JP2003060090A - 不揮発性半導体記憶装置、その駆動方法及び製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置、その駆動方法及び製造方法

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JP2003060090A
JP2003060090A JP2001244060A JP2001244060A JP2003060090A JP 2003060090 A JP2003060090 A JP 2003060090A JP 2001244060 A JP2001244060 A JP 2001244060A JP 2001244060 A JP2001244060 A JP 2001244060A JP 2003060090 A JP2003060090 A JP 2003060090A
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diffusion layer
solid electrolyte
secondary battery
voltage
electrolyte secondary
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Tatsuji Mino
辰治 美濃
Hironori Ishii
弘徳 石井
Shigeyuki Unoki
重幸 鵜木
Toru Yamamoto
徹 山本
Kazuya Iwamoto
和也 岩本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G11C2213/10Resistive cells; Technology aspects
    • G11C2213/15Current-voltage curve

Abstract

(57)【要約】 【課題】不揮発性半導体記憶装置の一つの記憶素子に多
値情報が記憶可能な半導体記憶装置、その駆動方法およ
び製造方法を提供する。 【解決手段】シリコン基板111上に形成されたソース
−ドレイン112、112′間の、絶縁膜に被覆された
フローティング・ゲートに固体電解質二次電池212を
用い、二次電池が発生する電池電圧によりソース−ドレ
イン間のチャンネルコンダクタンスを変化させる。充電
電気量によって複数の電池電圧を持たせることでゲート
部でのチャンネルの閾値を可変とし、複数の情報を保持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置に関し、記憶素子に固体電解質二次電池を用いて一
つの記憶素子領域に複数の情報を記憶可能とし記憶容量
の大容量化を容易に可能とする不揮発性半導体記憶装
置、その駆動方法及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器分野において広範に用い
られるEEPROM(Electrical Eras
able Programmable Read On
lyMemory)は電気的に書き換え可能な不揮発性
メモリである。なかでも、フラッシュメモリは(一括消
去型EEPROM)は、セル構造が1トランジスタ/セ
ルと単純なため、多く用いられている(例えば、特開昭
50−117696号公報、ダイヤモンド社「不揮発性
メモリ」昭和54年発行参照)。
【0003】以下、フラッシュメモリの原理を説明す
る。
【0004】図11はフラッシュメモリの基本構造の一
例を示したものである。N型にドープされたシリコン基
板上811に形成されたP型の不純物でドープされたソ
ース拡散層813とドレイン拡散層814、その間の基
板上に形成されたトンネル酸化膜812を形成し、その
上にフローティング・ゲート815と層間絶縁膜816
及び制御ゲート(ゲート電極)817、ビット(デー
タ)線818、アルミ配線(コントロール線)819、
層間絶縁膜820を積層し、構成される。
【0005】フラッシュメモリはフローティング・ゲー
ト815に電荷を蓄えるとトランジスタがONもしくは
OFFの状態を保持するので、トランジスタの閾値変化
として情報が記憶可能である。
【0006】ゲート電極817に正のバイアスを印加す
ると、N型にドープされたシリコン基板811中の電子
がトンネル効果によりトンネル酸化膜812を通り抜け
てフローティング・ゲート(電荷保持部)815に注入
される。その結果、ゲート電極817の電圧を0に戻し
てもPチャンネルが形成され、チャンネル抵抗は高い状
態になっている。このため、ソース拡散層813とドレ
イン拡散層814間に電圧(ドレイン電圧)を印加した
場合、チャンネル抵抗以上のドレイン電圧になった場合
にのみソース拡散層813とドレイン拡散層814間に
電流(ドレイン電流)が流れる。これが情報の書き込ま
れた“1”の状態に相当する。
【0007】一方、ゲート電極817に負のバイアスを
印加した場合、フローティング・ゲート815に蓄えら
れていた電荷(電子)がN型にドープされたシリコン基
板811に放出されるので、情報の消去が行われる。ゲ
ート電極817を0に戻すとチャンネル抵抗の低い
“0”の状態になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記に示したように、
フラッシュメモリでは、一つの記憶素子には情報のある
