JP2014233887A - 医薬品包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストで製造可能でありながら、医薬品由来の臭気に対して、長期にわたって高い吸着効果を発揮する医薬品包装体を提供する。【解決手段】 基材フィルム、接着層、ガスバリア性フィルム、接着層及び臭気吸着層をこの順番で積層してなる積層フィルムにおいて、該臭気吸着層が、臭気吸着剤を含有するヒートシール性樹脂からなり、該臭気吸着剤が、無機多孔体上に化学吸着剤を担持させてなることを特徴とする積層フィルムからなる医薬品包装体。【選択図】 図1

Description

本発明は、医薬品包装体であって、内容物である医薬品由来の臭気に対する消臭能を有する積層フィルムからなる医薬品包装体に関する。
医薬品包装体を構成する積層フィルムにおいて、臭気を吸着して消臭する臭気吸着層を設けることが知られている(特許文献1)。
しかしながら、これらの積層フィルムは、同時に酸素吸収層を有するものであり、臭気吸着層は、酸素吸収層が酸素を吸収する過程で発生する、該酸素吸収層からの臭気を吸着することを目的として設けられている。
したがって、このような積層フィルムからなる医薬品包装体においては、臭気吸着層は、その目的からして短期間でその臭気吸着効果を失い、また、内容物である医薬品由来の臭気に対しては、十分な消臭能を有しない。
また、臭気吸着層と酸素吸収層とを有する積層フィルムからなる医薬品包装体は、原料コストが高く、生産性が悪いため製造コストがかかるという問題点がある。
そして、このような医薬品包装体に対して、医薬品由来の臭気を、長期にわたって十分に消臭することができ、且つ、低コストで製造可能な医薬品包装体が求められている。
特開2011−152788号公報
本発明は、上述の問題を解決し、低コストで製造可能でありながら、医薬品由来の臭気に対して、長期にわたって高い吸着効果を発揮する医薬品包装体を提供することを目的とする。
本発明者らは、種々検討の結果、基材フィルム、接着層、ガスバリア性フィルム、接着層及び臭気吸着層をこの順番で積層してなり、酸素吸収層を有しない積層フィルムにおいて、該臭気吸着層が、臭気吸着剤を含有するヒートシール性樹脂からなり、該臭気吸着剤が、無機多孔体上に化学吸着剤を担持させてなることを特徴とする積層フィルムからなる医薬品包装体が、上記の目的を達成することを見出した。
そして、本発明は、以下の点を特徴とする。
(1)基材フィルム、接着層、ガスバリア性フィルム、接着層及び臭気吸着層をこの順番で積層してなる積層フィルムにおいて、該臭気吸着層が、臭気吸着剤を含有するヒートシール性樹脂からなり、該臭気吸着剤が、無機多孔体上に化学吸着剤を担持させてなることを特徴とする積層フィルムからなる医薬品包装体。
(2)前記臭気吸着層が、前記臭気吸着剤を0.5質量%〜30質量%の範囲で含有することを特徴とする、上記(1)に記載の医薬品包装体。
本発明の医薬品包装体は、臭気吸着層を有するため、臭気を発する成分を含有する医薬品を包装するために好適であり、これらの臭気を低減し、開封時や服用時の不快感を低減
することができる。
また、本発明の医薬品包装体を形成する積層フィルムは、酸素吸収層を有さず、基材フィルム、接着層、ガスバリア性フィルム、接着層、及び、特定の構成からなる臭気吸着層を、この順番で、包装体の外側から内側へ向かって積層したものである。この構成により、本発明の包装体は、内容物である医薬品が発する臭気を、長期にわたり効率的に吸着することができる。また、最内層を構成する臭気吸着層が、特定の構成の臭気吸着剤を含有するヒートシール性樹脂からなるため、ヒートシール性と臭気吸着性を兼ね備え、したがって、原料コスト及び製造工程数が低減され、生産性に優れる。
さらに、上記臭気吸着層は、優れた臭気吸着能を発揮しながら、高いシール強度を保持する。したがって、本発明の包装体は、優れた密封性を示す。
本発明の医薬品包装体を構成する積層フィルムの層構成について、その一例を示す概略的断面図である。 本発明の医薬品包装体を構成する積層フィルムの層構成について、その一例を示す概略的断面図である。 本発明の医薬品包装体を構成する積層フィルムの層構成について、その一例を示す概略的断面図である。 臭気吸着剤の臭気物質に対する吸着機構を示す図である。
上記の本発明について以下に更に詳しく説明する。
<本発明の医薬品包装体を構成する積層フィルムの層構成>
図1は、本発明の医薬品包装体を構成する積層フィルムの層構成について、その一例を示す概略的断面図である。図1に示されるように、本発明において用いられる積層フィルムは、基材フィルム1と、ガスバリア性フィルム3と、臭気吸着層5とを接着層2、4を介して積層してなるものである。
図2に示されるように、臭気吸着層5は、2層5a、5bの多層構造であってもよい。ここで、ヒートシール性樹脂の種類や、臭気吸着剤の含有量は、各層毎に異なっていてよい。例えば、2層のうちの1層、例えば接着層4と対向する側の層5aが、臭気吸着剤を含有するヒートシール性樹脂からなり、最内層となる側の層5bが、臭気吸着剤を含有しないヒートシール性樹脂からなってもよい。層5bが、臭気吸着剤を含有しないことにより、包装体のシール強度を向上させることができる。
また、逆に、層5aが、臭気吸着剤を含有せず、層5bが臭気吸着剤を含有することにより、層間接着強度を向上させることもできる。
さらに、図示しないが、臭気吸着層は、3層またはそれ以上からなってもよい。ここで、上記と同様に、ヒートシール性樹脂の種類や、臭気吸着剤の含有量は、各層毎に異なっていてよい。例えば、臭気吸着剤を含有しない層(外層)/臭気吸着剤を含有する層(中間層)/臭気吸着剤を含有しない層(外層)の3層構成とすることにより、シール強度及び層間接着強度を向上させることができる。
さらに、図3に示されるように、ガスバリア性フィルムと臭気吸着層との間に、包装体内の湿気を吸着する吸湿層6を設けてもよい。
<基材フィルム>
本発明において、基材フィルムは、包装する医薬品の種類や、物流において要求される機械的強度、耐薬品性、耐溶剤性、製造性等に応じて、種々の材料が適用できる。例えば
、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂等の各種の樹脂からなるフィルムを使用することができる。特に本発明においては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、または、ポリアミド系樹脂からなるフィルムが好ましい。
本発明において、上記基材フィルムは、押出し法、キャスト成形法、Tダイ法、切削法、インフレーション法等の製膜化法を用いて単層、又は多層製膜したものを用いることができる。また、基材フィルムの膜厚は、包装用途に応じて、当業者が適宜に決定することができるが、好ましくは6〜100μm、より好ましくは9〜50μmである。
また、本発明の基材フィルムには、フィルムの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加することができる。この場合、これら添加剤を基材フィルムに、極く微量〜数10質量%まで、その目的に応じて任意に添加すればよい。本発明においては、一般的な添加剤としては、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸着剤、光安定剤、充填剤、帯電防止剤、滑剤、アンチブロッキング剤、染料、顔料等の着色剤等を任意に使用することができ、さらには改質用樹脂等を用いてもよい。
<ガスバリア性フィルム>
本発明において、ガスバリア性フィルムは、特に限定されず、公知又は市販のガスバリア性フィルムを適用できる。ガスバリア性フィルムとしては、具体的には、PET、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体等の樹脂からなる樹脂フィルム、上述の基材フィルムの少なくともいずれか一方の面上にシリカ蒸着膜やアルミナ蒸着膜等の蒸着膜を設けた蒸着フィルム、アルミニウム箔等の金属箔を使用することができるが、これらに限定されない。上記フィルムの中でも、シリカ蒸着フィルム、アルミナ蒸着フィルム、アルミニウム箔を使用することが、ガスバリア性に優れている点から好ましい。また、特にアルミニウム箔を使用することによって遮光性を付与することができ、これにより、光照射により劣化し易い医薬品等の包装体としても、好適に用いることができる。本発明において、ガスバリア性フィルムの膜厚は、5〜30μm程度とすることが好ましい。
<臭気吸着層>
臭気吸着剤
本発明において、臭気吸着層は、臭気吸着剤を含有するヒートシール性樹脂からなる。ここで、臭気吸着剤は、内容物である医薬品が発する臭気物質に対し、吸着機能を有するものであり、無機多孔体に化学吸着剤を担持させてなる。担持方法としては、公知または慣用の担持方法を適用することができるが、例えば、以下で説明する化学吸着剤を含有する溶液を、無機多孔体に含浸させて、乾燥することにより、担持させることができる。
本発明の臭気吸着層において、化学吸着剤を無機多孔体に担持させて用いることにより、化学吸着剤の質量当たりの臭気吸着能を、大幅に高めることができる。したがって、ヒートシール性樹脂中への化学吸着剤の添加量を減らすことができ、これにより、高いシー
ル強度が得られ、包装体として求められる優れたヒートシール性を保持することができる。
無機多孔体
