を用いた高周
波部品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用】前記目的を達成す
るため、本発明に係る結合線路を用いた高周波部品は、
第1の伝送線路および第2の伝送線路を有し、前記第1
の伝送線路および第2の伝送線路が電磁的に相互に結合
する結合部を少なくとも一つ有したものであって、前記
結合部の第1の伝送線路および第2の伝送線路がそれぞ
れ電気的に直列に接続された少なくとも三つの線路区間
を有し、前記結合部の第1の伝送線路および第2の伝送
線路のそれぞれの一端側の線路区間が電磁的に相互に結
合し、かつ、他端側の線路区間が電磁的に相互に結合し
ていることを特徴とする。ここに、結合線路を用いた高
周波部品としては、カップラやバラン等がある。
【0008】以上の構成において、結合部の第1の伝送
線路の中央部分と第2の伝送線路の中央部分が対向して
いなくても、第1の伝送線路と第2の伝送線路は両端部
分で電磁的に結合しているため、第1の伝送線路を伝搬
する信号に対して第2の伝送線路を伝搬する信号の位相
が所望量だけずれる。
【0009】さらに、従来の線路全体で電磁的に結合す
る場合と比較して、第1の伝送線路と第2の伝送線路の
電磁的な結合量が小さくなるため、電磁結合が疎のもの
を設計する際にも、結合部における第1の伝送線路と第
2の伝送線路との間の距離を大きくする必要がなくな
る。従って、積層構造の高周波部品の場合には、電磁的
に相互に結合している導体パターン間の誘電体層の厚み
を薄くすることができ、高周波部品の低背化を図ること
ができる。
【0010】また、第1の伝送線路や第2の伝送線路の
入力端もしくは出力端にインピーダンス調整用のキャパ
シタを接続することにより、外部回路のインピーダンス
に応じて所望の入出力インピーダンス整合をとることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る結合線路を用
いた高周波部品の実施の形態について添付の図面を参照
して説明する。
【0012】[第1実施形態、図1〜図3]本発明に係
る結合線路を用いた高周波部品を、カップラに適用した
一つの実施の形態を図1〜図3に示す。図1に示すよう
に、該カップラ10は、第1の伝送線路(主線路)31
を構成する線路区間31a,31cおよび線路区間31
bをそれぞれ表面に形成した誘電体シート15,14
と、第2の伝送線路(副線路)32を構成する線路区間
32a,32cおよび線路区間32bをそれぞれ表面に
形成した誘電体シート16,17と、シールド電極23
を表面に形成した誘電体シート12,19と、ダミー用
誘電体シート13,18等で構成されている。
【0013】誘電体シート12〜19は、エポキシ等の
樹脂あるいはセラミック誘電体等が用いられる。線路区
間31a〜31c,32a〜32cやシールド電極23
は、スパッタリング法、蒸着法、印刷法等の方法により
形成され、Ag−Pd,Ag,Pd,Cu等の材料から
なる。
【0014】線路区間31aは反時計回り方向に巻回す
るスパイラル形状をしており、シート15の略左側半分
の領域に形成されている。線路区間31aの一方の端部
はシート15の奥側の辺の左側に露出し、他方の端部は
シート15の左側中央部に位置している。線路区間31
cはスパイラル形状をしており、シート15の略右側半
分の領域に形成されている。線路区間31cの一方の端
部はシート15の奥側の辺の右側に露出し、他方の端部
はシート15の右側中央部に位置している。
【0015】線路区間31bは二つのスパイラル形状部
41,42を有し、これらスパイラル形状部41,42
はそれぞれシート14の左側および右側に形成されてい
る。線路区間31bの一方の端部はシート14の左側中
央部に位置し、他方の端部は右側中央部に位置してい
る。この例では、線路区間31bのスパイラル形状部4
1,42が、線路区間31a,31cの形状に合わせて
重なり合ったものを示しているが、形状や重なり合わせ
は任意である(後述の線路区間32bにおいても同
じ)。三つの線路区間31a,31b,31cは、シー
ト14に形成されたビアホール22を介して電気的に直
列に接続され、第1の伝送線路(主線路)31を構成す
る。主線路31は、所望中心周波数の波長の実質的に1
/4の長さを有する2層構造のストリップラインであ
る。
【0016】同様に、線路区間32aは時計回り方向に
巻回するスパイラル形状をしており、シート16の略左
側半分の領域に形成されている。線路区間32aの一方
の端部はシート16の手前側の辺の左側に露出し、他方
の端部はシート16の左側中央部に位置している。線路
区間32cはスパイラル形状をしており、シート16の
略右側半分の領域に形成されている。線路区間32cの
一方の端部はシート16の手前側の辺の右側に露出し、
他方の端部はシート16の右側中央部に位置している。
【0017】線路区間32bは二つのスパイラル形状部
43,44を有し、これらスパイラル形状部43,44
はそれぞれシート17の左側および右側に形成されてい
る。線路区間32bの一方の端部はシート17の左側中
央部に位置し、他方の端部は右側中央部に位置してい
る。三つの線路区間32a,32b,32cは、シート
16に形成されたビアホール22を介して電気的に直列
に接続され、第2の伝送線路(副線路)32を構成す
る。副線路32は、所望中心周波数の波長の実質的に1
/4の長さを有する2層構造のストリップラインであ
る。
【0018】そして、主線路31の両端部と副線路32
の両端部がシート15を間にして対向している。より具
体的には、主線路31の線路区間31aと副線路32の
線路区間32aとが対向し、電磁的に相互に結合してい
る。さらに、主線路31の線路区間31cと副線路32
の線路区間32cとが対向し、電磁的に相互に結合して
いる。なお、線路区間31a,31cと線路区間32
a,32cとは、必ずしも誘電体シートの積み重ね方向
に完全に重なる必要はなく、引出し位置を相互にずらし
たり、導体パターン位置を相互にずらしたりして主線路
31と副線路32の結合量を変えてもよい。
【0019】シールド電極23はシート12,19のそ
れぞれの略全表面に設けられ、その一端はシート12,
19の手前側の辺の中央に露出し、他端はシート12,
19の奥側の辺の中央に露出している。これらのシール
ド電極23は、主線路31および副線路32を間に配置
しており、カップラ10の特性を考慮して線路31,3
2から所定の距離だけ離れた位置に配置されることが好
ましい。
【0020】各シート12〜19は積み重ねられ、さら
にその上に図示しない保護シートを配置した後、一体的
に焼成されることにより、図2に示すように積層体21
とされる。積層体21の奥側の側面には主線路31の入
出力端子電極1,2と、グランド端子電極5とが形成さ
れ、手前側の側面には副線路32の入出力端子電極3,
4と、グランド端子電極6とが形成されている。端子電
極1〜6はスパッタリング法、蒸着法、印刷法等の方法
によって形成され、Ag−Pd,Ag,Pd,Cu等の
材料からなる。
【0021】入出力端子電極1は主線路31の一方の端
部(具体的には、線路区間31aの端部)に電気的に接
続され、入出力端子電極2は主線路31の他方の端部
(線路区間31cの端部)に電気的に接続されている。
入出力端子電極3は副線路32の一方の端部(線路区間
32aの端部)に電気的に接続され、入出力端子電極4
は副線路32の他方の端部(線路区間32cの端部)に
電気的に接続されている。グランド端子電極5,6はそ
れぞれシールド電極23に電気的に接続されている。図
3はカップラ10の電気等価回路図である。
【0022】以上の構成からなるカップラ10は、主線
路31の中間部分(具体的には線路区間31b)と副線
路32の中間部分(線路区間32b)が対向していなく
ても、主線路31の両端部と副線路32の両端部とがそ
れぞれ対向して電磁的に結合している。これにより、主
線路31を伝搬する信号に対して、副線路32を伝搬す
る信号の位相が90度回転している(線路31,32が
1/4波長ストリップラインであるため)。この90度
位相ずれにより、信号の伝搬に方向性が生じる。なお、
主線路と副線路をその入力側もしくは出力側のいずれか
の端部でのみ電磁結合させた場合には、主線路と副線路
との間で信号の位相が90度回転せず、カップラとして
機能しないので、電磁結合は入力側及び出力側の両方で
行う必要がある。
【0023】また、線路区間31aと32aの長さ、あ
るいは、線路区間31cと32cの長さを変化させるこ
とにより、主線路31と副線路32との電磁的な結合量
をコントロールすることができる。このとき、カップラ
10の入力側および出力側から見た電気特性のバランス
の観点から、線路区間31a,32aの長さと線路区間
31c,32cの長さとが等しくなるように設計するの
が好ましい。
【0024】さらに、主線路31と副線路32の電磁的
な結合が両端部のみとなっているので、従来の線路全体
で電磁的に結合する場合と比較して、主線路31と副線
路32の電磁的な結合量が小さくなる。従って、電磁結
合が疎のものを設計する際にも、主線路31と副線路3
2との間の距離(言い換えると、誘電体シート15の厚
み)を大きくする必要がないので、カップラ10を低背
化することができる。
【0025】また、主線路31や副線路32を構成する
線路区間31a〜32cのライン幅やライン間隔を狭く
することにより、カップラ10の外形寸法をさらに小さ
くしてもよい。
【0026】[第2実施形態、図4〜図6]本発明に係
る結合線路を用いた高周波部品を、カップラに適用した
いま一つの実施の形態を図4〜図6に示す。該カップラ
10aは、図1〜図3で説明した第1実施形態のカップ
ラ10において、第1の伝送線路(主線路)31を構成
する三つの線路区間31a〜31cのパターン形状を、
ミアンダ状に蛇行するパターンにするとともに、第2の
伝送線路(副線路)32を構成する三つの線路区間32
a〜32cのパターン形状も、ミアンダ状に蛇行するパ
ターンにしたものである。なお、図4〜図6において、
図1〜図3に対応する部分には対応する符号を付して示
し、重複した説明は省略する。
【0027】本第2実施形態にあっても、第1実施形態
と同様に、電磁結合量をコントロールすることができ
る。そして、電磁結合が疎のものを設計する際にも、積
層体21内における主線路31と副線路32との間の距
離(誘電体層15の厚み)を大きくする必要がなく、積
層体21を低背化することができる。
【0028】さらに、カップラ10aは、誘電体シート
18と19の間に、キャパシタ電極24,25を表面に
形成した誘電体シート26を配置している。キャパシタ
電極24,25は誘電体シート26を間にしてシールド
電極23と対向するとともに、端子電極1および2にそ
れぞれ電気的に接続される。これにより、端子電極1と
グランド端子電極5,6との間には、キャパシタ電極2
4とシールド電極23との間に形成される静電容量C1
が接続され、また、端子電極2とグランド端子電極5,
6との間には、キャパシタ電極25とシールド電極23
との間に形成される静電容量C2が接続される。静電容
量C1,C2は、主線路31のインダクタンスと共に、
いわゆるローパスフィルタ回路を構成し、主線路31に
ローパスフィルタ機能を付加する。ここに、これら静電
容量C1,C2は、カップラ10aの入出力インピーダ
ンス調整用のキャパシタとして機能する。従って静電容
量C1,C2の値を調整することにより、カップラ10
aの入出力インピーダンスを外部回路のインピーダンス
に整合するような値に設定することが可能になる。さら
に、必要に応じて、キャパシタ電極24と25を静電結
合するための結合用キャパシタ電極を、導体シート18
の表面に形成してもよい。これにより、主線路31はい
わゆる連立チェビシェフ回路を構成することになり、ロ
ーパスフィルタ機能を付加された主線路31のフィルタ
特性に極を形成することができる。
【0029】[第3〜第5実施形態、図7〜図9]以上
に説明した第1および第2実施形態のカップラ10およ
び10aは、第1の伝送線路31および第2の伝送線路
32が三つの線路区間からなるものであったが、これら
第1の伝送線路31および第2の伝送線路32はその必
要とする結合量に応じて四つ以上の線路区間からなるも
のとすることもできる。例えば、図7に示す第3実施形
態のカップラ10bでは、第1の伝送線路31の一端側
の線路区間31aと他端側の線路区間31cとの間に二
つの線路区間31ba,31bbを直列に接続してお
り、また、第2の伝送線路32の一端側の線路区間32
aと他端側の線路区間32cとの間に二つの線路区間3
2ba,32bbを直列に接続している。線路区間31
ba〜32bbは、スパイラル状やミアンダ状のパター
ン形状とされる。
【0030】また、図8に示す第4実施形態のカップラ
10cでは、第1の伝送線路31の一端側の線路区間3
1aと他端側の線路区間31cとの間に三つの線路区間
31ba〜31bcを直列に接続する一方、第2の伝送
線路32の一端側の線路区間32aと他端側の線路区間
32cとの間に三つの線路区間32ba〜32bcを接
続し、線路区間31bbと線路区間32bbとを電磁的
に結合させている。
【0031】さらに、図9に示す第5実施形態のカップ
ラ10dでは、第1の伝送線路31の一端側の線路区間
31aと他端側の線路区間31cとの間に四つの線路区
間31ba〜31bdを直列に接続する一方、第2の伝
送線路32の一端側の線路区間32aと他端側の線路区
間32cとの間に二つの線路区間32ba,32bbを
接続している。このカップラ10dを積層型カップラと
して製作する場合には、線路区間31bb,31bcが
形成された誘電体シートと、線路区間31ba,31b
dが形成された誘電体シートと、線路区間31a,31
cが形成された誘電体シートと、線路区間32a,32
cが形成された誘電体シートと、線路区間32ba,3
2bbが形成された誘電体シート等を順に積み重ねて一
体的に焼成することにより製作される。
【0032】[第6実施形態、図10〜図12]本発明
に係る結合線路を用いた高周波部品を、バランに適用し
た実施の形態を図10〜図12に示す。図10に示すよ
うに、該バラン50は、第1の伝送線路(不平衡線路)
31を構成する線路区間31a,31c、線路区間31
b、線路区間31eおよび線路区間31d,31fをそ
れぞれ表面に形成した誘電体シート55,54,59,
60と、第2の伝送線路(平衡線路)32を構成する線
路区間32a,32c、線路区間32b、線路区間32
d,32fおよび線路区間32eをそれぞれ表面に形成
した誘電体シート56,57,61,62と、シールド
電極23a,23b,23cを表面に形成した誘電体シ
ート53,58,63およびキャパシタ電極24を表面
に形成した誘電体シート52等で構成されている。
【0033】線路区間31aはスパイラル形状をしてお
り、その一方の端部はシート55の手前側の辺の左側に
露出し、他方の端部はシート55の左側中央部に位置し
ている。線路区間31cはスパイラル形状をしており、
その一方の端部はシート55の奥側の辺の中央に露出
し、他方の端部はシート55の右側中央部に位置してい
る。
【0034】線路区間31bは二つのスパイラル形状部
71,72を有し、これらスパイラル形状部71,72
はそれぞれシート54の左側および右側に形成されてい
る。線路区間31bの一方の端部はシート54の左側中
央部に位置し、他方の端部は右側中央部に位置してい
る。三つの線路区間31a〜31cは、シート54に形
成されたビアホール22を介して電気的に直列に接続さ
れ、所望中心周波数の波長の実質的に1/4の長さを有
する2層構造のストリップライン81を形成する。
【0035】線路区間32aはスパイラル形状をしてお
り、その一方の端部はシート56の手前側の辺の右側に
露出し、他方の端部はシート56の右側中央部に位置し
ている。線路区間32cはスパイラル形状をしており、
その一方の端部はシート56の手前側の辺の中央部に露
出し、他方の端部はシート56の左側中央部に位置して
いる。
【0036】線路区間32bは二つのスパイラル形状部
75,76を有し、これらスパイラル形状部75,76
はそれぞれシート57の左側および右側に形成されてい
る。三つの線路区間32a〜32cは、シート56に形
成されたビアホール22を介して電気的に直列に接続さ
れ、所望中心周波数の波長の実質的に1/4の長さを有
する2層構造のストリップライン82を形成する。
【0037】そして、ストリップライン81の両端部と
ストリップライン82の両端部がシート55を間にして
対向している。より具体的には、ストリップライン81
の線路区間31aとストリップライン82の線路区間3
2cとが対向し、電磁的に相互に結合している。さら
に、ストリップライン81の線路区間31cとストリッ
プライン82の線路区間32aとが対向し、電磁的に相
互に結合している。
【0038】同様にして、線路区間31dはスパイラル
形状をしており、その一方の端部はシート60の奥側の
辺の中央部に露出し、他方の端部はシート60の左側中
央部に位置している。線路区間31fはスパイラル形状
をしており、その一方の端部はシート60の右側中央部
に位置し、他方の端部はシート60の奥側に位置して開
放されている。
【0039】線路区間31eは二つのスパイラル形状部
73,74を有し、これらスパイラル形状部73,74
はそれぞれシート59の左側および右側に形成されてい
る。線路区間31eの一方の端部はシート59の左側中
央部に位置し、他方の端部は右側中央部に位置してい
る。三つの線路区間31d〜31fは、シート59に形
成されたビアホール22を介して電気的に直列に接続さ
れ、所望中心周波数の波長の実質的に1/4の長さを有
する2層構造のストリップライン83を形成する。この
ストリップライン83は、中継端子電極6a(後述)を
介して前記ストリップライン81に電気的に直列に接続
し、不平衡線路31を構成する。
【0040】線路区間32dはスパイラル形状をしてお
り、その一方の端部はシート61の奥側の辺の左側に露
出し、他方の端部はシート61の左側中央部に位置して
いる。線路区間32fはスパイラル形状をしており、そ
の一方の端部はシート61の奥側の辺の右側に露出し、
他方の端部はシート61の右側中央部に位置している。
【0041】線路区間32eは二つのスパイラル形状部
77,78を有し、これらスパイラル形状部77,78
はそれぞれシート62の左側および右側に形成されてい
る。三つの線路区間32d〜32fは、シート61に形
成されたビアホール22を介して電気的に直列に接続さ
れ、所望中心周波数の波長の実質的に1/4の長さを有
する2層構造のストリップライン84を形成する。この
ストリップライン84は、前記ストリップライン82と
共に平衡線路32を構成する。
【0042】そして、ストリップライン83の両端部と
ストリップライン84の両端部がシート60を間にして
対向している。より具体的には、ストリップライン83
の線路区間31dとストリップライン84の線路区間3
2dとが対向し、電磁的に相互に結合している。さら
に、ストリップライン83の線路区間31fとストリッ
プライン84の線路区間32fとが対向し、電磁的に相
互に結合している。
【0043】シールド電極23a,23b,23cはシ
ート53,58,63のそれぞれの略全表面に形成さ
れ、その一端はシート53,58,63の手前側の辺の
中央に露出し、他端はシート53,58,63の奥側の
辺の右側に露出している。シールド電極23aと23b
の間にはストリップライン81,82を配置しており、
シールド電極23bと23cの間にはストリップライン
83,84を配置している。
【0044】キャパシタ電極24は誘電体シート52を
間にしてシールド電極23aと対向し、静電容量C1を
形成する。この静電容量C1は、バラン50の入力イン
ピーダンス調整用のキャパシタとして機能する。
【0045】各シート52〜63は積み重ねられ、さら
にその上に図示しない保護シートを配置した後、一体的
に焼成されることにより、図11に示すように、積層体
21aとされる。積層体21aの手前側の側面には、不
平衡線路31の入出力端子電極1aと、平衡線路32の
一方の入出力端子電極3aと、グランド端子電極5aと
が形成されている。積層体21aの奥側の側面には、平
衡線路32の他方の入出力端子電極4aと、中継端子電
極6aと、グランド端子電極5aとが形成されている。
【0046】入出力端子電極1aには不平衡線路31の
一端部(線路区間31aの端部)およびキャパシタ電極
24が電気的に接続され、入出力端子電極3a,4aに
はそれぞれ平衡線路32の一方の端部(線路区間32
a,32dの端部)が電気的に接続されている。グラン
ド端子電極5aには、シールド電極23a〜23cおよ
び平衡線路32の他方の側の端部(線路区間32c,3
2fの端部)が電気的に接続されている。中継端子電極
6aには、不平衡線路31を構成している線路区間31
c,31dの端部が電気的に接続されている。図12は
バラン50の電気等価回路図である。
【0047】以上の構成からなるバラン50において、
外部の不平衡線路を伝搬してきた不平衡信号は、入出力
端子電極1aを通って不平衡線路31を構成しているス
トリップライン81−中継端子電極6a−ストリップラ
イン83を伝搬する。そして、ストリップライン81に
おいてはストリップライン82と電磁結合し、ストリッ
プライン83においてはストリップライン84と電磁結
合する。これにより、不平衡信号は平衡信号に変換さ
れ、この平衡信号は平衡線路32を構成している一対の
ストリップライン82,84を伝搬し、入出力端子電極
3a,4aを通って外部の平衡線路の二つの信号線間に
取り出される。一方、外部の平衡線路の二つの信号線間
の平衡信号は、入出力端子電極3a,4aを通ってバラ
ン50に入り、前述の作用を逆に行うことにより、平衡
信号は不平衡信号に変換され、この不平衡信号は入出力
端子電極1aを通って外部の不平衡線路に取り出され
る。
【0048】ここに、不平衡線路31のストリップライ
ン81,83の中間部分(線路区間31b,31e)と
平衡線路32のストリップライン82,84の中間部分
(線路区間32b,32e)が対向していなくても、ス
トリップライン81の両端部とストリップライン82の
両端部とがそれぞれ対向して電磁的に結合し、かつ、ス
トリップライン83の両端部とストリップライン84の
両端部とがそれぞれ対向して電磁的に結合している。こ
れにより、不平衡線路31を伝搬する不平衡信号に対し
て、平衡線路32を伝搬する平衡信号の位相が180度
回転し(ストリップライン81〜84が1/4波長の長
さを有しているため)、バランとして必要な位相差の確
保ができる。
【0049】また、線路区間31aと32cの長さ、線
路区間31cと32aの長さ、線路区間31dと32d
の長さ、あるいは、線路区間31fと32fの長さを変
化させることにより、不平衡線路31と平衡線路32と
の電磁的な結合量をコントロールすることができる。
【0050】さらに、ストリップライン81と82の電
磁的な結合、並びに、ストリップライン83と84の電
磁的な結合が、それぞれ両端部のみとなっているので、
従来の線路全体で電磁的に結合する場合と比較して、不
平衡線路31と平衡線路32の電磁的な結合量が小さく
なる。従って、電磁結合が疎のものを設計する際にも、
不平衡線路31と平衡線路32との間の距離(言い換え
ると、誘電体シート55,60の厚み)を大きくする必
要がないので、バラン50を低背化することができる。
【0051】さらに、不平衡線路31および平衡線路3
2は、それぞれスパイラル形状を有する2層構造のスト
リップライン81〜84にて構成しているので、各線路
31,32のインダクタンスLが大きくなる。一方、各
線路31,32はシールド電極23a〜23cとの間に
静電容量Cを形成し、所定の特性インピーダンスZ(=
(L/C)1/2)を有している。従って、ストリップラ
イン81〜84のライン幅、並びに、スパイラル形状部
分のライン間隔を狭くすることなく、バラン50の特性
インピーダンスZを大きくすることができる。また、こ
の特性インピーダンスZが一定の場合、線路31,32
のインダクタンスLの増大に応じて、シールド電極23
a〜23cとの間に形成する静電容量Cを大きくするこ
とができ、各線路31,32とシールド電極23a〜2
3cとの間の距離(言い換えると、誘電体シート53,
57,58,62の厚み)を小さくすることができる。
この結果、バラン50をさらに低背化することができ
る。
【0052】[第7および第8実施形態、図13および
図14]第6実施形態のバラン50は、第1の伝送線路
(不平衡線路)31が六つの線路区間31a〜31fか
らなり、第2の伝送線路(平衡線路)31が六つの線路
区間32a〜32fからなるものであったが、これら第
1の伝送線路31および第2の伝送線路32はその必要
とする結合量に応じて六つ以上の線路区間からなるもの
とすることもできる。例えば図13に示す第7実施形態
のバラン50aでは、第1の伝送線路31の線路区間3
1aと31cとの間に二つの線路区間31ba,31b
bを直列に接続し、線路区間31dと31fとの間に二
つの線路区間31ea,31ebを直列に接続してい
る。そして、第2の伝送線路32の線路区間32aと3
2cとの間に二つの線路区間32ba,32bbを直列
に接続し、線路区間32dと32fとの間に二つの線路
区間32ea,32ebを直列に接続している。
【0053】また、図14に示す第8実施形態のバラン
50bでは、第1の伝送線路31の線路区間31aと3
1cとの間に三つの線路区間31ba〜31bcを直列
に接続し、線路区間31dと31fとの間に三つの線路
区間31ea〜31ecを直列に接続している。そし
て、第2の伝送線路32の線路区間32aと32cとの
間に三つの線路区間32ba〜32bcを直列に接続
し、線路区間32dと32fとの間に三つの線路区間3
2ea〜32ecを直列に接続している。線路区間31
aと32c、線路区間31bbと32bb、線路区間3
1cと32aが電磁的に結合しており、また、線路区間
31dと32d、線路区間31ebと32eb、線路区
間31fと32fが電磁的に結合している。
【0054】[他の実施形態]本発明は前記実施形態に
限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更
することができる。例えば、第1実施形態や第2実施形
態において、誘電体シート12,19にそれぞれ形成さ
れたシールド電極23のいずれか一方のシールド電極2
3は省略することができる。また、第1および第2の伝
送線路31,32は、必ずしも所望周波数の1/4波長
の長さに設定する必要はなく、ライン幅も全ての区間で
等しい寸法に設定される必要もない。また、伝送線路3
1,32の線路区間31a〜32cは、スパイラル状や
ミアンダ状のパターンに限るものではなく、そのパター
ン形状や組み合わせは任意である。
【0055】さらに、前記実施形態は、導体が形成され
た誘電体シートを積み重ねた後、一体的に焼成するもの
であるが、必ずしもこれに限定されない。シートは予め
焼成されたものを用いてもよい。また、以下に説明する
製法によって高周波部品を製作してもよい。印刷等の手
段によりペースト状の誘電体材料を塗布して誘電体層を
形成した後、その誘電体層の表面にペースト状の導電体
材料を塗布して任意の導体を形成する。次に、ペースト
状の誘電体材料を前記導体の上から塗布する。こうして
順に重ね塗りすることによって積層構造を有する高周波
部品が得られる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、電磁的に結合している線路区間の長さや数
を変化させることにより第1の伝送線路と第2の伝送線
路の結合量をコントロールすることができるので、電気
的特性を容易に調整することができる。そして、電磁結
合が疎のものを設計する際にも、第1の伝送線路と第2
の伝送線路との間の距離を大きくする必要がなく、小型
の結合線路を用いた高周波部品を得ることができる。
【0057】また、第1の伝送線路や第2の伝送線路の
入力端もしくは出力端にインピーダンス調整用キャパシ
タを接続することにより、外部回路のインピーダンスに
応じて所望の入出力インピーダンスを有する高周波部品
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結合線路を用いた高周波部品の第
1実施形態の構成を示す分解斜視図。
【図2】図1の高周波部品の外観を示す斜視図。
【図3】図2の高周波部品の等価回路図。
【図4】本発明に係る結合線路を用いた高周波部品の第
2実施形態の構成を示す分解斜視図。
【図5】図4の高周波部品の外観を示す斜視図。
【図6】図5の高周波部品の等価回路図。
【図7】本発明に係る結合線路を用いた高周波部品の第
3実施形態の等価回路図。
【図8】本発明に係る結合線路を用いた高周波部品の第
4実施形態の等価回路図。
【図9】本発明に係る結合線路を用いた高周波部品の第
5実施形態の等価回路図。
【図10】本発明に係る結合線路を用いた高周波部品の
第6実施形態の構成を示す分解斜視図。
【図11】図10の高周波部品の外観を示す斜視図。
【図12】図11の高周波部品の等価回路図。
【図13】本発明に係る結合線路を用いた高周波部品の
第7実施形態の等価回路図。
【図14】本発明に係る結合線路を用いた高周波部品の
第8実施形態の等価回路図。
【図15】従来の結合線路を用いた高周波部品の分解斜
視図。
【符号の説明】
10,10a〜10d…カップラ 12〜19…誘電体シート 21,21a…積層体 23,23a〜23c…シールド電極 31…第1の伝送線路 31a〜31f,31ba〜31bd,31ea〜31
ec…線路区間 32…第2の伝送線路 32a〜32f,32ba〜32bc,32ea〜32
ec…線路区間 50,50a,50b…バラン 52〜63…誘電体シート 81〜84…ストリップライン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の伝送線路および第2の伝送線路を
    有し、前記第1の伝送線路および第2の伝送線路が電磁
    的に相互に結合する結合部を少なくとも一つ有した、結
    合線路を用いた高周波部品において、 前記結合部の第1の伝送線路および第2の伝送線路がそ
    れぞれ電気的に直列に接続された少なくとも三つの線路
    区間を有し、前記結合部の第1の伝送線路および第2の
    伝送線路のそれぞれの一端側の線路区間が電磁的に相互
    に結合し、かつ、他端側の線路区間が電磁的に相互に結
    合していることを特徴とする結合線路を用いた高周波部
    品。
  2. 【請求項2】 前記第1の伝送線路が主線路として機能
    し、かつ、前記第2の伝送線路が副線路として機能する
    ことにより、カップラを構成していることを特徴とする
    請求項1に記載の結合線路を用いた高周波部品。
  3. 【請求項3】 前記第1の伝送線路および第2の伝送線
    路の少なくとも一方にシールド電極が対向していること
    を特徴とする請求項2に記載の結合線路を用いた高周波
    部品。
  4. 【請求項4】 前記主線路の入力端および出力端の少な
    くとも一つにインピーダンス調整用のキャパシタが電気
    的に接続されていることを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載の結合線路を用いた高周波部品。
  5. 【請求項5】 前記第1の伝送線路が不平衡線路として
    機能し、かつ、前記第2の伝送線路が平衡線路として機
    能することにより、バランを構成し、前記第1の伝送線
    路および第2の伝送線路が電磁的に相互に結合する前記
    結合部を二つ有し、該結合部の間にシールド電極が配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載の結合線路
    を用いた高周波部品。
  6. 【請求項6】 前記第1の伝送線路および第2の伝送線
    路のそれぞれにシールド電極が対向していることを特徴
    とする請求項5に記載の結合線路を用いた高周波部品。
  7. 【請求項7】 前記第1の伝送線路および第2の伝送線
    路のいずれか一方の伝送線路の入力端にインピーダンス
    調整用のキャパシタが電気的に接続されていることを特
    徴とする請求項5または請求項6に記載の結合線路を用
    いた高周波部品。
  8. 【請求項8】 少なくとも三つの導体パターンを有し、
    該導体パターンを電気的に直列に接続して構成した第1
    の伝送線路と、 少なくとも三つの導体パターンを有し、該導体パターン
    を電気的に直列に接続して構成した第2の伝送線路と、 前記第1の伝送線路と第2の伝送線路にそれぞれ対向し
    ている二つのシールド電極と、 誘電体層を積み重ねて構成した、前記第1の伝送線路お
    よび第2の伝送線路を内部に配置した積層体とを備え、 前記第1の伝送線路および第2の伝送線路のそれぞれの
    一端側の導体パターンが誘電体層を介して電磁的に相互
    に結合し、かつ、前記第1の伝送線路および第2の伝送
    線路のそれぞれの他端側の導体パターンが誘電体層を介
    して電磁的に相互に結合していること、を特徴とする結
    合線路を用いた高周波部品。
  9. 【請求項9】 少なくとも三つの導体パターンを電気的
    に直列に接続してなる第1ストリップラインと、少なく
    とも三つの導体パターンを電気的に直列に接続してなる
    第2ストリップラインとを電気的に直列に接続して構成
    した一つの信号線を有する不平衡線路と、 少なくとも三つの導体パターンを電気的に直列に接続し
    てなる第3ストリップラインと、少なくとも三つの導体
    パターンを電気的に直列に接続してなる第4ストリップ
    ラインとで構成した対をなす二つの信号線を有する平衡
    線路と、 前記第1および第3ストリップラインと前記第2および
    第4ストリップラインとの間に配置されたシールド電極
    と、 誘電体層を積み重ねて構成し、前記不平衡線路および平
    衡線路を内部に配置した積層体とを備え、 前記第1ストリップラインおよび第3ストリップライン
    のそれぞれの一端側の導体パターンが誘電体層を介して
    電磁的に相互に結合し、かつ、前記第1ストリップライ
    ンおよび第3ストリップラインのそれぞれの他端側の導
    体パターンが誘電体層を介して電磁的に相互に結合する
    と共に、前記第2ストリップラインおよび第4ストリッ
    プラインのそれぞれの一端側の導体パターンが誘電体層
    を介して電磁的に相互に結合し、かつ、前記第2ストリ
    ップラインおよび第4ストリップラインのそれぞれの他
    端側の導体パターンが誘電体層を介して電磁的に相互に
    結合していること、 を特徴とする結合線路を用いた高周波部品。
JP32001599A 1999-11-10 1999-11-10 結合線路を用いた高周波部品 Expired - Lifetime JP3520411B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32001599A JP3520411B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 結合線路を用いた高周波部品
US09/708,143 US6515556B1 (en) 1999-11-10 2000-11-08 Coupling line with an uncoupled middle portion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32001599A JP3520411B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 結合線路を用いた高周波部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001144513A true JP2001144513A (ja) 2001-05-25
JP3520411B2 JP3520411B2 (ja) 2004-04-19

Family

ID=18116809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32001599A Expired - Lifetime JP3520411B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 結合線路を用いた高周波部品

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6515556B1 (ja)
JP (1) JP3520411B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003032010A (ja) * 2001-06-27 2003-01-31 Ind Technol Res Inst 多層rfチップバラン
JP2004096347A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Fdk Corp 積層型方向性結合器
JP2004304615A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Tdk Corp 高周波複合部品
JP2005130060A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Ngk Spark Plug Co Ltd 高周波スイッチ
JP2005244000A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Toko Inc バラントランス
JP2006269653A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Tdk Corp 積層型電子部品
JP2010199894A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Fdk Corp 積層チップバラン素子
WO2012096047A1 (ja) * 2011-01-12 2012-07-19 株式会社村田製作所 方向性結合器
JP2013005076A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Murata Mfg Co Ltd 方向性結合器
JP2015012323A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 株式会社村田製作所 方向性結合器
JP2015109630A (ja) * 2013-10-22 2015-06-11 株式会社村田製作所 方向性結合器
JP2018098701A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 Tdk株式会社 平衡不平衡変換器
JP2018141733A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 シチズン時計株式会社 電波時計
JP2019047290A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 太陽誘電株式会社 方向性結合器

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100506728B1 (ko) * 2001-12-21 2005-08-08 삼성전기주식회사 듀얼밴드 커플러
US6891448B2 (en) * 2002-09-03 2005-05-10 Broadcom Corporation Compact balun for 802.11a applications
US6791431B2 (en) * 2002-09-03 2004-09-14 Broadcom Corporation Compact balun with rejection filter for 802.11a and 802.11b simultaneous operation
US7132906B2 (en) * 2003-06-25 2006-11-07 Werlatone, Inc. Coupler having an uncoupled section
US7190240B2 (en) * 2003-06-25 2007-03-13 Werlatone, Inc. Multi-section coupler assembly
US6972639B2 (en) * 2003-12-08 2005-12-06 Werlatone, Inc. Bi-level coupler
US7245192B2 (en) * 2003-12-08 2007-07-17 Werlatone, Inc. Coupler with edge and broadside coupled sections
EP1699107B1 (de) * 2005-03-05 2017-05-31 TRUMPF Hüttinger GmbH + Co. KG 3dB-Koppler
JPWO2006123482A1 (ja) * 2005-05-20 2008-12-25 株式会社村田製作所 積層型方向性結合器
US7157986B1 (en) * 2005-06-11 2007-01-02 National Taiwan University Three-dimensional balun
US7629860B2 (en) * 2007-06-08 2009-12-08 Stats Chippac, Ltd. Miniaturized wide-band baluns for RF applications
TWI351784B (en) * 2008-05-29 2011-11-01 Cyntec Co Ltd Balun
US7880557B2 (en) * 2009-03-12 2011-02-01 Hittite Microwave Corporation Hybrid marchand/back-wave balun and double balanced mixer using same
DE112009005442B4 (de) 2009-12-15 2018-05-17 Snaptrack, Inc. Koppler und Verstärkeranordnung
US8421575B1 (en) 2010-12-07 2013-04-16 Tivo Inc. Multi-layered circuit structure
US8519815B1 (en) * 2010-12-07 2013-08-27 Tivo Inc. Multi-layered circuit structure
US8766742B2 (en) * 2011-03-23 2014-07-01 Smiths Interconnect Microwave Components, Inc. Integrated hybrid-direct couplers
US20130027273A1 (en) * 2011-07-27 2013-01-31 Tdk Corporation Directional coupler and wireless communication device
JP5975059B2 (ja) * 2014-04-28 2016-08-23 株式会社村田製作所 方向性結合器
US9647314B1 (en) * 2014-05-07 2017-05-09 Marvell International Ltd. Structure of dual directional couplers for multiple-band power amplifiers
TWI573316B (zh) * 2014-07-22 2017-03-01 絡達科技股份有限公司 寬頻定向耦合器
JP6172078B2 (ja) * 2014-07-23 2017-08-02 株式会社村田製作所 方向性結合器
JP6210029B2 (ja) * 2014-07-23 2017-10-11 株式会社村田製作所 方向性結合器
KR101686989B1 (ko) 2014-08-07 2016-12-19 주식회사 모다이노칩 파워 인덕터
KR101662208B1 (ko) 2014-09-11 2016-10-06 주식회사 모다이노칩 파워 인덕터 및 그 제조 방법
KR102047563B1 (ko) * 2014-09-16 2019-11-21 삼성전기주식회사 코일 부품 및 그 실장 기판
KR102029491B1 (ko) * 2014-09-16 2019-10-07 삼성전기주식회사 코일 부품 및 그 실장 기판
CN104319450A (zh) * 2014-10-24 2015-01-28 中国电子科技集团公司第四十一研究所 一种基于厚膜制作工艺的超宽带电桥
US10504655B2 (en) * 2016-12-22 2019-12-10 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Composite electronic component and board having the same
CN108987873B (zh) * 2017-06-01 2021-02-09 株式会社村田制作所 双向耦合器、监控电路以及前端电路
JP6635089B2 (ja) * 2017-06-01 2020-01-22 株式会社村田製作所 双方向性結合器、モニタ回路、およびフロントエンド回路
JP7306579B2 (ja) * 2020-05-13 2023-07-11 株式会社村田製作所 バラン

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5451914A (en) * 1994-07-05 1995-09-19 Motorola, Inc. Multi-layer radio frequency transformer
JP3125691B2 (ja) * 1995-11-16 2001-01-22 株式会社村田製作所 結合線路素子

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003032010A (ja) * 2001-06-27 2003-01-31 Ind Technol Res Inst 多層rfチップバラン
JP2004096347A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Fdk Corp 積層型方向性結合器
JP2004304615A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Tdk Corp 高周波複合部品
JP2005130060A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Ngk Spark Plug Co Ltd 高周波スイッチ
JP2005244000A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Toko Inc バラントランス
JP2006269653A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Tdk Corp 積層型電子部品
JP2010199894A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Fdk Corp 積層チップバラン素子
JPWO2012096047A1 (ja) * 2011-01-12 2014-06-09 株式会社村田製作所 方向性結合器
JP5488721B2 (ja) * 2011-01-12 2014-05-14 株式会社村田製作所 方向性結合器
WO2012096047A1 (ja) * 2011-01-12 2012-07-19 株式会社村田製作所 方向性結合器
US9035718B2 (en) 2011-01-12 2015-05-19 Murata Manufacturing Co. Ltd. Directional coupler
JP2013005076A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Murata Mfg Co Ltd 方向性結合器
US9077061B2 (en) 2011-06-14 2015-07-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Directional coupler
JP2015012323A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 株式会社村田製作所 方向性結合器
JP2015109630A (ja) * 2013-10-22 2015-06-11 株式会社村田製作所 方向性結合器
US9843085B2 (en) 2013-10-22 2017-12-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Directional coupler
JP2018098701A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 Tdk株式会社 平衡不平衡変換器
JP2018141733A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 シチズン時計株式会社 電波時計
JP2019047290A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 太陽誘電株式会社 方向性結合器
JP7029254B2 (ja) 2017-08-31 2022-03-03 太陽誘電株式会社 方向性結合器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3520411B2 (ja) 2004-04-19
US6515556B1 (en) 2003-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001144513A (ja) 結合線路を用いた高周波部品
JP3780414B2 (ja) 積層型バラントランス
US6388551B2 (en) Method of making a laminated balun transform
JP4710174B2 (ja) バランス型lcフィルタ
JP3800121B2 (ja) 積層型バラントランス
JP2000188218A (ja) 積層形バルントランス
JPH07193403A (ja) 共振器
JPH11214943A (ja) バルントランス
JP2002076704A (ja) 積層型lc複合部品
US6417745B1 (en) LC filter with a coupling capacitor formed by shared first and second capacitor patterns
JP4783996B2 (ja) 積層型複合バラントランス
JP2002217036A (ja) 高周波複合回路及び高周波複合部品
JP4586282B2 (ja) 積層型バラントランス
JP2002344276A (ja) 高周波電力分配・合成回路および高周波電力分配・合成部品
JP3414327B2 (ja) 積層型バルントランス
JP4423830B2 (ja) 積層型方向性結合器
JP2004266697A (ja) 積層型バンドパスフィルタ
KR100381545B1 (ko) 적층형 방향성 결합기
JP4691853B2 (ja) 積層型lc複合部品
JP2006180563A (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP3161211B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP2002343643A (ja) 積層型バラントランス
JP2002164710A (ja) 積層型デュプレクサ
JP2003115708A (ja) バラントランス
JPH11177303A (ja) 高周波用積層フィルタ及びその周波数特性調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3520411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term