状態と無い状態の2値情報の書き込み、読み込み動作し
かできない。また記憶容量の大容量化が今後、益々要望
されるが現在の構成では、パターンの微細化によって、
面積あたりの記憶容量(集積度)を上げるしかないが、
パターンの微細化にも限度が来ており、記憶容量の大幅
な増加ができない課題を有している。
【0009】したがって、この発明の目的は、多値情報
の記憶が可能であり、また記憶容量の増加が可能な不揮
発性半導体記憶装置、その駆動方法および製造方法を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を克服するた
め本発明は、半導体基板上に形成されたソース拡散層と
ドレイン拡散層と、この上に絶縁膜例えばトンネル酸化
膜を介して形成される電荷保持部及びその背面に位置す
るゲート電極で構成される不揮発性半導体記憶装置であ
って、前記電荷保持部が固体電解質二次電池であること
を特徴とする不揮発性半導体記憶装置である。
【0011】記憶動作は電荷保持部としての固体電解質
二次電池の背面のゲート電極に正電位、ソース拡散層と
ドレイン拡散層に負電位をかけ、電子がトンネル効果に
より絶縁膜を通り抜けて固体電解質二次電池の負極に注
入されることで、固体電解質二次電池を所定電気量充電
し、情報を記憶する。読み出し動作は、ソース電極とド
レイン電極間に電圧を段階的に印加し、電流が流れるか
どうかを検出するか、所定のドレイン電圧を印加してお
き、ゲート電極に電圧を段階的に印加し、正極の電位を
上げてゆき、ソース拡散層からドレイン拡散層へ電流
(ドレイン電流)が流れるかどうかを検出することで行
われる。
【0012】所定電気量の充電操作としては、一定充電
電圧一定充電時間で充電電流の大きさを制御あるいは一
定充電電流一定充電時間で充電電圧を制御あるいは一定
充電電圧一定充電電流で充電時間を制御することで変え
ることができる。
【0013】電池が充電されていない時は、フローティ
ング・ゲート部の電位が0Vとなり、チャンネル抵抗が
小さくなりドレイン電流が流れる。
【0014】例えば、電池が充電状態で平坦部を2箇所
持つ場合、低電位側(例えば3V)と高電位側(4V)
の電位に対応して、ソース電極とドレイン電極間の電圧
(ドレイン電圧)の閾値(ドレイン電流が流れ始める電
圧)は二つの値(例えば3.2V、4.2V)を取る。
この場合、1つの記憶素子あたりドレイン電圧に3つの
閾値を有することになり、3つの情報を記憶することが
できる。
【0015】この様に、電池が充電電気量に対して複数
の平坦部を有する場合、平坦部の数+1個の情報量を1
つの記憶素子に記憶することができる。
【0016】一方、記憶の消去動作としては、充電され
記録状態にある固体電解質二次電池の背面にあるゲート
電極に負電圧を印加することで、固体電解質二次電池を
放電させ、チャンネル抵抗を初期状態に戻し、消去状態
とした。
【0017】以上のように本発明の不揮発性半導体記憶
装置は、フローティング・ゲートとして用いる固体電解
質二次電池の持つ電池電圧を利用して、複数のチャンネ
ル抵抗をソース拡散層とドレイン拡散層間に持たせるこ
とで多値記憶させるものである。
【0018】ここで、電池としては、半導体のプロセス
が使用でき、かつ液なしで充放電が可能な固体電解質二
次電池が好ましい。この場合、固体電解質層の誘電率は
充放電ができるためにトンネル酸化膜の誘電率より大き
い必要がある。充放電によって移動するイオン(活物
質)としてはリチウムイオン、銅イオンあるいは銀イオ
ンのいずれかであることが望ましい。リチウムイオンを
用いた電池系では、電池電圧が高く取れるため、多値記
録しやすく、銅イオン及び銀イオンを用いた場合は、電
池電圧は若干低くなるが、水分に対する安定性が高い利
点を有する。
【0019】電位が低い場合、固体電解質二次電池を積
層して複数個直列につなげた構成にすることで、閾値を
上げることができる。
【0020】固体電解質二次電池の正極材料としては、
複合酸化物あるいは異なる複合酸化物の混合物が充電電
気量に対して多段の電池電圧を持ちやすく望ましい。
【0021】本発明の製造方法は、例えばシリコン半導
体基板上にトンネル酸化膜を形成する工程と、このトン
ネル酸化膜上に負極活物質、固体電解質、及び正極活物
質からなる固体電解質二次電池を形成する工程と、この
固体電解質二次電池の上面及び側面を覆う層間絶縁膜を
成膜する工程と、ソース拡散層とドレイン拡散層を形成
する工程と、このソース拡散層とドレイン拡散層上に層
間絶縁膜を作製、平坦化する工程と、前記ドレイン拡散
層及びソース拡散層に接続孔を形成する工程と、前記接
続孔の内部及び底部に前記ドレイン拡散層及びソース拡
散層と接続された接続孔用導電膜を形成する工程と、前
記接続孔用導電膜を覆う絶縁膜を成膜する工程とからな
る特徴を有する。
【0022】この場合、N型にドレイン拡散層及びソー
ス拡散層を形成するため(リン注入)、基板に高温がか
かる。固体電解質電池の構成材料は高温で拡散し易いた
め、例えばN型チャンネル形成のための拡散工程後に固
体電解質二次電池の形成工程を持ってくることが好まし
い。また、固体電解質二次電池の作製工程において、金
属リチウムのように水に弱い材料を用いる場合、通常の
フォトリソグラフィ工程が取れないため、必要部に窓の
開いた樹脂フィルムを基板上に位置合わせをして貼り、
その上に所定の膜を成膜しパターン形成する製造方法が
好ましい。金属マスクでは、微細なパターンサイズの窓
を形成することが困難であり、ポリイミドなどの耐熱性
の樹脂フィルムに予め窓を開けたものが有効であった。
【0023】従来の記憶装置では同一の回路規模では実
現が非常に困難であった多値情報の記憶も、固体電解質
二次電池を電荷保持部に用いることで、電池電圧の違い
によって一つの記憶素子内に複数の情報を書き込むこと
が実現可能となる大きな利点を有している。
【0024】但し、固体電解質二次電池の電圧が一段で
あっても、従来のフローティング・ゲートのものと比べ
て、自己放電が殆どないため記憶情報の保持安定性では
優れている。
【0025】以上のように、本発明は従来の記憶装置の
持つ課題を払拭でき、多大なる効果が期待できる画期的
な技術である。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明は、上記のように半導体プ
ロセス技術を用いて不揮発性半導体記憶装置のフローテ
ィング・ゲート(電荷保持部)に固体電解質二次電池を
形成し、この固体電解質二次電池の持つ電位を利用し
て、複数の情報を記憶することを特徴とするものであ
る。
【0027】固体電解質二次電池は正極及び負極内部の
可動イオンの蓄積状態により、さまざまな電圧レベルを
発生させることが可能であり、この複数の電圧レベルを
利用して複数の情報の書き込み、読み込みが可能とな
る。
【0028】本発明の不揮発性半導体記憶装置の一実施
の形態は、半導体基板上に形成されたソース拡散層とド
レイン拡散層と、その間の半導体基板上にトンネル酸化
膜を介して形成された固体電解質二次電池および層間絶
縁膜と、ドレイン拡散層及びソース拡散層に接続された
ドレイン線及びソース線と、固体電解質二次電池の背面
に接続されたゲート線から構成されることを特徴とす
る。
【0029】本発明で用いられるシリコン半導体基板材
料は不純物をドーピングしたP型もしくはN型のシリコ
ン基板を用いることができる。
【0030】ソース拡散層及びドレイン拡散層の形成に
は、イオン注入法やプラズマドーピング法を用いること
ができる。
【0031】ドレイン線、ソース線及びゲート線などの
導電性の配線材料としては、リンやボロンの不純物を注
入した多結晶シリコン、多結晶シリコン上にタングステ
ンシリサイド(WSi)やチタンシリサイド(TiS
i)のような金属シリサイドを形成したシリサイド/ポ
リシリコン、多結晶シリコン上にタングステン等の金属
を形成したメタル/ポリシリコン、あるいはアルミ(A
l)、タングステン(W)、銅(Cu)などの金属、例
えばアルミにシリコンと銅を配合させたAl−Si−C
u、さらにはAl−Si−Cu配線の上下を窒化チタン
(TiN)や窒化チタン/チタン(TiN/Ti)で被
覆したTiN/Al−Si−Cu/TiN/Tiなどを
用いることができる。
【0032】また、層間絶縁膜の材料としては、テトラ
エトキシシラン(TEOS)とオゾン(O3)ガスを用
いたプラズマCVD法やガラスフロー法により形成され
る酸化シリコン、酸化シリコンにボロン及びリンを添加
したBPSG(ボロンリンガラス)、BPSG中のリン
を亜鉛(Zn)で置き換えた亜鉛ガラス、及びアンモニ
ア(NH3)とシラン(SiH4)ガスを用いた減圧CV
D法やプラズマCVD法により形成される窒化シリコン
膜等を用いることができる。
【0033】本発明で用いる固体電解質材料としてはリ
チウムイオン伝導体、銅イオン伝導体および銀イオン伝
導体を用いることができる。リチウムイオン伝導体用の
正極材料としてはLiXCoO2、LiXNiO2、LiX
Mn24、LiXTiS2、LiXFePO4、LiXMo
2、LiX25、Li3/4Ti5/34、LiXCoN
(Xは負極にLiを含む場合は0,含まない場合は1の
値を取る)等が有効で、負極材料としては金属Li、L
iAlなどのLi合金やカーボンや黒鉛などの炭素材
料、FeSn、TiSnなどの合金系材料が有効であっ
た。
【0034】リチウムイオン伝導用の固体電解質として
はLi2S−SiS2、Li3PO4−Li2S−SiS2
LiI−Li2S−SiS2、LiI、LiI−Al
23、Li3N、Li3N−LiI−LiOH、Li2
−SiO2、Li2O−B23、LiI−Li2S−P2
5、LiI−Li2S−B23、Li3.6Si0.6
0.44、LiI−Li3PO4−P25、LiPON等を
用いることができる。
【0035】また、固体電解質に銅イオン導電体を用い
た場合には、負極材料としては金属Cu、正極材料とし
てはCu2S、CuXTiS2、Cu2Mo67.8等を用い
ることができ、銅イオン伝導体としてはRbCu41.5
Cl3.5、CuI−Cu2O−MoO3、Rb4Cu167
Cl13(Xは負極にLiを含む場合は0,含まない場合
は1の値を取る)等を用いることができる。
【0036】さらに、固体電解質が銀イオン伝導体の場
合は負極材料として金属Ag、正極材料としてAgX2
5、AgXTiS2(Xは負極にLiを含む場合は0,
含まない場合は1の値を取る)等を用いることができ、
銀イオン伝導体としてはα―AgI、Ag64WO4
65NHAg56、AgI−Ag2O−MoO3、Ag
I−Ag2O−B23、AgI−Ag2O−V25等を用
いることができる。
【0037】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法は、一実施の形態として半導体基板上にトンネル酸化
膜を介して固体電解質二次電池を形成する工程と、前記
固体電解質二次電池電極の背面及び側面を覆う層間絶縁
膜を形成する工程と、不純物の注入によるソース拡散層
及びドレイン拡散層を形成する工程と、このドレイン拡
散層及びソース拡散層に接続された導電膜を形成する工
程と、前記固体電解質二次電池の背面に導電膜を形成す
る工程とからなることを特徴としている。
【0038】電極材料及び層間絶縁膜の形成には熱CV
D法、プラズマCVD法、スパッタ法、真空蒸着法を用
いることができる。なお、上記の方法に加えて例えば蒸
着やスパッタ時に基板上にマスク(金属製あるいは樹脂
フィルム製)等を併用し、成膜と同時にパターン形成を
行う方法がリチウム化合物の場合有効である。
【0039】ドライエッチングでは、酸化シリコンや窒
化シリコンの層間絶縁膜にはCF4、CHF3とO2のエ
ッチングガスを組み合わせてのRIE(Reactiv
eIon Etching)法、配線形成時には金属配
線に対しては例えばアルミ配線の場合はCCL4/BC
3シリサイド/ポリシリコンやメタル/ポリシリコン
配線の場合にはCF4/SF6等のガスを用いたRIE法
を用いることができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照して
説明する。
【0041】(実施例1)図1は第1の実施例での不揮
発性半導体記憶装置の断面図、図2は上面から見た平面
図を示している。111はP型の不純物をドープしたシ
リコン半導体基板、112及び112’はN型の不純物
をドープしたソース拡散層及びドレイン拡散層、113
はトンネル酸化膜、114及び114’はP型の不純物
をドープした多結晶シリコンからなる導電膜配線、11
5は金属配線、116は層間絶縁膜、117は負極、1
18は固体電解質、119は正極、120は集電材であ
る。一方、図2において212は負極117、固体電解
質118、正極119からなる固体電解質二次電池、2
13は固体電解質二次電池の正極上の取り出し電極(1
15)である。
【0042】第1の実施例にかかる半導体記憶装置の製
造方法について、図3から図6を用いて説明する。
【0043】図3(a)に示すように、P型でドープさ
れた半導体基板111上に通常のトランジスタ作製法と
同様に酸化シリコン膜をテトラエトキシシラン(TEO
S)とオゾン(O3)ガスを用いたプラズマCVD法に
より20nmの膜厚で成膜した後、フォトリソグラフィ
法でソース拡散層(0.4μm×0.6μm)とドレイ
ン拡散層(0.4μm×0.6μm)部に窓の開いたフ
ォトレジストパターンを形成し、CF4、CHF3とO2
のエッチングガス(ガス流量:CHF3/O2=20/1
0sccm、圧力:10Pa)を組み合わせてRIE法
によりドライエッチングし、不要な酸化シリコン膜を除
去した後、加速エネルギー40eV、ドーズ量=40×
1011cm-2でリンイオンをイオン注入法により注入
し、その後750℃で熱処理し、リンの拡散(N+)を
行い、ソース拡散領域112(0.5μm×0.7μ
m)及びドレイン拡散層112’(0.5μm×0.7
μm)を作製した。
【0044】図3(b)に示すように、酸化シリコン膜
をドライエッチング法で除去した後、再び上記方法で半
導体基板111上に酸化シリコン膜(膜厚1nm)を形
成し、上記パターン形成法で、拡散層112、112′
の間の半導体基板111上にトンネル電流が通過する
0.3μm×0.4μmのトンネル酸化膜113を作製し
た。パターン上のフォトレジストをドライアッシャーで
除去した後、固体電解質二次電池を以下のように構成し
た。
【0045】図3(c)に示すように、必要部に0.3
μm×0.5μmの窓の開いたポリイミド樹脂フィルム
(膜厚8μm)製のマスクを半導体基板上に位置合わせ
(トンネル酸化膜上に窓がくる位置)して被せ、TiS
nターゲットをスパッタし、膜厚30nmのTiSn負
極117を作製した。同様に、図4(a)に示すように
マスクスパッター法で負極117上に膜厚15nm、
0.35μm×0.55μmのLi2O−SiO2からな
る固体電解質層118を形成した。この際、固体電解質
の比誘電率は11.4でトンネル酸化膜113の比誘電
率4.9より数倍大きかった。このため固体電解質層1
18の誘電率は、トンネル酸化膜113の値より大きく
なっているが、固体電解質層118の誘電率がトンネル
酸化膜113より小さいと電子を注入する際、固体電解
質二次電池に充電できなくなる。
【0046】次に、図4(b)に示すように、この固体
電解質層118の上面にLiMn24をターゲットとし
て半導体基板111上に位置合わせをしてポリイミド樹
脂フィルムに0.3μm×0.5μmの窓の開いたマスク
を被せ、スパッター法で膜厚40nmのLiMn24
らなる正極(0.28μm×0.48μm)119を作
製した。図4(c)に示すように、その上に集電材12
0としてAlを樹脂フィルムマスクスパッター法(RF
マグネトロンスパッター)で20nmの厚さで成膜し
た。
【0047】次に、図5(a)に示すように、テトラエ
トキシシラン(TEOS)とオゾン(O3)ガスを用い
たプラズマCVD法により膜厚120nmで成膜した
後、フォトリソグラフィ法とドライエッチング法でソー
ス拡散領域112及びドレイン拡散層112’上に0.
2μm×0.2μmの接続孔を有する絶縁膜116を形成
した。
【0048】次に、図5(b)に示すように、接続孔の
内部及び表面にP型にドープされた多結晶シリコンをシ
ラン/ジボランの混合ガスを用いたプラズマCVD法に
より膜厚40nmで全面に成膜した後、フォトリソグラ
フィ法で必要部分にのみレジストパターンを形成し、そ
の後エッチングガス(CF4/SF6=25/15scc
m)で、圧力5Paの条件でRIE法により、レジスト
で被覆されていない領域をエッチング除去し、導電膜配
線114(ソース線)及び114’(ドレイン線)を形
成した。
【0049】その上に、図6(a)に示すように、上記
と同様酸化シリコンからなる第2の絶縁層116’を膜
厚80nm成膜した後、導電膜配線114(ソース線)
及び114’(ドレイン線)の取り出し部と固体電解質
二次電池の集電材120上に接続孔(0.2μm×0.
2μm)をあけた。
【0050】次に、図6(b)に示すように、集電材1
20上にAl/TiN/Tiからなる導電膜を60nm
/10nm/10nmの膜厚で順次スパッタ法により成
膜し、フォトリソグラフィ法でフォトレジストをゲート
線のパターンに形成した後、エッチングガス(CCl4
/BCl3=30/20sccm)で、圧力5Paの条
件(RIE法)でフォトレジストに覆われていない部分
の導電膜をエッチングし金属配線115(ゲート線)を
作製し、不揮発性半導体記憶装置を完成した。
【0051】ソース線とドレイン線を0V(アース)と
してゲート線に10Vの電圧を印加(電流:10nA、
時間:1nsec)し、固体電解質二次電池を充電し
た。この固体電解質二次電池の充電電気量と電池電圧特
性を図7に示す。電池電圧は充電電気量に応じて3Vと
4Vに平坦部があることがわかる。また、充電後ゲート
線を0Vにし、ソース線とドレイン線間に電圧をかけた
際のソースとドレイン間の電圧(ドレイン電圧)とソー
スからドレインに流れる電流(ドレイン電流)の関係を
図8に示す。固体電解質二次電池の持つ電圧(本実施例
では4V)に対して、ドレイン電流が流れるドレイン電
圧に閾値(本実施例では4.2V)が存在し、閾値を超
すまでドレイン電流は流れなかった。図8では、ほかに
電池電圧0V、3Vの場合を示している。
【0052】また、ゲート電極と基板(ソース・ドレイ
ン電極)間においても、ゲート電位が10Vになるまで
電流が流れなかった。未充電(未記憶)状態では6Vで
あった。
【0053】一方、放電(消去動作)はゲート電極に−
5Vを印加(電流:10nA、時間:1nsec)して
行った。
【0054】次に、充電(記憶)された情報を、読み出
す動作について説明する。読み出し方法には2つあり、
一つはドレイン電圧を段階的に上げて行き、ドレイン電
流が流れた出すドレイン電圧を読む方法。2つ目は所定
のドレイン電圧(例えば1V)を印加しておき、ゲート
電圧を段階的に上げてゆき、ドレイン電流が流れ始める
ゲート電圧を記憶情報として読みとる方法である。
【0055】第1の実施例において、前者の読み出し方
法では4.2V(未充電状態0V)、後者の方法では1
0V(未充電状態6V)の閾値となった。
【0056】ソース線とドレイン線を0V(アース)と
してゲート線に9Vの電圧を印加(電流:10nA、時
間:1nsec)し、固体電解質二次電池を充電した。
これにより固体電解質二次電池の電圧は3Vとなり、前
者の読み出し法でのドレイン電圧の閾値は3.2Vとな
り、後者の読み出し法ではゲート電圧の閾値は9Vを示
し、充電(記憶)条件の違いで読み出し電圧が変化する
ことが確認できた。
【0057】本実施例の構成において複数個の記憶素子
が半導体基板上に形成される場合は、ゲート電極と繋が
っているコントロール線とソース・ドレイン電極に繋が
ったデータ線間にトランジスタを咬まし、各素子を単独
で動かす方法が有効である。
【0058】(実施例2)第1の実施例とほぼ同一の構
成であるが、固体電解質二次電池を3個直列に連ねた構
造のものを作製した。図9において、611はP型の不
純物をドープしたシリコン半導体基板、612、61
2’はN型の不純物をドープしたソース拡散層とドレイ
ン拡散層、613はトンネル酸化膜、614、614’
はP型の不純物をドープした多結晶シリコンからなる導
電膜配線、615は金属配線、616、616’は層間
絶縁膜、617、617’、617”は負極、618、
18’、618”は固体電解質、619、619’、6
19”は正極、620、620’は電極間接続部、62
0”は集電材である。
【0059】第1の実施例と同様の方法でソース拡散層
612及びドレイン拡散層612’さらに膜厚1nmの
トンネル酸化膜613を形成した後、その上に固体電解
質二次電池の負極617としてAgをスパッタで25n
m成膜した後、フォトリソグラフィ法とエッチング法を
用いて0.4μm×0.5μmの大きさのパターンを形
成した。次に、固体電解質618としてはAgI−Ag
2O−MoO3をマスク蒸着法で作製(膜厚15nm、形
状0.42μm×0.52μm)した。その上に正極6
19としTiS2とV26を必要箇所に窓の開いたポリ
イミド樹脂製のマスクを基板上に貼りコスパッター法で
膜厚30nm、形状0.4μm×0.5μmのものを作
製した。
【0060】その上にアルミニウムをスッパター法で2
0nm成膜し、フォトリソグラフィ法とエッチング法で
0.4μm×0.5μmの電極間接続部620を作製し
た。次に、この素子上に、同様の構成で固体電解質二次
電池を2個直列(負極617’、固体電解質618’、
正極619’、電極間接続部620’、負極617”、
固体電解質618”、正極619”)で構成した。さら
に、正極619”上に集電材620”としてAlをマス
クスパッター法で30nm成膜した。
【0061】次に、層間絶縁膜616として酸化シリコ