本発明において、無機多孔体としては、その表面に多数の細孔を有する任意の無機化合物を用いることができるが、例えば、ゼオライト、二酸化ケイ素、ケイ酸塩、活性炭、チタニア、燐酸カルシウム等の無機燐酸塩、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びこれらの混合物が挙げられる。特に、吸着対象物の大きさに対して有効な多孔状態を有することや安全面の観点から水酸化アルミニウム、ゼオライト、ケイ酸塩を適用することが好ましい。これらは、球状、棒状、楕円状等の任意の外径形状であってよく、また粉体状、塊状、粒状等いかなる形態であってもよいが、臭気吸着層の製膜性や、ヒートシール性樹脂への均一な混練特性等の観点から、好適には粉体状である。
無機多孔体は、用途に応じて、任意のサイズを有するものを適宜に選択することができるが、本発明においては特に、平均粒子径0.01μm〜10μmのものが好ましい。平均粒子径0.01μm以下では、無機多孔体の凝集が生じ、ヒートシール性樹脂内での無機多孔体の分散性が抑制される傾向にあり、また、平均粒子径10μm以上では、ヒートシール性樹脂の製膜性並びにヒートシール性樹脂内での臭気吸着層の添加量を多く出来ない傾向となり、十分な消臭効果がえられない可能性が生じる。ここで、平均粒子径は、動的光散乱法により測定された値である。
化学吸着剤
本発明において、化学吸着剤とは、除去対象の臭気物質と、化学反応を起こして結合する反応性官能基を有し、且つ、上記無機多孔体上に担持され得る化合物である。
除去対象の臭気物質がカルボン酸類、硫化水素、メチルメルカプタン類等の酸性物質である場合は、反応性官能基として、ヒドロキシル基等の塩基性官能基を有する化合物、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化鉄等の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩、炭酸水素塩、アルキルアミン、テトラメチレンジアミン等のポリアミン、エタノールアミン、ピペリジン等のアミノ基含有化合物、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のアミド基含有化合物を、化学吸着剤として用いることができる。
また、除去対象の臭気物質がアンモニア、アミン類等の塩基性物質である場合は、反応性官能基として、酸性官能基を有する化合物、例えば、リン酸、スルホン酸、カルボン酸、及びこれらの金属塩等を、化学吸着剤として用いることができる。
また、除去対象の臭気物質がアルデヒドである場合は、アミノ基含有化合物を特に好ましく用いることができる。
さらに、両性物質、例えば酸化亜鉛等の金属酸化物を化学吸着剤として用いることにより、酸性及び塩基性物質を吸着することができる。
臭気吸着剤の臭気物質に対する吸着機構を、図4(a)〜(c)の具体例を用いてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されない。
例えば、臭気物質が酸系臭気物質である場合は、図4(a)に示すように、臭気吸着剤として、例えばヒドロキシル基を有する化合物を無機多孔体上に担持してなる臭気吸着剤を用いることができる。これにより、カルボキシル基とヒドロキシル基とが化学反応を起こして結合し、臭気物質が吸着される。
また、臭気物質がアンモニアである場合は、図4(b)に示すように、臭気吸着剤として、例えばリン酸基を有する化合物を無機多孔体上に担持してなる臭気吸着剤を用いることができる。これにより、アンモニアとリン酸基とが化学反応を起こして結合し、臭気物質が吸着される。
さらに、臭気物質がアルデヒドである場合は、図4(c)に示すように、臭気吸着剤として、例えばアミノ基を有する化合物を無機多孔体上に担持してなる臭気吸着剤を用いることができる。これにより、アルデヒド基とアミノ基とが化学反応を起こして結合し、臭気物質が吸着される。
ヒートシール性樹脂
本発明において、臭気吸着層を形成するヒートシール性樹脂は、特に制限されず、公知又は市販のヒートシール性を有するポリオレフィン系樹脂を用いることができる。
このようなポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン等のポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、酸変性ポリオレフィン系樹脂、及びこれらの樹脂の混合物等が挙げられるが、これらの樹脂に限定されない。また、酸化防止剤やアンチブロック剤等の何れかが添加剤として、フィルム内に少量存在するものも適用できる。特に、臭気吸着剤を含有する状態で優れたヒートシール性及び臭気吸着性を発揮するため、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン等を用いることが好ましい。
臭気吸着層の形成
