JP2018141733A - 電波時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】平衡な特性を有するアンテナを利用する電波時計の設計や製造を容易にする技術を提供する。【解決手段】電波時計は、文字板と、平衡な特性を有するアンテナ電極と、アンテナ電極により生じ平衡な特性を有する信号を不平衡な特性の信号に変換するバラン回路21であって、非導電部材の上に配置された配線パターンからなるバラン回路21と、バラン回路21により変換された信号が入力される受信回路と、文字板、アンテナ電極、バラン回路21および受信回路が配置されるケースと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、衛星等から信号を受信する電波時計に関する。
GPS(Global Positioning System)を構成する衛星等からの送信信号に含まれる時刻情報を受信して時刻を修正する携帯型の電波時計が実用に供されている。電波の受信のためのアンテナの種類および配置は、時計の機能を損なわずかつ必要な受信感度が得られるように決定されている。
アンテナとして、例えばダイポールアンテナなどの平衡な特性を有するアンテナを用いる場合、アンテナからの受信信号を不平衡な特性を有する受信回路にそのまま入力すると、アンテナの特性に悪影響が生じ、受信感度が低下する。受信感度の低下を防ぐためには、平衡な特性のアンテナと不平衡な特性の送受信回路との間にバラン回路を設ける必要がある。
特許文献1には、衛星信号を受信する電子時計が開示されており、その電子時計内に配置される回路基板には、平衡給電で作動するアンテナ体からの平衡信号を不平衡信号に変換するバランが配置されている。
特開2015−169501号公報
例えば、バラン回路としては、アンテナに接続されるコイルと受信回路に接続されるコイルとを含み、電磁誘導を利用して平衡不平衡変換を行うものが知られている。一般的なバラン回路は、このようなコイルなどが配置されたチップとして供給される。チップには厚みがあるために配置できる場所が限られ、電波時計の設計や製造の際の制約となっていた。また、バラン回路からアンテナまでの接続配線も感度低下の要因となるため、バラン回路をアンテナの近傍へ配置することが好ましいが、構造が複雑になるという問題があった。
本発明は上記事情を考慮してなされたものであって、その目的は、平衡な特性を有するアンテナを利用する電波時計の設計や製造を容易にする技術を提供することである。
(1)文字板と、平衡な特性を有するアンテナ電極と、前記アンテナ電極により生じ平衡な特性を有する信号を不平衡な特性の信号に変換するバラン回路であって、非導電部材の上に配置された配線パターンからなるバラン回路と、前記バラン回路により変換された信号が入力される受信回路と、前記文字板、前記アンテナ電極、前記バラン回路および前記受信回路が配置されるケースと、を有する電波時計。
(2)(1)において、前記アンテナ電極は平面視において、前記文字板の外周に沿って配置される、電波時計。
(3)(1)または(2)において、前記バラン回路は、平面視において、前記アンテナより外側に配置される、電波時計。
(4)(1)から(3)のいずれかにおいて、前記バラン回路は、平面視において、前記アンテナ電極の少なくとも一部と重なっている、電波時計。
(5)(4)において、前記文字板を覆う風防をさらに含み、前記アンテナ電極は、前記バラン回路より前記風防に近い、電波時計。
(6)(1)から(5)のいずれかにおいて、前記アンテナ電極は、前記バラン回路が配置される非導電部材と異なる非導電性の基材の上に配置される、電波時計。
(7)(1)から(5)のいずれかにおいて、前記アンテナ電極は、前記バラン回路が配置される非導電部材に配置され、前記非導電部材を構成する面のうち、前記バラン回路が配置される面と、前記アンテナ電極が形成される面とは異なる、電波時計。
(8)(7)において、前記アンテナ電極は前記非導電部材の上面に配置され、前記バラン回路は前記非導電部材の下面に配置される、電波時計。
(9)(7)において、前記アンテナ電極は前記非導電部材の上面に配置され、前記バラン回路は前記非導電部材を構成する面のうち前記ケースと対向する面に配置される、電波時計。
(10)(7)において、前記バラン回路と前記ケースとの間に絶縁体が配置される、電波時計。
(11)(10)において、前記絶縁体はパッキンである、電波時計。
(12)(1)から(11)のいずれかにおいて、前記非導電部材は見返しである、電波時計。
(13)(1)から(11)のいずれかにおいて、前記バラン回路は見返しに配置される、電波時計。
(14)(1)から(13)のいずれかにおいて、前記アンテナ電極および前記バラン回路はガンママッチダイポールアンテナを構成し、前記アンテナ電極は1本の配線であり、前記バラン回路は、前記アンテナ電極の中央部と、前記アンテナ電極のうち前記中央部と端部との間の点とに接続される、電波時計。
(15)(1)から(13)のいずれかにおいて、前記アンテナ電極はダイポールアンテナを構成する第1のアンテナ電極と第2のアンテナ電極とを含み、前記バラン回路は、前記第1のアンテナ電極の内側の端部と前記第2のアンテナ電極の内側の端部とを電気的に接続し、受信電波の波長の半分の長さに相当する第1の配線と、前記第2のアンテナ電極の前記内側の端部に接続され、前記受信電波の波長の4分の1の長さに相当する第2の配線と、を含む、電波時計。
