JP2014167404A - 蒸着用基板およびシンチレータパネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板1上に反射層及び蒸着により形成されたシンチレータ層を有するシンチレータパネルであって、該反射層が光散乱粒子62とバインダー樹脂63とを含み、特定の領域が樹脂であるか、特定の領域の光散乱粒子が特定の面積平均粒子径を有するか、反射層の算術平均粗さが特定の範囲にあるシンチレータパネル。光散乱粒子はアルミナ、酸化イットリウム、酸化ジルコニウムおよび酸化チタンなどから選ばれる少なくとも一種の光散乱粒子であることが好ましい。
【選択図】図6
Description
(ii)反射層において光散乱粒子がバインダー樹脂に埋没しておらず、蒸着時に曝される熱で軟化しない凹凸が反射層表面に形成されている蒸着用基板である場合、
(ii−1)反射層上に、バインダー樹脂を含み光散乱粒子を含まない樹脂層を設けるなどして上記(i)の要件を満たす蒸着用基板としてから反射層の表面上にシンチレータ層を形成すればよく、
(ii−2)反射層上に上記樹脂層を設けるなどしない場合は、
(ii−2−1)反射層のシンチレータ層形成予定面側の該光散乱粒子の面積平均粒子径が0.5μm以下であれば、該反射層の表面上にシンチレータ層を形成すればよく、
(ii−2−2)反射層のシンチレータ層形成予定面側の該光散乱粒子の面積平均粒子径が0.5μmを超えるのであれば、該反射層の算術平均粗さが0.5μm以下である場合は、そのまま該反射層の表面上にシンチレータ層を形成すればよく、該反射層の算術平均粗さが0.5μmを超える場合は、該反射層の算術平均粗さが0.5μm以下となるような処理(カレンダー処理など)をしてから該反射層の表面上にシンチレータ層を形成すればよい。
前記反射層の、前記支持体と接している面とは反対側の面に、光散乱粒子を含まない層が別途形成されていてもよい。
本発明に係るシンチレータパネルは、上記蒸着用基板上に、ヨウ化セシウムと少なくともタリウム化合物、ナトリウム化合物、又はインジウム化合物から選ばれる少なくとも一種の賦活剤とを含み、蒸着により形成され、柱状結晶構造を有するシンチレータ層を有することを特徴とする。
本発明に係るシンチレータパネルは、前記保護膜が気相法により形成されており、該保護膜が少なくともポリパラキシレン、ポリウレア、二酸化ケイ素(SiO2)から選ばれる少なくとも1種以上を含むことが好ましい。
本発明に係るシンチレータパネルは、断裁性に優れるとともに、X線画像などの放射線画像の鮮鋭性やその均一性に優れる。そして、本発明に係るシンチレータパネルによれば、上記のような特性に優れているので、受光面内で均一な画質を有し、シンチレータ層の発光取り出し効率が高く、平面受光素子とカップリングしてもシンチレータ層と平面受光素子の接触面での画像特性(得られる放射線画像の鮮鋭性など)の劣化が少ないフラットパネルディテクタを提供することができる。
本発明のシンチレータパネルは、支持体と、反射層と、蒸着により形成されたシンチレータ層とを含む。
なお、本発明に係る「蛍光体(シンチレータ)」とは、入射された非可視光線であるX線やγ線等の放射線のエネルギー(通常、10nm以下)を吸収して、波長が300nm〜800nmの電磁波、すなわち、可視光線を中心に紫外光から赤外光にわたる電磁波(光)を発光する蛍光体をいう。
(1)本発明に係る第一の蒸着用基板は、支持体と、該支持体に設けられた反射層を有し、該反射層は、光散乱粒子とバインダー樹脂とを含み、かつ光散乱粒子がバインダー樹脂に埋没している。
以下、各構成層及び構成要素等について順に説明する。
本発明に係る第一〜第三の蒸着用基板では、反射層は、支持体上に設けられ、光散乱粒子及びバインダー樹脂からなる。
本発明に係る第一〜第三の蒸着用基板において、支持体や反射層は、それぞれ、1層で形成されていても2層以上で形成されていてもよい。
本発明に係る第一の蒸着用基板では、光散乱粒子がバインダー樹脂に埋没している。ここで、「光散乱粒子がバインダー樹脂に埋没している」とは、反射層のシンチレータ形成予定面(前記支持体と接している面とは反対側の面)の表面の粗さの中心線(JIS B 0601−2001)よりも、光散乱粒子が下に(支持体側に)ある状態をいう(図6参照)。
上記反射層は、後述する蛍光増白剤、紫外線吸収剤、反射率調整の為の色材などを含んでいてもよい。
この場合、反射層中の空隙容量(反射層の体積に対する空隙の体積の割合)が、5%〜30%であることが上記観点より好ましい。空隙容量は反射層の理論密度(空隙ない場合)と実密度の差から容易に算出できる。
なお、本明細書において、反射率とは、分光式色差計SE−2000型(日本電色工業(株)製)を用い、JIS Z−8722に基づいて300〜700nmの範囲の分光反射率から算出される値である。特に反射波長の指定がない場合は波長550nmでの反射率を意味する。
以下の構成要素は、本発明に係る第一から第三の蒸着用基板に共通である。
本発明の蒸着用基板における反射層に含有される光散乱粒子は、シンチレータ層で生じた発光光の反射層内の光拡散を防止するとともに、反射層に到達した発光光をシンチレータ層の柱状結晶内に効果的に戻す機能を有する。
光散乱粒子は、反射層を構成するバインダー樹脂と異なる屈折率を有する粒子状材料であれば特に限定されるものではなく、その材料としては、アルミニウムナ、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、シリカ、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、ガラスおよび樹脂などを挙げることができる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい(上記において、ガラス、樹脂のように別カテゴリーのものを2種以上用いてもよいし、例えば樹脂におけるアクリル樹脂やポリエステル樹脂のように、同じカテゴリー内で2種以上のものを用いてもよいし、ガラス、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂のように別カテゴリーのものと同じカテゴリーのものがそれぞれ1種または2種以上混在していてもよい)。
光散乱粒子として二酸化チタンを使用する場合は、二酸化チタンは、分散性および作業性を改良するために、無機化合物や有機化合物で表面処理を施したものであってもよい。上記表面処理した二酸化チタンやその表面処理方法は、例えば、特開昭52−35625号、特開55−10865号、特開57−35855号、特開62−25753号、特開62−103635号および特開平9−050093号等に開示されているものを採用することができる。上記表面処理には、酸化アルミニウム水和物、含水酸化亜鉛、二酸化珪素などの無機化合物や、2〜4価のアルコール、トリメチロールアミン、チタネートカップリング剤やシランカップリング剤などの有機化合物を表面処理剤として好ましく用いることができる。これら表面処理剤の使用量は、上記特許文献などに示されているように、それぞれの目的に応じて選択できる。
硫酸法で製造されたR−820、R−830、R−930、R−550、R−630、R−680、R−670、R−580、R−780、R−780−2、R−850、R−855、A−100、A−220、W−10(以上商品名:石原産業(株)社製)などが挙げられる。
空隙粒子としては、空隙を有している限り特に制限はなく、例えば、中空部が粒子内に一つ存在する単一中空粒子、中空部が粒子内に多数存在する多中空粒子、多孔質粒子、などが挙げられ、これらは目的に応じて適宜選択することができる。
ここで、空隙粒子とは、中空部や細孔などの空隙を有する粒子をいう。
中空粒子は、空孔(空気層)と外殻部(樹脂層等)との屈折率差によって中実粒子にはない光の反射特性、拡散特性を反射層に付与することができる。
これらの空隙粒子のなかでも、空隙率の大きさの点から単一中空粒子が特に好ましい。
光散乱粒子は、反射層を構成する成分の合計体積100体積%中、10〜60体積%となる量で含まれていることが好ましい。
特に、光散乱粒子として酸化チタンなどの白色顔料を使用する場合は、酸化チタンは反射層を構成する成分の合計100重量%中、40〜95重量%含まれていることが好ましく、60〜90重量%含まれていることが特に好ましい。酸化チタンがこのような範囲で反射層に含まれていると、反射層の反射率が向上し、反射層と支持体や蛍光体との接着性が向上する。
バインダー樹脂は、本発明の目的を損なわない限り特に制限されず、適宜入手した市販のものであってもよいし、適宜製造したものであってもよい。
上記バインダー樹脂は、上記1種単独であってもよいし、2種以上からなっていてもよい。
本発明に係る蒸着用基板では、光散乱粒子および樹脂バインダーを含む反射層中に、本発明の目的を損なわない範囲内で、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、帯電防止剤などの添加剤が含有されていてもよい。その他添加剤としては、例えば、有機および/または無機の微粒子(本明細書において、光散乱粒子やある特定の添加剤として記載されているものを除く)、架橋剤、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、有機の滑剤、核剤、カップリング剤などを用いることができる。これら添加剤は、反射層のいかなる領域に含有されていてもよく、例えば第一の蒸着用基板の反射層において、支持体と接触している面とは反対側の面付近の光散乱粒子を含まない領域に含有されていてもよいし、その他領域に含有されていてもよい。
反射層は、該反射層の反射率の向上や該反射層中のバインダーの黄化防止の観点より、蛍光増白剤および紫外線吸収剤のうち、少なくとも1つを含むことが好ましい。
蛍光増白剤の作用などについて、蛍光体がCsIである場合を例に挙げて、以下に説明する。
反射層は、反射層の反射率の調整の観点から、色材によって着色されていてもよい。
色材としては、他の波長の光よりも光散乱しやすい赤色の長波光成分を吸収できるものがよく、青色の着色材が好ましい。例えば、ウルトラマリン青、プロシア青(フエローシアン化鉄)等が好ましい。また、色材としてフタロシアニン、アントラキノン、インジゴイド、カルボニウム等の有機青色顔料も用いることができる。これらの中でも、放射線耐久性、紫外線耐久性などの観点から、フタロシアニンがより好ましい。またチタン系黒色顔料のチタンブラックなども好適に使用することができる。チタンブラックとは二酸化チタンから酸素の一部を取り除くことで黒色化したものであり、特に光散乱粒子として二酸化チタン使用する場合には、二酸化チタンと比重が同じであるため反射層形成用塗布液の安定性が高く、二酸化チタンとチタンブラックの混合比を調整することで、容易に蒸着用基板の反射率を調整することができるメリットがある。
支持体の材料としては、X線等の放射線を透過させることが可能な、各種のガラス、高分子材料、金属等が挙げられる。より具体的には、例えば、石英、ホウ珪酸ガラス、化学的強化ガラスなどの板ガラス;サファイア、チッ化珪素、炭化珪素などのセラミック;シリコン、ゲルマニウム、ガリウム砒素、ガリウム燐、ガリウム窒素など半導体;又、セルロースアセテートフィルム、ポリエステル樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフィルム、炭素繊維強化樹脂シート等の高分子フィルム(プラスチックフィルム);アルミニウムシート、鉄シート、銅シート等の金属シート或いは該金属酸化物の被覆層を有する金属シート;バイオナノファイバーフィルムなどを用いることができる。
ここで、「可とう性を有する」とは、120℃での弾性率(E120)が1000〜6000Nmm2であることをいう。
また支持体がバイオナノファイバーフィルムである場合は、バイオナノファイバーフィルムが、(i)軽い、(ii)鉄の5倍以上の強度がある(高強度)、(iii)熱で膨張しにくい(低熱膨張性)、(iv)フレキシブルである(可とう性に優れる)、(v)混ぜる、塗る、フィルム状にするなど様々な処理ができる、(vi)植物繊維が材料で燃やす事が出来るなど、既存のガラスやプラスチックでは得られない特性を有することから、支持体の特性や環境上のメリットが享受できる。
遮光性又は光吸反射性である支持体としては、各種金属板やアモルファスカーボン板などが挙げられ、金属板を支持体として使用する場合は、X線の透過性及び取扱性の観点から、厚みが0.2mm以上2.0mm以下のアルミニウム板が好ましい。
該樹脂としては、上記で例示したバインダー樹脂が挙げられ、該顔料としては、アゾ基を有する難溶性(20℃の水100gに溶ける質量が通常1g未満)アゾ顔料やフタロシアニンブルー、チタンブラック等、一般に使用される有機系又は無機系着色顔料を使用できる。
蒸着用基板は、必要に応じて、上記反射層および支持体の他に、別途の層を含んでいてもよい。
上記遮光層や顔料層は、遮光層または顔料層が設けられたフィルムを積層することにより、形成されていてもよい。
これらの中でも、特に、反射層自体を色材で着色して反射率を調整する方法が、白色顔料およびバインダー樹脂の分散液に色材を配合して支持体上に塗布するという簡易な方法を採用できる観点からより好ましい。
光吸収性の顔料層は、光吸収性で、着色されていれば特に制限されず、例えば、顔料およびバインダー樹脂を含む層である。顔料層の顔料としては、従来公知の顔料も使用可能である。顔料は、より光散乱しやすい赤色の長波光成分を吸収するものの方がよく、青色の着色材が好ましい。そのような青色の着色材としては、例えば、ウルトラマリン青、プロシア青(フエローシアン化鉄)等が好ましい。また、有機青色顔料としては、フタロシアニン、アントラキノン、インジゴイド、カルボニウム等を用いることができる。これらの中でも、光吸収性の顔料層の放射線耐久性、紫外線耐久性などの観点から、フタロシアニンが好ましい。また、顔料層のバインダー樹脂は、上記反射層の項目で述べたものなどが挙げられる。顔料は、バインダー樹脂100重量部に対して0.01〜10の量であることが、放射線画像の鮮鋭性向上の観点から好ましい。
遮光層は、遮光性を有する材料として、アルミニウム、銀、白金、パラジウム、金、銅、鉄、ニッケル、クロム、コバルト、ステンレス等のうち1種または2種以上の元素を含む金属材料により形成されたものであることが、支持体の反射率をより精度よく調整できる観点より好ましい。中でも、遮光層に優れた遮光性、耐食性を付与できる観点から、アルミニウムもしくは銀を主成分とする金属材料が特に好ましい。また、遮蔽層は、1層の上記金属薄膜からなっていてもよいし、2層以上の上記金属薄膜からなっていてもよい。
本発明に係るシンチレータパネルは、上記蒸着用基板上にヨウ化セシウムなどから選ばれる少なくとも一種の賦活剤とを含み、蒸着により形成され、柱状結晶構造を有するシンチレータ層を有する。
以下、本発明に係るシンチレータパネルの各構成層及び構成要素等について順に説明する。
