JP2015029157A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents
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Abstract
Description
同図(a)において、カーボン治具71の凹部72に半導体チップ55を入れ、半導体チップ55上に半田56を載置する。その上からポストピン付プリント基板60をカーボン治具71に挿入して半田56上にポストピン57の先端を接触させる。
このように、カーボン治具71、73を用いた場合、半導体チップ55のゲートパッド55bとポストピン57の位置合わせ精度は大幅に低下する。そのため、半導体チップ55の小型化が困難になり、半導体チップ55の高集積化が困難になる。
位置ズレの測定は、20個のサンプルで導電パターン53に載置した初期の位置65の中心から半導体チップ55の中心までの距離をX方向とY方向で測定して、その大きい方の値を採用した。図17から位置ズレは0.2mmを中心に0.1mm〜0.3mmまでズレを生じる。
また、特許文献3では、半田溜め部(半田逃がす部)の拡大加工の大きさが1mm程度であるため、半導体チップの間の間隔を2mm以上にする必要があり、半導体チップの高密度実装が困難になる。また、半田溜め部をソルダーレジストで形成するため、ソルダーレジストのパターニングにフォトリソグラフィ工程を用いると製造コストが増大する。
また、特許文献6では、導電パターン付絶縁基板上への半導体チップの位置決めを導電パターン付絶縁基板に設けた突起で行なっており、数箇所の突起で半導体チップが押さえられるので、位置決めにおいて半導体チップの回転成分が出易く高精度の位置決めは困難である。
また、特許請求の範囲の請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記接合材が金属粒子を含む接合材であるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項4記載の発明によれば、請求項3に記載の発明において、前記導電パターンに前記凹部を形成する工程において、前記凹部を複数形成し、前記凹部に前記外部端子を嵌合する工程において、前記外部端子を複数嵌合し、嵌合された複数の前記外部端子の少なくとも一つを、前記ポストピン付プリント基板を経由して、前記半導体チップのゲート電極パッドに電気的に接続するとよい。
また、特許請求の範囲の請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明において、前記半田が高温鉛フリー半田であるであるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明において、前記ろう材がAu−Sn系ろうであるであるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項10に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明において、前記金属粒子を含む接合材が、100μm以下のAgの粒子を周りを有機物で結合・被覆し溶剤を混入してペースト状にした結合剤であるであるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項13に記載の発明によれば、請求項1〜12のいずれか一項に記載の発明において、前記半導体チップはSiCチップであるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項17に記載の発明によれば、請求項14〜16のいずれか一項に記載の発明において、嵌合された前記凹部と前記外部端子の間が、さらに半田を介して固着されているとよい。
また、特許請求の範囲の請求項19に記載の発明によれば、請求項14〜18のいずれか一項に記載の発明において、前記半導体チップはSiCチップであるとよい。
また、位置合わせ精度が向上することで、半導体チップの高密度実装ができる。
また、位置決めピンを半田付けの工程後、取り外すことで、位置決めピンの配置の自由度が上がり、ポストピン付プリント基板の小型化を図ることができる。
図1〜図3において、半導体装置100は、セラミック板などの絶縁板3の裏側に冷却ベース2が固着し表側に金属箔で形成された導電パターン4が固着した導電パターン付絶縁基板1と、表側の導電パターン4に形成された半導体チップ9,10(9が例えばIGBTチップ、10がダイオードチップ)を位置決めする第1凹部5と、この第1凹部5に半田8を介して裏面が固着される半導体チップ9,10からなる。
また、位置決め兼用の第1外部端子17とポストピン付プリント基板11に形成した第1貫通孔12の間隔22は25μm程度にする。
同図(a)において、導電パターン付絶縁基板1の導電パターン4に第1凹部5、第2凹部6、第3凹部7(図示せず)を形成し、この第1凹部5に半田8と半導体チップ9,10(10は図示せず)を載置し、第2凹部6、第3凹部7に第1外部端子17,第2外部端子18(図示せず)をそれぞれ嵌合する。第1凹部5の深さは半田8の厚さより深く、半田8と半導体チップ9,10を合わせた厚さより浅くする。第1、第2、第3凹部5,6,7(7は図示せず)は機械加工、薬液によるエッチング、レーザー加工による切削加工などで形成する。半田8、15として、WBG(ワイドバンドギャップ)素子(SiCチップなど)に対応するために、高温鉛フリー半田を用いると良い。
つぎに、図4(c)においては、部材を搭載するための箱型のカーボン治具(図示せず)を使用し、さらに、ポストピン付プリント基板11を上から押さえるカーボン治具(図示せず)を用い、リフロー炉を通して半田8,15,20を溶融させ、固化させることで、半導体チップ9,10と第1凹部5、半導体チップ9,10とポストピン16および導電パターン14と第1外部端子17、第2外部端子18を半田付けする。このカーボン治具は、各部材の位置決めではなく、リフロー炉に入れるときの搬入箱、およびポストピン付プリント基板11を上から押さえる錘として使用する。
しかし、半導体チップの大きさが□3mmより大きくなると、凹部の4隅に半田溜め部5aを設けた場合、半田溜め部5aまでの溶融半田8の流路が長くなり、溶融した半田8の厚さムラができ、またボイドが発生しやすくなる。それを防止するため、半田溜め部5aを分散させ、半田溜め部5aまでの溶融半田8の流路の長さを均一で短くする必要がある。その方策をつきの実施例で説明する。
