JP2003032010A - 多層rfチップバラン - Google Patents

多層rfチップバラン

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JP2003032010A
JP2003032010A JP2002008853A JP2002008853A JP2003032010A JP 2003032010 A JP2003032010 A JP 2003032010A JP 2002008853 A JP2002008853 A JP 2002008853A JP 2002008853 A JP2002008853 A JP 2002008853A JP 2003032010 A JP2003032010 A JP 2003032010A
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coupling
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Ching Wen Tang
敬文 湯
Jyh Wen Sheen
志文 沈
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Industrial Technology Research Institute ITRI
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Industrial Technology Research Institute ITRI
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/42Networks for transforming balanced signals into unbalanced signals and vice versa, e.g. baluns
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • H01F2017/0026Multilayer LC-filter

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多層RFチップバランを提供する。 【解決手段】 多層RFチップバランの等価回路は、不
平衡ポート332,第1平衡ポート334a,第2平衡
ポート334b,ブロードサイド結合線301〜30n
及び311〜31mの複数セクションをもっている。ブ
ロードサイド結合線301の各セクションは一つの結合
率に対応し、さらに第1結合線301aと301bを有
し、ブロードサイド結合線311のセクションは第1結
合線311aと第2結合線311bを有している。不平
衡ポート332は入力ターミナルであり、二つの平衡ポ
ート334a,334bは出力ターミナルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線ローカルネット
ワーク或いはパーソナルコミュニケーションに使用され
る一種の平衡・不平衡変成器(balun)に係り、さ
らに詳しくは、マイクロチップ中に一つの装置として構
築されうる多層RFチップバランに関する。
【0002】
【従来の技術】バランは信号を不平衡回路構造と平衡回
路構造の間で変換する装置である。平衡回路の信号は同
じ振幅を有するが180°位相差を有する二つの信号成
分を有する。多くのアナログ回路は雑音と高要求共鳴を
減少し回路の動態範囲を改善するために平衡入力と出力
を必要とする。
【0003】能動型或いは受動型の数種類のバランの型
式がある。受動型バランは集中型(lumped−ty
pe)、コイル型、及び分配型(distribute
d−type)バランに分類される。集中型バランは、
集中型コンデンサとインダクタを使用しインピーダンス
をマッチさせると共に同じ振幅を有するが180°位相
差を有する二つの平衡信号を発生する。集中型バランを
改良したものは小体積で軽量である。しかし、二つの信
号間の180°位相差と同一振幅を維持するのは容易で
ない。
【0004】コイル型バランは低周波数と超高周波数
(UHF)帯域に使用される。コイル型バランがUHF
帯域より高い周波数帯域で使用される時、考慮すべき損
失が発生する。さらに、それは最小化の限界に達してお
りそれ以上寸法を縮小できなかった。
【0005】分配型バランはさらに180°ハイブリッ
ドとマーチャンド(Marchand)に分けられる。
180°ハイブリッドバランはマイクロウエーブ周波数
帯域において非常に良好な周波数応答を有する。しか
し、その寸法は、200MHzと数GHzの間のRF範
囲で使用される時には問題を発生する。なぜなら180
°ハイブリッドバランは数セクションの1/4波長伝送
線(quater wave transmissio
n lines)を含み、寸法を縮小することが難しい
ためである。もし曲がった方法で製造しても、重要区域
は尚も必要である。寸法を減少する一つの方法はパワー
分配器を180°位相差を発生するための異なる長さを
有する一対の伝送線と共に使用することである。しかし
そうしても、寸法は尚大き過ぎる。
【0006】図1は工業用に一般に使用されているマー
チャンドバランであり、それは2セクションの1/4波
長結合線を含む。この型式のバランは非常に大きなバン
ド幅を有する。マーチャンドバランの位相バランスとパ
ワー分配はいずれも良好である。しかし、マーチャンド
バランの伝送線は十分なバンド幅を達成するためきつく
結合されなければならない。ゆえにマーチャンドバラン
はブロードサイド結合されてそのエリアを減少する。そ
れはまた曲がった方法でその寸法が最小化される。該バ
ランは一般にRFアプリケーションに見られる。高誘電
率材料もまたマーチャンドバランの寸法縮小に使用され
うる。
【0007】米国特許第5,497,137号に記載の
チップタイプ変成器は積み重ねられたた5つの絶縁基板
214a−214eで組成された一つの積層200を具
えている。接地電極216は第1絶縁基板214aの主
表面上に形成されている。もう一つの接地電極230が
第5絶縁基板214eの主表面上に形成されている。連
接電極220が第2絶縁基板214bの主表面上に形成
されている。
【0008】第3絶縁基板214c上に第1裸線222
がある。第1裸線222は第1渦巻部224aと第2渦
巻部224bを具え、これらの渦巻部はそれぞれ電磁的
に第4絶縁基板214d上に形成された第2裸線226
と第3裸線228に結合されている。該チップタイプバ
ランはブロードサイド結合され高誘電率材料により最小
化されている。しかし、その寸法は低誘電率材料を使用
した場合にはチップ寸法まで減らすことができなかっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のバラン
の欠点を克服するためになされた。本発明の主要な課題
は一種の多層RFチップバランを提供することにある。
該多層RFチップバランは多層絶縁構造を具える。該多
層絶縁構造の等価回路は少なくとも、入力ポート、第1
及び第2出力ポート、ブロードサイド結合線の数個の同
等のセクションを含む。結合線の各セクションは特殊形
態に配線され、二つの結合線で組成されている。結合線
の各セクションは中心に関して両側で幾何学的に対称で
ある。位相と振幅は平衡ポートでいずれも良好に平衡を
保つ。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、RF
チップバランにおいて、入力ポートと、第1及び第2出
力ポートと、結合線の少なくとも一つのセクションの第
1グループとされ、該第1グループの各セクションが結
合係数に対応し第1及び第2結合線を具え、該第1グル
ープにおける各セクションの第1結合線が直列に連結さ
れて第1結合線の第1条を形成し、該第1グループの各
セクションの第2結合線が第1出力ポートと接地の間で
直列に連結された、上記第1グループと、結合線の少な
くとも一つのセクションの第2グループとされ、該第2
グループの各セクションが結合係数に対応し第1及び第
2結合線を具え、該第2グループにおける各セクション
の第1結合線が直列に連結されて第1結合線の第2条を
形成し、該第2グループの各セクションの第2結合線が
第2出力ポートと接地の間で直列に連結された、上記第
2グループと、を具え、そのうち、第1結合線の第1条
と第1結合線の第2条が該入力ポートと開放ターミナル
の間で直列に連結されたことを特徴とする、RFチップ
バランとしている。請求項2の発明は、請求項1に記載
のRFチップバランにおいて、異なる結合係数を有する
結合線の少なくとも二つのセクションを含むことを特徴
とする、RFチップバランとしている。請求項3の発明
は、請求項1に記載のRFチップバランにおいて、結合
線のセクションの各結合線が渦巻状、方形蛇行状、正弦
曲線状或いは鋸歯状を呈することを特徴とする、RFチ
ップバランとしている。請求項4の発明は、請求項1に
記載のRFチップバランにおいて、結合線のセクション
の各結合線が低損失金属で形成されたことを特徴とす
る、RFチップバランとしている。請求項5の発明は、
請求項1に記載のRFチップバランにおいて、該バラン
が多層絶縁構造により形成されたことを特徴とする、R
Fチップバランとしている。請求項6の発明は、請求項
5に記載のRFチップバランにおいて、多層絶縁構造が
少なくとも7個の垂直に積み重ねられた絶縁層を含み、
この7個の絶縁層が、接地平面が形成された主表面を具
えた第1絶縁層と、第2絶縁層とされ、第1グループの
結合線の第1セクションの第2結合線と該第1グループ
の結合線の第2セクションの第2結合線と、第1出力ポ
ートが形成された主表面を具えた、上記第2絶縁層と、
第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
ションの第1結合線と、入力ポートが形成された主表面
を具えた、上記第3絶縁層と、接地平面と貫通孔が形成
された主表面を具えた第4絶縁層と、第5絶縁層とさ
れ、第2グループの結合線の第1セクションの第1結合
線と該第2グループの結合線の第2セクションの第1結
合線が形成された主表面を具えた、上記第5絶縁層と、
第6絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
ションの第2結合線と第2出力ポートが形成された主表
面を具えた、上記第6絶縁層と、接地平面が形成された
主表面を具えた第7絶縁層と、を含むことを特徴とす
る、RFチップバランとしている。請求項7の発明は、
請求項6に記載のRFチップバランにおいて、第1グル
ープの結合線の第2セクションの第2結合線は第2絶縁
層の主表面の下部左側から下部右側へと延伸され、該第
1グループの結合線の第1セクションの第2結合線は第
2絶縁層の主表面の右側に形成され、第2グループの結
合線の第2セクションの第2結合線は第6絶縁層の主表
面の下部左側から下部右側へと延伸され、該第2グルー
プの結合線の第1セクションの第2結合線は第6絶縁層
の主表面の右側に形成され、第1グループの結合線の第
2セクションの第1結合線は第3絶縁層の主表面の下部
左側から下部右側へと延伸され、該第1グループの結合
線の第1セクションの第1結合線は第3絶縁層の主表面
の右側に形成され、第2グループの結合線の第2セクシ
ョンの第1結合線は第5絶縁層の主表面の下部左側から
下部右側へと延伸され、該第2グループの結合線の第1
セクションの第1結合線は第5絶縁層の主表面の右側に
形成されたことを特徴とする、RFチップバランとして
いる。請求項8の発明は、請求項6に記載のRFチップ
バランにおいて、第1グループと第2グループの、結合
線の第2セクションの結合線の幅が結合線の第1セクシ
ョンの結合線の幅より広いことを特徴とする、RFチッ
プバランとしている。請求項9の発明は、請求項6に記
載のRFチップバランにおいて、第2絶縁層の結合線の
第2セクションの第2結合線は第2絶縁層上の結合線の
第1セクションの第2結合線の第1端に結合された第1
端と、該第1絶縁層に貫通孔を透過して連結された第2
端とを具え、第2絶縁層上の第1セクションの第2結合
線の第2端は第1出力ポートに連結され、第6絶縁層上
の結合線の第2セクションの第2結合線は第6絶縁層上
の結合線の第1セクションの第2結合線の第1端に連結
された第1端と、貫通孔を透過して第7絶縁層に連結さ
れた第2端とを具え、第6絶縁層上の結合線の第1セク
ションの第2結合線の第2端は第2出力ポートに連結さ
れ、第3絶縁層上の結合線の第2セクションの第1結合
線は第3絶縁層上の結合線の第1セクションの第1結合
線に連結する第1端を具え、第5絶縁層上の結合線の第
2セクションの第1結合線は第5絶縁層上の結合線の第
1セクションの第1結合線に連結された第1端を具え、
第3絶縁層上の結合線の第1セクションの第1結合線は
第4絶縁層上の貫通孔を介して第5絶縁層上の結合線の
第1セクションの第1結合線に連結されたことを特徴と
する、RFチップバランとしている。請求項10の発明
は、請求項5に記載のRFチップバランにおいて、多層
絶縁構造が少なくとも6個の垂直に積み重ねられた絶縁
層を具え、この6個の絶縁層が、金属接地平面が形成さ
れた主表面を具えた第1絶縁層と、第2絶縁層とされ、
第1グループの結合線の第1セクションの第2結合線と
該第1グループの結合線の第2セクションの第2結合線
と、第1出力ポートが形成された主表面を具えた、上記
第2絶縁層と、第3絶縁層とされ、第1グループの結合
線の第1セクションの第1結合線と該第1グループの結
合線の第2セクションの第1結合線と、入力ポートが形
成された主表面を具えた、上記第3絶縁層と、第4絶縁
層とされ、第2グループの結合線の第1セクションの第
1結合線と該第2グループの結合線の第2セクションの
第1結合線とが形成された主表面を具えた、上記第4絶
縁層と、第5絶縁層とされ、第2グループの結合線の第
1セクションの第2結合線と該第2グループの結合線の
第2セクションの第2結合線と、第2出力ポートが形成
された主表面を具えた、上記第5絶縁層と、金属接地平
面と貫通孔が形成された主表面を具えた第6絶縁層と、
を含むことを特徴とする、RFチップバランとしてい
る。請求項11の発明は、請求項5に記載のRFチップ
バランにおいて、多層絶縁構造が少なくとも11個の垂
直に積み重ねられた絶縁層を具え、この11個の絶縁層
が、接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層
と、第2絶縁層とされ、第1出力ポートが形成された主
表面を具えた、上記第2絶縁層と、第3絶縁層とされ、
第1グループの結合線の第1セクションの第2結合線と
該第1グループの結合線の第2セクションの第2結合線
が形成された主表面を具えた、上記第3絶縁層と、第4
絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクション
の第1結合線と該第1グループの結合線の第2セクショ
ンの第1結合線と、入力ポートが形成された主表面を具
えた、上記第4絶縁層と、第5絶縁層とされ、接地平面
が形成された主表面を具えた、上記第5絶縁層と、第6
絶縁層とされ、接地平面と貫通孔が形成された主表面を
具えた、上記第6絶縁層と、第7絶縁層とされ、接地平
面が形成された主表面を具えた、上記第7絶縁層と、第
8絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクショ
ンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セクシ
ョンの第1結合線とが形成された主表面を具えた、上記
第8絶縁層と、第9絶縁層とされ、第2グループの結合
線の第1セクションの第2結合線と該第2グループの結
合線の第2セクションの第2結合線とが形成された主表
面を具えた、上記第9絶縁層と、第10絶縁層とされ、
第2出力ポートが形成された主表面を具えた、上記第1
0絶縁層と、第11絶縁層とされ、接地平面が形成され
た主表面を具えた、上記第11絶縁層と、を含むことを
特徴とする、RFチップバランとしている。請求項12
の発明は、請求項11に記載のRFチップバランにおい
て、接地平面が金属材料で形成されたことを特徴とす
る、RFチップバランとしている。請求項13の発明
は、請求項5に記載のRFチップバランにおいて、多層
絶縁構造が少なくとも9個の垂直に積み重ねられた絶縁
層を具え、この9個の絶縁層が、接地平面が形成された
主表面を具えた第1絶縁層と、第2絶縁層とされ、第1
出力ポートが形成された主表面を具えた、上記第2絶縁
層と、第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1
セクションの第2結合線と該第1グループの結合線の第
2セクションの第2結合線が形成された主表面を具え
た、上記第3絶縁層と、第4絶縁層とされ、第1グルー
プの結合線の第1セクションの第1結合線と該第1グル
ープの結合線の第2セクションの第1結合線と、入力ポ
ートが形成された主表面を具えた、上記第4絶縁層と、
第5絶縁層とされ、接地平面と貫通孔が形成された主表
面を具えた、上記第5絶縁層と、第6絶縁層とされ、第
2グループの結合線の第1セクションの第1結合線と該
第2グループの結合線の第2セクションの第1結合線と
が形成された主表面を具えた、上記第6絶縁層と、第7
絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクション
の第2結合線と該第2グループの結合線の第2セクショ
ンの第2結合線とが形成された主表面を具えた、上記第
7絶縁層と、第8絶縁層とされ、第2出力ポートが形成
された主表面を具えた、上記第8絶縁層と、第9絶縁層
とされ、接地平面が形成された主表面を具えた、上記第
9絶縁層と、を含むことを特徴とする、RFチップバラ
ンとしている。請求項14の発明は、請求項5に記載の
RFチップバランにおいて、多層絶縁構造が少なくとも
11個の垂直に積み重ねられた絶縁層を具え、この11
個の絶縁層が、接地平面が形成された主表面を具えた第
1絶縁層と、第2絶縁層とされ、金属板を具えた主表面
を具えた、上記第2絶縁層と、第3絶縁層とされ、第1
グループの結合線の第1セクションの第2結合線と該第
1グループの結合線の第2セクションの第2結合線と、
第1出力ポートが形成された主表面を具えた、上記第3
絶縁層と、第4絶縁層とされ、第1グループの結合線の
第1セクションの第1結合線と該第1グループの結合線
の第2セクションの第1結合線と、入力ポートが形成さ
れた主表面を具えた、上記第4絶縁層と、第5絶縁層と
され、金属板を具えた主表面を具えた、上記第5絶縁層
と、第6絶縁層とされ、接地平面と貫通孔が形成された
主表面を具えた、上記第6絶縁層と、第7絶縁層とさ
れ、金属板を具えた主表面を具えた、上記第7絶縁層
と、第8絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セ
クションの第1結合線と該第2グループの結合線の第2
セクションの第1結合線とが形成された主表面を具え
た、上記第8絶縁層と、第9絶縁層とされ、第2グルー
プの結合線の第1セクションの第2結合線と該第2グル
ープの結合線の第2セクションの第2結合線と、第2出
力ポートが形成された、上記第9絶縁層と、第10絶縁
層とされ、金属板を具えた主表面を具えた、上記第10
絶縁層と、第11絶縁層とされ、接地平面が形成された
主表面を具えた、上記第11絶縁層と、を含むことを特
徴とする、RFチップバランとしている。請求項15の
発明は、請求項14に記載のRFチップバランにおい
て、第2、第5、第7、及び第10絶縁層の金属板が側
部電極に連結されバランが該側部電極により接地するこ
とを特徴とする、RFチップバランとしている。請求項
16の発明は、請求項14に記載のRFチップバランに
おいて、第2、第5、第7、及び第10絶縁層の金属板
が貫通孔を透過して接地平面に連結されたことを特徴と
する、RFチップバランとしている。請求項17の発明
は、RFチップバランにおいて、入力ポートと、第1及
び第2出力ポートと、第1端と第2端を具えた伝送線
と、結合線の少なくとも一つのセクションの第1グルー
プとされ、該第1グループの各セクションが結合係数に
対応し第1及び第2結合線を具え、該第1グループにお
ける各セクションの第1結合線が該入力ポートと該伝送
線の第1端の間で直列に連結され、該第1グループの各
セクションの第2結合線が該第1出力ポートと接地の間
で直列に連結された、上記第1グループと、結合線の少
なくとも一つのセクションの第2グループとされ、該第
2グループの各セクションが結合係数に対応し第1及び
第2結合線を具え、該第2グループにおける各セクショ
ンの第1結合線が該伝送線の第2端と開放ターミナルの
間で直列に連結され、該第2グループの各セクションの
第2結合線が第2出力ポートと接地の間で直列に連結さ
れた、上記第2グループと、を具えたことを特徴とす
る、RFチップバランとしている。請求項18の発明
は、請求項17に記載のRFチップバランにおいて、伝
送線が容量性であることを特徴とする、RFチップバラ
ンとしている。請求項19の発明は、請求項17に記載
のRFチップバランにおいて、伝送線が誘導性であるこ
とを特徴とする、RFチップバランとしている。請求項
20の発明は、請求項17に記載のRFチップバランに
おいて、結合線のセクションの各結合線が渦巻状、方形
蛇行状、正弦曲線状或いは鋸歯状を呈することを特徴と
する、RFチップバランとしている。請求項21の発明
は、請求項17に記載のRFチップバランにおいて、結
合線のセクションの各結合線が低損失金属で形成された
ことを特徴とする、RFチップバランとしている。請求
項22の発明は、請求項17に記載のRFチップバラン
において、伝送線が低損失金属で形成されたことを特徴
とする、RFチップバランとしている。請求項23の発
明は、請求項17に記載のRFチップバランにおいて、
該バランが多層絶縁構造により形成されたことを特徴と
する、RFチップバランとしている。請求項24の発明
は、請求項23に記載のRFチップバランにおいて、多
層絶縁構造が少なくとも7個の垂直に積み重ねられた絶
縁層を含み、この7個の絶縁層が、接地平面が形成され
た主表面を具えた第1絶縁層と、第2絶縁層とされ、第
1グループの結合線の第1セクションの第2結合線と該
第1グループの結合線の第2セクションの第2結合線
と、第1出力ポートが形成された主表面を具えた、上記
第2絶縁層と、第3絶縁層とされ、第1グループの結合
線の第1セクションの第1結合線と該第1グループの結
合線の第2セクションの第1結合線と、伝送線の第1セ
クションを具えた主表面を具えた、上記第3絶縁層と、
接地平面と貫通孔が形成された主表面を具えた第4絶縁
層と、第5絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1
セクションの第1結合線と該第2グループの結合線の第
2セクションの第1結合線と伝送線の第2セクションを
具えた主表面を具えた、上記第5絶縁層と、第6絶縁層
とされ、第2グループの結合線の第1セクションの第2
結合線と該第2グループの結合線の第2セクションの第
2結合線と第2出力ポートが形成された主表面を具え
た、上記第6絶縁層と、接地平面が形成された主表面を
具えた第7絶縁層と、を含むことを特徴とする、RFチ
ップバランとしている。請求項25の発明は、請求項2
4に記載のRFチップバランにおいて、第1グループの
結合線の第2セクションの第2結合線は第2絶縁層の主
表面の下部左側から下部右側へと延伸され、該第1グル
ープの結合線の第1セクションの第2結合線は第2絶縁
層の主表面の右側に形成され、第2グループの結合線の
第2セクションの第2結合線は第6絶縁層の主表面の下
部左側から下部右側へと延伸され、該第2グループの結
合線の第1セクションの第2結合線は第6絶縁層の主表
面の右側に形成され、第1グループの結合線の第2セク
ションの第1結合線は第3絶縁層の主表面の下部左側か
ら下部右側へと延伸され、該第1グループの結合線の第
1セクションの第1結合線は第3絶縁層の主表面の右側
に形成され、第2グループの結合線の第2セクションの
第1結合線は第5絶縁層の主表面の下部左側から下部右
側へと延伸され、該第2グループの結合線の第1セクシ
ョンの第1結合線は第5絶縁層の主表面の右側に形成さ
れたことを特徴とする、RFチップバランとしている。
請求項26の発明は、請求項24に記載のRFチップバ
ランにおいて、第1グループと第2グループの、結合線
の第2セクションの結合線の幅が結合線の第1セクショ
ンの結合線の幅より広いことを特徴とする、RFチップ
バランとしている。請求項27の発明は、請求項24に
記載のRFチップバランにおいて、第2絶縁層の結合線
の第2セクションの第2結合線は第2絶縁層上の結合線
の第1セクションの第2結合線の第1端に結合された第
1端と、該第1絶縁層に貫通孔を透過して連結された第
2端とを具え、第2絶縁層上の第1セクションの第2結
合線の第2端は第1出力ポートに連結され、第6絶縁層
上の結合線の第2セクションの第2結合線は第6絶縁層
上の結合線の第1セクションの第2結合線の第1端に連
結された第1端と、貫通孔を透過して第7絶縁層に連結
された第2端とを具え、第6絶縁層上の結合線の第1セ
クションの第2結合線の第2端は第2出力ポートに連結
され、第3絶縁層上の結合線の第2セクションの第1結
合線は第3絶縁層上の結合線の第1セクションの第1結
合線に連結する第1端と入力ポートに連結する第2端を
具え、第3絶縁層上の第1セクションの結合線の第1結
合線は第3絶縁層上の伝送線の第1セクションに連結す
る第2端を具え、第5絶縁層上の結合線の第2セクショ
ンの第1結合線は第5絶縁層上の結合線の第1セクショ
ンの第1結合線に連結された第1端を具え、第5絶縁層
上の結合線の第1セクションの第1結合線は第5絶縁層
上の伝送線の第2セクションに連結された第2端を具
え、第3絶縁層上の伝送線の第1セクションが第4絶縁
層の貫通孔を透過して第5絶縁層上の伝送線の第2セク
ションに連結されたことを特徴とする、RFチップバラ
ンとしている。請求項28の発明は、請求項23に記載
のRFチップバランにおいて、多層絶縁構造が少なくと
も11個の垂直に積み重ねられた絶縁層を具え、この1
1個の絶縁層が、接地平面が形成された主表面を具えた
第1絶縁層と、第2絶縁層とされ、第1出力ポートが形
成された主表面を具えた、上記第2絶縁層と、第3絶縁
層とされ、第1グループの結合線の第1セクションの第
2結合線と該第1グループの結合線の第2セクションの
第2結合線が形成された主表面を具えた、上記第3絶縁
層と、第4絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1
セクションの第1結合線と該第1グループの結合線の第
2セクションの第1結合線と、伝送線の第1セクション
と、入力ポートが形成された主表面を具えた、上記第4
絶縁層と、第5絶縁層とされ、接地平面が形成された主
表面を具えた、上記第5絶縁層と、第6絶縁層とされ、
接地平面と貫通孔が形成された主表面を具えた、上記第
6絶縁層と、第7絶縁層とされ、接地平面が形成された
主表面を具えた、上記第7絶縁層と、第8絶縁層とさ
れ、第2グループの結合線の第1セクションの第1結合
線と該第2グループの結合線の第2セクションの第1結
合線と伝送線の第2セクションが形成された主表面を具
えた、上記第8絶縁層と、第9絶縁層とされ、第2グル
ープの結合線の第1セクションの第2結合線と該第2グ
ループの結合線の第2セクションの第2結合線とが形成
された主表面を具えた、上記第9絶縁層と、第10絶縁
層とされ、第2出力ポートが形成された主表面を具え
た、上記第10絶縁層と、第11絶縁層とされ、接地平
面が形成された主表面を具えた、上記第11絶縁層と、
を含むことを特徴とする、RFチップバランとしてい
る。請求項29の発明は、請求項28に記載のRFチッ
プバランにおいて、接地平面が金属材料で形成されたこ
とを特徴とする、RFチップバランとしている。請求項
30の発明は、請求項23に記載のRFチップバランに
おいて、多層絶縁構造が少なくとも6個の垂直に積み重
ねられた絶縁層を具え、この6個の絶縁層が、金属接地
平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層と、第2絶
縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクションの
第2結合線と該第1グループの結合線の第2セクション
の第2結合線と、第1出力ポートが形成された主表面を
具えた、上記第2絶縁層と、第3絶縁層とされ、第1グ
ループの結合線の第1セクションの第1結合線と該第1
グループの結合線の第2セクションの第1結合線と、伝
送線の第1セクションと、入力ポートが形成された主表
面を具えた、上記第3絶縁層と、第4絶縁層とされ、第
2グループの結合線の第1セクションの第1結合線と該
第2グループの結合線の第2セクションの第1結合線と
伝送線の第2セクションが形成された主表面を具えた、
上記第4絶縁層と、第5絶縁層とされ、第2グループの
結合線の第1セクションの第2結合線と該第2グループ
の結合線の第2セクションの第2結合線と、第2出力ポ
ートが形成された主表面を具えた、上記第5絶縁層と、
金属接地平面と貫通孔が形成された主表面を具えた第6
絶縁層と、を含むことを特徴とする、RFチップバラン
としている。請求項31の発明は、請求項23に記載の
RFチップバランにおいて、多層絶縁構造が少なくとも
9個の垂直に積み重ねられた絶縁層を具え、この9個の
絶縁層が、接地平面が形成された主表面を具えた第1絶
縁層と、第2絶縁層とされ、第1出力ポートが形成され
た主表面を具えた、上記第2絶縁層と、第3絶縁層とさ
れ、第1グループの結合線の第1セクションの第2結合
線と該第1グループの結合線の第2セクションの第2結
合線が形成された主表面を具えた、上記第3絶縁層と、
第4絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
ションの第1結合線と、伝送線の第1セクションと、入
力ポートが形成された主表面を具えた、上記第4絶縁層
と、第5絶縁層とされ、接地平面と貫通孔が形成された
主表面を具えた、上記第5絶縁層と、第6絶縁層とさ
れ、第2グループの結合線の第1セクションの第1結合
線と該第2グループの結合線の第2セクションの第1結
合線と伝送線の第2セクションが形成された主表面を具
えた、上記第6絶縁層と、第7絶縁層とされ、第2グル
ープの結合線の第1セクションの第2結合線と該第2グ
ループの結合線の第2セクションの第2結合線とが形成
された主表面を具えた、上記第7絶縁層と、第8絶縁層
とされ、第2出力ポートが形成された主表面を具えた、
上記第8絶縁層と、第9絶縁層とされ、接地平面が形成
された主表面を具えた、上記第9絶縁層と、を含むこと
を特徴とする、RFチップバランとしている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によると、多層RFチップ
バランは多層絶縁構造を具える。該多層絶縁構造の等価
回路は少なくとも、入力ポート、第1及び第2出力ポー
ト、ブロードサイド結合線の数個の同等のセクションを
含む。結合線の各セクションは特殊形態に配線され、二
つの結合線で組成されている。結合線の各セクションは
中心に関して両側で幾何学的に対称である。位相と振幅
は平衡ポートでいずれも良好に平衡を保つ。
【0012】本発明によると、多層RFチップバランは
結合伝送線の係数比を有して適当に平衡ポートでのイン
ピーダンスをマッチさせる。各平衡ポートの各ターミナ
ルは分離した絶縁層に形成される。ゆえに、平衡ポート
の位置を設計しやすくバンド幅は伝送線の長さが増加す
るため増加する。また、伝送線のトリミングセクション
をこの装置に挿入することにより平衡ポート間で位相と
振幅バランスを調整でき、平衡ポートのインピーダンス
が適当にマッチさせられる。挿入される伝送線トリミン
グセクションは容量性或いは誘導性とされる。
【0013】本発明の第3実施例によると、渦巻状に形
成されて平衡ポートにて高インピーダンスを有する結合
線を使用している。
【0014】本発明の第4実施例によると、渦巻状に形
成されて平衡ポートにて低インピーダンスを有する結合
線を使用している。本発明の第5実施例によると、渦巻
状に形成されて平衡ポートにて高インピーダンスを有す
る結合線を使用している。第4、第5実施例は金属板を
側部電極への連結に使用している。ゆえに、もともと広
くなければならなかったブロードサイド結合線のセクシ
ョンの幅が狭められ、配線数が増加される。もし金属板
が側部電極に連結不能であれば、接地平面と金属板の間
の連結は孔を介するように設計され、これによりブロー
ドサイド結合線のセクションの幅は狭められ配線数は増
加可能である。
【0015】本発明の第6実施例によると、上述の五つ
の実施例におけるバラン構造中の内側接地金属絶縁層が
削除されて層数が減少され構成が簡素化されている。
【0016】本発明のバランの操作効率は接地金属絶縁
層を有する及び接地金属絶縁層を有さない多層回路構造
に基づき分析される。結果は、操作周波数範囲200M
Hz及び中心周波数2.44GHzの条件下で振幅差は
0.5dBより小さく及び位相差は3°より小さい。
【0017】
【実施例】図3は、本発明の第1実施例の多層RFチッ
プバラン300の等価回路図である。該多層RFチップ
バランの等価回路は不平衡ポート332、第1平衡ポー
ト334a、第2平衡ポート334b、ブロードサイド
結合線301〜30n及び311から31mの複数のセ
クションを具えている。ブロードサイド結合線の各セク
ションは一つの結合率に対応する。図3に示される等価
回路は少なくとも二つの結合率を有する。結合線の各セ
クションは、第1及び第2結合線を含む。ブロードサイ
ド結合線301のセクションは第1結合線301aと第
2結合線301bを含み、ブロードサイド結合線311
のセクションは第1結合線311aと第2結合線311
b、等を含む。
【0018】不平衡ポート332は入力ターミナルであ
り、二つの平衡ポート334aと334bは出力ターミ
ナルである。第1平衡ポート334aの左手はブロード
サイド結合線301〜30nのnセクションを有する。
第2平衡ポート334bの右手はブロードサイド結合線
311〜31mのmセクションを有する。中間セクショ
ンの各第1結合線は直列に連結され、中間セクションの
第2結合線も同様に直列に連結される。第1平衡ポート
334aは金属線335aで結合線301bni連結さ
れ、第2平衡ポート334bは金属線335bで結合線
311bに連結されている。殆どの左のセクション30
nはその第1結合線30naはその第1結合線30na
が不平衡ポート332に裸線(strip line)
333を透過して連結され、その第2結合線30nbは
金属線323aを透過して地面777に連結している。
殆どの右のセクション31mの第2結合線31mbは金
属線323bを透過して地面777に連結され、第1結
合線31maは左開放(left open)である。
【0019】入力ターミナルのほか、結合線は中心に関
して左右で完全に幾何対称であり、これは図3に示され
るとおりである。位相とマグニチュードは平衡ポートで
良好に平衡を保つ。ブロードサイド結合線の各セクショ
ンの幅と長さ或いは各層の厚さを調整することにより、
平衡ポートにおけるインピーダンスを適当にマッチさせ
られ、装置寸法を減少可能である。実際には第1実施例
のブロードサイド結合線は対称或いは非対称構造とされ
うる。
【0020】図4は本発明による、二つの結合線の間に
伝送線のトリミングセクションを挿入して図3の回路を
延伸した多層RFチップバランの別の等価回路図であ
る。平衡ポート間で位相と振幅平衡を増進するため、入
力/出力ターミナルが複合値を有する時、平衡及び不平
衡ポート間の複雑なインピーダンスは適当にマッチさせ
られる。図4を参照されたい。図4において伝送線トリ
ミングセクション403は結合線301aの1端に裸線
414aを介して連結される第1端と、結合線311a
の一端に裸線414bを介して連結される第2端とを具
えている。実施時には、伝送線トリミングセクション4
03は容量性或いは能動性とされる。
【0021】この発明の好ましい実施例において、結合
線のマルチセクションは合併されうる。結合線は渦巻
線、方形蛇行線、正弦曲線線、鋸歯線のような屈曲線と
共に形成され、これは図5、6、7、8に示されるとお
りである。これらの屈曲線により、バランの寸法を縮小
できる。
【0022】本発明の結合線は中心に関して左右が幾何
学的に対称な構造を有するため、対称構造の半分を上方
に移動することによりバランの寸法を縮小し、これによ
り上から下に対称な構造を形成することができる。上向
き及び下向きに延伸された対称構造の形成により多層構
造を利用しバランの寸法を縮小できる。以下に上から下
に対称な多層構造の好ましい数種の実施例を示す。
【0023】図9は本発明の平衡ポートにて低インピー
ダンスを有する多層RFチップバランの第1実施例を示
し、そのうち結合線は渦巻状に形成されている。図9に
示されるように、該バランは7つの絶縁基板612a−
612gを具え、それは一つずつ重ねられている。第1
及び第7絶縁層612a及び612gの主表面はこの装
置の第1及び第2接地平面とされる。これらの接地表面
は金属材料で形成される。
【0024】ブロードサイド結合線の第1セクションの
第2結合線621b、ブロードサイド結合線の第2セク
ションの第2結合線622b、及び第1出力ポート65
0aは第2絶縁層612bに形成されている。結合線6
22bは主表面の下方の左側から右側に形成され、結合
線621bは主表面の右側に形成されている。結合線6
22bの幅は結合線621bの幅より広い。上述したよ
うに、ブロードサイド結合線の各セクションの幅と長さ
を調整することにより、平衡ポートのインピーダンスを
適当にマッチさせられる。第1出力ポート650aが主
表面の上部右端に形成されている。結合線622bは結
合線621bに連結された一端を具え、もう一端は第1
接地表面612aに連結され、これは点線で示されると
おりである。結合線621bの別端は第1出力ポート6
50aに連結されている。
【0025】ブロードサイド結合線の第3セクションの
第2結合線624b、ブロードサイド結合線の第4セク
ションの第2結合線625b、及び第2出力ポート65
0bが第6絶縁層612fに形成されている。結合線6
25bは主表面の下方の左側から右側に形成され、結合
線624bは主表面の右側に形成されている。結合線6
25bの幅は結合線624bの幅より広い。第2出力ポ
ート650bが主表面の上部左端に形成されている。結
合線625bは結合線624bに連結された一端を具
え、もう一端は第2接地表面612gに連結され、これ
は点線で示されるとおりである。結合線624bの別端
は第2出力ポート650bに連結されている。
【0026】結合線の第1セクションの第1結合線62
1b、結合線の第2セクションの第1結合線622a、
及び入力ポート630が第3絶縁層612cに形成され
ている。結合線622aの範囲は主表面の下方の左側か
ら右側であり、結合線621aの範囲は主表面の右側か
ら中央である。結合線622aの幅は結合線621aの
幅より広い。入力ポート630が主表面の下部左端に形
成されている。結合線622aの一端は結合線621a
の一端に連結され、別端は入力ポート630に連結され
ている。
【0027】結合線の第3セクションの第1結合線62
4aと結合線の第4セクションの第1結合線625aが
第5絶縁層612eの主表面に形成されている。結合線
625aの範囲は主表面の下方の左側から右側であり、
結合線624aの範囲は主表面の右側から中央である。
結合線625aの幅は結合線624aの幅より広い。結
合線625aの一端は結合線624aの一端に連結さ
れ、別端は左側開放である。
【0028】第4絶縁層の主表面は接地平面とされて貫
通孔615(via hole)を有する。該接地平面
は金属材料で形成される。結合線624aと621aは
貫通孔615を介して連結されこれは点線で示されると
おりである。この装置の全ての結合線は渦巻状に形成さ
れている。
【0029】図10と図11は本発明の図9の等価回路
において二つの結合線の間に伝送線トリミングセクショ
ンを挿入した多層RFチップバランの二つの他の実施例
を示す。平衡ポート間の位相及び振幅バランスを増進す
るため、平衡及び不平衡ポート間の複雑なインピーダン
スが入力/出力ターミナルのインピーダンスが混合され
る時に適当にマッチさせられる。実際には、挿入された
伝送線トリミングセクションは容量性或いは誘導性とさ
れる。図10及び図11はそれぞれ、図9の等価回路に
伝送線の誘導性及び容量性トリミングセクションを挿入
する状態を示す。図10において、挿入された誘導性ト
リミングセクションは第5絶縁層612eの主表面と第
3絶縁層612cの主表面に形成される。それは結合線
621aに裸線660aを介して連結される一端を具
え、もう一端は結合線624aに裸線660bを介して
連結される。図11において、挿入された容量性伝送線
トリミングセクションが第3絶縁層612cの主表面に
形成されている。それは結合線621aに連結される第
1電極CP1 と、結合線624aに連結される第2電極
CP2 を具えている。
【0030】図12は本発明の、平衡ポートにて低イン
ピーダンスを有する多層RFチップバランの第2実施例
を示し、そのうち結合線は渦巻状に形成されている。平
衡ポートの各ターミナルは分離絶縁層に形成されてい
る。ゆえに、平衡ポートの位置は設計しやすくバンド幅
は伝送線の長さが増加するので増加する。
【0031】図12に示されるように、このバランは1
1個の絶縁基板712a−712kを具え、それは一つ
ずつ重ねられている。第1及び第11絶縁層712a及
び712kの主表面はこの装置の第1及び第2接地平面
とされる。これらの接地表面は金属材料で形成される。
【0032】第1出力ポート750aが第2絶縁層71
2bに形成されている。第1出力ポート750aの範囲
は主表面の中心から上部右端である。第2出力ポート7
50bが第10絶縁層712jに形成されている。第1
0絶縁層712jの範囲は主表面の中心から上部左端で
ある。
【0033】ブロードサイド結合線の第1セクションの
第2結合線721b、ブロードサイド結合線の第2セク
ションの第2結合線722bが第3絶縁層cに形成され
ている。結合線722bは主表面の下方の左側から右側
に形成されている。結合線722bの幅は結合線721
bの幅より広い。結合線722bの一端は結合線721
bに連結され、もう一端は第1接地表面712aに連結
され、これは点線で示されるとおりである。結合線72
1bの別端は第1出力ポート750aに連結されてい
る。
【0034】ブロードサイド結合線の第3セクションの
第2結合線724bとブロードサイド結合線の第4セク
ションの第2結合線725bが第9絶縁層712iに形
成されている。結合線725bは主表面の下方の左側か
ら右側に形成されている。結合線725bの幅は結合線
724bの幅より広い。結合線725bの一端は結合線
724bに連結され、もう一端は第2接地表面712k
に連結され、これは点線で示されるとおりである。点線
で示されるように、結合線724bの別端は第2出力ポ
ート750bに連結されている。
【0035】結合線の第1セクションの第1結合線72
1b、結合線の第2セクションの第1結合線722a、
及び入力ポート730が第4絶縁層712dに形成され
ている。結合線722aの範囲は主表面の下方の左側か
ら右側に形成され、結合線721aは主表面の中央に対
して右側に形成されている。結合線722aの幅は結合
線721aの幅より広い。入力ポート730が主表面の
下部左端に形成されている。結合線722aの一端は結
合線721aの一端に連結され、別端は入力ポート73
0に連結されている。
【0036】結合線の第3セクションの第1結合線72
4aと結合線の第4セクションの第1結合線725aが
第8絶縁層712hの主表面に形成されている。結合線
725aの範囲は主表面の下方の左側から右側であり、
結合線724aの範囲は主表面の右側から中央である。
結合線725aの幅は結合線724aの幅より広い。結
合線725aの一端は結合線724aの一端に連結さ
れ、別端は左側開放である。
【0037】第5および第7絶縁層712e及び712
gの主表面には回路がない。第6絶縁層712fの主表
面は接地平面とされて貫通孔715(via hol
e)を有する。該接地平面は金属材料で形成される。結
合線724aと721aは貫通孔715を介して連結さ
れ、これは点線で示されるとおりである。この装置の全
ての結合線は渦巻状に形成されている。
【0038】同様に、図13、14は本発明の、図12
の等価回路に伝送線トリミングセクションを挿入した多
層RFチップバランの二つの他の実施例を示す。平衡ポ
ート間の位相及び振幅バランスを増進するため、平衡及
び不平衡ポート間の複雑なインピーダンスが入力/出力
ターミナルのインピーダンスが混合される時に適当にマ
ッチさせられる。実際には、挿入された伝送線トリミン
グセクションは容量性或いは誘導性とされる。図13及
び図14はそれぞれ、図12の等価回路に伝送線の誘導
性及び容量性トリミングセクションを挿入する状態を示
す。図13において、挿入される誘導性トリミングセク
ションは第4絶縁層712dの主表面と第8絶縁層71
2hの主表面に形成される。それは結合線721aに裸
線760aを介して連結される一端を具え、もう一端は
結合線724aに裸線760bを介して連結される。図
14において、挿入される容量性伝送線トリミングセク
ションが第4絶縁層712dの主表面と第8絶縁層71
2hの主表面に形成されている。それは結合線721a
に連結される第1電極CP1 と、結合線724aに連結
される第2電極CP2 を具えている。
【0039】図15は本発明の、平衡ポートにて高イン
ピーダンスを有する多層RFチップバランの第3実施例
を示し、そのうち結合線は渦巻状に形成されている。図
15中のバランは図9のバランに類似しているが結合線
の幅が異なっている。図15に示されるように、バラン
は7個の絶縁基板812a−812gを具え、それは一
つずつ重ねられている。第1及び第7絶縁層812a及
び812gの主表面はこの装置の第1及び第2接地平面
とされる。これらの接地表面は金属材料で形成される。
【0040】ブロードサイド結合線の第1セクションの
第2結合線821b、ブロードサイド結合線の第2セク
ションの第2結合線822b、及び第1出力ポート85
0aは第2絶縁層812bに形成されている。結合線8
22bは主表面の下方の左側から右側に形成され、結合
線821bは主表面の右側に形成されている。結合線8
21bの幅は結合線822bの幅より広い。上述したよ
うに、ブロードサイド結合線の各セクションの幅と長さ
を調整することにより、平衡ポートのインピーダンスを
適当にマッチさせられる。第1出力ポート850aが主
表面の上部右端に形成されている。結合線822bは結
合線821bに連結された一端を具え、もう一端は第1
接地表面812aに連結され、これは点線で示されると
おりである。結合線821bの別端は第1出力ポート8
50aに連結されている。
【0041】ブロードサイド結合線の第3セクションの
第2結合線824b、ブロードサイド結合線の第4セク
ションの第2結合線825b、及び第2出力ポート85
0bが第6絶縁層812fに形成されている。結合線8
25bは主表面の下方の左側から右側に形成され、結合
線824bは主表面の右側に形成されている。結合線8
24bの幅は結合線825bの幅より広い。第2出力ポ
ート850bが主表面の上部左端に形成されている。結
合線825bは結合線824bに連結された一端を具
え、もう一端は第2接地表面812gに連結され、これ
は点線で示されるとおりである。結合線824bの別端
は第2出力ポート850bに連結されている。
【0042】結合線の第1セクションの第1結合線82
1b、結合線の第2セクションの第1結合線822a、
及び入力ポート830が第3絶縁層812cに形成され
ている。結合線822aの範囲は主表面の下方の左側か
ら右側であり、結合線821aの範囲は主表面の右側か
ら中央である。結合線821aの幅は結合線822aの
幅より広い。入力ポート830が主表面の下部左端に形
成されている。結合線822aの一端は結合線821a
の一端に連結され、別端は入力ポート830に連結され
ている。
【0043】結合線の第3セクションの第1結合線82
4aと結合線の第4セクションの第1結合線825aが
第5絶縁層812eの主表面に形成されている。結合線
825aの範囲は主表面の下方の左側から右側であり、
結合線824aの範囲は主表面の右側から中央である。
結合線824aの幅は結合線825aの幅より広い。結
合線825aの一端は結合線824aの一端に連結さ
れ、別端は左側開放である。
【0044】第4絶縁層の主表面は接地平面とされて貫
通孔815(via hole)を有する。該接地平面
は金属材料で形成される。結合線824aと821aは
貫通孔815を介して連結されこれは点線で示されると
おりである。この装置の全ての結合線は渦巻状に形成さ
れている。
【0045】図16は本発明の、平衡ポートにて低イン
ピーダンスを有する多層RFチップバランの第4実施例
を示す。金属板911−914が側部電極991−99
4に連結され、このバラン装置は側部金属により接地さ
れている。ゆえに、ブロードサイド結合線のセクション
の幅はもともとは広くなければならなかったが、この実
施例では配線数の増加により狭められている。
【0046】図16の多層構造中の金属板が側部電極に
連結できない状況では、接地平面と金属板間の連結は貫
通孔を介して行われ、これによりブロードサイド結合線
のセクションの幅は狭められ、配線の数も増加すること
ができ、これは図17に示されるとおりである。図17
においては、金属板921−924が接地平面に貫通孔
を介して連結されている。
【0047】図18は本発明の、平衡ポートにて高イン
ピーダンスを有する多層RFチップバランの第5実施例
を示す。金属板1011−1014が側部電極1091
−1094に連結され、このバラン装置は側部金属によ
り接地されている。ゆえに、ブロードサイド結合線のセ
クションの幅はもともとは広くなければならなかった
が、この実施例では配線数の増加により狭められてい
る。
【0048】同様に、図18の多層構造中の金属板が側
部電極に連結できない状況では、接地平面と金属板間の
連結は貫通孔を介して行われ、これによりブロードサイ
ド結合線のセクションの幅は狭められ、配線の数も増加
することができ、これは図19に示されるとおりであ
る。図19においては、金属板1021−1024が接
地平面に貫通孔を介して連結されている。
【0049】層数を減らし構成を簡素化するために、上
述の5つの実施例のバラン構造中の内側接地金属絶縁層
を削除できる。ただ第1および図2接地平面のみが残さ
れ、これは図20に示されるとおりである。
【0050】本発明において、結合線、伝送線、或いは
接地平面を形成するための好ましい材料は、低損失金
属、例えばAg、Pd、Cu、Au或いはNiとされ
る。セラミック絶縁率をεr =7.8、中心周波数f0
=2.44GHzと仮定すると、本発明のバランの操作
効率は接地金属絶縁層を有する或いは有さない多層回路
構造に基づき分析される。図3と図4の回路に関して、
リターン損失S11の特性が挿入損失S21及びS31と同様
に測定され、それぞれ図21と図23に示される。図
中、垂直軸はdBで測定した振幅である。水平軸は2か
ら3GHzのバランの操作周波数を示す。
【0051】高周波回路において、測定電圧と電流は波
のように変動しその値は位置により異なる。散乱変数
(S parameter)を使用する回路を特徴づけ
るため、各ポートに連結された伝送線のインピーダンス
特性はプリセットされる。リターン損失S11は設計され
た周波数範囲、例えば、2.34−2.54GHzにお
いて−10dBより小さくなければならない。図21及
び図23に示されるように、リターン損失が−10dB
より小さいということはこのバランが良好なインピーダ
ンスマッチを有し及びエネルギー損失が非常に小さいこ
とを意味する。挿入損失S21及びS31に限り、エネルギ
ーは材料によるいくらかの損失はあるが二つの部分に均
等に分配される。図21及び図23に示される損失は−
3dBより小さくこれはエネルギーが均等に分配され平
衡ポートがほとんどのエネルギーを受け取ることを示
す。
【0052】図22及び24は二つの回路に関して操作
周波数内での測定されたインピーダンスと位相の差を示
す。水平軸はGHz単位でのバランの操作周波数であ
る。垂直軸は度とdBによる位相と振幅の差である。図
に示されるように、操作周波数範囲200MHz内で、
振幅差は0.5dBより小さく位相差は3度より小さ
い。
【0053】
【発明の効果】本発明の多層RFチップバランにより、
従来のバランの欠点が克服されている。装置の寸法は大
きく減少され、操作周波数バンド幅は増加する。平衡及
び不平衡ポート間のインピーダンスは適当にマッチす
る。この装置は低誘電率材料で形成される。コスト節約
のほか、装置の安定性も改善される。ゆえに、本発明の
バランはマイクロチップサイズに形成可能で無線ネット
ワーク或いはパーソナルコミュニケーションにおける使
用に適合する。
【0054】以上の実施例は本発明の説明のために提示
されたもので、本発明の実施範囲を限定するものではな
く、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、
いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知のマーチャンドバランの構造図である。
【図2】周知のチップ型バラン表示図である。
【図3】本発明の第1実施例の多層RFチップバランの
等価回路図である。
【図4】伝送線のトリミングセクションを挿入して図3
の回路を延伸した多層RFチップバランの別の等価回路
図である。
【図5】本発明の結合線を形成するための巻線の実施例
図であり、渦巻線とされている。
【図6】本発明の結合線を形成するための巻線の実施例
図であり、方形蛇行線とされている。
【図7】本発明の結合線を形成するための巻線の実施例
図であり、正弦曲線とされている。
【図8】本発明の結合線を形成するための巻線の実施例
図であり、鋸歯線とされている。
【図9】本発明の第1実施例のバランの多層構造表示図
であり、渦巻状に形成された結合線を使用し平衡ポート
の低インピーダンスを有する。
【図10】図9の等価回路への伝送線の誘導性トリミン
グセクション挿入の表示図である。
【図11】図9の等価回路への容量性トリミングセクシ
ョン挿入の表示図である。
【図12】本発明の第2実施例のバランの多層構造表示
図であり、渦巻状に形成された結合線を使用し平衡ポー
トの低インピーダンスを有し、平衡ポートの各ターミナ
ルが分離絶縁層に形成されている。
【図13】図12の等価回路への伝送線の誘導性トリミ
ングセクション挿入の表示図である。
【図14】図12の等価回路への容量性トリミングセク
ション挿入の表示図である。
【図15】本発明の第3実施例のバランの多層構造表示
図であり、渦巻状に形成された結合線を使用し平衡ポー
トの高インピーダンスを有する。
【図16】本発明の第4実施例のバランの多層構造表示
図であり、渦巻状に形成された結合線を使用し平衡ポー
トの低インピーダンスを有し、金属板が側部電極に連結
されバラン装置が側部金属により接地している。
【図17】図16に類似のバランの多層構造表示図であ
り、接地表面が孔を介して金属板に連結されている。
【図18】本発明の第5実施例のバランの多層構造表示
図であり、渦巻状に形成された結合線を使用し平衡ポー
トの高インピーダンスを有し、金属板が側部電極に連結
されバラン装置が側部金属により接地している。
【図19】図18に類似のバランの多層構造表示図であ
り、接地表面が孔を介して金属板に連結されている。
【図20】本発明の第6実施例のバランの多層構造表示
図であり、内側接地金属絶縁層が除去されている。
【図21】内側接地金属絶縁層を具えた等価回路の平衡
出力ポートの振幅と位相差のシミュレート結果表示図で
ある。
【図22】図20に示される等価回路の平衡出力ポート
の振幅と位相差のシミュレート結果表示図である。
【図23】内側接地金属絶縁層を具えた等価回路の挿入
損失とリターン損失のシミュレート結果表示図である。
【図24】図20に示される等価回路の平衡出力ポート
の振幅と位相差のシミュレート結果表示図である。
【符号の説明】
300 多層RFチップバラン 332 不平衡ポート 334a 第1平衡ポート 334b 第2平衡ポート 301〜30n及び311〜31m 結合線 403 伝送線トリミングセクション 414a 裸線 414b 裸線 612a−612g 絶縁基板 650a 第1出力ポート 650b 第2出力ポート 621a−625a 結合線 621b−625b 結合線 615 貫通孔 712a−712k 絶縁基板 750a 第1出力ポート 750b 第2出力ポート 721a−725a 結合線 721b−725b 結合線 730 入力ポート 715 貫通孔 812a−812g 絶縁基板 850a 第1出力ポート 850b 第2出力ポート 821a−825a 結合線 821b−825b 結合線 830 入力ポート 911−914 金属板 991−994 側部電極 921−924 金属板 1011−1014 金属板 1091−1094 側部電極 1021−1024 金属板

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RFチップバランにおいて、 入力ポートと、 第1及び第2出力ポートと、 結合線の少なくとも一つのセクションの第1グループと
    され、該第1グループの各セクションが結合係数に対応
    し第1及び第2結合線を具え、該第1グループにおける
    各セクションの第1結合線が直列に連結されて第1結合
    線の第1条を形成し、該第1グループの各セクションの
    第2結合線が第1出力ポートと接地の間で直列に連結さ
    れた、上記第1グループと、 結合線の少なくとも一つのセクションの第2グループと
    され、該第2グループの各セクションが結合係数に対応
    し第1及び第2結合線を具え、該第2グループにおける
    各セクションの第1結合線が直列に連結されて第1結合
    線の第2条を形成し、該第2グループの各セクションの
    第2結合線が第2出力ポートと接地の間で直列に連結さ
    れた、上記第2グループと、 を具え、そのうち、第1結合線の第1条と第1結合線の
    第2条が該入力ポートと開放ターミナルの間で直列に連
    結されたことを特徴とする、RFチップバラン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のRFチップバランにお
    いて、異なる結合係数を有する結合線の少なくとも二つ
    のセクションを含むことを特徴とする、RFチップバラ
    ン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のRFチップバランにお
    いて、結合線のセクションの各結合線が渦巻状、方形蛇
    行状、正弦曲線状或いは鋸歯状を呈することを特徴とす
    る、RFチップバラン。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のRFチップバランにお
    いて、結合線のセクションの各結合線が低損失金属で形
    成されたことを特徴とする、RFチップバラン。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のRFチップバランにお
    いて、該バランが多層絶縁構造により形成されたことを
    特徴とする、RFチップバラン。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のRFチップバランにお
    いて、多層絶縁構造が少なくとも7個の垂直に積み重ね
    られた絶縁層を含み、この7個の絶縁層が、 接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層と、 第2絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と、第1出力ポートが形成された主
    表面を具えた、上記第2絶縁層と、 第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と、入力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第3絶縁層と、 接地平面と貫通孔が形成された主表面を具えた第4絶縁
    層と、 第5絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線が形成された主表面を具えた、上記
    第5絶縁層と、 第6絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と第2出力ポートが形成された主表
    面を具えた、上記第6絶縁層と、 接地平面が形成された主表面を具えた第7絶縁層と、 を含むことを特徴とする、RFチップバラン。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のRFチップバランにお
    いて、第1グループの結合線の第2セクションの第2結
    合線は第2絶縁層の主表面の下部左側から下部右側へと
    延伸され、該第1グループの結合線の第1セクションの
    第2結合線は第2絶縁層の主表面の右側に形成され、第
    2グループの結合線の第2セクションの第2結合線は第
    6絶縁層の主表面の下部左側から下部右側へと延伸さ
    れ、該第2グループの結合線の第1セクションの第2結
    合線は第6絶縁層の主表面の右側に形成され、第1グル
    ープの結合線の第2セクションの第1結合線は第3絶縁
    層の主表面の下部左側から下部右側へと延伸され、該第
    1グループの結合線の第1セクションの第1結合線は第
    3絶縁層の主表面の右側に形成され、第2グループの結
    合線の第2セクションの第1結合線は第5絶縁層の主表
    面の下部左側から下部右側へと延伸され、該第2グルー
    プの結合線の第1セクションの第1結合線は第5絶縁層
    の主表面の右側に形成されたことを特徴とする、RFチ
    ップバラン。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のRFチップバランにお
    いて、第1グループと第2グループの、結合線の第2セ
    クションの結合線の幅が結合線の第1セクションの結合
    線の幅より広いことを特徴とする、RFチップバラン。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のRFチップバランにお
    いて、第2絶縁層の結合線の第2セクションの第2結合
    線は第2絶縁層上の結合線の第1セクションの第2結合
    線の第1端に結合された第1端と、該第1絶縁層に貫通
    孔を透過して連結された第2端とを具え、第2絶縁層上
    の第1セクションの第2結合線の第2端は第1出力ポー
    トに連結され、第6絶縁層上の結合線の第2セクション
    の第2結合線は第6絶縁層上の結合線の第1セクション
    の第2結合線の第1端に連結された第1端と、貫通孔を
    透過して第7絶縁層に連結された第2端とを具え、第6
    絶縁層上の結合線の第1セクションの第2結合線の第2
    端は第2出力ポートに連結され、第3絶縁層上の結合線
    の第2セクションの第1結合線は第3絶縁層上の結合線
    の第1セクションの第1結合線に連結する第1端を具
    え、第5絶縁層上の結合線の第2セクションの第1結合
    線は第5絶縁層上の結合線の第1セクションの第1結合
    線に連結された第1端を具え、第3絶縁層上の結合線の
    第1セクションの第1結合線は第4絶縁層上の貫通孔を
    介して第5絶縁層上の結合線の第1セクションの第1結
    合線に連結されたことを特徴とする、RFチップバラ
    ン。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載のRFチップバランに
    おいて、多層絶縁構造が少なくとも6個の垂直に積み重
    ねられた絶縁層を具え、この6個の絶縁層が、 金属接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層
    と、 第2絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と、第1出力ポートが形成された主
    表面を具えた、上記第2絶縁層と、 第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と、入力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第3絶縁層と、 第4絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線とが形成された主表面を具えた、上
    記第4絶縁層と、 第5絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と、第2出力ポートが形成された主
    表面を具えた、上記第5絶縁層と、 金属接地平面と貫通孔が形成された主表面を具えた第6
    絶縁層と、 を含むことを特徴とする、RFチップバラン。
  11. 【請求項11】 請求項5に記載のRFチップバランに
    おいて、多層絶縁構造が少なくとも11個の垂直に積み
    重ねられた絶縁層を具え、この11個の絶縁層が、 接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層と、 第2絶縁層とされ、第1出力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第2絶縁層と、 第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線が形成された主表面を具えた、上記
    第3絶縁層と、 第4絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と、入力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第4絶縁層と、 第5絶縁層とされ、接地平面が形成された主表面を具え
    た、上記第5絶縁層と、 第6絶縁層とされ、接地平面と貫通孔が形成された主表
    面を具えた、上記第6絶縁層と、 第7絶縁層とされ、接地平面が形成された主表面を具え
    た、上記第7絶縁層と、 第8絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線とが形成された主表面を具えた、上
    記第8絶縁層と、 第9絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線とが形成された主表面を具えた、上
    記第9絶縁層と、 第10絶縁層とされ、第2出力ポートが形成された主表
    面を具えた、上記第10絶縁層と、 第11絶縁層とされ、接地平面が形成された主表面を具
    えた、上記第11絶縁層と、 を含むことを特徴とする、RFチップバラン。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のRFチップバラン
    において、接地平面が金属材料で形成されたことを特徴
    とする、RFチップバラン。
  13. 【請求項13】 請求項5に記載のRFチップバランに
    おいて、多層絶縁構造が少なくとも9個の垂直に積み重
    ねられた絶縁層を具え、この9個の絶縁層が、 接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層と、 第2絶縁層とされ、第1出力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第2絶縁層と、 第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線が形成された主表面を具えた、上記
    第3絶縁層と、 第4絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と、入力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第4絶縁層と、 第5絶縁層とされ、接地平面と貫通孔が形成された主表
    面を具えた、上記第5絶縁層と、 第6絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線とが形成された主表面を具えた、上
    記第6絶縁層と、 第7絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線とが形成された主表面を具えた、上
    記第7絶縁層と、 第8絶縁層とされ、第2出力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第8絶縁層と、 第9絶縁層とされ、接地平面が形成された主表面を具え
    た、上記第9絶縁層と、 を含むことを特徴とする、RFチップバラン。
  14. 【請求項14】 請求項5に記載のRFチップバランに
    おいて、多層絶縁構造が少なくとも11個の垂直に積み
    重ねられた絶縁層を具え、この11個の絶縁層が、 接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層と、 第2絶縁層とされ、金属板を具えた主表面を具えた、上
    記第2絶縁層と、 第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と、第1出力ポートが形成された主
    表面を具えた、上記第3絶縁層と、 第4絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と、入力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第4絶縁層と、 第5絶縁層とされ、金属板を具えた主表面を具えた、上
    記第5絶縁層と、 第6絶縁層とされ、接地平面と貫通孔が形成された主表
    面を具えた、上記第6絶縁層と、 第7絶縁層とされ、金属板を具えた主表面を具えた、上
    記第7絶縁層と、 第8絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線とが形成された主表面を具えた、上
    記第8絶縁層と、 第9絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と、第2出力ポートが形成された、
    上記第9絶縁層と、 第10絶縁層とされ、金属板を具えた主表面を具えた、
    上記第10絶縁層と、 第11絶縁層とされ、接地平面が形成された主表面を具
    えた、上記第11絶縁層と、 を含むことを特徴とする、RFチップバラン。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のRFチップバラン
    において、第2、第5、第7、及び第10絶縁層の金属
    板が側部電極に連結されバランが該側部電極により接地
    することを特徴とする、RFチップバラン。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載のRFチップバラン
    において、第2、第5、第7、及び第10絶縁層の金属
    板が貫通孔を透過して接地平面に連結されたことを特徴
    とする、RFチップバラン。
  17. 【請求項17】 RFチップバランにおいて、 入力ポートと、 第1及び第2出力ポートと、 第1端と第2端を具えた伝送線と、 結合線の少なくとも一つのセクションの第1グループと
    され、該第1グループの各セクションが結合係数に対応
    し第1及び第2結合線を具え、該第1グループにおける
    各セクションの第1結合線が該入力ポートと該伝送線の
    第1端の間で直列に連結され、該第1グループの各セク
    ションの第2結合線が該第1出力ポートと接地の間で直
    列に連結された、上記第1グループと、 結合線の少なくとも一つのセクションの第2グループと
    され、該第2グループの各セクションが結合係数に対応
    し第1及び第2結合線を具え、該第2グループにおける
    各セクションの第1結合線が該伝送線の第2端と開放タ
    ーミナルの間で直列に連結され、該第2グループの各セ
    クションの第2結合線が第2出力ポートと接地の間で直
    列に連結された、上記第2グループと、 を具えたことを特徴とする、RFチップバラン。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のRFチップバラン
    において、伝送線が容量性であることを特徴とする、R
    Fチップバラン。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載のRFチップバラン
    において、伝送線が誘導性であることを特徴とする、R
    Fチップバラン。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載のRFチップバラン
    において、結合線のセクションの各結合線が渦巻状、方
    形蛇行状、正弦曲線状或いは鋸歯状を呈することを特徴
    とする、RFチップバラン。
  21. 【請求項21】 請求項17に記載のRFチップバラン
    において、結合線のセクションの各結合線が低損失金属
    で形成されたことを特徴とする、RFチップバラン。
  22. 【請求項22】 請求項17に記載のRFチップバラン
    において、伝送線が低損失金属で形成されたことを特徴
    とする、RFチップバラン。
  23. 【請求項23】 請求項17に記載のRFチップバラン
    において、該バランが多層絶縁構造により形成されたこ
    とを特徴とする、RFチップバラン。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のRFチップバラン
    において、多層絶縁構造が少なくとも7個の垂直に積み
    重ねられた絶縁層を含み、この7個の絶縁層が、 接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層と、 第2絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と、第1出力ポートが形成された主
    表面を具えた、上記第2絶縁層と、 第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と、伝送線の第1セクションを具え
    た主表面を具えた、上記第3絶縁層と、 接地平面と貫通孔が形成された主表面を具えた第4絶縁
    層と、 第5絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と伝送線の第2セクションを具えた
    主表面を具えた、上記第5絶縁層と、 第6絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と第2出力ポートが形成された主表
    面を具えた、上記第6絶縁層と、 接地平面が形成された主表面を具えた第7絶縁層と、 を含むことを特徴とする、RFチップバラン。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のRFチップバラン
    において、第1グループの結合線の第2セクションの第
    2結合線は第2絶縁層の主表面の下部左側から下部右側
    へと延伸され、該第1グループの結合線の第1セクショ
    ンの第2結合線は第2絶縁層の主表面の右側に形成さ
    れ、第2グループの結合線の第2セクションの第2結合
    線は第6絶縁層の主表面の下部左側から下部右側へと延
    伸され、該第2グループの結合線の第1セクションの第
    2結合線は第6絶縁層の主表面の右側に形成され、第1
    グループの結合線の第2セクションの第1結合線は第3
    絶縁層の主表面の下部左側から下部右側へと延伸され、
    該第1グループの結合線の第1セクションの第1結合線
    は第3絶縁層の主表面の右側に形成され、第2グループ
    の結合線の第2セクションの第1結合線は第5絶縁層の
    主表面の下部左側から下部右側へと延伸され、該第2グ
    ループの結合線の第1セクションの第1結合線は第5絶
    縁層の主表面の右側に形成されたことを特徴とする、R
    Fチップバラン。
  26. 【請求項26】 請求項24に記載のRFチップバラン
    において、第1グループと第2グループの、結合線の第
    2セクションの結合線の幅が結合線の第1セクションの
    結合線の幅より広いことを特徴とする、RFチップバラ
    ン。
  27. 【請求項27】 請求項24に記載のRFチップバラン
    において、第2絶縁層の結合線の第2セクションの第2
    結合線は第2絶縁層上の結合線の第1セクションの第2
    結合線の第1端に結合された第1端と、該第1絶縁層に
    貫通孔を透過して連結された第2端とを具え、第2絶縁
    層上の第1セクションの第2結合線の第2端は第1出力
    ポートに連結され、第6絶縁層上の結合線の第2セクシ
    ョンの第2結合線は第6絶縁層上の結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線の第1端に連結された第1端と、貫通
    孔を透過して第7絶縁層に連結された第2端とを具え、
    第6絶縁層上の結合線の第1セクションの第2結合線の
    第2端は第2出力ポートに連結され、第3絶縁層上の結
    合線の第2セクションの第1結合線は第3絶縁層上の結
    合線の第1セクションの第1結合線に連結する第1端と
    入力ポートに連結する第2端を具え、第3絶縁層上の第
    1セクションの結合線の第1結合線は第3絶縁層上の伝
    送線の第1セクションに連結する第2端を具え、第5絶
    縁層上の結合線の第2セクションの第1結合線は第5絶
    縁層上の結合線の第1セクションの第1結合線に連結さ
    れた第1端を具え、第5絶縁層上の結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線は第5絶縁層上の伝送線の第2セクシ
    ョンに連結された第2端を具え、第3絶縁層上の伝送線
    の第1セクションが第4絶縁層の貫通孔を透過して第5
    絶縁層上の伝送線の第2セクションに連結されたことを
    特徴とする、RFチップバラン。
  28. 【請求項28】 請求項23に記載のRFチップバラン
    において、多層絶縁構造が少なくとも11個の垂直に積
    み重ねられた絶縁層を具え、この11個の絶縁層が、 接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層と、 第2絶縁層とされ、第1出力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第2絶縁層と、 第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線が形成された主表面を具えた、上記
    第3絶縁層と、 第4絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と、伝送線の第1セクションと、入
    力ポートが形成された主表面を具えた、上記第4絶縁層
    と、 第5絶縁層とされ、接地平面が形成された主表面を具え
    た、上記第5絶縁層と、 第6絶縁層とされ、接地平面と貫通孔が形成された主表
    面を具えた、上記第6絶縁層と、 第7絶縁層とされ、接地平面が形成された主表面を具え
    た、上記第7絶縁層と、 第8絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と伝送線の第2セクションが形成さ
    れた主表面を具えた、上記第8絶縁層と、 第9絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線とが形成された主表面を具えた、上
    記第9絶縁層と、 第10絶縁層とされ、第2出力ポートが形成された主表
    面を具えた、上記第10絶縁層と、 第11絶縁層とされ、接地平面が形成された主表面を具
    えた、上記第11絶縁層と、 を含むことを特徴とする、RFチップバラン。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のRFチップバラン
    において、接地平面が金属材料で形成されたことを特徴
    とする、RFチップバラン。
  30. 【請求項30】 請求項23に記載のRFチップバラン
    において、多層絶縁構造が少なくとも6個の垂直に積み
    重ねられた絶縁層を具え、この6個の絶縁層が、 金属接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層
    と、 第2絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と、第1出力ポートが形成された主
    表面を具えた、上記第2絶縁層と、 第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と、伝送線の第1セクションと、入
    力ポートが形成された主表面を具えた、上記第3絶縁層
    と、 第4絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と伝送線の第2セクションが形成さ
    れた主表面を具えた、上記第4絶縁層と、 第5絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線と、第2出力ポートが形成された主
    表面を具えた、上記第5絶縁層と、 金属接地平面と貫通孔が形成された主表面を具えた第6
    絶縁層と、 を含むことを特徴とする、RFチップバラン。
  31. 【請求項31】 請求項23に記載のRFチップバラン
    において、多層絶縁構造が少なくとも9個の垂直に積み
    重ねられた絶縁層を具え、この9個の絶縁層が、 接地平面が形成された主表面を具えた第1絶縁層と、 第2絶縁層とされ、第1出力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第2絶縁層と、 第3絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線が形成された主表面を具えた、上記
    第3絶縁層と、 第4絶縁層とされ、第1グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第1グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と、伝送線の第1セクションと、入
    力ポートが形成された主表面を具えた、上記第4絶縁層
    と、 第5絶縁層とされ、接地平面と貫通孔が形成された主表
    面を具えた、上記第5絶縁層と、 第6絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第1結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第1結合線と伝送線の第2セクションが形成さ
    れた主表面を具えた、上記第6絶縁層と、 第7絶縁層とされ、第2グループの結合線の第1セクシ
    ョンの第2結合線と該第2グループの結合線の第2セク
    ションの第2結合線とが形成された主表面を具えた、上
    記第7絶縁層と、 第8絶縁層とされ、第2出力ポートが形成された主表面
    を具えた、上記第8絶縁層と、 第9絶縁層とされ、接地平面が形成された主表面を具え
    た、上記第9絶縁層と、 を含むことを特徴とする、RFチップバラン。
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