JP2017180024A - 飛来物防護設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】網状部のスペース効率を向上する。【解決手段】多角形状の開口部の各隅部に配置された柱状の支柱部56と、開口部を覆う形状に形成されて外縁に支柱部56を受容する切欠部1Cを有する網状部1と、各支柱部56に渡って掛け廻されて網状部1の外縁に沿って係合して配置される第一線状部材(第二ロープおよび第三ロープ)と、1つの支柱部56に折り返されて切欠部1Cに係合して配置され隣接する支柱部56間で相互が連結される第二線状部材(第一ロープ2A)と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、保護対象物に飛来物が到達することを抑制する飛来物防護設備に関する。
例えば、飛来物から原子力施設の機器を保護するため、保護対象物である保護対象機器の周囲に架構を設け、架構にネット(網状部)を張ることにより、鋼線製のネットで保護対象機器を覆うことが提案されている。
従来、例えば、特許文献1には、枠体に支持部を介して支持される線状部材によって膜状部材(防護ネット)の周縁部を全周にわたって支持するものが開示されている。
特開2015−163761号公報
特許文献1において、線状部材は、枠体の四隅にある各支持部に対して内側から巻き付ける形態で取り付けられている。このような形態の場合、支持部の間にネットが配置されない。従って、必要とするネットの大きさに対して支持部を外側に配置しなければならず設備が大型化してしまう。また、支持部間にネットが設けられないため、この部分が隙間となった場合は飛来物を受けることができない。すなわち、ネットのスペース効率が低い問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ネットのスペース効率を向上することのできる飛来物防護設備を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る飛来物防護設備は、多角形状の開口部の各隅部に配置された柱状の支持部と、前記開口部を覆う形状に形成されて外縁に前記支持部を受容する切欠部を有する網状部と、各前記支持部に渡って掛け廻されて前記網状部の外縁に沿って係合して配置される第一線状部材と、1つの前記支持部に折り返されて前記切欠部に係合して配置され隣接する前記支持部間で相互が連結される第二線状部材と、を有する。
この飛来物防護設備によれば、網状部に設けた切欠部内に支持部を受容し、第一線状部材を各支柱部に渡って掛け廻して網状部の外縁に沿って係合させることで、網状部の設置範囲内に支持部を含ませている。このため、必要とする網状部の大きさに対して支持部を内側に配置したため設備を小型化することができる。しかも、支持部間に網状部が設けられるため、この部分が隙間とならず飛来物を受けることができる。この結果、網状部のスペース効率を向上することができる。しかも、この飛来物防護設備によれば、第二線状部材を1つの支持部にて折り返して切欠部に係合することで、支持部の間で各切欠部を第二線状部材で支持する。この結果、網状部の切欠部を支持部に対して支持することができ、網状部の設置範囲において飛来物を受け得る強度を確保することができる。
また、本発明の一態様に係る飛来物防護設備では、前記第二線状部材は、長さ調整機構を介して相互が連結されることが好ましい。
この飛来物防護設備によれば、長さ調整機構により、相互が連結される各第二線状部材を支持部間で張力を調整することができる。
また、本発明の一態様に係る飛来物防護設備では、前記第二線状部材は、前記支持部に巻回された先で両端部が締結機構で締結されることが好ましい。
この飛来物防護設備によれば、相互に連結した各第二線状部材に引張荷重が作用した場合、支持部に巻回した部分に緩みが生じないため、各支持部に一様に荷重が作用する。この結果、飛来物を受け得る強度を確保することができる。
また、本発明の一態様に係る飛来物防護設備では、前記第二線状部材は、前記切欠部の網目を縫って係合されることが好ましい。
この飛来物防護設備によれば、部品点数を増加させることなく第二線状部材を切欠部に係合することができる。
また、本発明の一態様に係る飛来物防護設備では、前記第二線状部材は、前記切欠部の網目に取り付けられた複数のリング部材に挿入されて係合されることが好ましい。
