JPH09276155A - 金属製断熱容器およびその製造方法 - Google Patents
金属製断熱容器およびその製造方法Info
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- JPH09276155A JPH09276155A JP9573396A JP9573396A JPH09276155A JP H09276155 A JPH09276155 A JP H09276155A JP 9573396 A JP9573396 A JP 9573396A JP 9573396 A JP9573396 A JP 9573396A JP H09276155 A JPH09276155 A JP H09276155A
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- hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 別部材を用いることなく貫通部を形成でき、
簡便にかつ低コストで作製できる金属製断熱容器および
その製造方法を提供する。 【解決手段】 金属製の内容器1を金属製の外容器3内
に空隙S1を隔てて収容し、内容器1と外容器3とをそ
れぞれの口部で接合一体化し、空隙S1に断熱層を14
形成して構成され、外容器3に空隙S1側に突出した外
容器底凸部9bが設けられ、この外容器底凸部9bにお
いて内容器1の一部と外容器3の一部とが互いに接合し
た密着部9が形成され、この密着部9に、貫通孔10が
穿設されている。
簡便にかつ低コストで作製できる金属製断熱容器および
その製造方法を提供する。 【解決手段】 金属製の内容器1を金属製の外容器3内
に空隙S1を隔てて収容し、内容器1と外容器3とをそ
れぞれの口部で接合一体化し、空隙S1に断熱層を14
形成して構成され、外容器3に空隙S1側に突出した外
容器底凸部9bが設けられ、この外容器底凸部9bにお
いて内容器1の一部と外容器3の一部とが互いに接合し
た密着部9が形成され、この密着部9に、貫通孔10が
穿設されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製断熱容器に
関するもので、特に断熱容器内部にヒーター、サーミス
タ素子、バイメタル、熱電対等の様々な電気部品を装着
し、断熱容器の外部と電気配線を行う金属製断熱容器お
よびその製造方法に関する。
関するもので、特に断熱容器内部にヒーター、サーミス
タ素子、バイメタル、熱電対等の様々な電気部品を装着
し、断熱容器の外部と電気配線を行う金属製断熱容器お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内容器と外容器とが、それらの間の空隙
に断熱層を形成して接合一体化されて構成された断熱容
器において、この断熱容器の内部にヒーター等の電気部
品を装着し、容器外部の部品との間に電気配線を行う必
要がある場合、この断熱容器の底部に貫通孔を形成し、
内容器及び外容器とは別部材からなる筒状の連結部をこ
の貫通孔に取り付け、この連結部を通して配線が行われ
ている。この種の断熱容器としては、以下のものが知ら
れている。実公昭63−49214号公報に記載された
容器は、この容器を構成する内筒と外筒とを、それぞれ
の底部において、これらとは別部材からなる連結部材で
連結する構成としたので、製作が容易で、かつ組立作業
性に優れ、また設計上の自由度が増し、内筒と外筒との
それぞれの底部間の隙間を任意に広く取り得て、保温力
の向上を計ることができる等の効果を有するというもの
である。また、特開平7−275135号公報に記載さ
れた断熱二重壁容器は、この容器を構成する内筒の底部
と外筒の底部との間にこの断熱二重壁容器を貫通するパ
イプが設けられたもので、内筒の内部に配備される加熱
手段が電気ヒータ等の場合に、電気ヒータにエネルギー
を供給する電線や電気ヒータを制御する制御装置と結線
する配線が、上記パイプ内を通じて上記断熱二重壁容器
の外部に抜出されるので、この断熱二重壁容器の外部か
ら、内筒内の加熱手段にエネルギーを供給し続けたり、
また制御したりすることができるというものである。
に断熱層を形成して接合一体化されて構成された断熱容
器において、この断熱容器の内部にヒーター等の電気部
品を装着し、容器外部の部品との間に電気配線を行う必
要がある場合、この断熱容器の底部に貫通孔を形成し、
内容器及び外容器とは別部材からなる筒状の連結部をこ
の貫通孔に取り付け、この連結部を通して配線が行われ
ている。この種の断熱容器としては、以下のものが知ら
れている。実公昭63−49214号公報に記載された
容器は、この容器を構成する内筒と外筒とを、それぞれ
の底部において、これらとは別部材からなる連結部材で
連結する構成としたので、製作が容易で、かつ組立作業
性に優れ、また設計上の自由度が増し、内筒と外筒との
それぞれの底部間の隙間を任意に広く取り得て、保温力
の向上を計ることができる等の効果を有するというもの
である。また、特開平7−275135号公報に記載さ
れた断熱二重壁容器は、この容器を構成する内筒の底部
と外筒の底部との間にこの断熱二重壁容器を貫通するパ
イプが設けられたもので、内筒の内部に配備される加熱
手段が電気ヒータ等の場合に、電気ヒータにエネルギー
を供給する電線や電気ヒータを制御する制御装置と結線
する配線が、上記パイプ内を通じて上記断熱二重壁容器
の外部に抜出されるので、この断熱二重壁容器の外部か
ら、内筒内の加熱手段にエネルギーを供給し続けたり、
また制御したりすることができるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の断熱容器においては、内外容器とは別に連結部材を
製作しなければならず、この連結部材を内外容器に接合
する必要があるために、工程数が多く、またこの連結部
材を接合する際には正確な位置出しが必要であった。こ
のため製造に手間がかかり、かつコスト高となってい
た。また、上記連結部材を通して電気配線を行う必要が
あるために、この連結部材に電気配線を通す作業が面倒
であるという問題をも有していた。本発明は以上の事情
に鑑みてなされたもので、別部材を用いることなく貫通
部を形成でき、簡便にかつ低コストで作製できる金属製
断熱容器およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
来の断熱容器においては、内外容器とは別に連結部材を
製作しなければならず、この連結部材を内外容器に接合
する必要があるために、工程数が多く、またこの連結部
材を接合する際には正確な位置出しが必要であった。こ
のため製造に手間がかかり、かつコスト高となってい
た。また、上記連結部材を通して電気配線を行う必要が
あるために、この連結部材に電気配線を通す作業が面倒
であるという問題をも有していた。本発明は以上の事情
に鑑みてなされたもので、別部材を用いることなく貫通
部を形成でき、簡便にかつ低コストで作製できる金属製
断熱容器およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、金属製の内容器を金属製の外容器内に空隙を隔
てて収容し、前記内容器と前記外容器とを接合一体化
し、前記空隙に断熱層を形成して構成され、前記内容器
と外容器のうち少なくともいずれか一方に前記空隙側に
突出した凸部が設けられ、この凸部に前記内容器と前記
外容器とが互いに接合した密着部が形成され、かつこの
密着部に、前記内外容器を貫通する貫通孔が穿設されて
いることを特徴とする金属製断熱容器である。請求項2
に係る発明は、金属製の内容器を金属製の外容器内に空
隙を隔てて収容し、前記内容器と前記外容器とを接合一
体化し、前記空隙に断熱層を形成して構成され、前記内
容器に、この内容器と絶縁された状態でこの内容器を貫
通する導体を備えた電流導入端子が取り付けられ、前記
外容器に、前記導体が挿入され、気密かつ絶縁状態に封
止された挿入孔封止部が設けられたことを特徴とする金
属製断熱容器である。
発明は、金属製の内容器を金属製の外容器内に空隙を隔
てて収容し、前記内容器と前記外容器とを接合一体化
し、前記空隙に断熱層を形成して構成され、前記内容器
と外容器のうち少なくともいずれか一方に前記空隙側に
突出した凸部が設けられ、この凸部に前記内容器と前記
外容器とが互いに接合した密着部が形成され、かつこの
密着部に、前記内外容器を貫通する貫通孔が穿設されて
いることを特徴とする金属製断熱容器である。請求項2
に係る発明は、金属製の内容器を金属製の外容器内に空
隙を隔てて収容し、前記内容器と前記外容器とを接合一
体化し、前記空隙に断熱層を形成して構成され、前記内
容器に、この内容器と絶縁された状態でこの内容器を貫
通する導体を備えた電流導入端子が取り付けられ、前記
外容器に、前記導体が挿入され、気密かつ絶縁状態に封
止された挿入孔封止部が設けられたことを特徴とする金
属製断熱容器である。
【0005】請求項3に係る発明は、金属製の内容器を
金属製の外容器内に空隙を隔てて収容し、前記内容器と
前記外容器とを接合一体化し、前記空隙に断熱層を形成
して構成され、前記外容器に、この外容器と絶縁された
状態でこの外容器を貫通する導体を備えた電流導入端子
が取り付けられ、前記内容器に、前記導体が挿入され、
気密かつ絶縁状態に封止された挿入孔封止部が設けられ
たことを特徴とする金属製断熱容器である。請求項4に
係る発明は、前記空隙が、真空断熱層とされていること
を特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の金属
製断熱容器である。請求項5に係る発明は、前記空隙
が、空気より熱伝導率が低い低熱伝導率ガスを封入して
なるガス断熱層とされていることを特徴とする請求項1
から3のいずれか1項記載の金属製断熱容器である。請
求項6に係る発明は、前記貫通孔の他部に、ガス排気用
の排気孔が封止された排気孔封止部と封止されたチップ
管のうちいずれか一方が設けられていることを特徴とす
る請求項1の金属製断熱容器である。請求項7に係る発
明は、前記挿入孔封止部の他部に、ガス排気用の排気孔
が封止された排気孔封止部と封止されたチップ管のうち
いずれか一方が設けられていることを特徴とする請求項
2または3の金属製断熱容器である。
金属製の外容器内に空隙を隔てて収容し、前記内容器と
前記外容器とを接合一体化し、前記空隙に断熱層を形成
して構成され、前記外容器に、この外容器と絶縁された
状態でこの外容器を貫通する導体を備えた電流導入端子
が取り付けられ、前記内容器に、前記導体が挿入され、
気密かつ絶縁状態に封止された挿入孔封止部が設けられ
たことを特徴とする金属製断熱容器である。請求項4に
係る発明は、前記空隙が、真空断熱層とされていること
を特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の金属
製断熱容器である。請求項5に係る発明は、前記空隙
が、空気より熱伝導率が低い低熱伝導率ガスを封入して
なるガス断熱層とされていることを特徴とする請求項1
から3のいずれか1項記載の金属製断熱容器である。請
求項6に係る発明は、前記貫通孔の他部に、ガス排気用
の排気孔が封止された排気孔封止部と封止されたチップ
管のうちいずれか一方が設けられていることを特徴とす
る請求項1の金属製断熱容器である。請求項7に係る発
明は、前記挿入孔封止部の他部に、ガス排気用の排気孔
が封止された排気孔封止部と封止されたチップ管のうち
いずれか一方が設けられていることを特徴とする請求項
2または3の金属製断熱容器である。
【0006】請求項8に係る発明は、少なくともいずれ
か一方に凸部が形成された金属製の内容器と、金属製の
外容器を成形加工し、前記内容器を前記外容器内に空隙
を保って配し、接合一体化して、前記凸部で前記内容器
と前記外容器とが互いに当接した密着部が形成された二
重壁容器とした後、前記密着部を接合し、次いで前記空
隙を真空封止し、該真空封止の前後いずれかで、前記密
着部の一部に前記二重壁容器を貫通する貫通孔を設ける
ことを特徴とする金属製断熱容器の製造方法である。請
求項9に係る発明は、少なくともいずれか一方に凸部が
形成された金属製の内容器と、金属製の外容器を成形加
工し、前記内容器を前記外容器内に空隙を保って配し、
接合一体化して、前記凸部で前記内容器と前記外容器と
が互いに当接した密着部が形成された二重壁容器とした
後、前記空隙を真空封止し、次いで前記密着部を接合し
た後、前記密着部の一部に前記二重壁容器を貫通する貫
通孔を設けることを特徴とする金属製断熱容器の製造方
法である。請求項10に係る発明は、少なくともいずれ
か一方に凸部が形成された金属製の内容器と、金属製の
外容器を成形加工し、前記内容器を前記外容器内に空隙
を保って配し、接合一体化して、二重壁容器とした後、
前記空隙を真空封止するとともに、大気圧荷重により前
記凸部で前記内容器と外容器とを当接させて密着部を形
成し、この密着部を接合した後、前記密着部の一部に前
記二重壁容器を貫通する貫通孔を設けることを特徴とす
る金属製断熱容器の製造方法である。
か一方に凸部が形成された金属製の内容器と、金属製の
外容器を成形加工し、前記内容器を前記外容器内に空隙
を保って配し、接合一体化して、前記凸部で前記内容器
と前記外容器とが互いに当接した密着部が形成された二
重壁容器とした後、前記密着部を接合し、次いで前記空
隙を真空封止し、該真空封止の前後いずれかで、前記密
着部の一部に前記二重壁容器を貫通する貫通孔を設ける
ことを特徴とする金属製断熱容器の製造方法である。請
求項9に係る発明は、少なくともいずれか一方に凸部が
形成された金属製の内容器と、金属製の外容器を成形加
工し、前記内容器を前記外容器内に空隙を保って配し、
接合一体化して、前記凸部で前記内容器と前記外容器と
が互いに当接した密着部が形成された二重壁容器とした
後、前記空隙を真空封止し、次いで前記密着部を接合し
た後、前記密着部の一部に前記二重壁容器を貫通する貫
通孔を設けることを特徴とする金属製断熱容器の製造方
法である。請求項10に係る発明は、少なくともいずれ
か一方に凸部が形成された金属製の内容器と、金属製の
外容器を成形加工し、前記内容器を前記外容器内に空隙
を保って配し、接合一体化して、二重壁容器とした後、
前記空隙を真空封止するとともに、大気圧荷重により前
記凸部で前記内容器と外容器とを当接させて密着部を形
成し、この密着部を接合した後、前記密着部の一部に前
記二重壁容器を貫通する貫通孔を設けることを特徴とす
る金属製断熱容器の製造方法である。
【0007】請求項11に係る発明は、前記二重壁容器
の内容器と外容器との空隙を真空とした後、この空隙に
空気より熱伝導率が低い低熱伝導率ガスを充填して封止
することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項
記載の金属製断熱容器の製造方法である。請求項12に
係る発明は、導体を有する電流導入端子と、端子挿入孔
を備えた金属製の内容器と、導体挿入孔を備えた金属製
の外容器とを成形加工し、前記電流導入端子を、前記導
体が前記内容器と電気絶縁した状態で、前記内容器に形
成された端子挿入孔内に挿入して気密に接合した後、こ
の電流導入端子の導体が、前記外容器の導体挿入孔内
に、この導体挿入孔周縁部と離間して挿通するように、
前記内容器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、この
内容器と外容器とを接合一体化して二重壁容器とした
後、前記内容器と外容器との空隙内の空気を前記導体挿
入孔から排気させてこの空隙を真空とし、その後前記導
体挿入孔を電気絶縁性の封止材で封止することを特徴と
する金属製断熱容器の製造方法である。
の内容器と外容器との空隙を真空とした後、この空隙に
空気より熱伝導率が低い低熱伝導率ガスを充填して封止
することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項
記載の金属製断熱容器の製造方法である。請求項12に
係る発明は、導体を有する電流導入端子と、端子挿入孔
を備えた金属製の内容器と、導体挿入孔を備えた金属製
の外容器とを成形加工し、前記電流導入端子を、前記導
体が前記内容器と電気絶縁した状態で、前記内容器に形
成された端子挿入孔内に挿入して気密に接合した後、こ
の電流導入端子の導体が、前記外容器の導体挿入孔内
に、この導体挿入孔周縁部と離間して挿通するように、
前記内容器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、この
内容器と外容器とを接合一体化して二重壁容器とした
後、前記内容器と外容器との空隙内の空気を前記導体挿
入孔から排気させてこの空隙を真空とし、その後前記導
体挿入孔を電気絶縁性の封止材で封止することを特徴と
する金属製断熱容器の製造方法である。
【0008】請求項13に係る発明は、導体を有する電
流導入端子と、端子挿入孔を備えた金属製の内容器と、
導体挿入孔を備えかつこの導体挿入孔の他部に設けられ
た排気孔とチップ管のうちいずれか一方を備えた金属製
の外容器とを成形加工し、前記電流導入端子を、前記導
体が前記内容器と電気絶縁した状態で、前記内容器に形
成された端子挿入孔内に挿入して気密に接合した後、こ
の電流導入端子の導体が、前記外容器の導体挿入孔内
に、この導体挿入孔周縁部と離間して挿通するように、
前記内容器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、この
内容器と外容器とを接合一体化して二重壁容器とした
後、前記導体挿入孔を電気絶縁性の封止材で封止し、前
記空隙を前記排気孔とチップ管のうちいずれか一方から
排気して真空とすることを特徴とする金属製断熱容器の
製造方法である。
流導入端子と、端子挿入孔を備えた金属製の内容器と、
導体挿入孔を備えかつこの導体挿入孔の他部に設けられ
た排気孔とチップ管のうちいずれか一方を備えた金属製
の外容器とを成形加工し、前記電流導入端子を、前記導
体が前記内容器と電気絶縁した状態で、前記内容器に形
成された端子挿入孔内に挿入して気密に接合した後、こ
の電流導入端子の導体が、前記外容器の導体挿入孔内
に、この導体挿入孔周縁部と離間して挿通するように、
前記内容器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、この
内容器と外容器とを接合一体化して二重壁容器とした
後、前記導体挿入孔を電気絶縁性の封止材で封止し、前
記空隙を前記排気孔とチップ管のうちいずれか一方から
排気して真空とすることを特徴とする金属製断熱容器の
製造方法である。
【0009】請求項14に係る発明は、導体を有する電
流導入端子と、端子挿入孔を備えた金属製の外容器と、
導体挿入孔を備えた金属製の内容器とを成形加工し、前
記電流導入端子を、前記導体が前記外容器と電気絶縁し
た状態で、前記外容器に形成された端子挿入孔内に挿入
して気密に接合した後、この電流導入端子の導体が、前
記内容器の導体挿入孔内に、この導体挿入孔周縁部と離
間して挿通するように、前記内容器を前記外容器内に空
隙を隔てて収容し、この内容器と外容器とを接合一体化
して二重壁容器とした後、前記内容器と外容器との空隙
内の空気を前記導体挿入孔から排気させてこの空隙を真
空とし、その後前記導体挿入孔を電気絶縁性の封止材で
封止することを特徴とする金属製断熱容器の製造方法で
ある。請求項15に係る発明は、導体を有する電流導入
端子と、端子挿入孔を備えかつこの端子挿入孔の他部に
設けられた排気孔とチップ管のうちいずれか一方を備え
た金属製の外容器と、導体挿入孔を備えた金属製の内容
器とを成形加工し、前記電流導入端子を、前記導体が前
記外容器と電気絶縁した状態で、前記外容器に形成され
た端子挿入孔内に挿入して気密に接合した後、この電流
導入端子の導体が、前記内容器の導体挿入孔内に、この
導体挿入孔周縁部と離間して挿通するように、前記内容
器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、この内容器と
外容器とを接合一体化して二重壁容器とした後、前記導
体挿入孔を電気絶縁性の封止材で封止し、前記空隙を前
記排気孔とチップ管のうちいずれか一方から排気して真
空とすることを特徴とする金属製断熱容器の製造方法で
ある。
流導入端子と、端子挿入孔を備えた金属製の外容器と、
導体挿入孔を備えた金属製の内容器とを成形加工し、前
記電流導入端子を、前記導体が前記外容器と電気絶縁し
た状態で、前記外容器に形成された端子挿入孔内に挿入
して気密に接合した後、この電流導入端子の導体が、前
記内容器の導体挿入孔内に、この導体挿入孔周縁部と離
間して挿通するように、前記内容器を前記外容器内に空
隙を隔てて収容し、この内容器と外容器とを接合一体化
して二重壁容器とした後、前記内容器と外容器との空隙
内の空気を前記導体挿入孔から排気させてこの空隙を真
空とし、その後前記導体挿入孔を電気絶縁性の封止材で
封止することを特徴とする金属製断熱容器の製造方法で
ある。請求項15に係る発明は、導体を有する電流導入
端子と、端子挿入孔を備えかつこの端子挿入孔の他部に
設けられた排気孔とチップ管のうちいずれか一方を備え
た金属製の外容器と、導体挿入孔を備えた金属製の内容
器とを成形加工し、前記電流導入端子を、前記導体が前
記外容器と電気絶縁した状態で、前記外容器に形成され
た端子挿入孔内に挿入して気密に接合した後、この電流
導入端子の導体が、前記内容器の導体挿入孔内に、この
導体挿入孔周縁部と離間して挿通するように、前記内容
器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、この内容器と
外容器とを接合一体化して二重壁容器とした後、前記導
体挿入孔を電気絶縁性の封止材で封止し、前記空隙を前
記排気孔とチップ管のうちいずれか一方から排気して真
空とすることを特徴とする金属製断熱容器の製造方法で
ある。
【0010】請求項16に係る発明は、前記二重壁容器
の内容器と外容器との空隙を真空とした後、空気より熱
伝導率が低い低熱伝導率ガスを充填し、その後空隙を電
気絶縁性の封止材で封止することを特徴とする請求項1
2から15のいずれか1項記載の金属製断熱容器の製造
方法である。請求項17に係る発明は、内容器孔部を有
する金属製の内容器と、前記内容器孔部と連通する外容
器孔部を有する金属製の外容器とを成形加工し、前記内
容器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、接合一体化
して二重壁容器とした後、前記内容器孔部と外容器孔部
とからなる貫通孔の前記内容器孔部周縁と外容器孔部周
縁との隙間から、前記空隙内の空気を真空排気し、次い
でこの隙間を封止することを特徴とする金属製断熱容器
の製造方法である。請求項18に係る発明は、内容器孔
部を有する金属製の内容器と、前記内容器孔部と連通す
る外容器孔部を備え、かつこの外容器孔部の他部に設け
られた排気孔とチップ管のいずれか一方を有する金属製
の外容器とを成形加工し、前記内容器を前記外容器内に
空隙を隔てて収容し、接合一体化して二重壁容器とした
後、前記内容器孔部と外容器孔部とからなる貫通孔の前
記内容器孔部周縁と外容器孔部周縁との隙間を封止し、
その後前記排気孔とチップ管のいずれか一方から、前記
内容器と外容器との空隙を真空排気し、次いでこの排気
孔とチップ管のいずれか一方を封止することを特徴とす
る金属製断熱容器の製造方法である。
の内容器と外容器との空隙を真空とした後、空気より熱
伝導率が低い低熱伝導率ガスを充填し、その後空隙を電
気絶縁性の封止材で封止することを特徴とする請求項1
2から15のいずれか1項記載の金属製断熱容器の製造
方法である。請求項17に係る発明は、内容器孔部を有
する金属製の内容器と、前記内容器孔部と連通する外容
器孔部を有する金属製の外容器とを成形加工し、前記内
容器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、接合一体化
して二重壁容器とした後、前記内容器孔部と外容器孔部
とからなる貫通孔の前記内容器孔部周縁と外容器孔部周
縁との隙間から、前記空隙内の空気を真空排気し、次い
でこの隙間を封止することを特徴とする金属製断熱容器
の製造方法である。請求項18に係る発明は、内容器孔
部を有する金属製の内容器と、前記内容器孔部と連通す
る外容器孔部を備え、かつこの外容器孔部の他部に設け
られた排気孔とチップ管のいずれか一方を有する金属製
の外容器とを成形加工し、前記内容器を前記外容器内に
空隙を隔てて収容し、接合一体化して二重壁容器とした
後、前記内容器孔部と外容器孔部とからなる貫通孔の前
記内容器孔部周縁と外容器孔部周縁との隙間を封止し、
その後前記排気孔とチップ管のいずれか一方から、前記
内容器と外容器との空隙を真空排気し、次いでこの排気
孔とチップ管のいずれか一方を封止することを特徴とす
る金属製断熱容器の製造方法である。
【0011】
〔第1実施例〕本発明の金属製断熱容器の第1実施例を
図1ないし図2を参照して説明する。図1に示す本実施
例の金属製断熱容器Aは、炭素鋼、ステンレス鋼やチタ
ンなどの金属材料からなる内容器1と外容器3とを、空
隙S1を保ってそれぞれの口元部同士を口元接合部5で
一体に接合して形成した二重壁構造の容器である。なお
内容器1と外容器3とを一体に接合して二重壁構造の容
器とする方法として、前記口元部での接合のほか、外容
器の口部とつながる一部の壁と内容器とを一体に成形
し、外容器の残壁をたとえば胴部下部や底部を接合する
方法等がある。上記空隙S1は真空とされ、外部との熱
交換を遮断する真空断熱層14とされている。外容器3
は、外筒2と、この外筒2下端部に底部接合部11で溶
接された底部材4とから構成されている。この底部材4
の肉厚は、0.2〜2.0mmとされている。底部材4
には、そのほぼ中央に空隙S1側に突出し、上面がほぼ
平坦な外容器底凸部9bが形成されており、この外容器
底凸部9bの上面は、内容器1の底部下面に密着し、密
着部9が形成されている。この密着部9は、スポット溶
接、プロジェクション溶接等によりその全面に亙って接
合されている。
図1ないし図2を参照して説明する。図1に示す本実施
例の金属製断熱容器Aは、炭素鋼、ステンレス鋼やチタ
ンなどの金属材料からなる内容器1と外容器3とを、空
隙S1を保ってそれぞれの口元部同士を口元接合部5で
一体に接合して形成した二重壁構造の容器である。なお
内容器1と外容器3とを一体に接合して二重壁構造の容
器とする方法として、前記口元部での接合のほか、外容
器の口部とつながる一部の壁と内容器とを一体に成形
し、外容器の残壁をたとえば胴部下部や底部を接合する
方法等がある。上記空隙S1は真空とされ、外部との熱
交換を遮断する真空断熱層14とされている。外容器3
は、外筒2と、この外筒2下端部に底部接合部11で溶
接された底部材4とから構成されている。この底部材4
の肉厚は、0.2〜2.0mmとされている。底部材4
には、そのほぼ中央に空隙S1側に突出し、上面がほぼ
平坦な外容器底凸部9bが形成されており、この外容器
底凸部9bの上面は、内容器1の底部下面に密着し、密
着部9が形成されている。この密着部9は、スポット溶
接、プロジェクション溶接等によりその全面に亙って接
合されている。
【0012】この密着部9には、内容器1と底部材4と
を貫通して、電気配線などを挿通させるための貫通孔1
0が設けられている。この貫通孔10は、口径が0.5
〜15.0mmとなるよう形成されている。この口径が
0.5mm未満であると、この貫通孔10に電気配線な
どを挿通させるのが困難となる。一方、この口径が1
5.0mmを越えると、ドリル等で簡単に孔が設けられ
ないばかりでなく、断熱性能の劣化を招くこととなる。
また、底部材4には空隙S1側に突出した排気孔凸部6
aが形成されており、この排気孔凸部6aには、断熱層
形成時に空隙S1内の空気を排出させるための排気孔6
が穿設されている。排気孔6は口径0.5〜30.0m
mとされ、ニッケル系などのろう材8によって封止され
て排気孔封止部が形成されている。また、底部材4の空
隙S1側にはゲッター材7が溶接されている。
を貫通して、電気配線などを挿通させるための貫通孔1
0が設けられている。この貫通孔10は、口径が0.5
〜15.0mmとなるよう形成されている。この口径が
0.5mm未満であると、この貫通孔10に電気配線な
どを挿通させるのが困難となる。一方、この口径が1
5.0mmを越えると、ドリル等で簡単に孔が設けられ
ないばかりでなく、断熱性能の劣化を招くこととなる。
また、底部材4には空隙S1側に突出した排気孔凸部6
aが形成されており、この排気孔凸部6aには、断熱層
形成時に空隙S1内の空気を排出させるための排気孔6
が穿設されている。排気孔6は口径0.5〜30.0m
mとされ、ニッケル系などのろう材8によって封止され
て排気孔封止部が形成されている。また、底部材4の空
隙S1側にはゲッター材7が溶接されている。
【0013】上記のように構成された金属製断熱容器A
を製造する方法を、図2を参照してその手順に沿って説
明する。まず、炭素鋼、ステンレス鋼やチタンなどの金
属材料で内容器1と、好ましくは同一材料にて外筒2と
底部材4とをプレス、絞り加工等により成形加工する。
この際、底部材4の肉厚は、空隙S1内の気圧が13.
0Pa以下となったときに、底部材4が大気圧荷重によ
り空隙S1側に変形するような強度となる厚さ、即ち、
0.2〜2.0mmとされる。この底部材4の肉厚が
0.2mm未満であると、この底部材4の機械的強度が
不足する。また、この底部材4の肉厚が2.0mmを越
えると、密着部9における内容器1と底部材4との接合
が不十分となる。
を製造する方法を、図2を参照してその手順に沿って説
明する。まず、炭素鋼、ステンレス鋼やチタンなどの金
属材料で内容器1と、好ましくは同一材料にて外筒2と
底部材4とをプレス、絞り加工等により成形加工する。
この際、底部材4の肉厚は、空隙S1内の気圧が13.
0Pa以下となったときに、底部材4が大気圧荷重によ
り空隙S1側に変形するような強度となる厚さ、即ち、
0.2〜2.0mmとされる。この底部材4の肉厚が
0.2mm未満であると、この底部材4の機械的強度が
不足する。また、この底部材4の肉厚が2.0mmを越
えると、密着部9における内容器1と底部材4との接合
が不十分となる。
【0014】次いで底部材4のほぼ中央に、その内面側
に突出し、上面がほぼ平坦な外容器底凸部9bを形成す
る。この外容器底凸部9bの突出高さは、2.0mm以
上とされる。この突出高さが2.0mm未満であると、
密着部9における外容器底凸部9bと内容器1との接合
が不十分となるばかりでなく、容器内部からの損失熱量
も増大する。また、底部材4に、その内面側に突出する
排気孔凸部6aを形成し、この排気孔凸部6aに口径が
0.5〜30.0mmの排気孔6を形成する。また、別
途作製したゲッター材7を底部材4に溶接する。続い
て、内容器1を外筒2内に配置し、これらの口元部同士
を口元接合部5で溶接する。次いで外筒2の下端部に底
部材4を配し、底部接合部11でこれらを溶接する。以
上の操作によって図2(a)に示す二重壁容器12を形
成する。
に突出し、上面がほぼ平坦な外容器底凸部9bを形成す
る。この外容器底凸部9bの突出高さは、2.0mm以
上とされる。この突出高さが2.0mm未満であると、
密着部9における外容器底凸部9bと内容器1との接合
が不十分となるばかりでなく、容器内部からの損失熱量
も増大する。また、底部材4に、その内面側に突出する
排気孔凸部6aを形成し、この排気孔凸部6aに口径が
0.5〜30.0mmの排気孔6を形成する。また、別
途作製したゲッター材7を底部材4に溶接する。続い
て、内容器1を外筒2内に配置し、これらの口元部同士
を口元接合部5で溶接する。次いで外筒2の下端部に底
部材4を配し、底部接合部11でこれらを溶接する。以
上の操作によって図2(a)に示す二重壁容器12を形
成する。
【0015】次に、図2(b)に示すように、この二重
壁容器12を、その底部を上に向けた倒立状態とし、底
部材4の排気孔凸部6a内の排気孔6を塞がない位置
に、ろう材8を配置する。続いて、二重壁容器12を、
倒立状態のまま図示しない真空炉内に入れる。この真空
炉としては、従来より金属製魔法瓶などの製造に使用さ
れている周知の真空加熱炉を使用して良い。この真空炉
内を1×10-3Pa以下まで真空排気し、ろう材8が溶
融し得る温度まで加熱する。これによって、空隙S1内
の空気は排気孔6から排気される。また、加熱によりろ
う材8が溶融流動し、排気孔6に流れ込み、望ましくは
排気孔6の空隙S1側に達する。溶融したろう材8が排
気孔6に行き渡った状態で、真空状態を保ったまま真空
炉内を自然冷却させてろう材8を固化させ、排気孔6を
ろう付けする。これによって空隙S1を真空断熱層14
とする。
壁容器12を、その底部を上に向けた倒立状態とし、底
部材4の排気孔凸部6a内の排気孔6を塞がない位置
に、ろう材8を配置する。続いて、二重壁容器12を、
倒立状態のまま図示しない真空炉内に入れる。この真空
炉としては、従来より金属製魔法瓶などの製造に使用さ
れている周知の真空加熱炉を使用して良い。この真空炉
内を1×10-3Pa以下まで真空排気し、ろう材8が溶
融し得る温度まで加熱する。これによって、空隙S1内
の空気は排気孔6から排気される。また、加熱によりろ
う材8が溶融流動し、排気孔6に流れ込み、望ましくは
排気孔6の空隙S1側に達する。溶融したろう材8が排
気孔6に行き渡った状態で、真空状態を保ったまま真空
炉内を自然冷却させてろう材8を固化させ、排気孔6を
ろう付けする。これによって空隙S1を真空断熱層14
とする。
【0016】続いて、真空炉内に大気を導いて大気圧と
する。この際、図2(c)に示すように、大気圧荷重に
より底部材4が空隙S1側に変形し、外容器底凸部9b
が、密着部9で内容器底部9a下面に当接する。ここ
で、当接部分の内容器底部9aは外容器底凸部9bから
受ける力により、若干口元部側に変形するが特に問題は
ない。次に、密着部9の外容器底凸部9bと内容器底部
9aとをスポット溶接、プロジェクション溶接等により
密着部9全面に亙って溶接する。次いで、図2(d)に
示すように、溶接された密着部9の一部、好ましくはほ
ぼ中央に、口径が0.5〜15.0mmの貫通孔10を
ドリル等により形成する。このとき、貫通孔10を密着
部9よりも小さくするので、空隙S1の真空を破壊する
ことはない。以上のようにして断熱層14を有する金属
製断熱容器Aを得る。
する。この際、図2(c)に示すように、大気圧荷重に
より底部材4が空隙S1側に変形し、外容器底凸部9b
が、密着部9で内容器底部9a下面に当接する。ここ
で、当接部分の内容器底部9aは外容器底凸部9bから
受ける力により、若干口元部側に変形するが特に問題は
ない。次に、密着部9の外容器底凸部9bと内容器底部
9aとをスポット溶接、プロジェクション溶接等により
密着部9全面に亙って溶接する。次いで、図2(d)に
示すように、溶接された密着部9の一部、好ましくはほ
ぼ中央に、口径が0.5〜15.0mmの貫通孔10を
ドリル等により形成する。このとき、貫通孔10を密着
部9よりも小さくするので、空隙S1の真空を破壊する
ことはない。以上のようにして断熱層14を有する金属
製断熱容器Aを得る。
【0017】上記実施例では、内容器1と外容器3とが
密着部9において密着し、この密着部9の一部に貫通孔
10を設ける構成としたので、別部材を用いることなく
電気配線などを挿通する貫通孔10を形成することがで
き、容易に、かつ低コストで金属製断熱容器を製造する
ことが可能である。また、密着部9の一部に、この密着
部より小さい貫通孔10を設けるので、この貫通孔を容
易に形成することができる。また、この貫通孔の大きさ
を、この貫通孔に挿通させる配線などの太さに合わせて
調整でき、この貫通孔に合わせて密着部9の大きさを必
要最小限の大きさに調整できる。このため、密着部から
の熱損失を最小限にすることができ、この金属製断熱容
器を高い保温力を有するものとすることができる。ま
た、上記実施例の金属製断熱容器の製造方法では、底部
材4を変形させて内容器1に当接させる構成としたの
で、密着部9において確実に内容器1と底部材4とを接
合することができる。なお、外容器底凸部9bの形状
は、上記のものに限定されず、任意形状として良い。
密着部9において密着し、この密着部9の一部に貫通孔
10を設ける構成としたので、別部材を用いることなく
電気配線などを挿通する貫通孔10を形成することがで
き、容易に、かつ低コストで金属製断熱容器を製造する
ことが可能である。また、密着部9の一部に、この密着
部より小さい貫通孔10を設けるので、この貫通孔を容
易に形成することができる。また、この貫通孔の大きさ
を、この貫通孔に挿通させる配線などの太さに合わせて
調整でき、この貫通孔に合わせて密着部9の大きさを必
要最小限の大きさに調整できる。このため、密着部から
の熱損失を最小限にすることができ、この金属製断熱容
器を高い保温力を有するものとすることができる。ま
た、上記実施例の金属製断熱容器の製造方法では、底部
材4を変形させて内容器1に当接させる構成としたの
で、密着部9において確実に内容器1と底部材4とを接
合することができる。なお、外容器底凸部9bの形状
は、上記のものに限定されず、任意形状として良い。
【0018】〔第2実施例〕本発明の第2実施例を図3
を参照して説明する。図3に示す本実施例の金属製断熱
容器Bは、炭素鋼、ステンレス鋼やチタンなどの金属材
料からなる内容器21と外容器23とを、空隙S2を保
ってそれぞれの口元部同士を口元接合部25で一体に接
合して形成した二重壁構造の容器である。上記空隙S2
は真空とされ、外部との熱交換を遮断する断熱層34と
されている。外容器23は、外筒22と、この外筒22
下端部に底部接合部33で溶接された底部材24とから
構成されている。底部材24には、空隙S2側に突出
し、上面がほぼ平坦な外容器底凸部30が形成されてい
る。また、内容器21の底部には、空隙S2側に突出
し、下面がほぼ平坦な内容器底凸部29が設けられてい
る。この外容器底凸部30の上面と内容器底凸部29の
下面とは密着部31において互いに当接し、スポット溶
接、プロジェクション溶接等により接合されている。
を参照して説明する。図3に示す本実施例の金属製断熱
容器Bは、炭素鋼、ステンレス鋼やチタンなどの金属材
料からなる内容器21と外容器23とを、空隙S2を保
ってそれぞれの口元部同士を口元接合部25で一体に接
合して形成した二重壁構造の容器である。上記空隙S2
は真空とされ、外部との熱交換を遮断する断熱層34と
されている。外容器23は、外筒22と、この外筒22
下端部に底部接合部33で溶接された底部材24とから
構成されている。底部材24には、空隙S2側に突出
し、上面がほぼ平坦な外容器底凸部30が形成されてい
る。また、内容器21の底部には、空隙S2側に突出
し、下面がほぼ平坦な内容器底凸部29が設けられてい
る。この外容器底凸部30の上面と内容器底凸部29の
下面とは密着部31において互いに当接し、スポット溶
接、プロジェクション溶接等により接合されている。
【0019】この密着部31には、内容器21と底部材
24とを貫通して、電気配線などを挿通させるための貫
通孔32が設けられている。この貫通孔32は、その口
径が、0.5〜15.0mmとなるよう形成されてい
る。この口径が0.5mm未満であると、この貫通孔3
2に電気配線などを挿通させるのが困難となる。一方、
この口径が15mmを越えると、ドリル等で簡単に孔が
設けられないばかりでなく、断熱性能の劣化を招くこと
となる。また、底部材24の空隙S2側にはゲッター材
27が溶接されている。また、底部材24にはその下面
側に、断熱層形成時に空隙S2内の空気を排出するため
のチップ管28が取り付けられている。このチップ管2
8は、その下端部が圧着されて閉止されている。
24とを貫通して、電気配線などを挿通させるための貫
通孔32が設けられている。この貫通孔32は、その口
径が、0.5〜15.0mmとなるよう形成されてい
る。この口径が0.5mm未満であると、この貫通孔3
2に電気配線などを挿通させるのが困難となる。一方、
この口径が15mmを越えると、ドリル等で簡単に孔が
設けられないばかりでなく、断熱性能の劣化を招くこと
となる。また、底部材24の空隙S2側にはゲッター材
27が溶接されている。また、底部材24にはその下面
側に、断熱層形成時に空隙S2内の空気を排出するため
のチップ管28が取り付けられている。このチップ管2
8は、その下端部が圧着されて閉止されている。
【0020】上記のように構成された金属製断熱容器B
を製造するには、まず、ステンレス鋼やチタンなどの金
属材料で内容器21と、好ましくは同一材料にて外筒2
2と、チップ管28を有する底部材24とをプレス、絞
り加工等により成形加工する。この際、底部材24に、
その内面側に突出する外容器底凸部30を設け、また、
内容器21の底部に、その外面側に突出する内容器底凸
部29を設ける。次いで、別途作製したゲッター材27
を底部材24内面側に溶接する。
を製造するには、まず、ステンレス鋼やチタンなどの金
属材料で内容器21と、好ましくは同一材料にて外筒2
2と、チップ管28を有する底部材24とをプレス、絞
り加工等により成形加工する。この際、底部材24に、
その内面側に突出する外容器底凸部30を設け、また、
内容器21の底部に、その外面側に突出する内容器底凸
部29を設ける。次いで、別途作製したゲッター材27
を底部材24内面側に溶接する。
【0021】続いて、内容器21を外筒22内に配置
し、これらの口元部同士を口元接合部25で溶接する。
次いで外筒22の下端部に底部材24を配し、これらを
底部接合部33で溶接する。この際、外容器底凸部30
上面と内容器底凸部29下面とが互いに当接するように
する。次いで外容器底凸部30と内容器底凸部29とを
スポット溶接、プロジェクション溶接等により、密着部
31の全面に亙って溶接し、この溶接された密着部31
の一部、好ましくはほぼ中央に、口径が0.5〜15.
0mmの貫通孔32をドリル等により形成する。以上の
ように各部材を組み立てて二重壁容器を作製する。
し、これらの口元部同士を口元接合部25で溶接する。
次いで外筒22の下端部に底部材24を配し、これらを
底部接合部33で溶接する。この際、外容器底凸部30
上面と内容器底凸部29下面とが互いに当接するように
する。次いで外容器底凸部30と内容器底凸部29とを
スポット溶接、プロジェクション溶接等により、密着部
31の全面に亙って溶接し、この溶接された密着部31
の一部、好ましくはほぼ中央に、口径が0.5〜15.
0mmの貫通孔32をドリル等により形成する。以上の
ように各部材を組み立てて二重壁容器を作製する。
【0022】この二重壁容器の空隙S2内の空気を、図
示しない真空排気装置により空隙S2内の空気を、その
気圧がl×10-3Pa以下となるまでチップ管28を通
して排気する。排気終了後、チップ管28の先端を圧着
して封止し、空隙S2を真空断熱層34とする。以上の
ようにして、断熱層34を有する金属製断熱容器Bを得
る。
示しない真空排気装置により空隙S2内の空気を、その
気圧がl×10-3Pa以下となるまでチップ管28を通
して排気する。排気終了後、チップ管28の先端を圧着
して封止し、空隙S2を真空断熱層34とする。以上の
ようにして、断熱層34を有する金属製断熱容器Bを得
る。
【0023】この実施例では、先の第1実施例と同じ
く、別部材を用いることなく電気配線などを挿通する貫
通孔32を形成することができる。よって、容易に、か
つ低コストで高い保温力を有する金属製断熱容器を製造
することが可能である。また、貫通孔形成が容易であ
る。さらにこの実施例では、内容器および外容器の両方
に、空隙S2側に突出する内容器底凸部29および外容
器底凸部30を設け、これらが、二重壁容器組立て時に
互いに密着する密着部31を形成する構成としたので、
貫通孔を金属製断熱容器の底部の任意の位置に、容易に
設けることができる。
く、別部材を用いることなく電気配線などを挿通する貫
通孔32を形成することができる。よって、容易に、か
つ低コストで高い保温力を有する金属製断熱容器を製造
することが可能である。また、貫通孔形成が容易であ
る。さらにこの実施例では、内容器および外容器の両方
に、空隙S2側に突出する内容器底凸部29および外容
器底凸部30を設け、これらが、二重壁容器組立て時に
互いに密着する密着部31を形成する構成としたので、
貫通孔を金属製断熱容器の底部の任意の位置に、容易に
設けることができる。
【0024】なお、この例では二重壁容器の組立て後、
密着部を溶接により接合し、次いで密着部に貫通孔を形
成し、次いで真空排気を行うとしたが、これに限らず、
密着部接合後、真空排気し、次いで貫通孔を形成する、
あるいは真空排気後、密着部接合し、次いで貫通孔形成
を行ってもよい。また、チップ管に代えて排気孔を設け
てもよい。なお、上記第1および第2実施例では、空隙
S2を真空断熱層としたが、これに限らず、空隙S2を
キセノン、クリプトン、アルゴンなどの低熱伝導率ガス
を封入したガス断熱層としても良い。また、内容器底凸
部、外容器底凸部の形状は、上記のものに限定されず、
任意形状として良い。
密着部を溶接により接合し、次いで密着部に貫通孔を形
成し、次いで真空排気を行うとしたが、これに限らず、
密着部接合後、真空排気し、次いで貫通孔を形成する、
あるいは真空排気後、密着部接合し、次いで貫通孔形成
を行ってもよい。また、チップ管に代えて排気孔を設け
てもよい。なお、上記第1および第2実施例では、空隙
S2を真空断熱層としたが、これに限らず、空隙S2を
キセノン、クリプトン、アルゴンなどの低熱伝導率ガス
を封入したガス断熱層としても良い。また、内容器底凸
部、外容器底凸部の形状は、上記のものに限定されず、
任意形状として良い。
【0025】〔第3実施例〕本発明の第3実施例を図4
を参照して説明する。ここに示す本実施例の金属製断熱
容器Cは、ステンレス鋼やチタンなどの金属材料からな
る内容器51と外容器52とを、空隙S3を保ってそれ
ぞれの口元部同士を口元接合部55で一体に接合して形
成した二重壁構造の容器である。上記内容器51と外容
器52との間の空隙S3は真空とされ、外部との熱交換
を遮断する断熱層53とされている。外容器52の底部
のほぼ中央には、空隙S3側に突出した外容器底凸部5
9bが設けられ、この外容器底凸部59b内に、外容器
を貫通する口径1.0〜3.0mmの導体挿入孔59が
穿設されている。この導体挿入孔59はろう材によって
封止されている。
を参照して説明する。ここに示す本実施例の金属製断熱
容器Cは、ステンレス鋼やチタンなどの金属材料からな
る内容器51と外容器52とを、空隙S3を保ってそれ
ぞれの口元部同士を口元接合部55で一体に接合して形
成した二重壁構造の容器である。上記内容器51と外容
器52との間の空隙S3は真空とされ、外部との熱交換
を遮断する断熱層53とされている。外容器52の底部
のほぼ中央には、空隙S3側に突出した外容器底凸部5
9bが設けられ、この外容器底凸部59b内に、外容器
を貫通する口径1.0〜3.0mmの導体挿入孔59が
穿設されている。この導体挿入孔59はろう材によって
封止されている。
【0026】また、内容器51の底部には、端子挿入孔
51aが形成され、この端子挿入孔51aには、電流導
入端子54が挿入されて気密に溶接されている。この電
流導入端子54は、金属枠体63と、導体60と、これ
らの間に介在してこれらを絶縁する碍子64とから概略
構成されている。金属枠体63は、炭素鋼、ステンレス
鋼、チタンなどの金属材料からなり、その底部に孔部6
3aが穿設された有底筒状の部材であり、この孔部63
aに銅、白金、及びその合金、または熱電対接続用のク
ロメルアルメルなどの金属材料からなる導体60が鉛直
に挿入されている。この導体60と孔部63aとの間に
は、磁器等からなる電気絶縁性の碍子64が介在してお
り、これによって導体60と金属枠体63とが絶縁され
ている。上記導体60の下部は、外容器52底部に設け
られた導体挿入孔59に挿通して外容器の外部に達して
いる。ここで、導体挿入孔59の周縁部と導体60とは
離間しており、これらの間に電気絶縁性の封止材である
ガラス系ろう材61が介在して導体60と外容器52と
を気密かつ絶縁状態に固定する挿入孔封止部が形成され
ている。また、外容器52底部の空隙S3側にはゲッタ
ー材57が取り付けられている。
51aが形成され、この端子挿入孔51aには、電流導
入端子54が挿入されて気密に溶接されている。この電
流導入端子54は、金属枠体63と、導体60と、これ
らの間に介在してこれらを絶縁する碍子64とから概略
構成されている。金属枠体63は、炭素鋼、ステンレス
鋼、チタンなどの金属材料からなり、その底部に孔部6
3aが穿設された有底筒状の部材であり、この孔部63
aに銅、白金、及びその合金、または熱電対接続用のク
ロメルアルメルなどの金属材料からなる導体60が鉛直
に挿入されている。この導体60と孔部63aとの間に
は、磁器等からなる電気絶縁性の碍子64が介在してお
り、これによって導体60と金属枠体63とが絶縁され
ている。上記導体60の下部は、外容器52底部に設け
られた導体挿入孔59に挿通して外容器の外部に達して
いる。ここで、導体挿入孔59の周縁部と導体60とは
離間しており、これらの間に電気絶縁性の封止材である
ガラス系ろう材61が介在して導体60と外容器52と
を気密かつ絶縁状態に固定する挿入孔封止部が形成され
ている。また、外容器52底部の空隙S3側にはゲッタ
ー材57が取り付けられている。
【0027】上記の金属製断熱容器Cを製造するには、
まず、炭素鋼、ステンレス鋼やチタンなどの金属材料
で、内容器51と、好ましくは同一材料にて外容器52
とをプレス、絞り加工等により成形加工する。この際、
外容器52底部に、内面側に突出する外容器底凸部59
bを形成し、この外容器底凸部59b内に、口径が1.
0〜3.0mmの導体挿入孔59を形成する。また、別
途作製したゲッター材57を外容器52底部内面側に溶
接する。また、内容器51の底部に端子挿入孔51aを
形成する。また、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンなどの
金属材料で、その底部に孔部63aが形成された有底筒
状の金属枠体63を作製し、この孔部63aに、孔部6
3a周縁部に触れないように銅、白金、及びその合金、
または熱電対接続用のクロメルアルメルなどの金属材料
からなる導体60を挿入した状態で、孔部63a周縁部
と導体60との間に碍子64を介在させてこれを固化さ
せ、金属枠体63と導体60とを絶縁状態で固定する。
このようにして形成した電流導入端子54を内容器51
の端子挿入孔51aに挿入し、溶接する。なお、この電
流導入端子54として市販のものを用いても良い。
まず、炭素鋼、ステンレス鋼やチタンなどの金属材料
で、内容器51と、好ましくは同一材料にて外容器52
とをプレス、絞り加工等により成形加工する。この際、
外容器52底部に、内面側に突出する外容器底凸部59
bを形成し、この外容器底凸部59b内に、口径が1.
0〜3.0mmの導体挿入孔59を形成する。また、別
途作製したゲッター材57を外容器52底部内面側に溶
接する。また、内容器51の底部に端子挿入孔51aを
形成する。また、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンなどの
金属材料で、その底部に孔部63aが形成された有底筒
状の金属枠体63を作製し、この孔部63aに、孔部6
3a周縁部に触れないように銅、白金、及びその合金、
または熱電対接続用のクロメルアルメルなどの金属材料
からなる導体60を挿入した状態で、孔部63a周縁部
と導体60との間に碍子64を介在させてこれを固化さ
せ、金属枠体63と導体60とを絶縁状態で固定する。
このようにして形成した電流導入端子54を内容器51
の端子挿入孔51aに挿入し、溶接する。なお、この電
流導入端子54として市販のものを用いても良い。
【0028】次いで、電流導入端子54を溶接した内容
器51を外容器52内に配置し、これらの口元部同士を
口元接合部55で溶接し、二重壁容器を形成する。この
際、内容器51に溶接した電流導入端子54の導体60
を外容器52に触れないようにして導体挿入孔59に挿
通させる。次に、この二重壁容器を、その底部を上に向
けた倒立状態とし、外容器52の外容器底凸部59b内
の導体挿入孔59を塞がない位置に、封止材である電気
絶縁性のガラス系ろう材61を配置する。続いて、上記
二重壁容器を、倒立状態のまま図示しない真空炉内に入
れる。この真空炉としては、従来より金属製魔法瓶など
の製造に使用されている周知の真空加熱炉を使用して良
い。この真空炉内をl×10-3Pa以下まで真空排気
し、ガラス系ろう材61が溶融し得る温度まで加熱す
る。
器51を外容器52内に配置し、これらの口元部同士を
口元接合部55で溶接し、二重壁容器を形成する。この
際、内容器51に溶接した電流導入端子54の導体60
を外容器52に触れないようにして導体挿入孔59に挿
通させる。次に、この二重壁容器を、その底部を上に向
けた倒立状態とし、外容器52の外容器底凸部59b内
の導体挿入孔59を塞がない位置に、封止材である電気
絶縁性のガラス系ろう材61を配置する。続いて、上記
二重壁容器を、倒立状態のまま図示しない真空炉内に入
れる。この真空炉としては、従来より金属製魔法瓶など
の製造に使用されている周知の真空加熱炉を使用して良
い。この真空炉内をl×10-3Pa以下まで真空排気
し、ガラス系ろう材61が溶融し得る温度まで加熱す
る。
【0029】これによって、空隙S3内の空気は、排気
孔を兼ねた導体挿入孔59から排気される。また加熱に
よりガラス系ろう材61が溶融流動し、導体挿入孔59
に流れ込み、望ましくは導体挿入孔59の空隙S3側に
達する。溶融したガラス系ろう材61が導体挿入孔59
に行き渡った状態で、真空状態を保ったまま真空炉内を
自然冷却させてガラス系ろう材61を固化させ、外容器
52と導体60とを離間させた状態で固定すると共に導
体挿入孔59を封止する。これによって外容器52と導
体60とを気密かつ絶縁状態に固定する挿入孔封止部が
形成される。続いて、真空炉内に大気を導いて大気圧と
する。以上のようにして真空とされた断熱層53を有す
る金属製断熱容器Cを得る。
孔を兼ねた導体挿入孔59から排気される。また加熱に
よりガラス系ろう材61が溶融流動し、導体挿入孔59
に流れ込み、望ましくは導体挿入孔59の空隙S3側に
達する。溶融したガラス系ろう材61が導体挿入孔59
に行き渡った状態で、真空状態を保ったまま真空炉内を
自然冷却させてガラス系ろう材61を固化させ、外容器
52と導体60とを離間させた状態で固定すると共に導
体挿入孔59を封止する。これによって外容器52と導
体60とを気密かつ絶縁状態に固定する挿入孔封止部が
形成される。続いて、真空炉内に大気を導いて大気圧と
する。以上のようにして真空とされた断熱層53を有す
る金属製断熱容器Cを得る。
【0030】この実施例では、内容器に導体60を備え
た電流導入端子54を設けた構成としたので、電流導入
端子54の導体60を用いて電気配線などを行うことが
でき、配線作業が容易となる。また、断熱層部分の内外
容器間に導体60のみを介在させた構成としたので、熱
損失を低く抑えることができ、保温性を向上させること
が可能となる。また、電流導入端子54の導体60を熱
電対のシースとして用いることで、容器内部の温度を測
定する手段として利用することができる。
た電流導入端子54を設けた構成としたので、電流導入
端子54の導体60を用いて電気配線などを行うことが
でき、配線作業が容易となる。また、断熱層部分の内外
容器間に導体60のみを介在させた構成としたので、熱
損失を低く抑えることができ、保温性を向上させること
が可能となる。また、電流導入端子54の導体60を熱
電対のシースとして用いることで、容器内部の温度を測
定する手段として利用することができる。
【0031】〔第4実施例〕本発明の第4実施例を図5
を参照して説明する。ここに示す本実施例の金属製断熱
容器Dは、炭素鋼、ステンレス鋼やチタンなどの金属材
料からなる内容器71と外容器72とを、空隙S4を保
ってそれぞれの口元部同士の接合部である口元接合部7
5で一体に接合して形成した二重壁構造の容器である。
上記内容器71と外容器72との間の空隙S4にはクリ
プトン、キセノン、アルゴンなどの低熱伝導率ガスが封
入され、外部との熱交換を遮断する断熱層73とされて
いる。外容器72の底部には、その下面側に断熱層形成
時に空隙S4内の空気を排出するためのチップ管78が
取り付けられている。また、外容器72の底部には、空
隙S4側に突出した外容器底凸部79bが設けられ、こ
の外容器底凸部79b内に、外容器を貫通する口径1.
0〜3.0mmの導体挿入孔79が設けられている。導
体挿入孔79はガラス系などのろう材やエポキシ系接着
剤で封止され、挿入孔封止部が形成されている。
を参照して説明する。ここに示す本実施例の金属製断熱
容器Dは、炭素鋼、ステンレス鋼やチタンなどの金属材
料からなる内容器71と外容器72とを、空隙S4を保
ってそれぞれの口元部同士の接合部である口元接合部7
5で一体に接合して形成した二重壁構造の容器である。
上記内容器71と外容器72との間の空隙S4にはクリ
プトン、キセノン、アルゴンなどの低熱伝導率ガスが封
入され、外部との熱交換を遮断する断熱層73とされて
いる。外容器72の底部には、その下面側に断熱層形成
時に空隙S4内の空気を排出するためのチップ管78が
取り付けられている。また、外容器72の底部には、空
隙S4側に突出した外容器底凸部79bが設けられ、こ
の外容器底凸部79b内に、外容器を貫通する口径1.
0〜3.0mmの導体挿入孔79が設けられている。導
体挿入孔79はガラス系などのろう材やエポキシ系接着
剤で封止され、挿入孔封止部が形成されている。
【0032】内容器71の底部には、端子挿入孔71a
が設けられ、この端子挿入孔71aには、電流導入端子
74が挿入されて溶接されている。この電流導入端子7
4は、金属枠体83と、導体80と、これらの間に介在
してこれらを絶縁する碍子84とから概略構成されてい
る。金属枠体83は、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンな
どの金属材料からなり、その底部に孔部83aが穿設さ
れた有底筒状の部材であり、この孔部83aに銅、白
金、及びその合金、または熱電対接続用のクロメルアル
メルなどの金属材料からなる導体80が鉛直に挿入され
ている。この導体80と孔部83aとの間には、磁器等
からなる電気絶縁性の碍子84が介在しており、これに
よって導体80と金属枠体83とが絶縁状態で互いに固
定されている。
が設けられ、この端子挿入孔71aには、電流導入端子
74が挿入されて溶接されている。この電流導入端子7
4は、金属枠体83と、導体80と、これらの間に介在
してこれらを絶縁する碍子84とから概略構成されてい
る。金属枠体83は、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンな
どの金属材料からなり、その底部に孔部83aが穿設さ
れた有底筒状の部材であり、この孔部83aに銅、白
金、及びその合金、または熱電対接続用のクロメルアル
メルなどの金属材料からなる導体80が鉛直に挿入され
ている。この導体80と孔部83aとの間には、磁器等
からなる電気絶縁性の碍子84が介在しており、これに
よって導体80と金属枠体83とが絶縁状態で互いに固
定されている。
【0033】上記導体80の下部は、外容器72底部に
設けられた導体挿入孔79に挿通して容器外部に達して
いる。ここで、導体挿入孔79の周縁部と導体80とは
離間しており、これらの間に封止材であるエポキシ系な
どの電気絶縁性の接着剤81が介在して導体80と外容
器72とを気密かつ絶縁状態に固定する挿入孔封止部が
形成されている。
設けられた導体挿入孔79に挿通して容器外部に達して
いる。ここで、導体挿入孔79の周縁部と導体80とは
離間しており、これらの間に封止材であるエポキシ系な
どの電気絶縁性の接着剤81が介在して導体80と外容
器72とを気密かつ絶縁状態に固定する挿入孔封止部が
形成されている。
【0034】上記の金属製断熱容器Dを製造するには、
まず、ステンレス鋼やチタンなどの金属材料で、内容器
71と、好ましくは同一材料にてチップ管78を備えた
外容器72とをプレス、絞り加工等により成形加工す
る。この際、外容器72底部に、内面側に突出する外容
器底凸部79bを形成し、この外容器底凸部79b内
に、口径が1.0〜3.0mmの導体挿入孔79を、挿
通するべき導体80と同数形成する。また、内容器71
の底部に端子挿入孔71aを形成する。また、炭素鋼、
ステンレス鋼、チタンなどの金属材料で、底部に孔部8
3aが形成された有底筒状の金属枠体83を作製し、こ
の孔部83aに、孔部83aの周縁部に触れないように
銅、白金、及びその合金、または熱電対接続用のクロメ
ルアルメルなどの金属材料からなる導体80を挿入し、
孔部83a周縁部と導体80との間に、碍子84を介在
させてこれを固化させ、金属枠体83と導体80とを絶
縁状態で固定する。このようにして形成した電流導入端
子74を内容器71の端子挿入孔71aに挿入し、気密
に溶接する。なお、電流導入端子74として市販のもの
を用いても良い。
まず、ステンレス鋼やチタンなどの金属材料で、内容器
71と、好ましくは同一材料にてチップ管78を備えた
外容器72とをプレス、絞り加工等により成形加工す
る。この際、外容器72底部に、内面側に突出する外容
器底凸部79bを形成し、この外容器底凸部79b内
に、口径が1.0〜3.0mmの導体挿入孔79を、挿
通するべき導体80と同数形成する。また、内容器71
の底部に端子挿入孔71aを形成する。また、炭素鋼、
ステンレス鋼、チタンなどの金属材料で、底部に孔部8
3aが形成された有底筒状の金属枠体83を作製し、こ
の孔部83aに、孔部83aの周縁部に触れないように
銅、白金、及びその合金、または熱電対接続用のクロメ
ルアルメルなどの金属材料からなる導体80を挿入し、
孔部83a周縁部と導体80との間に、碍子84を介在
させてこれを固化させ、金属枠体83と導体80とを絶
縁状態で固定する。このようにして形成した電流導入端
子74を内容器71の端子挿入孔71aに挿入し、気密
に溶接する。なお、電流導入端子74として市販のもの
を用いても良い。
【0035】次いで、電流導入端子74を溶接した内容
器71を外容器72内に配置し、これらの口元部同士を
口元接合部75で溶接し、二重壁容器を形成する。この
際、内容器71に溶接した電流導入端子74の導体80
を外容器72に触れないようにして導体挿入孔79に挿
通させる。次に、外容器72の外容器底凸部79b内の
導体挿入孔79に、封止材であるエポキシ系などの電気
絶縁性の接着剤81を塗布し、これを硬化させて外容器
72と導体80とを絶縁状態で固定すると共に導体挿入
孔79を封止し、外容器72と導体80とを気密かつ絶
縁状態に固定する挿入孔封止部を形成する。以上の操作
によって二重壁容器を形成する。
器71を外容器72内に配置し、これらの口元部同士を
口元接合部75で溶接し、二重壁容器を形成する。この
際、内容器71に溶接した電流導入端子74の導体80
を外容器72に触れないようにして導体挿入孔79に挿
通させる。次に、外容器72の外容器底凸部79b内の
導体挿入孔79に、封止材であるエポキシ系などの電気
絶縁性の接着剤81を塗布し、これを硬化させて外容器
72と導体80とを絶縁状態で固定すると共に導体挿入
孔79を封止し、外容器72と導体80とを気密かつ絶
縁状態に固定する挿入孔封止部を形成する。以上の操作
によって二重壁容器を形成する。
【0036】続いて、この二重壁容器の空隙S4内の空
気を、その気圧がl×10-3Pa以下となるまで図示し
ない真空排気装置によりチップ管78を通して排気す
る。排気終了後、この空隙S4にチップ管78からクリ
プトン、キセノン、アルゴンのうち少なくとも一種の低
熱伝導率ガスを導入し、導入後、チップ管78の先端を
圧着して封止する。以上のようにして、低熱伝導率ガス
が封入されたガス断熱層73を有する金属製断熱容器D
を得る。
気を、その気圧がl×10-3Pa以下となるまで図示し
ない真空排気装置によりチップ管78を通して排気す
る。排気終了後、この空隙S4にチップ管78からクリ
プトン、キセノン、アルゴンのうち少なくとも一種の低
熱伝導率ガスを導入し、導入後、チップ管78の先端を
圧着して封止する。以上のようにして、低熱伝導率ガス
が封入されたガス断熱層73を有する金属製断熱容器D
を得る。
【0037】この実施例では、先の第3の実施例と同じ
く、内容器に電流導入端子74を設けた構成としたの
で、電流導入端子74の導体80を用いて電気配線など
を行うことができ、配線作業が容易となる。また、熱損
失をより低く抑えることができ、保温性を向上させるこ
とが可能となる。また、電流導入端子74の導体80を
熱伝対のシースとして用いることで、容器内部の温度を
測定する手段として利用することができる。なお、上記
第3および第4実施例では、内容器に、導体を備えた電
流導入端子を取り付け、外容器にこの導体を挿通させる
構成としたが、これとは逆に、外容器に、導体を備えた
電流導入端子を取り付け、内容器にこの導体を挿通させ
る構成としても良い。
く、内容器に電流導入端子74を設けた構成としたの
で、電流導入端子74の導体80を用いて電気配線など
を行うことができ、配線作業が容易となる。また、熱損
失をより低く抑えることができ、保温性を向上させるこ
とが可能となる。また、電流導入端子74の導体80を
熱伝対のシースとして用いることで、容器内部の温度を
測定する手段として利用することができる。なお、上記
第3および第4実施例では、内容器に、導体を備えた電
流導入端子を取り付け、外容器にこの導体を挿通させる
構成としたが、これとは逆に、外容器に、導体を備えた
電流導入端子を取り付け、内容器にこの導体を挿通させ
る構成としても良い。
【0038】〔第5実施例〕本発明の第5実施例を図6
ないし図8を参照して説明する。図6および図7に示す
本実施例の金属製断熱容器Eは、炭素鋼、ステンレス鋼
やチタンなどの金属材料からなる内容器91と外容器9
3とを、空隙S5を保ってそれぞれの口元部同士を口元
接合部85で一体に接合して形成した二重壁構造の容器
である。上記空隙S5は真空とされ、外部との熱交換を
遮断する断熱層103とされている。外容器93は、外
筒92と、この外筒92下端部の底部接合部90に溶接
された底部材94とから構成されている。底部材94に
は、空隙S5側に突出した外容器底凸部98bが設けら
れており、この外容器底凸部98b内に、口径が0.5
〜15.0mmとなる外容器孔部98が設けられてい
る。この外容器孔部98の周縁部は内容器91下面に近
接し、かつ少なくともその一部が内容器91下面から離
間して形成されている。
ないし図8を参照して説明する。図6および図7に示す
本実施例の金属製断熱容器Eは、炭素鋼、ステンレス鋼
やチタンなどの金属材料からなる内容器91と外容器9
3とを、空隙S5を保ってそれぞれの口元部同士を口元
接合部85で一体に接合して形成した二重壁構造の容器
である。上記空隙S5は真空とされ、外部との熱交換を
遮断する断熱層103とされている。外容器93は、外
筒92と、この外筒92下端部の底部接合部90に溶接
された底部材94とから構成されている。底部材94に
は、空隙S5側に突出した外容器底凸部98bが設けら
れており、この外容器底凸部98b内に、口径が0.5
〜15.0mmとなる外容器孔部98が設けられてい
る。この外容器孔部98の周縁部は内容器91下面に近
接し、かつ少なくともその一部が内容器91下面から離
間して形成されている。
【0039】また、内容器91の底部には、外容器孔部
98と連通し、口径が1.1〜25.0mmとされた内
容器孔部95が設けられている。この内容器孔部95周
縁と外容器孔部98周縁との隙間が断熱層形成時に空隙
S5内の空気を排出するための排気孔89とされてい
る。この排気孔89はニッケル系などのろう材96によ
って封止され、封止部が形成されている。内容器孔部9
5の周縁部は、容器外面側に湾曲して下方に向いてお
り、湾曲部86を形成している。この湾曲部86は、排
気孔89をろう材封止する際に、加熱により溶融したろ
う材が内容器孔部95から垂れるのを防ぐためのもの
で、その先端が、外容器孔部98内に挿入された状態と
されている。この内容器孔部95と外容器孔部98とは
電気配線などを挿通させるための貫通孔100を構成し
ている。また、底部材94の内面側にはゲッター材87
が溶接されている。
98と連通し、口径が1.1〜25.0mmとされた内
容器孔部95が設けられている。この内容器孔部95周
縁と外容器孔部98周縁との隙間が断熱層形成時に空隙
S5内の空気を排出するための排気孔89とされてい
る。この排気孔89はニッケル系などのろう材96によ
って封止され、封止部が形成されている。内容器孔部9
5の周縁部は、容器外面側に湾曲して下方に向いてお
り、湾曲部86を形成している。この湾曲部86は、排
気孔89をろう材封止する際に、加熱により溶融したろ
う材が内容器孔部95から垂れるのを防ぐためのもの
で、その先端が、外容器孔部98内に挿入された状態と
されている。この内容器孔部95と外容器孔部98とは
電気配線などを挿通させるための貫通孔100を構成し
ている。また、底部材94の内面側にはゲッター材87
が溶接されている。
【0040】上記のように構成された金属製断熱容器E
を製造するには、まず、炭素鋼、ステンレス鋼やチタン
などの金属材料で内容器91と、好ましくは同一材料に
て外筒92と底部材94とをプレス、絞り加工等により
成形加工する。この際、内容器91の底部に、バーリン
グ加工などにより湾曲部86を形成した内容器孔部95
を設ける。また、底部材94に、外容器底凸部98bを
設け、この外容器底凸部98b内に外容器孔部98を形
成する。また、別途作製したゲッター材87を底部材9
4の内面側に溶接する。
を製造するには、まず、炭素鋼、ステンレス鋼やチタン
などの金属材料で内容器91と、好ましくは同一材料に
て外筒92と底部材94とをプレス、絞り加工等により
成形加工する。この際、内容器91の底部に、バーリン
グ加工などにより湾曲部86を形成した内容器孔部95
を設ける。また、底部材94に、外容器底凸部98bを
設け、この外容器底凸部98b内に外容器孔部98を形
成する。また、別途作製したゲッター材87を底部材9
4の内面側に溶接する。
【0041】続いて、内容器91を外筒92内に配置
し、これらの口元部同士を口元接合部85で溶接する。
次いで外筒92の下端部に底部材94を配し、これらを
底部接合部90で溶接する。この際、内容器孔部95の
周縁部先端が底部材94に形成された外容器孔部98内
に挿入されるようにする。以上のようにして二重壁容器
102を形成する。次に、この二重壁容器102を、図
8に示すように、その底部を上に向けた倒立状態とし、
外容器底凸部98b内に、ろう材96を配する。続い
て、この二重壁容器102を、倒立状態のまま図示しな
い真空炉内に入れる。この真空炉としては、従来より金
属製魔法瓶などの製造に使用されている周知の真空加熱
炉を使用して良い。この真空炉内をl×10-3Pa以下
まで真空排気し、ろう材96が溶融し得る温度まで加熱
する。
し、これらの口元部同士を口元接合部85で溶接する。
次いで外筒92の下端部に底部材94を配し、これらを
底部接合部90で溶接する。この際、内容器孔部95の
周縁部先端が底部材94に形成された外容器孔部98内
に挿入されるようにする。以上のようにして二重壁容器
102を形成する。次に、この二重壁容器102を、図
8に示すように、その底部を上に向けた倒立状態とし、
外容器底凸部98b内に、ろう材96を配する。続い
て、この二重壁容器102を、倒立状態のまま図示しな
い真空炉内に入れる。この真空炉としては、従来より金
属製魔法瓶などの製造に使用されている周知の真空加熱
炉を使用して良い。この真空炉内をl×10-3Pa以下
まで真空排気し、ろう材96が溶融し得る温度まで加熱
する。
【0042】これによって、空隙S5内の空気は、この
外容器孔部98周縁と内容器91周縁との隙間の排気孔
89から排気される。また、加熱によりろう材96が溶
融流動し、排気孔89に流れ込み、望ましくは排気孔8
9の空隙S5側に達する。溶融したろう材96が排気孔
89に行き渡った状態で、真空状態を保ったまま真空炉
内を自然冷却させてろう材96を固化させ、排気孔89
をろう付けする。以上のようにして断熱層103を有す
る金属製断熱容器Eを得る。
外容器孔部98周縁と内容器91周縁との隙間の排気孔
89から排気される。また、加熱によりろう材96が溶
融流動し、排気孔89に流れ込み、望ましくは排気孔8
9の空隙S5側に達する。溶融したろう材96が排気孔
89に行き渡った状態で、真空状態を保ったまま真空炉
内を自然冷却させてろう材96を固化させ、排気孔89
をろう付けする。以上のようにして断熱層103を有す
る金属製断熱容器Eを得る。
【0043】この実施例では、先の第1実施例と同じ
く、別部材を用いることなく電気配線などを挿通する貫
通孔を形成することができる。よって容易に、かつ低コ
ストで高い保温力を有する金属製断熱容器を製造するこ
とが可能である。また、貫通孔形成が容易となる。さら
にこの実施例では、内外容器成形加工時に内容器91お
よび外容器93に設けた内容器孔部95および外容器孔
部98を電気配線などを挿通するための貫通孔100と
したので、その製造が容易となる。なお、この実施例で
は 外容器孔部98と内容器91との隙間を排気孔89
としたが、この隙間を予め封止しておき、貫通孔100
の他部に別の排気孔またはチップ管を設け、これらから
真空排気してもよい。また、この実施例では、断熱層を
真空としたが、これに限らず、キセノン、クリプトン、
アルゴンなどの低熱伝導率ガスを封入しても良い。
く、別部材を用いることなく電気配線などを挿通する貫
通孔を形成することができる。よって容易に、かつ低コ
ストで高い保温力を有する金属製断熱容器を製造するこ
とが可能である。また、貫通孔形成が容易となる。さら
にこの実施例では、内外容器成形加工時に内容器91お
よび外容器93に設けた内容器孔部95および外容器孔
部98を電気配線などを挿通するための貫通孔100と
したので、その製造が容易となる。なお、この実施例で
は 外容器孔部98と内容器91との隙間を排気孔89
としたが、この隙間を予め封止しておき、貫通孔100
の他部に別の排気孔またはチップ管を設け、これらから
真空排気してもよい。また、この実施例では、断熱層を
真空としたが、これに限らず、キセノン、クリプトン、
アルゴンなどの低熱伝導率ガスを封入しても良い。
【0044】
【発明の効果】本発明の金属製断熱容器では、内容器と
外容器とが密着部において密着し、この密着部に貫通孔
を設ける構成としたので、別部材を用いることなく電気
配線などを挿通する貫通孔を形成することができ、容易
に、かつ低コストで金属製断熱容器を製造することが可
能である。また、密着部の一部に、この密着部より小さ
い貫通孔を設ける構成としたので、貫通孔形成が容易で
ある。また、貫通孔の大きさを、この貫通孔に挿通させ
る配線などの太さに合わせて調整できるので、この貫通
孔に合わせて内容器と外容器との密着部の大きさを必要
最小限の大きさに調整できる。よって、密着部からの熱
損失を最小限にすることができ、高い保温力を有するも
のとすることができる。
外容器とが密着部において密着し、この密着部に貫通孔
を設ける構成としたので、別部材を用いることなく電気
配線などを挿通する貫通孔を形成することができ、容易
に、かつ低コストで金属製断熱容器を製造することが可
能である。また、密着部の一部に、この密着部より小さ
い貫通孔を設ける構成としたので、貫通孔形成が容易で
ある。また、貫通孔の大きさを、この貫通孔に挿通させ
る配線などの太さに合わせて調整できるので、この貫通
孔に合わせて内容器と外容器との密着部の大きさを必要
最小限の大きさに調整できる。よって、密着部からの熱
損失を最小限にすることができ、高い保温力を有するも
のとすることができる。
【0045】また、内容器に電流導入端子を設けた構成
とすることによって、電流導入端子の導体を用いて電気
配線などを行うことができ、配線作業が容易となる。ま
た、熱損失を低く抑えることができ、保温性を向上させ
ることが可能となる。また、電流導入端子の導体を熱電
対のシースとして用いることで、容器内部の温度を測定
する手段として利用することができる。また、内外容器
の成形加工時に内容器および外容器に、内容器孔部およ
び外容器孔部を設け、これらを貫通孔とすることによっ
て、より容易に金属製断熱容器を製造することが可能と
なる。
とすることによって、電流導入端子の導体を用いて電気
配線などを行うことができ、配線作業が容易となる。ま
た、熱損失を低く抑えることができ、保温性を向上させ
ることが可能となる。また、電流導入端子の導体を熱電
対のシースとして用いることで、容器内部の温度を測定
する手段として利用することができる。また、内外容器
の成形加工時に内容器および外容器に、内容器孔部およ
び外容器孔部を設け、これらを貫通孔とすることによっ
て、より容易に金属製断熱容器を製造することが可能と
なる。
【0046】また、本発明の金属製断熱容器の製造方法
では、別部材を用いることなく電気配線などを挿通する
貫通孔を形成することができ、容易に、かつ低コストで
金属製断熱容器を製造することが可能である。また、二
重壁容器を形成した後、内外容器の空隙を真空封止する
とともに、大気圧荷重により凸部で内外容器を当接させ
て密着部を形成することによって、密着部において確実
に内容器と外容器とを接合することができる。
では、別部材を用いることなく電気配線などを挿通する
貫通孔を形成することができ、容易に、かつ低コストで
金属製断熱容器を製造することが可能である。また、二
重壁容器を形成した後、内外容器の空隙を真空封止する
とともに、大気圧荷重により凸部で内外容器を当接させ
て密着部を形成することによって、密着部において確実
に内容器と外容器とを接合することができる。
【図1】本発明の第1実施例の金属製断熱容器を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の第1実施例の金属製断熱容器を製造す
る方法を示す工程図である。
る方法を示す工程図である。
【図3】本発明の第2実施例の金属製断熱容器を示す断
面図である。
面図である。
【図4】本発明の第3実施例の金属製断熱容器を示す断
面図である。(b)は全体図、(a)は要部拡大図を示
す。
面図である。(b)は全体図、(a)は要部拡大図を示
す。
【図5】本発明の第4実施例の金属製断熱容器を示す断
面図であり、(b)は全体図、(a)は要部拡大図を示
す。
面図であり、(b)は全体図、(a)は要部拡大図を示
す。
【図6】本発明の第5実施例の金属製断熱容器を示す断
面図である。
面図である。
【図7】図6に示す金属製断熱容器の要部拡大図であ
る。
る。
【図8】本発明の第5実施例の金属製断熱容器の製造方
法での真空封止前の二重壁容器を示す要部拡大図であ
る。
法での真空封止前の二重壁容器を示す要部拡大図であ
る。
1,21,51,71,91・・・内容器 3,23,52,72,93・・・外容器 5,25,55,75,85・・・口元接合部 9,31・・・密着部 9b,30・・・外容器底凸部 10,32,100・・・貫通孔 12,102・・・二重壁容器 14,34,53,73,103・・・断熱層 28,78・・・チップ管 29・・・内容器底凸部 54,74・・・電流導入端子 59,79・・・導体挿入孔 60,80・・・導体 61・・・ろう材 81・・・接着剤 95・・・内容器孔部 98・・・外容器孔部 S1,S2,S3,S4,S5・・・空隙 A,B,C,D,E・・・金属製断熱容器
フロントページの続き (72)発明者 小宮 泰彦 新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1435 日 本酸素株式会社内 (72)発明者 重田 賢二 新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1435 日 本酸素株式会社内
Claims (18)
- 【請求項1】 金属製の内容器を金属製の外容器内に空
隙を隔てて収容し、前記内容器と前記外容器とを接合一
体化し、前記空隙に断熱層を形成して構成される金属製
断熱容器において、 前記内容器と外容器のうち少なくともいずれか一方に前
記空隙側に突出した凸部が設けられ、この凸部に前記内
容器と前記外容器とが互いに接合した密着部が形成さ
れ、かつこの密着部に、前記内外容器を貫通する貫通孔
が穿設されていることを特徴とする金属製断熱容器。 - 【請求項2】 金属製の内容器を金属製の外容器内に空
隙を隔てて収容し、前記内容器と前記外容器とを接合一
体化し、前記空隙に断熱層を形成して構成される金属製
断熱容器において、 前記内容器に、この内容器と絶縁された状態でこの内容
器を貫通する導体を備えた電流導入端子が取り付けら
れ、 前記外容器に、前記導体が挿入され、気密かつ絶縁状態
に封止された挿入孔封止部が設けられたことを特徴とす
る金属製断熱容器。 - 【請求項3】 金属製の内容器を金属製の外容器内に空
隙を隔てて収容し、前記内容器と前記外容器とを接合一
体化し、前記空隙に断熱層を形成して構成される金属製
断熱容器において、 前記外容器に、この外容器と絶縁された状態でこの外容
器を貫通する導体を備えた電流導入端子が取り付けら
れ、 前記内容器に、前記導体が挿入され、気密かつ絶縁状態
に封止された挿入孔封止部が設けられたことを特徴とす
る金属製断熱容器。 - 【請求項4】 前記空隙が、真空断熱層とされているこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の金
属製断熱容器。 - 【請求項5】 前記空隙が、空気より熱伝導率が低い低
熱伝導率ガスを封入してなるガス断熱層とされているこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の金
属製断熱容器。 - 【請求項6】 前記貫通孔の他部に、ガス排気用の排気
孔が封止された排気孔封止部と封止されたチップ管のう
ちいずれか一方が設けられていることを特徴とする請求
項1の金属製断熱容器。 - 【請求項7】 前記挿入孔封止部の他部に、ガス排気用
の排気孔が封止された排気孔封止部と封止されたチップ
管のうちいずれか一方が設けられていることを特徴とす
る請求項2または3の金属製断熱容器。 - 【請求項8】 少なくともいずれか一方に凸部が形成さ
れた金属製の内容器と、金属製の外容器を成形加工し、
前記内容器を前記外容器内に空隙を保って配し、接合一
体化して、前記凸部で前記内容器と前記外容器とが互い
に当接した密着部が形成された二重壁容器とした後、前
記密着部を接合し、次いで前記空隙を真空封止し、該真
空封止の前後いずれかで、前記密着部の一部に前記二重
壁容器を貫通する貫通孔を設けることを特徴とする金属
製断熱容器の製造方法。 - 【請求項9】 少なくともいずれか一方に凸部が形成さ
れた金属製の内容器と、金属製の外容器を成形加工し、
前記内容器を前記外容器内に空隙を保って配し、接合一
体化して、前記凸部で前記内容器と前記外容器とが互い
に当接した密着部が形成された二重壁容器とした後、前
記空隙を真空封止し、次いで前記密着部を接合した後、
前記密着部の一部に前記二重壁容器を貫通する貫通孔を
設けることを特徴とする金属製断熱容器の製造方法。 - 【請求項10】 少なくともいずれか一方に凸部が形成
された金属製の内容器と、金属製の外容器を成形加工
し、前記内容器を前記外容器内に空隙を保って配し、接
合一体化して、二重壁容器とした後、前記空隙を真空封
止するとともに、大気圧荷重により前記凸部で前記内容
器と外容器とを当接させて密着部を形成し、この密着部
を接合した後、前記密着部の一部に前記二重壁容器を貫
通する貫通孔を設けることを特徴とする金属製断熱容器
の製造方法。 - 【請求項11】 前記二重壁容器の内容器と外容器との
空隙を真空とした後、この空隙に空気より熱伝導率が低
い低熱伝導率ガスを充填して封止することを特徴とする
請求項8から10のいずれか1項記載の金属製断熱容器
の製造方法。 - 【請求項12】 導体を有する電流導入端子と、端子挿
入孔を備えた金属製の内容器と、導体挿入孔を備えた金
属製の外容器とを成形加工し、前記電流導入端子を、前
記導体が前記内容器と電気絶縁した状態で、前記内容器
に形成された端子挿入孔内に挿入して気密に接合した
後、この電流導入端子の導体が、前記外容器の導体挿入
孔内に、この導体挿入孔周縁部と離間して挿通するよう
に、前記内容器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、
この内容器と外容器とを接合一体化して二重壁容器とし
た後、前記内容器と外容器との空隙内の空気を前記導体
挿入孔から排気させてこの空隙を真空とし、その後前記
導体挿入孔を電気絶縁性の封止材で封止することを特徴
とする金属製断熱容器の製造方法。 - 【請求項13】 導体を有する電流導入端子と、端子挿
入孔を備えた金属製の内容器と、導体挿入孔を備えかつ
この導体挿入孔の他部に設けられた排気孔とチップ管の
うちいずれか一方を備えた金属製の外容器とを成形加工
し、前記電流導入端子を、前記導体が前記内容器と電気
絶縁した状態で、前記内容器に形成された端子挿入孔内
に挿入して気密に接合した後、この電流導入端子の導体
が、前記外容器の導体挿入孔内に、この導体挿入孔周縁
部と離間して挿通するように、前記内容器を前記外容器
内に空隙を隔てて収容し、この内容器と外容器とを接合
一体化して二重壁容器とした後、前記導体挿入孔を電気
絶縁性の封止材で封止し、前記空隙を前記排気孔とチッ
プ管のうちいずれか一方から排気して真空とすることを
特徴とする金属製断熱容器の製造方法。 - 【請求項14】 導体を有する電流導入端子と、端子挿
入孔を備えた金属製の外容器と、導体挿入孔を備えた金
属製の内容器とを成形加工し、前記電流導入端子を、前
記導体が前記外容器と電気絶縁した状態で、前記外容器
に形成された端子挿入孔内に挿入して気密に接合した
後、この電流導入端子の導体が、前記内容器の導体挿入
孔内に、この導体挿入孔周縁部と離間して挿通するよう
に、前記内容器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、
この内容器と外容器とを接合一体化して二重壁容器とし
た後、前記内容器と外容器との空隙内の空気を前記導体
挿入孔から排気させてこの空隙を真空とし、その後前記
導体挿入孔を電気絶縁性の封止材で封止することを特徴
とする金属製断熱容器の製造方法。 - 【請求項15】 導体を有する電流導入端子と、端子挿
入孔を備えかつこの端子挿入孔の他部に設けられた排気
孔とチップ管のうちいずれか一方を備えた金属製の外容
器と、導体挿入孔を備えた金属製の内容器とを成形加工
し、前記電流導入端子を、前記導体が前記外容器と電気
絶縁した状態で、前記外容器に形成された端子挿入孔内
に挿入して気密に接合した後、この電流導入端子の導体
が、前記内容器の導体挿入孔内に、この導体挿入孔周縁
部と離間して挿通するように、前記内容器を前記外容器
内に空隙を隔てて収容し、この内容器と外容器とを接合
一体化して二重壁容器とした後、前記導体挿入孔を電気
絶縁性の封止材で封止し、前記空隙を前記排気孔とチッ
プ管のうちいずれか一方から排気して真空とすることを
特徴とする金属製断熱容器の製造方法。 - 【請求項16】 前記二重壁容器の内容器と外容器との
空隙を真空とした後、空気より熱伝導率が低い低熱伝導
率ガスを充填し、その後空隙を電気絶縁性の封止材で封
止することを特徴とする請求項12から15のいずれか
1項記載の金属製断熱容器の製造方法。 - 【請求項17】 内容器孔部を有する金属製の内容器
と、前記内容器孔部と連通する外容器孔部を有する金属
製の外容器とを成形加工し、前記内容器を前記外容器内
に空隙を隔てて収容し、接合一体化して二重壁容器とし
た後、前記内容器孔部と外容器孔部とからなる貫通孔の
前記内容器孔部周縁と外容器孔部周縁との隙間から、前
記空隙内の空気を真空排気し、次いでこの隙間を封止す
ることを特徴とする金属製断熱容器の製造方法。 - 【請求項18】 内容器孔部を有する金属製の内容器
と、前記内容器孔部と連通する外容器孔部を備え、かつ
この外容器孔部の他部に設けられた排気孔とチップ管の
いずれか一方を有する金属製の外容器とを成形加工し、
前記内容器を前記外容器内に空隙を隔てて収容し、接合
一体化して二重壁容器とした後、前記内容器孔部と外容
器孔部とからなる貫通孔の前記内容器孔部周縁と外容器
孔部周縁との隙間を封止し、その後前記排気孔とチップ
管のいずれか一方から、前記内容器と外容器との空隙を
真空排気し、次いでこの排気孔とチップ管のいずれか一
方を封止することを特徴とする金属製断熱容器の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9573396A JPH09276155A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 金属製断熱容器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9573396A JPH09276155A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 金属製断熱容器およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09276155A true JPH09276155A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14145685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9573396A Pending JPH09276155A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 金属製断熱容器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09276155A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008144910A (ja) * | 2006-12-12 | 2008-06-26 | Zojirushi Corp | 真空二重構造体の製造方法、排気装置および真空二重構造体 |
JP2010537789A (ja) * | 2007-09-07 | 2010-12-09 | ボーズ・コーポレーション | 誘導調理器具 |
JP2011219125A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Thermos Kk | 金属製真空断熱容器 |
US8602248B2 (en) | 2011-03-02 | 2013-12-10 | Bose Corporation | Cooking utensil |
US8796598B2 (en) | 2007-09-07 | 2014-08-05 | Bose Corporation | Induction cookware |
JP2014171819A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-22 | Hitachi Appliances Inc | 炊飯器 |
CN112496194A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-03-16 | 浙江给力工贸有限公司 | 一种真空保温杯内胆及加工工艺 |
EP3922132A1 (en) * | 2020-06-10 | 2021-12-15 | Shenzhen Zhongmin Technology Co., Ltd. | Method for improving performance of cup lid and cup lid manufactured by the method |
JP2022053449A (ja) * | 2020-09-24 | 2022-04-05 | 浙江飛剣工貿有限公司 | 弧状底部チタンカップの製造工程 |
-
1996
- 1996-04-17 JP JP9573396A patent/JPH09276155A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4689590B2 (ja) * | 2006-12-12 | 2011-05-25 | 象印マホービン株式会社 | 真空二重構造体の製造方法、排気装置および真空二重構造体 |
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---|---|---|---|
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050912 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |