JP2014238925A - 全固体電池 - Google Patents

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春男 大塚
吉田 俊広
Toshihiro Yoshida
俊広 吉田
鬼頭 賢信
Masanobu Kito
賢信 鬼頭
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Abstract

【課題】電極と固体電解質層との界面での接触性向上によるイオン伝導の向上、界面での抵抗層形成の抑制、電極内でのイオン伝導の向上、さらにはエネルギー密度の向上を図ることができる全固体電池を提供する。
【解決手段】第1全固体電池10Aにおいては、少なくとも正極層12と、無機固体電解質層14と、負極層16とを積層して構成し、正極層12と無機固体電解質層16との間に、高分子固体電解質層18を介在させ、さらに、正極層12を、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向した正極活物質のみで構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、電極活物質と固体電解質との組み合わせによる全固体電池に関する。
近年、パーソナルコンピュータ、携帯電話等のポータブル機器の開発に伴い、その電源としての電池の需要が大幅に拡大している。このような用途に用いられる電池においては、イオンを移動させる媒体として、希釈溶媒に可燃性の有機溶媒を用いた有機溶媒等の液体の電解質(電解液)が従来使用されている。このような電解液を用いた電池においては、電解液の漏液や、発火、爆発等の問題を生ずる可能性がある。
このような問題を解消すべく、本質的な安全性確保のために、液体の電解質に代えて固体電解質を使用すると共に、その他の要素の全てを固体で構成した全固体電池の開発が進められている。このような全固体電池は、電解質が固体であることから、発火の心配が少なく、漏液せず、また、腐食による電池性能の劣化等の問題も生じ難い。
従来の全固体電池としては、例えば特許文献1及び2に記載の全固体電池が知られている。
特許文献1には、電極及び無機固体電解質層に、溶質を含む高分子固体電解質を含浸させた全固体電池が記載されている。すなわち、正極もしくは負極に無機固体電解質形成用ペーストを塗布した後、乾燥して、正極もしくは負極に無機固体電解質層が積層された積層体を作製する。その後、この積層体に高分子固体電解質を含浸して硬化させ、さらに、負極もしくは正極を積層して全固体電池を作製している。
特許文献2には、電極合材にて作製された電極を有する全固体電池が記載されている。電極合材には、電極活物質、導電助剤、高分子固体電解質及び無機固体電解質粉末が含まれる。
特開2000−138073号公報 特開2009−094029号公報
ところで、特許文献1記載の全固体電池は、電極及び無機固体電解質層に高分子固体電解質を含浸して電極及び固体電解質層を構成するようにしているため、電極内のイオン伝導並びに固体電解質層のイオン伝導は共に高分子固体電解質が担うことになる。この場合、高分子固体電解質はイオンの伝導度が低いため、全固体電池でのイオン伝導が高分子固体電解質で律速してしまい、イオン伝導度が低い電池になるという懸念がある。
特許文献2記載の全固体電池は、一般的な高分子固体電解質を使用した全固体電池に、無機固体電解質を混合するようにしているが、電極でのイオン伝導は伝導度が低い高分子固体電解質が担うことになり、この場合も、特許文献1と同様に、全固体電池でのイオン伝導が高分子固体電解質で律速してしまい、イオン伝導度が低い電池になるという懸念がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、電極と固体電解質層との界面での接触性向上によるイオン伝導の向上、界面での抵抗層形成の抑制、電極内でのイオン伝導の向上、さらにはエネルギー密度の向上を図ることができる全固体電池を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る全固体電池は、少なくとも正極層と、固体電解質層と、負極層とが積層されて構成された全固体電池であって、前記正極層は、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向した正極活物質のみで構成され、前記固体電解質層は、無機固体電解質で構成され、前記正極層と前記固体電解質層との間に、高分子固体電解質層が介在されていることを特徴とする。
[2] この場合、さらに、前記負極層と前記固体電解質層との間にも、高分子固体電解質層が介在されていてもよい。
[3] 本発明において、前記高分子固体電解質層は、真性高分子固体電解質で構成されていてもよい。
[4] 前記真性高分子固体電解質層は、ポリエチレンオキサイド系ポリマー、ポリプロピレンオキサイド系ポリマーからなる群から選択される少なくとも一種で構成されていてもよい。
[5] 前記正極活物質は、層状岩塩構造又はスピネル構造を有してもよい。
[6] この場合、前記正極活物質は、
一般式:Lip(Nix,Coy,Alz)O2
(上記一般式中、0.9≦p≦1.3,0.6<x<0.9,0.1<y≦0.3,0≦z≦0.2,x+y+z=1)
で表される層状岩塩構造を有し、前記特定の結晶面が(003)面であってもよい。
[7] 前記無機固体電解質は、酸化物系固体電解質又は硫化物系固体電解質であってもよい。
[8] 前記負極層は、負極活物質のみで構成されていてもよい。
[9] この場合、前記負極活物質は、リチウム金属、リチウム合金、リチウムと合金化する金属、炭素系材料又は酸化物系材料で構成されていてもよい
[10] そのうち、前記炭素系材料は、グラファイト又はアモルファスカーボン又はカーボンナノチューブ又はグラフェンであってもよい。
[11] また、前記酸化物系材料は、Li4Ti512又はTiO2であってもよい。
[12] あるいは、前記負極層は、多孔体と負極活物質との複合材料で構成されていてもよい。
[13] この場合、前記負極活物質が、リチウム金属、リチウム合金又はリチウムと合金化する金属であってもよい。
[14] あるいは、前記負極層は、負極活物質と、固体電解質材料とが混合された構成であってもよい。
[15] この場合、前記負極活物質はグラファイトであり、前記固体電解質材料は、Li7La3Zr212(LLZ)を含むガーネット系の結晶構造を有してもよい。
本発明に係る全固体電池によれば、電極と固体電解質層との界面での接触性向上によるイオン伝導の向上、界面での抵抗層形成の抑制、電極内でのイオン伝導の向上、さらにはエネルギー密度の向上を図ることができる。
図1Aは第1の実施の形態に係る全固体電池(第1全固体電池)の要部を示す分解斜視図であり、図1Bは第1全固体電池の要部を示す縦断面図である。 図2Aは第1全固体電池の第1の構成例を示す縦断面図であり、図2Bは第1全固体電池の第2の構成例を示す縦断面図であり、図2Cは第1全固体電池の第3の構成例を示す縦断面図であり、図2Dは第1全固体電池の第4の構成例を示す縦断面図である。 図3Aは比較例1に係る全固体電池の要部の作用を示す説明図であり、図3Bは第1全固体電池の要部の作用を示す説明図である。 図4Aは比較例2に係る全固体電池の要部を示す縦断面図であり、図4Bは比較例3に係る全固体電池の要部を示す縦断面図である。 図5Aは第2の実施の形態に係る全固体電池(第2全固体電池)の要部を示す分解斜視図であり、図5Bは第2全固体電池の要部を示す縦断面図である。 図6Aは負極層(リチウム金属)と無機固体電解質層との間に高分子固体電解質層が介在していない場合の作用を示す説明図であり、図6Bは第2全固体電池の要部の作用を示す説明図である。
以下、本発明に係る全固体電池の実施の形態例を図1A〜図6Bを参照しながら説明する。
第1の実施の形態に係る全固体電池(以下、第1全固体電池10Aと記す)は、図1A及び図1Bに示すように、少なくとも正極層12と、無機固体電解質にて構成された無機固体電解質層14と、負極層16とを有する。そして、正極層12は、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向した正極活物質のみで構成されている。さらに、第1全固体電池10Aでは、正極層12と無機固体電解質層14との間に、高分子固体電解質層18が介在されている。
すなわち、第1全固体電池10Aは、負極から正極に向かって、負極層16、無機固体電解質層14、高分子固体電解質層18及び正極層12が積層されて構成されている。なお、正極層12の端面(例えば上面)には図示しない正極側集電板が接続され、負極層16の端面(例えば下面)には図示しない負極側集電板が接続される。
ここで、正極層12、負極層16、無機固体電解質層14及び高分子固体電解質層18の各構成材料について説明する。
先ず、正極層12は、リチウム遷移金属酸化物の複数の粒子(正極活物質)からなり、且つ、各粒子のリチウムイオン伝導方向が一定の方向に配向されている。一定の方向は、本実施の形態では、正極層12から負極層16に向かう方向である。つまり、正極層12は、各粒子の特定の結晶面が正極層12から負極層16に向かう方向に配向された層にて構成され、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向した粒子(正極活物質)のみを焼結して構成されている。正極活物質は、層状岩塩構造又はスピネル構造を有する。
具体的に、層状岩塩構造の正極活物質を用いる場合は、下記の一般式で表される組成の粒子であって、厚さが2〜100μm程度の板状に形成された粒子が好ましい。
一般式:Lip(Nix,Coy,Alz)O2
(上記一般式中、0.9≦p≦1.3,0.6<x<0.9,0.1<y≦0.3,0≦z≦0.2,x+y+z=1)
特に、上述の特定の結晶面が(003)面であり、該(003)面が正極層12から負極層16に向かう方向に配向されていることが好ましい。これにより、リチウムイオンの正極層12に対する脱挿入の際の抵抗にならず、高入力時(充電時)に、多くのリチウムイオンを放出することができ、高出力時(放電時)に、多くのリチウムイオンを受け入れることができる。(003)面以外の例えば(101)面や(104)面は、正極層12の表面に沿うように配向させてもよい。上述の粒子の詳細については、特許第4745463号公報を参照されたい。
負極層16は、負極活物質のみで構成されていることが好ましい。この場合、負極活物質としては、例えばリチウム金属、リチウム合金、リチウムと合金化する金属、炭素系材料又は酸化物系材料を用いることができる。
炭素系材料としては、グラファイト又はアモルファスカーボン又はカーボンナノチューブ又はグラフェンを挙げることができる。これらの材料であれば、充放電による体積変化が小さく、容量の増大も図ることができる。
酸化物系材料としては、例えばLi4Ti512(単に、LTOと記す)又はTiO2を挙げることができる。この場合、負極層16を、負極活物質のみを焼結して構成することができる。
通常、LTOは、リチウムイオンの挿入脱離に伴う体積変化が0.2%と低いため、固体と固体との界面の安定的な密着維持が必須の全固体電池において最適な材料といえる。その一方で、LTOは絶縁性の材料であるため、電極材料として使用する際には導電助剤を混合しなければ、実用的な電池性能が得られない。
また、LTOはリチウムに対する電位が1.5Vと高いため、電極材料として使用すると、エネルギー密度が低い電池となってしまう。そこに、活物質(電池内で電気化学反応に関与する物質)以外の材料(導電助剤等)を添加することで、さらにエネルギー密度が低下するという問題がある。
これに対して、本実施の形態では、LTOの焼結板を負極層16として用いることで、負極層16を負極活物質のみとし、負極活物質の充填率を高め、焼結による粒子間のネック(ネットワーク)の生成で、導電助剤を混合しなくても電子伝導性を確保することができ、エネルギー密度の低減を抑えることができる。これは、上述したリチウム金属、リチウム合金、リチウムと合金化する金属、炭素系材料を用いた場合でも同様である。
また、負極層16は、多孔体と負極活物質との複合材料で構成されてもよい。すなわち、負極層16は、多孔体の開気孔に例えばリチウム金属やリチウム合金、リチウムと合金化する金属等の負極活物質が充填されて、負極活物質による三次元のネットワーク構造を有する。多孔体の構成材料として、例えば発泡銅を用いることができる。
無機固体電解質層14を構成する無機固体電解質としては、酸化物系固体電解質又は硫化物系固体電解質を用いることができ、この中でも、大気暴露でも安全な酸化物系固体電解質を用いることが好ましい。そして、酸化物系固体電解質として、好ましくは、Li(リチウム)とLa(ランタン)とZr(ジルコニウム)とO(酸素)を含むガーネット系又はガーネット系類似の結晶構造が挙げられる。具体的には、例えばLi7La3Zr212(LLZ)を含むガーネット系の結晶構造を用いることができる。
一方、高分子固体電解質層18は、好ましくは、真性高分子固体電解質で構成される。真性高分子固体電解質は、純粋に固体である電解質なので、漏液や難燃性の低下の心配がないからである。この場合、真性高分子固体電解質としてポリエチレンオキサイド系ポリマー、ポリプロピレンオキサイド系ポリマー、ポリエチレンイミン系ポリマー、ポリアルキレンサルファイド系ポリマー及びポリビニルピロリドン系ポリマー等を用いることができる。
ここで高分子固体電解質は、固体高分子と液体電解質の混合物であるゲル電解質と、純粋に固体高分子のみで構成された高分子固体電解質に分けられるが、真性高分子固体電解質とは後者の高分子固体電解質のことをいう。
特に、上述の真性高分子固体電解質のうち、ポリエチレンオキサイド系ポリマー、ポリプロピレンオキサイド系ポリマーを用いることが好ましい。充放電過程で化学的に安定しているからである。
従って、第1全固体電池10Aの構成例としては、図2A〜図2Dに示す例が挙げられる。
図2Aは、負極層16として、グラファイト又はアモルファスカーボン又はカーボンナノチューブ又はグラフェン等の炭素系材料の負極板20を用いた第1の構成例を示す。図2Bは、負極層16として、LTO又はTiO2等の酸化物系材料の焼結板22を用いた第2の構成例を示す。図2Cは、負極層16として、リチウム金属又はリチウム合金等の金属板24を用いた第3の構成例を示す。図2Dは、負極層16として、多孔体と、リチウム金属又はリチウム合金又はリチウムと合金化する金属との複合材料26を用いた第4の構成例を示す。
ここで、第1全固体電池10Aの作用について、比較例1に係る全固体電池100Aと比較しながら説明する。
比較例1に係る全固体電池100Aは、図3Aにその要部を示すように、正極層12と無機固体電解質層14との間に高分子固体電解質層18が介在せず、正極層12と無機固体電解質層14とを直接接合している。しかし、正極層12も無機固体電解質層14もミクロな範囲では、それぞれ表面が粗い。従って、正極層12と無機固体電解質層14とを接合する場合、正極層12と無機固体電解質層14とを例えば1000℃等の高温下で直接(固相)接合している。この場合、正極層12と無機固体電解質層14との界面102に異相104が形成され、また、界面102に表面粗さによる間隙106が形成されることとなる。従って、正極層12から無機固体電解質層14間を行き来するリチウムイオン(Li+)は、正極層12と無機固体電解質層14との界面102のうち、間隙106を除く部分であり、しかも、その部分は、異相104が形成されており、異相104によっては、イオン伝導を阻害する作用を起こすおそれもある。そのため、リチウムイオンのイオン伝導に対する抵抗が増大することとなる。
これに対して、第1全固体電池10Aは、図3Bに示すように、正極層12と無機固体電解質層14との間に高分子固体電解質層18が介在している。そのため、正極層12と無機固体電解質層14とを接合する場合、直接接合させる温度よりも低い温度(例えば60℃等)で高分子固体電解質層18にて接合することができる。このとき、正極層12と無機固体電解質層14の各表面粗さによる凹部28や間隙30に高分子固体電解質層18が充填され、しかも、低い温度による接合であることから、正極層12と無機固体電解質層14との界面、すなわち、正極層12と高分子固体電解質層18との界面32a並びに高分子固体電解質層18と無機固体電解質層14との界面32bに異相は形成されない。従って、正極層12から無機固体電解質層14間を行き来するリチウムイオンは、正極層12と無機固体電解質層14の各表面粗さによる凹部28や間隙30に制約されることなく通過する。つまり、第1全固体電池10Aは、リチウムイオンのイオン伝導に対する抵抗の増大を抑制することができる。
特に、リチウムイオンのイオン伝導が高分子固体電解質層18で律速されないために、高分子固体電解質層18の厚みを0.25〜5μmに設定することが好ましく、さらに好ましくは0.5〜1μmである。
次に、第1全固体電池の作用について、比較例2及び3に係る全固体電池100B及び100Cと比較しながら説明する。
比較例2に係る全固体電池100Bは、図4Aにその要部を示すように、正極層108、固体電解質層110と、負極層112とが積層されて構成されている。正極層108は、正極活物質、導電助剤及び高分子固体電解質を混合した電極合材にて構成されている。負極層112は、負極活物質、導電助剤及び高分子固体電解質を混合した電極合材にて構成されている。固体電解質層110は高分子固体電解質にて構成されている。
比較例3に係る全固体電池は、図4Bにその要部を示すように、正極層114、固体電解質層116と、負極層118とが積層されて構成されている。正極層114は、正極活物質、導電助剤及び無機固体電解質粉末を混合し、圧粉成形して構成されている。負極層118は、負極活物質、導電助剤及び無機固体電解質粉末を混合し、圧粉成形して構成されている。固体電解質層116は、無機固体電解質にて構成されている。
第1全固体電池10Aは、代表的に図2Aに示す第1の構成例、すなわち、負極層16として、グラファイト又はアモルファスカーボン又はカーボンナノチューブ又はグラフェン等の炭素系材料の負極板20を用いた構成例を示す。
第1全固体電池10A、比較例2に係る全固体電池100B及び比較例3に係る全固体電池100Cのイオン伝導性、エネルギー密度、難燃性を確認した結果を下記表1に示す。ここで、難燃性とは、発火し難い、発火しても継続して燃焼しない性質を示す。
Figure 2014238925
表1からわかるように、比較例2に係る全固体電池100Bは、固体電解質層110が高分子固体電解質であり、また、正極層108及び負極層112に高分子固体電解質が含まれていることから、固体電解質層110並びに電極(正極層108及び負極層112)内のイオン伝導性が低い。但し、正極層108と固体電解質層110との界面、並びに負極層112と固体電解質層110との界面のイオン伝導性は良好である。正極層108及び負極層112がそれぞれ正極活物質や負極活物質に加えて、導電助剤及び高分子固体電解質を含むことから、正極層108に対する正極活物質の充填率、並びに負極層112に対する負極活物質の充填率が低下し、エネルギー密度が低下している。また、正極層108、負極層112及び固体電解質層110全てに高分子固体電解質が含まれているため、第1全固体電池10A及び比較例3に係る全固体電池100Cと比して難燃性の点で不利である。
比較例3に係る全固体電池100Cは、固体電解質層116が無機固体電解質であり、また、正極層114及び負極層118に無機固体電解質が含まれていることから、固体電解質層116並びに電極(正極層114及び負極層118)内のイオン伝導性が高い。但し、上述した比較例1と同様に、正極層114と固体電解質層116との界面、並びに負極層118と固体電解質層116との界面のイオン伝導性は低い。正極層114及び負極層118がそれぞれ正極活物質や負極活物質に加えて、導電助剤及び無機固体電解質粉末を含むことから、比較例2と同様に、正極層114に対する正極活物質の充填率、並びに負極層118に対する負極活物質の充填率が低下し、エネルギー密度が低下している。ただ、無機固体電解質を使用していることから、難燃性については良好であった。
これに対して、第1全固体電池10Aは、固体電解質層として無機固体電解質層14を用い、また、正極層12が特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向した正極活物質のみで構成され、負極層16が炭素系材料の負極板20を用いたことから、無機固体電解質層14並びに電極(正極層12及び負極層16)内のイオン伝導性が高い。しかも、正極層12と無機固体電解質層14との間に高分子固体電解質層18を介在させたので、正極層12と無機固体電解質層14との界面、並びに負極層16と無機固体電解質層14との界面のイオン伝導性が高い。また、正極層12が正極活物質のみで構成され、負極層16が負極活物質のみで構成されていることから、エネルギー密度が向上している。一部、高分子固体電解質層18を使用しているが、第1全固体電池10A全体に対する体積の割合{(高分子固体電解質層18の体積/第1全固体電池10Aの全体積)×100}でみたとき、0.3〜6%程度であり、微小であるため、難燃性の低下にはつながらなかった。
このように、第1全固体電池10Aにおいては、少なくとも正極層12と、無機固体電解質層14と、負極層16とを積層して構成し、正極層12と無機固体電解質層14との間に、高分子固体電解質層18を介在させ、さらに、正極層12を、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向した正極活物質のみで構成したので、正極層12と無機固体電解質層14との界面での接触性向上によるイオン伝導の向上、界面での抵抗層形成(異相の形成)の抑制、電極(正極層12及び負極層16)内でのイオン伝導の向上、さらにはエネルギー密度の向上を図ることができる。
次に、第2の実施の形態に係る全固体電池(以下、第2全固体電池10Bと記す)について図5A〜図6Bを参照しながら説明する。
第2全固体電池10Bは、図5A及び図5Bに示すように、上述した第1全固体電池10Aとほぼ同様の構成を有するが、負極層16と無機固体電解質層14との間にも高分子固体電解質層18が介在している点で異なる。
この構成は、負極層16として、リチウム金属34を用いた場合に好適である。すなわち、図6Aに示すように、負極層16(リチウム金属34)と無機固体電解質層14との間に高分子固体電解質層18が介在していない場合、充放電が繰り返されることで、リチウムイオン(Li+)の脱挿入の起こりやすい個所から優先的にリチウムイオンが析出し、リチウムイオンが析出した部分に凹部36が形成され、負極層16と無機固体電解質層14との界面に凹凸による間隙38が形成されることになる。その結果、負極層16と無機固体電解質層14との接触面積が小さくなり、リチウムイオンのイオン伝導に対する抵抗が増大することとなる。
これに対して、図6Bに示すように、負極層16(リチウム金属34)と無機固体電解質層14との間に高分子固体電解質層18が介在していると、充放電が繰り返されることで、負極層16と無機固体電解質層14との界面に凹凸による間隙38が形成されても、間隙38を高分子固体電解質層18で埋める形となり、界面の凹凸を高分子固体電解質層18が緩和することになる。その結果、負極層16と無機固体電解質層14との接触が維持され、リチウムイオンのイオン伝導に対する抵抗の増大を抑制することができる。
このように、第2全固体電池10Bにおいては、負極層16と無機固体電解質層14との間にも、高分子固体電解質層18を介在させるようにしたので、電極と固体電解質層との界面での接触性向上によるイオン伝導をさらに向上させることができる。
次に、上述した正極層12、負極層16、無機固体電解質層14及び高分子固体電解質層18の製造方法の一例について説明する。
[正極層12]
先ず、NiO粉末とCo34粉末とAl23粉末とを含有する20μm以下の厚さのグリーンシートを形成し、このグリーンシートを1000℃〜1400℃の範囲内の温度で、大気雰囲気で所定時間焼成することで、(h00)配向した多数の板状の(Ni,Co,Al)O粒子からなる、独立した膜状のシート(自立膜)が形成される。ここで、助剤としてMnO2、ZnO等を添加することにより、粒成長が促進され、結果として板状結晶粒子の(h00)配向性を高めることができる。
ここで、「独立した」シートとは、焼成後に他の支持体から独立して単体で取り扱い可能なシートのことをいう。すなわち、「独立した」シートには、焼成により他の支持体(基板等)に固着されて当該支持体と一体化された(分離不能あるいは分離困難となった)ものは含まれない。
このように自立膜状に形成されたグリーンシートにおいては、板面方向、すなわち、面内方向(厚さ方向と直交する方向)に比べて、厚さ方向に存在する材料の量がきわめて少ない。
このため、厚さ方向に複数個の粒子がある初期段階には、ランダムな方向に粒成長する。一方、粒成長が進み厚さ方向の材料が消費されると、粒成長方向は面内の二次元方向に制限される。これにより、面方向への粒成長が確実に促進される。
特に、グリーンシートを可能な限り薄く形成したり(例えば数μm以下)、厚さが100μm程度(例えば20μm程度)の比較的厚めであっても粒成長を可能な限り大きく促進したりすることで、面方向への粒成長がより確実に促進される。すなわち、表面エネルギーの低い面が板面方向、すなわち、面内方向(厚さ方向と直交する方向)と平行な粒子の面方向への粒成長が優先的に促進される。
従って、上述のように膜状に形成されたグリーンシートを焼成することで、特定の結晶面が粒子の板面と平行となるように配向した薄板状の多数の粒子が、粒界部にて面方向に結合した自立膜が得られる。すなわち、実質的に厚さ方向についての結晶粒子の個数が1個となるような自立膜が形成される。ここで、「実質的に厚さ方向についての結晶粒子の個数が1個」の意義は、面方向に隣り合う結晶粒子の一部分(例えば端部)が厚さ方向に互いに重なり合うことを排除しない。この自立膜は、上述のような薄板状の多数の粒子が隙間なく結合した、緻密なセラミックスシートとなり得る。
上述の工程によって得られた、(h00)配向した(Ni,Co,Al)Oセラミックスシートと、硝酸リチウム(LiNO3)とを混合して、所定時間加熱することで、(Ni,Co,Al)O粒子にリチウムが導入される。これにより、(003)面が正極層12から負極層16の方向に配向し、(104)面が板面に沿って配向した膜状の正極層12用のLi(Ni0.75Co0.2Al0.05)O2シートが得られる。
[負極層16]
負極活物質として酸化物系材料を例にとると、リチウムチタン複合酸化物(Li4Ti512)を、粒径が1μm以下となるように、粉砕・分級する。次に、この粉砕粉末に成形助剤、可塑剤、分散剤、溶剤を加えて混合してスラリーを調製する。このスラリーをポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上にドクターブレード法にて塗布した後、乾燥させて厚さ例えば62μmの成形体シート(PETフィルムを除く)を作製する。この成形体シートを矩形状に打ち抜き、大気中にて例えば780℃で熱処理を行うことで負極層16を作製することができる。
[無機固体電解質層14]
先ず、第1焼成工程にて、Li成分、La成分及びZr成分を含む原料を焼成して、LiとLaとZrと酸素を含むセラミックス合成用の一次焼成粉末を得る。Li成分としてはLi2CO3又はLiOHを用い、La成分としてはLa(OH)3又はLa23を用い、Zr成分としてはZrO2を用いることができる。第1焼成工程は、少なくともLi成分やLa成分等の熱分解を行い第2焼成工程でLLZ結晶構造を形成しやくするための一次焼成粉末を得る工程である。一次焼成粉末は、LLZ結晶構造をすでに有している場合もある。焼成温度は、好ましくは、850℃以上1150℃以下の温度である。
その後、第2焼成工程において、第1焼成工程で得られた一次焼成粉末を950℃以上1250℃以下の温度で焼成して、LiとLaとZrと酸素を含むガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を有するセラミックス粉末を合成する。これにより、LLZ結晶構造を有し、且つ、アルミニウムを含有してハンドリング可能な焼結性(密度)及び伝導性を備えるセラミックス粉末又は焼結体を容易に得ることができる。第2焼成工程は、一次焼成粉末を成形して所望の三次元形状(例えば、全固体二次電池の固体電解質として使用可能な形状及びサイズ)を付与した成形体とした上で実施することが好ましい。成形体とすることで固相反応が促進されるほか、焼結体を得ることができる。なお、第2焼成工程後に、第2焼成工程で得られたセラミックス粉末を成形体とし、この成形体を第2焼成工程における加熱温度と同様の温度で焼結工程を別途実施してもよい。これらの工程を経ることで、LLZ結晶構造を有する無機固体電解質層14を得ることができる。第1焼成工程及び第2焼成工程のいずれかあるいは双方の工程をアルミニウム(Al)含有化合物の存在下に実施することにより、ハンドリング可能な焼結性(密度)及び伝導性を備える無機固体電解質層14としてもよい。
また、無機固体電解質層14の形成方法としては、各種パーティクルジェットコーティング法、固相法、溶液法、気相法、直接接合(ダイレクトボンディング)法を用いることができる。パーティクルジェットコーティング法の例としては、エアロゾルデポジション(AD)法、ガスデポジション(GD)法、パウダージェットデポジション(PJD)法、コールドスプレー(CS)法、溶射法等がある。中でも、エアロゾルデポジション(AD)法は、常温成膜が可能であることから、プロセス中の組成ズレや、正極板との反応による高抵抗層の形成がなく特に好ましい。固相法の例としては、テープ積層法、印刷法等がある。中でも、テープ積層法は無機固体電解質層14を薄く形成することが可能であり、また、厚さの制御が容易であることから好ましい。溶液法の例としては、水熱合成法、ゾルゲル法、沈殿法、マイクロエマルション法、溶媒蒸発法等がある。これらの方法の中でも、水熱合成法は、低温で結晶性の高い結晶粒を得やすい点で特に好ましい。また、これらの方法を用いて合成した微結晶を、正極上に堆積させてもよいし、正極上に直接析出させてもよい。気相法の例としては、レーザー堆積(PLD)法、スパッタ法、蒸発凝縮(PVD)法、気相反応法(CVD)法、真空蒸着法、分子線エピタキシ(MBE)法等がある。この中でも、レーザー堆積(PLD)法は組成ズレが少なく、比較的結晶性の高い膜を得られやすく特に好ましい。直接接合(ダイレクトボンディング)法は、予め形成した無機固体電解質層14と正極板、各々の表面を化学的に活性な状態にして、低温で接合する方法である。界面の活性化については、プラズマ等を用いてもよいし、水酸基等の官能基の化学修飾を用いてもよい。
[高分子固体電解質層18]
高分子固体電解質層18は、例えば溶液キャスト法を用いて作製することができる。例えば、先ず、ポリエチレンオキサイドとリチウムビストリフルオロサルファニルイミドとアセトニトリルとを混合して、ポリマー溶液を得る。その後、得られたポリマー溶液をシャーレに滴下し、薄くのばした後、乾燥処理(自然乾燥、加熱減圧乾燥等)することにより、キャスト膜を得る。その後、キャスト膜をホットプレスにより膜厚調整をすることで、高分子固体電解質層18が得られる。
[その他]
上述した正極層12及び負極層16の構成材料の例は、エネルギー密度の低下を抑えた好ましい態様であるが、その他、以下に示す構成材料を使用してもよい。
すなわち、正極層12としては、正極活物質と固体電解質材料と導電助剤とを混合した構成としてもよい。
この場合、正極活物質は、例えば一般式:Lip(Nix,Coy,Alz)O2
(上記一般式中、0.9≦p≦1.3,0.6<x<0.9,0.1<y≦0.3,0≦z≦0.2,x+y+z=1)
で表される層状岩塩構造を有し、固体電解質材料は、例えばLi7La3Zr212(LLZ)を含むガーネット系の結晶構造を有し、導電助剤は、例えばアセチレンブラックであってもよい。
負極層16としては、負極活物質と、固体電解質材料とを混合した構成としてもよい。この場合、負極活物質は、例えばグラファイトであり、固体電解質材料は、例えばLi7La3Zr212(LLZ)を含むガーネット系の結晶構造を有するものであってもよい。
なお、本発明に係る全固体電池は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A…第1全固体電池 10B…第2全固体電池
12…正極層 14…無機固体電解質層
16…負極層 18…高分子固体電解質層
20…負極板 22…焼結板
24…金属板 26…複合材料
28…凹部 30…間隙
34…リチウム金属 36…凹部
38…間隙

Claims (15)

  1. 少なくとも正極層と、固体電解質層と、負極層とが積層されて構成された全固体電池であって、
    前記正極層は、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向した正極活物質のみで構成され、
    前記固体電解質層は、無機固体電解質で構成され、
    前記正極層と前記固体電解質層との間に、高分子固体電解質層が介在されていることを特徴とする全固体電池。
  2. 請求項1記載の全固体電池において、
    さらに、前記負極層と前記固体電解質層との間にも、高分子固体電解質層が介在されていることを特徴とする全固体電池。
  3. 請求項1又は2記載の全固体電池において、
    前記高分子固体電解質層は、真性高分子固体電解質で構成されていることを特徴とする全固体電池。
  4. 請求項3記載の全固体電池において、
    前記真性高分子固体電解質層は、ポリエチレンオキサイド系ポリマー、ポリプロピレンオキサイド系ポリマーからなる群から選択される少なくとも一種で構成されていることを特徴とする全固体電池。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記正極活物質が、層状岩塩構造又はスピネル構造を有することを特徴とする全固体電池。
  6. 請求項5記載の全固体電池において、
    前記正極活物質は、
    一般式:Lip(Nix,Coy,Alz)O2
    (上記一般式中、0.9≦p≦1.3,0.6<x<0.9,0.1<y≦0.3,0≦z≦0.2,x+y+z=1)
    で表される層状岩塩構造を有し、
    前記特定の結晶面が(003)面であることを特徴とする全固体電池。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記無機固体電解質は、酸化物系固体電解質又は硫化物系固体電解質であることを特徴とする全固体電池。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記負極層は、負極活物質のみで構成されていることを特徴とする全固体電池。
  9. 請求項8記載の全固体電池において、
    前記負極活物質は、リチウム金属、リチウム合金、リチウムと合金化する金属、炭素系材料又は酸化物系材料で構成されていることを特徴とする全固体電池。
  10. 請求項9記載の全固体電池において、
    前記炭素系材料は、グラファイト又はアモルファスカーボン又はカーボンナノチューブ又はグラフェンであることを特徴とする全固体電池。
  11. 請求項9記載の全固体電池において、
    前記酸化物系材料は、Li4Ti512又はTiO2であることを特徴とする全固体電池。
  12. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記負極層は、多孔体と負極活物質との複合材料で構成されていることを特徴とする全固体電池。
  13. 請求項12記載の全固体電池において、
    前記負極活物質が、リチウム金属、リチウム合金又はリチウムと合金化する金属であることを特徴とする全固体電池。
  14. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記負極層は、負極活物質と、固体電解質材料とが混合された構成であることを特徴とする全固体電池。
  15. 請求項13記載の全固体電池において、
    前記負極活物質はグラファイトであり、
    前記固体電解質材料は、Li7La3Zr212(LLZ)を含むガーネット系の結晶構造を有することを特徴とする全固体電池。
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