JP2015081413A - 防護柵 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の防護ネットは、複数の支柱間に亘って張設した金網と、支柱の上下部にそれぞれ水平に張設した上部ロープ、下部ロープと、隣り合う支柱の上下部間に斜めに張設した一対の補強ロープと、各ロープ材の端部に設けた緩衝器とを具備している。
特許文献1には、緩衝器として予め製作済のブレーキエレメントを使用し、現場で一対の補強ロープの両端部にブレーキエレメントを取り付けることで施工性の改善を図ることが開示されている。
<1>特許文献1に記載の防護柵は、落石等の受撃時に防護ネットが斜面谷側へ向けて変形すると、支柱間に位置する防護ネットの上下辺が互いに接近するように、防護ネットが高さ方向に向けて縮小変形する。
防護ネットが高さ方向に向けて縮小変形すると、防護ネットの捕捉面積が縮小するから、防護ネットの下辺と地盤の間に形成された開放空間、または縮小変形してできた防護ネットの上方空間を通じて後続の落石が通過するおそれがあり、大変危険である。
<2>特許文献2の防護柵は、間隔保持材の剛性により防護ネットの高さ方向の変形をある程度抑制することができる。
その反面、多数の間隔保持材とクリップ等の固定具を使用するため、防護柵の構成部材数が多くなって、資材コストが嵩む問題がある。
さらに多くの固定具を手作業で設置しなければならず、間隔保持材の取り付けに多くの時間と労力を要して防護柵の組立てに長時間を要する。
さらにまた、クリップ等の固定具を多用することで防護ネットの剛性が高まり、防護ネットが捕捉機能と緩衝機能を発揮するために必要な受撃時の柔軟性および可撓性が損なわれる。
<3>特許文献1,2に記載の防護柵は、斜めに配置した一対の補強ロープにそれぞれ緩衝器を設置し、各補強ロープに作用する衝撃を吸収する構造になっている。
従来の防護柵は、一対の補強ロープの両端が支柱に固定されて分離しているため、一方の補強ロープだけに衝撃が作用した場合、衝撃が作用しない補強ロープ側の緩衝器が機能せず、緩衝吸収性能を十分に発揮できない。
<4>そのため、一対の補強ロープに対し個別に衝撃が作用した場合でも衝撃を吸収し得るように衝撃吸収性能の大きな緩衝器を使用しなければならず、不経済である。
さらに本発明の他の目的は、高い捕捉性能と衝撃吸収性能を持続できて安全性の高い防護柵を提供することにある。
さらに本発明の実施形態においては、前記クロスロープがループ状を呈し、前記ネットの上辺および下辺を、前記クロスロープの上下の水平部に係止させたことを特徴とする。
さらに本発明の実施形態においては、前記支柱の上部および下部に前記クロスロープを係留可能な複数の係留要素を形成し、該複数の係留要素に前記クロスロープを係留して隣り合う支柱間に前記クロスロープを横架したことを特徴とする。
本発明は、所定の間隔を隔てて自立可能に立設した支柱と、支柱間に張設した防護ネットとを具備する防護柵であって、前記防護ネットは、隣り合う支柱の上部間または下部間の何れか一方、および交差する上下斜めに連続して架け渡し可能な長さを有するロープの一部を重合させ、該ロープの重合部を緩衝具で把持して緩衝機能を有するクロスロープと、前記クロスロープを介して支柱間に横架したネットとにより構成し、前記クロスロープの一部に作用した張力をロープの全長に亘って伝達可能なように、隣り合う支柱間に前記クロスロープを横架したことを特徴とする。
さらに本発明の実施形態においては、前記支柱の上部または下部の何れか一方に前記クロスロープを係留可能な係留要素を形成し、前記支柱の上部または下部の何れか他方に前記クロスロープの端部を固定可能な固定要素を形成し、隣り合う複数の係留要素に前記クロスロープを係留しつつ、隣り合う複数の固定要素に前記クロスロープの端部を固定して、隣り合う支柱間に前記クロスロープを横架したことを特徴とする。
さらに本発明の実施形態においては、前記クロスロープが上下何れか一方の水平部と、該水平部と連続して形成した一対の交差するクロス部とを有し、前記ネットの上辺または下辺を、クロスロープの前記水平部に係止させたことを特徴とする。
さらに本発明の実施形態においては、支柱を共有しつつ、隣り合う支柱間に前記クロスロープを横架したことを特徴とする。
さらに本発明の実施形態においては、前記クロスロープを、複数本のロープと、前記各ロープの両端部近くの重合部を把持する複数の緩衝具とにより構成することを特徴とする。
