JP2014036811A - 調理器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子レンジで蒸し料理を可能にする調理器具並びに電子レンジ及び電磁調理器に兼用できる調理器具を提供すること。
【解決手段】周壁21に少なくとも1つの切欠部25を有し水が貯蔵される貯蔵部24a及び貯蔵部24aの上部に素材が配置される配置部24bを有する下に凸で上部開口を有する形状に、マイクロ波を遮断する材料で成形された調理器具本体11と、調理器具本体11の外周面に配置された外面耐熱層12と、欠落部25に液密に装着されたマイクロ波通過板13と、調理器具本体11の内壁に密着して配置部24bを貯蔵部24aから区画する、複数の貫通孔14aを有するスノコ14と、前記上部開口を液密に密閉する、マイクロ波を遮断する素材で作製された基体15a及びその外側表面に配置された蓋用耐熱層15bを有する蓋15とを備えていることを特徴とする調理器具。
【選択図】 図1

Description

この発明は、調理器具に関し、さらに詳しくは、電子レンジで蒸し料理を可能にする調理器具並びに電子レンジ及び電磁調理器に兼用できる調理器具に関する。
電磁誘導による誘導加熱を利用した電磁調理器(IH調理器とも称する。)に使用される電磁調理器具(IH調理器具とも称される。)、及び、電子レンジで調理可能なレンジ用調理器具が実用化されている。
このようなIH調理機器としては、例えば、片手鍋、両手鍋、土鍋、蒸し鍋等の調理鍋、フライパン、やかん等が挙げられる。具体的には、「容器状の金属部の外側表面のみに樹脂コーティングが施されていることを特徴とする調理用加熱容器」(請求項1)が特許文献1に、また「電磁波により加熱する電磁波加熱方法において、調理器具の加熱できる部材が磁性材料より構成され、且つこの磁性材料の導電率が100Scm−1以上であり、且つこの磁性材料のキュリー温度が400℃以下であり、保磁力が0.5A/m以上からなることを特徴とする調理器具」(請求項1)が特許文献2に、それぞれ、記載されている。
一方、レンジ用調理器具(この発明において、単に「調理器具」と称することがある。)としては、例えば、調理鍋、蒸し器等が挙げられる。具体的には、特許文献3には、概略、「マイクロ波を対象物に直接に照射しないようにアルミ箔などで遮断し且つアルミ箔の外部に、一定のキュリー温度のある磁性体を粉体に加工し、シート状に付着させた包装材に対象物を入れ、これを石英ガラス製の容器に収納」する「解凍又は加熱を行う技術」が記載されている(要約書及び請求項1等)。
ここで、レンジ用調理器具はマイクロ波を照射するだけで簡潔に調理でき、例えば、特許文献3の技術においては「冷凍の惣菜類、スープ類、丼物などの加熱、又は、寿司の解凍」等が可能であると記載されている(要約書及び0009欄〜0012欄等)。
このように、電子レンジを用いると調理する素材を解凍又は加熱することができるものの、例えば、マイクロ波が素材に直接照射されると素材の水分が蒸発してしまい、素材を蒸すことができない。
特開2004−174085号公報 特開2007−117175号公報 特開2004−097179号公報
この発明は、電子レンジで蒸し料理を可能にする調理器具、並びに、電子レンジ及び電磁調理器に兼用できる調理器具を提供することを、目的とする。
前記課題を解決するための手段として、
請求項1は、周壁に少なくとも1つの切欠部を有し水が貯蔵される貯蔵部及び前記貯蔵部の上部に素材が配置される配置部を有する下に凸で上部開口を有する形状に、マイクロ波を遮断する材料で成形された調理器具本体と、前記調理器具本体の外周面に配置された外面耐熱層と、前記欠落部それぞれに液密に装着されたマイクロ波通過板と、前記調理器具本体の内壁に密着して前記配置部を前記貯蔵部から区画する、複数の貫通孔を有するスノコと、前記上部開口を液密に密閉する、前記マイクロ波を遮断する素材で作製された基体及びその外側表面に配置された蓋用耐熱層を有する蓋とを備えていることを特徴とする調理器具であり、