支持体、反射層自体については、蒸着用基板と同様であるので、ここでは説明を省略する。
本発明に係るシンチレータパネルのシンチレータ層は、前記シンチレータ層と前記反射層の層界面から柱状結晶が成長して形成されていることが好ましい。
CsIのみでは発光効率が低いことから、シンチレータ層は、CsIと共に各種の賦活剤を含むことが好ましい。そのようなシンチレータ層としては、例えば、特公昭54−35060号公報に開示されているような、CsIとヨウ化ナトリウム(NaI)とが任意のモル比で存在するシンチレータ層が挙げられる。また、例えば特開2001−59899号公報に開示されているような、CsIとタリウム(Tl)、ユーロピウム(Eu)、インジウム(In)、リチウム(Li)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、ナトリウム(Na)などの賦活物質とが任意のモル比で存在するシンチレータ層が好ましい。
ここで、本明細書において、賦活剤の相対含有量とは、蛍光体母体化合物1モルを100モル%としたときの賦活剤のモル%で示される。
シンチレータ層の中でも、蛍光体母体化合物と賦活剤とからなるシンチレータ本層と、支持体と該シンチレータ本層との間に設けられ、蛍光体母体化合物と賦活剤からなり、空隙率が該シンチレータ本層よりも高く、柱状結晶状のシンチレータ下地層からなるシンチレータ層がより好ましい。この場合、シンチレータ下地層の平均円相当径は0.1μm以上0.5μm以下であることが好ましい。
特に、下地層の賦活剤の相対含有量が0.01モル%以上であることが、シンチレータパネルの発光輝度向上及び保存性の点で非常に好ましい。
本発明に係るシンチレータパネルには、必要に応じて、物理的にあるいは化学的に前記蛍光体層を保護するための保護層を設けてもよい。この場合、後述のシンチレータ層のシンチレータの潮解を防止するなどの観点より、蛍光体層の支持体とは反対の側の面の全面が連続した保護層により覆われていることが好ましく、シンチレータパネルのシンチレータ層全面及び反射層の一部が、連続した保護層により覆われていることがより好ましい。
前述の通り、本発明に係る保護層は、主に、シンチレータ層の保護を目的とするものである。具体的には、例えば、蛍光体がヨウ化セシウム(CsI)である場合、CsIは、吸湿性が高く露出したままにしておくと空気中の水蒸気を吸湿して潮解してしまうため、これを防止することを目的として、シンチレータパネルに上記保護層が設けられる。
保護層がポリパラキシレン系樹脂を含む膜である場合、その膜厚は、上記放射線画像の鮮鋭性、保護層の防湿性の観点より、2μm以上15μm以下が好ましく、保護層を受光素子と接着する場合は、接着剤層の厚みは接着力確保の観点から5μm以上が好ましく、さらに保護層の膜厚と接着剤層の厚みがトータルで20μm以下であることが好ましい。ポリパラキシレン膜厚と接着剤層の厚みとがトータルで20μm以下であると、保護層を受光素子と接着する場合に、平面受光素子とシンチレータパネルとの間隙での発光光の広がりが抑制され、鮮鋭性の低下を好適に防止できる。
また、保護層のヘイズ率は、得られる放射線画像の鮮鋭性、放射線画像ムラ、シンチレータパネル製造における製造安定性、作業性等を考慮し、3%以上40%以下が好ましく、更には3%以上、10%以下が好ましい(ヘイズ率は、日本電色工業株式会社NDH5000Wにより測定した値を示す)。ヘイズ率が上記範囲の材料は、例えば、市販されている高分子フィルムから適宜選択し、容易に入手することが可能であるし、それらの製法に準して作成することもできる。
本発明に係るシンチレータパネルは、使用目的などによって、可とう性を有さないことが好ましい場合には、蒸着用基板よりも剛性の高いサポート板に保持されていてもよい。
3−1. 蒸着用基板の製造方法の手順
次に、本発明に係る蒸着用基板の製造方法について説明する。
図7は、本発明に係る蒸着用基板の製造方法の典型例を説明するための模式図である。
供給工程29では、該繰り出し装置により、巻き芯に巻かれたロール状の支持体を繰り出して、次の塗布工程39に支持体を供給する。
塗布工程39では、供給工程29で用いられる繰り出し装置から連続搬送され、バックアップロール301によって保持された支持体201に、光散乱粒子、バインダー樹脂、添加剤および溶媒などを含む反射層形成用塗布液を塗布ヘッド302により塗布する。支持体201に反射層形成用塗布液を塗布する際には、塗布ヘッド302の上流側に設けられた減圧室303により、該塗布時に塗布ヘッド302から供給される塗布液と支持体201との間に形成されるビード(塗布液の溜まり)を安定化する。
上記説明では、塗布方法として押し出しコートを例に挙げているが、その他既知の任意の方法を採用することもできる、例えば、グラビアコート、ロールコート、スピンコート、リバースコート、バーコート、スクリーンコート、ブレードコート、エアーナイフコート及びディッピングなどの各種塗布方法を用いることができる。
乾燥工程49では、塗布工程39で支持体201の上に反射層形成用塗布液を塗布することで形成された反射層塗布膜を、乾燥装置401により乾燥する。乾燥工程49は、通常、反射層塗布膜の表面温度が、80〜200℃の温度になるように行われる。乾燥工程49では、反射層塗布膜を乾燥用気体により乾燥する。乾燥用気体は、乾燥用気体の導入口402から導入され、排出口403から排出される。乾燥用気体からなる乾燥風の温度及び風量は適宜決めることが可能な構成となっている。
回収工程69では、反射層塗布膜が形成された支持体201が巻き取り装置(不図示)に巻き取られる。図7中の601は、巻き芯に巻き取られ回収されたロール状の支持体を示す。
本発明に係る第一の蒸着用基板(光散乱粒子がバインダー樹脂に埋没している)を製造する場合は、特に制限されないが、例えば、次の方法を採用して製造できる。例えば、反射層形成用塗布液の反射層形成用塗布液の溶媒種、乾燥温度、該塗布液が塗布された支持体の搬送速度(塗布速度)などの条件を変えることで塗布膜の乾燥時間を長めに調整し、塗膜内で光散乱粒子の沈降を発生させる方法が挙げられる。その他にも、反射層の形成された支持体を製造後、回収工程69にてロール状に巻き取とられた支持体601を、再度、供給工程29の支持体201にセットし、再度、光散乱粒子を含まない樹脂層形成用塗布液(バインダー樹脂及び必要に応じて添加剤を含む)を反射層状に塗布、乾燥、加熱処理して、光散乱粒子を含まない樹脂層(樹脂バインダー及び必要に応じて添加剤を含む層)を形成する方法が挙げられる。必要に応じて、得られた蒸着用基板を加熱処理して、反射層中の2つの層の界面の接着性を強固にするなどしてもよい。
本発明に係る蒸着用基板の製造方法では、反射層塗布膜の表面温度を乾燥工程4および8においては80〜200℃とし、熱処理工程においては150℃〜250℃とすることで、蒸着用基板(得られた反射層の形成された支持体)の揮発成分量を5%未満とすることができる。本発明に係る蒸着用基板の製造方法では、乾燥工程の後に揮発成分除去の為の熱処理工程を行うことが特徴の一つである。
乾燥工程49及び89、熱処理工程59における各種気体の温度及び風量は、特に限定されず、非接触温度系による測定結果をもとに、塗布膜面の温度が上記設定温度になるように調整すればよい。
以上説明した本発明に係る蒸着用基板の製造方法により、残留溶媒や光散乱粒子へのガス吸着の少ない蒸着用基板が得られる。
以下、本発明に係る蒸着用基板の製造方法に用いられる支持体と反射層形成用塗布液について説明する。
本発明の蒸着用基板に使用される支持体の材料は前述した通りであるが、中でも、高分子フィルムが、図7に示したような製造装置109が好適に使用でき、ロール・ツー・ロール(roll to roll)で容易に加工できる点、および平面受光素子をカップリングする際、柔軟性があるため平面受光素子との密着性に優れる点等のメリットなどの観点から好ましい。また、高分子フィルムのガラス転移温度は、高分子フィルム上に蛍光体を蒸着する際の熱による支持体の変形を防止できるという観点より、100℃以上であることが好ましい。上記のような高分子フィルムとして、具体的には、ポリイミドフィルムが好適である。
光吸収性の顔料層を支持体上に被覆する方法としては、顔料や溶媒などを含む、光吸収性の顔料層形成用塗布液を支持体上に塗布、乾燥などする方法などが挙げられる。
反射層形成用塗布液は、光散乱粒子、バインダー樹脂、及び必要に応じて、顔料などの色材、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、分散剤などの添加剤を、混合してからもしくは個々に、溶媒に分散または溶解して調製する。各成分の混合順序などは、本発明の目的を損なわない限り、特に制限されない
光散乱粒子、バインダー樹脂及び添加剤などは、公知の分散または溶解方法で分散または溶解すればよい。例えば、分散機としては、サンドミル、アトライター、パールミル、スーパーミル、ボールミル、インペラー、デスパーサー、KDミル、コロイドミル、ダイナトロン、3本ロールミル、加圧ニーダー等が好適に使用される。
上記分散剤は、上記光散乱粒子をバインダー樹脂中に分散される目的で、配合される。分散剤としては、用いるバインダー樹脂と光散乱粒子とに合わせて種々のものを用いることができ、例えば、多価アルコール、アミン類、シリコン、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などを用いることができる。分散剤は、反射層形成後、反射層に残存していても、反射層から除去されていてもよい。
上記光散乱粒子、バインダー樹脂及び添加剤などを分散または溶解する溶媒としては、特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、nブタノールなどの低級アルコール(炭素数1〜6のアルコールが好ましい)、メチレンクロライド、エチレンクロライドなどの塩素系炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン、トルエン、ベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、キシレンなどの芳香族化合物、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂肪酸と低級アルコールとのエステル、ジオキサン、エチレングリコールモノエチルエステル、エチレングリコールモノメチルエステルなどのエーテル及びそれらの混合物を挙げることができる。
上記空隙は、一部または全部が中空粒子及び泡により形成されることが、蒸着基板のX線透過性 の観点から好ましい。
(1)アルミニウム、銀、白金、パラジウム、金、銅、鉄、ニッケル、クロム、コバルト、ステンレスのうち1種または2種以上の元素を含む材料により形成された遮光層を支持体に設ける。
(2)光吸収性の顔料層を支持体に設ける。
(3)遮光層、顔料層またはそれらの少なくとも1つが設けられたフィルムを支持体に積層する。
(4)支持体に光吸収性を付与する。
(5)支持体に光反射性を付与する。
(6)反射層を着色する。
(7)反射層中の光散乱粒子の含有比率を調製する。
(8)上記(1)〜(7)の方法のうち、少なくとも2種の方法を組み合わせる。
支持体あるいは後に支持体に積層するフィルム上に光吸収性の顔料層を設ける場合も、前記と同様の色材を使用し、色材と樹脂バインダーなどを分散または溶解した塗布液を、上記支持体あるいはフィルム上に塗布し乾燥することで、容易に光吸収性の顔料層を設けることができる。
揮発成分量(質量%)=[(M−N)/N]×100
Mは加熱処理前の反射層の全質量であり、Nは200℃で3分間の条件で加熱処理後の反射層の全質量である。
本発明に係る蒸着用基板は、必要に応じて、蒸着装置の基板ホルダのサイズに合わせて断裁された後、該基板ホルダに設置され、反射層上にシンチレータ層が蒸着される。蒸着用基板の断裁は特に限定されず、従来公知の裁断方法のいずれも適用できるが、作業性や断裁精度等の面から、化粧裁断機、打ち抜き機等を用いて裁断する方法が好ましい。
本発明に係るシンチレータパネルの製造方法は、本発明の目的を損なわない限り特に制限されないが、真空容器内に蒸発源及び支持体回転機構を有する蒸着装置を用い、蒸着用基板の支持体面が支持体回転機構の設置面に接するように蒸着用基板を該支持体回転機構に設置して、当該支持体を有する蒸着用基板を回転しながら蛍光体材料を蒸着用基板のシンチレータ形成予定面に蒸着する工程を含む蒸着法により、シンチレータパネルを製造する方法であることが好ましい。
図3に示す通り、蒸着装置81は箱状の真空容器82を有しており、真空容器82の内部の底面付近には、蒸着用基板84に垂直な中心線を中心とした円の円周上の互いに向かい合う位置に真空蒸着用の蒸着源88a、88bが配されている。蒸着源8a、8bは蒸着源の被充填部材であり、当該蒸着源88a、88bには電極が接続されている。この場合において、支持体84と蒸発源88a、88bとの間隔は100〜1500mmが好ましく、より好ましくは200〜1000mmである。また、支持体84に垂直な中心線と蒸発源88a、88bとの間隔は100〜1500mmが好ましく、より好ましくは200〜1000mmである。当該電極を通じて蒸着源88a、88bに電流が流れると、蒸着源88a、88bがジュール熱で発熱するようになっている。放射線用シンチレータパネル84の製造時においては、ヨウ化セシウムと賦活剤化合物とを含む混合物が蒸着源88a、88bに充填され、その蒸着源88a、88bに電流が流れることで、上記混合物を加熱・蒸発させることができるようになっている。なお、蒸着源88は、3個以上(8個、16個、24個等)設けることも可能であり、各々の蒸発源は等間隔に配置してもよく、間隔を変えて配置してもよい。また、支持体84に垂直な中心線を中心とした円の半径は任意に定めることができる。
上記のように反射層3を設けた支持体を含む蒸着用基板1をホルダ85に取り付けるとともに、真空容器82の底面付近において、支持体84に垂直な中心線を中心とした円の円周上に蒸発源88a、88bを配置する。次に、ルツボやボート等に、ヨウ化セシウムなどの蛍光体母体化合物とヨウ化タリウムなどの賦活剤とを含む粉末状の混合物などの蛍光体原材料を充填したものを蒸発源の数だけ用意し(この場合は2つ)、蒸着源88a、88bに充填する(準備工程)。反射層上にシンチレータ下地層を形成してからシンチレータ本層を形成する場合は、ヨウ化セシウムなどの蛍光体母体化合物とヨウ化タリウムなどの賦活剤とを蒸発源にそれぞれ別々に充填してもよい。これらの場合、蒸着源88a、88bと蒸着用基板84の反射層表面との間隔を100〜1500mmに設定し、その設定値の範囲内のままで後述の蒸着工程をおこなうのが好ましい。
準備工程の処理を終えたら、真空ポンプ83を作動させて真空容器82の内部を排気し、真空容器82の内部を0.5Pa以下の真空雰囲気下にする(真空雰囲気形成工程)。ここでいう「真空雰囲気下」とは、100Pa以下の圧力雰囲気下のことを意味し、0.5Pa以下の圧力雰囲気下であるのが好適である。その後、アルゴン等の不活性ガスを真空容器82の内部に導入し、当該真空容器82の内部を0.5Pa以下の真空雰囲気下に維持する。次に、ホルダ85のヒータと回転機構のモ−タとを駆動させ、ホルダ85に取付け済みの蒸着用基板84を蒸着源88a、88bに対向させた状態で加熱しながら回転させる(回転速度(rpm)は、装置の大きさにもよるが2〜15rpmが好ましく、4〜10rpmがより好ましい)。
上記柱状蛍光体結晶の形成方法の中では、上記面指数についての要件を満たすために、基板の表面に、空隙率が蛍光体層よりも低い値を示すシンチレータ下地層を形成する工程、及びシンチレータ下地層の表面にシンチレータ本層を気相堆積法により形成してシンチレータ本層を形成する工程を含む態様の製造方法であることが好ましい。
上記のような蒸着条件で、反射層にシンチレータ層を形成すると、反射層界面に成長した柱状蛍光体結晶で形成されるシンチレータ層が得られることから好ましい。
得られたシンチレータパネルは、下記熱処理工程、加圧処理工程などに供することが後述の観点より好ましい。
蒸着用基板の反射層上に形成されたシンチレータ層を、ナトリウム化合物、タリウム化合物、ユーロピウム化合物、インジウム化合物のうちのいずれか1つ以上の賦活剤化合物と共に1.0Pa以下に減圧された密閉空間に配置し、賦活化合物を昇華温度以上に加熱気化し、追加賦活を行うことがシンチレータ層の発光特性を調整できる観点から好ましい。この場合、蒸着用基板上に形成されたCsIなどの蛍光体は250℃の温度に加温しておく。この追加賦活を1時間実施後、追加賦活されたシンチレータ層の形成された蒸着用基板を50℃以下まで冷却し(平均冷却速度0.5℃〜10℃/分が好ましい)、シンチレータパネルを蒸着装置内の密閉空間から取り出すことで、シンチレータ層が追加賦活されたシンチレータパネルが得られる。あるいは賦活剤化合物を用いない以外は同様の手順で1時間の熱処理のみ実施することで、蒸着時に添加された賦活剤が活性化され、発光強度の高いシンチレータパネルを得ることができる。
本発明に係る蒸着用基板の反射層上に蒸着によりシンチレータ層を形成すれば、通常は、反射層界面からの高さが揃った柱状蛍光体結晶の集合体が得られるが、一部で蛍光体の結晶の異常成長などが生じ、柱状蛍光体結晶の高さの均一性が損なわれたシンチレータ層が得られることもある(但し、本発明の目的を損なうほどのものではない)。柱状蛍光体結晶の異常成長の原因としては、蒸着装置内の浮遊ゴミ、蒸着時のスプラッシュ、傷や異物付着などの基板欠陥などが挙げられる。蒸着時のスプラッシュとは、「気化する前のCsI固形物が飛び出し蒸着用基板に付着すること」である(特開2006−335887号公報などを参照)。
上記加圧処理は、具体的には、シンチレータパネルのシンチレータ層の表面を、ローラーや平滑なガラス面などで加圧し、異常突起を潰すなどして柱状蛍光体結晶の高さを揃える方法や、大気圧を利用する方法などがあるが、均一な加圧であれば、特に方法は限定されない(圧力は、本加圧処理の目的が達成されるように、適宜調整すればよい)。
本発明に係るシンチレータパネルは、必要に応じて、例えば、光電素子面の面積より大である面積を有するシンチレータパネルから、用いる受光素子面に応じた面積に対応したシンチレータパネルを製造する場合などに、断裁を行う。この場合、シンチレータ層を蒸着用基板の反射層上に形成した後に断裁するため、放射線検出装置の受光素子サイズに合わせて各種大きさの蒸着用基板を複数用意し、該蒸着用基板を別途各々蛍光体の蒸着を行うなどの操作は不要である。即ち、蒸着装置で作製可能な任意のサイズ(最大サイズが後述のメリットの点で好ましい)で蒸着を実施し、必要に応じて、所望されるサイズに断裁すればよく、生産効率、出荷納期、ロット間やロット内の品質の均一性などにおけるメリットがある。
図8(a)、図8(b)は、シンチレータパネル10をブレードダイシングにより断裁する例である。シンチレータパネル10は、ダイシング装置32のダイシング台322に、シンチレータ層2側が下側を向いた状態でダイシング台322に接触するように配置される。シンチレータパネル10は、支持体1側(シンチレータ層2側の反対側)より導入されたブレード321により断裁される。 ブレード321は回転軸321aを中心にして回転してシンチレータパネル10を切断する。ダイシング台322には、シンチレータパネル10を切断した後のブレード321が侵入する溝221が設けられている。またブレード321の両側には、ブレード321を固定する目的で支持部材324が設けられている。ブレード321によるシンチレータパネルの切断時に生じる摩擦熱の冷却の為、ブレード321の両側のノズル323から冷却風が断裁部に吹き付けられる。冷却風の温度は通常4℃以下であり、結露防止の為、室内の湿度は通常20%以下になっている。ブレードダイシングは、シンチレータパネルを構成する支持体が、カーボン、アルミニウム、ガラスを主成分とするものである場合に好ましく適用できる。
レーザー断裁装置33は、箱型に形成されたパージ室333を備えている。パージ室333は、外部の空間中に浮遊する塵等が内部に侵入しないように、内部がほぼ密閉された空間となっている。なお、パージ室333内は、低湿環境であることが好ましい。また、パージ室333の上面には、レーザー光を透過させる透光窓335が設けられている。また塵等の浮遊物をパージ室333の外に導く排出管334が設けられている。
シンチレータパネルに保護層を設ける場合、保護層は、前記保護層を形成する材料を含む保護層形成用の塗布液を前記シンチレータ層の表面に直接塗布して形成してもよく、また、予め別途形成した保護層を前記蛍光体層に積層、あるいは接着剤により接着してもよい。また、保護層を形成する材料をシンチレータパネルに蒸着して保護層を形成してもよい。
CVD蒸着装置50は、ポリパラキシレンの原料であるジパラキシリレンを挿入し気化させる気化室551、気化したジパラキシリレンを加熱昇温してラジカル化する熱分解室552、ラジカル化された状態のジパラキシリレンをシンチレータが形成されたシンチレータパネル10に蒸着させる蒸着室553、防臭、冷却を行う冷却室554及び真空ポンプを有する排気系555を備える。ここで、蒸着室553は、図10に示すように熱分解室552においてラジカル化されたポリパラキシレンを導入する導入口553a及び余分なポリパラキシレンを排出する排出口553bを有すると共に、ポリパラキシレン膜の蒸着を行う試料を支持するターンテーブル(蒸着台)553cを有する。
ホットメルト樹脂を材料とした保護層の作成方法としては、以下に示す方法が挙げられる。
本発明に係る蒸着用基板は、シンチレータ層形成予定面の表面状態が、該表面に蛍光体を蒸着させたときに、均一な柱状蛍光体結晶が形成されるように調整されているため、鮮鋭性やその均一性に優れるX線画像などの放射線画像を提供でき、断裁性に優れるシンチレータパネルが提供できる。従って、(放射線用)シンチレータパネルなどにおける蒸着用基板の用途に好適である。
5−1−1.シンチレータパネルと受光素子とのカップリング
本発明に係るシンチレータパネルは、2次元状に複数の受光画素が配置され、該シンチレータパネルで生じた光を光電変換する受光素子とカップリングして用いることができる。
以下に、本発明に係るシンチレータパネルの一適用例として、図4及び図5を参照しながら、放射線用シンチレータプレート10を具備した放射線画像検出器100の構成について説明する。
なお、図4は放射線画像検出器100の概略構成を示す一部破断斜視図である。また、図5は撮像パネル51の拡大断面図である。
受光素子20bは、透明電極21と、透明電極21を透過して入光した電磁波により励起されて電荷を発生する電荷発生層22と、透明電極21に対しての対極になる対電極23とから構成されており、それらは隔膜20a側から透明電極21、電荷発生層22、対電極23の順で配置される。
電荷発生層22は、透明電極21の隔膜20aと接触している面とは反対側の表面上に薄膜状に形成されている。電荷発生層22は、光電変換可能な化合物として光によって電荷分離する有機化合物を含有する。電荷を分離する有機化合物は、電荷を発生し得る電子供与体及び電子受容体としての導電性化合物である。電荷発生層22に放射線のような電磁波が入射されると、電子供与体が励起して電子を放出し、放出した電子が電子受容体に移動して、電荷発生層22内に電荷、すなわち、正孔と電子のキャリアが発生する。
次に、放射線画像検出器100の放射線画像を検出する機構について説明する。
放射線画像検出器100に入射された放射線は、放射線画像検出器100内の放射線用シンチレータパネル10のシンチレータ層2に放射線エネルギーとして吸収され、シンチレータ層2内で放射線が可視光に変換されて、シンチレータ層2から放射線の強度に応じた可視光(電磁波)が発光される。発光された可視光(電磁波)のうちの一部が、出力基板20に入光され、出力基板20の隔膜20a、透明電極21を透過し、電荷発生層22に到達する。そして、電荷発生層22において、可視光(電磁波)は吸収され、吸収された可視光(電磁波)の強度に応じて、正孔と電子のペア(電荷分離状態)が形成される。
5−3−1.蒸着用基板の反射層の表面粗さ
蒸着用基板の反射層の表面粗さの評価方法は、後述の実施例に記載した評価方法に準ずる。
蒸着用基板の揮発成分量の測定方法は、後述の実施例に記載した評価方法に準ずる。
蒸着用基板を200℃で3分間加熱処理し、熱処理前後の重量から蒸着用基板中の揮発成分量を測定する。
揮発成分量(質量%)=[(M−N)/N]×100
Mは蒸着用基板の加熱処理前の質量で、Nは蒸着用基板を200℃で3分の加熱処理した後の質量である。
蒸着用基板の反射層の反射率の測定方法は、後述の実施例に記載した評価方法に準ずる。
蒸着用基板の反射層の反射率は、分光式色差計SE−2000型(日本電色工業(株)製)を用い、JIS Z−8722に基づいて波長550nmでの反射率を測定する。
5−4−1.シンチレータパネルの断裁性の評価方法
シンチレータパネルの断裁性の評価方法は、後述の実施例に記載した評価方法に準ずる。
シンチレータパネルの鮮鋭性の評価方法は、後述の実施例に記載した評価方法に準ずる。
シンチレータパネルを介して得られるX線画像の評価方法は、後述の実施例に記載した評価方法に準ずる。
MTF分布(%)=(MMAX−MMIN)/MAVG×100
シンチレータパネルの感度(輝度)の評価方法は、後述の実施例に記載した評価方法に準ずる。
管電圧を80Kvpに設定したX線照射装置を用いて、X線を放射線画像検出器に照射し、得られたX線画像データから、該X線画像全面の平均シグナル値を求めてシンチレータパネルの感度とする。このときシンチレータパネル1を搭載した放射線画像検出器の平均シグナル値を100とする。
シンチレータパネルのX線耐久性の評価方法は、後述の実施例に記載した評価方法に準ずる。
シンチレータパネル及び受光素子面の粗さの評価方法は、後述の実施例に記載した評価方法に準ずる。
シンチレータパネルの柱状蛍光体結晶の柱状径は、シンチレータ層と反射層との接触面からの高さ(該接触面を原点としたシンチレータ層方向への位置)が10μmになるまで柱状蛍光体結晶を研磨後、研磨後の柱状蛍光体結晶の表面をSEM(走査型電子顕微鏡)により写真撮影して、該写真内において、任意の50箇所の柱状蛍光体結晶断面をサンプリングし、各断面において柱状径を測定し、平均値を算出して得る。尚、柱状径は上記高さにおける切断面の面積と同じ面積となる円の径として算出する。
なお、以下において、「平均粒子径」は「面積平均粒子径」である。
1.蒸着用基板の作製
1−1.第一の蒸着用基板
[実施例1:蒸着用基板1]
厚さ125μmのポリイミドフィルム(宇部興産社製UPILEX−125S)製支持体に、下記の手順にて蒸着用基板1を作製した。
得られた蒸着用基板1について、後述の各種試験を行った。
実施例1において、光散乱粒子を含まない第2の樹脂層の厚みを表1に示した厚みにした以外は、実施例1と同様にして蒸着用基板2〜7を作成した。
得られた蒸着用基板2〜7について、後述の各種試験を行った。
実施例1において、光散乱粒子として平均粒子径0.6μmのルチル型二酸化チタン7質量部と平均粒子径0.3μmの硫化バリウム3質量部との混合物を使用した以外は、実施例1と同様にして蒸着用基板8を作成した。
得られた蒸着用基板8について、後述の各種試験を行った。
実施例1において、光散乱粒子として平均粒子径0.6μmのルチル型二酸化チタン9質量部と平均粒子径0.3μmの中空粒子(JSR社製SX866)1質量部との混合物を使用した以外は、実施例1と同様にして蒸着用基板9を作成した。
得られた蒸着用基板9について、後述の各種試験を行った。
実施例1において、第2の樹脂層用塗料に、蛍光増白剤(イーストマン社製OB−01)0.05質量部を混合した以外は、実施例1と同様にして反射層試料10を作成した。
得られた蒸着用基板10について、後述の各種試験を行った。
実施例1において、反射率調整の為、第1の樹脂層用塗料及び第2の樹脂層用塗料に、β−銅フタロシアニンをポリエステル樹脂樹脂に対して0.1%重量部の量となるように加えた以外は、実施例1と同様にして蒸着用基板11を作成した。
得られた蒸着用基板11について、後述の各種試験を行った。
実施例1において、第1、第2樹脂層用塗料の乾燥温度を共に180℃から160℃に変更した以外は、実施例1と同様にして蒸着用基板12を作成した。
得られた蒸着用基板12について、後述の各種試験を行った。
実施例1において、第1、第2樹脂層用塗料の乾燥温度を共に180℃から150℃に変更した以外は、実施例1と同様にして蒸着用基板13を作成した。
得られた蒸着用基板13について、後述の各種試験を行った。
実施例1において、第2の樹脂層を支持体に形成された第一の樹脂層上に塗布しない以外は、実施例1と同様にして蒸着用基板R1を作成した。
得られた蒸着用基板R1について、後述の各種試験を行った。
[実施例14:蒸着用基板14]
実施例1において、光散乱粒子として平均粒子径0.28μmのルチル型二酸化チタンを使用し、第2の樹脂層を形成しない以外は実施例1と同様にして蒸着用基板14を作成した。
得られた蒸着用基板14について、後述の各種試験を行った。
実施例14と同様にして厚さ50μmの第1の樹脂層を形成した。次いで、光散乱粒子として平均粒子径0.28μmのルチル型二酸化チタンを10質量部配合した以外は実施例1の第2の樹脂層用塗料の作製と同様の手順で第2の樹脂層用塗料を作製し、これを第1の樹脂層の表面上に塗布して、厚さ0.5μmの第2の樹脂層を第1の樹脂層上に形成することで蒸着用基板15を作成した。
得られた蒸着用基板15について、後述の各種試験を行った。
実施例15において、第2の樹脂用塗料に配合する光散乱粒子を平均粒子径0.50μmのルチル型二酸化チタンに替えた以外は、実施例15と同様にして、蒸着用基板16を作成した。
得られた蒸着用基板16について、後述の各種試験を行った。
