JP2014533757A - 感圧性接着剤組成物 - Google Patents

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Abstract

低Tg(メタ)アクリレートコポリマー成分、高Tg(メタ)アクリレートコポリマー成分、及び水素添加炭化水素粘着付与剤、を含む、接着剤組成物が開示される。本開示は、低表面エネルギー(LSE)基材の結合に特に有用である感圧性接着剤及び感圧性接着剤物品を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、感圧性接着剤及びそれから調製されるテープ物品に関する。このテープは、接着性及び貼着性の総合バランスを呈し、かつ表面エネルギーの低い基材に対し非常に優れた付着性を呈することを特徴とする。
感圧性テープは、家庭及び職場の実質上至る所に存在する。その最も簡単な構成において、感圧性テープは、接着剤及び裏材を備え、全体の構造は、使用温度において粘着性があり、固着を形成するための適度な圧力のみで、種々の基材に接着する。この様式において、感圧性テープは、完全で自己完結的な固着システムを構成する。
感圧性テープ協議会によると、感圧性接着剤(PSA)は以下の特性を有することが知られている。すなわち、(1)強力かつ永久的な粘着性、(2)指圧以下での接着、(3)被着体に対する充分な保持力、及び(4)被着体からきれいに剥離されるだけの充分な凝集強さ、である。PSAとして良好に機能することが判明している材料としては、必須の粘弾性特性を示し、粘着、剥離接着、及びせん断保持力の所望の均衡をもたらすように設計及び処方されたポリマーが挙げられる。PSAは、通常は、室温(例えば、20℃)で粘着性であることを特徴とする。PSAは、単に表面に対するべたつき又は接着性によるためのみで組成物を抱持するわけではない。
これらの要件は、A.V.PociusのAdhesion and Adhesives Technology:An Introduction,2nd Ed.,Hanser Gardner Publication,Cincinnati,OH,2002に述べられるような、粘着性、接着力(剥離強度)、及び凝集性(剪断保持力)を個々に測定するよう設計された試験によって一般に評価される。これらの測定値は共に作用し、PSAを特性評価する際にしばしば用いられる特性を均衡を取って構成する。
本開示は、低T(メタ)アクリレートコポリマー成分、高T(メタ)アクリレートコポリマー成分、及び好ましくは水素添加炭化水素粘着付与剤と、を含む、接着剤組成物を提供する。本開示は、低表面エネルギー(LSE)基材の結合に特に有用であり、特に高温において高い剥離値を呈する、感圧性接着剤及び感圧性接着剤物品を提供する。
低Tアクリレートコポリマー成分は、溶液コポリマー又はシロップコポリマーであってよく、≦20℃のTを有し、
i.C〜C18(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
ii.酸官能性エチレン性不飽和モノマー単位、
iii.任意選択で、非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー単位、
iv.任意選択で、ビニルモノマー単位、及び
v.任意選択で、多官能性(メタ)アクリレートモノマー単位、を含む。
高Tアクリレートコポリマーは、≧20kのM、≧50℃のTを有し、
i)高T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
ii)任意選択で、酸官能性エチレン性不飽和モノマー単位、
iii)任意選択で、低T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
iv)任意選択で、非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー単位、及び
v)任意選択で、ビニルモノマー単位、を含む。
本出願では、「シロップ(コ)ポリマー」は、1つ以上の溶媒モノマー中の溶質(コ)ポリマー溶液を指し、この溶液は、22℃で500〜10,000cPs(センチポアズ)の粘性を有し、「溶液(コ)ポリマー」は、1つ以上の有機溶媒中の溶質(コ)ポリマー溶液を指す。
本開示の感圧性接着剤は、粘着力、剥離接着力、及び剪断保持力を所望のバランスで与え、更にダルキスト基準を満たす、すなわち、適用温度(一般的に室温)での接着剤の弾性率が、1Hzの周波数で3×10ダイン/cm未満のものである。本開示の接着剤は、低表面エネルギー(LSE)基材と強い結合を形成するのに特に有用であり、更にこれら基材上で高温において優れた接着力を呈する。
本明細書で使用するとき、「アルキル」は、直鎖、分岐鎖、及び環状アルキル基を含み、非置換及び置換アルキル基の両方を含む。別途記載のない限り、アルキル基は、一般には1〜18個の炭素原子を含有する。本明細書で使用するとき、「アルキル」の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソブチル、t−ブチル、イソプロピル、n−オクチル、2−オクチル、n−ヘプチル、エチルヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチル及びノルボルニル、並びにこれらに類するものが挙げられるが、これらに限定されない。特に注記がない限り、アルキル基は、一価又は多価であり得る。
低表面エネルギー材料に対する接着は、アクリル系接着剤配合の分野で長年必要とされている。許容できる性能レベルを提供する接着剤は存在するが、この要求を満たす、より多数の選択肢が目下必要とされている。更に、感圧性接着剤は、典型的には室温又は室温付近での接着用に配合される。
使用温度がTをかなり超えると、典型的なアクリル系接着剤の接着力が急激に低下する。したがって、例えば電子市場、自動車市場、及び産業市場において、多くの厳しい用途に対して、高温(<100℃)であっても十分な接着力を維持できるアクリル系接着剤組成物に対するニーズも存在する。本発明の発明者らは、高Tgアクリルコポリマーを低Tgコポリマーマトリックス内にブレンドし、弱く分離する相形態を形成することによって、特に高温でのLSE基材に対する全般接着力について、意外なほどの改善が達成されたことを発見している。
本開示の接着剤組成物は、一つには、低Tコポリマー成分を含み、好ましい実施形態では、溶液コポリマー又はシロップコポリマーであってよい。コポリマーは、≦20℃、好ましくは≦0℃のTを有する。
酸官能性(メタ)アクリレート接着剤コポリマーの調製に有用な(メタ)アクリレートエステルモノマーは、非三級アルコールの単量体(メタ)アクリル酸エステルであり、そのアルコールは1〜18個の炭素原子、好ましくは平均で4〜12個の炭素原子を含有する。かかるモノマーの混合物を使用してもよい。
(メタ)アクリレートエステルモノマーとして用いるのに好適なモノマーの例としては、非第三級アルコール、例えばエタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、3−ヘプタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、イソオクチルアルコール、2−エチル−1−ヘキサノール、1−デカノール、2−プロピルヘプタノール、1−ドデカノール、1−トリデカノール、1−テトラデカノール、シトロネロール、ジヒドロシトロネロール、及びこれらに類するものと、アクリル酸又はメタクリル酸のいずれかとのエステルが挙げられる。一部の実施形態では、2つ又はそれ以上の異なる(メタ)アクリレートエステルモノマーの組み合わせが好ましいが、好ましい(メタ)アクリレートエステルモノマーは、ブチルアルコール又はイソオクチルアルコール、又はこれらの組み合わせと(メタ)アクリル酸とのエステルである。
一部の実施形態では、好ましい(メタ)アクリレートエステルモノマーは、2−オクタノール、シトロネロール、ジヒドロシトロネロールなどの再生可能な資源に由来するアルコールを伴う(メタ)アクリル酸のエステルである。
いくつかの実施形態では、上記(メタ)アクリレートエステルの一部は、出願人による同時係属の米国特許第8137807号(Lewandowskiら)(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるように、2−アルキルアルカノール(ゲルベアルコール)由来の(メタ)アクリレートで置換されてよい。
(メタ)アクリレートエステルモノマーは、低Tコポリマーの調製に使用される総モノマー含量100部を基準として、85〜99.5重量部の量で存在する。好ましくは、(メタ)アクリレートエステルモノマーは、低Tコポリマーの総モノマー含量100部を基準として、95〜99重量部の量で存在する。
ポリマーは更に、酸官能性モノマーを含み、ここで酸官能基は、カルボン酸などの本質的に酸であるか、又は、一部がアルカリ金属カルボン酸塩などの塩であってもよい。有用な酸官能性モノマーとしては、エチレン性不飽和カルボン酸、エチレン性不飽和スルホン酸、エチレン性不飽和ホスホン酸、及びこれらの混合物から選択されるものが挙げられるが、これらに限定されない。このような化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸、シトラコン酸、マレイン酸、オレイン酸、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、2−スルホエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルホスホン酸、及びこれらの混合物から選択されるものが挙げられる。
入手し易さに起因し、酸官能性コポリマーの酸官能基性モノマーは一般に、エチレン性不飽和カルボン酸類、すなわち(メタ)アクリル酸類から選択される。更により強い酸を所望する場合、酸性モノマーとしては、エチレン性不飽和スルホン酸及びエチレン性不飽和ホスホン酸が挙げられる。酸官能性モノマーは、一般に、低Tコポリマーの総モノマー100重量部を基準として、0.5〜15重量部、好ましくは1〜15重量部、最も好ましくは1〜5重量部の量で使用される。
