JP2015085675A - 転写箔シート、転写箔シートの製造方法及び化粧部材 - Google Patents

転写箔シート、転写箔シートの製造方法及び化粧部材 Download PDF

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Abstract

【課題】転写適性、表面保護層の密着性、表面保護層の塗膜強度、ブロッキング防止性及び印刷適性に優れる転写箔シートを提供する。【解決手段】基材11上に、表面保護層12及びプライマー層13をこの順に有してなる転写箔シート10であって、前記表面保護層12は、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃である(メタ)アクリレート系樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含有してなり、かつ厚みが2〜10μmであり、前記プライマー層13がポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物の硬化物を含有してなる転写箔シート10。【選択図】図1

Description

本発明は、転写箔シート、転写箔シートの製造方法及び化粧部材に関する。
建材分野等において、使用する部材を加飾したい場合には、化粧シートが一般的に用いられている。化粧シートは、複雑な形状を加飾することを考慮したとき、薄膜である方が加工性の観点では優位である。また環境面において、建材分野等では、木質基材や樹脂基材等の部材をリサイクルするという概念は一般的であり、リサイクル性を損なわないためにも、化粧シートは極力薄膜であることが好ましい。
化粧シートとしては、非転写タイプと転写タイプとに大別されるが、薄膜化という観点からは、転写タイプが好ましい。このような転写タイプの化粧シートとして、特許文献1、2のものが提案されている。
特許文献1には、基材シートの離型面に、シロキサン系樹脂層とアクリル系樹脂層をこの順に形成した転写箔であって、該アクリル系樹脂層の樹脂が、ガラス転移点が80℃以上、且つ重量平均分子量が50000以上であることを特徴とする転写箔が開示されている。
特許文献2には、離型層を有するベースフィルムの片面に、ウレタン結合構造を有しない活性エネルギー線硬化性アクリルアクリレート樹脂及び活性エネルギー線硬化性ウレタンアクリレート樹脂を含有するハードコート剤組成物からなる硬化性ハードコート層、活性エネルギー線硬化性アクリルアクリレート樹脂及び/又は活性エネルギー線硬化性ウレタンアクリレート樹脂とポリイソシアネート系化合物とを含有するプライマー剤組成物からなる硬化性プライマー層及び、接着剤層を有する活性エネルギー線硬化性インモールド成型用転写シートが開示されている。
特開平8−192598号公報 特開2011−143719号公報
転写タイプの化粧シートに求められる性能としては、例えば建材分野では、被転写部材の形状に追従することや、転写時にクラックを生じない等の転写適性、表面保護層の密着性、表面保護層の塗膜強度、ブロッキング防止性及び印刷適性等が求められる。
特許文献1の転写箔は、表面保護層の密着性について、シランカップリング剤を添加することにより改良することを開示している。しかし、高価なシランカップリング剤の添加が必要であり、また、特許文献1の密着性向上手段では表面保護層はシロキサン系樹脂に限定されてしまい汎用性が低い。また、特許文献1の転写箔は、耐擦傷性を課題としているが、表面保護層の塗膜強度に影響を与える因子の検討が不十分であり、転写及び印刷適性、また塗膜強度が十分であるといえない。
特許文献2の転写シートは、表面保護層の密着性及び塗膜強度について一定の検討を行っている。しかし、特許文献2の転写シートは、密着性に影響を与えるプライマー層の検討が不十分であり、密着性が十分であるとはいえず、また、表面保護層の塗膜強度に影響を与える因子の検討が不十分であり、塗膜強度が十分であるとはいえない。
本発明は、転写適性、表面保護層の密着性、表面保護層の塗膜強度、ブロッキング防止性及び印刷適性に優れる転写箔シート及びその製造方法、並びに該転写箔シートを用いた化粧部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の[1]〜[9]の転写箔シート及びその製造方法、並びに該転写箔シートを用いた化粧部材を提供する。
[1]基材上に、表面保護層及びプライマー層をこの順に有してなる転写箔シートであって、前記表面保護層は、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃である(メタ)アクリレート系樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含有してなり、かつ厚みが2〜10μmであり、前記プライマー層がポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物の硬化物を含有してなる転写箔シート。
[2]前記イソシアネート系化合物が分子内にエチレン性不飽和結合基を有する上記[1]に記載の転写箔シート。
[3]前記ポリオール系樹脂がアクリルポリオール樹脂である上記[1]又は[2]に記載の転写箔シート。
[4]前記プライマー層上に意匠層を有する上記[1]〜[3]の何れかに記載の転写箔シート。
[5]前記意匠層上に接着剤層を有する上記[4]に記載の転写箔シート。
[6]前記意匠層と接着剤層との間に隠蔽層を有する上記[5]に記載の転写箔シート。
[7]以下の(1)〜(3)の工程を順に行う転写箔シートの製造方法。
(1)基材上に、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃であるアクリレート系樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物を含有してなる表面保護層用インキを、乾燥後の厚みが2〜10μmとなるように塗布、乾燥し、表面保護層を形成する工程
(2)前記電離放射線硬化性樹脂組成物が未硬化部分を有する状態で、表面保護層上に、ポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物を含有してなるプライマー層用インキを塗布、乾燥し、プライマー層を形成する工程
(3)プライマー層側から電離放射線を照射して、表面保護層中の電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化を進行させる工程
[8]被転写部材と、上記[1]〜[6]の何れかに記載の転写箔シートの基材とは反対側の面とを接着してなる基材付き化粧部材。
[9]上記[8]に記載の基材付き化粧部材の表面の基材を剥離してなる化粧部材。
