JP2014217487A - ステント - Google Patents

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Abstract

【課題】生体の管状器官の目的部位に留置した後に、当該目的部位から軸方向への移動を起こしにくく、製造が容易で構成部品の脱落のおそれがないステントを提供すること。【解決手段】1本の線材を編むことにより筒状に形成され、第1網目パターン部(101,201,301,401,501)と第2網目パターン部(102,202,302,402,502)とを備えた構造単位(10,20,30,40,50)が長さ方向に沿って複数配列されてなり、第n列目の構造単位を構成する第1網目パターン部は、第(n−1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部および第2網目パターン部並びに第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部の各々に対して直接連結され、第n列目の構造単位を構成する第2網目パターン部は、第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部に対してのみ直接連結されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、体内の管状器官に留置することにより、当該管状器官の狭窄および閉塞などを防止するステントに関する。
消化管や血管などの生体内の管状器官が狭窄・閉塞した場合に、当該部位にステントを留置して管腔を拡張・保持するステント留置術が知られている。
ステントの留置術では、縮径状態のステントが挿入されたシースを管状器官に導入して目的部位(患部)に到達させた後、シースのみを抜去することにより、目的部位においてステントを拡張させて留置する。
ここに、管状器官に留置されるステントは、線材を網目状に編むことにより形成された筒状体からなり、例えば、蠕動運動する管状器官に留置するためのステントとして、下記の特許文献1には、特定の網目構造になるよう線材を編み合わせて形成された管状構造体からなるものが紹介されている。
図7は、従来のステントの網目構造の一例を示す展開図である。
同図に示す網目構造を有するステントは、下記のようにして線材Wを編むことによって製造することができる。
先ず、線材Wを波形状に屈曲させながら周方向(図7において左右方向)に沿って進行させて2周することにより第1列目の構造単位(網目パターン部)U10を形成し、次いで、形成されるステントの長さ方向(図7において上下方向)に線材Wを移動して、上記と同様にして第2列目の構造単位U20を形成する。
ここに、第2列目の構造単位U20の屈曲部分U21を、第1列目の構造単位U10の屈曲部分U12と絡み合うように形成することによって、第2列目の構造単位U20を、第1列目の構造単位U10に連結させることができる。
以下、長さ方向に隣接する屈曲部分(U22とU31、U32とU41、U42とU51)を互いに絡み合わせながら長さ方向へ編み上げて、第3列目の構造単位U30、第4列目の構造単位U40、第5列目の構造単位U50、更に、第6列目以降の構造単位(図示省略)を順次形成することにより、網目構造を有する筒状のステントが得られる。
然るに、上記のような網目構造を有するステントを目的部位に留置した後に、ステントが管状器官内をその軸方向(下流側)に移動してしまうことがある。
例えば、図7に示したような網目構造を有するステントを消化管(例えば十二指腸)内の目的部位に配置した場合に、図8に示すように、蠕動運動によって十二指腸D内を流動する飲食物Eとともに、ステントSが小腸側(図8において下側)に移動してしまうことがある。また、飲食物の流動を伴わない場合でも蠕動運動などによって留置したステントSが移動してしまうこともある。
このようなステントの移動は、消化管に留置するときだけでなく、例えば、血管の目的部位に留置されたステントが血流によって血管内を移動してしまうことも考えられる。
このような問題に対して、目的部位に留置したステントの管状器官の軸方向への移動を防止するために、ステントに棘状部(逆棘)を装着し、管状器官の管壁組織に棘状部をくい込ませてアンカー効果を生じさせることが考えられる。
特表平8−502428号公報
しかしながら、そのような棘状部は、はんだ付け、接着剤、溶接などによってステント本体に装着する必要があり、ステントの生産性を低下させることになる。
また、ステント本体から棘状部が脱落するおそれも考えられる。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、生体の管状器官の目的部位に留置した後に、当該目的部位から軸方向への移動を起こしにくく、製造が容易で、構成部品の脱落のおそれがないステントを提供することにある。
(1)本発明のステントは、1本の線材を編むことにより筒状に形成してなるステントであって、
前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて少なくとも2周することにより形成された第1網目パターン部と、
前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて少なくとも2周することにより形成された第2網目パターン部と
を備えた構造単位が長さ方向に沿って複数配列されてなり、
前記構造単位の各々において、第1網目パターン部および第2網目パターン部は、互いの線材が絡み合うことなく形成されており、
第n列目(但し、nは2以上の整数である)の構造単位を構成する第1網目パターン部は、第(n−1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部および第2網目パターン部並びに第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部の各々に対して直接連結され、
第n列目の構造単位を構成する第2網目パターン部は、第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部に対してのみ直接連結されていることを特徴とする。
長さ方向に沿って複数配列された構造単位の各々において、第1網目パターン部および第2網目パターン部は、各々の線材が絡み合うことなく形成されているので、ステントに対して外部から力が掛けられたときに、第1網目パターン部および第2網目パターン部の形状は、それぞれ、独立して変化することができる。
第n列目の構造単位の第1網目パターン部は、第(n−1)列目(前列)の構造単位の第1網目パターン部および第2網目パターン部、並びに第(n+1)列目(次列)の構造単位の第1網目パターン部の各々に対して直接連結され、これにより、本発明のステントの骨格が構成される。そして、第1網目パターン部によるステント骨格により、縮径方向の力(または長さ方向の引張力)が掛けられた本発明のステントは確実に縮径することができる。
一方、第n列目の構造単位の第2網目パターン部は、第(n+1)列目(次列)の構造単位の第1網目パターン部に対してのみ直接連結されていて、第(n−1)列目(前列)の構造単位を構成する何れの網目パターン部にも直接連結されていない(前列の構造単位に拘束されていない)。すなわち、第n列目の構造単位の第2網目パターン部は、その他端のみが拘束され、第2網目パターン部の一端は自由端となっている。従って、本発明のステントに対して縮径方向の力を掛けると、構造単位の各々を構成する第2網目パターン部が、縮径した外周面から起立して拡径方向(半径方向外方)に飛び出し(延び出し)、その屈曲部分が棘状部として機能する。
しかして、管状器官の目的部位に留置されているステントには、通常、管壁から圧縮力(縮径方向の力)が掛けられているので、管壁からの圧縮力の大きさに応じて、本発明のステントの構造単位の各々を構成する第2網目パターン部が、縮径した外周面から起立して飛び出し(延び出し)、第2網目パターン部の一端側の屈曲部分が、棘状部として管壁組織にくい込んでアンカー効果を発揮する。
さらに、本発明のステントに対して、蠕動運動などに伴って大きな圧縮力(縮径方向の力)が掛けられたときには、第2網目パターン部が更に飛び出して、その屈曲部分により大きな(深い)アンカー効果を発揮することができる。従って、蠕動運動などによって、本発明のステントが目的部位から軸方向(下流側)へ移動することを確実に防止することができる。
本発明のステントは、拡径方向に飛び出してアンカー効果を発揮する第2網目パターン部を含めて、1本の線材を編むことによって形成されているので、これを製造する際に、棘状部を装着するような煩雑な工程がなくて生産性に優れている。また、棘状部が一体的に形成されているので、棘状部が脱落するような問題も生じない。
(2)本発明のステントにおいて、前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第1網目パターン部と、
前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第2網目パターン部と
を備えた構造単位が長さ方向に沿って複数配列されてなり、
第n列目の構造単位を構成する第1網目パターン部と、第(n−1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部および第2網目パターン部並びに第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部の各々とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結され、
第n列目の構造単位を構成する第2網目パターン部と、第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結されていることが好ましい。
(3)上記(2)のステントの各構造単位において、第1網目パターン部の屈曲部分の角度(θ1 )が30〜120°であり、第2網目パターン部の屈曲部分の角度(θ2 )が30〜120°であることが好ましい。
(4)本発明のステントにおいて、前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第1網目パターン部と、
前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第2網目パターン部と
を備えた構造単位が長さ方向に沿って複数配列されてなり、
第n列目の構造単位を構成する第1網目パターン部と、第(n−1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部および第2網目パターン部並びに第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部の各々とは、前者を形成する線材の交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材の屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結され、
第n列目の構造単位を構成する第2網目パターン部と、第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部とは、前者を形成する線材の交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材の屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されていることが好ましい。
(5)本発明のステントは、蠕動運動する消化管内に留置されるものであることが好ましい。
本発明のステントによれば、生体の管状器官の目的部位に留置した後に、当該目的部位から軸方向への移動を起こしにくく、製造が容易で、構成部品の脱落のおそれがない。
本発明の一実施形態に係るステントの網目構造を示す展開図である。 図1に示したステントの構造単位の連結関係を示す参考図である。 図1に示したステントが縮径することに伴って、第2網目パターン部が起立して拡径方向に飛び出す状態を模式的に示す説明図である。 図1に示したステントの網目構造において第2網目パターン部を形成する線材部分を太線で示した展開図である。 本発明の他の実施形態に係るステントの網目構造を示す展開図である。 図5に示したステントの網目構造において第2網目パターン部を形成する線材部分を太線で示した展開図である。 従来のステントの網目構造の一例を示す展開図である。 図7に示したステントを、蠕動運動する管状器官(十二指腸)に留置した状態を模式的に示す説明図である。
<第1実施形態>
図1に示す展開形状を有する本実施形態のステント100は、例えば、蠕動運動する消化管に留置されるステントであって、1本の線材Wを編み込むことにより筒状に形成してなり、線材Wを波形状に屈曲させながら周方向(図1において左右方向)に沿って進行させて2周することにより形成された第1網目パターン部(101、201、301、401、501)と、線材Wを波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第2網目パターン部(102、202、302、402、502)とを備えた構造単位(10、20、30、40、50)が長さ方向(図1において上下方向)に沿って複数配列されてなり、
ステント100を構成する構造単位(10、20、30、40、50)の各々において、第1網目パターン部および第2網目パターン部は、互いの線材Wが絡み合うことなく形成されており、
第2列目の構造単位20を構成する第1網目パターン部201と、第1列目の構造単位10を構成する第1網目パターン部101および第2網目パターン部102並びに第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301の各々とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結され、第2列目の構造単位20を構成する第2網目パターン部202と、第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結され、
第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301と、第2列目の構造単位20を構成する第1網目パターン部201および第2網目パターン部202並びに第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401の各々とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結され、第3列目の構造単位30を構成する第2網目パターン部302と、第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結され、
第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401と、第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301および第2網目パターン部302並びに第5列目の構造単位50を構成する第1網目パターン部501の各々とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結され、第4列目の構造単位40を構成する第2網目パターン部402と、第5列目の構造単位50を構成する第1網目パターン部501とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結され、
第5列目の構造単位50を構成する第1網目パターン部501と、第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401および第2網目パターン部402並びに第6列目の構造単位(図示省略)を構成する第1網目パターン部の各々とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結され、第5列目の構造単位50を構成する第2網目パターン部502と、第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結されている。
本実施形態のステント100は、1本の線材Wを編み込むことにより筒状に形成されている。
ステント100を構成する線材Wとしては、従来公知のステントを構成する線材を使用することができ、金属材料からなる線材が好ましく、形状記憶合金などを好適に使用することができる。金属材料としては、ステンレス、タンタル、チタン、白金、金、タングステンなどを例示することができる。また、形状記憶合金の具体例としては、Ni−Ti系、Cu−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系などの合金を挙げることができる。
線材Wの径としては、ステント100の用途などによって異なり、特に限定されるものではないが、例えば0.1〜0.6mmとされ、好ましくは0.2〜0.5mmとされる。
本実施形態のステント100の外径(拡張時)および長さとしては、例えば、消化管に留置される場合には、外径φ16〜30mm、長さ5〜30cmであることが好ましく、血管に留置される場合には、外径φ8〜46mm、長さ5〜30cmであることが好ましい。
本実施形態のステント100は、図1に示した展開形状(網目構造)を、当該展開形状が図示されている紙面の表側が外周側になるように、当該展開形状における左右の端部が連続してなる筒状体からなる。なお、同図において、連続する線材の端部には同一の符号を付している。
図1には、本実施形態のステント100における第1列目から第5列目までの構造単位の展開形状が図示されている。なお、このステント100には、第6列目以降の構造単位(図示省略)が長さ方向に沿って更に配列されている。また、図1に示した形状は、縮径方向の力が掛けられていない状態における展開形状である。
第1列目の構造単位10は、相対的に大きい角度(θ1 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部101と、相対的に小さい角度(θ2 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部102とからなる。
第1列目の構造単位10を構成する第1網目パターン部101と、第2網目パターン部102とは、互いを形成する線材Wが絡み合うことなく形成されている。
これにより、第1網目パターン部101の形状と、第2網目パターン部102の形状とは、互いに独立して変化することができる。
第2列目の構造単位20は、第1列目の構造単位10と同様に、角度(θ1 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部201と、角度(θ2 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部202とからなる。
図1および図2に示すように、第2列目の構造単位20を構成する第1網目パターン部201は、第1列目の構造単位10を構成する第1網目パターン部101および第2網目パターン部102並びに第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301に対して直接連結されている。ここに、第1網目パターン部201と、第1網目パターン部101および第2網目パターン部102の各々とは、前者における一端側(図1において上側)の屈曲部分と、後二者における他端側(図1において下側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。また、第1網目パターン部201と、第1網目パターン部301とは、前者における他端側(下側)の屈曲部分と、後者における一端側(上側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。
一方、第2列目の構造単位20を構成する第2網目パターン部202は、第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301に対してのみ直接連結されている。
ここに、第2網目パターン部202と、第1網目パターン部301とは、前者における他端側(下側)の屈曲部分と、後者における一端側(上側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。
なお、第2列目の構造単位20を構成する第1網目パターン部201と、第2網目パターン部202とは、第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301を介して間接的に連結されている。
上記のように、第2列目の構造単位20を構成する第1網目パターン部201は、その両端(ステントの長さ方向における一端および他端)が、第1列目(前列)の構造単位10の第1網目パターン部101および第2網目パターン部102並びに第3列目(次列)の構造単位30の第1網目パターン部301に直接連結されることによって拘束されている。これにより、第1網目パターン部201は、他の構造単位における第1網目パターン部とともに、ステント100の骨格を構成することになる。
これに対して、第2列目の構造単位20を構成する第2網目パターン部202は、その他端側が第3列目(次列)の構造単位30を構成する第1網目パターン部301によって拘束されているが、第2網目パターン部202の一端側(角度(θ2 )の屈曲部分)は、第1列目(前列)の構造単位10を構成する何れの網目パターン部にも結合されていない自由端となっている。
第3列目の構造単位30は、第1列目の構造単位10と同様に、角度(θ1 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部301と、角度(θ2 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部302とからなる。
図1および図2に示すように、第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301は、第2列目の構造単位20を構成する第1網目パターン部201および第2網目パターン部202並びに第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401に対して直接連結されている。ここに、第1網目パターン部301と、第1網目パターン部201および第2網目パターン部202の各々とは、前者における一端側(上側)の屈曲部分と、後二者における他端側(下側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。また、第1網目パターン部301と、第1網目パターン部401とは、前者における他端側(下側)の屈曲部分と、後者における一端側(上側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。
一方、第3列目の構造単位30を構成する第2網目パターン部302は、第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401に対してのみ直接連結されている。
ここに、第2網目パターン部302と、第1網目パターン部401とは、前者における他端側(下側)の屈曲部分と、後者における一端側(上側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。
上記のように、第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301は、その両端(一端および他端)が、第2列目(前列)の構造単位20の第1網目パターン部201および第2網目パターン部202並びに第4列目(次列)の構造単位40の第1網目パターン部401に直接連結されることによって拘束され、これにより、第1網目パターン部301は、他の構造単位における第1網目パターン部とともに、ステント100の骨格を構成することになる。
これに対して、第3列目の構造単位30を構成する第2網目パターン部302は、その他端側が第4列目(次列)の構造単位40を構成する第1網目パターン部401によって拘束されているが、第2網目パターン部302の一端側(角度(θ2 )の屈曲部分)は、第2列目(前列)の構造単位20を構成する何れの網目パターン部にも結合されていない自由端となっている。
第4列目の構造単位40は、第1列目の構造単位10と同様に、角度(θ1 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部401と、角度(θ2 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部402とからなる。