コポリマーの調製に有用な極性モノマーは、油溶性及び水溶性の両方の性質をある程度有し、エマルション重合中の水相と油相との間に、極性モノマーの分配をもたらす。本明細書で使用するとき、用語「極性モノマー」は、酸官能性モノマーを含まない。
好適な極性モノマーの代表的な例としては、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート;N−ビニルピロリドン;N−ビニルカプロラクタム;アクリルアミド;モノ−又はジ−N−アルキル置換アクリルアミド;t−ブチルアクリルアミド;ジメチルアミノエチルアクリルアミド;N−オクチルアクリルアミド;2−(2−エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートを含むポリ(アルコキシアルキル)(メタ)アクリレート;ビニルメチルエーテルを含むアルキルビニルエーテル;及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。好ましい極性モノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及びN−ビニルピロリドンからなる群から選択されるものが挙げられる。極性モノマーは、低Tコポリマーの総モノマー100重量部を基準として、0〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の量で存在してよい。
使用されるとき、(メタ)アクリレートポリマーに有用なビニルモノマーとしては、ビニルエステル(例えば、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル)、スチレン、置換スチレン(例えば、α−メチルスチレン)、ビニルハロゲン化物、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で使用するとき、ビニルモノマーは、酸官能性モノマー、アクリレートエステルモノマー、極性モノマーを含まない。かかるビニルモノマーは、一般に、低Tコポリマーの総モノマー100重量部を基準として、0〜5重量部、好ましくは1〜5重量部で使用される。
コーティングされた接着剤組成物の貼着強度を増大させるために、多官能性(メタ)アクリレートが重合性モノマーのブレンドに組み込まれてもよい。多官能性アクリレートは特に、エマルション又はシロップ重合に有用である。有用な多官能性(メタ)アクリレートの例には、ジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレート、及びテトラ(メタ)アクリレート、例えば、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール)ジ(メタ)アクリレート、ポリブタジエンジ(メタ)アクリレート、ポリウレタンジ(メタ)アクリレート、及びプロポキシル化グリセリントリ(メタ)アクリレート並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。多官能性(メタ)アクリレートの量及び同一性は、接着剤組成物の用途に応じて調整される。典型的には、多官能性(メタ)アクリレートは、接着剤組成物の総乾燥重量を基準として5部未満の量で存在する。より具体的には、架橋剤は、低Tコポリマーの総モノマー100部を基準として、0.01〜5部、好ましくは0.05〜1部の量で存在してよい。
かかる実施形態では、低Tコポリマー成分のコポリマーは、
i.85〜99.5重量部の非第三級アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、
ii.0.5〜15重量部の酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
iii.0〜10重量部の非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー、
iv.0〜5部のビニルモノマー、及び
v.0〜5部の多官能性(メタ)アクリレート、
を低Tコポリマーの総モノマー100重量部を基準として含んでよい。
特定の好ましい実施形態では、低Tコポリマーは、>50℃のガラス転移温度を有する高Tモノマーを、該高Tモノマーのホモポリマーに応じて含有してよい。少量の高Tモノマーを低Tコポリマー成分中に含めると、特に高Tgモノマーが両コポリマー成分に共通しているとき、相溶性が改善され、低Tgコポリマー成分と高Tコポリマー成分との間のミクロ相形態が安定することがわかっている。
好適な(suitatable)高Tモノマーは、(メタ)アクリレートエステルであり、以下により詳しく記載する。低Tコポリマーは、コポリマー化した高Tモノマーを、Foxの式によって推定されるように、コポリマーが例えば≦20℃、好ましくは≦0℃のTを有する。一般に、コポリマーは、低Tコポリマー成分中1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%で含有してよい。低Tコポリマーの高Tモノマーは、いかなる方法で組み込まれてよい。これらは、シロップ、溶媒、又は未希釈での重合のいずれかによる調製において使用される、モノマー混合物の一部であってよい。このような高Tモノマーが含まれる場合、低Tコポリマーは、
ia.65〜98.5重量部の非第三級アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、
ib.1〜20重量部の高Tg(メタ)アクリル酸エステルモノマー、
ii.0.5〜15重量部の酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
iii.0〜10重量部の非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー、
iv.0〜5部のビニルモノマー、及び
v.0〜5部の多官能性(メタ)アクリレート、
を低Tコポリマーの総モノマー100重量部を基準として含んでよい。
低Tコポリマーは、いかなる従来のフリーラジカル重合法により調製してもよく、これには溶液、放射線照射、バルク、分散、乳化、無溶媒、及び懸濁プロセスが含まれる。得られる接着剤(コ)ポリマーは、ランダム又はブロック(コ)ポリマーであり得る。好ましくは、低Tコポリマー成分は、一般に溶液又はシロップコポリマー組成物のいずれかとして調製される。
典型的な溶液重合法は、モノマー、好適な溶媒、及び所望により、連鎖移動剤を反応槽に加えること、フリーラジカル反応開始剤を添加すること、窒素でパージすること、並びに反応槽をバッチサイズ及び温度に応じて、反応が完了するまで、典型的には約1〜約24時間、高温で、典型的には約40〜100℃の範囲の高温に維持することによって実施される。溶媒の例は、メタノール、テトラヒドロフラン、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、トルエン、キシレン、及びエチレングリコールアルキルエーテルである。それらの溶媒は、単独で又はそれらの混合物として使用することができる。
シロップポリマー手技は、モノマーを部分的に重合して、低T(メタ)アクリレートコポリマーと、未重合モノマーと、を含むシロップポリマーを製造する工程を含む。シロップポリマー組成物を有用なコーティング粘度に重合し、それを(テープ裏材などの)基材にコーティングして、更に重合することができる。部分的重合は1つ以上の溶媒モノマー内の酸官能性(メタ)アクリレート溶質コポリマーのコーティング可能な溶液を提供する。高Tモノマーが含まれるとき、初期モノマー混合物は高Tモノマーを含んでよく、及び/又は高Tモノマーをシロップポリマー組成物に加えてもよい。かかる実施形態では、モノマー混合物を組み合わせて好適な粘度まで部分的に重合し、その後追加の高Tモノマーが加えられてよい。
重合は、シロップポリマーの成分の官能基と反応しないエチルアセテート、トルエン、及びテトラヒドロフランなどの好適な溶媒の存在下で、又は好ましくは、それらが存在しない状態で行うことができる。
重合は光開始剤の存在下でシロップポリマー組成物をエネルギーに暴露することで達成することができる。エネルギーによって活性化された光開始剤は、例えば、重合を開始するために電離放射線が使用される場合は、不要である場合がある。これらの光開始剤を、低Tシロップコポリマーの総モノマー100pbwにつき約0.0001〜約3.0pbw、好ましくは約0.0001〜約1.0pbw、より好ましくは約0.005〜約0.5pbwの範囲の濃度で使用してよい。
コーティング可能なシロップポリマーの調製の好ましい方法は、光開始されたフリーラジカル重合である。光重合法の利点は、1)モノマー溶液を加熱する必要がない、及び2)活性光源がオフになると光重合の開始が完全に停止する、ことである。コーティング可能な粘性を達成するための重合は、モノマーからポリマーへの変換が最大約30%になるように行ってよい。重合は、所望の変換、及び粘性が達成された時に、光源を除去し、溶液に空気泡(酸素)を送って、フリーラジカルの伝播を停止させることで終了することができる。
溶質(コ)ポリマーは、非モノマー性溶媒中に従来の方法で調製し、その後高度(重合度)に変換してもよい。溶媒(モノマー又は非モノマー)を使用する際、溶媒はシロップポリマーの形成前、又は、形成後のいずれかに(例えば、真空蒸留で)除去することができる。これは許容できる方法ではあるが、高度に変換された官能性ポリマーが関わるこの手順は、追加的な溶媒除去作業が必要で、別の材料(非モノマー溶剤)が必要とされ、及び高い分子量の、モノマー混合物内の高度に変換された溶質ポリマーを溶解させるには相当な時間を必要とし得るため、好ましいとは言えない。
有用な光反応開始剤としては、ベンゾインメチルエーテル及びベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾインエーテル、Irgacure(商標)651光開始剤(BASF(Ludwigshafen,Germany))として入手可能な2,2−ジメトキシアセトフェノン、Esacure(商標)KB−1光開始剤(Sartomer Co.(West Chester,PA))として入手可能な2,2ジメトキシ−2−フェニル−l−フェニルエタノン、及びジメトキシヒドロキシアセトフェノンなどの置換アセトフェノン、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノンなどの置換α−ケトール、2−ナフタレン−スルホニルクロリドなどの芳香族スルホニル塩化物、並びに1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−エトキシ−カルボニル)オキシムなどの光学活性オキシムが挙げられる。これらの中で特に好ましいのは、置換アセトフェノンである。
好ましい光開始剤は、ノリッシュI型開裂を起こして、アクリル二重結合に付加して開始できるフリーラジカルを生成する光能動的化合物である。追加の光開始剤を、コポリマーが形成された後に、コーティングする混合物に追加することができ、すなわち、光開始剤をシロップポリマー混合物に追加することができる。
シロップポリマー組成物、及び光開始剤を紫外線照射により活性化させて、モノマー成分を重合することができる。紫外線光源は、1)280〜400ナノメートルの波長範囲にわたって一般に10mW/cm以下(United States National Institute of Standards and Technologyに承認されている手順に沿って、例えば、Electronic Instrumentation & Technology,Inc.(Sterling,VA)製のUvimap(商標)UM 365 L−Sラジオメーターを用いて測定される)の強度を提供するブラックライト(backlights)などの比較的低い強度の光源、及び2)10mW/cmを超え、好ましくは15〜450mW/cmの強度を提供する中圧水銀ランプなどの比較的高い強度の光源の、2つのタイプが挙げられる。例えば、600mW/cmの強度と約1秒の曝露時間を良好に用いることができる。強度は、約0.1〜約150mW/cm、好ましくは約0.5〜約100mW/cm、より好ましくは約0.5〜約50mW/cmの範囲であってよい。これらの光開始剤は、好ましくはポリマーシロップ組成物100pbwあたり0.1〜1.0pbwの量で存在する。
(コポリマーに対するモノマーの)変換の程度は、照射中に重合物の屈折率を測定することによって監視することができる。有用なコーティング粘度は、最大30%まで、好ましくは2〜20%、より好ましくは5〜15%、及び最も好ましくは7〜12%の範囲の変換(即ち、利用可能なモノマーが重合された割合)によって達成される。溶質ポリマーの分子量(重量平均)は少なくとも100,000、好ましくは少なくとも250,000、より好ましくは少なくとも500,000である。
シロップ重合法は、最初のフリーラジカル重合において「デッドポリマー」(すなわち、完全に重合され、フリーラジカル重合が不可能なポリマー)が生成すると理解される。その後、溶媒モノマーは、存在する溶質コポリマーとフリーラジカル重合しない。シロップポリマーを配合する際、紫外線を更に照射することにより、溶媒モノマーのフリーラジカル重合が開始され、異なるコポリマーが生成する。シロップ法は、溶媒又は溶液重合法に比較して、より高い分子量を産生する点で、利点がある。このより高い分子量が、鎖の絡み合い量を増加させるため、凝集力が増加する。更に、高分子シロップポリマーにより架橋間の距離を大きくできるため、表面の湿潤性を増加させることができる。
本開示の接着剤組成物は、一つには、高T(コ)ポリマー成分を含み、≧20k、好ましくは≧30k、かつ100k未満、好ましくは75k未満のMを有する。高T(コ)ポリマーは、≧50℃、好ましくは≧75℃のTを有する。高Tコポリマーは、
i)高T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
ii)任意選択で、酸官能性エチレン性不飽和モノマー単位、
iii)任意選択で、低T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
iv)任意選択で、非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー単位、及び
v)任意選択で、ビニルモノマー単位、を含む。
高Tコポリマーは、100重量%の高Tモノマーを含んでよい。別の実施形態では、高Tコポリマーは、低Tコポリマーとして記載されるような(上記)追加のモノマー単位をそれぞれ、Foxの式によって推定されるとき、得られるコポリマーが、例えば、少なくとも50℃、好ましくは少なくとも75℃のTを有する。
したがって高Tコポリマーは、
i)最大100重量部の高T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
ii)0〜15、好ましくは1〜5重量部の酸官能性エチレン性不飽和モノマー単位、
iii)0〜50、好ましくは1〜25重量部の任意選択で、低T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
iv)0〜10、好ましくは1〜5重量部の任意選択で、非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー単位、及び
v)0〜5、好ましくは1〜5重量部の任意選択で、ビニルモノマー単位、を含んでよい。
(メタ)アクリル酸エステル(コ)ポリマーについては、高Tモノマー単位を、高Tコポリマーが、Foxの式によって推定されるとき、≧50℃、好ましくは≧75℃のTを有することが望ましい。
適切な高Tモノマーとしては、t−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、s−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、3,3,5トリメチルシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、N−オクチルアクリルアミド、及びプロピルメタクリレート又は組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
好適な低Tモノマーとしては、1個のエチレン性不飽和基及び0℃未満(ホモポリマーに応じて)のガラス転移温度を有するものが挙げられ、本発明において好適なものとして、例えば、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチル−ヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、カプロラクトンアクリレート、イソデシルアクリレート、トリデシルアクリレート、ラウリルメタクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコール−モノメタクリレート、ラウリルアクリレート、テトラヒドロフルフリル−アクリレート、エトキシ−エトキシエチルアクリレート、及びエトキシル化−ノニルアクリレートが挙げられる。特に好ましいのは、2−エチル−ヘキシルアクリレート、エトキシ−エトキシエチルアクリレート、トリデシルアクリレート、及びエトキシル化ノニルアクリレートである。
低Tコポリマーについて記載したような(上記を参照)他のモノマーを使用してよい。
本明細書の高T(コ)ポリマーは、いかなる従来のフリーラジカル重合法により調製してもよく、これには溶液、放射線照射、バルク、分散、乳化、及び懸濁プロセスが含まれる。得られる接着剤(コ)ポリマーは、ランダム又はブロック(コ)ポリマーであり得る。
接着剤コポリマーは、米国特許番号第3,691,140号(Silver)、同第4,166,152号(Bakerら)、同第4,636,432号(Shibanoら)、同第4,656,218号(Kinoshita)及び同第5,045,569号(Delgado)に開示されているような懸濁重合を介して調製してよい。
乳化技術による重合は、乳化剤(乳化作用剤又は界面活性剤と呼ばれる場合もある)の存在を必要とする場合がある。本発明に有用な乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。好ましくは、乳化重合は、アニオン性界面活性剤(1種又は複数)の存在下で行われる。界面活性剤濃度の有用な範囲は、乳化感圧性接着剤の全てのモノマーの総重量を基準として約0.5〜約8重量パーセント、好ましくは約1〜約5重量パーセントである。
あるいは、コポリマーは、溶媒重合、分散重合、及び無溶媒バルク重合の従来の技術が挙げられるが、これらに限定されない技術により重合することができる。モノマー混合物は、コモノマーを重合させるのに効果的なタイプ及び量の重合開始剤、特に熱反応開始剤又は光反応開始剤を含んでよい。
典型的な溶液重合法は、モノマー、好適な溶媒、及び所望により、連鎖移動剤を反応槽に加えること;フリーラジカル反応開始剤を添加すること;窒素でパージすること;並びに反応槽をバッチサイズ及び温度に応じて、反応が完了するまで、典型的には約1〜約20時間、高温で、典型的には約40〜100℃の範囲の高温に維持すること;によって実施される。溶媒の例は、メタノール、テトラヒドロフラン、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、トルエン、キシレン、及びエチレングリコールアルキルエーテルである。それらの溶媒は、単独で又はそれらの混合物として使用することができる。
典型的な光重合法では、モノマー混合物に、光重合開始剤(即ち、光反応開始剤)の存在下において紫外(UV)線を照射してよい。好ましい光開始剤は、BASFからIRGACURE(商標)及びDAROCUR(商標)の商品名で入手可能なものであり、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(IRGACURE(商標)184)、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(IRGACURE 651)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド(IRGACURE(商標)819)、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IRGACURE(商標)2959)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン(IRGACURE(商標)369)、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン(IRGACURE(商標)907)、及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(DAROCUR(商標)1173)が挙げられる。特に好ましい光反応開始剤は、IRGACURE(商標)819、651、184、及び2959である。
米国特許第4,619,979号及び同第4,843,134号(Kotnourら)に記載されている連続フリーラジカル重合法のような無溶媒重合法;米国特許第5,637,646号(Ellis)に記載されているバッチ反応器を使用する本質的に断熱の重合法;並びに米国特許第5,804,610号(Hamerら)に記載されている、パッケージ化されたプレ接着剤組成物を重合するために記載された方法を使用して、ポリマーを調製することもできる。
本発明に用いられる高T(コ)ポリマーの調製に有用な水溶性反応開始剤及び油溶性反応開始剤は、熱への曝露により、モノマー混合物の(共)重合を開始するフリーラジカルを発生する反応開始剤である。水溶性反応開始剤は、乳化重合により(メタ)アクリレートポリマーを調製するのに好ましい。好適な水溶性反応開始剤としては、限定するものではないが、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物;上記過硫酸塩と、メタ重亜硫酸ナトリウム及び重亜硫酸ナトリウムからなる群から選択されるもののような還元剤との反応生成物のような酸化還元反応開始剤;並びに4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)及びその可溶性塩(例えば、ナトリウム、カリウム)からなる群から選択されるものが挙げられる。好ましい水溶性反応開始剤は、過硫酸カリウムである。好適な油溶性反応開始剤としては、限定するものではないが、いずれもE.I.du Pont de Nemours Co.から入手可能な、VAZO(商標)64(2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル))及びVAZO(商標)52(2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタンニトリル))のようなアゾ化合物、過酸化ベンゾイル及び過酸化ラウロイルなどの過酸化物、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。好ましい油溶性熱反応開始剤は、(2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル))である。使用する場合、反応開始剤は、モノマー成分の100重量部を基準にして、約0.05重量部〜約1重量部、好ましくは約0.1重量部〜約0.5重量部で、感圧性接着剤中に含まれてよい。
高Tgコポリマー及び低Tコポリマーの両方において、様々なモノマーの特定の組み合わせについての高分子間Tの有用な予測因子は、Foxの式:1/T=ΣWi/Tiを適用することによって計算できる。この等式において、Tは、混合物のガラス転移温度であり、Wiは、混合物中の成分iの重量比であり、Tiは、成分iのガラス転移温度であり、全てのガラス転移温度は、Kelvin(K)で表される。本明細書で用いるとき、用語「高Tgモノマー」は、単独重合されると、≧50℃のTを有する(メタ)アクリロイルコポリマーを産生するモノマーを指す。高Tモノマーを高Tコポリマーに組み込むと、Foxの式を用いて算出するとき、得られるコポリマーのガラス転移温度が≧50℃、好ましくは≧75℃、より好ましくは≧100℃に十分上がる。代替的に、ガラス転移温度は、例えば示差走査熱量計(DSC)によることを含む様々な公知の方法で測定されてもよい。
必要に応じて、連鎖移動剤を低又は高Tg(コ)ポリマーのいずれかのモノマー混合物に加え、所望の分子量を有する(コ)ポリマーを得てよい。連鎖移動は、好ましくは、高T(コ)ポリマーの調製において用いられる。高T(コ)ポリマーの分子量が20k未満のとき、高温における剥離性能が低下することが観察されている。更に、Mが約100kを超えると、成分の非混和性により組成物の粘着性が低下する。
有用な連鎖移動剤の例としては、四臭化炭素、アルコール、メルカプタン及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられるが、これらに限定されない。存在する場合、好ましい連鎖移動剤は、イソオクチルチオグリコレート及び四臭化炭素である。連鎖移動剤は、高T(コ)ポリマーが、20kを超え、好ましくは100k未満のMを有するような量で用いてよい。モノマー混合物は、使用する場合、総モノマー混合物100重量部を基準として、最高約5重量部、典型的に約0.01〜約5重量部、好ましくは約0.5重量部〜約3重量部の連鎖移動剤を更に含んでよい。
感圧性接着剤の凝集力を増すために、架橋添加剤を接着剤組成物(高Tg(コ)ポリマー及び低Tg(コ)ポリマーの組み合わせ)に加えてよい。主に2つの種類の架橋添加剤が代表的である。第1の架橋添加剤は、多官能性アジリジン、イソシアネート、及びエポキシなどの熱架橋添加剤である。アジリジン架橋剤の一例は、1,1’−イソフタロイル−ビス(2−メチルアジリジン(CAS番号7652−64−4)である。このような化学的架橋剤は、重合後にPSAに添加し、コーティングされた接着剤のオーブン乾燥中に、熱によって活性化することができる。多官能性(メタ)アクリレートは、低Tコポリマー成分中に含まれることができ、架橋剤として機能できるが、追加の架橋剤を加えてもよい。
別の実施形態では、架橋反応を行うためにフリーラジカルに依存する化学的架橋剤を使用してよい。例えば、過酸化物のような試薬は、フリーラジカル供給源として機能する。十分に加熱した場合、これらの前駆体は、ポリマーの架橋反応を生じさせるラジカルを発生する。一般的なフリーラジカル生成試薬は、過酸化ベンゾイルである。フリーラジカル生成剤は少量のみ必要とされるが、一般に、架橋反応を完了させるためには、ビスアミド及びイソシアネート試薬に必要とされるものより、より高温を必要とする。
第二タイプの架橋添加剤は、高強度の紫外線(UV)光によって活性化される感光性架橋剤である。アクリル系PSAに使用される2種の共通した感光性架橋剤は、ベンゾフェノン、及び米国特許第4,737,559号(Kellenら)に記載されているような共重合可能な芳香族ケトンモノマーである。溶液又はシロップコポリマーに後から添加し、紫外線によって活性化することができる他の光架橋剤は、トリアジン、例えば、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシ−フェニル)−s−トリアジンである。いくつかの実施形態では、これらの架橋剤は活性化され、多官能性アクリレートを用いて凝集力を高めてよい。多官能性アクリレートは、乳化重合に特に有用である。有用な多官能性アクリレート架橋剤の例として、ジアクリレート、トリアクリレート、及びテトラアクリレート、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリ(エチレングリコール)ジアクリレート、ポリブタジエンジアクリレート、ポリウレタンジアクリレート、及びプロポキシル化グリセリントリアクリレート、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
加水分解可能で、フリーラジカル共重合が可能な架橋剤、例えば、限定されないが、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン(Gelest,Inc.(Tullytown,PA)から入手可能)、ビニルジメチルエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリフェノキシシランなどを含むモノエチレン性不飽和モノ、ジ、及びトリアルコキシシラン化合物もまた有用な架橋剤である。
架橋剤の量及び同一性は、接着剤組成物の適用により調整される。典型的に、架橋剤は、接着剤組成物の総乾燥重量を基準として5部未満の量で存在する。より具体的には、架橋剤は、低Tコポリマーの総モノマー100部を基準として、0.01〜5部、好ましくは0.05〜1部の量で存在してよい。
従来のアクリル系接着剤は、特定の種類の自動車塗料及び低エネルギー表面(LSE)などの、特定の基材には良好に付着しない。アクリル系接着剤の付着性を改善するための努力が、すなわち、これらの種類の表面にもより強力に付着させるような開発がなされてきた。粘着付与は、一般に塩基性アクリルポリマーにより実施される。様々な種類の粘着付与剤として、フェノール変性テルペン、ポリビニルシクロヘキサン及びポリ(t−ブチルスチレン)などの樹脂、並びにロジンのグリセロールエステル及びロジンのペンタエリスリトールエステルなどのロジンエステルが挙げられる。
従来の感圧性アクリル系接着剤のほとんどで溶解度パラメーターが高いこと、並びにこれらの接着剤と多くの粘着付与剤の間に特定の潜在的な相互作用が存在することから、配合者に利用できる粘着付与剤の選択は制限される。部類として、炭化水素系粘着付与剤、及び特に水素添加炭化水素樹脂は、それらの非極性の性質に起因して、アクリル系接着剤配合物への使用に適さないと考えられている。
しかしながら、出願人は、かかる水素添加炭化水素粘着付与剤が、上述の高Tgコポリマー及び低Tコポリマーと組み合わせて効果的に使用できることを発見している。粘着付与剤は、系中に存在する部分的相分離を強化するのに十分な量で用いられる。意外にも、出願人は、かかる粘着付与剤の不相溶性を利用して、感圧性接着剤組成物を製造できることを見出した。不相溶性の結果として、高Tgコポリマー及び低Tコポリマーの組み合わせと比較して、接着剤組成物のガラス転移が更に広がり、そのためにLSE基材への全般接着力が更に改善することが観察されている。一方、相溶性粘着付与剤(低Tアクリルポリマーとの良好な相溶性を有するもの)を高Tgコポリマー及び低Tコポリマーブレンドに添加する場合、LSE基材への顕著な接着力の低下が観察され、高Tgコポリマー及び低Tコポリマーの相分離による効果が失われる。
水素添加炭化水素粘着付与剤は、伝統的に、アクリル系感圧性接着剤よりもゴム系接着剤で使用される場合が多い。水素添加炭化水素粘着付与剤は、本明細書に開示される低表面エネルギー基材用のアクリレート系感圧性接着剤で特に有用であることが判明している。代表的な水素添加炭化水素粘着付与剤としては、C及びC水素添加炭化水素粘着付与剤が挙げられる。C水素添加炭化水素粘着付与剤の例として、Eastman Chemical Co.(Middelburg,Netherlands)より商品名「REGALITE S−5100」、「REGALITE R−7100」、「REGALITE R−9100」、「REGALITE R−1 125」、「REGALITE S−7125」、「REGALITE S−1 100」、「REGALITE R−1090」、「REGALREZ 6108」、「REGALREZ 1085」、「REGALREZ 1094」、「REGALREZ 1 126」、「REGALREZ 1 139」及び「REGALREZ 3103」で、Eastman Chemical Co.より「PICCOTAC」及び「EASTOTAC」で、Arakawa Chemical Inc.(Chicago,IL)より「ARKON P−140」、「AR ON P−125」、「ARKON P−l 15」、「ARKON P−100」、「ARKON P−90」、「ARKON M−135」、「ARKON M−l 15」、「ARKON M−100」及び「ARKON M−90」で、並びにExxon Mobil Corp.(Irving,TX)より「ESCOREZ 500」で販売されるものが挙げられる。特に対象となるものは、部分的に水素添加されたC9水素添加粘着付与剤である。
水素添加炭化水素粘着付与剤は、低及び高T(コ)ポリマー成分100部に対して、0.1〜20重量部、好ましくは1〜15重量部、より好ましくは2〜10重量部の量で用いられる。
接着剤組成物の性能を向上させるために、他の添加剤を加えることができる。例えば、レべリング剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)、酸素阻害剤、湿潤剤、レオロジー変性剤、消泡剤、殺生物剤、染料などをこれに包含することができる。これらの添加剤及びその使用の全てが、当該技術分野において周知である。これらの化合物はいずれも、それらが接着特性に悪影響を及ぼさない限り使用できることが理解される。
UV吸収剤及びヒンダードアミン光安定剤は、本組成物に対する添加剤として有用である。UV吸収剤及びヒンダードアミン光安定剤は、最終硬化製品への紫外線の有害な影響を減少させるように作用し、それによりコーティングの耐候性、又は亀裂、黄変及び層間剥離に対する耐性を高める。好ましいヒンダードアミン光安定剤は、BASFからTinuvin(商標)144として入手可能な、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル]ブチルプロパンジオエートである。
一部の実施形態において組成物は充填剤を含有していてもよい。このような組成物は、組成物の総重量に基づいて少なくとも40重量%、より好ましくは少なくとも45重量%、最も好ましくは50重量%の充填剤を含み得る。一部の実施形態では、充填剤の総量は、最大で90重量%、好ましくは最大で80重量%、並びにより好ましくは最大で75重量%の充填剤である。
充填剤は、当該技術分野において既知の幅広い材料から1種以上選択することができ、充填剤としては、有機及び無機充填剤が挙げられる。無機充填剤粒子としては、シリカ、サブミクロンのシリカ、ジルコニア、サブミクロンのジルコニア、及び米国特許第4,503,169号(Randklev)に記載されている種類の非ガラス質微小粒子が挙げられる。
充填剤成分としては、ナノサイズのシリカ粒子、ナノサイズの金属酸化物粒子、及びこれらの組み合わせが挙げられる。ナノ充填剤はまた、米国特許第7,090,721号(Craigら)、同第7,090,722号(Buddら)、同第7,156,911号(Kangasら)及び同第7,649,029号(Kolbら)に記載されている。
充填剤は、本質的に、粒子状又は繊維状のいずれかであり得る。粒子状充填剤は、一般に、20:1以下、より一般的には10:1以下である長さ対幅の比率、すなわち縦横比を有するものとして定義され得る。繊維は、20:1より大きい、より一般的には100:1より大きい縦横比を有するものとして定義され得る。球形から楕円形、又はフレーク若しくはディスクのようなより平面的なものの範囲で、粒子の形状は多様であり得る。巨視的特性は、充填剤粒子の形状、具体的には形状の均一性に大きく依存し得る。
一部の実施形態では、組成物は、好ましくは約0.100マイクロメートル(すなわち、ミクロン)未満、並びにより好ましくは0.075マイクロメートル未満の平均一次粒径を有するナノスケール粒子状充填剤(すなわち、ナノ粒子を含む充填剤)を含む。本明細書で使用するとき、用語「一次粒径」は、非会合型の単一粒子のサイズを指す。平均一次粒径は、硬化した組成物の細長い試料を切断し、300,000倍で透過電子顕微鏡を使用して約50〜100個の粒子の粒径を測定し、平均を計算することにより、決定することができる。充填剤は、単峰性又は複峰性(例えば、二峰性)の粒径分布を有することができる。ナノスケール粒子状物質は、典型的には、少なくとも約2ナノメートル(nm)、並びに好ましくは少なくとも約7nmの平均一次粒径を有する。好ましくは、ナノスケール粒子状物質は、約50nm以下、より好ましくは約20nm以下のサイズの平均一次粒径を有する。このような充填剤の平均表面積は、好ましくは約20平方メートル毎グラム(m/g)、より好ましくは少なくとも約50m/g、並びに最も好ましくは少なくとも約100m/gである。
接着剤組成物は、一般には、高Tgコポリマー成分及び低Tコポリマー成分を粘着付与剤と単純に配合することによって調製される。ポリマーは、いくつかの方法を用いて配合することができる。ポリマーは、溶解ブレンド、溶媒ブレンド、又はいかなる好適な物理的手段によって配合できる。例えば、Guerinらによる米国特許第4,152,189号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)に記載される方法によって、ポリマーを溶解ブレンドできる。すなわち、減圧下で約150℃〜約175℃の温度まで加熱することによって、各ポリマーから全ての溶媒(使用する場合)を除去する。溶解ブレンドを使用してよいが、本発明の接着剤ブレンドは、溶媒ブレンドを使用して加工することもできる。酸性及び塩基性ポリマーは、用いた溶媒中に実質的に可溶性でなくてはならない。
分散混合、分配混合、又は分散及び分配混合の組み合わせをもたらす物理的ブレンド装置が、均質なブレンドの調製に有用である。物理的ブレンドのうち、バッチ方法及び連続方法の両方を使用することができる。バッチ方法の例として、BRABENDER(C.W.Brabender Instruments,Inc.(South Hackensack,N.J.)から入手可能なBRABENDER PREP CENTERを使用)又はBANBURY内部混合及びロールミリング(FARREL COMPANY(Ansonia,Conn.)から入手可能な装置を使用)が挙げられる。連続方法の例には、単軸押出成形、二軸押出成形、ディスク押出成形、往復単軸押出成形、及びピンバレル単軸押出成形が挙げられる。連続方法としては、キャビティトランスファー要素(例えば、RAPRA Technology,Ltd.(Shrewsbury,England)から入手可能なCTM)及びピン混合要素、静的混合要素などの分配要素、並びに分散要素(例えば、「Mixing in Single−Screw Extruders」Mixing in Polymer Processing,Chris Rauwendaal編(Marcel Dekker Inc.:New York(1991),pp.129,176〜177,及び185〜186に記載されるMADDOCK混合要素又はSAXTON混合要素)の両方を利用することを挙げることができる。
低Tコポリマー成分が溶液コポリマーである実施形態では、溶媒中の低Tコポリマーを、高T(コ)ポリマー及び粘着付与剤と組み合わせ、均質になるまで混合し、任意にコーティングし、乾燥して溶媒が除去される。低Tポリマー成分がシロップコポリマーであるとき、シロップコポリマーを、高T(コ)ポリマー及び粘着付与剤と組み合わせ、任意選択で、追加の溶媒モノマーが添加され、任意にコーティングし、更に重合される。
接着剤組成物は、少なくとも60重量部、好ましくは70重量部、より好ましくは80重量部の低Tコポリマー成分を含み、これらは溶液又はシロップコポリマーの形態であってよく、最大40重量部、好ましくは5〜40重量部の高T(コ)ポリマーを含み、高Tg及び低Tg(コ)ポリマー成分の合計は100重量部である。粘着付与剤は、成分の部分的相分離をもたらすのに十分な量で使用され、一般には高Tg及び低T(コ)ポリマー成分100重量部に対して、0.1〜15部、好ましくは0.1〜10重量部の量で使用される。
低T及び高T(コ)ポリマー成分の組み合わせが、硬化又は乾燥後にミクロ相分離した感圧性接着剤をもたらし、ここで低Tコポリマーが連続相であり、高T(コ)ポリマーが、約0.01マイクロメートル〜約0.1マイクロメートルの寸法範囲の比較的一様な形状の封入物として存在することが観察されている。ミクロ相領域は、境界面における、部分的不相溶性成分の混合に起因する拡散境界によって分離される。ミクロ相分離により、高Tgモノマー及び低Tモノマーがランダムに共重合した組成物と比較して、接着剤組成物のガラス転移が広がることも観察された。この影響について推定できるものの1つは、同的機械分析によるタンデルタ曲線のピーク強度の半分における、固定高さのピーク幅(FHPW)である。
意外にも、かかる組成物を含み、ミクロ相分離を呈する接着剤層を有する感圧性接着剤テープは、均質な構造を有する、つまりマクロ相分離を有する組成物と比較すると、LSE基材上での剥離接着力と剪断保持能の両方を実質的に改善する。特に、高温における接着性が非常に改善された。このような有利な相分離効果は、高T(コ)ポリマーのMに依存したことが判明した。高T(コ)ポリマーのMが20K未満であった場合、相分離効果は、高温において良好な接着性能をもたらすのに十分ではなかった。
かかる組成物を含み、ミクロ相分離を呈する接着剤層を有する感圧性接着剤テープは、均質な構造を有する、つまりマクロ相分離を有する組成物と比較すると、剪断力などの他の接着剤特性について許容可能な値を維持しつつも、剥離接着力の両方を実質的に改善する。
本発明の接着剤を、従来のコーティング技術を用いて各種の可撓性及び非可撓性裏材にコーティングすることで、接着剤コーティングされた材料を製造することができる。可撓性基材は、本明細書では、テープ裏材として従来利用されるいかなる材料として定義され、又はいかなる他の可撓性材料であってよい。例としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート、ポリメチル(メタ)アクリレート(PMMA)、酢酸セルロース、三酢酸セルロース、及びエチルセルロースが挙げられるが、これらに限定されない。フォーム裏材を使用することもできる。非可撓性基材の例としては、金属、金属化ポリマーフィルム、インジウムスズ酸化物でコーティングされたガラス及びポリエステル、PMMAプレート、ポリカーボネートプレート、ガラス、又はセラミックシート材料が挙げられるが、これらに限定されない。接着剤でコーティングされたシート材料は、ラベル、テープ、サイン、カバー、標識インデックス、ディスプレイコンポーネント、タッチパネル等のような接着剤組成物を利用することが従来知られているいかなる物品の形態をとることができる。微小複製された表面を有する可撓性の裏材も想到される。
上記組成物は、特定の基材に適するように調節された従来のコーティング技術を使用して基材にコーティングされる。例えば、これらの組成物は、ローラーコーティング、フローコーティング、ディップコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティング、ナイフコーティング、及びダイコーティングのような方法により、様々な固体基材に適用され得る。これらの種々のコーティング法は、組成物を様々な厚さで基材上に定置することを可能にし、それにより組成物をより広い範囲で使用することを可能にする。コーティング厚さは変動してもよいが、2〜500マイクロメートル(乾燥厚さ)、好ましくは約25〜250マイクロメートルのコーティング厚さが考えられる。
本開示の接着剤は、表面エネルギーの低い(LSE)基材に対して強力な接着を生成するにあたり特に有用である。本明細書で使用するとき、表面エネルギーの低い基材とは、1cmあたり約45dyne未満の表面エネルギーを有するものであり、より典型的には1cm当たり約40dyne未満、及び最も典型的には1cm当たり約35dyne未満の表面エネルギーを有するものである。このような基材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン(例えば、高密度ポリエチレンすなわちHDPE)、ポリスチレン及びポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)が挙げられる。基材の表面上に存在する石油残留物などの残留物又は塗装などの被膜に起因して、他の基材も低表面エネルギー特性を有する場合がある。既存の接着剤も表面エネルギーの低い基材に良好に接着するが、本発明の接着剤は、表面エネルギーの低い基材に接着するだけでなく、表面エネルギーの高い、例えば、その他のプラスチック、セラミック(例えば、ガラス)、金属などの基材にも良好に接着できることが判明している。
固体表面の表面エネルギーは、標準的な参考資料、例えば、James E Mark,Physical Properties of Polymers Handbook,Chapter 59,Surface and Interfacial Properties,pp1011〜1019によって決定でき、又は、Fox,H.W.and Zisman,W.A.,J.Colloid.Science,5(1950),p.514;また、Zisman,W.A.,「Relation of Equilibrium Contact Angle to Liquid and Solid Constitution」,Chapter 1 in Contact Angle,Wettability,and Adhesion,R.F.Gould,ed.,American Chemical Society,Washington DC.,1964に記載の方法を用いて推定できる。
基材は、使用される具体的な用途に応じて選択される。例えば、接着剤は、シート製品(例えば、装飾用の図柄及び反射製品)、ラベルストック、及びテープ裏材に適用することができる。加えて、接着剤は、他の基材又は物体をパネル又は窓に接着することができるよう、自動車用パネル、又はガラス窓などの基材上に直接塗布することもできる。
接着剤は、感圧性接着剤転写テープの形態で提供することもでき、このようなテープでは、後に永久基材に貼り付けるために、接着剤の層が剥離ライナー上に少なくとも1層配置される。接着剤は、1重コート又は2重コートされ接着剤が永久裏材上に配置されたテープとして提供することもできる。
裏材は、プラスチック(例えば、二軸延伸ポリプロピレンなどのポリプロピレン、ビニル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル)、不織布(例えば、紙、布、不織布スクリム)、金属箔、発泡体(例えば、ポリアクリル、ポリエチレン、ポリウレタン、ネオプレン)などから製造することができる。発泡体は、3M Co.、Voltek、Sekisui、及びその他の様々な供給元から市販されている。発泡体は、発泡体の片面又は両面に接着剤を備える共押出シートとして形成することができ、すなわち接着剤を積層することができる。接着剤が発泡体に積層される場合、発泡体又はあらゆる他の種類の裏材に対する接着剤の接着性を改善させるために、表面を処理することが望ましい場合もある。このような処理法は、典型的には、接着剤、及び発泡体又は裏材の材料の性質に基づいて選択され、プライマー及び表面改質剤(例えば、コロナ処理、表面磨耗)が包含される。更なるテープ構成としては、参照により本案件に組み込まれる米国特許第5,602,221号(Bennettら)に記載のものが挙げられる。
片面テープの場合、典型的には、接着剤が配置された面とは反対側の裏材表面側の面が、好適な剥離材により被覆される。剥離材は既知であり、例えば、シリコーン、ポリエチレン、ポリカルバマート、ポリアクリル及び同様物のような材料が挙げられる。二重コートテープに関しては、本発明の接着剤が配置された面とは反対側の裏材表面上に、他の接着剤層が配置される。他の接着剤層は、本発明の接着剤とは異なっていてもよく(例えば、従来のアクリル系PSAなど)、あるいは、同一の処方又は異なる処方を有する、本発明の接着剤と同様の接着剤であってもよい。典型的には、2重コートテープは、剥離ライナー上に適用される。
別途記載のない限り、全ての量は重量パーセントとして記載する。「phr」で記載される組成物は、アクリルコポリマー成分、すなわち、アクリレートモノマー及びコモノマー、例えばアクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミド100部当たりの部を示した。本明細書で用いるとき、用語「ポリマー」は、ホモポリマー及びコポリマーを含むことを意図する。
実施例で用いた材料及び供給元
・AA−アクリル酸、Alfa Aesar(Ward Hill,MA)
・IBOA−イソボルニルアクリレート、San Esters Corp.(New York,NY)
・CD420−3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(Trimethycyclohexyl)アクリレート、Sartomer(Warrington,PA)
・nnDMA−N,N−ジメチルアクリルアミド、Alfa Aesar(Ward Hill,MA)
・IOTG−イソオクチルチオグリコレート、Showa Denko Corp.(Tokyo,Japan)
・R1094−Regalrez 1094完全水素添加炭化水素粘着付与剤、Eastman Chemical(Kingsport,TN)
・TP7042−Sylvares TP 7042−テルペンフェノール樹脂粘着付与剤、Arizona Chemical(Jacksonville,FL)
・B212−化学的架橋剤−1,1’−イソフタロイル−ビス(2−メチルアジリジン)(CAS番号7652−64−4)トルエン中固体5重量%の溶液として溶液中で使用
・トリアジン−2,4,−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−トリアジン、米国特許第4,391,687号に記載のように調製
以下の材料は、BASF(Ludwigshafen,Germany)から入手した。
・2−EHA−2−エチルヘキシルアクリレート
・2−PHA−2−プロピルヘプチルアクリレート
・Irg651−Irgacure(商標)651光開始剤
以下の材料は、Arakawa Chemical(USA)Inc.(Chicago,IL)から入手した。
・P140−Arkon P140完全水素添加炭化水素粘着付与剤
・M90−Arkon M90−部分的水素添加炭化水素粘着付与剤
試験方法
90°剥離接着力−室温(約23℃)
90°の剥離角度における接着剤の剥離接着力試験を、ASTM国際規格D3330、方法Fに記載の手順に従って実施した。
この試験は、IMASS SP−2000滑り/剥離試験器(IMASS,Inc.(Accord,MA)から入手可能)によって、305mm/分(12インチ/分)の剥離速度で実施した。
ポリプロピレン(PP)試験パネル(QUADRANT Engineering Plastics Products USA,Inc.(Reading,PA)から入手した5cm×12.5cmのパネル)を、イソプロピルアルコールで濡らしたティッシュで、手による圧で8〜10回拭き取ることによって準備した。この手順を、溶媒で濡らした清潔なティッシュで、更に2回繰り返した。洗浄したパネルを風乾した。
51マイクロメートルのポリエステルフィルム裏材(Mitsubishi Polyester Film,Inc.(Greer,SC.)から入手可能なHOSTAPHAN 3SAB)に接着剤を積層し、テープを作製することによって、試験用の接着剤転写テープを準備した。テープ裏材上でテープの試験を行った。1.3cm×20cm(1/2インチ×8インチ)のストリップの接着剤テープをPP試験パネルに置き、2.0kg(4.5ポンド)のゴムローラーを4回転がすことによって試験試料を準備した。試験試料は、A−23℃及び50%相対湿度で24時間、B−23℃及び50%相対湿度で40分間、又はC−70℃で7日間、の条件のうち1つでコンディショニングした。パネルからテープを剥離するのに要する力の2回繰り返し実験の平均をオンスで測定し、ニュートン/デシメートル(N/dm)で表す。
90°剥離接着力−高温−70℃及び90℃
高温での剥離試験は、環境試験チャンバ及び90度剥離付属品を備えたInstron(登録商標)5565電気機械式材料試験機(Instron(Norwood,MA))で実施した。PPパネル上の試験試料を、室温での剥離接着力試験について上述したように準備し、別途定めのない限り、23℃及び50%相対湿度で24時間コンディショニングした。次に、試験試料をInstron環境試験チャンバ中の剥離付属品に取り付け、試験実施前に、30分間設定温度にてコンディショニングした。
熱老化した接着剤又はテープ
剥離ライナー付きの接着剤テープ、又は2枚のライナー間の接着剤を熱老化させ、その後パネルに積層して試験試料を準備した。接着剤又はテープを2枚のガラスパネル間に置き、70℃に設定したオーブン内で7日間置いた。テープ又は接着剤を23℃及び50%相対湿度で2時間冷却した後、試験のために基材に適用した。
70℃における静的剪断強度
接着剤の静的剪断強度は、500g荷重を用いて、70℃に設定したオーブン内で、ASTM国際規格D3654、手順Aに従って測定した。試験試料は、1.3cm×2.5cm(1/2インチ×1インチ)の接着剤又はテープをPPパネル(剥離試験について上述のように洗浄した)上に積層することによって準備した。破損までの時間、すなわち、分銅が接着剤をパネルから引き離す時間を分で記録した。10,000分後に破損が観察されなかった場合、試験を停止し、10,000+分の値を記録した。
分子量測定
ポリマーの重量平均分子量は、従来のゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を使用して測定した。Waters Corporation(Milford,MA)から入手したGPC装置は、高圧液体クロマトグラフィーポンプ(モデル1515HPLC)、オートサンプラー(モデル717)、UV検出器(モデル2487)、及び屈折率検出器(モデル2410)を備えていた。クロマトグラフは、2つの5マイクロメートルのPLgel MIXED−Dカラム(Varian Inc.(Palo Alto,CA)から入手可能)を備えていた。
試験用のポリマー溶液は、ポリマーを、テトラヒドロフラン中に2重量%の濃度で溶解し、0.2マイクロメートルのポリテトラフルオロエチレンフィルター(VWR International(West Chester,PA)から入手可能)を通して濾過することによって調製した。得られた溶液をGPCに注入し、35℃に維持したカラムを通して毎分1ミリリットルの速度で溶出させた。このシステムを、線形最小二乗分析を用いてポリスチレン標準で較正して、検量線を確立した。検量線から各サンプルの重量平均分子量(Mw)を計算した。
高Tgアクリルコポリマー(HTG〜HTG7、LTG)の調製
表1に示す組成を有する高Tgアクリルコポリマー(HTG1〜HTG7)及びLTGを調製した。各コポリマーについて、表1に示す量の成分を褐色瓶中で混合した。約26グラムの混合物を、Flint Hills Resources(Wichita,KS)から商品名VA−24で入手した、18cm×5cmの透明なヒートシール可能なポリ(エチレンビニルアセテート)製バッグに入れた。解放端部から空気を押し出し、インパルス式ヒートシーラー(Midwest Pacific Impulse Sealer、J.J.Elemer Corp.(St.Louis,MO))を用いてバッグをシールした。シールしたバッグを、17℃の一定温度の水浴中に沈め、両側を紫外線(365nm、4mW/cm)で8分間照射して、表1に示す重量平均分子量(Mw)を有するコポリマーを生成した。ゲル透過クロマトグラフィーを用いて平均分子量を測定した。
Figure 2014533757

TgはFoxの式に従って計算した。
低Tアクリルシロップ(S1〜S5)の調製
表2に示す量のアクリレートモノマー及びアクリル酸を、0.08phrのIrg651と共に、透明ガラス瓶中で電磁攪拌棒を用いて混合することによって、低Tシロップを調製した。続いて、瓶に窒素を5分間パージし、蓋を閉め、UVランプ(365nm、〜1.5mW/cm2)の前に置いて、室温で約3000cPの粘度を有するシロップを形成した。追加の0.16phrのIrg651及び0.15phrのトリアジンをシロップに加え、暗所中のローラーミル上で、固体成分が完全に溶解するまで瓶を混合した。
Figure 2014533757

TgはFoxの式に従って計算した。
実施例1〜6及び比較例C1〜C5
低Tコポリマーシロップを、表3に示す量の高Tgコポリマー、追加のIBOAモノマー、及び粘着付与剤と褐色ガラス瓶中で混合することによって、表3に示す感圧性接着剤組成物を調製した。瓶に蓋をして、暗所中のローラーミル上で、固体成分が完全に溶解するまで混合した。
各組成物を、51マイクロメートル(2ミル)の透明剥離ライナー(Solutia Inc.(St.Louis,MO)のCPFilms(登録商標)T10)と51マイクロメートルのポリエステルフィルム裏材(Mitsubishi Polyester Film,Inc.(Greer,SC.)から入手可能なHOSTAPHAN 3SAB)との間に、15.2cm幅のナイフコーターを用いてコーティングすることによって、感圧性接着剤テープを調製した。コーターの間隙は、51マイクロメートルの厚さの接着剤コーティングがテープ上に提供されるように設定した。接着剤層を、T10剥離ライナーを光源に近づけた状態で、紫外線(365nm、1.5mW/cm)によって10分間硬化した。テープを23℃及び50%相対湿度で保存した。
Figure 2014533757
条件B又はCでコンディショニング後、90°剥離接着力についてテープ及び接着剤の試験を行った。70℃におけるPP基材上の静的剪断強度についてもサンプルの試験を行った。結果を表4にまとめて示す。
Figure 2014533757

2−接着剤フィルムを熱老化させ、その後試験試料を調製して試験した。
NT−未試験
比較例C6
低エネルギー基材への室温接着力に関する比較例C6は、市販の51マイクロメートルの粘着付与された接着剤転写テープとした。試験試料を調製し、条件Aでコンディショニング後PP上の剥離接着力及び静的剪断強度について試験した結果を表5に示す。
Figure 2014533757
実施例7〜9及び比較例C7〜C8
86.5グラムの2−EHA、11.0グラムのIBOA、及び2.5グラムのアクリル酸を、100グラムのエチルアセテート及び0.25グラムのアゾニトリル重合開始剤(DuPont(Wilmington,DE)から入手したVAZO−67)を含む瓶に加えることによって、溶液アクリルポリマーを調製した。この混合物に窒素をパージして酸素を除去し、瓶を密封して60℃の水浴中に24時間置いた。得られたポリマーは、測定した固有粘度(IV)が0.87dL/gであり、固形分が約50%のアクリルポリマーである透明の粘稠な溶液であった。
10phrの高Tgアクリルコポリマー、0.1phrのB−212化学的架橋剤、及び表6に示す量の粘着付与剤(R1094又はM90)を、溶液重合プロセスに用いる約90phrのアクリル溶液ポリマー及び約90phrのエチルアセテートをそれぞれ含むガラス容器に加えることによって、接着剤組成物を調製した。十分なトルエンを加え、固形分を約33.2%まで低下させた。この容器に蓋をして、ローラーミルで48時間混合した。15.2cm幅のナイフコーター上で各溶液をコーティングし、実施例1のポリエステルフィルム裏材の処理側に51マイクロメートルの乾燥接着剤コーティングを得ることによって、テープを準備した。コーティングした接着剤を、71℃(160°F)に設定した空気循環オーブン内で15分間乾燥した。得られたテープの接着剤面を剥離ライナーで覆った。
条件Aでコンディションングした後、90°剥離接着力試験に従って、PP上で室温及び高温において各テープの試験を行った。結果を表6に示す。
Figure 2014533757
(実施例10)
実施例10は、実施例7〜9と同じ低Tアクリルポリマーを含有した。97.0グラムのIBOA及び3.0グラムのアクリル酸を、300.0グラムのエチルアセテート及び0.5グラムのアゾニトリル重合開始剤(DuPont(Wilmington,DE)から入手したVAZO−67)を含む瓶に加えることによって、高Tアクリルコポリマーを調製した。この混合物に窒素をパージして酸素を除去し、瓶を密封して65℃の水浴中に8時間置いた。得られたポリマーのMwの測定値は91,700ダルトンであった。
90phrの低Tgポリマー、10phrの高Tgポリマー、7.5phrのP140、及び0.1phrのB−212化学的架橋剤をガラス容器中で混合することによって、接着剤サンプルを調製した。十分なトルエンを加え、固形分を約25%まで低下させた。実施例7〜10と同じ手順に従って接着剤テープを準備した。得られたテープの接着剤性能を表7に示す。
Figure 2014533757
本発明を以下の実施形態により説明する。
1.
