JP5168939B2 - 水圧転写体の製造方法、及び水圧転写体 - Google Patents
水圧転写体の製造方法、及び水圧転写体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5168939B2 JP5168939B2 JP2007043696A JP2007043696A JP5168939B2 JP 5168939 B2 JP5168939 B2 JP 5168939B2 JP 2007043696 A JP2007043696 A JP 2007043696A JP 2007043696 A JP2007043696 A JP 2007043696A JP 5168939 B2 JP5168939 B2 JP 5168939B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- film
- resin
- transfer
- hydraulic transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Description
また、金属蒸着または金属メッキにより金属表面層を形成させた成型物の表面に水圧転写により模様を形成させる特許文献3の方法は、金属部分が被転写部分となるため、転写面にプライマー等を設けないと、被転写部分と水圧転写フィルムとの間で剥離が生じることがあった。
一方、金属箔を表面に施した成型物と、水圧転写法等により印刷柄を施した成型物とを組み合わせて目的とする形状を有する成型物とする方法は、目的とする形状の成型物が2つ以上の部品から形成されることとなり強度等に劣る。しかも、金属箔を表面に施した成型物を作成する工程、水圧転写法等により印刷柄を施した成型物を得る工程、これらの成型物を組み合わせる工程の多数の工程を必要とし、煩雑である。また、水圧転写法により印刷柄を施した成型物上に金属箔や金属調インキを印刷する方法は、成型物が3次元立体形状を有する場合は非常に難しく、現実的ではない。
従って、従来法において、金属類似の光沢を有する柄と汎用の印刷柄とを組み合わせた複雑な意匠を施した成型物を得ることは未だ困難であった。
前記工程3において、または前記工程3を経た後、前記マスキングフィルムを除去する工程4を有する水圧転写体の製造方法を提供する。
被転写体の金属調意匠を供する装飾層部分は、具体的には、透明樹脂フィルム層と金属光沢インキ層と支持基材樹脂層とがこの順に積層された熱成形用積層シートをから成り、透明樹脂フィルム層が最表面にくるため、使用する透明樹脂の種類を適宜選択することで、接着性に優れた水圧転写体を得ることが可能である。
また、被転写体として、インサート成形法により得られた3次元立体形状を有する成形体であり、インサート成形時に金型内に装着する装飾シートとして、マスキングフィルム層と、透明樹脂フィルム層と、金属薄膜細片と結着樹脂を含有する金属光沢インキ層と、支持基材樹脂層とがこの順に積層された積層シートであり、この積層シートを熱成形して装飾シートとした後、所望の形状にあわせて切断してインサート成形した成型体を使用すると、はがれ等がなく強固な金属調意匠部分と、汎用の印刷柄とを有する水圧転写体を得ることができる。
本発明の製造方法において、工程1〜工程4の模式図を図1に示す。図1において、1は樹脂を基材とする成形体を、2は金属調意匠を供する装飾層を、3はマスキングフィルムを表す。1〜3からなる4は被転写体を、5は水圧転写用フィルムを、6は水槽を表す。水槽6に、前記支持体フィルムを下にして水圧転写用フィルム5を水に浮かべ、前記転写層を活性化させ(工程1)、被転写体4を水中に押しつけるようにして前記転写層を転写し(工程2)、水圧転写用フィルム5が有する支持体フィルムを除去し(工程3)、マスキングフィルム3を除去する(工程4)。
本発明の製造方法で使用する水圧転写フィルムは、公知の、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと該支持体フィルム上に設けた有機溶剤に溶解可能な転写層を有する水圧転写用フィルムである。本発明においては、被転写体の被転写面にある金属調意匠を供する装飾層部分のマスキングフィルムを施さない部分は、水圧転写フィルムで隠蔽する必要がある。従って水圧転写層は、被転写体を隠蔽可能な、着色インキ層で構成される装飾層を有することが好ましく、得られる水圧転写体の外観及び表面硬度に優れることから、活性エネルギー線又は熱により硬化可能な硬化性樹脂層及び装飾層を有することがより好ましい。
本発明で使用する水圧転写フィルムが有する支持体フィルムは、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成るフィルムである。
水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、アセチルセルロース、ポリアクリルアミド、アセチルブチルセルロース、ゼラチン、にかわ、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が使用できる。なかでも一般に水圧転写用フィルムとして用いられているPVAフィルムが水に溶解し易く、入手が容易で、硬化性樹脂層の印刷にも適しており、特に好ましい。これらの樹脂層は単層でも多層でも良く、層厚みは10〜200μm程度が好ましい。
本発明で使用する水圧転写用フィルムが有する転写層において、装飾層は、印刷等の方法で、前記支持体フィルム上にインキを単層または複数層重ね刷りさせて得る。印刷方法については特に限定はなく、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、ロールコーティング、コンマコーティング、ロッドグラビアコーティング、マイクログラビアコーティングなどの方法で印刷又はコーティングして作製することができる。インキ層は、全面を同じインキで全面(網点ならば100%)を印刷または塗工してもよいし、絵柄を成すように部分的に印刷してもよい。さらに、前記支持体とインキ層の層間にインキの受理層、活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化可能な硬化性樹脂層(以下、硬化性樹脂層と略す)等が積層されていても良い。
本発明で使用する水圧転写フィルムが、転写層として硬化性樹脂層を有する場合の硬化性樹脂層は、活性エネルギー線照射又は加熱により硬化可能な樹脂を含む樹脂層である。また、活性エネルギー線硬化と加熱硬化とを併用させてもよい。該硬化性樹脂層は、得られる水圧転写体の装飾層の意匠性が良く発現できることから透明であることが好ましいが、転写体の要求特性や意匠性により。基本的に得られる水圧転写体の装飾層の色や柄が透けて見えれば良く、完全に透明であることは要しない。即ち、透明から半透明なものまでを含む。また、着色されていてもよい。
活性エネルギー線照射により硬化可能な樹脂を含む樹脂層には、例えば、公知のラジカル重合性化合物、及び必要に応じて光重合開始剤を含む。ラジカル重合性化合物としては、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマーまたはポリマーが好ましく、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する質量平均分子量が300〜1万、より好ましくは300〜5000の活性エネルギー線硬化性のオリゴマーまたはポリマーが好ましく用いられる。また、粘度を調製する目的で(メタ)アクリロイル基を有する反応性モノマーを含有することや、硬化性樹脂層の粘着性低減、ガラス転移温度(Tg)の向上、あるいは硬化性樹脂層の凝集破壊強度の向上等の目的で、熱可塑性樹脂を含有させてよい。
加熱により硬化可能な樹脂を含む樹脂層には、熱または触媒の作用により重合する官能基を分子中に有する化合物であるか、または主剤となる熱硬化性化合物に硬化剤となる熱反応性化合物を含む。また、前記活性エネルギー線硬化性樹脂と同様、硬化性樹脂層の粘着性低減、ガラス転移温度(Tg)の向上、あるいは硬化性樹脂層の凝集破壊強度の向上等の目的で、前記熱可塑性樹脂を含有させてよい。
本発明で使用する被転写体は、被転写面の一部に透明樹脂層で覆われた金属調意匠を供する装飾層を有し、該装飾層の最表面の一部もしくは全部にマスキングフィルムを貼付した、樹脂を基材とする成形体である。ここで、「被転写面」とは、被転写体において水圧転写フィルムが転写される面全てを指す。また、「被転写面の一部に透明樹脂層で覆われた金属調意匠を供する装飾層を有し、該装飾層の最表面の一部もしくは全部にマスキングフィルムを貼付した」とは、被転写面の一部に透明樹脂層で覆われた金属調意匠を供する装飾層を有し、且つ、該金属調意匠を供する装飾層の一部または全部にマスキングフィルムを貼付した状態を表す。本発明では、得られる水圧転写体の金属調意匠を供する装飾層の形状はマスキングフィルムの形状で得られるものであり、金属調意匠を供する装飾層の形状は、被転写面の上から見たときの形状が意匠性を表す必要はない。例えば、図2に示すように、金属調意匠を供する装飾層の全部を覆うような、金属調意匠を供する装飾層と同一形状のマスキングフィルムを設けた被転写体を使用してもよいし、図3に示すように、金属調意匠を供する装飾層の一部を覆うようにマスキングフィルムを設けた被転写体を使用してもよい。
本発明で使用する金属光沢インキは、通常、金属粉末と結着樹脂とを含む。金属粉末としては、通常メタリックインキに使用される、塩基性炭酸鉛、砒酸水素鉛、酸塩化ビスマス、二酸化チタン被膜雲母、酸化鉄被覆雲母等の真珠光沢顔料や蒸着金属膜から得られる金属細片、アルミニウム、クロム、ニッケル、金、白金、銀、銅、ゲルマニウム、真鍮、チタン、インジウム、モリブデン、タングステン、パラジウム、イリジウム、シリコン、タンタル、ニッケルクロム、ステンレス鋼、クロム銅、アルミニウムシルコン、酸化亜鉛、酸化錫等金属粉や真珠、貝殻内部、魚鱗等の粉砕物やガラス粉、金属被覆ガラス粉等の金属粉や光輝性成分、金属薄膜細片等が使用される。中でも金属薄膜細片を使用した金属光沢インキは、該インキを印刷または塗工した際に金属薄膜細片が被塗物表面に対して平行方向に配向する結果、従来の金属粉では得られない高輝度の鏡面状で金属調の高い光沢が得られ、特に好ましい。金属としては、アルミニウム、クロム、ニッケル、金、白金、銀、銅、ゲルマニウム、真鍮、チタン、インジウム、モリブデン、タングステン、パラジウム、イリジウム、シリコン、タンタル、ニッケルクロム、ステンレス鋼、クロム銅、アルミニウムシルコン、酸化亜鉛、酸化錫等の金属または合金または化合物を用いる。
本発明で使用する金属蒸着層に使用する金属としては、アルミニウム、クロム、ニッケル、金、銀、銅、ゲルマニウム、酸化亜鉛、酸化錫等の金属または合金または化合物を用いる。金属蒸着層の形成は真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法等で行う。金属蒸着層は全面に実施しても良いし、マスキングによって部分的に実施して色インキとの組合せで柄にしてもよい。
以下、本発明で使用する被転写体の好ましい態様である、インサート成形法により得られた3次元立体形状を有する成形体について、詳しく説明する。なお、以下、金属調意匠を供する装飾層を含む熱成形前の平版状のシートのことを「熱成形用積層シート」と称し、該熱成形用積層シートを熱成形した3次元立体形状を有するシートのことを、「装飾シート」と称する。
本発明で使用する熱成形用積層シートは、少なくとも、透明樹脂フィルム層と、金属調意匠を供する装飾層と、支持基材樹脂層とがこの順に積層された積層シートである。金属調意匠を供する装飾層としては、中でも、金属薄膜細片と結着樹脂を含有する金属光沢インキ層が、優れた光沢が得られ特に好ましい。
本発明で使用する透明樹脂フィルム層において、透明とは、装飾層の鮮鋭性を損なわない範囲内の透明性であればよく、着色されていてもよい。体的には該フィルムのヘーズ(曇価)が20%未満であることが好ましい。ヘーズ(曇価)は、JIS K−7105により測定する。
本発明で使用できる透明樹脂は、加熱により展延性を示しフィルム化可能な樹脂であれば特に限定はないが、展延性の容易さから熱可塑性樹脂が好ましく用いられる。また熱成形性を阻害しない限り、ラッカー、イソシアネートもしくはエポキシ等の熱架橋型樹脂、UV架橋型樹脂、あるいはEB架橋型樹脂等を使用してもよい。
本発明で使用する透明樹脂フィルム層は、これらの透明樹脂をフィルム化させ1層もしくは複数層重ねた層である。1層の透明樹脂層は通常1種類の樹脂を主成分として構成される。層構成が1層である場合は、透明樹脂は熱可塑性樹脂が、加熱による展延性の容易さから好ましい。また複数層である場合は、熱成形の際の表面側に意匠性、耐摩擦性、耐擦傷性、耐候性、耐汚染性、耐水性、耐薬品性、耐熱性等の性能を付与できるような層を設けることが可能である。中でも、加熱による展延性と、表面硬度等を両立させるために、架橋型樹脂層が最表層となるように熱可塑性樹脂層と積層した透明樹脂フィルムが好ましい。最表層に架橋型樹脂層を有する被転写体は、水圧転写時の水または活性化剤である有機溶剤に対しても耐性を有するので、得られる水圧転写体の美観にも優れ好ましい。架橋性樹脂としては、熱架橋性樹脂が、成形時の熱を利用して架橋させることができるので好ましく、この場合は、成形前に予め半架橋させた状態で使用することが、成形時の熱のみで完全に架橋させることができるので好ましい。硬化系としては水酸基含有ビニル共重合体/イソシアネート硬化が好ましい
これらの樹脂は、透明性を阻害しない限り顔料もしくは染料等の着色剤を含有しても良い。
透明樹脂フィルムの製造方法は特に限定されず、定法によりフィルム化すれば良く、更に熱成形時の展延性を阻害しない範囲で一軸もしくは二軸方向に延伸処理を施しても良い。
透明樹脂フィルム全体の厚みは特に制限は無いが、金属光沢インキ層の塗工性や熱成形性から10〜2000μmの範囲が好ましく、更に好ましくは30〜500μmである。
またフィルムの透明性を損なわない範囲でこれらのブレンド物やポリマーアロイを使用することができる。またこれらは単層、多層で使用しても良い。また、これらの熱可塑性樹脂は透明性を阻害しない範囲でゴム変性体としても良い。ゴム変性体とする方法については特に限定はないが、各樹脂の重合時にブタジエン等のゴム成分モノマーを添加して共重合する方法、及び、各樹脂と合成ゴム、もしくは熱可塑性エラストマーとを熱溶融ブレンドする方法が挙げられる。また、これらの熱可塑性樹脂には透明性と成形性が阻害されない範囲で慣用の添加剤を添加してもよく、例えば、可塑剤、耐光性添加剤(紫外線吸収剤、安定剤等)、酸化防止剤、オゾン化防止剤、活性剤、耐電防止剤、滑剤、耐摩擦剤、表面調節剤(レベリング剤、消泡剤、ブロッキング防止剤等)、防カビ剤、抗菌剤、分散剤、難燃剤及び加流促進剤や加流促進助剤等の添加剤を配合してもよい。これら添加剤は単独で使用しても2種類以上を併用してもよい。