実施例15において、第2の樹脂用塗料に配合する光散乱粒子を平均粒子径0.60μmのルチル型二酸化チタンに替えた以外は、実施例15と同様にして、蒸着用基板R2を作成した。
得られた蒸着用基板R2について、後述の各種試験を行った。
[実施例17:蒸着用基板17]
実施例15において、第2の樹脂用塗料に配合する光散乱粒子を平均粒子径0.60μmのルチル型二酸化チタンに替えた以外は、実施例15と同様にして、蒸着用基板17’を作製した(ここで、第三の蒸着用基板の作製においては、下記圧縮処理前の蒸着用基板を「’」を付して表す)。次いで、該蒸着用基板17’を、カレンダー装置を用いて、総荷重2000kg、上側ロール温度40℃、下側ロール温度40℃、ロール速度0.1m/分の条件で圧縮処理して、蒸着用基板17を作製した。
得られた蒸着用基板17について、後述の各種試験を行った。
実施例17において、圧縮処理の条件を、総荷重200kg、上側ロール温度25℃、下側ロール温度25℃、速度1m/分に替えた以外は、実施例17と同様にして、蒸着用基板18を作製した。
得られた蒸着用基板18について、後述の各種試験を行った。
実施例17において、圧縮処理の条件を、総荷重100kg、上側ロール温度25℃、下側ロール温度25℃、速度10m/分に替えた以外は、実施例17と同様にして、蒸着用基板R3を作製した。
得られた蒸着用基板R3について、後述の各種試験を行った。
作製した蒸着用基板の各種評価を下記に従い行った。結果は表1に示した。
(反射層の表面粗さ)
反射層の表面粗さは、JIS(JIS B 0601−2001)に準じて測定した算術平均粗さ(Ra)で評価した。尚、本発明に係る蒸着用基板の表面粗さ(Ra)は、東京精密社製サーフコム1400Dにより測定した値を示す。
蒸着用基板を200℃で3分間加熱処理し、熱処理前後の重量から蒸着用基板中の揮発成分量を測定した。
揮発成分量(質量%)=[(M−N)/N]×100
Mは蒸着用基板の加熱処理前の質量で、Nは蒸着用基板を200℃で3分の加熱処理した後の質量である。
蒸着用基板の反射層の反射率は、分光式色差計SE−2000型(日本電色工業(株)製)を用い、JIS Z−8722に基づいて波長550nmでの反射率を測定した。
蒸着用基板をカッター刃で断裁し、断面をSEM観察することでシンチレータ形成予定面の表面に露出した光散乱粒子の有無を観察した。
3−1.蒸着用基板1〜18及びR1〜R3を用いたシンチレータパネルの作製
[実施例19〜36(順に蒸着用基板1〜18を使用)及び比較例4〜6(順に蒸着用基板R1〜R3を使用)]
(シンチレータ層の形成)
上記、蒸着用基板1〜18及びR1〜R3を、打ち抜き断裁機を使用して50cm×50cmのサイズに断裁した。次いで、それぞれの蒸着用基板について、図3に示す蒸着装置の基板ホルダ5にセットし、下記の通り蛍光体を蒸着用基板のシンチレータ形成予定面に蒸着することで、蒸着用基板にシンチレータ(蛍光体)層が形成されたシンチレータパネル1’〜13’およびR1’〜3’を作製した(ここで、「’」を付したシンチレータパネルは、追加賦活前のシンチレータパネルを表す)。
シンチレータパネル1’〜13’およびR1’〜3’の各々について、下記加熱処理を行って、シンチレータパネル1〜13およびR1〜3を得た。
蒸着用基板のシンチレータ形成予定面上にシンチレータ層が形成されたシンチレータパネル1〜18及びR1〜R3を、図9のレーザー断裁装置を使用して半切サイズへ断裁した。
半切サイズに断裁したシンチレータパネル1〜17、及びR1〜R4を、コニカミノルタ製AeroDR1417の受光素子の表面に、ホットメルト樹脂(クラボウ製クランベタ、融点=67℃、厚さ=30μm)を用いて貼り合わせた。貼り合わせにあたっては、シンチレータパネルおよび受光素子の張り合わせ面をホットメルト樹脂と接触させて積層体とし、該積層体を100g/cm2の圧力で加圧しながら90℃まで加熱して1時間静置後、徐冷却しすることで(冷却速度:5℃/分)、放射線画像検出器1〜18及びR1〜R3を作製した。尚、受光素子の表面の表面粗さRaは0.2μmであった。
[実施例37〜40(いずれも蒸着用基板14を使用)]
実施例32(蒸着用基板14を使用)において、蒸着用基板シンチレータ形成予定面上へシンチレータ層を形成し、蒸着後半(シンチレータ層の膜厚が350μm程度になった後)で、シンチレータ層の表面粗さRaが表1に示した値になるように、蒸着装置内に導入するArガスの量を周期的に変化させて真空度を変動させた以外は、実施例32と同様にして放射線画像検出器19〜22を作製した。
ここで、本明細書において、シンチレータパネルのシンチレータ層面および受光素子面のいずれかまたは双方の表面粗さ(Ra)を0.5μm以上、5.0μm以下にすることを散乱防止加工という。
実施例19:0.1Pa〜0.05Paの真空度変動を5分周期で付与
実施例20:0.1Pa〜0.05Paの真空度変動を2分周期で付与
実施例21:0.2Pa〜0.05Paの真空度変動を5分周期で付与
実施例22:0.2Pa〜0.05Paの真空度変動を2分周期で付与
[実施例41(蒸着用基板14を使用)]
実施例32(蒸着用基板14を使用)において、蒸着用基板上にシンチレータ層が形成されたシンチレータパネル14を、カレンダー装置を用いて、総荷重100kg、上側ロール温度25℃、下側ロール温度25℃、速度10m/分の条件で圧縮処理して、柱状結晶先端部を潰して柱状結晶間の間隙を埋め、次いで、図10のCVD蒸着装置に圧縮処理したシンチレータパネルをセットし、該シンチレータパネルのシンチレータ層全面及び反射層側面に、厚さ5μの連続したポリパラキシレンからなる光拡散防止層(屈折率1.59、光透過率98%、保護膜としても機能する)を形成し、次いで、該光拡散防止層が形成されたシンチレータパネルをレーザー断裁装置による断裁へ供した以外は、実施例32と同様にして放射線画像検出器23を作製した。
[実施例42(蒸着用基板14を使用)]
実施例41(蒸着用基板14を使用)において、ポリパラキシレン光拡散防止層の表面粗さが変化するように、シンチレータ層の表面から1.0mm離れた位置にスクリーンマスク(線径13μ、メッシュピッチ43μ)を配置して、蒸着によりポリパラキシレンからなる光拡散防止層を形成した以外は実施例41と同様にして放射線画像検出器24を作製した。
これにより、得られた放射線画像検出器におけるシンチレータパネルの光拡散防止層の表面粗さはRaで0.5μm〜5.0μmの範囲となった(散乱防止加工)。
作製したシンチレーションパネルの各種評価を下記に従い行った。結果は表1に示した。
シンチレータパネルの断裁性が不良であると、該シンチレータパネルを具備した放射線画像検出器にX線を照射して得られる画像において画像欠損が生じることから、以下のように、該画像欠損を指標としてシンチレータパネルの断裁性を評価した。
管電圧を80Kvpに設定したX線照射装置を用いて、X線を、鉛製スリット(スリット厚2mm、スリット間隙10μm)を通して上記放射線画像検出器を具備したFPDの受光面に照射し、放射線画像検出器で検出された画像データ(スリット像)をFPDに具備されたハードディスクに記録した。その後、ハードディスク上の画像データの記録をコンピュータで分析して、当該ハードディスクに記録されたX線画像の変調伝達関数MTF(空間周波数1サイクル/mmにおけるMTF値)を鮮鋭性の指標とした。MTFはModulation Transfer Functionの略号であり、MTF値が高いほど得られたX線画像の鮮鋭性が優れていることを示す。