請求項2は、前記外面耐熱層及び前記蓋用耐熱層は磁性粉を含有する第1外面耐熱層と磁性粉を含有しない第2外面耐熱層とを含む少なくとも2層構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の調理器具であり、
請求項3は、前記調理器具本体の内周面に配置された内面耐熱層を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の調理器具であり、
請求項4は、前記調理器具本体は複数の脚を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理器具であり、
請求項5は、前記マイクロ波をブロックする素材は非磁性金属であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理器具であり、
請求項6は、前記調理器具本体の底面に磁性金属板が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の調理器具であり、
請求項7は、前記マイクロ波をブロックする素材は磁性金属であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理器具である。
この発明に係る調理器具は、前記構成を有しているから、前記マイクロ波通過板を通過したマイクロ波は前記貯蔵部に収容された水に入射し、前記調理器具本体、前記スノコ及び前記蓋で囲繞され、前記スノコ上に配置された素材には入射しない。そうすると、この発明に係る調理器具に収容された水のみが加熱され、発生する蒸気によって素材が加熱され、電子レンジで蒸し料理が可能になる。したがって、この発明によれば、電子レンジで蒸し料理を可能にする調理器具を提供することができる。
また、この発明に係る調理器具は、マイクロ波をブロックする素材又は磁性金属板によって電子レンジでの調理に加えて電磁調理器でも調理できる。したがって、この発明によれば、電子レンジ及び電磁調理器に兼用できる調理器具を提供することができる。
図1は、この発明に係る調理器具の一例を示す概略図であり、図1(a)はこの発明に係る調理器具の一例を示す概略正面図であり、図1(b)はこの発明に係る調理器具の一例を示す概略断面図である。 図2は、この発明に係る調理器具の別の一例を示す概略断面図である。 図3は、この発明に係る調理器具のまた別の一例を示す概略断面図である。
この発明に係る調理器具は、電子レンジで少なくとも蒸し料理が可能となる調理器具である。したがって、この発明に係る調理器具は、電子レンジで蒸し料理のみが可能な調理器具であってもよく、電子レンジでの蒸し料理に加えて蒸し料理以外の加熱料理が可能な調理器具であってもよく、また電磁調理器で加熱料理が可能な調理器具であってもよい。このような調理器具としては、通常、蒸し器が挙げられ、調理鍋又はフライパン等を兼ねる蒸し器(蒸し器兼用調理鍋とも称する。)が挙げられる。ここで、調理鍋として、例えば、片手鍋、両手鍋、平鍋、土鍋、蒸し鍋等の調理鍋等が挙げられる。
この発明に係る調理器具の一例を、図面を参照して、説明する。この発明に係る調理器具の一例である調理器具1は、電子レンジで蒸し料理が可能となる所謂「蒸し器」であって、図1に示されるように、調理器具本体11と外面耐熱層12とマイクロ波通過板13とスノコ14と蓋15と内面耐熱層16とを備えている。
調理器具本体11は、図1(a)及び図1(b)に示されるように、下に凸で上部開口を有する形状を有し、換言すると一端閉塞管体になっている。したがって、調理器具本体11は、その周壁21と、周壁21の一開口端を連結して閉塞する底面22とを有している。そして、上部開口すなわち周壁21の開口には半径方向でやや下方に突出する鍔部23が環状に連設されている。この鍔部23は後述する蓋15と共に調理器具本体11の内部空間24を密閉するようになっている。このような調理器具本体11の形状は、通常の調理器具、例えば調理鍋の形状と基本的に同様である。
このような形状を有する調理器具本体11は、内部空間24の底面22側、すなわち下部に水が貯蔵される貯蔵部24aと、内部空間24の上部開口側、すなわち貯蔵部24aの上部に調理対象となる素材が配置される配置部(調理器具1において、蒸し部とも称する。)24bと、貯蔵部24a及び配置部24bの境界に内部空間24に向かって環状に突出する、後述するスノコ14を載置する載置部26とを有している。貯蔵部24aと配置部24bとは明確に区別される必要はなく、例えば、載置部26、又は、載置部26に載置されたスノコ14を境界にして、下方が貯蔵部24aで上方が配置部24bとすることができる。
調理器具本体11の周壁21は、貯蔵部24aに臨む位置に、少なくとも1つ、好ましくは複数の欠落部25を有している。この周壁21は、周方向に等間隔で配列された、周方向に伸びる長方形の欠落部25を4つ有している。この切欠部25は、周壁21を厚さ方向に貫通しているので貫通孔とも称され、また窓部とも称される。この切欠部25は後述するマイクロ波通過板13が装着され、電子レンジによるマイクロ波を通過させる機能を有する。したがって、この発明において切欠部25は、マイクロ波を通過させることができればよく、前記切欠部25に限定されることなく、その形成数、寸法、形状、配列状態及び配列間隔等は適宜に調整できる。
この調理器具本体11は、電子レンジから発生するマイクロ波を遮断し、内部空間24、特に配置部24bに入射させない材料で形成されている。このようなマイクロ波を遮断する材料として、例えば、金属が挙げられ、具体的には、非磁性金属、磁性金属が挙げられる。非磁性金属としては、例えば、アルミニウム、銅、非磁性ステンレス(18−8ステンレス鋼、18−10ステンレス鋼)等が挙げられる。磁性金属としては、例えば、鉄、鉄鋳物、有磁性ステンレス鋼(18−0ステンレス鋼)等が挙げられる。調理器具本体11を非磁性金属の中でもアルミニウムで形成すると調理器具本体11の軽量化が図られ、一方、磁性金属で形成すると、後述する調理器具2と異なって調理器具本体2の底面22に磁性金属板が配置されていなくても電子レンジはもちろん電磁調理器にも利用でき、汎用性が高い。
外面耐熱層12は、耐熱性を有し、調理器具本体11の外周面、すなわち周壁21の外周面及び底面22の外表面に配置され、基本的には調理器具本体11の外周面全体を被覆している。したがって、調理器具本体11がマイクロ波を遮断する材料で形成されていても電子レンジでの安全性を確保できる。この発明において外面耐熱層12が有する「耐熱性」は、調理器具が蒸し器専用であれば約140℃でも形状を保持する特性であるのが好ましく、調理器具が電磁調理器にも兼用できるものであれば約200℃でも形状を保持する特性であるのが好ましい。この外面耐熱層12は、調理器具本体11の外周面に配置された磁性粉を含有する第1外面耐熱層12aと、第1外面耐熱層12aの表面に積層配置された磁性粉を含有しない第2外面耐熱層12bとを有し、第1外面耐熱層12a及び第2外面耐熱層12bの両方が前記耐熱性を有している。
第1外面耐熱層12a及び第2外面耐熱層12bのベースとなる材料は、樹脂、ゴム、ガラス等が挙げられ、樹脂又はゴムであるのが好ましい。樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、エンプラ、スーパーエンプラ等の耐熱性樹脂が挙げられ、ゴムとしては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性ゴムが挙げられる。一般に、シリコーン樹脂又はシリコーンゴムは約220℃でも耐熱性を発揮し、フッ素樹脂又はフッ素ゴムは約200℃でも耐熱性を発揮する。
第1外面耐熱層12aは、磁性粉としてフェライト磁性粉を含有している。このフェライト磁性粉はマイクロ波及び電磁誘導で発熱し、その輻射熱で配置部24b内部、特に素材を周囲から加熱する。したがって、フェライト磁性粉を含有する第1外面耐熱層12aを備えた調理器具1は、安全性の確保に加えて、素材を蒸気と共に輻射熱によって加熱することができ、均一で効率の良い加熱料理が可能になる。また、このように輻射熱による加熱で蒸気による加熱を補填できるから、調理器具1が大型であっても均一に素材を加熱できる。第1外面耐熱層12aが含有するフェライト磁性粉の例としては、Mn−Zn系、Ni−Zn系等があり、粒径、形状等は特に限定されない。フェライト磁性粉の含有量は、ベースとなる材料100質量部に対して50〜100質量部であるのが好ましく、60〜80質量部であるのが特に好ましい。第1外面耐熱層12aは磁性粉に加えて、ゴム組成物又は樹脂組成物に通常添加される各種添加剤、例えば、充填材等を含有していてもよい。なお、この発明において、第1外面耐熱層が含有する磁性粉はフェライト磁性粉に限定されず、公知の磁性粉を用いることができることはいうまでもない。
第2外面耐熱層12bは、フェライト磁性粉等の磁性粉を含有せず、マイクロ波及び電磁誘導で自発的に発熱しない層であって、発熱した第1外面耐熱層12aから使用者を保護する。第2外面耐熱層12bは磁性粉を含有していないこと以外は第1外面耐熱層12aと基本的に同様である。
第1外面耐熱層12a及び第2外面耐熱層12bは、それぞれの機能を発揮するのであれば厚さ及び厚さ比は特に限定されないが、例えば、0.5〜5mmの厚さを有しているのが好ましい。
内面耐熱層16は、耐熱性を有し、調理器具本体11における周壁21の内周面及び底面22の内表面、並びに、蓋体15の内側表面に配置され、基本的には調理器具1の内周面全体を被覆している。この内面耐熱層16は、フェライト磁性粉等の磁性粉を含有せず、マイクロ波及び電磁誘導で自発的に発熱しない層であって第2外面耐熱層12bと基本的に同様である。この内面耐熱層16は水に溶出しない前記耐熱性樹脂又は前記耐熱性ゴムで形成されている。
マイクロ波通過板13は、調理器具本体11の欠落部25それぞれに液密又は気密に接着剤等で装着されている。このマイクロ波通過板13はマイクロ波を通過させる材料で欠落部25と同一形状でほぼ同寸に形成された板体である。マイクロ波を通過させる材料は、非金属材料であればよく、例えば、樹脂、ゴム、ガラス、セラミックス等が挙げられる。このマイクロ波を通過させる材料には耐熱性も要求され、例えば前記耐熱性樹脂、前記耐熱性ゴム等が好適に挙げられる。
スノコ14は、内部空間24の内径と略同一又はわずかに大きな外径を有する円盤体であって、載置部26上に配置される。スノコ14は載置部26上に配置されると、その周面と周壁21の内面とが密着して貯蔵部24aと配置部24bとを区画すると共に、マイクロ波通過板13を通過したマイクロ波が載置部24bに入射することを防止する。このスノコ14は、載置部26上に配置され、自身が載置した素材を配置部25bに配置させる。スノコ14は、軸線方向に貫通する複数の貫通孔14aを有しており、所謂「ザル」又は「篩」状なっている。この貫通孔14aは、配置部24bに蒸気を進入させる一方でマイクロ波を進入させないように構成されており、マイクロ波が通過しない直径、例えば通常10mm以下の直径を有している。
蓋15は、調理器具本体11の鍔部23上に配置され、上部開口を液密又は気密に密閉して内部空間24を閉塞する。蓋15は、マイクロ波を遮断する材料で中央部が隆起した円盤体に形成された基体15aと、少なくとも基体15aの外側表面、すなわち隆起側表面に配置された蓋用耐熱層15bと、基体15aの内側表面に内面耐熱層16とを有している。マイクロ波を遮断する材料及び内面耐熱層16は前記した通りであり、蓋用耐熱層15bは外面耐熱層12と基本的に同様に磁性粉を含有する第1蓋用耐熱層15b1及びフェライト磁性粉等の磁性粉を含有しない第2蓋用耐熱層15b2を有している。この蓋15には、円盤体の外表面に球状の取手が設けられている。
このように、調理器具1は、マイクロ波が入射し、蒸気を発生させる貯蔵部24aとマイクロ波が入射せずに遮断された配置部24bとを有する調理器具本体11を備えているから、配置部24bに配置された素材は蒸気で加熱され、電子レンジで蒸し料理が可能になる。
また、この調理器具1は、調理器具本体11の外周面に、磁性粉としてフェライト磁性粉を含有する第1耐熱層12aを含む外面耐熱層12を備えているから、電子レンジのマイクロ波又は電磁調理器の電磁誘導による輻射熱で蒸気による加熱に加えて素材を加熱又は蒸すことができ、均一で効率の良い加熱料理が可能になる。
さらに、調理器具1において、調理器具本体11を非磁性金属の中でもアルミニウムで形成すると軽量化が図られ、一方、磁性金属で形成すると電子レンジはもちろん電磁調理器にも利用でき、汎用性及び実用性が高くなる。
そして、貯蔵部24a及び配置部24bを有する調理器具1が一体的に形成された一体型の調理器具であって、その取扱性等に優れる。
この発明に係る調理器具の別の一例である調理器具2は、電子レンジの蒸し料理に加えて電磁調理器での加熱料理も可能となる「蒸し器兼用調理鍋」であって、図2に示されるように、調理器具本体11と外面耐熱層12とマイクロ波通過板13とスノコ14と蓋15と内面耐熱層16と磁性金属板17とを備えている。調理器具2は、例えばアルミニウム等の非磁性金属で作製された調理器具本体11の底面22に磁性金属板17が配置されていること以外は調理器具1と基本的に同様である。
この磁性金属板17は、調理器具2がIH調理器上に置かれたときにIH調理器のコイルで誘導電流が発生する位置及び配置形態等となるように配置されていればよく、調理器具2においては調理器具本体11の底面22と外面耐熱層12との間に介装されている。また、磁性金属板17は、通常、磁性金属で作製された、底面22の外径と同一又はわずかに小さな外径を有する円盤体が採用されるが、例えば、非磁性金属板に磁性金属片及び磁性金属粉等の磁性体を含有させた円盤体であってもよく、磁性金属片又は短冊状の磁性金属板であってもよい。
このように調理器具2は、調理器具本体11の底面22に磁性金属板17を有しているから、調理器具1と同様の機能を発揮するうえ、電子レンジで蒸し料理に加えて電磁調理器で加熱料理が可能になる。
この発明に係る調理器具のまた別の一例である調理器具3は、電子レンジで蒸し料理が可能となる所謂「蒸し器」であって、図3に示されるように、調理器具本体31と外面耐熱層12とマイクロ波通過板13とスノコ14と蓋15と内面耐熱層16と複数の脚18とを備えている。調理器具3は調理器具本体31の形状及び脚18以外は調理器具1と基本的に同様である。
調理器具本体31は、貯蔵部31aと、貯蔵部31aよりも大径の配置部31bと、貯蔵部31a及び配置部31bを連結する連結部31cとを備えていること以外は調理器具1の調理器具本体11と基本的に同様である。この調理器具本体31は小径の貯蔵部31aに欠落部25を有している。なお、この調理器具本体31は連結部31c上にスノコ14が載置されるから調理器具本体11の載置部26を備えていない。したがって、スノコ14は貯蔵部31aの内径以上で配置部31bの内径以下の外径を有している。
外面耐熱層12及び内面耐熱層16は、調理器具本体31の形状に追従してその外周面又は内周面を被覆するように配置されている点を含めて調理器具本体11の外面耐熱層12及び内面耐熱層16と基本的に同様である。
脚18は、その軸線方向に伸縮自在な伸縮脚として、連結部31cの外面に複数、例えば4本が周方向に等間隔で配置されている。この脚18は、収縮状態において貯蔵部31aの高さ(深さ)よりも短く、延伸状態において貯蔵部31aの高さよりも長くなるように、伸縮可能になっている。このような伸縮脚18は、管状の外側脚部18aと外側脚部18aよりも小径で環状又は筒状の内側脚部18bとを備え、内側脚部18bが外内側脚部18aの軸孔内を軸線に沿って前後進可能に内装された伸縮脚を採用できる。
このように調理器具3は、基本的に調理器具1と同様の構造を有しているから、調理器具1と同様の機能を発揮するうえ、電子レンジで蒸し料理が可能になる。特に、調理器具3は、複数の脚18を備えているから、例えばレンジ内底面からマイクロ波が照射される電子レンジであっても、マイクロ波が照射されるレンジ内底面から調理器具本体31を離間した状態でレンジ内に配置でき、マイクロ波を効率よく利用して加熱効率を高めることができる。
この発明に係る調理器具は、前記した例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。例えば、調理器具1〜3は、いずれも、第1外面耐熱層12a及び第2外面耐熱層12bを有する2層構造の外面耐熱層12を備えているが、この発明において、調理器具は、第1外面耐熱層又は第2外面耐熱層のみを有する1層構造の外面耐熱層を備えていてもよく、またこれら耐熱層のいずれか一方と他の層を有する2層構造の外面耐熱層を備えていてもよく、さらに、これら耐熱層の両方と他の層を有する3層以上の多層構造の外面耐熱層を備えていてもよい。他の層としては、例えば、接着層、化粧層、非粘着層等が挙げられる。
調理器具1〜3は、いずれも、調理器具本体11及び31並びに蓋15の内周面及び内表面並びに裏面に内面耐熱層16を備えているが、この発明において、調理器具は、調理器具本体及び蓋の内周面及び内表面並びに裏面に内面耐熱層を備えていなくてもよい。
調理器具1及び2はスノコ14を載置する載置部26を備え、調理器具3はスノコ14が載置される連結部31cを備えているが、この発明において、調理器具は、スノコが載置される載置部及び連結部を備えず、スノコに脚を設けてスノコ自体が起立状態に配置されるように構成されてもよく、また、スノコにフック等を設けてスノコが鍔部に懸垂状態に配置されるように構成されてもよい。
調理器具3は、調理器具本体31の連結部31cに複数の脚18を備えているが、この発明において、脚は伸縮脚である必要はなく伸縮しない固定脚であってもよく、また、脚は調理器具本体の連結部以外、例えば、底面に設けられていてもよい。
1、2、3 調理器具
11、31 調理器具本体
12 外面耐熱層
12a 第1外面耐熱層
12b 第2外面耐熱層
13 マイクロ波通過板
14 スノコ
14a貫通孔
15 蓋
15a 基体
15b 蓋用耐熱層
15b1 第1蓋用耐熱層
15b2 第2蓋用耐熱層
16 内面耐熱層
17 磁性金属板
18 脚
18a 外側脚部
18b 内側脚部
21 周壁
22 底面
23 鍔部
24 内部空間
24a、31a 貯蔵部
24b、31b 配置部
25 欠落部
26 載置部
31c 連結部

Claims (7)

  1. 周壁に少なくとも1つの切欠部を有し水が貯蔵される貯蔵部及び前記貯蔵部の上部に素材が配置される配置部を有する下に凸で上部開口を有する形状に、マイクロ波を遮断する材料で成形された調理器具本体と、
    前記調理器具本体の外周面に配置された外面耐熱層と、
    前記欠落部それぞれに液密に装着されたマイクロ波通過板と、
    前記調理器具本体の内壁に密着して前記配置部を前記貯蔵部から区画する、複数の貫通孔を有するスノコと、
    前記上部開口を液密に密閉する、前記マイクロ波を遮断する素材で作製された基体及びその外側表面に配置された蓋用耐熱層を有する蓋とを備えていることを特徴とする調理器具。
  2. 前記外面耐熱層及び前記蓋用耐熱層は、磁性粉を含有する第1外面耐熱層と磁性粉を含有しない第2外面耐熱層とを含む少なくとも2層構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  3. 前記調理器具本体の内周面に配置された内面耐熱層を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の調理器具。
  4. 前記調理器具本体は、複数の脚を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理器具。
  5. 前記マイクロ波をブロックする素材は、非磁性金属であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理器具。
  6. 前記調理器具本体の底面に磁性金属板が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の調理器具。
  7. 前記マイクロ波をブロックする素材は、磁性金属であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理器具。
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