JP4156556B2 - 防護柵 - Google Patents

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本発明は、山腹の斜面部等に構築し、積雪や落石等を受け止めて道路等への落下、流入するのを防止する防護柵に関する。
従来から山腹の斜面部等に構築して落石や積雪等を受け止めて道路等への落下、流入を防止する防護柵が知られており、例えば、特開平7−197423号公報には、山腹の斜面部に間隔を置いて縦孔を穿孔し、この縦孔に建て込んだパイプ支柱を並設すると共に、これら各パイプ支柱に複数段のケーブルとともに金網を張設した落石等の防護柵が提案されている。
この防護柵は、両端部に配置された端末パイプ支柱にケーブルを通すための複数のケーブル装着孔が間隔をおいて形成され、中間部に配置される中間パイプ支柱には前記ケーブル装着孔と対応してケーブルを固定するためのボルトが形成されている。そして、ケーブル装着孔に緊張機能を備えた末端金具を装着し、この末端金具にケーブルの両端を連結した後、各中間パイプ支柱に形成するボルトに固定プレートをナット止めし、この固定プレートによって各中間パイプ支柱に架け渡したケーブルを固定すると共に、各パイプ支柱に金網を固定している。
このような防護柵は、落石や積雪等を各パイプ支柱に張り巡らした金網と、これを支持するケーブルで受け止めるものであるが、金網を支えるパイプ支柱が複数のケーブルで連結されているだけなので、複数のパイプ支柱相互の連結強度が弱く、一部の中間パイプに落石や積雪等などの衝撃が加わると、その中間パイプが損壊する虞れがある。さらに、各中間パイプ支柱に架設したケーブルについても、その固定部分が中間パイプ支柱のみであるから、一部のケーブルに強い衝撃を加わった場合、そのケーブルに強い引張力が作用して切断する虞れもあるから、金網及びケーブルの張設耐力が弱いという課題を有している。また、パイプ支柱に張設したケーブルや金網は部分的に損傷した場合でも張設耐力が著しく低下するが、前記従来の防護柵は、ケーブル及び金網が防護柵の全長に渡って連続することから、ケーブル及び金網を部分的に交換することができず、メンテナンス作業が面倒であると共に、コスト的にも不経済であった。
一方、落石などの衝撃を摩擦エネルギーに変換して吸収するものとして、所定の間隔で支柱を設け、各支柱の間に水平ロープ材を水平方向のスライドを許容した状態で係留し、水平ロープ材の両端は固定し、各支柱間を水平ロープ材に掛止させたワイヤ製のネットで遮蔽し、前記水平ロープ材の途上にロープ材を重合させて形成した余長部と、余長部を一定の力で挟持する挟持具とにより、水平ロープ材に設定張力以上の張力が作用したとき、水平ロープ材が一定の摩擦力を保持したまま余長部が伸長して張力を吸収する緩衝部を形成した衝撃吸収柵(例えば特許文献2、特許文献3)が提案されている。
特開平7−197423号公報 特開平6−173221号公報 特開平6−336709号公報
上記衝撃吸収柵では、衝撃を支柱に伝える前に水平ロープ材の一部に形成した緩衝部の摺動により衝撃を吸収することができ、従来に比較して支柱の荷重負担を著しく軽減することができる。
ところで、この衝撃吸収柵でも、緩衝部が摺動した後は、水平ロープ材の張力が支柱に加わるが、水平ロープ材を単に支柱に係留しただけでは、支柱や水平ロープ材の係留部分に無理な力が加わり、支柱への力の伝達がスムーズに行われない虞がある。
そこで、本発明は、索条体の張力を支柱にスムーズに伝達することができ、衝撃吸収効果に優れた防護柵を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、間隔を置いて両側の支柱及び中間の支柱を立設し、これら支柱の間に上下に間隔をおいて索状体を架設した防護柵において、2本の前記索条体を所定の摩擦力で把持すると共に、前記索条体に所定以上の張力が作用したとき前記2本の索条体の摺動を許容することにより衝撃を吸収する緩衝具と、前記中間の支柱に設けられ一方の前記索条体を前記中間の支柱に沿って案内する案内部とを備え、前記緩衝具を前記中間の支柱の近傍に配置し、前記中間の支柱を挟む前記両側の支柱に前記索条体の端部を取り付けたものである。
また、請求項2の発明は、前記案内部は、左右方向中央が前側に凸な前側湾曲部を有するものである。
また、請求項3の発明は、前記案内部は、左右方向中央が下,上に凸な上湾曲部と下湾曲部とを有するものである。
また、請求項4の発明は、前記索条体の端部に前記緩衝具に係止可能なストッパを設けたものである。
請求項1の構成によれば、落石などの衝撃力により索条体に所定以上の張力が作用すると、緩衝具に対して、索条体が摺動し、この摺動による摩擦エネルギーにより前記衝撃力を吸収する。この際、支柱に対して索条体がスライドしても、索条体が案内部材に沿ってスライドするため、索条体及び支柱に無理な力が加わることなく、スムーズにスライドすることができる。
また、請求項2の構成によれば、前面に落石などを受け、索条体が落石箇所を中心に後に移動し、架設方向に対して後側に索条体の向きが変わっても、この索条体は前後湾曲部に沿って向きを変えるため、案内部における索条体に無理な力が加わることがない。
また、請求項3の構成によれば、前面に落石などを受け、架設方向に対して上下方向に索条体の向きが変わっても、この索条体は上下湾曲部に沿って向きを変えるため、案内部における索条体に無理な力が加わることがない。
また、請求項4の構成によれば、それぞれのストッパが緩衝具に係止するまで索条体が摺動する。
また、請求項1の構成によれば、ストッパが緩衝具に係止するまで索条体が摺動した後、両側の支柱間の索条体が一体となって、その張力を支柱に伝達し、それら支柱の変形により衝撃力を吸収することができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる衝撃吸収柵である防護柵を採用することにより、従来にない防護柵が得られ、その防護柵を夫々記述する。
以下、本発明の防護柵の実施例1について図1〜図6を参照して説明する。防護柵1は、両側に配置する端末パイプ支柱2の間に中間パイプ支柱3を間隔をおいて並設し、これらパイプ支柱2,3,2に上下に間隔おいて索状体としてのロープ材4,4´を多段に架設すると共に、防護用網体として金属線材で編成した金網5を張設し、例えば、山腹の斜面部にコンクリート基礎7を設け、このコンクリート基礎7に構築して積雪や落石等を受け止めものである。
前記端末パイプ支柱2と中間パイプ支柱3は、コンクリートなどの基礎7に建て込まれる。これら端末パイプ支柱2と中間パイプ支柱3は、断面形状が円形の鋼管によって形成されている。また、端末パイプ支柱2と中間パイプ支柱3及び連結杆6は、断面形状が円形の鋼管によって形成されている。前記連結杆6は断面円形をなし、その連結杆6の端部を端末パイプ支柱2及び中間パイプ支柱3に回動連結機構8により前後方向及び上下方向回動可能に連結している。
この例では、3本の支柱2,3,2を1組のユニットとした2スパンの構造を示し、1組のユニットにおいて、各段において、2本のロープ材4,4´を用いる。中間パイプ支柱3には、前記ロープ材4を案内する案内部材11が設けられている。この案内部材11は、左右方向に長略箱状をなし、前記ロープ材4をほぼ水平方向に案内するほぼ左右方向の案内溝12を備える。この案内溝12は案内部材11前面に開口部12Aを有し、また、案内溝12の後面は、左右方向中央が前側に凸な前側湾曲部13が形成され、案内溝12の上下面は、左右方向中央が下,上に凸な上湾曲部14と、下湾曲部15とが形成されている。それら、上,下湾曲部14,15の一番幅狭な部分で、それらの間隔は前記ロープ材4の直径とほぼ同じ間隔に設定されている。そして、各湾曲部13,14,15がロープ材4に線接触することが好ましい。