本発明の一態様において、臭気吸着層は、臭気吸着剤をヒートシール性樹脂中に混練してなる樹脂組成物からなる単層構成である。ここで、臭気吸着剤は、層中に均一に分散していてもよい。また、例えば、最内層側の表面から接着層との対向面に向かって、増加傾向の濃度勾配をもって分散していてもよく、この構成により、ヒートシール性が向上する。これとは逆に、最内層側の表面から接着層との対向面に向かって、減少傾向の濃度勾配をもって分散していてもよく、この構成により、層間接着強度が向上する。
また別の態様において、臭気吸着層は、2またはそれ以上の層を有する多層構成であり、ここで、各層は、臭気吸着剤の添加量がそれぞれ異なる樹脂組成物からなってよい。この構成において、臭気吸着剤を含有せず、ヒートシール性樹脂のみからなる層があってもよい。
臭気吸着剤の添加量は、臭気吸着層全体の質量に対して0.1質量%以上であれば消臭効果を示すことが可能であるが、医薬品包装体として良好な消臭効果を得るためには、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上である。一方、良好な製膜性を得るためには、臭気吸着剤の添加量は30質量%以下であることが好ましい。加えて、良好なヒートシール性を達成するためには、臭気吸着剤の添加量は、より好ましくは15質量%以下である。
臭気吸着層全体の層厚は、5μm以上あれば製膜は可能であるが、良好な製膜性、ヒートシール性及び臭気吸着性を得るためには、好ましくは10μm〜200μmが望ましい。
臭気吸着剤をヒートシール性樹脂中に混練する方法としては、公知または慣用の混練方法を適用することができる。例えば、ヒートシール性樹脂中に臭気吸着剤を分散させてペレット状のマスターバッチを作製し、これを、再度ヒートシール性樹脂中に分散させる、いわゆるマスターバッチ式のブレンド方法により、凝集し易い臭気吸着剤であっても、均質に分散させることができる。
本発明において、臭気吸着層の積層方法は、特に限定されないが、この層を形成する樹脂組成物を、接着層を介して、ガスバリア性フィルム上にエクストルージョンコーティングすることにより積層することができる。エクストルージョンコーティングにおいては、
まず、上記樹脂組成物を加熱し溶融させて、Tダイスで必要な幅方向に拡大伸張させてカーテン状に押出し、該溶融樹脂をガスバリア性フィルム上へ流下させて、ゴムロールと冷却した金属ロールとで挟持することで、臭気吸着層の形成とガスバリア性フィルムへの接着と積層を同時に行う。
または、上記樹脂組成物からなるフィルムを製膜し、これを、ドライラミネーション、ノンソルベントラミネーション、サンドラミネーション等により、接着層を介してガスバリア性フィルムとラミネートしてもよい。ここで、フィルムの製膜法としては、公知または慣用の製膜方法を適用することができるが、例えば、製膜方法としてインフレーション法を用いる場合、臭気吸着層を形成するヒートシール性樹脂のメルトフローレート(MFR)は、0.2〜4.0g/10分であることが好ましく、より好ましくは0.2〜3.0g/10分である。MFRが0.2g/10分未満、又は4.0g/10分以上では加工適正の面で有効ではない。なお、本明細書において、MFRとはJIS K7210に準拠した手法から測定された値である。
<接着層>
上記の基材フィルム−ガスバリア性フィルム間、及び、ガスバリア性フィルム−臭気吸着層間に接着層を設けて積層することにより、基材フィルム、接着層、ガスバリア性フィルム、接着層及び臭気吸着層をこの順番で有する本発明の積層フィルムが得られる。
本発明の一態様において、接着層は、ドライラミネート用接着剤、ノンソルベントラミネート用接着剤等からなる層であってよい。
接着層としてドライラミネート用接着剤を用いる場合は、溶媒へ分散または溶解した接着剤を一方のフィルム上に塗布し乾燥させて、もう一方のフィルムを重ねて積層した後に、30〜120℃で数時間〜数日間エージングすることで、接着剤を硬化させて積層する。
ノンソルベントラミネート用接着剤を用いる場合は、溶媒へ分散または溶解せずに接着剤自身をフィルム上に塗布し乾燥させて、もう一方のフィルムを重ねて積層した後に、30〜120℃で数時間〜数日間エージングすることで、接着剤を硬化させて積層する。
