JPH1058895A - 転写材と転写材の保護層に用いる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、および転写材を用いた耐磨耗性および耐薬品性に優れた成形品の製造方法 - Google Patents

転写材と転写材の保護層に用いる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、および転写材を用いた耐磨耗性および耐薬品性に優れた成形品の製造方法

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JPH1058895A
JPH1058895A JP12510197A JP12510197A JPH1058895A JP H1058895 A JPH1058895 A JP H1058895A JP 12510197 A JP12510197 A JP 12510197A JP 12510197 A JP12510197 A JP 12510197A JP H1058895 A JPH1058895 A JP H1058895A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐磨耗性および耐薬品性に優れた成形品を低
コストで得ることができ、かつ転写時に成形品曲面部に
おいてクラックを発生させない転写材の保護層に用いる
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を提供する。 【構成】 離型性を有する基体シート1上に少なくとも
保護層2が設けられた転写材5において、保護層2が、
(メタ)アクリル当量100〜300g/eq、水酸基価20〜
500、重量平均分子量5000〜50000のポリマーと多官能イ
ソシアネートとを有効成分として含有する活性エネルギ
ー線硬化性樹脂組成物の熱架橋反応生成物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、耐磨耗性および
耐薬品性に優れた成形品を低コストで得ることができ、
かつ成形品曲面部においてクラックを発生させない転写
材と転写材の保護層に用いる活性エネルギー線硬化性樹
脂組成物、および転写材を用いた耐磨耗性および耐薬品
性に優れた成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、成形品表面に保護層を形成す
る方法としては、離型性を有する基体シート上に保護層
が形成された転写材を成形品表面に接着させた後、基体
シートを剥離する転写法がある。また、上記転写材を成
形金型内に挟み込み、キャビテイ内に樹脂を射出充満さ
せ、冷却して樹脂成形品を得るのと同時にその面に転写
材を接着させた後、基体シートを剥離する成形同時転写
法がある。
【0003】転写材の保護層としては、一般に、熱硬化
性樹脂、活性エネルギー線硬化性樹脂が使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保護層
として熱硬化性樹脂を用い、転写材作製時に加熱して熱
硬化性樹脂を架橋硬化させる場合には、成形品表面の耐
薬品性、耐磨耗性が一般的に劣る。
【0005】一方、保護層として活性エネルギー線硬化
性樹脂を用い、転写材作製時に活性エネルギー線を照射
して活性エネルギー線硬化性樹脂を架橋硬化させた場合
には、樹脂の架橋密度を高めることにより耐薬品性、耐
磨耗性を改良できるが、その反面、保護層が脆くなり、
転写時に成形品曲面部に位置する保護層にクラックが発
生する。
【0006】そこで、保護層として活性エネルギー線硬
化性樹脂を用いる他の方法として、転写材作製時に活性
エネルギー線を第一段照射して活性エネルギー線硬化性
樹脂を半ば架橋硬化させ、転写後に再度、活性エネルギ
ー線を第二段照射して活性エネルギー線硬化性樹脂を完
全硬化させる方法も提案されている。第一段照射におい
て活性エネルギー線照射が足りないと、活性エネルギー
線硬化性樹脂を含むインキに流動性や粘着性が残るた
め、保護層をタックフリーの状態にするには相当量の照
射が必要となる。一方、照射量が過剰であると、転写時
に成形品曲面部に位置する保護層にクラックが発生しや
すくなる。上記問題点が発生しないようにするには、第
一段照射の照射量を調節すればよいが、ラジカル重合
は、一般に反応速度が大であり、活性エネルギー線照射
後も暗反応が進むため、照射量の抑制が容易でない。ま
た、活性エネルギー線の光源ランプの劣化により照射条
件が不安定になり易いという不利もある。
【0007】また、広幅の転写材作製時に活性エネルギ
ー線を照射する場合、大掛かりな照射装置を必要とし、
コストがかかる。
【0008】したがって、本発明は、以上のような問題
点を取り除き、耐磨耗性および耐薬品性に優れた成形品
を低コストで得ることができ、かつ転写時に成形品曲面
部においてクラックを発生させない転写材の保護層に用
いる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討を行なった結果、転写材の保護層
を形成するに当り、本発明に係る特定のポリマーと多官
能イソシアネートとを有効成分として含有する活性エネ
ルギー線硬化性組成物を用いれば、前記課題を解決でき
ることを見出した。
【0010】すなわち、本発明の転写材の保護層に用い
る活性エネルギー硬化性樹脂組成物は、(メタ)アクリ
ル当量100〜300g/eq、水酸基価20〜500、重量平均
分子量5000〜50000のポリマーと多官能イソシアネート
とを有効成分として含有するように構成した。
【0011】また、上記組成物の構成において、ポリマ
ーを、グリシジル(メタ)アクリレート系重合体にα,
β−不飽和モノカルボン酸を付加反応させた反応生成物
であるように構成した。
【0012】また、上記組成物の構成において、グリシ
ジル(メタ)アクリレート系重合体を、グリシジル(メ
タ)アクリレートの単独重合体、またはグリシジル(メ
タ)アクリレートとカルボキシル基を含有しないα,β
−不飽和単量体からなる共重合体であるように構成し
た。
【0013】本発明の転写材は、離型性を有する基体シ
ート上に形成された保護層が、上記の活性エネルギー線
硬化性樹脂組成物の熱架橋反応生成物からなるように構
成した。
【0014】また、上記転写材の構成において、保護層
の上に絵柄層および接着層を順次設けるように構成し
た。
【0015】本発明の転写材を用いた耐磨耗性および耐
薬品性に優れた成形品の製造方法は、上記転写材を成形
品表面に接着させた後、基体シートを剥離する工程およ
び活性エネルギー線を照射する工程を経るように構成し
た。
【0016】また、本発明の転写材を用いた耐磨耗性お
よび耐薬品性に優れた成形品の製造方法は、上記転写材
を成形金型内に挟み込み、キャビテイ内に樹脂を射出充
満させ、樹脂成形品を得るのと同時にその表面に転写材
を接着させた後、基体シートを剥離する工程および活性
エネルギー線を照射する工程を経るように構成した。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
について詳細に説明する。図1は本発明に係る転写材の
一実施例を示す模式断面図、図2は本発明に係る転写材
の他の実施例を示す模式断面図、図3は本発明に係る転
写材を用いた耐磨耗性および耐薬品性に優れた成形品の
製造工程の一実施例を示す模式図、図4は本発明に係る
転写材を用いた耐磨耗性および耐薬品性に優れた成形品
の製造工程の他の実施例を示す模式図である。図中、1
は基体シート、2は保護層、3は絵柄層、4は接着層、
5は転写層、6は転写材、7は成形品、8は耐熱ゴム状
弾性体、9は可動型、10は固定型、11は溶融樹脂を
それぞれ示す。
【0018】まず、本発明の転写材6について説明する
(図1参照)。
【0019】離型性を有する基体シート1としては、ポ
リプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂などの樹脂シート、アルミニウム
箔、銅箔などの金属箔、グラシン紙、コート紙、セロハ
ンなどのセルロース系シート、あるいは以上の各シート
の複合体など、通常の転写材6の基体シートとして用い
られるものを使用することができる。
【0020】基体シート1からの転写層5の剥離性が良
い場合には、基体シート1上に転写層5を直接設ければ
よい。基体シート1からの転写層5の剥離性を改善する
ためには、基体シート1上に転写層5を設ける前に、離
型層を全面的に形成してもよい。離型層は、転写後また
は成形同時転写後に基体シート1を剥離した際に、基体
シート1とともに転写層5から離型する。離型層の材質
としては、メラミン樹脂系離型剤、シリコーン樹脂系離
型剤、フッ素樹脂系離型剤、セルロース誘導体系離型
剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオレフィン樹脂系離型剤、
パラフィン系離型剤およびこれらの複合型離型剤などを
用いることができる。離型層の形成方法としては、グラ
ビアコート法、ロールコート法、スプレーコート法、リ
ップコート法、コンマコート法などのコート法、グラビ
ア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
【0021】保護層2は、転写後または成形同時転写後
に基体シート1を剥離した際に基体シート1または離型