この飛来物防護設備によれば、第二線状部材と切欠部との間の係合に相互が移動できる自由を付与するため、係合位置に作用する荷重が分散され、一様に荷重が作用する。この結果、飛来物を受け得る強度を確保することができる。
本発明によれば、網状部のスペース効率を向上することができる。
図1は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部を示す平面図である。 図2は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の取付工程を示す斜視図である。 図3は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の取付工程を示す斜視図である。 図4は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の取付工程を示す平面図である。 図5は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の支持ワイヤの取付形態を示す平面図である。 図6は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の一部拡大平面図である。 図7は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の一部拡大平面図である。 図8は、本実施形態に係る飛来物防護設備のワイヤロープの他の例の一部拡大平面図である。 図9は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の他の例の一部拡大平面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施形態の飛来物防護設備は、保護対象物に飛来物が到達することを抑制するものである。保護対象物には限定はないが、例えば、原子力施設において建屋の外に設置されるポンプやタンクなどの機器がある。そして、飛来物防護設備は、保護対象物の周りを囲む架構を設け、架構に網状部であるネットを張ることにより、ネットで保護対象物を覆う。
図1は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部を示す平面図である。
網状部1は、上述したようにネットであり鋼線が例えば菱形に編まれたものである。網状部1は、その外周を囲むようにワイヤロープ2が設けられている。ワイヤロープ2は、網状部1の外形を作るもので、後述する架構51に設けられている4つの支柱部(支持部)56に掛け止めることで、網状部1を架構51に取り付ける。
ワイヤロープ2は、鋼線または鋼線を束ねたもので、図1に示すように、第二線状部材としての第一ロープ2Aと、第一線状部材としての第二ロープ2Bおよび第三ロープ2Cと、を有している。
第二線状部材としての第一ロープ2Aは、図1に実線で示され、長方形状に形成された網状部1の短辺1Aに沿って配置され、各支柱部56に対応して4つ設けられている。第一ロープ2Aは、1つの短辺1Aに2つ設けられる。そのうちの一方の第一ロープ2Aは、1本のワイヤが中央で折り返されて両端を揃えて設けられ長さ調整機構であるターンバックル2Aaに接続される。他方の第一ロープ2Aも同様に1本のワイヤが中央で折り返されて両端を揃えて設けられ上記ターンバックル2Aaに接続される。すなわち、1つの短辺1Aに設けられる一方および他方の第一ロープ2Aは、ターンバックル2Aaで互いに接続される。一方および他方の第一ロープ2Aは、折り返し部分が網状部1の4つ角の切欠部1Cに配置されて切欠部1Cに係合し、その他の部分が短辺1Aに沿配置される。網状部1の各切欠部1Cは、各支柱部56を受容する部分であり、一方および他方の第一ロープ2Aは、折り返し部分が支柱部56に巻回して掛けられる。従って、ターンバックル2Aaの長さを縮めることで一方および他方の第一ロープ2Aが相互に近づいて各支柱部56間で緊張するため、網状部1の切欠部1Cを各支柱部56間で支持する。逆に、ターンバックル2Aaの長さを延ばすことで一方および他方の第一ロープ2Aが相互に離れて各支柱部56間で緩まるため、網状部1の切欠部1Cを各支柱部56間から取り外すことができる。なお、図には明示しないが、一方および他方の第一ロープ2Aは、1本で構成されて、両端が折り返されてターンバックル2Aaで連結される構成であってもよい。
第一線状部材としての第二ロープ2Bは、図1に破線で示され、1本のワイヤが網状部1の1つの長辺1Bと当該長辺1Bに繋がる1つの短辺1Aに沿って網状部1の網目を縫うように挿通されてL字形状に配置される。第二ロープ2Bは、長辺1Bに沿う側で一端が網状部1の切欠部1Cの部分で短辺1A側に折り曲げられて連結環(一般にシャックルと呼ばれる)2Baに連結される。この折り曲げられた第二ロープ2Bの一端側は支柱部56に掛けられる。連結環2Baは、後述する架構51の枠部材53に設けられたアイプレート57に固定される。また、第二ロープ2Bは、短辺1Aに沿う側で他端が網状部1の切欠部1Cの部分で折り返されてターンバックル2Bbに連結される。この折り返された他端側は支柱部56に掛けられる。ターンバックル2Bbは、後述する架構51の枠部材53に設けられたアイプレート57に固定される。また、第二ロープ2Bは、1つの長辺1Bと当該長辺1Bに繋がる1つの短辺1Aに沿うL字形状の屈曲部が支柱部56に掛けられる。従って、ターンバックル2Bbの長さを縮めることで第二ロープ2Bが3つの支柱部56間で緊張するため、網状部1の1つの長辺1Bと当該長辺1Bに繋がる1つの短辺1Aを3つの支柱部56間で支持する。逆に、ターンバックル2Bbの長さを延ばすことで第二ロープ2Bが3つの支柱部56間で緩まるため、網状部1の1つの長辺1Bと当該長辺1Bに繋がる1つの短辺1Aを3つの支柱部56間から取り外すことができる。
第一線状部材としての第三ロープ2Cは、図1に二点鎖線で示され、1本のワイヤが第二ロープ2Bを沿わせていない1つの長辺1Bと当該長辺1Bに繋がる1つの短辺1Aに沿って網状部1の網を縫うように挿通されてL字形状に配置される。第三ロープ2Cは、長辺1Bに沿う側で一端が網状部1の切欠部1Cの部分で短辺1A側に折り曲げられてターンバックル2Cbに連結される。この折り曲げられた第三ロープ2Cの一端側は支柱部56に掛けられる。ターンバックル2Cbは、ターンバックル2Bbと隣接して後述する架構51の枠部材53に設けられたアイプレート57に固定される。また、第三ロープ2Cは、短辺1Aに沿う側で他端が網状部1の切欠部1Cの部分で折り返されて連結環(一般にシャックルと呼ばれる)2Caに連結される。この折り返された他端側は支柱部56に掛けられる。連結環2Caは、連結環2Baと隣接して後述する架構51の枠部材53に設けられたアイプレート57に固定される。また、第三ロープ2Cは、1つの長辺1Bと当該長辺1Bに繋がる1つの短辺1Aに沿うL字形状の屈曲部が支柱部56に掛けられる。従って、ターンバックル2Cbの長さを縮めることで第三ロープ2Cが3つの支柱部56間で緊張するため、網状部1の1つの長辺1Bと当該長辺1Bに繋がる1つの短辺1Aを3つの支柱部56間で支持する。逆に、ターンバックル2Cbの長さを延ばすことで第三ロープ2Cが3つの支柱部56間で緩まるため、網状部1の1つの長辺1Bと当該長辺1Bに繋がる1つの短辺1Aを3つの支柱部56間から取り外すことができる。
なお、ワイヤロープ2の第一線状部材(第二ロープ2Bおよび第三ロープ2C)は、上述した構成に限らない。第一線状部材は、各支柱部56に渡って掛け廻されて網状部1の外縁に沿って網状部1の網目を縫うように挿通されて係合し、枠部材53に取り付けられるものであればよい。
上述した網状部1は以下のように架構51に取り付けられる。図2および図3は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の取付工程を示す斜視図である。図4は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の取付工程を示す平面図である。
本実施形態における架構51は、保護対象物(図示せず)の上方を囲むものである。架構51は、鋼材にて構成された堅牢なものである。架構51は、4本の支柱52を平面視で長方形状の4隅に配置し、隣接する支柱52の上端部に枠部材53が連結されている。そして、架構51は、4本の枠部材53が平面視で長方形状に配置され、各枠部材53の内側に長方形状の開口部51Aを有する。また、架構51は、各支柱52の上端にスペーサ54が配置され、当該スペーサ54の上に架台55が支持されている。架台55は、スペーサ54の高さ分で各枠部材53の上方位置で、各枠部材53に沿って平面視で長方形状に配置されている。また、架構51は、各支柱52の上端であって、枠部材53がなす長方形状の開口部51Aの4隅に支柱部56が上方に延在して設けられている。支柱部56は、円柱形状に形成され上端にフランジが形成されている。また、架構51は、長方形状の短辺となる各枠部材53の上面にアイプレート57が設けられている。
このような架構51に網状部1を取り付ける場合、図2に示すように、網状部1の1つの短辺1Aにワイヤ101を掛けて吊り天秤102を介してバランスを維持しつつクレーン(図示せず)により吊り下げる。そして、図3に示すように、吊り下げた下端側の短辺1Aを長方形の短辺となる一方の枠部材53に合わせ、当該下端側の短辺1Aの両側に設けられたワイヤロープ2の折り返し部分を支柱部56に掛ける。その後、吊り下げた上端側の短辺1Aを長方形の短辺となる他方の枠部材53に合わせるように、ワイヤ101および吊り天秤102を移動させる。このワイヤ101および吊り天秤102の移動に際し、吊り天秤102の両端に介錯ロープ103を取り付けて移動を補助してもよい。その後、図4に示すように、残り全てのワイヤロープ2の折り返し部分を支柱部56に掛ける。そして、各ターンバックル2Aa,2Bb,2Cbを縮めてワイヤロープ2を緊張させ、網状部1を架構51に取り付ける。これにより、架構51の開口部51Aが網状部1で塞がれ、当該網状部1により架構51の下方の保護対象物を飛来物から保護する。なお、網状部1は1つに限らず、同様の取付工程により複数層に重ねて設けてもよい。
なお、上述した説明は、網状部1を保護対象物の上方に設ける構成であるが、網状部1を保護対象物の側方に設けてもよい。この場合は、架構51の開口部51Aが側方に開放され、この開口部51Aを網状部1で塞ぐようにすればよい。また、開口部51Aは、長方形状に限らず、多角形状であってもよく、支柱部56は、多角形状の各隅に配置され、網状部1は、多角形状の開口部51Aを塞ぐ形状に形成される。
図5は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の支持ワイヤの取付形態を示す平面図である。
本実施形態の飛来物防護設備は、図2から図4に示すように、支持ワイヤ3を有する。支持ワイヤ3は、水平方向で対向する枠部材53間に掛け渡されて網状部1の下側に配置される。支持ワイヤ3は、鋼線または鋼線を束ねたものである。支持ワイヤ3は、少なくとも水平方向で対向する枠部材53間に1本掛け渡される。本実施形態では、支持ワイヤ3は、網状部1の短辺1A間で長辺1Bに平行に3本の支持ワイヤ3Aと、長辺1B間で短辺1Aに平行に1本の支持ワイヤ3Bとを有する。支持ワイヤ3Bは、長辺1Bの中央に配置される。
この支持ワイヤ3(3A,3B)は、その両端が枠部材53に掛け止められている。具体的に、図5に示すように、支持ワイヤ3は、端3aに固定部である連結環(一般にシャックルと呼ばれる)7が設けられている。支持ワイヤ3が掛け止められる枠部材53は、その上面において上方に延在する棒状の掛止部58が設けられている。掛止部58は、上端にフランジが設けられている。また、枠部材53は、その上面に固定されたアイプレート59を介して長さ調整機構であるターンバックル8が取り付けられている。この支持ワイヤ3は、折り返し状にした端3aを連結環7により網状部1のワイヤロープ2に取り付け、当該折り返した二重部分を掛止部58に掛け、折り返した環の部分をターンバックル8に取り付ける。支持ワイヤ3は、この構成を両端に備える。または、支持ワイヤ3は、この構成を一端に備えて、他端は折り返した環の部分をターンバックル8を介さずアイプレート59に取り付けてもよい。そして、ターンバックル8を縮めると、支持ワイヤ3が緊張され、網状部1の対向する辺のワイヤロープ2を外側に引っ張り、かつ網状部1の中程を上方に押し上げる。これにより、網状部1の外縁が枠部材53側に引き寄せられて、網状部1の外縁と枠部材53との間の隙間が塞がれる。この結果、保護対象物の上方を覆う網状部1の周囲と架構51との間の隙間の発生を防ぐことができる。
しかも、本実施形態の飛来物防護設備では、長さ調整機構であるターンバックル8が枠部材53の延在方向に沿って設けられていることが好ましく、このように構成することで、枠部材53の上面の限られた範囲において網状部1の外縁に設けられたワイヤロープ2を枠部材53側に引き寄せることができる。
ところで、支持ワイヤ3は、網状部1を架構51に取り付ける際、または取り外す際には、連結環7により端3aがワイヤロープ2に取り付けられた状態とし、ターンバックル8から、またはアイプレート59から外すことで、図2および図3に示すように、網状部1と共に架構51に対する取り付けや取り外しが可能である。
以下、第二線状部材としての第一ロープ2Aの詳細について説明する。図6は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の一部拡大平面図である。
第二線状部材としての第一ロープ2Aは、上述したが、図6に示すように、支柱部56にて外から巻回して折り返される折り返し部分が網状部1の角の切欠部1Cに配置されて切欠部1Cに係合して配置される。
第一ロープ2Aは、端部に環2Abが形成されている。そして、支柱部56に折り返されてターンバックル2Aa(図1または図4参照)側の端部が環2Abに挿通されて形成された輪2Acが支柱部56にて巻回して折り返される。また、第一ロープ2Aは、折り返し部分である輪2Acの一部が網状部1の切欠部1Cに係合している。係合の形態は、図6に示すように、網目を縫うように切欠部1Cの網目に第一ロープ2Aを挿入している。また、係合の位置は、図6に一点鎖線で囲って示すように、支柱部56の間であって相反して向く各切欠部1Cの縁である。また、係合の位置は、図6に示すように、互いにターバックル2Aaで連結しない各第一ロープ2Aが支柱部56の間で対向する位置である。そして、互いにターバックル2Aaで連結する各第一ロープ2Aが支柱部56の間で対向する位置であって、相反して向く各切欠部1Cの縁では、第一ロープ2Aを切欠部1Cに係合しない。つまり、ターバックル2Aaを縮めたときに第一ロープ2Aの輪2Acが網状部1を引っ張らないように移動できる部分を除いて第一ロープ2Aを切欠部1Cに係合している。
このように、本実施形態の飛来物防護設備は、網状部1に設けた切欠部1C内に支持部としての支柱部56を受容し、第一線状部材としての第二ロープ2Bおよび第三ロープ2Cを各支柱部56に渡って掛け廻して網状部1の外縁に沿って係合させることで、網状部1の設置範囲内に支柱部56を含ませている。このため、必要とする網状部1の大きさに対して支柱部56を内側に配置したため設備を小型化することができる。しかも、支柱部56間に網状部1が設けられるため、この部分が隙間とならず飛来物を受けることができる。この結果、網状部1のスペース効率を向上することができる。
しかも、本実施形態の飛来物防護設備は、第二線状部材としての第一ロープ2Aを1つの支柱部56にて折り返して切欠部1Cに係合することで、支柱部56の間で各切欠部1Cを第一ロープ2Aで支持する。この結果、網状部1の切欠部1Cを支柱部56に対して支持することができ、網状部1の設置範囲において飛来物を受け得る強度を確保することができる。
しかも、本実施形態の飛来物防護設備は、第二線状部材としての第一ロープ2Aの端部に環2Abを形成して、当該環2Abに第一ロープ2Aを通した輪2Acを支柱部56に巻き回している。そして、ターンバックル2Aaを介して相互に連結した各第一ロープ2Aに引張荷重が作用した場合、環2Abが第一ロープ2Aに沿って移動して輪2Acが小さく絞られるため、各支柱部56に一様に荷重が作用する。この結果、飛来物を受け得る強度を確保することができる。
図7は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の一部拡大平面図である。図8は、本実施形態に係る飛来物防護設備のワイヤロープの他の例の一部拡大平面図である。
第二線状部材としての第一ロープ2Aは、上述したが、図7に示すように、支柱部56にて外から巻回して折り返される折り返し部分が網状部1の角の切欠部1Cに配置されて切欠部1Cに係合して配置される。
第一ロープ2Aは、途中で折り返した先が2本揃えられて締結機構4で締結されることで形成された輪2Acが支柱部56にて巻回される。また、第一ロープ2Aは、締結機構4で締結された先がターンバックル2Aa(図1または図4参照)で連結される。また、第一ロープ2Aは、折り返し部分である輪2Acの一部が網状部1の切欠部1Cに係合している。係合の形態は、図7に示すように、網目を縫うように切欠部1Cの網目に第一ロープ2Aを挿入している。また、係合の位置は、図7に一点鎖線で囲って示すように、支柱部56の間であって相反して向く各切欠部1Cの縁である。また、係合の位置は、図7に示すように、互いにターバックル2Aaで連結しない各第一ロープ2Aが支柱部56の間で対向する位置である。そして、互いにターバックル2Aaで連結する各第一ロープ2Aが支柱部56の間で対向する位置であって、相反して向く各切欠部1Cの縁では、第一ロープ2Aを切欠部1Cに係合しない。つまり、ターバックル2Aaを縮めたときに第一ロープ2Aの輪2Acが網状部1を引っ張らないように移動できる部分を除いて第一ロープ2Aを切欠部1Cに係合している。
ここで、締結機構4は、その一例を図8に示すように、U字状で両端4Aaが雄ネジ部である掛部4Aと、掛部4Aの両端4Aaに共に挿通される支持部4Bと、掛部4Aの両端4Aaの雄ネジ部に螺合されるナット4Cと、を有している。そして、締結機構4は、掛部4AのU字部に2本揃えた第一ロープ2Aを入れて支持部4BでU字部を塞ぎつつナット4Cを締め付けることで2本揃えた第一ロープ2Aを締結する。ナット4Cは、ダブルナットにすることで締結を緩みなく行う。
このように、本実施形態の飛来物防護設備は、網状部1に設けた切欠部1C内に支持部としての支柱部56を受容し、第一線状部材としての第二ロープ2Bおよび第三ロープ2Cを各支柱部56に渡って掛け廻して網状部1の外縁に沿って係合させることで、網状部1の設置範囲内に支柱部56を含ませている。このため、必要とする網状部1の大きさに対して支柱部56を内側に配置したため設備を小型化することができる。しかも、支柱部56間に網状部1が設けられるため、この部分が隙間とならず飛来物を受けることができる。この結果、網状部1のスペース効率を向上することができる。
しかも、本実施形態の飛来物防護設備は、第二線状部材としての第一ロープ2Aを1つの支柱部56にて折り返して切欠部1Cに係合することで、支柱部56の間で各切欠部1Cを第一ロープ2Aで支持する。この結果、網状部1の切欠部1Cを支柱部56に対して支持することができ、網状部1の設置範囲において飛来物を受け得る強度を確保することができる。
しかも、本実施形態の飛来物防護設備は、第二線状部材としての第一ロープ2Aの折り返した先が2本揃えられて締結機構4で締結されている。そして、第一ロープ2Aを通した輪2Acを支柱部56に巻き回している。このため、ターンバックル2Aaを介して相互に連結した各第一ロープ2Aに引張荷重が作用した場合、形成された環2Abに緩みが生じないため、各支柱部56に一様に荷重が作用する。この結果、飛来物を受け得る強度を確保することができる。
図9は、本実施形態に係る飛来物防護設備の網状部の他の例の一部拡大平面図である。
図6および図7に示す形態は、切欠部1Cの網目に第一ロープ2Aを挿入しているが、図9に示すように、切欠部1Cの網目に取り付けられた複数のリング部材5に第一ロープ2Aを挿入して係合してもよい。
このように構成することで、第一ロープ2Aと切欠部1Cとの間の係合に相互が移動できる自由を付与するため、係合位置に作用する荷重が分散され、一様に荷重が作用する。この結果、飛来物を受け得る強度を確保することができる。一方、第一ロープ2Aを切欠部1Cの網目を縫って係合することで、部品点数を増加させることなく係合することができる。
1 網状部
1C 切欠部
2A 第一ロープ(第二線状部材)
2Aa ターバックル(長さ調整機構)
2Ab 環
2Ac 輪
2B 第二ロープ(第一線状部材)
2C 第三ロープ(第一線状部材)
4 締結機構
5 リング部材
51A 開口部
56 支柱部(支持部)

Claims (5)

  1. 多角形状の開口部の各隅部に配置された柱状の支持部と、
    前記開口部を覆う形状に形成されて外縁に前記支持部を受容する切欠部を有する網状部と、
    各前記支持部に渡って掛け廻されて前記網状部の外縁に沿って係合して配置される第一線状部材と、
    1つの前記支持部に折り返されて前記切欠部に係合して配置され隣接する前記支持部間で相互が連結される第二線状部材と、
    を有する、飛来物防護設備。
  2. 前記第二線状部材は、長さ調整機構を介して相互が連結される、請求項1に記載の飛来物防護設備。
  3. 前記第二線状部材は、前記支持部に巻回された先で両端部が締結機構で締結される、請求項1または2に記載の飛来物防護設備。
  4. 前記第二線状部材は、前記切欠部の網目を縫って係合される、請求項1から3のいずれか1つに記載の飛来物防護設備。
  5. 前記第二線状部材は、前記切欠部の網目に取り付けられた複数のリング部材に挿入されて係合される、請求項1から3のいずれか1つに記載の飛来物防護設備。
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