JP2020087937A - 電子デバイス、及び、集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】多値を保持可能な電子デバイス、及び、集積回路を提供する。【解決手段】電子デバイスは、第1導電型の半導体層と、前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のソース領域と、前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間において、前記半導体層の表面に設けられるゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層に重ねて設けられる、ゲート電極としてのグラフェン層と、前記グラフェン層に重ねて設けられ、イオンを拡散可能な固体薄膜材料製の薄膜とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、電子デバイス、及び、集積回路に関する。
現在、人工知能が注目を集めている。特に、ニューラルネットワークの一種であるディープラーニング(深層学習)の手法は、画像認識などの分野において、極めて優れた成果を上げて来ている。
特願2015−131229号公報 Prezioso,et al.,Nature 521,61(2015)
上記の深層学習は極めて大きな成功は収めているものの、学習、推論とも極めて膨大な計算量が必要となり、消費電力の点で大きな問題になっている。特に、ニューロン同士を結合するシナプスに関係する部分の演算、すなわち積和演算の計算量が大きな比重を占める。このような積和演算は、現状の計算のアーキテクチャでは、メモリとの頻繁なデータのやり取りの必要性から、消費電力の大きな原因となっている。
上述のようなことに鑑み、現在新たなアーキテクチャが模索されているが、その1つにシナプスに相当する部分に不揮発性の多値メモリを使い、積和演算をアナログ回路を用いて一気に行う、というものがある。このような目的の多値メモリは、良好な制御性や安定性が必要となる。現状では抵抗変化型メモリなどの使用が提案されているが、制御性や安定性の面で十分とは言えない。本発明はそのような状況を鑑みてなされた。
本発明の実施の形態の電子デバイスは、第1導電型の半導体層と、前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のソース領域と、前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間において、前記半導体層の表面に設けられるゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層に重ねて設けられる、ゲート電極としてのグラフェン層と、前記グラフェン層に重ねて設けられ、イオンを拡散可能な固体薄膜材料製の薄膜とを含む。
多値を保持可能な電子デバイス、及び、集積回路を提供することができる。
実施の形態の電子デバイス100を示す断面図である。 実施の形態の電子デバイス100を示す平面図である。 ゲートコンタクト用電極160に印加するパルス数と、p型シリコン層120、ソース121、及びドレイン122を含む電界効果型トランジスタのチャネル抵抗との関係を示す図である。 電子デバイス100の製造工程における断面構造を示す図である。 電子デバイス100の製造工程における断面構造を示す図である。 グラフェンゲート140に印加するゲート電圧Vgに対するドレイン電流の特性を示す図である。 実施の形態における電子デバイス100を行列状に複数配した集積回路500の構成例を示す図である。 4入力4出力の全結合型ニューラルネットワークを示す図である。 電子デバイス100を適用したニューラルネットワークの演算回路の構成例を示す図である。 実施の形態における電子デバイス100を適用した半導体記憶装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の電子デバイス、及び、集積回路を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の電子デバイス100を示す断面図である。図2は、実施の形態の電子デバイス100を示す平面図である。図1に示す断面は、図2におけるA−A矢視断面である。なお、以下では、図中における上下関係を用いて説明するが、普遍的な上下関係を表すものではない。
電子デバイス100は、基板110、絶縁層111、p型シリコン層120、ソース121、ドレイン122、絶縁層130、ソースコンタクト用電極131、ドレインコンタクト用電極132、グラフェンゲート140、イオン伝導層150、ゲートコンタクト用電極160、及び電極170を含む。
基板110は、一例としてシリコン基板のうちの下面側の部分(層)である。基板110は、シリコンウェハの上面側に絶縁層111、p型シリコン層120、ソース121、ドレイン122を順次形成した場合に、下面側に残存する部分である。
絶縁層111は、基板110の上面に設けられる酸化シリコン(SiO)層である。
p型シリコン層120は、絶縁層111の上面に設けられ、p型不純物(例えば、ホウ素)が注入された層である。p型シリコン層120、ソース121、ドレイン122、及びグラフェンゲート140は、電界効果型トランジスタを構築する。p型は第1導電型の一例である。
ソース121は、p型シリコン層120の内部に設けられ、n型不純物(例えば、リン)が注入された層である。ソース121は、平面視でグラフェンゲート140に対してドレイン122とは反対側に設けられる。ソース121は、ソース領域の一例である。また、n型は第2導電型の一例である。
ドレイン122は、p型シリコン層120の内部に設けられ、n型不純物(例えば、リン)が注入された層である。ドレイン122は、平面視でグラフェンゲート140に対してソース121とは反対側に設けられる。ドレイン122は、ドレイン領域の一例である。
絶縁層130は、p型シリコン層120、ソース121、及びドレイン122の上面の全体に設けられる酸化シリコン(SiO)層であり、ソース121及びドレイン122の上面には開口部130A、130Bを有する。絶縁層130は、ゲート絶縁層の一例である。
ソースコンタクト用電極131は、絶縁層130の上面に設けられ、開口部130Aを介してソース121に接続されている。ソースコンタクト用電極131は、例えば、タングステンのような金属で作製され、ソース121に電気的に接続される。
ドレインコンタクト用電極132は、絶縁層130の上面に設けられ、開口部130Bを介してドレイン122に接続されている。ドレインコンタクト用電極132は、例えば、タングステンのような金属で作製され、ドレイン122に電気的に接続される。
グラフェンゲート140は、平面視でソース121及びドレイン122の間の領域において、絶縁層130の上に設けられる。グラフェンゲート140は、ソース121とドレイン122の間のチャネル領域に、ゲート電圧(直流電圧+パルス電圧)を印加するために設けられている。グラフェンゲート140は、グラフェン層の一例である。
グラフェンゲート140には、炭素原子がsp2結合でシート状に配列したグラフェンが用いられる。グラフェンは、複数層のシートを重ねた構成であってもよい。グラフェンゲート140には、配線160Aを介してゲートコンタクト用電極160が電気的に接続されており、ゲートコンタクト用電極160を介して、ゲート電圧(直流電圧+パルス電圧)が印加される。
イオン伝導層150は、グラフェンゲート140の上に重ねて設けられる。イオン伝導層150は、イオンを拡散可能な固体薄膜材料製の薄膜の一例であり、イオンゲルなどで実現される固体イオン伝導層である。イオン伝導層150は、グラフェンゲート140から正電界が印加されると、内部の負イオンがグラフェンゲート140側に引き付けられて付着する。この後、グラフェンゲート140と電圧源との接触を切ると、イオン種にもよるが、負イオンがグラフェンゲート140に付着した状態に保たれる。
イオン伝導層150としては、グラフェンゲート140から正電界が印加されなくなった状態でも、負イオンがグラフェンゲート140に付着した状態に保持される固体イオン伝導層を用いる。この際、電界が印加されなくても付着した状態になるメカニズムとしては、以下の2つが考えられる。1つは、グラフェンゲート140とイオンとの間のファンデルワールス力によって付着された状態が保持されることである。もう1つは、負イオンに引き付けられたグラフェンゲート140中の電荷との引力によって付着された状態が保持されることである。このような引力は分子によって異なり、結果として保持の安定性も分子によって異なる。
より具体的には、例えば、イオン液体としてN−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(DEME-TFSI)を含有するイオンゲルで実現される固体イオン伝導層をイオン伝導層150として用いることができる。
ゲートコンタクト用電極160は、配線160Aを介してグラフェンゲート140に接続されている。ゲートコンタクト用電極160は、配線160Aを介してグラフェンゲート140に接続されており、平面視でチャネル領域に重ならない位置に配置されている。
また、ゲートコンタクト用電極160は、図示しない直流電源及びパルス電圧源に接続されている。ゲートコンタクト用電極160は、直流電源から入力される直流電圧と、パルス電圧源から入力されるパルス電圧とをグラフェンゲート140に出力する。
電極170は、配線170Aを介してイオン伝導層150に接続されている。電極170は接地されており、イオン伝導層150をグランド電位に保持する。電極170は、ゲートコンタクト用電極160と同様に、配線170Aを介してイオン伝導層150に接続されており、平面視でチャネル領域に重ならない位置に配置されている。
電極170は、グラフェンゲート140から電圧が印加されるイオン伝導層150を基準電位に保持するために接地されている。
このような構成の電子デバイス100において、ソースコンタクト用電極131を接地し、ドレインコンタクト用電極132に所定の電圧を印加した状態で、ゲートコンタクト用電極160に直流電源から入力される正のパルス電圧を印加すると、イオン伝導層150の負イオンがグラフェンゲート140側に引き付けられてグラフェンゲート140に付着する。
