JP2015067808A - 印字済み粘着テープ及び粘着テープロール - Google Patents

印字済み粘着テープ及び粘着テープロール Download PDF

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春樹 松元
徳子 篠田
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Abstract

【課題】ロールからの繰り出し時における剥離性向上と、貼り付けて使用されるときの防汚性との、両立を図る。
【解決手段】印字済み粘着テープ150″は、基材層153の厚さ方向の一方側に設けられ、所定の粘着剤により構成された粘着層152と、受熱により発色して所望の印字を形成した感熱材料からなるサーマル層155bを含み、基材層153の厚さ方向の他方側に設けられた感熱層155と、感熱層155の厚さ方向の他方側に設けられ、所定の剥離剤により構成された剥離層154と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被着体に貼り付けて使用される印字済み粘着テープ、及び、その印字済み粘着テープを用いた粘着テープロールに関する。
被着体に貼り付けて使用される印字済みの粘着テープが知られている(例えば、特許文献1参照)。この粘着テープは、厚さ方向の表面側から裏面側に沿って、テープ基材層(樹脂フィルム基材)、粘着層(粘着剤層)、及び剥離材(剥離紙)をこの順序で含み、表面側にインクリボンのインクが転写されることで印字形成が行われる。インクリボンとしては、リボン基材層と、上記粘着テープの表面側に付着するインク層と、を備えたものが用いられる。ユーザは、所望の長さの上記粘着テープを適宜の被着体に対し貼り付けることで使用する。
特開平9−95063号公報
上記のようにユーザが粘着テープを貼り付けて使用するときに、表面に汚れやゴミが付着する場合があり、これを防止するために、テープ基材層の表面に剥離層を設けることが考えられる。ここで、このような粘着テープは、例えば、所定の軸心まわりに巻回したロールとして生成される場合が考えられる。上述のように剥離層を設ける場合、粘着テープは剥離層、テープ基材層、及び粘着層、をこの順序で含むことから、上記ロールにおいては、粘着層は、ロールの径方向に剥離層と接して粘着した状態となる。そして、ロールから粘着テープが繰り出されるときには、上記粘着層が剥離層から順次引き剥がされて剥離されることから、その剥離性を向上させるための配慮も必要となる。
さらに、上記のように剥離層を設けた構造の場合、インクリボンからのインク転写時における転写性を良好にするためには、剥離層とインクリボンとの密着性を向上させるための配慮も必要となる。さらには、上記インク転写部位以外の部位では、粘着層と剥離層とがロールの径方向に接することから、粘着層と剥離層との密着性を減少させるための配慮も必要となる。
上記のような種々の制約のために、剥離層を構成する剥離剤の選定が難しく、結果として、上述した、ロール繰り出し時の剥離層向上と使用時の防汚性の両立を図るのが難しかった。
上記従来技術においては、上述した、ロールからの繰り出し時における剥離性、インクリボンからの転写性、及び貼り付けて使用されるときの防汚性を維持できる、最適な特性の粘着テープを実現することまでは配慮されていなかった。
本発明の目的は、ロールからの繰り出し時における剥離性向上と、貼り付けて使用されるときの防汚性との、両立を図れる印字済み粘着テープ及び粘着テープロールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、厚さ方向寸法を備え、基材層を有する印字済み粘着テープであって、前記基材層の前記厚さ方向の一方側に設けられ、所定の粘着剤により構成された粘着層と、受熱により発色して所望の印字を形成した感熱材料からなるサーマル層を含み、前記基材層の前記厚さ方向の他方側に設けられた感熱層と、前記感熱層の前記厚さ方向の前記他方側に設けられ、所定の剥離剤により構成された剥離層と、を有することを特徴とする。
本願発明の印字済み粘着テープは、感熱層に備えられる感熱材料が加熱されて発色する(いわゆる印字形成される)ことにより、構成されている。ユーザは、所望の長さのこの印字済み粘着テープを適宜の被着体に対し貼り付けることで、例えばラベルや梱包用の封止材として使用する。このとき、印字済み粘着テープは、厚さ方向の他方側(例えば上側)から一方側(例えば下側)に向かって、所定の剥離剤により構成された剥離層、上記発色した感熱材料からなるサーマル層を含む感熱層、基材層、及び粘着層、をこの順序で含む積層構造となっている。積層構造の最も上記一方側に剥離層を設けることにより、上記のようにラベルや封止材として使用されるときに表面に汚れやゴミが付着しにくくなり、防汚性を保つことができる。
また、このような印字済み粘着テープは、例えば、所定の軸心まわりに巻回したロールとして生成される場合が考えられる。上述のように印字済み粘着テープが剥離層、感熱層、基材層、及び粘着層、をこの順序で含むことから、上記ロールにおいては、上記粘着層は、ロールの径方向に剥離層と接して粘着した状態となる。上記剥離層はこの粘着層との粘着を再剥離しやすくすることも目的として設けられており、ロールから印字済み粘着テープが繰り出されるときには、上記粘着層が、適宜の剥離剤からなる剥離層から順次引き剥がされて剥離される。これにより、上記ロールからの印字済み粘着テープ繰り出し時における剥離層からの剥離性を向上することができる。
そして、本願発明では、インクリボンからのインク転写ではなく、感熱材料による発色により印字形成を行う。これにより、上述の密着性への配慮を必要とすることなく、上記剥離性や防汚性のみを主眼として適宜に剥離剤を選定することができる。この結果、本願発明においては、ロールからの繰り出し時における剥離性を向上しつつ、貼り付けて使用されるときの防汚性を維持できる、最適な特性の印字済み粘着テープを容易に実現することができる。
本発明によれば、ロールからの繰り出し時における剥離性向上と、貼り付けて使用されるときの防汚性との、両立を図ることができる。
本発明の一実施形態に係わる粘着テープ印刷装置の内部概略構造を表す縦断面図である。 粘着テープ印刷装置の第1開閉カバー及び第2開閉カバーを開いて粘着テープカートリッジを取り外した状態を表す分解側面図である。 印字形成前の粘着テープの積層構造を概念的に示す断面図、印字形成後に剥離剤層を剥離した後の印字済み粘着テープの積層構造を概念的に示す断面図、及び、ロール中で印字済み粘着テープ同士が重ねられた状態を概念的に示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各図内に「前方」「後方」「上方」「下方」の注記がある場合は、明細書中内の説明における、前方(前)、後方(後)、上方(上)、下方(下)とは、その注記された方向を指し、さらに明細書中内の説明における左方(左)、右方(右)は、上記を基準にして定義された各方向を指す。
<粘着テープ印刷装置の概略構成>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本実施形態に係わる粘着テープ印刷装置の概略構成について説明する。
図1及び図2において、粘着テープ印刷装置1は、装置外郭を構成する筐体2と、第1開閉カバー3と、第2開閉カバー4と、第1収納部5と、第2収納部7と、第3収納部6とを有している。第1開閉カバー3は、筐体2の上部後方側に備えられている。第2開閉カバー4は、筐体2の上部前方側に備えられている。第1収納部5は、筐体2の後方側に備えられている。第2収納部7及び第3収納部6は、筐体2の前方側に備えられている。
このとき、筐体2における(閉じ状態での)第1開閉カバー3の下方にある第1所定位置8には、粘着テープカートリッジTKが着脱可能に装着される。粘着テープカートリッジTKは、第1ロールR1(粘着テープロールの一例に相当。詳細は後述)を後方側に備えると共に、第2ロールR2(詳細は後述)を前方側に備えている。
<第1収納部及び第1ロール>
第1収納部5には、粘着テープカートリッジTKの装着によって、上記第1ロールR1が上方から受け入れられ、略水平方向の軸心O1が略水平方向(詳細には左右方向。図1の紙面に向かって垂直な方向)となる状態で収納される。