図1および図2に示すように、第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401は、第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301および第2網目パターン部302並びに第5列目の構造単位50を構成する第1網目パターン部501に対して直接連結されている。ここに、第1網目パターン部401と、第1網目パターン部301および第2網目パターン部302の各々とは、前者における一端側(上側)の屈曲部分と、後二者における他端側(下側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。また、第1網目パターン部401と、第1網目パターン部501とは、前者における他端側(下側)の屈曲部分と、後者における一端側(上側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。
一方、第4列目の構造単位40を構成する第2網目パターン部402は、第5列目の構造単位50を構成する第1網目パターン部501に対してのみ直接連結されている。
ここに、第2網目パターン部402と、第1網目パターン部501とは、前者における他端側(下側)の屈曲部分と、後者における一端側(上側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。
上記のように、第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401は、その両端(一端および他端)が、第3列目(前列)の構造単位30の第1網目パターン部301および第2網目パターン部302並びに第5列目(次列)の構造単位50の第1網目パターン部501に直接連結されることによって拘束され、これにより、第1網目パターン部401は、他の構造単位における第1網目パターン部とともに、ステント100の骨格を構成することになる。
これに対して、第4列目の構造単位40を構成する第2網目パターン部402は、その他端側が第5列目(次列)の構造単位50を構成する第1網目パターン部501によって拘束されているが、第2網目パターン部402の一端側(角度(θ2 )の屈曲部分)は、第3列目(前列)の構造単位30を構成する何れの網目パターン部にも結合されていない自由端となっている。
第5列目の構造単位50は、第1列目の構造単位10と同様に、角度(θ1 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部501と、角度(θ2 )で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部502とからなる。
第5列目の構造単位50を構成する第1網目パターン部501は、第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401および第2網目パターン部402並びに第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部に対して直接連結されている。ここに、第1網目パターン部501と、第1網目パターン部401および第2網目パターン部402の各々とは、前者における一端側(上側)の屈曲部分と、後二者における他端側(下側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。また、第1網目パターン部501と、第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部とは、前者における他端側(下側)の屈曲部分と、後者における一端側(上側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。
一方、第5列目の構造単位50を構成する第2網目パターン部502は、第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部に対してのみ直接連結されている。
ここに、第2網目パターン部502と、第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部とは、前者における他端側(下側)の屈曲部分と、後者における一端側(上側)の屈曲部分とを絡ませることにより直接連結されている。
上記のように、第5列目の構造単位50を構成する第1網目パターン部501は、その両端(一端および他端)が、第4列目(前列)の構造単位40の第1網目パターン部401および第2網目パターン部402並びに第6列目(次列)の構造単位の第1網目パターン部に直接連結されることによって拘束され、これにより、第1網目パターン部501は、他の構造単位における第1網目パターン部とともに、ステント100の骨格を構成することになる。
これに対して、第5列目の構造単位50を構成する第2網目パターン部502は、その他端側が第6列目(次列)の構造単位を構成する第1網目パターン部によって拘束されているが、第2網目パターン部502の一端側(角度(θ2 )の屈曲部分)は、第4列目(前列)の構造単位40を構成する何れの網目パターン部にも結合されていない自由端となっている。
本実施形態のステント100において、第1網目パターン部の屈曲角度(θ1 )としては30〜120°であることが好ましく、更に好ましくは50〜100°とされる。
屈曲角度(θ1 )が過小である場合には、十分な拡張力を有するステントを形成することができない。一方、この屈曲角度(θ1 )が過大である場合には、得られるステントを十分に縮径させることができない。
また、第2網目パターン部の屈曲角度(θ2 )としては30〜120°であることが好ましく、更に好ましくは50〜100°とされる。
屈曲角度(θ2 )が過小である場合には、狭い角度による鋭い屈曲部分が管状器官の管壁に当接することになるため、管壁にダメージを与えるおそれがある。一方、この屈曲角度(θ2 )が過大である場合には、そのような屈曲部分によっては十分なアンカー効果を発揮することができない。
図1に示す展開形状を有するステント100は、下記のようにして編むことにより製造することができる。なお、ステント100を形成するための編み工程は、常法に従って、マンドレルの外周に線材Wを巻き付けることにより行うことができる。
先ず、角度(θ2 )で波形状に屈曲させながらマンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第1列目の構造単位10を構成する第2網目パターン部102を形成する。
ここに、屈曲波形の1/2波長が、マンドレルの周方向長さの奇数分の1となること(1周あたりのループが奇数個であること)により、網目構造を形成することができる(図1では、屈曲波形の1/2波長は周方向長さの1/5である)。
第2網目パターン部102の形成後、角度(θ1 )で波形状に屈曲させながら、マンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第2網目パターン部102に連続する第1網目パターン部101を形成し、第1列目の構造単位10を編み上げる。ここに、102aは第2網目パターン部102の始点、102b(101a)は、第2網目パターン部102の終点(第1網目パターン部101の始点)、101bは、第1網目パターン部101の終点である。
なお、図1に示した第1網目パターン部および第2網目パターン部の各々において、1周目の線材と2周目の線材との交差位置(5箇所で交差している)における前後関係を図示していないが、通常、1周目の線材Wと2周目の線材Wとを、両者の前後関係が交互に変わるように交差させる。
次に、線材Wを長さ方向へ移動させて、角度(θ1 )で波形状に屈曲させながら、マンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第2列目の構造単位20を構成する第1網目パターン部201を形成し、その後、角度(θ2 )で波形状に屈曲させながら、マンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第1網目パターン部201に連続する第2網目パターン部202を形成し、第2列目の構造単位20を編み上げる。ここに、201aは第1網目パターン部201の始点、201b(202a)は、第1網目パターン部201の終点(第2網目パターン部202の始点)、202bは、第2網目パターン部202の終点である。
次に、線材Wを長さ方向へ移動させて、第2列目の構造単位20の形成方法と同様に、第3列目の構造単位30を構成する第1網目パターン部301および第2網目パターン部302を形成して構造単位30を編み上げ、その後、線材Wを長さ方向へ移動させて、第4列目の構造単位40を構成する第1網目パターン部401および第2網目パターン部402を形成して構造単位40を編み上げ、その後、第5列目の構造単位50を構成する第1網目パターン部501および第2網目パターン部502を形成して構造単位50を編み上げ、以下、同様にして、第6列目以降の構造単位を構成する第1網目パターン部および第2網目パターン部を形成して当該構造単位を編み上げて、ステント100を完成させる。
図1に示したステント100に対して、長さ方向(同図において上下方向)の引張力を付与すると、ステント骨格を構成する第1網目パターン部(101,201,301,401,501)を構成するループが長さ方向に伸びて周方向に縮まることにより、ステント100が伸びるとともに縮径する。
一方、ステント100の各構造単位において、第2網目パターン部と第1網目パターン部とは、互いの線材Wが絡み合うことなく形成されており、しかも、第2網目パターン部(102,202,302,402,502)の一端側の屈曲部分は自由端となっているので、ステント100に対して長さ方向の引張力が付与されても、第2網目パターン部を構成するループが長さ方向に伸びる(周方向に縮まる)ことはなく、このとき、第2網目パターン部は、縮径したステント100の外周面(第1網目パターン部により構成されるステント骨格の外周面)から起立して拡径方向(半径方向外方)に飛び出し(延び出し)、第2網目パターン部の一端側の屈曲部分は棘状部として機能する。
なお、ステント100に対して、長さ方向の引張力に代えて、縮径方向の力(ステントの外周面への圧縮力)を付与することによっても、上記と同様に形状が変化する。
本実施形態のステント100に対して長さ方向の引張力または縮径方向の力を付与して当該ステント100を縮径させるときに、第1網目パターン部(101,201,301,401,501)によって構成されるステント骨格の外周面から、第2網目パターン部(102,202,302,402,502)が起立して拡径方向に飛び出す状況を図3において模式的に示す。ここに、図3(A)は縮径前の状態(図1の III−III 断面)、同図(B)は縮径後の状態を示している。
また、図4は、図1と同様のステント100の展開図であるが、縮径に伴って拡径方向に飛び出す第2網目パターン部(102,202,302,402,502)を形成する線材部分を太線で示している。
本実施形態のステント100は、通常のステント留置術と同様の方法により、管状器官の目的部位に留置させることができる。
ステント100は、例えば、その一端側(図1における上側)が、管状器官の下流側になるよう留置する。
管状器官内に留置されているステントには、通常、管状器官の管壁から圧縮力(縮径方向の力)が掛けられている。
しかして、本実施形態のステント100に対して、管状器官の管壁から圧縮力(縮径方向の力)が掛けられると、ステント100(第1網目パターン部によるステント骨格)が伸びて縮径するとともに、管壁からの圧縮力の大きさ(縮径の程度)に応じて、各構造単位の第2網目パターン部が、縮径状態のステント100(ステント骨格)の外周面から起立して拡径方向に飛び出し、第2網目パターン部の屈曲部分が、棘状部として管壁組織にくい込むことによりアンカー効果を発揮する。
さらに、本実施形態のステント100に対して、蠕動運動などに伴って大きな圧縮力(縮径方向の力)が掛けられたときには、管壁からの圧縮力の大きさ(縮径の程度)に応じて、第2網目パターン部が、縮径したステント100(ステント骨格)の外周面から更に飛び出して(起立角度が更に大きくなり)、より大きな(深い)アンカー効果を発揮することができる。
従って、本実施形態のステント100によれば、蠕動運動などによって目的部位から軸方向(下流側)へ移動することを確実に防止することができる。
<第2実施形態>
図5に示す展開形状を有する本実施形態のステント150は、1本の線材Wを編み込むことにより筒状に形成してなり、線材Wを波形状に屈曲させながら周方向(図5における左右方向)に沿って進行させて2周することにより形成された第1網目パターン部(151、251、351、451、551)と、線材Wを波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第2網目パターン部(152、252、352、452、552)とを備えた構造単位(15、25、35、45、55)が長さ方向(図5における上下方向)に沿って複数配列されてなり、
第2列目の構造単位25を構成する第1網目パターン部251と、第1列目の構造単位15を構成する第1網目パターン部151および第2網目パターン部152並びに第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351の各々とは、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結され、
第2列目の構造単位25を構成する第2網目パターン部252は、第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351に対してのみ、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結され、
第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351と、第2列目の構造単位25を構成する第1網目パターン部251および第2網目パターン部252並びに第4列目の構造単位45を構成する第1網目パターン部451の各々とは、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結され、
第3列目の構造単位35を構成する第2網目パターン部352は、第4列目の構造単位45を構成する第1網目パターン部451に対してのみ、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結され、
第4列目の構造単位45を構成する第1網目パターン部451と、第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351および第2網目パターン部352並びに第5列目の構造単位55を構成する第1網目パターン部551の各々とは、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結され、
第4列目の構造単位45を構成する第2網目パターン部452は、第5列目の構造単位55を構成する第1網目パターン部551に対してのみ、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結され、
第5列目の構造単位55を構成する第1網目パターン部551と、第4列目の構造単位45を構成する第1網目パターン部451および第2網目パターン部452並びに第6列目の構造単位(図示省略)を構成する第1網目パターン部の各々とは、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結され、
第5列目の構造単位55を構成する第2網目パターン部552は、第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部に対してのみ、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されている。
本実施形態のステント150は、1本の線材Wを編み込むことにより筒状に形成されている。ステント150を構成する線材Wの材質および径としては、第1実施形態のステント100を構成するものと同様である。
本実施形態のステント150は、図5に示した展開形状(網目構造)を、当該展開形状が図示されている紙面の表側が外周側になるように、当該展開形状における左右の端部が連続してなる筒状体からなる。なお、同図において、連続する線材の端部には同一の符号を付している。
図5には、本実施形態のステント150における第1列目から第5列目までの構造単位の展開形状が図示されている。なお、このステント150には、第6列目以降の構造単位(図示省略)が長さ方向に沿って更に配列されている。また、図5に示した形状は、縮径方向の外力が掛けられていない状態における展開形状である。