上記シンチレータパネルを介して得られるX線画像の鮮鋭性の均一性は、上記鮮鋭性の評価方法に従い、MTF(1サイクル/mm)を、上記FPDのX線検出面に対して均等な間隔で20か所測定し、得られたMTF(1サイクル/mm)の平均MTF値(MAVG)、最大MTF値(MMAX)、最小MTF値(MMIN)から、下記計算式から算出したMTF分布(%)の値から評価した。MTF分布(%)の値は、小さいほど得られたX線画像の鮮鋭性の均一性が高いことを示す。
MTF分布(%)=(MMAX−MMIN)/MAVG×100
管電圧を80Kvpに設定したX線照射装置を用いて、X線を放射線画像検出器を具備したFPDの受光面に照射し、得られたX線画像データから、該X線画像全面の平均シグナル値を求めてシンチレータパネルの感度とした。このときシンチレータパネル1を搭載した放射線画像検出器の平均シグナル値を100とした。
管電圧を80Kvpに設定したX線照射装置を用いて、X線を、FPD内のシンチレータパネルの支持体側からシンチレータ層側に向かう方向で、シンチレータパネルを具備したFPDの受光面に放射線量が1000Rとなるまで照射した。次いで、上記処理前(初期状態)のシンチレータパネルの輝度を100とした時の、上記処理後のシンチレータパネルの輝度を指標として、シンチレータパネルのX線耐久性を評価した。
シンチレータパネル及び受光素子面の粗さは、JIS(JIS B 0601−2001)に準じて測定した算術平均粗さ(Ra)で評価した。算術平均粗さ(Ra)は、東京精密社製サーフコム1400Dにより測定した(カットオフ値:0.08mm、測定長:4.0mm)。
シンチレータパネルの柱状蛍光体結晶の柱状径は、シンチレータ層と反射層との接触面からの高さ(該接触面を原点としたシンチレータ層方向への位置)が10μmになるまで柱状蛍光体結晶を研磨後、研磨後の柱状蛍光体結晶の表面をSEM(走査型電子顕微鏡)により写真撮影して、該写真内において、任意の50箇所の柱状蛍光体結晶断面をサンプリングし、各断面において柱状径を測定し、平均値を算出して得た。尚、柱状径は上記高さにおける切断面の面積と同じ面積となる円の径として算出した。
1:支持体
2:シンチレータ層
2a:柱状蛍光体結晶
3:反射層
61:中心線
62:光散乱粒子
63:バインダー樹脂
81:蒸着装置
82:真空容器
83:真空ポンプ
84:蒸着用基板
85:ホルダ
86:回転機構
87:回転軸
88(88a、88b):蒸着源
89:シャッタ
29:供給工程
39:塗布工程
49:乾燥工程
59:熱処理工程
69:回収工程
89:乾燥工程
109:製造装置
201:支持体
202:巻き芯に巻かれたロール状の支持体
301:バックアップロール
302:塗布ヘッド
303:減圧室
304:塗布装置
401:乾燥装置
402:導入口
403:排出口
801:乾燥装置
802:導入口
803:排出口
501:熱処理用加熱装置
502:熱処理用気体の導入口
503:排出口
601:巻き芯に巻き取られ回収されたロール状の支持体
a:搬送ロール
b:搬送ロール
c:搬送ロール
d:搬送ロール
32:ダイシング装置
221:溝
321:ブレード
321a:回転軸
322:ダイシング台
323:ノズル
324:支持部材
33:レーザー断裁装置
331:レーザー発生装置
332:支持台
333:パージ室
334:排出管
335:透光窓
50:蒸着装置
551:気化室
552:熱分解室
553:蒸着室
553a:導入口
553b:排出口
553c:タ−ンテ−ブル(蒸着台)
554:冷却室
555:排気系
512:保護層(ポリパラキシレン膜)の蒸着
100:放射線画像検出器
51:撮像パネル
52:制御部
53:メモリ部
54:電源部
55:筐体
56:コネクタ
57:操作部
58:表示部
20:出力基板
20a:隔膜
20b:受光素子
20c:画像信号出力層
20d:基板
21:透明電極
22:電荷発生層
23:対電極
24:コンデンサ
25:トランジスタ
Claims (11)
- 支持体と、該支持体上に設けられた反射層とを有する蒸着用基板であって、
該反射層が、光散乱粒子とバインダー樹脂とを含み、かつ該光散乱粒子がバインダー樹脂に埋没していることを特徴とする蒸着用基板。 - 前記反射層の、前記支持体と接している面とは反対側の面の表面から、該支持体と接している面に向かって、前記光散乱粒子を含まない領域が存在し、該領域の厚さが0.05μm以上、20μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の蒸着用基板。
- 前記反射層の、前記支持体と接している面とは反対側の面上に、光散乱粒子を含まない層が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸着用基板。
- 支持体と、該支持体上に設けられた反射層とを有する蒸着用基板であって、
前記反射層が、光散乱粒子及びバインダー樹脂を含み、かつ
前記反射層の、前記支持体と接している面とは反対側の面の表面から、該支持体と接している面に向かって、0〜0.5μmの厚さの領域部分に存在する光散乱粒子の面積平均粒子径が0.5μm以下であることを特徴とする蒸着用基板。 - 支持体と、該支持体上に設けられた反射層とを有する蒸着用基板であって、
前記反射層が、光散乱粒子及びバインダー樹脂を含み、かつ
前記反射層の、前記支持体と接している面とは反対側の面の、JIS B 0601−2001に準じて測定した算術平均粗さ(Ra)が、0.5μm以下であることを特徴とする蒸着用基板。 - 前記光散乱粒子が、アルミナ、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、シリカ、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、ガラスおよび樹脂から選ばれる少なくとも一種からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の蒸着用基板。
- 前記光散乱粒子が、粒子内に中空部が存在する中空粒子、および多孔質粒子から選ばれる少なくとも一種からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の蒸着用基板。
- 前記光散乱粒子が、少なくとも二酸化チタンを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の蒸着用基板。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の蒸着用基板の反射層上に、ヨウ化セシウムと少なくともタリウム化合、ナトリウム化合物、又はインジウム化合物から選ばれる少なくとも一種の賦活剤とを含み、蒸着により形成され、柱状結晶構造を有するシンチレータ層を有するシンチレータパネル。
- 前記シンチレータ層全面及び反射層の一部が、連続した保護膜により覆われていることを特徴とする請求項9に記載のシンチレータパネル。
- 前記保護膜が気相法により形成されており、該保護膜が少なくともポリパラキシリレン、ポリウレア、二酸化ケイ素(SiO2)から選ばれる少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項10に記載のシンチレータパネル。
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