これらの接着剤は、熱硬化型、紫外線硬化型、電子線硬化型等であってよい。このような接着剤としては、ポリ酢酸ビニルや酢酸ビニル−エチレン共重合体等のポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸とポリスチレン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル等との共重合体からなるポリアクリル酸系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸等のモノマーとの共重合体からなるエチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着剤、ポリオレフィン系接着剤、尿素樹脂又はメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、反応型(メタ)アクリル系接着剤、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等からなるエラストマー系接着剤、シリコーン系接着剤、アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着剤等が挙げられる。
また、上記接着剤は、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの形態でもよく、また、その性状は、フィルム/シート状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよい。
接着層は、上記接着剤を、例えばロールコート、グラビアロールコート、キスコート等で施すことにより形成され、そのコーティング量としては、0.1〜10g/m2(乾燥状態)位が望ましい。接着剤のコーティング量を上記範囲とすることで、良好な接着性が得られる。
本発明の別の態様において、基材フィルムとガスバリア性フィルム、及び、ガスバリア性フィルムと臭気吸着層を形成するフィルムとは、サンドラミネーションにより積層してもよい。この場合、接着層は、加熱溶融させて押出機で適用可能な任意の樹脂を用いることができる。具体的には、上記のヒートシール性樹脂として挙げた樹脂を好ましく使用できる。
本発明のさらに別の態様において、臭気吸着層は、ガスバリア性フィルム上にエクストルージョンコーティングすることにより積層される。この場合、ガスバリア性フィルム−臭気吸着層間に設けられる接着層は、任意のアンカーコート剤からなってよく、例えば、有機チタン系、イソシアネート系、ポリエチレンイミン系、酸変性ポリエチレン系、ポリブタジエン系等のアンカーコート剤を使用することができる。
<吸湿層>
本発明において、ガスバリア性フィルムと臭気吸着層との間に、包装体内の湿気を吸着する吸湿層を設けることができる。このような吸湿層は、例えば、吸湿剤及びバインダー樹脂を含有する樹脂組成物からなってよい。ここで、吸湿剤としては、特に限定されず、吸湿効果または調湿効果を有する公知又は市販の材料を使用することができる。なお、調湿効果とは、湿度が高い時には吸湿し、湿度が低い時には放湿して、湿度を一定にする効果を指す。
本発明において、吸湿剤として好適に用いられるものは、例えば、シリカゲル、アルミナゲル、シリカアルミナゲル、無水硫酸マグネシウム、ゼオライト、合成ゼオライト、酸化カルシウム、塩化カルシウム、及び、焼ミョウバン、又はこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、吸湿剤と混合するバインダー樹脂としては、吸湿剤を安定的に保持することができ、かつ本発明の臭気吸着効果に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されず、任意の樹脂を用いることができる。特に、臭気吸着層を形成するヒートシール性樹脂として上記に挙げた樹脂を好ましく使用することができる。これらのヒートシール性樹脂をバインダーとして用いて、臭気吸着層と吸湿層とを隣接して積層することにより、高い層間密着性が得られ、また、高い吸湿または調湿効果が得られる。さらに、臭気吸着層と吸湿層とを共押出製膜することにより、前述の効果が一層高まる。
吸湿層への吸湿剤の添加量は、吸湿層の全質量に対して1質量%以上であれば吸湿効果を示すことが可能であるが、良好な吸湿効果を得るためには、好ましくは3質量%以上である。一方、良好な製膜性を得るためには、吸湿剤の添加量は40質量%以下であることが望ましい。
また、別の態様において、吸湿層は、ナイロンやエチレン−酢酸ビニル共重合体等の吸湿性樹脂からなる層であってもよい。さらに、このような吸湿性樹脂中に、上記の吸湿剤を40質量%までの量で添加してもよい。吸湿性樹脂からなる吸湿層は、上記吸湿剤及びバインダー樹脂(ヒートシール性樹脂)を含有する樹脂組成物からなる場合と同様にして、臭気吸着層と隣接させて積層することができる。
上記吸湿層の厚さとしては、5μm以上あれば製膜は可能であるが、良好な製膜性及び吸湿性を得るためには、好ましくは10μm〜200μmが望ましい。
本発明において、このような吸湿層を設けることにより、臭気吸着層の臭気吸着効果を妨げることなく、包装体内の水分を除去し、内容物の品質劣化を防ぐことができる。さらには、このような吸湿層を臭気吸着層と隣接して設けることにより、臭気吸着層中に留まり得る水分が吸湿層に移行する結果、臭気吸着効果を一層高めることができる。
<包装体>
本発明の包装体は、本発明の積層フィルムを製袋してなるものであり、臭気吸着層側の面(ヒートシール面)が対向するように、積層フィルムを折り曲げるかまたは2枚を重ね合せ、その周辺端部を例えば、側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール型(ピローシール型)、ひだ付シール型、平底シール型、角底シール型、ガゼット型等のヒートシール形態によりヒートシールすることにより製造することができる。
本発明においては、ヒートシールの方法としては、例えばバーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知を適用することができる。
本発明の包装体は、種々の医薬品を包装するために用いられる。本発明において、医薬品とは、薬事法第2条第1項及び同第2項で規定される医薬品及び医薬部外品であり、経口投与用の剤形、例えば液剤、懸濁剤、錠剤、錠剤、カプセル剤、粉剤等であってよく、または非経口投与用の剤形、例えば軟膏剤、パッチ剤等であってもよい。特に、臭気を発する成分を含有する医薬品、より具体的には、カルボン酸、硫化水素、メルカプタン、アンモニア、アミン、アルデヒド等のガスを発生する医薬品を包装するために、好適に用いることができる。
<実施例1>
二酸化ケイ素上にポリアミン由来のアミノ基を担持させてなる臭気吸着剤(NS−241:東亞合成(株)製、平均粒径3.5μm)と、LLDPE(SP2020:(株)プライムポリマー製)とを混練して、臭気吸着剤10質量%を含む樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を、インフレーション法(押出し温度170℃)により製膜し、厚さ50μmの臭気吸着性フィルムを得た。
PETフィルム(厚さ12μm、エスペット T4102:東洋紡(株)製)、アルミニウム箔(厚さ7μm、東洋アルミニウム(株)製)、及び上記で得られた臭気吸着性フィルムを、ドライラミネート用接着剤(RU004/H-1:ロックペイント(株)製、塗布量 各接着層につき3.5g/m2、乾燥温度70℃)を介して貼り合せ、PETフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/臭気吸着層の積層フィルムを製造した。
得られた積層フィルム2枚を、臭気吸着層側の面が対向するように重ね合せ、その周辺端部を160℃、1kgf/cm2、1秒の条件でヒートシールすることにより、本発明の医薬用包装体を製造した。
<実施例2>
臭気吸着剤として、二酸化ケイ素上にアミノ基を担持させてなる、別の臭気吸着剤(KD−311:ラサ工業(株)製、粒径10μm以下)を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例3>
臭気吸着剤として、二酸化ケイ素上に酸化亜鉛を担持させてなる臭気吸着剤(KD−211:ラサ工業(株)製、粒径10μm以下)を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例4>
臭気吸着剤として、ケイ酸塩系無機多孔体上にヒドラジン誘導体由来のアミノ基を担持させてなる臭気吸着剤(ダッシュライトM:(株)シナネンゼオミック製、平均粒径6〜
7μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例5>
臭気吸着剤として、ジルコニウム上にヒドロキシル基を担持させてなる臭気吸着剤(NS−80E:東亞合成(株)製、平均粒径2μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例6>
臭気吸着剤として、ジルコニウム上にリン酸基を担持させてなる臭気吸着剤(NS−10:東亞合成(株)製、平均粒径1μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例7>
臭気吸着剤として、NS−241(東亞合成(株)製)、NS−80E(東亞合成(株)製)及びNS−10(東亞合成(株)製)を用いて、これらをそれぞれ3質量%含む樹脂組成物を調製した以外は、実施例1と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例8>
NS-241(東亞合成(株)製)と、LLDPE(SP2020:(株)プライムポリマー製)とを混練して、臭気吸着剤15質量%を含む樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物と、臭気吸着剤を含まないLLDPEとを用いて、インフレーション法(押出し温度170℃)により共押出製膜し、樹脂組成物層(厚さ50μm)/LLDPE層(厚さ10μ)の多層構成を有する臭気吸着性フィルムを得た。
得られた臭気吸着性フィルムを用いて、実施例1と同様にして、PETフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/樹脂組成物層/LLDPE層の積層フィルム、及びこれよりなる本発明の医薬用包装体を製造した。
<実施例9>
樹脂組成物中のNS−241(東亞合成(株)製)の含有量を3質量%とした以外は、実施例1と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例10>
ドライラミネート用接着剤の代わりに、ノンソルベントラミネート用接着剤(XRN-600:ロックペイント(株)製、塗布量 各接着層につき3.5g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例11>
ドライラミネート用接着剤の代わりに、電子線硬化型ラミネート用接着剤(2K-SF-930A:DIC(株)製、塗布量 各接着層につき3.5g/m2、電子線照射量20kGy)を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例12>
実施例1と同様にして、臭気吸着剤10質量%を含む樹脂組成物を調製した。
一方、PETフィルム(厚さ12μm、エスペット T4102:東洋紡(株)製)とアルミニウム箔(厚さ7μm、東洋アルミニウム(株)製)とを、ドライラミネート用接着剤(RU004/H-1:ロックペイント(株)製、塗布量 3.5g/m2、乾燥温度70℃)を介して貼り合せて多層フィルムを得た。
この多層フィルムの、アルミニウム箔側の面上に、アンカーコート(A3210/A3075:三井化学ポリウレタン(株)製、希釈溶媒:酢酸エチル、乾燥後の塗布量 0.3g/m2)を塗布し、この上に、上記樹脂組成物をエクストルージョンコーティングにより積層して臭気吸着層(厚さ50μm)を形成し、PETフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/臭気吸着層の積層フィルムを製造した。
得られた積層フィルム2枚を、臭気吸着層側の面が対向するように重ね合せ、その周辺端部を160℃、1kgf/cm2、1秒の条件でヒートシールすることにより、本発明の医薬用包装体を製造した。
<実施例13>
実施例1と同様にして、臭気吸着剤10質量%を含む樹脂組成物を調製した。また、臭気吸着剤を含まないLLDPE(SP2020:(株)プライムポリマー製)を用意した。
一方、実施例12と同様にして、PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔の構成を有する多層フィルムを得た。
この多層フィルムの、アルミニウム箔側の面上に、アンカーコート(A3210/A3075:三井化学ポリウレタン(株)製、希釈溶媒:酢酸エチル、乾燥後の塗布量 0.3g/m2)を塗布し、この上に、上記樹脂組成物と、臭気吸着剤を含まないLLDPEとを、共押しエクストルージョンコーティングにより積層して、多層構成の臭気吸着層を形成した。得られた積層フィルムの層構成は、PETフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/樹脂組成物層(50μm)/LLDPE層(10μm)であった。
得られた積層フィルム2枚を、臭気吸着層側の面が対向するように重ね合せ、その周辺端部を160℃、1kgf/cm2、1秒の条件でヒートシールすることにより、本発明の医薬用包装体を製造した。
<実施例14>
樹脂組成物層上に、LLDPE層を設けず、単層構成の臭気吸着性フィルムを用いた以外は、実施例8と同様にして、本発明の積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<実施例15>
実施例1と同様にして、臭気吸着剤10質量%を含む樹脂組成物を調製した。
また、無水硫酸マグネシウム(ドライキープS−KID:佐々木化学薬品(株)製)と、LLDPE(SP2020)とを混練して、無水硫酸マグネシウム20質量%含む吸湿層形成用樹脂組成物を調製した。
次いで、これらの樹脂組成物を、インフレーション法(押出し温度170℃)により共押出製膜し、臭気吸着層(厚さ50μm)/吸湿層(厚さ30μm)のフィルムを得た。
得られたフィルムを、実施例1と同様にして、PETフィルムおよびアルミニウム箔と貼り合わせ、PETフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/吸湿層/臭気吸着層の積層フィルム、及びそれよりなる医薬用包装体を製造した。
<実施例16>
実施例1と同様にして、臭気吸着剤10質量%を含む樹脂組成物を調製した。また、臭気吸着剤を含まないLLDPE(SP2020:(株)プライムポリマー製)を用意した。次いで、臭気吸着剤10質量%を含む樹脂組成物と臭気吸着剤を含まないLLDPEとを、インフレーション法(押出し温度170℃)により共押出製膜し、LLDPE層1(25μm)/臭気吸着剤を含む層(25μm)/LLDPE層2(10μm)の多層構成を有する臭気吸着性フィルムを得た。
得られたフィルムを、実施例1と同様にして、PETフィルムおよびアルミニウム箔と貼り合わせ、PETフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/LLDPE層1/臭気吸着剤を含む層/LLDPE層2の積層フィルム、及びそれよりなる医薬品包装体を製造
した。
<比較例1>
臭気吸着層を設ける代わりに、臭気吸着剤を含まないLLDPEからなるシーラント層(厚さ50μm)を設けた以外は、実施例1と同様にして、積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<比較例2>
樹脂組成物中のNS−241(東亞合成(株)製)の含有量を35質量%とした以外は、実施例1と同様にして、積層フィルムおよび医薬用包装体を製造した。
<比較例3>
実施例1と同様にして、臭気吸着剤10質量%を含む樹脂組成物を調製した。
また、ステアリン酸コバルト(II)と、LLDPE(SP2020)とを混練して、ステアリン酸コバルト40質量%を含む酸素吸収層形成用樹脂組成物を調製した。
次いで、これらの樹脂組成物を、インフレーション法(押出し温度170℃)により共押出製膜し、臭気吸着層(厚さ50μm)/酸素吸収層(厚さ30μm)のフィルムを得た。
得られたフィルムを、実施例1と同様にして、PETフィルムおよびアルミニウム箔と貼り合わせ、PETフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/酸素吸収層/臭気吸着層の積層フィルム、及びそれよりなる医薬用包装体を製造した。
<ヒートシール性>
10cm×10cmに切り分けた実施例及び比較例で作製した積層フィルムを、臭気吸着層/シーラント層の側が対向するように半分に折って重ね合せ、ヒートシールテスター(テスター産業:TP−701−A)を用いて、160℃、1kgf/cm2、1秒の条件で1cm×10cmの領域をヒートシールしたサンプルを作製した(端部はヒートシールされずに接着しておらず、二股に分かれている状態)。このサンプルを、1.5cm幅で短冊状に切り、二股に分かれている各端部を引張試験機に装着し、試験速度:300mm/分、荷重レンジ:100Nの条件で試験した際の引張強度(N/15mm)を測定した。評価結果を表1に示す。
<消臭効果>
10cm×10cmに切り分けた実施例及び比較例で作製した積層フィルム2枚を、臭気成分と共に、800ml容の栓付ガラス瓶に入れ、1日放置後の臭気変化を官能評価により測定した。臭気成分としては、アセトアルデヒド、酢酸またはトリメチルアミンを使用し、いずれも200ppmとなる様に調整した。官能評価の評価基準は以下のとおりである:「1=初期と変化無く臭い」、「2=初期から多少臭いが緩和された」、「3=初期と比較して大幅に臭いが緩和された」、「4=全く臭いがしない」。評価結果を表1に示す。
<製膜性>
インフレーション法で製膜した臭気吸着性フィルム、または、エクストルージョンコーティングにより製膜した臭気吸着層のフィルム外観を観察し、官能的に評価した。評価基準は以下のとおりである:「○=フィルムに皺やぶつが生じることなく製膜が可能」、「×=フィルムに皺やぶつが多数生じ、製膜が困難」。評価結果を表1に示す。
Figure 2014233887
本結果より、実施例1〜16の包装体は、良好な製膜性及び消臭効果を示した。さらに実施例1〜13、実施例15、16の包装体は、臭気吸着剤を含まないシーラントと同等の良好なヒートシール性を示した。
1. 基材フィルム
2,4. 接着層
3. ガスバリア性フィルム
5,5a,5b. 臭気吸着層
6. 吸湿層

Claims (2)

  1. 基材フィルム、接着層、ガスバリア性フィルム、接着層及び臭気吸着層をこの順番で積層してなる積層フィルムにおいて、該臭気吸着層が、臭気吸着剤を含有するヒートシール性樹脂からなり、該臭気吸着剤が、無機多孔体上に化学吸着剤を担持させてなることを特徴とする積層フィルムからなる医薬品包装体。
  2. 前記臭気吸着層が、前記臭気吸着剤を0.5質量%〜30質量%の範囲で含有することを特徴とする、請求項1に記載の医薬品包装体。
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