装飾層として金属薄膜細片を使用した金属光沢インキを使用する場合は、装飾層と透明樹脂フィルム層との間に、耐熱性、耐溶剤性、意匠性、耐候性等を向上させる目的でインキ保護層を一層以上設けても良い。中でも、耐インキ溶剤性、成形時の耐熱性が良好であることから、熱硬化性組成物からなるインキ保護層が好ましい。インキ保護層に使用できる樹脂の種類については、成形性を阻害しない限り、特に制限は無いが、架橋密度の調整の容易さ、耐候性、透明樹脂フィルム層との接着性などの点からアクリル系樹脂が好ましい。架橋機構についても特に制限は無く、アクリル系樹脂の場合、UV硬化、EB硬化、水酸基含有ビニル共重合体/イソシアネート硬化、シラノール/水硬化、エポキシ/アミン硬化などが使用できるが、架橋密度の調整の容易さ、耐候性、反応速度、反応副生物の有無、製造コストなどの点から、水酸基含有ビニル共重合体/イソシアネート硬化が好ましい。またインキ保護層は意匠性を付与するために、着色層とすることも出来る。その場合に着色剤の添加量は、着色剤の種類及び目的とする色調や保護層の全光線透過率は20%以上である事が好ましく、特に全光線透過率が40%以上である事がより好ましい。該着色剤としては顔料が好ましい。使用する顔料は特に限定されず、着色顔料、メタリック顔料、干渉色顔料、蛍光顔料、体質顔料及び防錆顔料などの公知の顔料を使用できる。着色顔料としては例えば、キナクリドンレッド等のキナクリドン系、ピグメントレッド等のアゾ系、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、及びペリレンレッド等のフタロシアニン系等の有機顔料;酸化チタンやカーボンブラック等の無機顔料が挙げられ、メタリック顔料としては例えば、アルミニウム粉、ニッケル粉、銅粉、真鍮粉及びクロム粉等が挙げられる。干渉色顔料としては、真珠光沢状のパールマイカ粉や真珠光沢状の着色パールマイカ粉等が挙げられ、蛍光顔料としては、キナクリドン系、アンスラキノン系、ペリレン系、ペリノン系、ジケトピロロピロール系、イソインドリノン系、縮合アゾ系、ベンズイミダゾロン系、モノアゾ系、不溶性アゾ系、ナフトール系、フラバンスロン系、アンスラピリミジン系、キノフタロン系、ピランスロン系、ピラゾロン系、チオインジゴ系、アンスアンスロン系、ジオキサジン系、フタロシアニン系、及びインダンスロン系等の有機顔料や、ニッケルジオキシンイエローや銅アゾメチンイエロー等の金属錯体や酸化チタン、酸化鉄、及び酸化亜鉛等の金属酸化物や、硫酸バリウムや炭酸カルシウム等の金属塩や、カーボンブラック、アルミニウムおよび雲母等の無機顔料が挙げられる。
透明樹脂フィルム層に装飾層を形成した後に、更に支持基材樹脂層を積層することもできる。この層には熱可塑性フィルムが使用され、軟化点が30〜300℃の範囲にある熱可塑性樹脂が好まく、さらに好ましい軟化点は50〜250℃の範囲である。具体的な例としては、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、ABS系のポリマーアロイである、PVC(ポリ塩化ビニル)/ABS樹脂、PA(ポリアミド)/ABS樹脂、PC(ポリカーボネート)/ABS樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)/ABS等の樹脂やAAS(アクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン)樹脂、AS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂、AES(アクリロニトリル・エチレンゴム・スチレン)樹脂、MS((メタ)アクリル酸エステル・スチレン樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート)樹脂、PMMA/ABS/AS樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレートやポリエチルメタクリレート等のアクリル樹脂、アイオノマー樹脂、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド樹脂、エチレン−酢酸ビニル、エチレン−アクリル酸樹脂、エチレン−エチルアクリレート樹脂、エチレン−ビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデン等の塩素樹脂、ポリフッ化ビニルやポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂等が好ましく用いられる。また前記例示の樹脂を2種類以上を混合若しくは多層化して用いても良い。なかでも、これらの熱可塑性樹脂の中でも熱成形性に優れることからポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂、及びそれらのブレンド品や、ABS樹脂、AAS樹脂を主成分とするフィルムが好ましい。またこれらの樹脂には衝撃強度などの改良を目的として、エチレンプロピレンゴム(EPR)、スチレン・ブタジエン・スチレン(SBS)樹脂、スチレン・イソプレン・ブタジエン・スチレン(SIBS)樹脂、スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン(SIBS)樹脂などのゴム系の改質剤を添加しても構わない。フィルムの透明性を損なわない範囲でこれらのブレンド物やポリマーアロイを使用することができる。またこれらは単層、多層で使用しても良い。支持基材樹脂層の厚みは特に制限しないが、例えば10〜3000μmが好ましい。また、これらの支持基材樹脂層には成形性が阻害されない範囲で慣用の添加剤を添加してもよく、例えば、可塑剤、耐光性添加剤(紫外線吸収剤、安定剤等)、酸化防止剤、オゾン化防止剤、活性剤、耐電防止剤、滑剤、耐摩擦剤、表面調節剤(レベリング剤、消泡剤、ブロッキング防止剤等)、防カビ剤、抗菌剤、分散剤、難燃剤及び加流促進剤や加流促進助剤等の添加剤を配合してもよい。これら添加剤は単独で使用しても2種類以上を併用してもよい。支持基材樹脂層の積層方法としては、製膜コストが低く、効率的で厚みムラの少ないシートが得られることから、熱溶融による共押出成形法が好ましい。
透明樹脂フィルム層に装飾層を形成した後に、更に支持基材樹脂層を積層する場合には接着剤層を介して積層することができる。接着方法としては慣用の溶剤型接着剤を用いたドライラミネーション法、ウェットラミネーション法、ホットメルトラミネーション法等で積層することができる。
接着剤の塗布量は接着力が十分で乾燥性も良好なためには、0.1〜30g/m2の範囲が好ましく、特に好ましくは2〜10g/m2である。2g/m2より少なすぎると接着力が弱くなり、10g/m2より多くすると乾燥性が低下する。 接着剤層の厚さとしては、0.1〜30μmの範囲が好ましく、より好ましくは、1〜20μm、特に好ましくは、2〜10μmである。 また、支持基材樹脂層の接着面は、接着剤との親和性を向上させる目的で、プラズマ処理、コロナ処理、フレーム処理、電子線照射処理、サンディング処理、オゾン処理等の表面処理、または真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等のドライプレーティング処理が施されてもよい。また、接着剤層に代えて、粘着剤層を設けることも出来る。粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、ポリアルキルシリコン系、ウレタン系、ポリエステル系等が好ましく用いられる。
本発明で使用する被転写体は、被転写面の一部に透明樹脂層で覆われた金属調意匠を供する装飾層を有し、該装飾層の最表面の一部もしくは全部にマスキングフィルムを貼付した、樹脂を基材とする成形体である。マスキングフィルムは、金属調意匠を供する装飾層の上に仮貼りさせて、その後の工程で剥離する目的に使用されるフィルムであれば、特に限定はされず、公知のマスキングフィルムを使用することができる。通常は、粘着層を片面に有する熱可塑性のフィルムが使用される。具体的には、延伸あるいは未延伸のポリプロピレン樹脂フィルムや、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン樹脂フィルムやポリエステル(PET、PBT)樹脂フィルム、軟質塩化ビニル樹脂フィルム、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂フィルムやナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂フィルム等を用いることが出来る。また、ポリプロピレン樹脂フィルムに柔軟性を付与する目的で、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンやスチレンーエチレンーブタジエンースチレン共重合体、及びスチレンーエチレンープロピレンースチレン共重合体等のスチレン系エラストマーやエチレンープロピレン共重合体、及びエチレンープロピレンージエン共重合体等のオレフィン系エラストマー等を配合したものも使用できる。また、マスキングフィルムの粘着層に使用される樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンやスチレンーエチレンーブタジエンースチレン共重合体、及びスチレンーエチレンープロピレンースチレン共重合体等のスチレン系エラストマーやエチレンープロピレン共重合体、及びエチレンープロピレンージエン共重合体等のオレフィン系エラストマー、軟質塩化ビニル樹脂、アクリロニトリルーブタジエン共重合体、アクリルゴム、天然ゴム等が挙げられる。これらの樹脂層が、単層あるいは積層体となったマスキングフィルムを使用することも可能である。マスキングフィルムとして、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等の水溶性もしくは水膨潤性樹脂を用いてもよい。水溶性もしくは水膨潤性樹脂を用いると水圧転写後の水溶性もしくは水膨潤性支持体の水洗除去工程で、マスキングフィルムも同時に除去することも可能になる。
前記方法で得た熱成形用積層シート、あるいは、マスキングフィルム付きの熱成形用積層シートを熱成形して装飾シートとする。熱成形用積層シートの熱成形の方法としては熱板成形法、真空成形法、超高圧成形法、圧空成形法、圧空真空成形法、マッチモールド成形法、プレス成形法、真空積層プレス成形法、等の既存の熱成形方法で成形可能である。また必要に応じてプラグを使用するするストレート法、ドレープ法、プラグアシスト法、エアスリップ法、法、スナップバック法等の方法を併用しても良い。また加熱方法は、輻射熱や誘電加熱等の間接加熱法、熱板等に接触させて加熱を行なう直接加熱法のどちらを用いても良い。 熱成形の方法としては、量産性が高く、低温成形でも良好な型再現性の得やすい、マッチモールド成形法、圧空真空成形法を用いることが好ましい。
圧空真空成形法は、加熱ゾーンで加熱されたシートに雄金型または雌金型を押し当てて、圧空及び真空圧を利用してシートを賦形する成形方法である。成形条件については、特に限定されるものではないが、遠赤外線ヒーターを用いた場合、ヒーター温度で200〜500℃、間接加熱時間を2〜30秒とし、該シートが所望の温度になるまで加熱する。また金型温度は得られる装飾シートの外観や収縮度合いを確認しながら決める必要があるが、20〜80℃とし、金型による冷却時間を1〜60秒とすることが望ましい。成形圧力は0.1〜1MPaが好ましいが、型再現性や設備投資の面から0.3〜0.7MPaがより好ましく使われる。尚、超高圧成形法の場合には30MPa程度の成形圧力を掛けて賦形するため、低温でも良好な型再現性が得られる。
マッチモールド成形法は、加熱ゾーンで加熱されたシートを挟むようにして雄金型と雌金型をマッチングさせて成形することを特徴とする。ここで用いられる金型には通常、金型内の空気の逃げ道としての真空孔が設けられているが、この孔を用いて補助的に真空吸引を行なっても構わない。成形圧力はサーボモーター、油圧等の力を利用できるので、通常の圧空成形に比べて10〜1000倍程度の力が掛けられることから、シートが破れない限り、充分な型再現性を得ることが出来る。また、より低温での成形が可能であり、マッチモールド成形では熱成形用積層シートの金属光沢インキを有する表面光沢を維持したまま装飾シートかすることが可能である。成形条件については特に限定されるものではないが、遠赤外線ヒーターを用いた場合、ヒーター温度で200〜500℃、間接加熱時間を2〜30秒とし、該シートが所望の温度になるまで加熱する。また金型温度は得られる装飾シートの外観や収縮度合いを確認しながら決める必要があるが、20〜100℃とし、金型による冷却時間を10〜5分とすることが望ましい。また成形終了後に得られた装飾シートをエアー等で冷却すると離型時に発生しやすい変形が防止できるのでより好ましい。
前記方法で得た装飾シート、あるいは、マスキングフィルム付きの装飾シートを、必要に応じてトリミングした後、射出成形用金型内に装着してインサート成形法で成形し、被転写体を得ることができる。トリミングの方法については特に限定されるものではないが、例を挙げるとダイカット法、レーザーカット法、ウォータージェット法、抜き刃プレス法等がある。
インサート成形に使用する樹脂は、そのまま被転写体の基材となる。したがって、前記熱成形用積層シート、あるいは、使用する水圧転写フィルムとの相性により選択するのが好ましい。具体的には、前記熱成形用積層シートの支持基材樹脂層と同系統の樹脂が好ましい。例えば支持基材樹脂層がABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂の場合には射出用の基体素材樹脂もABS樹脂が好ましいが、支持基材樹脂層との密着性が充分であればABS系のポリマーアロイである、PVC(ポリ塩化ビニル)/ABS樹脂、PA(ポリアミド)/ABS樹脂、PC(ポリカーボネート)/ABS樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)/ABS等の樹脂を使用しても構わない。また同様に密着性が良好であればAAS(アクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン)樹脂、AS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂、AES(アクリロニトリル・エチレンゴム・スチレン)樹脂、MS((メタ)アクリル酸エステル・スチレン樹脂、PC樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート)樹脂、PMMA/ABS/AS樹脂等の異種の樹脂であっても良い。
本発明の水圧転写体の製造方法について説明する。本発明の水圧転写の製造方法は、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと該支持体フィルム上に設けた有機溶剤に溶解可能な転写層を有する水圧転写用フィルムを、前記支持体フィルムを下にして水に浮かべた状態で前記転写層を活性化する工程1と、前記転写層を被転写体に転写する工程2と、前記支持体フィルムを除去する工程3とを有し、得られた水圧転写体から、前記工程3と同時に、または前記工程3を経た後、前記マスキングフィルムを除去する工程4を有する。