(16)(15)において、前記第2の配線は、前記第2のアンテナ電極に隣接され当該第2のアンテナ電極の前記内側の端部に接続される第1の部分配線と、前記第1の配線に接続され前記第1の配線に隣接する第2の部分配線とを含む、電波時計。
(17)(16)において、前記第1の部分配線と前記第2のアンテナ電極との間隔は、前記第2のアンテナ電極の内側の端部から離れるにつれて増加する、電波時計。
(18)(15)において、前記第1の配線は、前記第1および第2の電極のうち少なくとも一方に隣接する部分を含み、前記第1の配線の前記部分と前記第1および第2のアンテナ電極のうち前記少なくとも一方との間隔が前記第1および第2のアンテナ電極の内側の端部から離れるにつれ変化する、電波時計。
(19)(1)から(18)のいずれかにおいて、検査電極をさらに含み、前記検査電極は、前記バラン回路および前記アンテナ電極を介して接地配線に電気的に接続されている、電波時計。
本発明によれば、平衡な特性を有するアンテナを利用する電波時計の設計や製造が容易になる。
第1の実施形態にかかる衛星電波腕時計の一例を示す平面図である。 図1に示される衛星電波腕時計のII−II切断線における断面図である。 アンテナ、バラン回路、受信回路の構成を概略的に示すブロック図である。 バラン回路の動作原理を説明する図である。 図1に示される衛星電波腕時計の内部を示す平面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す平面図である。 図7に示される衛星電波腕時計のVIII−VIII切断線における断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 第2の実施形態にかかる衛星電波腕時計のバラン回路の動作原理を説明する図である。 衛星電波腕時計の高誘電部材の一例を示す斜視図である。 衛星電波腕時計の部分断面図である。 風防、見返しリングおよび高誘電部材36の他の一例を示す斜視図である。 図18に示される風防の斜視図である。 図18に示される高誘電部材の斜視図である。 アンテナおよびバラン回路の他の一例を概略的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では本発明の実施形態にかかる衛星電波腕時計1について説明する。本実施形態に係る衛星電波腕時計1は、時刻情報を含んだ衛星電波を受信し、当該受信された衛星電波に含まれる時刻情報を用いて自身が計時している時刻の修正や測位を行う。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態にかかる衛星電波腕時計1の一例を示す平面図であり、図2は、図1に示される衛星電波腕時計1のII−II切断線における断面図である。これらの図に示されるように、衛星電波腕時計1は、風防ガラス31と、風防ガラス31を保持するベゼル32と、円筒状の胴38と、胴38の下に設けられる裏蓋39とを含む。これらは衛星電波腕時計1の外形を構成している。胴38およびベゼル32は、風防ガラス31および裏蓋39に挟まれている。胴38、ベゼル32、裏蓋39は、衛星電波腕時計1の外装ケースを構成している。以下では、衛星電波腕時計1の中心から風防ガラス31へ向かう向きを上、裏蓋39へ向かう向きを下と表記する。
胴38は金属からなり、上下方向に貫かれる穴を有する。ベゼル32は胴38の穴の上部の形状に応じたリング状の部材である。ベゼル32は、金属またはセラミックスからなる。ベゼル32はその胴38の穴の上部にはめ込まれることで胴38に接続されている。また裏蓋39は金属からなり胴38の穴の下部の形状に応じた平面を有し、裏蓋39はその穴の下部にはめ込まれている。風防ガラス31は、ベゼル32の開口の上部の形状に応じた平面形状を有し、ベゼル32のその開口にはめ込まれている。風防ガラス31とベゼル32とはパッキン33を介して接しており、パッキン33により風防ガラス31が固定されている。またベゼル32と胴38とはパッキン37を介して接しており、パッキン37によりベゼル32が固定されている。また、耐衝撃性と防水性が劣るものの、パッキン33の代わりにカシメや接着などでベゼル32に風防ガラス31を固定してもよい。
また、衛星電波腕時計1は、目隠し領域61、アンテナ10、リング状の見返しリング34、文字板51、時針52a、分針52b及び秒針52c、ソーラーセル53、ムーブメント59、バラン回路21を含む。これらは、風防ガラス31、ベゼル32、胴38、裏蓋39に囲まれた空間に配置されている。ムーブメント59は、外装ケース内に配置されており、日板55や、地板54、回路基板47、駆動回路などを含む。
アンテナ10は、風防ガラス31の下側(裏側)に、風防ガラス31の周縁や文字板51の外周に沿って延びるように配置されている。アンテナ10は、見返しリング34の上面34a(風防ガラス31に対向する面)に配置されている。見返しリング34は、アンテナ配線を配置するための非導電性のアンテナ基材でもあり、例えば樹脂やセラミックスを含む。図2の例では、平面視でアンテナ10は文字板51の外周より外側に配置されているが、アンテナ10が文字板51の外周より内側に配置されていてもよい。この場合、文字板51は、導電ピン41より外側まで達してよい。
図1および2の例では、アンテナ10は円弧状である。アンテナ10は衛星から送信される衛星信号を受信する。ここで、アンテナ10そのものは平衡な特性を有し、ダイポールアンテナと同様の働きをする。アンテナ10のほぼ中央には、給電点12bが設けられている。
