JP2014506829A - 調理器具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、調理台表面(50)と誘導加熱コイル(60)とを有する誘導調理台で使用するための調理器具(10)に関する。調理器具(10)は、導電材料から形成される内壁(12)と、非導電材料から形成される外壁(20)と、内壁(12)と外壁(20)との間におけるギャップ(51)とを有する。ギャップ(51)内には中間壁(40)が設けられる。中間壁(40)は、ギャップ(51)を、内壁(12)と中間壁(40)との間における内側チャンバ(52)と、外壁(20)と中間壁(40)との間における外側チャンバ(54)とに区分する。

Description

本開示は調理器具に関するものである。
誘導調理において、誘導コイルにおける交流電流が時変磁界を生じさせる。この磁界は、調理器具の一部である伝導性(一般的には強磁性)のターゲットに電流を誘導する。誘導電流はターゲットに熱を発生させる。この熱は、食品または調理器具の調理面上に置かれた他のアイテムを加熱もしくは調理するために調理面へ伝達される。ターゲットからの熱はまた、調理器具の外面へ伝達されるが、これは安全性の問題を引き起こし、過熱された調理器具をテーブルトップまたは他の感熱面上で取り扱うかその上に置くことを必要とする。また、調理器具の外面の加熱は調理台表面を加熱し、こうした加熱自体が安全性の問題を引き起こし得る。
概して、本開示の1つの態様は、調理台表面と誘導加熱コイルとを有する誘導調理台で使用するための調理器具であって、当該調理器具は、導電材料を含む内壁と、非導電材料を含む外壁と、内壁と外壁との間におけるギャップと、ギャップ内における中間壁とを備え、当該中間壁は、ギャップを内壁と中間壁との間における内側チャンバと、外壁と中間壁との間における外側チャンバと、に区分する、調理器具に特徴づけられる。
本開示の様々な実施形態には1つ以上の以下の特徴部が含まれてもよい。上記調理器具は、内壁と外壁との間で位置決めされた断熱材料からなる層をさらに備えてもよい。外壁は底部分を規定してもよく、かつ断熱材料からなる層は、少なくとも外壁の底部分を実質的に被覆する領域を有してもよい。中間壁は略環状部材を備えてもよく、この略環状部材は、断熱材料からなる層と接触し、かつ内壁および外壁の一方または両方と接触する。内壁および外壁は、内壁と外壁とが連結される結合部位を除いて互いから離間されてもよく、かつ中間壁は、結合部位に近接して外壁と接触していてもよい。あるいは、中間壁は内壁と接触していなくともよい。付加的な代替例として、中間壁は外壁と接触していなくともよい。当該内壁は、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面に最も近接して配置される底部分と、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面からより離れるように配置される側壁部分と、を規定してもよい。外壁は、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面上に配置される底部分と、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を規定してもよい。結合部位は、内壁の側壁および外壁の側壁のうちの、外壁の底部分が調理台表面上に配置されるときに調理台表面から最も離間される部分の両方に近接していてもよい。断熱材料からなる層は、外壁の側壁部分に最も近接する外縁部を規定してもよく、かつ中間壁は、断熱材料からなる層と、その外縁部に近接して、接触してもよい。
本開示の様々な付加的な実施形態には1つ以上の以下の特徴部が含まれてもよい。中間壁は、2つの端部を有する略環状部材であってもよく、その第1の端部は、断熱材料からなる層と接触し、かつその第2の端部は、内壁と接触する。内壁は、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面に最も近接して配置される底部分と、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面からより離れるように配置される側壁部分と、を備えてもよく、かつ中間壁の第2の端部は、外壁と接触せずに、内壁の側壁部分と接触してもよい。断熱材料からなる層は、外壁の側壁部分に最も近接する外縁部を規定してもよく、かつ中間壁の第1の端部は、断熱材料からなる層と、その外縁部に近接して、接触してもよい。
本開示の様々な付加的な実施形態には1つ以上の以下の特徴部が含まれてもよい。チャンバは、閉じられていてもよいが、もしくは底部分において開放されていてもよい。内側チャンバは封入キャビティであってもよく、かつ外側チャンバは封入キャビティであってもよい。中間壁は、テーパー形状の略環状部材を備えていてもよい。中間壁は、薄手の部材を備えてもよく、当該部材は、硬質な略環状部材であってもよい。硬質な略環状部材は、その一端が他端に比べて幅広となるようなフレア状のものであってもよい。外壁は、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面上に配置される底部分と、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を備えてもよく、断熱材料からなる層は、外壁の側壁部分に最も近接する外縁部を規定してもよく、かつ略環状部材は、断熱材料からなる層と、その外縁部に近接して、接触してもよい。略環状部材は、相対的に強固なものであっても、あるいはフレキシブルなものであってもよい。中間壁は、赤外線を反射するものであり、かつ/または、低い放射率を有するものであってもよい。
本開示の様々な付加的な実施形態には1つ以上の以下の特徴部が含まれてもよい。内壁は、誘導によって加熱されるよう構成された強磁性ターゲットを備えてもよく、このものにおいて、ターゲットは、断熱材料からなる層の真上にかつ当該層から離間されて設けられる。外壁は、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面上に配置される底部分と、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を備えてもよい。断熱材料からなる層は、外壁の側壁部分に最も近接する外縁部を規定してもよい。中間壁は、薄手の、硬質な略環状部材を備えてもよく、当該部材は、断熱材料からなる層と、その外縁部の付近において、接触する。中間壁はまた、内壁および外壁の一方と接触してもよい。
本開示の様々な付加的な実施形態には1つ以上の以下の特徴部が含まれてもよい。中間壁は、断熱材料から構成されてもよい。内壁は、誘導によって加熱されるよう構成された強磁性ターゲットを備えてもよく、かつ誘導加熱コイルの作動時に調理台表面に最も近接して配置される底部分と、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面からより離れるように配置される側壁部分と、をさらに備えてもよく、かつ外壁は、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面上に配置される底部分と、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分とを備えてもよい。断熱材料からなる層は外壁の底部分に面してもよく、かつ内壁および外壁の一方または両方の側壁部分と接触してもよい。あるいは断熱材料からなる層は、ターゲットに面してもよく、かつ内壁および外壁の一方または両方の側壁部分と接触してもよい。
概して、本開示の別の態様は、調理台表面と誘導加熱コイルとを有する誘導調理台で使用するための調理器具であって、当該調理器具は、調理器具の最外壁である外壁を備え、当該外壁は、非導電材料と、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面上に配置される底部分と、外壁の底部分が調理台表面上に配置された時に調理台表面の上方に離間される側壁部分と、を備える調理器具に特徴づけられる。調理器具はさらに、外壁の内側における断熱材料からなる層と、内壁と、を備える。断熱材料からなる層は、外壁の底部分を実質的に被覆する領域を有し、かつ外壁の側壁部分に最も近接する外縁部を規定する。内壁は、調理器具の最内壁と、誘導によって加熱されるよう構成された強磁性ターゲットとを備える。ターゲットは、断熱材料からなる層の真上にかつ断熱材料からなる層から離間されるよう設けられる。この最内壁は、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面に最も近接して配置される底部分と、誘導加熱コイルの作動時に調理台表面からより離れるように配置される側壁部分と、を規定する。最内壁と外壁とは、最内壁と外壁と連結される結合部位を除いて、ギャップによって互いから離間されている。結合部位は、外壁の底部分が調理台表面上に配置された時に調理台表面から最も離間される最内壁の側壁部分と、外壁の底部分が調理台表面上に配置された時に調理台表面から最も離間される外壁の側壁部分と、の両方に近接する。最内壁と外壁との間のギャップ内に位置決めされた薄手の硬質な略環状の仕切りが設けられる。当該仕切りは、断熱材料からなる層と、その外縁部の付近で接触しており、かつ当該仕切りは、結合部位の付近で外壁および内壁の一方または両方と接触する。仕切りは、外壁および内壁の両方と接触してもよいが、あるいは仕切りは、内壁には接触しなくともよい。
概して、本開示の別の態様は、調理器具を製造するための方法によって特徴づけられる。当該方法は、誘導加熱コイルのためのターゲットとなるように構成された少なくともある程度の導電材料を含む内壁を提供するステップと、非導電材料から形成された外壁を提供するステップと、断熱材からなる層を提供するステップと、略環状中間壁を提供するステップと、外壁上に断熱材からなる層を配置するステップと、断熱材からなる層上に中間壁を配置するステップと、中間壁が断熱材からなる層と接触しかつ内壁および外壁の少なくとも一方と接触する状態で、断熱材からなる層と中間壁とが内壁と外壁との間に配置されるように内壁と外壁とを連結するステップと、を含む。中間壁は、第1の封入チャンバが内壁と中間壁との間にもたらされかつ第2の封入チャンバが外壁と中間壁との間にもたらされように構成されかつ配置されてもよい。中間壁は2つの端部を有するように構成されかつ配置されてもよい。中間壁は、中間壁の第1の端部においてまたはその付近で断熱材からなる層と接触し、かつ中間壁の第2の端部においてまたはそれの付近で内壁および外壁の一方と接触する。中間壁は、中間壁の他の部分が内壁または外壁のいずれにも接触することがないように、さらに構成されかつ配置されてもよい。
調理器具の断面図である。 調理器具の部分的な断面図である。 調理器具の部分的な断面図である。 調理器具の部分的な断面図である。 調理器具の部分的な断面図である。 調理器具のための仕切りの部分的な断面図である。 調理器具の部分的な断面図である。 調理器具の部分的な断面図である。 調理器具の部分的な断面図である。 調理器具の部分的な断面図である。
図1には調理器具10が図示される。器具10は、調理中に器具10が配置される調理台表面50を有する誘導調理システムとともに使用されるよう設計されかつ構成されている。調理器具10を加熱する時変電界をもたらす誘導コイル60を介して、器具10に熱が発生させられる。こうした誘導調理は公知である。
調理器具10は内壁12を備え、この内壁12自体が、最内壁14と誘導ターゲット16とを有する。誘導ターゲット16は導電材料から形成されており、潜在的には最内壁14が同様に導電材料から形成されている。これによりコイル60からの磁界によってターゲット16に渦電流が引き起こされ、ターゲット16が加熱される;400シリーズのステンレススチールが一般的なターゲット材料である。ターゲット16が最内壁14に直接連結されるため、熱は、器具10の内部容積63内に配置された食品または他の物体を加熱するよう壁14に伝導される。最内壁14は底部分17を有しており、当該底部分17は、壁14のうちの、器具10の使用時に調理台表面50に最も近接する部分である。最内壁14はまた、誘導コイル60の作動中に部分17よりも調理台表面50から遠くに配置される側壁部分18を有する。この構成は、加熱または調理のために食品または他の物体が配置される調理器具内部容積63を提供する。
調理器具10は外壁20をさらに備える。外壁20は、完全にまたは部分的に、磁界によって加熱されない非導電材料から形成される。外壁20は一般的にガラスもしくはプラスチック物質、例えばバルクモールディングコンパウンド、メラミンまたは液晶ポリマーなどから形成される。必要な特性(例えば誘導によって加熱されず、適切な強度を有し、必要な形状に形成でき、かつ(必要ならば)内壁に対してシール可能である)を有する他の物質を使用することもできる。外壁20は、誘導加熱コイルの作動中、内壁12と誘導加熱コイル60との間に位置決めされる。外壁20は、底部分22と側壁部分24とを備える。底部分22は、器具10の使用中に調理台表面50上に載置される。側壁24は、器具10の使用中に調理台表面50の上方に離間されて配置される。内壁12と外壁20とは位置34において接触する。通常はこれら壁12および20は、位置34において結合される。この場合、これら壁の結合は所望の様式で達成できる。非限定的な例には(例えば外壁の縁部周辺に内壁を巻き付けるか、またはこれら壁をクリンプ加工することによる)機械的結合、(スナップリングを用いる)圧縮結合、溶着あるいは接着が含まれる。ハンドルや蓋などの調理器具の他の態様は図示しないが、これらを設けることができる。
内壁12と外壁20とが、これら壁が接触する部分(この例においては結合部34)を除いて互いから離間されているため、これら壁の間にはギャップ51が形成される。内壁と外壁との間のシールされた結合部が調理器具において必ずしも必要ではないことに留意されたい。ターゲット16が、ギャップ51内に配置される。またギャップ51内には、断熱材料からなる層30が配置される。層30は、ターゲット16から外壁20の底部分22への熱伝達を防止する。これは、外壁を冷たいまま維持すること、そして調理台表面50への熱伝達を防止することに役立つ。冷たい外壁は、調理台表面50のためにさまざまな材料を使用できるようにする。この材料には、例えば高温の調理器具からの熱伝達により使用時に高温となる、通常の調理台には一般的に使用できない材料が含まれる。調理台表面50は、当分野で公知のセラミックガラス材料などの従来の誘導調理台材料から形成できる。なお、調理器具が冷たいため、調理台は耐熱性のない他の材料から形成されてもよい。こうした材料には、調理台のために従来使用されなかった材料、例えば、硬質表面カウンタートップ材料、木材、タイル、ラミネートカウンタートップ材料、ビニル、セラミックガラス以外のガラス、またはプラスチックなどが含まれる。
断熱層30は例えばエアロゲルから形成できる。エアロゲルは、プラスチックフィルムなどによって被包できかつ真空または真空に近い状態で保持され得る。プラスチックフィルムは、フィルムが赤外線の反射材として機能するように被覆され得る。使用可能な赤外線反射コーティングの非限定的な例には、誘導磁界によってその材料が加熱されないように渦電流経路を妨げるよう材料の一部分が除去された金属化層、および酸化シリコーンなどの誘導によって加熱されない非磁性物質が含まれる。そうした反射性の被覆断熱体は効果的な断熱層を形成し、ターゲット16が約440°Fまたはそれ以上の温度まで到達する一方で底部分22を相対的に低い温度に維持することに役立つ。代替的には、断熱層30は他の材料から形成できかつ他の様式で構成できる。層30は、底部分22の一部または実質的に全体をカバーしてもよく、もしくは側壁部分24の長さに部分的にまたは完全に沿って延在してもよい。非限定的な例においては、層30は、底部分22のみを実質的にカバーする領域を有する。このとき、層30の外縁部31は側壁24の付近に配置される。円形状の底を有する通常の調理器具を使用する場合、層30はディスク形状である。
調理器具10は、ギャップ51内に配置される仕切りまたは中間壁40をさらに備える。仕切り40は、層30に接触し、かつ内壁12および外壁20の一方またはその両方と接触する。非限定的な例においては、仕切り40は、薄手の、硬質な、フレア状の略環状部材であり、ギャップ51を内側チャンバ52と外側チャンバ54とに分割する。内側チャンバ52は、仕切り40と内壁12との間に位置する。外側チャンバ54は、外壁20と仕切り40との間に位置する。内壁と外壁との結合部がシールされかつ仕切り40として硬質な壁が用いられた器具の場合、仕切りは、有効なバリアをなし、かつ空気流に対する有効な抵抗をもたらす:空気は、有孔であってもよいが大きな空気流を妨げる断熱層30を介してのみ、チャンバ52からチャンバ54へ流動可能である。これにより、これらチャンバ(52および54)の両方がシールされる。特定の実施形態において設けられるチャンバは、空気の侵入を完全に封じることができるか、あるいは少なくとも内側チャンバから外側チャンバへ加熱された空気が流動するのを十分防止できる程度に密閉されるかまたは閉じられており、そのため器具10の外壁は、仕切り40を使用しない場合に比べて冷えている。
仕切り40は、内壁12(つまり最内壁14およびターゲット16)から外壁20のうちの断熱層30で被覆されていない部分への熱伝達の防止に役立つ。仕切り40の下端部42は、層30の外縁部31の付近に配置できる。仕切り40の他方の端部44は、好ましくは内壁12または外壁20のいずれかに接触する。この接触は、仕切り40が、内壁12から放射される熱から外壁20の側壁部分24の大部分またはそのすべてを遮断するように、結合部34にできるだけ近接して配置されることが好ましい。この実施形態において、仕切りまたは中間壁40は、結合部34の付近で外壁部分24と接触する。
ターゲット16および加熱された最内壁12は、内側チャンバ52内に存在する空気または他の気体(ガス)を加熱する。これらはまた、チャンバ52へ向けて熱を放射する。仕切り40は、加熱された気体および赤外線が、外壁20;特にこの場合においては実質的に側壁24の全長ならびに底部分22のうちの層30によって被覆されない部分;に到達することを防止する。仕切り40は、対流および放射によって加熱される。仕切り40は、チャンバ54へ熱エネルギーを放射するだけでなく、チャンバ54内の気体を加熱する。この熱の一部が壁20へ伝達される。なお、内壁12によって加熱された気体は、壁20のうちの仕切り40の上端部44の上方に位置する部分以外の位置では壁20に直接接触しないため、仕切り40は、仕切り40を備えない場合の温度よりも実質的に低い温度に外壁20を維持する。例えば、カナダ、モントリオールのMAYA Heat transfer Technologies Ltd.から市販されているNX Thermal(商標) and NX Flow(商標)を使用したシミュレーション実行において、約0.3W/mKの熱伝導率を備え、プラスチック材料からなる厚さ1mmのリングが設けられた仕切り40を付加した場合、側壁24の下端部における温度が約50℃から約36℃へ下がり、かつ側壁24のうちの壁40の上端部44のすぐ下にある部分における温度が約53℃から約47℃へ下がった。一方の鍋は対流バリアを備えるが他方の鍋は対流バリアを備えない2つの鍋の試験により、このモデルにおいて見られる断熱効果が確認された。これら鍋は料理面が165℃となるまで加熱されている。バリアを備える鍋の外壁は約9℃であり、バリアを備えない鍋よりも冷たかった。
仕切り40は好ましくは連続的な硬質部材であり、この部材は、内壁12によって加熱された気体が直接接触することを防ぐことで、カバーされない外壁20をできる限り多く断熱するように配置され、寸法決めされかつ形状付けられる。仕切り40の主な機能は、壁12から壁20への対流熱の伝達を防止することである。この機能は、空気の移動を妨げるかまたは少なくとも抑制しかつ材料がさらされる熱に耐性のある硬質材料によってほぼ得ることができる。非限定的な例には、プラスチック、ゴムまたはセラミックからなるフィルム、金属フォイル、もしくはファイバーグラスなどの他の材料からなる合成物が含まれる。仕切り40は、例えばアルミニウムまたはスチールなどの金属などから形成される強固なリングであってもよく、もしくはフィルム、フォイルまたはテープなどの、より小さな堅固な部材であってもよい。仕切り40の別の機能は、壁20へ放射熱が伝達することを防止することである。これは、放射率の低い仕切り材料を用いることで得られる。例えば放射率は約0.5未満であってもよい。仕切り40が、内壁に面する面において、赤外線の熱放射の反射に効果的な反射材料を備える場合に、放射熱の伝達の防止が向上される。また仕切りは、外壁への熱伝達をさらに防止するために相対的に低い熱伝導率を有するべきである。誘導調理システムで使用するために、仕切りは、誘導電界によって加熱される材料から形成されるべきではなく、あるいはそうした材料を含むべきではない。