図7の半導体装置200とこの半導体装置300の違いは、第1凹部5の辺の中央にも半田溜め部5bを設けた点である。こうすることで、半田溜め部5a,5bまでの溶融半田8の流路の長さを均一で短くすることができて、半導体チップ9,10(10は図示せず)と第1凹部5の位置ズレを小さな半導体チップ並みにすることができる。
また、半田溜め部5bを円形にした場合、第1凹部5の開口部の辺から半径rを0.2mm〜0.3mm程度の大きさで半田溜め部5bを形成すればよい。また、第1凹部5の開口部の辺から0.1mm〜0.15mm開口部内側を中心とした前記の半径の円としてもよい。
図11は、図10の半導体装置400の製造方法であり、同図(a)〜同図(d)は工程順に示した要部製造工程断面図である。
しかし、この専用の位置決め用ピン26とプリント基板11の導電パターン14の間の電気的絶縁が確保できない場合がある。それを防止する方策について、つぎの実施例で説明する。
この製造方法と図11の製造方法の違いは、図11(c)の工程の後に専用の位置決めピン27を除去する。その他の工程は図11の工程と同じである。
2 冷却ベース
3 絶縁板(導電パターン付絶縁基板)
4 導電パターン(導電パターン付絶縁基板)
5 第1凹部
5a 半田溜め部
6 第2凹部
7 第3凹部
8 半田(凹部と半導体チップの固着)
9 半導体チップ(例えば、IGBTチップ)
9a エミッタ電極パッド
9b ゲートパッド
10 半導体チップ(例えば、FWDチップ)
11 ポストピン付プリント基板
11a 絶縁板(ポストピン付プリント基板)
12 第1貫通孔
13 第2貫通孔
14 導電パターン(ポストピン付プリント基板)
15 半田(ポストピンと半導体チップの固着)
16 ポストピン
17 第1外部端子
18 第2外部端子
19 樹脂
20 半田(第2外部端子と導電パターン14との固着)
21 隙間(凹部5と半導体チップ9の間)
22 隙間(第1外部端子と第1貫通孔12の間)
25 第4凹部
26 専用の位置決め用ピン
27 着脱可能な位置決めピン
28 貫通孔(着脱可能な位置決めピン)
100,200,300,400,500,600 半導体装置
Claims (19)
- 導電パターン付絶縁基板の導電パターンに凹部を形成する工程と、
前記凹部に外部端子を嵌合する工程と、
前記導電パターンに接合材と半導体チップを載置する工程と、
前記接合材を固化させ前記導電パターンに前記半導体チップを固着する工程と
を有する半導体装置の製造方法。 - 前記接合材が金属粒子を含む接合材である請求項1記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体チップに半田を載置する工程と、
ポストピン付プリント基板の貫通孔に前記外部端子を挿入して、前記ポストピン付プリント基板を前記半田に載置する工程と、をさらに有し、
前記接合材を固化させる工程において前記半田と前記接合材を加熱して固化させる請求項1記載の半導体装置の製造方法 - 前記導電パターンに前記凹部を形成する工程において、前記凹部を複数形成し、
前記凹部に前記外部端子を嵌合する工程において、前記外部端子を複数嵌合し、
嵌合された複数の前記外部端子の少なくとも一つを、前記ポストピン付プリント基板を経由して、前記半導体チップのゲート電極パッドに電気的に接続する請求項3に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記接合材が半田である請求項3または4に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半田が高温鉛フリー半田である請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記接合材がろう材である請求項3または4に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記ろう材がAu−Sn系ろうである請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記接合材が金属粒子を含む接合材である請求項3または4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記金属粒子を含む接合材が、100μm以下のAgの粒子を周りを有機物で結合・被覆し溶剤を混入してペースト状にした結合剤である請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
- 嵌合された前記凹部と前記外部端子の間を半田を介して固着する工程をさらに有する請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記外部端子の直径は0.6〜1mm程度である請求項1〜11のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体チップはSiCチップである請求項1〜12のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
- 絶縁板と、
前記絶縁板の表側に固着され、凹部を有する金属製の導電パターンと、
前記導電パターンの前記凹部に嵌合して固着される外部端子と、
主電極パッドを有し、前記導電パターンに固着される半導体チップと、
他の導電パターンを有するプリント基板と、
根元が前記プリント基板に嵌合かつ固着され、前記半導体チップの前記主電極パッドと、前記プリント基板の前記他の導電パターンを接続するポストピンと、
を備えた半導体装置。 - 前記導電パターンが前記凹部を複数有し、
複数の前記凹部に前記外部端子が複数嵌合して固着され、
複数の前記外部端子の少なくとも一つが、他のポストピンと前記プリント基板を経由して、前記半導体チップのゲートパッドに電気的に接続されている請求項14に記載の半導体装置。 - 前記導電パターンと前記半導体チップの固着が金属粒子を含む接合材でなされている請求項14または15に記載の半導体装置。
- 嵌合された前記凹部と前記外部端子の間が、さらに半田を介して固着されている請求項14〜16のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記外部端子の直径は0.6〜1mm程度である請求項14〜17のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記半導体チップはSiCチップである請求項14〜17のいずれか一項に記載の半導体装置。
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