JP2015055087A - ネジ部材位置確保用治具およびネジ部材配置方法 - Google Patents
ネジ部材位置確保用治具およびネジ部材配置方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015055087A JP2015055087A JP2013188585A JP2013188585A JP2015055087A JP 2015055087 A JP2015055087 A JP 2015055087A JP 2013188585 A JP2013188585 A JP 2013188585A JP 2013188585 A JP2013188585 A JP 2013188585A JP 2015055087 A JP2015055087 A JP 2015055087A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw member
- jig
- arrangement
- screw
- securing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
すなわち、複数の袋ナットを所定の位置関係でジグプレートに仮固定してある組み合わせ体を作成しておき、これらの袋ナットが下プレートの設置部に配筋される鉄筋間に配置されるように組み合わせ体を保持する。
そして、ジグプレートの下面側にコンクリートを打設することにより、鉄筋が配筋された設置部を形成すると共に、その設置部の鉄筋間に複数の袋ナットを埋設固定して、ジグプレートを撤去する。
この従来技術では、袋ナットが鉄筋間に配置されるように組み合わせ体を保持するにあたって、袋ナットと鉄筋とが干渉している場合は、その干渉を解消する必要がある。
そのような手段として、ジグプレートに仮固定してあるネジ部材を鉄筋側に押し込むことにより、ネジ部材と鉄筋とが干渉する箇所が存在していても、その干渉する鉄筋部分をネジ部材との接触により位置変更させて、ネジ部材を鉄筋間に入り込ませることが考えられる。
このような手段によれば、ネジ部材の鉄筋側への押し込み時における鉄筋との接触により、ネジ部材のジグプレートに対する仮固定姿勢が変化し易いと共に、ネジ部材の変形や破損が生じるおそれがある。
したがって、ネジ部材を所定の姿勢で精度良く配置し難くなり、ネジ部材の配置精度が低下するおそれがある。
このような手段によれば、ネジ部材を鉄筋側に押し込まないのでネジ部材の配置精度の低下を抑制できるものの、干渉する箇所の確認作業に手間が掛かると共に、ネジ部材と鉄筋とが干渉する箇所が複数存在する場合は、それらの箇所毎に、鉄筋部分を変形、或いは、位置変更させる必要がある。
したがって、ネジ部材の配置作業に多くの手間と時間を要し、配置作業の能率向上を図り難い。
このため、ネジ部材を配置する前に、予め、貫入突部を鉄筋間に貫入するように押し込むことにより、ネジ部材が鉄筋と干渉するおそれがある箇所では、その箇所の鉄筋部分を位置変更させて、ネジ部材の配置精度が低下しないように、各ネジ部材の配置空間を当該ネジ部材と同じ配列で確保しておくことができる。
これにより、ネジ部材が鉄筋と干渉するおそれがある箇所では、ネジ部材を配置する前に、予め、その箇所の鉄筋部分を位置変更させて鉄筋配置を矯正して、ネジ部材の配置精度が低下しないように、各ネジ部材の配置空間を当該ネジ部材と同じ配列で予め確保しておくことができる。
そして、前記ネジ部材位置確保用治具を設置部から撤去した後、貫入突部の貫入跡、つまり、貫入突部の貫入により確保した配置空間にネジ部材を配置するので、ネジ部材を所定の姿勢で精度良く配置し易い。
〔第1実施形態〕
図1は建物の下部構造を示し、鉄筋コンクリート造の建物本体1の下部が、免震装置
(設置対象物の一例)2を介して、基礎コンクリート3の上部に支持されている。
ボルト挿通孔2dに挿通した固定ボルト5は、ベースプレート6の下面に固定した雌ねじ部材5aに螺着してある。
したがって、基礎コンクリート3がベースプレート6の設置部8を構成している。
アンカーボルト7の下端には抜け止め用ナット部材7cを螺着してある。
図2〜図7に示すように、基礎コンクリート3のコンクリートを打設するに先立って、図2に示す本発明によるネジ部材位置確保用治具(以下、単に治具という。)Aを使用して、複数のアンカーボルト7を基礎コンクリート3に配筋される鉄筋4間に配置する。
すなわち、治具本体12には多数のボルト挿通孔12aを貫通形成してあり、これらのボルト挿通孔12aのうちの全部または一部を選択して、その選択したボルト挿通孔12aに挿通した頭付きボルト13で貫入突部11を固定することにより、貫入突部11の数や固定間隔などを変えて貫入突部11の保持位置を変更できる。
これにより、アンカーボルト7が鉄筋4と干渉するおそれがある箇所では、その箇所の鉄筋部分4aを図4中の矢印で示すように位置変更させて、鉄筋配置を矯正する。
図8は、本発明によるネジ部材位置確保用治具(以下、単に治具という。)Aの別実施形態を示す。