第1列目の構造単位15は、相対的に小さい角度で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向(図5における左右方向)に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部151と、相対的に大きい角度で波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部152とからなり、第1網目パターン部151と、第2網目パターン部152とは、互いを形成する線材Wが絡み合うことなく形成されている。
これにより、第1網目パターン部151の形状と、第2網目パターン部152の形状とは、互いに独立して変化することができる。
第2列目の構造単位25は、波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部251と、波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部252とからなり、第1網目パターン部251と、第2網目パターン部252とは、互いを形成する線材Wが絡み合うことなく形成されている。
図5に示すように、第2列目の構造単位25を構成する第1網目パターン部251は、第1列目の構造単位15を構成する第1網目パターン部151および第2網目パターン部152並びに第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351に対して直接連結されている。
ここに、第1網目パターン部251と、第1網目パターン部151および第2網目パターン部152並びに第1網目パターン部351の各々とは、前者(第1網目パターン部251)を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後三者(第1網目パターン部151、第2網目パターン部152、第1網目パターン部351)を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されている。
例えば、図5の符号Aで示す部分では、第1網目パターン部251を形成する線材Wの屈曲部分(一端側の屈曲部分)と、第1網目パターン部151および第2網目パターン部152の各々を形成する線材Wの交差部分とを絡ませている。
また、図5の符号Bで示す部分では、第1網目パターン部251を形成する線材Wの交差部分と、第1網目パターン部151および第2網目パターン部152の各々を形成する線材Wの屈曲部分(他端側の屈曲部分)とを絡ませている。
一方、第2列目の構造単位25を構成する第2網目パターン部252は、第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351に対してのみ直接連結されている。
ここに、第2網目パターン部252と第1網目パターン部351とは、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されている。
例えば、図5の符号Cで示す部分では、第1網目パターン部251を形成する線材Wの屈曲部分(他端側の屈曲部分)と、第1網目パターン部351を形成する線材Wの交差部分とを絡ませている。
上記のように、第2列目の構造単位25を構成する第1網目パターン部251は、その両端(ステントの長さ方向における一端および他端)が、第1列目(前列)の構造単位15の第1網目パターン部151および第2網目パターン部152並びに第3列目(次列)の構造単位35の第1網目パターン部351に直接連結されることによって拘束されている。これにより、第1網目パターン部251は、他の構造単位における第1網目パターン部とともに、ステント150の骨格を構成することになる。
これに対して、第2列目の構造単位25を構成する第2網目パターン部252は、その他端側が第3列目(次列)の構造単位35を構成する第1網目パターン部351によって拘束されているが、第2網目パターン部252の一端側は、第1列目(前列)の構造単位15を構成する何れの網目パターン部にも結合されていない自由端となっている。
第3列目の構造単位35は、第2列目の構造単位25と同様に、波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部351と、波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部352とからなり、第1網目パターン部351と、第2網目パターン部352とは、互いを形成する線材Wが絡み合うことなく形成されている。
図5に示すように、第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351は、第2列目の構造単位25を構成する第1網目パターン部251および第2網目パターン部252並びに第4列目の構造単位45を構成する第1網目パターン部451に対して直接連結されている。
ここに、第1網目パターン部351と、第1網目パターン部251および第2網目パターン部252並びに第1網目パターン部451の各々とは、前者(第1網目パターン部351)を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後三者(第1網目パターン部251、第2網目パターン部252、第1網目パターン部451)を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されている。
一方、第3列目の構造単位35を構成する第2網目パターン部352は、第4列目の構造単位45を構成する第1網目パターン部451に対してのみ直接連結されている。
ここに、第2網目パターン部352と第1網目パターン部451とは、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されている。
上記のように、第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351は、その両端(ステントの長さ方向における一端および他端)が、第2列目(前列)の構造単位25の第1網目パターン部251および第2網目パターン部252並びに第4列目(次列)の構造単位45の第1網目パターン部451に直接連結されることによって拘束されている。これにより、第1網目パターン部351は、他の構造単位における第1網目パターン部とともに、ステント150の骨格を構成することになる。
これに対して、第3列目の構造単位35を構成する第2網目パターン部352は、その他端側が第4列目(次列)の構造単位45を構成する第1網目パターン部451によって拘束されているが、第2網目パターン部352の一端側は、第2列目(前列)の構造単位25を構成する何れの網目パターン部にも結合されていない自由端となっている。
第4列目の構造単位45は、第2列目の構造単位25と同様に、波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部451と、波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部452とからなり、第1網目パターン部451と、第2網目パターン部452とは、互いを形成する線材Wが絡み合うことなく形成されている。
図5に示すように、第4列目の構造単位45を構成する第1網目パターン部451は、第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351および第2網目パターン部352並びに第5列目の構造単位55を構成する第1網目パターン部551に対して直接連結されている。
ここに、第1網目パターン部451と、第1網目パターン部351および第2網目パターン部352並びに第1網目パターン部551の各々とは、前者(第1網目パターン部451)を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後三者(第1網目パターン部351、第2網目パターン部352、第1網目パターン部551)を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されている。
一方、第4列目の構造単位45を構成する第2網目パターン部452は、第5列目の構造単位55を構成する第1網目パターン部551に対してのみ直接連結されている。
ここに、第2網目パターン部452と第1網目パターン部551とは、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されている。
上記のように、第4列目の構造単位45を構成する第1網目パターン部451は、その両端(ステントの長さ方向における一端および他端)が、第3列目(前列)の構造単位35の第1網目パターン部351および第2網目パターン部352並びに第5列目(次列)の構造単位55の第1網目パターン部551に直接連結されることによって拘束されている。これにより、第1網目パターン部451は、他の構造単位における第1網目パターン部とともに、ステント150の骨格を構成することになる。
これに対して、第4列目の構造単位45を構成する第2網目パターン部452は、その他端側が第5列目(次列)の構造単位55を構成する第1網目パターン部551によって拘束されているが、第2網目パターン部452の一端側は、第3列目(前列)の構造単位35を構成する何れの網目パターン部にも結合されていない自由端となっている。
第5列目の構造単位55は、第2列目の構造単位25と同様に、波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第1網目パターン部551と、波形状に屈曲させながら線材Wを周方向に2周にわたり進行させることにより形成された第2網目パターン部552とからなり、第1網目パターン部551と、第2網目パターン部552とは、互いを形成する線材Wが絡み合うことなく形成されている。
第5列目の構造単位55を構成する第1網目パターン部551は、第4列目の構造単位45を構成する第1網目パターン部451および第2網目パターン部452並びに第6列目の構造単位(図示省略)を構成する第1網目パターン部に対して直接連結されている。 ここに、第1網目パターン部551と、第1網目パターン部451および第2網目パターン部452並びに第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部の各々とは、前者(第1網目パターン部551)を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後三者(第1網目パターン部451、第2網目パターン部452、第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部)を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されている。
一方、第5列目の構造単位55を構成する第2網目パターン部552は、第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部に対してのみ直接連結されている。
ここに、第2網目パターン部552と、第6列目の構造単位を構成する第1網目パターン部とは、前者を形成する線材Wの交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材Wの屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されている。
上記のように、第5列目の構造単位55を構成する第1網目パターン部551は、その両端(ステントの長さ方向における一端および他端)が、第4列目(前列)の構造単位45の第1網目パターン部451および第2網目パターン部452並びに第6列目(次列)の構造単位の第1網目パターン部に直接連結されることによって拘束されている。これにより、第1網目パターン部551は、他の構造単位における第1網目パターン部とともに、ステント150の骨格を構成することになる。
これに対して、第5列目の構造単位55を構成する第2網目パターン部552は、その他端側が第6列目(次列)の構造単位を構成する第1網目パターン部によって拘束されているが、第2網目パターン部552の一端側は、第4列目(前列)の構造単位45を構成する何れの網目パターン部にも結合されていない自由端となっている。
図5に示す展開形状を有するステント150は、下記のようにして編むことにより製造することができる。
先ず、相対的に小さい角度で波形状に屈曲させながらマンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第1列目の構造単位15を構成する第1網目パターン部151を形成する。
第1網目パターン部151の形成後、相対的に大きい角度で波形状に屈曲させながらマンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第1網目パターン部151に連続する第2網目パターン部152を形成し、第1列目の構造単位15を編み上げる。ここに、151aは第1網目パターン部151の始点、151b(152a)は、第1網目パターン部151の終点(第2網目パターン部152の始点)、152bは、第2網目パターン部152の終点である。
なお、図5に示した第1網目パターン部および第2網目パターン部の各々において、1周目の線材と2周目の線材との交差位置(5箇所で交差している)における前後関係を図示していないが、通常、1周目の線材Wと2周目の線材Wとを、両者の前後関係が交互に変わるように交差させる。
次に、線材Wを長さ方向へ移動させて、波形状に屈曲させながら、マンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第2列目の構造単位25を構成する第1網目パターン部251を形成する。このとき、第1網目パターン部251を形成するための線材Wを、周方向に隣接して構造単位15の第1網目パターン部151を構成する2つのループ、および周方向に隣接して構造単位15の第2網目パターン部152を構成する2つのループに通す。なお、第1網目パターン部251を形成するために線材Wを波形状に屈曲させるにあたり、当該波形は、進行方向に対して左右非対称であってもよい。 第1網目パターン部251の形成後、第1網目パターン部251と同一の波長で振幅の小さい波形状に屈曲させながらマンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第1網目パターン部251に連続する第2網目パターン部252を形成し、第2列目の構造単位25を編み上げる。ここに、251aは第1網目パターン部251の始点、251b(252a)は、第1網目パターン部251の終点(第2網目パターン部252の始点)、252bは、第2網目パターン部252の終点である。
次に、線材Wを長さ方向へ移動させて、第2列目の構造単位25の第1網目パターン部251の形成方法と同様にして、波形状に屈曲させながらマンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第3列目の構造単位35を構成する第1網目パターン部351を形成する。このとき、第1網目パターン部351を形成するための線材Wを、周方向に隣接して構造単位25の第1網目パターン部251を構成する2つのループ、および周方向に隣接して構造単位25の第2網目パターン部252を構成する2つのループに通す。
第1網目パターン部351の形成後、第2列目の構造単位25の第2網目パターン部252の形成方法と同様にして、第1網目パターン部351と同一の波長で振幅の小さい波形状に屈曲させながらマンドレルの周方向に沿って線材Wを進行させて2周させることにより、第1網目パターン部351に連続する第2網目パターン部352を形成し、第3列目の構造単位35を編み上げる。ここに、351aは第1網目パターン部351の始点、351b(352a)は、第1網目パターン部351の終点(第2網目パターン部352の始点)、352bは、第2網目パターン部352の終点である。
次に、線材Wを長さ方向へ移動させて、第2列目の構造単位25の形成方法と同様にして、第1網目パターン部451および第2網目パターン部452を形成することによって第4列目の構造単位45を編み上げ、その後、線材Wを長さ方向へ移動させて、第1網目パターン部551および第2網目パターン部552を形成することによって第5列目の構造単位55を編み上げ、以下、同様にして、第1網目パターン部および第2網目パターン部を形成して第6列目以降の構造単位を編み上げて、ステント150を完成させる。
図5に示したステントに対して長さ方向(同図において上下方向)の引張力を付与すると、第1網目パターン部(151,251,351,451,551)を構成するループが長さ方向に伸びて周方向に縮まることによって、ステント150が伸びるとともに縮径する。
一方、ステント150の各構造単位において、第2網目パターン部と第1網目パターン部とは、互いの線材Wが絡み合うことなく形成されており、しかも、第2網目パターン部(152,252,352,452,552)の一端側の屈曲部分は自由端となっているので、ステント150に対して長さ方向の引張力が付与されても、第2網目パターン部を構成するループが長さ方向に伸びる(周方向に縮まる)ことはなく、このとき、第2網目パターン部は、縮径したステント150の外周面(第1網目パターン部により構成されるステント骨格の外周面)から拡径方向(半径方向外方)に起立して飛び出し(延び出し)、第2網目パターン部の一端側の屈曲部分は棘状部として機能する。
なお、ステント150に対して、長さ方向の引張力に代えて、縮径方向の力(圧縮力)を付与することによっても、上記と同様に形状が変化する。
図6において、本実施形態のステント150に対して長さ方向の引張力または縮径方向の力を付与したときに、拡径方向に飛び出す第2網目パターン部(152,252,352,452,552)を形成する線材部分を太線で示している。
本実施形態のステント150に対して、管状器官の管壁から圧縮力(縮径方向の力)が掛けられると、第1網目パターン部(151,251,351,451,551)を構成するループが長さ方向に伸びて周方向に縮むことにより、ステント150(第1網目パターン部によるステント骨格)が伸びて縮径するとともに、管壁からの圧縮力の大きさ(縮径の程度)に応じて、第2網目パターン部(152,252,352,452,552)が、縮径状態のステント150(ステント骨格)の外周面から起立して拡径方向に飛び出し(延び出し)、第2網目パターン部の屈曲部分が、棘状部として管壁組織にくい込むことによりアンカー効果を発揮する。
さらに、本実施形態のステント150に対して、蠕動運動などに伴って大きな圧縮力(縮径方向の力)が掛けられたときには、管壁からの圧縮力の大きさ(縮径の程度)に応じて、第2網目パターン部が、縮径したステント150(ステント骨格)の外周面から更に飛び出して、より大きな(深い)アンカー効果を発揮することができる。
従って、本実施形態のステント150によれば、蠕動運動などによって目的部位から軸方向(下流側)へ移動することを確実に防止することができる。
また、本実施形態のステント150における第2網目パターン部(152,252,352,452,552)の屈曲部分は、第1実施形態における第2網目パターン部の屈曲部分と比較して緩やかに屈曲(湾曲)しているので、管状器官の管壁組織にダメージを与えにくい点で有利である。ここに、本実施形態のステント150における第2網目パターン部(152,252,352,452,552)の屈曲部分の角度としては60〜120°であることが好ましい。
以上、本発明のステントの実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、第1網目パターン部および/または第2網目パターン部の形成時において、線材を周方向に2周以上(例えば4周)させることにより、1つの網目パターン部を2本以上の線材から形成することができる。
また、第1網目パターン部および第2網目パターン部を構成するループの数(1周あたりのループの数)は適宜変更することができる。
また、第1実施形態の変形例として、縮径に伴って拡径方向に飛び出す第2網目パターン部の屈曲部分の角度(θ2 )を、第1網目パターン部の屈曲部分の屈曲部分の角度(θ1 )より小さいものとしてもよい。
また、第2網目パターン部の屈曲部分によるアンカー効果を阻害しない範囲で、ステントの内周および/または外周を被覆するグラフトを有していてもよい。
100 ステント
10 第1列目の構造単位
20 第2列目の構造単位
30 第3列目の構造単位
40 第4列目の構造単位
50 第5列目の構造単位
101,201,301,401,501 第1網目パターン部
102,202,302,402,502 第2網目パターン部
150 ステント
15 第1列目の構造単位
25 第2列目の構造単位
35 第3列目の構造単位
45 第4列目の構造単位
55 第5列目の構造単位
151,251,351,451,551 第1網目パターン部
152,252,352,452,552 第2網目パターン部

Claims (5)

  1. 1本の線材を編むことにより筒状に形成してなるステントであって、
    前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて少なくとも2周することにより形成された第1網目パターン部と、
    前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて少なくとも2周することにより形成された第2網目パターン部と
    を備えた構造単位が長さ方向に沿って複数配列されてなり、
    前記構造単位の各々において、第1網目パターン部および第2網目パターン部は、互いの線材が絡み合うことなく形成されており、
    第n列目(但し、nは2以上の整数である)の構造単位を構成する第1網目パターン部は、第(n−1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部および第2網目パターン部並びに第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部の各々に対して直接連結され、
    第n列目の構造単位を構成する第2網目パターン部は、第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部に対してのみ直接連結されていることを特徴とするステント。
  2. 前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第1網目パターン部と、
    前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第2網目パターン部と
    を備えた構造単位が長さ方向に沿って複数配列されてなり、
    第n列目の構造単位を構成する第1網目パターン部と、第(n−1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部および第2網目パターン部並びに第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部の各々とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結され、
    第n列目の構造単位を構成する第2網目パターン部と、第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部とは、長さ方向に隣接する互いの屈曲部分を絡ませることにより直接連結されていることを特徴とする請求項1に記載のステント。
  3. 各構造単位において、第1網目パターン部の屈曲部分の角度(θ1 )が30〜120°であり、第2網目パターン部の屈曲部分の角度(θ2 )が30〜120°であることを特徴とする請求項2に記載のステント。
  4. 前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第1網目パターン部と、
    前記線材を波形状に屈曲させながら周方向に沿って進行させて2周することにより形成された第2網目パターン部と
    を備えた構造単位が長さ方向に沿って複数配列されてなり、
    第n列目の構造単位を構成する第1網目パターン部と、第(n−1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部および第2網目パターン部並びに第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部の各々とは、前者を形成する線材の交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材の屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結され、
    第n列目の構造単位を構成する第2網目パターン部と、第(n+1)列目の構造単位を構成する第1網目パターン部とは、前者を形成する線材の交差部分または屈曲部分と、後者を形成する線材の屈曲部分または交差部分とを絡ませることにより直接連結されていることを特徴とする請求項1に記載のステント。
  5. 消化管内に留置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のステント。
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