JP6650662B2 - 化粧シート及びそれを用いた化粧板 - Google Patents

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本発明は、化粧シート及びそれを用いた化粧板に関する。
従来、内装材の表面材として、意匠性及び機能性が高いという点から、ポリオレフィン樹脂を用いたオレフィン系化粧シートが一般に使用されている。例えば、特許文献1には、「結晶質ポリプロピレンのハードセグメントとオレフィン系エラストマーのソフトセグメントとから成るポリプロピレン系熱可塑性エラストマーに、更に無機充填剤と着色剤とを添加した組成物から成る基材シートの表側面に、絵柄インキ層、アクリルポリオールと脂肪族イソシアネートとから成る2液硬化型ウレタン樹脂を架橋させて成る透明な表面保護層をこの順に、及び該基材シートの裏側面に、ポリオールとイソシアネートとから成る2液硬化型ウレタン樹脂を架橋させて成る易接着プライマー層を、積層して成り、且つ化粧シート表側面には熱圧エンボス加工による凹凸模様が形成されて成る、化粧シート。」が開示されている。
このようなポリオレフィン系化粧シートは、木質素材、金属素材、非セメント窯業素材等からなる被着材と接着されることにより化粧板として利用されている。そして、被着材との接着性を高めるために、ポリオレフィン系化粧シートは、基材シートの裏側面に裏面プライマー層が形成される場合が多い。例えば、特許文献1のオレフィン系化粧シートでは、基材シートの裏側面に、ポリオールとイソシアネートとから成る2液硬化型ウレタン樹脂を架橋させて成る易接着プライマー層が形成されている。
しかしながら、従来のポリオレフィン系化粧シートには、以下のような問題がある。
それは、被着材としていわゆる木質ボード(パーティクルボード(PB)、木質繊維板(MDF、HDF等)及びこれらと木質単板又は木質合板との組み合わせ)を用いた場合に、基材シートと被着材との接着性が経時的に低下して膨潤又は剥離するという問題である。
上記問題の原因としては、木質ボードの耐水性を高めるために木質ボードの原料にパラフィンなどの撥水剤が混練されており、当該撥水剤が加熱環境下又は湿熱環境下において木質ボード表面にブリードアウトし、接着界面で凝集して接着剤を劣化させることが確認されている。なお、木質ボードは従来のラワン合板などと比べて水分(湿度)によって膨潤し易い特性があるため、撥水剤による耐水処理が不可欠であるが、ラワン合板などの原木の高騰化などの影響を受けて木質ボードの使用率は高まってきている。
また、木質ボード表面にブリードアウトした撥水剤が更にポリオレフィン系化粧シートにまで浸潤した場合には、特に表面保護層の性能として防滑性を有するポリオレフィン系化粧シートにおいて撥水剤の浸潤に起因して防滑性が低下することが指摘されている。
よって、撥水剤を含有する木質基材に接着して使用される化粧シートであって、加熱又は湿熱環境下における接着性の低下が抑制されており、特に表面保護層の性能として防滑性を有する化粧シートにおいては防滑性の低下が抑制されている化粧シートの開発が望まれている。
特開2002-144485号公報
本発明は、撥水剤を含有する木質基材に接着して使用される化粧シートであって、加熱又は湿熱環境下における接着性の低下が抑制されており、特に表面保護層の性能として防滑性を有する化粧シートにおいては防滑性の低下が抑制されている化粧シートを提供することを目的とする。また、当該化粧シートを用いた化粧板を提供することも目的とする。
本発明者は上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、基材シートの裏面に特定のプライマー剤から形成された裏面プライマー層を有する化粧シートが上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の化粧材に関する。
1. 撥水剤を含有する木質基材と、化粧シートの裏面プライマー層とを積層することにより得られる化粧板であって、
前記化粧シートは、基材シートの裏面に前記裏面プライマー層を有しており、
(1)前記裏面プライマー層は、主剤組成物及び硬化剤を混合した2液硬化型プライマー剤から形成されており、
(2)前記主剤組成物は、前記主剤組成物に含まれる樹脂成分100質量%中、ウレタン−アクリルポリオール共重合樹脂を60〜80質量%含有し、セルロースアセテートブチレート樹脂を40〜20質量%含有し、且つ、シリカを含有する、
ことを特徴とする化粧板
2. 前記主剤組成物中の前記シリカの含有量は、前記主剤組成物に含まれる樹脂成分100質量部に対して10〜40質量部である、上記項1に記載の化粧板
以下、本発明の化粧シート及びそれを用いた化粧板について説明する。
化粧シート
本発明の化粧シートは、基材シートの裏面に裏面プライマー層を有し、
(1)前記裏面プライマー層は、主剤組成物及び硬化剤を混合した2液硬化型プライマー剤から形成されており、
(2)前記主剤組成物は、前記主剤組成物に含まれる樹脂成分100質量%中、ウレタン−アクリルポリオール共重合樹脂を50質量%以上含有し、且つ、シリカを含有する、
ことを特徴とする。
上記特徴を有する本発明の化粧シートは、裏面プライマー層が2液硬化型プライマー剤から形成されており、主剤組成物に含まれる樹脂成分100質量%中、ウレタン−アクリルポリオール共重合樹脂を50質量%以上含有し、且つ、シリカを含有することにより、撥水剤を含有する木質基材と接着して化粧板として用いる場合に、加熱又は湿熱環境下においても化粧シートの接着性の低下が抑制されており、特に表面保護層の性能として防滑性を有する化粧シートにおいては防滑性の低下が抑制されている。よって、木質基材として木質ボードを用いる場合でも化粧シートの接着性の低下及び防滑性を有する化粧シートにおいては防滑性の低下が抑制されている。
(裏面プライマー層)
本発明の化粧シートにおける裏面プライマー層は、基材シートの裏面に設けられ、各種被着材と化粧シートとの接着性を向上させるためのプライマー層であり、主剤組成物及び硬化剤を混合した2液硬化型プライマー剤から形成されている。そして、主剤組成物は、主剤組成物に含まれる樹脂成分100質量%中、ウレタン−アクリルポリオール共重合樹脂を50質量%以上含有し、且つ、シリカを含有する。
