JPH09171890A - 誘導加熱調理用の調理容器 - Google Patents

誘導加熱調理用の調理容器

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JPH09171890A
JPH09171890A JP33144095A JP33144095A JPH09171890A JP H09171890 A JPH09171890 A JP H09171890A JP 33144095 A JP33144095 A JP 33144095A JP 33144095 A JP33144095 A JP 33144095A JP H09171890 A JPH09171890 A JP H09171890A
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JP
Japan
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heating plate
heating
cooking
temperature
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP33144095A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Ono
敦夫 小野
Akira Kataoka
章 片岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09171890A publication Critical patent/JPH09171890A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の誘導加熱調理器本体のもつ機能を維持
しつつ、焼き物料理が可能な誘導加熱調理用の調理容器
を提供すること。 【解決手段】 非金属性の受け皿容器1に、略中央部に
開口部4を有する加熱板3を装着することにより、誘導
加熱調理器本体で上記構成の調理容器を加熱しても、加
熱板3からの熱気を上方へ逃がすとともに誘導加熱調理
器本体のプレートへの熱伝達を抑え、加熱板3の温度を
高温に保つことを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱調理用の
調理容器の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の誘導加熱調理器に使用する
調理容器について説明する。図5は従来の誘導加熱調理
器本体及び誘導加熱調理用の調理容器の断面図を示すも
のである。図5において、51はプレート、52はプレ
ート51を保持する上外郭で、53は外郭の下部を形成
する下外郭である。また、加熱コイル54はプレート5
1の下面に位置するよう配置され、加熱コイル54に高
周波電流を生成する制御回路55は加熱コイル54の下
面に位置するよう配置されている。56はプレート51
下面に密着するよう装着された温度検出装置であり、制
御回路55と電気的に接続されている。57はプレート
上に置かれた調理容器である。
【0003】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下その動作について説明する。まず、スイッ
チ(図示せず)により通電が開始されると制御回路55
により生成された高周波電流が加熱コイル54に流れ磁
界を発生し、この磁界がプレート51の上に載置した調
理容器57でうず電流を発生させこれを発熱させる。そ
して、調理容器57の温度が上がり、ある設定温度に達
すると温度検出装置56が制御回路55を制御し、自動
的に加熱を停止するよう設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、油などの発火を防止するため、フライパ
ンなどの調理容器を空焼きしても、ある一定温度(通常
平均温度で350℃程度)以上にはならないよう設定さ
れているので、煮物料理及び炒め物料理は可能であって
も、焼き物料理をする場合は温度が低すぎて満足な結果
が得られないという課題を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、従来の誘導加熱調理器本体の持つ機能を維持しつ
つ、調理容器の加熱板の温度を高温に維持して焼き物料
理を可能とすることを第1の目的とする。
【0006】また、第2の目的は、加熱板の温度を安定
して高温に維持しするとともに、加熱板を直接誘導加熱
調理器本体の上に載置しても、異常加熱を防止できる誘
導加熱調理用の調理容器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明は、非金属性の受け皿容器と、前記受け
皿容器の上部に載置され略中央部に開口部を有する磁性
材料から成る加熱板と、前記加熱板の上に載置された網
体とを備えてなるものである。
【0008】また、第2の目的を達成するために本発明
の加熱板は、特に、その底部に設けた脚部を受け皿容器
の底部に設けた凹部に装着してなるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、加熱板は
非金属性であるため受け皿容器の発熱を伴うことなく磁
界による発熱が可能であり、しかも加熱板が高温になっ
ても略中央部の開口部は発熱せずかつ熱気が上方へ逃げ
るため、加熱板の温度を高温に保っても温度検出装置は
所定の温度に到達せず、自動的に加熱を停止することが
ない。また、加熱板は底面と底面から立つ略垂直面を有
して突っ張るので熱膨張による変形を押さえる。これら
により、加熱板の上に載置された網体の上の調理物は高
温に加熱され、うまく調理することができる。そらに
は、受け皿容器は調理中の調理物から滴下する肉汁など
の受け皿としても活用できる。
【0010】請求項2記載の発明は、受け皿容器の底部
に設けた凹部に、加熱板の底部に設けた脚部を装着する
ので、加熱板と受け皿容器の位置関係を常に一定にして
加熱板を高温に保つとともに、受け皿容器を取り外して
加熱板が直接誘導加熱調理器本体に載置された場合にお
いても、脚部の持つ一定の高さで加熱コイルとの距離が
確保でき、加熱板の異常加熱を防止することができる。
【0011】請求項3記載の発明は、加熱板の底面に設
けた凹部ないしは凸部に網体を載せることにより、凹部
に載せたときは網体の上の調理物と加熱板の距離を接近
させまた凸部に載せたときは遠ざけ、網体の上の調理物
と加熱板の距離を調節するので、焦げ目の加減ができ
る。また、加熱板の変形に対する抗力も増すので変形を
防止することもできる。
【0012】請求項4記載の発明は、加熱板の上面の腐
食及び変色を防止するとともに、加熱板の上面から放射
される輻射熱により調理効率を向上させることができ
る。また、調理物から滴下する肉汁などのこびりつきを
防止することもできる。
【0013】請求項5記載の発明は、加熱板の上面と下
面の腐食及び変色を防止するとともに加熱板の上面から
放射される輻射熱による調理効率の向上を確保しつつ、
加熱板の下面から放射される輻射熱を低くし温度検出装
置の温度上昇を押さえることにより、加熱板の温度をよ
り高温にすることができる。
【0014】請求項6記載の発明は、高温になっている
加熱板に直接触れることなく把手部を操作できるので、
極めて安全に加熱板を移動操作することができる。
【0015】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1及び図2において、1は受け皿容
器で、セラミックス系材料またはプラスチックス系材料
などの非金属性材料から成り、底部に凹部2を有する。
3は加熱板で、鉄系材料などの誘導加熱できる材料から
成り略中央部には開口部4を、底面5には底面5から立
つ略垂直面6と上方にふくらむ複数の凸部7と下方に伸
びる複数の脚部8を有し、脚部8は受け皿容器1の凹部
2に装着できるように配置されている。9は把手部で、
プラスチックス系材料などから成り、金属性の金具など
を介して加熱板3に取りつけられている。10は網体
で、金属性の丸棒材などから成り網脚11を介して加熱
板3の凹部12または凸部7に載置され、また、21は
プレート、22はプレート21を保持する上外郭で、2
3は外郭の下部を形成する下外郭である。24は加熱コ
イルでプレート21の下面に位置するよう配置され、加
熱コイル24に高周波電流を生成する制御回路25は加
熱コイル24の下面に位置するよう配置されている。2
6はプレート21の下面に密着するよう装着された温度
検出装置で、制御回路25と電気的に接続されている。
【0016】また、図3において、31は加熱板3の上
面に施された塗装であり、無機質系の耐熱塗料であって
高輻射率を有するものまたは自己浄化作用を有するもの
である。また、フッ素系の耐熱塗料であって非粘着性の
ものであってもよく、さらには、これらの性質を兼ね備
えるものであってもよい。また、図4において、31は
前記記載の塗装であるとともに、塗装41は低輻射率の
性質を有するものである。
【0017】以上のように構成された誘導加熱調理用の
調理容器について、その動作を説明する。
【0018】図1及び図2において、スイッチ(図示せ
ず)により通電が開始されると制御回路25により生成
された高周波電流が加熱コイル24に流れ磁界を発生
し、この磁界がプレート21上の非金属性の受け皿容器
1にかん合載置された加熱板3でうず電流を発生させ発
熱させる。そして、開口部4を除いた加熱板3の温度が
上昇し、網体の10の上に載せた焼き物調理が可能な誘
導加熱調理用の調理容器として使用可能となる。通常誘
導加熱調理器では、プレート21の温度がある設定温度
に達すると自動的に加熱を停止するよう設定されている
ため、従来例に示すような単なる金属性板の調理容器だ
と加熱停止機能が働き、焼き物調理に必要な温度に達し
ないが、非金属性の受け皿容器の上に略中央部に開口部
を有する加熱板を装着して載置することにより、受け皿
容器の発熱を伴うことなく磁界による加熱板の発熱が可
能であり、しかも加熱板が高温になっても略中央部の開
口部は発熱せず、かつ、熱気が上方へ逃げるとともに輻
射熱が受け皿容器の断熱作用でプレートに到達しがたい
ので、誘導加熱調理器本体のプレート21の温度が上が
りにくく、温度検出装置は所定の温度に到達せず、加熱
板3の温度を高温に保つことが可能となる。また、非金
属性の受け皿容器1は加熱板3からの温度をプレート2
1に伝達しにくくするためだけではなく、調理中の調理
物から滴下する肉汁などの受け皿としても活用できる。
【0019】さらには、加熱板3に金属性金具を介して
把手部9が取りつけられているため、把手部9を操作す
ることにより火傷の恐れなく容易に加熱板3を移動させ
ることが可能である。また、受け皿容器1の底部に設け
た凹部2に、加熱板3の底部に設けた脚部8を装着する
ので、加熱板3と受け皿容器1の位置関係を一定にして
加熱板3の発熱量を常に高温に保つとともに、受け皿容
器1を取り外し、加熱板3が直接誘導加熱調理器本体に
載置された場合においても、脚部の高さが確保されてい
るため、加熱板3の異常加熱を防止し、安全性を確保す
ることが可能となる。また、加熱板3の底面に設けた凹
部12もしくは凸部7に網体10に設けた網脚11を載
置することにより、網体10の上の調理物と加熱板3と
の距離を調節して焦げ目の加減をすることが可能であ
る。さらに、加熱板3の変形を防止することも可能であ
る。
【0020】(実施の形態2)図3に示すように、加熱
板3の上面に塗装31を施すことにより、加熱板3の上
面の腐食と変色を防止するとともに、加熱板3の上面か
ら放射される輻射熱により調理効率を向上させることが
可能である。さらに、調理物から滴下する肉汁などのこ
びりつきを防止することも可能である。
【0021】(実施の形態3)図4に示すように、加熱
板3の上面には輻射率の高い塗装31を、下面には輻射
率の低い塗装41を施すので、加熱板3の上面から放射
される輻射熱による調理効率の向上を確保しつつ加熱板
3の下面からの熱放射を押さえ、温度検出装置への熱伝
導を減じて加熱を停止させないようにし、加熱板の温度
をより高温にすることが可能である。
【0022】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、非金属性の受け皿容器に、誘導加熱できる材料か
ら成り略中央部に開口部を有するとともに底面と略垂直
面有する加熱板を装着し、加熱板の上に網体を載置し
て、誘導加熱調理器本体の異常加熱防止機能を動作させ
ることなく加熱板を高温まで加熱し、網体に載せた焼き
物を調理することが可能な誘導加熱調理用の調理容器を
提供できるものである。
【0023】また、請求項2記載の発明によれば、受け
皿容器の底部に設けた凹部に、加熱板の底部に設けた脚
部を装着して、加熱板と受け皿容器の位置関係を一定に
し加熱板の発熱量を常に高温に保つとともに、受け皿容
器を取り外して加熱板が直接誘導加熱調理器本体に載置
された場合においても、網脚の高さ分の距離を加熱コイ
ルとの間に確保し、加熱板の異常加熱を防止することが
可能な誘導加熱調理用の調理容器を提供できるものであ
る。
【0024】また、請求項3記載の発明によれば、加熱
板の底面に設けた凹部ないし凸部に、網体に設けた網脚
を載置することにより、網体の上の調理物と加熱板との
距離を調節して焦げ目の加減が可能な誘導加熱調理用の
調理容器を提供できるものである。
【0025】また、請求項4記載の発明によれば、加熱
板の上面に塗装を施すことにより、加熱板上面の腐食と
変色を防止するとともに、加熱板の上面から放射される
輻射熱により調理効率を向上させることが可能な誘導加
熱調理用の調理容器を提供できるものである。
【0026】また、請求項5記載の発明によれば、加熱
板の上面と下面に塗装を施し、上面の塗装は下面の塗装
より輻射率の高い塗装とすることにより、加熱板の上面
から放射される輻射熱による調理効率の向上を確保しつ
つ加熱板の下面からの輻射熱を低く押さえ、温度検出装
置に伝達する熱を減じて加熱停止させないようにし、加
熱板の温度をより高温にすることが可能な誘導加熱調理
用の調理容器を提供できるものである。
【0027】また、請求項6記載の発明によれば、加熱
板に金具を介して把手部設けており、高温になっている
加熱板に直接触れることなく把手部を操作できるので火
傷することなく、極めて安全に加熱板を移動操作するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施の形態を示す誘導
加熱調理用の調理容器の平面図(b)は、同、誘導加熱調
理用の調理容器の断面図
【図2】同、誘導加熱調理用の調理容器及び誘導加熱調
理器本体の断面図
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す誘導加熱調理
用の調理容器の断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す誘導加熱調理
用の調理容器の断面図
【図5】従来例を示す誘導加熱調理用の調理容器及び誘
導加熱調理器本体の断面図
【符号の説明】
1 受け皿容器 2 凹部 3 加熱板 4 開口部 5 底面 6 略垂直面 7 凸部 8 脚部 9 把手部 10 網体 11 網脚 12 凹部 31 塗装

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非金属性の受け皿容器と、前記受け皿容
    器の上部に載置され磁性材料から成る底面及び略垂直面
    とを設けた加熱板と、前記加熱板の上に載置された網体
    とを備え、前記加熱板は、略中央部に開口部を有してな
    る誘導加熱調理用の調理容器。
  2. 【請求項2】 加熱板は、その底部に設けた脚部を受け
    皿容器の底部に設けた凹部に装着してなる請求項1記載
    の誘導加熱調理用の調理容器。
  3. 【請求項3】 加熱板は、その底面に網体を載置すべき
    凹部及び凸部を設けてなる請求項1または2記載の誘導
    加熱調理用の調理容器。
  4. 【請求項4】 加熱板は、その上面に塗装を施してなる
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理用の
    調理容器。
  5. 【請求項5】 加熱板は、その上面及び下面に塗装を施
    し、前記上面の塗装の輻射率を前記下面の塗装より高く
    してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱
    調理用の調理容器。
  6. 【請求項6】 加熱板は、金具を介した把手部を設けて
    なる請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理
    用の調理容器。
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Cited By (7)

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JP2006302663A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Hideo Nishina 電磁調理テーブル用鍋敷
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KR20180005426A (ko) * 2016-07-06 2018-01-16 윤명식 인덕션 레인지용 불판
KR20180022130A (ko) * 2016-08-23 2018-03-06 윤명식 인덕션 레인지용 불판
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