工程1とは、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと該支持体フィルム上に設けた有機溶剤に溶解可能な転写層を有する水圧転写用フィルムを、前記支持体フィルムを下にして水に浮かべた状態で前記転写層を活性化する工程でる。具体的には、水圧転写フィルムを、その支持体フィルムを下にし、転写層を上にして水槽中の水に浮かべ、前記支持体フィルムを水で溶解もしくは膨潤させた状態で、水圧転写用フィルムの転写層に活性化剤を塗布または噴霧することにより転写層を活性化させる工程である。なお、転写層の活性化はフィルムを水に浮かべる前に行っても良い。
水圧転写における水槽の水は、支持体フィルムを膨潤または溶解させる他、転写層を転写する際に水圧転写用フィルムを被転写体の三次元曲面に密着させる水圧媒体として働く。具体的には、水道水、蒸留水、イオン交換水などの水で良く、また用いる支持体フィルムによっては、水にホウ酸等の無機塩類やアルコール類を10%以内の範囲で溶解させたものでもよい。
本発明で用いる水圧転写フィルムの転写層は、有機溶剤、あるいは、活性エネルギー線硬化性組成物や熱硬化性組成物等の活性化剤を塗布または散布することにより活性化され、十分に可溶化もしくは柔軟化される。ここで言う活性化とは、転写層に活性化剤を塗布または散布することにより、転写層を完全には溶解せずに可溶化させ、転写層に柔軟性を付与することにより転写層の被転写体への追従性と密着性を向上させることを意味する。この活性化は転写層を水圧転写用フィルムから被転写体へ転写する際に、これらの転写層が柔軟化され、被転写体の三次元曲面へ十分に追従できる程度に行われれば良い。
活性化剤は公知のものを使用できる。具体的には、硬化性樹脂層と装飾層とを可溶化させ、柔軟性を付与する有機溶剤、あるいは、低粘度のラジカル重合性組成物を使用することができる。中でも、取り扱いが容易であることから、有機溶剤を使用することが好ましい。具体的には、有機溶剤としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、エチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブ、カルビトール、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、ソルフィットアセテート及びそれらの混合物が挙げられる。 低粘度のラジカル重合性組成物は、光重合性プレポリマー、光重合性モノマー、及び光重合開始剤を必須成分とするもので、公知のものを使用することができる。また、粘度を調製する目的で有機溶剤で適宜添加しても構わない。
工程2は、前記転写層を被転写体に転写する。具体的には、水圧転写用フィルムの転写層に被転写体を押しつけながら、被転写体と水圧転写用フィルムを水中に沈めて行き、水圧によって転写層を前記被転写体に密着させて転写する。
工程3は、転写後の被転写体から、前記支持体フィルムを除去する工程である。具体的には、水から出した被転写体から支持体フィルムを除去し、乾燥させる。被転写体からの支持体フィルムの除去は、従来の水圧転写方法と同様に水流で支持体フィルムを溶解もしくは剥離して除去する。乾燥工程は、加熱乾燥であると、乾燥を短時間で行うことができ、且つ、ブロックイソシアネート化合物のブロック剤の解離も行うことができるので好ましい。この時の乾燥温度は、被転写体が耐熱温度の低いプラスチック等の場合には、被転写体の熱変形を引き起こさないように、基材の耐熱温度を超えない温度で行うのが好ましい。この場合は、使用する水圧転写フィルム中の重合性化合物(A)のNCO解離温度は70℃以上130℃以下の範囲となるように設計されていることが好ましい。乾燥工程時に加熱しない場合は、ブロック剤を解離させるために、光照射後に後加熱を行うことも可能である。この場合も被転写体の熱変形を引き起こさないように、基材の耐熱温度を超えない温度で行うのが好ましい。これらは、オーブンや乾燥炉を使用することができる。
前記工程3と同時、または工程3を経た後、マスキングフィルムを除去する。マスキングフィルムの除去は、境界端面を浮き上がらせ、引き剥がせばよい。境界端面を浮き上げ難い場合は、粘着テープ等を貼り付けて、剥離端を作ってから引き剥がしてもよい。マスキングフィルムとして、水溶性もしくは水膨潤性樹脂を用いた場合、工程3における支持体フィルムの除去のための水流により、マスキングフィルムも溶解または膨潤するため、工程3で同時に転写体表面からマスキングフィルムを除去することができる。
(製造例1 硬化性樹脂A1の製造)
ペンタエリスリトール2モル当量とヘキサメチレンジイソシアネート7モル当量とヒドロキシエチルメタクリレート6モル当量を60℃で反応して得られる平均6官能ウレタンアクリレート(UA1)60部(質量平均分子量890)とロームアンドハース社製アクリル樹脂パラロイドA−11(Tg100℃、質量平均分子量125,000)40部と、酢酸エチルとメチルエチルケトンの混合溶剤(混合比1/1)とで固形分42%の硬化性樹脂A1を製造した。
ヒドロキシエチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート及びスチレンをモル比20:30:15:15:20で共重合させたアクリルポリオール(a)(質量平均分子量25,000)81部に対して、アクリルポリオールの水酸基価に対して1.1倍当量のイソシアネート価のヘキサメチレンジイソシアネートフェノール付加物とヘキサメチレンジイソシアネートの3量体のフェノール付加物との混合物19部をトルエンと酢酸エチル(1/1)の混合溶媒に溶解して固形分率35%の硬化性樹脂A6を製造した。
剥離性フィルムとして、東洋紡社製の厚さ50μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(以下、PPフィルムと略す)を用い、該フィルムにウレタンインキ(商品名:ユニビアA)をグラビア4色印刷機にて厚さ3μmの木目柄を印刷して、装飾フィルム(B)B1を製造した。
ポリウレタン(荒川化学社製ポリウレタン2569):20部
顔料(黒、茶、白):10部
酢酸エチル・トルエン(1/1):60部
ワックス等添加剤:10部
支持体フィルムであるアイセロ化学社製の厚さ30μmのPVAフィルムに製造例3と同様のインキをグラビア4色印刷機にて厚さ3μmの木目柄を印刷することにより水圧転写用フィルムC1を製造した。
支持体フィルムであるアイセロ化学社製の厚さ30μmのPVAフィルムにグラビア7色印刷機にて製造例1の硬化性樹脂A1を3版、製造例3と同様のインキを4版使用し、固形分膜厚約3μmの硬化性樹脂層と厚さ3μmの木目柄(インキ層)を印刷し、水圧転写用フィルムC2を製造した。
支持体フィルムであるアイセロ化学社製の厚さ30μmのPVAフィルムに製造例1の硬化性樹脂A1をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、次いで60℃で2分間乾燥して、フィルム(A)を製造した。このフィルム(A)の硬化性樹脂層と装飾フィルム(B)B1のインキ層を向き合わせて60℃でラミネートした。ラミネートしたフィルムをそのまま巻き取り、水圧転写用フィルムC3を製造した。
硬化性樹脂としてA2を用い、ブロックイソシアネートを当量混合した塗料を用いた他は、実施例3と同様の方法で水圧転写用フィルムC4を製造した。