この結果、グラフェンゲート140内にホールが誘起され、グラフェンゲート140の仕事関数が変化し、p型シリコン層120、ソース121、及びドレイン122を含む電界効果型トランジスタの閾値が変化する。
したがって、ゲートコンタクト用電極160に所定の正のパルス電圧を印加する回数を増大させると、グラフェンゲート140に誘起される電荷量が変化し、トランジスタのオン電流が段階的に変化する。換言すれば、ゲートコンタクト用電極160に所定の正のパルス電圧を印加する回数を増大させることにより、トランジスタの抵抗が段階的に変化する。
図3は、ゲートコンタクト用電極160に印加するパルス数と、p型シリコン層120、ソース121、及びドレイン122を含む電界効果型トランジスタのチャネル抵抗との関係を示す図である。図3において、横軸は時間軸であり、縦軸はチャネル抵抗を表す。
ここでは、ゲートコンタクト用電極160に、所定の時間間隔でパルス電圧を繰り返し印加する。パルス電圧は、所定の正のパルス電圧であり、図3には、1発目から4発目のパルス電圧を印加するタイミングを矢印で示す。また、1発目のパルス電圧を印加する前のチャネル抵抗をR0とする。
図3に示すように、1発目のパルス電圧を印加すると、チャネル抵抗はR0からR1に低下し、2発目から4発目のパルス電圧を順番に印加すると、チャネル抵抗はR2、R3、R4に段階的に低下する。
このように、パルス電圧の印加数に応じてチャネル抵抗が低下する。すなわち、パルス電圧を印加した後もイオンがグラフェンゲート140に付着し続けるイオンを含むようにイオン伝導層150の種類を選択すれば、電子デバイス100を多値メモリとして利用することができる。
なお、グラフェンゲート140に付着したイオンの量を減らすためには、逆極性の電圧のパルス電圧をグラフェンゲート140に印加すればよい。
次に、図4乃至図5を用いて、電子デバイス100の製造方法について説明する。図4乃至図5は、電子デバイス100の製造工程における断面構造を示す図である。
まず、図4(A)に示すように、絶縁層111及びp型シリコン層120を有する基板110のp型シリコン層120にn型不純物(例えば、リン)を注入し、ソース121及びドレイン122を形成するとともに、p型シリコン層120、ソース121、及びドレイン122の上に絶縁層130を形成する。
なお、p型シリコン層120は、基板110の上面側に、イオン注入によってp型不純物(例えば、ホウ素)を注入することによって作製することができ、ソース121及びドレイン122は、p型シリコン層120の上面側に、マスク等を利用してイオン注入によってn型不純物(例えば、リン)を注入することによって作製することができる。
また、絶縁層130としての酸化シリコン(SiO)層は、p型シリコン層120、ソース121、及びドレイン122の上面に熱酸化処理を行うことによって作製することができる。なお、絶縁層130は、原子層体積法(Atomic Layer Deposition:ALD)によって作製される酸化ハフニウム又は酸化アルミニウム等の高誘電率膜であってもよい。
次に、図4(B)に示すように、絶縁層130の上面にグラフェン膜140Aを転写する。より具体的には、次のようにしてグラフェン膜を作製し、絶縁層130の上面に転写する。
例えば、酸化膜付シリコン基板上に1000nm程度の厚さに銅薄膜が形成された基体をCVD(Chemical Vapor Deposition)装置内に設置し、CVD装置内に原料ガスを導入する。原料ガスとしては、例えばメタン(CH)、水素(H)、及びアルゴン(Ar)の混合ガスを用いる。CHガスの流量を0.75sccm程度、Hガスの流量を100sccm程度、Arガスの流量を1000sccm程度とする。
この成長条件で、例えば60分間程度、グラフェンを堆積する。グラフェンは、グレインサイズが十分大きく、単結晶かつ単層(単原子層)として形成される。ここで、例えば成長時間を長く設定する等のように成長条件を適宜制御することにより、2層又は3層、あるいは4層以上の層数に形成することもできる。
次に、基体上に形成されたグラフェン膜を、ポリマーなどの保護膜を用いて絶縁層130の上面に転写する。これにより、図4(B)に示すように、絶縁層130の上面に設けられたグラフェン膜140Aが得られる。
次に、グラフェン膜140Aをパターニングすることによって、図4(C)に示すようにグラフェンゲート140を作製する。グラフェン膜140Aのパターニングは、例えばフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いればよい。エッチング技術としては、例えば酸素プラズマを用いたリアクティブイオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)法が挙げられる。
次に、絶縁膜130をパターニングし、図5(A)に示すように開口部130A、130Bを形成する。絶縁膜130のパターニングは、例えばフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いればよい。
次に、図5(B)に示すように、絶縁膜130のうちソース121及びドレイン122の上の部分にソースコンタクト用電極131及びドレインコンタクト用電極132をそれぞれ作製するとともに、平面視でチャネル領域に重ならない部分に、ゲートコンタクト用電極160、配線160A(図2参照)、電極170、及び配線170A(図2参照)を作製する。
より具体的には、例えば、ソースコンタクト用電極131、ドレインコンタクト用電極132、ゲートコンタクト用電極160、配線160A、電極170、及び配線170Aを形成する領域を露出するマスクを形成し、真空蒸着法により金属膜を形成し、マスク及びマスクの上の金属膜を除去する。すなわち、リフトオフ法により作製することができる。
金属膜の形成では、例えば、厚さが5nmのチタン(Ti)膜を形成し、Ti膜の上に厚さが200nmの金(Au)膜を形成する。なお、配線160A及び配線170Aについては、Au膜を配線160A及び配線170A用の厚さだけ形成した時点で、マスク等を形成して保護し、厚さが200nmのAu膜を形成してからマスク等を除去すればよい。
次に、図5(C)に示すように、イオン伝導層150を形成する。ここでは、イオン液体、高分子材料、及び架橋材料の混合物を絶縁層130及びグラフェンゲート140の上にスピンコートする。
例えば、イオン液体としてN−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(DEME-TFSI)、高分子材料としてpoly(ethyleneglycol)diacrylate(PEG-DA)、架橋材料として2-hydroxy-2-methylpropiophenone(HOMPP)を用いる場合には、例えば88:8:4の割合で混ぜ合わせた混合物で実現されるイオンゲルにすればよい。
次に、紫外線(365nm)を使ってフォトリソグラフィにより混合物をパターニングする。パターニングの際に露光された部分が架橋するため、グラフェンゲート140の上の領域に露光し、絶縁層130の上の領域を露光せずに、例えばクロロホルムに浸すことで絶縁層130の上の部分を除去する。このような工程でイオンゲルで実現されるイオン伝導層150をグラフェンゲート140の上に形成することができる。
なお、ここでは、イオン液体としてDEME-TFSIを用いる形態について説明したが、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(EMIM-TFSI)、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド(BMIm TFSA)、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド(EMIm TFSA)を用いてもよい。また、N−メチル−N−プロピルピロリジニウムビストリフルオロメチルスルフォニルアミド(P13TFSA)、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド(PP13TFSA)、又は1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホナート(BMImOTf)等を用いてもよい。これらのような疎水性のイオン液体を用いることができる。
図6は、グラフェンゲート140に印加するゲート電圧Vgに対するドレイン電流Idの特性を示す図である。
上述のような電子デバイス100のグラフェンゲート140に、正のパルス電圧(例えば、振幅3V、パルス幅1μs)を印加すると、負イオンがグラフェンゲート140に引き付けられ、グラフェンゲート140に吸着する。
この結果、グラフェンゲート140内にホールが誘起され、電界効果型トランジスタの閾値が変化し、図6に示すようにドレイン電流Idの特性が実線の特性から破線又は一点鎖線の特性にシフトする。その結果、例えば、ゲート電圧Vgとして0.6Vのパルス電圧を印加した後にグラフェンゲート140をオープン(ゲート電圧Vgを印加していない状態)にしたときのドレイン電流Idが、パルス電圧の印加数に応じて段階的に変化する。すなわち、チャネル抵抗がパルス電圧の印加数に応じて段階的に変化する。なお、グラフェンゲート140がオープンになることは、グラフェンゲート140が非導通状態になることである。
このような構成により、電子デバイス100は、グラフェンゲート140から正電界が印加されずにオープンになった状態でも、負イオンがグラフェンゲート140に付着した状態に保持される。このため、複数レベルのチャネル抵抗値を保持でき、多値メモリとして使用できることとなる。なお、チャネル抵抗を逆方向に変化させるときは、負の電圧パルスをかければよい。
したがって、実施の形態によれば、多値を保持可能な電子デバイス100を提供することができる。