さらに本発明の実施形態においては、前記クロスロープを、1本のロープと、該ロープの両端部近くの重合部を把持する1つの緩衝具とにより構成することを特徴とする。
さらに本発明では、衝撃吸収性能と捕捉性能の高い防護柵を提供することが可能である。
図1,2に本発明に係る防護柵の一例を示す。
本発明に係る防護柵は、所定の間隔を隔てて自立可能に立設した支柱10と、複数の支柱10間に亘って横架したネット20と、隣り合う支柱10,10の上下部間に正逆ふたつの三角形の頂点を突き合せたような略8字形に架け渡して張設したロープ製のクロスロープ30と、クロスロープ30の重合部に設置した緩衝具50とを具備する。
本発明では、ネット20と緩衝具50付きクロスロープ30とにより防護ネットを構成する。
支柱10は鋼製、コンクリート製、またはコンクリート充填鋼管を含む。
支柱10の下部は地面、または基礎コンクリートに埋設するタイプ、接地板を介して地表に載置するタイプ、またはヒンジ機構を介して支柱10を傾倒可能に構成したタイプの何れでもよい。
また必要に応じて、山側斜面に設けたアンカーと支柱10の上部の間を緩衝具付きの控えロープで連結してもよい。
支柱10の上下部には、クロスロープ30を摺動可能に係留する係留要素11a,11bが形成してある。
短柱12の外周面は円弧面に形成してあり、クロスロープ30との摺動抵抗を小さくしている。
本例では支柱10の係留要素11a,11bを支柱10の斜面山側に形成した場合について示すが、支柱10の斜面谷側に形成してもよい。
<2.3>係留要素の他の形態
さらに、係留要素11の他の形態としては、支柱10の上下の中心部にクロスロープ30を挿通可能な開口を設け、支柱10の内部に係留要素11a,11bを形成してもよい。
また外れ止め13を省略し、短柱12の外周面にクロスロープ30を収容可能なガイド溝を凹設してもよい。
また係留要素11は、支柱10の上下部にダブル滑車を回転可能に枢支して構成してもよい。
また支柱10に外れ止め13を形成して、支柱10の上下部の外周面にクロスロープ30を直接巻き付けて係留してもよい。
クロスロープ30は、隣り合う支柱10,10の上部間、下部間および交差して上下斜めに連続して略8字形に架け渡し可能な長さを有するロープ材で、ネット20の支持機能、ネット20の補強機能、およびネット20の高さ方向へ向けた撓み変形抑制機能を有する。
本例ではクロスロープ30が無端のループ状を呈する場合について説明する。
クロスロープ30としては、例えば引張強度と耐候性に優れたワイヤーロープ、樹脂製ロープ、高強度繊維製ロープ等を使用できる。
緩衝具50は2本のロープの重合部を把持し、一定以上の張力が作用したときにロープの摺動を許容してクロスロープ30に緩衝機能を付与する公知の摩擦摺動式の緩衝金具である。
図5に例示した緩衝具50は、バネ板の中央を折り返して形成した拘束板51と、拘束板51内に介挿して拡張部の内空に2本のロープの収容空間を画成する仕切板52と、拘束板51の拡張部を収縮方向に締付けるボルト53、ナット54とからなる。
緩衝具50は例示した構造に限定されず、その他に2本のロープを収容可能な二枚の拘束板と、二枚の拘束板を締め付けるボルト、ナットにより構成する公知の緩衝装置を用いたり、複数のワイヤクリップを適用することができる。
さらに他の緩衝具50として、荷重が加わったときに塑性変形するものや弾性変形する公知の緩衝装置を適用することも可能である。
ネット20は外形が略矩形を呈していて、金属製または繊維製の何れでもよいが、強度面の観点から金網、特に菱形金網が好適である。
次に図1,2を参照しながら防護柵の組立方法について説明する。
所定の間隔を隔てて複数の支柱10を斜面の途中、または斜面の裾部に立設する。
隣り合う支柱10,10の上部間に上弦材40を横架する。
支柱10と上弦材40との連結部は、公知のヒンジ機構を介して可動可能に連結するか、或いは可動不能に剛結する。
上弦材40は必須ではなく省略する場合もある。
本例では、上下一対のロープ30a,30bと2つの緩衝具50,50を用いてクロスロープ30を配索する形態について説明する。
上半ロープ30aは隣り合う支柱10,10の上部の係留要素11a,11a間で水平に架け渡し、下半ロープ30bは隣り合う支柱10,10の下部の係留要素11b,11b間で水平に架け渡す。
図3は支柱10の上部の係留要素11aを構成する短柱12の円周面に、隣り合う2組のクロスロープ30,30を構成する各ロープ30a,30aを共有させて巻き掛けた形態を示す。
図4は支柱10の下部の係留要素11bを構成する短柱12の円周面に、隣り合う2組のクロスロープ30,30を構成する各ロープ30b,30bを共有させて巻き掛けた形態を示す。
外れ止め13は短柱12に巻き掛けた各ロープ30a,30bの外れを防止する。
両ロープ30a,30bの自由端であるクロス部31,32をそれぞれ隣り合う支柱10,10の対角方向へ向けて配置して重合させ、両クロス部31,32の重合部に緩衝具50を設置して、上下一対のロープ30a,30bに連続性を持たせる。
緩衝具50を設置する際、緩衝具50の先にクロスロープ30のロープ材を延出して余長部35,35を形成する。
余長部35,35は、緩衝具50に対するクロスロープ30の摺動代であり、適宜の長さを確保しておく。
その結果、隣り合う支柱10,10の上部間および下部間にはクロスロープ30の水平部33,34が位置するとともに、隣り合う支柱10,10の上下斜め間には、ふたつのクロス部31,32が交差して位置する。
クロスロープ30を介して隣り合う支柱10,10の間にネット20を取り付ける。
この際、ネット20の上辺と下辺はそれぞれクロスロープ30の水平部33,34に係止する。必要に応じて、クロスロープ30のクロス部31,32もネット20に係止する。
なお、ネット20の上辺のみをクロスロープ30の水平部33に係止して取り付ける場合もある。
次に図2を参照して防護柵の緩衝機能について説明する。
防護ネットの一部に落石等の衝撃Fが作用すると、支柱10に支持されたネット20およびクロスロープ30が斜面谷側へ向けて変形する。
衝撃Fはネット20からクロスロープ30の全長へ伝達され、さらにクロスロープ30から支柱10へ伝えられて支持される。
防護ネットに作用した衝撃Fは、ネット20の変形抵抗およびクロスロープ30の変形抵抗にくわえて、緩衝具50とロープ材の摺動抵抗、および支柱10の支持力により効率よく減衰することができる。
殊にネット20の上下および斜めに配置したクロスロープ30は、ネット全体を効果的に補強する。
衝撃Fが緩衝具50の摺動抵抗を越えると、緩衝具50とロープ材の間で摺動が生じ、緩衝具50の摺動抵抗により衝撃Fを吸収する。
本発明では防護ネットが斜面下流側へ向けて撓み変形しても、以下に説明するようにクロスロープ30が防護ネットの高さ方向へ向けた変形を抑制する。
防護ネットの一部に衝撃Fが作用すると、クロスロープ30の斜めに配索したクロス部31,32に張力fが発生する。
クロス部31,32に生じた張力fは、各係留要素11a,11bを経由してクロスロープ30の上下の水平部33,34に分散して伝達される。
すなわち、クロスロープ30のループの全長に亘って張力fがほぼ均一となる。
クロスロープ30の上下の各水平部33,34においては、張力fが緊張力として作用し、各水平部33,34が直線性を維持しようとする。
クロスロープ30の各水平部33,34に生じる緊張力は、衝撃Fに比例して大きくなる。
このように、クロスロープ30の各水平部33,34に生じる緊張力が、防護ネットの上下辺を互いに接近方向へ向けて変形させようとする変形力に対抗するため、防護ネットの上下辺の高さ方向へ向けた変形を効果的に抑制することができる。
本発明の防護柵は、受撃時に防護ネットの上下辺の高さ方向へ向けた変形を抑制できるので、防護ネットの捕捉面積が受撃前と大差がない。
したがって、後続の落石に対しても防護ネットで捕捉できるから、防護柵の安全性が向上する。
クロスロープ30はループの一部に作用した衝撃Fをループの全長へ伝達できる構造であるから、クロスロープ30のどの位置に衝撃Fが作用した場合でも、一対の緩衝具50,50を機能させることが可能であるから、衝撃Fを複数の緩衝具50,50へ分散して吸収することができる。
したがって、防護ネットの衝撃吸収性能が増す。
さらに、使用する緩衝具50は衝撃吸収性能の低いものでも十分に対応できて経済的である。
さらにまた、クリップ等の固定具を多用することがないので、防護ネットの柔軟性および可撓性が損なわれないので、防護ネット本来の捕捉機能と緩衝機能を十二分に発揮することが可能である。
支柱の上下斜め間に張設した一本の補強ロープに対して緩衝器をひとつ設置した従来の防護柵と、無端構造のクロスロープ30に2組の緩衝具50,50を介装した本例の防護柵において、防護ネットの斜面谷側へ向けた張出量について検討する。
衝撃に対するロープの全体スリップ量が同一で、かつ支柱間の対角線の距離が同一であることを前提とした場合、本例のクロスロープ30のロープのスリップ長は、従来の単体の補強ロープと比べて約半分となる。
したがって、本例の防護柵は防護ネットの斜面谷側へ向けた張出量が非ループの補強ロープと比べて大幅に減少する。
換言すれば、本例の防護柵は受撃時における防護ネットの斜面谷側へ向けた張出量が小さくて済むから、鉄道や道路等の近傍に設置することが可能となる。
以降に先の実施形態の変形例について説明するが、その説明に際し、前記した実施形態と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図6はクロスロープ30を1本のロープと、ロープの両端部近くに設けたひとつの緩衝具50で構成した形態を示す。
図7はクロスロープ30を4本のロープと、各ロープ材の両端部近くにそれぞれ設けた4つの緩衝具50で構成する形態を示す。
前者(図6)の防護柵は、前記した実施形態と同様の作用効果に加えて、クロスロープ30を構成する資材数が少なくて済むので、防護柵のコストを低減できるといった利点がある。
後者(図7)の防護柵は、前記した実施形態と同様の作用効果に加えて、緩衝具50の設置数が増えたぶんだけ、防護柵の衝撃吸収性能が高くなるといった利点がある。
図8,9に防護柵の他の実施形態を示す。
本例においても前記した実施形態と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
本例に係る防護柵は、所定の間隔を隔てて自立可能に立設した支柱10と、複数の支柱10間に亘って横架したネット20と、隣り合う支柱10,10の上下部間に横架したロープ製のクロスロープ30と、クロスロープ30の一部を重合させ、該ロープの重合部に設置した緩衝具50とを具備していて、本例の防護柵の基本構成は先の実施形態と同様である。
本例の防護柵は、クロスロープ30の下位の水平部34、または上位の水平部33を省略した点が先の実施形態と異なる。
換言すれば本例におけるクロスロープ30は、上下何れか一方の水平部と、交差する一対のクロス部とにより構成する。
1)クロスロープの全長
本例は、クロスロープ30の下位の水平部34を省略した防護柵である。
使用するクロスロープ30は、隣り合う支柱10,10の上部間および交差する上下斜め間に連続して架け渡し可能な長さを有する。
2)クロスロープの配索形態
隣り合う支柱10,10の上部の係留要素11a,11a間に水平に上半ロープ30aを架け渡し、上半ロープ30aの自由端である各クロス部31,31を交差させ、その各端部を支柱10,10の下部の固定要素11c,11cに固定している。
本例では、延長ロープ36を介して各クロス部31を延長し、延長ロープ36の下端を支柱10の下部の固定要素11cに固定するとともに、クロス部31と延長ロープ36の重合部に緩衝具50を配置した形態を示す。
3)クロスロープと防護ネットの取り付け
本例では、ネット20の上辺を、クロスロープ30の上位の水平部33に係止する。
なお、ネット20の下辺は、別途のロープを用いて支持係止しておく。
4)防護ネットの高さ方向の変形抑制作用
本例においては、防護ネットを構成するクロスロープ30の斜めに交錯したロープ(クロス部31,延長ロープ36)の一部に張力が発生すると、各係留要素11a,11aを経由してクロスロープ30の上位の水平部33に伝達されるために、防護ネットの上辺の高さ方向へ向けた変形を効果的に抑制することができる。
1)クロスロープの全長
本例は、クロスロープ30の上位の水平部33を省略した防護柵である。
使用するクロスロープ30は、隣り合う支柱10,10の下部間および交差する上下斜め間に連続して架け渡し可能な長さを有する。
2)クロスロープの配索形態
隣り合う支柱10,10の下部の係留要素11b,11b間に水平に下半ロープ30bを架け渡し、下半ロープ30bの自由端である各クロス部32,32を交差させ、その各端部を支柱10,10の上部の固定要素11c,11cに固定している。
本例では、延長ロープ36を介して各クロス部32を延長し、延長ロープ36の上端を支柱10の上部の固定要素11cに固定するとともに、クロス部32と延長ロープ36の重合部に緩衝具50を配置した形態を示す。
3)クロスロープと防護ネットの取り付け
本例では、ネット20の下辺を、クロスロープ30の下位の水平部34に係止する。
なお、ネット20の上辺は、別途のロープを用いて支持係止しておく。
4)防護ネットの高さ方向の変形抑制作用
本例においては、防護ネットを構成するクロスロープ30の斜めに交錯したロープ(クロス部32,延長ロープ36)の一部に張力が発生すると、各係留要素11b,11bを経由してクロスロープ30の下位の水平部34に伝達されるために、防護ネットの下辺の高さ方向へ向けた変形を効果的に抑制することができる。
11a・・・・支柱上部の係留要素
11b・・・・支柱下部の係留要素
11c・・・・支柱の固定要素
20・・・・・ネット
30・・・・・クロスロープ
30a・・・・クロスロープの上半ロープ
30b・・・・クロスロープの下半ロープ
31・・・・・上半ロープのクロス部
32・・・・・下半ロープのクロス部
33・・・・・クロスロープの余長部
34・・・・・クロスロープの水平部
35・・・・・クロスロープの水平部
Claims (9)
- 所定の間隔を隔てて自立可能に立設した支柱と、支柱間に張設した防護ネットとを具備する防護柵であって、
前記防護ネットは、隣り合う支柱の上部間、下部間および交差する上下斜めに連続して架け渡し可能な長さを有するロープの両端部近くの重合部を緩衝具で把持して緩衝機能を有するクロスロープと、
前記クロスロープを介して支柱間に横架したネットとにより構成し、
前記クロスロープの一部に作用した張力をロープの全長に亘って伝達可能なように、隣り合う支柱間に前記クロスロープを横架したことを特徴とする、
防護柵。 - 前記クロスロープがループ状を呈し、前記ネットの上辺および下辺を、前記クロスロープの上下の水平部に係止させたことを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
- 前記支柱の上部および下部に前記クロスロープを係留可能な複数の係留要素を形成し、該複数の係留要素に前記クロスロープを係留して隣り合う支柱間に前記クロスロープを横架したことを特徴とする、請求項1または2に記載の防護柵。
- 所定の間隔を隔てて自立可能に立設した支柱と、支柱間に張設した防護ネットとを具備する防護柵であって、
前記防護ネットは、隣り合う支柱の上部間または下部間の何れか一方、および交差する上下斜めに連続して架け渡し可能な長さを有するロープの一部を重合させ、該ロープの重合部を緩衝具で把持して緩衝機能を有するクロスロープと、
前記クロスロープを介して支柱間に横架したネットとにより構成し、
前記クロスロープの一部に作用した張力をロープの全長に亘って伝達可能なように、隣り合う支柱間に前記クロスロープを横架したことを特徴とする、
防護柵。 - 前記支柱の上部または下部の何れか一方に前記クロスロープを係留可能な係留要素を形成し、前記支柱の上部または下部の何れか他方に前記クロスロープの端部を固定可能な固定要素を形成し、隣り合う複数の係留要素に前記クロスロープを係留しつつ、隣り合う複数の固定要素に前記クロスロープの端部を固定して、隣り合う支柱間に前記クロスロープを横架したことを特徴とする、請求項4に記載の防護柵。
- 前記クロスロープが上下何れか一方の水平部と、該水平部と連続して形成した一対の交差するクロス部とを有し、前記ネットの上辺または下辺を、クロスロープの前記水平部に係止させたことを特徴とする、請求項5に記載の防護柵。
- 支柱を共有しつつ、隣り合う支柱間に前記クロスロープを横架したことを特徴とする、請求項1乃至6の何れか一項に記載の防護柵。
- 前記クロスロープを、複数本のロープと、前記各ロープの両端部近くの重合部を把持する複数の緩衝具とにより構成することを特徴とする、請求項1乃至7の何れか一項に記載の防護柵。
- 前記クロスロープを、1本のロープと、該ロープの両端部近くの重合部を把持する1つの緩衝具とにより構成することを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の防護柵。
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