ン膜を、テトラエトキシシラン(TEOS)とオゾン
(O3)ガスを用いたプラズマCVD法により膜厚20
nm成膜した後、エッチングガスとしてCHF3/O2
用い、ガス流量:CHF3/O2=20/10sccm、
圧力:10Paの条件(RIE法)でソース拡散層とド
レイン拡散層上に窓(0.2μm×0.2μm)を作製
し、その後、第1の実施例と同様、P型にドープされた
多結晶シリコンをシラン/ジボランの混合ガスを用いた
プラズマCVD法により膜厚80nmで全面に成膜した
後、フォトリソグラフィ法で必要部分にのみレジストパ
ターンを形成し、エッチングガス(CF4/SF6=26
/16sccm)で、圧力6Paの条件でRIE法によ
り、レジストで被覆されていない領域をエッチング除去
し、導電膜配線614(ソース線)及び614’(ドレ
イン線)を形成した。
【0062】次に、フォトレジストを除去した後、再び
全面に上記方法で酸化シリコン膜(膜厚80nm)を成
膜し、フォトリソグラフィ法で固体電解質二次電池上及
び上記導電膜配線の取り出し端子部に窓の開いたレジス
トパターンを形成し、エッチングガス(CF4/SF6
26/16sccm)を用い、圧力6Paの条件でRI
E法によりレジストで被覆された以外の領域の酸化シリ
コン膜をエッチング除去し、層間絶縁膜616’を形成
した。次にAl/TiN/Tiからなる導電膜を80n
m/10nm/10nmの膜厚でスパッタ法により成膜
し、フォトリソグラフィ法でフォトレジストをパターン
形成した後、エッチングガス(CCl4/BCl3=30
/20sccm)で、圧力6Paの条件のRIE法で導
電膜をエッチングし金属配線615(ゲート線)を作製
し、最後にフォトレジストを除去して、固体電解質二次
電池が3個直列に構成された不揮発性半導体記憶装置を
完成した。
【0063】本実施例においてドレイン電流が流れるド
レイン電圧(閾値)を測定したところ、電池が未充電状
態(0V)では0V、ソース線とドレイン線を0Vとし
てゲート線に6Vの電圧を印加(電流:10nA、時
間:2nsec)し、固体電解質二次電池を充電した。
固体電解質二次電池の3個直列の電池電圧は―4.5V
となり、その時のドレイン電圧の閾値は−5.0Vであ
ることがわかった。同様にゲート線に4Vの電圧を印加
(電流:10nA、時間:1nsec)し、充電した場
合、電池電圧は3.0Vとなり、ドレイン電圧の閾値は
−3.2Vとなった。
【0064】(実施例3)図10において、711はP
型の不純物をドープしたシリコン半導体基板、712、
712’はN型の不純物をドープしたソース拡散層及び
ドレイン拡散層、713はトンネル酸化膜、714、7
14’はP型の不純物をドープした多結晶シリコンから
なる導電膜配線、715は金属配線、716、716’
は層間絶縁膜、717は負極、718は固体電解質、7
19は正極である。
【0065】第1の実施例と同様の方法で基板上に膜厚
1nmのトンネル酸化膜713を形成した後、その上に
固体電解質二次電池の負極717として、銅をスパッタ
ー法で膜厚60nm成膜し、フォトリソグラフィによる
パターン形成とエッチング法によって酸化シリコン膜上
に銅の金属負極717(0.2μm×0.3μm)を作
製した。
【0066】次に、第1の実施例と同様にシリコン酸化
膜で不要部を被覆して、リンのイオン注入と熱処理を行
い、ソース拡散層712及びドレイン拡散層712’を
作製した。表面のシリコン酸化膜を除去した後、再び酸
化シリコン膜をテトラエトキシシラン(TEOS)とオ
ゾン(O3)ガスを用いたプラズマCVD法により膜厚
90nmで成膜した後、フォトリソグラフィ法でソース
拡散領域とドレイン拡散領域となる部分にエッチングガ
ス:CHF3/O2(ガス流量:CHF3/O2=20/1
0sccm、圧力:10Pa)でRIE法により0.2
μm×0.3μmの窓を開け、層間絶縁膜716を形成
した。
【0067】その後、ソース拡散層712とドレイン拡
散層712′上に第1の実施例と同様の方法でP型にド
ープされた多結晶シリコンからなる導電膜配線714
(ソース線)及び714’(ドレイン線)を膜厚40n
mで形成した。
【0068】その上に上記と同様のプラズマCVD法で
酸化シリコン膜を膜厚50nm成膜し、その後導電膜配
線上の必要部及び金属負極部上の絶縁膜を第1の実施例
と同様の方法(RIE法)でエッチングで除去した。
【0069】次に、固体電解質718としてはRbCu
41.5Cl3.5をマスク蒸着法で作製(膜厚10nm、
形状0.2μm×0.3μm)した。その上に正極71
9としてTiS2をマスクスパッター法で膜厚30n
m、0.2μm×0.3μmのものを作製した。
【0070】その上にアルミニウムをスッパター法で膜
厚60nm成膜し、フォトリソグラフィ法とエッチング
法で金属配線715を作製した。
【0071】層間絶縁膜716、716’や導電膜配線
714,714’の作製時に蒸発・拡散しやすい固体電
解質718や正極719を劣化させないために、固体電
解質二次電池の形成工程を後工程に回す方が品質の点で
望ましい。
【0072】本実施例の固体電解質二次電池は、満充電
で電圧1.1Vであった。充電はソース線とドレイン線
を0V(アース)としてゲート線に7.5Vの電圧を印
加(電流:4nA、時間:2nsec)し、固体電解質
二次電池を充電した。また、充電後ゲート線を0Vに
し、ソース線とドレイン線間に電圧をかけた際のドレイ
ン電圧の閾値は1.5Vで、閾値を超すまでドレイン電
流は流れなかった。これより、記憶の読み出し動作とし
ては1Vのドレイン電圧を印加し、ドレイン電流が流れ
るかどうかで記憶を読みとった。充電状態ではドレイン
電流が流れず、未充電状態ではドレイン電流が流れた。
【0073】一方、放電(消去動作)はゲート電極に−
7.5Vを印加(電流:4nA、時間:2nsec)
し、フローティング・ゲートから基板側に電子を放電
し、ゲート部の電荷を消すことで、チャンネル抵抗を0
にした。
【0074】本実施例の不揮発性半導体記憶装置は一段
の電位であるが、自己放電がほとんどないため、一旦記
憶されたデータの保存性が従来のフローティング・ゲー
トタイプのものと比べて、数段優れていた。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、電荷保持部(記憶素子部)に固体電解質二次
電池を用い、電池の充電状態で発生する電圧を情報記憶
に用いるものである。電池電圧が充電状態によって複数
の値を取る場合は、多値情報の記憶が可能となり、従来
に比べてより一層の記憶容量の大容量化を可能となる。
また、固体電解質二次電池の場合は自己放電が少ないた
め、従来のフローティング・ゲートに電荷を保持するも
のに比べて、記憶保持時間が長い利点も有している。
【0076】請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置に
よれば、請求項1と同様な効果のほか、リチウムイオン
を用いた電池系では、電池電圧が高く取れるため、多値
記録しやすく、銅イオン及び銀イオンを用いた場合は、
電池電圧は若干低くなるが、水分に対する安定性が高い
利点を有する。
【0077】請求項3および請求項4記載の不揮発性半
導体記憶装置によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0078】請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置に
よれば、請求項1と同様な効果のほか、電位が低い場合
に閾値を上げることができる。
【0079】請求項6から請求項9記載の不揮発性半導
体記憶装置の駆動方法によれば、請求項1と同様な効果
がある。
【0080】請求項10記載の不揮発性半導体記憶装置
の製造方法によれば、請求項1と同様な効果のほか、拡
散工程では基板が高温となるが、固体電解質二次電池の
構成材料は高温で拡散し易いため、拡散工程後に固体電
解質二次電池の形成工程を持ってくるとより品質が向上
する。
【0081】請求項11記載の不揮発性半導体記憶装置
の製造方法によれば、請求項1と同様な効果のほか、固
体電解質二次電池の作製工程において、金属リチウムの
ように水に弱い材料を用いる場合、通常のフォトリソグ
ラフィ工程が取れないので好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における不揮発性半導体
装置の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における不揮発性半導体
装置の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における製造工程の一部
を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における図3に続く製造
工程の一部を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における図4に続く製造
工程の一部を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例における図5に続く製造
工程の一部を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例における電池の充電電気
量に対する電池電圧である。
【図8】本発明の第1の実施例における各種電池電圧と
ドレイン電圧とドレイン電流の関係図である。
【図9】本発明の第2の実施例における不揮発性半導体
装置の断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例における不揮発性半導
体装置の断面図である。
【図11】従来の不揮発性半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
111、211 P型の不純物をドープしたシリコン
半導体基板 112、112’ ソース拡散層、ドレイン拡散層 113 トンネル酸化膜 114 導電膜配線 115 金属配線 116 層間絶縁膜 117 負極 118 固体電解質 119 正極 120 集電材 212 固体電解質二次電池 811 N型にドープされたシリコン基板 812 トンネル酸化膜 813 ソース拡散層 814 ドレイン拡散層 815 フローティング・ゲート 816 層間絶縁膜 817 制御ゲート 818 ビット線 819 アルミ配線 820 層間絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/44 (72)発明者 鵜木 重幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岩本 和也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F083 EP02 EP22 EP23 FZ10 JA35 JA36 JA39 JA60 NA08 PR36 ZA21 5F101 BA01 BA61 BB02 BB05 BC20 BE05 BE06 BF10 5H029 AJ14 AK03 AK05 AL06 AL07 AL11 AL12 AM12 AM13 BJ04 BJ12 CJ05 CJ16 5H030 AA09 AS11 BB01 BB21 DD01 DD20 FF41 FF52

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されたソース拡散層
    およびドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ドレ
    イン拡散層との間の前記半導体基板上に絶縁膜を介して
    形成される電荷保持部及びその背面に位置するゲート電
    極で構成される不揮発性半導体記憶装置であって、前記
    電荷保持部が固体電解質二次電池であることを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 固体電解質二次電池の活物質がリチウム
    イオン、銅イオンあるいは銀イオンのいずれかである請
    求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 固体電解質二次電池が充電電気量に対し
    て電池電圧が複数の平坦部を有する電池である請求項1
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 絶縁膜がトンネル酸化膜であり、固体電
    解質二次電池の固体電解質層の誘電率が前記トンネル酸
    化膜の誘電率よりも大きい請求項1記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】 固体電解質二次電池が複数個直列で接続
    されている請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 P型半導体の半導体基板上に形成された
    ソース拡散層およびドレイン拡散層と、前記ソース拡散
    層と前記ドレイン拡散層との間の前記半導体基板上に絶
    縁膜を介して形成される電荷保持部としての固体電解質
    二次電池及びその背面に位置するゲート電極で構成され
    る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、前記ゲ
    ート電極を正極、前記半導体基板を負極として電圧をか
    けて、前記固体電解質二次電池に所定電気量を充電し、
    この時の電池電圧を記憶情報として書き込み、 読み出しはソース電極とドレイン電極間に電圧を段階的
    に印加して、電流が流れるかどうかを検出し、前記記憶
    情報を読み出す不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 P型半導体の半導体基板上に形成された
    ソース拡散層およびドレイン拡散層と、前記ソース拡散
    層と前記ドレイン拡散層との間の前記半導体基板上に絶
    縁膜を介して形成される電荷保持部としての固体電解質
    二次電池及びその背面に位置するゲート電極で構成され
    る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、前記ゲ
    ート電極を正極、前記半導体基板を負極として電圧をか
    けて、前記固体電解質二次電池に所定電気量を充電し、
    この時の電池電圧を記憶情報として書き込み、 読み出しは所定のドレイン電圧を印加しておき、前記ゲ
    ート電極に電圧を段階的に印加し、正極の電位を上げて
    ゆき、ドレイン電流が流れるかどうかを検出し、前記記
    憶情報を読み出す不揮発性半導体記憶装置の駆動方法
  8. 【請求項8】 情報記憶時の所定電気量を、一定充電電
    圧一定充電時間で充電電流の大きさを制御すること、一
    定充電電流一定充電時間で充電電圧を制御すること、あ
    るいは一定充電電圧一定充電電流で充電時間を制御する
    ことで変える請求項6または請求項7記載の不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法
  9. 【請求項9】 充電され記録状態にある固体電解質二次
    電池の背面にあるゲート電極に負電圧を印加し、半導体
    基板に正電圧を印加することで前記固体電解質二次電池
    を放電させ、電荷保持部の電荷を除去し、記録を消去す
    る請求項6または請求項7記載の不揮発性半導体記憶装
    の駆動方法
  10. 【請求項10】 半導体基板上に形成されたソース拡散
    層およびドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ド
    レイン拡散層との間の前記半導体基板上に絶縁膜を介し
    て形成される固体電解質二次電池及びその背面に位置す
    るゲート電極で構成される不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法であって、 前記固体電解質二次電池が、チャンネル形成のための前
    記ソース拡散層と前記ドレイン拡散層を形成する拡散工
    程後に形成されることを特徴とする不揮発性半導体記憶
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に形成されたソース拡散
    層およびドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ド
    レイン拡散層との間の前記半導体基板上に絶縁膜を介し
    て形成される固体電解質二次電池及びその背面に位置す
    るゲート電極で構成される不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法であって、 前記固体電解質二次電池の作製工程において、必要部に
    窓の開いた樹脂フィルムを基板上に位置合わせをして貼
    り、その上に所定の膜を成膜しパターン形成することを
    特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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