本発明の転写箔シートは、転写適性、表面保護層の密着性、表面保護層の塗膜強度、ブロッキング防止性及び印刷適性を良好にすることができる。また、本発明の転写箔シートの製造方法は、該性能を有する転写箔シートを効率よく製造することができる。また、本発明の化粧部材は、表面保護層の割れがなく意匠性に優れ、表面保護層の塗膜強度にも優れる。
本発明の転写箔シートの一実施形態を示す断面図である。 本発明の転写箔シートの他の実施形態を示す断面図である。
[転写箔シート]
本発明の転写箔シートは、基材上に、表面保護層及びプライマー層をこの順に有してなる転写箔シートであって、前記表面保護層は、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃である(メタ)アクリレート系樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含有してなり、かつ厚みが2〜10μmであり、前記プライマー層がポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物の硬化物を含有してなるものである。
図1は、本発明の転写箔シート10の一実施形態を示す断面図である。図1の転写箔シート10は、基材11上に、表面保護層12及びプライマー層13を有してなるものである。図2の転写箔シート10は、基材11上に、表面保護層12及びプライマー層13を有し、さらにプライマー層13上に、意匠層14、隠蔽層15及び接着剤層16を有してなるものである。
図1の転写箔シートは、プライマー層13側を被転写部材に向け、被転写部材上に設けた接着剤層にプライマー層13を接着させ、接着後に基材11のみを剥離することにより、プライマー層13及び表面保護層12を被転写部材に転写して、化粧部材を作製することができる。
図2の転写箔シート10は、転写箔シート10の接着剤層16を被転写部材に接着させ、接着後に基材11のみを剥離することにより、接着剤層16、隠蔽層15、意匠層14、プライマー層13及び表面保護層12を被転写部材に転写して、化粧部材を作製することができる。
(基材)
基材としては、各種紙類やプラスチックフィルム等の支持体として機能するものであれば特に制限されることなく使用することができるが、被転写部材の被転写面が平面でない場合の被転写部材への追従性の観点から、プラスチックフィルムが好適である。
プラスチックフィルムとしては、各種の合成樹脂からなるものが挙げられる。合成樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリメタクリル酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブチル樹脂、ナイロン6又はナイロン66等で代表されるポリアミド樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリアリレート樹脂、又はポリイミド樹脂等が挙げられる。
これらプラスチックフィルムの中では、寸法安定性や強度の観点からは、ポリエチレンテレフタレート樹脂が好適であり、必要に応じて延伸加工されていても良い。
基材の厚みは特に限定されないが、転写の際の作業性の観点から、20〜100μmであることが好ましく、20〜60μmであることがより好ましい。
基材上に設けられる表面保護層、プライマー層及び必要に応じて設けられるその他の層は、被転写部材に接着された後、基材のみが剥離され、基材以外の転写箔シートの構成層が転写される。したがって、基材と表面保護層との間は剥離可能に構成する必要がある。基材と表面保護層とを剥離可能にするためには、例えば、表面保護層を設ける側の基材表面をシリコーン系離型剤等の離型剤で離型処理を施して接着力を弱めたり、接着力が適切になるように、基材の材料と、表面保護層の材料との組み合わせを選択する手段が挙げられる。また、基材と表面保護層との適切な接着力を確保するために、基材上に、ケミカルコーティングやサンドブラスト処理で凹凸を付与したり、接着力を向上する樹脂等からなる易接着層を形成したり、コロナ放電処理を施すことは差し支えない。
(表面保護層)
表面保護層は、被転写部材に転写された後に最表面に位置する。本発明では、表面保護層の構成を、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃である(メタ)アクリレート系樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含有してなり、かつ厚みが2〜10μmとする。
(メタ)アクリレート系樹脂は、電離放射線硬化性官能基である(メタ)アクリロイル基を有する樹脂を用いることができる。このような(メタ)アクリレート系樹脂としては、ウレタン(メタ)アクリレート、アクリル(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート及びエポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これら(メタ)アクリレート系樹脂の中でも、プライマー層との密着性及び塗膜強度のバランスの観点からは、ウレタンアクリレート、アクリルアクリレート、ポリエステルアクリレート及びエポキシアクリレート等のアクリロイル基を有するアクリレート系樹脂が好適であり、その中でもウレタン(メタ)アクリレートが好適である。
なお、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線などの電磁波、α線、イオン線などの荷電粒子線も使用可能である。本発明では、電離放射線硬化性樹脂の中でも、電子線で硬化する電子線硬化性樹脂が好適である。電子線硬化性樹脂は、表面保護層中に紫外線吸収剤を添加しても硬化が阻害されず、また、無用剤化もしやすい点で優れている。
本発明では、アクリレート系樹脂として、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃のものを用いる。また、表面保護層の厚みは2〜10μmである。これら条件を同時に満足することにより、各条件の相乗効果により、転写適性、表面保護層の密着性、表面保護層の塗膜強度、ブロッキング防止性及び印刷適性を良好にすることができる。
二重結合当量が250未満の場合、表面保護層の硬化度合いが高くなりすぎ、転写加工時にクラックを生じてしまう。また、二重結合当量が250未満の場合、硬化収縮によるカールの度合いが大きくなり生産性に支障をきたしたり、基材と表面保護層との剥離強度が弱くなり過ぎて、被転写部材に転写する前など意図しないタイミングで基材が剥離する等の問題が生じる場合がある。二重結合当量が800g/eqを超える場合、表面保護層の塗膜強度を高くすることができず、耐溶剤性、耐擦傷性等の表面諸物性が低下してしまう。
二重結合当量は、250〜600g/eqであることが好ましく、300〜600g/eqであることがより好ましい。
なお、二重結合当量は、以下のように算出することができる。
[二重結合当量]=[繰り返し構成単位の分子量]/[繰り返し構成単位中の二重結合の数]
表面保護層とプライマー層の密着性を考慮すると、表面保護層はタックフリー性があり、かつ表面保護層は電離放射線硬化性組成物を硬化させる前にプライマー層を形成し、その後に電離放射線を照射することで表面保護層を硬化させた方が好ましい。
重量平均分子量が1,000未満の場合、表面保護層のタックフリー性が損なわれる場合があり、例えば、製造過程でのブロッキング、プライマー層を形成(印刷)する際のバックトラップによる表面保護層の基材からの剥離、またプライマー層の良好な塗工面状態が得られなくなる等の印刷適性が良好とならない現象が発生するため、プライマー層を形成する前に表面保護層の電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させる必要がある。そして、プライマー層を形成する前に表面保護層の電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させた場合、プライマー層と表面保護層との密着性を良好にすることができなくなる。
重量平均分子量が40,000を超える場合、表面保護層から溶剤が揮発しにくくなり、残留した溶剤が電離放射線硬化性樹脂組成物の架橋阻害を起こし、表面保護層の塗膜強度を高くすることができず、耐溶剤性、耐擦傷性等の表面諸物性が低下してしまう。本発明は転写仕様であり、表面保護層の転写後に表面となる面は基材と接した状態であり溶剤が揮発しにくく、残留溶剤による表面保護層の架橋阻害の問題が生じやすいため、重量平均分子量を40,000以下とすることにより架橋阻害を防止することは大きな意義がある。なお、ここでいう溶剤とは、表面保護層用インキ及び/又は後述のプライマー層用インキに含まれるものである。
重量平均分子量は、1,000〜20,000であることが好ましく、1,500〜10,000であることがより好ましい。
なお、本発明において、重量平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラム法により測定し、ポリスチレン換算した値である。
ガラス転移温度が70℃未満の場合、表面保護層のタックフリー性が損なわれ、プライマー層を形成する前に表面保護層の電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させる必要が生じるため、プライマー層と表面保護層との密着性を良好にすることができなくなる。また、ガラス転移温度が70℃未満の場合、製造過程でのブロッキング、プライマー層を形成する際のバックトラップによる表面保護層の基材からの剥離、またプライマー層の良好な塗工面状態が得られなくなる等の印刷適性が良好とならない現象が発生する。ガラス転移温度が130℃を超える場合、プライマー層と表面保護層との密着性を良好にすることができなくなり、また、印刷適性にも悪影響がある。
ガラス転移温度は、80〜130℃であることが好ましく、80〜110℃であることがより好ましい。
表面保護層の厚みが2μm未満の場合、表面保護層の塗膜強度を高くすることができず、耐溶剤性、耐擦傷性等の表面諸物性が低下してしまう。表面保護層の厚みが10μmを超える場合、被転写部材の形状に追従できなかったり、転写時にクラックを生じる場合があり、転写適性を十分にすることができない。また、表面保護層の厚みが10μmを超える場合、転写箔シートの製造時にカールが生じ、生産安定性が不十分となる場合がある。また、表面保護層の厚みが10μmを超える場合、表面保護層から溶剤が揮発しにくくなり、残留した溶剤が電離放射線硬化性樹脂組成物の架橋阻害を起こし、表面保護層の塗膜強度を高くすることができず、耐溶剤性、耐擦傷性等の表面諸物性が低下してしまう。
表面保護層の厚みは、3〜8μmであることが好ましく、3〜5μmであることがより好ましい。
電離放射線硬化性樹脂組成物が紫外線硬化性である場合には、電離放射線硬化性組成物は、光重合開始剤や光重合促進剤等の添加剤を含むことが好ましい。
光重合開始剤としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン、α−ヒドロキシアルキルフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α−アシルオキシムエステル、チオキサンソン類等から選ばれる1種以上が挙げられる。
また、光重合促進剤は、硬化時の空気による重合阻害を軽減させ硬化速度を速めることができるものであり、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等から選ばれる1種以上が挙げられる。
また、表面保護層は、基材と表面保護層の剥離強度(転写強度)が弱い場合、基材剥離調整剤を含有していてもよい。基材剥離調整剤は基材を構成する樹脂と同系統の樹脂が選択され、その含有量は塗膜性能及びインキ分散性の観点より、表面保護層の全樹脂成分の、0.1〜3.0質量%程度が好ましい。このことより、基材と表面保護層との分子間力が上がることで剥離強度が向上し、剥離強度調整が可能となる。
電離放射線硬化性樹脂組成物中には、上述したアクリレート系樹脂以外の電離放射線硬化性樹脂を含有していてもよい。ただし、上述した本発明の効果を発揮しやすくするため、表面保護層の全固形分に対して、上述したアクリレート系樹脂の硬化物を50質量%以上含有することが好ましく、70質量%以上含有することがより好ましく、90質量%以上含有することがさらに好ましい。
また、表面保護層中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の電離放射線硬化性樹脂以外の樹脂成分、顔料、染料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有しても良い。
表面保護層は、電離放射線硬化性樹脂組成物、希釈溶剤、必要に応じて添加するその他の樹脂成分、添加剤から表面保護層用インキを調整し、これを基材上に塗布、乾燥することにより形成することができる。なお、後述するように、プライマー層と表面保護層との密着性の観点から、電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化するタイミングは、プライマー層の形成後とすることが好ましい。
(プライマー層)
プライマー層は表面保護層上に設けられる。本発明では、プライマー層がポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物の硬化物を含有するように構成し、該構成により、プライマー層と表面保護層との密着性を良好にしている。
ポリオール系樹脂としては、アクリルポリオール樹脂、ポリエステルポリオール樹脂及びポリカーボネートポリオール樹脂等が挙げられ、これらの1種以上を用いることができる。これらポリオール系樹脂のうち、アクリルポリオール樹脂は、耐熱試験後の密着性に優れる点で好適である。
ポリオール系樹脂は、重量平均分子量が1,000〜100,000であることが好ましく、5,000〜80,000であることがより好ましく、20,000〜50,000であることがさらに好ましい。ポリオール系樹脂の分子量を1,000以上とすることにより、プライマー層の耐溶剤性を良好にしやすくでき、100,000以下とすることにより、プライマー層を形成するインキの粘性が高くなることや、ゲル化を抑制しやすくできる。
ポリオール系樹脂は、水酸基価が30〜130mgKOH/gであることが好ましく、50〜130mgKOH/gであることがより好ましく、60〜120mgKOH/gであることがさらに好ましい。ポリオール系樹脂の水酸基価が30mgKOH/g以上とすることにより、プライマー層の架橋密度を高くして、プライマー層が衝撃を受けた際の凝集破壊を抑制しやすくできる。また、水酸基価を130mgKOH/g以下とすることにより、プライマー層の柔軟性を担保し、転写時に割れにくくなる結果、プライマー層と表面保護層との密着性が損なわれることを防止しやすくなる。
なお、水酸基価は、無水酢酸を用いたアセチル化法によって測定することができる。
イソシアネート系化合物は、主として、ポリオール系樹脂と反応してプライマー層の塗膜強度を大きくする役割を有する。
イソシアネート系化合物としては、分子中にイソシアネート基を1個以上有する化合物を用いることができ、塗膜強度を大きくする観点からは、分子中にイソシアネート基を2個以上有する化合物が好適である。分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートとしては、キシリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、或いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(又は脂環族)イソシアネートが挙げられる。
本発明では、イソシアネート系化合物の中でも、分子内にエチレン性不飽和結合基を有するものが好ましい。分子内にエチレン性不飽和結合基を有するイソシアネート系化合物は、表面保護層の電離放射線硬化性樹脂組成物を架橋する際の電離放射線の照射で、電離放射線硬化性樹脂組成物とともに架橋硬化し、プライマー層の塗膜強度をより高くできるとともに、該架橋硬化の際に表面保護層の電離放射線硬化性樹脂組成物とも架橋し、プライマー層と表面保護層との密着性をより良好にすることができる。
エチレン性不飽和結合基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等が挙げられる。
分子内にエチレン性不飽和結合基を有するイソシアネート系化合物としては、β−イソシアナトエチル(メタ)アクリレート(例えば昭和電工社製:カレンズMOI)、水酸基を有する(メタ)アクリレートや(メタ)アクリルアミド類と、多価イソシアネートのイソシアネート基とをウレタン結合で接続した化合物等が挙げられる。
ポリオール系樹脂とイソシアネート系化合物は、ポリオール系樹脂の水酸基に対する、イソシアネート系化合物のイソシアネート基の当量比が0.5〜5.0となる配合比で使用することが好ましく、0.8〜3.0となる配合比で使用することがより好ましい。
プライマー層中には、上述したポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物以外の固形分となる成分を含有していてもよい。ただし、上述した本発明の効果を発揮しやすくするため、プライマー層の全固形分に対して、上述したポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物に由来する成分を50質量%以上含有することが好ましく、70質量%以上含有することが好ましく、90質量%以上含有することがより好ましい。なお、ポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物に由来する成分とは、ポリオール系樹脂の反応物、イソシアネート系化合物の反応物、未反応のポリオール系樹脂及び未反応のイソシアネート系化合物のことをいう。
プライマー層中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、その他の樹脂成分、顔料、染料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有しても良い。
プライマー層は、ポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含有する組成物、希釈溶剤、必要に応じて添加する添加剤からプライマー層用インキを調整し、これを表面保護層上に塗布、乾燥することにより形成することができる。
プライマー層中には、ポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物の硬化物、すなわち、ポリオール系樹脂とイソシアネート系化合物との反応物を含有する。該反応物(硬化物)の形成は、プライマー層を乾燥する際の熱によっても進行するが、後述するように、プライマー層形成後にエージング処理により進行させることが好ましい。
(意匠層)
意匠層は、被転写部材の意匠性を高める目的で必要に応じてプライマー層上に設けられる。意匠層は隠蔽性を持たせるように形成してもよいが、透明色で形成し、被転写部材が持っている模様を活かしてもよい。また、意匠層に隠蔽性を持たせず、後述する隠蔽層によって被転写部材の模様や色を隠蔽することもある。
意匠層としては、金属箔、金属蒸着膜等の金属層、着色層及び絵柄層等が挙げられる。
金属箔を構成する金属は、金、銀、銅、アルミニウム等を用いることができる。
金属蒸着膜は、各種の金属系材料を物理的蒸着法又は化学的蒸着法により形成することができる。物理的蒸着法には、真空蒸着、イオンプレーティング、スパッタリング等が挙げられ、化学的蒸着法には、プラズマを利用したプラズマCVD、加熱触媒体を用いて材料ガスを接触熱分解する触媒化学気相成長法(Cat−CVD)等が挙げられる。
蒸着に用いる金属系材料は、金、銀、銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、錫、ニッケル、チタン等;又はこれらの酸化物、炭化物、窒化物;あるいはこれらの混合物が挙げられる。
着色層は、全面ベタの層であり、印刷等で形成される。着色層の形成に用いられるインキとしては、バインダーに顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を適宜混合したものが使用される。バインダーとしては特に制限はなく、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アルキド系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素誘導体、ゴム系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、単独又は2種以上を混合して使用できる。ラミネート時に転写箔シートに熱がかかる場合には、例えば、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂との混合が好ましい。
絵柄層は印刷等で形成される。絵柄層の模様(絵柄パターン)としては、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)等の岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様等があり、これらを複合した寄木、パッチワーク等の模様もある。これらの模様は通常の黄色、赤色、青色、および黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成される他、模様を構成する個々の色の版を用意して行う特色による多色印刷等によっても形成される。絵柄層を用いるインキは、着色層と同様のものを用いることができる。
意匠層の厚みは、意匠層の形態と、目的とする意匠性とを考慮して、0.1〜20μm程度の範囲で適宜調整することができる。意匠層中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有しても良い。
(隠蔽層)
隠蔽層は、被転写部材の模様や色を隠蔽して意匠性を良好にするために、必要に応じて意匠層上に設けられる。
隠蔽層の形成に用いられるインキとしては、バインダーに顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を適宜混合したものが使用される。該バインダーとしては制限はなく、着色層のバインダーとして例示したものと同様のものを用いることができる。
着色剤としては、化粧シートの用途や絵柄層との色の相性等から適宜選択すればよいが、例えばカーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等が挙げられる。
隠蔽層の厚さは、0.5〜20μmが好ましく、1〜10μmがより好ましい。隠蔽層中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有しても良い。
(接着剤層)
接着剤層は、被転写部材に転写するために必要に応じて設けられる。転写箔シートが意匠層や隠蔽層を有さない場合、接着剤層はプライマー層上に設けられる。転写箔シートが意匠層を有し、隠蔽層を有さない場合、接着剤層は意匠層上に設けられ、転写箔シートが意匠層及び隠蔽層を有する場合、接着剤層は隠蔽層上に設けられる。
なお、被転写部材に接着剤を塗布するなどして被転写部材上に接着剤層を形成した場合、転写箔シートに接着剤層を設けなくても、被転写部材に基材以外の構成層を転写することができる。ただし、この場合でも被転写部材に接着剤層を設けることは差し支えない。
また、接着剤層は2層以上積層したものであってもよい。例えば、同一組成からなる接着剤層を多層積層したり、異種組成からなる接着剤層を多層積層することは差し支えない。
接着剤層に用いられる接着剤としては、熱硬化型接着剤、ホットメルト接着剤が好ましい。ホットメルト接着剤は、加熱により接着性を発現するため、接着剤層上にセパレータを設けることなく製造可能である点で好ましい。
熱硬化型接着剤としては、熱によって化学反応が生じて架橋する性質を有する組成物を含むものが好ましく、例えば、2液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエ−テルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、エポキシ系接着剤、ゴム系接着剤等が挙げられる。
ホットメルト接着剤は、加熱することで流動性を示し、冷却により固化する際に接着力を発現する(ヒートシール性を発現する)熱可塑性材料からなる加熱溶融型の接着剤である。
ホットメルト接着剤としては、例えばエチレン−酢酸ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ナイロン系、ポリエステル系、ゴム系、アクリル系、ウレタン系、セルロース系、反応型ホットメルト系等の樹脂が挙げられ、必要に応じて2種類以上の混合物も使用できる。特に、アクリル系樹脂とウレタン系樹脂とを混合して用いることが好ましい。これらの樹脂は、被転写部材に応じて選択することが好ましい。具体的には、被転写部材との接着性を向上する観点から、被転写部材を構成する樹脂と同系統の材料を用いることが好ましい。
また、冷却固化後の接着性を高めるために、ホットメルト接着剤を用いる場合、接着剤層中には、粘着付与剤、可塑剤等をさらに添加して用いてもよい。粘着付与剤としては(変性)ロジン、テルペン、炭化水素樹脂等が挙げられる。可塑剤としてはフタレート、グリコレート、脂肪酸アルコール、ミネラルオイル等が挙げられる。
接着剤層中にはイソシアネート系硬化剤を含有することが好ましい。イソシアネート系硬化剤は、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートであればよく、例えば、キシリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(又は脂環族)イソシアネート等が挙げられる。これらの中でも接着剤層の黄変を抑止する観点から、ヘキサメチレンジイソシアネート等の非黄変性のものが好適である。
また、加熱による転写手法をとる場合は、イソシアネート系硬化剤としてブロックイソシアネートを用いることが好ましい。ブロックイソシアネート以外のイソシアネート系硬化剤を用いた場合、反応が進むことにより接着剤層の強度が変化することで、転写安定性を欠く場合があるのに対し、ブロックイソシアネートを用いることで、転写安定性を付与することができ、かつ熱が加わることでイソシアネート基を再生できるので、より良好な密着性を発現できる。
ブロックイソシアネートのマスク剤は特に制限されることなく使用することができ、例えば、フェノール系、アルコール系、活性メチレン系、メルカプタン系、酸アミド系、酸イミド系、ラクタム系、イミダゾール系、尿素系、オキシム系、アミン系、イミド系、ヒドラジン化合物等が挙げられる。具体的には、フェノール、クレゾール、2−ヒドロキシピリジン、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール、ベンジルアルコール、エタノール、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン、ブチルメルカプタン、アセトアニリド、酢酸アミド、コハク酸イミド、ε−カプロラクタム、イミダゾール、尿素、チオ尿素、アセトアルドオキシム、アセトンオキシム、シクロヘキサンオキシム、ジフェニルアミン、アニリン、カルバゾール、エチレンイミン、ジメチルヒドラジン等が挙げられる。
マスク剤の解離温度は、転写箔シートを被転写材に転写する際の加熱温度以下であり、かつ、ブロックイソシアネートを含有する層及び該層の後に形成する層の乾燥温度よりも高ければ特に制限されることはないが、作業性や基材の耐熱性の観点から、80〜140℃が好ましい。
接着剤層中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、顔料、染料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有しても良い。
接着剤層の厚みは、耐傷性の観点から、0.1〜30μmとすることが好ましい。接着剤層の厚みを0.1μm以上とすることにより、被転写部材との接着性を確保しやすくすることができ、30μm以下とすることにより、表面保護層の塗膜強度が損なわれ、耐傷性が低下することを防止しやすくできる。
本発明の転写箔シートは、被転写部材の劣化を防止するため、基材を除いた構成層のUVA(波長315〜400nmの光)の透過率が3%以下であることが好ましく、さらに1%以下であることがより好ましい。
本発明の転写箔シートは、帯電防止層等のその他の機能層を有していてもよい。
以上のような本発明の転写箔シートは、壁、天井、床等の建築物の内装材または外装材、窓枠、扉、手すり、幅木、廻り縁、モール等の建具、キッチン、家具、家電、OA機器、車両の内装材または外装材等を被転写部材として、これらの加飾に用いることができる。本発明の転写箔シートは、追従性に優れることから、被転写部材が凹凸形状を有するもの、曲面を有するもの、角を有するもの等の非平面状のものであっても用いることができる。また、本発明の転写箔シートは、薄膜でリサイクル性に優れることから、リサイクルの概念が一般化している建具に好適に用いることができる。
[転写箔シートの製造方法]
本発明の転写箔シートの製造方法は、以下の(1)〜(3)の工程を順に行うものである。
(1)基材上に、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃であるアクリレート系樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物を含有してなる表面保護層用インキを、乾燥後の厚みが2〜10μmとなるように塗布、乾燥し、表面保護層を形成する工程
(2)前記電離放射線脂硬化性樹脂組成物が未硬化部分を有する状態で、表面保護層上に、ポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物を含有してなるプライマー層用インキを塗布、乾燥し、プライマー層を形成する工程
(3)プライマー層側から電離放射線を照射して、表面保護層中の電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化を進行させる工程
工程(1)では、基材上に、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃であるアクリレート系樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物を含有してなる表面保護層用インキを、乾燥後の厚みが2〜10μmとなるように塗布、乾燥し、表面保護層を形成する。
工程(1)の段階では、表面保護層は乾燥するまでにとどめ、電離放射線の照射により、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化は進行させないことが好ましい。このようにすることにより、後述の工程(2)でプライマー層を形成する際には、電離放射線硬化性樹脂組成物は未硬化の状態であるため、プライマー層と表面保護層との密着性を良好にすることができる。また、電離放射線硬化性樹脂組成物中に含まれるアクリレート系樹脂として、重量平均分子量及びガラス転移温度が特定の範囲のものを用いていることから、表面保護層はタックフリーの状態であり、後述の工程(2)でプライマー層を形成する際の作業性を良好にすることができる。なお、電離放射線硬化性樹脂組成物が完全に硬化しない程度の照射量であれば、工程(1)又は(2)の段階で電離放射線を照射しても構わないが、本発明の効果をより良好にするためには、工程(1)又は(2)の段階では電離放射線を照射しないことが好ましい。
表面保護層用インキは、電離放射線硬化性樹脂組成物、希釈溶剤、必要に応じて添加するその他の樹脂成分、及び添加剤等により調整することができる。
表面保護層用インキを塗布する手段は、ディップコート、ロールコート、バーコート、ダイコート、グラビアコート、ブレードコート、エアナイフコート等の公知のコーティング手段が挙げられる。
表面保護層の乾燥条件は、40〜80℃で5〜60秒程度である。
工程(2)では、電離放射線脂硬化性樹脂組成物が未硬化部分を有する状態で、表面保護層上に、ポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物を含有してなるプライマー層用インキを塗布、乾燥し、プライマー層を形成する。
上述したように、工程(2)の段階において、表面保護層は、電離放射線硬化性樹脂組成物が未硬化の状態であり、かつタックフリーの状態であるため、プライマー層と表面保護層との密着性を良好にすることができるとともに、プライマー層を形成する際の作業性を良好にすることができる。
プライマー層用インキは、ポリオール系樹脂、イソシアネート系化合物、希釈溶剤、必要に応じて添加するその他の樹脂成分、及び添加剤等により調整することができる。
プライマー層用インキを塗布する手段は、ディップコート、ロールコート、バーコート、ダイコート、グラビアコート、ブレードコート、エアナイフコート等の公知のコーティング手段が挙げられる。
プライマー層の乾燥条件は、40〜80℃で5〜60秒程度である。
ポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物は、最終的には、ポリオール系樹脂とイソシアネート系化合物とを十分に反応させ、プライマー層中にこれらの硬化物が含まれるようにすることが好ましい。該硬化物の形成は、工程(2)の乾燥によっても進行するが、工程(3)終了後にエージング処理を行うことにより進行させることが好ましい。エージング処理は、40〜60℃で4〜24時間程度である。
工程(3)では、プライマー層側から電離放射線を照射して、表面保護層中の電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化を進行させる。
上述したように、工程(1)及び(2)の後に表面保護層中の電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化を進行させることにより、表面保護層とプライマー層との密着性を良好にするとともに、表面保護層の塗膜強度を高くすることができる。
電離放射線の照射量は、電離放射線硬化性樹脂組成物が完全硬化するのに必要な電離放射線の量の理論値を基準として、適宜調整することができる。
なお、プライマー層上に意匠層や隠蔽層等の他の層を形成する場合、表面保護層に電離放射線を十分に到達させるために、他の層を形成する前に工程(3)を行うことが好ましい。
[基材付き化粧部材、化粧部材]
本発明の基材付き化粧部材は、被転写部材と、上述した本発明の転写箔シートの基材とは反対側の面とを接着してなるものである。被転写部材と転写箔シートの接着は、転写箔シートが接着剤層を有する場合は、該接着剤層を用いて接着すればよく、転写箔シートが接着剤層を有さない場合は、被転写部材に接着剤を塗布することにより接着すればよい。なお、転写箔シートが接着剤層を有する場合でも、被転写部材に接着剤を塗布することは差し支えない。
被転写部材の材質は特に問わず、プラスチック、金属、木材、窯業系素材等が挙げられる。また、被転写部材の形状も、平面状のものであっても良いし、凹凸形状を有するもの、曲面を有するもの、角を有するもの等の非平面状のものであってもよい。
このような基材付き化粧部材は、被転写部材に転写箔シートを接着した後に輸送等の作業を行う場合、転写された層を保護できる点で好ましい。
本発明の化粧部材は、上述した本発明の基材付き化粧部材の表面の基材のみを剥離してなるものである。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によってなんら限定されるものではない。
(評価方法)
各実施例及び比較例で得られた転写箔シートについて、以下の方法で評価した。なお、比較例1の転写箔シートは、密着性が著しく劣るものであったため、他の評価は行わなかった。
(1)密着性
UVランプ(商品名「M04−L21WB/SUV」、岩崎電気社製)、ランプジャケット(商品名「WJ50−SUV」、岩崎電気社製)及び照度計(商品名「UVD−365PD」、岩崎電機社製)を備えた超促進耐候性試験装置(商品名「アイ スーパー UVテスター SUV−W131」、岩崎電気社製)を使用した。化粧部材に対し、ブラックパネル温度63℃、照度60mW/cm2の条件で20時間照射を行った後、4時間結露を行うサイクルを繰り返し、50時間後の表面保護層とプライマー層との密着性を以下の手法により評価した。
[密着性の評価手法]
化粧部材の表面保護層に、室温下でセロファンテープ(ニチバン社製のセロファン粘着テープ、「セロテープ(登録商標)」25mm幅)を強く貼着させ、化粧部材の表面と45度の方向に、該セロファンテープを強制的に剥離した。化粧部材の表面の状態について評価した。
A:同じ場所で5回以上セロファンテープの剥離を行ったが、表面保護層の剥離がみられないもの。
B:1回目は表面保護層の剥離が見られなかったが、2回目以降はセロファンテープ密着部分の一部に剥離がみられたもの。
C:セロファンテープ密着部分の一部もしくは全面に剥離がみられたもの。
(2)印刷適性
転写箔シートにおいて意匠層及び隠蔽層の形成時に、基材からの表面保護層の剥れがないか目視にて確認した。
A:剥離基材からの表面保護層の剥れは見られず、問題なく印刷できた。
B:一部に剥離基材から表面保護層の剥れが見られた(剥れが50%未満)。
C:一部に剥離基材から表面保護層の剥れが見られた(剥れが50%以上)。
D:全面に剥離基材からの表面保護層の剥れが発生した。
(3)ブロッキング防止性
転写箔シートの表面保護層まで形成した所定の大きさのサンプルを2枚重ねて常温下にて転写箔シートの自重下のもと約24時間放置し、その後状況を観察した。
A:ブロッキングの発生は見られなかった。
B:一部ブロッキングは見られたが、それぞれのサンプルを剥がす際、表面保護層が剥離基材から剥離することがなかった。
C:ブロッキングが見られ、それぞれのサンプルを剥がす際、表面保護層が剥離基材より一部剥離した。
D:ブロッキングが見られ、それぞれのサンプルを剥がす際、表面保護層が剥離基材より全面剥離した。
(4)耐溶剤性
酢酸エチルを綿布にしみ込ませ、荷重500g/cdで化粧部材の表面を20往復ラビングし、表面保護層の状態を観察した。
A:大きな外観変化は見られなかった。
B:軽微な艶変化等の外観変化が見られた。
C:大幅な艶変化が生じ、大きな外観変化が見られた。
D:塗膜溶解が見られた。
(5)加工適性
断面L字形状の被転写部材に転写箔シートの基材以外の構成層を転写した後、化粧部材の角部の状態を目視で観察した。
A:角部に外観変化は見られなかった。
B:角部にごく軽微な割れが見られた。
C:角部に大きな割れが見られ、化粧部材として問題のあるレベルであった。
[実施例1]
一方の面が離型処理された厚さ24μmのポリエチレンテレフタレート(以下PETとする)フィルム(三菱樹脂社製)の離型処理面上に、二重結合当量、重量平均分子量及びガラス転移温度が表1の条件を満たす電子線硬化性ウレタンアクリレート及び希釈溶剤を含有してなる表面保護層用インキを、乾燥後の厚みが表1記載の厚みとなるように塗布、乾燥して未硬化の電子線硬化性の表面保護層を形成した。
その後、アクリルポリオール樹脂(水酸基価80mgKOH/g、重量平均分子量30,000、ガラス転移温度90℃)、(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート系化合物含有(ガラス転移温度60℃)及び希釈溶剤を含有してなるプライマー層用インキをグラビア印刷法により乾燥後の厚みが2μmとなるように塗工してプライマー層を形成した。次いで、プライマー層側の面から、酸素濃度200ppmの環境下において、未硬化の電子線硬化型樹脂層に加速電圧125KeV、5Mradの条件で電子線を照射して、電子線硬化性ウレタンアクリレートを硬化させた。
次いでプライマー層上に、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、着色剤及び希釈溶剤からなる印刷インキで2μm厚さの絵柄層を形成し、さらに、2液硬化型のアクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、着色剤及び希釈溶剤からなる印刷インキで隠蔽層を形成し、転写箔シートを作製した。
[実施例2〜7、10、11]、[比較例2〜7、9、10]
電子線硬化性ウレタンアクリレートを表1の条件を満たすものに変更し、表面保護層の厚みを表1の条件に変更した以外は実施例1と同様の手法により、転写箔シートを作製した。
[実施例8]
電子線硬化性ウレタンアクリレートを表1の条件を満たすものに変更し、さらに電子線を照射するタイミングを、プライマー層形成後から、表面保護層形成後プライマー層形成前に変更した以外は実施例1と同様の手法により、転写箔シートを作製した。
[実施例9]
電子線硬化性ウレタンアクリレートを表1の条件を満たす電子線硬化性アクリルアクリレートに変更した以外は実施例1と同様の手法により、転写箔シートを作製した。
[実施例12]
電子線硬化性ウレタンアクリレートを、表1の条件を満たす電子線硬化性アクリルアクリレートと、二重結合当量3,000g/eq、重量平均分子量20,000、ガラス転移温度30℃のウレタンアクリレートとの70:30混合物に変更した以外は実施例1と同様の手法により、転写箔シートを作製した。
[実施例13]
隠蔽層上に、アクリル樹脂(分子量4万、ガラス転移温度30℃)、ウレタン樹脂(分子量8万、ガラス転移温度−20℃)及びブロックイソシアネート(旭化成ケミカルズ株式会社製、デュラネートMF−K60X、解離温度90℃)を含有してなるホットメルト接着剤層用インキを、グラビア印刷法により乾燥後の厚みが2μmとなるように塗布し、60℃で30秒乾燥して、ホットメルト接着剤層(ヒートシール層)を形成した以外は、実施例1と同様の手法にて転写箔シートを作製した。
[比較例1]
電子線硬化性ウレタンアクリレートを表1の条件を満たすものに変更し、表面保護層の厚みを表1の条件に変更し、さらに、プライマー層のアクリルポリオール樹脂及びイソシアネート系化合物を、アクリル−ウレタン共重合樹脂に変更した以外は実施例1と同様の手法により、転写箔シートを作製した。
[比較例8]
電子線硬化性ウレタンアクリレートを表1の条件を満たす電子線硬化性アクリルアクリレートに変更した以外は実施例1と同様の手法により、転写箔シートを作製した。
(化粧部材の作製)
実施例1〜12及び比較例1〜10で作製した転写箔シートの隠蔽層上に、130℃に加熱したポリウレタン系ホットメルト接着剤(KLEIBERIT PUR704)を塗布して厚み20μmの接着剤層を形成し、次いで、ホットメルト接着剤が固化する前に、断面L字形状からなる塩化ビニル製の被転写部材に対して、作製した転写箔シートを、転写箔シートの接着剤層側が被転写部材側を向くようにして、被転写部材の形状に追従させ、被転写部材と転写箔シートを接着した。次いで、基材のみを剥離し、化粧部材を得た。
断面L字形状からなる塩化ビニル製の被転写部材に対して、実施例13で作製した転写箔シートをホットメルト接着剤層側が被転写部材側を向くようにして、被転写部材の形状に追従させ、ドライヤー及び加温ゴムロールの温度を95℃以上に加熱しながら被転写部材と転写箔シートを接着した。次いで、基材のみを剥離し、化粧部材を得た。
Figure 2015085675
表1の結果から明らかなように、実施例1〜13の転写箔シートは、転写適性、表面保護層の密着性、表面保護層の塗膜強度、ブロッキング防止性及び印刷適性に優れるものであった。
(6)密着性の追加評価
実施例1及び実施例13の転写箔シートから得られた化粧部材について、密着性の追加評価を行った。追加評価では、上記(1)の密着性の評価と同様の超促進耐候性試験装置を用い、化粧部材に対し、ブラックパネル温度63℃、照度60mW/cm2の条件で20時間照射を行った後、4時間結露を行うサイクルを繰り返し、70時間後の表面保護層とプライマー層との密着性を上記(1)と同様の手法により評価した。その結果、実施例1の密着性は「B」、実施例13の密着性は「A」であった。この結果から、接着剤層中にブロックイソシアネートを含有する場合、密着性をより良好にできることが分かる。
本発明の転写箔シートは、壁、天井、床等の建築物の内装材または外装材、窓枠、扉、手すり、幅木、廻り縁、モール等の建具、キッチン、家具、家電、OA機器、車両の内装材または外装材等を被転写部材として、これらの加飾に用いることができる。本発明の転写箔シートは、追従性に優れることから、被転写部材が凹凸形状を有するもの、曲面を有するもの、角を有するもの等の非平面状のものであっても用いることができる。また、本発明の転写箔シートは、薄膜でリサイクル性に優れることから、リサイクルの概念が一般化している建具に好適に用いることができる。
10:転写箔シート
11:基材
12:表面保護層
13:プライマー層
14:意匠層
15:隠蔽層
16:接着剤層

Claims (9)

  1. 基材上に、表面保護層及びプライマー層をこの順に有してなる転写箔シートであって、前記表面保護層は、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃である(メタ)アクリレート系樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含有してなり、かつ厚みが2〜10μmであり、前記プライマー層がポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物の硬化物を含有してなる転写箔シート。
  2. 前記イソシアネート系化合物が分子内にエチレン性不飽和結合基を有する請求項1に記載の転写箔シート。
  3. 前記ポリオール系樹脂がアクリルポリオール樹脂である請求項1又は2に記載の転写箔シート。
  4. 前記プライマー層上に意匠層を有する請求項1〜3の何れかに記載の転写箔シート。
  5. 前記意匠層上に接着剤層を有する請求項4に記載の転写箔シート。
  6. 前記意匠層と接着剤層との間に隠蔽層を有する請求項5に記載の転写箔シート。
  7. 以下の(1)〜(3)の工程を順に行う転写箔シートの製造方法。
    (1)基材上に、二重結合当量が250〜800g/eq、重量平均分子量が1,000〜40,000、ガラス転移温度が70〜130℃であるアクリレート系樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物を含有してなる表面保護層用インキを、乾燥後の厚みが2〜10μmとなるように塗布、乾燥し、表面保護層を形成する工程
    (2)前記電離放射線脂硬化性樹脂組成物が未硬化部分を有する状態で、表面保護層上に、ポリオール系樹脂及びイソシアネート系化合物を含む組成物を含有してなるプライマー層用インキを塗布、乾燥し、プライマー層を形成する工程
    (3)プライマー層側から電離放射線を照射して、表面保護層中の電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化を進行させる工程
  8. 被転写部材と、請求項1〜6の何れかに記載の転写箔シートの基材とは反対側の面とを接着してなる基材付き化粧部材。
  9. 請求項8に記載の基材付き化粧部材の表面の基材を剥離してなる化粧部材。
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