主剤組成物は、樹脂成分100質量%中にウレタン−アクリルポリオール共重合樹脂を50質量%以上(好ましくは60〜80質量%)含有していればよく、上記共重合樹脂以外の樹脂としては、例えば、CAB(セルロースアセテートブチレート樹脂)、ポリエステル系ウレタン樹脂、硝化綿(ニトロセルロース樹脂)、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等が挙げられる。これらの中でも、CABを含有することが好ましく、CABを含有する場合には、プライマー層を形成後、化粧シートをロール状に巻き取った際のブロッキング現象を抑制することができる。
上記ウレタン−アクリルポリオール共重合樹脂としては限定的ではないが、ウレタン:アクリルポリオールの共重合比率は1:2〜2:1程度であることが好ましく、1:1程度であることがより好ましい。
シリカの含有量は限定的ではないが、主剤組成物に含まれる樹脂成分100質量部に対して10〜40質量部であることが好ましい。シリカの平均粒径は限定的ではないが、通常3〜6μm程度が好ましい。この平均粒径は、レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径である。
硬化剤としては、主剤組成物を構成する樹脂成分を硬化できるものであれば限定されず、例えば、イソシアネート成分(トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネート等)を好適に使用することができる。硬化剤の種類及び使用量は主剤組成物を構成する樹脂成分の種類に応じて適宜調整する。
裏面プライマー層の厚さは特に限定されないが、通常0.1〜10μm、好ましくは1〜5μm程度である。
本発明の化粧シートは、上記(1)及び(2)の要件を満たす裏面プライマー層が形成されている限り、層構成及び各層を構成する樹脂成分などは特に限定されない。層構成としては、例えば、基材シート上に、着色隠蔽層、絵柄模様層、透明性接着剤層、透明性樹脂層及び透明性表面保護層の1層又は2層以上を積層した層構成が挙げられる。また、基材シート裏面には、化粧シート及び化粧材の衝撃吸収などを目的とした緩衝層(いわゆる合成樹脂製バッカー層)を介して裏面プライマー層を積層してもよい。なお、本明細書では、上記層構成の中で、基材シートから見て透明性表面保護層が積層されている方向を「上」又は「おもて面」と称し、基材シートから見て合成樹脂製バッカー層が積層されている方向を「下」又は「裏面」と称する。
以下、上記で例示した各層(基材シート、着色隠蔽層、絵柄模様層、透明性接着剤層、透明性樹脂層、透明性表面保護層及び合成樹脂製バッカー層)について説明する。
(基材シート)
基材シートとしては限定的ではないが、樹脂成分としてポリオレフィン樹脂を含む基材シートが好ましい。実質的には、ポリオレフィン樹脂からなるシートを用いる。
ポリオレフィン樹脂としては特に限定されず、化粧シートの分野で通常用いられているものが使用できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。これらの中でも、特にポリプロピレン、ポリオレフィン熱可塑性エラストマー等が好ましい。
ポリプロピレンを主成分とする単独重合体又は共重合体も好ましく、例えば、ホモポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、ブロックポリプロピレン樹脂、及び、ポリプロピレン結晶部を有し、且つプロピレン以外の炭素数2〜20のα−オレフィンが挙げられる。その他、エチレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1又はオクテン−1のコモノマーを15モル%以上含有するプロピレン−α−オレフィン共重合体等も好ましい。
ポリオレフィン熱可塑性エラストマーは、ハードセグメントにアイソタクチックポリプロピレン、ソフトセグメントにアタクチックポリプロピレンを重量比80:20で混合したものが好ましい。
ポリオレフィン樹脂は、例えば、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法等によりフィルム状にすればよい。
基材シートの厚みは特に限定されず、製品特性に応じて設定できるが、通常50〜250μm、好ましくは50〜150μm程度である。
基材シートには、必要に応じて、添加剤が配合されてもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、着色剤(下記参照)などが挙げられる。添加剤の配合量は、製品特性に応じて適宜設定できる。
着色剤としては特に限定されず、顔料、染料等の公知の着色剤を使用できる。例えば、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック等の無機顔料;イソインドリノン、ハンザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、アニリンブラック等の有機顔料(染料も含む);アルミニウム、真鍮等の金属顔料;二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢(パール)顔料などが挙げられる。基材シートの着色態様には、透明着色と不透明着色(隠蔽着色)があり、これらは任意に選択できる。例えば、木質板の地色を着色隠蔽する場合には、不透明着色を選択すればよい。一方、木質板の地模様を目視できるようにする場合には、透明着色を選択すればよい。
基材シートの片面又は両面には、必要に応じて、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、電離放射線処理、重クロム酸処理等の表面処理を施してもよい。例えば、コロナ放電処理を行う場合には、基材シート表面の表面張力が30dyne以上、好ましくは40dyne以上となるようにすればよい。表面処理は、各処理の常法に従えばよい。
基材シートの上面には、必要に応じて、プライマー層(絵柄模様層の形成を容易とするためのプライマー層)を設けてもよい。
プライマー層は、公知のプライマー剤を基材シートの片面又は両面に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン−セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿の混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤等が挙げられる。
プライマー層の厚みは特に限定されないが、通常0.1〜10μm、好ましくは1〜5μm程度である。
(絵柄模様層)
基材シートの上には、絵柄模様層を形成することができる。
絵柄模様層は、化粧シートに所望の絵柄による意匠性を付与するものであり、絵柄の種類等は特に限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
絵柄模様層の形成方法は特に限定されず、例えば、公知の着色剤(染料又は顔料)を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)させて得られる着色インキ、コーティング剤等を用いた印刷法などにより形成すればよい。
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料等が挙げられる。これらの着色剤は、単独又は2種以上を混合して使用できる。これらの着色剤には、シリカ等のフィラー、有機ビーズ等の体質顔料、中和剤、界面活性剤等がさらに配合してもよい。
結着材樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アルキド系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素誘導体、ゴム系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、単独又は1種以上を混合して使用できる。
溶剤(又は分散媒)としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の石油系有機溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸−2−メトキシエチル、酢酸−2−エトキシエチル等のエステル系有機溶剤;メチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系有機溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系有機溶剤;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤;ジクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩素系有機溶剤;水等の無機溶剤等が挙げられる。これらの溶剤(又は分散媒)は、単独又は2種以上を混合して使用できる。
絵柄模様層の形成に用いる印刷法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられる。また、全面ベタ状の絵柄模様層を形成する場合には、例えば、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等の各種コーティング法が挙げられる。その他、手描き法、墨流し法、写真法、転写法、レーザービーム描画法、電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法、エッチング法等を用いたり、他の形成方法と組み合わせて用いたりしてもよい。
絵柄模様層の厚みは特に限定されず、製品特性に応じて適宜設定できるが、塗工時の層厚は1〜15μm程度、乾燥後の層厚は0.1〜10μm程度である。
(着色隠蔽層)
基材シートと絵柄模様層との間には、必要に応じて、更に着色隠蔽層を形成してもよい。着色隠蔽層は、化粧シートのおもて面から木質基材の地色を隠蔽したい場合に設けられる。基材シートが透明性である場合は勿論、基材シートが隠蔽着色されている場合でも、隠蔽性を安定化するために形成してもよい。
着色隠蔽層を形成するインクとしては、絵柄模様層を形成するインクであって隠蔽着色が可能なものが使用できる。
着色隠蔽層の形成方法は、基材シート全体を被覆(全面ベタ状)するように形成できる方法が好ましい。例えば、前記したロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等が好ましいものとして挙げられる。
着色隠蔽層の厚みは特に限定されず、製品特性に応じて適宜設定できるが、塗工時の層厚は0.2〜10μm程度、乾燥後の層厚は0.1〜5μm程度である。
(透明性接着剤層)
絵柄模様層の上には、透明性接着剤層を形成することができる。
透明性接着剤層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明又は半透明のいずれも含む。透明性接着剤層は、絵柄模様層と透明性樹脂層とを接着するために形成することができる。
接着剤としては特に限定されず、化粧シートの分野で公知の接着剤が使用できる。
化粧シートの分野で公知の接着剤としては、例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂等の硬化性樹脂等が挙げられる。また、イソシアネートを硬化剤とする二液硬化型ポリウレタン樹脂又はポリエステル樹脂も適用し得る。
接着剤層は、例えば、接着剤を絵柄模様層の上に塗布し、透明性樹脂層を構成する塗工剤(接着剤)を塗工後、乾燥・硬化させることにより形成できる。乾燥温度・乾燥時間等の条件は特に限定されず、接着剤の種類に応じて適宜設定すればよい。接着剤の塗布方法は特に限定されず、例えば、ロールコート、カーテンフローコート、ワイヤーバーコート、リバースコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、エアーナイフコート、キスコート、ブレードコート、スムースコート、コンマコート等の方法が採用できる。
接着剤層の厚みは特に限定されないが、乾燥後の厚みが0.1〜30μm、好ましくは1〜20μm程度である。
(透明性樹脂層)
透明性接着剤層の上には、透明性樹脂層を形成してもよい。透明性樹脂層は、透明性である限り、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
透明性樹脂層に含まれる樹脂成分は限定的ではないが、熱可塑性樹脂が好ましく、この中でもポリオレフィンやポリエステルが好ましく、ポリプロピレンが最も好ましい。透明性樹脂層は、実質的にポリプロピレン樹脂によって形成されていることが好ましい。