層から剥離して転写物の最外層となり、薬品や摩擦から
成形品7や絵柄層3を保護するための層である。この保
護層2を形成するには、(メタ)アクリル当量100〜300
g/eq、水酸基価20〜500、重量平均分子量5000〜500
00のポリマーと多官能イソシアネートとを有効成分とし
て含有する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用い
る。
【0022】保護層2のポリマーは、活性エネルギー線
照射前後の保護層2の物理的・化学的要求性能を考慮し
て、特定の配合量とされる。すなわち、活性エネルギー
線照射時の硬化性の点から、(メタ)アクリル当量は10
0〜300g/eq、好ましくは150〜300g/eqとされ
る。(メタ)アクリル当量が300g/eqよりも大きい
場合は、活性エネルギー線照射後の耐磨耗性が不十分で
あり、また100g/eq未満のものは得るのが難しい。
また、併用する多官能イソシアネートとの反応性の点か
ら、ポリマーの水酸基価は20〜500、好ましくは100〜30
0とされる。水酸基価が20未満の場合には、多官能イソ
シアネートとの反応が不十分であり、転写材6の保護層
2の熱架橋度が低い。そのため粘着性が残存したり、耐
溶剤性が不足したりすることにより、転写材6を刷り重
ねたり巻き取ったりすることが難しくなるなどの不利が
ある。また、水酸基価が500を越えるものは得ることが
難しい。、ポリマーの重量平均分子量は、5000〜5000
0、好ましくは8000〜40000である。ポリマーの重量平均
分子量が5000未満では転写材6の保護層2の粘着性が残
存したり、耐溶剤性が不足したりするため、やはり転写
材6を刷り重ねたり巻き取ったりすることが難しくな
り、鮮明な絵柄が得られないなどの不利がある。また、
50000を越える場合には樹脂粘度が高くなり過ぎ、イン
キの塗布作業性が低下する。
【0023】ポリマーの製造方法としては、特に限定は
なく、従来公知の方法を採用できる。例えば、[1]水
酸基を含有する重合体の側鎖の一部に(メタ)アクリロ
イル基を導入する方法、[2]カルボキシル基を含有す
る共重合体に水酸基を含有するα,β−不飽和単量体を
縮合反応させる方法、[3]カルボキシル基を含有する
共重合体にエポキシ基を含有するα,β−不飽和単量体
を付加反応させる方法、[4]エポキシ基含有重合体に
α,β−不飽和カルボン酸を反応させる方法などがあ
る。
【0024】方法[4]を例にとり、本発明で用いるポ
リマーの製造方法をより具体的に説明する。例えば、グ
リシジル基を有するポリマーにアクリル酸などのα,β
−不飽和カルボン酸を反応させる方法により本発明で用
いるポリマーを容易に得ることができる。グリシジル基
を有するポリマーとして好ましいのは、例えば、グリシ
ジル(メタ)アクリレートの単独重合体、およびグリシ
ジル(メタ)アクリレートとカルボキシル基を含有しな
いα,β−不飽和単量体との共重合体等が挙げられる。
このカルボキシル基を含有しないα,β−不飽和単量体
としては、各種の(メタ)アクリル酸エステル、スチレ
ン、酢酸ビニル、アクリロニトリルなどが例示できる。
カルボキシル基を含有するα,β−不飽和単量体を用い
ると、グリシジル(メタ)アクリレートとの共重合反応
時に架橋が生じ、高粘度化やゲル化するため、好ましく
ない。
【0025】いずれにしろ、前記[1]〜[4]の各方法
を採用する際、ポリマーに関わる前記数値限定範囲を満
足するよう、使用単量体や重合体の種類、これらの使用
量などの条件設定を適宜に行う必要がある。かかる操作
は当事者に周知である。
【0026】本発明においてポリマーと併用する多官能
イソシアネートとしては、格別の限定はなく、公知の各
種を使用できる。たとえば、イソホロンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニー
ルメタンジイソシアネート、1,6-ヘキサンジイソシアネ
ート、上記の3量体、多価アルコールと上記ジイソシア
ネートを反応させたプレポリマーなどを用いることがで
きる。本発明で、多官能イソシアネートをポリマーと併
用する理由は、保護層2上への絵柄層3や接着層4の積
層に際して、活性エネルギー線照射前の保護層2の粘着
性を低く保ち、かつ絵柄層3や接着層4の形成インキに
含まれる溶剤への耐性をある程度満足させることにあ
る。すなわち、ポリマーに含有される水酸基と、多官能
イソシアネートのイソシアネート基とを反応させ、軽度
の熱架橋物を形成させて、上記性能を付与せんとするも
のである。
【0027】ポリマーと多官能イソシアネートの使用割
合は、ポリマー中の水酸基数とイソシアネート基数との
割合が1/0.01〜1/1、好ましくは1/0.05〜1/0.
8となるように決定される。
【0028】また、保護層2に用いる活性エネルギー線
硬化性樹脂組成物は、ポリマーおよび多官能イソシアネ
ート以外に、必要に応じて以下のような成分を含有する
ことができる。すなわち、反応性希釈モノマー、溶剤、
着色剤などである。また、活性エネルギー線照射に際し
て電子線を用いる場合には、光重合開始剤を用いること
なく充分な効果を発揮することができるが、紫外線を用
いる場合には、公知各種の光重合開始剤を添加する必要
がある。また、保護層2は、着色したものでも、未着色
のものでもよい。
【0029】保護層2に用いる活性エネルギー線硬化性
樹脂組成物には、必要に応じて滑剤を含有させてもよ
い。保護層2の表面が粗面化されるので、シートとして
巻きやすくなり、ブロッキングが生じ難くなるためであ
る。また、擦れや引っ掻きに対する抵抗性を増すことが
できる。滑剤としては、例えば、ポリエチレンワック
ス、パラフィンワックス、合成ワックス、モンタンワッ
クス等のワックス類、シリコーン系、フッ素系等の合成
樹脂類を用いうる。滑剤は、0.5〜15重量%、好ましく
は1〜6重量%の量で含有させる。滑剤の量が0.5重量
%を下回るとブロッキングの防止や摩擦引っ掻き抵抗の
効果が少なくなり、15重量%を上回ると保護層の透明性
が極端に悪くなる。
【0030】保護層2に用いる活性エネルギー線硬化性
樹脂組成物は、エチレン性不飽和基と水酸基とイソシア
ネート基とを含む。この活性エネルギー線硬化性樹脂組
成物を加熱すると水酸基とイソシアネート基とが反応
し、樹脂が架橋される。また、この活性エネルギー線硬
化性樹脂組成物を活性エネルギー線に露出するとエチレ
ン性不飽和基が重合し、樹脂が架橋される。つまり、保
護層2に用いる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、
熱および活性エネルギー線の両方により架橋される。
【0031】保護層2の形成方法としては、グラビアコ
ート法、ロールコート法、コンマコート法、リップコー
ト法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷
法などの印刷法がある。一般に、保護層2は0.5〜30μ
m、好ましくは1〜6μmの厚さに形成する。保護層2
の厚さが0.5μmを下回ると耐摩耗性、耐薬品性が弱
く、30μmを上回るとコスト高となり、また箔切れが
悪くなり不必要な部分に保護層2が残ってバリとなる。
【0032】以上のようにして形成された保護層2を加
熱することにより、保護層2は活性エネルギー線硬化性
樹脂組成物の熱架橋反応生成物となる。この熱架橋反応
生成物はタックフリーの状態にあるため、保護層2上に
他の層を刷り重ねたり転写材6を巻き取ったりすること
が容易になる。この加熱しただけの段階では、活性エネ
ルギー線硬化性樹脂組成物に含まれるエチレン性不飽和
基は架橋されていないので、活性エネルギー線硬化性樹
脂組成物は完全には架橋硬化していない。状態換言すれ
ば半ば架橋硬化の状態となる。したがって、保護層2は
成形品の曲面に適応でき、クラックを生じない程度の可
撓性を有する。加熱による架橋反応は、活性エネルギー
線照射による架橋反応に比して制御が容易である。した
がって、保護層2を架橋させる程度は、用いる活性エネ
ルギー線硬化性樹脂組成物の種類、及び成形品の曲率等
に応じて適宜定めうる。
【0033】絵柄層3は、保護層2の上に、通常は印刷
層として形成する。印刷層の材質としては、ポリビニル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセ
タール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロー
スエステル系樹脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダ
ーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有
する着色インキを用いるとよい。絵柄層3の形成方法と
しては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリー
ン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。特
に、多色刷りや階調表現を行うには、オフセット印刷法
やグラビア印刷法が適している。また、単色の場合に
は、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート
法、リップコート法などのコート法を採用することもで
きる。絵柄層3は、表現したい絵柄に応じて、全面的に
設ける場合や部分的に設ける場合もある。また、絵柄層
3は、金属蒸着層からなるもの、あるいは印刷層と金属
蒸着層との組み合わせからなるものでもよい。
【0034】接着層4は、成形品7表面に上記の各層を
接着するものである。接着層4は、保護層2または絵柄
層3上の、接着させたい部分に形成する。すなわち、接
着させたい部分が全面的なら、接着層4を全面的に形成
する。また、接着させたい部分が部分的なら、接着層4
を部分的に形成する。接着層4としては、成形品7の素
材に適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜使用す
る。たとえば、成形品7の材質がポリアクリル系樹脂の
場合はポリアクリル系樹脂を用いるとよい。また、成形
品7の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン共重合体系樹
脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これらの樹
脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用すればよい。さら
に、成形品7の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩
素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂が使用
可能である。接着層4の形成方法としては、グラビアコ
ート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート
法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法が
ある。なお、保護層2や絵柄層3が成形品7に対して充
分接着性を有する場合には、接着層4を設けなくてもよ
い。
【0035】なお、転写層5の構成は、上記した態様に
限定されるものではなく、たとえば、成形品7の地模様
や透明性を生かし、表面保護処理だけを目的とした転写
材6を用いる場合には、基体シート1の上に保護層2、
および接着層4を上述のように順次形成して転写層5よ
り絵柄層3を省略することができる(図2参照)。
【0036】また、転写層5間に、アンカー層を設けて
もよい。アンカー層は、転写層5間の密着性を高めた
り、薬品から成形品7や絵柄層3を保護するための樹脂
層であり、たとえば、二液硬化性ウレタン樹脂、メラミ
ン系やエポキシ系などの熱硬化性樹脂、塩化ビニル共重
合体樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることができる。ア
ンカー層の形成方法としては、グラビアコート法、ロー
ルコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア
印刷法やスクリーン印刷法などの印刷法がある。
【0037】以下、前記した層構成の転写材6を用い、
本発明に係る耐磨耗性および耐薬品性に優れた成形品の
製造方法について説明する。
【0038】まず、接着層4側を下にして、成形品7上
に転写材6を配置する(図3参照)。次に、耐熱ゴム状
弾性体8例えばシリコンラバーを備えたロール転写機、
アップダウン転写機などの転写機を用い、温度80〜260
℃程度、圧力50〜200kg/m2程度の条件に設定した耐熱
ゴム状弾性体8を介して転写材6の基体シート1側から
熱または/および圧力を加える。こうすることにより、
接着層4が成形品7表面に接着する。次いで、冷却後に
基体シート1を剥がすと、基体シート1と保護層2との
境界面で剥離が起こる。また、基体シート1上に離型層
を設けた場合は、基体シート1を剥がすと、離型層と保
護層2との境界面で剥離が起こる。最後に、活性エネル
ギー線を照射することにより、成形品7に転写された保
護層2を完全に架橋硬化させる。なお、活性エネルギー
線を照射する工程を、基体シート1を剥離する工程の前
に行なってもよい。
【0039】活性エネルギー線としては、電子線、紫外
線、γ線などを挙げることができる。照射条件は、活性
エネルギー線硬化性樹脂組成物に応じて定められる。
【0040】成形品7としては、材質を限定されること
はないが、特に樹脂成形品7、木工製品もしくはこれら
の複合製品などを挙げることができる。これらは、透
明、半透明、不透明のいずれでもよい。また、成形品7
は、着色されていても、着色されていなくてもよい。樹
脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用樹脂を
挙げることができる。また、ポリフェニレンオキシド・
ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリア
セタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート変
性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、超高分
子量ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニアリング樹脂
やポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹
脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリアクリレート
樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、液晶
ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂などのスーパ
ーエンジニアリング樹脂を使用することもできる。さら
に、ガラス繊維や無機フィラーなどの補強材を添加した
複合樹脂も使用できる。
【0041】次に、前記した転写材6を用い、射出成形
による成形同時転写法を利用して樹脂成形品7表面に耐
磨耗性および耐薬品性を付与する方法について説明する
(図4参照)。まず、可動型9と固定型10とからなる
成形用金型内に転写層5を内側にして、つまり、基体シ
ート1が固定型10に接するように、転写材6を送り込
む。この際、枚葉の転写材6を1枚づつ送り込んでもよ
いし、長尺の転写材6の必要部分を間欠的に送り込んで
もよい。長尺の転写材6を使用する場合、位置決め機構
を有する送り装置を使用して、転写材6の絵柄層3と成
形用金型との見当が一致するようにするとよい。また、
転写材6を間欠的に送り込む際に、転写材6の位置をセ
ンサーで検出した後に転写材6を可動型9と固定型10
とで固定するようにすれば、常に同じ位置で転写材6を
固定することができ、絵柄層3の位置ずれが生じないの
で便利である。成形用金型を閉じた後、可動型9に設け
たゲートより溶融樹脂11を金型内に射出充満させ、成
形品7を形成するのと同時にその面に転写材6を接着さ
せる。樹脂成形品7を冷却した後、成形用金型を開いて
樹脂成形品7を取り出す。最後に、基体シート1を剥が
した後、活性エネルギー線を照射することにより保護層
2を完全に架橋硬化させる。また、活性エネルギー線を
照射した後、基体シート1を剥がしてもよい。
【0042】
【実施例】以下の実施例および比較例をあげて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。なお、以下、部および%は重量
基準である。
【0043】実施例1 基体シートとして厚さ38μmのポリエステル樹脂フィ
ルムを用い、基体シート上に、メラミン樹脂系離型剤を
グラビア印刷法にて1μmの厚さに塗布し離型層を形成
した後、その上に下記ワニスA200部(固形分100部)、
1,6-ヘキサンジイソシアネート3量体(商品名コロネー
トHX、日本ポリウレタン工業株式会社製)5部および
光重合開始剤(商品名イルガキュアー184、チバガイ
ギー社製)5部を配合した保護層をグラビア印刷法にて
形成した。保護層の厚さは5μmとした。150℃で2
0秒間加熱することにより保護層を半ば架橋硬化させ、
絵柄層としてアクリル系インキ、接着層としてアクリル
樹脂をグラビア印刷法にて順次印刷形成して転写材を得
た。
【0044】なお、ワニスAは、以下のようにして得
た。まず、撹拌装置、冷却管、滴下ロートおよび窒素導
入管を備えた反応装置に、グリシジルメタアクリレート
(以下、GMAという)175部、メチルメタクリレート
(以下、MMAという)75部、ラウリルメルカプタン1.
3部、酢酸ブチル1000部および2,2'−アゾビスイソブチ
ロニトリル(以下、AIBNという)7.5部を仕込んだ
後、窒素気流下に約1時間かけて系内温度が約90℃にな
るまで昇温し、1時間保温した。次いで、あらかじめG
MA525部、MMA225部、ラウリルメルカプタン3.7部
およびAIBN22.5部からなる混合液を仕込んだ滴下ロ
ートより、窒素気流下に混合液を約2時間を要して系内
に滴下し、3時間同温度に保温後、AIBN10部を仕込
み、1時間保温した。その後、120℃に昇温し、2時間
保温した。60℃まで冷却後、窒素導入管を空気導入管に
つけ替え、アクリル酸(以下、AAという)355部、メ
トキノン2.0部およびトリフェニルフォスフィン5.4部を
仕込み混合した後、空気バブリング下にて、110℃まで
昇温した。同温度にて8時間保温後、メトキノン1.4部
を仕込み、冷却して、不揮発分が50%となるよう酢酸エ
チルを加え、ワニスAを得た。ワニスAに含まれるポリ
マーは、アクリル当量270g/eq、水酸基価204、重量
平均分子量18000(GPCによるスチレン換算による)
であった。
【0045】この転写材を用い成形同時転写法を利用し
て成形品の表面に転写した後、基体シートを剥がし、紫
外線を照射して保護層を完全に架橋硬化した。なお、成
形条件は、樹脂温度240℃、金型温度55℃、樹脂圧力約3
00kg/cm2とした。成形品は、材質をアクリル樹脂と
し、縦95mm、横65mm、立ち上がり4.5mm、コーナー部の
R2.5mmのトレー状に成形した。照射条件は、120w/c
m、6灯、ランプ高さ10cm、ベルトスピード15m/minと
した。
【0046】実施例2 基体シートとして厚さ38μmのポリエステル樹脂フィ
ルムを用い、基体シート上に、メラミン樹脂系離型剤を
グラビアコート法にて1μmの厚さに塗布し離型層を形
成した後、その上に下記ワニスA200部(固形分100
部)、1,6-ヘキサンジイソシアネート3量体(商品名コ
ロネートHX、日本ポリウレタン工業株式会社製)10
部および光重合開始剤(商品名イルガキュアー184、
チバガイギー社製)5部を配合した保護層をリップコー
ト法にて順次形成した。保護層の厚さは5μmとした。
150℃で20秒間加熱することにより保護層を半ば架
橋硬化させ、アンカー層としてウレタン系インキ、絵柄
層としてアクリル系インキ、接着層としてアクリル樹脂
をグラビア印刷法にて順次印刷形成して転写材を得た。
【0047】この転写材を用い成形同時転写法を利用し
て実施例1と同様に成形品の表面に転写した後、基体シ
ートを剥がし、紫外線を照射して保護層を完全に架橋硬
化した。照射条件は、120w/cm、2灯、ランプ高さ10c
m、ベルトスピード2.5m/minとした。
【0048】実施例3 実施例1のワニスAに代えて、ワニスBを用いた外は実
施例1と同様に実施した。ワニスBは、初期仕込みでの
単量体使用量をGMA250部、後仕込みでの単量体使用
量をGMA750部に変え、AAの使用量を507部に変化さ
せた。ワニスBに含まれるポリマーは、アクリル当量21
4g/eq、水酸基価262、重量平均分子量20000であっ
た。
【0049】比較例A1 シリコン系樹脂(東芝シリコーン株式会社製「TPR6
701」)を配合した保護層をグラビア印刷法にて形成
した後、転写材作製時に加熱により保護層を完全に架橋
硬化させたこと、転写後に紫外線を照射しないことの外
は実施例1と同様に実施した。
【0050】比較例A2 重合性二重結合を有するウレタンアクリレートと反応性
希釈剤および光重合開始剤を配合した保護層をグラビア
印刷法にて形成した後、転写材作製時に紫外線照射によ
り保護層を完全に架橋硬化させたこと、転写後に紫外線
を照射しないことの外は実施例1と同様に実施した。転
写材作製時の照射条件は、120w/cm、2灯、ランプ高
さ5cm、ベルトスピード20m/minとした。
【0051】比較例A3 重合性二重結合を有するウレタンアクリレートと熱可塑
性アクリル樹脂および光重合開始剤を配合した保護層を
グラビア印刷法にて形成した後、転写材作製時に紫外線
を第一段照射して活性エネルギー線硬化性樹脂を半ば架
橋硬化させ、転写後に再度、紫外線を第二段照射して活
性エネルギー線硬化性樹脂を完全に架橋硬化させる外は
実施例1と同様に実施した。転写材作製時の照射条件
は、120w/cm、1灯、ランプ高さ10cm、ベルトスピー
ド50m/minとした。
【0052】比較例B 実施例のワニスAやワニスBに代えて、ワニスCを用い
た外は実施例1と同様に実施した。ワニスCは、初期仕
込みでの単量体使用量を、GMA125部、MMA125部、
後仕込みでの単量体使用量をGMA375部、MMA375部
に変え、AAの使用量を254部に変化させた。ワニスC
に含まれるポリマーは、アクリル当量355g/eq、水
酸基価158、重量平均分子量17000であった。
【0053】上記の実施例1〜3および比較例A1〜
3、比較例Bについて、それぞれクラックの有無、耐薬
品性、耐磨耗性の性能評価を行なった(表1)。クラッ
クの有無は、成形品曲面の状態を観察し、目視判定によ
り、○発生なし、△やや発生、×かなり発生のいずれか
で評価した。耐薬品性は、ガーゼにメタノールを含浸さ
せ、50往復擦った後の表面の状態を観察し、目視判定
により、○発生なし、△やや発生、×かなり発生のいず
れかで評価した。耐磨耗性は、1cm角の#000スチ
ールウールに荷重(100g、300g)をかけ、可動距離2
cm、2往復/秒で、200往復後の表面の傷つき程度
を観察し、目視判定により、○良好、△やや不良、×不
良のいずれかで評価した。
【0054】
【表1】
【0055】表1の評価結果から、次のことが明らかで
ある。すなわち、最外層にアクリル当量100〜300g/e
q、水酸基価20〜500、重量平均分子量5000〜50000のポ
リマーと多官能イソシアネートとを有効成分として含有
する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の熱架橋反応生
成物からなる保護層を有する実施例1〜3は、耐磨耗性
および耐薬品性に優れ、成形品曲面部においてクラック
が発生していない。これに対して、比較例A1はクラッ
ク、耐磨耗性、耐薬品性のいずれも満足すべき結果が得
られず、比較例A2は耐磨耗性、耐薬品性で優れていて
もクラックが多く発生し、比較例A3はクラックが発生
しないが耐磨耗性、耐薬品性で劣るものであった。ま
た、実施例1〜3と同じく活性エネルギー線硬化性樹脂
組成物の熱架橋反応生成物からなる保護層を有する比較
例Bも、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に含有され
るポリマーのアクリル当量が特定範囲を超えているた
め、耐磨耗性が劣っている。
【0056】
【発明の効果】本発明は、保護層が、(メタ)アクリル
当量100〜300g/eq、水酸基価20〜500、重量平均分
子量5000〜50000のポリマーと多官能イソシアネートと
を有効成分として含有する活性エネルギー線硬化性樹脂
組成物の熱架橋反応生成物からなり、成形品の表面に転
写されたこの保護層が活性エネルギー線照射により架橋
硬化されるので、耐磨耗性および耐薬品性に優れた成形
品を得ることができ、かつ成形品曲面部においてクラッ
クを発生させない。また、転写材作製時に加熱により保
護層を半ば架橋硬化させるため、活性エネルギー線照射
に際し巨大な活性エネルギー線照射装置が不要であり、
低コストで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写材の一実施例を示す模式断面
図である。
【図2】本発明に係る転写材の他の実施例を示す模式断
面図である。
【図3】本発明に係る転写材を用いた耐磨耗性および耐
薬品性に優れた成形品の製造工程の一実施例を示す模式
図である。
【図4】本発明に係る転写材を用いた耐磨耗性および耐
薬品性に優れた成形品の製造工程の他の実施例を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 基体シート 2 保護層 3 絵柄層 4 接着層 5 転写層 6 転写材 7 成形品 8 耐熱ゴム状弾性体 9 可動型 10 固定型 11 溶融樹脂

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル当量100〜300g/e
    q、水酸基価20〜500、重量平均分子量5000〜50000のポ
    リマーと多官能イソシアネートとを有効成分として含有
    することを特徴とする転写材の保護層に用いる活性エネ
    ルギー線硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリマーが、グリシジル(メタ)アクリ
    レート系重合体にα,β−不飽和モノカルボン酸を付加
    反応させた反応生成物である請求項1記載の転写材の保
    護層に用いる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 グリシジル(メタ)アクリレート系重合
    体が、グリシジル(メタ)アクリレートの単独重合体、
    またはグリシジル(メタ)アクリレートとカルボキシル
    基を含有しないα,β−不飽和単量体からなる共重合体
    である請求項2記載の転写材の保護層に用いる活性エネ
    ルギー線硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 離型性を有する基体シート上に形成され
    た保護層が、請求項1〜3の活性エネルギー線硬化性樹
    脂組成物の熱架橋反応生成物からなることを特徴とする
    転写材。
  5. 【請求項5】 保護層の上に絵柄層および接着層が順次
    設けられた請求項4に記載の転写材。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5の転写材を成形
    品表面に接着させた後、基体シートを剥離する工程およ
    び活性エネルギー線を照射する工程を経ることを特徴と
    する転写材を用いた耐磨耗性および耐薬品性に優れた成
    形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5の転写材を成形
    金型内に挟み込み、キャビテイ内に樹脂を射出充満さ
    せ、樹脂成形品を得るのと同時にその表面に転写材を接
    着させた後、基体シートを剥離する工程および活性エネ
    ルギー線を照射する工程を経ることを特徴とする転写材
    を用いた耐磨耗性および耐薬品性に優れた成形品の製造
    方法。
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