JP2015015596A - 撮像装置及びその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画素信号を加算する場合に読み出し充電期間が減少することを防止できる撮像装置を提供することを課題とする。【解決手段】撮像装置は、行列状に配置され、光電変換により画素信号を生成する複数の画素回路(1)と、前記複数の画素回路の列毎に設けられ、前記列毎の画素回路の画素信号を読み出す複数の読み出し回路(50)と、2n列おきの前記読み出し回路の出力端子に共通に接続される2n本の第1の出力線(5−1〜5−8)と、異なる列の複数の画素回路の画素信号を加算する加算部とを有し、前記加算部により加算される前記画素回路の組みに接続される複数列の前記読み出し回路のうちでいずれか1個の列の読み出し回路のみが読み出しを行い、前記2n本の第1の出力線のすべては、前記複数の読み出し回路のいずれかから画素信号が入力されることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置及びその駆動方法に関する。
多画素化したエリア型固体撮像装置において、高速読み出しの方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、複数の読み出し回路からの信号を複数の水平出力線に読み出し時に、1列分の信号に対して複数列分の読み出し充電期間(静定時間)を確保し、信号をマルチプレクスすることで、低消費電力でかつ高速な信号読み出しが可能となっている。
しかし、特許文献1では、水平出力線が偶数存在する構成において、偶数列おきに読み出すような間引き駆動を行った場合、特定の水平出力線が高頻度で駆動され、読み出し充電期間が通常読み出し時に比べ減少してしまい、信号振幅が小さくなってしまう。
本発明の目的は、間引き駆動や加算駆動を行う場合に読み出し充電期間が減少することを防止できる撮像装置及びその駆動方法を提供することである。
本発明の撮像装置は、行列状に配置され、光電変換により画素信号を生成する複数の画素回路と、前記複数の画素回路の列毎に設けられ、前記列毎の画素回路の画素信号を読み出す複数の読み出し回路と、2n列おきの前記読み出し回路の出力端子に共通に接続される2n本の第1の出力線と、異なる列の複数の画素回路の画素信号を加算する加算部とを有し、前記加算部により加算される前記画素回路の組みに接続される複数列の前記読み出し回路のうちでいずれか1個の列の読み出し回路のみが読み出しを行い、前記2n本の第1の出力線のすべては、前記複数の読み出し回路のいずれかから画素信号が入力されることを特徴とする。
間引き駆動や加算駆動を行う場合に、第1の出力線の充電期間の減少を防止し、信号振幅の低減を防止することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による撮像装置の構成例を示す図である。撮像装置は、2次元行列状に配置された複数の画素回路1と、同じ列の画素回路1の出力端子に接続された垂直信号線111−1〜118−1,111−2〜118−2等とを有する。画素回路1は、光電変換により画素信号を生成する。垂直信号線111−1〜118−1,111−2〜118−2等には、画素回路1の電流源4が接続される。複数の読み出し回路50は、複数の画素回路1の列毎に設けられ、列毎の画素回路1の画素信号を読み出す。各列の読み出し回路50は、入力トランジスタ2と、電流源3−1〜3−11等と、列選択スイッチ101−1〜108−1,101−2〜108−2等とを有する。入力トランジスタ2及び電流源3−1等は、ソースフォロワ回路を構成する。入力トランジスタ2は、ゲートが垂直信号線111−1等に接続され、ドレインが電源電位ノードに接続される。電流源3−1〜3−11等は、入力トランジスタ2のソース及びグランド電位ノード間に接続される。列選択スイッチ101−1〜108−1,101−2〜108−2等は、ゲートが制御線21−1〜28−1,21−2〜28−2等に接続され、ドレインが入力トランジスタ2のソースに接続され、ソースが第1の水平出力線5−1〜5−8に接続される。列選択スイッチ101−1〜108−1のソースは、それぞれ、第1の水平出力線5−1〜5−8に接続される。列選択スイッチ101−2〜108−2のソースは、それぞれ、第1の水平出力線5−1〜5−8に接続される。列選択スイッチ101−1〜108−1,101−2〜108−2等は、ソースフォロワ回路2,3−1等を第1の水平出力線5−1〜5−8に接続するためのスイッチである。複数の画素回路1と読み出し回路50を、8列毎に1グループとする。例えば、第1のグループは、垂直信号線111−1〜118−1と、列選択スイッチ101−1〜108−1とを有する。第2のグループは、垂直信号線111−2〜118−2と、列選択スイッチ101−2〜108−2とを有する。第1の水平出力線5−1〜5−8は、8本に限定されず、2n本でもよい。nは1以上の整数である。2n本の第1の水平出力線5−1〜5−8は、2n列おきの読み出し回路50の出力端子に共通に接続される。
図1は、本発明の第1の実施形態による撮像装置の構成例を示す図である。撮像装置は、2次元行列状に配置された複数の画素回路1と、同じ列の画素回路1の出力端子に接続された垂直信号線111−1〜118−1,111−2〜118−2等とを有する。画素回路1は、光電変換により画素信号を生成する。垂直信号線111−1〜118−1,111−2〜118−2等には、画素回路1の電流源4が接続される。複数の読み出し回路50は、複数の画素回路1の列毎に設けられ、列毎の画素回路1の画素信号を読み出す。各列の読み出し回路50は、入力トランジスタ2と、電流源3−1〜3−11等と、列選択スイッチ101−1〜108−1,101−2〜108−2等とを有する。入力トランジスタ2及び電流源3−1等は、ソースフォロワ回路を構成する。入力トランジスタ2は、ゲートが垂直信号線111−1等に接続され、ドレインが電源電位ノードに接続される。電流源3−1〜3−11等は、入力トランジスタ2のソース及びグランド電位ノード間に接続される。列選択スイッチ101−1〜108−1,101−2〜108−2等は、ゲートが制御線21−1〜28−1,21−2〜28−2等に接続され、ドレインが入力トランジスタ2のソースに接続され、ソースが第1の水平出力線5−1〜5−8に接続される。列選択スイッチ101−1〜108−1のソースは、それぞれ、第1の水平出力線5−1〜5−8に接続される。列選択スイッチ101−2〜108−2のソースは、それぞれ、第1の水平出力線5−1〜5−8に接続される。列選択スイッチ101−1〜108−1,101−2〜108−2等は、ソースフォロワ回路2,3−1等を第1の水平出力線5−1〜5−8に接続するためのスイッチである。複数の画素回路1と読み出し回路50を、8列毎に1グループとする。例えば、第1のグループは、垂直信号線111−1〜118−1と、列選択スイッチ101−1〜108−1とを有する。第2のグループは、垂直信号線111−2〜118−2と、列選択スイッチ101−2〜108−2とを有する。第1の水平出力線5−1〜5−8は、8本に限定されず、2n本でもよい。nは1以上の整数である。2n本の第1の水平出力線5−1〜5−8は、2n列おきの読み出し回路50の出力端子に共通に接続される。
電流源3−1〜3−8等と列選択スイッチ101−1〜108−1等は、列選択スイッチ制御回路20からの制御線21−1〜28−1等により、オン(導通)/オフ(非導通)制御される。電流源3−1等がオンに制御されることにより、読み出し回路50が読み出し動作し、列選択スイッチ101−1〜108−1等がオンすることで、垂直信号線111−1等の信号は、第1の水平出力線5−1〜5−8に読み出される。電流源3−1等のオフ制御により、読み出し回路50は動作を停止するので、電力消費は発生しない。また、第1の水平出力線5−1〜5−8に読み出された信号は、次の列選択スイッチ101−1等がオン制御されるまで保持される。第1の水平出力線5−1〜5−8に読み出された信号は、グループ選択スイッチ31〜38により第2の水平出力線6に読み出される。グループ選択スイッチ31〜38は、グループ選択制御回路30によりグループ単位で制御される。また、列選択スイッチ制御回路20及びグループ選択制御回路30は、信号読み出しモードを制御する読み出しモード切り替え回路40により制御される。信号読み出しモードは、全画素回路1から信号を読み出す全画素読み出しモードと、一部の画素回路1から信号を読み出す間引き読み出しモードとがある。読み出しモード切り替え回路40が全画素読み出しモードを指定する場合には、列選択スイッチ制御回路20は、全てのグループの列選択スイッチ101−1等を駆動する。間引き読み出しモードの指定する場合には、列選択スイッチ制御回路20は、読み出すグループの読み出し回路50あるいは列選択スイッチ101−1等だけを駆動させる。
図2は、第1の実施形態による全画素読み出しモードの駆動方法を示すフローチャートである。本実施形態は、8列を1グループとし、隣接する読み出し回路50のオン時間をずらしながらオーバラップさせる。これにより、例えば1列目においては入力トランジスタ2と電流源3−1とで構成される、ソースフォロワ回路が、寄生容量が大きい第1の水平出力線5−1〜5−8を充電するための時間を確保する。第1の水平出力線5−1〜5−8の信号は、寄生容量が小さい第2の水平出力線6に高速に読み出される。
時刻t1では、列選択スイッチ制御回路20は、制御線21−1をハイレベルにし、列選択スイッチ101−1及び電流源3−1をオンさせる。この時、電流源3−1を除く他の電流源は完全に停止か、もしくは小電流を流していてもよい。グループ選択スイッチ31がオンする時刻t4までは、信号が第2の水平出力線6に出力されることはないので、第1の水平出力線5−1の電位は画素回路1の画素信号に応じたレベルへと遷移していく。
次に、時刻t2では、列選択スイッチ制御回路20は、制御線22−1をハイレベルにし、列選択スイッチ102−1及び電流源3−2をオンさせる。第1の水平出力線5−2の電位は、画素回路1の画素信号に応じたレベルへと遷移していく。次に、時刻t3では、列選択スイッチ制御回路20は、制御線23−1をハイレベルにし、列選択スイッチ103−1及び電流源3−3をオンさせる。第1の水平出力線5−3の電位は、画素回路1の画素信号に応じたレベルへと遷移していく。図2では省略しているが、列選択スイッチ108−1及び電流源3−8までは、上記と同様に、一定の時間差でオンし、第1の水平出力線5−1〜5−8を画素信号に対応した電位にプリチャージしておく。他のグループの画素信号は、電流源3−9等及び列選択スイッチ101−2等がオフしているために、第1の水平信号線5−1〜5−8には読み出されない。
次に、時刻t4では、グループ選択スイッチ31がオンし、第1の水平信号線5−1にチャージされている第1のグループの1列目の信号は第2の水平信号線6に読み出され、出力アンプ7を介して出力される。
次に、時刻t5では、列選択スイッチ制御回路20は、制御線21−1をローレベルにし、列選択スイッチ101−1、電流源3−1及びグループ選択スイッチ31をオフさせる。それと同時又は少し後に、列選択スイッチ制御回路20は、制御線21−2をハイレベルにし、第2のグループの列選択スイッチ101−2及び電流源3−9をオンさせ、第1の水平出力線5−1の電位を垂直信号線111−2の信号に応じた電位に充電を開始させる。
次に、時刻t6では、列選択スイッチ制御回路20は、制御線22−1をローレベルにし、列選択スイッチ102−1、電流源3−2及びグループ選択スイッチ32をオフさせる。それと同時又は少し後に列選択スイッチ制御回路20は、制御線22−2をハイレベルにし、第2のグループの列選択スイッチ102−2及び電流源3−10をオンさせ、第1の水平出力線5−2の電位を垂直信号線112−2の信号に応じた電位に充電開始させる。
次に、時刻t7では、列選択スイッチ制御回路20は、制御線23−1をローレベルにし、列選択スイッチ103−1、電流源3−3及びグループ選択スイッチ33をオフさせる。それと同時又は少し後に列選択スイッチ制御回路20は、制御線23−2をハイレベルにし、第2のグループの列選択スイッチ103−2及び電流源3−11をオンさせ、第1の水平出力線5−3の電位を垂直信号線113−2の信号に応じた電位に充電開始させる。以下、同様に繰り返す。
上記のように、画素信号の第1の水平出力線5−1〜5−8への充電時間をグループ間でマルチプレクスする。これにより、第1の水平出力線5−1〜5−8の静定時間(充電時間)を確保して、第2の水平出力線6へ高速に読み出し、かつ必要最低限な期間だけ電流源3−1等をオンするため、消費電力を削減できる効果がある。
水平方向のn個の画素回路1とn個の読み出し回路50を1グループで構成し、各グループのソースフォロワ回路2,3−1等の駆動開始のずらし時間を1列分とし、n個分の駆動時間を確保する。これにより、最終的な1列の画素信号の読み出し時間を1列分にすることができる。本実施形態は、8列を1グループとしたが、水平方向の画素数や要求される駆動速度応じて、1グループを2以上の任意の列数で構成してもよい。上述の読み出し回路50は、これに限るものではなく、ボルテージフォロワ回路あるいは差動アンプでも良い。
次に、間引き読み出しモードについて説明する。図3は、画素回路1−1〜1−3等の構成例を示す回路図である。画素回路1−1〜1−3は、図1の画素回路1に対応する。光電変換素子81は、例えばフォトダイオードであり、入射された光を電荷に変換することにより、画素信号を生成する。光電変換素子81の画素信号は、画素ソースフォロワ及びクランプ回路を経てメモリ82にサンプルホールドされる。加算スイッチ(加算部)83は、複数の画素回路1−1及び1−2等を接続するためのスイッチである。間引き読み出しモードでは、アクティブになる読み出し回路50の数が全画素読み出しモードよりも少なくなる。ここでは、間引き読み出しモードにおいて、異なる列の画素からの画素信号を加算する例を説明する。この場合に、制御線95−1によって加算スイッチ83がオンし、隣接する画素回路1−1及び1−2のメモリ82の信号が平均化され、平均化された同じ信号が両方の画素回路1−1及び1−2のメモリ82に保持される。加算スイッチ83は、異なる列の複数の画素回路1−1及び1−2の画素信号を加算する。メモリ82に保持された信号は、行選択線93の制御信号によってソースフォロワを介して垂直信号線96−1及び96−2に出力される。垂直信号線66−1及び96−2は、図1の垂直信号線111−1及び112−1等に対応する。
図4は、第1列から順に、2列毎に1列の間引きを行い読み出す場合に、選択される読み出し回路50と第1の水平出力線5−1〜5−8を接続した図を示す。間引きを分かり易くするために、図4では、間引き読み出しを行わない読み出し回路50は、第1の水平出力線5−1〜5−8に接続されていない。読み出し回路50は、図1の入力トランジスタ2と、電流源3−1等と、列選択スイッチ101−1等を有する。図4においては、2画素加算での間引き読み出しを行っており、選択される第1の水平出力線は、まず5−1、5−3、5−5、5−7の順で選択され、次に5−2、5−4、5−6、5−8の順で選択される。これは、5−1、5−3、5−5、5−7が繰り返して選択されてしまうと、第1の水平出力線の読み出された信号の静定時間(充電時間)が半分になってしまい、正しい信号を得られないおそれがある。これに対し、1グループの8画素列が8本の第1の水平出力線5−1〜5−8に読み出される間引き読み出しでは、奇数番目のグループでは奇数列の読み出し回路50の信号は、奇数番目の第1の水平出力線5−1、5−3、5−5、5−7に読み出される。偶数番目のグループでは、偶数列目の読み出し回路50の信号は、偶数番目の第1の水平出力線5−2、5−4、5−6、5−8に読み出される。すなわち、複数の読み出し回路50のうちの第1のグループ(奇数番目グループ)は、2n本の第1の水平出力線5−1〜5−8のうちの第1のグループ5−1、5−3、5−5、5−7に画素信号を出力する。また、複数の読み出し回路50のうちの第2のグループ(偶数番目グループ)は、2n本の第1の水平出力線5−1〜5−8のうちの第2のグループ5−2、5−4、5−6、5−8に画素信号を出力する。
図5は、画素回路1の駆動を含めた2画素加算間引き読み出しモードの駆動方法を示すタイミングチャートである。時刻t41では、画素イネーブル線91のローレベルにより画素イネーブル線91のpMOSトランジスタをオンにした状態で、リセット制御線94のローレベルによりリセット制御線94のpMOSトランジスタをオンにし、フォトダイオード81をリセットする。その後、リセット制御線94のハイレベルによりリセット制御線94のpMOSトランジスタをオフさせる。
次に、時刻t42では、サンプルホールド制御線92のローレベルによりサンプルホールド制御線92のpMOSトランジスタをオンさせ、フォトダイオード81の画素信号をメモリ82にサンプリングする。その後、サンプルホールド制御線92のハイレベルによりサンプルホールド制御線92のpMOSトランジスタをオフさせ、信号をメモリ82にホールドさせる。
次に、時刻t43では、制御線95−1のローレベルにより、画素加算スイッチ83がオンし、隣接する2個の画素回路1−1及び1−2のメモリ82の画素信号が加算される。例えば、画素1−1及び1−2の信号が加算され、画素1−3及び1−4の信号が加算され、以降も同様に、2画素が加算される。
次に、時刻t44では、行選択線93のハイレベルにより、行選択線93のnMOSトランジスタがオンし、メモリ82の信号に応じた信号が垂直信号線96−1等に出力される。
次に、時刻t45では、制御線21−1がハイレベルになり、第1のグループの第1列目の読み出し回路50の列選択スイッチ101−1及び電流源3−1がオンする。次に、時刻t46では、制御線23−1がハイレベルになり、第3列目の読み出し回路50の列選択スイッチ103−1及び電流源3−3がオンする。制御線22−1はローレベルが維持されるので、第2列目の読み出し回路50の列選択スイッチ102−1及び電流源3−2はオフのままである。次に、時刻t47では、制御線25−1がハイレベルになり、第5列目の読み出し回路50の列選択スイッチ105−1及び電流源3−5がオンする。制御線24−1はローレベルが維持されるので、第4列目の読み出し回路50の列選択スイッチ104−1及び電流源3−4はオフのままである。次に、制御線27−1がハイレベルになり、第7列目の読み出し回路50の列選択スイッチ107−1及び電流源3−7がオンする。制御線26−1はローレベルが維持されるので、第6列目の読み出し回路50の列選択スイッチ106−1及び電流源3−6はオフのままである。奇数番目のグループでは、奇数番目の読み出し回路50を順にオンしていく。
次に、時刻t48では、制御線22−2がハイレベルになり、第2のグループの第2列目(第10列目)の読み出し回路50の列選択スイッチ102−2及び電流源3−10がオンする。次に、制御線24−2がハイレベルになり、第2のグループの第4列目(第12列目)の読み出し回路50の列選択スイッチ104−2及び電流源3−12がオンする。次に、制御線26−2がハイレベルになり、第2のグループの第6列目(第14列目)の読み出し回路50の列選択スイッチ106−2及び電流源3−14がオンする。次に、時刻t49では、制御線28−2がハイレベルになり、第2のグループの第8列目(第16列目)の読み出し回路50の列選択スイッチ108−2及び電流源3−16がオンする。偶数番目のグループでは、偶数番目の読み出し回路50を順にオンしていく。
以上のように、複数の読み出し回路50は、1列目、3列目、5列目、7列目、10列目、12列目、14列目、16列目の順番で読み出しを行う。
また、時刻t49では、グループ選択スイッチ31がオンし、垂直信号線5−1の信号は、第2の垂直信号線6に読み出され、出力アンプ7を介して出力される。次に、時刻t50では、グループ選択スイッチ33がオンし、垂直信号線5−3の信号は、第2の垂直信号線6に読み出され、出力アンプ7を介して出力される。次に、グループ選択スイッチ35がオンし、垂直信号線5−5の信号は、第2の垂直信号線6に読み出され、出力アンプ7を介して出力される。次に、グループ選択スイッチ37がオンし、垂直信号線5−7の信号は、第2の垂直信号線6に読み出され、出力アンプ7を介して出力される。
また、時刻t50では、制御線21−3がハイレベルになり、第3のグループの第1列の読み出し回路50の列選択スイッチ101−3及び電流源3−17がオンする。第1のグループと同様に、奇数番目のグループでは、奇数番目の読み出し回路50を順にオンしていく。
また、グループ選択スイッチ37がオフした後、グループ選択スイッチ32がオンし、垂直信号線5−2の信号は、第2の垂直信号線6に読み出され、出力アンプ7を介して出力される。次に、グループ選択スイッチ34がオンし、垂直信号線5−4の信号は、第2の垂直信号線6に読み出され、出力アンプ7を介して出力される。次に、グループ選択スイッチ36がオンし、垂直信号線5−6の信号は、第2の垂直信号線6に読み出され、出力アンプ7を介して出力される。次に、グループ選択スイッチ38がオンし、垂直信号線5−8の信号は、第2の垂直信号線6に読み出され、出力アンプ7を介して出力される。
本実施形態では、奇数番目のグループでは、奇数番目の読み出し回路50を順にオンし、偶数番目のグループでは、偶数番目の読み出し回路50を順にオンする。仮に、全グループで奇数番目の読み出し回路50を順にオンすると、間引き読み出しモードは、全画素読み出しモードに対して、第1の水平出力線5−1〜5−8の信号の静定時間(充電時間)が半分になってしまい、信号振幅が小さくなってしまう。本実施形態は、間引き読み出しモードでも、全画素読み出しモードと同じ静定時間(充電時間)を確保しながら、高速に間引き読み出しを行うことができる。
本実施形態では、第1のグループの間引き読み出しは、奇数列から開始したが、偶数列から開始しても良い。その場合、第2のグループは、奇数列から読み出しを開始することになる。
また、列選択スイッチ101−1等の駆動時間が1/2になって、信号振幅が小さくても良ければ、常に奇数列又は偶数列のみの間引き読み出しを行っても良い。また、駆動時間を8列分確保しても良いが、この場合、間引き読み出し時間が2倍になる。
また、上述では、2列毎に1列の間引き読み出しであったが、間引き列数が偶数列毎に1列の場合、上記の読み出し方法を適用できる。次に、画素回路1からをd列毎に1列読み出す場合(d>0の整数)に、最も静定時間を長く確保しながら高速に駆動する方法を説明する。その方法では、第1の水平出力線5−1〜5−8に接続される列の駆動を終了するまでは、同じ第1の水平出力線5−1〜5−8に接続される列を選択しないように制御する。その際、信号読み出し期間(例えば、t25−t24)や読み出しグループ間の駆動開始のずらし時間(例えば、t46−t45)は、{第1の水平出力線の静定期間(例えば、t50−t45)}/nとすることで、最適な駆動を行うことができる。
本実施形態では、加算スイッチ83により加算される画素回路1−1及び1−2の組みに接続される複数列の読み出し回路50のうちでいずれか1個の列の読み出し回路50のみが読み出しを行う。2n本の第1の水平出力線5−1〜5−8のすべては、複数の読み出し回路50のいずれかから画素信号が入力される。
また、本実施形態では、間引き読み出しモードにおいて、隣接列の画素からの画素信号を加算する例を説明したが、画素信号の加算を行わずに、一部の列の画素からの画素信号を読み出さなくてもよい。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態のよる画素回路の構成例を示す図であり、水平方向及び垂直方向の画素加算を行うことができる。図6では、2行2列の画素回路1−1,1−2,1−5,1−6を示すが、実際の画素回路の数は行列状に数百から数千画素で構成される。水平方向及び垂直方向に隣接する画素回路1−1,1−2,1−5,1−6の画素信号は、メモリ82で加算される。制御線95−1によって水平加算スイッチ(加算部)83がオンすると、水平方向に隣接する画素回路1−1及び1−2のメモリ82が接続され、水平方向に隣接する画素回路1−5及び1−6のメモリ82が接続される。また、制御線97−1によって垂直加算スイッチ(加算部)85がオンすると、画素回路1−2及び1−2のメモリ82と画素回路1−5及び1−6のメモリ82とが接続される。これにより、4個の画素1−1,1−2,1−5,1−6のメモリ82が相互に接続され、4個の画素信号が加算される。加算スイッチ83及び85は、異なる列及び異なる行の複数の画素回路1−1,1−2,1−5,1−6の画素信号を加算する。4画素加算結果は、メモリ82に蓄積される。それ以外は、本実施形態は、第1の実施形態と同様である。
図6は、本発明の第2の実施形態のよる画素回路の構成例を示す図であり、水平方向及び垂直方向の画素加算を行うことができる。図6では、2行2列の画素回路1−1,1−2,1−5,1−6を示すが、実際の画素回路の数は行列状に数百から数千画素で構成される。水平方向及び垂直方向に隣接する画素回路1−1,1−2,1−5,1−6の画素信号は、メモリ82で加算される。制御線95−1によって水平加算スイッチ(加算部)83がオンすると、水平方向に隣接する画素回路1−1及び1−2のメモリ82が接続され、水平方向に隣接する画素回路1−5及び1−6のメモリ82が接続される。また、制御線97−1によって垂直加算スイッチ(加算部)85がオンすると、画素回路1−2及び1−2のメモリ82と画素回路1−5及び1−6のメモリ82とが接続される。これにより、4個の画素1−1,1−2,1−5,1−6のメモリ82が相互に接続され、4個の画素信号が加算される。加算スイッチ83及び85は、異なる列及び異なる行の複数の画素回路1−1,1−2,1−5,1−6の画素信号を加算する。4画素加算結果は、メモリ82に蓄積される。それ以外は、本実施形態は、第1の実施形態と同様である。
図7は、間引き読み出しモードの駆動方法を示すタイミングチャートである。時刻t51からt53までは、図5の時刻t41からt43までと同じ駆動である。時刻t53では、制御線95−1及び97−1をローレベルにすることにより、水平加算スイッチ83及び垂直加算スイッチ85がオンし、4個の画素回路1−1,1−2,1−5,1−6の信号が加算される。時刻t54からt61までは、図5の時刻t44以降と同じ駆動である。ただし、時刻t54では、1行目の行選択線93−1のハイレベルにより行選択線93−1のnMOSトランジスタをオンさせる。1行目及び2行目の画素回路1−1,1−2,1−5,1−6の加算読み出しが終了した後、時刻t61では、1行目の行選択線93−1のローレベルにより行選択線93−1のnMOSトランジスタをオフさせ、1行目の画素ソースフォロワ出力をとめる。次に、時刻t62では、3行目の行選択線93−3(図6では省略)のハイレベルにより行選択線93−3のnMOSトランジスタをオンさせ、3行目及び4行目の4画素の加算信号を垂直信号線に出力させる。以降の駆動は、5行目及び6行目について、上記の1行目及び2行目の駆動と同様の駆動を行う。本実施形態では、第1の水平出力線5−1〜5−8の数及び加算画素数、間引き読み出し数の制限は、第1の実施形態と同様である。垂直方向の画素数及び加算画素数は、上記の例に限定されない。
図6の構成で、隣接する画素回路1−1,1−2,1−5,1−6同士がスイッチ83及び85によって接続されているため、例えば、2×2の4画素で信号を加算する場合に、仮にいずれかのスイッチが故障して動作しなくても、4画素分の信号を加算できる。さらに、各スイッチ83及び85に対して並列にスイッチを設けることで、スイッチ83又は85の故障が生じても、画素信号を加算することができる。すなわち、複数の画素回路間でスイッチ83及び85をそれぞれ並列に接続する。並列に設けられたスイッチは、同一の制御線で制御すれば良い。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画素回路、5−1〜5−8 第1の水平出力線、50 読み出し回路、83 加算スイッチ
Claims (8)
- 行列状に配置され、光電変換により画素信号を生成する複数の画素回路と、
前記複数の画素回路の列毎に設けられ、前記列毎の画素回路の画素信号を読み出す複数の読み出し回路と、
2n列おきの前記読み出し回路の出力端子に共通に接続される2n本の第1の出力線と、
異なる列の複数の画素回路の画素信号を加算する加算部とを有し、
前記加算部により加算される前記画素回路の組みに接続される複数列の前記読み出し回路のうちでいずれか1個の列の読み出し回路のみが読み出しを行い、
前記2n本の第1の出力線のすべては、前記複数の読み出し回路のいずれかから画素信号が入力されることを特徴とする撮像装置。 - 前記加算部は、異なる列及び異なる行の複数の画素回路の画素信号を加算することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記複数の読み出し回路のうちの第1のグループは、前記2n本の第1の出力線のうちの第1のグループに画素信号を出力し、
前記複数の読み出し回路のうちの第2のグループは、前記2n本の第1の出力線のうちの第2のグループに画素信号を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。 - 前記加算部は、隣接する2個の画素回路の画素信号を加算し、
前記複数の読み出し回路は、1列目、3列目、5列目、7列目、10列目、12列目、14列目、16列目の順番で読み出しを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記読み出し回路は、ソースフォロワ回路と、前記ソースフォロワ回路を前記第1の出力線に接続するための列選択スイッチとを有し、
前記ソースフォロワ回路の電流源及び前記列選択スイッチを制御することにより、前記読み出し回路の読み出し制御を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記加算部は、複数の画素回路を接続するためのスイッチであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記スイッチは、前記複数の画素回路間で並列に接続されることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
- 行列状に配置され、光電変換により画素信号を生成する複数の画素回路と、
前記複数の画素回路の列毎に設けられ、前記列毎の画素回路の画素信号を読み出す複数の読み出し回路と、
2n列おきの前記読み出し回路の出力端子に共通に接続される2n本の第1の出力線と、
異なる列の複数の画素回路の画素信号を加算する加算部とを有する撮像装置の駆動方法であって、
前記加算部により加算される前記画素回路の組みに接続される複数列の前記読み出し回路のうちでいずれか1個の列の読み出し回路のみが読み出しを行い、
前記2n本の第1の出力線のすべては、前記複数の読み出し回路のいずれかから画素信号が入力されることを特徴とする撮像装置の駆動方法。
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