JP4310812B1 - 防護柵の補強方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー吸収効果に優れ、支柱への緩衝具の取付けが簡単な防護柵を提供する。
【解決手段】所定の間隔で複数の支柱2,2を設け、支柱2,2間に横ロープ材3を設ける。横ロープ材3を把持する緩衝具4を用い、この緩衝具4を支柱2のフランジ部11の外面に固定する。支柱2のフランジ部11の外面に直接固定することにより、緩衝具4の取付構造を簡略化し、安価にして落石エネルギー吸収効果に優れた防護柵が得られる。また、1つの緩衝具4により複数の横ロープ材3,3を支柱2に取り付けることができる。さらに、既設の防護柵の補修に用いれば、補修前よりも落石エネルギー吸収効果を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、雪崩・落石等における防護柵の補強方法に関する。
従来、この種の防護柵として、地上に間隔を置き建て込んだ端末パイプ支柱及び中間パイプ支柱に複数段のケーブルとともに金網を張設したものや、適宜の間隔を置き建て込んだH型鋼の端末支柱及び中間支柱と、これら支柱間に張設した複数段のケーブル及び金網とを備えた防護柵(例えば特許文献1)が知られている。
また、支柱間に設ける横ロープ材を把持し、該横ロープ材に加わる張力を横ロープ材の摩擦摺動により吸収するロープ用緩衝具(例えば特許文献2)が提案されており、この緩衝具はUボルトを備え、このUボルトを連結する連結部を、前記支柱に設けている。
特開平7−197423号公報 特開2003−313828号公報
上記特許文献2のようは緩衝具を備えた防護柵は、その緩衝作用により落石などのエネルギー吸収効果に優れたものとなるが、Uボルトと把持具を備えた緩衝具を用いるため、防護柵の構造が複雑になる面がある。
また、上記特許文献1に記載の防護柵において、金網などが損傷し、補修工事を行なったとしても、現状を維持するだけで、エネルギー吸収効果を向上することはできない。そこで、補修工事の際に緩衝具を取付けることが考えられるが、H鋼などの支柱に直接緩衝具を連結することはできないため、支柱に連結部を取付け、或いは支柱を加工する必要が生じ、補修工事において簡単に改造することができない。
そこで、本発明は、エネルギー吸収効果に優れ、支柱への緩衝具の取付けが簡単な防護柵を提供することを目的とし、また、緩衝具の取付けにより簡便にエネルギー吸収効果を向上することができる防護柵の補強方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、所定の間隔で配置した複数の支柱を備えた既設の防護柵の補強方法において、複数の横ロープ材を把持する緩衝具を用い、この緩衝具は、前記横ロープ材の端部を所定の摩擦力で把持する一対の把持体を備えると共に前記横ロープ材に所定以上の張力が作用したとき該横ロープ材の摩擦摺動を許容し、前記一対の把持体と前記支柱の外板とを挿通したボルトにより前記一対の把持体を前記外板の外面の平面部に固定すると共に前記一対の把持体により横ロープ材を把持して前記支柱間に前記横ロープ材を設け、前記一対の把持体には、前記ボルトを挿通する挿通孔が穿設され、この挿通孔に対応して、前記外板に挿通孔を穿設し、前記一対の把持体の挿通孔に挿通した前記ボルトを、前記外板の挿通孔に挿通し、そのボルトにナットを螺合することにより、前記横ロープ材の端部を所定の把持力で把持すると共に、前記一対の把持体を前記外板の前記平面部に固定する方法である。
また、請求項2の発明は、前記緩衝具により前記支柱の両側に配置した前記横ロープ材を把持する方法である。
また、請求項3の発明は、前記緩衝具により前記支柱の一側に配置した前記複数の横ロープ材を把持する方法である。
また、請求項4の発明は、前記横ロープ材の端部に前記緩衝具に係止するストッパを設ける方法である。
また、請求項5の発明は、前記支柱間に間伐材を並設し、これら間伐材により前記支柱間を塞ぐ方法である。
請求項1の構成によれば、支柱の外板の外面に直接設けることにより、緩衝具の取付構造を簡略化し、安価にして落石エネルギー吸収効果に優れた防護柵が得られる。
また、請求項1の構成によれば、1つの緩衝具により複数の横ロープ材を支柱に取り付けることができる。
また、請求項1の構成によれば、ボルトを用いて緩衝具を簡便に取り付けることができる。
また、請求項1の構成によれば、取り付け易いものとなる。
また、請求項2の構成によれば、1つの緩衝具で、その緩衝具を取り付けた支柱の両側に横ロープ材を設けることができる。
また、請求項3の構成によれば、1つの緩衝具で、その緩衝具を取り付けた支柱の一側に、複数段に横ロープ材を設けることができる。
また、請求項4の構成によれば、横ロープ材が摩擦摺動した後、緩衝具にストッパが係止して摺動が停止する。
また、請求項5の構成によれば、支柱間を塞ぐ間伐材により落石などの衝撃を吸収できる。そして、間伐材を介して、落石の衝撃力を、上下多段に設けた横ロープ材に伝達することができ、衝撃力を分散させることができる。
また、請求項1の構成によれば、既設の防護柵を補強して落石エネルギー吸収効果を向上することができる。
また、請求項の構成によれば、把持体と外板にボルトを挿通し、そのボルトの締め付けにより、横ロープ材の把持と、把持体の支柱への取付とを行うことができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な防護柵を採用することにより、従来にない防護柵が得られ、その防護柵について記述する。
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。図1〜図4は本発明の実施例1を示し、同図に示すように、衝撃吸収柵である落石防護柵は、斜面あるいは斜面に並んで基礎たるコンクリート基礎1を設け、このコンクリート基礎1に複数の支柱2…を立設する。前記支柱2は、H型鋼,コンクリート柱,鋼管あるいはコンクリート充填鋼管などからなり、この例ではH型鋼を用い、その下端を前記コンクリート基礎1に固着している。前記支柱2間には横ロープ材3,3が上下段に設けられ、この横ロープ材3の端部を把持する緩衝具4が前記支柱2の前面に設けられ、支柱2,2の間は金網5により遮蔽されている。尚、支柱2は上記のように基礎に固定してもよいし、下部を地中に建て込んで固定してもよいし、下部を斜面などに位置固定すると共に、山側と谷側の控えロープ材により固定してもよい。
前記支柱2は、前後のフランジ部11,11をウエブ部12で連結した断面H型をなし、それら前後のフランジ部11,11の前後の外面には、平面部13,13が形成されている。また、フランジ部11の内面には前記緩衝具4の取付位置に対応して、金属製などからなる補強プレート14が配置される。
前記緩衝具4は、前記横ロープ材3を所定の摩擦力で把持する一対の把持体21,21を備え、これら把持体21,21の合せ面に、横ロープ材3に嵌合する一対の嵌合溝22,22を形成し、両把持体21,21は、ボルト23とナット24を備えた締付固定手段23,23により締め付けられ、且つ前記支柱2に上下方向多段に固定される。
前記把持体21は、支柱2の高さ方向に長い略矩形のブロック状をなし、使用状態で、横方向をなす前記嵌合溝22,22が上下に並ぶ。また、使用状態で、前記嵌合溝22,22を挟んだ把持体21,21の上下には、前記ボルト23を挿通する挿通孔23A,23Aが穿設され、この挿通孔23A,23Aに対応して、前記フランジ部11に挿通孔23B,23Bを穿設すると共に、前記補強プレート14に挿通孔23B,23Bを穿設している。尚、前記横ロープ材3の端部には、前記緩衝具4の把持体21,21に係止するストッパ6が固着されている。
現場での取付け作業においては、図1に示すように、複数並んだ支柱2,2…に対して所定間隔で前記緩衝具4を取り付け、各支柱2には、上下方向に間隔をおいて前記緩衝具4を多段に取り付ける。この場合、緩衝具4における上側の嵌合溝22に上側の横ロープ材3の端部側を配置すると共に、下側の嵌合溝22に下側の横ロープ材3の端部側を配置し、把持体21,21の挿通孔23A,23Aに挿通したボルト23を、フランジ部11の挿通孔23Bに挿通し、そのボルト23の先端にナット24を螺合することにより、嵌合溝22により横ロープ材3を所定の把持力で把持すると共に、緩衝具4をフランジ部11の平面部13に固定する。尚、この例では、フランジ部11の左側11Lと右側11Rの何れかに緩衝具4を固定する。
また、既設の防護柵においても、金網を張り替える際、金網を取り外し、支柱2のフランジ部11に穿孔機により前記貫通孔23B,23Bを穿設すれば、緩衝具4を簡便に取り付けることができる。尚、既設の防護柵の場合は、支柱2の基礎1から突出する高さは3メートル以下のものが例示される。
そして、落石などを受けて、把持体21,21は横ロープ材3,3を所定の摩擦力で把持すると共に、所定以上の張力が作用したとき横ロープ材3の摩擦摺動を許容するものであり、前記横ロープ材3に張力が発生すると、嵌合溝22に対して横ロープ材3の端部が摺動摩擦することにより、落石のエネルギーを吸収することができる。尚、ストッパ6が把持体21,21に係止した後は、横ロープ材3により落石のエネルギーに対抗する。
このように本実施例では、所定の間隔で配置した複数の支柱2,2を備えた既設の防護柵の補強方法において、複数の横ロープ材3,3を把持する緩衝具4を用い、この緩衝具4は、横ロープ材3を所定の摩擦力で把持すると共に横ロープ材3に所定以上の張力が作用したとき該横ロープ材3の摩擦摺動を許容し、緩衝具4と支柱3の外板たるフランジ部11とを挿通したボルト23により緩衝具4をフランジ部23の外面の平面部13に固定すると共に緩衝具4により横ロープ材3を把持して支柱2,2間に横ロープ材3を設ける方法であるから、支柱2のフランジ部11の外面に直接固定することにより、緩衝具4の取付構造を簡略化し、安価にして落石エネルギー吸収効果に優れた防護柵が得られる。
また、このように本実施例では、所定の間隔で複数の支柱2,2を設け、支柱2,2間に横ロープ材3を設けた防護柵において、横ロープ材3を複数把持する緩衝具4を用い、この緩衝具4を支柱2の外板たるフランジ部11の外面に設けたから、1つの緩衝具4により複数の横ロープ材3,3を支柱2に取り付けることができる。
また、このように本実施例では、緩衝具4と外板たるフランジ部11とを挿通したボルト23により緩衝具4を支柱2に固定したから、ボルト23を用いて緩衝具4を簡便に取り付けることができる。
また、このように本実施例では、外面の平面部13に緩衝具4を固定したから、取り付け易いものとなる。
また、このように本実施例では、緩衝具4により支柱2の両側に配置した横ロープ材3,3を把持したから、1つの緩衝具4で、その緩衝具4を取り付けた支柱2の両側に横ロープ材3,3を設けることができる。
また、このように本実施例では、横ロープ材3の端部に緩衝具4に係止するストッパ6を設けたから、横ロープ材3が摩擦摺動した後、緩衝具4にストッパ6が係止して摺動が停止する。
また、このように本実施例では、所定の間隔で配置した複数の支柱2,2を備えた既設の防護柵の補強方法において、横ロープ材3を複数把持する緩衝具4を用い、この緩衝具4を支柱2の外板たるフランジ部11の外面に固定して支柱2,2間に横ロープ材3を設けるから、既設の防護柵を補強して落石エネルギー吸収効果を向上することができる。
また、このように本実施例では、緩衝具4は、横ロープ材3を所定の摩擦力で把持する一対の把持体21,21を備え、これら一対の把持体21,21には、ボルト23を挿通する挿通孔23A,23Aが穿設され、この挿通孔23A,23Aに対応して、外板たるフランジ部11に挿通孔23B,23Bを穿設し、把持体21の挿通孔23Aに挿通したボルト23を、フランジ部11の挿通孔23Bに挿通し、そのボルト23の先端にナット24を螺合することにより、横ロープ材3を所定の把持力で把持すると共に、緩衝具4をフランジ部11の平面部13に固定する方法であり、把持体とフランジ部11にボルト23を挿通し、そのボルト23の締め付けにより、横ロープ材3の把持と、把持体21,21の支柱2への取付とを行うことができる。
また、実施例上の効果として、少なくともフランジ部11側の把持体21の外面21Gが略平面をなすから、安定した取付状態が得られる。
図5及び図6は本発明の実施例2を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、支柱2のフランジ部11の左側11Lと右側11Rとに、それぞれほぼ同じ高さ位置で、緩衝具4,4を取付固定し、支柱2,2…間で隣合う左側11Lに固定した緩衝具4と右側に固定した緩衝具4に、2本の横ロープ材3,3の左側端部と右側端部とを把持し、各段で2本の横ロープ材3,3を支柱2,2…間に配置している。尚、1つの緩衝具4における上下の横ロープ3,3の間隔は、上下に隣合う上側の緩衝具4の下側の横ロープ材3と下側の緩衝具4の上側の横ロープ材3との間隔より狭い。尚、1つの支柱2において左側11Lの緩衝具4と右側11Rの緩衝具4との位置を、横ロープ材3,3の端部が干渉しないように上下に僅かにずらしてもよく、例えば嵌合溝22,22の間隔の2分の1程度ずらすことが好ましい。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏し、また、このように本実施例では、緩衝具4により支柱2の一側に配置した複数の横ロープ材3,3を把持したから、1つの緩衝具4で、その緩衝具4を取り付けた支柱2の一側に、複数段に横ロープ材3,3を設けることができる。
図7は本発明の実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、上記実施例2において、3つの嵌合溝22,22,22を有する緩衝具4を用いており、各段で3本の横ロープ材3,3,3を支柱2,2…間に配置することができる。そして、このように一対の把持体21,21に、平行に設ける嵌合溝22の数は3個でもよく、4個以上でもよい。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏する。
図8及び図9は本発明の実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、横ロープ材3の途中にループ部31を形成し、このループ部31の重合部32における横ロープ材3,3の部分を前記嵌合溝22,22に配置し、その重合部32における横ロープ材3,3の部分を把持体21,21により所定の力で把持している。また、隣合うループ部31,31・・・同士が交差部33により交差して繋がっている。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏し、また、このように本実施例では、横ロープ材3にループ部31を設け、このループ部31の重合部32を緩衝具4により把持したから、ループ部31が縮小する際、重合部32の横ロープ材3が緩衝具4に摩擦摺動する。
図10は本発明の実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、支柱2,2間において、横ロープ材3,3の前又は後、或いは前後両方に木質の杆41を縦方向の向きで並設し、それら杆41により支柱2,2間を塞ぐようにしており、前記杆41としては、間伐材の丸太,竹や各種の丸太などが例示される。この場合、杆41を、各段の横ロープ材3の前側に配置することが好ましく、このようにすることにより、杆41が落石を受けると、落石の衝撃力が、上下多段に設けた各段の横ロープ材3に伝達され、落石の衝撃力を分散させることができる。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏し、また、このように本実施例では、支柱2,2間に、杆41である間伐材を並設し、これら間伐材により支柱2,2間を塞ぐから、間伐材により落石などの衝撃を吸収できる。そして、間伐材を介して、落石の衝撃力を、上下多段に設けた横ロープ材3に伝達することができ、衝撃力を分散させることができる。
図11は本発明の実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例は既設の防護柵の補修に適したものであり、既設の支柱2の山側上部に控えロープ材51の一端を連結し、その控えロープ材51の他端を山側の地山に固定したアンカー52に固定する。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏し、また、補修により支柱2の強度を向上できる。
図12は本発明の実施例7を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例は既設の防護柵の補修に適したものであり、既設の防護柵のH型鋼からなる支柱2を補強するに際して補強体61を用い、その補強体61は、コンクリート基礎1に固定する基礎側部62と支柱2に前側又は後側に添える添接部63とを一体に備え、それら基礎側部62と添接部63とにリブ部64を固着し、支柱2の山側と谷側の前後のフランジ部11,11を挟むように、両側に補強体61,61を配置し、その補強体61は、前記基礎側部62をアンカーボルトなどの固定手段65によりコンクリート基礎1に固定することにより固定される。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏する。
図13は本発明の実施例8を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例は両側の支柱2,2に緩衝具4をそれぞれ取り付け、これら支柱2,2間において、前記横ロープ材3を分割して分割端部3T,3Tを形成し、これら分割端部3T,3Tを長さ方向に重合させ、これら分割端部3T,3Tを嵌合溝22,22に配置し、把持体21,21により把持し、支柱2,2の中空に緩衝具4を設けている。また、分割端部3T,3Tの端部にストッパ6,6をそれぞれ設ける。尚、図13中に右側の支柱2の図示しない右隣の支柱にも緩衝具を設け、これらの支柱の間の中空に緩衝具4を設ける。
したがって、支柱2の緩衝具4及び支柱2,2の間の緩衝具4において横ロープ材3が摺動することにより、衝撃力を吸収することができる。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏し、また、このように本実施例では、横ロープ材3を把持する緩衝具を支柱2,2間に設けたから、支柱2,2の間に設けた緩衝具4によっても落石などの衝撃を吸収できる。
図14は本発明の実施例9を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例は、支柱2のウエブ部12に、横ロープ材3の端部を挿通する挿通孔71を形成し、この挿通孔71に横ロープ材3を挿通し、その端部に前記ストッパ6を固着している。また、横ロープ材3の端部側を前記把持体21,21により把持し、前記緩衝具4をウエブ部12の外面に設けている。この場合、横ロープ材3に引張力を加えて、その横ロープ材3に緩衝具4を取り付ければ、その引張力により緩衝具4がウエブ部12の外面に当接する。尚、緩衝具4の取付に必要な引張力は、横ロープ材3が大きく撓まない程度の引張力でもよい。また、図14では、1本の横ロープ材3を図示しているが、上記の実施例のように、嵌合溝22を複数有する緩衝具4により、横ロープ材3を複数把持するようにしてもよい。
そして、落石などにより横ロープ材4の途中に所定以上の引張力が発生すると、ウエブ部12が支持体となって緩衝具4を支持し、この緩衝具4に横ロープ材3が摩擦摺動して落石のエネルギーを吸収することができる。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏し、また、このように本実施例では、横ロープ材3を支柱2に挿通し、挿通した側で横ロープ材3に緩衝具4を取り付け、その横ロープ材3の張力を利用して前記緩衝具4が横ロープ材3の外面に当たるように設けたから、特に横ロープ材3の端部を連結する端末の支柱2に、緩衝具4を簡便に取り付けることができる。
尚、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、緩衝具を支柱の前側(山側)に設けたが、緩衝具を支柱の後側(反山側)に設けてもよい。また、緩衝具を前記支柱の外板の外面に固定する際、間にスペーサや補強などのために平面部を有するプレートなどを介在してもよい。
本発明の実施例1を示す防護柵の正面図である。 同上、支柱の平面図である。 同上、緩衝具の正面図である。 同上、締付け前の緩衝具の側面図である。 本発明の実施例2を示す防護柵の正面図である。 同上、支柱の平面図である。 本発明の実施例3を示す支柱に取り付けた緩衝具の正面図である。 本発明の実施例4を示す防護柵の正面図である。 同上、要部の正面図である。 本発明の実施例5を示す防護柵の正面図である。 本発明の実施例6を示す防護柵の側面図である。 本発明の実施例7を示す支柱下部の側面図である。 本発明の実施例8を示す防護柵の正面図である。 本発明の実施例8を示す支柱の平面図である。
1 コンクリート基礎
2 支柱
3 横ロープ材
4 緩衝具
6 ストッパ
11 フランジ部(外板)
11L 左側
11R 右側
13 平面部
21 把持体
22 嵌合溝
23 ボルト
23A 挿通孔(把持体の挿通孔)
23B 挿通孔(外板の挿通孔)
24 ナット
25 締付固定手段
31 ループ部
32 重合部
33 交差部
41 木質の杆(間伐材)

Claims (5)

  1. 所定の間隔で配置した複数の支柱を備えた既設の防護柵の補強方法において、複数の横ロープ材を把持する緩衝具を用い、この緩衝具は、前記横ロープ材の端部を所定の摩擦力で把持する一対の把持体を備えると共に前記横ロープ材に所定以上の張力が作用したとき該横ロープ材の摩擦摺動を許容し、前記一対の把持体と前記支柱の外板とを挿通したボルトにより前記一対の把持体を前記外板の外面の平面部に固定すると共に前記一対の把持体により横ロープ材を把持して前記支柱間に前記横ロープ材を設け、前記一対の把持体には、前記ボルトを挿通する挿通孔が穿設され、この挿通孔に対応して、前記外板に挿通孔を穿設し、前記一対の把持体の挿通孔に挿通した前記ボルトを、前記外板の挿通孔に挿通し、そのボルトにナットを螺合することにより、前記横ロープ材の端部を所定の把持力で把持すると共に、前記一対の把持体を前記外板の前記平面部に固定することを特徴とする防護柵の補強方法。
  2. 前記緩衝具により前記支柱の両側に配置した前記横ロープ材を把持することを特徴とする請求項1記載の防護柵の補強方法。
  3. 前記緩衝具により前記支柱の一側に配置した前記複数の横ロープ材を把持することを特徴とする請求項1記載の防護柵の補強方法。
  4. 前記横ロープ材の端部に前記緩衝具に係止するストッパを設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防護柵の補強方法。
  5. 前記支柱間に間伐材を並設し、これら間伐材により前記支柱間を塞ぐことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の防護柵の補強方法。
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