なお、以上では、イオン伝導層150としてイオンゲルを用いる形態について説明した。しかしながら、イオン伝導層150として、二次電池の正極材料に利用可能な材料を用いてもよい。二次電池の正極材料に利用可能な材料としては、例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)、Li(Ni1/3Co1/3MN1/3)O2、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)、Li(Ni0.8Co0.15Al0.05)O2、ピロリン酸コバルトリチウム(Li2CoP2O7)、ピロリン酸鉄リチウム(Li5.33Fe5.33(P2O7)4)、ピロリン酸鉄リチウム(Li2FeP2O7)、ピロリン酸鉄リチウム(LiFe1.5P2O7)、Li3Fe2(PO4)3、LiFeP2O7等が挙げられる。これらの材料では、Liイオンが電圧パルスによって移動することになる。
また、イオン伝導層150として、チタン酸銅(Cu3TiO4)、CuMoO4、Cu(WO4)等の銅(Cu)イオンが移動する材料を用いてもよい。また、イオン伝導層150として銀(Ag)イオンが移動する材料等を用いてもよい。これらの材料は、スパッタ法又は真空蒸着法により、グラフェンゲート140の上に作製することができる。
また、以上では、シリコン製の基板110に作製されるシリコントランジスタを用いる形態について説明したが、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を用いてもよい。具体的には、アモルファスシリコンのトランジスタ、ポリシリコンのトランジスタ、遷移金属ダイカルゴゲナイド(MoS2,WSe2)のトランジスタ、カーボンナノチューブのトランジスタ、グラフェンナノリボントランジスタ等が挙げられる。
また、以上では、グラフェンゲート140から電圧が印加されるイオン伝導層150を基準電位に保持するために電極170を接地する形態について説明したが、この電圧としては任意の値を取っても構わない。また、電極170は無くても構わない。
次に、実施の形態における電子デバイス100を用いた集積回路500について説明する。図7(A)は、実施の形態における電子デバイス100を行列状に複数配した集積回路500の構成例を示す図である。このような集積回路500は、半導体装置である。
図7(A)には、実施の形態における電子デバイス100を4行4列の行列状(マトリクス状)に配した構成を一例として示したが、これに限定されるものではなく、電子デバイス100の数(行数及び列数)は任意である。
図7(A)において、302は電子デバイス100にのゲートコンタクト用電極160につながる電極線であり、304は入力線であり、305は出力線である。図7(A)に示す例では、入力線304と出力線305とが交差するように設けられている。入力線304と出力線305との交差部に2つの読み出し電極18が配置されるように電子デバイス100が配されている。電極12、電極16、及び読み出し電極18は、それぞれ、ソースコンタクト用電極131、ゲートコンタクト用電極160、及びドレインコンタクト用電極132に対応する。
図7(B)に示すように、第i列第j行(i及びjは自然数であり、この例ではi及びjは、それぞれ1〜4)の電子デバイス100−ijの電極16が電極線302−iに接続される。また、電子デバイス100−ijが有する2つの読み出し電極18の内の一方の読み出し電極18が入力線304−iに接続され、他方の読み出し電極18が出力線305−jに接続される。
次に、実施の形態における電子デバイス100を用いた集積回路500の一例として、図7(A)に示したような集積回路を適用した全結合型ニューラルネットワークの演算回路について説明する。ニューラルネットワークにおいて、シナプスは、ニューロン間に存在し、ニューロン間の信号のやり取りの量に依存して、その結合の強さを変えている。人工ニューラルネットワークにおいて、実施の形態における電子デバイス100を人工のシナプスとして適用した場合、ニューロン間の結合の強さを電子デバイス100の電気抵抗値で表現することが可能である。
入力がX1、X2、X3、X4であり、出力がY1、Y2、Y3、Y4である4入力4出力の全結合型ニューラルネットワークでは、図8(A)に示すように、入力X1、X2、X3、X4に重み付けして演算(積和演算)を行って出力Y1、Y2、Y3、Y4を取得する。出力Yjは、Yj=Σ(Xi・Wij)で得られ、例えばY1=(X1・W11+X2・W21+X3・W31+X4・W41)である。
図8(A)に示した4入力4出力の全結合型ニューラルネットワークでの演算は、例えば図8(B)に示す回路により実行することができる。図8(B)に示した回路は、16個の抵抗R11〜R14、R21〜R24、R31〜R34、R41〜R44、信号線(入力線)401−1〜401−4、及び信号線(出力線)402−1〜402−4を有する。抵抗Rij(i、jは添え字であり、それぞれ1〜4の整数)は、重みWijに対応した電気抵抗値を有しており、一端が信号線(入力線)401−iに接続され、他端が信号線(出力線)402−jに接続される。
図8(B)に示した回路において、信号線(入力線)401−iのそれぞれに入力Xiの値に応じた電圧VXiを入力すると、電圧VXi及び抵抗Rijの抵抗値に応じた電流、すなわち入力Xi及び重みWijに対応した電流が信号線(出力線)402−jへ流れる。したがって、他端が信号線(出力線)402−jに接続された抵抗R1j、R2j、R3j、R4jを流れる電流を合わせた(加算した)電流IYjが信号線(出力線)402−jを流れることになり、この電流IYjは出力Yjの値に応じた電流となる。つまり、信号線(入力線)401−iに入力Xiの値に応じた電圧VXiを入力し、信号線(出力線)402−jを流れる電流IYjを検出することで、図8(A)に示した演算が実現される。
この図8(B)に示した回路は、図7(A)に示した集積回路を用い、以下のように制御することにより実現可能である。電極線302−1〜302−4を選択し、電子デバイス100の電気抵抗値が重みWに対応した所望の値となるように、選択した電極線に電圧パルスを印加する。このようにして、第i列第j行の電子デバイス100−ijの電気抵抗値を重みWijに対応する電気抵抗値にそれぞれ設定し、すべての電子デバイス100に対して設定を行う。
ニューロン動作時、すなわち全結合型ニューラルネットワークに係る演算の実行時には、入力線304−1〜304−4に入力X1〜X4の値に応じた電圧VX1〜VX4を入力する。そして、出力線305−1〜305−4を流れる電流IY1〜IY4を検出することで出力Y1〜Y4の値を取得する。
次に、実施の形態における電子デバイス100を用いた集積回路500の一例として、図7(A)に示したような集積回路を適用した半導体記憶装置(メモリ装置)について説明する。図10は、実施の形態における電子デバイス100を適用した半導体記憶装置の構成例を示す図である。半導体記憶装置は、周辺回路の一例である、制御回路601、ローデコーダ回路602、コラムデコーダ・センスアンプ回路603、データ入出力回路604、及びアレイ部605を有する。
制御回路601は、半導体記憶装置の各機能部を制御する。制御回路601は、例えば入力される制御信号及びアドレス信号に基づいて信号を出力し、ローデコーダ回路602やコラムデコーダ・センスアンプ回路603をそれぞれ制御する。ローデコーダ回路602は、制御回路601から供給される信号に基づいて、データ(情報)の書き込み時には電極線302を駆動し、データ(情報)の読み出し時には入力線304にパルス電圧又は直流電圧を印加する。
コラムデコーダ・センスアンプ回路603は、制御回路601から供給される信号に基づいて、データの書き込み時には電極線302を駆動し、データの読み出し時には出力線305に流れる電流を検出することで電子デバイス100の電気抵抗値から記憶されている情報(データ)を取得する。データ入出力回路604は、半導体記憶装置の外部とのデータの入出力を行う。アレイ部605は、不揮発性の情報記憶素子として実施の形態における電子デバイス100を複数有する集積回路であり、それらの電子デバイス100が例えば図7(A)に示したように行列状に配されている。
図10に示した半導体記憶装置は、データの書き込み時には、入力されるアドレス信号等に基づいてローデコーダ回路602及びコラムデコーダ・センスアンプ回路603により、電極線302を選択する。そして、選択した電極線及び電極線に電圧パルスを印加して、アドレス指定された電子デバイス100の電気抵抗値を入力データに応じた抵抗値に設定する。また、データの読み出し時には、入力されるアドレス信号等に基づいて、ローデコーダ回路602が入力線304にパルス電圧又は直流電圧を印加し、コラムデコーダ・センスアンプ回路603が出力線305に流れる電流を検出することで、記憶されているデータを読み出す。
したがって、実施の形態によれば、多値を保持可能な電子デバイス100及び集積回路500を提供することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の電子デバイス、及び、集積回路について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1導電型の半導体層と、
前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のソース領域と、
前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のドレイン領域と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域との間において、前記半導体層の表面に設けられるゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層に重ねて設けられる、ゲート電極としてのグラフェン層と、
前記グラフェン層に重ねて設けられ、イオンを拡散可能な固体薄膜材料製の薄膜と
を含む、電子デバイス。
(付記2)
前記薄膜に接続される電極をさらに含む、付記1記載の電子デバイス。
(付記3)
前記電極は、基準電位に保持される基準電位電極である、付記1記載の電子デバイス。
(付記4)
前記半導体層の前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の領域にチャネルが形成される動作領域において、前記グラフェン層に複数レベルの電圧が選択的に印加される、付記1乃至3のいずれか一項記載の電子デバイス。
(付記5)
前記固体薄膜材料は、イオンを含有する液体と、前記液体を保持する母材とを有するイオンゲルである、付記1乃至4のいずれか一項記載の電子デバイス。
(付記6)
前記液体は、疎水性である、付記5記載の電子デバイス。
(付記7)
前記固体薄膜材料は、イオンを可逆的に出し入れ可能な材料である、付記1乃至4のいずれか一項記載の電子デバイス。
(付記8)
前記固体薄膜材料は、酸化物である、付記1乃至4のいずれか一項記載の電子デバイス。
(付記9)
前記固体薄膜材料は、リチウムイオン、銅イオン、銀イオン、マグネシウムイオン、又はアルミニウムイオンを含む、付記1乃至8のいずれか一項記載の電子デバイス。
(付記10)
複数の電子デバイスと、
前記複数の電子デバイスを接続する信号線と
を含む集積回路であって、
前記複数の電子デバイスの各々は、
第1導電型の半導体層と、
前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のソース領域と、
前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のドレイン領域と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域との間において、前記半導体層の表面に設けられるゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層に重ねて設けられる、ゲート電極としてのグラフェン層と、
前記グラフェン層に重ねて設けられ、イオンを拡散可能な固体薄膜材料製の薄膜と
を有する、集積回路。
100 電子デバイス
110 基板
111 絶縁層
120 p型シリコン層
121 ソース
122 ドレイン
130 絶縁層
131 ソースコンタクト用電極
132 ドレインコンタクト用電極
140 グラフェンゲート
150 イオン伝導層
160 ゲートコンタクト用電極
170 電極

Claims (10)

  1. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のソース領域と、
    前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間において、前記半導体層の表面に設けられるゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層に重ねて設けられる、ゲート電極としてのグラフェン層と、
    前記グラフェン層に重ねて設けられ、イオンを拡散可能な固体薄膜材料製の薄膜と
    を含む、電子デバイス。
  2. 前記薄膜に接続される電極をさらに含む、請求項1記載の電子デバイス。
  3. 前記電極は、基準電位に保持される基準電位電極である、請求項1記載の電子デバイス。
  4. 前記半導体層の前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の領域にチャネルが形成される動作領域において、前記グラフェン層に複数レベルの電圧が選択的に印加される、請求項1乃至3のいずれか一項記載の電子デバイス。
  5. 前記固体薄膜材料は、イオンを含有する液体と、前記液体を保持する母材とを有するイオンゲルである、請求項1乃至4のいずれか一項記載の電子デバイス。
  6. 前記液体は、疎水性である、請求項5記載の電子デバイス。
  7. 前記固体薄膜材料は、イオンを可逆的に出し入れ可能な材料である、請求項1乃至4のいずれか一項記載の電子デバイス。
  8. 前記固体薄膜材料は、酸化物である、請求項1乃至4のいずれか一項記載の電子デバイス。
  9. 前記固体薄膜材料は、リチウムイオン、銅イオン、銀イオン、マグネシウムイオン、又はアルミニウムイオンを含む、請求項1乃至8のいずれか一項記載の電子デバイス。
  10. 複数の電子デバイスと、
    前記複数の電子デバイスを接続する信号線と
    を含む集積回路であって、
    前記複数の電子デバイスの各々は、
    第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のソース領域と、
    前記半導体層の表面側に設けられる第2導電型のドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間において、前記半導体層の表面に設けられるゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層に重ねて設けられる、ゲート電極としてのグラフェン層と、
    前記グラフェン層に重ねて設けられ、イオンを拡散可能な固体薄膜材料製の薄膜と
    を有する、集積回路。
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