いくつかの場合において、外壁20に対して断熱層またはパネル30を押し付けることが望ましい。これは、層30が本質的に平坦ではないために壁20に押し付けられることが必要とされる場合および/または層30自体が壁20に容易に固定できない場合に、特に重要である。仕切り40は、仕切り40が十分に機械的に強固である場合にかつ仕切り40に掛けられる下方への押圧力が十分である場合に、この機能を得ることができる。仕切り40の下端部42を層30の縁部31に隣接して配置することは、この機能を得ることに役立つ。
他の実施形態である調理器具80を図2に示す。器具80は、底部分85と側壁部分86とを規定する最内壁84を備える内壁82を含む。側壁部分86は、壁結合部位98において、外壁90の側壁部分94に結合される。ターゲット88が壁84に連結されている。最内壁へのターゲットの連結は、図2に示されるように直接なされてもよい。代替的に、例えば図9および図10に示されるようにターゲット88と壁84との間に熱拡散器(389,449)が配置された場合、この連結は間接的になされる。断熱層96が外壁90の底部分92の内面に配置される。仕切り100は、断熱層96と最内壁84との間に配置される。中間壁または仕切り100は、内壁82と外壁90との間に形成されたギャップ110を区分することによって内側チャンバ112と外側チャンバ114とを形成する。したがって仕切り100は、ターゲット88から、壁90のうちの断熱材96によって被覆されない部分への対流熱の伝達を妨げる。仕切り100は、開口底端部よりも広い開口上端部を規定するフレア状の略環形状を有する。仕切り100は皿状の壁82を担持する。仕切り下端部102は、壁90に層96を押し付けるのに役立つよう、層96とのより大きな接触領域を形成するようにわずかに延長される。仕切り上端部104は内壁82と接触しており;この例においては、上端部104は、内壁82の側壁部分86と接触する。仕切り100は、器具80の組み立て中に層96上に配置される(例えばアルミニウムからなる)リングとすることができる。続いて壁82を仕切り100上に配置できる。その後、結合部98が形成できる。この場合、仕切り100は、壁82によって仕切り100に掛けられる荷重を層96へ伝えるよう十分に機械的に強固である。フレア状の略環形状により、仕切り100は、壁90に対して壁82を適切に位置させるのに役立つ台座および位置調整リングとしても機能する。したがって仕切り100はまた、器具80の組み立ておよび製造を補助する。
図3における器具120は、最内壁124とターゲット128とを備える内壁122を有する。最内壁124は、底部分125と側壁部分126とを規定する。外壁130は、底部132と側壁134とを規定する。内壁122と外壁130とは結合部138で接触する。断熱層136は、壁130上に載置される。仕切り140は、断熱層136と、外壁130、特に壁130の側壁部分134との間に配置される。仕切り140は、ギャップ150の内側チャンバ152内に配置される下端部142と上端部144とを有する。外側チャンバ154は、仕切り/中間壁140によって規定された部分にある。仕切り140は、仕切りの一端または両端が壁または断熱層と接触する必要がないことを表す;むしろ、仕切りの他の部分が所望の接触部を形成できる。
図4には他の態様を示す。器具160は、最内壁164とターゲット168とを備える内壁162を含む。壁164は、底部分165と側壁部分166とを規定する。外壁170は、底部分172と側壁部分174とを規定する。2つの壁は結合部178で接触する。断熱層176が壁170上に配置される。
仕切り180は、内側の壁ギャップ190を内側チャンバ192と外側チャンバ194とに分離する。この場合、仕切り180は、硬質な直線的なフレア状の環状部材であり、壁170上に配置された一端182と、壁162上に配置された他端184とを備える。当該図面にはまた、仕切り180の1つの機能が概念的に示される。当該機能とは、壁162の全体または一部から外壁170の側壁部分174の全体または一部(潜在的には外壁170の底部分172のある程度の部分)へ対流熱が伝達することを防ぐことであり;つまり壁170のうちのチャンバ194を境界付ける部分へ対流熱が伝達することを防ぐことである。対流は、チャンバ192内では対流ループ196によってかつチャンバ194内では対流ループ198によって示される。チャンバ192内に配置された何らかの気体は、ターゲット168および/または壁164によって加熱され、チャンバ192の上部へ向けて上昇する。気体が冷めると、気体はチャンバ内の下方へ降下する。仕切り180が設けられていないと、加熱された空気は壁170と接触するであろう。特に加熱された空気は、側壁部分174の上端部へ向けて集中する傾向がある。仕切り180はそうした接触を妨げる。仕切り180は対流および放射によって加熱され、ループ198によって図示される対流おいて仕切り自体がチャンバ194内の気体を加熱するようになる。また、仕切り180から壁170へ熱が放射される。なお、仕切りは壁164よりも低い温度であるため、対流および放射による熱伝達率は低減されており、したがって、バリア180の有利な効果は達成される。さらにある程度の熱は仕切り180に伝導されてもよく、壁180が高温の壁162に接触する部位184からの熱およびチャンバ192からの熱の両方が発散される。ポイント182で終端をなすこの伝導経路は、ポイント182へ熱流を供給する。なお、仕切り180は相対的に薄手のものであり、あるいは相対的に薄手のものとすることができるため、熱流は、特に仕切り180を設けない場合に外壁170に伝達されるであろう熱と比較して、無視できるものと予期される。さらに仕切り180は、この影響を最小にするために熱伝導率の低いものから形成できる。仕切り180の非限定的な例には、厚さが1.5mm以下のプラスチックまたはファイバーグラス材料が含まれる。厚さが約0.5mm以下のアルミニウムなどの非磁性材料を使用することもできる。
図5には中間壁または仕切りのための付加的な代替構造および構成を示す。この場合において、調理器具200は、最内壁204とターゲット208とを備える内壁202を有する。壁204は、底部分205と、結合部218において終端をなす側壁部分206とを規定する。外壁210は、底部分212と側壁214とを規定する。断熱層216は、内壁202と外壁210との間に形成されたギャップ230内に配置される。
仕切り220は、複数の(この非限定的な例においては3つの)個別の、薄手であり硬質なフレア状の略環状部材22,224および226を備える。部材222は、断熱パネル216と内壁202との間に配置される。部材222は、ギャップ230から第1の内部チャンバ232を形成する。第2のフレア状の略環状な硬質部材224は、壁210の部分212と壁210の部分214の上端部との間に連結され、かつ中間チャンバ235を形成する。第3の部材226は、壁210と接触する下端部227と、チャンバ234内に配置される上端部228と、を有し、壁または断熱層のいずれかに連結されない一端を備える仕切りを示す。
ある場合において、上記仕切り壁または上記複数の仕切り壁のうちの1つは、断熱層に連結され、またターゲットから離間されかつ外壁とターゲットとの間にある位置において、器具の最内壁に連結されている。一例として仕切り22が挙げられる。この位置における仕切りは、ターゲットと、外壁のうちの断熱材によって被覆されていない部分との間に物理的バリアを形成し、ターゲットから外壁210の非断熱部分の大部分またはそのすべてへの対流熱の伝達を防止し、かつターゲットおよび内壁204の底部分205から外壁210への放射熱の伝達を大幅に低減する。当該図面にはまた、仕切りが断熱層を介して外壁に間接的に連結されている状態とは対照的に、仕切りが外壁の下部に直接接触できる状態を示す;そうした直接的な連結は、仕切り224によって示される。仕切り224が器具200における唯一の仕切りであった場合、高温空気が上昇して側壁部分214の上部のほぼ全体に接触することを防止するのに効果的であるが、ターゲット208によって加熱された気体が、壁210のうちの断熱層216の端部217と仕切り224との間に配置された部分に接触することを防止する効果はない。仕切り226は、少なくとも、壁210のうちの仕切り226によって遮断される部分へ放射熱が伝達することを防止する。
図6には、高い反射性と低い放射性とを示すよう製造された中間壁または仕切り250の一部を図示する。これは、硬質な略環状部材252上に熱反射面254および256の一方または両方を設けることによって得ることができる。有効な熱反射材として両面が金属被覆されたフィルムを使用することができ、かつその材料が耐熱性を有するものであれば器具における仕切りとしても使用できる。当該材料は、中間壁の設計に関する構造的特性を提供し、かつ当該反射材は誘導によって加熱されない。
図7には別のタイプの調理器具260を示す。その側壁は、他の実施形態に示されるようなフレア状ではなく垂直である。一般的にこうした形状を有する調理器具の一例としてソースパンが挙げられる。内壁262は、底部分265と側壁部分266とを規定する最内壁264を備える。ターゲット268は、壁262に直接連結される。最内壁およびターゲットが同じ材料から形成される場合、これらは、一工程でともに形成可能である。あるいは最内壁およびターゲットが異なる金属(つまり他の材料)から形成される場合、これらは適切な様式で、例えば溶着によって直接的に連結できる。器具260はまた、底部分265に接する部分と側壁266に接する部分とに配置されたターゲット268を示す。ターゲットが誘導によって加熱される部材であるため、その位置は、ターゲット268から内壁262への熱伝達が所望の結果を得られるように選択される。外壁290は、底部分292と側壁部分294とを備える。壁290には、中間壁300が直接的にまたは間接的に連結される。この場合、下端部302は、壁290の部分292上に載置される。代替的には端部302は断熱層276上に配置され得る;層276は、垂直側壁部分294まで延在可能である。壁300の上端部304は、結合部298に連結される。この場合における結合部298は、壁262および290の上端部に直接結合された環状断熱部材を備える。中間壁300は、壁262および290間のギャップ311を内部チャンバ312と外部チャンバ314とに区分し、ゆえに壁262から壁290の非断熱部分への対流熱の伝達および放射熱の伝達の防止において効果的である。
図8には、最内壁324とターゲット328とを備える内壁322を備える調理器具320のための付加的な代替構造および構成を示す。壁324は、底部分325と側壁部分326とを規定し、側壁部分326は、非限定的な例においては外壁350の上部にわたって最内壁324を冷間圧延することによって形成される結合部358において終端をなしている。外壁350は、底部分352と側壁部分354とを規定する。断熱層336は、内壁322と外壁350との間に形成されたギャップ370内に配置される。
仕切り360は、薄手の、硬質なフレア状の略環状部材であり、当該部材は、上端部364において側壁部分326に連結され、かつギャップ370の下部に配置された下端部362を規定する。仕切り360は、内側チャンバ372および外側チャンバ374の両方の一側壁を規定する。これらチャンバは、空間366によって相互連通されており、それゆえ底部分において部分的に開放されている。なお、ターゲット328と壁324とによって加熱されるギャップ370内の気体は自然に上昇するが、仕切り360の上端部364と壁324との間にはギャップが存在しないため、仕切り360は、加熱された気体が外壁350へ到達することを妨げる;したがって、チャンバ372および374間の下方開口はおそらく壁350への対流熱の伝達の抑制の有効性に関して小さな効果を有する。さらに仕切り板360は、壁350のうちの断熱材336によって被覆されていない部分のほとんどまたはそのすべてに内壁322からの放射熱が直接的に伝達することを防ぐ。
図9には、調理器具380のための付加的な代替構造および構成を示す。調理器具380は、最内壁384とターゲット388と熱拡散器389とを備える内壁382を備える。熱拡散器389は、高温スポットまたは低温スポットが減少されるように、ターゲット388から壁384へより均等に熱を分散させることに役立つ。熱拡散器389は、通常はアルミニウムまたはアルミニウム合金などの高い熱伝導性を有する材料から形成される。壁384は、底部分385と側壁部分386とを規定する。側壁部分386は、非限定的な例においては外壁410の上部にわたって最内壁384を冷間圧延することによって形成される結合部416において終端をなしている。外壁410は、底部分412と側壁部分414とを規定する。
断熱層420は、内壁382と外壁410との間に形成されたギャップ430内に配置される。断熱層420は、外壁410の底部分420を遮断する下部422を含む。断熱層420はさらに、ギャップ430を内側チャンバ432と外側チャンバ434とに区分する仕切りとして機能する上方延在部分424を含む。部分424の上端部は、外壁の側壁部分414および/または内壁の側壁部分386と接触していてもよい。この構成により、断熱層とは別の構造体を必要とすることなく、仕切りを得ることができる。また仕切りとして機能するこの構造体はそれ自体が断熱するため、壁382から壁410へ、対流熱、放射熱および伝導熱が伝達することを低減させる効果がある。断熱材420は、多少は多孔質なものでもよい。そのため断熱材420は、その厚さを通る空気流を完全に密閉しないが、断熱材420は、空気流の増大を妨げて壁410へ対流熱が伝達することを実質的に防止するのに十分である有効なバリアおよび抵抗性をもたらす。
本明細書で開示された他のバリアおよび仕切りと同様に、バリアまたは仕切り424は、少なくとも内壁の側壁部分386および外壁の側壁部分414の両方から離間された部分に設けられている。そうして離間されて形成された内側および外側チャンバは、機能的な利点を提供する。その一つとして、その空間が他のデバイスまたは構成要素のために使用できることが挙げられる。例えば、温度センサが内側チャンバ432内に配置されてターゲット388または熱拡散器389に連結され、かつ/または、回路基板が(例えば付近の調理台の中などの調理器具の外部に配置された受信機または送受信機とのワイヤレス通信を達成するよう)チャンバ434内に配置される。対流により、チャンバ434の最も冷たい部分が最下部のコーナー435に存在する。したがって、チャンバ434内に設けられる回路はこの位置に配置することが最も好ましい。バリアまたは仕切り424の別の利点は、本明細書に開示された他のバリアまたは仕切りと同様に、バリアまたは仕切り424が、内壁382と外壁410との間に他に存在し得る対流循環を妨げ、かつ各チャンバにつき1つとなるように2つのより小さな対流循環を生じることである。これにより、外壁410への対流熱の伝達が低減され、そのため外壁410は、他の方法で得られる温度よりも低い温度に維持される。
同様の実施形態を図10に示す。調理器具440は、最内壁444とターゲット448と熱拡散器449とを備える内壁442を備える。熱拡散器449は、高温スポットまたは低温スポットが減少されるように、ターゲット448から壁444へより均等に熱を分散させることに役立つ。壁444は、底部分445と側壁部分446とを規定し、側壁部分446は、非限定的な例においては外壁470の上部にわたって最内壁444を冷間圧延することによって形成される結合部476において終端をなしている。外壁470は、底部分472と側壁部分474とを規定する。
断熱層480は、内壁442と外壁470との間に形成されたギャップ490内に配置される。断熱層480は、ターゲット448に接するよう配置される下部482を含み、それにより、ターゲット448から外壁470への放射熱の伝達が抑制される。断熱層480はさらに、ギャップ490を内側チャンバ492と外側チャンバ494とに区分する仕切りとして機能する上方延在部分484を含む。部分484の上端部は、外壁の側壁部分474および/または内壁の側壁部分446と接触していてもよい;非限定的な例においては、部分484の上端部は、外壁の側壁部分474のみと接触する。この構成により、断熱層とは別の構造体を必要とすることなく、仕切りが得られる。また仕切りとして機能するこの構造体は、それ自体が断熱するため、対流熱、放射熱および伝導熱が壁442から壁470へ伝達することを低減させる効果がある。断熱材480は、その厚さを通る空気流を完全に密閉しないかもしれないが、断熱材420は、空気流の増大を妨げて対流熱が伝達することを実質的に防止するのに十分である有効なバリアおよび抵抗性をもたらす。
バリアまたは仕切り484は、本明細書に開示された他のバリアまたは仕切りと同様に、少なくとも、内壁の側壁部分446および外壁の側壁部分474の両方から離間された部分に設けられている。そうして離間されて形成された内側および外側チャンバは、機能的な利点を提供する。その一つとして、これら空間が他のデバイスまたは構成要素のために使用できることが挙げられる。例えば、温度センサが内側チャンバ492内に配置されてターゲット448または熱拡散器449に連結され、かつ/または、回路基板が(例えば付近の調理台の中などの調理器具の外部に配置された受信機または送受信機とのワイヤレス連絡を達成するよう)チャンバ494内に配置される。対流により、チャンバ494の最も冷たい部分が最下部のコーナーに存在する。したがって、チャンバ494内に設けられる回路はこの位置に配置することが最も好ましい。バリアまたは仕切り484の別の利点は、本明細書に開示された他のバリアまたは仕切りと同様に、バリアまたは仕切り484が、内壁442と外壁470との間に他に存在し得る対流循環を妨げ、かつ各チャンバにつき1つとなるように2つのより小さな対流循環を生じることである。これにより、外壁470への対流熱の伝達が低減され、それゆえ他の方法で得られる温度よりも低い温度に外壁470が維持される。
いくつかの実施形態について図示しかつ説明した。しかしながら、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更が可能であることを理解されたい。例えば、いくつかの特徴部は、1つ以上の図面に図示されているがすべての図面には図示されないであろう。したがって、他の実施形態が本発明の特許請求の範囲に記載された範囲に含まれる。
10,80,120,160,200,260,320,380,440 調理器具
12,82,122,162,202,262,322,382,442 内壁
14,84,124,164,204,264,324,384,444 最内壁
16,88,128,168,208,268,328,388,448 ターゲット
17,85,125,165,205,265,325,385,445 底部分
18,86,126,166,206,266,326,386,446 側壁部分
20,90,130,170,210,290,350,410,470 外壁
22,92,132,172,212,292,352,412,472 底部分
24,94,134,174,214,294,354,414,474 側壁部分
30,96,136,176,216,276,336,420,480 断熱層
31 外縁部
34,98,138,178,218,298,358,416,476 結合部位
40,100,140,180,220,300,360,424,484 仕切り
42,102,142,182,227,302,362 下端部
44,104,144,184,228,304,364 上端部
50 調理台表面
51,110,150,190,230,311,370,430,490 ギャップ
52,112,152,192,232,312,372,432,492 内側チャンバ
54,114,154,194,234,314,374,434,494 外側チャンバ
60 誘導加熱コイル
63 内部容積
196,198 対流ループ
222,224,226 仕切り部材
235 中間チャンバ
250 仕切り
252 略環状部材
254,256 熱反射面
314 外部チャンバ
389 熱拡散器
435 コーナー

Claims (35)

  1. 調理台表面と誘導加熱コイルとを有する誘導調理台で使用するための調理器具であって、前記調理器具は;
    導電材料を具備してなる内壁と;
    非導電材料を具備してなる外壁と;
    前記内壁と前記外壁との間におけるギャップと;
    前記ギャップ内における中間壁であって、前記ギャップを、前記内壁と前記中間壁との間における内側チャンバと、前記外壁と前記中間壁との間における外側チャンバとに区分する、中間壁と;
    を具備してなることを特徴とする調理器具。
  2. 前記内壁と前記外壁との間に配置された断熱材料からなる層をさらに具備してなることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  3. 前記外壁は、底部分を規定し、かつ前記断熱材料からなる層は、少なくとも前記外壁の前記底部分を実質的にカバーする領域を有することを特徴とする請求項2に記載の調理器具。
  4. 前記中間壁は、前記断熱材料からなる層と接触しかつ前記内壁および前記外壁の一方または両方と接触する略環状部材を具備してなることを特徴とする請求項2に記載の調理器具。
  5. 前記内壁と前記外壁とは、前記内壁と前記外壁とが連結される結合部位を除いて互いから離間されており、かつ前記中間壁は、前記結合部位の付近で前記外壁と接触していることを特徴とする請求項4に記載の調理器具。
  6. 前記内壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面に最も近接して配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面からより離れるように配置される側壁部分と、を規定しており、
    前記外壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面上に配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を規定し、かつ、
    前記結合部位は、前記外壁の前記底部分が前記調理台表面上に配置されるときに前記調理台表面から最も離間される前記内壁の側壁部分および前記外壁の両方に近接していることを特徴とする請求項5に記載の調理器具。
  7. 前記外壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面上に配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を具備してなり、
    前記断熱材料からなる層は、前記外壁の前記側壁部分に最も近接する外縁部を規定し、かつ、
    前記中間壁は、前記断熱材料からなる層と、その外縁部の付近において、接触していることを特徴とする請求項4に記載の調理器具。
  8. 前記中間壁は、前記内壁に接触しないことを特徴とする請求項4に記載の調理器具。
  9. 前記中間壁は、2つの端部を有する略環状部材であり、その第1の端部は、前記断熱材料からなる層と接触し、かつその第2の端部は、前記内壁と接触していることを特徴とする請求項2に記載の調理器具。
  10. 前記内壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面に最も近接して配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面からより離れるように配置される側壁部分と、を具備してなり、かつ、
    前記中間壁の前記第2の端部は、前記外壁と接触せずに、前記内壁の前記側壁部分と接触していることを特徴とする請求項9に記載の調理器具。
  11. 前記断熱材料からなる層は、前記外壁の側壁部分に最も近接する外縁部を規定し、かつ、
    前記中間壁の前記第1の端部は、前記断熱材料からなる層と、その外縁部の付近において、接触していることを特徴とする請求項9に記載の調理器具。
  12. 前記中間壁は、前記外壁と接触しないことを特徴とする請求項9に記載の調理器具。
  13. 前記内側チャンバは、封入されたキャビティであり、かつ前記外側チャンバは、封入されたキャビティであることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  14. 前記中間壁は、フレア状の略環状部材を具備してなることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  15. 前記中間壁は、薄手の部材を具備してなることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  16. 前記中間壁は、硬質な略環状部材を具備してなることを特徴とする請求項15に記載の調理器具。
  17. 前記硬質な略環状部材は、その一端が他端に比べて広くなるようなフレア状のものであることを特徴とする請求項16に記載の調理器具。
  18. 前記外壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面上に配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を具備してなり、
    前記断熱材料からなる層は、前記外壁の前記側壁部分に最も近接する外縁部を規定し、かつ、
    前記略環状部材は、前記断熱材料からなる層と、その外縁部の付近において、接触していることを特徴とする請求項16に記載の調理器具。
  19. 前記略環状部材は、相対的に強固なものであることを特徴とする請求項16に記載の調理器具。
  20. 前記略環状部材は、フレキシブルなものであることを特徴とする請求項16に記載の調理器具。
  21. 前記中間壁は、赤外線を反射するものであることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  22. 前記中間壁は、低い放射率を有することを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  23. 前記内壁は、誘導によって加熱されるよう構成された強磁性ターゲットを具備してなり、前記ターゲットは、前記断熱材料からなる層の真上に設けられ;
    前記外壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面上に配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を具備してなり;
    前記断熱材料からなる層は、前記外壁の側壁部分に最も近接する外縁部を規定し;
    前記中間壁は、薄手の、硬質な略環状部材を具備してなり;
    前記中間壁は、前記断熱材料からなる層と、その外縁部の付近において、接触しており;かつ、
    前記中間壁は、前記内壁および前記外壁の一方と接触していることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  24. 前記中間壁は、断熱材料から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  25. 前記内壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面に最も近接して配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面からより離れるように配置される側壁部分と、を具備してなり、かつ、
    前記外壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面上に配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を具備してなり、かつ、
    前記断熱材料からなる層は、前記外壁の前記底部分に面しており、かつ前記内壁および前記外壁の一方または両方の前記側壁部分と接触していることを特徴とする請求項24に記載の調理器具。
  26. 前記内壁は、誘導によって加熱されるよう構成された強磁性ターゲットを具備してなり、かつ前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面に最も近接して配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面からより離れるように配置される側壁部分と、をさらに具備してなり、かつ、
    前記外壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面上に配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を具備してなり、かつ、
    前記断熱材料からなる層は、前記ターゲットに面しており、かつ前記内壁および前記外壁の一方または両方の前記側壁部分と接触していることを特徴とする請求項24に記載の調理器具。
  27. 前記チャンバは、閉じられていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  28. 前記チャンバは、下部において開放されていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  29. 調理台表面と誘導加熱コイルとを有する誘導調理台で使用するための調理器具であって、前記調理器具は;
    前記調理器具の最外壁である外壁であって、前記外壁は、非導電材料と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面上に配置される底部分と、前記外壁の前記底部分が前記調理台表面上に配置された時に前記調理台表面の上方に離間されて配置される側壁部分と、を具備してなる、外壁と;
    前記外壁の内側における断熱材料からなる層であって、前記断熱材料からなる層は、前記外壁の前記底部分を実質的にカバーする領域を有し、かつ前記外壁の前記側壁部分に最も近接する外縁部を規定する、断熱材料からなる層と;
    前記調理器具の最内壁と、誘導によって加熱されるよう構成された強磁性ターゲットと、を具備してなる内壁であって、前記ターゲットは、前記断熱材料からなる層の真上にかつ前記断熱材料からなる層から離間されて設けられており、前記最内壁は、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面に最も近接して配置される底部分と、前記誘導加熱コイルの作動時に前記調理台表面からより離れるように配置される側壁部分と、を規定する、内壁と;
    このものにおいて、前記最内壁と前記外壁とは、前記最内壁と前記外壁と連結される結合部位を除いて、ギャップによって互いから離間されており、
    前記結合部位は、前記外壁の前記底部分が前記調理台表面上に配置された時に前記調理台表面から最も離間される前記最内壁の側壁部分と、前記外壁の前記底部分が前記調理台表面上に配置された時に前記調理台表面から最も離間される前記外壁の側壁部分と、の両方に近接しており;
    薄手の、硬質な略環状の仕切りであって、前記仕切りは、前記最内壁と前記外壁との間のギャップ内に配置されており、前記仕切りは、前記断熱材料からなる層と、その外縁部の付近において、接触しており、かつ前記仕切りは、前記結合部位に近接して前記外壁および前記内壁の一方または両方と接触している、仕切りと;
    を具備してなることを特徴とする調理器具。
  30. 前記仕切りは、前記外壁および前記内壁の両方と接触していることを特徴とする請求項29に記載の調理器具。
  31. 前記仕切りは、前記内壁には接触しないことを特徴とする請求項29に記載の調理器具。
  32. 調理器具を製造するための方法であって、
    誘導加熱コイルのためのターゲットとなるように構成された少なくともある程度の導電材料を含む内壁を提供するステップと;
    非導電材料から形成された外壁を提供するステップと;
    断熱材からなる層を提供するステップと;
    略環状中間壁を提供するステップと;
    前記外壁上に前記断熱材からなる層を配置するステップと;
    前記断熱材からなる層上に前記中間壁を配置するステップと;
    前記中間壁が前記断熱材からなる層と接触しかつ前記内壁および前記外壁の少なくとも一方と接触する状態で、前記断熱材からなる層と前記中間壁とが前記内壁と前記外壁との間に配置されるように、前記内壁と前記外壁とを連結するステップと、
    含むことを特徴とする方法。
  33. 前記中間壁は、第1の封入されるチャンバが前記内壁と前記中間壁との間にもたらされかつ第2の封入されるチャンバが前記外壁と前記中間壁との間にもたらされるように構成されかつ配置されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
  34. 前記中間壁は2つの端部を有するように構成されかつ配置され、前記中間壁は、前記中間壁の第1の端部においてまたはそれに近接して前記断熱材からなる層と接触し、かつ前記中間壁の第2の端部においてまたはそれに近接して前記内壁および前記外壁の一方と接触することを特徴とする請求項32に記載の方法。
  35. 前記中間壁は、前記中間壁の他の部分が前記内壁または前記外壁のいずれにも接触することがないように、さらに構成されかつ配置されていることを特徴とする請求項34に記載の方法。
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