透明性樹脂層は、例えば、ポリプロピレン樹脂を、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法等により形成する。また既成のフィルムを用いてもよい。
透明性樹脂層は、必要に応じて、耐候剤を含有してもよい。耐候剤としては、例えば、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤等が好ましい。これらの耐候剤は、単独又は2種以上を混合して使用できる。特に透明性樹脂層がポリプロピレンを含有する場合には、耐候剤を含有することが好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられる。光安定剤としては、例えば、ヒンダードアミン系光安定剤が好適である。これらの耐候剤の含有量は限定されないが、紫外線吸収剤・光安定剤ともに、透明性樹脂層中1000〜10000質量ppm程度とすればよい。
透明性樹脂層の表面であって、後記する透明性表面保護層を形成する面には、必要に応じて、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、電離放射線処理、重クロム酸処理等の表面処理を施してもよい。表面処理は、各処理の常法に従って行えばよい。
透明性樹脂層の厚みは特に限定されないが、10〜400μm程度が好ましく、40〜250μm程度がより好ましく、40〜100μm以上がさらに好ましい。
透明性樹脂層の表面には、プライマー層(透明性表面保護層の形成を容易とするためのプライマー層)が形成されていてもよい。
プライマー層は、公知のプライマー剤を透明性樹脂層に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。
プライマー層の厚みは特に限定されないが、通常0.1〜10μm、好ましくは1〜5μm程度である。
(透明性表面保護層)
透明性樹脂層の上には、透明性表面保護層を形成してもよい。透明性表面保護層は限定的ではないが、樹脂成分として電離放射線硬化型樹脂及び2液硬化型ウレタン系樹脂の少なくとも1種を含有することが好ましい。実質的には、これらの樹脂から形成されているものが好ましい。電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂により透明性表面保護層を形成する場合には、化粧シートの耐摩性、耐衝撃性、耐汚染性、耐擦傷性、耐候性等を高め易い。また、電離放射線硬化型樹脂として、後記の通り、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下(好ましくは−20℃以下)のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含む場合には、特に化粧シートの防滑性を高め易い。
電離放射線硬化型樹脂としては特に限定されず、紫外線、電子線等の電離放射線の照射により重合架橋反応可能なラジカル重合性二重結合を分子中に含むプレポリマー(オリゴマーを含む)及び/又はモノマーを主成分とする透明性樹脂が使用できる。これらのプレポリマー又はモノマーは、単体又は複数を混合して使用できる。硬化反応は、通常、架橋硬化反応である。
具体的には、前記プレポリマー又はモノマーとしては、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物が挙げられる。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましい。ここで、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーとしては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの分子量としては、通常250〜100000程度が好ましい。
ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーとしては、例えば、単官能モノマーとして、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、多官能モノマーとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カチオン重合性官能基を有するプレポリマーとしては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。また、チオールとしては、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等のポリチオールが挙げられる。ポリエンとしては、例えば、ジオール及びジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルアルコールを付加したものが挙げられる。
電離放射線硬化型樹脂としては、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを用いることが好ましい。ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、例えば、(A)1分子中に2個のラジカル重合性不飽和基を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、(B)1分子中に3〜15個のラジカル重合性不飽和基を有する脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(A)は、1分子中に2個のラジカル重合性不飽和基を有する、いわゆる2官能ウレタンアクリレートオリゴマーであり、ジイソシアネートと、1分子中に水酸基を2個以上有する重量平均分子量が500〜2000の多価アルコールと、末端に水酸基を有するとともにラジカル重合性不飽和基を有する(メタ)アクリレート化合物とが結合してなる、重量平均分子量が1000〜8000のオリゴマーである。
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(A)は分子量が1000未満では、硬化後の樹脂層においてウレタン(メタ)アクリレートの持つ柔軟性を充分発揮できず、Vカット加工、ラッピング加工などの曲げ加工、及びエンボスに際しての加工性が低下する。また分子量が8000を超えると、耐汚染性等の特性が低下するおそれがある。
上記ジイソシアネートは、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する脂肪族、脂環式又は芳香族のイソシアネートであり、例えば2, 4−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1, 6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。
重量平均分子量が500~2000の多価アルコールとしては、両末端に水酸基を有するポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール及びポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール等がある。上記ポリエステルポリオールとしては、(イ)芳香族又はスピロ環骨格を有するジオール化合物と、ラクトン化合物又はその誘導体又はエポキシ化合物との付加反応生成物、(ロ)多塩基酸とアルキレングリコールとの縮合生成物、及び(ハ)環状エステル化合物から誘導される開環ポリエステル化合物があり、これらを単独又は2種以上を混合して使用することができる。上記ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどがある。上記(ロ)の多塩基酸としてアジピン酸を用い、アルキレングリコールと縮合生成物として得られる重量平均分子量500~2000の、両末端に水酸基を有するポリエステルジオールは、各種物性が良好であるため好ましい。
また、末端に水酸基を有するとともにラジカル重合性不飽和基を有する(メタ)アクリレートは、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの誘導体のエステル化合物であって、末端に水酸基を有するものである。具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシルプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシシクロオクチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピルアクリレートなどの重合性不飽和基を1個有する(メタ)アクリル酸エステル化合物、あるいはその他の1分子中に重合性不飽和基を2個以上有する(メタ)アクリル酸エステル化合物などが例示される。
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(A)は、好ましくは、多価アルコール成分を、アルキレングリコールとアジピン酸から形成される重量平均分子量500〜2000のポリエステルポリオールとし、また、ジイソシアネート成分をイソホロンジイソシアネートとし、アクリレート成分をヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸エステルとし、これらを反応させて得られる重量平均分子量が1000〜8000のオリゴマーが望ましい。
脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)は、1分子中に3個〜15個の(メタ)アクリロイル基などのラジカル重合性不飽和基を有するものであり、脂肪族ジイソシアネート、多官能ポリオール、末端に水酸基を有するとともにラジカル重合性不飽和基を有する(メタ)アクリレートを反応させて得られる、多官能(3〜15官能)ウレタンアクリレートである。
上記脂肪族ジイソシアネートは、1, 6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。
また、上記の水酸基とラジカル重合性不飽和基を有する(メタ)アクリレートは、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシルプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシシクロオクチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピルアクリレートなどの重合性不飽和基を1個有する(メタ)アクリル酸エステル化合物が挙げられる。
透明性表面保護層を形成するための組成物において、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(A)と、脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)の配合量は、特に限定されないが、通常は組成物の樹脂成分中のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(A)の含有量が30〜80重量%、脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)の含有量が20〜70重量%とすればよい。ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(A)が30重量%未満になると、硬化型樹脂層の可撓性、展性が不十分となり、耐衝撃性が低下し易い。ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(A)が80重量%を超えると、耐擦傷性及び耐汚染性が低下し易い。尚、上記のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(A)と脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)の配合量は、透明性表面保護層を形成する塗工組成物における、上記オリゴマー(A)とオリゴマー(B)の合計重量に対する、各成分の重量%を表す。
防滑性を高める観点では、特にガラス転移温度(Tg)が0℃以下(好ましくは−20℃以下)のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含むことが好ましい。当該Tgの下限値は限定的ではないが、−60℃程度である。本発明では、Tgが0℃以下のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含む仕様を防滑仕様と称する。
なお、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、Tgが0℃を超えるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーとの混合状態で用いることが好ましい。例えば、1)Tgが0℃以下のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、2)Tgが20〜30℃のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー及び3)Tgが200℃以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの混合物の状態で用いることが好ましい。
Tgが0℃以下のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの電離放射線硬化型樹脂中における含有量は特に限定されないが、通常1〜20重量%程度、好ましくは2〜15重量%程度である。この範囲内にすることにより、良好な防滑性を有したまま、効果的に耐傷性及び耐汚染性を発揮することができる。
電離放射線硬化型樹脂を硬化させるために用いる電離放射線としては、電離放射線硬化型樹脂(組成物)中の分子を硬化反応させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子が用いられる。通常は紫外線又は電子線を用いればよいが、可視光線、X線、イオン線等を用いてもよい。
紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。紫外線の波長としては、通常190〜380nmが好ましい。
電子線源としては、例えば、コッククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が使用できる。その中でも、特に100〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射できるものが好ましい。
2液硬化型ウレタン系樹脂としては特に限定されないが、中でも主剤としてOH基を有するポリオール成分(アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等)と、硬化剤成分であるイソシアネート成分(トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネート等)とを含むものが使用できる。
透明性表面保護層は、必要に応じて、耐侯剤、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の着色剤、溶剤等を含んでもよい。耐候剤を含有する場合の種類、含有量については、透明性樹脂層における説明と同様である。
透明性表面保護層は、例えば、透明性ポリプロピレン系樹脂層の上に電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂をグラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法により塗工後、樹脂を硬化させることにより形成できる。電離放射線硬化型樹脂の場合には、電子線照射により樹脂硬化する。
表面保護層の厚さは特に限定されず、最終製品の特性に応じて適宜設定できるが、通常0.1〜50μm、好ましくは1〜20μm程度である。
(エンボス加工)
化粧シートの最表層側には、必要に応じてエンボス加工を施してもよい。
エンボス加工方法は特に限定されず、例えば、透明性表面保護層のおもて面を加熱軟化させてエンボス版により加圧・賦形後、冷却する方法が好ましい方法として挙げられるが、最終製品である化粧シート又は透明性表面保護層の材質によっては、例えば、透明性樹脂層のおもて面を加熱軟化させてエンボス版により加圧・賦型後、その上に透明性表面保護層を形成してもよい。
エンボス加工には、公知の枚葉式又は輪転式のエンボス機が用いられる。凹凸形状としては、例えば、木目板導管溝、石板表面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
(合成樹脂製バッカー層)
化粧シートは、基材シート裏面に合成樹脂製バッカー層を有していてもよい。ここで、バッカー層は、床用化粧材において衝撃吸収等を目的とした緩衝層を意味する。バッカー層を構成する材料としては、例えば、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリメチレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート、耐熱性の高いポリアルキレンテレフタレート〔例えば、エチレングリコールの一部を1,4−シクロヘキサンジメタノールやジエチレングリコール等で置換したポリエチレンテレフタレートである、いわゆる商品名PET−G(イーストマンケミカルカンパニー製)〕、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド、ポリスチレン、ポリアミド、ABS等が挙げられる。これらの樹脂は単独又は2種以上で使用できる。バッカー層の厚さは限定的ではないが、100〜600μmが適当である。
バッカー層には、必要に応じ、コロナ放電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理等の公知の易接着処理を接着面に施すこともできる。バッカー層を設ける場合には、本発明の裏面プライマー層はバッカー層の裏面に設ける。
バッカー層を設けることにより、耐傷性を高めることができるとともに、被着材の影響を緩和することができる。例えば、被着材の表面に存在している凹凸の影響を緩和したり、特に被着材が木質系の場合には、サンディング加工時に表面に形成される研磨ムラや木の節目等(いわゆるダク)の影響を緩和したりすることができる。
化粧板
本発明の化粧シートは、撥水剤を含有する木質基材と積層することにより化粧板を作製する用途に好適に用いることができる。
撥水剤を含有する木質基材としては、木質ボード(パーティクルボード(PB)、木質繊維板(MDF、HDF等)及びこれらと木質単板又は木質合板との組み合わせ)を挙げることができる。PBや木質繊維板はラワン合板などの木質基材と比べて水分(湿度)により膨潤し易い性質があるため、PBや木質繊維板を作製する際は、原料に耐水処理としてパラフィンなどの撥水剤が混練されている。本発明の化粧シートは、このような撥水剤を含有するPB又は木質繊維板、並びにこれらと木質単板又は木質合板との組み合わせにより得られる木質ボードを木質基材として積層する用途に好適に用いることができる。
木質基材の形状は特に限定されず、通常はフローリング等への設置を考慮して平板とすればよい。
木質基材と積層後は、例えば、最終製品の特性に応じて、裁断、テノーナを用いてサネ加工、V字形状の条溝付与、四辺の面取り等を施してもよい。
木質基材と化粧シートとを貼り合わせるには、接着剤を用いることができる。接着剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、アイオノマー、ブタジエン・アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム、ウレタン系反応型ホットメルト接着剤(PUR)等を有効成分とする公知の接着剤が使用できる。貼り合わせる際は、コールドプレス、ホットプレス、ロールプレス、ラミネーター、ラッピング、縁貼り機,真空プレス等の貼着装置を用いることができる。
木質基材と化粧シートとの接合後は、例えば、最終製品の特性に応じて、裁断、テノーナを用いてサネ加工、V字形状の溝加工、四辺の面取り加工(例えばC面取り加工)等を施してもよい。
本発明の化粧材は、化粧シート側から被着材に至る溝部及び/又は面取り部を設けて、当該溝部及び面取り部を着色塗料によって塗装してもよい。
溝部及び面取り部を塗装するための着色塗料は、例えば、前記接着剤層にも使用できる着色剤をビヒクルに溶解又は分散させることによりインキ化したものが使用できる。着色剤の例示については前記と同じである。ビヒクルとしては、例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等が挙げられる。これらのビヒクルは、単独又は2種以上を混合して使用できる。なお、着色塗料には、前記の通り、改質樹脂層のシラノール基と化学的に結合するイソシアネートなどの硬化剤を含有するものを採用することが好ましい。その他、溶剤や補助剤等を必要に応じて添加することもできる。
本発明の化粧シートは、裏面プライマー層が2液硬化型プライマー剤から形成されており、主剤組成物に含まれる樹脂成分100質量%中、ウレタン−アクリルポリオール共重合樹脂を50質量%以上含有し、且つ、シリカを含有することにより、撥水剤を含有する木質基材と接着して化粧板として用いる場合に、加熱又は湿熱環境下においても化粧シートの接着性の低下が抑制されており、特に表面保護層の性能として防滑性を有する化粧シートにおいては防滑性の低下が抑制されている。よって、木質基材として木質ボードを用いる場合でも化粧シートの接着性の低下及び防滑性を有する化粧シートにおいては防滑性の低下が抑制されている。
以下に実施例、参考例及び比較例を示して本発明をより詳しく説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
参考例1、実施例2、参考例3〜5及び比較例1〜5
≪化粧シートの作製≫
60μm厚さのポリプロピレンフィルム(基材シート)の両面にコロナ放電処理を施し、基材シートの一方の面に以下に示す裏面プライマー層を1g/m2となるように形成し、その反対の面には2液硬化型アクリルウレタン樹脂からなる印刷インキで2μm厚さの絵柄印刷層を形成した。次に、当該絵柄印刷層の上に、ウレタン樹脂系接着剤を固形分量が3g/m2となるように塗布して、接着剤層を形成した。当該接着剤層上に、Tダイ押出機でポリプロピレン系樹脂を加熱溶融押出しして60μm厚さの透明性樹脂層を形成した。次に、透明性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、当該コロナ放電処理を行った面に対して、表面保護層形成用プライマーとして固形分量が1g/m2となるようにアクリルウレタン共重合体樹脂を塗工しプライマー層を形成した。
当該プライマー層表面に固形分量が5g/m2となるよう、2官能ウレタンアクリレートオリゴマー1(Tg:25℃) 65重量部、6官能ウレタンアクリレートオリゴマー(Tg:200℃以上)35重量部の樹脂組成物から成るウレタンアクリレート系電離放射線硬化型樹脂をロールコート法により塗布し、次いで酸素濃度200ppm以下の環境下において電子線照射装置を用いて、加速電圧125KeV、5Mradの条件で電子線を照射して硬化させることで表面保護層を形成した。次に、当該表面保護層側からエンボス加工により深さ30μmの木目導管柄の凹凸模様を形成することにより化粧シート(総厚さ:約130μm)を作製した。
参考例1
(主剤組成物)
樹脂:ポリエステル系ウレタン・アクリルポリオール共重合体 100質量部
シリカ:平均粒径5μm、35.8質量部
(硬化剤)
HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) 20.0質量部
実施例2
(主剤組成物)
樹脂:ポリエステル系ウレタン・アクリルポリオール共重合体 70.0質量部
CAB(セルロースアセテートブチレート) 30.0質量部
シリカ:平均粒径5μm、35.8質量部
(硬化剤)
HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) 20.0質量部
参考例3
(主剤組成物)
樹脂:ポリエステル系ウレタン・アクリルポリオール共重合体 50.0質量部
ポリエステル系ウレタン 50.0質量部
シリカ:平均粒径5μm、35.8質量部
(硬化剤)
HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) 20.0質量部
参考例4
(主剤組成物)
樹脂:ポリエステル系ウレタン・アクリルポリオール共重合体 100質量部
シリカ:平均粒径5μm、17.9質量部
(硬化剤)
HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) 20.0質量部
参考例5
参考例1において、表面保護層を形成するウレタンアクリレート系電離放射線硬化型樹脂を下記樹脂組成物(防滑仕様)に変更し、更に固形分量を15g/m2に変更した以外は、参考例1と同様にして化粧シートを作製した。
(表面保護層を形成する樹脂組成物)
・2官能ウレタンアクリレートオリゴマー1(Tg:25℃) 68重量部
・2官能ウレタンアクリレートオリゴマー2(Tg:−55℃) 12重量部
・6官能ウレタンアクリレートオリゴマー(Tg:200℃以上)20重量部
比較例1
(主剤組成物)
樹脂:ポリエステル系ウレタン 67.4質量部
硝化綿(ニトロセルロース) 32.6質量部
シリカ:平均粒径6μm、64.0質量部
(硬化剤)
HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) 23.3質量部
比較例2
(主剤組成物)
樹脂:アクリルウレタン共重合 100質量部
シリカ:平均粒径6μm、32.0質量部
(硬化剤)
HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) 23.3質量部
比較例3
(主剤組成物)
樹脂:ポリエステル系ウレタン 67.4質量部
硝化綿(ニトロセルロース) 32.6質量部
シリカ:平均粒径3.5μm、32.0質量部
(硬化剤)
HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) 23.3質量部
比較例4
(主剤組成物)
樹脂:ポリエステル系ウレタン−アクリルポリオール共重合体 100質量部
硬化剤:HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) 20.0質量部
比較例5
比較例1において、表面保護層を形成するウレタンアクリレート系電離放射線硬化型樹脂を下記樹脂組成物(防滑仕様)に変更し、更に固形分量を15g/m2に変更した以外は、比較例1と同様にして化粧シートを作製した。
(表面保護層を形成する樹脂組成物)
・2官能ウレタンアクリレートオリゴマー1(Tg:25℃) 68重量部
・2官能ウレタンアクリレートオリゴマー2(Tg:−55℃) 12重量部
・6官能ウレタンアクリレートオリゴマー(Tg:200℃以上)20重量部
≪化粧板の作製≫
木質ボード(MDF、PB及びMDFの順に2種3層が積層された木質ボードであり、各層にパラフィン系撥水剤を1.0質量%含有する)にPUR(ポリウレタンリアクティブ)系接着剤を介して、作製した化粧シートを貼り合わせ、化粧板を作製した。
≪化粧シート及び化粧板の特性≫
初期密着性(強制剥離時の剥離位置の確認)
各化粧板の化粧シート部分を強制的に手動で剥離させて剥離界面を目視で評価した。
剥離界面の評価は次の通りとした。
○:木質ボードの凝集破壊を確認した
×:木質ボードの凝集破壊は確認できなかった
湿熱試験
各化粧板を湿熱環境下(80℃・90%RH)に18日間放置した。放置後の外観及び強制剥離後の剥離界面の位置をそれぞれ目視で評価した。
外観の評価基準は次の通りとした。
○:外観変化無し
×:化粧シートの軽微な膨れを確認した
××:化粧シートの膨れは確認できなかった
剥離界面の評価は次の通りとした。
○:木質ボードの凝集破壊を全面に確認した
△:木質ボードの凝集破壊をほぼ全面に確認した
×:木質ボードの凝集破壊を一部に確認した
××:木質ボードの凝集破壊は確認できなかった
ブロッキング試験
絵柄印刷層まで形成した基材シートをロール状に巻き取り、常温で3日間放置。その後、シートを引き出した時に発生する現象を確認した。
○:引き出し時に異音が発生しなかった(シート同士の貼り付き無し)
○〜△:引き出し時に異音が軽微発生した(シート同士の貼り付きはほとんど無し)
△:引き出し時に異音が発生した(シート同士の貼り付きを確認)
×:引き出すことが出来なかった(シート同士が完全に貼り付いてしまった)
ピンキング評価
化粧シートの状態で湿熱試験と同状態に放置(80℃・90%RH×18日間)。その際の裏面プライマーのピンキング(ピンク色に着色すること)の有無を目視で確認した。
○:ピンキング無し
△:ピンキング軽微に発生
耐熱性(防滑性)評価
各化粧板を高温環境下(80℃)に7日間放置した。放置後の防滑性試験(O-Y・PSM)を評価した。
具体的には、高温環境下に放置後の化粧板に対して、東工大式滑り試験機(O-Y・PSM)を用いて、靴下による滑り抵抗値(C.S.R.値)を測定した。なお、抵抗値(C.S.R.値)は小さいほど滑りやすいことを示し、人間が快適と感じる滑り抵抗値の範囲は0.3〜0.5の範囲内である。
○:測定値が0.30以上(やや滑りにくい)
×:測定値が0.30未満(滑り易い)
Figure 0006650662
表1の結果から明らかなように、所定の裏面プライマー層が形成されている本発明の化粧シートを用いた実施例2の化粧板は、初期密着性、湿熱(外観)、湿熱(剥離)、ブロッキング及びピンキングの全ての点で良好な性能が得られている。ブロッキングに関して「○〜△」の評価は、引き出し時に異音が軽微発生したことを示しているが、シート同士の貼り付きはほとんど無く良好な性能を示している。また、本発明の化粧シート(防滑仕様)を用いた参考例5の化粧板は、耐熱性(防滑性)の点でも良好な性能が得られている。これに対して、所定の裏面プライマー層が形成されていない化粧シートを用いた比較例1〜5の化粧板は、初期密着性以外の点で、実施例2と比較して性能が劣ることが示されている。

Claims (2)

  1. 撥水剤を含有する木質基材と、化粧シートの裏面プライマー層とを積層することにより得られる化粧板であって、
    前記化粧シートは、基材シートの裏面に前記裏面プライマー層を有しており、
    (1)前記裏面プライマー層は、主剤組成物及び硬化剤を混合した2液硬化型プライマー剤から形成されており、
    (2)前記主剤組成物は、前記主剤組成物に含まれる樹脂成分100質量%中、ウレタン−アクリルポリオール共重合樹脂を60〜80質量%含有し、セルロースアセテートブチレート樹脂を40〜20質量%含有し、且つ、シリカを含有する、
    ことを特徴とする化粧板
  2. 前記主剤組成物中の前記シリカの含有量は、前記主剤組成物に含まれる樹脂成分100質量部に対して10〜40質量部である、請求項1に記載の化粧板
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