JP2014225424A - 固体高分子形燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】セル電圧が高い固体高分子形燃料電池を提供する。【解決手段】カソード触媒層20、アノード触媒層22、およびカソード触媒層20とアノード触媒層22との間に配置された固体高分子電解質膜24を備える膜電極接合体10と、膜電極接合体10のカソード触媒層20側に配置された多孔性の第1のセパレータ12と、膜電極接合体10のアノード触媒層22側に配置された第2のセパレータ18と、カソード触媒層20と第1のセパレータ12の間にそれらと直接接するように配置されたカソード中間層14と、を備え、カソード中間層14が、平均繊維径が30〜300nmのカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含む、固体高分子形燃料電池1。【選択図】図1

Description

本発明は、固体高分子形燃料電池に関する。
固体高分子形燃料電池としては、例えば、固体高分子電解質膜の第1の面側にカソード触媒層およびガス拡散層をこの順に備え、第2の面側にアノード触媒層およびガス拡散層をこの順に備えた膜電極接合体と、該膜電極接合体の両側に配置されたセパレータと、を備えた固体高分子形燃料電池が知られている。ガス拡散層は、空気または燃料ガスを電極内に拡散させる役割と、電極内で発生する水を排水する役割とを果たす。
セパレータとしては、複数本のガス流路が形成された非多孔性セパレータ(金属製セパレータ、カーボン製セパレータ等。)が広く用いられている。しかし、該非多孔性セパレータを用いた固体高分子形燃料電池では、ガス拡散層におけるセパレータのガス流路が接する部分と、ガス流路以外が接する部分において、ガスの供給が不均一になりやすい。その結果、該固体高分子形燃料電池では、カソード触媒層およびアノード触媒層へのガス供給が不均一となって、高いセル電圧が得られ難くなることがある。
そこで、カソード触媒層およびアノード触媒層へのガス供給をより均一にし、より高いセル電圧を得る固体高分子形燃料電池として、多孔性セパレータを用いるものが提案されている。例えば、下記の固体高分子形燃料電池(i)、(ii)が挙げられる。
(i)ガス拡散層、カソード触媒層、固体高分子電解質膜、アノード触媒層およびガス拡散層をこの順に備えた膜電極接合体の両側に、ガス透過性の金属多孔質体からなる集電体層(セパレータ)を備えた固体高分子形燃料電池(特許文献1)。
(ii)ガス拡散層、カソード触媒層、固体高分子電解質膜、アノード触媒層およびガス拡散層をこの順に備えた膜電極接合体の両側に、該膜電極接合体と接する部分を金属粉末の焼結多孔体で形成したセパレータを備えた固体高分子形燃料電池(非特許文献1)。
特開2006−164947号公報
Sanyo Technical Report Vol.17 (2010) No. 1 p.35-41
しかし、自動車用、産業用等の分野においては、燃料電池のさらなる小型化、高出力化の要求がある。そのため、固体高分子形燃料電池(i)、(ii)よりもさらにセル電圧が高く、発電性能に優れる固体高分子形燃料電池を得ることが重要である。
本発明は、高い発電性能が得られる固体高分子形燃料電池を提供する。
本発明の固体高分子形燃料電池は、カソード触媒層、アノード触媒層、および前記カソード触媒層と前記アノード触媒層との間に配置された固体高分子電解質膜を備える膜電極接合体と、前記膜電極接合体の前記カソード触媒層側に配置された多孔性の第1のセパレータと、前記膜電極接合体の前記アノード触媒層側に配置された第2のセパレータと、前記カソード触媒層と前記第1のセパレータの間にそれらと直接接するように配置されたカソード中間層と、を備え、前記カソード中間層が、平均繊維径が30〜300nmのカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含むことを特徴とする。
前記カソード中間層の細孔径は、0.1〜2.0μmであることが好ましい。
前記第1のセパレータの平均細孔径は、20〜500μmであることが好ましい。
前記カソード中間層の厚さは、20〜60μmであることが好ましい。
本発明の固体高分子形燃料電池においては、前記第2のセパレータが多孔性セパレータであり、前記アノード触媒層と前記第2のセパレータの間にそれらと直接接するように配置された、平均繊維径が30〜300nmのカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含むアノード中間層を備えることが好ましい。
前記アノード中間層の細孔径は、0.1〜2.0μmであることが好ましい。
前記第2のセパレータの平均細孔径は、20〜500μmであることが好ましい。
前記アノード中間層の厚さは、20〜60μmであることが好ましい。
本発明の固体高分子形燃料電池は、高い発電性能を得ることができる。
本発明の固体高分子形燃料電池の一例を示す断面図である。 本発明の固体高分子形燃料電池の他の例を示す断面図である。 例1のカソード中間層をガス拡散層(GDL)基材に形成したものと、GDL基材のみの細孔分布を測定した結果の比較を示したグラフである。
本明細書においては、式(U1)で表される繰り返し単位を単位(U1)と記す。他の式で表される繰り返し単位も同様に記す。
また、本明細書においては、式(M1)で表される化合物を化合物(M1)と記す。他の式で表される化合物も同様に記す。
本明細書における繰り返し単位とは、モノマーが重合することによって形成された該モノマーに由来する単位を意味する。繰り返し単位は、重合反応によって直接形成された単位であってもよく、ポリマーを処理することによって該単位の一部が別の構造に変換された単位であってもよい。
本発明におけるモノマーとは、重合反応性の炭素−炭素二重結合を有する化合物を意味する。
本明細書におけるイオン交換基とは、H、一価の金属カチオン、アンモニウムイオン等を有する基を意味する。イオン交換基としては、スルホン酸基、スルホンイミド基、スルホンメチド基等が挙げられる。
本明細書における前駆体基とは、加水分解処理、酸型化処理等の公知の処理によりイオン交換基に変換できる基を意味する。前駆体基としては、−SOF基等が挙げられる。
≪固体高分子形燃料電池≫
<第1実施形態>
図1は、本発明の固体高分子形燃料電池の一例を示す断面図である。
本実施形態例の固体高分子形燃料電池1(以下、「燃料電池1」と記す。)は、図1に示すように、第1のセパレータ12と、カソード中間層14と、膜電極接合体10と、アノード中間層16と、第2のセパレータ18と、を備えている。膜電極接合体10は、カソード触媒層20、アノード触媒層22、およびカソード触媒層20とアノード触媒層22との間に配置される固体高分子電解質膜24を備えている。
第1のセパレータ12は、膜電極接合体10のカソード触媒層20側に配置されている。カソード中間層14は、膜電極接合体10のカソード触媒層20と第1のセパレータ12の間に、カソード触媒層20と第1のセパレータ12に直接接するように配置されている。第2のセパレータ18は、膜電極接合体10のアノード触媒層22側に配置されている。アノード中間層16は、膜電極接合体10のアノード触媒層22と第2のセパレータ18の間に、アノード触媒層22と第2のセパレータ18に直接接するように配置されている。
<第1のセパレータ>
第1のセパレータ12は、導電性の多孔性セパレータである。
第1のセパレータ12に用いる多孔性セパレータとしては、固体高分子形燃料電池に用いられる公知の多孔性セパレータが使用でき、例えば、発泡金属板、金属繊維の焼結体、金属粉末の焼結体等が挙げられる。
第1のセパレータ12の平均細孔径は、20〜500μmが好ましく、50〜400μmがより好ましい。第1のセパレータ12の平均細孔径が下限値以上であれば、第1のセパレータ12のガス透過性が良好となってガスがカソード触媒層20に充分に供給されやすく、高いセル電圧が得られやすい。第1のセパレータ12の平均細孔径が上限値以下であれば、カソード中間層14との接触抵抗が小さくなり、高いセル電圧が得られやすい。