a)
i.C〜C18(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
ii.酸官能性エチレン性不飽和モノマー単位、
iii.任意選択で、非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー単位、
iv.任意選択で、ビニルモノマー単位、及び
v.任意選択で、多官能性(メタ)アクリレート、を含む、60重量部以上の低T(メタ)アクリレートコポリマー成分と、
b)
i)高T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
ii)任意選択で、酸官能性エチレン性不飽和モノマー単位、
iii)任意選択で、低T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
iv)任意選択で、非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー単位、及び
v)任意選択で、ビニルモノマー単位、を含む、最大40重量部の、>20kのMwを有する高Tgアクリレートコポリマーと、
c)a)及びb)100重量部を基準として、0.1〜20重量部(parts be weight)の水素添加炭化水素粘着付与剤と、を含む、接着剤組成物。
2.低T溶質コポリマーが<20℃のTを有する、実施形態1に記載の接着剤組成物。
3.高T(メタ)アクリレートコポリマーが>50℃のTを有する、実施形態1に記載の接着剤組成物。
4.低T(メタ)アクリレートコポリマー成分が、溶媒モノマー中に溶質低Tコポリマーを含むシロップコポリマーを含む、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
5.低T溶質コポリマーが、
i.85〜99.5重量部の(メタ)アクリル酸エステル、
ii.0.5〜15重量部の酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
iii.0〜10重量部の非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー、
iv.0〜5部のビニルモノマー、及び
v.0〜5部の多官能性(メタ)アクリレート、
を含む、実施形態4に記載の接着組成物。
6.シロップコポリマーが、溶媒モノマー中最大30重量部の溶質コポリマーを含む、実施形態4に記載の接着剤組成物。
7.シロップコポリマーa)が、22℃において500〜10,000cPsの粘度を有する、実施形態4に記載の接着剤組成物。
8.溶媒モノマーが、
i)アルキル(メタ)アクリレートモノマー、
ii)任意選択で、酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
iii)任意選択で、非酸官能性極性モノマー、
iv)任意選択で、ビニルモノマー、及び
v)任意選択で、多官能性(メタ)アクリレート、の混合物を含む、実施形態4に記載の接着剤組成物。
9.低T(メタ)アクリレートコポリマー成分a)が、溶媒中に溶質低Tコポリマーを含む溶液コポリマーを含む、実施形態1に記載の接着剤組成物。
10.高Tモノマーが、t−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、s−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、3,3,5トリメチルシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、N−オクチルアクリルアミド、及びプロピルメタクリレート、又はこれらの組み合わせから選択される、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
11.d)架橋剤を更に含む、実施形態1〜10のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
12.架橋剤がトリアジン架橋剤である、実施形態1に記載の接着剤組成物。
13.低Tコポリマーの(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位が、2−オクタノール、シトロネロール、又はジヒドロシトロネロールのアクリル酸エステルを含む、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
14.低Tコポリマーの(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位が、2−アルキルアルカノールのアクリル酸エステルを含む、実施形態1〜13のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
15.低及び高T(コ)ポリマー成分100部に対して、1〜15重量部の水素添加炭化水素粘着付与剤(tackifer)を含む、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
16.低及び高T(コ)ポリマー成分100部に対して、2〜10重量部の水素添加炭化水素粘着付与剤を含む、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
17.基材と、その表面上の実施形態1〜16のいずれか1つに記載の接着剤のコーティングと、を備える、接着剤物品。
18.基材が低表面エネルギー基材である、実施形態17に記載の接着剤物品。
19.
i.65〜98.5重量部の非第三級アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、
ii.1〜20重量部の高Tg(メタ)アクリル酸エステルモノマー、
iii.0.5〜15重量部の酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
iv.0〜10重量部の非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー、
v.0〜5部のビニルモノマー、及び
vi.0〜5部の多官能性(メタ)アクリレート、
を低Tコポリマーの総モノマー100重量部を基準として含む、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の接着剤組成物。

Claims (19)

  1. a)
    i.C〜C18(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
    ii.酸官能性エチレン性不飽和モノマー単位、
    iii.任意選択で、非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー単位、
    iv.任意選択で、ビニルモノマー単位、及び
    v.任意選択で、多官能性(メタ)アクリレート、を含む、60重量部以上の低T(メタ)アクリレートコポリマー成分と、
    b)
    i.高T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
    ii)任意選択で、酸官能性エチレン性不飽和モノマー単位、
    iii)任意選択で、低T(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位、
    iv)任意選択で、非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー単位、及び
    v)任意選択で、ビニルモノマー単位、を含む、最大40重量部の、>20kのMwを有する高Tアクリレートコポリマーと、
    c)a)及びb)100重量部を基準として、0.1〜20重量部の水素添加炭化水素粘着付与剤と、を含む、接着剤組成物。
  2. 前記低T溶質コポリマーが、<20℃のTを有する、請求項1に記載の接着剤組成物。
  3. 前記高T(メタ)アクリレートコポリマーが、>50℃のTを有する、請求項1に記載の接着剤組成物。
  4. 前記低T(メタ)アクリレートコポリマー成分が、溶媒モノマー中に溶質低Tコポリマーを含むシロップコポリマーを含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  5. 前記低T溶質コポリマーが、全モノマーの100重量部に基づいて、
    i.85〜99.5重量部の(メタ)アクリル酸エステル、
    ii.0.5〜15重量部の酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
    iii.0〜10重量部の非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー、
    iv.0〜5部のビニルモノマー、及び
    v.0〜5部の多官能性(メタ)アクリレート、
    を含む、請求項4に記載の接着剤組成物。
  6. 前記シロップコポリマーが、溶媒モノマー中最大30重量部の前記溶質コポリマーを含む、請求項4に記載の接着剤組成物。
  7. 前記シロップコポリマーa)が、22℃において500〜10,000cPsの粘度を有する、請求項4に記載の接着剤組成物。
  8. 溶媒モノマーが、
    i)アルキル(メタ)アクリレートモノマー、
    ii)任意選択で、酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
    iii)任意選択で、非酸官能性極性モノマー、
    iv)任意選択で、ビニルモノマー、及び
    w)任意選択で、多官能性(メタ)アクリレート、の混合物を含む、請求項4に記載の接着剤組成物。
  9. 前記低T(メタ)アクリレートコポリマー成分a)が、溶媒中に溶質低Tコポリマーを含む溶液コポリマーを含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  10. 前記高Tモノマーが、t−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、s−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、3,3,5トリメチルシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、N−オクチルアクリルアミド、及びプロピルメタクリレート、又はこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の接着剤組成物。
  11. d)架橋剤を更に含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  12. 前記架橋剤が、トリアジン架橋剤である、請求項1に記載の接着剤組成物。
  13. 前記低Tコポリマーの(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位が、2−オクタノール、シトロネロール、又はジヒドロシトロネロールのアクリル酸エステルを含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  14. 前記低Tコポリマーの(メタ)アクリル酸エステルモノマー単位が、2−アルキルアルカノールのアクリル酸エステルを含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  15. 前記低及び高T(コ)ポリマー成分100部に対して、1〜15重量部の水素添加炭化水素粘着付与剤を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  16. 前記低及び高T(コ)ポリマー成分100部に対して、2〜10重量部の水素添加炭化水素粘着付与剤を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  17. 基材と、その表面上の請求項1に記載の接着剤のコーティングと、を備える、接着剤物品。
  18. 前記基材が、低表面エネルギー基材である、請求項17に記載の接着剤物品。
  19. 低Tコポリマーの総モノマー100重量部を基準として、
    i.65〜98.5重量部の(メタ)アクリル酸エステルモノマー、
    ii.1〜20重量部の高T(メタ)アクリル酸エステルモノマー、
    iii.0.5〜15重量部の酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
    iv.0〜10重量部の非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマー、
    v.0〜5部のビニルモノマー、及び
    vi.0〜5部の多官能性(メタ)アクリレート、
    を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
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