前記案内部材11には、前記開口部12Aを塞ぐ蓋体16を備え、また、前記案内部材11の後面には、支柱3の外周に係合する係合凹部17が形成され、この係合凹部17と前記前側湾曲部13とは支柱3を中心とした円弧状をなす。そして、案内部材11前面に前記蓋体16を被せ、支柱3に外装した上下のUボルト18の端部を、案内部材11の上下左右及び前記蓋体16に挿通し、該端部にナット19を螺合することにより、支柱3に案内部材11を固定する。このように、支柱3への案内部材11の取付と同時に蓋体16を取り付けることができる。
前記ロープ材4の一端側4Aを前記案内溝部11に挿通し、他端側4Bを一方の隣の支柱2に取り付け、前記一端側4Aを緩衝具21により所定の摩擦力で把持し、その一端にストッパー22を設ける。そして、前記緩衝具21は、支柱2,3の間で中間パイプ支柱3の近傍に配置されている。また、他のロープ材4´の他端側4B´を他方の隣の支柱2に取り付け、その一端側4A´を前記ロープ材4の一端側4Aと重ね合わせると共に、前記緩衝具21により所定の摩擦力で把持し、その一端にストッパー22を設ける。他方のロープ材4´は、支柱3,2の間隔より短く、そのストッパ22が案内部材11より他端側(支柱3の図1中右隣りの支柱2側)に位置する長さを有し、ロープ材4がスライドすると、緩衝具21がロープ材4´のストッパ22に当り、緩衝具21が案内部材11に当らないように設定されている。
図6などに示すように、前記緩衝具21は、二つ割りした本体23,23に圧接溝24,24を形成し、この圧接溝24,24間に前記ロープ材4,4´を配置し、前記本体23,23同士をボルトなどの締付手段25により締め付けて前記ロープ材4,4´を所定の摩擦力で把持するものである。
さらに、端末パイプ支柱2と外周には、ロープ材取付手段が設けられ、この取付手段の取付プレート31が、ケーブル4の本数に対応して固定されている。この取付プレート31には、ロープ材4の末端金具32を取り付けるための孔33が形成される。尚、取付プレート31には、2本の端末金具32を孔33に掛け止めすることができる。そして、ロープ材取付手段はロープ材4,4´の端部を揺動可能に支柱2に取り付け、かつロープ材4,4´の長さ方向の移動を規制した状態で取り付けるものである。
前記末端金具32はU字状のジョイント金具34と、このジョイント金具34にナット35によって固定されるプレート36とで構成され、プレート36には前記ジョイント金具34の基部に形成するねじ部34Aを挿通する一対の孔37と、この各孔37,37の間に位置して前記ロープ材4を通す挿通孔38が形成されている。この挿通孔38は、前記ロープ材4,4´の末端に固着されるストッパ22より径小に形成されており、該ストッパ22を抜け止めするようにしている。
以上のように構成される防護柵1の施工方法について説明する。防護柵1は、例えば山腹の斜面部に設置するものであって、コンクリート基礎7を構築すると共に、該コンクリート基礎7に各パイプ支柱2,3を建て込む。こうして建て込まれた各パイプ支柱2,3,2は、防護柵1の両側に配置される端末パイプ支柱2と、これら端末パイプ支柱2間の中間支柱3とが一直線状に配置される。そして、各パイプ支柱2,3,2の間にロープ材4,4´を架設する。すなわち、各パイプ支柱2,2に固定した取付プレート31に形成する孔33にジョイント金具34を通すと共に、プレート36に形成する挿通孔38のロープ材4の両端を通してロープ材4の端部にストッパ22を固定する。また、支柱3においては、案内部材11の案内溝12にロープ材4の一端側4Aを挿通する。この後、ジョイント金具34の両ねじ部34Aをプレート36の孔37を通してねじ部34にナット35を締め付けることによって各パイプ支柱2,3,2の間に配置したロープ材4を緊張させる。こうして各パイプ支柱2,3,2の間にロープ材4,4´を架設した後、各パイプ支柱2,3,2とロープ材4に固定金具(図示せず)によって金網5を取り付ける。なお、図1中両側の支柱2,2の隣には、それぞれ図示しない支柱3と支柱2が同様に配置され、これらにより1組のユニットが形成され、支柱3,3の間の支柱2には2つの端末金具32が設けられる。
次に、前記構成につき、その作用を説明すると、支柱2,3,2間において、金網5に落石を受け、該落石の衝撃力によりロープ材4,4´に所定以上の張力が作用すると、緩衝具21に対して、ロープ材4が摺動し、この摺動による摩擦エネルギーにより衝撃力を吸収する。前記摺動は、一端側4A,4A´に設けたストッパ22,22が緩衝具21に当たるまで行われる。この際、支柱3に対してロープ材4の一端側4Aが図中左側にスライドしても、そのロープ材4は案内溝12に沿ってスライドするため、ロープ材4及び支柱3に無理な力が加わることなく、スムーズにスライドすることができる。また、支柱2,3,2間に落石などを受けると、ロープ材4,4´が落石箇所を中心に後に移動し、図3(A)の一点鎖線に示すように、架設方向(支柱2,3,2の並んだ方向)に対して後側にその向きが変わっても、このロープ材4は前後湾曲部13に沿って向きを変えるため、案内溝12において、ロープ材4に無理な力が加わることがない。また、金網5への落石の当たり方や、落石により上下段のロープ材4,4に開く力が加わる場合などで、架設方向に対して上下方向にロープ材4の向きが変わっても、支柱3においてロープ材4は上下湾曲部14,15に沿って向きを変えるため、案内溝12において、ロープ材4に無理な力が加わることがない。
そして、一端側4A,4A´に設けたストッパ22,22が緩衝具21に当たった後は、ロープ材4,4´の張力が支柱2,2に加わり、支柱3には、ロープ材4の張力のほぼ前後方向の分力が加わり、支柱2,3,2の曲げ応力を超える力を受けると、支柱2,3,2が曲がる倒れる等の変形を起こして衝撃力を吸収する。
このように本実施例では、請求項1に対応して、両側の支柱及び中間の間隔を置いて支柱2,3,2を立設し、これら支柱2,3,2の間に上下に間隔をおいて2本の索状体たるロープ材4,4´を架設した防護柵において、2本のロープ材4,4´を所定の摩擦力で把持すると共に、ロープ材4,4´に所定以上の張力が作用したとき2本のロープ材4,4´の摺動を許容することにより衝撃を吸収する緩衝具21と、支柱3に設けられ一方のロープ材4を支柱3に沿って案内する案内部たる案内溝12とを備えるから、落石などの衝撃力によりロープ材4,4´に所定以上の張力が作用すると、緩衝具21に対して、ロープ材4,4´が摺動し、この摺動による摩擦エネルギーにより前記衝撃力を吸収する。この際、支柱3に対してロープ材4がスライドしても、ロープ材4,4が案内溝12に沿ってスライドするため、ロープ材4及び支柱3に無理な力が加わることなく、スムーズにスライドすることができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、案内部11は、前後方向に突出した前後湾曲部13を有するから、前面に落石などを受け、ロープ材4が落石箇所を中心に後に移動し、架設方向に対して後側にロープ材4の向きが変わっても、このロープ材4は前後湾曲部13に沿って向きを変えるため、案内溝12におけるロープ材4に無理な力が加わることがない。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、案内部たる案内溝は、上下方向に突出した上下湾曲部14,15を有するから、前面に落石などを受け、架設方向に対して上下方向にロープ材4の向きが変わっても、このロープ材4は上下湾曲部14,15に沿って向きを変えるため、案内溝12におけるロープ材4に無理な力が加わることがない。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、ロープ材4,4´の端部に緩衝具21に係止可能なストッパ22を設けたから、それぞれのストッパ22が緩衝具21に係止するまでロープ材4,4´が摺動する。
また、このように本実施例では、請求項1に対応して、緩衝具21を中間の支柱3の近傍に配置し、中間の支柱3を挟む両側の支柱2,2にロープ材4,4´の端部を取り付けたから、ストッパ22が緩衝具21に係止するまでロープ材4,4´が摺動した後、両側の支柱2,2間のロープ材4,4´が一体となって、その張力を支柱2,3,2に伝達し、それら支柱2,3,2の変形により衝撃力を吸収することができる。
図7は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、同図に示すように、4本の支柱2,3,3,2を1組のユニットとした3スパンの構造を示し、1組のユニットにおいて、各段において、3本のロープ材4´,4,4´を用いる。中間パイプ支柱3には、前記ロープ材4を案内する案内部材11が設けられている。中間に位置するロープ材4は、支柱3,3の間隔より長く形成され、その両端側4T,4Tをそれぞれ支柱3,3の案内部材11,11により案内され、さらに、その両端側4T,4Tをそれぞれ緩衝具21,21により所定の摩擦力で把持し、その端部にそれぞれストッパ22を設けている。また、各緩衝具21には、両側の支柱2,2に取り付けた前記ロープ材4´の一端側4A´,4A´が所定の摩擦力で把持されている。
そして、支柱2,3,3,2間において、金網5に落石を受け、該落石の衝撃力によりロープ材4に所定以上の張力が作用すると、緩衝具21に対して、ロープ材4が摺動し、この摺動による摩擦エネルギーにより衝撃力を吸収する。前記摺動は、一端側4A及び端部4Tに設けたストッパ22,22が緩衝具21に当たるまで行われる。また、この例では、1つのユニットに2つの緩衝具21,21が設けられ、一端側4A,両端側4T,4T,一端側4Aの4箇所でロープ材4´,4,4´が把持され、これらロープ材4´,4,4´のいずれかで落石の衝撃力を受けても、4箇所で摩擦摺動が発生するから、摩擦力により衝撃吸収効果に優れたものとなる。
図8は本発明の実施例3を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、同図に示すように、前記案内溝12は、その前側湾曲部13の両側に斜部13A,13Aを有しており、この例においても、斜部13A,13Aを有する前側湾曲部13により、案内溝12におけるロープ材4に無理な力が加わることがない。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
本発明の実施例1を示す防護柵の要部の正面図である。 同上、中間の支柱と緩衝具回りの正面図である。 同上、図3(A)は案内部材の平面断面図、図3(B)は蓋体を取り外した状態の案内部材の正面図である。 同上、防護柵の正面図である。 同上、両側の支柱の上部の正面図である。 同上、緩衝具の断面図である。 本発明の実施例2を示す防護柵の要部の正面図である。 本発明の実施例3を示す案内部材の平面図である。
符号の説明
1 防護柵
2 端末パイプ支柱(両側の支柱)
3 中間パイプ支柱(中間の支柱)
4,4´ ロープ材(索状体)
5 金網(防護用網体)
12 案内溝(案内部)
13 前側湾曲部
14 上湾曲部
15 下湾曲部
21 緩衝具
22 ストッパー

Claims (4)

  1. 間隔を置いて両側の支柱及び中間の支柱を立設し、これら支柱の間に上下に間隔をおいて索状体を架設した防護柵において、2本の前記索条体を所定の摩擦力で把持すると共に、前記索条体に所定以上の張力が作用したとき前記2本の索条体の摺動を許容することにより衝撃を吸収する緩衝具と、前記中間の支柱に設けられ一方の前記索条体を前記中間の支柱に沿って案内する案内部とを備え、前記緩衝具を前記中間の支柱の近傍に配置し、前記中間の支柱を挟む前記両側の支柱に前記索条体の端部を取り付けたことを特徴とする防護柵。
  2. 前記案内部は、左右方向中央が前側に凸な前側湾曲部を有することを特徴とする請求項1記載の防護柵。
  3. 前記案内部は、左右方向中央が下,上に凸な上湾曲部と下湾曲部とを有することを特徴とする請求項1記載の防護柵。
  4. 前記索条体の端部に前記緩衝具に係止可能なストッパを設けたことを特徴とする請求項1記載の防護柵。
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