なお、第1のセパレータ12である多孔性セパレータの平均細孔径は、走査型電子顕微鏡(SEM)または光学顕微鏡で撮影した細孔の画像において、画像寸法計測・粒子計測ソフトを用いて無作為に選んだ100個の細孔径の平均値である。
第1のセパレータ12の厚さは、0.1〜1.5mmが好ましく、0.3〜1.2mmがより好ましい。第1のセパレータ12の厚さが下限値以上であれば、ガス透過性が良好となってガスがカソード触媒層20に充分に供給されやすい。第1のセパレータ12の厚さが上限値以下であれば、カソード中間層14との接触抵抗が小さくなり、高いセル電圧が得られやすい。
<カソード中間層>
カソード中間層14は、平均繊維径が30〜300nmのカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含む導電性の層である。
カソード中間層14に含まれるカーボンファイバーの平均繊維径が30nm以上であれば、良好なガス拡散性、排水性を有する中間層となり、カーボンファイバーの平均繊維径が300nm以下であれば、分散媒にカーボンファイバーが良好に分散される。また、カソード中間層14がイオン交換樹脂を含むことで、カソード触媒層20および固体高分子電解質膜24が乾燥することが抑制され、また第1のセパレータ12とカソード触媒層14の間での接触抵抗が小さくなるため、高いセル電圧が得られる。
カーボンファイバーの平均繊維径は、30〜300nmであり、50〜200nmが好ましい。
なお、カーボンファイバーの平均繊維径は、電子顕微鏡によりカーボンファイバー20本を測定したときの平均値とする。
カーボンファイバーとしては、例えば、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ(シングルウォール、ダブルウォール、マルチウォール、カップ積層型等。)、ポリアクリロニトリル(PAN)系カーボンファイバー、ピッチ系カーボンファイバー等が挙げられる。
カーボンファイバーの形態としては、チョップドファイバー、ミルドファイバー等が挙げられる。
カソード中間層14に含まれるカーボンファイバーは、1種でもよく、2種以上でもよい。
カソード中間層14に含まれるイオン交換樹脂としては、耐久性の点から、含フッ素イオン交換樹脂が好ましく、イオン性基を有するペルフルオロカーボンポリマー(エーテル性酸素原子を含んでいてもよい。)がより好ましい。該ペルフルオロカーボンポリマーとしては、下記のポリマー(H)またはポリマー(Q)が好ましい。
ポリマー(H):
ポリマー(H)は、テトラフルオロエチレン(以下、「TFE」と記す。)に基づく単位と、単位(U1)とを有するコポリマーである。
Figure 2014225424
ただし、Xはフッ素原子またはトリフルオロメチル基であり、mは0〜3の整数であり、nは1〜12の整数であり、pは0または1である。
ポリマー(H)は、TFEおよび下記化合物(M1)の混合物を重合して前駆体ポリマーを得た後、前駆体ポリマー中の−SOF基をスルホン酸基に変換することにより得られる。−SOF基のスルホン酸基への変換は、加水分解および酸型化処理により行われる。
CF=CF(OCFCFX)−O−(CF−SOF ・・・(M1)。
ただし、Xはフッ素原子またはトリフルオロメチル基であり、mは0〜3の整数であり、nは1〜12の整数であり、pは0または1である。
化合物(M1)としては、化合物(M1−1)〜(M1−3)が好ましい。
CF=CFO(CFn1SOF ・・・(M1−1)、
CF=CFOCFCF(CF)O(CFn2SOF ・・・(M1−2)、
CF=CF(OCFCF(CF))m3O(CFn3SOF ・・・(M1−3)。
ただし、n1、n2、n3は1〜8の整数であり、m3は2〜3の整数である。
ポリマー(Q):
ポリマー(Q)は、単位(U2)と単位(U3)とを有するコポリマーである。
Figure 2014225424
ただし、Qは、エーテル性の酸素原子を有していてもよいペルフルオロアルキレン基であり、Qは、単結合、またはエーテル性の酸素原子を有していてもよいペルフルオロアルキレン基であり、Rf1は、エーテル性の酸素原子を有していてもよいペルフルオロアルキル基であり、Xは、酸素原子、窒素原子または炭素原子であり、aは、Xが酸素原子の場合0であり、Xが窒素原子の場合1であり、Xが炭素原子の場合2であり、Yは、フッ素原子または1価のペルフルオロ有機基であり、sは、0または1であり、Qは、単結合、またはエーテル性の酸素原子を有していてもよいペルフルオロアルキレン基であり、Rf2は、エーテル性の酸素原子を有していてもよいペルフルオロアルキル基であり、Xは、酸素原子、窒素原子または炭素原子であり、bは、Xが酸素原子の場合0であり、Xが窒素原子の場合1であり、Xが炭素原子の場合2であり、Yは、フッ素原子または1価のペルフルオロ有機基であり、tは、0または1である。
単結合は、CYまたはCYの炭素原子と、SOのイオウ原子とが直接結合していることを意味する。
有機基は、炭素原子を1以上含む基を意味する。
単位(U2):
、Qのペルフルオロアルキレン基がエーテル性の酸素原子を有する場合、該酸素原子は、1個であってもよく、2個以上であってもよい。また、該酸素原子は、ペルフルオロアルキレン基の炭素原子−炭素原子結合間に挿入されていてもよく、炭素原子結合末端に挿入されていてもよい。
ペルフルオロアルキレン基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよく、直鎖状であることが好ましい。
ペルフルオロアルキレン基の炭素数は、1〜6が好ましく、1〜4がより好ましい。炭素数が6以下であれば、原料の含フッ素モノマーの沸点が低くなり、蒸留精製が容易となる。
は、エーテル性の酸素原子を有していてもよい炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基であることが好ましい。Qがエーテル性の酸素原子を有していてもよい炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基であれば、Qが単結合である場合に比べ、長期にわたって固体高分子形燃料電池を運転した際に、発電性能の安定性に優れる。
、Qの少なくとも一方は、エーテル性の酸素原子を有する炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基であることが好ましい。エーテル性の酸素原子を有する炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基を有する含フッ素モノマーは、フッ素ガスによるフッ素化反応を経ずに合成できるため、収率が良好で、製造が容易である。
f1のペルフルオロアルキル基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよく、直鎖状であることが好ましい。
ペルフルオロアルキル基の炭素数は、1〜6が好ましく、1〜4がより好ましい。ペルフルオロアルキル基としては、ペルフルオロメチル基、ペルフルオロエチル基が好ましい。
単位(U2)が2つ以上のRf1を有する場合、Rf1は、それぞれ同じ基であってもよく、それぞれ異なる基であってもよい。
−(SO(SOf1基は、イオン性基である。
−(SO(SOf1基としては、スルホン酸基(−SO 基)、スルホンイミド基(−SON(SOf1基)、またはスルホンメチド基(−SOC(SOf1基)が挙げられる。
としては、フッ素原子、またはエーテル性の酸素原子を有していてもよい炭素数1〜6の直鎖のペルフルオロアルキル基であることが好ましい。
単位(U2)としては、単位(U2−1)が好ましく、ポリマー(Q)の製造が容易であり、工業的実施が容易である点から、単位(U2−11)、単位(U2−12)または単位(U2−13)がより好ましい。
Figure 2014225424
ただし、RF11は、単結合、またはエーテル性の酸素原子を有していてもよい炭素数1〜6の直鎖状のペルフルオロアルキレン基であり、RF12は、炭素数1〜6の直鎖状のペルフルオロアルキレン基である。
単位(U3):
のペルフルオロアルキレン基がエーテル性の酸素原子を有する場合、該酸素原子は、1個であってもよく、2個以上であってもよい。また、該酸素原子は、ペルフルオロアルキレン基の炭素原子−炭素原子結合間に挿入されていてもよく、炭素原子結合末端に挿入されていてもよい。
ペルフルオロアルキレン基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよい。
ペルフルオロアルキレン基の炭素数は、1〜6が好ましく、1〜4がより好ましい。
f2のペルフルオロアルキル基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよく、直鎖状であることが好ましい。
ペルフルオロアルキル基の炭素数は、1〜6が好ましく、1〜4がより好ましい。ペルフルオロアルキル基としては、ペルフルオロメチル基、ペルフルオロエチル基が好ましい。
−(SO(SOf2基は、イオン性基である。
−(SO(SOf2基としては、スルホン酸基(−SO 基)、スルホンイミド基(−SON(SOf2基)、またはスルホンメチド基(−SOC(SOf2基)が挙げられる。
としては、フッ素原子またはトリフルオロメチル基が好ましい。
単位(U3)としては、単位(U3−1)が好ましく、ポリマー(Q)の製造が容易であり、工業的実施が容易である点から、単位(U3−11)、単位(U3−12)、単位(U3−13)または単位(U3−14)がより好ましい。
Figure 2014225424
ただし、Zは、フッ素原子またはトリフルオロメチル基であり、mは、0〜3の整数であり、nは、1〜12の整数であり、pは、0または1であり、かつ、m+p>0である。
他の単位:
ポリマー(Q)は、さらに、後述する他のモノマーに基づく繰り返し単位(以下、「他の単位」と記す。)を有していてもよい。他の単位の割合は、ポリマー(Q)の、イオン交換容量が後述の好ましい範囲となるように、適宜調整すればよい。
他の単位としては、機械的強度および化学的な耐久性の点から、ペルフルオロモノマーに基づく繰り返し単位が好ましく、テトラフルオロエチレン(以下、「TFE」と記す。)に基づく繰り返し単位がより好ましい。
TFEに基づく繰り返し単位の割合は、機械的強度および化学的な耐久性の点から、ポリマー(Q)を構成する全繰り返し単位(100モル%)のうち、20モル%以上が好ましく、40モル%以上がより好ましい。
TFEに基づく繰り返し単位の割合は、電気抵抗の点から、ポリマー(Q)を構成する全繰り返し単位(100モル%)のうち、92モル%以下が好ましく、87モル%以下がより好ましい。
ポリマー(Q)は、単位(U2)、単位(U3)、他の単位を、それぞれ1種ずつ有していてもよく、それぞれ2種以上有していてもよい。
ポリマー(Q)は、化学的な耐久性の点から、ペルフルオロポリマーであることが好ましい。
カソード中間層14におけるイオン交換樹脂のイオン交換容量は、導電性およびガス透過性の点から、0.5〜2.0ミリ当量/g乾燥樹脂が好ましく、0.8〜1.5ミリ当量/g乾燥樹脂が特に好ましい。
カソード中間層14に含まれるイオン交換樹脂は、1種でもよく、2種以上でもよい。
カソード中間層14は、カーボン粒子を含んでもよい。
カソード中間層14に含まれるカーボン粒子としては、カーボンブラック等が挙げられる。
カソード中間層14に含まれるカーボン粒子は、1種でもよく、2種以上でもよい。
カソード中間層14(100質量%)中のカーボンファイバーの含有量は、45〜85質量%が好ましく、50〜75質量%がより好ましい。カーボンファイバーの含有量が下限値以上であれば、ガス透過性が良好なカソード中間層14が得られやすい。カーボンファイバーの含有量が上限値以下であれば、相対的にイオン交換樹脂の量を多くでき、カソード中間層14の保湿性がより高くなり、カソード触媒層20の乾燥を抑制しやすい。
カソード中間層14(100質量%)中のイオン交換樹脂の含有量は、15〜55質量%が好ましく、25〜50質量%がより好ましい。イオン交換樹脂の含有量が下限値以上であれば、カソード中間層14の保湿性がより高くなり、カソード触媒層20および固体高分子電解質膜24の乾燥を抑制しやすい。イオン交換樹脂の含有量が上限値以下であれば、相対的にカーボンファイバーの量を多くでき、ガス透過性が良好なカソード中間層が得られやすい。
カソード中間層14中のカーボンファイバー(質量:M)に対するイオン交換樹脂(質量:M)の質量比(M/M)は、0.2〜1.2が好ましく、0.3〜0.8がより好ましい。M/Mが下限値以上であれば、カソード中間層14の保湿性がより高くなり、カソード触媒層20および固体高分子電解質膜24の乾燥を抑制しやすい。M/Mが上限値以下であれば、ガス透過性が良好なカソード中間層14が得られやすい。
カソード中間層14にカーボン粒子が含まれる場合、カソード中間層14(100質量%)中のカーボン粒子の含有量は、3〜50質量%が好ましく、5〜40質量%がより好ましい。
カソード中間層14の細孔径は、0.1〜2.0μmが好ましく、0.3〜1.0μmがより好ましい。カソード中間層14の細孔径が下限値以上であれば、カソード中間層14のガス透過性がより一層良好になってガスがカソード触媒層20に充分に供給されて高いセル電圧が得られる。カソード中間層14の細孔径が上限値以下であれば、カソード中間層14のガス透過性が大きくなり過ぎないためにカソード触媒層20および固体高分子電解質膜24の乾燥がより一層抑えられ、第1のセパレータ12とカソード触媒層14の間での接触抵抗が小さくなるため、高いセル電圧が得られる。
なお、カソード中間層の細孔径は、市販のガス拡散層上に厚さ30μmとなるように形成したカソード中間層について水銀圧入法で測定した細孔分布における、カソード中間層に由来するピークトップの細孔径の値を意味する。
カソード中間層14の細孔径は、例えば、カーボンファイバーの含有量が少ないほど小さくなる。また、含有させるカーボンファイバーの繊維長が短いほどカソード中間層14の細孔径は小さくなる。
カソード中間層14は、1層のみからなるものでもよく、成分、組成等が異なる複数の層が積層されたものでもよい。カソード中間層14が2層以上からなる場合、それぞれの層の細孔径が前記範囲を満たすようにする。
カソード中間層14が2層以上からなる場合、それぞれの層の細孔径が前記範囲を満たすようにすることが好ましい。
カソード中間層14の厚さは、20〜60μmが好ましく、30〜50μmがより好ましい。カソード中間層14の厚さが下限値以上であれば、良好な保湿性が得られやすく、カソード触媒層20および固体高分子電解質膜24の乾燥を抑制しやすい。カソード中間層14の厚さが上限値以下であれば、良好なガス拡散性、排水性を有するカソード中間層が得られやすい。
カソード中間層の厚さは、カソード中間層の断面をSEMによって観察し、3箇所の厚さを測定してこれらを平均した値である。
[膜電極接合体]
膜電極接合体10は、カソード触媒層20、固体高分子電解質膜24およびアノード触媒層22がこの順に接合された接合体である。
(カソード触媒層)
カソード触媒層20は、触媒およびイオン交換樹脂を含む層である。
カソード触媒層20は、1層のみからなるものでもよく、成分、組成等が異なる複数の層が積層されたものでもよい。
触媒としては、固体高分子形燃料電池における酸化還元反応を促進するものであればよく、白金を含む触媒が好ましく、白金または白金合金がカーボン担体に担持された担持触媒が特に好ましい。
カーボン担体としては、活性炭、カーボンブラック等が挙げられ、化学的耐久性が高い点から、熱処理等によりグラファイト化したものが好ましい。
カーボン担体の比表面積は、200m/g以上が好ましい。カーボン担体の比表面積は、BET比表面積装置により、カーボン表面への窒素吸着により測定する。
白金合金としては、白金を除く白金族の金属(ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム)、金、銀、クロム、鉄、チタン、マンガン、コバルト、ニッケル、モリブデン、タングステン、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、およびスズからなる群から選ばれる1種以上の金属と、白金との合金が好ましい。
白金または白金合金の担持量は、担持触媒(100質量%)のうち、10〜70質量%が好ましい。
カソード触媒層20に含まれる触媒は、1種でもよく、2種以上でもよい。
カソード触媒層20に用いるイオン交換樹脂としては、耐久性の点から、含フッ素イオン交換樹脂が好ましく、イオン性基を有するペルフルオロカーボンポリマー(エーテル性酸素原子を含んでいてもよい。)がより好ましく、前述のポリマー(H)またはポリマー(Q)が特に好ましい。
カソード触媒層20に含まれるイオン交換樹脂は、カソード中間層14に含まれるイオン交換樹脂と同じであってもよく、異なってもよい。
カソード触媒層20に含まれるイオン交換樹脂は、1種でもよく、2種以上でもよい。
カソード触媒層20におけるイオン交換樹脂のイオン交換容量は、導電性およびガス透過性の点から、0.5〜2.0ミリ当量/g乾燥樹脂が好ましく、0.8〜1.5ミリ当量/g乾燥樹脂が特に好ましい。
カソード触媒層20に含まれる白金量は、電極反応を効率よく行うための最適な厚みの点から、0.01〜0.5mg/cmが好ましく、原料のコストと性能とのバランスの点から、0.05〜0.35mg/cmがより好ましい。
カソード触媒層20の厚さは、触媒層中のガス拡散を容易にし、固体高分子形燃料電池の発電性能を向上させる点から、20μm以下が好ましく、1〜15μmがより好ましい。また、カソード触媒層20の厚さは、均一であることが好ましい。触媒層の厚さを薄くすると、単位面積あたりに存在する触媒量が少なくなって反応活性が低くなるおそれがあるが、該場合は触媒として白金または白金合金が高担持率で担持された担持触媒を用いれば、薄くても触媒量が不足することなく電極の反応活性を高く維持できる。
カソード触媒層の厚さは、カソード触媒層の断面をSEMによって観察し、3箇所の厚さを測定してこれらを平均した値である。
(アノード触媒層)
アノード触媒層22は、触媒およびイオン交換樹脂を含む層である。
アノード触媒層22に含まれる触媒としては、カソード触媒層20で挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
アノード触媒層22に含まれる触媒は、カソード触媒層20に含まれる触媒と同じであってもよく、異なってもよい。また、アノード触媒層22に含まれる触媒は、1種でもよく、2種以上でもよい。
アノード触媒層22におけるイオン交換樹脂としては、耐久性の点から、含フッ素イオン交換樹脂が好ましく、イオン性基を有するペルフルオロカーボンポリマー(エーテル性酸素原子を含んでいてもよい。)がより好ましく、前述のポリマー(H)またはポリマー(Q)が特に好ましい。
アノード触媒層22に含まれるイオン交換樹脂は、カソード触媒層20に含まれるイオン交換樹脂と同じであってもよく、異なってもよい。また、アノード触媒層22に含まれるイオン交換樹脂は、1種でもよく、2種以上でもよい。
アノード触媒層22の成分、組成、厚さ等は、カソード触媒層20と同じであってもよく、異なってもよい。また、アノード触媒層22は、1層のみからなるものでもよく、成分、組成等が異なる複数の層が積層されたものでもよい。
アノード触媒層22に含まれる白金量は、カソード触媒層20の場合と同様の理由から、0.01〜0.5mg/cmが好ましく、0.05〜0.35mg/cmがより好ましい。
アノード触媒層22の厚さは、カソード触媒層20の場合と同様の理由から、20μm以下が好ましく、1〜15μmがより好ましい。また、アノード触媒層22の厚さは、均一であることが好ましい。
アノード触媒層の厚さは、アノード触媒層の断面をSEMによって観察し、3箇所の厚さを測定してこれらを平均した値である。
(固体高分子電解質膜)
固体高分子電解質膜24は、イオン交換樹脂、および必要に応じて補強体を含むものである。固体高分子電解質膜24は、複数のイオン交換樹脂の膜を接合した多層構造のものであってもよい。
イオン交換樹脂としては、耐久性の点から、含フッ素イオン交換樹脂が好ましく、イオン性基を有するペルフルオロカーボンポリマー(エーテル性酸素原子を含んでいてもよい。)がより好ましく、前述のポリマー(H)またはポリマー(Q)が特に好ましい。
固体高分子電解質膜24のイオン交換樹脂のイオン交換容量は、0.5〜2.0ミリ当量/g乾燥樹脂が好ましく、0.8〜1.5ミリ当量/g乾燥樹脂が特に好ましい。
固体高分子電解質膜24に含まれるイオン交換樹脂は、1種でもよく、2種以上でもよい。
補強体の形態としては、多孔質体、繊維、織布、不織布等が挙げられる。補強体の形態としては、機械的強度の点から多孔質体が好ましい。
補強体の材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(以下、「PTFE」と記す。)、TFE−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、TFE−ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、TFE−エチレン共重合体(以下、「ETFE」と記す。)、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド等が挙げられる。補強体の材料としては、化学的な耐久性の点から、PTFE、TFE−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、TFE−ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、ETFE、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系材料が好ましい。
補強体としては、機械的強度、化学的な耐久性の点から、PTFEからなる多孔質体が好ましい。
固体高分子電解質膜24は、耐久性を向上させるために、セリウムおよびマンガンからなる群から選ばれる1種以上の原子を含んでいてもよい。セリウム、マンガンは、固体高分子電解質膜24の劣化を引き起こす原因物質である過酸化水素を分解する。セリウム、マンガンは、イオンとして固体高分子電解質膜24中に存在することが好ましく、イオンとして存在すれば固体高分子電解質膜24中でどのような状態で存在しても構わない。
固体高分子電解質膜24は、乾燥を防ぐための保水剤として、シリカ、ヘテロポリ酸(リン酸ジルコニウム、リンモリブデン酸、リンタングステン酸等。)を含んでいてもよい。
固体高分子電解質膜24の厚さは、10〜30μmが好ましく、15〜25μmがより好ましい。固体高分子電解質膜24の厚さが上限値以下であれば、低加湿条件での固体高分子形燃料電池の発電性能の低下を抑えやすい。また、固体高分子電解質膜24の厚さが下限値以上であれば、ガスリークや電気的な短絡を抑えやすい。
固体高分子電解質膜24の厚さは、固体高分子電解質膜24の断面をSEMによって観察し、3箇所の厚さを測定してこれらを平均した値である。
[第2のセパレータ]
第2のセパレータ18は、導電性の多孔性セパレータである。第2のセパレータ18と第1のセパレータ12は、同じでもよく、異なってもよい。
第2のセパレータ18に用いる多孔性セパレータとしては、例えば、第1のセパレータで挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
[アノード中間層]
アノード中間層16は、平均繊維径が30〜300nmのカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含む導電性の層である。
アノード中間層16に含まれるカーボンファイバーの平均繊維径が30nm以上であれば、良好なガス拡散性、排水性を有する中間層となり、カーボンファイバーの平均繊維径が300nm以下であれば、分散媒にカーボンファイバーを良好に分散させやすい。また、アノード中間層16がイオン交換樹脂を含むことで、第2のセパレータ18とアノード触媒層22の間での接触抵抗が小さくなるため、より一層高いセル電圧が得ることができる。
アノード中間層16に含まれるカーボンファイバーとしては、例えば、カソード中間層14で挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
アノード中間層16に含まれるカーボンファイバーは、カソード中間層14に含まれるカーボンファイバーと同じでもよく、異なってもよい。また、アノード中間層16に含まれるカーボンファイバーは、1種でもよく、2種以上でもよい。
アノード中間層16におけるイオン交換樹脂としては、耐久性の点から、含フッ素イオン交換樹脂が好ましく、イオン性基を有するペルフルオロカーボンポリマー(エーテル性酸素原子を含んでいてもよい。)がより好ましく、前述のポリマー(H)またはポリマー(Q)が特に好ましい。
アノード中間層16に含まれるイオン交換樹脂は、カソード中間層14に含まれるイオン交換樹脂と同じでもよく、異なってもよい。また、アノード中間層16に含まれるイオン交換樹脂は、1種でもよく、2種以上でもよい。
アノード中間層16の成分、組成、厚さ等は、カソード中間層14と同じでもよく、異なってもよい。また、アノード中間層16は、1層のみからなるものでもよく、成分、組成等が異なる複数の層が積層されたものでもよい。
アノード中間層16の好ましい態様は、カソード中間層の好ましい態様と同じである。
アノード中間層16の細孔径は、0.1〜2.0μmが好ましく、0.3〜1.0μmがより好ましい。アノード中間層16の細孔径をこの範囲とすることにより、より一層高いセル電圧を得ることができる。
なお、アノード中間層の細孔径は、カソード中間層の場合と同様に水銀圧入法で測定した細孔分布における、アノード中間層に由来するピークトップの細孔径の値を意味する。
アノード中間層16の厚さは、20〜60μmが好ましく、30〜50μmがより好ましい。アノード中間層16の厚さが下限値以上であれば、良好な保湿性が得られやすく、アノード触媒層22および固体高分子電解質膜24の乾燥を抑制しやすい。アノード中間層16の厚さが上限値以下であれば、良好なガス拡散性、排水性を有するカソード中間層が得られやすい。
アノード中間層の厚さは、アノード中間層の断面をSEMによって観察し、3箇所の厚さを測定してこれらを平均した値である。
[作用効果]
燃料電池1は、第1のセパレータ12およびカソード中間層14を通じてカソード触媒層20に酸素を含むガスを供給し、第2のセパレータ18およびアノード中間層16を通じてアノード触媒層22に水素を含むガスを供給することにより、発電が行える。また、燃料電池1は、アノード触媒層22にメタノールを供給して発電を行うこともできる。
燃料電池1においては、第1のセパレータ12に多孔性セパレータを用いるため、カソード触媒層20にガスが均一に供給されやすい。燃料電池1においては、第1のセパレータ12とカソード触媒層20の間に平均繊維径が30〜300nmのカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含むカソード中間層14を配置する。このようなカソード中間層14を配置することで、ガス拡散層を配置する場合に比べてガス透過性が大きくなりすぎず、高い保湿性が得られてカソード触媒層20および固体高分子電解質膜24が乾燥し難くなり、さらに第1のセパレータ12とカソード触媒層20との間の接触抵抗が小さくなる。そのため、燃料電池1は高いセル電圧が得られ、発電性能に優れている。
また、燃料電池1では、アノード触媒層22側においても、アノード触媒層22にガスが均一に供給されやすく、アノード触媒層22が乾燥し難くなり、アノード触媒層22と第2のセパレータ18との間の接触抵抗が小さくなるため、高いセル電圧が得られやすい。
なお、燃料電池1においては、必要に応じて、第1のセパレータ12、第2のセパレータ18のさらに外側に、非多孔性セパレータを配置してもよい。
非多孔性セパレータとしては、公知のセパレータが使用でき、例えば、金属製セパレータ、カーボン製セパレータ、黒鉛と樹脂を混合した材料からなるセパレータ等、各種導電性材料からなるセパレータが挙げられる。
[製造方法]
本発明の固体高分子形燃料電池の製造方法は、方法(X)と方法(Y)に分類できる。
方法(X):第1のセパレータ上にカソード中間層を形成した中間層付きセパレータと、膜電極接合体とを、カソード中間層とカソード触媒層が接するように配置する方法。
方法(Y):膜電極接合体のカソード触媒層側にカソード中間層を形成した中間層付き膜電極接合体のカソード中間層側に、第1のセパレータを配置する方法。
以下、燃料電池1の場合を例にして方法(X)と方法(Y)を具体的に説明する。
(方法(X1))
燃料電池1を製造する方法(X1)は、下記の工程(X11)〜(X14)を有する。
(X11)第1のセパレータ12上にカソード中間層14を形成してカソード中間層付きセパレータを得る。
(X12)第2のセパレータ18上にアノード中間層16を形成してアノード中間層付きセパレータを得る。
(X13)固体高分子電解質膜24の両側に、カソード触媒層20とアノード触媒層22をそれぞれ設けて膜電極接合体10を形成する。
(X14)膜電極接合体10のカソード触媒層20側に、カソード中間層付きセパレータをカソード中間層14がカソード触媒層20と接するように配置し、アノード触媒層22側に、アノード中間層付きセパレータをアノード中間層16がアノード触媒層22と接するように配置する。
工程(X11)における、第1のセパレータ12上にカソード中間層14を形成する方法としては、例えば、カーボンファイバーおよびイオン交換樹脂を含むカソード中間層形成用ペーストを第1のセパレータ12上に塗工し、乾燥させる方法が挙げられる。
塗工方法は、公知の方法を用いればよい。
乾燥温度は、40〜130℃が好ましい。
カソード中間層形成用ペーストとしては、カーボンファイバーおよびイオン交換樹脂を分散媒に分散したものが挙げられる。
分散媒としては、アルコール類と水とを含む分散媒が好ましい。また、フッ素系溶媒(ただし、下記のフッ素系アルコール類を除く。)をさらに添加してもよい。
アルコール類としては、非フッ素系アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等。)、フッ素系アルコール類(2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロパノール、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール、4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンタノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキサノール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−1−オクタノール等。)等が挙げられる。
分散媒(100質量%)中のアルコール類の割合は、30〜70質量%が好ましく、40〜60質量%がより好ましい。アルコール類の割合が前記範囲内であれば、塗工性、分散安定性が良好となる。
分散媒(100質量%)中の水の割合は、30〜60質量%が好ましく、40〜60質量%がより好ましい。水の割合が前記範囲内であれば、塗工性、分散安定性が良好となる。
カソード中間層形成用ペーストの固形分濃度は、5〜40質量%が好ましく、8〜30質量%がより好ましく、10〜25質量%が特に好ましい。固形分濃度が下限値以上であれば、ペーストの粘度を分散媒の組成で調整することによって、カソード中間層を1回の塗工で形成しやすい。固形分濃度が上限値以下であれば、カーボンファイバーの分散状態を長期間保持しやすい。
カソード中間層形成用ペーストの固形分濃度は、ペーストの総質量におけるカーボンファイバーおよびイオン交換樹脂の質量の和の割合で表す。
カソード中間層形成用ペーストは、例えば、下記のようにして調製される。
分散媒の一部にイオン交換樹脂を分散させて、イオン交換樹脂の分散液を調製する。
カーボンファイバー、残りの分散媒、および前記イオン交換樹脂の分散液を混合した混合液を撹拌し、分散媒にカーボンファイバーを分散させてカソード中間層形成用ペーストを得る。
撹拌の際にカーボンファイバーが適当な長さに揃えられ、分散性が向上する点から、混合液の撹拌には、超音波分散機、自転・公転ミキサー、ホモジナイザー、ビーズミル等を用いることが好ましい。
工程(X12)は、工程(X11)と同様に行える。
アノード中間層形成用ペーストに用いる分散媒としては、例えば、カソード中間層形成用ペーストで挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
アノード中間層形成用ペーストの固形分濃度の好ましい態様は、カソード中間層形成用ペーストの固形分濃度の好ましい態様と同じである。
工程(X13)は、公知の方法を採用できる。
工程(X14)は、カソード中間層付きセパレータおよびアノード中間層付きセパレータを用いる以外は、公知の方法を採用できる。
(方法(Y1))
燃料電池1を製造する方法(Y1)は、下記の工程(Y11)〜(Y12)を有する。
(Y11)膜電極接合体10のカソード触媒層20側にカソード中間層14を形成し、アノード触媒層22側にアノード中間層16を形成した中間層付き膜電極接合体を得る。
(Y12)前記中間層付き膜電極接合体のカソード中間層14側に第1のセパレータ12を配置し、アノード触媒層22側に第2のセパレータ18を配置する。
工程(Y11)における、膜電極接合体10の両側にカソード中間層14とアノード中間層16を形成する方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。
基材上に、カソード中間層形成用ペーストを塗工し、乾燥させてカソード中間層14を形成した後、該カソード中間層14上に、カソード触媒層形成用ペーストを塗工し、乾燥してカソード触媒層20を形成して中間層付きカソード触媒層転写用デカールを得る。また、基材上に、アノード中間層形成用ペーストを塗工し、乾燥させてアノード中間層16を形成した後、該アノード中間層16上に、アノード触媒層形成用ペーストを塗工し、乾燥してアノード触媒層22を形成して中間層付きアノード触媒層転写用デカールを得る。次いで、固体高分子電解質膜の一方の側に、中間層付きカソード触媒層転写用デカールのカソード中間層およびカソード触媒層を転写し、固体高分子電解質膜の他方の側に、中間層付きアノード触媒層転写用デカールのアノード中間層およびアノード触媒層を転写する。
基材としては、ETFEフィルム等、膜電極接合体の製造に用いられる公知のフィルムを使用できる。
カソード触媒層形成用ペーストおよびアノード触媒層形成用ペースとは、公知のものを採用できる。例えば、カソード中間層形成用ペーストの説明で挙げた分散媒に、触媒およびイオン交換樹脂を分散させたもの等が挙げられる。
転写方法としては、ホットプレス法、ホットロールプレス法、超音波融着法等が挙げられ、面内の均一性の点から、ホットプレス法が好ましい。
プレス機内のプレス板の温度は、100〜150℃が好ましい。
プレス圧力は、0.5〜4.0MPaが好ましい。
工程(Y12)は、中間層付き膜電極接合体を用いる以外は、公知の方法を採用できる。
なお、燃料電池1は、カソード中間層14とアノード中間層16の一方を方法(X)によって設け、他方を方法(Y)によって設けてもよい。
<他の実施形態>
本発明の固体高分子形燃料電池は、前記した燃料電池1には限定されない。
具体的には、本発明の固体高分子形燃料電池は、第1のセパレータを多孔性セパレータとし、カソード触媒層と第1のセパレータとの間に、カソード触媒層と第1のセパレータに直接接するように前記した特定のカソード中間層を配置する以外は、公知の態様を採用できる。
本発明の固体高分子形燃料電池の他の例としては、例えば、図2に例示した固体高分子形燃料電池2(以下、「燃料電池2」と記す。)が挙げられる。図2における図1と同じ部分は、図1と同符号を付して説明を省略する。
本実施形態例の燃料電池2は、図2に示すように、第1のセパレータ12と、カソード中間層14と、膜電極接合体10と、ガス拡散層26と、第2のセパレータ28と、を備えている。
第2のセパレータ28は、膜電極接合体10のアノード触媒層22側に配置されている。ガス拡散層26は、膜電極接合体10のアノード触媒層22と第2のセパレータ28の間に、アノード触媒層22と第2のセパレータ28に直接接するように配置されている。
[ガス拡散層]
ガス拡散層26は、導電性のガス拡散性基材からなる層である。
ガス拡散性基材としては、カーボンペーパー、カーボンクロス、カーボンフェルト等が挙げられる。
従来のガス拡散性基材は通常10μm以上の細孔を持ち、マイクロポーラス層を有するガス拡散層は前記細孔にさらに0.1μm以下の細孔も持つ。
ガス拡散層26におけるアノード触媒層22に接する表面は、撥水性の含フッ素ポリマーを含む溶液または分散液によって撥水処理されていることが好ましい。撥水処理することにより、アノード触媒層22で発生する水がガス拡散層26の細孔を塞ぎ難くなり、ガス拡散性の低下を抑制しやすい。
ガス拡散層26におけるアノード触媒層22に接する表面は、膜電極接合体10の導電性の点から、撥水性の含フッ素ポリマーおよび導電性カーボンを含む分散液よって撥水処理されていることがより好ましい。
撥水性の含フッ素ポリマーとしては、PTFE等が挙げられる。
導電性カーボンとしては、カーボンブラック等が挙げられる。
ガス拡散層26の厚さは、100〜400μmが好ましく、120〜300μmがより好ましい。
ガス拡散層の厚さは、デジマチックインジケータ(ミツトヨ社製、543−250、フラット測定端子:φ5mm)を用いて4箇所の厚さを測定し、これらを平均して算出する。
[第2のセパレータ]
第2のセパレータ28は、多孔性セパレータでもよく、非多孔性セパレータでもよい。
第2のセパレータ28が多孔性セパレータの場合、第2のセパレータ28と第1のセパレータ12は、同じでもよく、異なってもよい。
第2のセパレータ28に用いる多孔性セパレータとしては、例えば、第1のセパレータで挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
非多孔性セパレータとしては、公知のセパレータが使用でき、例えば、金属製セパレータ、カーボン製セパレータ、黒鉛と樹脂を混合した材料からなるセパレータ等、各種導電性材料からなるセパレータが挙げられる。
[作用効果]
燃料電池2においては、燃料電池1と同様に、カソード触媒層20にガスを均一に供給しやすく、平均繊維径が30〜300nmのカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含むカソード中間層14を配置することでカソード触媒層20が乾燥することが抑制され、また第1のセパレータ12とカソード触媒層20の間での接触抵抗が小さくなるため、高いセル電圧が得られる。
[製造方法]
燃料電池2の製造方法としては、例えば、方法(X2)または方法(Y2)が挙げられる。
燃料電池2を製造する方法(X2)は、下記の工程(X21)〜(X23)を有する。
(X21)第1のセパレータ12上にカソード中間層14を形成してカソード中間層付きセパレータを得る。
(X22)固体高分子電解質膜24の両側に、カソード触媒層20とアノード触媒層22をそれぞれ設けて膜電極接合体10を形成する。
(X23)膜電極接合体10のカソード触媒層20側に、カソード中間層付きセパレータをカソード中間層14がカソード触媒層20と接するように配置し、アノード触媒層22側に、ガス拡散層26と第2のセパレータ28を配置する。
工程(X21)および工程(X22)は、工程(X11)および工程(X13)と同様に行える。
工程(X23)は、カソード中間層付きセパレータを用いる以外は、公知の方法を採用できる。
燃料電池2を製造する方法(Y2)は、下記の工程(Y21)〜(Y22)を有する。
(Y21)膜電極接合体10のカソード触媒層20側にカソード中間層14を形成した中間層付き膜電極接合体を得る。
(Y22)前記中間層付き膜電極接合体のカソード中間層14側に第1のセパレータ12を配置し、アノード触媒層22側にガス拡散層26と第2のセパレータ28を配置する。
工程(Y21)は、アノード触媒層22側にアノード中間層を形成しない以外は工程(Y11)と同様に行える。
工程(Y22)は、工程(Y21)で得た中間層付き膜電極接合体を用いる以外は、公知の方法を採用できる。
また、本発明の固体高分子形燃料電池は、膜電極接合体のアノード触媒層と第2のセパレータとの間に、アノード中間層およびガス拡散層がいずれも設けられず、アノード触媒層と第2のセパレータとが直接接しているものであってもよい。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。例1〜6は実施例、例7〜11は比較例である。
[第1のセパレータの平均細孔径の測定]
第1のセパレータとして用いた発泡金属板をSEMで撮影した細孔の画像について、画像寸法計測・粒子計測ソフト(株式会社イノテック製 QuickGrain Standard)を用いて、無作為に選んだ100個の細孔径の平均値を求めて平均細孔径とした。
[カソード中間層の細孔径の測定]
市販のガス拡散層(NOK社製X0086 T10X6)上に、厚さ30μmのカソード中間層を形成し、オートポアIV9500((株)島津製作所製)を用いて水銀圧入法により細孔分布を測定し、カソード中間層に由来するピークトップの細孔径の値をカソード中間層の細孔径とした。
[ポリマー(H1)分散液]
(分散液(A))
TFEに基づく単位と単位(U1−21)とを有する酸型のポリマー(H1)(イオン交換容量:1.1ミリ当量/g乾燥樹脂)をエタノール/水=6/4(質量比)の分散液に分散させ、固形分濃度20質量%の分散液(A)を調製した。
(分散液(B))
TFEに基づく単位と単位(U1−21)とを有する酸型のポリマー(H1)(イオン交換容量:1.1ミリ当量/g乾燥樹脂)をエタノール/水=6/4(質量比)の分散媒に分散させ、固形分濃度27.0質量%の分散液(B)を調製した。
Figure 2014225424
[カソード触媒層形成用ペースト]
カーボン担体に白金が触媒全質量の50質量%含まれるように担持された触媒(田中貴金属工業社製、TEC10E50E)の10gに、窒素雰囲気下で、蒸留水の56.6g、エタノールの53.4g、分散液(A)の20.0gを添加し、よく撹拌した。さらに遊星ボールミルを用いて混合、粉砕し、カソード触媒層形成用ペーストを得た。
[アノード触媒層形成用ペースト]
カーボン担体に白金が触媒全質量の20質量%含まれるように担持された触媒(田中貴金属工業社製、TEC10EA20E)の10gに、窒素雰囲気下で、蒸留水の10.2g、エタノールの15.4g、分散液(A)の32.0gを添加し、よく撹拌した。さらに遊星ボールミルを用いて混合、粉砕し、アノード触媒層形成用ペーストを得た。
[カソード中間層形成用ペースト]
(中間層形成用ペースト−1)
気相成長炭素繊維(平均繊維径150nm、繊維長10〜20μm、昭和電工社製、VGCF−H)の50gに分散液(A)の125.0gを添加し、さらに水の12.5gを添加し、よく撹拌した。これにさらに超音波分散機を用いてよく分散、混合し、中間層形成用ペースト−1を得た。
(中間層形成用ペースト−2)
分散液(B)の20gと、エタノールの12.2gと、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン社製)の6.6gとを薬さじでよく混ぜた後、自転・公転ミキサー(あわとり練太郎ARE−310、株式会社シンキー製)で混練処理して、ゼリー状に粘度が大きくなったポリマー(H1)分散体を得た。該ポリマー(H1)分散体の35.9gに、気相成長炭素繊維(平均繊維径150nm、繊維長10〜20μm、昭和電工社製、VGCF−H)の10g、エタノールの4.5g、蒸留水の24.8gを添加し、自転・公転ミキサーで処理し、中間層形成用ペースト−2を得た。
(中間層形成用ペースト−3)
分散液(B)の20gと、エタノールの12.2gと、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン社製)の6.6gとを薬さじでよく混ぜた後、自転・公転ミキサー(あわとり練太郎ARE−310、株式会社シンキー製)で混練処理して、ゼリー状に粘度が大きくなったポリマー(H1)分散体を得た。該ポリマー(H1)分散体の35.9gに、カーボンナノファイバーNT−5(平均繊維径50nm、繊維長5〜10μm、保土ヶ谷化学工業株式会社製)の10g、エタノールの17.1g、蒸留水の37.0gを添加し、自転・公転ミキサーで処理し、中間層形成用ペースト−3を得た。
(中間層形成用ペースト−4)
気相成長炭素繊維の10gの代わりに、カーボンブラックVulcan(登録商標)XC72Rの10gを用いた以外は、中間層形成用ペースト−2と同様にして中間層形成用ペースト−4を得た。
(中間層形成用ペースト−5]
カーボンファイバー(三菱化学産資社製、ダイアリード(登録商標)K223HG、平均繊維径:11μm、繊維長:6mm)の10gに、エタノールの17.1g、蒸留水の2.1g、分散液(B)の3.7gを加え、撹拌し、ホモジナイザーを用いて混合、分散した。さらに、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(日本ゼオン社製、ゼオローラH)の9.4gを加え、ホモジナイザーを用いて混合、分散し、中間層形成用ペースト−5を得た。
(中間層形成用ペースト−6)
気相成長炭素繊維(平均繊維径150nm、繊維長10〜20μm、昭和電工社製、VGCF−H)の10gの代わりに、カーボンファイバー(東レ株式会社製、ミルドファイバー(登録商標)MLD300、平均繊維径:7μm、繊維長:130μm)の10gを用いた以外は、中間層形成用ペースト−2と同様にして中間層形成用ペースト−6を得た。
[例1(方法(X2))]
第1のセパレータである発泡金属板(三菱マテリアル社製、材質SUS316L、平均細孔径150μm、厚さ1mm、金メッキあり)の表面に、中間層形成用ペースト−2を塗工厚40μmとなるようにアプリケータで塗布し、乾燥させて、カソード中間層付き発泡金属板を得た。
また、ETFEフィルムの表面に、カソード触媒層形成用ペーストを白金量で0.2mg/cmとなるようにダイコータで塗布し、乾燥させて、カソード触媒層転写用デカールを得た。
また、ETFEフィルムの表面に、アノード触媒層形成用ペーストを白金量で0.05mg/cmとなるようにダイコータで塗布し、乾燥させて、アノード触媒層転写用デカールを得た。
固体高分子電解質膜として、−SO を有するペルフルオロカーボン重合体からなる厚さ20μmのイオン交換膜(旭硝子社製、商品名:フレミオン、イオン交換容量:1.1ミリ当量/g乾燥樹脂、厚さ:25μm)を用いて、該固体高分子電解質膜の両側に、アノード触媒層転写用デカールのアノード触媒層と、カソード触媒層転写用デカールのカソード触媒層とをそれぞれホットプレス法により転写して、膜電極接合体(電極面積:25cm)を得た。
得られた膜電極接合体のカソード触媒層の外側に、カソード中間層付き発泡金属板をカソード中間層とカソード触媒層が接触するように配置し、さらに発泡金属板の外側にカーボン製セパレータを配置した。次いで、膜電極接合体のアノード触媒層の外側に、ガス拡散層(NOK社製GDL X0086 IX51 CX173)を配置し、さらにその外側にカーボン製セパレータを配置して、発電用セルを得た。
[例2(方法(X2))]
第1のセパレータとして、平均細孔径300μmの発泡金属板(三菱マテリアル社製、材質SUS316L、厚さ1mm、金メッキあり)を用いた以外は、例1と同様にして発電用セルを得た。
[例3(方法(Y2))]
ETFEフィルムの表面に、中間層形成用ペースト−1を固形分で3mg/cmとなるようにダイコータで塗布し、乾燥させて、厚さ40μmのカソード中間層を形成した。次いで、該カソード中間層上にカソード触媒層形成用ペーストを白金量で0.2mg/cmとなるようにダイコータで塗布し、乾燥させてカソード触媒層を形成し、中間層付きカソード触媒層転写用デカールを得た。
また、例1と同様にしてアノード触媒層転写用デカールを得た。
次いで、例1で用いたものと同じ固体高分子電解質膜の一方の側に、アノード触媒層転写用デカールのアノード触媒層をホットプレス法により転写した。さらに、該固体高分子電解質膜の他方の側に、中間層付きカソード触媒層転写用デカールのカソード中間層およびカソード触媒層を、カソード触媒層が固体高分子電解質膜と接するようにホットプレス法により転写して、カソード中間層付き膜電極接合体(電極面積:25cm)を得た。
得られたカソード中間層付き膜電極接合体のカソード中間層の外側に、発泡金属板(三菱マテリアル社製、材質SUS316L、平均細孔径300μm、厚さ1mm、金メッキあり)を配置し、さらに発泡金属板の外側にカーボン製セパレータを配置した。次いで、膜電極接合体のアノード触媒層の外側に、ガス拡散層(NOK社製GDL X0086 IX51 CX173)を配置し、さらにその外側にカーボン製セパレータを配置して、発電用セルを得た。
[例4(方法(X2))]
中間層形成用ペースト−2を塗工厚10μmとなるようにアプリケータで塗布し、乾燥させて、カソード中間層付き発泡金属板を得た以外は、例2と同様にして発電用セルを得た。
[例5(方法(X2))]
中間層形成用ペースト−2を塗工厚70μmとなるようにアプリケータで塗布し、乾燥させて、カソード中間層付き発泡金属板を得た以外は、例2と同様にして発電用セルを得た。
[例6(方法(Y2))]
中間層形成用ペースト−1の代わりに中間層形成用ペースト−3を用いた以外は、例3と同様にして発電用セルを得た。
[例7]
カソード中間層付き発泡金属板の代わりに、カソード中間層を形成していない発泡金属板(三菱マテリアル社製、材質SUS316L、平均細孔径300μm、厚さ1mm、金メッキあり)を用いた以外は、例1と同様にして発電用セルを得た。
[例8]
例1と同様にして膜電極接合体(電極面積:25cm)を得た。得られた膜電極接合体のカソード触媒層の外側にガス拡散層(三菱レイヨン社製GDL MFW)を配置し、さらにその外側に発泡金属板(三菱マテリアル社製、材質SUS316L、平均細孔径300μm、厚さ1mm、金メッキあり)を配置し、さらにその外側にカーボン製セパレータを配置した。また、膜電極接合体のアノード触媒層の外側にガス拡散層(NOK社製GDL X0086 IX51 CX173)を配置し、さらにその外側にカーボン製セパレータを配置した。
[例9、10(方法(X2))]
用いる中間層形成用ペーストを表1に示すとおりに変更した以外は、例2と同様にして発電用セルを得た。
[例11(方法(Y2))]
中間層形成用ペースト−1の代わりに中間層形成用ペースト−6を用いた以外は、例3と同様にして発電用セルを得た。
[セル電圧の測定]
得られた発電用セルに、常圧にて、水素(利用率70%)/酸素(利用率50%)を供給し、セル温度80℃において、電流密度1.0A/cmにおける運転初期のセル電圧を測定した。なお、アノード触媒層側には露点53℃の水素を供給し、カソード触媒層側には露点53℃の空気をそれぞれ供給した(セル内の相対湿度:30%RH)。
各例の第1のセパレータの平均細孔径、カソード中間層の細孔径の測定結果、およびセル電圧の測定結果を表1に示す。
また、カソード中間層の細孔分布の測定結果の一例として、例1のカソード中間層をガス拡散層上に形成したもの(カソード中間層+GDL基材)の細孔分布と、ガス拡散層単独(GDL基材のみ)の細孔分布の測定結果を図3に示す。カソード中間層+GDL基材の細孔分布におけるピーク(b)がGDL基材のみのときに見られるピークと同じであることから、ピーク(b)がガス拡散層に由来するピークであり、ピーク(a)がカソード中間層に由来するピークである。
Figure 2014225424
表1に示すように、カソード触媒層と第1のセパレータの間に、平均繊維径が30〜300nmの範囲内のカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含むカソード中間層を形成した例1〜6では、セル電圧が高く、高い発電性能を得ることができた。
一方、カソード中間層を形成していない例7では、セル電圧が0Vであり、発電性能が得られなかった。また、カソード中間層を形成せずにガス拡散層を用いた例8では、例1〜6に比べてセル電圧が低く、発電性能が劣っていた。また、カソード中間層がカーボンファイバーを含まない例9、カソード中間層に含まれるカーボンファイバーの平均繊維径が300μm超である例10、11においても、例1〜6に比べてセル電圧が低く、発電性能が劣っていた。
1、2 固体高分子形燃料電池
10 膜電極接合体
12 第1のセパレータ
14 カソード中間層
16 アノード中間層
18、28 第2のセパレータ
20 カソード触媒層
22 アノード触媒層
24 固体高分子電解質膜
26 ガス拡散層

Claims (8)

  1. カソード触媒層、アノード触媒層、および前記カソード触媒層と前記アノード触媒層との間に配置された固体高分子電解質膜を備える膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体の前記カソード触媒層側に配置された多孔性の第1のセパレータと、
    前記膜電極接合体の前記アノード触媒層側に配置された第2のセパレータと、
    前記カソード触媒層と前記第1のセパレータの間にそれらと直接接するように配置されたカソード中間層と、を備え、
    前記カソード中間層が、平均繊維径が30〜300nmのカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含む、固体高分子形燃料電池。
  2. 前記カソード中間層の細孔径が0.1〜2.0μmである、請求項1に記載の固体高分子形燃料電池。
  3. 前記第1のセパレータの平均細孔径が20〜500μmである、請求項1または2に記載の固体高分子形燃料電池。
  4. 前記カソード中間層の厚さが20〜60μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固体高分子形燃料電池。
  5. 前記第2のセパレータが多孔性セパレータであり、前記アノード触媒層と前記第2のセパレータの間にそれらと直接接するように配置された、平均繊維径が30〜300nmのカーボンファイバーとイオン交換樹脂とを含むアノード中間層を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の固体高分子形燃料電池。
  6. 前記アノード中間層の細孔径が0.1〜2.0μmである、請求項5に記載の固体高分子形燃料電池。
  7. 前記第2のセパレータの平均細孔径が20〜500μmである、請求項5または6に記載の固体高分子形燃料電池。
  8. 前記アノード中間層の厚さが20〜60μmである、請求項5〜7のいずれか一項に記載の固体高分子形燃料電池。
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