JP2004266697A - 積層型バンドパスフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】共振器の電極形状を変えずに共振器間の結合を変えることができ、BPFの通過帯域や減衰極周波数を容易に変えることができる積層型バンドパスフィルタを提供する。
【解決手段】磁界結合を調整するため、共振器電極層14とは別の層16に、両端側がGNDに短絡されたコの字型形状の磁界結合電極27を共振器電極24,25と対向する位置に設け、また、共振器電極層14とは別の層である電界結合電極層15に共振器電極24,25の開放端側に対向する位置に電界結合電極26を設ける。そして、磁界結合電極27の寸法や電界結合電極26の寸法、およびそれらと共振器電極24,25の積層方向の位置関係を調整することにより、磁界結合と電界結合を別々に共振器の電極を変更することなく容易に調整できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、携帯電話機等の無線機器における高周波回路に使用する積層型バンドパスフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多くの小型電子機器等に使用されている、表面実装用のチップ部品のうち、積層セラミックス部品は、通常、表面に所望のパターンを形成した複数枚のセラミックグリーンシート(単にグリーンシートともいう)を積層し、それをチップサイズに裁断した後、焼成して製造している。
【0003】
トリプレート型の高周波積層型BPFとして、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている構造のものが知られている。これらのBPFは、図11に示すような内部電極構造を有しており、上下シールド電極で挟まれた誘電体内形成された片側短絡、片側開放の2つの共振器電極を結合させることによりBPF特性を得ている。図11において、グリーンシート101〜105は、誘電体あるいは磁性体材料で形成されており、内部電極111〜117は、これらのシート上に印刷等の方法により、AgあるいはCu等の導電率の高い材料を主成分としたペーストで形成された電極である。
【0004】
シート101は、最上面の保護層であり、そこには内部電極は形成されていない。シート102には、上部シールド電極111が形成されており、その手前側と奥側が露出して、図4にその外観を示すBPFのGND外部電極303,304にそれぞれ接続されている。また、シート103には、入出力電極112,114と電界結合電極113が形成されており、電極112,114は、図11に示すように、その片側が露出して、図4の入出力外部電極301,302にそれぞれに接続されている。
【0005】
シート103の下に位置するシート104には、2つの共振器電極115,116が互いに平行に形成され、その手前側が露出した構造になっていて、図4のGND外部電極304に接続される。また、電極115,116の奥側は開放端となっており、これにより片側短絡のストリップライン共振器を形成している。そして、各共振器の電極の長さは、およそ通過帯域付近で共振するように調整されている。電極115,116のように、短絡側の線路の特性インピーダンスを、開放端側の線路の特性インピーダンスよりも高くすることにより、線路長をより短くすることが可能となる。このような共振器は、ステップインピーダンス共振器(SIR)と呼ばれている。
【0006】
上記の電界結合電極113は、これら2つの共振器の開放端側に対向するように配置されている。その電極配置を、図12の透視図に示す。また、入出力電極112は共振器電極115に対向しており、入出力電極114は共振器電極116に対向している。
【0007】
シート105には、下部シールド電極117が形成されている。この下部シールド電極117も、上部シールド電極111と同様、その手前側と奥側が露出しており、図4のGND外部電極303,304にそれぞれ接続される。
【0008】
このように、各グリーンシートに内部電極を形成した後、それらを積層し、チップ形状に切断、内部電極材料の融点以下の温度で焼成した後、スパッタ法、あるいは塗布により、外部電極301〜304を付け、焼き付け処理、あるいはメッキ処理等を行って、これらの外部電極を形成する。外部電極301〜304各々には、上述したように、その外部電極面に露出した内部電極パターンが電気的に接続され、図4に示すBPFが完成する。
【0009】
なお、図示はしていないが、各グリーンシートは、電極が形成されていないシートを数枚、積層することにより、その厚さを調整するようにしてもよい。
【0010】
図13は、上記の構成を有するBPFの等価回路である。同図において、Cp1は、共振器電極115と上下シールド電極111,117間の分布容量を集中定数で表した等価共振容量であり、Cp2は、同じく共振器電極116の分布容量を集中定数で表した等価共振容量である。
【0011】
Lp1は、共振器電極115の分布インダクタンスを集中定数で表した等価共振インダクタンスであり、Lp2は、同じく共振器電極116の分布インダクタンスを集中定数で表した等価共振インダクタンスである。また、並列共振回路Cp1,Lp1と、並列共振回路Cp2,Lp2は、およそBPFの通過帯域で共振する。Mは、共振器115,116の磁界結合による相互インダクタンスを表し、Cm2は、電界結合による結合容量を表す。磁界結合は、共振器の短絡側G,H付近で強く生じている。一方、電界結合は、共振器の開放端側E,F付近で強く生じる。
【0012】
Cm1は、共振器電極115と電界結合電極113が対向することにより形成される容量を示し、Cm3は、共振器電極116と電界結合電極113対向することにより形成される容量を示している。Co1は、共振器電極115と入出力電極112が対向することにより形成される容量を表し、Co2は、共振器電極116と入出力電極114が対向することにより形成される容量を表す。
【0013】
図13に示す等価回路から分かるように、これら2つの共振器によって2段のBPFが構成され、その結合度は、磁界結合Mと電界結合Cm1、Cm2,Cm3により必要な帯域幅が得られるように調整される。
【0014】
【特許文献1】
特許第2701746号公報
【0015】
【特許文献2】
特許第2606044号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のBPFにおける電界結合は、電界結合電極113と共振器電極115,116の対向面積の変更、あるいは、シート103の厚さの変更で調整可能であるが、磁界結合は、共振器電極115,116の短絡側の距離(図12におけるd2)や、幅(図12におけるW1)を調整する必要があり、結果的に共振器電極の変更が必要となる。
【0017】
すなわち、従来のBPFにおいて磁界結合の調整を行うには、共振器電極の形状変更が必須となるため、その設計変更に時間がかかり、また、設計の自出度も少ないという問題がある。
【0018】
なお、上下のシールド電極と共振器電極との距離を調整することによっても、磁界結合の調整は可能であるが、そうすると、共振器の無負荷Qや共振周波数が変化してしまう、という問題がある。
【0019】
一方、BPFの減衰極は、通過帯域の結合が容量性の場合、通過帯域よりも低域側に形成され、通過帯域の結合が誘導牲の場合には、通過帯域より高域側に形成される。そして、その減衰極周波数も電界結合と磁界結合によって決定される。
【0020】
そこで、通過帯域の結合が容量性の場合において、その周波数を中心周波数に近づけるために磁界結合を強めると、減衰極周波数は上がるものの、通過帯域での電界結合が抑制され、結合度が小さくなって帯域幅が狭くなる。これを補うには、さらに電界結合を強くする必要があり、電界結合と磁界結合を、減衰極周波数および帯域幅を見ながら目的とする仕様へ合わせ込むには時間がかかる。
【0021】
すなわち、減衰極周波数の変更には、共振器電極形状の変更を必要とし、通過帯域に影響を与えることなく、容易に減衰極周波数のみを調整することができないという問題がある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、共振器の電極形状を変更しないで容易に共振器間の結合を変えることができる積層型バンドパスフィルタを提供することである。
【0023】
本発明の他の目的は、通過帯域に影響を与えずに減衰極周波数の変更を容易に行える積層型バンドパスフィルタを提供することである。
【0024】
かかる目的を達成し、上述した課題を解決する一手段として、例えば、以下の構成を備える。すなわち、本発明は、第1のアース電極と第2のアース電極の間に少なくとも誘電体または磁性体からなる複数の絶縁層を有し、それらの絶縁層の第1の層に一端が開放され他端がアースに短絡された第1の共振器電極と一端が開放され他端がアースに短絡された第2の共振器電極とが近接して形成された積層型バンドパスフィルタであって、上記絶縁層のうち上記第1の層とは異なる第2の層に上記第1の共振器電極と第2の共振器電極の上記短絡端に対向する位置に形成された磁界結合電極と、上記絶縁層のうち上記第1の層および第2の層とは異なる第3の層に上記第1の共振器電極と第2の共振器電極の上記開放端に対向する位置に形成された電界結合電極とを備えることを特徴とする。
【0025】
上述した課題を解決する他の手段として、例えば、以下の構成を備える。すなわち、本発明は、第1のアース電極と第2のアース電極の間に少なくとも誘電体または磁性体からなる複数の絶縁層を有し、それらの絶縁層の第1の層に一端が開放され他端がアースに短絡された第1の共振器電極と一端が開放され他端がアースに短絡された第2の共振器電極とが近接して形成された積層型バンドパスフィルタであって、上記絶縁層のうち上記第1の層とは異なる第2の層に上記第1の共振器電極と第2の共振器電極の上記短絡端に対向する位置に磁界結合電極を形成するとともに、上記第2の層に上記第1の共振器電極と第2の共振器電極の上記開放端に対向する位置に電界結合電極を形成したことを特徴とする。
【0026】
例えば、上記磁界結合電極と電界結合電極の相対的な位置を一定にしたまま、上記第1の共振器電極および第2の共振器電極と、上記磁界結合電極および電界結合電極との積層方向における相対的な位置を変化させても上記第1の共振器電極と第2の共振器電極の結合度が変わらない位置に上記磁界結合電極および上記電界結合電極が配置されていることを特徴とする。
【0027】
また、例えば、上記第1の層の層厚を変えることによって積層方向における上記相対的な位置を変化させて、上記磁界結合電極による磁界結合および上記電界結合電極による電界結合を調整することを特徴とする。
【0028】
例えば、上記磁界結合電極はコの字形状をしており、その両端が当該積層型バンドパスフィルタの外部接地電極に接続されていることを特徴とする。また、例えば、上記磁界結合電極の上記コの字形状の奥行き寸法を変えることによって上記磁界結合を調整することを特徴とする。
【0029】
例えば、上記第1の層の層厚を変えることによって積層方向における上記相対的な位置を変化させて、当該積層型バンドパスフィルタの減衰極周波数を調整することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態例を詳細に説明する。図1は、本実施の形態例に係る積層型バンドパスフィルタ(BPF)の層構成を示す分解斜視図である。同図に示すBPFの層を構成するグリーンシート11〜17は、誘電体、あるいは磁性体材料で形成されており、内部電極21〜28は、これらのシート上に印刷法等の方法により、Ag、あるいはCu等の導電率の高い材料を主成分としたペーストで形成されている。
【0031】
シート11は、最上面の保護層であり、ここには内部電極は形成されていない。シート12はシールド層であり、その上には上部シールド電極21が形成されている。この電極21の手前側と奥側は露出しており、図4のGND外部電極303,304にそれぞれ接続される。また、シート13は入出力電極層であり、入出力電極22,23が形成されている。これらの電極22,23は、図1に示すように片側が露出しており、図4の入出力外部電極301,302にそれぞれ接続されている。
【0032】
シート13の下部に位置する、共振器電極層であるシート14には、2つの共振器電極24,25が互いに平行に形成されており、その手前側C,Dが露出した構造になっている。そして、この手前側C,Dが図4のGND外部電極304に接続される。また、電極24,25の奥側A,Bは開放端となっており、これにより、片側短絡のストリップライン共振器を形成している。
【0033】
各共振器電極24,25の長さは、およそ通過帯域付近で共振するように調整されている。これらの電極24,25のように、短絡側の線路の特性インピーダンスを、開放端側の線路の特性インピーダンスよりも高くすることにより、線路長をより短くすることが可能となる。このような共振器は、ステップインピーダンス共振器(SIR)と呼ばれている。
【0034】
よって、図1に示す構造から分かるように、シート13上の入出力電極22は、シート14上の共振器電極24と対向しており、同じく、シート13上の電極23は、シート14上の共振器電極25と対向している。
【0035】
シート15は電界結合電極層であり、その上には電界結合電極26が形成されている。この電極26は、その上の層であるシート14上の共振器電極24,25の開放端側に対向して配置されている。そして、シート16は、磁界結合電極27が形成された磁界結合電極層であり、本発明に係るBPFの特徴である磁界結合電極27が、上層に位置する共振器電極24,25の短絡側に対向する位置に形成されている。
【0036】
なお、磁界結合電極27の形状は、図1に示すようにコの字型である。そして、その両端E,Fは露出しており、図4に示すGNP外部電極304に接続されている。図2は、共振器24,25と電界結合電極26、磁界結合電極27の相互の配置を示しており、これらの電極を層方向の上面から見たときの平面透視図である。
【0037】
最下層であるシート17はシールド層であり、その上には下部シールド電極28が形成されている。この下部シールド電極28も、上部シールド電極21と同様に、その手前側と奥側が露出しており、図4のGND外部電極303,304にそれぞれ接続されている。
【0038】
本実施の形態例に係るBPFは、各グリーンシートに内部電極を形成した後、それらを積層し、チップ形状に切断して、内部電極材料の融点以下の温度によって焼成した後、スパッタ法、あるいは塗布により外部電極301〜304を付け、焼付け処理、あるいはメッキ処理等を行って、これらの電極形成をする。各外部電極301〜304には、上述したように、外部電極面に露出した内部電極パターンが電気的に接続されており、図4に示す外観を有するBPFが完成する。
【0039】
なお、図示はしていないが、電極が形成されていないシートを数枚、積層することにより、各グリーンシートの厚さの調整を行ってもよい。
【0040】
図3は、本実施の形態例に係るBPFの等価回路である。同図において、Cp1は、共振器電極24と上下シールド電極21,28間の分布容量を集中定数で表した等価共振容量であり、同じくCp2は、共振器電極25の分布容量を集中定数で表した等価共振容量である。また、Lp1は、共振器電極24の分布インダクタンスを集中定数で表した等価共振インダクタンスであり、Lp2は、同じく、共振器電極25の分布インダクタンスを集中定数で表した等価共振インダクタンスである。並列共振回路Cp1,Lp1と、並列共振回路Cp2,Lp2は、およそBPFの通過帯域で共振する。
【0041】
M1は、共振器電極24と磁界結合電極27のI部における相互インダクタンスを表し、M2は、共振器電極25と磁界結合電極27のJ部における相互インダクタンスを表している。また、Cm2は、共振器24,25の電界結合による結合容量を表す。この電界結合は、共振器の開放端側A,B付近で強く生じる。Cm1は、共振器電極24と電界結合電極26が対向することにより形成される容量を示し、Cm3は、共振器電極25と電界結合電極26が対向することにより形成される容量を示している。
【0042】
Co1は、共振器電極24と入出力電極22が対向することにより形成される容量を表し、Co2は、共振器電極25と入出力電極23が対向することにより形成される容量を表している。図3に示す等価回路から分かるように、本実施の形態例に係るBPFは、2つの共振器によって構成される2段のBPFとなっており、その結合度は、磁界結合M1,M2と電界結合Cm1,Cm2,Cm3により、必要な帯域幅が得られるように調整される。
【0043】
次に、本実施の形態例に係るBPFにおける結合度の調整(BPFの共振器間の結合度の調整方法)について説明する。本実施の形態例に係るBPFでは、その電界結合を電界結合電極26と共振器電極24,25の対向面積を変更したり、あるいは、図1に示すように、シート14の厚さt1を変更することによって調整する。
【0044】
これらの調整は、図3に示す等価回路におけるCm1,Cm3を調整するのと等価である。特に、シート14の厚さt1による調整は、電界結合電極26の変更を必要としないので、その調整は容易である。
【0045】
一方、磁界結合は、磁界結合電極27の寸法d1(図1参照)を変更する、つまり、両端側がGNDに短絡されたコの字型形状の磁界結合電極27において、コの字の奥行き寸法d1を変えるか、あるいは、シート15の厚さt2(図1参照)を変更することにより調整する。これは、図3の等価回路のM1,M2を調整するのと等価である。特に、シート15の厚さt2による調整は、磁界結合電極27の変更を必要としないので、その調整を容易に行うことができる。
【0046】
次に、本実施の形態例に係るBPFにおける減衰極周波数の調整について説明する。一般的に、BPFの通過帯域幅は、共振器電極間の結合度により、およそ決まり、それは電界結合と磁界結合の差により決定される。一方、減衰極は、通過帯域の結合が容量性である(つまり、電界結合の方が磁界結合よりも大きい)場合は、その減衰極は、通過帯域よりも低域側に形成される。また、通過帯域の結合が誘導牲である(つまり、磁界結合の方が電界結合よりも大きい)場合には、減衰極が高域側に形成される。その減衰極周波数も、電界結合と磁界結合により決定される。
【0047】
従って、減衰極周波数を変更するために、電界結合、あるいは磁界結合を変更すると、通過帯域の結合度も変化してしまい、再度、通過帯域での結合度の調整が必要となる。上述したように、通過帯域の結合が容量性の場合には、通過帯域よりも低域側に減衰極が形成されるが、この周波数を中心周波数に近づけるために磁界結合を強めると、減衰極周波数は上がっても、通過帯域での電界結合が抑制されて結合度が小さくなり、帯域幅が狭くなる。
【0048】
本実施の形態例に係るBPFは、図1に示すように、共振器電極24,25の下側に電界結合電極26と磁界結合電極27が配置されている。そこで、シート15の厚さt2を一定にして、シート14の厚さt1のみを変更すると、電界結合と磁界結合の両方の結合が同方向に変化する。そのため、あらかじめ電界結合と磁界結合の大きさを調整しておけば、シートの厚さt1の変化に対する、BPFとしての結合度の変化は抑制され、減衰極周波数のみを変化させることが可能になる。
【0049】
例えば、厚さt2を一定にして、厚さt1を薄くすると、電界結合電極26も磁界結合電極27も共振器電極24,25に近づくため、電界結合と磁界結合の両方が強くなる。そこで、あらかじめ電界結合と磁界結合の大きさを調整しておけば、BPFの結合度は大きく変化しないものの、減衰極は通過帯域に近づくことになる。
【0050】
すなわち、電界結合電極26と共振器電極24,25との対向面積や、シート14の厚さt1による電界結合の調整と、磁界結合電極27とシート15の厚さt2による磁界結合の調整とを適切に行うことにより、シート14の厚さt1の変更のみで、通過帯域特性に影響を与えることなく減衰極周波数を調整することができる。
【0051】
次に、本実施の形態例に係るBPFに関し、そのBPFを容量結合型で設計して、電磁界シミュレーションにより得た特性について説明する。図5は、本実施の形態例に係るBPFにおいて、そのシート14の厚さt1とBPFの結合度の変化を表すグラフである。同図において、点線は、BPFに電界結合電極26を設けないときの、シート厚t1と結合度の変化を表している。また、実線は、電界結合電極26を設けたときのBPFの結合度の変化を示すグラフである。
【0052】
ただし、図5の横軸は、シート14の厚さt1とシート15の厚さt2の合計値となっている。図5において点線で示すグラフより、シート厚t1が薄くなるに従い、磁界結合電極27が共振器電極24,25に近づき、磁界結合が強くなり、電界結合が抑制されて、結合度が小さくなっているのが分かる。
【0053】
一方、図5において実線で示す特性変化に注目すると、電界結合電極26を設けていることにより、電界結合もシート厚t1が薄くなるに従って強くなるため、結合度としては、ほとんど変化しないことが分かる。
【0054】
図6および図7は、本実施の形態例に係るBPFの周波数特性を示している。具体的には、図6は、本実施の形態例に係るBPFにおいて、シート14の厚さt1を変化させたときの伝送特性であり、図7は、本実施の形態例に係るBPFにおいて、電界結合電極26を設けないで、シート厚t1を変化させたときの伝送特性である。
【0055】
図7に示す特性より、シート厚t1を薄くすることにより磁界結合か強くなり、減衰極周波数が通過帯域に近づくとともに、通過帯域が狭くなっているのが分かる。これに対して、図6に示す特性からは、電界結合電極26を設けていることにより、図5において実線で示したように結合度がほとんど変化していないため、通過帯域特性が大きく崩れることなく、減衰極周波数が通過帯域に近づいているのが分かる。
【0056】
以上説明したように、本実施の形態例によれば、BPFに対して新たに、共振器電極層とは別の層に磁界結合を調整するための、両端側がGNDに短絡されたコの字型形状の磁界結合電極を共振器電極と対向する位置に設け、磁界結合電極と共振器電極の距離、すなわち、図1に示すシート厚tの寸法や、磁界結合電極のd1の寸法を変更することにより、容易にBPFにおける磁界結合を変更することができる。
【0057】
より具体的には、層の厚さtを薄くすることにより、共振器と磁界結合電極の磁界結合が大きくなり、逆に層厚tを厚くすれば、磁界結合が小さくなる。同様に、d1の寸法を変更することにより、共振器と磁界結合電極の磁界結合を変化させることができる。
【0058】
従って、新たに磁界結合電極を設けることにより、共振器電極の形状を変更することなく磁界結合を変更することが可能となる。また、電界結合電極を、共振器電極から見て磁界結合電極と同じ方向に設ける(磁界結合電極が共振器電極に対して下部の層にあれば、電界結合電極も共振器よりも下部に設ける)ことにより、シートの厚さの変更のみで、通過帯域に影響を与えることなく、容易に減衰極周波数のみを調整することができる。
【0059】
また、電界結合電極と磁界結合電極を共振器電極とは別の層に設けているため、それぞれの結合を適切に調整することにより、内部電極の形状を変更することなく、シートの厚さのみの変更で、通過帯域に影響を与えることなく減衰極周波数のみを調整することが可能になり、設計の自由度が増すとともに、通過帯域の設計変更が容易になる。同時に、通過帯域付近の減衰特牲を調整するための減衰極周波数の変更が、シート厚のみの変更で可能であるため、通過帯域付近の減衰特性の調整が容易である。
【0060】
本発明は、上述の実施の形態例に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。例えば、変形例1〜3として、図8〜10に示す内部電極構造を有するBPFとしてもよい。なお、図8〜10に示す、変形例1〜3に係るBPFにおいて、図1に示す、上述した実施の形態例に係るBPFと同一構成要素には同一符号を付して、ここでは、それらの説明を省略する。
【0061】
図8は、上述した実施の形態例の変形例1に係るBPFの層構成を示す分解斜視図であり、同図に示すBPFでは、電界結合電極26を磁界結合電極27と同一の層に設けてある。すなわち、変形例1に係るBPFは、その電界結合電極層であるシート15上に、図1に示すシート15に形成された電界結合電極26と同位置に同一形状の電界結合電極26を配するとともに、図1のシート16に形成された磁界結合電極27と同位置に同一形状の磁界結合電極27が配された構造を有する。
【0062】
また、図9は、上述した実施の形態例の変形例2に係るBPFの層構成を示す分解斜視図である。同図に示すBPFは、例えば、共振器電極層であるシート14上に2つの共振器電極24,25を形成するとともに、図9に示すように、各共振器24,25から入出力電極22a,23aを直接、引き出す電極構造になっている。
【0063】
さらに、図10は、上述した実施の形態例の変形例3に係るBPFの層構成を示す分解斜視図である。同図に示すBPFでは、入出力電極層であるシート13上に形成された共振器電極24a,25aが、上述した実施の形態例のように直線的ではなく、曲がった構造の共振器となっており、その開放端が互いに向かい合うように配置されている。
【0064】
また、共振器電極24a,25aの形状に伴ない、電界結合電極層であるシート15上の電界結合電極26aと、シート16(磁界結合電極層)上に形成された磁界結合電極27aの形状も、図1に示す、上述した実施の形態例に係るBPFにおける電界結合電極26、および磁界結合電極27と形状が異なっている。
【0065】
なお、これらの変形例1〜3に係るBPFはいずれも、上記の実施の形態例に係るBPFと同等の電気的特性(バンドパスフィルタ特性)と技術的効果を傭えている。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、共振器の電極形状を変更することなく電界結合、磁界結合を調整できるとともに、バンドパスフィルタの結合度の調整が可能となり、フィルタ設計の自由度が増す。
【0067】
また、本発明によれば、磁界結合と電界結合を層の厚さの変更のみで変化させることで、フィルタの通過帯域の設計変更が容易になり、通過帯域付近の減衰特性の調整も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例に係る積層型バンドパスフィルタ(BPF)の層構成を示す分解斜視図である。
【図2】実施の形態例に係る共振器電極と電界結合電極および磁界結合電極との位置関係を示す図である。
【図3】実施の形態例に係るフィルタ(BPF)の等価回路を示す図である。
【図4】積層型フィルタ(BPF)の外観斜視図である。
【図5】実施の形態例に係るBPFにおけるシート厚とBPFの結合度の変化を表す図である
【図6】本実施の形態例に係る、電界結合電極を設けたBPFの周波数特性を示す図である。
【図7】本実施の形態例に係る、電界結合電極を設けないときのBPFの周波数特性を示す図である。
【図8】変形例1に係るBPFの層構成を示す分解斜視図である。
【図9】変形例2に係るBPFの層構成を示す分解斜視図である。
【図10】変形例3に係るBPFの層構成を示す分解斜視図である。
【図11】従来の高周波積層BPFの内部電極構造を示す図である。
【図12】従来の高周波積層BPFの電極配置を示す透視図である。
【図13】従来の高周波積層BPFの等価回路を示す図である。
【符号の説明】
11〜17 グリーンシート
21 上部シールド電極
22,23 入出力電極
24,25 共振器(共振器電極)
26 電界結合電極
27 磁界結合電極
28 下部シールド電極
301,302 入出力外部電極
303,304 GND外部電極

Claims (7)

  1. 第1のアース電極と第2のアース電極の間に少なくとも誘電体または磁性体からなる複数の絶縁層を有し、それらの絶縁層の第1の層に一端が開放され他端が短絡された第1の共振器電極と一端が開放され他端が短絡された第2の共振器電極とが近接して形成された積層型バンドパスフィルタであって、
    前記絶縁層のうち前記第1の層とは異なる第2の層に前記第1の共振器電極と第2の共振器電極の前記短絡端に対向する位置に形成された磁界結合電極と、
    前記絶縁層のうち前記第1の層および第2の層とは異なる第3の層に前記第1の共振器電極と第2の共振器電極の前記開放端に対向する位置に形成された電界結合電極とを備えることを特徴とする積層型バンドパスフィルタ。
  2. 第1のアース電極と第2のアース電極の間に少なくとも誘電体または磁性体からなる複数の絶縁層を有し、それらの絶縁層の第1の層に一端が開放され他端が短絡された第1の共振器電極と一端が開放され他端が短絡された第2の共振器電極とが近接して形成された積層型バンドパスフィルタであって、
    前記絶縁層のうち前記第1の層とは異なる第2の層に前記第1の共振器電極と第2の共振器電極の前記短絡端に対向する位置に磁界結合電極を形成するとともに、前記第2の層に前記第1の共振器電極と第2の共振器電極の前記開放端に対向する位置に電界結合電極を形成したことを特徴とする積層型バンドパスフィルタ。
  3. 前記磁界結合電極と電界結合電極の相対的な位置を一定にしたまま、前記第1の共振器電極および第2の共振器電極と、前記磁界結合電極および電界結合電極との積層方向における相対的な位置を変化させても前記第1の共振器電極と第2の共振器電極の結合度が変わらない位置に前記磁界結合電極および前記電界結合電極が配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の積層型バンドパスフィルタ。
  4. 前記第1の層の層厚を変えることによって積層方向における前記相対的な位置を変化させて、前記磁界結合電極による磁界結合および前記電界結合電極による電界結合を調整することを特徴とする請求項3記載の積層型バンドパスフィルタ。
  5. 前記磁界結合電極はコの字形状をしており、その両端が当該積層型バンドパスフィルタの外部接地電極に接続されていることを特徴とする請求項3記載の積層型バンドパスフィルタ。
  6. 前記磁界結合電極の前記コの字形状の奥行き寸法を変えることによって前記磁界結合を調整することを特徴とする請求項5記載の積層型バンドパスフィルタ。
  7. 前記第1の層の層厚を変えることによって積層方向における前記相対的な位置を変化させて、当該積層型バンドパスフィルタの減衰極周波数を調整することを特徴とする請求項4記載の積層型バンドパスフィルタ。
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