第1ロールR1は、所望の幅方向寸法を備えた被印字粘着テープ150(粘着テープに相当)を軸心O1まわりに巻回している。なお、図2中では、第1ロールR1の被印字粘着テープ150が未消費である状態を実線で表し、第1ロールR1の被印字粘着テープ150がある程度消費された状態を想像線で表している。また、図2及び図1においては、上記ロールR1に備えられる上記被印字粘着テープ150について(図示の煩雑防止のために)適宜一部又は全部の図示を省略し、当該被印字テープ150の幅方向両側を挟み込むように設けられている略円形のロールフランジ部のみを図示している。そして、便宜上、当該ロールフランジ部に図1では符号「R1」を付して略示している。
このとき、図2に示すように、粘着テープカートリッジTKの後方側には、第1ロールR1を形成するための、(上記ロールフランジ部を備えた)第1巻芯部材30が備えられている。そして、第1ロールR1は、この第1巻芯部材30が左・右一対の第1ブラケット部22,22で支持されることによって、第1収納部5に収納された状態(粘着テープカートリッジTKが装着された状態)において当該第1収納部5内で回転自在(図1中のA方向に回転自在)に支持される。
なお、図1において、上記第1収納部5の上方は、第1開閉カバー3が、筐体2の後方側端部に設けられた所定の回動軸心Kまわりに回動することで、開閉可能である。詳細には、第1開閉カバー3は、筐体2の後方側を覆う閉じ位置(図1の状態)から当該筐体2の後方側を露出させる開き位置(図2の状態)までの間で回動可能となっている。
<粘着テープの積層構造>
被印字粘着テープ150は、図1中の拡大図及び図3(a)に示すように、厚さ方向一方側(この例では図1及び図3(a)中の下方側)から他方側(この例では図1及び図3(a)中の上方側)へ向かって、剥離剤層151、粘着層152(粘着層に相当)、基材層153、感熱層155、及び、剥離層154が、この順序で積層されている。すなわち、この例では、剥離層154が最上層、剥離剤層151が最下層に位置している。
剥離層154は、透過性のある(例えば透明な)公知の所定の剥離剤により構成された層である。また剥離層154は、その印字形成後の被印字粘着テープ150″(詳細は後述)がユーザによってラベルや封止材として使用されるときに、表面への汚れやゴミの付着を防止して防汚性を保持するための層である。
感熱層155は、後述する印字ヘッド10によって所望の印字が形成される層である。図3(a)に示すように、上記厚さ方向一方側から上記厚さ方向他方側へ向かって、アンダー層155c、サーマル層155b、バリア層155aがこの順で積層されている。サーマル層155bは、受熱により発色して所望の印字を形成可能な感熱材料からなる層である。アンダー層155cは、後述の印字形成時にサーマル層155bからの熱を遮断するための層である。また、バリア層155aは、サーマル層155bを油や汚れから保護するための層である。
粘着層152は、基材層153を適宜の被着体(図示省略)に貼り付けるための層であり、所定の粘着剤により構成されている。剥離剤層151は、粘着層152を剥離可能に覆う層であり、例えば紙材により構成されている。
<搬送ローラ及び印字ヘッド>
図1に戻り、第1収納部5と第2収納部7とを連通する筐体2内部の略中間上方側には、印字ヘッド10及び搬送ローラ11が互いに上下方向に対向して配置されている。
搬送ローラ11は、第1収納部5に収納された第1ロールR1から繰り出される上記被印字粘着テープ150を、テープ幅方向が略水平方向(詳細には左右方向)となるテープ姿勢(言い換えれば、テープ横断面を左右方向としたテープ姿勢)で搬送する。また、この搬送ローラ11は、ギア機構を介して、搬送用モータM1によって駆動される。
印字ヘッド10は、搬送される被印字粘着テープ150を搬送ローラ11と協働して挟持するように、第1開閉カバー3のうち搬送ローラ11の略上方に対向する部位に配設されている。そして、印字ヘッド10は、搬送される被印字粘着テープ150の上記感熱層155に対し、所望の加熱を行って感熱材料からなるサーマル層155bを発色(図3(b)参照)させて所望の印字を形成し、印字済み粘着テープ150′とする。
<第3収納部及び第3ロール>
第3収納部6には、第3ロールR3(粘着テープロールの他の例に相当)が上方から受け入れられ、略水平方向の軸心O3(所定の軸心に相当)が略水平方向(詳細には左右方向)となる状態で収納される。
第3ロールR3は、図1中の拡大図及び図3(b)に示される、印字済み粘着テープ150′から剥離剤層151が引き剥がされたテープ(剥離層154、感熱層155、基材層153、及び粘着層152からなるテープ。以下適宜、単に「印字済み粘着テープ150″」と称する)を、軸心O3まわりに巻回する。なお、図1中では、第3ロールR3に印字済み粘着テープ150″がまだ巻回されていない状態を実線で表し、第3ロールR3に印字済み粘着テープ150″がある適度巻回された状態を想像線で表している。
このとき、図2に示すように、第2開閉カバー4側の筐体2内には、第3ロールR3を形成するための第3巻芯部材40が備えられている。そして、第3ロールR3は、この第3巻芯部材40が支持ブラケットRBで支持されることによって、第3収納部6内で回転自在(図1中B方向に回転自在)に支持される。すなわち、第3ロールR3は、適宜のギア機構を介し巻き取り用モータM3(図1参照)に接続され、当該巻き取り用モータM3によって巻き取り駆動される。
またこのとき、第2開閉カバー4が、筐体2の前方側端部に設けられた所定の第1回動軸心K1まわりに回動することで、第3収納部6の上方を開閉可能である。詳細には、第2開閉カバー4は、筐体2の第3収納部6を覆う閉じ位置(図1の状態)から第3収納部6を露出させる開き位置(図2の状態)までの間で回動可能となっている。なお、第3ロールR3は、第1開閉カバー3が閉じ状態のままで第2開閉カバー4を開き状態とすることで、第3収納部6に対し着脱可能となっている。
支持ブラケットRBは、第3ロールR3の軸心O3方向に沿った両側に当該第3ロールR3を挟むように対向して設けられており、第3巻芯部材40を、筐体2の前方側端部に設けられた所定の第2回動軸心K2まわりに回転可能に支持する。すなわち、支持ブラケットRBは、第2回動軸心K2まわりに、第2開閉カバー4の閉じ方向側に位置し第3ロールR3を着脱不能となる使用位置(図1に示す位置)から、第2開閉カバー4の開き方向側に位置し第3ロールR3を着脱可能となる取り出し位置(図2に示す位置)までの間で、回動可能に構成されている。なお、この例では、第2回動軸心K2は、上記第1回動軸心K1と同一位置(すなわち共通の軸心)となっている。
<第2収納部及び第2ロール>
第2収納部7には、上述した粘着テープカートリッジTKの装着によって、第2ロールR2が上方から受け入れられ、略水平方向の軸心O2が略水平方向(詳細には左右方向)となる状態で収納される。
第2ロールR2は、上記テープ印字済み粘着テープ150″と分離する形で印字済み粘着テープ150′から引き剥がされた上記剥離剤層151を、軸心O2まわりに巻回する。なお、図1中では、第2ロールR2に剥離剤層151がまだ巻回されていない状態を実線で表し、第2ロールR2に剥離剤層151がある程度巻回された状態を想像線で表している。また、図2及び図1においては、上記ロールR2に備えられる上記剥離剤層151について(図示の煩雑防止のために)適宜一部又は全部の図示を省略し、当該剥離剤層151の幅方向両側を挟み込むように設けられている略円形のロールフランジ部のみを図示している。そして、便宜上、当該ロールフランジ部に図1では符号「R2」を付して略示している。
すなわち、図2に示すように、粘着テープカートリッジTKの前方側には、第2ロールR2を形成するための、(上記ロールフランジ部を備えた)第2巻芯部材50が備えられている。そして、第2ロールR2は、この第2巻芯部材50が左・右一対の第2ブラケット部24,24で支持されることによって、第2収納部7に収納された状態(粘着テープカートリッジTKが装着された状態)において当該第2収納部7内で回転自在(図1中のC方向に回転自在)に支持される。すなわち、第2ロールR2は、適宜のギア機構を介し巻き取り用モータM2(図1参照)に接続され、当該巻き取り用モータM2によって巻き取り駆動される。
また、第2開閉カバー4が閉じ状態であるときの当該第2開閉カバー4の第3ロールR3よりも後方側の部位には、カッター機構14が配置されている。カッター機構14は、後述する引き剥がし部13において剥離剤層151が引き剥がされた後の印字済み粘着テープ150″を切断するための機構である。
<装置動作の概略>
次に、粘着テープ印刷装置1の動作の概略について説明する。
すなわち、第1所定位置8に粘着テープカートリッジTKが装着されると、第1収納部5に第1ロールR1が収納され、第2収納部7に第2ロールR2が収納される。そして、搬送ローラ11が駆動されると、第1ロールR1の回転により繰り出される被印字粘着テープ150が、前方側へ搬送される。そして、その搬送される被印字粘着テープ150において、印字ヘッド10からの加熱による受熱により上記サーマル層155bが発色することによって所望の印字が形成され、印字済み粘着テープ150′となる。その後、印字済み粘着テープ150′は、さらに前方側へ搬送され、上記引き剥がし部13まで搬送されると、当該引き剥がし部13において剥離剤層151が引き剥がされる。引き剥がされた剥離剤層151は、下方側へ搬送されて第2収納部7へ導入され、第2収納部7内において巻回されて第2ロールR2が形成される。
一方、剥離剤層151が引き剥がされた印字済み粘着テープ150″は、さらに前方側へ搬送されて第3収納部6へ導入され、第3収納部6内において巻回されて第3ロールR3が形成される。その際、第3ロールR3よりも後方側、すなわち搬送経路に沿った上流側に設けられた上記カッター機構14が、印字形成されかつ剥離剤層151が引き剥がされた印字済み粘着テープ150″を切断する。これにより、ユーザの所望のタイミングで第3ロールR3に巻回されていく印字済み粘着テープ150″を切断し、切断後は第3ロールR3を第3収納部6から取り出すことができる。
<実施形態の効果>
以上のように構成された本実施形態においては、ユーザは、前述のようにして第3ロールR3に巻回された印字済み粘着テープ150″を適宜のタイミングで第2収納部7から取り出した後、当該第3ロールR3から所望の長さ分の印字済み粘着テープ150″を繰り出して適宜の被着体に対し貼り付けることで、例えばラベルや梱包用の封止材として使用することができる。このとき上記印字済み粘着テープ150″は、上述したように、表側(前述の厚さ方向他方側)から裏側(前述の厚さ方向一方側)に向かって剥離層154、感熱層155、基材層153、及び、粘着層152をこの順序で含む積層構造となっている。この印字済み粘着テープ150″の積層構造において、基材層153のさらに上記厚さ方向一方側(すなわち被着体への貼り付け側と反対側)に剥離層154が設けられることにより、上記のようにラベルや封止材として使用されるときに表面に汚れやゴミが付着しにくくなり、防汚性を保つことができる。
また、上述のように第3ロールR3においては、図3(c)及び図1中の拡大図に示されるように、上記粘着層152は、第3ロールR3の径方向に上記剥離層154と接して粘着した状態となる(図1も参照)。上記剥離層154はこの粘着層152との粘着を再剥離しやすくすることも目的として設けられている。すなわち、上記のようにして第3ロールR3から印字済み粘着テープ150″が繰り出されるときには、上記粘着層152が剥離層154から順次引き剥がされて剥離される。これにより、上記第3ロールR3からの印字済み粘着テープ150″繰り出し時における剥離層154からの剥離性を向上することができる。
このとき、仮に、上述のようにサーマル層155bの感熱材料による発色によって印字形成が行うのではなく、インクリボンからのインクの転写によって剥離層上に印字形成を行う手法とした場合には、インクリボンからの転写性を良好にするために、上記剥離層154と上記インクとの密着性を増大させるための配慮が必要になる。その一方で上記インク転写部位以外の部位では、上記粘着層152と剥離層154とがロールの径方向に接することから、粘着層152と剥離層154との密着性を減少させるための配慮も必要となる。この結果、上記インクリボンを用いる手法では、上記のような種々の制約のために剥離層154を構成する剥離剤の選定が難しく、結果として、上述した、ロール繰り出し時の剥離層向上と使用時の防汚性の両立を図るのが難しくなる。
これに対して、本実施形態では、上記のようなインクリボンからのインク転写ではなく、サーマル層155bの感熱材料による発色により印字形成を行う。これにより、上述のような密着性への配慮を必要とすることなく、上記剥離性や防汚性のみを主眼として適宜に剥離層154の剥離剤を選定することができる。この結果、第3ロールR3からの繰り出し時における剥離性を向上しつつ、ユーザが貼り付けて使用されるときの防汚性を維持できる、最適な特性の印字済み粘着テープ150″を容易に実現することができる。
また、本実施形態では特に、剥離層154が透過性を備えた剥離剤により構成されている。これにより、上記のような剥離性及び防汚性を実現しつつ、サーマル層155bの発色により形成された印字の剥離層154を介した視認性を良好とすることができる。
また、本実施形態では特に、サーマル層155bに隣接してバリア層155aが設けられている。これにより、サーマル層155bを油や汚れから保護することができる。
また、本実施形態では特に、サーマル層155bの基材層153側に隣接してアンダー層155cが設けられている。これにより、印字形成時のサーマル層155bからの散熱を防止でき、効率よくサーマル層155bを発色させることができる。
また、第1ロールR1において、剥離剤層151のない状態のテープを巻回し、このテープを用いて(前述の引き剥がしを行うことなく)上記印字済み粘着テープを備えた第3ロールR3を生成しても良い。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
150 被印字粘着テープ
150′ 印字済み粘着テープ
150″ 印字済み粘着テープ
151 剥離剤層
152 粘着層
153 基材層
154 剥離層
155 感熱層
155a バリア層
155b サーマル層
155c アンダー層

Claims (5)

  1. 厚さ方向寸法を備え、基材層を有する印字済み粘着テープであって、
    前記基材層の前記厚さ方向の一方側に設けられ、所定の粘着剤により構成された粘着層と、
    受熱により発色して所望の印字を形成した感熱材料からなるサーマル層を含み、前記基材層の前記厚さ方向の他方側に設けられた感熱層と、
    前記感熱層の前記厚さ方向の前記他方側に設けられ、所定の剥離剤により構成された剥離層と、
    を有することを特徴とする印字済み粘着テープ。
  2. 請求項1記載の印字済み粘着テープにおいて、
    前記剥離層は、
    透過性を備えた前記剥離剤により構成されている
    ことを特徴とする印字済み粘着テープ。
  3. 請求項2記載の印字済み粘着テープにおいて、
    前記感熱層は、
    前記サーマル層の前記厚さ方向の他方側に設けられ、前記サーマル層を保護するためのバリア層をさらに備える
    ことを特徴とする印字済み粘着テープ。
  4. 請求項2又は請求項3記載の印字済み粘着テープにおいて、
    前記感熱層は、
    前記サーマル層の前記厚さ方向の一方側(裏側)に設けられ、前記印字の形成時に前記サーマル層からの熱を遮断するためのアンダー層をさらに備える
    ことを特徴とする印字済み粘着テープ。
  5. 厚さ方向寸法を備え、基材層を有する印字済み粘着テープであって、前記基材層の前記厚さ方向の一方側に設けられ、所定の粘着剤により構成された粘着層と、受熱により発色して所望の印字を形成した感熱材料からなるサーマル層を含み、前記基材層の前記厚さ方向の他方側に設けられた感熱層と、前記感熱層の前記厚さ方向の前記他方側に設けられ、所定の剥離剤により構成された剥離層と、を有する、前記印字済み粘着テープを、
    前記剥離層を外周側としつつ所定の軸心回りに巻回して構成されたことを特徴とする粘着テープロール。
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