また、アンテナ10の端部と給電点12bとの間の接続部Pには、ガンマロッド21aが接続されている。アンテナ10およびガンマロッド21aは、いわゆるガンママッチダイポールアンテナを構成している。ガンマロッド21aは、アンテナ10に沿って延びるように配置され、給電点12bに隣接する給電点12aと接続部Pとを電気的に接続している。ガンマロッド21aおよび給電点12a,bは、一種のバラン回路21を構成している。給電点12b、接続部Pの位置とガンマロッド21aとにより、平衡な受信信号を不平衡な信号に変換しインピーダンスマッチングが実現されている。バラン回路21を構成するガンマロッド21aは、見返しリング34の上面34aに配置された配線パターンからなる。アンテナ10およびガンマロッド21aは、見返しリング34の表面への薄膜形成、印刷、または予め作成された金属膜の貼り付けにより設けられてよい。また、アンテナ10およびバラン回路21のうち一部が見返しリング34の内周側にある傾斜面34kの上に設けられてもよい。
なお、アンテナ10およびバラン回路21は、見返しリング34のようなアンテナ基材に設けられた溝の中に配置されてもよい。アンテナ10やバラン回路21の配線パターンを溝の中に配置することで、誘電体による波長短縮効果を得たり、配線パターンの他の物体との接触による破損を防ぐことができる。
給電点12a,12bのそれぞれには、導電ピン41が接続されている。導電ピン41の本数は2本であり、それぞれ上下方向に延びている。導電ピン41は見返しリング34の上下を貫通するスルーホールの中に配置されている。導電ピン41のうち1つはガンマロッド21aの給電点12aに接しており、もう一本はアンテナ10の給電点12bに接している。なお、2本の導電ピン41の代わりに同軸ケーブル構造を有する同軸ピンが用いられてもよい。また、導電ピン41の代わりに平行する2つの配線を有するフレキシブルプリント基板が用いられてもよい。なお、見返しリング34にスルーホールを設ける代わりに、見返しリング34の側面34cに配置された配線により給電点12a,12bと見返しリング34の下面34dとを接続し、導電ピン41とその配線とを見返しリング34の下面34dで接続してもよい。
アンテナ10は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される周波数約1.6GHzの電波を受信する。GPSは、衛星測位システムの一種であって、地球の周囲を周回する複数のGPS衛星によって実現されている。また、アンテナ10は準天頂衛星システムを構成する衛星やGLONASSから送信される電波を受信してもよく、Bluetooth(登録商標)規格等に従った約2.4GHzの電波を送受信してもよい。
アンテナ10と風防ガラス31との間には、平面視でリング状の目隠し領域61が設けられている。目隠し領域61は、例えば印刷により形成され、目隠し領域61により、アンテナ10が表側から視認されないようになっている。図1の例では、説明の容易のため、目隠し領域61の裏側のアンテナ10およびガンマロッド21aを明記している。なお、目隠し領域61は設けられていなくてもよい。見返しリング34は、ムーブメント59と風防ガラス31との間にあるリング状の部材であり、ベゼル32または胴38の内周面に沿って設けられている。ここで、見返しリング34は高誘電材料が混ぜられた樹脂でできた高誘電体である。
文字板51はムーブメント59と風防ガラス31との間、特に見返しリング34とムーブメント59との間に設けられている。ソーラーセル53は文字板51の下側(裏側)に設けられている。
図3は、アンテナ10、バラン回路21、受信回路22の構成を概略的に示すブロック図である。衛星電波腕時計1は、アンテナ10、バラン回路21、受信回路22、制御回路26、駆動機構28を含んでいる。平衡な特性を有するアンテナ10の信号は、アンテナ10に接続されるバラン回路21により不平衡な信号に変換され、変換された信号は信号線を介して受信回路22に入力される。ここで、図3では、説明の容易のため、平衡な特性を有するアンテナ10と受信回路22との間にバラン回路21が記載されているが、バラン回路21は平衡な信号を不平衡な信号に変換する回路を指していればよく、アンテナ10とバラン回路21との接続関係は必ずしも図3に示されるものでなくてよい。
受信回路22はバラン回路21と信号線および接地配線を介して接続されている。信号線は検査用の検査端子63にも接続されており、接地配線は検査用の接地端子64にも接続されている。受信回路22は、アンテナ10が受信し、バラン回路21により不平衡に変換された信号を復号し、復号の結果得られる衛星信号の内容を示すビット列(受信データ)を出力する。より具体的には、受信回路22は高周波回路(RF回路)及びデコード回路を含んでいる。高周波回路は、高周波数で動作し、アンテナ10が受信したアナログ信号に対して増幅、検波を行って、ベースバンド信号に変換する。デコード回路は、高周波回路が出力するベースバンド信号を復号してGPS衛星から受信したデータの内容を示すビット列を生成し、制御回路26に対して出力する。
制御回路26は、衛星電波腕時計1に含まれる各種回路や機構を制御する回路であり、例えば、マイクロコントローラと、モータ駆動回路と、RTC(Real Time Clock)とを含む。制御回路26は、受信データやRTCが出力するクロックに基づいて時刻を取得し、取得された時刻にあわせて駆動機構28に含まれるモーターを駆動する。駆動機構28は、ステップモータであるモーターと、輪列と、を含んで構成される。モーターの回転を輪列が伝達することによって、例えば時針52a、分針52b、及び秒針52cのうちいずれかを回転させる。これにより現在時刻が表示される。
本実施形態にかかるバラン回路21は、いわゆるガンママッチダイポールの原理により平衡な特性を有するアンテナ10の信号を不平衡な信号に変換している。図4は、第1の実施形態にかかるバラン回路21の動作原理を説明する図である。ここで、不平衡な信号を伝達する配線として同軸ケーブル24が記載されているが、これは、図2における2本の導電ピン41に相当し、同軸ケーブル24のうち、中央の配線が信号線、信号線を囲む円筒状の配線が接地配線に相当する。
アンテナ10の長さは受信周波数に対応する波長λの半分の長さ(λ/2)である。ここで、この波長λは、誘電体による波長短縮効果が反映された波長である。このアンテナ10の中央つまり端部からλ/4に相当する位置に、同軸ケーブル24の接地配線が接続される。同軸ケーブル24の信号線はガンマロッド21aを介して、アンテナ10の中央から一方の端部までの間で接続される。ガンマロッド21aはインピーダンスマッチングを行う配線である。ここで、アンテナ10の位置に応じたインピーダンスを考えると、アンテナ10の全体が半波長に相当するため、アンテナ10の中央部のインピーダンスは0Ω、両端のインピーダンスは∞Ωとみなせる。アンテナ10の中央部と両端の間に所望のインピーダンス値が存在する。その位置でガンマロッド21aとアンテナ10とを接続することにより、インピーダンスが整合する。なお、ガンママッチダイポールに関して、ガンマロッド21aとアンテナ10間の距離Sは受信周波数特性に影響をあたえる。この距離Sは0.007λ程度とすることが好ましい。例えば、GPSの受信周波数が1.575GHzの場合は、距離Sは大凡1.2mmとなる。また、図4におけるアンテナ10の径d1と、ガンマロッド21aの径d2との比d1:d2は、2:1から3:1の間が好適である。なお、径d1は、図1および2におけるアンテナ10の線幅に相当し、径d2は、図1および2におけるガンマロッド21aの線幅に相当する。
ガンママッチダイポールのようにコイルが不要な平衡不平衡変換の回路を用いることにより、バラン回路21を見返しリング34のような非導電部材の表面上に配線パターンとして配置することが容易になる。配線パターンとしてバラン回路21が配置されると、厚みがないため、配置の自由度が向上する。例えば、バラン回路21を風防ガラス31とムーブメント59との間や、風防ガラス31と文字板51との間に配置することが容易になる。なお、バラン回路21をアンテナ10の近くに配置することで、ムーブメント59などの信号への影響を防ぎ、受信感度の向上を図ることもできる。
図1および図2の例では、バラン回路21を構成するガンマロッド21aは平面視でアンテナ10より外周側に配置されている。これにより、アンテナ10が外装ケースの金属や外部の導体から受ける影響を軽減し、アンテナ10の感度を向上させることができる。
本実施形態にかかるアンテナ10およびバラン回路21では、不平衡な信号を供給する配線である信号線と接地配線とが、バラン回路21の配線パターンのみならずアンテナ10の配線も介して電気的に接続されている。アンテナ10の配線とバラン回路21の配線とは並列には接続されておらず、これらの配線は直列に接続されている。一方、コイルを用いた一般的なバラン回路はアンテナを介さずに信号線と接地配線とを接続する。この違いにより、本実施形態では製造時や修理時にアンテナ10と導電ピン41等の配線との導通の確認を容易に行うことができる。
図5は、図1に示される衛星電波腕時計1の内部を示す平面図であり、裏蓋39を開けて風防ガラス31と反対側から内部を見た場合の平面図である。検査端子63および接地端子64は、回路基板47上に配置されている。回路基板47と裏蓋39との間には電池49等を固定するための固定部材45が配置されているが、検査端子63および接地端子64は、固定部材45には覆われておらず、裏蓋39を外すだけで利用することができる。
図3に示されるように、検査端子63は信号線に接続されており、接地端子64は接地配線に接続されている。信号線と接地配線とはバラン回路21のみでは接続されず、アンテナ10の配線を介して接続されているため、検査端子63と接地端子64との間の導通を確認するだけでアンテナ10およびバラン回路21に関する接触不良などを検出することができる。一方、バラン回路21として、コイルを用いた一般的な形式のもの、例えばチップバラン回路を用いる場合には、バラン回路21内で信号線と接地線がコイルを介して短絡しているか、分離絶縁している。そのため、検査端子63と接地端子64との間の導通を確認するだけではバラン回路21の一部しか確認できない。この場合に検査端子63と接地端子64とを用いてアンテナ10に関する接触不良を検出するには、スペクトラムアナライザー等の高価な機器を用いて周波数特性を計測しなければならない。この違いにより、本実施形態にかかる衛星電波腕時計1の製造または修理時に、より容易に検査することができる。
ここで、アンテナ10およびバラン回路21の配置は、図1,2の例と異なっていてもよい。例えば、アンテナ10とバラン回路21のうち配線長が長い方、または配置面積の大きい方を、見返しリング34の上面34aの外周側に配置してもよい。バラン回路21がガンマロッド21aを含む場合、ガンマロッド21aをアンテナ10より内側に配置してよい。これにより、見返しリング34の内周側からみて配線が配置されない領域が広くなり、デザインの自由度を高め審美性を高めやすくなる。
また、バラン回路21が見返しリング34の上面34aや傾斜面34kと異なる面に配置されてもよい。図6は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図6の例では、バラン回路21のガンマロッド21aが、見返しリング34の外側の側面34cに配線パターンとして配置されている。見返しリング34のこの側面34cは、ベゼル32の内周面に対向している。ガンマロッド21aとベゼル32の内周面との距離が所定の値より大きくなるように配置されている。さらに、図6の例ではベゼル32の内周面と見返しリング34との間には絶縁体からなる絶縁部材66が配置されており、絶縁部材66によりバラン回路21とベゼル32との接触が防がれている。バラン回路21を見返しリング34と外装ケースとの間に配置することで、見返しリング34の上面34aや傾斜面34kなどのうち配線が配置される領域が狭くなり、デザインの自由度を高め審美性を高めやすくなる。ベゼル32が金属などの導電性部材である場合は、絶縁部材66を高誘電率の部材とするとよい。高誘電率の部材により金属による影響を軽減できるためである。なお、絶縁部材66はパッキンであってよく、また、絶縁部材66は設けられなくてもよい。なお、ベゼル32がセラミックスのような非導電性部材である場合には、絶縁部材66が設けられなくてもよい。
図7は衛星電波腕時計1の他の一例を示す平面図であり、図8は図7に示される衛星電波腕時計1のVIII−VIII切断線における断面図である。図7および図8の例では、バラン回路21は、平面視において、アンテナ10の少なくとも一部と重なっている。より具体的には、見返しリング34は、上面34aと、その上面34aと所定の間隔を有しかつ対向する裏面34bとを有し、上面34aにアンテナ10が配置され、裏面34bにガンマロッド21aが配置される。アンテナ10の接続部Pとガンマロッド21aとは、見返しリング34に設けられたスルーホール内に設けられた配線により電気的に接続されている。図7及び図8の例では、アンテナ10はバラン回路21より風防ガラス31に近い。これにより、審美性を高めつつ、アンテナ10とガンマロッド21aとの間隔を確保することができる。なお、図7の例では目隠し領域61が記載されていないが、目隠し領域61が設けられてもよい。また、いくらか受信感度が低下する可能性はあるものの、バラン回路21が上面34aに設けられ、アンテナ10が裏面34bに設けられてもよい。
図9は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図9の例では、図2の例と異なり、アンテナ10およびバラン回路21が風防ガラス31の下側の面に形成されている。図9の例では、風防ガラス31が非導電性のアンテナ基材となっている。さらにいえば風防ガラス31の下側の面には目隠し領域61が形成されており、その目隠し領域61のさらに裏側の面にアンテナ10およびバラン回路21が形成されている。なお、図9の例において、アンテナ10がバラン回路21の外側に配置されてもよいし、バラン回路21が見返しリング34とベゼル32との間に形成されてもよい。
アンテナ10aおよびバラン回路21は、見返しリング34とベゼル32との間に設けられたアンテナ基材である高誘電部材36に設けられてもよい。図10は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図10の例では、図2の例と異なり、アンテナ10およびバラン回路21のガンマロッド21aは、高誘電部材36の上面36aに配線パターンとして配置されている。高誘電部材36はベゼル32の内周面に沿うように設けられたリング状の部材であり、見返しリング34は、高誘電部材36の上側および内周側を覆っている。ガンマロッド21aはアンテナ10の外側に配置されている。ガンマロッド21aの給電点12aと、アンテナ10に接続される給電点12bとは、導電ピン41と接触している。導電ピン41は高誘電部材36の上下を貫通するスルーホールの中に配置されている。
図11は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図11の例では、図10の例と異なり、バラン回路21のガンマロッド21aが、高誘電部材36の外側の側面36cに配線パターンとして配置されている。高誘電部材36の側面36cは、ベゼル32の内周面に対向している。図6の例と同様に、ガンマロッド21aとベゼル32の内周面との距離が所定の値より大きくなるように配置されている。ベゼル32の内周面と見返しリング34との間には絶縁体からなる絶縁部材66が配置されているが、絶縁部材66は配置されなくてもよい。
図12は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図12の例では、図10の例と異なり、バラン回路21のガンマロッド21aが、高誘電部材36の下面36dに配置されている。高誘電部材36には上下に貫通するスルーホールが設けられ、アンテナ10の接続部Pとガンマロッド21aとは、スルーホール内に設けられた配線により電気的に接続されている。
アンテナ10とバラン回路21とが互いに異なる非導電性の部材に配置されてもよい。図13は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図13の例では、図9の例と異なり、アンテナ10が風防ガラス31の下側の面に配置され、バラン回路21のガンマロッド21aが見返しリング34の上面34aに配置されている。アンテナ10およびガンマロッド21aは非導電性の部材の上に配置された配線パターンである。図13の例でも、アンテナ10とバラン回路21とが平面視で重なるため、審美性を高めつつ、アンテナ10とガンマロッド21aとの間隔を取ることができる。なお、アンテナ10とガンマロッド21aの位置は反対でもよいが、図13の例の方が給電にかかる配線を簡略にすることができる。
図14は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図14の例では、図10の例と異なり、見返しリング34の裏面34bにアンテナ10が配線パターンとして配置され、高誘電部材36の上面36aにバラン回路21のガンマロッド21aが配線パターンとして配置される。
[第2の実施形態]
以下では第2の実施形態にかかる衛星電波腕時計1について説明する。第2の実施形態にかかる衛星電波腕時計1は、第1の実施形態と異なる原理で動作するバラン回路21を有する。以下では主に第1の実施形態との相違点について説明する。
図15は、第2の実施形態にかかる衛星電波腕時計1のバラン回路21の動作原理を説明する図である。本実施形態では、2本のアンテナ10a,10bがいわゆるダイポールアンテナを構成しており、アンテナ10aの給電点12aは同軸ケーブル24の信号線に接続されている。また、アンテナ10aの給電点12a側の端とアンテナ10bの給電点12b側の端とは、アンテナ間配線21cにより電気的に接続されている。アンテナ間配線21cの長さは受信電波の波長の2分の1に相当し、アンテナ10bの給電点12bにおける電位や電流が、アンテナ10aの給電点12aにおける電位や電流を反転させたものに相当するようにアンテナ間配線21cの長さが決定されている。アンテナ間配線21cの長さは、例えば、真空状態に配置されていれば受信電波の本来の波長の2分の1であり、近くに誘電体が存在する場合は、誘電体により短縮された波長の2分の1になる。アンテナ間配線21cにより、アンテナ10aの電流分布とアンテナ10bの電流分布とが反転し、不平衡な信号が入力されてもダイポールアンテナが機能する。
給電点12bと同軸ケーブル24の接地配線とは、接地調整配線21dを介して電気的に接続されている。接地調整配線21dの長さは受信電波の波長の4分の1に相当し、接地調整配線21dと給電点12bとの接続部におけるインピーダンスが最大になるように長さが決められている。接地調整配線21dの長さは、より具体的には、例えば、真空状態に配置されていれば受信電波の本来の波長の4分の1であり、近くに誘電体が存在する場合は、誘電体により短縮された波長の4分の1になる。これにより、接地配線に不要な信号が流れることを防ぐことができる。
アンテナ間配線21cおよび接地調整配線21dとはバラン回路21を構成しており、これらにより、バラン回路21は平衡な受信信号を不平衡な信号に変換する。なお、同軸ケーブル24は不平衡な信号を供給する配線の一例として記載されているにすぎず、実際は同軸でない2本の配線であってよい。また、インピーダンス整合が取れない場合は、同軸ケーブル24より受信回路22側にインピーダンスマッチングをする回路を設けてもよい。なお、給電点12bはアンテナ10bの近くに配置される。給電点12bがアンテナ10bから離れると、給電点12bとアンテナ10bとの間の配線がアンテナの一部となりやすくなり、ノイズ等が発生しやすくなるからである。
次に、図15に示されるバラン回路21の衛星電波腕時計1へのより具体的な実装について説明する。図16は、衛星電波腕時計1の高誘電部材36の一例を示す斜視図である。図17は、図16に示される高誘電部材36を含む衛星電波腕時計1の部分断面図である。図16に示される高誘電部材36は、見返しリング34により覆われている。見返しリング34は透明であってもよいし、不透明であってもよい。
図16の例において、アンテナ10a,10bは、高誘電部材36の傾斜面36kに配線パターンとして設けられ、文字板51の外周に沿って延びる弧状の電極である。アンテナ10aの一方の端部(内側端)とアンテナ10bの一方の端部(内側端)とは隣接しており、アンテナ10aの内側端は給電点12aに直接的に接続されている。接地調整配線21dは、高誘電部材36の上面36aに配線パターンとして設けられる。接地調整配線21dはアンテナ10bに沿ってアンテナ10bの外側を延びる第1の部分配線と、第1の部分配線の外側を第1の部分配線に沿って延びる第2の部分配線とを有する。第1の部分配線の一端はアンテナ10bの内側端に接続され、第1の部分配線の他端は第2の部分配線の一端と電気的に接続されている。第2の部分配線の他端は給電点12bに接続されている。第1の部分配線と第2の部分配線とは隣接しかつ電流の向きが互いに反対であり、磁界による影響が軽減されている。
アンテナ間配線21cは、非導電性の高誘電部材36の傾斜面36kに配線パターンとして設けられている。アンテナ間配線21cは、アンテナ10aの内側端に接続しアンテナ10aの内側をアンテナ10aに沿って延びる第1の部分配線と、アンテナ10bの内側端に接続しアンテナ10bの内側をアンテナ10bに沿って延びる第2の部分配線と、第1の部分配線および第2の部分配線の内側に隣接して延びる第3の部分配線とを含む。第1の部分配線のうちアンテナ10aと反対側の端部は第3の部分配線の一端に接続され、第2の部分配線のうちアンテナ10bと反対側の端部は第3の部分配線の他端に接続されている。第1の部分配線および第2の部分配線を流れる電流の向きは第3の部分配線と反対であり、磁界による影響が軽減されている。
ここで、アンテナ10aまたは10bと、アンテナ間配線21cとの間隔h1と、接地調整配線21dの第1の部分配線とアンテナ10bとの間隔h2は、適当に定めてよい。間隔h1および間隔h2により配線容量が変化するため、間隔h1およびh2は、必要なインピーダンスに応じて決定されてよい。なお、間隔h1は、より具体的には、アンテナ間配線21cの第1の部分配線とアンテナ10aとの間隔またはアンテナ間配線21cの第2の部分配線とアンテナ10bとの間隔である。
ここで、アンテナ10a,10b、アンテナ間配線21c、接地調整配線21dは、高誘電部材36の表面に設けられた溝の中に配置されている。これにより、波長短縮効果を向上させ、配線パターンが他の物体と接触することによる破損を防ぐことができる。また、高誘電部材36に配線パターンが入る溝を形成せず、単に表面に配線パターンが配置されていてもよい。配線パターンが高誘電部材36の表面より突き出ていてもよい。なお、給電点12a,12bは、高誘電部材36を上下方向に貫通する導電ピン41を介して受信回路22に接続されている。
このように、第1の実施形態と異なる原理で動作するバラン回路21も非導電性の部材の上に配線パターンとして形成することが可能である。配線パターンとしてバラン回路21が配置されると、厚みがないため、配置の自由度が向上し、受信感度を向上させやすくなる。
接地調整配線21dやアンテナ間配線21cの形状は、図16のものと異なっていてもよい。図21は、アンテナ10a,10bおよびバラン回路21の他の一例を概略的に示す図である。図21の例では、図16の例と異なり、接地調整配線21dの第1の部分配線とアンテナ10bとの間隔が、アンテナ10bの内側端から離れるにつれ増加している。より具体的には、接地調整配線21dの第1の部分配線は、互いにアンテナ10bとの間隔が異なる第1の部分および第2の部分を含み、第2の部分配線は、それぞれ第2の部分および第1の部分に隣接する第3の部分および第4の部分を含む。
第1の部分はアンテナ10bの内側端に接続され、アンテナ10bとの間隔h3が一定になるように延びる。第2の部分は、第1の部分のうちアンテナ10bと反対側の端に接続され、アンテナ10bとの間隔h2が一定になるように延びる。間隔h2は、間隔h3より大きい。第3の部分は、第2の部分のうち第1の部分と反対の端に電気的に接続し、第2の部分の外側に隣接している。第4の部分は、第3の部分のうち第2の部分と反対側の端と接続し、第1の部分に隣接して給電点12bまで延びている。
図21に示される形状では、間隔h2を調整することでバラン回路21のインピーダンスを調整しつつ、間隔h3を小さくすることで給電点12bをアンテナ10bに近づけることができる。図21の例では間隔h2,h3が内側端から離れるにつれ2段階に変化しているが、3段階以上に変化してもよいし、間隔が連続的に変化してもよい。なお、アンテナ間配線21cの第1の部分配線および第2の部分配線とアンテナ10a,10bとの間隔についても内側端から離れるにつれ変化してよい。
アンテナ10a,10bおよびバラン回路21の配置は、図16、図17と異なっていてもよい。例えば、アンテナ10a,10bとバラン回路21とが互いに異なる非導電性の部材に配置されてもよい。
図18は、風防ガラス31、見返しリング34および高誘電部材36の他の一例を示す斜視図である。図19は図18に示される風防ガラス31の斜視図であり、図20は図18に示される高誘電部材36の斜視図である。図18から20の例では、図16,17の例と異なり、アンテナ10a,10bは風防ガラス31の裏側に配置され、風防ガラス31および図示しない文字板51の周縁に沿って延びている。バラン回路21を構成するアンテナ間配線21cおよび接地調整配線21dは高誘電部材36の上面36aに配置される。アンテナ10a,10bの内側端は、高誘電部材36に配置された給電点12aおよび接地調整配線21dの第1の部分の一端のそれぞれと電気的に接続され、見返しリング34を貫通するピンにより電気的に接続されている。
アンテナ間配線21cは、平面視でアンテナ10a,10bと重なっており、アンテナ間配線21cの第1の部分、第2の部分、第3の部分は、アンテナ10a,10bに沿って延びている。また、第3の部分は、第1および第2の部分より外側に配置されている。接地調整配線21dは、アンテナ間配線21cより内側に配置されている。
図18から20の例では、平面視においてアンテナ10a,10bとバラン回路21が設けられる領域が小さくなり、審美性を向上させることが容易になる。なお、アンテナ10a,10bが視認されることを防ぐため、風防ガラス31に目隠し領域61が設けられてもよい。また、アンテナ間配線21cおよび接地調整配線21dを高誘電部材36ではなく見返しリング34に設けてもよい。
なお、給電点12bとアンテナ10bとの間に設けられる接地調整配線21dは、いわゆるメアンダ形状であってもよい。メアンダ形状とは、配線が何度も折り返して蛇行する形状である。
これまでに、衛星電波腕時計1に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は例えば腕時計と異なる携帯用の小型の時計にも適用できる。
1 衛星電波腕時計、10,10a,10b アンテナ、12a,12b 給電点、21 バラン回路、21a ガンマロッド、21c アンテナ間配線、21d 接地調整配線、22 受信回路、24 同軸ケーブル、26 制御回路、28 駆動機構、31 風防ガラス、32 ベゼル、33,37 パッキン、34 見返しリング、34a 上面、34b 裏面、34c 側面、34d 下面、34k 傾斜面、36 高誘電部材、36a 上面、36c 側面、36d 下面、36k 傾斜面、38 胴、39 裏蓋、41 導電ピン、45 固定部材、47 回路基板、49 電池、51 文字板、52a 時針、52b 分針、52c 秒針、53 ソーラーセル、54 地板、55 日板、59 ムーブメント、61 目隠し領域、63 検査端子、64 接地端子、66 絶縁部材、P 接続部、S 距離、d1,d2 径。

Claims (19)

  1. 文字板と、
    平衡な特性を有するアンテナ電極と、
    前記アンテナ電極により生じ平衡な特性を有する信号を不平衡な特性の信号に変換するバラン回路であって、非導電部材の上に配置された配線パターンからなるバラン回路と、
    前記バラン回路により変換された信号が入力される受信回路と、
    前記文字板、前記アンテナ電極、前記バラン回路および前記受信回路が配置されるケースと、
    を有する電波時計。
  2. 請求項1に記載の電波時計において、
    前記アンテナ電極は平面視において、前記文字板の外周に沿って配置される、
    電波時計。
  3. 請求項1または2に記載の電波時計において、
    前記バラン回路は、平面視において、前記アンテナより外側に配置される、
    電波時計。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の電波時計において、
    前記バラン回路は、平面視において、前記アンテナ電極の少なくとも一部と重なっている、
    電波時計。
  5. 請求項4に記載の電波時計において、
    前記文字板を覆う風防をさらに含み、
    前記アンテナ電極は、前記バラン回路より前記風防に近い、
    電波時計。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の電波時計において、
    前記アンテナ電極は、前記バラン回路が配置される非導電部材と異なる非導電性の基材の上に配置される、
    電波時計。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の電波時計において、
    前記アンテナ電極は、前記バラン回路が配置される非導電部材に配置され、
    前記非導電部材を構成する面のうち、前記バラン回路が配置される面と、前記アンテナ電極が形成される面とは異なる、
    電波時計。
  8. 請求項7に記載の電波時計において、
    前記アンテナ電極は前記非導電部材の上面に配置され、
    前記バラン回路は前記非導電部材の下面に配置される、
    電波時計。
  9. 請求項7に記載の電波時計において、
    前記アンテナ電極は前記非導電部材の上面に配置され、
    前記バラン回路は前記非導電部材を構成する面のうち前記ケースと対向する面に配置される、
    電波時計。
  10. 請求項7に記載の電波時計において、
    前記バラン回路と前記ケースとの間に絶縁体が配置される、
    電波時計。
  11. 請求項10に記載の電波時計において、
    前記絶縁体はパッキンである、
    電波時計。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の電波時計において、
    前記非導電部材は見返しである、
    電波時計。
  13. 請求項1から11のいずれかに記載の電波時計において、
    前記バラン回路は見返しに配置される、
    電波時計。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の電波時計において、
    前記アンテナ電極および前記バラン回路はガンママッチダイポールアンテナを構成し、
    前記アンテナ電極は1本の配線であり、
    前記バラン回路は、前記アンテナ電極の中央部と、前記アンテナ電極のうち前記中央部と端部との間の点とに接続される、
    電波時計。
  15. 請求項1から13のいずれかに記載の電波時計において、
    前記アンテナ電極はダイポールアンテナを構成する第1のアンテナ電極と第2のアンテナ電極とを含み、
    前記バラン回路は、前記第1のアンテナ電極の内側の端部と前記第2のアンテナ電極の内側の端部とを電気的に接続し、受信電波の波長の半分の長さに相当する第1の配線と、前記第2のアンテナ電極の前記内側の端部に接続され、前記受信電波の波長の4分の1の長さに相当する第2の配線と、を含む、
    電波時計。
  16. 請求項15に記載の電波時計において、
    前記第2の配線は、前記第2のアンテナ電極に隣接され当該第2のアンテナ電極の前記内側の端部に接続される第1の部分配線と、前記第1の配線に接続され前記第1の配線に隣接する第2の部分配線とを含む、
    電波時計。
  17. 請求項16に記載の電波時計において、
    前記第1の部分配線と前記第2のアンテナ電極との間隔は、前記第2のアンテナ電極の内側の端部から離れるにつれて増加する、
    電波時計。
  18. 請求項15に記載の電波時計において、
    前記第1の配線は、前記第1および第2の電極のうち少なくとも一方に隣接する部分を含み、
    前記第1の配線の前記部分と前記第1および第2のアンテナ電極のうち前記少なくとも一方との間隔が前記第1および第2のアンテナ電極の内側の端部から離れるにつれ変化する、
    電波時計。
  19. 請求項1から17のいずれかに記載の電波時計において、
    検査電極をさらに含み、
    前記検査電極は、前記バラン回路および前記アンテナ電極を介して接地配線に電気的に接続されている、
    電波時計。
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