JP3821762B2 - 外周養生フレーム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、施工中の建築物における外周面を養生ネットで覆うための外周養生フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、施工中もしくは解体中の建築物には、作業階の外周面を養生ネットで覆う外周養生が行われている。図9に示すように、外周養生は、建築物1の外周面を取り囲むように配置される複数の外周養生フレーム本体22よりなる外周養生フレーム2と、養生ネット13とにより構成されており、外周養生フレーム2の内周面に突出するように設けられた複数の荷重受け部材8を介して、外周養生フレーム2を前記建築物1の作業階近傍におけるベランダや床等の水平部材に支持固定するとともに、該外周養生フレーム2の外周面に養生ネット13を設けることによって前記建築物1に配置される。
このような外周養生は、建築物1の作業状況に応じて上下方向に盛り替えられるが、図10に示すように、隣り合う外周養生フレーム本体22は、C型チャネルによるメス部材24、及びロパイプによるオス部材23が、外周養生フレーム本体3の一方の側端面及び他方の側端面の各々に、鉛直軸と同軸となるように配置されており、これらを嵌合することにより鉛直方向の移動のみを自由にして連結され、外周養生フレーム本体22を順にクレーンで揚重するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような隣り合う外周養生フレーム本体22の連結構成は、外周養生フレーム本体22に、取り付けクランプ等の固定手段を介してメス部材24及びオス部材23を取り付けると作業工程が増大し、また、固定手段に溶接を用いると、コストが膨大となり、何れも施工性に劣ることとなる。また、メス部材24及びオス部材23に用いるC型チャネルびロパイプ等の建材は、その部材長が一般に3m程度であるため、外周養生フレーム2を用いることの可能な構造物が限定され、階高の大きい建築物には適用できない。
さらに、クレーン等により外周養生フレーム本体22を揚重し、外周養生フレーム2を盛替える作業時において、鉛直以外の方向に力が作用した際には、連結構成にクリアランスがないため、外周養生フレーム本体22が変形したり、外周壁面が凸面状に構築されている場合には、適用することができない。
加えて、上述する外周養生フレーム本体22の連結は、隣り合う外周養生フレーム本体3との間に、メス部材24及びオス部材23の配置幅に応じた隙間が生じることとなり、この隙間を塞ぐ等の対処をする必要が生じる。
【0004】
上記事情に鑑み、本発明は、安価で作業性の良い外周養生フレームを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の外周養生フレームは、建築物の外周面に配置されて、養生ネットが取り付けられる外周養生フレームであって、水平方向及び鉛直方向に格子状に配置される複数の縦部材及び横部材、及び、前記縦部材及び横部材各々に、所定位置で高さを違えて水平方向の回転を自在に固定され、前記建築物の水平部材に支持する第1の荷重受け部材、及び第2の荷重受け部材により形成される枠組みと、該枠組みの一方の側端面及び他方の側端面の各々に、鉛直方向に延在するように固定手段を介して固定される第1の紐材及び第2の紐材とにより構成される第1の外周養生フレーム本体が、鉛直方向に立設する状態で、前記建築物の外周面を覆うよう水平方向に複数連設されて、隣り合う一方の前記第1の外周養生フレーム本体の第1の紐材と、他方の第1の外周養生フレーム本体の第2の紐材が、リングを介して鉛直方向の移動を自在に連結されることを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の外周養生フレームは、前記リングに代わり、第2の外周養生フレームが隣り合う第1の外周養生フレーム本体の間に配置されており、該第2の外周養生フレームは、第1の外周養生フレーム本体を構成する前記第1の紐材及び第2の紐材に代わり、紐材が貫通される孔を有する第1の紐材貫通金具及び第2の紐材貫通金具を、前記枠組みの一方の側端面及び他方の側端面各々に固定されてなり、前記第1の外周養生フレーム本体の第1の紐材及び第2の紐材各々が、隣り合う第2の外周養生フレーム本体の第2の紐材貫通金具及び第1の紐材貫通金具の孔に貫通されて、鉛直方向の移動を自在に連結されることを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の外周養生フレームは、前記連結部材を構成する第1の紐材、及び第2の紐材には、部材長を調整する長さ調整手段が設けられることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の外周養生に用いる外周養生フレームは、外周養生フレーム本体を水平方向に複数連接し、外周養生フレーム本体に備えられる紐材、紐材貫通金具もしくはリング等の簡略な構成を用いて連結し、コストの低減、作業性の向上を実現するものである。
【0009】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、建築物1の外周に配置される外周養生フレーム2は、複数の第1の外周養生フレーム本体3、5を、鉛直方向に立設した状態で水平方向に連接し、鉛直方向の移動を自在に連結することにより構成されている。前記外周フレーム本体3は、枠組み4と、第1の紐材15及び第2の紐材16とにより構成されている。前記枠組み4は、鋼材等の角パイプよりなる縦部材6及び横部材7を組み合わせた四角形の枠の内方に、同じく前記縦部材6及び横部材7を所定の離間距離を持って格子状となるように複数組み立てることにより構成されており、格子状に配された縦部材6には第1の荷重受け部材8、同じく格子状に配された横部材7には第2の荷重受け部材19が設置されている。
【0010】
前記枠組み4に備えられた第1の荷重受け部材8は、枠組み4の内方に配された複数の縦部材6に対して、所定の高さ位置に取り付けられており、図2に示すように、鋼材等の単管よりなり、鉛直方向に配される支持棒9と、該支持棒9から水平に突出するように設けられる荷重受けブラケット10と、該荷重受けブラケット10の下端面に固定手段を介して取り付けられる水平部材固定金具12により構成されている。このような構成による第1の荷重受け部材8は、支持棒9が連結金具11を介して前記縦部材6に固定されることにより外周養生フレーム本体3と一体化されており、前記荷重受けブラケット10が、外周養生フレーム本体3から建築物1に向かって直交して突出するように配された状態で、前記水平部材固定金具12が建築物1の床やベランダ等の水平部材1aに設けられたファスナ等の凹部に嵌合されることにより、建築物1に固定される。
【0011】
また、第1の荷重受け部材8の取り付け位置より上方で、前記水平部材1aから建築物の階高より下方に位置する横部材7には、複数の第2の荷重受け部材19が所定の離間距離を持って配置されており、一方の端部19aが鉛直方向に回転の自在なヒンジを介して固定されるとともに、他方の端部19bには、第1の荷重受け部材8に設けられたものと同様の水平部材固定金具12が取り付けられている。このような第2の荷重受け部材19は、他方の端部19bの水平部材固定金具12が、前記荷重受け部材8の固定されている水平部材1aに別途設けられたファスナや金具等の凹部に嵌合されることにより、建築物1に固定される。このように、前記外周養生フレーム本体3は、該外周養生フレーム本体3の異なる高さ位置に取り付けられた前記第1の荷重受け部材8、及び第2の荷重受け部材19の両者を介して、建築物1の同一の水平部材1aに支持される構成となっている。これにより、外周養生フレーム本体3は、鉛直軸方向に立設される状態を維持した状態で、前記建築物1に固定されることとなる。
【0012】
一方で、前記外周養生フレーム本体3をクレーン等を用いて揚重する際には、第1の荷重受け部材8に備えられる水平部材固定金具12を水平部材1aから解放し、前記縦部材6を軸として支持棒9に設けられた連結金具11を回転させて、荷重受けブラケット10を前記外周養生フレーム本体3もしくは建築物1に対して平行となるように配置し、荷重受けブラケット10と建築物1との抵触を防ぐ。同様に、第2の荷重受け部材19においても、他方の端部19bに備えられた水平部材固定金具12を水平部材1aより解放し、一方の端部19aを鉛直方向に回転させて、第2の荷重受け部材19が鉛直軸方向に平行となるように配置し、外周養生フレーム本体3に収めることにより、建築物1との抵触を防ぐ。
【0013】
本実施の形態において、前記第1の荷重受け部材8、及び第2の荷重受け部材19には、水平部材固定金具12を備え、建築物1の水平部材1aに設けられたファスナ等の凹部に固定する構成としたが、これにこだわるものではなく、前記外周養生フレーム本体3が、建築物1の所定高さに保持されるものであれば、建築物1の何れの部材に何れの固定手段を介して固定する構成を用いても良い。
【0014】
ところで、図1に示すように、第1の外周養生フレーム本体3の一方の側端面3aには、上端部近傍、及び下端部近傍にアイボルト等の紐材固定金具14a,14bが対をなして取り付けられており、これらを連結するように第1の紐材15が締結されている。また、他方の側端面3bにも、一方の側端面3aと同様に、対をなす水平部材固定金具14a,14bを連結するように第2の紐材16が締結されている。これら第1の紐材15及び第2の紐材16は、鋼製ワイヤー等の外周養生フレーム本体3の荷重が作用した際にも耐えうる強度を有する部材よりなり、図3に示すように、リング20を用いることによって、隣り合う第1の外周養生フレーム本体3、5の連結部材として機能するものである。
【0015】
前記リング20は、カタビラ等の開閉可能な輪状金物であり、鉛直方向に立設する状態で前記建築物1を囲うように複数連接される第1の外周養生フレーム本体3、5において、第1の外周養生フレーム本体3の他方の側端面3bに設けられた第2の紐材16と、これと隣り合う第1の外周養生フレーム本体5の一方の側端面5aに設けられた第1の紐材15を連結するように貫通される。また同じように、第1の外周養生フレーム本体3の一方の側端面3aに設けられた第1の紐材15と、これと隣り合う第1の外周養生フレーム本体5の他方の側端面5bに設けられた第2の紐材16を連結するようにリング20が両者に貫通される。このような連結構成が連続して隣り合う第1の外周養生フレーム本体3、5は閉合し、外周養生フレーム2を形成するものである。該外周養生フレーム2の外周面には、後に養生ネット13が取り付けられて、外周養生を構成する。
【0016】
上述するような、外周養生フレーム2の盛り変え方法は、図4に示すように、隣り合う第1の外周養生フレーム本体3、5に対して、一方の第1の外周養生フレーム本体3を、前記荷重受け部材8、及び第2の荷重受け部材19を用いて建築物1に固定するとともに、他方の第1の外周養生フレーム本体5を建築物1に対して解放し、他方の第1の外周養生フレーム本体5をクレーンにより揚重することにより、他方の第1の外周養生フレーム本体5の高さ位置を上下方向に移動可能とするものである。したがって、荷重受け部材8、及び第2の荷重受け部材19を用いた建築物1への解放及び揚重を、隣り合う第1の外周養生フレーム本体3、5の一方と他方とで、交互に行うことにより、前記外周養生フレーム2は1フロアづつ上昇、もしくは下降することとなる。
【0017】
なお、これら第1の紐材15及び第2の紐材16の下端部には、安全具として一般に用いられているロリップ等の長さ調整部材17が取り付けられている。該長さ調整部材17は、外周養生フレーム2を上下方向に移動する際には、前記第1の紐材15及び第2の紐材16を弛めた状態に、建築物1に固定されている際には、緊張した状態に保持することを目的に用いられるものである。
したがって、前記第1の紐材15及び第2の紐材16は、上下方向に離間配置されている水平部材固定金具14a,14bの離間距離と同様の長さに形成されており、図3に示すように、通常時は下端部を紐材固定金具14bに直接連結し、緊張した状態で外周養生フレーム本体3に保持されるが、移動時には図4に示すように、下端部を長さ調整部材17を介して紐材固定金具14bに連結し、外周養生フレーム本体3に対して弛んだ状態に保持されることとなる。
【0018】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態で示した第1の外周養生フレーム本体3に加えて、前記リング20に代わる第2の外周養生フレーム本体21を用い、これらを交互に連接した場合の外周養生フレーム2を以下に示す。
図5に示すように、外周養生フレーム2は、第1の実施の形態で用いた両側端面に、第1の紐材15及び第2の紐材16を備えたの第1の外周養生フレーム本体3と、第2の外周養生フレーム本体21とを、鉛直方向に立設する状態で建築物1の外周を囲うようにして、交互に水平方向に連接することにより構成されている。該第2の外周養生フレーム本体21は、前記第1の実施の形態と同様の第1の荷重受け部材8及び第2の荷重受け部材19が備えられた枠組み4を有しており、該枠組み4の一方の側端面21a及び他方の側端面21bには、第1の紐材15及び第2の紐材16に代わり、第1の紐材貫通金物18a及び第2の紐材貫通金物18bが鉛直方向に孔を向けて固定手段により固定されている。
本実施の形態では、第1の紐材貫通金物18a及び第2の紐材貫通金物18bにUボルトを用いているが、これにこだわるものではなく、第1の紐材15及び第2の紐材16が貫通する孔を有するとともに、これら紐材を介して外周養生フレーム本体3の荷重が作用した際にも変形しない剛性を有していれば、何れの部材を用いても良い。
【0019】
なお、本実施の形態において、一方の側端面21aに配される第1の紐材貫通金物18aは、第1の外周養生フレーム本体3の両側端面の下方側に固定された紐材固定金具14bと比較してやや上方に、他方の側端面21bに配される第2の紐材貫通金物18bは、第1の外周養生フレーム本体3の両側端面の上方側に固定された紐材固定金具14aと比較してやや下方に設ける構成としている。しかし、固定位置はこれにこだわるものではなく、第1の紐材貫通金物18a及び第2の紐材貫通金物18b両者ともに、第1の外周養生フレーム本体3の両側端面の下方側に固定された紐材固定金具14bと比較してやや上方、もしくは上方側に固定された紐材固定金具14aと比較してやや下方に設ける構成等、何れを用いてもよい。
【0020】
これら第1の外周養生フレーム本体3に備えられた第1の紐材15及び第2の紐材16と、第2の外周養生フレーム本体21に備えられた第1の紐材貫通金物18a及び第2の紐材貫通金物18bは、鉛直方向に立設する状態で、建築物1の外周を囲うようにして、水平方向に交互に配置される第1の外周養生フレーム本体3、及び第2の外周養生フレーム本体21の連結部材として機能するものである。つまり、図6に示すように、第1の外周養生フレーム本体3の一方の側端面3aに配される第1の紐材15が、第2の外周養生フレーム本体21の他方の側端面21bに設けられた第2の紐材貫通金具18bの孔に貫通されて連結される。同様に、第1の外周養生フレーム本体3の他方の側端面3bに配される第2の紐材16が、隣り合う第2の外周養生フレーム本体21の一方の側端面21aに設けられた第1の紐材貫通金具18aの孔に貫通されて連結されて、これらが連続することにより閉合し外周養生フレーム2を形成するものである。該外周養生フレーム2の外周面には、後に養生ネット13が取り付けられて、外周養生を構成する。
【0021】
上述するような、外周養生フレーム2の盛り変え方法は、図7に示すように、例えば、交互に配された第1の外周養生フレーム本体3、第2の外周養生フレーム本体21に対して、第2の外周養生フレーム本体21を、前記荷重受け部材8、及び第2の荷重受け部材19を用いて建築物1に固定するとともに、第1の外周養生フレーム本体3を建築物1に対して解放し、第1の外周養生フレーム本体3をクレーンにより揚重することにより、第1の外周養生フレーム本体3の高さ位置を上下方向に移動可能とするものである。したがって、荷重受け部材8、及び第2の荷重受け部材19を用いた建築物1への解放及び揚重を、交互に配された第1の外周養生フレーム本体3、第2の外周養生フレーム本体21で、交互に行うことにより、前記外周養生フレーム2は1フロアづつ上昇、もしくは下降することとなる。
【0022】
なお、これら第1の紐材15及び第2の紐材16の下端部には、第1の実施の形態と同様に、長さ調整部材17が取り付けられており、通常時は、下端部を紐材固定金具14bに直接連結し、緊張した状態で外周養生フレーム本体3に保持されるが、移動時には図7に示すように、下端部を長さ調整部材17を介して紐材固定金具14bに連結し、外周養生フレーム本体3に対して弛んだ状態に保持されることとなる。
【0023】
上述する構成によれば、第1の実施の形態では、外周養生フレーム2は、複数の第1の外周養生フレーム本体3を鉛直方向に立設する状態で、前記建築物1を囲うように水平方向に複数連接し、第1の外周養生フレーム本体3の他方の側端面3bに設けられた第2の紐材16と、これと隣り合う第1の外周養生フレーム本体5の一方の側端面5aに設けられた第1の紐材15の両者に、また第1の外周養生フレーム本体3の一方の側端面3aに設けられた第1の紐材15と、これと隣り合う第1の外周養生フレーム本体5の他方の側端面5bに設けられた第2の紐材16の両者に、各々リング20を貫通されるように取り付けて連結され、これを連続することにより構成されるため、連結部材として機能する第1の紐材15、第2の紐材16及びリング20の枠組み4に対する取り付けが容易で作業効率が良いとともに、汎用的な材料を用いた簡略な構成で、工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
また、第1の外周養生フレーム本体3の両側端部が左右対称に形成されているため、作業の工程変更により、外周養生フレーム本体3の移動順序が変更した場合にも、適宜対応することができ、施工性を向上することが可能となる。
【0024】
第2の実施の形態では、外周養生フレーム2は、複数の第1の外周養生フレーム本体3及び第2の外周養生フレーム本体21を鉛直方向に立設する状態で、前記建築物1を囲うように水平方向に交互に位置するように連接され、第1の外周養生フレーム本体3の一方の側端面3aに配される第1の紐材15が、第2の外周養生フレーム本体21の他方の側端面21bに設けられた第2の紐材貫通金具18bの孔に貫通されるとともに、第1の外周養生フレーム本体3の他方の側端面3bに配される第2の紐材16が、第2の外周養生フレーム本体21の一方の側端面21aに設けられた第1の紐材貫通金具18aの孔に貫通されて連結されて、これらが連続することにより構成されることから、簡略な構成で作業効率がよく、工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能である。
また、隣り合う第1の外周養生フレーム本体3及び第2の外周養生フレーム本体21の間隔を、第1の紐材15、もしくは第2の紐材16の張出分のみ設ければよいため、隣り合う外周養生フレーム本体3の隙間を小さく抑えることができ、従来より行っていた隙間を塞ぐ等の追加作業を省略することが可能となる。
【0025】
一方、何れの実施の形態においても、前記第1の紐材15及び第2の紐材16には、長さ調整部材17が備えられており、上下方向の移動時には第1の紐材15及び第2の紐材16を弛ませ、建築物に固定する際には第1の紐材15及び第2の紐材16を緊張させることから、移動時に鉛直方向以外の力が作用した際にも、第1の紐材15及び第2の紐材16が力を吸収して外周養生フレーム2に力が作用することなく、変形を防ぐことができるとともに、固定時には、建築物1に対して安定した状態で配置することが可能となる。
【0026】
また、前記第1の紐材15及び第2の紐材16の長さを長さ調整部材17により所望の長さに設定することが可能であるため、上下方向の移動距離を自在に設定でき、建築物1の階高によることがないとともに、図8に示すように、外周面が凸状に構築された建築物1にも、外周養生フレーム2の断面形状を第1の紐材15及び第2の紐材16を介して適宜変形させて適用することができ、何れの建築物にも汎用的に適用することが可能となる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1に記載の外周養生フレームによれば、建築物の外周面を養生ネットで覆うための外周養生フレームであって、水平に離間配置される複数の横部材、及び複数の該横部材を連結するように鉛直に離間配置される複数の縦部材とを組み合わせて形成され、前記建築物の水平部材に支持する第1の荷重受け部材、及び第2の荷重受け部材が、前記縦部材、及び横部材各々に所定位置で高さを違えて、水平方向の回転を自在に固定される枠組みと、該枠組みの一方の側端面及び他方の側端面の各々に、鉛直方向に延在するように固定手段を介して固定される第1の紐材及び第2の紐材とにより構成される第1の外周養生フレーム本体が、鉛直方向に立設する状態で、前記建築物の外周面を覆うよう水平方向に複数連設されて、隣り合う一方の前記第1の外周養生フレーム本体の紐材と、他方の第1の外周養生フレーム本体の第2の紐材が、リングを介して鉛直方向の移動を自在に連結されることから、連結部材として機能する第1の紐材、第2の紐材及びリングの取り付けが容易で作業効率が良いとともに、汎用的な材料を用いた簡略な構成で、工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
また、第1の外周養生フレーム本体の両側端部が左右対称に形成されているため、作業の工程変更により、外周養生フレーム本体の移動順序が変更した場合にも、適宜対応することができ、施工性を向上することが可能となる。
【0028】
請求項2に記載の外周養生フレームによれば、前記第1の紐材及び第2の紐材に代わり、第1の紐材貫通金具及び第2の紐材貫通金具を、前記枠組みの一方の側端面及び他方の側端面各々に固定された第2の外周養生フレームが、鉛直方向に立設する状態で、前記第1の外周養生フレームと交互に前記建築物の外周面を覆うよう水平方向に複数連設されて、前記第1の外周養生フレーム本体の第1の紐材及び第2の紐材各々が、隣り合う第2の外周養生フレーム本体の第2の紐材貫通金具及び第1の紐材貫通金具の孔に貫通されて、鉛直方向の移動を自在に連結されることから、簡略な構成で作業効率がよく、工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
また、隣り合う第1の外周養生フレーム本体及び第2の外周養生フレーム本体の間隔を、第1の紐材、もしくは第2の紐材の張出分のみ設ければよいため、隣り合う外周養生フレーム本体の隙間を小さく抑えることができ、従来より行っていた隙間を塞ぐ等の追加作業を省略することが可能となる。
【0029】
請求項3に記載の外周養生フレームによれば、前記連結部材を構成する第1の紐材、及び第2の紐材には、部材長を調整する長さ調整手段が設けられることから、移動時に鉛直方向以外の力が作用した際にも、外周養生フレーム本体に力が作用することなく、変形を防ぐことができるとともに、固定時には、建築物に対して安定した状態で配置することが可能となる。
また、前記第1の紐材及び第2の紐材の長さを長さ調整部材により所望の長さに設定することが可能であるため、上下方向の移動距離を自在に設定でき、建築物の階高によることがないとともに、外周面が凸状に構築された建築物にも、外周養生フレームの断面形状を第1の紐材及び第2の紐材を介して適宜変形させて適用することができ、何れの建築物にも汎用的に適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の外周養生フレームの概略を示す図である。
【図2】 本発明の第1の荷重受け部材、及び第2の荷重受け部材を示す図である。
【図3】 本発明の第1の外周養生フレーム本体の連結部を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態の外周養生フレームの盛り替え方法を示す図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の外周養生フレームの概略を示す図である。
【図6】 本発明の第1の外周養生フレーム本体及び第2の外周養生フレーム本体の連結部を示す図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態の外周養生フレームの盛り替え方法を示す図である。
【図8】 本発明の外周養生フレームの側面を示す図である。
【図9】 従来の外周養生フレームの概略を示す図である。
【図10】 従来の外周養生フレーム本体の連結部のを示す図である。
【符号の説明】
1 建築物
1a 水平部材
2 外周養生フレーム
3 第1の外周養生フレーム本体
3a 一方の側端面
3b 他方の側端面
4 枠組み
5 第1の外周養生フレーム本体
5a 一方の側端面
6 縦部材
7 横部材
8 第1の荷重受け部材
9 支持棒
10 荷重受けブラケット
11 連結金具
12 水平部材固定金具
13 養生ネット
14a、14b 紐材固定金具
15 第1の紐材
16 第2の紐材
17 長さ調整部材
18a 紐材貫通金具
18b 紐材貫通金具
19 第2の荷重受け部材
19a 第1の側端面
19b 第2の側端面
20 リング
21 第2の外周養生フレーム本体
21a 第1の側端面
21b 第2の側端面
22 外周養生フレーム本体
23 オス部材
24 メス部材

Claims (3)

  1. 建築物の外周面に配置されて、養生ネットが取り付けられる外周養生フレームであって、
    水平方向及び鉛直方向に格子状に配置される複数の縦部材及び横部材、及び、前記縦部材及び横部材各々に、所定位置で高さを違えて水平方向の回転を自在に固定され、前記建築物の水平部材に支持する第1の荷重受け部材、及び第2の荷重受け部材により形成される枠組みと、
    該枠組みの一方の側端面及び他方の側端面の各々に、鉛直方向に延在するように固定手段を介して固定される第1の紐材及び第2の紐材とにより構成される第1の外周養生フレーム本体が、
    鉛直方向に立設する状態で、前記建築物の外周面を覆うよう水平方向に複数連設されて、
    隣り合う一方の前記第1の外周養生フレーム本体の第1の紐材と、他方の第1の外周養生フレーム本体の第2の紐材が、リングを介して鉛直方向の移動を自在に連結されることを特徴とする外周養生フレーム。
  2. 請求項1に記載の外周養生フレームにおいて、
    前記リングに代わり、第2の外周養生フレームが隣り合う第1の外周養生フレーム本体の間に配置されており、
    該第2の外周養生フレームは、第1の外周養生フレーム本体を構成する前記第1の紐材及び第2の紐材に代わり、紐材が貫通される孔を有する第1の紐材貫通金具及び第2の紐材貫通金具を、前記枠組みの一方の側端面及び他方の側端面各々に固定されてなり、
    前記第1の外周養生フレーム本体の第1の紐材及び第2の紐材各々が、隣り合う第2の外周養生フレーム本体の第2の紐材貫通金具及び第1の紐材貫通金具の孔に貫通されて、鉛直方向の移動を自在に連結されることを特徴とする外周養生フレーム。
  3. 請求項1又は2に記載の外周養生フレームにおいて、
    前記連結部材を構成する第1の紐材、及び第2の紐材には、部材長を調整する長さ調整手段が設けられることを特徴とする外周養生フレーム。
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