本実施形態の治具Aは、頭付きボルト13を挿通可能な複数のボルト挿通孔12aを治具本体12の外周側と、それよりも内周側との夫々に所定間隔で形成して、治具本体12による各貫入突部11の保持位置を変更自在な位置変更手段14を設けてある。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
1.本発明によるネジ部材位置確保用治具は、貫入突部を鉄筋間に強制的に貫入させる機械的な駆動手段を備えていてもよい。
2.本発明によるネジ部材位置確保用治具は、免震装置や柱などの設置対象物の下部に一体に備えた固定板を固定するためのベースプレートに限らず、設置対象物の下部に一体に備えた固定板自体をベースプレートとして、そのベースプレート(固定板)を固定するネジ部材を配置するにあたり、予め、鉄筋間に貫入させてネジ部材の配置空間を確保可能な貫入突部を備えていてもよい。
3.本発明によるネジ部材位置確保用治具は、袋ナットなどのネジ部材の配置空間を確保可能な貫入突部を備えていてもよい。
4.本発明によるネジ部材位置確保用治具は、貫入突部を治具本体に対してスライド移動させることにより、治具本体による貫入突部の保持位置を変更自在な位置変更手段を設けてあってもよい。
5.本発明によるネジ部材位置確保用治具は、各種ベースプレートの設置部に配筋される鉄筋間に当該ベースプレートを固定する複数の各種ネジ部材を配置するにあたって利用できる。
6 ベースプレート
7 ネジ部材(アンカーボルト)
8 設置部
10 配置空間(貫入跡)
11 貫入突部
11a 胴部分
11b 先端部
12 治具本体
14 位置変更手段
A ネジ部材位置確保用治具
Claims (4)
- ベースプレートの設置部に配筋される鉄筋間に当該ベースプレートを固定する複数のネジ部材を配置するにあたり、予め、前記鉄筋間に貫入させて、前記ネジ部材の配置空間を確保可能な複数の貫入突部と、
前記各貫入突部どうしの相対位置を前記各ネジ部材と同じ配列に保持する治具本体とを備えているネジ部材位置確保用治具。 - 前記貫入突部は、胴部分を前記ネジ部材の最大外径寸法より大径に形成してあり、且つ、前記胴部分の先端部を先細り形状に形成してある請求項1に記載のネジ部材位置確保用治具。
- 前記治具本体による前記貫入突部の保持位置を変更自在な位置変更手段を設けてある請求項1又は2に記載のネジ部材位置確保用治具。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載のネジ部材位置確保用治具を使用して、前記鉄筋間に前記ネジ部材を配置するネジ部材配置方法であって、
前記ネジ部材位置確保用治具を、前記設置部における前記ネジ部材の配置予定領域の上方に前記貫入突部が位置する状態に配置し、
前記鉄筋間に前記貫入突部が貫入するように前記ネジ部材位置確保用治具を下降させることで鉄筋配置を矯正し、
前記ネジ部材位置確保用治具を前記設置部から撤去した後、前記貫入突部の貫入跡に前記ネジ部材を配置するネジ部材配置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013188585A JP6114973B2 (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | ネジ部材位置確保用治具およびネジ部材配置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013188585A JP6114973B2 (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | ネジ部材位置確保用治具およびネジ部材配置方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015055087A true JP2015055087A (ja) | 2015-03-23 |
JP6114973B2 JP6114973B2 (ja) | 2017-04-19 |
Family
ID=52819689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013188585A Active JP6114973B2 (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | ネジ部材位置確保用治具およびネジ部材配置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6114973B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016204828A (ja) * | 2015-04-15 | 2016-12-08 | 大成建設株式会社 | 免震基礎構造の構築方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62197569A (ja) * | 1986-02-24 | 1987-09-01 | 清水建設株式会社 | 梁主筋間への柱主筋の配置方法 |
JPH1150694A (ja) * | 1997-07-30 | 1999-02-23 | Oiles Ind Co Ltd | 免震装置の設置方法 |
JP2000257302A (ja) * | 1999-03-09 | 2000-09-19 | Okabe Co Ltd | 免震装置の設置状態調整方法及びその設置状態調整装置 |
JP2001355349A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Okabe Co Ltd | 免震装置の設置方法及びその設置装置 |
JP2011021332A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Taisei Corp | 免震構造の構築方法 |
-
2013
- 2013-09-11 JP JP2013188585A patent/JP6114973B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62197569A (ja) * | 1986-02-24 | 1987-09-01 | 清水建設株式会社 | 梁主筋間への柱主筋の配置方法 |
JPH1150694A (ja) * | 1997-07-30 | 1999-02-23 | Oiles Ind Co Ltd | 免震装置の設置方法 |
JP2000257302A (ja) * | 1999-03-09 | 2000-09-19 | Okabe Co Ltd | 免震装置の設置状態調整方法及びその設置状態調整装置 |
JP2001355349A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Okabe Co Ltd | 免震装置の設置方法及びその設置装置 |
JP2011021332A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Taisei Corp | 免震構造の構築方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016204828A (ja) * | 2015-04-15 | 2016-12-08 | 大成建設株式会社 | 免震基礎構造の構築方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6114973B2 (ja) | 2017-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6114973B2 (ja) | ネジ部材位置確保用治具およびネジ部材配置方法 | |
KR102047997B1 (ko) | 전력구용 슬라브 브라켓 및 시공방법 | |
JP5895320B2 (ja) | 鉄骨構造物の施工方法、及び、鉄骨構造物の固定部材 | |
JP6057579B2 (ja) | 免震装置支持構造及び免震装置支持構造の施工方法 | |
JP2015231903A (ja) | 制御装置用プールボックス | |
JP2018127850A (ja) | 免震建築物の位置調整方法、及び、免震建築物の位置調整構造 | |
JP2017061803A (ja) | 柱用アンカーボルトの位置決め治具及び鋼製柱脚部の施工方法 | |
JP6257210B2 (ja) | 杭設置用治具及び杭設置方法 | |
JP5407597B2 (ja) | 鉄骨と場所打ち丸杭との接合構造の構築方法 | |
JP2005299265A (ja) | 水中構造物の据付方法および水中構造物 | |
JP6357332B2 (ja) | 免震基礎の構築方法 | |
JP6454591B2 (ja) | 免震基礎構造の構築方法 | |
JP6449115B2 (ja) | 耐震構造および耐震化方法 | |
JP6289230B2 (ja) | 仮受けジャッキ固定構造 | |
JP5766828B2 (ja) | 太陽電池モジュール用設置架台の施工方法および太陽電池モジュール用設置架台 | |
JP2015017401A (ja) | 免震建物の構築方法、及び、その免震建物の構築方法に用いる短柱部材 | |
JP2015055079A (ja) | アンカーフレーム及びこれを用いたアンカー構造体の構築方法 | |
JP2015007317A (ja) | 柱鉄筋の建て込み装置 | |
JP2018188948A (ja) | ライナープレートの連結方法 | |
JP2011168348A (ja) | ジャッキ用反力発生装置 | |
JP2018009346A (ja) | 免震装置設置工法 | |
JP5103255B2 (ja) | 芯出し具 | |
JP6565942B2 (ja) | エレベーター機器用取付具及びエレベーター機器の取付方法 | |
JP2016160637A (ja) | 水平移動拘束方法 | |
JP5407598B2 (ja) | 鉄骨と壁杭との接合構造の構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170302 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6114973 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |