JP2015095578A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャネル領域からソース電極までの電圧降下を大きくして短絡耐量の向上を図ることができ、且つ、ソース電極とソース領域とのコンタクト抵抗を低く維持できる半導体装置を提供する。【解決手段】MOSFETのソース領域12は、ソースパッド41に接続するソースコンタクト領域12aと、チャネル領域に隣接するソースエクステンション領域12bと、その間に形成されたソース抵抗制御領域15とを含む。ソース抵抗制御領域15は、ソースエクステンション領域12bとソースコンタクト領域12aとの間に形成されたリセスと、そのリセスの内壁に形成され、ソースエクステンション領域12b及びソースエクステンション領域12bに接続する第1導電型の半導体抵抗領域15aとを含む。【選択図】図3

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関するものである。
パワーエレクトロニクス分野で用いられる半導体装置には、金属/絶縁体/半導体接合の電界効果型トランジスタであるMOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などが挙げられるが、半導体装置には、パワーエレクトロニクスへの応用の観点から高信頼性化が求められている。
例えば、MOSFETをインバータ回路などに適用して誘導性負荷や抵抗性負荷を動作させているときに、アーム短絡などの負荷短絡が生じて、オン状態のMOSFETのドレイン電極に電源電圧である高電圧が印加されると、当該MOSFETに大電流が流れる状態になる。この状態では、MOSFETには定格電流の数倍から数十倍のドレイン電流が誘起され、適切な保護機能を有していなければMOSFET素子の破壊に至る。
これを未然に防ぐため、素子破壊が発生する前に過剰なドレイン電流(過電流)を検知し、それに応じてゲート電極へのオフ信号を入力してドレイン電流を遮断する方法がある。この場合、MOSFET素子には負荷短絡等の発生から過電流を検知してゲート電極へのオフ信号入力までの時間以上に渡って、素子の破壊が発生しないロバスト性が求められる。すなわち、半導体装置の高信頼性の一つとして、短絡耐量が優れていることが強く望まれる。なお、短絡耐量は、短絡が生じてから素子破壊に至るまでに要する時間で略定義され、短絡耐量が優れているとは、破壊までの時間が長いことを言う。
特許文献1には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)の短絡耐量を向上させる技術が開示されている。特許文献1のIGBTでは、高抵抗なエミッタ層(高抵抗領域)と低抵抗なエミッタ層(低抵抗領域)とがエミッタ電極とチャネル領域との間に互いに並列接続するように交互に配設された構造のエミッタ層を有する。この構成によれば、短絡時にエミッタ層を流れる電流による電圧降下が大きくなり、飽和電流値が低下するため、短絡耐量が向上する。さらに、低抵抗領域が、エミッタ電極とエミッタ層との間のコンタクト抵抗を低くするため、オン電圧の増加が抑制される。
特開2003−332577号公報
特許文献1のようにエミッタ層を並列接続した高抵抗領域及び低抵抗領域で構成すると、エミッタ層全体の抵抗値はおよそ低抵抗領域の抵抗値によって支配される。そのため、チャネル領域からエミッタ電極までの電圧降下があまり大きくならず、飽和電流を下げる効果が充分に得られない場合も考えられる。さらに、エミッタ電極は低抵抗領域だけでなく高抵抗領域にも接続されるため、実効的なコンタクト抵抗は、低抵抗領域だけの場合に比べると高くなる。
本発明は以上のような問題を解決するためになされたものであり、チャネル領域からソース電極までの電圧降下を大きくして短絡耐量の向上を図ることができ、且つ、ソース電極とソース領域とのコンタクト抵抗を低く維持できる半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1導電型のドリフト層と、前記ドリフト層の表層部に選択的に形成された第2導電型のウェル領域と、前記ウェル領域内の表層部に少なくとも一部が形成された第1導電型のソース領域と、前記ウェル領域に隣接する前記ドリフト層の部分であるJFET領域と、前記ソース領域と前記JFET領域とに挟まれた前記ウェル領域の部分であるチャネル領域と、前記ドリフト層上にゲート絶縁膜を介して配設され、前記ソース領域、前記チャネル領域及び前記JFET領域に跨って延在するゲート電極と、前記ソース領域に接続するソース電極と、前記半導体基板の裏面に形成されたドレイン電極とを備え、前記ソース領域は、前記ウェル領域内の表層部に形成され、前記ソース電極に接続するソースコンタクト領域と、前記ウェル領域内の表層部に形成され、前記チャネル領域に隣接するソースエクステンション領域と、前記ソースエクステンション領域と前記ソースコンタクト領域との間に形成されたソース抵抗制御領域とを含み、前記ソース抵抗制御領域は、前記ソースエクステンション領域と前記ソースコンタクト領域との間に形成されたリセスと、前記リセスの内壁に少なくとも一部が形成され、前記ソースコンタクト領域及びソースエクステンション領域に接続する第1導電型の半導体抵抗領域とを含む。
本発明に係る半導体装置によれば、チャネル領域とソース電極との間に、ソース抵抗制御領域が直列に挿入された構造を有するため、半導体装置のソース領域の電圧降下を調整できる。例えば負荷短絡時が発生した場合など、オン状態の半導体装置に過大な電圧が印加されたときにソース領域の電圧降下を大きくなるようにすると、半導体装置の飽和電流値が下がるため、短絡耐量が向上する。
実施の形態1に係る半導体装置の上面図である。 実施の形態1に係る半導体装置のドリフト層の表面構造を示す上面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の周辺部における縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置のユニットセルのドリフト層の表面構造を示す上面図である。 実施の形態1に係る半導体装置のユニットセルの変形例を示す上面図である。 実施の形態1に係る半導体装置のユニットセルのレイアウトを示す上面図である。 実施の形態1に係る半導体装置のユニットセルのレイアウトの変形例を示す上面図である。 実施の形態1に係る半導体装置のユニットセルのレイアウトの変形例を示す上面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の周辺部における縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造方法を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の変形例を示す縦断面図である。
以下の実施の形態では、不純物の導電型の定義として、「第1導電型」をn型、「第2導電型」をp型とするが、この定義は逆でもよい。つまり「第1導電型」をp型、「第2導電型」をn型としてもよい。
また、本明細書では、個々の半導体素子を狭義の意味で「半導体装置」と称しているが、例えば、リードフレーム上に、半導体素子のチップ、当該半導体素子に逆並列に接続するフリーホイールダイオード及び当該半導体素子のゲート電極に電圧を印加する制御回路と搭載して、一体的に封止して成る半導体モジュール(例えば、インバータモジュールなどのパワーモジュール)も、広義の意味で「半導体装置」に含まれる。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る半導体装置であるMOSFETの上面構成を模式的に示す図である。また図2は、当該半導体装置の半導体層の最表面の構成を示す図である。つまり、当該半導体装置は、図2に示す半導体層の上に、図1に示す各要素が形成されて構成されている。
図1のように、半導体装置のチップ5の上面には、ソースパッド(ソース電極)41、ゲート配線44及びゲートパッド45が形成されている。ゲートパッド45は、チップ5の1辺の中央近傍に配設される。ゲート配線44はゲートパッド45に接続しており、ソースパッド41の周囲を囲むように形成される。
図2の点線で囲まれた領域7は、MOSFETの複数のユニットセル10が並列配置される能動領域であり、ソースパッド41は、その能動領域7の上方を覆うように形成されている。
ゲートパッド45には、ゲート配線44を介してユニットセル10のゲート電極が接続しており、外部の制御回路(不図示)からゲートパッド45に印加されたゲート電圧は、各ユニットセル10のゲート電極に伝達される。同様に、ソースパッド41には、各ユニットセル10のソース領域が接続している。
図2に示すように、能動領域7の外側の領域(終端領域)には、後述する終端ウェル領域21、終端低抵抗領域28、FLR(Field Limiting Ring)領域50が、能動領域7を取り囲むように形成されている。終端低抵抗領域28は終端ウェル領域21の内部に形成されており、FLR領域50は終端ウェル領域21の外端に形成されている。さらに、FLR領域50から離間して、FLR領域50の外側を囲むように、フィールドストップ領域13が形成されている。フィールドストップ領域13の外周は、チップ5の端部にまで及んでいる。
なお、半導体装置の実際の製品では、チップ5に、外部の保護回路を動作させるための温度センサや電流センサ用の各電極が配設されることが多いが、それらの電極は本発明との関連が薄いため、本実施の形態では省略している。また、ゲートパッド45、ゲート配線44及びソースパッド41のレイアウトは図1に示したものに限られない。それらの形状、個数等は、製品によって多種多様である。温度センサ及び電流センサ用の電極の有無や、各電極のレイアウトは本発明の効果にあまり影響しないため任意でよい。
図3は、実施の形態1に係る半導体装置(MOSFET)の周辺部の構成を模式的に示す縦断面図であり、図1に示すA1−A2断面に対応している。同図には、最外周のユニットセル10と、その外側の終端領域が示されている。
図3に示すように、当該MOSFETは、第1導電型(n型)の半導体で形成された半導体基板1aと、その表面上にエピタキシャル成長させた第1導電型のドリフト層2(半導体層)とから成るエピタキシャル基板を用いて形成されている。なお、半導体基板及びエピタキシャル成長層の材料としては、一般的な半導体材料である珪素の他、例えば炭化珪素など、珪素に比べてバンドギャップの大きいワイドバンドギャップ半導体を用いてもよい。ワイドバンドギャップ半導体としては、炭化珪素の他、例えば窒化ガリウム、窒化アルミニューム、ダイヤモンド等がある。
半導体基板1aの裏面側には、半導体基板1aとオーミック接続するオーミック電極42を介して、ドレイン電極43が形成されている。
ドリフト層2において、能動領域7の表層部には、第2導電型(p型)の複数のウェル領域20が選択的に形成されている。ドリフト層2の表層部におけるウェル領域20に隣接する部分11は「JFET領域」と呼ばれる。
ウェル領域20の表層部には、第1導電型のソース領域12が選択的に形成されている。ウェル領域20におけるソース領域12とJFET領域11との間の部分はMOSFETがオンするときにチャネルが形成される領域であり、「チャネル領域」と呼ばれる。
図3に示すように、ソース領域12は、いずれも第1導電型のソースコンタクト領域12a、ソースエクステンション領域12b及びソース抵抗制御領域15から成っている。ソースコンタクト領域12aは、それとオーミック接続するオーミック電極40を介してソースパッド41に接続される。ソース抵抗制御領域15は、ソースコンタクト領域12aの外側を囲むように形成される。ソースエクステンション領域12bは、ソース抵抗制御領域15の外側を囲むように形成される。ソースエクステンション領域12bはソース領域12の最外周部であり、チャネル領域に隣接する。
ソースコンタクト領域12aの不純物濃度とソースエクステンション領域12bの不純物濃度は同程度でよい。後述するように、ソースコンタクト領域12aとソースエクステンション領域12bは、同時に形成することができ、その場合、両者は同じ不純物分布を持つことになる。
ソース抵抗制御領域15は、半導体抵抗領域15a及び絶縁体領域15bとからなっており、それらはソースコンタクト領域12aとソースエクステンション領域12bとの間に設けられたトレンチ内に形成されている。半導体抵抗領域15aは、当該トレンチの内壁(側壁及び底面)にエピタキシャル成長によって形成された第1導電型の半導体膜であり、ソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bよりも不純物濃度が低く設定されている。また、絶縁体領域15bは、当該トレンチを埋め込むようにソース抵抗制御領域15の上に形成された絶縁膜である。
ソースコンタクト領域12aの内側には、オーミック電極40を介してソースパッド41に接続する第2導電型のウェルコンタクト領域25が形成されている。ウェルコンタクト領域25は、ソースコンタクト領域12aを貫通して、ウェル領域20に達しており、ソースパッド41とウェル領域20とを電気的に接続している。
ゲート電極35は、ドリフト層2上にゲート絶縁膜30を介して形成され、ソースエクステンション領域12b、ウェル領域20(チャネル領域)及びJFET領域11に跨って延在する。ソース領域12を構成する3つの領域のうち、ソースエクステンション領域12bが、ゲート絶縁膜30及びゲート電極35と共にMOS構造を形成する。
一方、能動領域7の外側の領域(終端領域)には、ドリフト層2の表層部に、第2導電型の終端ウェル領域21が形成されている。終端ウェル領域21の表層部には、オーミック電極40を介してソースパッド41に接続する、第2導電型の終端低抵抗領域28が形成される。よって、ソースパッド41は、ソースコンタクト領域12aと接続されると共に、ウェルコンタクト領域25及び終端低抵抗領域28を介してウェル領域20及び終端ウェル領域21にも電気的に接続される。なお、ウェル領域20と終端ウェル領域21とは同時に形成することができ、その場合、両者は同じ不純物分布を持つことになる。
終端ウェル領域21の外周部には、第2導電型のFLR領域50が、ドリフト層2の表層部に形成される。さらに、FLR領域50の外側を囲むように、第1導電型のフィールドストップ領域13が、終端ウェル領域21から離間した位置に形成される。
ドリフト層2における終端領域の表面には、ゲート絶縁膜30が形成されない部分にフィールド酸化膜31が形成されている。ゲート電極35の一部は、フィールド酸化膜31上にまで延在しており、その部分でゲート電極35とゲート配線44との接続がなされる。
ゲート電極35上は層間絶縁膜32で覆われており、ソースパッド41、ゲート配線44及びゲートパッド45はその上に形成される。そのため、層間絶縁膜32には、ソースパッド41をソースコンタクト領域12a、ウェルコンタクト領域25及び終端低抵抗領域28に接続させるコンタクトホール(ソースコンタクトホール)、並びに、ゲート配線44をゲート電極35に接続させるコンタクトホール(ゲートコンタクトホール)が形成される。
図4は、ユニットセル10の最表面部の平面構造を模式的に示す図である。先に述べたように、ユニットセル10は、ソース領域12が、ソースコンタクト領域12a、ソースエクステンション領域12b及びその間のソース抵抗制御領域15という3つの領域から構成されている。ソース抵抗制御領域15はさらに、半導体抵抗領域15aと絶縁体領域15bとから構成されている。
図4のソースコンタクト領域12a内に示されている点線は、ソースパッド41をユニットセル10に接続させるオーミック電極40の形成領域(コンタクトホール)を示している。オーミック電極40は、ソースコンタクト領域12a、ソース抵抗制御領域15、ソースエクステンション領域12bの3つの領域のうち、ソースコンタクト領域12aのみに接触している。よって、ソースコンタクト領域12a、ソース抵抗制御領域15及びソースエクステンション領域12bは、オーミック電極40とウェル領域20のチャネル領域との間に直列接続されることになる。なお、ソースコンタクト領域12aは、不純物濃度が高いため、オーミック電極40との間でコンタクト抵抗の低いオーミック接触を実現している。
MOSFETのオン動作時もしくは負荷短絡時において、ドレイン電極43からドリフト層2に流れ込むドレイン電流(オン電流)は、JFET領域11及びウェル領域20の表面部(チャネル領域)に形成されたチャネル領域を通り、さらにソースエクステンション領域12b、半導体抵抗領域15a及びソースコンタクト領域12aを通って、オーミック電極40からソースパッド41へと抜けて流れる。
各ユニットセル10において、ソース抵抗制御領域15は、オン電流が流れる方向、すなわちソースエクステンション領域12bからソースコンタクト領域12aに向かう方向の長さ(電流の経路長)が均一になるように形成される。特に、ソースコンタクト領域12aの外周(ソース抵抗制御領域15の内周)及びソースエクステンション領域12bの内周(ソース抵抗制御領域15の外周)の各コーナー部がラウンド形状になっており、ソースコンタクト領域12aの外周曲率半径中心と、ソースエクステンション領域12bの内周曲率半径中心とが同じになっている。このようにユニットセル10内でソース抵抗制御領域15の長さを均一にすると、半導体抵抗領域15aの経路長さが均一になりソース抵抗のバラツキが抑えられる。それにより、短絡電流などの過剰な電流が瞬時に流れた際、特定の箇所に電流が集中することを抑制でき、半導体装置の信頼性向上につながる。
また、ソースエクステンション領域12bの外周コーナー部もラウンド形状にし、その曲率半径中心を、ソースコンタクト領域12aの外周曲率半径中心及びソースエクステンション領域12bの内周曲率半径中心と同じにしてもよい。この場合は、ソースエクステンション領域12bの寄生抵抗がユニットセル10内で均一化される。
さらに、ウェル領域20の外周コーナー部もラウンド形状にし、その曲率半径中心を、ソースコンタクト領域12aの外周曲率半径中心及びソースエクステンション領域12bの内周曲率半径中心と同じにして、チャネル長を均一化してもよい。この場合、チャネル抵抗が均一化され、素子特性及び電流分布のバラツキが抑制され、一層信頼性の高いユニットセル10構造となる。
なお、図4では、四角形の平面構造を有するユニットセル10を示したが、ユニットセル10の形状は任意でよく、例えば六角形や八角形、円形などでもよい。またMOSFETは複数のユニットセル10から成るセル構造でなくてもよく、例えば図5に示すような櫛形の構造であってもよい。一般的に、櫛形構造は形成が容易であるが、セル構造に比べてチャネル幅密度が低いため、素子のオン抵抗が比較的高くなる。
また、本実施の形態では、複数のユニットセル10が、図6のようにマトリクス状に配置されるものと仮定するが、例えば、図7のようにユニットセル10を互い違いに(千鳥状に)配置してもよい。
また図6の配置では、MOSFETのドレイン電極に逆バイアスが印加されたとき、各ウェル領域20のコーナー部上のゲート絶縁膜に高電界が発生しやすく、半導体装置の信頼性に影響を与える場合がある。そこで、図8のように、ウェル領域20のコーナー部同士間を橋渡しするように、第2導電型のウェルブリッジ領域23を形成してもよい。ウェルブリッジ領域23はウェル領域20とは別の工程で形成してもよいが、ウェル領域20を形成するイオン注入で同時に形成すればマスクパターン形成工程及びイオン注入工程の増加が抑えられ、低コスト化を図ることができる。
次に、実施の形態1に係る半導体装置(MOSFET)の製造方法を説明する。図9〜図19は、当該製造方法を説明するための工程図である。図9〜図19は、能動領域7内に複数配設されたユニットセル10のうちの一つの右側半分の縦断面に相当する。つまり、図9〜図19は終端領域を含んでおらず、能動領域7内の領域の任意の位置の断面(図1のB1−B2線に沿った断面)を示している。
まず、第1導電型の炭化珪素からなる半導体基板1aを用意する。既に述べたとおり、半導体基板1aには珪素の他、珪素に比べてバンドギャップの大きいワイドバンドギャップ半導体を用いてもよい。ワイドバンドギャップ半導体としては、炭化珪素の他、例えば窒化ガリウム、窒化アルミニューム、ダイヤモンド等がある。面方位が存在する半導体を用いる場合、半導体基板1aの面方位は任意でよく、例えば、その表面垂直方向がc軸方向に対して8°以下に傾斜されていてもよいし、或いは傾斜していなくてもよい。半導体基板1aの厚みも任意でよく、例えば350μm程度でもよいし、100μm程度でもよい。
続いて、半導体基板1a上に、エピタキシャル結晶成長により、第1導電型のドリフト層2を形成する。ドリフト層2の第1導電型の不純物濃度は1×1013cm−3〜1×1018cm−3程度とし、その厚みは3μm〜200μmとした。
ドリフト層2の不純物濃度分布は厚み方向に一定であることが望ましいが、一定でなくてもよく、意図的に、例えば表面近傍で不純物濃度を高くしてもよいし、逆に低くしてもよい。ドリフト層2の表面近傍の不純物濃度を高くした場合、後に形成するJFET領域11の抵抗を低減する効果や、チャネル移動度が向上する効果が得られる他、素子のしきい値電圧を低く設定することができる。また、それを低くした場合、素子に逆バイアスが印加されたときにゲート絶縁膜30に生じる電界が低減され、素子の信頼性が向上する他、素子のしきい値電圧を高く設定することができる。
その後、図9のように、写真製版処理により加工した注入マスク100a(例えばレジストやシリコン酸化膜)を形成し、それを用いた選択的なイオン注入により、第2導電型のウェル領域20を形成する。またこれと同時に、終端領域(不図示)に終端ウェル領域21を形成する。イオン注入時には、半導体基板1aは100℃〜800℃で加熱されることが好ましいが、過熱されていなくてもよい。また、イオン注入する不純物(ドーパント)は、n型の不純物としては窒素やリンが好適であり、p型の不純物としてはアルミニュームや硼素が好適である。
ウェル領域20の底の深さは、ドリフト層2の底を超えないように設定する必要があり、例えば0.2μm〜2.0μm程度とする。また、ウェル領域20の最大不純物濃度はドリフト層2の表面近傍の不純物濃度を超え、例えば1×1015cm−3〜1×1019cm−3の範囲内に設定される。但し、ドリフト層2の最表面近傍に限っては、チャネル領域の導電性を高めるために、ウェル領域20の第2導電型の不純物濃度がドリフト層2の第1導電型の不純物濃度を下回るようにしてもよい。
さらに、終端領域(不図示)に第2導電型のFLR領域50を形成する。FLR領域50も、写真製版処理により加工したマスク(レジストまたはシリコン酸化膜など)を用いた選択的なイオン注入によって形成される。
次に、図10のように、写真製版処理により加工した注入マスク100b(レジストまたはシリコン酸化膜)を用いた選択的なイオン注入により、この後の工程でソースコンタクト領域12aとソースエクステンション領域12bとに分割される第1導電型のソース注入領域14を形成する(つまり、この段階では、ソースコンタクト領域12aとソースエクステンション領域12bとは互いに接続した状態で形成される)。またこれと同時に、終端領域(不図示)に第1導電型のフィールドストップ領域13を形成する。
ソース領域12の底の深さは、ウェル領域20の底を超えないように設定される。またソース領域12の不純物濃度は、ソースコンタクト領域12aおよびソースエクステンション領域12b内でウェル領域20の不純物濃度を超えており、例えばその最大不純物濃度は1×1018cm−3〜1×1021cm−3程度に設定される。
次に、図11のように、ウェル領域20とソースパッド41との間の良好な接続を得るために、ウェル領域20よりも第2導電型の不純物濃度が高いウェルコンタクト領域25を、注入マスク100cを用いた選択的なイオン注入により形成する。このイオン注入は、150℃以上の基板温度で実行されることが望ましい。そうすることで、シート抵抗の低いウェルコンタクト領域25を形成できる。ウェルコンタクト領域25は、その底が第2導電型のウェル領域20に達するように形成する。
また、ウェルコンタクト領域25の形成と同時に、終端領域(不図示)のウェルコンタクト領域25に第2導電型の終端低抵抗領域28を形成する。終端低抵抗領域28は、ウェルコンタクト領域25の寄生抵抗を減少させることができ、例えばdV/dt耐量の優れた終端領域の構造とすることができる。もちろん、終端低抵抗領域28は、ウェルコンタクト領域25とは別の工程で形成してもよい。
その後、ドリフト層2に注入した不純物を電気的に活性化させるための熱処理を行う。本実施の形態では、この熱処理を、アルゴン又は窒素等の不活性ガス雰囲気、若しくは、真空中で、1500℃〜2200℃の温度、0.5分〜60分の時間で行ったが、それ以外の条件下で行ってもよい。この熱処理時では、ドリフト層2の表面を炭素からなる膜で覆った状態、若しくは、ドリフト層2の表面、半導体基板1aの裏面、並びに半導体基板1a及びドリフト層2の各端面を炭素からなる膜で覆った状態で行ってもよい。それにより、熱処理時における装置内の残留水分や残留酸素との反応によるエッチングでドリフト層2の表面が荒れることを抑止できる。
次に、図12に示すように、レジストマスクなどを用いた選択的なエッチングにより、ソース注入領域14を貫通するように、ソース抵抗制御領域15を配設するためのリセス16を形成する。ソース注入領域14は、リセス16によって2つに分割され、リセス16よりもウェルコンタクト領域25側の部分がソースコンタクト領域12aとなり、JFET領域11側の部分がソースエクステンション領域12bとなる。このとき、リセス16の幅はソース注入領域14の幅よりも狭く、リセス16の深さはウェル領域20よりも浅くする必要があるが、リセス16のアスペクト比(幅と深さの比)は任意でよい。
ソース抵抗制御領域15の半導体抵抗領域15aは、リセス16の内壁(側壁及び底面)に沿って形成されることになるため、リセス16をソースコンタクト領域12aあるいはソースエクステンション領域12bと同等あるいはそれよりも深く形成する場合は、リセス16の深さによって半導体抵抗領域15aの経路長、すなわち半導体抵抗領域15aの抵抗値を調節することができる。その際、リセス16の幅は変える必要はないため、MOSFETの素子構造の微細化に有利である。例えば、ソース抵抗制御領域15を高抵抗化するために半導体抵抗領域15aの経路長を長くする場合には、リセスを深くすればよく、ソース抵抗制御領域の面積を増大させる必要はない。
ただし、リセス16を深くする場合、それに応じてウェル領域20の深さを大きくしなければ、リセス16近傍においてパンチスルーが生じて設計どおりの耐圧が得られなくなるおそれがある。しかし、ウェル領域20の深さを過度に大きくすると、JFET領域11の抵抗が増加するため好ましくない。従って、ウェル領域20の深さは適度な範囲に調節することが必要である。例えば、リセス16の底部からウェル領域20の底部まで、0.5μm程度の間隔を空けるのが望ましい。
なお、リセス16の側壁は、ドリフト層2の表面に対し垂直であってもよいし、傾斜していてもよい。また、リセス16形成は、不純物を活性化させるための熱処理工程の前に行ってもよい。
さらに、ウェル領域20の形成は、リセス16の形成後に行ってもよい。この場合、図13のようにウェル領域20がリセス16の直下で部分的に深く形成されるため、リセス16下方のpn接合でのパンチスルーを抑制することができる。そのため、リセス16の深さは、例えば0.1〜5.0μm程度に設定される。
リセス16の形成後、エピタキシャル成長法を用いて、図14のようにリセス16の内壁を含むドリフト層2の上面に、半導体抵抗領域15aとなる半導体膜17aを形成する。半導体抵抗領域15a(半導体膜17a)の第1導電型の不純物濃度は、例えば1×1015cm−3〜1×1018cm−3の範囲内、より好ましくは1×1015cm−3〜1×1017cm−3の範囲内に設定される。
半導体抵抗領域15aは、ソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bよりも第1導電型の不純物濃度が低く設定される。例えば、半導体抵抗領域15aの不純物濃度とソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bの不純物濃度が、10〜1000倍程度異なるようにする。この場合、それらのシート抵抗も10〜1000倍程度異なるようになる。
本発明では、ソース領域12内に第1導電型の不純物濃度が低い半導体抵抗領域15aを挿入して、意図的にソース領域12の抵抗を増加させ、特にMOSFETのオン抵抗程度またはそれ以上の変調効果を得ている。一方、ソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bでは、MOSFETの寄生抵抗の低減、さらにはオーミック電極40とのコンタクト抵抗の低減を図るために、第1導電型の不純物濃度を高めてそれらのシート抵抗を下げている。シート抵抗の大きい半導体抵抗領域15aを得るために、半導体抵抗領域15aにおける第1導電型の不純物濃度は、上記のようにソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bのそれの1/10〜1/1000程度でよい。
半導体抵抗領域15aの第1導電型の不純物濃度は、半導体抵抗領域15aとウェル領域20との間のpn接合により、半導体抵抗領域15aの厚さ全体が空乏化されない程度の値に設定される。半導体抵抗領域15aの厚さ全体に空乏層が形成され、空乏層によってソース領域12がソースコンタクト領域12a側とソースエクステンション領域12b側とに分断されると、MOSFETのオン抵抗が過度に増加するため好ましくない。
それと同じ理由から、半導体抵抗領域15aの厚さも、その厚さ全体が空乏化されない程度の値に設定される。半導体抵抗領域15aの好ましい厚さは、リセス16の深さやウェル領域20の不純物濃度プロファイルにも依存するが、例えば0.1〜1.0μm程度などとするとよい。
また、半導体抵抗領域15aは、リセス16の内壁へ第1導電型の不純物をイオン注入することによって形成してもよい。この場合、エピタキシャル成長法を用いる場合に比べ、スループットを向上させることができる。ただし、イオン注入時には少なからず注入欠陥が生じるため、後述する理由から半導体抵抗領域15aの温度感度が低下してしまう場合がある。また、半導体抵抗領域15aをイオン注入で形成する場合、リセス16の側壁はドリフト層2の表面に対して傾斜していることが望ましい。リセス16の側壁が傾斜していれば、ドリフト層2に対して垂直な方向からのイオン注入によって、リセス16の底面だけでなく側壁へも不純物を注入できるため、半導体抵抗領域15aの形成が容易になる。
半導体抵抗領域15aとなる半導体膜17aを形成した後、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより、図15のように、半導体膜17a上に絶縁体領域15bとなる絶縁膜17b(例えばシリコン酸化膜)を形成し、リセス16を埋めこむ。絶縁体領域15b(絶縁膜17b)の材料は、シリコン酸化膜以外でもよいが、半導体基板1aの材料よりも熱伝導率が低く、且つ電気伝導度の低い(絶縁性の高い)材料が好ましい。絶縁体領域15bに熱伝導率が低い材料を用いることで、負荷短絡時に生じた熱(チャネル領域やJFET領域等で発生したジュール熱)が絶縁体領域15bに滞留しやすくなる。それにより、負荷短絡時に、半導体抵抗領域15aの温度が上昇しやすくなり、半導体抵抗領域15aで更に高い抵抗値を得ることができる。
なお、リセス16は、エピタキシャル成長により形成した半導体膜17aのみで埋め込んでもよい。すなわち、ソース抵抗制御領域15の全体を半導体抵抗領域15aとしてもよい(言い換えれば、絶縁体領域15bの部分も半導体抵抗領域15aと同じ材料で形成してもよい)。この場合、絶縁体領域15bによる熱の滞留効果は得られず、また半導体抵抗領域15aの経路長が短くなるので、絶縁体領域15bを設ける場合に比べて半導体抵抗領域15aの抵抗値は低くなる。ただし、半導体抵抗領域15aを不純物のイオン注入で形成する場合よりも、結晶欠陥が生じにくく、後述するように温度感度の高い抵抗を形成することができる。
その後、RIE(Reactive Ion Etching)やCMP(Chemical Mechanical Polishing)などにより、ドリフト層2の表面上の半導体膜17a及び絶縁膜17bを除去する。その結果、図16のように、半導体抵抗領域15a及び絶縁体領域15bからなるソース抵抗制御領域15がリセス16内に形成される。この工程では、半導体膜17aと絶縁膜17bを積層した厚み分だけエッチングすることが望ましいが、エッチング量の制御性やウェハ面内でのエッチング量のばらつきを考慮して、ある程度オーバーエッチするとよい。
続いて、熱酸化によりドリフト層2の表面にシリコン酸化膜(犠牲酸化膜)を形成し、フッ酸により当該酸化膜の除去することにより表面の加工ダメージ層を除去して清浄な面を得る。そして、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによりドリフト層2上にシリコン酸化膜を形成し、当該シリコン酸化膜に対して能動領域7上を開口するパターニングを行うことにより、能動領域7の外側の領域にフィールド酸化膜31を形成する。フィールド酸化膜31の厚さは、0.5μm〜2μmあればよい。
次に、ドリフト層2の表面上にシリコン酸化膜のゲート絶縁膜30を形成する。ゲート絶縁膜30の形成手法としては、例えば、熱酸化法や堆積法が挙げられる。また、熱酸化法や堆積法によりシリコン酸化膜を形成した後に、窒化酸化ガス(NOやNOなど)雰囲気やアンモニア雰囲気での熱処理や、不活性ガス(アルゴンなど)雰囲気での熱処理を行ってもよい。
そして、ゲート絶縁膜30上に多結晶シリコンや多結晶炭化珪素をCVD法により堆積し、写真製版処理及びエッチングによるパターニングを行うことにより、ゲート電極35を形成する。その結果、図17に示す構造が得られる。
ゲート電極35に用いる多結晶シリコンや多結晶炭化珪素は、リンや硼素やアルミニュームなどを含み、n形もしくはp形の低シート抵抗を有するものであることが望ましい。多結晶シリコンや多結晶炭化珪素に含ませるリンや硼素やアルミニュームは、その成膜中に取り込ませてもよいし、成膜後にイオン注入して活性化熱処理を行ってもよい。さらに、ゲート電極35の材料は、金属や金属間化合物またはそれらの多層膜であってもよい。
次に、ドリフト層2上にCVD法などによって層間絶縁膜32を形成する。そして、例えばドライエッチング法により、ソースパッド41をソースコンタクト領域12a、ウェルコンタクト領域25及び終端低抵抗領域28に接続させるためのコンタクトホール(ソースコンタクトホール)を、層間絶縁膜32に形成する。また、ゲート配線44をゲート電極35に接続させるためのコンタクトホール(ゲートコンタクトホール)をこれと同時に形成してもよい。それにより、プロセス工程が簡略化され、製造コストを削減できる。
続いて、ソースコンタクトホールの底に露出したドリフト層2の表面にオーミック電極40を形成する。オーミック電極40は、ソースコンタクト領域12a、ウェルコンタクト領域25及び終端低抵抗領域28とのオーミック接触を実現する。半導体基板1a及びドリフト層2として炭化珪素を用いた場合のオーミック電極40の形成方法としては、ソースコンタクト内を含むドリフト層2の全面にNiを主成分とする金属膜を成膜し、600〜1100℃の熱処理により炭化珪素と反応させてオーミック電極40となるシリサイド膜を形成し、その後、層間絶縁膜32上に残留した未反応の金属膜を、硝酸、硫酸または塩酸あるいはそれらの過酸化水素水との混合液などを用いたウェットエッチングにより除去する、という方法が挙げられる。層間絶縁膜32上に残留した金属膜を除去した後に、再度熱処理を行ってもよい。この場合は、先の熱処理よりも高温で行うことで、さらに低コンタクト抵抗なオーミック接触が形成される。
なお、先の工程でゲートコンタクトホールが形成されていれば、ゲートコンタクトホール底にもシリサイドからなるオーミック電極が形成される。先の工程でゲートコンタクトホールが形成されていなければ、引き続いて写真製版処理とエッチングによって、ゲート配線44によりその後に充填されるべきゲートコンタクトホールを形成する。
オーミック電極40は、その全体が同一の金属間化合物からなっていてもよいし、p型領域に接続する部分とn型領域に接続する部分とが、それぞれに適した別々の金属間化合物からなっていてもよい。オーミック電極40が第1導電型のソースコンタクト領域12aに対して十分低いオーミックコンタクト抵抗を有することがMOSFETのオン抵抗低減に重要である。一方、オーミック電極40が第2導電型のウェルコンタクト領域25に対して充分低いオーミックコンタクト抵抗を有することは、ウェル領域20のアース電位への固定や、MOSFETに内蔵されるボディーダイオードの順方向特性改善の観点から好ましい。オーミック電極40においてp型領域に接続する部分とn型領域に接続する部分を作り分けることにより、この両方を実現できる。これは、写真製版処理を用いて、シリサイド膜を形成するための金属膜のパターニングをそれぞれで行うことで実現可能である。
また、ドリフト層2上にオーミック電極40を形成する過程で、半導体基板1aの裏面にも同様の手法で、オーミック電極42となるシリサイド膜を形成する。オーミック電極42は半導体基板1aにオーミック接触し、この後形成するドレイン電極43と半導体基板1aとの間で良好な接続を実現する。
続いて、スパッタ法や蒸着法により所定の金属膜を形成し、それをパターニングすることによって、層間絶縁膜32上にソースパッド41、ゲート配線44及びゲートパッド45を形成する。上記金属膜としては、Al、Ag、Cu、Ti、Ni、Mo、W、Ta、それらの窒化物、それらの積層膜、それらの合金膜などが考えられる。さらに、半導体基板1aの裏面のオーミック電極42上に、Ti、Ni、AgまたはAuなどの金属膜を形成してドレイン電極43を形成することにより、図18に示される構成のMOSFETが完成する。
図示は省略するが、形成されたMOSFET上は、シリコン窒化膜やポリイミドなどの保護膜で覆っていてもよい。この保護膜には、ゲートパッド45及びソースパッド41上に開口が設けられ、ゲートパッド45及びソースパッド41と外部の制御回路とが接続可能なようにされる。
さらに、保護膜を形成した後に、半導体基板1aを裏面側から研削して100μm程度の厚みまで薄板化してもよい。この場合は、薄板化後に研削面の清浄化を行い、裏面全面にNiを主とした金属膜を成膜した後に、レーザーアニールなどの局所加熱法によって半導体基板1aの裏面にシリサイド膜を形成することで、オーミック電極42を形成する。そして上記の工程と同様に、オーミック電極42上に、TiやNiやAgやAuなどの金属膜から成るドレイン電極43を形成する。
本実施の形態では、本発明が適用される半導体装置の例として、MOSFETを示したが、図19に示すように、第1導電型の半導体基板1aに代えて、第2導電型の半導体基板1bが用いられるIGBTに対しても適用可能である。IGBTにおいては、ソース領域12は「エミッタ領域」、ウェル領域20は「ベース領域」、半導体基板1bは「コレクタ領域」となる。エミッタ領域(ソース領域12)内に、高抵抗な抵抗制御領域(ソース抵抗制御領域15)を設けることにより、エミッタ抵抗を高くすることができるため、エミッタ領域(ソース領域12)、ベース領域(ウェル領域20)及びドリフト層2からなる寄生トランジスタにおける電流利得を小さくすることができ、その結果、IGBTの寄生サイリスタが動作することによるラッチアップを防止できるという効果が得られる。
実施の形態1によれば、ウェル領域20のチャネル領域から、オーミック電極40及びソースパッド41に至る経路に、ソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bとは異なる工程で形成されるソース抵抗制御領域15が直列に挿入されるので、半導体抵抗領域15aの不純物濃度を変化させることにより実効的なソース抵抗を変化させることができる。
短絡耐量の大きさに影響を及ぼすドレイン飽和電流は、チャネルに印加されるゲート/ソース間電圧の2乗に比例するが、本発明のように有意なソース抵抗が存在する場合、実効的なゲート/ソース間電圧は、ソース抵抗とドレイン電流の積の分だけ減じたものとなる。そのため、ソース抵抗を大きくすれば、飽和電流は小さくなり、短絡耐量を高くできる。
しかし、ソース抵抗を大きくしすぎると、定格のオン動作時における導通損失を増大させることになり、好ましくない。さらに、従来のMOSFETのように、ソース領域における第1導電型の不純物濃度が横方向に略一様である場合、ソース抵抗を高くすると、ソース領域とソースパッド(オーミック電極)とのコンタクト抵抗が増大することになり、素子の損失がさらに増大する。本発明では、ソースパッド41に接続するオーミック電極40は、低抵抗なソースコンタクト領域12aにのみ接触し、高抵抗な半導体抵抗領域15aとは接触しない。よって、オーミック電極40とソース領域12とのコンタクト抵抗を低く維持される。従って、オン抵抗の過大な増大を抑えつつ、飽和電流が小さくなるようにソース抵抗を設計することができる。
また、伝導キャリア(電子または正孔)の移動度は、格子散乱の影響を強く受けて高温ほど低くなることが知られている。すなわち、高温ほどソース抵抗制御領域15における電気抵抗は大きくなる。ソース抵抗制御領域15内の半導体抵抗領域15aは、ソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bよりも第1導電型の不純物濃度が低いので、高温での電気抵抗の増加率はそれらよりも大きい。素子短絡時には、高ドレイン電流による発熱(ジュール熱)によって破壊直前には1000Kにも及ぶことを本発明者らは確認しているが、本発明では高温になるにつれて半導体抵抗領域15aの抵抗が大きくなり、チャネル領域に印加される実効的なゲート電圧が減少してドレイン電流を低減させる、いわば負帰還が機能する。従って、1000K程度まで温度上昇するまでの時間を伸ばすことができ、短絡耐量を大幅に向上できる。
ところで、実施の形態1では、ソースエクステンション領域12bはソースコンタクト領域12aと同じ第1導電型の不純物濃度分布を有し、低シート抵抗である。一般に、チャネル領域のソース側の端部は、その直上にゲート絶縁膜30及びゲート電極35を有し、さらに該端部はゲート電極35の端部よりも内側に設置されて、ゲート電極35とオーバーラップしていることが、チャネル領域とのつなぎ抵抗を低減させるために必要である。
また、MOS構造を有する炭化珪素半導体装置の作製においては、従来の珪素を用いた半導体装置の作製で広く適用されているような、ゲート電極を形成後にソース領域の形成の注入と活性化アニールを行う自己整合的なプロセスが適用できないため、ソース領域とゲート電極の各パターニング時の写真製版処理における合わせずれに対する十分なマージンを持って設置される。従って、ソース領域において、ゲート電極とオーバーラップする領域はオン動作時にはキャリアがMOS界面に蓄積されて低抵抗となるが、ゲート電極とオーバーラップしていない領域は、シート抵抗そのものがソース抵抗に影響を及ぼす。よって、飽和電流低減を目的としてソース領域の全体を高シート抵抗化すると、ゲート電極とオーバーラップしていない領域長が飽和電流の大きさに寄与することになるが、その経路長は、ゲート電極との位置合わせ精度に依存するので、ユニットセル10内においてソース抵抗のバラツキを生じる場合がある(オーバーラップ量が多いと経路長は短くなりソース抵抗は減少し、オーバーラップ量が少ないと経路長は長くなりソース抵抗は増加する)。これは、飽和電流値のユニットセル内におけるアンバランスを招き、好ましくない。
本実施の形態では、ゲート電極35とオーバーラップするソースエクステンション領域12bは、実効的なゲート電圧低減への影響が少ない程度にシート抵抗が低く設定されている。また、ソース抵抗制御領域15はゲート電極35とオーバーラップさせていない。ソース抵抗制御領域15の電流経路長すなわちソースコンタクト領域12aとソースエクステンション領域12bとの間の電流経路長(半導体抵抗領域15aの経路長)は、リセス16の幅や深さ、及び半導体抵抗領域15aの厚みによって決定され、ゲート電極35との位置合わせ精度に依存しない。従って、飽和電流のユニットセル内におけるアンバランスが生じることを防止できる。
また、特に炭化珪素を用いたMOS構造を有する素子においては、注入不純物量が大きい領域に例えば熱酸化を施すと、注入していない領域に比べて酸化速度が増加する増速酸化が起こることが知られている。実施の形態1では、シート抵抗が小さい、すなわち注入不純物量が多いソースエクステンション領域12bがゲート電極35端部でMOS構造を形成するため、ゲート絶縁膜30を熱酸化で形成した場合に、その部分の酸化膜厚を大きくできる。その結果、ゲート電極35端部でのゲート電界を弱め、より高い信頼性の素子が形成される。このことも、ソース抵抗制御領域15をゲート電極35とオーバーラップさせていない理由の一つである。
以上の製造方法によって作製された実施の形態1に係る半導体装置によれば、ソース領域12が、ソースパッド41に接続するオーミック電極40に接触するソースコンタクト領域12aと、チャネル領域に隣接するソースエクステンション領域12bと、その間のソース抵抗制御領域15の半導体抵抗領域15aとが直列に接続した構造を有するため、半導体抵抗領域15aのシート抵抗に応じたソース抵抗によって、飽和電流を制御することができる。
また、ソースエクステンション領域12bとソースコンタクト領域12aは同時に形成され、両者の第1導電型の実効的な不純物濃度分布が等しいので、プロセス工数の削減による製造コストの低減や、微細パターニング形成が不要となることによる製造上の容易さを向上することができる。
さらに、エピタキシャル成長により形成された半導体抵抗領域15aにおける第1導電型の不純物濃度分布は、ソースエクステンション領域12bからソースコンタクト領域12aに向かう方向に均一であるので、ソース抵抗制御領域15の抵抗の設計値に対する制御性が増し、製造上のロバスト性が向上する。また、イオン注入で半導体抵抗領域15aを形成する場合と異なり、エピタキシャル成長法では不純物濃度プロファイルの制御が容易であることから、所望の不純物濃度を有する半導体抵抗領域15aを形成しやすい。
伝導キャリアの移動度は、室温以上では格子散乱に支配され、高温になるほど小さくなる。また、イオン注入などのプロセスで結晶欠陥が存在すると、ある程度のエネルギー準位に形成されたトラップが伝導キャリアを捕獲するため、実効的な移動度が低下する。捕獲された伝導キャリアは、ある温度まで高くなるとトラップから熱放出されるため、トラップがない場合の移動度に近づく。つまり、結晶欠陥が少ない半導体ほど、室温付近での移動度と高温下での移動度の差が大きくなり、室温下ではオン抵抗への影響が少なく、短絡時の高温下では大きな抵抗を示す、温度感度の高い抵抗となる。
リセス16の内壁に半導体抵抗領域15aをエピタキシャル成長により形成する場合、半導体抵抗領域15aにはイオン注入による結晶欠陥が形成されず、窒化プロセスやエッチングプロセスによるダメージもドリフト層2の上面に形成した場合に比べ受けにくいため、結晶欠陥が少ない半導体抵抗領域15aを得ることができる。
また、ソース抵抗制御領域15の長さ(半導体抵抗領域15aの経路長)は、ソースエクステンション領域12bからソースコンタクト領域12aに向かう方向の距離がユニットセル10内で均一であるので、ユニットセル10内における電流分布及び負荷短絡時における発熱分布が一様となり、負荷短絡時などの発熱を伴う素子破壊に対する信頼性が向上する。
また、本実施の形態では、半導体抵抗領域15aの第1導電型の不純物濃度を、ソースエクステンション領域12bまたはソースコンタクト領域12aの第1導電型の不純物濃度よりも1桁以上小さくし、半導体抵抗領域15aのシート抵抗を高くしている。これにより、半導体装置のオン抵抗に対して無視できない程度の有意なソース抵抗が得られ、飽和電流低減と短絡耐量増加の効果を得ることができる。また、半導体抵抗領域15a内の厚みを薄くすることによっても、半導体抵抗領域15aのシート抵抗が高くなり、同様の効果が得られる。ただし、半導体抵抗領域15aは、ウェル領域20との間のpn接合によりその厚さ全体が空乏化されない程度に、その厚さ及び第1導電型の不純物濃度が設定される。半導体抵抗領域15aの厚さ全体に空乏層が形成され、その空乏層により半導体抵抗領域15aがソースコンタクト領域12a側とソースエクステンション領域12b側とに分断されると、オン抵抗が過度に増加するため好ましくない。
<実施の形態2>
実施の形態2では、本発明をトレンチ型のMOSFETに適用する。
図20〜図25は、実施の形態2に係る半導体装置であるトレンチ型MOSFETの製造方法を示す工程図である。図20〜図25は、能動領域7内に複数配設されたユニットセル10のうちの一つの右側半分の縦断面に相当する。つまり、図20〜図25は終端領域を含んでおらず、能動領域7内の領域の任意の位置の断面を示している。以下、これらの図に基づいて、実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を説明する。
まず、実施の形態1において図9〜図16を用いて説明した工程と同様の方法により、ドリフト層2に、ウェル領域20、ウェルコンタクト領域25、ソースコンタクト領域12a、ソースエクステンション領域12b及びソース抵抗制御領域15(半導体抵抗領域15a及び絶縁体領域15b)を形成する。トレンチ型MOSFETでは、ウェル領域20の外側(ユニットセル10の間)にゲート電極35が埋め込まれる構成となるため、JFET領域11を有しない構造となる。そのため、この段階では、図20のように、ウェル領域20及びソースエクステンション領域12bが、それぞれユニットセル10間で分離されていなくてもよい。
次に、ドリフト層2の選択的なエッチングにより、図21のように、ソースエクステンション領域12b及びウェル領域20を貫通するトレンチ110を形成する。トレンチ110の側壁には、ソースエクステンション領域12b、ウェル領域20及びウェル領域20の下のドリフト層2が露出される。トレンチ型MOSFETでは、ソースエクステンション領域12bとソース領域12の下のドリフト層2とに挟まれつつトレンチ110に隣接したウェル領域20の部分がチャネル領域となる。
トレンチ110の底部のコーナー部は、MOSFETの動作時における電界集中を低減するために、テーパー形状もしくはラウンド形状となっていることが望ましい。また、トレンチ110の側壁は、ドリフト層2表面に対して垂直に近いことが望ましい。
続いて、トレンチ110の内壁の犠牲酸化処理(犠牲酸化膜の形成とそのエッチング)やCDE(Chemical Dry Etching)処理などによって、清浄なトレンチ110の側壁を得た後、実施の形態1と同様の方法により、フィールド酸化膜31、ゲート絶縁膜30及びゲート電極35を形成する。
このとき、ゲート絶縁膜30は、ドリフト層2の上面及びトレンチ110の内壁(側壁及び底面)を覆うように形成する。また、ゲート電極35は、ゲート絶縁膜30を挟んで少なくともトレンチ110の側壁におけるウェル領域20が露出した部分(チャネル領域)に隣接するように形成する。さらに、ゲート電極35は、ゲート絶縁膜30を挟んでソースエクステンション領域12bと横方向にオーバーラップさせる。このことは、チャネル抵抗の増大を防ぐ観点から重要である。
ここで、ゲート絶縁膜30は、図22のように、トレンチ110の全体を埋めるように形成してもよいし、図23のようにトレンチ110の内部に部分的に形成してもよい。図22の構造では、ゲート電極35の抵抗値を低くできるが、MOSFETの動作時にトレンチ110の端部や底部のMOS構造での電界が増加し、信頼性が低下する場合がある。一方、図23の構造では、上記の信頼性の問題を回避できると共に、ゲート電極35をトレンチ110に対して自己整合的(セルフアライン)に形成できるため、マスク枚数削減によるコスト低減にも寄与できる。
その後は実施の形態1と同様の方法により、層間絶縁膜32、オーミック電極40,42、ソースパッド41、ゲートパッド45及びドレイン電極43を形成することで、図24または図25に示すトレンチ型MOSFETが作製される。図24は、ゲート絶縁膜30を図22のように配設した場合の構成を示しており、図25は、ゲート絶縁膜30を図23のように配設した場合の構成を示している。
実施の形態2においても、ソース領域12は、オーミック電極40を介してソースパッド41に接続するソースコンタクト領域12aと、チャネル領域に隣接するソースエクステンション領域12bと、その間のソース抵抗制御領域15とが直列に接続した構造となる。よって、実施の形態1と同様に、ソース抵抗制御領域15の半導体抵抗領域15aのシート抵抗に応じたソース抵抗によって、飽和電流を制御することができる。トレンチ型MOSFETは、JFET領域を有さないためJFET効果による飽和電流制御ができないので、この効果は特に有効である。
本実施の形態も、MOSFETのみならず、IGBTに対しても適用可能である。
<実施の形態3>
実施の形態3では、実施の形態1のMOSFET構造に対して、ソース抵抗制御領域15の半導体抵抗領域15aを構成する半導体膜17aをドリフト層2の表面にも形成する。
図26は、実施の形態3に係る半導体装置であるMOSFETの構成を示す縦断面図である。当該半導体装置のチップ5の全体構造は、図1及び図2に示したものと同様であり、図26は図1のA1−A2線に沿った断面に対応している。なお、図26においては、図3に示したものと同様の機能を有する要素には同一符号を付してあるので、ここではそれらの説明は省略する。
本実施の形態3に係るMOSFETにおいても、実施の形態1と同様に、ソース領域12は、ソースコンタクト領域12aと、ソースエクステンション領域12bと、その間に接続したソース抵抗制御領域15との3つの領域から構成される。また、ソース抵抗制御領域15は、半導体抵抗領域15aと絶縁体領域15bとから構成される。但し、本実施の形態3では、半導体抵抗領域15aの形成に用いた半導体膜17aを、リセス16の内壁だけでなく、ドリフト層2の表面(ソースコンタクト領域12a、ソースエクステンション領域12b、ウェル領域20等の表面)上にも残存させている。この場合、チャネルが形成される場所は、ソースエクステンション領域12bとJFET領域11の間のウェル領域20内ではなく、その上の半導体膜17a(エピタキシャル成長層)になる。
実施の形態3に係る半導体装置(MOSFET)の製造方法を説明する。図27及び図28は当該製造方法を説明するための工程図である。図27及び図28は、能動領域7内に複数配設されたユニットセル10のうちの一つの右側半分の縦断面に相当する。つまり、図27及び図28は終端領域を含んでおらず、能動領域7内の領域の任意の位置の断面(図1のB1−B2線に沿った断面)を示している。
まず、実施の形態1において図9〜図15を用いて説明した工程と同様の方法により、ドリフト層2に、ウェル領域20、ウェルコンタクト領域25及びソース注入領域14を形成し、ソース注入領域14を貫通するリセス16を形成することで、ソース注入領域14をソースコンタクト領域12aとソースエクステンション領域12bとに分割する。そして、リセス16の内壁を含むドリフト層2上に、半導体抵抗領域15aとなる半導体膜17aと絶縁体領域15bとなる絶縁膜17bとを順次形成する(図15)。
次いで、RIE(Reactive Ion Etching)やCMP(Chemical Mechanical Polishing)などにより、ドリフト層2の表面上に半導体膜17aを残存させつつ、半導体基板1aの表面上の絶縁膜17bを除去することで、図27のように、リセス16内に半導体抵抗領域15a及び絶縁体領域15bからなるソース抵抗制御領域15を形成する。この工程では、絶縁膜17bの厚み分だけエッチングすることが望ましいが、エッチング量の制御性やウェハ面内でのエッチング量のばらつきを考慮して、ある半導体抵抗領域15aが若干エッチングされる程度オーバーエッチするとよい。
さらに、マスクを用いた選択的なドライエッチング等により、終端領域上の半導体膜17aを除去する。
その後は実施の形態1と同様の方法により、ゲート絶縁膜30、ゲート電極35、層間絶縁膜32、オーミック電極40,42、ソースパッド41、ゲートパッド45及びドレイン電極43を形成する。ただし、層間絶縁膜32に、ソースパッド41をソースコンタクト領域12a、ウェルコンタクト領域25及び終端低抵抗領域28に接続させるためのコンタクトホール(ソースコンタクトホール)を形成するエッチングの際には、当該コンタクトホールがソースコンタクト領域12a、ウェルコンタクト領域25及び終端低抵抗領域28に達するように、当該コンタクトホールの底に露出した半導体膜17aは除去する。その結果、図28に示すように、ドリフト層2の表面に延在した半導体膜17aを有するトレンチ型MOSFETが作製される。
実施の形態3では、図29に示すように、ソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bをそれぞれソース抵抗制御領域15から離間して配設し、それらの間をドリフト層2の表面上の半導体膜17aによって接続させてもよい。それにより、実質的な半導体抵抗領域15aの経路長が図28の場合よりも長くなり、ソース抵抗を大きくできる。
なお、図29の構成は、実施の形態3において、ソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bとなる不純物領域(ソース注入領域)を形成するイオン注入工程の際に、図30のようにソースコンタクト領域12aとソースエクステンション領域12bとに分離して形成し、且つ、ソースコンタクト領域12aとソースエクステンション領域12bとの間隔をリセス16よりも広くすることにより実現できる。
また、ソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bをそれぞれソース抵抗制御領域15から離間して配設する場合、図31のように、ソースエクステンション領域12bよりも外側(JFET領域11側)の半導体膜17aを除去してもよい(ソースコンタクト領域12a及びソースエクステンション領域12bとソース抵抗制御領域15とを接続する半導体膜17aは残存させる)。この場合、実施の形態1と同様に、ウェル領域20におけるソースエクステンション領域12bとJFET領域11との間の部分がチャネル領域となる。図31の構成は、終端領域上の半導体膜17aをドライエッチング等により除去する工程において、ソースエクステンション領域12bよりも外側の半導体膜17aも同時に除去すればよく、マスクの枚数を増やす必要はない。
なお、上記の実施の形態1〜3に示した半導体装置の構造から得られる効果は、その構造を有する限り、他の製造方法で形成されたとしても同様に得られる。
また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1a,1b 半導体基板、2 ドリフト層、5 チップ、7 能動領域、10 ユニットセル、11 JFET領域、12 ソース領域、12a ソースコンタクト領域、12b ソースエクステンション領域、13 フィールドストップ領域、14 ソース注入領域、15 ソース抵抗制御領域、15a 半導体抵抗領域、15b 絶縁体領域、16 リセス、17a 半導体膜、17b 絶縁膜、20 ウェル領域、21 終端ウェル領域、23 ウェルブリッジ領域、25 ウェルコンタクト領域、28 終端低抵抗領域、30 ゲート絶縁膜、31 フィールド酸化膜、32 層間絶縁膜、35 ゲート電極、40 オーミック電極、42 オーミック電極、41 ソースパッド、43 ドレイン電極、44 ゲート配線、45 ゲートパッド、50 FLR領域、100a,100b,100c 注入マスク、110 トレンチ。

Claims (15)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1導電型のドリフト層と、
    前記ドリフト層の表層部に選択的に形成された第2導電型のウェル領域と、
    前記ウェル領域内の表層部に少なくとも一部が形成された第1導電型のソース領域と、
    前記ウェル領域に隣接する前記ドリフト層の部分であるJFET領域と、
    前記ソース領域と前記JFET領域とに挟まれた前記ウェル領域の部分であるチャネル領域と、
    前記ドリフト層上にゲート絶縁膜を介して配設され、前記ソース領域、前記チャネル領域及び前記JFET領域に跨って延在するゲート電極と、
    前記ソース領域に接続するソース電極と、
    前記半導体基板の裏面に形成されたドレイン電極とを備え、
    前記ソース領域は、
    前記ウェル領域内の表層部に形成され、前記ソース電極に接続するソースコンタクト領域と、
    前記ウェル領域内の表層部に形成され、前記チャネル領域に隣接するソースエクステンション領域と、
    前記ソースエクステンション領域と前記ソースコンタクト領域との間に形成されたソース抵抗制御領域とを含み、
    前記ソース抵抗制御領域は、
    前記ソースエクステンション領域と前記ソースコンタクト領域との間に形成されたリセスと、
    前記リセスの内壁に少なくとも一部が形成され、前記ソースコンタクト領域及びソースエクステンション領域に接続する第1導電型の半導体抵抗領域とを含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1導電型のドリフト層と、
    前記ドリフト層の表層部に選択的に形成された第2導電型のウェル領域と、
    前記ウェル領域を貫通して、当該ウェル領域の下の前記ドリフト層に達するように形成されたトレンチと、
    前記ウェル領域内の表層部に形成され、前記トレンチの側壁に達する第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域と前記ウェル領域の下の前記ドリフト層とに挟まれつつ前記トレンチに隣接した前記ウェル領域の部分であるチャネル領域と、
    前記トレンチ内にゲート絶縁膜を介して配設され、前記ソース領域、前記チャネル領域及び前記ウェル領域の下の前記ドリフト層に跨って延在するゲート電極と、
    前記ソース領域に接続するソース電極と、
    前記半導体基板の裏面に形成されたドレイン電極とを備え、
    前記ソース領域は、
    前記ウェル領域内の表層部に形成され、前記ソース電極に接続するソースコンタクト領域と、
    前記ウェル領域内の表層部に形成され、前記トレンチに隣接するソースエクステンション領域と、
    前記ソースエクステンション領域と前記ソースコンタクト領域との間に形成されたソース抵抗制御領域とを含み、
    前記ソース抵抗制御領域は、
    前記ソースエクステンション領域と前記ソースコンタクト領域との間に形成されたリセスと、
    前記リセスの内壁に少なくとも一部が形成され、前記ソースコンタクト領域及びソースエクステンション領域に接続する第1導電型の半導体抵抗領域とを含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 前記リセスには、前記半導体基板よりも熱伝導率の低い絶縁体が埋め込まれている
    請求項1または請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記半導体抵抗領域の第1導電型の不純物濃度は、前記ソースコンタクト領域及び前記ソースエクステンション領域の第1導電型の不純物濃度よりも低い
    請求項1から請求項3のいずれか一項記載の半導体装置。
  5. 前記半導体抵抗領域と前記ウェル領域と間のpn接合によって前記半導体抵抗領域の厚さ全体が空乏化していない
    請求項1から請求項4のいずれか一項記載の半導体装置。
  6. 前記半導体抵抗領域を構成する半導体膜が、前記チャネル領域及び前記JFET領域上にまで延在している
    請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記半導体抵抗領域は、イオン注入により形成されたものである
    請求項1から請求項5のいずれか一項記載の半導体装置。
  8. 前記半導体抵抗領域は、エピタキシャル成長により形成されたものである
    請求項1から請求項6のいずれか一項記載の半導体装置。
  9. 前記半導体抵抗領域における電流の経路長がユニットセル内で均一である
    請求項1から請求項8のいずれか一項記載の半導体装置。
  10. 前記リセスの深さが0.1〜5.0μmである
    請求項1から請求項9のいずれか一項記載の半導体装置。
  11. 前記ドリフト層がワイドバンドギャップ半導体からなる
    請求項1から請求項10のいずれか一項記載の半導体装置。
  12. (a)第1導電型の半導体層の表層部に、第2導電型の不純物をイオン注入することによりウェル領域を形成する工程と、
    (b)前記ウェル領域内の表層部に第1導電型のソース領域を形成する工程と、
    (c)前記ウェル領域に隣接する前記半導体層の部分であるJFET領域、前記ソース領域と前記JFET領域とに挟まれた前記ウェル領域の部分であるチャネル領域及び前記ソース領域に跨がるように、前記半導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    (d)前記ソース領域に接続するソース電極を形成する工程とを備え、
    前記工程(b)は、
    (b−1)前記ウェル領域内の表層部に第1導電型の不純物をイオン注入することより、前記ソース電極に接続するソースコンタクト領域と、前記チャネル領域に隣接するソースエクステンション領域とを形成する工程と、
    (b−2)前記ソースコンタクト領域とソースエクステンション領域との間にリセスを形成する工程と、
    (b−3)前記リセスの内壁に、前記ソースコンタクト領域及びソースエクステンション領域に接続する第1導電型の半導体抵抗領域を形成する工程とを備える
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. (a)第1導電型の半導体層の表層部に、第2導電型の不純物をイオン注入することによりウェル領域を形成する工程と、
    (b)前記ウェル領域内の表層部に第1導電型のソース領域を形成する工程と、
    (c)前記ソース領域及び前記ウェル領域を貫通して前記ウェル領域の下の前記半導体層に達するトレンチを形成する工程と、
    (d)前記トレンチの側壁に露出した、前記ソース領域、前記半導体層、及び当該ソース領域と当該半導体層との間の前記ウェル領域の部分であるチャネル領域に跨がるように、前記トレンチの側壁にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    (e)前記ソース領域に接続するソース電極を形成する工程とを備え、
    前記工程(b)は、
    (b−1)前記ウェル領域内の表層部に第1導電型の不純物をイオン注入することより、前記ソース電極に接続するソースコンタクト領域と、前記チャネル領域に隣接するソースエクステンション領域とを形成する工程と、
    (b−2)前記ソースコンタクト領域とソースエクステンション領域との間にリセスを形成する工程と、
    (b−3)前記リセスの内壁に、前記ソースコンタクト領域及びソースエクステンション領域に接続する第1導電型の半導体抵抗領域を形成する工程とを備える
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 前記工程(b)は、
    (b−4)前記リセスに前記半導体基板よりも熱伝導率の低い絶縁体を埋め込む工程をさらに備える
    請求項12または請求項13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記ソースコンタクト領域及び前記ソースエクステンション領域は、前記工程(b−1)では互いに繋がった状態で形成され、前記工程(b−2)で前記トレンチによって前記ソースコンタクト領域と前記ソースエクステンション領域とに分割される
    請求項13記載の半導体装置の製造方法。
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