実施例1と同様の方法でグラビア3色印刷機にて厚さ3μmの高輝度シルバーベタの金属調印刷することにより水圧転写用フィルムC5を製造した。
(インキ組成、高輝度シルバー)
ポリウレタン(荒川化学社製ポリウレタン2569):20部
顔料(高輝度シルバー):10部
酢酸エチル・トルエン(1/1):60部
ワックス等添加剤:10部
(マスキングフィルム)
マスキングフィルムとして厚さ50μmのスミロン社製表面保護フィルム(商品名「EC700」を使用した。
透明樹脂フィルム層として、ヘイズ:0.1%、厚さ125μmのゴム変性PMMAフィルム(商品名「テクノロイS−001」、住友化学工業社製)を使用した。
二液型のポリエステルウレタン系接着剤(大日本インキ化学工業株式会社製「LX−630PX」と「KR−90」の二液混合型接着剤)を30:1の割合で混合し接着剤Dを調整した。
支持基材樹脂層として日本エイアンドエル株式会社製ABS(クララスチックMTH−2)を押出機ホッパーより投入し、加工温度240℃にてTダイから押出成形し、100℃に加熱されたキャストロールを通した後、巻き取り、無延伸原反シートを製造した。
(1)アルミニウム薄膜細片
ニトロセルロース(HIG7)を、酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4の混合溶剤に溶解して6%溶液とした。該溶液を、スクリーン線数175線/インチ、セル深度25μmのグラビア版でポリエステルフィルム上に塗布して剥離層を形成した。十分乾燥した後、剥離層上に厚さが0.04μmとなるようにアルミニウムを蒸着し、蒸着膜面に、剥離層に使用したものと同じニトロセルロース溶液を、剥離層の場合と同じ条件で塗布し、トップコート層を形成した。
上記蒸着フィルムを、酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4の混合溶剤中に浸漬したポリエステルフィルムからアルミニウム蒸着膜を剥離したのち、大きさが約150μmとなるように攪拌機でアルミニウム蒸着膜を粉砕し、アルミニウム薄膜細片を調整した。
アルミニウム薄膜細片 10部
酢酸エチル 35部
メチルエチルケトン 30部
イソプロピルアルコール 30部
上記を混合し、攪拌しながら、下記組成のニトロセルロース溶液5部を加えた。
ニトロセルロース(HIG1/4) 25%
酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4混合溶剤 75%
上記混合物を、温度を35℃以下に保ちながら、ターボミキサーを使用して、アルミニウム薄膜細片の大きさが5〜25μmになるまで攪拌し、アルミニウム薄膜細片スラリー(不揮発分10%)を調整した。
温度調節機、窒素導入管、滴下装置(2基)、攪拌装置を備え付けた反応容器に酢酸ブチル850部、パーブチルZ(商品名、日本油脂株式会社製、t−ブチルパーオキシベンゾエート)1部を仕込み、窒素置換後、110℃まで1.5時間かけて昇温した。
別途、メチルメタクリレート660部、t−ブチルメタクリレート150部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート190部を良く攪拌した溶液(以下モノマー溶液と表記)と酢酸イソブチル200部、パーブチルO(商品名、日本油脂株式会社製、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート)9部、パーブチルZ(商品名、日本油脂株式会社製、t−ブチルパーオキシベンゾエート)2部をよく攪拌した溶液(以下、触媒溶液と表記する。)、それぞれを滴下装置に仕込み、直ちに窒素置換した。
窒素雰囲気下で反応容器内に前述のモノマー溶液と触媒溶液を反応温度の急激な上昇がないように監視しつつ、5時間かけて滴下した。滴下終了後、約15時間攪拌を続けた結果、固形分含有率60%の水酸基含有共重合体を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は100,000、固形分の水酸基価は79KOHmg/g、Tgは95℃であった。前記水酸基含有共重合体と、ポリイソシアネート化合物「BURNOCK DN−981」(商品名、大日本インキ化学工業株式会社製、イソシアヌレート環含有ポリイソシアネート、数平均分子量約1000、不揮発分75%(溶剤:酢酸エチル)、官能基数3、NCO濃度13〜14%)を、固形分比1:1の割合で配合、混合し、インキ保護層用溶液を調整した。
前記熱可塑性フィルム層に、インキ保護層用に調整した溶液をマイクログラビアコーターを使用し乾燥膜厚2μmとなるように塗工し、その後40℃で3日間エージング処理を行なった。次に高輝性インキをインキ保護層にマイクログラビアコーターを使用し乾燥膜厚が1μmになるように塗工した。次に、支持基材樹脂層の接着面にコロナ処理を行ない、グラビアコーターを使用し乾燥膜厚5μmになるように塗工し、上記金属光沢インキ層と貼り合せを行ない、その後40℃で3日間エージング処理を行なった。
次にグラビアコータを使用し、該多層シートのPMMAフィルム側にマスキングフィルムを積層した。
前記熱成形用積層シートの製造方法で得られた熱成形用積層シートを、三和興業株式会社製PLAVAC真空成形機を用いて金型温度60℃、ヒーター温度300℃で圧空真空成形を行ない、装飾シートを得た。
装飾シートの製造方法で得られた装飾シートを、トムソン刃にセットしてプレス機でカットして図2に示すように凸部形状部分を残す形状のトリミングを行った。
装飾シートの製造方法で使用したものと同じ三次元形状をした射出成形用金型に対して、支持基材樹脂層側に射出樹脂が充填される向きになるように、トリミング後の装飾シートを装着し、インサート成形を行ない、被転写面の一部に、最表層にマスキングフィルムを有する金属調意匠を供する装飾層を有する被転写体を得た。射出成形用樹脂は奇美実業社製ABS樹脂(商品名「ポリラックPA−756」)を使用した。射出成形機は住友重機械工業株式会社製の住友ネスタールC160を使用した。金型は三次元形状の熱成形体に対して熱可塑性フィルム側に2.5mm厚の射出樹脂を充填できる構造である。
射出成形用樹脂としては奇美実業社製ABS樹脂(商品名「ポリラックPA−727」)を使用した以外は製造例12と同じ方法で射出成形品を得た。次に、この射出成形品に対し電気メッキ法により順次銅メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキを施して被転写体を得た。
水槽に28℃の温水を入れ、水圧転写用フィルムC1をPVA側を下にして水圧転写用フィルムC1を水面に浮かべた。活性剤(キシレン:MIBK:酢酸ブチル:ソルフィットアセテート、5:2:2:1)を20g/m2噴霧し、被転写面の一部に、最表層にマスキングフィルムを有し、金属薄膜細片と結着樹脂を含有する金属光沢インキ層を含む、金属調意匠を供する装飾層を有するABS製被転写体をインキ面から水中に向かって挿入し水圧転写した。PVAを水洗除去した後、80℃で30分間乾燥させた後、マスキングフィルムを除去し、製造例2の硬化性樹脂に3官能イソシアネートを当量混合した塗料をスプレー塗装し、転写体全体に固形分膜厚約20μmの塗膜を形成し、80℃で30分加熱し活性剤の乾燥と熱硬化性樹脂層の硬化を行った。その結果、金属調意匠を施していない部分に木目調の装飾層を具備した水圧転写体が得られた。
水槽に28℃の温水を入れ、水圧転写用フィルムC2をPVA側を下にして水圧転写用フィルムC2を水面に浮かべた。活性剤(キシレン:MIBK:酢酸ブチル:イソプロパノール、5:2:2:1)を40g/m2噴霧し、被転写面の一部に、最表層にマスキングフィルムを有し、金属薄膜細片と結着樹脂を含有する金属光沢インキ層を含む、金属調意匠を供する装飾層を有するABS製被転写体をインキ面から水中に向かって挿入し水圧転写した。PVAを水洗除去した後、80℃で30分間乾燥した。続いて、マスキングフィルムを除去した後、1200mJ/cm2の照射量でUV照射を行い、硬化性樹脂相を完全に硬化させた。その結果、金属調意匠を施していない部分に木目調の装飾層を具備した水圧転写体が得られた。
水槽に28℃の温水を入れ、水圧転写用フィルムC3の剥離性フィルムを剥離後、PVA側を下にして水圧転写用フィルムC3を水面に浮かべた。活性剤(キシレン:MIBK:酢酸ブチル:イソプロパノール、5:2:2:1)を40g/m2噴霧し、被転写面の一部に、最表層にマスキングフィルムを有し、金属薄膜細片と結着樹脂を含有する金属光沢インキ層を含む、金属調意匠を供する装飾層を有するABS製被転写体をインキ面から水中に向かって挿入し水圧転写した。PVAを水洗除去した後、80℃で30分間乾燥した。続いて、マスキングフィルムを除去した後、1200mJ/cm2の照射量でUV照射を行い、硬化性樹脂相を完全に硬化させた。その結果、金属調意匠を施していない部分に木目調の装飾層を具備した水圧転写体が得られた。
水槽に28℃の温水を入れ、剥離性フィルムを剥離した水圧転写用フィルムC4のPVA側を下にして水面に浮かべた。活性剤(キシレン:MIBK:酢酸ブチル:イソプロパノール、5:2:2:1)を40g/m2噴霧し、被転写面の一部に、最表層にマスキングフィルムを有し、金属薄膜細片と結着樹脂を含有する金属光沢インキ層を含む、金属調意匠を供する装飾層を有するABS製被転写体をインキ面から水中に向かって挿入し水圧転写した。PVAを水洗除去した。続いて、マスキングフィルムを除去した後、80℃で60分加熱し活性剤の乾燥と熱硬化性樹脂層の硬化を行った。その結果、金属調意匠を施していない部分に木目調の装飾層を具備した水圧転写体が得られた。
水槽に28℃の温水を入れ、水圧転写用フィルムC5をPVA側を下にして水圧転写用フィルムC1を水面に浮かべた。活性剤(キシレン:MIBK:酢酸ブチル:ソルフィットアセテート、5:2:2:1)を20g/m2噴霧し、ABS製被転写体(金属調意匠を有していない)をインキ面から水中に向かって挿入し水圧転写した。PVAを水洗除去した後、80℃で30分間乾燥させた後、マスキングフィルムを除去し、製造例2の硬化性樹脂に3官能イソシアネートを当量混合した塗料をスプレー塗装し、転写体全体に固形分膜厚約20μmの塗膜を形成し、80℃で30分加熱し活性剤の乾燥と熱硬化性樹脂層の硬化を行った。金属調のインキ層を転写したが、輝度の低い金属調水圧転写体しか得られなかった。
実施例2における被転写体を、比較製造例2で得た被転写体とした以外は、実施例2と同様にして金属調水圧転写体を得た。比較製造例2で得た被転写体は、金属部分が直接被転写面となるために、得られた水圧転写体は、転写柄抜けという外観不良が発生し、さらに、転写フィルムと金属部分との間で容易に剥がれてしまった。
また、碁盤目試験は、JIS K5400 碁盤目テープ法に従った。
2 金属調意匠を供する装飾層
3 マスキングフィルム
4 被転写体
5 水圧転写用フィルム
6 水槽
Claims (7)
- 水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと該支持体フィルム上に設けた有機溶剤に溶解可能な転写層を有する水圧転写用フィルムを、前記支持体フィルムを下にして水に浮かべた状態で前記転写層を活性化する工程1と、前記転写層を被転写体に転写する工程2と、前記支持体フィルムを除去する工程3とを有する水圧転写体の製造方法であって、
前記被転写体が、透明樹脂フィルム層と金属光沢インキ層と支持基材樹脂層とがこの順に積層された熱成形用積層シートの該金属光沢インキ層にマスキングフィルムを貼り合わせた積層シートを熱成形することにより得られた装飾シートを、インサート成形時に金型内に装着して、前記成型体に積層することにより得られたものであり、
前記工程3において、または前記工程3を経た後、前記マスキングフィルムを除去する工程4を有することを特徴とする、水圧転写体の製造方法。 - 前記金属調意匠を供する装飾層が、金属薄膜細片と結着樹脂を含有する金属光沢インキ層を有する、請求項1に記載の水圧転写体の製造方法。
- 前記支持体フィルムを除去する工程3と、前記マスキングフィルムを除去する工程4との間に、転写面に活性エネルギー線又は熱により硬化可能な硬化性樹脂組成物を形成する工程5を有し、前記工程4を経た後、活性エネルギー線又は熱により硬化性樹脂層を硬化させる工程6を有する、請求項1に記載の水圧転写体の製造方法。
- 前記マスキングフィルムを除去する工程4を経た後、転写面に活性エネルギー線又は熱により硬化可能な硬化性樹脂層を形成する工程5と、活性エネルギー線又は熱により硬化性樹脂層を硬化させる工程6を有する、請求項1に記載の水圧転写体の製造方法。
- 前記水圧転写フィルムの転写層が、活性エネルギー線又は熱により硬化可能な硬化性樹脂層及び装飾層を有する転写層であり、前記マスキングフィルムを除去する工程4を経た後、活性エネルギー線又は熱により硬化性樹脂層を硬化させる工程6を有する、請求項1に記載の水圧転写体の製造方法。
- 前記マスキングフィルムが水溶性もしくは水膨潤性の樹脂である、請求項1に記載の水圧転写体の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法により得られる水圧転写体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007043696A JP5168939B2 (ja) | 2006-02-24 | 2007-02-23 | 水圧転写体の製造方法、及び水圧転写体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006048383 | 2006-02-24 | ||
JP2006048383 | 2006-02-24 | ||
JP2007043696A JP5168939B2 (ja) | 2006-02-24 | 2007-02-23 | 水圧転写体の製造方法、及び水圧転写体 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007253617A JP2007253617A (ja) | 2007-10-04 |
JP2007253617A5 JP2007253617A5 (ja) | 2010-03-25 |
JP5168939B2 true JP5168939B2 (ja) | 2013-03-27 |
Family
ID=38628312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007043696A Expired - Fee Related JP5168939B2 (ja) | 2006-02-24 | 2007-02-23 | 水圧転写体の製造方法、及び水圧転写体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5168939B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5994541B2 (ja) | 2012-04-27 | 2016-09-21 | 大日本印刷株式会社 | 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品の製造方法 |
JP6102158B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2017-03-29 | 大日本印刷株式会社 | 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品の製造方法 |
US10308832B2 (en) * | 2013-03-28 | 2019-06-04 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Hydraulic transfer film and molded product decorated using same |
JP6221576B2 (ja) * | 2013-09-27 | 2017-11-01 | 大日本印刷株式会社 | 水圧転写フィルム用活性剤組成物、及びこれを用いた加飾成形品の製造方法 |
JP6221577B2 (ja) * | 2013-09-27 | 2017-11-01 | 大日本印刷株式会社 | 水圧転写フィルム用活性剤組成物、及びこれを用いた加飾成形品の製造方法 |
JP6451185B2 (ja) * | 2014-09-30 | 2019-01-16 | 大日本印刷株式会社 | 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品 |
JP2020006643A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | 株式会社フォトクラフト社 | 印刷物及び印刷方法 |
JP6718156B2 (ja) * | 2018-12-12 | 2020-07-08 | 大日本印刷株式会社 | 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3930608B2 (ja) * | 1997-07-10 | 2007-06-13 | 株式会社キュービック | プラスチック成形体の金属表面加工方法及びプラスチック成形体の金属表面加工品 |
JP4068977B2 (ja) * | 2003-02-05 | 2008-03-26 | 株式会社タイカ | 金属調表面成形品の製造方法 |
JP2005059275A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Dainippon Ink & Chem Inc | 水圧転写体の製造方法 |
JP2005144712A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Nishikawa Kasei Co Ltd | 装飾体及びその製造方法 |
JP2006035828A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | 加飾成形品および成形品の装飾方法 |
-
2007
- 2007-02-23 JP JP2007043696A patent/JP5168939B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007253617A (ja) | 2007-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5168939B2 (ja) | 水圧転写体の製造方法、及び水圧転写体 | |
JP3691030B2 (ja) | 水圧転写用フィルム及びそれを用いた水圧転写体の製造方法 | |
KR102303388B1 (ko) | 장식 시트 및 장식 수지 성형품 | |
EP2589440B1 (en) | Process for producing decorative sheet, decorative sheet, and process for producing a decorative molded article using said decorative sheet. | |
CN107074009B (zh) | 装饰片 | |
JP3666279B2 (ja) | 熱可塑性樹脂の射出成形体表面被覆用積層シート及び該積層シートの利用 | |
WO2006090786A1 (ja) | 熱成形用積層シート、成形体、射出成形体及びその製造方法 | |
JP5673281B2 (ja) | 三次元成形用加飾シート及びその製造方法、並びに該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品及びその製造方法 | |
JP5861414B2 (ja) | 射出成形同時積層用フィルム及び成形品、並びにそれらの製造方法 | |
JP2012206439A (ja) | 熱転写用フィルム、及び加飾成形品 | |
JP2006341388A (ja) | 熱成形用積層シートの成形方法及び成形体 | |
JP4696492B2 (ja) | 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体 | |
JP4103052B2 (ja) | 熱成形用積層シート、成形体、射出成形体及びその製造方法 | |
US20070042163A1 (en) | Film for hydraulic transfer and hydraulically transferred body | |
JP2688129B2 (ja) | 射出成形品の製造方法及び被覆用シート | |
JP4437245B2 (ja) | 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体 | |
JP6417685B2 (ja) | 転写箔シート、転写箔シートの製造方法及び化粧部材 | |
JP5521948B2 (ja) | 熱転写フィルム及びその製造方法 | |
JP2014172278A (ja) | 熱転写用フィルム、その製造方法、及びそれを使用した加飾品の製造方法 | |
JP2014159128A (ja) | 熱転写フィルムの製造方法、及びそれを使用した加飾品の製造方法 | |
JP2017065244A (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
JP2007223203A (ja) | インサート成形体の製造方法 | |
JP2005169654A (ja) | 熱成形用積層シートの成形方法及びその成形体 | |
JP2018058333A (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
JP5077645B2 (ja) | 活性化剤、及び水圧転写体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100205 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120918 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121108 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121217 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |